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Bu et Sports de combat Interview J-CAGE TTFC08 ブログ リカルド・サープリス 岩﨑大河 朝岡秀樹

【TTFC08】元格通編集長&大道塾・朝岡秀樹御茶ノ水支部長に訊く、岩﨑大河の可能性─01─「動ける選手」

【写真】思えば大道塾は相反するプリンシプルを持ちながら、真っ先──というか唯一Vale Tudoと向き合った──武道を標榜する団体だった(C)t.SAKUMA/Fight&Life

27日(土)に会場非公開の無観客大会として開催されるTTF Challenge08。メインでは岩﨑大河がリカルド・サープリスと戦う。

2017&2018年の北斗旗体力別選手権=体力指数260+級で二連覇、2015年と2016年は準優勝、昨年の無差別でも準優勝するなど、正真正銘の大道塾=空道のトップ選手だ。

空道は打撃、組み、寝技ありの総合武道であるが、MMAとは明白に別物だ。そして打撃、投げ、寝技という共通要素を持つが故に、キックボクサーやレスラーのMMA転向より実態が測りづらい部分がある。

(C)HIDEKI ASAOKA

そこで、今回は元格闘技通信編集長で1992年の北斗旗軽量級優勝、2003年には全日本アマ修斗バンタム級も制し、現在も大道塾お茶の水支部の支部長であり国際・全日本空道連盟の広報としても活動している朝岡秀樹氏に、岩﨑大河のポテンシャルについて尋ねた。

現在発売中のFight&Life誌では岩﨑大河本人にMMA転向とこれからについてインタビューが掲載されているが、ここではユース時代から岩﨑を追ってきた朝岡氏は第三者として、どのように岩﨑の可能性と課題を考えているのか。


──MMAPLANETでは空道の試合を追っていなかったので、改めて試合映像をチェックしても、総合武道故に分かりづらい部分があります。そこで朝岡さんに岩﨑選手のMMAにおける可能性を伺わせていただきたいと思います。

「分かりました」

──まず空道を戦っているうえで、岩﨑選手の強さとはどういう部分なのでしょうか。

「一番は体が大きい割に、動けることです。あの体で、あそこまで動ける選手は珍しいです」

──あぁ、なるほど。だから、映像で見ると軽量級の選手のように動けるので、さほど大きく感じなかったのかもしれないです。

(C)HIDEKI ASAOKA

「体つきを見てもらっても、僕らの競技では185センチも身長があるとポッチャリ系でモッサリしている選手が多いんです。彼も一時期は100キロほどあったのですが、その時でも速かったです。今は85キロぐらいだと思うのですが、より動けますよね」

──技的に岩﨑選手の得意とするのは、どういう技術だと考えていますか。

(C)HIDEKI ASAOKA

「技は偏っていないです。ある意味、ミスター空道というか……パンチ、キックから掴んでの頭突き、投げ、襟を使った絞めだとか、全般的に綺麗に戦うことができます」

──前足の蹴りを上下蹴り分けることができて。そこは日本のMMAファイターにはまだまだ少ないかと。

「空道の世界でも、重量級には彼のようにそれができる選手がほとんどいないです。非常に稀な、素晴らしい選手でした。ただし高校生の時から大きくて、ジュニアの頃は階級が細かく分かれていて、そうなると相手がいないということも彼にはありました」

──試合映像を視ても、無差別級も存在する競技特性上からするとMMAでは起こりえない小柄の選手と戦うことも少ないです。

「その体格という要素が、彼に課題を残してきたんです」

──それはどういうことでしょうか。

「日本では体が大きくて相手がいない。でも、ジュニアの時から世界大会に出ると、海外の選手の大きさに慣れていなくて負けてしまうということがありました。世界選手権は4年に一回で、他にワールドカップやアジア大会もあるのですが、キャリアを通してどうしても自分より小さい選手と戦うことが多かったです。

空道では国内にライバルがいない。だから国内では圧倒的に勝っているのですが、国際大会になると負けた試合は脆いです。強い時、弱い時がハッキリしている。それは空道の時からの課題に挙げられていたことで、競り合いの経験が少ないということがあります。メンタル的にも大きな相手と戦うと、焦って強引な攻めを見せて負けてしまうことがありました」

──なるほど、そういう課題があるとMMAでも海外の選手は同階級といえども大きいですからね。

「もともと彼がMMAを考えるようになったのは、そういう課題を克服するために『お前、アメリカに行ってこい』と彼の新潟時代の指導者である山田(利一郎)支部長がアドバイスをしたからなんです。

20歳ぐらいでまだまだノビシロがあるのに、国内には敵がいなくて成長が止まってしまうことを危惧して、もっと大きな選手とやってこいということだったんです。僕自身、記事にしたことがあるのですが、『MMAとか外で揉まれる方が良い』と思っていました」

──それだけ空道でも大きな海外勢が強いのですね。

「空道の場合はロシアやアゼルバイジャン、ジョージア、タジキスタンなど旧ソ連の国が強くて、2017年のアジア大会で岩﨑選手はアゼルバイジャンのバイラム・ゴザレフに一本負けしています。2018年の世界大会では準優勝したセルゲイ・ミナコフというロシア人選手と、拳を骨折した状態で戦い延長スプリット負けでした」

──旧ソ連はMMAでいっても一番えげつない地域です……。旧ソ連の国は今もレギュレーションはかなりルーズで、強い人間が強いという感じで。

「空道も同じだと思います。今、MMAを見ているとダゲスタンの選手が凄く強いじゃないですか。ONEでも中央アジアとか、それと同じ状況です。フィジカル的に強い……ジョージアとかも、皆ああいう感じですね。

日本人相手だと予定調和的に倒れるような攻撃が入っても、旧ソ連の国の選手たちは『アレ、倒れない』ばかり向かっていくので(笑)。岩﨑も自分の攻撃が効かない状況になると、弱くなっていました」

──なるほどぉ!! その打撃に関してですが、空道と比較するとMMAの方が遠いかと思いますが、その辺りはどうでしょうか。

「重量級のなかでも、出入りや距離の調整は巧みでした。掴まれたくない相手と戦う時は出入りも早かったですし、そういう部分でも器用な選手です」

──いわゆる重戦車ではないということですね。

「ハイ(笑)。重量級になると、下れない選手も多いですが彼はパッと入って、パッと下がることはできます。と同時に、その必要性がなかったのか下がって待って打つというか……カウンターは余り見たことはないですね。

と同時に相手のパンチが当たらない位置に頭を振って、パンチを纏めてから距離を取り直すという動きは上手いです。だからMMAにおいても、強い時は強いはずです。それができた時は。そうでないときがどうなるのか、その課題は実は空道でもMMAでも変わらないと思います」

<この項、続く>

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UFC ブログ

『UFC on ESPN 11: Blaydes vs. Volkov』メディカルサスペンション

UFC on ESPN 11 medical suspensions: Josh Emmett, four others facing potential six-month layoff(MMAFighting)

 ネバダ州アスレチックコミッションが『UFC on ESPN 11: Blaydes vs. Volkov』のメディカルサスペンションを公表。

・ジョシュ・エメットが左膝のMRI検査をクリアするまで最大12月18日まで出場停止。

・ルーズベルト・ロバーツが左肘のMRI検査をクリアするまで最大12月18日まで出場停止。

・ティーシャ・トーレスが左手のレントゲン検査をクリアするまで最大12月18日まで出場停止。

・ブリアナ・ヴァン・ビューレンが右手のレントゲン検査をクリアするまで最大12月18日まで出場停止。

・コートニー・ケイシーが右手と右手首のレントゲン検査をクリアするまで最大12月18日まで出場停止。

 その他の選手は45日間以内でした。続きを読む・・・
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Bu et Sports de combat Interview UFC アンジェラ・ヒル クラウジア・ガデーリャ ブログ 岩﨑達也

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ガデーリャ✖ヒル=質量✖機動力

【写真】質量と機動力、質量もMMAを戦ううえで一つの要素であり、全てでは決していない(C)MMAPLANET

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──クラウジア・ガデーリャ✖アンジェラ・ヒルとは?!


──今回は女子ストロー級の一戦です。

「あのう……この試合なんですが、あれはどういう判定なんでしょうか? この裁定は全く理解不能です。フルマークでアンジェラ・ヒルの勝ちです」

──初回はテイクダウンがあったので、カデーリャという見方は成り立つかもしれません。ラウンドマストで最終回もジャッジがどう判断するのか──なかにはガデーリャという人もいるかもしれない。でも、普通はヒルで……試合を通してなら判断するなら絶対的にヒルだったかと思います。

「この試合でいえば、もうカデーリャの方が強いんです。強いのは。でも、彼女は横着してしまっていました。正直、ヒルの方は打撃のレベルはホントに高くないです。でもね、彼女が偉いのはずっと動いていることです。止まらないですよ。常に距離をとって、そこで動き続けている。ガデーリャは、ああいうヒルの懸命なファイトを見習わなければいけないです。カデーリャは楽をして勝とうとし過ぎていました」

──コロナウィルス感染問題で、練習環境をなかなか作れなかったのか。いつもはもっと、ガンガン攻める選手です。それが動けず、横着するようなファイトになってしまったのかもしれないです。

「それはあったかもしれないですね。ただ、どういう状況であれガデーリャは動いていなかった。対して、ヒルは動き続けていた。そしてガデーリャの素晴らしい一発よりも、間断なく動いている攻撃の方が見えにくいということが、この試合から分かります。

ガデーリャは2Rに左フックを被弾してダウンをしましたが、あの時は見えていなかったです。質量がずっと高いのはガデーリャで、ヒルの動きはパタパタしたモノでした。実はああいう動きでなんとかするタイプは、私個人としては好きではないです。でも、下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるという理屈で、回転数が高くなっているからガデーリャも被弾してしまいました。1発目は避けても、2、3、4と続くからどこかで貰ってしまいます。

ケージに押し込むシーンやテイクダウンなどはガデーリャでしたが、そこもスタミナが切れないよう彼女を慎重というか、横着にさせた点かと思います。そしてヒルも押し込まれた状態が続いた。あそこで動く練習をしないとは考えられないのですが……」

──確実に押し込まれた状態で押し返すか、もしくは体を入れ替える……回す練習はしているはずです。ただし、それをすると自分も疲れる。逆にガデーリャに押し込ませて体力を削り、ヒルはケージを背負ってエネルギーをセーブしていたことも十分に考えられます。

「あぁ、正に足し算と引き算があるMMAならでは攻防ですね。この試合は特にガデーリャの方が実力は上なので、ヒルが動き続けるために組まれると体力をセーブする対応に留めるということですね。う~ん……、そもそも論になってしまいますが……にしても今回はなぜ、この試合を取り上げたのですか?」

──あぁ、実はですね、もう既に岩﨑さんが全てを返答されているのですが、本来この両者で格闘家として強いのはガデーリャだと私は思っています。

「ハイ、それはどうだと思います」

──そして、私はアンジェラ・ヒルのスタイル……動き続けて、パンチで倒すのではなくて、パンチを当てて勝つタッチ・キックボクシングMMAが嫌いなんです。

「私もそういう試合は好きじゃないですねぇ(笑)」

──まだ、打撃を散らしてテイクダウンから寝技で勝負というのは分かります。でも、ただ打撃を散らすだけ。それは戦いなのか……と。

「まさに仰る通りですッ」

──ただし、MMAはコレが許される。こんな試合が許される競技格闘技はMMAだけだと思います。そして、この試合はあれだけ圧力、一発のあるガデーリャをそういうファイトで封じ込めた。判定負けはしましたが、岩﨑さんも言われているようにMMAとして、ヒルは勝っていた。その面白さがMMAにあるので、間や質量がどうだったのかを知りたかったのです。

「なるほどですねぇ(笑)。確かに強いのはクラウジア・ガデーリャで、それでもアンジェラ・ヒルが試合は勝っていた。意味不明な判定負けになりましたが、ヒルが絶対に勝っていました。まぁ、それもMMAではままあることですが……それにしても、この判定はおかしいです。

3Rになるとヒルが疲れました。でもガデーリャは、そこでも攻めなかった。そんななかヒルのローキックは良かったです。でも効かすことができているのも、自分で理解できているのかは分かりません。ヒルはパターンで練習しているのか、パタパタしている。逆にガデーリャは殴る実感が拳(けん)にあります。

中国武術に『意』という言葉がありますが、中国では意識と意は明確に違うモノとされています。意識は考えることで、意は本能……本能の発動のようなもので。例えばヘンリー・セフードのパンチ、蹴りには『意』があります。対して、ドミニク・クルーズは5Rをマネージメントして勝ちます。ただし、それは達人技です。彼だからできる戦いですが、武術的な意はないんです。

これはドミニクがそうだというのではなく、漫然な動きというのは格闘技の試合のなかにおいてもいくらでも見ることができます。練習でも漫然とシャドーをするのと、左で顔面を叩く、右で顔面を叩く──その実感を持って練習している人と、そうでない人の差は出てきます。それが日々の積み重ねなので。

と同時に、いくら意があってもコンディションというモノに左右されます。ガデーリャとヒルもそうで……いくら質量が良くても、それを動かす機動力がなければ格闘技の試合では勝てないです。質量が高くても、機動力に負けることはあります。つまり質量の高さを生かす戦術を立てないと競技では勝てない。私もここで質量、質量って言っていますけど、質量も格闘技の試合を戦ううえでは、一つの側面に過ぎないのです。

この試合は質量も間もガデーリャです。だけど、活かしきれていない。そこで機動力に負けてしまった。まぁ、試合結果としてはガデーリャが勝ったから、何とも意味の分からない裁定なのですけど(笑)。私もよく『ジャッジの善意を期待して戦ってはいけない』とは口にしているのですが、今回のこの裁定は意味が分からないです。クソボールでフォアボールだと思って一塁に向かって動き始めたら、ストライク!!って審判が言って、三振にさせられたようなものです……ヒルにとっては。

と同時に判定云々でなく、改めて理解できたのはMMAの攻撃とは回転数を無暗に上げられない。その側面が見えたことですね。

掴みがない、顔面殴打がないフルコンタクト空手、組み技がないキックボクシング、あるいは打撃のないレスリングという戦いは、攻撃する側がその回転を上げやすいです。左から右、右から左、上から下、下から上、外から中、中から外という風に間断なく回転を上げることができます。ワンツーからワンツースリー、ポンっというように。

ところがMMAはワンツー、ワンツースリーからポンっというリズムで勢いをつけていっても、その間に組みつかれることがあります。組みにしても、組みのテンポでは打撃で間隙をつかれます。そういう戦いは、やはり練習が難しいです」

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UFC ブログ

ホルヘ・マスヴィダル「UFCは収入を選手に還元していない」「他のメジャースポーツのように半分程度まで引き上げるべきだ」



7.11『UFC 251』でカマル・ウスマン vs. ギルバート・バーンズ、アレック・ヴォルカノフスキー vs. マックス・ホロウェイ2、ピョートル・ヤン vs. ジョゼ・アルドの3大タイトルマッチ(2020年06月10日)

 こちらの続報。続きを読む・・・
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ブログ 美味しいものは地球を救う

雛鮨@有楽町

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美味しいお寿司をお腹一杯食べたい。しかも値段を気にせずに。そんな庶民の夢を叶えてくれるのが雛鮨です。銀座や新宿、池袋、六本木という繁華街にお店があるので目にした事がある方も多いでしょう。

2時間食べ放題で3990円(税別)。そこそこお値段は張りますが、雛鮨の何がすごいってバイキング式ではなくオーダー式な事。注文表に食べたいお寿司を食べたいだけ正の字を書いて注文します。どうです?テンション上がるでしょ?

注文できるのは中トロにウニ、イクラ、アワビに赤貝など高級ネタ約60種類!これが全部食べ放題です。テンション上がりすぎて何を注文していいのやら。。。まずは深呼吸してスタンダードなお寿司を一通り注文しました。

ネタはどれも新鮮。しかも大ぶりじゃありませんか。シャリを大きくして、、、なんて姿勢は一切ありません。歓喜しながらあっという間に完食です。
ひな寿司
続いて注文したのは好きなネタを厳選してオーダー。中トロ、エンガワ、ウニ、白魚を思う存分に楽しみました。これを幸せと言わずして何と言う。
ひな寿司2
最後はホタテ、海老、カニなど甲殻系をちょっと攻めたセレクト。こういう注文の仕方が出来るのも食べ放題の特権です。お腹がはち切れんばかりに食べ尽くしました。

毎月、毎週というわけにはいきませんが、誕生日や何かのお祝いに行くのにはうってつけのお店。確か新人の歓迎会をやった時には歓迎される側もする側もめちゃくちゃ喜んでましたもん。次の歓迎会はまた雛鮨にしてみよう。
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UFC ブログ

UFC on ESPN12:オッズ/予想と展望

ダスティン・ポイエー 1.45
ダン・フッカー 2.80
マイク・ペリー 1.36
ミッキー・ガル 3.40
ブレンダン・アレン 1.36
カイル・ダウカウス 3.35
ジャン・ヴィラン2.90
モーリス・グリーン 1.43
ルイス・ペーニャ 1.38
カーマ・ワーシー 3.25
マラ・ロメロ・ボレラ 3.50
ミランダ・マーヴェリック 1.33
フィリップ・リンス 1.91
タナー・ボーザー 1.91
ショーン・ウッドソン 1.41
カイル・ネルソン 3.05
佐藤天 1.74
ラミズ・ブラヒメジ 2.15
ケイ・ハンセン 1.71
ジン・ユ・フライ 2.20
ジョーダン・グリフィン 1.95
ユーセフ・ザラル 1.87

メインはライト級3位で元暫定王者のポイエーと、5位フッカーの対戦。

ポイエーは昨年4月に王者ヌルマゴメドフの出場停止による暫定王座決定戦でフェザー級王者のマックス・ホロウェイと対戦し、終始打撃で優勢で、ホロウェイの粘りにKOは出来なかったものの、49-46×3の判定勝ちで王座獲得。しかし、9月に行われたヌルマゴとの王座統一戦では、2Rにパンチを効かせてチャンスを作る場面はあったものの、ヌルマゴに常にテイクダウンを奪われ削られ続けて最後はチョークで一本負け。今回はそれ以来の再起戦。

ミドル級王者アデサニヤと同門のフッカーは、ポイエー同様、フェザー級からライト級に上げることで力が開花した選手。ライト級ではエジソン・バルボーザに敗れたのみで7勝1敗。前戦は地元ニュージーランドで初メインを飾ると、テコンドー・ムエタイがバックボーンのフェルダーと打撃で25分間戦いきり、僅差の判定勝ちをものにした。

ともにライト級転向後すぐにランカークラスとの対戦が組まれるようになったが、同じ相手との対戦は意外にもジム・ミラー1人しかいない(ポイエー2-0判定勝ち、フッカー1RKO勝ち)。

当然のように打撃勝負が予想される試合。バルボーザ相手には一方的に打ち負け、フェルダーとも僅差のフッカー相手なら、ジャスティン・ゲイジーにも打ち勝ったポイエーが有利か。

ポイエーKO勝ち。

プレリムでは佐藤天がアフターコロナでの初試合。もともと2月に出場予定だったが、対戦相手の突然の欠場により試合が消滅。UFCデビュー戦はKO勝ち、2戦目は中堅ファイターのベラル・ムハマドに一本負けとここまで1勝1敗。相手は紆余曲折を経て、UFCデビュー戦のブラヒメジに。ローカル戦績9勝2敗で全フィニッシュ勝利(うち一本勝ちが8)というグラップラーだが、相手は急遽UFCデビューが決まったルーキー。フィーダーショーのLFAでも王者にはなっていないことを考えると、勝たなければ今後厳しくなる試合。

また、第2試合では急遽Invictaアトム級王者のジン・ユ・フライがUFCデビュー。フライは王者時代の浜崎朱加に挑戦するがTKO負け。UFCリリース後のハム・ソヒとRoad FCアトム級タイトルマッチで対戦するがKO負け。その後、Invictaアトム級タイトルを獲得したが、一度だけ参戦したRIZIN浜崎朱加の女子スーパーアトム級タイトルに挑戦し、接戦だったものの判定負け。2月のInvictaでは防衛戦を行う予定だったが、体重オーバーとなり、勝ったもののタイトルを剥奪されている。UFCでは1階級を上げることになるが、体重オーバーもあったことだしちょうどいいタイミングか。相手のケイ・ハンセンもInvicta出身でこれがUFCデビューとなる20歳。

第1試合開始はオフィシャルサイトでは28日の朝5時で、プレリムが2時間で7試合、メインカードは朝7時から4試合となっているが、おそらくファイトパスに出ているプレリム朝6時開始・メインカード朝9時開始が正しいと思われる。

速報します。

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Interview UFC UFC ESPN11 ジム・ミラー ブログ

【UFC ESPN11】オクタゴン35試合目を腕十字で勝利、ジム・ミラー「戦っている皆を心の底から尊敬する」

【写真】苦労と遣り甲斐、何事にも代えられないファイトライフを試合後にミラーが振り返った(C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFC ESPN11「Blaydes vs Volkov」で、ジム・ミラーが150ポンド契約マッチでルーズベルト・ロバーツと戦い、1R2分25秒で腕十字を極め一本勝ちした。

UFCで35試合目、この試合数はドナルド・セラーニと並んで最多記録だ。とはいえファンから絶大の支持を得て、メインイベントを何度も経験しタイトルにも挑んだカウボーイと違い、派手な印象を残すことなくミラーはコツコツと11年8カ月もの間UFCで戦い続きけていた。

7連勝したこともある。4連敗も経験した。髄膜炎や関節炎、角膜炎を呼び起こすライム病を患い、原因不明の自殺リスクを持つ病気と戦いながら、オクタゴンで戦い続けてきたミラー。MMAを愛する気持ちが、見事な腕十字という形に表れた試合後の会見でのコメントを掲載したい。


ジム・ミラー
「自分が人生を賭けてきたこと、本当に好きなことをやってきた。そういう風に振舞ってきたからこそ、色々な重荷、重圧を感じていたから……本当、よくやれたよ。そこに尽きる。ベルトを腰に巻こうかという人間が、コーチと共に対戦相手として、僕のことを認めてくれて立ち塞ぐ。本当に素晴らしいよ……これは何モノにも代えがたい。

ルーズベルトのような将来性のあるファイターと戦う責任が僕にはあると思ってきた。僕は完璧じゃないし……、何一つ完璧こなせない。でも、オクタゴンに一緒に足を踏み入れる相手のことを心の底から尊敬している。これまで戦ってきて、もう2020年になった……、本当にそう思うよ。自分を磨いてきた者同士、少し僕と違う磨き方をしてきただろうけど、必死に磨いてきたことに変わりない相手とオクタゴンをシェアするんだ。

僕はここ数年間、ライム病を患いながらタイトル戦に進むような相手、元チャンピオンと戦ってきた。僕と皆の違いは、タフさには関係ないとことだから。僕はMMAを愛している。ファンが恋しい。ファンがいないなんてたまらないよ。

オクタゴンのなかで相手をぶちのめし、自分の居場所を得る。誰かが与えてくれるモノじゃない。その場に立って、自分で戦って手にするしかない。簡単じゃないよ。楽な生き方じゃない。そうやって戦っている皆を心の底から尊敬している」

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K-1  KNOCK OUT   RISE ブログ

【Cygames presents RISE on ABEMA】那須川天心の対戦相手が笠原友希に決定

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71: 実況厳禁@名無しの格闘家 2020/06/23(火) 16:39:57.97 ID:pT0k3vcz0
天心の相手笠原に決まったな
こりゃ天心ピンチやぞ
7月11日(土)に開催されるRISE初のテレビマッチ『Cygames presents RISE on ABEMA』。

この大会はチケットの販売がなく、ABEMA独占生中継で放送される。(中略)

伊藤代表が渡してゆく中から、那須川が目に止まったのは、現在シュートボクシング(SB)日本フェザー級1位の笠原友希(19=シーザージム)。  
昨年6月には世界二冠・小笠原瑛作にもTKO勝利している勢いある若手強豪だ。 (中略)

 笠原の書類には「(那須川と)戦うことで、自分がどの位置にいるか確認したい」と書いてあり、伊藤代表も「(那須川を)怖い(と思う)よりそこだと思う。そこが素晴らしい」と言うと、那須川も「それが格闘家ですよ、決定で」と主催者・選手ともに合格を出した。

  試合決定を聞かされた笠原は「本当ですか、嬉しいですね」と喜色満面。

応募理由は「行くしかないなと思って応募しました」と語り「シュートボクシングは投げあり関節あり組み付きありなんですけど、そこが無くなった打撃勝負となるんですが、自分も打撃得意としてるんで自信あります」と意気込む。  

さらに「那須川選手が不得意な所も見つけているので、付け入るスキはあります」と秘策があるようだ。那須川へのメッセージとして「憧れの選手から対戦相手に変わりました。自分は絶対天心選手を倒せるパワーを持っています。

当日は倒しに行くので覚悟しておいてください」と下克上を狙う。  (全文は以下リンク先参照)


https://news.yahoo.co.jp/articles/f1bf2bf6ab06aa8261c9ed4a56b15cddd4b23065



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RIZIN ブログ

【RIZIN】朝倉未来と矢地祐介が対談「小さなプライドを大事にしてこだわってもしょうがないなって。割り切ってやろうと」

スクリーンショット (545)

33: 実況厳禁@名無しの格闘家 2020/06/22(月) 19:05:55.16 ID:zIHIj3N/0
未来、矢地とコラボわろた
2019年7月の『RIZIN.17』(さいたまスーパーアリーナ)のメインイベントで対戦した朝倉未来(トライフォース赤坂)と矢地祐介(KRAZY BEE)が、それぞれのYouTubeチャンネルで「バチバチにやりあった矢地くんと対談してみた」(朝倉未来チャンネル)、「因縁の相手、朝倉未来と対談」(矢地祐介「ヤッチくんチャンネル」)として対談を2020年6月20日にアップ。

RIZINの再開に向けて「対世界」での共闘を誓った。(中略)

「今日はなんと、あの矢地選手と対談することが決まりましたので、ちょっとお酒を飲みながら対談できればいいかなと思いました。

リング上が最後だったので、話したのは。受けてもらえると思わなかった」という未来に対し、矢地も「一緒に焼肉食う日が来るとは」と言いながらも、「小さなプライドを大事にしてこだわってもしょうがないなって。割り切ってやろうと」と、今回の対談に臨んだ経緯を語った。  

対談早々に未来から格闘技の目標を問われた矢地は、「北米に1回は挑戦したい。UFC、Bellator……化け物が多い」と語ると、未来も「Bellator、70kgは強い選手たくさんいますね。
ムサエフとやった(パトリッキー)ピットブルの弟(パトリシオ・フレイレ)も」と呼応。 「僕は30(際)で引退すると始めたときから決めていたので、来月28歳で、あと2年なんですよね。そんな時期にこんなこと(コロナ禍)になってしまって。残り2年でマジで強いヤツとやりたいです。ピットブルとやりたい」とライト級&フェザー級のBellator二階級王者の名前をあらためて挙げた。  

続けて、RIZINで対戦したい相手を未来から聞かれた矢地は、「やっぱり負けた選手にはリヴェンジしたい」と発言。

1年前に矢地に70kg契約で判定勝ちしている未来は「えっ? 俺?」と苦笑いも、矢地は「それはもちろん」と真面目な表情に。

「70(kg)に上げることはたぶん無いと思う、今後」と言う未来は「65(kg)には落とせないですよね?」と再戦するなら、自身の階級での試合を打診。

矢地は「いやー、無理かなもともと絞れていて75-76(kg)だから、基本的に脂肪は乗っていないし、普段から(体脂肪)10(%)は切っている」と、これ以上の減量は厳しいことを語った。  (全文は以下リンク先参照)


https://news.yahoo.co.jp/articles/b5815b00086d5cba50bfb9a709719bd57d936c84


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ACA106 ACA107. ACA108 ACA110 News other MMA ブログ

【ACA】旧ソ連国家のトップどころが集まり──ロシアの最恐MMA=ACAが7月から活動再開

【写真】タイトル戦線の復活は9月から。南北米大陸からの参戦はいつになるか(C) ACA

3月に新型コロナウィルス感染拡大を受け、3月から4月にかけて開催予定だった2大会の開催日時変更と1大会の延期を決定していたACAの再開後のスケジュールが固まりつつある。

ACA106はもともと3月27日にロシア・サンクトペテルスブルクで行われる予定だったが、その時点で8月21日(金・現地時間)に日程変更がなされていた。また4月3日(金・同)のモスクワ大会は7月24日(金・同)に、同24日のポーランド・ワルシャワ大会のみ延期がアナウンスされていた。

その後、ロシアではミハイル・ミシュチン首相、ウラジミール・ヤクシュク建設大臣の感染が明らかになり、ロシア・プレミアリーグ所属のサッカー選手が死亡するという痛ましいニュースも伝わって来ていた。それでもプーチン大統領は、5月11日にロックダウンを解除に踏み切り、現状でも1日で数千人という単位で感染者が見つかるような状態だ。

これまでの感染者数は59万人以上で米国、ブラジルに次ぐ状態のロシア。それでも6月19日にプレミアリーグが再開──も、FCトストフなどは主要メンバーの6人が陽性反応が出ておりトップチーム全体が隔離状態で、代わりにユースチームがゲームに臨み、大敗を喫するという混乱を見せている。

まるで終息が見えない状況のなか、ACAでは一旦ACA106を7月11日(土・同)に行うことを明らかにしたが、14日(火・同)にサンクトペテルスブルクのシフール・アリーナ開催に再々度切り替えた。その一方でモスクワ大会は、3月のアナウンスと変わらず24日(金・同)にVTBアリーナでACA107として実施される。

さらに8月8日(土・同)=ACA108、9月5日(土・同)には109ではなく……なぜかACA110を開催地非公開で行うことを公式SNSで発表している。

ACA106のメインはアルテム・フロロフ✖イブラヒム・マガオメドフのミドル級&ロシア人対決。同大会では南アフリカからマーク・ホルムが出場しアレクセイ・コシチンと戦うが、彼以外の外国勢はアルメニア、ウクライナ、ベラルーシ、キルギス、タジキスタン、カザフスタンと旧ソ連の国に限られている。

またロシア勢もトップどころの出場がないACA106と比べると、ACA107はグレードアップがなされ、メインではエメリヤーエンコ・アレキサンダーがマゴメド・イスマイロフと戦い、ウェルター級の強豪アブバカル・バガエフ、バンタム級ではUFC帰りのマゴメド・ビブラトフとタイトル・コンテンダーのオレッグ・ボリゾフが揃い踏み、フェザー級でもアンドレイ・ゴンチャロフとモスクワ大会らしい実力者が集まった陣容となっている。

8月のACA108はまだカードが出揃っていないが、元ACB暫定ライト級王者エドゥアルド・ヴァルタニャンが、PFL帰りのラシッド・マゴメドフと対戦。フェザー級ではArzaletベテランのドミトリ・パブルチェンコの名前も確認できる。

9月に入ると──現時点では──さらにカードは充実し、9月5日に元ACBフェザー級王者でライト級に転向したユーサップ・ライソフが、カザフスタンのアルテム・ラズニコフと対戦。ACB~ACAとライト級王者となったアリ・バゴフが2階級制覇を狙いウェルター級王座を賭け、ムラッド・アブドゥラエフとのマッチアップ。

さらに9月11日にはACB時代にバゴフにベルトを譲ったアブドゥルアジス・アブドゥルバクヘヴァが、タイガー・サルナルスキーと──バゴフが返上したベルトを賭けて戦うという流れになっている。

これらの大会は米国、ブラジル勢の出場は現時点でなく旧ソ連最強決定戦の様相を呈しているウィズ・コロナのACAだ。