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エリン・ブランチフィールド「次はタイトルに挑戦したいけど他の選手が相手でも問題ない」「ヴァレンティーナ・シェフチェンコからタイトルを奪いたい」


 『UFC Fight Night 219: Andrade vs. Blanchfield』でジェシカ・アンドラジに2Rリアネイキッドチョークで勝利したエリン・ブランチフィールドが以下のコメント。

「できれば次はタイトルに挑戦したいけど、他の選手と対戦することは問題ないわ。タイトルマッチは2週間後(『UFC 285: Jones vs. Gane』のヴァレンティーナ・シェフチェンコ vs. アレクサ・グラッソ)だからタイミングは完璧だと思うけど、UFCがもう1試合やらせたいというのなら私も経験を積ませてもらう」

「どんな試合もスタンドから始まるから、打撃からテイクダウンできるまで待つ必要があった。1、2回トライしたけど、上手く行かなかったのでスタンドをキープしないといけなかった。それでも心地良く戦えたわ。彼女の打撃はハードだけど、私もハードに打ってたし、チャンスを待つ必要があった。彼女は元チャンピオンで、この階級では3位なので、厳しい戦いになることも分かってた。1度目や2度目には上手く行かなくても、3度目には上手く行くことも分かってた」

「クリンチになった時、オーバーフックがとても重く感じたので、インサイドトリップがあった。それから私はテイクダウンした。彼女は立とうとしたのですぐにバックを取ったらチョークができた。彼女は全然ディフェンスしなかった。そこから彼女が立ち上がったとしても、落ちることは分かってた」

「ヴァレンティーナ・シェフチェンコと対戦したい。アレクサ・グラッソには勝つと思う。グラッソはタフなファイターだけど、私はシェフチェンコからタイトルを奪いたい」
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【UFC285】世界戦キャンプをパラ柏で!! ヴァレンチーナ・シェフチェンコ─01─「必要な練習は全てできた」

【写真】言葉も表情も、本当にソフトだったシェフチェンコ。ファイトウィークのインタビューとは、明らかに違う彼女がいた (C)MMAPLANET

3月4日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC285「Jones vs Gane」のコメインでアレクサ・グラッソを相手にヴァレンチーナ・シェフチェンコがUFC女子世界フライ級王座、8度目の防衛戦に臨む。

そのシェフチェンコが2週間に渡り、パラエストラ柏でファイトキャンプを行っていたことは関係者やメディア、そしてパラエスト千葉ネットワーク関係者のSNS等でファンも周知のことだろう。MMAPLANETで本日21日(火)に日本を発つ、シェフチェンコの柏での最後のトレーニングを20日(月)に取材。強くなるなら世界に出る。日本の技術は遅れている。これらの意見が常識として認識されるようになった今、UFC世界チャンピオンが日本で世界戦を準備をした。

ある意味、我々の常識を根本から覆す来日と練習の日々を送ったシェフチェンコに、その理由を尋ね──最強の王者のメンタル、そして信条とは。


フェドートフ・コーチはヘッドキア着用、グローブの装着部のテープの使用に拘る。試合前、要らぬカットをしないための予防か

──世界戦を3月4日に控えているヴァレンチーナが、試合の2週間前まで日本で練習をする。

前代未聞の事件といっても過言でないです。なぜ、この時期に千葉に3週間も滞在してパラエストラ柏でトレーニングをしてきたのでしょうか。

「最初にずっと長い間、日本を訪れたいと思っていたことがあるわ。私は色々な国、土地を訪れて色々な人達と触れ合い、それらの国々の文化を知ることが大好きで。私の母国、キルギスもアジアの国だし、日本は決して遠くない。それと私の米国でのトレーニング・パートナーの1人が日本人と米国人のハイブリットで、その彼がパラエストラ柏で1年間練習していて。

日本にやって来るのに、全ての要素が絡み合って最適の時期が今──だったの。そして、ここパラエストラ柏で素晴らしい3週間のトレーニング・キャンプを行うことができたわ。

岡田さん、右クロスで腰が落ちていました

チャンピオンや経験豊かな選手たち、男女揃って強くて、素晴しいトレーニング・パートナーに恵まれていたから。本当にこんな素晴らしいキャンプができて、皆に感謝しているの。

私は日本に来る前から、ずっと日本のことを学んできたから、実際にやってきても文化が違うとかまったく感じなくて。

誰よりも強さ、怖さを体感していたに違いない浅倉カンナの表情で、いかにヴァレンチーナが慕われていたかが伝わってくる

そして、本当に日本のことが好きになったわ。日本の人達は凄く礼儀正しくて。他の人に敬意を払うことができる文化って、素晴らしいわ。それって世界中の人々が、忘れてはならないこと。伝統を疎かにしない。皆が忘れがちなことだからこそ、本当に大切にしなければならないことだと私は思っていて。

その大切なことが、日本にはたくさん残っていたわ。ホントにどこの国も同じようになってほしい。私の母国キルギスもそう。両親との関係はとても大切に思われていて、若い世代が年を重ねた人々を敬っている。

キャンプ最終セッション終了。鶴屋代表にはキルギスの帽子が贈られた。中央アジアの民のアイデンティティか。民族帽を大切にしているのが伝わってくる

そうすることで、全てが良くなる。上の世代の人たちは、どういう風に生きれば良いのかを知っているわ。結果、若い人間の道標になってくれる。

そういう世代の人たちを尊敬しなくなり、耳を傾けないようだと善悪の見分けがつかなくなってしまう。そして、間違いを多くおかすことになるわ。自分が何者か分からずに、年を重ねてしまうと取り返しがつかなくなり、そういう人だらけになると世の中がおかしくなってしまうのよ」

──なんとも深い……話です。いやぁ……それにしても、言葉の通じない場所にやってきて、そこまで深く感じられるモノなのですね。

「もちろん、完璧にコミュニケーションは取れないわ。私は日本語が話せなくて、日本はあまり英語が話せる人が多くない。でも今は凄くテクノロジーが進化しているから。例えば、携帯のカメラを日本の雑誌に向けるとGoogleが翻訳してくれる(笑)。

それに日本では電車や地下鉄に乗っても、英語表記が全てで成されているから。移動をする時も、問題はなかったし。それに日本の鉄道は、凄く使い勝手良くて移動は本当に楽だった。もうホントに科学の進歩に助けられたわ(笑)」

──私がキルギスに行った時には、キリル文字にお手上げでした(笑)。

「そうなってしまうのは分かるわ(笑)」

──それにしても今の話を訊いているだけで、ヴァレンティーナが日本を満喫できたことが伺えます。ただ、それでも日本を訪れたり、練習をするにしても世界戦前に……というのは驚きです。初めての場所で、世界戦の準備をするという発想は。慣れ親しんだ、勝手が分かった場所で既に気心が知れた選手たちと練習する方が不測の事態が起こる可能性は低くなるかと。

「日本ではマーシャルアーツ文化が確立されていて、強い選手がいることは分かっていたわ。今では30年も指導を受けているパベル・フェドートフは、私がプロ格闘家になる過程で多くの異なったルールの競技に出場させていたの。空手や柔道など、日本から伝わってきたマーシャルアーツの試合にも出ていた。空手は一つの流派でなくて極真会館のフルコンタクト空手から、松濤館、糸東流という伝統派空手まで試合に出ていたわ。だから、ここからマーシャルアーツが広まったことが分かってやって来たの。

トレーニング・キャンプで最も重要なことは、トレーニング・パートナーの存在。多くの人が綺麗で設備の整ったジム、栄養士が食事の管理をしてくれるとか、そういうことを重視しているけど、私にとって一番重要なのは練習仲間たち。今回のキャンプでは、必要な練習は全てできたわ」

──日本で練習していては世界から置いていかれる。UFCにファイターになるには米国に行って練習する必要がある。そのような声も多く聞かれます。

「技術面でいえば、米国に行けばUFCファイターになるための全てが用意されているのは確か。でも何より米国にいることでUFCファイターになりやすいのは、距離という現実的な側面が大きいはず。日本と米国は離れているわ。とても遠い。

やっぱり、米国と近い距離にいる方が組織には属しやすい。UFCの本部はラスベガスにあるから、そういう意味で米国にいると、全てが簡単だから。決してファイターとしての経験云々でなく、日本人選手の問題は距離でしょう。実際、キルギスで生まれた私もUFCファイターになるまで、数えきれないほどの海外遠征を経験したわ。

遠征……旅行が、私の人生にとってとても大きなパートを占めているの。だから、米国に行かないといけないっていう意見には関しては、選手の経験値でなくUFCとの距離感だと認識しているわ」

──日本の選手が米国で練習する必要があると思うことに関して、どのように感じますか。

「良いことよ。世界中、どこで練習して役立たないことはないから。全てが経験になる。世界中に別々のトレーニング・パートナーがいて、そういう選手たちと練習をすることでより経験を積めることは間違いない。そうすることで、より危険なファイターになれるから。私は声を大にして言えるわ。『米国に行って練習しましょう』、『タイにいくべきよ』って。ヨーロッパ、アジア、世界を渡り歩いて練習すれば、本当に強いファイターになれるから。

もちろん、日本で練習していても強くなれるわ。ただし、よりワールドワイドなステージ、トッププロモーション、UFCのような世界で一番の場所で戦うためには絶対に外に飛び出していくべきね」

<この項、続く>

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UFC on ESPN+77:ポストファイトボーナス/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:ナジム・サディコフ vs. エヴァン・エルダー

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:エリン・ブランチフィールド、マイラ・ブエノ・シウバ

ファイト・オブ・ザ・ナイトはミラー vs. ヘルナンデスになるかと思ったので意外。

メインはブランチフィールドがアップセット勝利。打撃で被弾もあったが、積極的に出て行って主導権を握らせなかったのが、最後のテイクダウンからのフィニッシュにつながった。ブランチフィールドにとっても直前の対戦相手変更になったわけだが、急遽対策を立てたとは思えないほどに作戦がハマっていた。

最近のUFCは、タイトル挑戦圏外(主に10位以下)の有望な選手をいきなりトップランカーと当てるマッチメイクを稀に行う。ピョートル・ヤン vs. ショーン・オマリー、コーリー・サンドヘイゲン vs. ソン・ヤドン、ショーン・ストリックランド vs. アレックス・ペレイラなど。ペレイラのように勝てばいきなりトップ戦線に入れられるし、ヤドンのように負けても健闘して見せれば評価は下がらない。オマリーの場合は負けていたとしてもヤン相手に十分渡り合えていたが、おかしな判定で逆に評価されなくなってしまったが…。

今回のブランチフィールドをいきなり1位のタイラ・サントスと当てたのも、同じ考えからだろう。直前で欠場したにもかかわらず、同じトップランカーのアンドラージが受けてくれたのは、ブランチフィールドとUFCにとっては助かったはず。アンドラージにとってはブランチフィールドをそこまで危険視していなかったから受けたのかもしれないが、そうだとしたら裏目に出てしまった。

ブランチフィールドは次にタイトルに挑戦したい、UFCがもう1試合しろと言うなら経験を積むと言っているが、女子フライ級はアンドラージよりもランキングが上のマロン・フィオロがUFCデビューから5連勝しているので、そちらが優先されるべき。ブランチフィールドは今回流れたタイラ・サントスと対戦するのが良いのでは。そもそもシェフチェンコが来月アレクサ・グラッソ相手に防衛できるかもわからないが。

今日は期待されたUFCデビュー選手が多かったが、第1試合のカーペンター以外はインパクトを残せず。特に23戦全勝のアスカボフには期待していたが、ポカで負けたのではなく、1勝2敗の相手に普通に力負けしてしまった。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞したサディコフも、0勝1敗の相手に2Rまで追い込まれた状態での勝利なので、今後も茨の道が続きそう。

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3.4『UFC 285: Jones vs. Gane』でヴァレンティーナ・シェフチェンコ vs. アレクサ・グラッソの女子フライ級タイトルマッチ

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 UFCが3月4日にネバダ州ラスベガスで開催する『UFC 285: Jones vs. Gane』でヴァレンティーナ・シェフチェンコ vs. アレクサ・グラッソの女子フライ級タイトルマッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。メインイベントのジョン・ジョーンズ vs. シリル・ガーンのヘビー級王座決定戦と合わせて2大タイトルマッチとなります。

 シェフチェンコは昨年6月の『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』でタイラ・サントスに判定勝ちして以来の試合で9連勝中。今回が8度目の防衛戦。

 グラッソは昨年10月の『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』でヴィヴィアニ・アラウージョに判定勝ちして以来の試合で4連勝中。現在UFC女子フライ級ランキング4位。続きを読む・・・
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『UFC Fight Night 212』アレクサ・グラッソ vs. ヴィヴィアニ・アラウージョを見たファイター・関係者の反応


 『UFC Fight Night 212: Grasso vs. Araujo』アレクサ・グラッソ vs. ヴィヴィアニ・アラウージョを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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【UFN212】動いてカウンター。絶妙のオフェンシブ・ディフェンダー振りを発揮しグラッソがヴィヴィに完勝

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
Def.3-0:50-45,49-46.49-46
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

上体を振ってジャブを繰り出すグラッソ。ヴィヴィはパンチを叩きにいくが左フックを被弾する。グラッソがジャブを続け、左ボディフックを入れる。さらに空振りになったが左ハイを見せたグラッソは、ローを蹴られる。ジャブの相打ちで、威力が上だったグラッソに対し、ヴィヴィは回転力で対抗していく。継続的に左ジャブを入れるグラッソはmダブルレッグを切って左ジャブからワンツーを打っていく。肩が柔軟なのか、パンチがヴィヴィより伸びるグラッソが、スーパーマンパンチのフェイクからローを決める。ヴィヴィも左ジャブを当て、残り30秒でダブルレッグでスクランブル──も、グラッソが即リバーサルからスクランブルで立ち上がった。ケージに押し込まれながらフレームを創り、ヒザを入れたグラッソが初回をリードした。

2R、右ストレートからの蹴りを入れたグラッソだが、ヴィヴィもスイッチして左ミドルを入れる。ヴィヴィの右ストレートに対し、グラッソはワンツーを返す。右サイドキックを見せたグラッソは、ヴィヴィに打たせてカウンターを狙う。ヴィヴィはボディのコンビからダブルレッグを決めると、即パスを決めてサイドで抑える。ブリッジを泳がせてサイドをキープしたヴィヴィは続くブリッジにマウントを取りに行き、安定度の高いハーフへ。右腕を差し、パスを決めたヴィヴィだが直後にブリッジからスクランブルでスタンドに戻された。

目に見えて動きが落ちたヴィヴィは、ジャブからワンツー、そしてスリーで殴られる。それでも左をヒットさせたヴィヴィだったが、ワンツーで頭が揺れる。直後にダブルレッグからバックに回ったヴィヴィ──ジャッジはどちらを支持したか。

3R、両者ペースを落とし慎重になったなかでヴィヴィがボディのコンビを打つ。グラッソも左を返す。グラッソは極端にカウンター狙いになるなかで、中盤からステップインしてワンツーを放つ。さらにボディからハイをを蹴り、ヴィヴィの前蹴りにもスピニングバックフィストを打っていく。グラッソは右ストレートから左ボディを入れる。ヴィヴィも手数が減った5分は、最後の30秒でグラッソがワンツー&ロー、さらに右を当てる。左ボディに右オーバーハンドを決めたグラッソが繋ぎのラウンドも取った。

4R、グラッソのワンツーに左ハイを返したヴィヴィ。3Rより共にアグレッシブになったか。ヴィヴィは左インローを蹴るが、これは姿勢が悪い。左ジャブに右をヴィヴィが合わせ、一旦間合いを取り直す。グラッソはステップジャブ、ヴィヴィがワンツーを返す。グラッソはカウンターではパンチの距離を創れるが、踏み込んで攻撃を仕掛ける場面は単発の攻撃が多い。

その待ちの姿勢で右をヒットさせたグラッソが、ワンツーに右をカウンターで決める。右ストレートにも右が待ち受けていたヴィヴィは、残り1分でダブルレッグへ。右を差してハイクロッチもエルボーを打たれて頭の位置を上げる。両者は金網際から最後の10秒で離れ、時間を迎えた。

最終回、両手を動かして前に出たヴィヴィが右をヒットさせる。相打ちのタイミングで威力があるグラッソは、相手の前進を巧妙に使い続ける。右を見背て組んだヴィヴィはヒザをボディに受けながら、右腕を差しあげるがグラッソが回って離れる。足は動かすが、徹底してカウンター狙いのグラッソが、右を2つ入れる。ヴィヴィを追いかけさせ、テイクダウンの距離を遠くし、打って来るとカウンターというオフェンシブ・ディフェンダーの妙を見せ続けたグラッソは、最後の最後にワンツーから次の一歩を踏込みスリーを当てて試合をまとめた。

結果は3-0でグラッソの快勝。攻防が高度になった故にアクションの少ない試合となった。


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【UFN212】ビクター・ヘンリーと対戦、UFC在籍11年&40歳ハファエル・アスンソン「僕は戦いたい」

【写真】あの圧力なるファイトが再び見られるか──ハファエル・アスンソン(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」でハファエル・アスンソンがビクター・ヘンリーと対戦する。

(C)Zuffa/UFC

現在4連敗中、40歳のハファエル・アスンソンは身の振り方について家族と相談をしたことを明らかにした。

今も毎日のように若い選手達とトレーニングを流す。そこが億劫になるようなら潔く引退するというアスンソン。最後のWEC経験世代、UFC在籍期間で干支が一回りしようかというベテランファイターのモチベーションとは。


──ビクター・ヘンリー戦を控え、今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。彼はこのスポーツを長く戦ってきたベテランで、キャリアの大変を質の高い相手と戦ってきた。きっと良い試合になるだろう。あとは戦うだけだよ」

──ベテラン、経験値という部分ではハファエルも負けていません。

「そうだね。僕もベテランだ。そしてよりウェルラウンディット・ファイターだ。このところ見せることができていないめど、今回は自分の技量を披露する試合にしたい」

──ハファエルの言ったようにビクターも歴戦の強者ですが、UFCでは2戦目です。最近のハファエルは下から突き上げを食らうような試合が多く、トップファイターへの試金石となる試合での門番のようなポジションにありますね。

「前回の試合はリッキー・シモンで勢いのあるファイターだった。そして、僕自身が本来の力を発揮できず、アップ&カマーがさらに上にいくこととなった。その前の相手はコディ・ガーブラントで素晴らしい経験になるべき試合だったんだ。試合結果は求めたモノでなく、精神的に煮詰まっていてラウンド終了まで1秒というタイミングでKOされた。本当に自分のやるべきことを忘れ、自分でないような戦いをしてしまったよ。

自分の戦いをして、相手のことを見ているとあんなKO負けはしなかったはずだ。気持ちで負けていたね。その前のコリー・サンドハーゲン戦は全くの準備不足だった。ランキングは3位だったけど、あの試合が一番アップ&カミングファイターを勢いづけることになったと思う。とはいえヘンリーはUFCデビュー戦で勝って、僕の相手になった。互いに自分のスキルを出し合える試合だよ」

──4連敗、そして40歳。引退を考えたことはなかったですか。

「自分が年老いたとは感じていない。スタミナは以前よりある。技術力も落ちていない。新しいことも学び、身に着けている。自分より若い選手、重い選手と練習しているんだ。40歳という年齢は問題じゃない。リッキーと戦う前には実は太腿のケガをして、その回復はできたけど練習も十分でなく、スタミナがなかった。

もちろん、敗北続きで気持ちが落ちることもあったけど、今の僕はまたハングリーになっている。

いたずらに高い自己評価なんてしてくないし、大口を叩く性格でもない。でも今回のキャンプでまだまだやれるという手応えを感じているんだ。1日に2部練習、多い日は3度トレーニングをして来た。年齢を感じることはない。きっと、年を重ねて『あぁ、ヒザが痛い。練習は休もう』とか思うようになったら、潔く身を引くよ。とにかく毎日の練習に向かう気持ちが落ちるようなら、引退する。

だから、引退の声があることは分かる。それが良い意味でプレッシャーになっているよ。とにかく、デキない理由を探すようになったら終わりだ。次の試合は自分を試す場でもあるね」

──なぜ、年齢の話をしたかというと、ハファエルは覚えていないかもしれないですが、今から10年半前にアトランタ郊外のクーラーで、ブライアン・スタンが率いるMMAトレーニングセッションを漆谷康宏選手、水垣偉弥選手、日沖発選手、伊藤健一選手、久米鷹介選手と一緒に訪ね、ハファエルやジュカォン、ドゥグラス・リマ、そしてジョージ・ヒックマンらと練習をさせてもらったことがあったんです。

「あぁ……ゴメン、気付いていなかった。覚えているよ。ハツ・ヒオキやタケヤ・ミズガキとケージレスリングをしたよ」

──ひと昔も過去にことになってしまいました。そしてあの時、日本からジョージアに行ったメンバーで、今もMMAで戦い続けているのは久米選手だけになりました。ハファエルは今もUFCで戦い続けていて、素晴らしいと思っています。これだけの期間、世界のトップである舞台で戦い続けている。ハファエルのモチベーションはどこにあるのでしょうか。

「そのことに関しては、前回の試合後に家族とも話したよ。でも連敗したからって、辞めたくない。この状態でキャリアを終ららせたくないんだ。それがモチベーションになっていることは否定できないよ。でも、エゴじゃないよ。MMAは勝つか負けるかだ。負けるかもしれないけど、僕は戦いたい。さっきも言ったけど、毎日の練習が億劫に感じるようになると試合には出ないよ。まだ、そんな風になっていないからね。

でもモチベーションという部分では、若い選手たちとの練習が僕にやる気を与えてくれているのは確かだよ。それでも、いつかの日か終わりはやってくる。でも今回もATTでキャンプの一部を行い、ハイレベルのファイターと練習できている。そういうトレーニングをしているから、技術力も上がる。それはモチベーションになるよ」

──その成果を土曜日に発揮しないといけないですね。

「僕がどの局面でも戦えることを証明し、勝利を手にするよ。そのために十分なトレーニングを積んできた。現実になるよ。僕には100万人ものフォロワーはいないけど、可能な限りフォロワーからのメッセージには返答している。2万人ほどの本当に僕を応援してくれる皆と繋がっている。大好きな日本のMMAファンたちも、フォローして欲しい」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ビクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFN212   アスカル・アスカロフ アレクサ・グラッソ カブ・スワンソン ジョナサン・マルチネス ジョーダン・ライト ドゥスコ・トドロビッチ ニック・マキシモフ ハファエル・アスンソン ピエラ・ロドリゲス ブランドン・ロイヴァル マナ・マルチネス ヴィヴィアニ・アロージョ 岡田遼 平良達郎 松根良太

【UFN212】計量終了 ヴェルガラが失敗も、平良達郎はキャッチ戦を了承。アスカロフ×ロイヴァル消滅

【写真】計量の3日前、MMAPLANETのリモートインタビューを受けた際のヴェルガラ。その時、彼が何を話していたかは後程掲載します(C)MMAPLANET

10月15日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」の計量が、14日(金・同)に行われた。

オクタゴン2勝目を目指す平良達郎は126ポンドでクリアも、対戦相手のCJ・ヴェルガラは129ポンドと1ポンドオーバー規約からさらに3ポンドも重く計量をミスした。


本計量開始時間から15人目のジョナサン・マルチネスまで列をなして次々とスケールに乗る中、平良は13番目に登壇してリミットいっぱいでクリア。ガッツポーズを創った。

対してヴェルガラは2時間の猶予があるなか、56分を経過した時点で22人目──最後の1人として計量会場に合われると、加減に体重計に乗り上記の通り計量をミスした。

残り1時間以上があるなかで体重を測り、ミス。直後に平良陣営の目の前でガブガブと水の飲みだしたヴェルガラはギリギリまで体重を落とすことを諦めて、少しでも楽をしたいという心境になっていたのだろう。これには平良の師匠・松根良太も兄貴分の岡田遼も怒り心頭だったが、平良本人は落ち着いて全てを受け入れている様子でキャッチウェイト戦を了承したという。

なお計量開始前にフライ級注目の一番=アスカル・アスカロフ×ブランドン・ロイヴァル戦がキャンセルされたという発表もあった。アスカロフが体重を落とせなかったことが原因。これも平良陣営からの情報によるとPIのサウナで全く汗が出ていないアスカロフが目撃されていたそうだ。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦計量結果

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ヴィヴィアニ・アロージョ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)
カブ・スワンソン: 135ポンド(61.24キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)
ジョーダン・ライト: 185ポンド(83.91キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
ヴィクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ: 206ポンド(93.44キロ)
アロンゾ・メニフィールド: 205.5ポンド(93.21キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 136ポンド(61.69キロ)
ブランドン・デイヴィス: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェイコブ・マルクーン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 146ポンド(66.22キロ)
ルカス・アレッシャンドリ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 129ポンド(58.51キロ)
平良達郎: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン: 170ポンド(77.11キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

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【UFN212】オクタゴン2戦目へ─02─岡田遼「負けちゃいけない相手」&平良達郎「フィニッシュしたい」

【写真】父は硬く、兄は緩い。平良は間を取って丁度良い。試合が楽しみだ(C)RYOTA MATSUNE

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」でCJ・ヴェルガラと対戦する平良達郎と兄貴分・岡田遼の同時インタビュー後編。

UFC2戦目を迎えた平良の落ち着き具合を見て、岡田は人間的にも成長していることが感じられるという。その岡田にこの間のMMAファイターとしての成長と、対戦相手の分析をしてもらい、平良に改めて意気込みを尋ねた。

<平良達郎&岡田遼インタビューPart.01はコチラから>


──ファイトウィークも落ち着いている平良選手ですが、修斗の若手として台頭してきた時期から練習もしてきた岡田選手からしても、UFCファイターとなりさらに進化しているように感じられますか。

岡田 もちろんファイターとして、強くなっています。色々な部分で成長しています。それだけでなくUFCファイターになってから、自分で色々なことをやるようになっていますね。今回もラスベガスの酸素カプセルを自分で予約をいれて、自分で行くとか。1月に一緒にベガスに来た時は、そんなことは全くできる感じではなくて。人として逞しくなっているなと思いました。

──ということですが、平良選手。

平良 自分もその通りだと思います。

岡田 アハハハハ。謙遜するところかと思うんですけどね。でも選手として、まだまだ成長できる年齢ですし……僕が22歳で平良達郎のように11戦11勝だったら、もっと調子に乗って鼻高々になっていたと思います。達郎は自分を俯瞰して見ることができるんです。タイガームエタイに行って、首相撲を学んできたように、自分に足りないパーツを貪欲に吸収しようとしていますよね。

強くなりたいという想いは凄いです。正直、少し前まではスパーリングをしても『達郎、ここはまだまだこれからだな』という部分があったんです。やっていても、休める部分というか……この形にしておけば大丈夫というポイントが。それが段々となくなってきて、今は付け入る隙を見せなくなっています。

達郎はタイトな選手なんです。ただUFCで戦っていくにはタイトにしつつ、見切りもつけないといけない。8月の終わりにパラエストラ柏に達郎が来た時に、肌を合わせて感じたのは、どこか一つの局面が突出して強くなったというわけでなく、MMAで必要な動きにおいて隙間がなくなってきたことです。だから付け入るところがなくなってきて困っています。

以前は打撃とレスリングの繋ぎの部分で、間ができるところがありました。今はそういう部分でも、本当にタイトになってきています。MMAに必要な技術で構成したレーダーチャートで示せば、どこが伸びたということでなくレーダーチャート自体が大きくなってきています。

そういう状態にある達郎が、ムエタイの首相撲を求めたのも合点がいきます。さすがですね。そこがさきほども言ったように、自分のことを俯瞰して客観的に見ることができていることを表しています。

──そのように平良選手の成長を感じ取っている岡田選手から見て、対戦相手のCJ・ヴェルガラはどのようなファイターでしょうか。

岡田 う~ん、2試合ほどしかチェックしていないけど……言い方は悪くなってしまうのですが、『こいつ、何がしたいのかな?』っていう選手なんですよ。局面、局面で行き当たりばったりで試合を作っている選手に見えます。その辺りは松根さんも達郎も感じているところだと思うので、色々なパターンを想定しているでしょう。

──行き当たりばったりの選手の行動パターンを読むことは逆に難しくないでしょうか。

平良 戦い方は基本、打撃で前に出る。そこは変わらないと思います。勝った試合は後半に相手が疲れてペースで押し切っていたので、そういう部分は気を付けないといけないです。ただ、判定まで行けば疲れるのは当たり前ですし。寝技で一本を取る力もないので、どう攻めてくるのかは分かりやすい相手です。

岡田 まぁ負けないですし、負けちゃいけない相手です。

平良 僕自身ベルトを狙っているので、落とせない相手です。勝ったら勝ったで、自信がつく相手でもありますけど。

──ダナ・ホワイトが「UFCに欠けているのは日本人のスターだ」ということを発言し、日本人選手に期待をしている部分があると私などは受け取りました。あの言葉を受けて、平良選手はどのように感じましたか。

平良 僕が先頭に立って引っ張りたいという気持ちは余りないです。でも結果として引っ張っていくというか、結果を出してリードしていければ良いなと思っています。

──そのためにはどのような試合を土曜日にはしたいと思っていますか。

平良 シンプルにフィニッシュして勝ちたいです。

岡田 きっとデビュー戦よりも回りが見えてくると思うので、いつも通りの達郎のパフォーマンスを見せて良い試合をする。そしてフィニッシュをして、一緒に日本に帰りたいですね。

──では平良選手、日本で応援してくれるファンに一言お願いします。

平良 いつも応援してくれている皆さん、ありがとうございます。デビュー戦から5カ月が経ってのUFC第2戦ですが、あの試合から今日まで自分になりに「どうすれば強くなれるのか」というのを考えて日々を過ごしてきました。確実に成長していると、僕自身思っています。そこを試合で見せるので、早朝5時。早起きが必要ですけど、応援よろしくお願いします。

あと岡田さんは錦糸町にパーソナルジムのRYO OKADA TOKYO INSTITUTEを10月1日にオープンしたばかりで、今回はベガスに来てもらえないと思っていました。でもこんな大切な時期に来てくれたアニキに、本当に感謝しています。オープニングパーティが盛り上がるように、絶対に勝ちます!!

──押忍、今日はありがとうございました。

平良 カミナリおじさん、今日はありがとうございました。

──完全に岡田選手が耳打ちして言わせているじゃないですか(笑)。

岡田 アハハハハ。失礼しました。

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC212対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
カブ・スワンソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
ジョーダン・ライト(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス(米国)
ブランドン・デイヴィス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
ヴィクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ルカス・アレッシャンドリ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
サム・ヒューズ(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
平良達郎(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン(米国)
ピート・ロドリゲス(米国)

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【UFN212】オクタゴン2戦目=アスンソン戦へ、ビクター・ヘンリー「そんなことは全く関係ない」

【写真】1月にハオーニ・バルセロスを相手に番狂わせといっても良い勝利を挙げたビクター。このような見方があることが、彼のアスンソンに対する捉え方の要因になっているのだろう(C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われるUFN212:UFN on ESPN+70「Grasso vs Araujo」にビクター・ヘンリーが出場し、ハファエル・アスンソンと対戦する。

1月のUFC初陣でハオーニ・バルセロスを破り、9カ月振りの第2戦でアスンソンというベテランと戦う。現状、4連敗のアスンソンに勝つことで上位進出が見込まれる試合だが、ヘンリーは対戦相手がそのような立場にあると考えることはないという。

自らのキャリアを振り返り、アスンソンが踏み台のように考えることはできないヘンリーから彼自身だけでなく師匠ジョシュ・バーネットと共に日本で積んだキャリアがあるからこそ──という言葉が聞かれた。


──UFCで2試合目となるハファエル・アスンソン戦を控えているビクターですが、1月のハオーニ・バルセロス戦との勝利から9カ月もインターバルが空きました。

「何か問題があったわけじゃないよ。ずっとジムで練習はしてきたし。まぁケガの回復に当てていた時期もあるけどね。UFCからは7月に試合をしないかと声を掛けてもらっていたけど、ちょっと首に問題があって見合わせたんだ。ケガをしている状態でファイトキャンプに突入したくなかったんだよ。それにチームメイトのファイトのサポートをしたり、そういうことでこれだけインターバルが空いたけど、この試合に向けてグッドシェイプで準備してきたことを強調させてもらうよ」

──長らく日本をベースに戦ってきましたが、UFCのファイトウィークはビクターにとって、新鮮だったのではないですか。

「UFCと日本のファイトウィークは凄く違うよ。UFCはファイトに必要な食事、サプリメントを提供してくれる。素晴らしいよね。それが良い面だ。一方で、時間の制約が厳しい。この時間にどこそこにいないといけない──ということが、とても多いんだ。日本は体重を落とすことさえ守れば、自分の時間を自由に過ごすことができる。ちゃんと戦えば、何も言われない。僕は日本で、自由を楽しんでいた。まぁUFCは何か気になることがあると、全てにおいて答が用意されている。そこはUFCの過ごし良さかな。

UFCはさ、色々な場所で数多くのイベントを開いているけど、日本の大会は日本だけのモノだから。そこに足を踏み入れるだけで、楽しいことだらけだった。当然なことだけど、米国で試合をすると常に米国のカルチャーの中にいるわけで。僕はそういう環境で育ってきたから慣れ親しんだ場所でしかない。その点、日本はいるだけで特別な空間だったんだよ。

日本で戦う機会を得られ、ファイティングスピリットが養われた。僕は日本人じゃないけど、相当に日本人的だと思っている」

──その通りだと思います。ではアスンソンの印象を教えてください。

「アスンソンはUFCでずっと長い間戦ってきているから、それだけ経験値も高い。レスリングができて、打撃ができるブラジリアン柔術の黒帯だ。アスンソンがファイトを仕掛けてくると、とてもデンジャラスなファイターになる。顔面を狙って殴って来るか。テイクダウンをして、UFCに残るためにずっと抑えようとしてくるのか。どちらの展開になっても、大丈夫なように準備をしてきたよ。

いずれにしても、アスンソンは自分の能力の全てを使って倒しに来るか、勝ちに来るだろうね」

──サバイブを目指したファイトと、当たって砕けろ的なファイト。どちらの準備もしているビクターですが、どのアスンソンで来て欲しいですか。

「もちりん、当たって砕けろ──だよ。彼がそうくれば、僕も自分の全てをぶつけることになる。でも、レスリングをして抑えてくると退屈な試合になってしまうね」

──プロモーターはエキサイトな試合を望みますが、サバイブしてくる相手とはそういう試合ができず評価にも影響する難しさがあります。

「その通りだ。プロモーターはエキサイティングな試合を求める。UFCだけでなく、全てのプロモーションがチケットを売るというビジネスを第一に考えているからね。そのビジネスがお金を生む。退屈な試合をすると、誰も見てくれない。RIZINで戦っている時も、僕は常にフィニッシュ・ボーナスを稼ごうと思っていた(笑)。出場フィーだけじゃなくて、もっとお金が欲しいからね。戦うだけより、フィニッシュしてより多くの収入を得る。それがプロフェッショナル・ファイターだろう?

どんなに強い相手と戦っても、僕が目指すところはフィニッシュさ。それはアスンソン戦も変わりないよ。アスンソンがテイクダウンからコントロールを狙っても、それを避けてエキサイティングな試合をする。ただ、打撃戦だから面白い試合になるってことはない。距離を取って、ジャブだけっていう退屈な試合はいくらでもあったからね」

──確かにその通りですね。

「多くの選手が今、戦っている試合ではなく次、次、次っていう思考があるんだ。だからあんな試合をしてしまうんだよ。ファイターは相手を倒すために、戦わなければならないのに」

──まさにビクター・ヘンリーのファイト・アイデンティティですね。ところでアスンソンは今やステッピングボード的なポジションにあり、彼に勝てばより上の位置で戦うことができる目安のようになっています。そのようなアスンソン戦、ビクターにとってUFCでのキャリアップを考えると、どのような意味を持つ試合になるのでしょうか。

「僕はアンダードッグに慣れているからね。この試合でアスンソンがそういうポジションになるかどうかも意識していなかった。僕こそ、ステッピングストーンという役割を強いられてきたから。だから、僕は対戦相手をそういう風に思いたくないんだ。アスンソンがそういう役割になっているとも思いたくないし、UFCにどういう思惑があろうが……例えば『40歳のアスンソンを35歳のヴィクター・ヘンリーがぶっ飛ばすのか』なんて風に組まれることがあるかもしれないけど、そんなことは全く関係ない。目の前にいる対戦相手と戦うだけだから。そして、ファイトマネーを手にするんだ」

──フィニッシュを目指すと既に断言しているビクターですが、土曜日はどのような試合をファンに見せたいですか。

「UFC初戦とは全く違った姿を見せたい。日本のファンは僕の打撃、レスリングの進化を見てくれていた。KOする姿、チョークアウトする姿、レスリングを見続けてくれていたよね。日本のファンが見てきた、米国で戦っているファイターとは一味違うファイターだということを試合で示したい」

──では恒例になっている言葉もありますが、日本のファンに一言お願いします。

「恒例になっている(笑)。そうだね、日本の皆のことを愛している。日本でゴリラカレーをまた食べたい。皆、ゴーゴーカレーで一緒に食べよう!!」

──ゴーゴーカレーがLAのリトルトーキョーに出店してほしいですね。

「そうなれば、毎日通うよ。ところで、イノキ・メモリアルには行くのかい?」

──? そういうものがあるのでしょうか。私はMMAの記者なので畑違いですから、訪れることはないと思います。

「そうなのかい。世界中のコンバット・アスリートは繋がっている。サブミッション・レスリングとプロレスリングにも繋がりがある。僕自身、イノキ・サンを直接知っているわけでないし、年を重ねている人はいつか亡くなるものだと思っている。でもイノキ・サンはジョシュ(バーネット)の恩人だから。

イノキさんがジョシュのキャリアをサポートして、今のジョシュがある。そうジョシュが言っているんだ。今の僕があるのはジョシュのおかげだ。恩人の恩人は僕にとっても恩人だ。だから、ジョシュと12月ぐらいに日本を訪れようと思っているんだ。そういえば、今年の8月にジーン・ラベールも亡くなったよ」

──ハイ。

「彼もイノキ・サンのようにオールドスクールのレスラーだった。ジーンもイノキ・サンと同様にジョシュに大きな影響を与えた人物だからね。ジーンからはロンダ・ラウジーもインスパイアされていた。まあ、この世代の人々が亡くなる……しょうがないけど、悲しいことだよ。でも僕だっていずれそういう世代になる。だから、僕らもジーンやイノキ・サンのように次の世代に火を灯す存在でありたいね」

■視聴方法(予定)
10月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN212対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
アレクサ・グラッソ(メキシコ)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
カブ・スワンソン(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)
ジョーダン・ライト(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ミシャ・サークノフ(カナダ)
アロンゾ・メニフィールド(米国)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス(米国)
ブランドン・デイヴィス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ニック・マキシモフ(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)
ルカス・アレッシャンドリ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
サム・ヒューズ(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
平良達郎(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・ジャクソン(米国)
ピート・ロドリゲス(米国)

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