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MMA Report RIZIN TRIGGER01 ブログ 山本空良 鈴木千裕

【RIZIN TRIGGER01】鈴木千裕の打撃の圧に、MMAの回転を見せられなかった山本空良が0-3で敗れる

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
Def.3-0
山本空良(日本)

ジャブを伸ばす鈴木に対し、山本がローを蹴りテイクダウンのフェイクを見せる。スイッチを織り交ぜる山本、鈴木はローを蹴って距離を取る。両者、遠い距離で戦うなかでローで足を払われた山本が尻もちをつく。鈴木はスタンドで待ち受け、ジャブで圧を掛ける。近い距離で殴りたい──しかし、組まれたくない鈴木が左ローを蹴る。山本は組みに行けず、ハイをブロックする。

リズムが鈴木になりつつあるなか、山本はローを受ける。残り2分で組んでいった山本だが、逆に鈴木がケージに押し込む。ケンケンガードからの小外刈りを切った鈴木が、ヒザとパンチを腹に入れる。体を入れ替えた山本が、大内刈りで倒すとスクランブルでバックを取る。

ワンフックからRNCを狙った山本は腕一本で絞めて潰していく。ややサイドからRNCに入った山本だが、体を捻った鈴木が何とか防ぎ時間となった。

2R、ローを蹴る鈴木。山本は前蹴りを顔面に当て、圧を強める。ここで右オーバーハンドをヒットさせた鈴木は、組んできた山本を切り、左フックを受けながら左フックでダウンを奪う。一旦組みついた山本は離れてテイクダウン狙いから引き込むが、付き合ってもらえず立ち上がる。攻め急がすロー、左ジャブを伸ばす鈴木に対し、山本もダメージの回復をはかり左右に回る。

ワンツーで前に出た山本は、鈴木のオーバーハンドの空振りに下がる。鈴木はグローブが触れる距離でロー、山本が間合を外す。残り90秒、シングルのフェイクに掛からない鈴木はローを蹴り、右フックに距離を取り直す。山本は左アッパーも当たらず、ハイキックを出しながらも打撃戦を嫌がっているように映る。そして左フックを入れた鈴木に対し、腕を取ろうとした山本はダーティボクシングでパンチを被弾しラウンド終了を迎えた。

3R、右ローを2発入れた鈴木が、左ロー&ジャブを当てる。組めない山本はローで前足を削られ、踏み込みも甘く厳しい状況に。思い切って行くしかない山本だが、パンチが大振りになりカウンターを被弾しそうになる。ダブルのジャブから右ストレートと、立ち技戦のようなパンチを見せた鈴木は、ダブルレッグを切るがクリンチでケージを背負う展開に。

左腕を差した山本に対し、鈴木がケージを背負って耐えてエルボーを打ち込む。離れそうになり足に飛び込んだ山本だが、鈴木に距離を取られてしまう。残り2分、右ボディストレートを入れた鈴木は、ローを引き続き入れる。右の蹴りのフェイント、右ボディストレートを打った鈴木は、左ハイを届かせる。前に出ることができない山本、鈴木は右ストレートを振るう。山本は大振りの右オーバーハンドが空振りし、時間に。ダウンを奪い、打撃の圧で山本を制した鈴木が3-0の判定勝ちを手にした。


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MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01

【RIZIN TRIGGER01】ボグダノフ、想定内のRNC秒殺と──予想外の大晦日、サトシ戦をアピール!!

<73キロ契約/5分3R>
グラント・ボグダノフ(米国)
Def.1R1分07秒by RNC
奥田啓介(日本)

左フックで前に出た奥田がクリンチへ。ケージに押し込まれたボグダノフは、小外刈りでテイクダウンを奪うと同時にマウントを奪取する。ボグダノフは左のパウンドを落とし、左腕を差してブリッジ狙いの奥田を潰し、RNCへ。左腕も制された奥田はタップしか逃れる手は残されていなかった。

「KOBE I LOVE YOU、そしてRIZIN大晦日。若手✖レジェンド、黒帯✖黒帯、RIZIN漢柔術最強決定戦。サトシ、レッツゴー!!」とホベルト・サトシ挑戦をぶち上げ、場内をあんぐりとさせた。


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J-CAGE Report RIZIN TRIGGER01 ダイキ・ライトイヤー ブログ 釜谷真

【RIZIN TRIGGER01】左ヒザ一閃、ダイキ・ライトイヤーが釜谷真をKO

<バンタム級/5分3R>
ダイキ・ライトイヤー(日本)
Def.2R2分49秒by KOI
釜谷真(日本)

引退撤回の釜谷に対し、リーチで優るライトイヤーがローからジャブを出す。釜谷が左を見せてダブルレッグへ。頭を抱えながら倒されたライトイヤーがハーフガードを取る。頭が抜けた釜谷だが、ライトイヤーがキムラ、続くギロチンのセットから後方回転でスイープし上を取り切る。スクランブルの展開でヒザを狙ったライトイヤーが、そのまま立ち上がった釜谷のバックを取る。

すぐにブレイクが入り、ライトイヤーがローにワンツーを伸ばす。さらにジャブを続け、前蹴りを繰り出すライトイヤーが前足をローで削っていく。釜谷も左ジャブを当てると、テイクダウンのフェイクを見せる。そこにヒザを挙げたライトイヤーは右ローを続ける。ストレートを被弾し、左を返した釜谷は左フックで前に出る。ワンツーフック&ヒザをボディに入れたライトイヤーが初回をリードしたか。

2R、右に回る釜谷に左の蹴りを見せたライトイヤーは、関節蹴り気味の前蹴りから左ミドルや。テイクダウン切られた釜谷だが左フックでダウンを奪う。ワンツーフックを返したライトイヤーに対し、釜谷が距離を取り直す。右ボディを入れた釜谷に対し、ライトイヤーのジャブが入る。左リードフックも空振りの釜谷は、ジャブの相打ち後にリードフックを見せる。ローからレベルチェンジ、前に出たライトイヤーがアイポークがあったとアピールし試合が中断する。

再開後、ライトイヤーが左ミドル。ローの蹴り合いから、ライトイヤーがワンツーで下がらせ、釜谷が組んできたところでライトイヤーの左ヒザが顔面を直撃する。グシャリという風にヒザが折れて崩れた釜谷、パウンドの追い打ちは一発で試合は決した。

「神戸の皆、ありがとう。修斗のファイターどうですか? RIZINファンの皆さん。良いでしょ、修斗。僕はシューターで、まだまだ修斗が舞台になると思いますが、また機会があったらよろしくお願いします」と勝者は話した。


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MMA ONE RIZIN RIZIN TRIGGER01   柏木信吾

『RIZIN TRIGGER 1st』速報

神戸プリン10個入り


RIZIN TRIGGER 1st 対戦カード/見所解説(RIZIN)

RIZIN TRIGGER 1st(バウトレビュー)

【RIZIN TRIGGER01】TRIGGERを、柏木信吾に訊く─01─「外国人選手を毎大会、2名は呼びたい」(MMAPLANET)

【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」(MMAPLANET)

 上記を参照。以下、速報です。続きを読む・・・
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BELLATOR Brave CF LFA MMA ONE PFL RIZIN RIZIN TRIGGER01 UAEW UFC   アダム・ボリッチ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー ダニー・サバテーロ ベラトール マゴメド・マゴメドフ 中田大貴 住村竜市朗 堀口恭司 堀江圭功 山本空良 川中孝浩 昇侍 木下憂朔 松場貴志 柏木信吾 獅庵 竿本樹生 萩原京平 釜谷真 魚井フルスイング

【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」

【写真】後編のスナップショットは真面目バージョン。必ずRIZINの文字が背景に入る場所をセレクトする柏木氏(C)MMAPLANET

本日28日(日)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01。同大会を前にしてJ-MMAの実状、世界の中の日本のMMAという論点で柏木信吾氏に行ったインタビュー後編。

RIZINルールのケージ大会に期待すること。そしてRIZINとBellatorの今後に対して柏木氏が熱弁をふるった。

<柏木信吾インタビューPart.01はコチラから>


──TRIGGERはケージでRIZINルール。ケージで北米ユニファイドとも、リングでRIZINルールとも違う戦いが見られそうです。

「ケージでグラウンドの4点ヒザ、サッカーボールキックがあれば膠着はかなり減少するかと思います。選手にとっては気が抜けなくて、精神的に厳しい戦いになるでしょうね」

──レフェリーも気が抜けないです。

「う~ん、でもそこはアジャストしていただかないと」

──サッカーボールキックが入ると終了の合図的なこともありますが、ケージを背負って座った状態の選手にヒザ蹴りとか、本当に怖いです。ただし、見た目のインパクトでストップしてしまうことも起こる可能性があります。

「ヒザですよね。テイクダウンから起き上り際、スクランブルでのヒザ蹴りはユニファイドではない攻撃で。ユニファイドだと一息つけるところが、致命傷になる」

──いやぁ、止まることができないですね。厳しいっ!!

「そうなんです。動くしかない。なら立ち上がってクリンチに、すぐに持ち込まないと」

──それはそれで疲れますね……。ところでユニファイド思考の選手が、ケージで外国人選手との試合も組まれていくのであれば、「リングだから」とRIZINを避けていた選手が出場するケースも増えそうですね。

「そうかもしれないですね……」

──と同時に、ケージしか出たくないんだと言うかもしれないです。

「そういう選手はお断りです(笑)。というのは冗談で、TRIGGERだけ、そして踏み台にしたいという選手が出るのも良いと思います。TRIGGERで無双して、それでも『リングは出ない』というのなら格好良いですし、運営側としては意地でも出場させたくなってビッグファイトが生まれるかもしれない。

それこそTRIGGERが盛り上がると、RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます。RIZINリング王者、RIZINケージ王者が生まれるってなると、それはそれで面白くないですか。そこまでTRIGGER……RIZINで金網が盛り上がるなら、それこそさっき高島さんが言った別競技……RIZINのスピンオフ・ストーリーが確立する。それってメチャクチャ面白いですよ」

──もう制圧ですね。

「ハイ」

──J-MMA界を……。

「いや、何言っているんですか!! そんなことないですよ」

──アハハハハハ。

「いやいやいやいや、引っかけじゃないですか!!(笑)。そんなことは考えていないですよ。でもリングとケージの統一チャンピオンシップとか、面白くないですか!!」

──そりゃ面白いですよ。結果、制圧してしまうし(笑)。

「だから、制圧じゃないですって(笑)」

──自分はフリーで25年やってきたから、力がないモノは続けられない。それが当然だと思っているのは嘘じゃないです。

「でも、RIZINはそれを全然望んでいないですから。やはり協力体制がないと、業界全体が盛り上がらないですからね。どこかが転んだときに、『ざまぁ見ろ』なんて思っている業界は伸びないです」

──ホント、その通りです。自分たち雑誌も格闘技通信が休刊になった時、ゴン格の人間で喜んだ者など誰一人もいなかったです。先を走っていたライバル誌がなくなるって、ジャンルにとって大きなピンチだったので。だからTRIGGERで勝っても、もともと活躍していたプロモーションで試合も続ける。そういう風になるのが、理想ですね。

「そうなんですよ。負けて戻って再生だけでなく、勝った選手が凱旋。そこも上手く調整しながらやっていくつもりです。そこはしっかりと向き合って、足並みを揃えてやっていければ業界全体が良くなる。甘いですかね?」

──甘かろうが、辛かろうが……です(笑)。理想を追いかけないと。そういう部分ではどのプロモーションも選手の手売りがマネタイズになっており、勝ち負けに関係なく試合が組まれるという状況があります。そこはUFC、Bellator、PFL、ONE、BRAVE CF、UAEWなどとの違いですが、柏木さんはどのように考えられていますか。

「日本ではMMAが興行という形に収まっており、コンテンツとして広く認められチケット云々でなく、スポンサーフィーやインベスターからの投資を得ることができる状況にはないです。この状況では、PFLのように地味でも強ければ良いという風に世界中から選手を呼ぶことはできない。それができれば本当に理想的で。でも、日本はその状況ではない」

──そこを業界全体でどう打開していけるのか、期待しています。そして、ここからは柏木さんの渉外という面で、お話を聞かせていただきたいのですが。

「ハイ」

──RIZINバンタム級チャンピオンの堀口恭司選手がBellatorと契約した。ベラトールとエクスクルーシブですが、RIZINに関してはベラトールの合意があると試合ができる。これは画期的な、この業界になかった契約形態だと思います。そうなると他の日本人選手も同じようにベラトールと契約し、日本でも試合をすることができるようになるのでしょうか。

「日本人選手に関わらず、RIZINとエクスクルーシブ契約の外国人選手も堀口選手のような契約形態にできないかという問い合わせは来ています」

──そうなりますよね。

「日本が大好きで、RIZINも大好きだ。RIZINで2度戦い、ベラトールで2試合する。そういうことは可能か?と」

──それが実現すれば、本当に素晴らしいことです。

「堀口恭司選手を皮切りに新しい契約の仕組みができるかもしれないです。まあ、これはスコット・コーカーと榊原社長の話し合い、人と人、人間関係で決まったことなので本当に凄いことだと自分は思います」

──ただし、そういう希望を堀口選手以外の日本人選手が持っていてもベラトールで勝てるでしょうか。私は正直、甘くないという想いはあります。

「それは私もあります。簡単ではないです。正直、世界という言葉は言いやすいかもしれないですが、やはり知ることが先だと思います。行きたいというのも良いです。行けるなら、行くべきです。でも、現実を見る必要性はあります。かつ国内で誰もが納得する戦績を残した選手が行くのが一番ではないかと。UFCに行くのではなく、UFCで勝つことを考えてほしい。

そうなると現状では日本からシレっとUFCに行っても、伝わらない。イケイケの気持ちになっている選手には分かってもらえないかもしれないですが、自分のブランド力を上げて日本のファンを引き連れてUFCへ行って欲しいです。

日本のファン、1万人、2万人、10万人の目ん玉を連れて行ってくれよ、と。国中から応援されて行けば良いじゃん。周囲の100人とかでなくて。せっかくRIZINってモノがあるんだから、『RIZINは違う』とかって言うのも良いけど、使えるモノは使えば良いのに。逆に使ってよって僕は思います」

──もう19年以上過去の話ですが、桜井マッハ速人選手がUFCでマット・ヒューズの持つ世界ウェルター級王座に挑戦した時、WOWOWやサムライTVのスタッフが現地に赴き、専門メディアだけでなくスポーツ新聞、そして一般誌の記者もラスベガスを訪れていました。何より、マッハは世界に挑戦する力があった。

「まさにそういうことですね。今はそういう風になっていないです。世間が何か、格闘技が盛り上がっているね──というところまで、まだ浸透していない。世界一を目指すのは良いです。僕もそういう姿を見てみたい。その実績が、皆に貢献できるようになるにはRIZINを使えば良いと思います。変に意固地になるんじゃなくて……」

──そこまで意固地にならないと、その意志力がないとできない。それも有りだし、自分に納得したい選手もいるのも致し方ないかと(笑)。

「もちろん、バカだなって思わせるぐらいの直向きさのある選手、僕も好きです。あの意志の強さは大好きです」

──必殺、大好きだからRIZINで戦う姿が見たいってことですね(笑)。

「まぁ、あの道は修羅の道ですからね。そのおかげでLFAの中継があるって、ありがたいですよ。だから、僕も世界に行くためにRIZINを使ってほしいという想いは、ここで満足してほしくないという気持ちに通じています。それはTRIGGERも、そう。利用して上を目指して欲しいです。」

──なるほど。いやぁ、柏木さんはやっぱり究極ですよ。では堀口選手とは逆にベラトールの選手がRIZINにやって来ることは、またあるのでしょうか。

「あります。ホント、この世界で前例のない良好な関係なんです。それはスコット・コーカーの日本に対する思い入れもありますし、理解が凄くあるからこそ現実になっている。スコットももちろん自分たちの利益を考慮しなければならない立場ですが、その先を見ている。そういう野心があるから、この関係を築くことができている。選手とプロモーター、プロモーターとプロモーターがWIN WINにある。やはり人間関係はWIN WINでないと築けないです」

──仰る通りですね。

「だからRIZINからベラトールに選手を送り出すだけでなく、ベラトールの選手にもRIZINに来てもらいたいという話は当然しています」

──マゴメド・マゴメドフ、ジェイジェイ・ウィルソン……見たいですねぇ。

「僕はボリッチ、ボリッチって言っていますよ(笑)」

──クソ見てみたいですね。アダム・ボリッチ、ぜひTRIGGERで。

「いや、だからTRIGGERはそうじゃないですって(笑)。アジアの活きの良い選手とか招聘したいです。ベラトールだったら、単発契約で出ている選手なら有り──かもしれないです。でも、そうしたらアジアの選手の方が面白い。そうしたらMMAPLANETでもインタビューお願いします」

──勿論です。

「でもジェイジェイ・ウィルソンとか、ダニー・サバテーロとかMMAPLANETがインタビューしたら体重オーバーとか、コロナで陽性になって欠場って。ああいうジンクスを創るのは勘弁してほしいなぁ(笑)」

──いや、勘弁してくださいはこっちですよ。またネガティブ・キャンペーンだ(笑)。

「アハハハハ」

──リングだと自分は書くことができないですけど、J-MMA界のためにもRIZINにベラトールのトップ選手が来日してほしいです。

「そうするとベラトールの通常大会も日本のファンが楽しめますしね。でも、ホントTRIGGERきっかけで、今日はMMAPLANETにインタビューしてもらって嬉しかったです」

──今後も月刊・柏木信吾のこの一番など、お願いできれば自分も嬉しいです。

「ホントですか。ぜひ、お願いします(笑)」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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【RIZIN TRIGGER01】計量終了 萩原京平「本気でぶっ倒しにいく」✖昇侍「そっくりそのまま返します」

【写真】RIZIN TRRIGERという場でも空気が読めないままイベントウィークを過ごした松場。竿本が如何に征伐するか。あるいは松場が、ここの未知の実力を見せつけるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日28日(日)に神戸市中央区のワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01の計量が、同じく神戸市中央区のANAクラウンプラザKobeで行われた。
Text by Shojiro Kameike

MMA、キックボクシング併せて全14試合、28名の出場選手が全員計量をパスした。イベントの後半戦に出場する選手が、明日の試合に向けてコメントは以下の通りだ。


萩原京平
「明日はメインにふさわしい、お客さんが盛り上がる試合をしようと思っているので。本気でぶっ倒しにいく試合をします。昇侍選手、覚悟しておいてください」

昇侍
「すごく気合いが入ったコメントを頂きました。その言葉、そっくりそのまま返します。速攻、ぶっ倒してやります」

中田大貴
「明日は自分の存在全てを懸けて堀江選手にぶつけていこうと思っているので、よろしくお願いします。押忍」

堀江圭功
「全力で毎日やってきました。悔いはないです。明日はそれを全てぶつけます」

川中孝浩
「明日は自分が持っているものを全てぶつけて、勝利したいと思います」

ストラッサー起一
「まだ僕のことを知らない方もいてると思うんですけど、UFCとBellatorで培ってきた強さを明日は全力でぶつけたいと思います。圧倒的な強さを見せつけるので、皆さん楽しみにしていてください」

木下憂朔
「見ている人は全員、(自分のことを)ただの勢いがある若いヤツと思っているけど、皆さんとは全然違うんで。明日はそこを見せるんで、楽しみにしてください」

住村竜市朗
「明日は勝敗関係なく、プロとしての試合をします」

魚井フルスイング
「今回の試合に向けて準備に力を貸してくれた全ての方々に感謝したいと思います。明日はファンの方々、会場かネットで全試合を楽しんでください」

獅庵
「明日は魚井くんと一緒に会場を一番盛り上げるので、楽しみにしてください。バチバチの殴り合いをしましょう」

松場貴志
「(竿本は)本当に良い選手だと思います。でもちょっとガサツだなって、今見て思いました。ヘソのゴマ、溜まりすぎています(会場苦笑)。ゴマが黒いです。もうゴマ塩です。お赤飯に乗っけるゴマ塩です。あぁ、そうだ! 竿本選手はお赤飯だったんだ。松場貴志、RIZIN初出場。お祝いのお赤飯、いただきます!」

竿本樹生
「1年ぶりに試合が決まって、明日は楽しみにしています。僕がいない間に、いろいろフライ級の選手が増えてきて盛り上がっています。その中でも僕が先頭に立って引っ張っていけるように、明日は覚醒しようと思っています」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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Interview J-CAGE RIZIN TRIGGER01 ダイキ・ライトイヤー ブログ 釜谷真

【RIZIN TRIGGER01】京都のSNK釜谷真、念願の甲子園出場に「21世紀枠って初戦に勝たないと」

【写真】とにかく全てをぶつけるのみ(C)MMAPLANET

明後日──28日(日)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01で釜谷真が、ダイキ・ライトイヤーと対戦する。

京都出身の釜谷は10年以上に渡る東京生活を切り上げ、地元でSWAG GYM KYOTOをオープンさせた。そして9月26日に竹本啓哉との変則Gladiatorバンタム級王座決定戦に敗れ、引退を公言した。

それから僅か2カ月後に復帰戦という表現も当てはまらないダイキ・ライトイヤー戦に挑む。キャリア17年間の決勝、釜谷とって甲子園というべきRIZIN(TRIGGER)での戦いに掛ける想いを尋ねた。


──京都のGSPならぬ、京都のSNKこと釜谷選手です。

「なんスか? SNKって(笑)」

──S(舌の)N(根も)K(乾かぬうち)の略ですね。

「アハハハハ。いいッスねぇ」

──まぁまぁまぁ。分かります。分かりますが、9月26日にGladiatorで竹本哲哉選手に敗れての引退発言から、撤廃まで早かったですねぇ。

「僕、辞める理由がRIZINが無理やと思ったからです。このところのRIZINを見ていて、この感じなら僕も出られるなって感じやったんです。でも、あっこで負けたことでまた数戦してグラジエイターのベルトを獲るとかしないともう出られないと思って。

そこまでのモチベーションが俺にあんのかなっていうのと、僕はやりたくても周囲で応援してくれる人が『もう辞めとけや』っていう空気になってまでやるのは嫌やなっていうのがあったんです。で『辞める』っていうたら、このオファーを貰って。そこはもうメチャクチャやりたかったんで、速攻で『やります』ってなりました」

──実際にオファーがあったのはいつ頃なのでしょうか。

「まずグラジエイターで負けた次の日に、佐伯(繁DEEP代表)に『辞めます』って電話したんですよ。それなら『エキシか引退式をやろう』って言ってもらえて。引退式は有難いですけど、エキシは絶対に嫌ですっていう話をさせてもらって(笑)。エキシって、寒いじゃないですか」

──その気持ちは分かります。見ている方も、初っ切りまでやってくれないとどう見て良いか分からないですよね。それから引退ミット打ちとか、ガチの組み技スパーリングの方が分かりやすいです。

「皆が試合機会を奪い合っているケージの中で、そんなお遊戯みたいなことせんでエェやんって。しかも名前のある選手なら分かりますけど、僕のエキシ見て嬉しい人って身内だけですからね」

──いずれにせよ、引退式を行うことを受け入れるぐらいの気持ちになっていたのですね。

「僕が試合をやりたいと思う理由はRIZINに出たいからであって、そこに行き着くには時間が掛かる。その時間が掛かるなかで周囲の目、ジムの皆の目を気にせずにやれるかって考えたら、気になるなぁって思っていたので。で一旦そこで電話を切ったのですが、ハマちゃん(濱村健TRI Hスタジオ代表──京都成蹊館から吉田道場、ハニートラップ~TRI Hスタジオと常に釜谷と行動を共にしていた)から電話があって『神戸でRIZINがあっても引退でえぇの』って言われたんです。

それは勿論出るやろ。辞めるわけないやんって。『なら神戸であるかもしれん』ということがあったので、その日から練習を再開していました」

──釜谷選手はRIZIN、RIZINと言いますが、RIZIN TRIGGERですよね。規模も出場選手も違うブランドです。地方在住選手が大挙出場するナンバーシリーズとは明らかに違う大会でも、やはりRIZINという風に捉えることができるのですか。

「あのう……そんなのは正直、僕からしたら何でも良くて。今、RIZINに『お前で、出れるんや』っていう選手が出ているんで」

──あぁ確かに。

「正直、強さだけでなく、試合がオモロイ、面白くないだけでもない。興行的な部分で、こういう機会が巡ってきました。でも、やっぱりRIZINっていうだけで回りの人の反応が違います。長年僕を応援してくれた人が、喜んでくれるんです。今、指摘されたことが分かるのは競技者や業界の人であって、見ている人はそういうのはあんまり関係ないですよね。

それは対戦相手が強いかどうかまで含めて。僕が韓国でカン・ギョンホとか、イ・ユンジュンとやるより、RIZIN TRIGGERでダイキ・ライトイヤー選手と戦う方がスゲェってなるじゃないですか、多くの人は。僕はそういう人たちに支えられてやってきたので、そういう人たちが喜んで欲しいという気持ちがめっちゃあります」

──TRIGGERに出てハイキックでKOしたり、ギロチンで一本勝ちしてRIZINナンバーシリーズに出たいという野望も持ってダイキ・ライトイヤー戦に臨むのでしょうか。

「当然ですやん。当然ですやん」

──繰り返しましたね(笑)。

「だって限界やと思ったんじゃなくて、時間が足りへんから引退しようと思っただけなんで。辞めていても練習はするし、格闘技は好きなままやろうし。僕のなかで最高の舞台を与えてもらえるなら、続けます。でも最低限、次の試合はクリアしないと……とは思っています」

──ではダイキ・ライトイヤー選手の印象を教えてください。

「一発が各所である選手。試合を終わらせることができるシチュエーションを持っているけど、レコードを見る限り自分の形にはめ込むことが上手いタイプではないと思うてます。ただ、ここ最近では田丸(匠)君にしか負けていないですよね(※2020年12月20日)。ハマれば強いと思います。

でもダイキ・ライトイヤー選手云々より、自分がどうするかです。9月の試合みたいなことになったら絶対にアカン。ホンマにそこなんです。めっちゃ続けたい気持ちがありますけど、これが最後やという気持ちも8割ぐらいあります。ここで一生懸命やって先に何か見えたら嬉しいなぐらいで、ここに掛けてやっています。別に先を見ているわけじゃないです」

──選手は練習ではもっとできている。こんなものではないという風に思うものです。ただし、正解はケージのなかにある。ケージのなかのパフォーマンスで、進退を考えるべきだと自分は思っています。

「ホンマ、そうです。ホンマにそうです。だから9月の試合みたいにならんようにしないと。あの時は竹本君がグラップリングに偏った選手で。どの試合を見ても1Rが一番勢いがあります。加えて計量をミスっていたし、1Rさえ凌げば負けることはない──そういう想いで入って、受けちゃいました。それを本当に後悔しています。

練習の時から凌ぐことをメインに考えてしまっていました。もちろん、そこも大事なんですけど、どうやって自分をぶつけるかということを掘り下げて準備していなかったです。漠然とミットをやって、ガチスパーも1回しかしていなくて。一本を取られないと勝てると過信してしまっていました。

そうしたら、これまでにない形でテイクダウンをされて、もうそこは竹本君のフィールドでした。

だから、今回は自分のやりたいことを貫く練習をしてきました。で、僕のやって来たことを出せば絶対に勝てると思っています。そこは自信があります。ただし、開始早々に右を貰って倒れるかもしらないです」

──そうなったら、そうなったときですし。試合なのでどんなことも起こり得ます。

「ハイ。それが勝負なんで。ただ話を貰った時から、今まで1ミリも無駄にしていないです」

──東京にも練習に来ていたようですね。

「ハイ、3度。水・木・金と東京で練習しました。先々週、先週、今週と」

──つまり3度、東京に通ったということですね。

「ハイ、水曜日の朝にここで指導してから新幹線に乗って東京に行って、夜に竜っちゃん(和田竜光)とかとTRI Hで練習して、門仲でお世話になっていた先生に時間外で体を診てもらいもしました。木曜日は昼にTRIBE TOKYO MMAで練習し、夜はTRI Hで少し体を動かして。金曜日の朝に竜っちゃんとボクシングのスパーをしてから、京都に戻って指導っていう風にやってきました。やれることは全部、詰め込んで」

──これまでMMAPLANETの読者は甲子園に行く前の西京極での予選を戦う釜谷選手を追っていた読者です。そんな人達に、最後に一言もらえますか。

「これも甲子園に例えると、僕は21世紀枠やないですか? 21世紀枠って初戦に勝たないと、甲子園であって甲子園じゃない感覚があります。だから僕もRIZINに出たんやでっていうためにも、21世紀枠で勝利したい。2回戦があってもなくても良いんです。初戦を勝って甲子園に出たと思えるようになりたいです」

──さきほど8割はこれで最後だという気持ちでいると言われていましたが……。

「最後になるのはメッチャ嫌ですけど、これが最後でも仕方ないし、最後にこんな舞台でやれて光栄やっていう気持ちもあります。その光栄やって言う気持ちを守るんじゃなくて、攻めるほうで全開に出し切って、『ヤバい、死んでまう』って言うぐらいに。それぐらい全力で戦います。

よく夢を叶えた人は、『諦めずに努力をし続けたから叶った』って言うじゃないですか。僕もこんなんでも、夢が実現するようやってきました。その姿を見続けてくれた人たちに……上手いこと纏められないですけど、ラッキーで出られた僕をもうちょっと見てほしいなって……何か見せたいなって思います」

──ありがとうございます。いつも〆コメを決めてくれる釜谷選手にしては、珍しいですね。

「ハイ……なんか、この気持ちは纏めらなかったです」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
昇侍(日本)
萩原京平(日本)

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
中田大貴(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
川中孝浩(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
木下憂朔(日本)

<バンタム級/5分3R>
獅庵(日本)
魚井フルスイング(日本)

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
山本空良(日本)

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介(日本)
グラント・ボグダノフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<キック53キロ/3分3R>
政所仁(日本)
平松侑(日本)

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗(日本)
テーパリット・ジョウジム(タイ)

<キック46キロ/3分3R>
百花(日本)
未來(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
藤原克也(日本)

<キック55キロ/3分3R>
森井翼(日本)
FUJIMON♡(日本)

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ISAO MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 RYO ブログ 中田大貴 堀江圭功

【RIZIN TRIGGER01】「死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく」。堀江圭功戦前の中田大貴

【写真】相当の覚悟でいることを、相当な勢いで口にしていた中田(C)MMAPLANET

28日(日)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01で元UFCファイター、国内フェザー級のトッププロスペクトの堀江圭功に中田大貴が挑む。

キャリア4勝1敗、殴られて殴り──令和の激闘王が、3週間弱のスクランブル発進で堀江と対戦する。パンクラスのデカゴンでは恒例となった英語でのダナ・ホワイトへのアピールに象徴されるように、中田の目標はUFCだ。その彼にとってRIZIN TRIGGERでの堀江戦はどのような意味を持つのか。

「駆け引きはしない」、「何があっても動きを止めない」。「死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく覚悟ができている」。中田は自らのMMAと、進む道をこのように表現した。


──突然のTRRIGER出場、そして対戦相手は堀江圭功という過去最強の相手です。

「そうですね。話を頂いた時に、その場で『やります』と返事しました。そこからパンクラスの了解を取ろうと思ったのですが、堀江選手サイドから僕の映像が欲しいという連絡があったみたいで、もう知っているような状況でした。

今回は急遽出場という話が挙がった助っ人出場のようなものですし、パンクラスの選手として戦うつもりです──と伝えました。これからもパンクラスで戦い、ランキング戦を挟んで、タイトルに挑戦したいという気持ちでしたし、TRIGGERからオファーがあるなんて全く頭になかったですしね」

──パンクラスサイドの反応というものは?

「前回の試合でケガをしていたので、そこを心配してくださいました。でも、もう戦える状態でしたし堀江選手は是非とも戦いたい相手だったので了承してくださいました」

──中田選手といえば、もはや恒例となった感もある試合後の英語でのダナ・ホワイトへのアピールですが、UFCを目指すうえで今回のTRIGGERへの出場はどういう意味があるのでしょうか。

「正直、僕の頭のなかにRIZINはなかったです。僕はパンクラスのタイトルを獲って、UFCへ行きたいと思っていました。ただ現状だとパンクラスでISAO選手に勝ってUFCからオファーがあるとは限らないじゃないですか」

──確かに、今や日本人選手にとってUFCは狭き門になっています。

「そういうことを考えると、元UFCファイターの堀江選手と戦うのは有りだという気持ちはあります。それとTRIGGERがケージだったことも関係はしています。やっぱり自分はケージが世界の標準だと思っていて、そこで元UFCファイターを食ってやろうと思います」

──パンクラスのタイトルはランキング戦を挟んでということですが、堀江選手は今すぐにでもというのは?

「それはISAO選手のスタイルですね。戦いって相性があると思います。自分はグラップリングタイプ、特にISAO選手の相手の良さを消してくるようなスタイルとやる前に、グラップラー系のランカーと戦う必要があると考えています。堀江選手はそういうタイプでなく相性が合う。良い試合、作品になると思います」

──それにしても、思い切った決断です。

「こういう機会に勝っていかないと、UFCとか言っていられないと思います。今後、UFCでチャンスがあるとすれば、そういう状況になることも多いに考えられますし。自分はMMAで本当のスターになりたいんです。スターになるには、こういうところで逃げないで、勝つことが必須だと思います」

──単刀直入に伺います。堀江選手と真っ向勝負して勝てる自信が、どれだけありますか。

「自信はあります。なんていうのか……自分が倒れるシーンが想像できないんです。本当に覚悟を決めていると、倒れる気がしないです。それは倒される攻撃を自分が知らないだけなのかもしれないですけど、堀江選手の打撃で倒れることは想像できないです。

堀江選手に倒されている選手たちって、もうビビっていたと思います。圧力に負けて嫌がったところでもらったり、駆け引きしてもらわないファイトをしているところでもらっている。僕は駆け引きしないですから、そこがこれまで堀江選手に倒された選手との違いです」

──駆け引きをしないのが、良いことなのか……は何とも言い辛い部分ではありますが、中田選手はそれで勝ってきたということですね。

「殴られずに殴るなんて、凄く虫のいい話です」

──殴られるのが平気になるのも、怖いことだと思いませんか。

「う~ん、自分のなかの程度、具合かなって。色々な人達にダメージのことを聞いたりしていて、CTを撮っても何も出ていないですし」

──出ていれば大問題です!!

「そうですね……(苦笑)。自分のなかで、ここまでは大丈夫と折り合いをつけていくことが大切だと思っています。UFCのトップどころの選手でヤバイところになっていても、勝っていますよね。

僕はある意味、人生を投げ打ってMMAに掛けています。死ぬより、生きる方が辛いぐらいの状態で生きていく覚悟をしています。だから、殴られることとかダメージは何とも思わないです。本当に死ぬつもりなんで。僕がそうなるぐらいだったら足にしがみついても、相手も一緒に地獄に引きずり込んでやります。アッハハハハハハ」

──大笑いしていますね(苦笑)。ところで堀江選手、UFCに行く前と戻って来てから戦い方が変わってきたようにも映ります。

「そうですね、変わりましたよ。足を止めて細かく、ボクシング的になって以前の方が足を使って空手のようでした」

──それが組みとの連係に必要なアジャストだったのかもしれないですね。

「テイクダウンに行っていますよね。ただ組んでくると、ラッキーです。堀江選手、体力がないんで。むしろスクランブルになると、僕好みの地獄の展開に持ち込めます」

──地獄の展開?

「組んできたら、もう動いて動いて疲れさせまくります。堀江選手が休みたくなっても、休ませない。僕と他のファイターの違い──それは僕は絶対に休まないことです。試合中も休みたいって思う瞬間はあります。でも、その時こそ『ここで動くんだ』って自分を奮い立たせて、毎回戦ってきました。そういう勝負になったら、堀江選手はしんどくなります。そこで決めてやろうと思っています」

──師匠の大沢さんが『お前が行くところだろ』、『お前が休んでどうするんだよ』、『殴られたら、お前のモンだろう』って叫んでいますよね(笑)。

「アハハハハ」

──真っ向勝負になるか。そうならないで距離を取る場合、さらに組んで倒すことも狙わないのもMMAです。

「ローとジャブだけで、パチパチだけってのもありますよね。だから今回がどうなるのかは、蓋を開けてみるまで分からないと思います。そこは堀江選手次第です。どっちにしても、僕は追いかけますから。もうホントに、地獄の果てまで。ケージの中で戦うので、絶対に行き止まりはあります。そこまで追っかけます。いくら逃げても、僕は追いかけます。自分はそこで勝負します。

それが大沢さんが見出してくれた僕の強いところなので、そこを僕は生かして戦います。あとは足りないところ埋める、持てるカードを増やす作業は必要ですが、良いところを消しちゃうのは絶対に良くないです。

堀江選手はUFCに行く前は勢いが良かったです。でも、今の彼にはそれがない。『じゃぁ、何で勝負すんの?』って。堀江選手は今、自信を持って使えるカードがない。それが分かってない感じがします。だから僕はとしては戦いやすい相手です」

──ルールはRIZINルールです。ケージでRIZINルールと、ケージで北米ユニファイドだと、どちらが堀江選手に勝ちやすいと思いますか。

「それは……分からないです。サッカーボールキックとかグラウンドのヒザ蹴りですよね。僕から組むことはないから、テイクダウンを狙ってくるなら切ってヒザとかサッカーボールキックが使えます。どう思います?」

──個人的には両者揃って勝つ確率、負ける確立が上がると思っています」

「どういうことですか?」

──一発が当たった場合、サッカーボールキックが入ると試合終了の合図的なところがあるかと感じているので。サッカーボールキックがなければ、パウンドへ行き相手がレッスルアップ、あるいはガードワークを駆使できる機会が少なからずあるダメージでも……。

「サッカーボールキックだと、試合が終わるということですね。確かに、確かに。なるほど、なるほど。殺傷のレベルが上がりますよね、そう思います。まぁ、どっちしても削り続けます。打撃でも組みでも、もう嫌だって堀江選手が思うようになるぐらい疲れさせます」

──TRIGGER後、どのような展開を想い描いていますか。

「さっきも言ったようにパンクラスのタイトルの前に、ランカー……組みの強い選手と戦いたいです。あと……個人的に狩野(優)っているじゃないですか?」

──中田選手がプロ2戦目に黒星を喫した相手です。

「アイツにやり返したいです。でもアイツ、ランキングが下の方でチョコチョコやっているから、もうチョイ誰か上の選手に勝ってきてからリベンジしたいです。中川皓貴選手に負けて、あの選手は強いからしょうがないけど、内容が悪かった。『こんな風に負けちゃうの?』みたいな感じで。だから、ここでやるにはアイツにとって美味しすぎるから。誰か強いヤツとやって勝ったら、やってやっても良いぞって。アッハハハハハ。前に進むにしても、アイツにやり返したいって思っています。アイツも僕がトントン拍子で来ていることにムカついているみたいなんで。アッハハハハハ。

狩野、強いんですよ。でも良い相手に当てられていない。だから、アイツにリベンジして力を示してからタイトルでも良いかな……とも思います。UFCにどう行くかは、まずはパンクラスのタイトルを獲ってから、ですね」

──堀江選手に勝てばTRIGGERだけでなく、RIZIN本戦という話も十分にあるかと思いますが。

「そこに関してはやりたい人はいます。RIZINで戦いたい人が3人にいて……でも、それは勝ってから口にしようと思っています」

──では今回は英語でのマイクアピールは封印ですね。

「やります。マイクでRIZINで戦いたい選手にアピールしてから、ダナ・ホワイトにメッセージを送ります。これだけは、しつこく言いつづけてやります。勝ったら、何言っても良いですよね? それは勝者の特権だと思っています。アッハハハハハ」

──では最後にこれまでパンクラスでの中田選手の試合を視たことがないファンに、一言アピールをお願いします。

「自分はバチバチの勝負、MMAって競技のなかでのバチバチの殴り合いの勝負を見せられるので注目してください。見ている人の気持ちが熱くなる試合をするつもりでいますし、楽しみにしてほしいです」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
昇侍(日本)
萩原京平(日本)

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
中田大貴(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
川中孝浩(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
木下憂朔(日本)

<バンタム級/5分3R>
獅庵(日本)
魚井フルスイング(日本)

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
山本空良(日本)

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介(日本)
グラント・ボグダノフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<キック53キロ/3分3R>
政所仁(日本)
平松侑(日本)

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗(日本)
テーパリット・ジョウジム(タイ)

<キック46キロ/3分3R>
百花(日本)
未來(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
藤原克也(日本)

<キック55キロ/3分3R>
森井翼(日本)
FUJIMON♡(日本)

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DEEP MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 UFC YouTube ブログ 住村竜市朗 木下憂朔

【RIZIN TRIGGER01】住村竜市朗戦へ、木下憂朔─02─「自分が一番やったるっていう気持ちです」

【写真】一番目立つとか、一番頑張るでなく──「一番やったる」というのは良い響きだ(C)MMAPLANET

28日(日)、兵庫県神戸市のワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01で、DEEPウェルター級王者の住村竜市朗と対戦する木下憂朔のインタビュー後編。

幼少期から学んだ空手をベースとした打撃と、圧倒的な制圧力を持つ組み技が合致したのが木下のMMAだ。さらに今年に入って、木下のグラップリングの精度は高まっている。
その陰には同じ関西で根をはる柔術家、カルペディエム芦屋の岩崎正寛の存在があった。目指すは、大阪のワンダーボーイだ。

<木下憂朔インタビューPart.01はコチラから>


――木下選手は、アマ時代とプロデビュー以降では試合スタイルが異なりますよね。アマ時代はグラウンドでサブミッションを狙い続けていたのに対し、プロの試合では打撃の攻防からテイクダウンし、削ってからフィニッシュを狙うスタイルになりました。

「はい、アマとプロでは全然違いますね。アマの時はヘッドギアもあるから殴っても効かへんし、テイクダウンしてもパウンドがないじゃないですか。でも寝かせて一本を取ったら終わりやから、極めに行っていました。フィニッシュしたほうが分かりやすいし、プロデビューへのアピールになると思ったんで」

――アマ時代からプロへのアピールを考えて試合をしていたのですか。

「そうですね。あと、アマチュアだと相手がガンガン前に出てくるんですよ。ただお互いに打撃が当たらなくて、2発ぐらいパンチが交錯して寝技になる。でもプロやと、ヒジやヒザとか、組んだ状態での打撃もありますからね。そこが違うというのはあります」

――現在は所属しているパンクラス大阪のほかに、カルペディエム芦屋でも練習しているそうですね。

「カルペディエム芦屋の岩崎(正寛)さんとは出稽古先で出会って、寝技を教えてもらいたいと思ったんです。お願いしたら快くOKしていただいて、今もお世話になっています。パンクラス大阪ではスパー中心で、グラップリングについて分からないところを岩崎さんに聞いて教わる、っていう感じです」

――カルペディエム芦屋は柔術道場ですが、そこで教わるのはグラップリングですか? それとも柔術なのでしょうか。

「MMAで使えるグラップリングですね。岩﨑さんはMMAもメッチャ見ていて、MMAに生きるグラップリングを教えてもらっています。おかげで、以前はできなかったことも試合で出るようになりました。何かの技っていうよりは、どんな展開になっても瞬時に技が出るようになった、という感じですね」

――なるほど。一方で、木下選手は組みになる前の打撃が、他の選手よりは少し大振りですがスピードが圧倒的に速いです。その打撃で相手を下がらせてから組むことが多いですよね。

「打撃のスピードは、この階級ではトップレベルやと思っています。特に速く出そうと意識しているわけじゃないんですけど、速い打撃から試合を作っていけたらなぁとは思っていますね」

――打撃でフィニッシュを狙っているわけではないのですか。

「絶対に打撃で試合を終わらせる、とは思ってはいないです。でも、その打撃があるからリラックスして組むことができるかもしれないです。試合の中で多少は考えることもありますけど、それよりは体が勝手に動くタイプだと思います」

――理想とするファイターはいますか。

「理想というのはないんですけど、好きなのはUFCのスティーブン・トンプソンです」

――ワンダーボーイ! トンプソンも独特なアメリカンスタイルではありますが、空手出身のMMAファイターですね。

「空手のスタイルは違いますけど、そのテクニックを使って勝っているところが好きです。僕がちゃんとMMAを見始めたぐらいから好きな選手で。距離感の設定とか、今のUFCでも一番うまいんじゃないかと思うぐらいです」

――木下選手が目指すのもUFCだと、YouTubeの動画でも発言されています。

「UFCや海外を目指しています。でも、今それを言っても無理だと思うので。やっぱり順序があるじゃないですか。ただ行きたいって言うだけじゃなくて、たどり着けるような結果を出していきたいです」

――分かりました。では改めて、次の対戦相手である住村選手に対する印象を教えてください。

「ムチャせえへんですよね。試合運びが上手いです」

――直近の米田奈央戦では、相手の前進をいなし続けて判定勝利を収めました。木下選手も米田選手と同様、前に出るタイプです。

「そうですね。自分でも住村選手にとっては、対処に慣れているタイプやと思います。そこで、自分がどうやって出ていくのかがポイントじゃないですか」

――そんななか、どんな試合を見せたいですか。

「たくさんの人が見ている大会やし、中学の時に自分が思い描いていた大きな会場で試合ができる。だからインパクトを残したいですね。この大会に出る選手の中で、自分が一番やったるっていう気持ちです。自分が目立たないといけないって思っています」

――国内のウェルター級は、ここ数年トップ選手が固定され、他の階級と比べても新世代の選手は少なかったと思います。そのようななかで、前回の高木健太戦の勝利により、木下選手が飛び出してきたような印象があります。

「ありがとうございます。言われてみると、そうかもしれないですね。高木選手は、パンクラスのベルトを獲るために倒さないといけない相手でした。あの試合が、まさかRIZINに繋がるとは思っていなかったですけど……。これからもフィニッシュを求める試合をしたいです。それがRIZINでも、UFCでも求められている選手だと思うんで」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
昇侍(日本)
萩原京平(日本)

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
中田大貴(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
川中孝浩(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
木下憂朔(日本)

<バンタム級/5分3R>
獅庵(日本)
魚井フルスイング(日本)

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
山本空良(日本)

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介(日本)
グラント・ボグダノフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<キック53キロ/3分3R>
政所仁(日本)
平松侑(日本)

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗(日本)
テーパリット・ジョウジム(タイ)

<キック46キロ/3分3R>
百花(日本)
未來(日本)

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ(日本)
藤原克也(日本)

<キック55キロ/3分3R>
森井翼(日本)
FUJIMON♡(日本)

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DEEP RIZIN TRIGGER01 ブログ 住村竜市朗 木下憂朔

【RIZIN TRIGGER01】キャリア5戦目、住村竜市朗に挑む木下憂朔─01─「デビューして、もう丸1年です」

【写真】デビューは去年11月29日の木下。キャリア1年、5戦目でキャリア12年目のDEEP王者に挑むこととなった木下(C)MMAPLANET

28日(日)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01で、現在MMA4連勝中の木下憂朔がDEEPウェルター級王者の住村竜市朗と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

パンクラス大阪稲垣組所属の木下は、昨年11月にプロデビューして現在4連勝中。しかも4試合すべて1R決着を収め、国内ウェルター級で注目を集めている存在だ。これまでDEEPとパンクラスで戦い、RIZIN系イベントは初登場となる。常にフィニッシュを求め続ける木下に、若くしてプロMMAで生きていく覚悟を決めた格闘技キャリアについて訊いた。


――RIZIN TRIGGER01でDEEPウェルター級王者の住村竜市朗選手と対戦することとなりました。木下選手は過去4試合、DEEPとパンクラスで戦っています。ここでRIZIN TRIGGER出場のオファーが来たことについては、どのような想いを持っていますか。

「率直に、ありがたいです。RIZINはいろんな人が見ると思うので、自分の名前を売る大きなチャンスになります」

――住村選手は、現在は東京を拠点として活動していますが、以前は淡路島在住で神戸など関西のジムで出稽古を行っていました。その頃に住村選手と一緒に練習した経験などはあるのでしょうか。

「いや、一緒に練習したことはないですね。住村選手は、僕がプロになる前に東京で活動されていたので……」

――確かに、木下選手のプロデビューは2020年11月ですからね。

「そうですね。プロデビューして、もう丸1年になります」

――いやいや、まだ1年ですよ。わずか1年で、4連続KOか一本勝ちでDEEP王者と対戦するところまで来ました。住村選手が対戦相手に決まった時は……。

「やったぁ! と思いました」

――それは、嬉しかったということですか。

「はい。勝てる勝てへんは関係なく、RIZINでチャンピオンと戦えるのは嬉しいです。勝てば自分の名前も評価も上がるじゃないですか。住村選手のことは、自分がアマチュアの試合に出ていた頃から見ていて、チャンピオンって凄いなぁと思っていました。自分も上に行くためには、いつか戦わないといかんのかな、って」

――アマチュアといえば、木下選手は15歳の時にパンクラス稲垣組へ入門してから、アマチュア時代が長いのですよね。

「入門してから1年後ぐらいに、最初のアマチュアの試合に出てからプロデビューが2020年ですからね。自分としては早くプロデビューしたかったんですけど、結果的にそうなってしまいました」

――結果的にそうなってしまった、とは?

「ジムの人から特に何か言われたことはないんですが、やる気がなかったのかもしれないですね(笑)」

――やる気がなかった!?

「プロに決めたのも16歳ぐらいの時で、覚悟がなかったのかもしれないです」

――プロでやっていくという覚悟を持ったのは、いつ頃なのでしょうか。

「高校を卒業する頃ですね。でも、高校を出てから専門学校に入って、その時にはまだ自分の中で決まってはいなかったです。専門学校に通っている間に、卒業したら格闘技に専念しようと決めました」

――木下選手は小学生の時に正道会館で空手を始めたそうですが、その時点ではプロになるという気持ちはなかったのですか。

「なぜ空手を始めたのか、自分でも分からないんですよね(苦笑)。小学校に上がる時、母親から『好きな習い事を一つやっていいよ』と言われて、僕は空手をやると答えたそうなんです。当時の記憶もないし、たぶん空手もそんなに見たことはなかったと思うんですけど」

――えっ、なぜ空手だったのでしょうね……。

「兄の影響もあるのかな、と思います。兄は現役のプロレスラー(ダブプロレスの木下亨平)なんですけど、子供の頃からプロレスが好きでレスリングの練習とかに行っていたんですよ。それを見ていたからなのかなって」

――そこで木下選手は、同じようにプロレスラーになりたいとは思わなかったのですか。

「それはなかったです。……なぜですかね?  たぶん一緒のことはしたくなかったんだと思います。単純に殴る蹴るをやりたかったのかもしれないですけど(笑)。それで、近所でやっていた正道会館へ見学に行って、そこに入ろうと決めました」

――正道会館時代の実績を教えてください。

「たいしたことはなかったです。大会で入賞したのも、小2か小3の時に出た大会で、3位になった時だけで。それ以降は、試合に出たくないと言っていたみたいです」

――試合に出たくない……何かキッカケがあったのですか。

「怖いし、遊びたいし、っていう気持ちがありました。でも親から『今は空手を続けておけ』って言われて」

――小学校高学年から中学生にかけて、思春期は遊びたい気持ちになるのも仕方ありません。しかし、そこからプロを目指すようになるのですね。

「中学生の時、友達が昔のPRIDEやK-1を見ていて。それを見て、僕もデカい会場でお客さんを沸かせる試合をしたいと思ったんです」

――デカい会場でお客さんを沸かせたい、その気持ちが現在の4試合連続の1R決着に繋がっているのでしょうか。

「試合ではフルラウンド戦うつもりで練習しています。でも、フィニッシュは常に狙いたいし、その姿勢で試合をしていたら、今の結果になったんやと思いますね」

<この項。続く>

■視聴方法(予定)
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■ RIZIN TRIGGER01対戦カード

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昇侍(日本)
萩原京平(日本)

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功(日本)
中田大貴(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一(日本)
川中孝浩(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
木下憂朔(日本)

<バンタム級/5分3R>
獅庵(日本)
魚井フルスイング(日本)

<フライ級/5分3R>
竿本樹生(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕(日本)
山本空良(日本)

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介(日本)
グラント・ボグダノフ(米国)

<バンタム級/5分3R>
釜谷真(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<キック53キロ/3分3R>
政所仁(日本)
平松侑(日本)

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗(日本)
テーパリット・ジョウジム(タイ)

<キック46キロ/3分3R>
百花(日本)
未來(日本)

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加藤ケンジ(日本)
藤原克也(日本)

<キック55キロ/3分3R>
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