月別: 2020年7月
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.1R3分57秒by TKO
スニサ・スリサン(タイ)
小刻みにステップを踏むスニサが右ロー、チェックしたスタンプがその足で左ミドルを入れる。強烈な右ローから右ミドルハイを蹴ったスタンプは、続いて左ローを入れる。パンチから首相撲のスタンプがヒザボディに連続蹴っていく。左右のヒザを文字通り突き刺されたスニサが左腕を差して押し込んでいく。ここで頭を抱えたスニサに対し、スタンプは押し返して正対する。
スタンプをロープに詰めたスニサだが、ブレイクが掛かり離れてからのリスタートは不運だ。スニサはフックで前に出ると、スタンプは再び首相撲に捕え、ヒザ。ここからボディロックに切り替えてテイクダウンを決めると、サイドからスタンプがパンチを入れる。ニーインからマウントへ移行したスタンプに対し、スニサは頭を抱えたまま背中を向けてしまう。形としてバックマウントの状態のスタンプが、そのままの状態で左で殴り続けTKO勝ちを決めた。
<67キロ契約/5分3R>
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)
Def.2R1分11秒 by RNC
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
アップライトでサウスポーのアンドラジが左ミドルを蹴る。続く左ストレートにアベラルドが左フックを合わせようとする。長身、リーチで勝るアンドラジが左フック、右ジャブをヒットし左ハイへ。これをキャッチしたアベラルドがテイクダウンするが、すぐにアンドラジが立ち上がる。左カーフを入れたアンドラジは勢いのある左ミドルを蹴り込む。アベラルドは突進してクリンチもアベラルドは押し返して離れる。
前蹴りに続き、左のサイドキックまでもボディに蹴り込むなど、アンドラジは蹴りとジャブでアベラルドを突き放し、テイクダウンを切る。さらにミドルハイ、右ジャブとアベラルドを踏み込ませない。左フックから右フックも振るうようになったアンドラジは首相撲でヒザをボディに入れ、アベラルドを崩して転がす。すぐにアベラルドが立ち上がっても、ヒザを入れて離れたアンドラジが圧倒的な初回を戦い終えた。
2R、アベラルドの前進&フックを見切ってカウンターを入れるアンドラジは、テッサイからジャンピングニーを狙う。突進してもパンチが当たらないアベラルドはヒザ蹴りをキャッチしてテイクダウンを狙うも、これを前方に崩されてバックを許す。即座に首に腕を回したアンドラジのRNCでアベラルドが落とされ勝負は決した。
タイガームエタイ所属のブラジリアン=アンドラジ、非常事態の繰上り出場と思いきや──相当な実力者で、今後のONEバンタム級戦線で要注意のルタドールだ。