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【UFC274】OSP戦へ、マウリシオ・ショーグン「前に進むこと。最高の形でキャリアを終えられるよう」

【写真】通訳を務めてくれたマネージャー兼コーチのドゥドゥ・アロンソと(C)MMAPLANET

7日(土・現地時間)、アリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターでUFC274「Oliveira vs Gaethje」が開催される。

シャーウス・オリヴェイラの持つUFC世界ライト級王座にジャスティン・ゲイジーが挑戦する一戦をメインに、コメインにUFC世界女子ストロー級選手権試合=王者ローズ・ナマジュナス×挑戦者カーラ・エスパルザと2つの世界戦が組まれたPPV大会。

ダブルクラウン以外にマイケル・チャンドラー×トニー・ファーガソンと並び、PPVメインカードでマウリシオ・ショーグンがオヴァンス・サンプレーと対戦する。

2020年11月のポール・クレイグ戦以来、1年半ぶりの実戦となるショーグン。40歳となった元PRIDEファイターに戦い続けるモチベーションが何なのかを尋ねた。


――18カ月ぶりの試合でOSPと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ヒジのケガがあって長い間、試合を戦うことができなかった。でも、ようやくケージに戻ってくることができる。凄く調子は良いし、ワクワクしているよ」

――トレーニングキャンプは首尾よく終了しましたか。

「ヘッドコーチのエドゥアルドの下で、ハードなトレーニングをして準備は整っている。とにかくケガもなく、キャンプを終えることができて絶好調なんだ。今回、キャンプをクリチーバで行ったんだ」

――ハイ。ショーグンといえばクリチーバだろうというのが、我々の印象ですが……。

「あまり知られていないけど、僕はクリチーバを離れて8年になるんだ。今回の試合に向けて、家族からも長期間離れクリチーバでトレーニングを行った。いくつかの武器を取り戻そうと思ってね」

――つまりクリチーバで練習するということは、原点に戻るということなのでしょうか。

「その通りだよ。それがクリチーバで練習する目的なんだ」

――人間、誰しも年を重ねると成熟するという良い面がある一方で、恐れを知らぬ勢いを忘れてしまいますしね。冷静さは欠かせないですが、あの勢いをまた手にしたいとファイターも思うモノなのでしょうか。

「まさにその通りなんだ。クリチーバでは良い練習ができたよ。現在の練習パートナーだけでなく、以前一緒に練習していたメンバーと汗を流すことで、あの頃の関係を取り戻した。友情を再確認でき、今回のキャンプが可能になったんだ。かつての友との練習で素晴らしいキャンプになったよ。だからこそ、今回の試合に心躍らせているんだ」

――シュートボクセ時代、もう17年も昔になりますが23歳の若きショーグンがPRIDE GPファイナルを前に、決勝で同門対決になりかねないヴァンダレイ・シウバと同じ空間で練習をしている。その異様が緊張感が思い出されるのですが、当時と同じような緊張感をもって今回の試合に臨んでいるということでしょうか。

「う~ん、あの時とは気持ちは違うかな。GPファイナル前は自分の力を世界に示し、名前を確立させることでより高いファイトマネーを得られるようにという気持ちが強かった。今はより経験を積み、試合に向けて考え方も変わっている。ただし、試合前の緊張感っていうのは変わらないよ。そこに関しては、キャリアを通して変化することはない。そことの戦いが、僕らファイターにはついて回るよ」

――ではOSPの印象を教えてください。

「背が高く、体が強い大きな選手だよ。運動神経も良く、ファイターとしてリスペクトしている。でも僕の方がスピードで勝っている。そこで勝負をする」

――マウリシオは最後のPRIDE世代の生き残り、現役で戦うファイターです。あの時代と変わらずMMAを戦い続けているのですが。モチベーションをどう保っているのですか。

「世界のトップレベルで最後まで戦っているPRIDEファイターだと自分でも思っているし、それが誇りだ。簡単なことじゃないからね。過去数試合、最大のモチベーションは勝利を手にして、前に進むこと。最高の形でキャリアを終えられるようにね。

今回の試合も最高の形で勝利を手にして、僕が今も大いなる可能性を持っていることを世界に示したい。試合で今言ったことを証明するために、ハードなトレーニングを積んできた」

――日本のMMAファンも世代交代しているのですが、5年前に日本大会でOSP戦が決まっていたマウリシオが負傷欠場し、PRIDE世代のファンはとても残念がっていました。

「今の日本のファンの寛大な心を忘れることはないよ。日本という国を。そこに住む皆のことを心から愛し、尊敬している。僕の人生のなかで日本は特別な場所だ。日本ことを忘れることはないよ」

――叶わぬ夢かもしれないですが、マウリシオのサッカーボールキックとストンピングが、また見てみたいです。

「僕もいつの日か使いたいと今でも思っているよ(笑)。実現させたいね」

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MIKE MMA o UFC   イリー・プロハースカ ジャスティン・ゲイジー

5.7『UFC 274』でマウリシオ・ショーグンとオヴァンス・サンプレーが7年半ぶりに再戦


 UFCが5月7日に開催する『UFC 274』(会場未定)でマウリシオ・ショーグン vs. オヴァンス・サンプレーのライトヘビー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ショーグンは2020年11月の『UFC 255: Figueiredo vs. Perez』でポール・クレイグに2R TKO負けして以来1年半ぶりの試合。

 サンプレーは昨年6月の『UFC Fight Night 190: Gane vs. Volkov』でタナー・ボザーに2R KO負けして以来の試合で2連敗中。

 両者は2014年11月の『UFC Fight Night 56: Shogun vs. Saint Preux』で対戦しており、この時はサンプレーが1R KO勝ちしています。

 『UFC 274』はグローヴァー・テイシェイラ vs. イリー・プロハースカのライトヘビー級タイトルマッチ、チャールズ・オリヴェイラ vs. ジャスティン・ゲイジーのライト級タイトルマッチと2大タイトルマッチが予定されています。続きを読む・・・
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MMA o ONE UFC   イリー・プロハースカ ジャスティン・ゲイジー ドナルド・セラーニ

ドナルド・セラーニ vs. ジョー・ローゾンが4.30『UFC Fight Night 208』から5.7『UFC 274』に変更

4.30『UFC Fight Night』でドナルド・セラーニとジョー・ローゾンが対戦/UFC37戦 vs. 27戦のベテラン対決が実現(2022年01月29日)

 こちらの続報。


 4月30日にラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 208』で予定されていたドナルド・セラーニ vs. ジョー・ローゾンのライト級マッチが、5月7日の『UFC 274』(会場未定)に変更されることをMMAFightingが確認したとのこと。

 『UFC 274』はグローヴァー・テイシェイラ vs. イリー・プロハースカのライトヘビー級タイトルマッチ、チャールズ・オリヴェイラ vs. ジャスティン・ゲイジーのライト級タイトルマッチが予定されています。続きを読む・・・
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MMA UFC   イリー・プロハースカ ジャスティン・ゲイジー ダスティン・ポイエー マイケル・チャンドラー

5.7『UFC 274』でチャールズ・オリヴェイラ vs. ジャスティン・ゲイジーのライト級タイトルマッチ

5.7『UFC 274』でグローヴァー・テイシェイラ vs. イリー・プロハースカのライトヘビー級タイトルマッチ(2022年01月23日)

 こちらの続報。



 UFCが5月7日に開催する『UFC 274』(会場未定)でチャールズ・オリヴェイラ vs. ジャスティン・ゲイジーのライト級タイトルマッチを行うことをESPNのブレット・オカモト記者がデイナ・ホワイトから確認したとのこと。同大会ではすでにグローヴァー・テイシェイラ vs. イリー・プロハースカのライトヘビー級タイトルマッチが確認されているので2大タイトルマッチになります。

 オリヴェイラは12月の『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』でダスティン・ポイエーに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合で10連勝中。今回が2度目の防衛戦。

 ゲイジーは11月の『UFC 268: Usman vs. Covington 2』でマイケル・チャンドラーに判定勝ちして以来の試合。現在ライト級ランキング1位。続きを読む・・・
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MMA News UFC YouTube   ジャスティン・ゲイジー ボビー・グリーン マイケル・チャンドラー

『UFC 268』でボビー・グリーンに敗れたアル・アイアキンタが引退を発表「意識があったのに諦めたのは今回が初めてだった」

‘This sh-t’s not worth it’ - Al Iaquinta announces retirement from MMA(BloodyElbow)



 『UFC 268: Usman vs. Covington 2』でボビー・グリーンに1R TKO負けしたアル・アイアキンタが以下のコメント。

「まだ戦うかって? もう終わりだと思ってるよ。俺はそのつもりだ。これが最後だ。もちろん勝って終わりたかったが、もうこんなクソッタレに価値を見い出せなくなった。ジャスティン・ゲイジー vs. マイケル・チャンドラーを見ただろう。バチバチの殴り合いをしていたが、ああいうのに価値を見い出せなくなった」

「ボビー・グリーン戦は初めて自ら諦めた試合だった。彼は俺をノックアウトしたわけじゃない。意識が飛んだわけでもない。自分が何をしているのかも分かっていた。とにかく止めたかった。それだけのことだ」

「ハードに殴られたことは分かっていた。多分、俺にとって良い日じゃなかったと思う。試合の準備、スタミナ、レスリングに自信が無かった。彼らはハードなトレーニングをしている。1日に2回とか3回、本当にハードなトレーニングをしている。俺の体はもうそれに耐えられなかった。キャリアの中で試合で諦めたのは初めてのことだった」


Al Iaquinta(Sherdog)

 アル・アイアキンタは現在34歳でMMA戦績14勝7敗1引き分け(UFC戦績9勝6敗)。最近5試合の戦績は1勝4敗でした。続きを読む・・・
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Report UFC UFC268 ジャスティン・ゲイジー ブログ マイケル・チャンドラー

【UFC268】MSGの決闘はジャスティン・ゲイジーが、マイケル・チャンドラーに打ち勝つ

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
マイケル・チャンドラー(米国)

まずカーフを蹴ったゲイジー、足を下げてかわしたチャンドラーがワンツーを振るっていく。チャンドラーの左フックに右を合わせたゲイジーへの声援が、チャンドラーを上回る。さらに左ジャブに右を合わせるゲイジーは、ローを蹴る。チャンドラーのローが効き、パンチの応酬でチャンドラーの右がヒットとする。ゲイジーのローからワンツー、チャンドラーのロー、ジャブと真正面でのファイトが続く。

チャンドラーが右をヒットさせ、ゲイジーはローを返し左に左フックを合わせる。直後に右を打ちこんだチャンドラーが、続いて右を当てる。ゲイジーも左を返すが、チャンドラーが跳びヒザから右を当ててケージにゲイジーを追い込む。足を止めての打ち合いで、チャンドラーが右目の上をカットしている。クリンチの攻防でアッパーを入れたゲイジーが左を入れ、チャンドラーが右アッパーから右ストレートを入れる。

ゲイジーも右アッパー、右フックを返し、その一発、一発にMSGのファンが大きく反応する。残り30秒、チャンドラーのダブルレッグを切ったゲイジーが右アッパーから左オーバーハンド、そして右ローを蹴る。パンチ力よりもタフさ、スタミナ勝負となった5分が終わった。

2R、「ノーガードのようなバカなことをするな。スピードで勝っているんだから」という指示を得たゲイジーが右カーフ、初回よりガードが高くなっている。そこに左ジャブを伸ばすチャンドラーは、ローとジャブを続ける。ゲイジーもロー、右フックを返す。左フック、右アッパー、そして右を当てたゲイジーが間合を取り直し、前に出てきたチャンドラーに左を当てると、続く右アッパーでダウンを奪う。パウンドの追撃で勝負あったかと思われたが、チャンドラーがシングルで飛び込む。切ったゲイジーががぶって殴り、チャンドラーが相当な量の流血に見舞われている。

がぶられた状態で笑顔を見せたチャンドラーは、バックを許らず。ここでゲイジーが立ち上がり、試合がスタンドに戻る。右ボディを入れたチャンドラーだが、左ジャブを貰って頭が揺れる。さらに左フックで姿勢を乱し、チャンドラーはダブルを切られる。ゲイジーはここで右アッパーを入れる。チャンドラーは飛び込んでワンツーを返し、ローにシングルレッグを合わせていく。スプロールしたゲイジーが右フックをヒット、チャンドラーはボディを返すも左フックは空振りに。パンチがテレフォン気味になってきたチャンドラーに対し、ゲイジーも疲れを見せるなかで前蹴りをボディに入れる。

ここでチャンドラーがワンツー、左手をスラップ気味に叩くと指がゲイジーの目をこする。ゲイジーが険しい表情でチャンドラーとレフェリーに抗議しながら試合を続け、直ぐに時間となった。

最終回、ゲイジーが左ロー、続いてジャブを伸ばし、ローでチャンドラーの体が一回転する。ステップを踏むチャンドラーだが、パンチがない。そして前後運動になると、右を伸ばし、これがゲイジーの顔面を捕らえる。細かいワンツーを振るうチャンドラーが、右フックを被弾してもボディを連続で殴りつける。直後に左、右をゲイジーを打ち込むが、チャンドラーが「来い、来い」と挑発する。

とダブルレッグからスラムで叩きつけたチャンドラーだが、体が前方に流れ逆にバックに回られてしまう。ゲイジーがケージにチャンドラーを押し込むが、レスリングは続けず左を振るって離れる。チャンドラーはボディを纏め、前蹴りからワンツーを当て逆にアッパーを振るっていく。ゲイジーは思い切り右フックを打ち込み、体が揺れたチャンドラーがノーガードで前に出るが右を打たれる。

さらに右から左を続けるゲイジーに対し、チャンドラーも左を返す。残り1分、足を使って観客にアピールするなど、何か隙をつこうとしているようなチャンドラーは、もう真っ向勝負はできないか。後ろ回し蹴り、跳び回転蹴りとチャンドラー派手な動きを見せ、ゲイジーも距離を詰めることなくタイムアップに。両者、オクタゴン中央で健闘を称え合った。

結果3-0の判定勝ちを得たゲイジーは「彼はウォリアーだ。この戦いを続けたきたのだから、闘技場ではこういう試合にある。12月のタイトル戦の勝者に挑戦したい。オリヴェイラが勝ったらブラジル、ポイエーが勝ったらルイジアナで戦いたい」と話した。


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BELLATOR Cage Warriors CJ・ヴェルガラ GLORY LFA MMA UFC UFC268 アレックス・ポアタン・ペレイラ イアン・ギャリー カマル・ウスマン コルビー・コビントン ジャスティン・ゲイジー ジャン・ウェイリ フランキー・エドガー ブルーノ・ソウザ ブログ マイケル・チャンドラー マルロン・ヴェラ ローズ・ナマジュナス

【UFC268】計量終了 2つの世界戦にゲイジー✖チャンドラーのメガショー。敢えて注目はペレイラ&ギャリー

【写真】公開計量でも色々と口やかましかったコビントンと王者ウスマン(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・クスエア・ガーデンで開催されるUFC268「Usman vs Covington2」の計量が5日(金・同)に行われた。

最高のカードが並んだMSG大会のメインはUFC世界ウェルター級選手権試合。カマル・ウスマンにコルビー・コビントンが挑む一戦だ。両者は1年11カ月前に戦っており、その時は最終回にウスマンがコビントンをKOしている。


コメインはUFC世界女子ストロー級選手権試合=王者ローズ・ナマジュナス✖ 挑戦者ジャン・ウェイリ戦。ウェイリが笑顔で右手を差し出すと、王者はその手を握り返したものの表情に感情は見られなかった。

「MSGが私の力を見せる機会を与えられて、とても嬉しい」と元王者は話し、ナマジュナスは「天の父にただ感謝している。父無くして、何もできていなかった。ウェイリ、UFC、NYCの人々に感謝している。皆はもっともタフで私をインうパイアしてくれた。私がベストと尽くした時、神は私がベストなのは神の意志だから」と話した。

フランキー・エドガーと対戦するマルロン・ヴェラにNYのファンはブーイングを送り、エドガーにはこの日一番といっても過言でない大きな声援が送られた。

激闘必至のライト級マッチ=ジャスティン・ゲイジー✖マイケル・チャンドラー、WSOFとBellatorの世界ライト級王者対決は、両者揃ってタイトル戦で敗れてからの再起戦となる。大一番を前にして、フェイスオフでは両者揃って余裕の笑みを浮かべ大物ぶりを見せつけていた。

Fight Night大会なら全てがメインといえるタイトルマッチ以外のワンマッチが並んだメインカード。対してプレリミにも注目のニューカマーが出場する。

プレリミメインでアンドレアス・メケイリディスと対戦するのはアレックス・ポアタン・ペレイラは、元GLORY世界二冠王で、キック時代にイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。Gloryと契約中にLFAでも戦っていたペレイラは、9月に世界ライトヘビー級王座を失ったことで、UFCとサインし今大会でのデビューが決まった。

MMAでは3勝1敗だが、MSGという大舞台が似合った大物ルーキーは非常に落ち着いた表情で、メケイリディスの目から視線を外すことはなかった。

もう1人の注目選手はジョーダン・ウィリアムスと戦うイアン・ギャリーだ。ギャリーはCage Warriorsウェルター級王者からUFCにステップアップを果たした。

ボクシング歴10年のギャリーはワンツーの右、左リードフックに絶対的な破壊力を持ち、左ハイキックでKOもできる。組みでもスクランブルでフロント系チョークを得意としており、柔道流の投げや抑えも強い。その一方で、技を散らしすぎて器用貧乏的な状態に陥ることもあるが、それも有り余る才能を持っている証といえる。

そのギャリー、フェイスオフではしっかりとウィリアムスと握手を交わし、何か目立ったアクション=スタンドプレーに走ることなくステージを下りた。

またマルシック・バクダサリアンと戦う、LFAフェザー級王者でシンゾー・マチダの愛弟子ブルーノ・ソウザも今回がオクタゴン初陣となる。そのソウザ、計量では148.4ポンドと1ポンド・オーバー規定よりもさらに2.4ポンド重く、キャッチウェイト戦を戦うことになっている。

■視聴方法(予定)
11月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC268計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] カマル・ウスマン: 169ポンド(76.66キロ)
[挑戦者]コルビー・コビントン: 169.4ポンド(76.83キロ)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ローズ・ナマジュナス: 115ポンド(52.16キロ)
[挑戦者]ジャン・ウェイリ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・エドガー: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルロン・ヴェラ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス: 145.6ポンド(66.04キロ)
ビリー・クゥアンティロ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー: 155.6ポンド(70.57キロ)
マイケル・チャンドラー: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレアス・メケイリディス: 185ポンド(83.91キロ)
アレックス・ペレイラ: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ボビー・グリーン: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
クリス・カーティス: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ナソーディン・イマボフ: 184.6ポンド(83.73キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス: 170.6ポンド(77.38キロ)
イアン・ギャリー: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャン・ヴィランテ: 260.6ポンド(118.2キロ)
クリス・バーネット: 263.8ポンド(119.65キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 203.6ポンド(92.35キロ)
ジョン・アラン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
マルシック・バクダサリアン: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブルーノ・ソウザ: 148.4ポンド(67.31キロ)

<ヘビー級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 127.4ポンド(57.78キロ)
オード・オズボーン: 125.2 ポンド(56.78キロ)

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Interview Special UFC カビブ・ヌルマゴメドフ ジャスティン・ゲイジー ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:10月─その弐─ヌルマゴメドフ×ゲイジー「引退は信じちゃダメ」

【写真】スクランブル全盛時代、スクランブルにならない強さを持つヌルマゴメドフだった (C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年10月の一番、第2 弾は24日に開催されたUFC254からガビブ・ヌルマゴメドフ✖ジャスティン・ゲイジーの一戦を語らおう。


──10 月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「ヌルマゴメドフとゲイジーですね。この試合で面白いと思ったのは、やっぱり総合格闘技だということ。ヌルマゴメドフって打撃が粗いと思うんです。でも、だからって打撃が上手じゃないってことではなくて、組みありきだから。それであれだけプレッシャーを与えることができる。あの個体の強さがあって、組むまでにあの打撃があれば無敵だと思いました。

あれだとゲイジーは前に出られない。出ると殴られるし、倒される。それでヌルマゴメドフが押し切っちゃいました」

──あのジャスティン・ゲイジーを相手に……。

「ハイ。ゲイジーが疲れるって、凄いモノを見ましたね」

──テイクダウンも強いですが、テイクダウンをしてからも強かったです。

「ヌルマゴメドフの一番の強味は寝かせる技術です。今回の試合はあまりなかったですけど、倒してから寝かせることができる。だから殴って、極めもある。でも、今回はゲイジーが殴る前から消耗していて。

フォークスタイルはスクランブルがあるといっても、あれだけ力の差があるとゲイジーは無理でしたね。ただヌルマゴメドフも正直、初回は効いていたと思うんです。それでも前に出続けることができる強さ……新しいスタイルじゃないんですけどね」

──新しいスタイルではないというのは?

「凄くテクニカルにMMAを戦うわけじゃないです。GSPよりの前の世代というか。スタイルとして前の世代で、アレは新しいとか最先端ではない」

──打撃からテイクダウンで倒されない。倒されても直ぐ立つ。だから今のスクランブルMMAの時代になったのですが、ヌルマゴメドフは倒して抑えることができてしまう。

「ハイ。GSPはもっとテクニカルで、ジャブも綺麗でレベルチェンジも素晴らしい。そしてレスリングもテクニカルでした。だから参考にしたくなりますけど、ヌルマゴメドフを参考にしようとは思わないですよね」

──確かに、その通りですね。

「結論として、ヌルマゴメドフが強いからってことで他の選手がやってもああはならない。ヒョードルっぽいですよね。マネできるものじゃない」

──そのヌルマゴメドフが無敗のまま引退を決めました。

「あぁ、なんでしょうね……UFCのシステムだと次のスターが生まれるから、また次の戦いが見られる。ヌルマゴメドフがいなくなったからって、UFCがつまらなくなると思わないです。どんどん、出てくるでしょう。マイケル・チャンドラーもいるし、階級を上げたり、落としたりっていう選手もでてくるだろうから。

ゲイジーもまだやるだろうし、ファーガソンもいる。他のロシア人や中央アジア人も出てくるでしょう」

──ただしUFCとしては痛くないでしょうか。

「えっ、なぜでですか」

──ヌルマゴメドフがここまでの存在になったのは、コナー・マクレガーがいたから。ヌルマゴメドフはその彼に勝った。いわばレガシーを継いだ。青木選手やコアファンは、強いファイターが出てくると楽しめる。ただし、UFCに必要な一般層は、そういうレガシーを継ぐ選手なのではないかと。

「あぁ、でもヌルマゴメドフは勝ったままいなくなるってことですね。引継ぎができなかった。そうですね、マクレガーが今、試合をしてもタイトル戦の軸にいないし。そこが継げる選手は出てこないわけだ」

──BMF路線は名実ともにトップにはなれないです。人気は抜群であったとしても。

「そうですね。そもそも僕にとってマクレガーはチャド・メンデス、ジョゼ・アルドまでで。ネイト・ディアスとの時はいわばBMF路線でしたよ。でも、一般の人はそこが必要なんですよね、UFCといえども。タイトル戦の抱き合わせっていうPPVじゃない王者がいなくなるわけだ。

でも、ヌルマゴメドフもまた出てきますよ」

──引退撤回しますか。

「マクレガーにしても一生食えるのに出てくるって……明確にファイトジャンキーですよ。覚せい剤と同じなんでしょうね、やったことないから分からないけど(笑)」

──アハハハハ。例え話でないと、人生破滅です。

「要は快楽ですよ。快楽が欲しくなればヌルマゴメドフも戻ってきます。格闘家とミュージシャンの引退は信じちゃダメです(笑)」

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Bu et Sports de combat カビブ・ヌルマゴメドフ ジャスティン・ゲイジー ブログ 岩﨑達也

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ヌルマゴメドフ✖ジャスティン・ゲイジー

【写真】予想外の一方的な展開になったのは──なぜか(C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑氏とともに見てみたい。

武術的観点に立って見た──UFC254におけるカビブ・ヌルメゴメドフ✖ジャスティン・ゲイジーとは?!


──序盤の打撃戦はともかく、テイクダウンから試合はヌルマゴメドフの一方的なモノになりました。

「ボクシングだけでいえばゲイジーの方が良かったです。1Rに右を当てて、ヌルマゴメドフをふらつかしていますし。ヌルマゴは上下で攻めてくる人間に対して、苦手にしている部分があります」

──ただし、ゲイジーは強烈なローキックの持ち主ですが。ローでKO勝ちもしています。

「まぁ武術的な理の話は理論であったり、技術の話になりがちですが、そこを突き詰めていくと今回の試合のように──そこを動かしているのは人間性、精神、思考ということになります。人間力が結果として質量を上げるということを感じます。

どこを目指してやっていくのか……何を目指しているのか。不利な試合に挑むというのは、指導をするにあたって非常に役立つことがあります。今回、ゲイジーはもう怯えていました。あのトニー・ファーガソン戦の強さはどこに行ったのかというほどに。なぜ、あのパンチをヌルマゴに打てなかったのか。

ヌルマゴのレスリングと寝技に対して自信がなかったので、あれほどまでにビビってしまったのではないかと思います。つまりは──ヌルマゴの凄まじいレスリング力とコントロール、そしてフィニッシュ力に対し、最悪の想定をしていなかったのではないかと。

試合でビビるというのは、自分を信じることができていないからです。では、どうすれば自分を信じることができるのか──まずは自分にとって不都合なことばかりを想定することです。最悪な状況を想定する。

そうなったときにトレーニングと稽古の違いが見られます。トレーニングは本人が最高のパフォーマンスを発揮するために行うモノです。最高のパフォーマンスが10だとすれば、トレーニングではパフォーマンスが12の人との溝は永遠に埋まらないです。しかし、10の人間が8しかない、7しか出せない状況に追い込めば、10を超えて12、15という力を出せることがあります」

──それが稽古ということですか。

「ハイ。稽古ですが、相当に厳しい稽古です。毎日が憂鬱になるような。ただし、そこを経験すれば試合前の恐怖や緊張はなくなります。緊張やプレッシャーは誰にでもあるからこそ、自分の心も体もぶっ壊れるような稽古をする。ただし、これは1人では無理です。選手と指導者の間にそこまでやる信頼関係があれば勇気を持って上がって行けると思っています。

ゲイジーはNCAAの強いレスラーをパートナーに練習をしていたとも聞きました。ヌルマゴの動きを想定して、そういうトレーニングをしたのでしょう。でも、そういうパズルが上手く組み合わさることは余りないです。

そういう方法論は通じない。方法論を動かすのは人間です。だから、どこまで想定していたのか。稽古の修羅道というのですが、挫折して嫌になるような修羅を何度見たかで、フッと乗り越える瞬間があります。

ゲイジーもレベルの高い練習はしていたはずです。ただし、修羅を見るまでの稽古をしていたのか。していたようには、私には見えなかったです。これは彼が負けたからではないですよ。負けても、それが見える選手はいます。ヌルマゴは子供の頃から、お父さんとやってきたのでしょう。息子だから、ダメなところをどんどんついていたでしょうしね。

ゲイジーがあそこまでビビっていたのは、稽古でそこまで追い込んでいないから。そうなると怖くなってくるんです。この試合で圧倒的にヌルマゴの質量が高くなったのですが、それはゲイジーがそうさせてしまったんです。ゲイジーの質量がいつもと比較して、全くなかった。怯めば、質量は下がります。そうなるとヌルマゴの質量は上がる一方です。

相手が自分にとって、そこまで強いと容易に分かる相手の時は、やはりそういう稽古をしなければならない。それはトップ・オブ・ザ・トップのUFCの世界戦かもしれないし、海外で戦う試合かもしれない。日本の大会でベルトに挑む試合、あるいは2回戦かもしれないです。でも、強大な敵と対することが分かっているなら、自分の限界から始める稽古を行い、乗り越えた自信がつくと試合でそこまでの精神的なプレッシャーには掛からない。そうなることで質量は下がらないです。

相手より自分の質量が低い場合は、相手の質量を上げさせないで戦うことが重要になってきます。つまり、いかに自分の質量を下げないで戦うのか。それは怯まないこと。その怯まないで戦う精神は、自分の限界を超える稽古で養われます。ただし1人では無理です。だからMMAの場合は、チームでやれるのか。そういう稽古をしているようには感じられなかったゲイジーは、大勝ちするか、一方的にやれるのか。そういう選択しか、ヌルマゴと戦うことでなかったように見えました」

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【UFC254】三角絞めでゲイジーを落として勝利したヌルマゴドフが、まさかまさか──涙の引退表明!!

<UFC世界ライト級王座統一戦/5分5R>
カビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.2R1分34秒by 三角絞め
ジャスティン・ゲイジー(米国)

やや遠い距離で右に回るヌルマゴメドフに対し、ゲイジーが左ローを蹴る。ゲイジーは左右に小刻みにステップを踏み、右ローも空振りに。それでも飛び込んで左ローを蹴ったゲイジーが、前に出てきたヌルマゴメドフにパンチを当てる。左アッパーで前に出たヌルマゴメドフだが、当たらず左ジャブを伸ばす。ローをキャッチしたヌルマゴメドフは、リリースして右を当てて組みへ。離れてジャブを連続でヒットしたヌルマゴメドフに対し、ゲイジーの大振りのパンチは当たらない。

足を使って回るゲイジーにヒザを入れたヌルマゴメドフは近い距離から走るように離れるゲイジーにジャブから右ストレート、さらに腹を蹴っていく。跳びヒザは距離が合わなかったヌルマゴメドフだが、左を振るって前へ。ゲイジーはボディからフックを狙う。かなりドタバタした展開のなかで、ヌルマゴメドフが右、ゲイジーが左を当てる。残り40秒でヌルマゴメドフがダブルレッグでテイクダウンを決めマウント、腕十字を狙ったところで初回が終わった。

2R、左ジャブを被弾するゲイジーは、左フックを打ち返す。さらにテイクダウン狙いを切り、右ローでヌルマゴメドフはバランスを崩される。直後にゲイジーのローにダブルレッグを仕掛けたヌルマゴメドフがバックに回る。上を向こうとしたゲイジーからマウントを取ったヌルマゴメドフが、三角絞めへ。そのまま下になり、三角を完成させるとゲイジーがタップ。レフェリーが見落とし、ゲイジーが落ちて勝負が決まった。

直後にキャンバスにしゃがみ込んで涙を流したヌルマゴメドフは、「神が全てを与えてくれた。ここにいる彼ら、そして20年以上も面倒を見てくれた父に感謝している。全ての僕のチーム、AKA、心の底から愛している。これが最後のファイトだと言いたい。父がいないなかでやってきた。初めてことだ。父を亡くして、UFCからジャスティン戦の話がきた時、母と3日間話した。彼女は父なしで、僕に戦ってほしくなかった。これが最後の試合だと約束した。全てをぶつけた。だから引退を実行する。

UFCに一つだけ望むことは、P4Pのナンバーワン・ファイターに認定してほしい。それが望みだ。UFCアンディスピューティッド・ライト級王者、29試合のMMAキャリアでFCでは13勝0敗だ。ロレンゾ・フォルティタ、ダナ・ホワイト、感謝している。そしてジョー・シルバ、僕と契約してくれたことは忘れない。ありがとう。パンデミックのなかで、素晴らしい仕事をしているUFCの皆にありがとうと言いたい。ジャスティン、ありがとう。君が勇敢なことは知っている。君のことは良く分かる。明日のことは誰も分からない。でも、いつかこういうことは起こる。みんな、ありがとう。今日が僕のUFCでの最後の試合だ。父の夢が叶った。コナーとジャスティンの2人からチョークで勝った。もう、コレに興味はない」とUFC統一世界ライト級王者は、衝撃の引退発言を行った。


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