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45 Report UFC UFC ESPN61 セルゲイ・スピヴァク ブログ マルチン・ティブラ

【UFC ESPN61】まさに電光石火の腕十字。スピヴァクがティブラに一本勝ちでリベンジ達成

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)
Def.1R1分44秒by 腕十字
マルチン・ティブラ(ポーランド)

約4年前に対戦している両者。この時はティブラが判定勝利を収めている。サウスポーのティブラに対し、スピヴァクがワンツーで飛び込む。スイッチ。スピヴァクがインローを飛ばして、右ストレートから組み付いてバックにつく。スピヴァクはティブらを前方に潰して殴りながら足をフックする。

ティブラをそれをさせず、スピヴァクをサイドン落とすようにして、腰を抱えてインサイドガードでトップキープする。スピヴァクは下からティブラの左足を抱えてアームバーを狙いつつ、ティブラがスピヴァクの首を抱えて体が前方に出たところで腕十字へ。これを見事に極めてスピヴァクが一本勝ちでリベンジを果たした。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 チャペ・マリスカル ボクシング

【UFC ESPN61】ノンストップアクション。計量失敗マリスカルのジャクソン撃破は割り切れない……が……

<149.5ポンド/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
Def.3-0:30-25.30-25.30-26
デイモン・ジャクソン(米国)

マリスカルの体重オーバーでキャッチ戦となった1戦。左ミドルから組みに行ったジャクソン、離れたマリスカルが首相撲からヒザを腹に連続で入れる。ジャクソンもヒザを蹴り返したが、マリスカルが払い腰で投げる。両者すぐに起き上がり、がぶったジャクソンをマリスカルがケージに押し込む。体を入れ替える攻防のなかでバックを伺ったジャクソンが、胸を合わせてきたマリスカルにヒザを突き上げる。ケージ際の攻防が続き、マリスカルは離れ際にヒザを狙った。

距離を潰し組みを続けるジャクソンは、組み勝てない。離れたマリスカルがパンチを打ち込み、ジャクソンのダブルレッグ狙いを腰に乗せて投げ、バックから殴る。ジャクソンもシングル&バックを伺うも、いなしたマリスカルが逆にバックへ。ジャクソンも正対してヒザを見せて離れると、右を被弾。パンチを受ける距離では組めるジャクソンだが、マリスカルもテイクダウンを仕掛ける。スイッチからダブルレッグのジャクソンが股間の下に頭を入れて崩しにかかる。マリスカルが耐えてパンチを落としタイムアップとなった。

2R、ローを蹴ったジャクソンに対し、右を伸ばすマリスカルがシングルレッグへ。クリンチ合戦でジャクソンのヒザが急所とされブレイクも、当たったのは腹か。同じ態勢で試合は再開され、四つ組からマリスカルがヒザをボディに突き刺す。態勢を入れ替えつつも、ジャクソンが押し込む状態が多いなかで、マリスカルはまたも払い腰を決める。バックを伺うマリスカルをすかし、シングルを仕掛けたジャクソンは潰されてパンチを顔面に受ける。それでもシングルを狙い続けたジャクソンは、引き込みながらバックを取りに行く。

反転してトップを取ったマリスカル、シングルからパンケーキ狙いにも反応され自ら背中をつけて動きを止める。サイドバックでパンチを続けるマリスカルが、側頭部にエルボー、そしてパンチへ。背中預けて殴られたジャクソンは、何とかサバイブした。

最終回、マリスカルが右ミドルを蹴る。ジャクソンは左ストレートに組みつくが、ヒザ蹴りにダブルを合わされそうになる。切ったジャクソンがドライブ、ダーティボクシングから離れたマリスカルがヒザ蹴りからパンチ、組んでリフトしテイクダウンを奪う。バックを狙ったマリスカルに対し、ジャクソンは胸を合わせてトップへ。即スクランブルのジャクソンだダブルレッグでケージに押し込むと、ついにテイクダウンを決める。残り2分30秒、下からエルボーをマリスカルが鉄槌を入れる。

蹴り上げからシングルに出たマリスカルは、切ってシングルのジャクソンを潰す。ここでもジャクソンは自ら背中をつけてしまい、シングルを切られたバックを許す。ケージに押し込みパンチを入れたマリスカルは、立ち上がったジャクソンの顔面に後方からヒザを入れる。崩れたジャクソン、亀になって顔を覆う状態でバックを制され背中を伸ばされる。必至に亀に戻したジャクソンだが、マリスカルは容赦なくタイムアップまでパンチを落とし続けた。

結果はノンストップで動き続けたマリスカルが、ジャクソンに大差の判定勝ちも計量オーバーでスタミナ勝負で動きが良いというのは……納得しづらい。

「計量に失敗した。責任を持っていないといけないのに。自分は試合をすべきかどうかと思ったけど、デイモン・ジャクソンが試合を受けてくれた。デイモンを尊敬している。ケージのなかでもグラップリングでも、打撃でも良い試合をすると心がけている」とマリスカルは話した――。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 ダニー・バーロウ ニコライ・ベレテンニコフ

【UFC ESPN61】バーロウがベレテンニコフにスプリット判定で勝利。デビューから無傷の9連勝

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

1R、サウスポーのバーロウが足への前蹴り。ベレテンニコフもインローを蹴り返し、右のボディストレートを打つ。バーロウは右のアウトカーフと左ミドル、ベレテンニコフが右のスイングフックを狙うと、バーロウが左のヒザ蹴りを合わせる。ベレテンニコフが右の三日月蹴りを蹴ると、今度はバーロウが左のパンチを狙う。

距離が離れるとバーロウが左ストレート、ベレテンニコフは右の三日月蹴り。前に出るバーロウがインローを蹴ると、ベレテンニコフが右ストレートで飛び込む。ベレテンニコフはバーロウの左ストレートに合わせて四つで組むがテイクダウンできない。試合がスタンドに戻るとバーロウが左から右ストレート、ベレテンニコフは右ストレートを返す。

ベレテンニコフが右の三日月蹴り、バーロウは右ローと左の2段蹴り、左ミドル、右フック。ベレテンニコフが組みつくと、バーロウが四つから足をかけてテイクダウンを狙うが、ベレテンニコフは倒れない。ベレテンニコフが右ストレートから組みつき、バーロウがテイクダウンを狙ったところでラウンド終了となった。

2R、バーロウがサークリングし、ベレテンニコフが前に出て右の前蹴りを当てる。バーロウは左ハイからスーパーマンパンチを見せる。ベレテンニコフは左フックで飛び込んで右ミドル、ジャブで前に出ていく。バーロウもジャブを返し、左ストレートからパンチをまとめる。

ベレテンニコフも右を返して、バーロウの左ストレートに合わせて組みついてケージに押し込むが、バーロウが態勢を入れ替える。ここでベレテンニコフのヒザ蹴りがローブローと判断される。バーロウにインターバルが与えられて、同じ状態から再開となる。バーロウがテイクダウンを仕掛けるが、ベレテンニコフは倒れない。

ベレテンニコフは前に出て右ボディストレート、バーロウがスイッチすると左フックから右ストレートで飛び込む。バーロウがワンツー、ベレテンニコフも右を返して右の前蹴り、終了間際に右ストレートを当てた。

3R、ベレテンニコフがジャブと左フック。バーロウが左のカーフを蹴る。ベレテンニコフは右フックを見せ、ジャブを突くバーロウに右ボディストレートを返す。ベレテンニコフが組みつき、バーロウがケージに押し込むとベレテンニコフがスタンドでギロチンを狙う。

距離が離れるとベレテンニコフが右の三日月蹴り、バーロウは構えをスイッチしながら細かくジャブを当てる。ベレテンニコフは前に出て右ストレート。バーロウはジャブを突くが、ベレテンニコフがワンツー、右ストレートで前進する。さらにベレテンニコフは左フックも当て、右ストレートを振って前に出る。

ベレテンニコフはこの右をフェイントにして左フック、バーロウはジャブを返すが、ベレテンニコフの前進が目立つ。バーロウが左ミドル、左ストレートを当てて距離を取る。ベレテンニコフが右ミドルと右ストレートを繰り出し、試合終了。判定は2-1と割れてバーロウが勝利し、デビューから無傷の9連勝となった。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 チェルシー・チャンドラー ブログ ヤナ・サントス

【UFC ESPN61】サントスがサークリングと蹴りで距離を支配。チャンドラーに判定勝利して連敗脱出

<女子バンタム級/5分3R>
ヤナ・サントス(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
チェルシー・チャンドラー(米国)

サウスポーのチャンドラーに対し、サントスがインローと前蹴り、右ミドルを蹴る。さらにサントスは飛び込むような右ストレート、パンチから左のアウトカーフを蹴る。チャンドラーがパンチから組みつくが、サントスはテイクダウンを許さない。

距離を取ったサントスがステップしながら右ミドル、関節蹴りで距離を取る。さらに左の顔面前蹴りから右フックを当てて突進。チャンドラーが両差しで組んでケージまで押し込むが、サントスは離れる。

サントスは離れた間合いから右ミドルをタイミングよく当て、チャンドラーが組んでくるとボディにヒザ蹴り。スピニングバックキックから右ストレート、右インローとハイキックもヒットさせた。

2R、サントスが距離を取りながら右ストレートとカーフ、飛び込んでの右ストレートでチャンドラーに尻餅をつかせる。ガードに引き込もうとするチャンドラーに対し、サントスは立ったままローを蹴り、チャンドラーを立たせる。

試合がスタンドに戻るとサントスが右ミドル・右ストレートを当てて、パンチでチャンドラーを下がらせて左ローを蹴る。パンチで前に出ようとするチャンドラーだが、サントスはサークリングしてインローを蹴る。チャンドラーはパンチから組みつくが、サントスはボディにヒザ蹴りを入れて離れる。

チャンドラーは再び右フックから組むが、ここもサントスがボディにヒザ蹴りを入れ、ケージまで押し込まれても離れる。サントスは自ら前に出てボディにヒザ蹴り、チャンドラーに組みつかれてもすぐに離れて、右ミドルと左の前蹴りを当てた。

3R、チャンドラーがパンチで前に出て四つで組む。サントスはヒザ蹴りを入れ、ケージまで押し込まれても離れる。スタンドの攻防ではサントスがチャンドラーの前進に左フックを合わせサークリングしながら左ローと飛び込んで右ストレートを当て、四つの攻防になっても倒れない。

しつこく組むチャンドラーだが、サントスが離れる。サントスは右の前蹴りとインロー、サークリングを続ける。チャンドラーに組まれてもテイクダウンを許さず、ヒザ蹴りとヒジを入れる。このまま試合終了となり、打撃で主導権を握ったサントスが判定勝利。3連敗からの脱出を果たした。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 ハラランポス・グリゴリユウ 風間敏臣

【UFC ESPN61】初回リードの風間敏臣、左でダウンしエルボーを落とされるも三角絞めでUFC初勝利!!!!

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣(日本)
Def.2R1分15秒by 三角絞め
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)

試合開始直後にダブルレッグでドライブした風間が、グリゴリユウをケージに押し込む。風間は右腕を差し、小外で崩してバックに回る。足を刈る風間はグリゴリユウが手をキャンバスについている状態でヒザを入れたとして、ブレイクが掛かる。グリゴリユウが右の拳を握った形でマットに手をついているという微妙な状態は、今年の11月からは無効となる。

再開後、風間はパンチを見せて組み付くとすぐにサイドバックでブレイク前と同じ形に。ジャンプして背中を乗るような動きを見せると、自ら倒れ込み寝技で両足のフックを完成させる。亀の状態から落とされた風間は腕十字、三角絞めを防がれてガードに。グリゴリユウは左のパンチを落とした直後に風間はスイープを決めて、上を取り返す。サイドで抑え、頭をステップオーバーした風間はグリゴリユウの反応に合わせてバックを取ると、腕十字を狙いつつパンチを打ったところで時間となった。

2R、グリゴリユウは跳びヒザから荒い連打で前に出る。テイクダウンを切られた風間は、連打のなかで左フックを被弾してダウン。グリゴリユウは左右のエルボーを連打する。大ピンチの風間はクローズドでヒジを受けるも、グリゴリユウが一旦息を整えるのか動きを止める。ガードから細かいパンチを打つ風間は、全く動かないグリゴリユウに三角絞めをセットする。

風間が左腕を流したところで、グリゴリユウがタップし風間はオクタゴン初勝利を挙げた。左目を晴らした勝者は「どっかで必ず自分の出番が来るというか、自分のターンが来ると信じていたので。それで自分の柔術が活かせたので良かったです」と話し、「毎日、勝つことを考えていて。今、勝てた」と英語でコメントした。

UFC初勝利にも感情を爆発させることがない、それでも一言、一言からこの勝負に賭けていたモノが伝わってくる風間の勝利者インタビューだった。


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45 MMA Report UFC UFC ESPN61 カロル・ホサ パニー・キンザッド ブログ

【UFC ESPN61】ホサが右カーフを効かせ、ヒジでキンザッドの顔面を切り裂いて判定勝利

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホサ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
パニー・キンザッド(スウェーデン)

キンザッドがボディへのジャブと左フック、ホサは右のカーフを蹴っていく。キンザッドがジャブで前に出ていこうとするが、キンザッドがタイミングよく右カーフを合わせ、そこからワンツー、左フックにつなげる。キンザッドは構えをスイッチするが、ホサはペースを崩さず左右のローでキンザッドの左足を狙う。

徐々にホサの右カーフでキンザッドの体が流れるようになり、右フックにつなげる。キンザッドもジャブとワンツーを見せるが当たらない。ホサはガード・パーリングして、足払い気味のインローでキンザッドを崩す。キンザッドも右ストレートから左フック、ジャブとワンツーで前に出る。

ロサも右ストレートを返し、ボディにもパンチを振って、最後は右カーフにつなげる。終盤、キンザッドの前進に対してロサが左の飛びヒザ蹴り、さらに右カーフを蹴った。

2R、キンザッドがジャブと右ロー、ロサは右を大きくかぶせる。細かいパンチで前に出るキンザッドだが、ロサは左ボディ、左ミドル、左ヒジを繰り出すし、右カーフから首相撲も狙う。キンザッドは1R以上に距離を詰めて、パンチの手数を増やす。

ホサはそこに左ヒジを合わせ、これでキンザッドが額をカットする。さらにホサは右カーフを効かせ、組みつこうとするキンザッドを突き放す。キンザッドは額の傷から出血がひどくなり、顔を血で真っ赤に染める。ホサはキンザッドをケージまで詰めてヒジ打ち、キンザッドは距離を取って打撃戦を挑む。

果敢にジャブから前に出ていくキンザッドだが、ホサが右ストレートからヒジを当て、右カーフを蹴る。キンザッドは離れた間合いから飛び込むような右ストレートを当てるが、ロサの右カーフで出足が止まる。それでもキンザッドは右ストレートで飛び込んでいった。

3R、キンザッドが右を振って前進。首相撲の攻防になるとホサがヒジを入れて、そのままキンザッドをケージまで押し込む。ホサはテイクダウンを狙いながらヒジを入れて離れる。試合がスタンドに戻ると、ホサは右カーフを当てつつ、キンザッドの前進に両差しで組みついてテイクダウンを奪う。

インサイドガードでトップキープするホサはベースを作って左ヒジ。これでキンザッドは目元をカットする。キンザッドはガードから腕十字を狙いつつ後転して立ち上がり、ホサがキンザッドを四つでケージに押し込む。キンザッドがスタンドのままアームロックを狙うが極まらない。

これをディフェンスしたホサはキンザッドを四つでケージに押し込んだまま的確にヒジを入れ、スピニングバックエルボーも叩き込む。この状態が長く続き、ホサは終了間際に左ヒジ、スピニングバックフィスト、離れて二段式の飛びヒザ蹴りと攻撃をまとめる。ここで試合終了となり、右カーフを効かせてヒジでキンザッドの顔面を切り裂いたホサが判定勝利を収めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 ヤルノ・エレンズ ユーゼフ・ザラル ライカ

【UFC ESPN61】ユーゼフ・ザラル、ダッチストライカー=エレンズをTDからRNCで仕留める

<フェザー級/5分3R>
ユーゼフ・ザラル(米国)
Def.3分52秒by RNC
ヤルノ・エレンズ(オランダ)

左ジャブを伸ばすエレンズ。ザラルはローを蹴る。間合いを測る両者、エレンズは右アッパーを当てローに右を合わせていく。スイッチを織り交ぜるエレンズに対し、ザラルはカーフを続ける。ワンツーのエレンズ、ボディを返したザラルが左目を抑えてブレイクを要求する。ボディを打った際にアイポークがあったようだ。再開後、すぐにワンツーからハイ、そしてアッパーと回転数を上げたエレンズだが、ザラルは距離を取ってかわしダブルレッグでドライブする。

ケージに詰めてからシングルレッグでテイクダウンを決める。スクランブルでバックに回ったザラルはスタンドでボディトライアングルを完成させる。残り80秒、ザラルがRNCをセットするとエレンズは絶ったままでタップした。

「人生を変えることにトライしてきたんだ。前にも言ったけど、もう一度言う。僕は世界チャンピオンになる」と2024年、2度目のRNCで勝利したザラルはインタビューで話した。


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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 YouTube カール・ウィリアムス キック クァン・リー ジョナタ・ジニス セルゲイ・スピヴァク タイ・ツイバサ ダニー・バーロウ チェルシー・チャンドラー チャペ・マリスカル ニコライ・ベレテンニコフ ハラランポス・グリゴリユウ パニー・キンザッド マルチン・ティブラ ヤルノ・エレンズ ユーゼフ・ザラル 風間敏臣

【UFC ESPN61】スピヴァクと再戦、マルチン・ティブラ「バウンサー時代の武器は背の高さ(笑)」

【写真】インタビュー中に本人も言っているように、本当い温厚な人柄が伝わってきた(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」。メインはイベント名にあるようにマルチン・ティブラとセルゲイ・スピヴァクのヘビー級戦だ。
Text by Manabu Takashima

カラテ、キック、柔道、サンボ、柔術、MMAと格闘技全般が盛んなポーランド人ファイターのティブラは、既に8年間もUFCに継続参戦している。バウンサーから柔術家、そしてMMAに転じた自身の歴史とポーランドMMA界の現状をティブラに訊いた。


――マルチン、セルゲイ・スピヴァクとの対戦が土曜日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「調子は最高だよ。ポーランドでキャンプを終え、しっかりと準備が整った状態でファイトウィークを迎えることができた。全ての点で、問題はないよ」

――3月のタイ・ツイバサ戦ではUFCで戦うようになって8年で、初めて一本での勝利でした。

「凄く嬉しかったよ。MMAを始める前に柔術をやり込んでいたけど、UFCでは8年もサブミット勝利を挙げることができなかったからね」

――ところでマルチンはポーランド人ファイターですが、KSWを経ずにUFCファイターとなりました。国内ナンバーワン・プロモーションを経ずして、世界の最高峰にたどり着いたキャリアをどのように思っていますか。

「ポーランドにおけるMMA人気は、KSWを抜きにして語ることはできない。ただ、僕は初めてMMAクラスに参加した時は、MMAが何かも知らなかった(笑)。2008年の話だけど、ポーランドの多くの人もMMAが何か分かっていなかったはずだよ。

そういう状態からKSWは15年ほど掛けて、凄い人気を獲得したんだ。今ではヨーロッパにおいてKSWは最も大きなMMAプロモーションの一つだし、ポーランドは最もMMA人気が高い国と言えるよ。KSWに通じるローカル大会も数多く行われているし、多くの若い選手が育っている。これからUFCファイターも、もっともっと生まれるはずだ。今も成長過程にあるからね」

――MMAを知らなかったマルチンですが、柔術がベースというのはどういう経緯で始めたのでしょうか。

「僕は当時バウンサーだったんだ。クラブで一緒に働いていた人間がMMAのトレーニングを始めて、でも実際は柔術の練習をしていたんだ。その彼に誘われて僕も柔術の練習を始めるようになり、すぐに夢中になった。

柔術の練習をしていた5年間で数多くのトーナメントに出場した。ポーランド選手権で優勝し、ヨーロピアンで3位になっている(2012年紫帯ウルトラヘビー級)。柔術やっていて、自然とMMAの練習をして試合に出るようになったんだ」

――バウンサーということは、腕に自信があったわけですね。

「僕がバウンサーになったのは、体が馬鹿デカかったからで。そのころの僕の武器と言えば、背の高さ(笑)。体が大きいから、バウンサーの役目が務まったんだ。正直、全く戦闘という部分では何もスキルは持ち合わせていなかった。全くね(笑)。ただ大きなヤツだ。でも、体の大きさでハッタリをかまし続けることができたんだよ(笑)。

ただ柔術を始めてからは、スキルという部分では色々なことができるようになってはいた。でも、バウンサーという仕事を全うするうえでマーシャルアーツで磨いた技術を使おうと思ったことは一度もなかったよ。

マーシャルアーツの技術は、そういうところで使うモノじゃない。基本的に僕はおとなしい性格だし、フィジカルとパワーだけでバウンサーの役目は十分に果たせた。だからバウンサー時代には、テイクダウンをして制圧するということは1度もなかったよ」

――承知しました(笑)。

「それとさっき言われたKSWを経なくて、UFCファイターになったという話だけど、MMAを戦うようになっても自分がUFCと契約できるなんてことは一切夢見ることもなかった。全く現実味がなかったしね。

KSWで戦っていないのは、オファーされなかったからだよ(笑)。アマからプロデビューし、5連勝したときにKSWの関係者から「凄く将来性があるのは認める。でも、現時点では興味がない」と言われた。その時にM-1 Globalからオファーがあって契約を結んだ。

KSWで戦う機会がなかったことに関して、後悔することはないよ。M-1 Globalを経てUFCにファイターになれた。素晴らしいキャリアが詰めたと思っている」

――KSWのポーランド国内での知名度は抜群です。国内で知名度が上がることを目標として、UFCを目指さない選手も出てくるのでしょうか。

「このスポーツは本当に複雑な状況が絡み合っている。そういうなかで、色々な機会や条件を考慮してそれぞれが判断しているんだ。そして、誰もがそれぞれの夢を持ち、実現のために厳しい毎日を生きている。

ただUFCはポーランドの全てのファイターの夢に違いない。KSWは素晴らしいプロモーションで、KSWで活躍することで国内で知名度が上がり、スポンサーを得ることができる。その状況でUFCから声が掛かれば、誰もが『YES』という返事外を用意しているとは思えないよ」

――その夢の舞台で既に8年間に渡り活躍しているマルチンは、4年前にスピヴァクを下しています。その相手とこのタイミングで再戦することに関して、どのように思っていますか。

「今、僕が選択できるオプションがこの試合だけだった。他のヘビー級ファイターは既に試合がブックされていたから。もちろん頂点に近い位置にある選手との試合を望んでいた。それでもファイトはファイトだ。UFCが決めた対戦相手を拒むことは決してない。対戦相手を選り好みすることはないし、UFCのオファーには『Yes』としか言ったことはないよ。どの試合でも最高の試合をするよう努力することが、僕のなすべきことだから」

――前回の試合ではスピヴァクの投げを2度潰し、テイクダウンを1度奪ってコントロールを続けて勝利を潰しました。スピヴァクはフィニッシュ率が高い選手で、マルチンは正直をいえば判定勝ちが多いです。そういうなかで土曜日はどのような戦いを見せたいと思っていますか。

「僕はMMAに必要なスキルを満遍なく身に着けている。そして、結果的に判定勝ちになっても常に初回からフィニッシュを狙っている。それがMMAファイターを選んだ人間にとって、ベストなシナリオだから。前回のタイ・ツイバサ戦みたいにね。今回はそれは変わらない」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFC ESPN61対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
クリス;・グティエレス(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<女子バンタム級/5分3R
ヤナ・サントス(ロシア)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)
風間敏臣(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホサ(ブラジル)
パニー・キンザッド(スウェーデン)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス(米国)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ヤルノ・エレンズ(オランダ)
ユーゼフ・ザラル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ステファニー・ルシアーノ(ブラジル)
タリタ・アレンカ(ブラジル)

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45 DWCS MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 YouTube ダニー・バーロウ ダニー・ロバーツ ビリー・ゴフ 世羅智茂 中村倫也 平良達郎 朝倉海 木下憂朔 鶴屋怜

【UFC ESPN61】パーソンズ消滅、木下憂朔が話していたこと「自分を傍から見ると、めっちゃアホそう」

【写真】インタビューの受け答えだけでも、木下の変化が分かる(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」が開催され、木下憂朔がジョニー・パーソンズと対戦予定だった。しかしパーソンズの負傷で試合はキャンセルに。ここでは試合中止の前に行われた木下のインタビューをお届けしたい。
Text by Shojiro Kameike

木下は2022年にDWCSからUFCと契約するも、翌年はデビュー戦から2連続KO負けを喫した。今回、1年振りの復帰戦に挑む木下に対し、MMAPLANETでは8月1日(日本時間)にインタビューを行っている。その数日後にマネージメントサイドから試合中止の報が届けられた。取材では、木下は2連敗を経て大きなマインドチェンジを語っていた。


うまく言えないですけど、ピュアレスリングが重要やと思います

――日本は現在、8月1日の朝7時です。木下選手がいるフロリダは何時ですか。

「朝早くから、ありがとうございます。こちらは7月31日の夕方6時ですね。もう練習を終えて帰宅したところです」

――朝早くから練習をスタートして、夕方には終わる。フロリダのキルクリフFCに行ってから、日本にいる頃とは生活習慣も大きく変わったのではないでしょうか。

「メチャクチャ変わりましたね。練習のスケジュールが全く違いますから。こっちは朝メインで動くんですよ。夜は早よ寝て、翌朝の練習に備えるという感じです」

――朝の練習は何時からスタートするのですか。

「日によって違いますけど、僕は今、朝6時30分ぐらいには起きるようにしていますね。朝はゆっくりしてから、練習が始まる1時間前にはジムへ行ってアップしています」

――1日を有意義に過ごすためにも、朝起きてから一度ゆっくりする時間を設けるのは大切ですよね。

「はい。最近は早起きしてから、少し外を散歩するのが好きで。朝の空気感が好きというか、『これから1日の生活が始まる』っていう感じがして面白いんです」

――早起きして、ゆっくりしてから練習に向かうと、トレーニング内容の成果など実感はありますか。

「練習の効果という面は分からないけど、まず『今日はこうしよう、ああしよう』『先週はコレをやったから今週は……』というふうに、まず1日の練習内容を整理してから臨む。そういう良いサイクルが出来ているとは思います」

――なるほど。試合は昨年8月のビリー・ゴフ戦以来1年振りです。その前に今年2月には、ダニー・バーロウ戦が中止となっていました。

「あの試合って、契約書にはサインしていなかったんですよ」

――えっ!? どういうことですか。

「まずオファーが来た時にコーチと話をして。『次の試合で負けると内容次第ではリリースもあり得るし、そんなに焦らんと、つくり直してから試合したほうが良いんじゃないか』と言われたんです。だから中止というか、そもそも契約書にはサインしていなかったです」

――ということは、メディアの飛ばし情報だったわけですね。

「そうなんです。米国では結構ありますね(苦笑)」

――それだけUFCで2連敗、しかも2連続KO負けという結果を受けて、次の試合については慎重に考えざるをえなかったですか。

「結果に関して言うと、そうですね。前回のゴフ戦は、内容は悪くなかったと思うんですよ。でもやっぱり結果が求められる世界ですから。試合が終わった直後は『あぁ~』と考えました。この結果やとリリースもあり得るとは思っていて」

――内容が悪くなかったと感じるのは、どのような点でしょうか。

「前半は良く進めることができていた。それはメチャクチャ手応えがありました。相手のテイクダウンを防いで、打撃も上下に散らすことができていたので。自分も良いパンチを当てることはできていましたし、引き続きそういう練習はしていく。特にレスリングについては、より意識するようになりました」

――確かにゴフ戦はKO負けしたものの、テイクダウンを許さなかったことは大きいと思います。

「その点で初戦から2戦目まで半年あって、MMAとしてトータルで上がってきている実感はあります。ちゃんと練習してきたことが出ている、身になっているんやと感じました」

――やはり渡米してみると、現地で練習するレスリングは何か違いましたか。

「技術が違うというより、レスリングをこなしている量が圧倒的に違うんですよ。立っている時と組んでいる時のスタミナって違うじゃないですか。自分の場合はレスリングをやることで、組んだ時のスタミナも変わってきたと思います。それだけレスリングをやることで、スタンドの安心感も違いますし」

――それはピュアレスリングと言いますか、いわゆる競技としてのレスリングを指すのですか。あるいはMMAとしてのレスリングやグラップリングなのでしょうか。

「それでいうと、ピュアレスリングですね。表現するのが難しいんですけど……、MMAとしてのレスリングの場合『テイクダウンを切る』と表現される。その『テイクダウンを切る』ための技術が、ピュアレスリングになるともっと細かくなるわけですよね。それだけピュアレスリングのテイクダウンを切る方法を知っているかどうかで、MMAでも大きく変わってくる。うまく言えないですけど、それだけピュアレスリングが重要やと思います」

――柔術家でグラップラーの世羅智茂選手はレスリングの練習について「ルールを理解せず単純に技術を学ぼうとすると、しっかり来ない。柔術の感覚のままレスリングを学ぶと難しい。レスリングの技術は、レスリングのルールの中で最適化されているものだから」と言っていました。

「あぁ、そうですよね。分かります。やっぱりレスリングのルールに沿った技術を学ばないと――それは柔術やグラップリングだけでなく、MMAも同じやと思いますよ。MMAの場合は、そのうえで立ち上がるためのレスリングをしっかりやっているというイメージですね。日本のMMAジムやと、そのレベルでレスリングを学べる環境は少ないと思います」

――それこそ自衛隊体育学校や大学のレスリング部のような場所に行かないと……。

「はい、そうやと思います」

――その環境が、米国のMMAジムには存在しているわけですね。一方、試合をしていない1年間に焦りはなかったですか。2連敗していますし、「とにかく早く試合をしたい」と。

「試合をしたい気持ちはメッチャ強かったし、去年の12月ぐらいには試合したいという話はしていました。でも、なかなかうまく決まらなくて……。だから『もう分からんことを考えていても、しゃーないな』と思うようになったんです。『いつ決まるかも分からんことを考えるよりは、今できることに集中しよう』と。それから試合間隔については、あんまり気にしなくなりました」

――朝の早起きや散歩もそうですし、過去2戦と比べて大きく変化してきているのですね。

「自分自身のメンタルと向き合って、いろいろ考えたんですよ。たとえば前回の試合は良いように進めていたのに、ちょっとした焦りからカウンターでボディを食らって、KO負けしました。そういう焦りとかはなくしていきたい。今までは何するにしても、『せっかち』やったんですよ(笑)。そういう部分を失くしていきたいと思って」

まず自分のことだけ考えて、面白い試合をします

――UFCと契約して、まず何よりも「勝たなアカン」「結果を残さなアカン」という気持ちは強かったのでしょうか。

「……はい。平良達郎君がUFCで連勝しているのを見て、『俺もやらなアカン』という気持ちが強かったです。『やらなアカン』とは今も思っているけど、他の選手のことは気にしなくなったというか。自分と平良君は全然違うファイターやし」

――そうですね。木下選手は平良選手、鶴屋怜選手、中村倫也選手、そして朝倉海選手とも違うファイターです。

「そう考えたら、自分だけ色が全く違う気がしますね(笑)」

――アハハハ! ジョニー・パーソンズと戦う次の試合は、そのマインドが重要になると思います。パーソンズのように自分のペースを貫き、序盤は押されていても最後は勝っているというタイプの選手を相手にするには、特に自分が冷静でいる必要がある。

「そうですよね。パーソンズは割と頑張って勝つタイプやなというイメージです。自分のペースでずっとやっていくタイプで。チームメイト(昨年7月、ダニー・ロバーツにKO勝ち)と対戦している試合も現場で見ていましたけど、ダニーも序盤は悪くなかった。でも自分のパンチが当たっていると思って攻めたところに、カウンターを食らってしまいましたよね。

自分にとって悪くない展開なのに、ジリジリと削られて負けてしまったというか。自分の場合でも、その点は気をつけていきたいですね。試合中は『当たっているな』という手応えはある。だからといって焦ることがないように。

ダニーとの試合を見ながら、その時も『自分やったら、こう戦うかなぁ』と勝手に対策を考えていました。もちろん当時と今の自分は違うし、今までの自分にプラスアルファで乗っかる部分があるというか」

――今までの自分、というのは?

「ずっと『勝ちに徹するような選手にはなりたくない』と思っています。それなら自分の試合は見てもらわなくて良いし、自分も試合しなくても良いです。自分の求める選手像と結果を、どちらも求めていきたい。変わったけど、そんなに変わっていないとは思います。何て言うんやろう……」

――たとえば1R開始早々に倒すのと、フルラウンド削り続けた末にKOしても同じKO勝ちですよね。どちらが良いか悪いか、ということではない。たとえ最終回のKOでもホロウェイ×ゲイジーのような、とんでもない試合もあるわけで。

「僕も記念大会の満員になった会場で、ああいう試合をやってみたいです。でも『面白いからやってみたい』とは思わなくなったんです。分かります?」

――あぁ、なるほど。UFC2戦目までのマインドであれば、インタビューでも『ああいう試合、メッチャ面白いんで自分もやります!』とか答えていたかもしれないですね。

「アハハハ、そうかもしれないですね。ここ数カ月で考えたのは――インタビューとかでそう答えている自分を傍から見ると、めっちゃアホそうやなと思って(苦笑)」

――ダハハハ!!

「だから喋り方とかも気をつけようとは思いました」

――喋り方を変えようとすると、考え方も変わるというか、考える時間が増えるでしょう。

「そうなんです。こういう言い方をしたら、変な伝わり方するかなとか考えたりするようになりました」

――マインドも大きく変わり、これからが本領発揮ということですか。

「ここで大きく変わっていないと、これから先が厳しいと思うんです。自分の変わった姿を皆さんに見てほしいです。
今までは『やったるでぇ』という気持ちが強かったので、今回は自分の好きなように――今までも好きなようにやっていたんですけど、まず自分のことだけ考えて、面白い試合をします。よろしくお願いします!」

しゃーないんで、また次に向けてつくり直します!

その後、パーソンズの負傷に試合が中止となった木下から、マネージメントサイドを通じて次のコメントが届いた。そこには、しっかりとマインドを変えることができている木下の現状が表れていた。

「試合がなくなったのはしゃーないんで、また次に向けてつくり直します!」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

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【UFC ESPN61】悪夢のKO負けから1年、オクタゴン2戦目へ。風間敏臣「空間の使い方を変えてきました」

【写真】自分の勝ち方を追求するために、プロセスを磨いてきた(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」が開催され、日本から風間敏臣が出場する。
Text by Manabu Takashima

2022年のRoad to UFCバンタム級で準優勝も、UFCと契約を果たした風間は昨年8月のオクタゴン初陣でキャレット・アームフィールドに完敗を喫し、負傷欠場に追い込まれた。あの敗北から約1年、風間は自分の強さで勝負をするために強味=寝技の練習を減らし、グラウンドに持ち込むまでのプロセスの強化に集中してきた。

キプロスのストライカー=ハラランポス・グレゴリユウ戦に向け、この1年の変化を風間に訊いた。


考えることを増やして、寝技の練習の機会は少なくする。その時間を打撃に当ててきました

――10日にハラランポス・グレゴリユウとオクタゴン2戦目を戦う風間選手です(※取材は7月30日に行われた)。試合が正式に決まったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「6月には決まっていた感じです。2カ月ほどの準備期間がありました」

──同じ相手と3月16日の大会でオファーがありましたが、あの時は試合を断っています。

「あの時は誰が相手だろうと、ケガを治すために試合を受けることはできなかったです。去年の8月に負ったケガの治すのに時間が掛って、試合用のスパーリングもデキていなかったので。あのタイミングでは断るという判断しかなかったです」

──試合に向けてのスパーが再開できるようになるまでに、その状況だからこそ積めたモノもあるかと思います。

「そうですね。組みの部分も、打撃も基礎を繰り返しました。組みに関しては極めの強さという部分を残しつつ、壁レスでどこまで自分の展開に持って行くことができるかを組み立ててきました」

──特別な指導を受けることなど、あったのでしょうか。

「いえHEARTSのプロ練習で意見を交換し、試合映像なんかも見て自分の得意なところを伸ばすイメージでやってきました」

──ピュアグラップリングではなく、MMAグラップリングを積んできたと。

「ハイ。純粋なグラップリングの練習は、ほとんどしていないです。寝技はこれまでやってきて見直すことも必要ですが、前回の試合後はそこまで力を入れていないです。言うと練習に割く時間を減らしたぐらいです。

考えることを増やして、寝技の練習の機会は少なくする。その時間を打撃、MMA打撃の部分に当ててきました」

──MMAにおいて柔術家が柔術の強味を発揮するのは、ストライカーの打撃やレスラーのレスリングよりも、困難かと思います。判定基準としてはスタンドの打撃と違い、寝技に付き合わなくても印象が悪くならない。いわば柔術に対しては防御に徹すれば良いわけで。

「それはありますね。ただ、自分も打撃に付き合うということではないです。自分の世界に向かうための手段ですね。そして、自分の世界になると確実に仕留める」

──仕留めるために、仕留める前を固めてきたと。打撃は打撃の専門のジムに通うと言われていましたが。

「ハイ。シーザージムで練習をさせてもらっています」

──シーザージムで学べるものとは?

「打撃のプレッシャーですね。あのプレッシャーにどこまで耐えられるのか。そこは以前の自分は、避けようとしてきた部分でもあって。プレッシャーのなかで下がり過ぎない。そういうことはHEARTSのプロ練習でも、出せるようになってきたと思います。でも、1年弱やったからって、そこまで上手くなるかといえば正直そうじゃないです。

もちろん精神面では凄く活きています。同時に技術的な部分では、小さい頃から打撃をやってきた人間と同じようになるわけではないので。そこで勝負をする必要はない。

MMAって全てができないといけないけど、全部がトップである必要はない。自分が得意でない部分に付き合う必要はなくて。これまでは綺麗に戦おうとか、そういうことを考え過ぎた自分がいました」

──だからこそシーザージムで打撃の圧に晒され、気持ちが強くなった。それを打撃戦ということでなく、自分のMMAに行かせるということですか。

「ハイ。それはMMAなのでグラップリングがベースの選手も打撃をやらないといけないし、ストライカーは組みをやらないといけない。そうでないと、自分の強いところで勝負ができない。前の試合までは、その組みという部分で中途半端に入っていました。

その部分を打撃戦で勝つということでなく、作戦通りに動きながら入る。その入る時の勢いはこれまでと違います。だから、そこって自分との勝負になってきますよね。打撃の圧に負けないような気持ちが入っていると、組みの勢いがつきます」

──同時にストライカーのテイクダウン防御能力も、常に強化されています。

「ハイ。対戦相手は見た目も試合展開を見ても、上半身の力が強いです。一発でテイクダウンを決めるとは考えていないです。でもシーザージムで受けている打撃のプレッシャー以上のモノが、UFCといっても次の相手にあるとは思っていないです。怖がる必要はない。ガンガン当たって、当たって──。相手に休む間を与えないようにしたいです。一度捕まえると、何が何でも倒すということではなくて、どんどん仕掛けていって休ませないように戦います」

削り合い、気持ち、スタミナはマジで心配していないです(笑)

──打撃があるなかで、打撃も組みも削り合いになる。気持ちの勝負とはいっても、体力がなくなると精神力と途切れます。その辺り、15分間攻め続ける上で欠かせないスタミナは十分に仕上がっていますか。

「そこは間違いなく、圧倒できます。自分の昔からの強味でもあるし、削り合い、気持ち、スタミナはマジで心配していないです(笑)。申し訳ないですけど、そこは相手にならないです」

──敗れたとはいえ、オクタゴンを一度経験したことで今回に生きることは?

「そうッスね。オクタゴンが凄く広く感じたんです。もちろん、広いですよ。それは分かっていてなお、思っていた以上に広く感じました。で、UFCに出ている選手はそういう広さを理解した練習をしていると、前の試合を戦って感じました。

あの後から、ずっと意識してきた部分もそこです。練習でも、空間の使い方を変えてきました。やっぱり下がって壁を背負って戦っていたら、オクタゴンの全てが見えて広く感じていたんですよね。

逆に相手の位置だったら、オクタゴンが広く感じることはなくて。その部分を意識しているかどうかで、練習の仕方も凄く変わってくると思って。ここは意識をして、変えてきました。立つ位置から変わってきます」

──そうやって積んできたモノがあって、次の試合でやり遂げたいことなどはありますか。

「前に出る時は出る。さっきも言いましたが、自分と向き合うということですね。GOサインが出れば、行く。そうやって戦って、どっちが下がらないかという勝負になると思います」

──最初の位置取りで、「風間選手、オクタゴンが小さく見えているな」と思えるようになることを願っています。

「ハイ。そう思ってもらえると思います(笑)。今、技術とかどうでも良くて。求めていることは、目の前の1勝なんです。そこをガムシャラに取りに行きます。本当に欲しいのは1勝で。だから、勝たないといけない。それをガムシャラに拾いに行く感じです」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

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