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UFC on ESPN49:第3試合・タイソン・ナム vs. アザト・マクスム

フライ級。

ナムは39歳でフライ級最年長。UFC3勝4敗で、3勝はすべてKOでの勝利という、軽量級だが倒せる打撃が武器。前戦まではランカーだったが、ブルーノ・シウバに前蹴りを顎にもらってダウンし、バックからチョークに捕まって一本負け。ランキングから外れた。年齢的に連敗は避けたいところだが、オッズでは緊急UFCデビューでランカーと対戦するハファスに続く2番目のアンダードッグ。

カザフスタンのマクスムはUFCデビュー戦。カザフスタン国内での試合や、中東のBRAVE CFを主戦場とし16戦全勝(5KO・6一本勝ち)。オッズでは支持されているものの、ここまでローカルレベルの相手としかやっていないので、実力は未知数であるものの、アメリカで出稽古中にスパーした平良達郎が強かったと認めている。ファイトスタイルはレスリング+ボクシング。28歳。

お互い打撃戦。牽制のパンチの打ち合い。マクスムが2度タックルに入るが切られた。大きな展開がないままラウンド終盤。マクスムタックル。テイクダウン。ナムすぐに立つとケージ際で正対。そこにまたタックルに入ったマクスムだがホーン。マクスムだがホーン。

1Rマクスム。

2R。手数を増やしてきたマクスム。マクスムの左で一瞬ぐらついたナム。左を打ち込むマクスムにナムはボディを打ち込む。ナム飛び込んで右。マクスムのタックルは切った。マクスムパンチからミドル。テンカオ。右オーバーハンドを打ち込んだナム。マクスム飛び膝。ホーン。

2Rは僅差。

3R。拮抗した打撃戦が続く。ナムはパンチの上下、インローで手数を増やしてきた。ナムが距離を詰め、マクスム下がりだす。逆にギアを上げてきたナム。右オーバーハンド。マクスムタックル。ケージまで押し込んだが切られた。また組んだマクスムだがナムがケージに押し込む。残り1分。押し込みながらパンチを入れるナム。離れたマクスム。パンチからカーフキック。組んだマクスムだが、ナムがボディロック。テイクダウンを狙うが、倒され際に反り投げで上を取ったマクスム。ナムが立つとスタンドバックからスープレックス。ホーン。

3Rはナム。2R次第か。

29-28マクスム、29-28ナム、29-28マクスム。スプリットでマクスム勝利。

無敗はキープしたマクスムだが、連続フィニッシュは途絶えた。UFC初戦で本来の実力が出せなかったのでなければ、この内容だと即ランカーの実力はないと言わざるを得ない。

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Report UFC UFC ABC05 ブルーノ・シウバ ブレンダン・アレン ブログ

【UFC ABC05】ボクシングは劣性に見えたアレンが、右でダウンを奪いパウンドからシウバをRNC葬

【写真】スタンドではミドルを効果的にいれたアレン。殴り合いはどちらに転ぶか分からない展開だったが、効かせてRNCまでの流れを創った(C)Zuffa/UFC

<ミドル級/5分3R>
ブレンダン・アレン(米国)
Def.1R4分39秒by RNC
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

左ジャブを伸ばすアレンが、テイクダウンのフェイクを見せる。シウバはアレンの右ハイをブロックし、インローで前足を蹴られるが、ほぼ動きを見せない。右ストレートを蹴ったシウバは、ハイキックを蹴られそうになりダブルレッグを切る。アレンは右ミドルを入れて、組みつくとケージにシウバを押し込んで右エルボーを顔面に打っていく。

クラッチを組み、ヒザをボディに入れるアレンが押し込んだ状態が続く。首相撲に切り替えたアレン、直後にダブルレッグを狙う。これを切ったシウバが右アッパーから左フックをヒットさせる。アレンは左を被弾してケージを背負うが、逆に左フックを効かせてテイクダウンへ。切ったシウバが、左ジャブのダブルも、アレンも打ち返して右ミドルを蹴る。左から右アッパーで前に出たシウバが右アッパーも右を受けてダウン、腰を上げたままパウンドを落とすアレンがエルボーに切り替える。

残り1分、担いでパス狙いのアレンがバックに回るRNCをセット。後方に倒れながら、両足をフックしてタップを奪った。


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『UFC on ABC 5: Emmett vs. Topuria』前日計量動画

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ナンテコッタイ!『UFC on ABC 5: Emmett vs. Topuria』前日計量でクレイドソン・ホドリゲスが3ポンドオーバー、平良達郎戦が中止に(2023年06月24日)

 こちらの続報。


MAIN CARD (ABC/ESPN+, 3 p.m. ET)

・Josh Emmett (145.5) vs. Ilia Topuria (146)
・Maycee Barber (126) vs. Amanda Ribas (125)
・Austen Lane (245.5) vs. Justin Tafa (266)
・David Onama (146) vs. Gabriel Santos (145)
・Brendan Allen (185.5) vs. Bruno Silva (186)

PRELIMINARY CARD (ESPN/ESPN+, 11:30 a.m. ET)

・Neil Magny (171) vs. Phil Rowe (171)
・Randy Brown (171) vs. Wellington Turman (171)
・Loik Radzhabov (157.25)* vs. Mateusz Rebecki (155.5)
・Tabatha Ricci (114) vs. Gillian Robertson (116)
・Joshua Van (125.25) vs. Zhalgas Zhumagulov (125.5)
・Chepe Mariscal (154) vs. Trevor Peek (156)
・Jamall Emmers (146) vs. Jack Jenkins (145.5)
・Kleydson Rodrigues (129)** vs. Tatsuro Taira (126)
・Cody Brundage (186) vs. Sedriques Dumas (185)

 『UFC on ABC 5: Emmett vs. Topuria』前日計量結果。中止になった平良達郎 vs. クレイドソン・ホドリゲスの他にもマテウス・レベッキ vs. ロイク・ラザボフでラザボフが157.5ポンドと1.5ポンドオーバー。こちらは出場給の20%を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ジョシュ・エメット vs. イリア・トプリアはエメット支持1人、トプリア支持10人。

・アマンダ・ヒバス vs. メイシー・バーバーはヒバス支持9人、バーバー支持2人。

・オーステン・レーン vs. ジャスティン・タファはレーン支持9人、タファ支持2人。

・デビッド・オナマ vs. ガブリエル・サントスはオナマ支持7人、サントス支持4人。

・ブレンダン・アレン vs. ブルーノ・シウバは11人全員アレン支持。続きを読む・・・
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F1 MMA o ONE UFC   ブラッド・タヴァレス ブルーノ・シウバ ユライア・ホール

クリス・ワイドマンが2年4ヶ月ぶりに復帰、8.19『UFC 292: Sterling vs. O’Malley』でブラッド・タヴァレスと対戦




 UFCが8月19日にマサチューセッツ州ボストンで開催する『UFC 292: Sterling vs. O'Malley』でクリス・ワイドマン vs. ブラッド・タヴァレスのミドル級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ワイドマンは2021年4月の『UFC 261: Usman vs. Masvidal 2』でユライア・ホールに1R TKO負けして以来2年4ヶ月ぶりの試合。この試合で右脚を骨折し長期欠場を余儀なくされました。

 タヴァレスは4月の『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』でブルーノ・シウバに1R TKO負けして以来の試合で2連敗中。続きを読む・・・
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MMA o UFC   アンドレ・ムニス ブラッド・タヴァレス ブルーノ・シウバ ブレンダン・アレン

6.24『UFC on ABC 5』でブレンダン・アレンとブルーノ・シウバが対戦

6.3『UFC on ESPN 45』のメインイベントでブレンダン・アレンと対戦予定だったジャック・ハーマンソンが負傷欠場(2023年04月28日)

 こちらの続報。


 UFCが6月24日にフロリダ州ジャクソンビルで開催する『UFC on ABC 5: Emmett vs. Topuria』でブレンダン・アレン vs. ブルーノ・シウバのミドル級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 アレンは2月の『UFC Fight Night 220: Muniz vs. Allen』でアンドレ・ムニスに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で4連勝中。『UFC on ESPN 45』でジャック・ハーマンソンと対戦予定でしたが、ハーマンソンの負傷欠場により試合が流れていました。現在UFCミドル級ランキング13位。

 シウバは4月の『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』でブラッド・タヴァレスに1R TKO勝ちして以来の試合。続きを読む・・・
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【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」

【写真】ちょっとゲッツなダナー(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、あと4時間でスタートするネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN222:UFN on ESPN+80「Pavlovich vs Blaydes」。その第 1試合でバットゲレル・ダナー✖ブレディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれている。

キャリア6勝2敗の新鋭を迎え撃つダナーは、3試合連続初回KO勝ちから一転、現在2連敗中だ。アリゾナのファイトレディーで倉本一真とスパーリングを数多くしてきたというダナーに、モンゴル人の強さの秘密と今大会の試合の意気込みを訊いた。


──ダナー、ブレディ・ヒースタンドと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ファイトウィークに入って、最高の気分です。エネルギーが熱を帯びてきていて、もう戦う準備は出来ています」

──アリゾナのファイトレディーでは、日本の倉本一真選手と随分と練習してきたと聞きました。

「カズマとは、本当にたくさんスパーリングをしました。RIZINで戦うために、カズマももう日本に戻っているはずです。素晴しいファイターで、本当に強いレスラーなので、カズマとはとても良い練習ができました。カズマもアリゾナで次の試合に向けて、素晴らしいキャンプができたはずです」

──ところでダナーがジャクソン・ウィンクMMAからファイトレディに移ったのは、なぜなのですか。

「ジャクソン・ウィンクも素晴らしいジムでしたが、ファイトレディーの方がヘンリー・セフードを始め、自分と同じような体格の選手が多く練習しています。それと仲が良いアラテンヘイリがアリゾナで練習していたことも、ジムを移った要因の一つです。ジャクソン・ウィンクでは打撃をしっかりと学ぶことができたので、レスリングがベースのファイトレディーで、しっかりとレスリングを見直してきました。結果、今週末は打撃だけでなくレスリングを融合したスタイルを見てもらえると思います」

──実は1月にウランバートルを訪れたのですが、ケージレスリングに関してセントラルヒーティングがあるために、壁レスができないジムが多かったです。

「モンゴル人の男の殆どが、幼少期からモンゴル相撲をやってきたので自然とファイティングスピリットが養成されます。ただし、MMAに関しては今指摘されたように環境がまだまだ整っていません。だからケージレスリングや壁レスという部分で、モンゴルのMMAは他の国の後塵を拝することになっています。

ただしモンゴルではMMAの人気は上がっていて、ケージのあるジムも出てきました。そして、優秀なコーチも増えています。だから壁レスやクリンチワークという点でも、モンゴル人ファイターはこれから強くなることは間違いないです。

自分も試合が決まれば、米国のジムでキャンプを行いますが、普段はウランバートルに戻って練習しています。モンゴル人MMAファイターの第一世代として、自分は海外で練習をして壁レスやクリンチの習得に努めてきました。そしてウランバートルではボクシングやテコンドーのジムで、MMAjは何かを説明してきました」

──MMAの普及にダナーは務めてきたのですね。ところでマイナス30度の極寒の地で、肉と麺類やお米を食べまくり、タンパク質と炭水化物を取り続ける。この2つの要素がモンゴル人を精神的、肉体的に強くするのだと勝手に結論づけました。

「アハハハハ。気候に関してはモンゴルには四季があり、夏は相当に暑くて冬はとんでもなく寒いです。本当に極端な気候で、あのタフな環境で生まれ育つと人間を強くしてくれると思います。食事に関しては、モンゴル人は自生した植物をよく食べています。それに肉に関しても、緑を食べて育った羊、牛を食べているので。野菜を食べているのと同じです(笑)」

──まさか(笑)。

「ただ気候と食事がモンゴル人を強くしているというのは、100パーセント賛成します。それとモンゴルの歴史ですね。チンギス・ハンの時代から、我々はウォリアー・スピリッツが受け継がれてきました」

──そんなウォリアーズ・スピリットを持つダナーですが、3試合連続1RKO勝ちのあと、現在連敗中で今週末の試合はとても重要かと思います。

「全ての試合が重要です。どの試合も真剣に向き合ってきました。ただし、今回の試合は特に大切です。ですから、1Rでフィニッシュすることを約束します。対戦相手は将来性豊かな若いファイターで、完全にグラップラーです。優秀なレスラーですが、我々モンゴル人にはモンゴル相撲で養われた、組み合いで強さを発揮する血が流れています。

そして、自分が初回でKO勝ちするので、彼がレスリングの技術を使う機会は訪れないです。ただ、レスリング勝負になっても自分のレスリングの強さを見せつけます。モンゴル相撲が、モンゴル人の根底にあるファイティングスピリットを養ってくれるので、あらゆる組技、柔道、柔術、レスリングでモンゴル人は常に強さを発揮します。

だから自分も土曜日の夜にはファンに再び、KO勝ちをお見せします」

■視聴方法(予定)
4月23日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・パブロヴィッチ: 260.5ポンド(118.16キロ)
カーティス・ブレイズ: 262.5ポンド(119.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
ブルーノ・シウバ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イアズミン・ルシンド: 126ポンド(57.15キロ)
ブローガン・ウォーカー: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
リッキー・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
カロス・ホサ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ノルマ・デュモンチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 239.5ポンド(108.63キロ)
ジュニオール・タファ: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 146ポンド(66.22キロ)
ウィリアム・ゴミス: 147ポンド(66.67キロ)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ: 130ポンド(58.96キロ)
カリーネ・シウバ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー: 136ポンド(61.69キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 136ポンド(61.69キロ)

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【RIZIN LANDMARK05】倉本一真 inアリゾナ─01─「ヘンリー・セフードのファイトキャンプが始まった」

【写真】倉本は凄まじい勢いで、色々なモノを吸収しているように感じる(C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05で、倉本一真が太田忍と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

レスリング時代に対戦経験のある両者の激突が発表されたのは、3月3日に行われた記者会見だった。しかし倉本は会見を欠席、そのとき彼は米国アリゾナ州フェニックスのファイト・レディーで、元UFC世界フライ&バンタム級王者のヘンリー・セフードと練習していたのだ。なぜ彼は米国に渡っていたのか。その理由と現地の練習について訊いた。


――現在、米国アリゾナ州のファイト・レディーで練習されているそうですね。

「はい。以前からヘンリー・セフードがいるファイト・レディーで練習したいと思っていたんですよ。もともとヤマニハ選手に負けた(2021年6月、アラン・ヤマニハに判定負け)あとに、マネージャーから『米国で練習してみるのも良いですよ』と言われていて」

――なぜファイト・レディーに興味を持ったのでしょうか。

「やっぱり組みのファイターが、組みを生かしつつ打撃をやって結果を残している。そういうファイターが育っているジムで練習したいと思ったんです。それでファイト・レディー側も受け入れてくれることになったんですけど、当初は去年の末に来るつもりでいたものの、ジムの受け入れ態勢の確認とかもあって。

僕は元谷選手に負けた直後に行きたい気持ちが強くなっていたけど、コーチやヘンリー・セフードのスケジュールとか、そういったことを確認して、ようやく2月15日に日本を発つことが決まりました。ちょうどその頃に次の試合も決まったという流れです」

――2月15日に日本を発ったということは、2カ月ファイト・レディーで練習しているわけですね。

「そうです。4月13日にこちらを出発するので、ちょうど2カ月ですね。もともと『米国で練習するなら3カ月』と言われていました。1カ月でこちらの環境に慣れて、2カ月でさらに練習にも慣れていき、3カ月でもっと良くなっていく。そういう感じで話をしていたんですが、出発日も伸びて、僕の試合が決まったこともあって――それでも丸2カ月はいることができると思って、アリゾナに来ました。ただ、すぐ2カ月経ってしまいましたね。時間が経つのは早いです」

――ファイト・レディーでは、どのような練習を行っているのでしょうか。

「最初の1カ月はヘッドコーチのエリック・アルバラシンさんが、マンツーマンで指導してくれました。ちょうど僕がファイト・レディーに来る頃に、セフードの次の試合(5月6日、アルジャメイン・ステーリングとのUFC世界バンタム級タイトルマッチ)が決まって、ここにセフードのファイトキャンプのメンバーが集まっていたんですね。それで僕もファイトキャンプに参加させてもらい、すごく勉強になっています」

――セフードのファイトキャンプも始まるとは、絶好のタイミングですね。では1日の練習スケジュールを教えてください。

「ジムは朝10時から練習開始で、セフードのファイトキャンプとファイト・レディーの練習は完全に分かれているんですよ。僕はオモニファイトキャンプのほうに参加して、朝10時からの練習は12時から12時30分ぐらいに終わります。そこから各自のトレーニングに入り、また午後6時30分ぐらいからファイトキャンプのメンバーと練習が再開されます。MMAのスパーリングはファイトキャンプというよりジム全体で、火曜日と金曜日に行われていますね。MMAの練習はセフードのお兄さん(アンヘル・セフード)が、レスリング中心のMMAを教えてくれたり。他にも打撃のコーチやグラップリングのコーチが、入れ替わりながら練習を見てくれるという感じです」

――そこにデメトリウス・ジョンソンをはじめ、多くのトップファイターが集まっていたのですよね。

「DJがいたのは何日かだけだったと思うんですけど、すごいですよね。試合前の大事な時期はDJもファイト・レディーに来ているらしいです。他にもデイヴィソン・フィゲイレド、ジャン・ウェイリ、ジョン・ジョーンズが来ていて。パウロ・コスタやブルーノ・シウバはファイト・レディー所属で、他にもUFCファイターやベラトールの選手がたくさん練習しています。でもそのメンバーでジムに常駐しているのはセフードぐらいで、他はファイトキャンプや何かある時に来るという感じです」

――常駐はしていなくても、それだけのファイターが練習に訪れるということは、皆が求める練習環境がファイト・レディーにあるということですね。

「そうだと思います。ヘッドコーチのエリックをはじめ、打撃コーチのエディ・チャーさん、グラップリング中心のコーチでサンティノ・デフランコさん、そしてセフードのお兄さんが主なコーチで、他にも選手兼コーチという人たちもいます。そうしたコーチ陣が的確な意見をくれるし、コーチ同士で意見を言い合うことができる良い雰囲気なんですよ」

――トップファイターたちが集まる中で、いわゆるガチスパーは行われるのですか。

「こっちは結構ガチでやりますね。火曜日と金曜日は大きめのMMAグローブとシンガード、ヘッドギアは着けてガチスパーをやります。他の大きなジムについて訊いたら、大きいボクシンググローブを着けてスパーするところが多いらしくて。でもボクシンググローブだと、たとえ8オンスでもスタイルが変わってしまうじゃないですか。まず組むことができないですからね。でもファイト・レディーではMMAグローブを着けてガチスパーをやるので、良かったです。さすがにセフードとはスパーしていないですけど……。彼はもうファイトキャンプに入っていて、完全にアルジャメインを研究したメニューをやっていました」

――そのなかで、「コイツは強い」という選手はいましたか。

「いやぁ、みんな強いですよ。何回もスパーしているのは、モンゴルのバットゲレル・ダナーですね。身長も高いし、前に出て来るストライカーで強い。僕も勉強になっています」

――ではファイト・レディーでの練習を通じて、一番得たものは何なのでしょうか。

「次の試合にも関わってくるので、細かいことは言えないんですが……いろいろと変わってきました。教わったことを全部できるようになったかといったら、それは難しいですけど。2カ月の練習だけで全部できるようになったら、僕もUFCチャンピオンになれると思いますし。アハハハ。でも次の試合で、変わった自分を見せることはできると思います」

<この項、続く>

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o UFC キック ビクター・ヘンリー ブルーノ・シウバ マルロン・ヴェラ

UFC on ESPN+79:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ビトー・ペトリーノ vs. アントン・トゥルカリ

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:デイビー・グラント、ブルーノ・シウバ

ファイト・オブ・ザ・ナイトはこの試合よりアスンサオ vs. グラントかヘンリー vs. グレイブリーの方かと思った。

メインはデバリシビリがテイクダウンを仕掛け続けて勝利。5Rあれだけタックルを切られても仕掛け続けて動きが落ちないのが脅威。ヤンはカーフキックで左足を殺されてからは攻める武器がなくなってしまい、UFCで初めての完敗。

デバリシビリは同門の王者スターリングに挑戦することはないと言っており、次は再来週のメインで組まれているマルロン・ヴェラ(4位) vs. コーリー・サンドヘイゲン(5位)の勝者と対戦したいとのこと。ランカーにとっては厄介すぎる選手。セフードやオマリーのタイトルマッチを組みたいUFCとしては、障害になりそうな他の候補者を潰してくれるので好都合だろう。

前回負けるまでは全勝だったロマノフは、あまりにも何もできない敗戦。上位陣には完全に通用しないイメージができてしまった。

ビクター・ヘンリーは僅差の1Rから守りに入らず、2Rに猛攻。そのせいでスタミナ切れして3Rピンチに陥っていたが、凌ぎきって勝利。負けていたら1勝の後2連敗で、次は同じリリース間際の相手と組まれることになり、勝ってもさらにもう1勝して勝ち越ししてからでなければ上位との対戦は組まれないかもしれなかった。ここで勝って2勝1敗としたのは大きい。次はもうワンランク上の相手との試合が期待できる。ただ、バンタム級はメインカードに出場した4連勝のバティスタでもまだノーランカー。層が厚いだけに、ランカーとの対戦まではまだ時間がかかりそう。

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MMA o UFC   デイヴィー・グラント ブルーノ・シウバ ヴィトー・ペトリーノ

『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』パフォーマンスボーナス



 UFCが『UFC Fight Night 221: Yan vs. Dvalishvili』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・ヴィトー・ペトリーノ vs. アントン・トゥルカリ

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ブルーノ・シウバ、デイヴィー・グラント


 4選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFN221 タイソン・ナム ブルーノ・シウバ

【UFN221】前蹴りでタイソン・ナムからダウンを奪ったブルーノ・シウバがRNCで絞め落とす

<フライ級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
Def.2R1分23秒by RNC
タイソン・ナム(米国)

シウバが右ローを蹴り、左ボディストレートを伸ばす。ナムは圧を掛け、ローに右を打っていく。シウバは前蹴り、さらにワンツーで前に出て右カーフを蹴る。続いてスピニングバックフィストから右をヒットさせたシウバはスイッチを交え、フェイクを多用しつつ左ミドルと攻撃を当てていく。右カーフを蹴りあった両者、シウバは右ストレートを入れ、さらにワンツーで左をヒット。ナムはダブルレッグを切り、シウバの左ミドルに右を合わせる。

残り90秒を切り、左に回るシウバに対しナムがカウンターを狙う。左ストレートに右を見せ、右ボディを当てたナムはスピニングバックフィストをガードすると左ミドルに右を当て、逆にパンチで追いかけてから右ミドルを決め時間となった。

2R、圧を掛けてジャブを伸ばすナムだが、シウバの右前蹴りを受けて後方に倒れる。必死にガードを取り、追撃のパウンドは防いだナムだがニーシールドからのスクランブルでバックを許す。足のフックをより先にRNCをセットし、思い切り絞めながらフックしたシウバがグラウンドへ持ち込むと──ナムが落ちて、勝負は決した。


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