ヒョードルの引退試合。これまでも引退試合的な試合は何度かあった気がしますが、今回が本当にラストだそうです。それもあってかアメリカCBSが13年ぶりにMMAを生中継するそうな。最強皇帝の威光はいまだ衰えずという事か。
しかし、晩年は打たれ弱さが顕著になってきているだけに、生中継の大一番でコロっと負けやしないか心配で心配で。。。再戦となるベイダーにはフックをもらってわずか35秒でパウンドアウトされた因縁の相手。同じ事が起こりそうな不安がよぎります。ヒョードルの引退試合、行く末はいかに。。。
12日(金・現地時間)、サウスダコタ州シーフォールズ
サンフォード・ペンタゴンで開催されるellator284「Gracie vs Yamauchi」の計量が10日(木・同)に行われている。
とはいえトータルファイターといっても過言でないゴイチの打撃と、ボクシング+柔術のネイマンで試合の進め方は相当に違ってくる。そんなヘッドラインは体格差と自分の形にハマったときの絶対的な強さで、グレイシー優位と見て良いファイトか。
そんな今大会で注目はコメインのヘビー級=ヴァレンティン・モルドフスキー×スティーブ・モウリーか。前戦でライアン・ベイダーの持つBellator世界ヘビー級王座に挑んで敗れたモルドフスキーに対して、キャリア10戦全全勝で全ての試合がフィニッシュというモウリーが勝利すれば、次期挑戦権を手にすることは間違いない。
フォークスタイル+サブミッション、現代のキャッチレスラーといっても過言でないモウリーはバック&RNC、サイド&キムラという自らがもっとも安全な場所での相手を仕留めることができるファイターだ。
下にっても三角もあり、とにかくその敏捷性はヘビー級とは思えない。モルドフスキーの打撃の圧を跳ね返す、組みのための打撃とクリンチでのヒザ蹴り――などが、立ちの攻防であれば盤石のモウリーだが、果たして。
なお今回の計量ではミスが多く。ライト級でアイザイア・ホキットと対戦所定だったニック・ペレス: 157.4ポンドと失敗で、この試合はキャンセルに。
女子フライ級ではメインメード出場のイルマレイ・マクファーレン: 129ポンド。プレリミではジャスティン・キッシュが。128.4ポンドと大幅オーバーに。揃ってキャッチウェイトマッチでブルーナ・エレン、ディアナ・ベネットと戦うことになっている。
■視聴方法(予定)
8月13日(土)
午前6時30分~ U-NEXT
■BELLATOR284 計量結果
<ウェルター級/5分5R>
ネイマン・グレイシー: 170.4ポンド(77.29キロ)
ゴイチ・ヤマウチ: 170ポンド(77.11キロ)
<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー: 238.2ポンド(108.04キロ)
スティーブ・モウリー: 249.8ポンド(113.3キロ)
<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 129ポンド(58.51キロ)
ブルーナ・エレン: 125.6ポンド(56.97キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
サッド・ソウマ: 243.3ポンド(110.35キロ)
ゴカン・サリカム: 248.2ポンド(111.58キロ)
<ミドル級/5分3R>
オースティン・ヴァンダーフォード: 184.4ポンド(83.64キロ)
アーロン・ジェブリー: 185ポンド(83.91キロ)
<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル: 135.8ポンド(61.59キロ)
マーカス・ブエノ: 136ポンド(61.69キロ)
<女子フライ級/5分3R>
ディアナ・ベネット: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ジャスティン・キッシュ: 128.4ポンド(58.24キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー: 205.4ポンド(93.16キロ)
タイソン・ジェフリーズ: 201.8ポンド(91.53キロ)
<ミドル級/5分3R>
パトリック・ダウニー: 186ポンド(84.37キロ)
ジェフ・サウダー: 183.6ポンド(83.27キロ)
<ライト級/5分3R>
アイザイア・ホキット: 154ポンド(69.85キロ)
ニック・ペレス: 157.4ポンド(71.39キロ)
<ヘビー級/5分3R>
ベイリー・ショーンフェルダー: 227.8ポンド(103.32キロ)
マーク・カリアー: 260.6ポンド(118.2キロ)
<バンタム/5分3R>
ミッチェル・マッキー: 135ポンド(61.24キロ)
トニー・オルテガ: 134.6ポンド(61.05キロ)
<175ポンド契約/5分3R>
ブレッド・バイ: : 173.8ポンド(78.83キロ)
MA・ヤァ: 174.4ポンド(79.1キロ)
ミドル級。リョートはライトヘビー級6位、エドワーズはミドル級4位。
今月44歳になるリョート。Bellator移籍後2連勝していたが、ゲガール・ムサシ戦ではスプリット判定負け。ライトヘビーに上げ、フィル・デイヴィスにもスプリット判定負け、ライトヘビー級トーナメントはライアン・ベイダーに判定負けと、現在3連敗中だが、いずれもUFC時代に対戦している試合の再戦だった。今回はまたミドル級に落としての試合。もともとライトヘビー級では減量に余裕があった。
地元イギリスのエドワーズはデビューから8連勝していたが、直近2戦では連敗中。
リョートはいつもの構え。プレスしてロー。リョートのローにパンチを合わせたエドワーズ。蹴りをキャッチしてパンチを入れる。下がったリョートをケージに詰めてパンチ連打。四つに組んだリョートが投げて倒したが、すぐに立たれた。エドワーズパンチを入れて離れる。また四つに組むとエドワーズがケージに押し込む。しかし離れ際にエドワーズの左の肘がヒット。リョート効いた!足元がふらついているリョートにパンチの追い打ち!左フックが顎を打ち抜きリョートダウン!パウンド!KO!
リョートこれで4連敗。しかもBellatorで初のKO負け。厳しくなった。
<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
ライアン・ベイダー(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
チーク・カンゴ(フランス)
カンゴ・チャントの後押しを受けたカンゴがジャブを伸ばす。ジリジリと詰めたベイダーのワンツーに右を返すカンゴは、ダブルで組まれて崩されるとバックを許す。パリのファンがブーイングを送るなか、バックコントロールを続けるベイダーは前方に崩しつつ持ち上げる。カンゴはケージを掴んで耐えるが、レフェリーは流す。結果、胸を合わせたカンゴに放ったヒザが急所に入り、試合が中断される。
同じポジションで再開となり、崩しからバックに回ったベイダーはボディロックテイクダウン狙いへ。正対しつつアンクルピックからバックを再度取ったベイダーはヒザ立ちで耐えるカンゴを倒しきれない。残り30秒で尻餅をつかせた王者が初回を取った。
2R、ケージを背負い、パンチから組んでくるベイダーをアッパーで迎え撃ったカンゴだが、遠い位置からのダブルレッグで倒され、ここも半身&ヒザ立ちでバックを許す。右足を束ねたベイダーに対し、左足はヒザ立ちを続けるカンゴが正対する。自ら立ち上がりバックコントロールを選択したベイダーのアンクルピックとバックコントロールが無限ループが続く。
立ち上がると、すぐにヒザ立ちまで崩されたカンゴがバックを譲る。そのまま残り10秒でカンゴが立ち上がったが離れて打撃を入れるところまで挽回できなかった。
3R、自らケージを背負ったカンゴが左ロー。ワンツーで目に出たベイダーは殴られることなく組むが、足ではなくクリンチの態勢だ。ここからレベルチェンジでダブルレッグで尻餅をつかせたベイダーは、ここもバックコントロールへ。正対したカンゴを殴り、すぐに組んで背中を取るベイダーが、ケージに押し込む展開が続く。カンゴが立ち上がり胸を合わせると、残り1分40秒でレフェリーがブレイクを命じる。
カンゴはここも自ら下がってケージの前に立つと、テイクダウン狙いをかわしてパンチを振るう。これは当たらず、1分を切って前出たカンゴはローを2発蹴る。組んだベイダーは右腕を差して押し込むものの、尻餅をつかせることもならなかった。
組みの位置が高くなったベイダーが、どれだけ消耗しているのか。4Rが始まるとカンゴは下がってジャブを出す。ヒザのフェイク、前蹴りからローのカンゴは中央により過ぎたかダブルレッグで背中をつかされる。半身のカンゴにヒジを落とすベイダーは顔面を殴りながら右足を束ねてケージに押し込む。
引いて背中をつかされたカンゴだが、すぐにケージを使い背中を譲りながらスタンドへ。ここからベイダーは上への組みになり、ヒザのタイミングでレベルチェンジ、シングルで回してクリーンテイクダウンを奪う。頭をケージ中央側に倒されたカンゴが、ケージ際まで移動するが手首を取られて殴られる。ベイダーはボディロックに以降し、時間となった。
最終回、ケージ中央の展開で一気にダブルレッグを決めたベイダー。倒された位置がケージの目でカンゴはバックコントロールを許す。立ち上がると一瞬離れてワンツー、シングルレッグで倒したベイダーのケージ絵スリングが続き、足を取られて立ち上がれなかったカンゴは、胸を合わせつつスタンドへ。即ダブルで崩して、バックに回ったベイダーは、正対してヒザ立ちのカンゴの殴る。
残り90秒、ブレイクが掛かり試合は中央で再開。左右のフックで前に出るカンゴだが、回ってかわしたベイダーが組んでケージに押し込む。ヒザ立ち、正対、立ち上がるという動きも離れることはできず時間に。25分間のおしくらまんじゅう、フルマークでベイダーが王座防衛に成功した。
【写真】ギャロンのド派手なKOを見るなら、今のうちだ(C)BELLATOR
6日(金・現地時間)、フランスはパリのアコー・アリーナで開催されるBellator280「Bader vs Kongo 2」の計量が行われている。
メインは2019年9月の再戦=世界ヘビー級選手権試合、王者ライアン・ベイダー×チーク・カンゴ戦だ。前回の対戦ではテイクダウンからコントロール&パウンドとベイダーが圧倒していたが、指が目に入ってしまいカンゴが続行不能となりノーコンテストに終わっている。
この後、ベイダーはもう一つのベルト=世界ライトヘビー級王座をワジム・ネムコフに明け渡し、ライトヘビー級ワールドGPでも準決勝敗退――から今年の1月にヘビー級王座を防衛しており、直近の戦績は2勝2敗だ。
対して、この試合の10日後には47歳を迎えるカンゴはティム・ジョンソン戦をスプリット判定で落とし、セルゲイ・ハリトーノフをRNCで破っている。前回の試合内容からすればベイダー優勢は否めないが、母国でのファイトとどこか計算が成り立たない力を発揮することがあるカンゴだけに、何が起こるか分からない世界戦だ。
今大会、要注目はベンジャミン・ブレンダーと戦うデヴィ・ギャロンだ。パウンド禁止時代の母国のトッププロモーション=100%FIGHTでキャリアを積み、足関節を含むサブミッションの技術を磨いた。
投げ技も現代MMAのセオリーに反し、頭を抱えて内股を得意としている。ギャロンの投げの特徴は、途中で首のロックを離すことで投げっぱなすこと。結果、バックを取らせずトップを奪取している。
そんな奇天烈ファイターのギャロンの試合で、見逃せないのはド派手は蹴り技だろう。スピニングバックフィストの回転を生かしたハイキック。ジャンピング二段蹴り、極めつけは元UFCファイターのロス・ピアソンをKOしたローリングサンダーと呼ばれる浴びせ蹴りだ。
前方回転しながら、足刀のように顔面を捕らえた技はMMA史に残るハイライトリール・フィニッシュだ。とはいえ、ギャロンの持ち味的なド派手な技はレベルが高くなると、当然のように成功率は下がる。それだけに戦線13勝9敗でBellatorでは1敗のブレンダー戦が楽しみだといえる。
■視聴方法(予定)
5月7日(土)
午前1時30分~ U-NEXT
■Bellator280計量結果
<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ライアン・ベイダー: 232.8ポンド(105.59キロ)
[挑戦者] チーク・カンゴ: 241.4ポンド(109.49キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ: 204.6ポンド(92.8キロ)
アレックス・ポリジィ: 202.8ポンド(91.98キロ)
<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155ポンド(70.31キロ)
ベンジャミン・ブレンダー: 154.6ポンド(70.12キロ)
<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 185.6ポンド(84.18キロ)
カイル・スチュアート: 185.6ポンド(84.18キロ)
<ミドル級/5分3R>
マイク・シップマン: 185.8ポンド(84.27キロ)
グレゴリー・バベン: 185.6ポンド(84.18キロ)
<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 145ポンド(65.77キロ)
ピオトル・ニジェルスキー: 145.2ポンド(65.86キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ルイス・ロング: 170.8ポンド(77.47キロ)
チボー・グッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)
<フェザー級/5分3R>
ファブカリ・ジェッタ(フランス)
ジョーダン・バートン(英国)
<160ポンド契約/5分3R>
ソーレン・バク: 159 ポンド(72.12キロ)
チャーリー・レアリー: 160ポンド(72.57キロ)
<ライト級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 155.6ポンド(70.57キロ)
ギャビン・ヒューズ: 155.2ポンド(70.39キロ)
<女子フライ級/5分3R>
ルーシー・ベルトー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
カタジナ・サドゥラ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
<ミドル級/5分3R>
ユセフ・ウワバッス: 185.2ポンド(84.0キロ)
マチュー・ジュクロ: 185.8ポンド(84.27キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトー・ヴェフシェー: 169.2ポンド(76.74キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ライアン・ベイダー 1.25
シーク・コンゴ 3.50
ヨエル・ロメロ 1.53
アレックス・ポリッティ 2.30
ダヴィ・ガロン -
ベンジャミン・ブランダー -
ロレンツ・ラーキン 1.28
カイル・スチュワート 3.40
マイク・シップマン 1.50
グレゴリー・バベン 2.40
メインはヘビー級タイトルマッチ。ヘビー級GPで優勝してタイトルを獲得したベイダーに、ヘビー級GPにエントリーできなかったがBellatorで8連勝していたコンゴが挑戦したのが2年8ヶ月前。試合は1Rでベイダーのアイポークがありノーコンテストに。てっきりすぐにダイレクトリマッチが組まれると思われたが、ベイダーは同時に保持していたライトヘビー級の防衛戦を優先。さらにコロナで試合が流れ、翌年にはベイダーがライトヘビー級GPに出場。
その間、コンゴはティモシー・ジョンソンにスプリット判定負け。ジョンソンとワレンティン・モルダフスキーの間で暫定王座決定戦が行われ、モルダフスキーが暫定王座を獲得した。今年1月、ベイダーがモルダフスキー相手に接戦の末タイトルを防衛すると、おそらく事前に決まっていたコンゴとのリマッチが試合直後に決定。
試合はコンゴの地元パリで行われるが、46歳になったコンゴがアンダードッグに。
セミではBellator初戦でフィル・デイヴィスにスプリット判定負けしたヨエル・ロメロの2戦目が組まれている。当初はランキング9位のメルヴィン・マヌーフ戦が組まれていたが、マヌーフが強盗を捕まえた際に拳を負傷し欠場。マヌーフはこの試合がBellatorラストマッチの予定だった。代役はBellator4勝1敗でランキング7位のポリッティに変更。Bellatorライトヘビー級では良くわからない相手に2連勝しただけでランキングに入っていたマヌーフよりもカードの質は上がっている。
Bellatorヨーロッパ大会はジモティ率が高く、アメリカに呼ばれず、Bellatorヨーロッパ大会限定キャラが多い。プレリムで組まれているのもほぼそうした選手の試合。プレリムに出場するイーブス・ランドゥーは2019年にRIZINに出場し上迫に2RKO負け。その後Bellatorヨーロッパ大会要員となり1勝1敗の戦績を残している。
プレリム開始は7日午前2時(6日26時)。メインカードは7日朝5時から。メインカードのみ速報します。
Scott Coker: Fedor's final fight was set for Moscow's Red Square, but now audible needs to be pulled https://t.co/KtTkzT6s91
— MMA Junkie (@MMAJunkie) March 13, 2022
「今年モスクワでやるということはあり得ない。ヒョードルの引退試合は明白な理由により、そこでやることはない。別の場所を探すことになる」続きを読む・・・
「モスクワで素晴らしいショーを開催することが計画されていた。もう言っても構わないと思うので言ってしまうが、赤の広場で試合をすることが承認されていた。史上最強であるヒョードルにとって素晴らしい送別会になると思っていた。だが今は予定を変更し他の素晴らしい会場を探さなければいけない。彼はそうされるべき価値のあるファイターだ。どこにするかはまだ分からない」
EXCLUSIVE: Fabian Edwards to fight MMA legend Lyoto Machida at Bellator London | @harrydavies14https://t.co/zJ8IIAf68l pic.twitter.com/Vgm7kN2AF4
— Mirror Fighting (@MirrorFighting) February 16, 2022
The next chapter in the rivalry between A.J. McKee and Patricio "Pitbull" will be written this spring.#Bellator277 | Full story: https://t.co/KdM8m98lr5 pic.twitter.com/fOtmxssVMF
— MMA Junkie (@MMAjunkie) February 16, 2022
We have a date for the @BellatorMMA light heavyweight grand prix final. Will it be #AndStill or #AndNew after Vadim Nemkov and Corey Anderson get it on?#Bellator277 | Full story: https://t.co/4xDF0C2PMQ pic.twitter.com/IjFq2D7GVb
— MMA Junkie (@MMAjunkie) February 16, 2022