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【Bellator260】もう一人の”ジャスティン”──ゴンザレス「ゲイジーとは兄弟なのかって聞かれるよ(笑)」

【写真】念願のビッグプロモーションデビューとなるジャスティン・”ゴンザレス” (C)LFA

11日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのFight sphereことモヒガンサン・アリーナでBellator260 「Lima vs Amosov」が開催される。

上限を設けるもののファンが会場に戻ってくる同大会。メインはBellator世界ウェルター級王者ドゥグラス・リマに、キャリア25勝0敗のヤースラフ・アモソフが挑戦する。

そして今回も充実のラインナップとなるプレリミでは、アモソフに及ばないがプロ11戦、アマ8戦を戦い19戦無敗のジャスティン・ゴンザレスがプロモーションデビュー戦でタイワン・クラックストンと対戦する。

コンテンダーシリーズで勝利し、LFAではフェザー級チャンピオンに君臨したゴンザレスは、その風貌があのジャスティン・ゲイジーに酷似していることでも話題になることがある。

ファイトスタイルも影響を受けつつ、よりテクニカルなジャスティン・ゴンザレス、メジャーデビュー戦を控えた無敗の叩き上げファイターに初インタビューを行った。するとゴンザレスは、もう1人のジャスティン=とカレッジ時代から練習仲間であることが分かった。


──11日にBellator初陣が控えています。今の気持ちを教えてください。

「もう本格的な練習は終わったんだ。今は計量に向けて体を休め、リラックスしている。しっかりとキャンプができ、体調はバッチリだしあとはケージで爆発するだけだよ」

──昨年7月のLFAフェザー級選手権試合以来、いつになればジャスティンの試合が見られるのかと心待ちにしていました。その舞台はコンテンダーシリーズなのか、UFCなのか。あるいはLFAで王座防衛戦もあるのか──と考えていたのですが、Bellatorだったので正直なところ驚きました。

「そうだね……あの試合の後にケガ続いて、しっかりと自分の進むべき道を見極めないといけないと感じていたんだ。まぁCOVID19の問題もあるし、焦らず考えようと思った。そして、この間も力をつけるために練習に集中してきたんだ。ファイターとして、かなり成長できる時間になったよ。

そりゃ試合はしたかったけど、何も考えずに跳びつくようなことはしなかった。他にいくつかのプロモーションからオファーもあったのは事実。でもコロナ禍でしっかりと状況を見極め、最高の条件をくれたBellatorとサインしたんだ」

──なるほど、そういうことだったのですね。ところでジャスティンの試合を見た時に、階級は違いますが凄くジャスティン・ゲイジーに似ていると思ったんです。そう言われることはないですか。

「アハハハ。僕とジャスティン・ゲイジーはカレッジ・レスリングでチームメイトだったんだ。今回は対戦相手のタイワンがエレベーションMMAの所属だから、一緒に練習しなかったけど、普段は練習をしている仲だし。

今もそうだけど、カレッジの頃から多くの人に『兄弟なのか』って聞かれてきたよ(笑)。自分では僕らが似ているとは全く思わないんだけど、他の人からするとそうみたいだね(笑)」

──今、こうしてZoomでジャスティンの顔を拝見していると、そうでないんのですが、ケージの中では本当に雰囲気が似ていました。それにレスラーがブロウルする。そんなファイトスタイルも似通っているかと。

「僕は彼よりもレスリングを使っているよ(笑)。ジャスティンも本来は本当にスキルのあるレスラーだから、もっとMMAでもレスリングの技術を使えるはずなんだけど。いずれにしても、僕のこれまでの勝利はジャスティンに凄く支えられてきたんだ。

練習での彼は本当にテクニカルで、色々なことを教えてくれる。その技術を試合で使い、自分のペースで戦うことができる。それにジャスティンの試合を見て、対戦相手の心をへし折る戦いをするんだって奮い立たせてもらっているからね」

──ハートはジャスティン・ゲイジーで、技はジャスティン・ゴンザレスで行くと(笑)。蹴りもローだけでなく、素晴らしいタイミングでハイキックを使っていますね。

「全てはタイミングだよ。相手がその技を使う隙を見せたら、躊躇なく攻撃する。殴れる時に殴り、キックを使える時に蹴る」

──そういう意味では好影響を与えてくれるジャスティン・ゲイジーはやり過ぎて、反撃を受けることもあります。

「アハハハ。そうだね、僕は長いキャリアを過ごしたいと思っている。そのために、できる限りダメージを受けないで戦いたい。カウンターのパンチを被弾しないように頭を動かすスタイルだし。でも、時には殴るためには殴られることは必要になってくる。

なるべくダメージを受けないで戦うべきだけど、殴られることはMMAの一部だからね。そのために心を強くもってトレーニングを続けているんだ。一発殴られても、より大きな一発を入れる気持ちで戦わないとケージには足を踏み入れることはできない」

──そうやってキャリア11連勝というレコードを残してきたのですね。ところで来週の土曜日は、キャリア初のビッグショーでの試合です。その辺りで心理的な影響はないでしょうか。

「11試合戦って、11試合勝った。どの試合も楽なファイトはないし、全てが大切な戦いだ。そういう気持ちで戦ってきたから、勝ち続けることができたと思っている。全ての試合が、僕のキャリアで最も大切なファイトなんだ。

Bellatorではこれまでにない大きな会場で、強い相手と、より多くのマネーを貰って戦う。それが望みだった。より強い相手と、より大きな舞台で戦う。そういうなかで、過去最高の状態にある。この試合も、これまでと同じように僕のキャリアのなかで最も大切な戦いになるからね。

タイワンのようなレベルの高い相手と戦うことで、これまで以上に準備をしてきたし。正しい場所で、正しいトレーニングを行ってきた。これ以上ないぐらい、準備できているよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月12日(土・日本時間)
午前7時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator260対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]ドゥグラス・リマ(ブラジル)
[挑戦者]ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー(英国)
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ(米国)
エイデン・リー(英国)

<128ポンド契約/5分3R>
ヴァネッサ・ポルト(ブラジル)
イララ・ジョアニ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ダマルケス・ジャクソン(米国)
マーク・レミンガー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<フェザー級/5分3R>
タイワン・クラストン(米国)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ニック・ニューウェル(米国)
ボビー・キング(米国)

<150ポンド契約/5分3R>
ルカス・ブレナン(米国)
マシュー・スキビッキー(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
アマンダ・ベル(米国)
マリーナ・モフナトキナ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
アレックス・ポリジィ(米国)
グスタボ・トゥルヒーリョ(キューバ)

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE04  アドリアーノ・モライシュ ブログ 中村未来 平田樹

【Road to ONE04】「気持ちが今はどうにも整理できないです」試合後、会見前。控室で平田樹が語ったこと

【写真】終始うつむいていた平田に、カメラ目線を要求。21歳、大人のビジネスに組み込まれたスポーツ競技で過去に例のないキャリアを積んでいる彼女への要求は高く、風当たりも強い。だからこそ、勝って落ち込む(C)MMAPLANET

22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されたRoad to ONE04「Young Guns」のメインで、中村未来にTKO勝ちした平田樹だが、自らのパフォーマンスに納得ができず──リング上で笑顔はなく、控室では涙に暮れた。

プロとして気持ちを幾分整理させ共同記者会見に臨んだ平田が、その直前に控室で見せた──整理をつけようとする過程の言葉をお伝えしたい。


──どうですか、試合を終えて30分ほど経ちましたが。

「最悪の最悪です。『えっ?  試合した』ぐらいの気持ちです。疲れていないし、やることもやっていないし──って言う感じですね」

──勝って反省できるのだし、こういう経験があって良いのではないでしょうか。

「いやぁ……せっかく、これだけ時間があって……練習もしたのに……。ジムも変わって、でも試合をすれば『結局、これか』みたいのがめっちゃ大きいから……」

──首投げ、柔道に頼った。それで今の自分が見えた試合になった。簡単じゃないということが、実戦で勝って分かった。良しとしようというのは、年寄りの考えかもしれないですけどね。

「もっと……やりたいことがあったのに……でも、出せないってことは何かが違うんだろうし。もっと練習します」

──プロ4戦目です。誰にもないキャリアの積み方をし、逆風も強い。でも、それは平田樹が乗り越えるしかない。

「4戦しかしていない……う~~~~~~ん、ダメですね。はい……。せっかくメインでやらせてもらったのに、ダメだった……。試合をしたのに、試合をしていないような。この気持ちが、今はどうにも整理できないです。

この経験をGPで生かせば良いって、皆が言ってくれました。でも……やっぱり納得できないし。練習してきたことが出せれば、打撃だってあんなんじゃないし。

寝技にいくにしても、違う入り方をしたかったです。全然、ダメですね。初めてです──試合が終わって、ダメだったという想いがここまで強いのは……いう感じです」

──ともあれ試合は終わりました。次に向けての日々が始まります。

「練習はしていたけど、なぜ試合で出せなかったのか。もっとやられることを覚えるじゃないですけど、ここまでやられてこなかった怖さというか、『ここで負けちゃいけない』という気持ちがここまで大きかったんだって気付きました。

う~ん、練習だけでなくメンタル……。気持ちでは、負けていないつもりだったけど、何かが欠けていることが分かりました。行けない、出ていない……。でも勝つ自信はあるから。そこのバランスが取れていないことが今日の試合で分かったんで」

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