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【Cage Warriors124】アギー・サルダリ、打撃で圧されTDできず。ギロチンでマッコルガンに敗れ王座陥落

【写真】英国、アイルランド系の長身ストライカーは、テイクダウン防御力も本当に強くなっている(C)CAGE WARRIORS

<Cage Warriorsライト級選手権試合/5分5R>
ジョー・マッコルガン(英国)
Def.3R0分37秒by ギロチン
アギー・サルダリ(オランダ)

マッコルガンがジャブから左ロー、右ミドルとスイッチするサルダリに入れ、右ストレートを打ち込むなどホールショットを決める。サルダリはシングルレッグでケージに押し込むテイクダウンを狙うが、マッコルガンがしっかりと対応して倒されない。細かいパンチを打ち合う両者、サルダリのヒザが急所に入り試合が中断する。

再開後、鋭いローや前蹴り、ミドルを左右の足で使うマッコルガンに対し、サルダリはケージを背負って再びシングルレッグからケージ際のクリンチへ。ヒザを出し合うなかでサルダリが小外掛けもマッコルガンが耐える。ダブルレッグに移行しても、マッコルガンはケージを背負って倒れず体を入れ替えて離れた。サルダリは左ローを2発入れ、マッコルガンのワンツーにシングルレッグ、残り5秒でようやく尻もちをつかせたが、すぐに立ち上がられチャンピオンの方が削られた初回となった。

2R、ローからワンツーのマッコルガンに対し、右フックを振るったサルダリがシングルレッグ&クリンチへ。ここでもヒザが急所に入り、サルダリに注意が入る。再開後、マッコルガンがジャブから右ストレートを伸ばし、サルダリは左ハイを狙う。マッコルガンは右ローを蹴り、組んできたサルダリが足を滑らせるとトップを奪取する。背中をつけたサルダリはパウンド&エルボーを受け、ハーフから潜ろうとするとマッコルガンがダースで止める。

サルダリは起き上りながらダブルレッグに出てバックに回ると、ヒザを入れて後方にテイクダウン。マッコルガンがすぐに立ち上がり、ダブルレッグを切って距離を取り直す。左ジャブ、ワンツーで圧をかけるマッコルガンがパンチを纏める。打撃で厳しい局面が続くサルダリはここもクリンチへ。離れたマッコルガンがワンツー、左ジャブ、右ボディフックを入れる。チャンピオンは左ミドルを返して、シングルレッグ。ヒザをつかせてダブルレッグからアンクルピックを仕掛けたところでラウンドが終わった。

3R、サルダリのローに対し、左ジャブを当てたマッコルガンが右を打ち込む。サルダリのシングルレッグをギロチンで切り返したマッコルガン。背中をつけて逃げようとしたサルダリだが、ノーアームギロチンがしっかりと食い込み、ネッククランク気味に頭を起こされてたまらずタップした。

打撃で圧された状態で組み続けたサルダリに対し、鉄板といえるギロチン葬──新Cage Warriorsライト級王者ジョー・マッコルガンは「12年前にこのスポーツを始め、こんな舞台でチャンピオンになれるなんて思いもしなかった。Cage Warriorsはヨーロッパでベストのプロモーションだ。僕はもう34歳だけど、UFCを目指す。22歳や24歳の若くてハングリーや相手に勝ってきた。もっとできると思っている」と話した。


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【Cage Warriors123, 124&125】サルダリも出場、3連戦。最注目はマクレガーに続け、イアン・ギャリー!!

【写真】マイケル・ビスピン、ダン・ハーディー、コナー・マクレガーに代表される、Cage Warriors王者からUFCにステップアップを果たしたファイターは既に27人。28人目はギャリーかサルダリか──今週末にベルトを腰に巻いていることが、第一の条件となる(C)CAGE WARRIORS

24日(木・現地時間)から25日(金・同)、26日(土・同)とCage Warriorsが3連戦=Cage Warriors 123~125を開催、3階級のタイトルマッチが組まれている。

パンデミック後、昨年9月からCage Warriorsではトリロジー・シリーズとして3連戦イベントを開催してきた。今回でトリロジー・シリーズも4度目となり、会場は2度目から使用されているヨークホールだ。

1929年建立、50年代からロンドンのボクシング会場として知られるヨークホールではミドル級、ライト級、そしてウェルター級でベルトを掛けられた3夜連続で見られる。


まず123大会では、英国生まれセントクリストファー・ネイヴィス人ミドル級王者ナシアス・フレドリックが2度目の王座防衛戦に臨む。

チャレンジャーのマシュー・ボナーは、キャリア9勝6敗ながら現在3連勝中の英国人ファイターだ。

中日の124大会は修斗に来日経験があり、斎藤裕を破っているオランダの実力者アギー・サルダリが、自らの持つライト級王座──これも──2度目の防衛戦をジョー・マッコルガン相手に行う。

もともとサルダリ✖マッコルガンが組まれていた125大会は、同対戦がリスケされ、メインでウェルター級王座決定トーナメント決勝戦=イアン・ギャリー✖ジャック・グラントが組まれている。前王者メイソン・ジョーンズがUFCにステップアップを果たした同級王座、この試合の勝者が第14代目のチャンピオンとなる。

アイルランド人ファイターのギャリーは、英国圏MMAらしくアマ及びセミプロルールで経験を積み、そのアマ時代の延長でCage Warriorsで2019年2月にプロデビュー、以来6連勝中でトリロジー・シリーズは全シーズンに出場してきた。デビュー戦以外の5試合でフィニッシュ勝利しており、2Rが3試合、初回での白星が2度ある。当然のようにウェルラウダ―のギャリーのストロングポイントは、10年の経験を誇るボクシングだ。

基本に忠実なワンツー=右ストレート、左リードフックは絶対的な破壊力を持つ。MMAを戦ううえで蹴りも習得しているが、その蹴りも近い距離で使うことが多く、前足となる左のハイキックはフルコンタクト空手を見ているようでもある。さらに接近戦ではヒザも大きな武器となっているギャリーだが、MMAデビュー以前にボクシングと並行して柔道の経験もあり、柔術も修得。トップコントロールで強烈なパウンドやバックチョークも使いこなす。

フューチャーの異名をとる23歳、ギャリーは同トーナメント準決勝でUFCベテランでスウェーデン人ファイターのロステム・アクマンをハイキックでKOしており、コナー・マクレガー、ジェイムス・ギャラガーに次ぐ国際的なスター選手になるアイルランド人ファイターと目されている。

対するジャック・グラントは準決でラトヴィアのマダラス・フレミナスをアナコンダチョークで破っており、打も組みもこなすウェルラウンダ―だ。

しかも戦績は17勝6敗ながら、17の勝利のうち判定勝ちはただの1回というフィニッシャーでもある。

とはいえ、やはり気になるのはギャリーか。そのフィニッシュを目指すスタイルうえに、グラントには隙も生じる。「チャンピオンになってUFCと契約し、マイク・ペリーとデビュー戦を戦う」と宣言するフューチャーの未来がどうなるのか──を追っていきたくなるというものだ。

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Cage Warriors121 other MMA Report アギー・サルダリ ドノヴァン・デスメ ブログ

【Cage Warriors121】アギー・サルダリが、代役デスメを相手に辛勝=スプリット勝利でライト級王座防衛

19日(金・現地時間)、英国ロンドンのヨークホールで開催されたCage Warriors三連戦の中日=Cage Warriors121から、メインで組まれたライト級選手権試合の模様をお伝えしたい。

王者アギー・ザルダリは2019年5月に修斗でフェザー級チャンピオンの斎藤裕を破り、注目を集めたテコンドー出身のファイターだ。その後はフェザー級に落とすことが難しいと斎藤との再戦は実現せず、昨年12月に英国ケージウォリーズでライト級チャンピオンに輝いた。

今回はフランスのメディ・ベン・ラクダーの挑戦を受ける予定だったが負傷欠場となり、10日前に挑戦を了承したドノヴァン・デスメを迎え撃つ初防衛戦だ。


<Cage Warriorsライト級選手権試合/5分5R>
アギー・サルダリ(オランダ)
Def.2-1:48-47.48-47.47-48
ドノヴァン・デスメ(ベルギー)

スイッチするサルダリに対し、デスメが右ローを2発入れる。サルダリは前蹴りから左右にケージの前を動き、左ジャブもデスメが右ローを当てる。デスメは右ミドルを狙いサルダリがブロック、ローの蹴り合いから間合を図るように。残り2分、左ミドルをデスメが入れる。手数は多くないなかで、挑戦者の蹴りのヒット数が上回る初回はパンチでなく、蹴りの距離で終わった。

2R、左フックから左ミドルを蹴ったチャンピオン。デスメも右ミドルを返す。サルダリが前蹴り、デスメがローとここも蹴り合いに。デスメが左ローから右ストレート、さらにミドルを決める。サルダリは右ストレートを返し、左ジャブを入れる。

デスメはカウンターで右を返すと、デスメは左インサイドローをから左ミドル、そして左ミドルにつなげる。デスメはすぐに右ハイを蹴り、左右のカーフ。チャンピオンは前蹴りからシングルレッグ、ケージにデスメを押し込むとヒザをボディに入れて離れる。

このテイクダウン狙いが、どのような変化を試合に与えるか。左右の細かいフックを見せたサルダリは、右を被弾して組みつくが逆にケージに押し込まれる。体を入れ変えながら打撃の間合いに戻った両者、サルダリが左ミドルを決める。最後はクリンチの展開となり、王者が2度ヒザをボディに入れた。

3R、ローに対しミドルを入れるチャンピオン。さらにジャブを伸ばし、デスメは右ローを返す。ワンツーで前に出たデスメ、右ストレートを届かせ左右のカーフを続ける。パンチから組んだデスメがボディにヒザを突き上げ、離れると右ストレートを入れる。

サルダリはここも右ミドル、デスメが左フックを当てクリンチではヒザ蹴りから左を差したチャンピオンだがテイクダウンは奪えず離れる。デスメが中盤に右フックをヒット、さらにフックに左を合わせる。ミドルにはスネを上げてカットしたデスメはカーフやローを続けるも、自信の左腿も真っ赤になっている。

ワンツーで前に出たサルダリ、デスメは疲れてきたか手数が減った終盤となった。

4R、右カーフを3発見せた挑戦者に対し、サルダリは左を当てて圧力を高める。左リードからロー、組んでヒザを入れたサルダリだが、デスメが押し返して離れる。右を当てたチャンピオンがダブルレッグもデスメがスプロールする。

鼻血を流すデスメはカーフも、サルダリがジャブを当て左フックを続ける。デスメは口を開けて呼吸するようになり、ガードも下がってくる。手数、精度で上回る王者だが追い込むという攻撃まではなくタイトル戦は最終回へ。

5R、デスメが左ジャブ、サルダリが右ストレートを返す。右ジャブから左ハイ、続くシングルはデスメが反応しケージを背負って耐える。ヒザを入れて離れたチャンピオンは左ストレートを入れ、左ロー。デスメは左オーバーハンドを見せ、頭を振ってジャブをかわす。

サルダリは左ミドルを決め、左ジャブを当てる。小刻みなスイッチを繰り返す王者は右フックから左ミドル、そして左ハイ。さらに左ストレートを届かせると、ワンツーで距離を詰めシングルレッグでついにテイクダウを奪う。残り2分
ギロチンを潰してボディロックからバックに回ったサルダリがワンフック、デスメは自ら背中をマットにつける。

ハーフのサルダリ、ケージを背にして立ち上がったデスメは相当に消耗している。サルダリはテイクダウンを狙いつつ、ヒザ蹴りから右を見せてタイムアップに。

4Rと5Rはチャンピオンのラウンドとなったが、序盤の3Rは微妙──1Rはデスメがとっていてもおかしくない。結果、ジャッジは割れサルダリが王座防衛に成功した。

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