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【TORAO31】神田T800周一×野瀬翔平──TORAO史上最強のグラップリング&スクランブル対決が決定!

【写真】国際戦を経験した2人による注目の一戦(C)MMAPLANET

12月3日(日)に山口県山口市のKDDI維新ホールで開催されるプロ修斗公式戦「TORAO31」で、野瀬翔平と神田T800周一が対戦する。
Text by Shojiro Kameike

元GLADIATOR王者で修斗でも世界ランキング6位の神田と、修斗ではランク入りしていないものの2年連続でRoad to UFCに出場している野瀬の一戦――これはTORAO史上最強のマッチアップだ。


2000年代初頭、格闘技ブームが起こるなかでもプロMMA興行の大半は首都圏や大阪、名古屋といった地域で開催されていた。そんななか2002年6月、人口約10万人という岡山県北部の津山市でGRAPPLINGMAN実行委員会による「GPRAPPLINGMAN 闘裸男」はスタートする。

大会がスタートしてから20年が経ち、大会名称も闘裸男からTORAOへ。主催者もGRAPPLINGMAN実行委員会が発展解消する形で、TORAO NATION STATEへと生まれ変わった。津山市だけでなく岡山市内、福山、広島、徳島、高松、山口、そして九州は福岡でも興行を開催するなど西日本を代表するMMAプロモーションへと成長した。

そんななか山口大会で対戦する神田も野瀬も、プロ修斗公式戦の多くをTORAOで戦ってきたファイターだ。神田は自らを「TORAOファミリー」と呼び、GLADIATORバンタム級王座を獲得すると同時にTORAOにも出場し、いまや修斗世界バンタム級6位につけている。

(C)Zuffa/UFC

野瀬は福岡からTORAOを中心にキャリアを積み、Road to ONEにも出場。世界を目指し2022年、2023年と2年連続でRoad to UFCに挑んだ。11月19日にBloom01で柔術全日本王者の米倉大貴とProgressフォークスタイルグラップリングで戦い、1カ月弱のインターバルで神田戦に臨む。

両者は12月2日の豊洲大会出場&他の相手と戦うという話も聞かれていたが、一転してTORAO最高のマッチアップで相対することとなった。

そのファイトスタイルは対照的だ。野瀬の強みといえばアグレッシブなテイクダウン&サブミッションであるのに対し、神田は「神田返し」に代表される相手の力を利用したディフェンス&オフェンス技術を持つ。グラップリング&スクランブル対決で神田が翻弄するか、あるいは野瀬がフィニッシュするか――ノンストップの技術戦に注目だ。

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Gladiator Gladiator022 Gladiator023 KTT MMA MMAPLANET NavE o Progress Torao YouTube   イ・イサク エフェヴィガ雄志 ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル テムーレン・アルギルマー ハンセン玲雄 パン・ジェヒョク ユン・ダウォン 一慶 世羅智茂 八木敬志 前田吉朗 南友之輔 吉田開威 和田教良 川北晏生 森戸新士 河名マスト 竹本啓哉 藤井章太 阿部光太 高木亮

【Gladiator023】藤井章太が2年振りの試合でKTTの新鋭と。吉田開威と南友之輔、注目─空手からの挑戦

【写真】韓国の4勝0敗が、弱いわけがない(C)MMAPLANET&KTT

5日(火)、GLADIATORより30日(土)に豊中市176BOXで開催されるGLADIATOR023 の追加カード&全大会対戦カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

MMAのタイトル戦が2試合、フォークスタイルグラップリングのタイトル戦が1試合、さらに河名マスト&チハヤフル・ズッキーニョスの再起戦、エフェヴィガ雄志の初参戦や前田吉朗✖NavEの組み技マッチと上位カードが固まっていた同大会。今回の発表で全21試合が組まれることが明らかとされ、そのなかにミドル級チャンピオン藤井章太がKTTの新鋭イ・イサクと対戦するカードが含まれている。


2年振りの参戦となる藤井の相手を務めるイ・イサクのMMA戦績は4勝0敗で、柔道で韓国全国大会3位に2度輝く実績を残しているという触れ込みの新鋭だ。

藤井は過去7年間で2試合、2018年7月にTORAOで1分12秒、2年前の9月にグラジで一慶と戦い2R0分29秒でKOするなど、ケージで戦った時間は2021年7月デビューのイ・イサクよりも短い。そのイ・イサクもデビューから3試合は全て1Rフィニッシュを収めており、23歳という年齢もあって一気呵成に試合開始直後から攻めてくることが予想される。

その初手の対応が藤井には非常に大切になる一戦だ。この他、上記にあるようにTRIBE TOKYO MMAからエフェヴィガ雄志の出場が決まっていたが、さらに川北晏生、阿部光太とTTM勢が参戦する。川北は3回戦で藤原克也と。2度目のグラジ出場となる阿部は、前大会で実現しなかったスティーブ・ギレスピではなく森井翼と戦うこととなった。

プレリミ~メイン~ポスリミという流れを今年から導入しているグラジは、アジアのフィーダーショー化を目指すことを宣言──韓国、モンゴル、フィリピンから選手を招聘し国際戦を強化してきた。そんな国際戦目指してからメインカード以外の出場選手のレベルが顕著に上がっている。

これはJ-MMA全般に当てはまることだが、他競技で結果を残した選手の転向の波はグラジにも訪れつつある。それが今大会でいえば吉田開威と南友之輔の出場といえよう。

ともに剛柔流を学びながら、吉田は硬式空手やフルコン、南のポイント制のKTFルールで目覚ましい活躍をしてきた。いや、してきたという書き方は語弊がある。なぜなら吉田は今も空手で活躍し続けているからだ。

2019年にカザフスタンで開催されたIKKFアジア硬式空手で優勝経験がある吉田は、今年も第15回全日本総合武道選手権大会で2冠獲得。

さらに総合武道杯無差別級で優勝&ハードコンタクト空手部門軽中量級の部も頂点に立ち、さらには第37回全日本硬式空手道選手権大会の中量級で2連覇を達成している。

今回がプロ2戦目となる吉田に対し、デビュー戦を迎える南はカデットで世界王者となり、ドバイで行われたプレミアリーグで2位入賞とジュニア時代に活躍し。

名門・近畿大学進学後はスネの負傷で個人戦では結果を残せなかったが、大学選手権団体戦で2位を獲得している。空手家としてMMAを戦うのか。MMAファイターとして空手を駆使するのか。吉田✖空、南✖小松祐貴戦で確認したい。

以下、プレスリリースに寄せられた藤井とイ・イサクの今回の試合に向けての意気込みだ。

藤井章太
「GLADIATOR023大会で国際戦を組んで頂きありがとうございます! GLADIATORは旧体制の時より出場させて頂いてチャンピオンになり、強い思い入れのある団体です。対戦相手のイ・イサク選手は連勝中で無敗、若くて勢いのある選手だと思います。そしてKorean Top Teamという事で厳しい練習にも耐えてきているはずです。GLADIATORの王者としてベストな戦いが出来るように頑張ります」

イ・イサク
「チャンスを下さったGladiatorの皆さん、誠にありがとうございます。世界一の強者になるために、MMAファイターになりました。対戦相手の藤井選手は、チャンピオンで実績があるベテランの選手です。なので厳しい試合になるかもしれないですが、出来る限りの努力し、試合当日は金網で最高の試合を見せる覚悟です。よろしくお願いいたします」

バンタム級選手権試合=王者テムーレン・アルギルマー×チャレンジャー竹本啓哉。フェザー級王座決定T決勝=パン・ジェヒョク×ダギースレン・チャグナードルジ。PROGERSSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座決定T決勝=森戸新士×世羅智茂戦。

そしてフェザー級の2河名マスト×ユン・ダウォン&チハヤフル・ズッキーニヨス×ハンセン玲雄。エフェフィガ雄志×八木敬志、NavE×前田吉朗のグラップリング戦に加え、ミドル級王者の国際戦と空手からのチャレンジャー──大阪発、9月のMMA月間の締めは見所の多いイベントとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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Echigo Fujin Festival 11 MMA MMAPLANET o TOMA Torao YOKOSAI キック ボクシング ヨシ・イノウエ 修斗 岡田達磨 風田陣

【Echigo Fujin Festival 11】風田陣に訊く、越後風神祭り─02─「新潟で、北陸の選手を中心に試合を組む」

【写真】前回3月大会出場の面々(C)ECHIGO KAZENOJIN

9月3日(日)、新潟市中央区の万代島多目的広場大かまで、プロ修斗公式戦=越後風神まつり11を開催するプロモーターの風田陣インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

風田氏はキックボクシングから修斗に転向し、選手としてだけでなくジム運営者、さらにプロモーターとして新潟に修斗、MMAを根付かせてきた。その風田氏が『新潟修斗の一つの歴史が終わる』と語った、今大会の見どころを訊く。一つの時代の終わりは、新しい時代の始まりとなる――越後からの熱い風とともに。

【風田陣インタビューPart.01はコチラから】


2013年11月の第1回大会

--先ほどは興行の開催で大変だったエピソードをお聞きしましたが、反対に楽しいエピソードはありますか。

「そうですね……。僕は『大会をお祭りとして楽しみたい』というスタンスです。大会スタッフは全員、ピロクテテス新潟の人たちなので一体感がありますよね。だから選手も頑張ってくれる。それは興行をやっていて楽しい面だと思います」

――風田さんとしては新潟だけでなく、北陸全体を見据えているのですね。

「今やっているアマチュア修斗は『北信越選手権』なんですよ。北信越ということは新潟、富山、石川、福井、そして長野まで入ります。この北信越からプロ選手が出て来たら、どんどんプロ興行に出てもらいたいです」

――一方、他の大都市圏との格差は感じませんか。現在の修斗でいえば東京、大阪、福岡といった大都市圏とは興行の規模やマッチメイクにも違いが出て来ます。

「それはあります。ただ、格差といいますか――マッチメイクで苦労するのは、やはり『新潟の選手や北陸の選手をマッチメイクしたい』という気持ちが強いからなんです。たとえばサステイン興行は全国から選手を呼ぶ。それも修斗のためです。同時に僕は新潟で、北陸の選手を中心に試合を組む。それも修斗のためだと考えています」

――新潟大会のために他の地域から、もっと多くのトップ選手やランカークラスを呼ぶことは考えていないのでしょうか。

「もちろん考えてはいます。でも僕の役割はまず地元の選手の試合を組んで、ツイキャス中継などでアピールすること。サステイン興行やTORAOで『この選手を呼びたい』と思ってもらえるような選手を、この新潟大会から送り出すことだと考えています。

そしてウチのツイキャス中継を視た他の選手が『新潟大会に出たい』と思ってくれたら嬉しいです。今回は大阪からTOMA選手が出てくれます。TOMA選手はオファーしたら、二つ返事でOKをくれました。それは本当に嬉しかったですね。そういう状況になったのも最近の話で。第1回から第3回大会ぐらいまでは『何とかして興行をやっている』という感じでしたから」

――2021年8月の第8回大会からは、新潟LOTSから現在も使用している大かまに会場を移しています。

「コロナ禍で新潟LOTSが使えなくなって、感染予防のガイドラインを守ることができるような風通しの良い会場を探したら、大かまを選びました。大かまは最大だと2000~3000人は入れられる会場なんです。あの時はキックボクシング団体のNKBさんと合同興行を開催することができて、今も単独興行で大かまを使用しています」

――ただ、風通しが良い代わりに3月は寒かったと(笑)。大かまではケージも設置できそうですが、新潟大会でケージを使用する予定はないのでしょうか。

「今は費用の問題でリングを使用していますが、やはりケージは見るだけでお客さんも興奮しますよね。いずれはタイトルマッチ開催やケージも考えていきたいです」

――今大会はピロクテテス卒業生であるYOKOSAI選手の引退試合が組まれました。

「横山(朋彦=YOKOSAIの本名)はピロクテテスでゼロからMMAを始めました。ウチにとってもプロ選手第1号でした。でも修斗で3連続KO負けを喫して、修斗コミッションから引退勧告が出ていたんですよ。それで一度修斗から離れたあと、柔術に取り組んだおかげで打ち合うことなく下から極める術を覚えて。引退勧告から10年後に修斗復帰を認められました。正直に言うと、一度離れているので『横山が引退かぁ』という感慨深さや悲しさのようなものはないです(笑)。

横山はMMAを引退して、今後も柔術の試合には出るそうです。だから僕にとっては、どちらかといえば『新潟修斗の一つの歴史が終わるんだな』という感じですね。もちろんピロクテテスのプロ第1号である横山の引退試合は重要ですし、今回は彼だけのためのポスターも作りましたよ! まだ試合前ですが、横山には『お疲れ様。ありがとう』と伝えたいです」

――なるほど。他にも今大会の見どころをお願いします。

「やはりTOMA選手の出場ですね。今年5月に福岡でTOMA選手の復帰戦を観ましたが(TOMAは3年ぶりの試合だった)、やっぱり強いなぁと思いました。ちょうどその頃、TORAOの山本(陽一)さんと新潟大会の話をしている時に、『TOMA選手を出したら面白いんじゃないか』という提案を頂いて。まずはTOMA選手の強さを新潟の人たちに見てほしい。対戦相手の岡田達磨選手も、ここでTOMA選手に勝てばランキングに入ることができますから。

今回は関東からパラエストラTBの選手が出てくれて、新潟の選手と対戦します。新潟から選手を送り出すこと、そして他地域から新潟大会に出てくれること。この2つが叶ってきているのが、僕としては大会の見どころだと思っています」

――まさに風田さんが目指しているものが実現しつつある――大会としての成長やストーリーも存在しているのですね。

「繰り返しになりますが、いろんな方が協力してくださって大会を行うことができています。横山のSAI-GYMをはじめ、いろんなジムの関係者や選手とも想いを共有できていると感じています。その中から選手たちが越後風神祭りというステージに上がり、自分たちの技術をぶつけ合って、観ている人たちに感動を与える。これは新潟を舞台にした、修斗という映画のようなもので――そんな選手や大会のドラマを観ていただきたいです」

■視聴方法(予定)
9月3日(日)
午後12 時50分~ ツイキャス

■ 越後風神祭り11対戦カード

<フェザー級/5分2R>
TOMA(日本)
岡田達磨(日本)

<フェザー級/5分2R>
小川将貴(日本)
ヨシ・イノウエ(日本)

<フェザー級/5分2R>
久保村ヨシTERU(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
Jセロウ若林(日本)
松下祐介(日本)

<ライト級/5分2R>
畑田智洋(日本)
磯部雄太(日本)

<フェザー級/5分2R>
加藤裕彦(日本)
澤江優侍(日本)

<バンタム級/5分2R>
青井心二(日本)
江口諒(日本)

<フライ級/5分2R>
蓮池勇太(日本)
隼吾(日本)

<フライ級/5分2R>
一杉芳樹(日本)
本多“弥彦”直樹(日本)

<フェザー級/5分2R>
長濱靖(日本)
歩生(日本)

<フェザー級/5分2R>
YOKOSAI(日本)
ムテカツ(日本)

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MMA MMAPLANET o Torao TORAO30 キック ボクシング 國頭武 神田T800周一

【TORAO30】死力を尽くしたタフファイトーー國頭がバック奪取も神田が返して打撃で攻め込み判定勝利

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.28-29.
國頭武(日本)

サウスポーの神田がサークリングしながらケージ中央を取る。右ミドルを繰り出したが國頭の前進は止まらず。國頭が組みつくも差し返して離れた神田。ケージ中央に戻ると左ショートを当ててからボディロックで組んでグラウンドに持ち込んだ。すぐさまバックに回った神田がハーフネルソンで固めていくも、國頭が反転してトップを狙う。ハーフガードの体勢になった神田に対し、國頭がパスを狙う。しかし國頭がパスを仕掛けたところで神田が立ち上がり、バックに回って國頭をケージに押し込んでいった。

ここで離れた國頭が徹底して自分の距離を保ち、右ジャブと左ショートを当てる。組むとボディロックからリフトしてグラウンドに持ち込むが、國頭が体勢を入れ替えてバックを奪う。バックマウントを奪われた神田がケージキックで位置をずらしていく。國頭は神田を逃さずバックをキープし続けたが、残り30秒で神田が反転してトップポジションに移行し、初回を終えた。

2R、國頭が一気に距離を詰める。神田が左ミドルと左ショートで押し返した。國都がシングルレッグで入るも、神田が下がって左ボディから反対に國頭をケージに押し込んだ。左右ショートパンチが冴える神田が距離を取る。國頭のパンチをかわしてケージを背負わせた神田に対し、もつれながら左足を取りに行く國頭。しかし足を抜いた神田がバックマウントへ。

國頭が完全にバックマウントは奪わせずトップに回る。神田はハーフガードで守るが、國頭はバックマウントを奪取する。しかし、ここでも神田返しの一つか--神田が反転してトップを奪う。立ち上がった神田をケージに押し込む國頭、神田は離れて左ミドルから國頭をケージに押し込む。神田が首相撲から左ヒジで國頭を削る。國頭が切り返すも神田が離れてローと左ショート、左ハイを当てる。打ち合いから右フックを当てた神田が、ラウンド終了間際にダーティボクシングとヒジで國頭の体力を削っていった。

最終回、國頭のダブルレッグをカットした神田がケージに押し込み、首相撲からヒジを叩きつける。離れると神田の左ハイ、左ストレートが飛ぶ。國頭はボディロックからテイクダウンを狙ったが、反対に神田がトップを奪った。そして立ち上がる神田。パンチで削りながら國頭のシングルレッグをスプロールし、リストを抑えつつケージに押し込んでいく。そして、ここで離れる。

疲労が見える國頭がテイクダウンを狙うも、それを誘っていたかのように神田がバックに回る。スクランブルから國頭が神田に背中を着かせた。ケージ際でバックマウントを奪取した國頭がパンチを連打する。ケージから離れた位置で四の字フックに捉えた國頭は、今度こそ神田返しを許さず左オーバーフックからパンチを連打する。しかし立ち上がった神田が國頭をケージに押し込んだ。

体勢を入れ替えた國頭がシングルレッグからバックマウントへ。残り1分からパームトゥパームでRNCを狙うも極められず。神田が返してトップを奪うが、國頭が立ち上がった。残り30秒で打ち合いから神田が國頭をケージに押し込む。神田が左ヒザを突き上げるも、そのヒザを取りに行く國頭。最後まで手を出し続けた両者は、試合終了のブザーが鳴ると互いにヒザに手を着いた。

両者が体力、いや死力を尽くしたタフファイトの裁定は--スプリットで神田が制した。「これで前に進んでいけるでしょう。また生きていきましょう!」と語った。


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MMA MMAPLANET o Torao TORAO30 ニシダ☆ショー 修斗 江木伸成

【TORAO30】ニシダにとっては不運――寝試合に変更、江木がヒールフックを極めて秒殺勝利

<闘裸男寝試合バンタム級/5分2R>
江木伸成(日本)
Def.1R0分49秒 by ヒールフック
ニシダ☆ショー(日本)

当初ニシダは修斗公式戦で打威致と対戦予定であったが、打威致が左側頭骨骨折により欠場。代わって江木との闘裸男寝試合=サブオンリーマッチに臨むこととなった。

開始早々、距離を詰めてきたニシダを江木が引き込む。クローズドガードの江木はケージ際まで運ばれるも、ニシダの左足に対してKガードからアンクル→内ヒールへと繋げてタップを奪った。

急遽の試合変更とあって、ニシダにとっては残念な結果に。勝利した江木は12月のTORAO山口大会にMMAでの試合出場を希望した--ものの、関係者への配慮か「MMAでもグラップリングでも……」と訂正してケージを後にした。


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Colors MMA MMAPLANET o Torao TORAO COLORS パク・ソヨン 古賀愛蘭 海外

【TORAO COLORS】抑え込み&左ストレートで本領発揮か。古賀がパク・ソヨンを判定で下し国際戦初勝利

<48キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
Def3-0:20-17.20-17.20-17.
パク・ソヨン(韓国)

開始早々、古賀が飛び出した。左ローに右ストレートを合わされたが、それをヘッドスリップでかわす。パク・ソヨンは古賀の動きに、常に右ストレートを狙っていく。古賀もパク・ソヨンの右ローをすくって右を伸ばした。ケージ中央を取った古賀の右がパク・ソヨンの顔面をとらえる。さらに右ショートを当てた古賀が組み、ボディロックでドライブした。

ウィザーで耐えるパク・ソヨンが右腕を差し上げた。古賀がシングルレッグに切り替えると、すかさずパク・ソヨンがバックへ。この動きに反応した古賀だが、パク・ソヨンはそのままバックマウントからRNCへ。古賀はパク・ソヨンのクラッチを外す。四の字フックで固めに来たパク・ソヨンに対し、反転した古賀がトップに回り、パウンドを落としながらパスを狙う。

パク・ソヨンの左足を抱えながら左ストレートを突き刺す古賀。パク・ソヨンの顔面が跳ね上がる。ハーフガードを取るパク・ソヨンの顔面が腫れ上がっている。古賀は左ヒジで削りながらパク・ソヨンの左腕を取り、パスしてからアメリカーナを仕掛ける。背中を向けたパク・ソヨンに、古賀はシングルバックからパンチを連打。パク・ソヨンは立ち上がってケージ際に下がってラウンドを終えた。

最終回、古賀が左ジャブを突く。距離を詰めてきたパク・ソヨンに組みつき、ボディロックから足をかけてクリーンテイクダウンに成功した。パスした古賀がサイドから左肩をパク・ソヨンの顔面に叩きつける。背中を見せるパク・ソヨンのバックに回った古賀が右足を差し込んだ。パク・ソヨンは立ち上がり、ケージに押し込まれながら正対する。

ボディロックでケージに押し込む古賀は頭をつけてヒザで削っていく。一瞬パク・ソヨンが動いたのを見逃さず、後方に投げてグラウンドに持ち込んだ。サイドからニーインザベリーへ動く古賀は、レッスルアップに来たパク・ソヨンを抑え込み続ける。右オーバーフックから、スクランブルに持ち込もうとするパク・ソヨンをガブって潰した古賀が、マウントからパウンドを連打する。古賀は三角で固めにかかるが、パク・ソヨンに頭を抜かれてしまった。

立ち上がったパク・ソヨンのバックに回り、リフトしてグラウンドに引きずり込んだ古賀。最後は腕十字を仕掛けるも、クラッチを切れずに試合終了のゴングを聞いた。

裁定はジャッジ3者が3ポイントをつけ、古賀の勝利を支持。3度目の正直で国際戦初勝利を収めた古賀は「海外で戦うため、世界で戦うためにBURSTへ来ました。まだまだ、こんなもんじゃないです」と、フィニッシュできなかった悔しさをのぞかせた。それでも、課題を克服した末の勝利だ。


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Colors MMA MMAPLANET o Torao TORAO COLORS キック キム・ユジョン 川西茉夕

【TORAO COLORS】得意の袈裟固め→キムラは極まらずも川西がキム・ユジョンを大差判定で下す

<49キロ契約/5分2R>
川西茉夕(日本)
Def.20-17.20-18.20-18.
キム・ユジョン(韓国)

サウスポーのキム・ユジョンに川西が右ローを当てた。キム・ユジョンは続く右ローをすくい上げようとしたが、足を抜いた川西がダブルレッグへ。クリーンテイクダウンを奪ってマウントへ移行する。下から抱き着くキム・ユジョンを、川西はしっかりと抑え込み左掌底を落とした。キム・ユジョンはブリッジで返して立ち上がる。

川西はスクランブルに入ったキム・ユジョンの首を左腕で抱えた。さらに右のオーバーフックでキム・ユジョンの動きを抑えた川西が、左足で首を絞り上げている。キム・ユジョンが右腕でクラッチを外した。すると川西が首腰で投げ、そのままパスして袈裟固めからキム・ユジョンの左腕を取る。ここでストレート・アームバーを極めることができず。キム・ユジョンが川西の右足に二重絡み、さらにバックを狙うも川西が袈裟で抑え込み続けた。

最終回、キム・ユジョンが距離を詰めていく。サークリングする川西はキム・ユジョンのパンチをダッキングでかわした。ボディロックからドライブした川西が、そのままグラウンドに持ち込む。サイドについた川西に対し、キム・ユジョンはケージキックで金網から離れた。下から右オーバーフックで守るキム・ユジョンだが、川西の右ヒジを受けて顔を背けた。ハーフガードに戻された川西は、キム・ユジョンの左腕を抑えてパスを狙っていく。

キム・ユジョンの頭をケージに押し付けた川西が幾度となくパスを狙うも、キム・ユジョンのハーフガードを越えることができない。川西が右のパウンドで削っていく。残り2分でパスした川西がマウントで抑え込んだ。川西がパウンドを連打すると、キム・ユジョンがエビで逃れようとするが川西はトップをキープ。するとキム・ユジョンが後転から川西の右足を抱えてストレートフットロックへ。さらにウチヒールに切り替えたが、川西がキム・ユジョンの右足を抑えてディフェンスする。

残り30秒で川西が回転して足を抜きパスしたが、キム・ユジョンは殴られながらも立ち上がり、川西をケージに押し込む。最後は互いにヒザとパンチを出し合い試合を終えた。

裁定は1人のジャッジが3ポイント差をつけるユナニマス判定で、川西が初の国際戦を制した。


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MMA NEXUS o Torao UFC キック ショーン・オマリー ブラック ペドロ・ムニョス ボクシング マルロン・ヴェラ

【UFC】速報中!UFC 292: Sterling vs. O’Malley

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本日もMMAイベント花盛り。夜は後楽園ホールでFighting NEXUS、広島ではolors & TORAO 30が開催されますが午前中はUFC。マサチューセッツ州ボストンTDガーデンでUFC 292: Sterling vs. O'Malleyが開催されます。メインはアルジャメイン・スターリング×ショーン・オマリーのバンタム級タイトルマッチ。下馬評では王者スターリングが圧倒的優位と言われていますが、スター性の高いオマリーが思わぬアップセットを巻き起こすか。胸騒ぎがしないわけでもない一戦。今回もU-NEXTで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【バンタム級】
○マルロン・ヴェラ(エクアドル)
(判定3-0)
×ペドロ・ムニョス(ブラジル)
1R、前半はムニョスが圧力をかけて積極的に手数を出す。カーフキックを何発もヒットさせ、間合いを詰めてパンチを出す。ヴェラはカーフを掴みに掛かるがムニョスは回避。スタンドの状態が続くと徐々にヴェラが反撃開始。前に出るムニョスに対して首相撲からの膝や遠距離からの前蹴り、関節蹴りをヒット。終了間際にはカウンターのフックでグラつかせてラウンドを終えた。
2R、終始スタンドの展開。ムニョスにカーフキックを中心に間合いを詰めて左右のパンチを振るう。ヴェラは長いリーチを活かして遠距離からのパンチをヒットさせて手数を稼ぐ。後半は至近距離でのボクシングの展開。ハイレベルな甲乙つけ難い接戦のままラウンド終了。
3R、ヴェラがアクセルを踏んだか手数を積極的に手数を出す。右ストレートでムニョスをグラつかせる。ムニョスはタックルでごまかして難を逃れる。しかしヴェラは左ジャブにボディも織り交ぜて有効打をヒット。だがムニョスは打たれ強い。決定的なダメージをもらわず後半は前進してパンチを打ち返して反撃。互いに決定打がないまま試合終了。判定はヴェラに軍配。いやはや地味流れもレベルの高い試合だった。


【バンタム級】
×ダモン・ブラックシア(米国)
(判定0-3)
○マリオ・バティスタ(米国)
1R、打撃の交差から組み付いたブラックシアが上手く組み付いてケージに押し込む。そこから持ち上げてテイクダウンに成功。だがバティスタは下から激しく動いてスタンドに脱出。スタンドに戻ると打撃戦を経てブラックシアが胴タックルでスタンドでバックに周る。そのままグラウンドに引きずり込むがバティスタは正対して脱出。しかしブラックシアはしつこくタックル。するとバティスタがタックルを切ってギロチン。あわやの場面だったがブラックシアは首を抜いてラウンドを終えた。
2R、一転して終始スタンドの展開。逆にバティスタが積極的に組み付いていく。しかしお互い腰が重く、差し合いで膠着する時間が増える。終盤になると逆にブラックシアがタックル。一瞬バティスタが尻餅をついたがすぐに立ち上がってスタンドの展開。お互い決め手がないままラウンド終了。
3R、前に出てパンチを振るうのはバティスタ。ケージに押し込んでパンチを出す。さらにはタックルで組み付く。い一度は脱出されたが、二度目のトライで組み付くと反り投げのようにテイクダウンに成功。バックに周ってグラウンドをコントロール。ブラックシアはスタミナが切れたか動きが鈍い。終了間際になんとか脱出。スタンドの攻防になるとブラックシアのパンチがヒット。バティスタは転倒。ブラックシアが上になろうとするが、バティスタはスルッと身体を入れ替えてバティスタ上になって試合終了。微妙は判定はバティスタに軍配。
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【TORAO30&TORAO COLORS】メイン出場、國頭武&古賀愛蘭─02─「道場で喜び合いましょう!」(古賀)

【写真】5月の後楽園ホール大会では明暗を分けた両者、明日はメインの勝者揃い踏みとなるか (C)MATSUNAO KOKUBO

20日(日)、広島市南区のブルーライブ広島で開催されるTORAO COLORSとTORAO30の各メインに出場する古賀愛蘭と國頭武のBURSTコンビインタビューの後編。
Text by Shojiro Kameike

國頭はランキング入りを賭けて神田T-800周一と対戦する。パク・ソヨンを迎え撃つ古賀は、国際戦で三度目の正直となるか。互いに正念場となる広島大会を前に、ほのぼのとしながらも熱い決意を語る。

<國頭武&古賀愛蘭対談Part.01はコチラから>

なお、TORAO30のコメインでニシダ☆ショーと対戦予定だった打威致が左側頭骨骨折により欠場、江木伸成がバンタム級グラップリング=寝試合でイシダと対戦することとなっている。


――國頭選手と古賀選手にとって、BURSTというジムの良さは何でしょうか。

國頭 ジム全体の雰囲気が良いですね。先日は柔術で、JBJJFの中国選手兼にBURSTから20数人も出場したんですよ。一般会員さんも向上心が高くて、僕も寝技でやられてしまうぐらい強い人が多いですし。何より佐々木さんとメグさんは面倒見が良くて、僕も10年間家族のように面倒を見てもらっています。もう親代わりのような感じですね。

――親代わり!

古賀 ジム全体の雰囲気の良さはありますよね。あと練習の面でいえば、自分の中にあるモヤモヤが解決されるというか……。練習で何か分からないことがあっても、聞いたらちゃんとした答えを貰えるんです。それは打撃でも寝技でも。明確な内容を教えてくださるのがBURSTの良さなんじゃないかと思います。

國頭 何か聞いても、ちゃんと自分が欲しかった答えが返ってくる。それは皆が感じていることだと思うんですよ。

古賀 BURSTで練習していたら、どこか別の道場へ出稽古に行こうという気持ちはないですね。

國頭 僕も今回の試合に向けて、どこか他のところに行こうとは考えていなかったです。いろんなタイプの選手がいますし、わざわざ他に行く必要がなくて。

――國頭選手は今年3月にBORDERで江田塾長選手にTKO勝ちを収めています。試合後の試合後の雄たけびシーンを見て、失礼ながら「ここまで感情を露わにする選手だったのか」と思いました。古賀選手は同日、檜山美紀子選手をKOで下したあと佐々木選手に抱き着く姿が子供のようでした(笑)。

古賀 アハハハ!

國頭 ありがとうございます。あの試合は残り1分でそれぐらい自分にはBURSTが染みついています。

――続く5月の後楽園ホール大会も昼夜別興行でしたが同日に試合をしています。まず古賀選手がジェニー・ファンにクラークプラッタで敗れました。

古賀 もう本当に、『やってしまったな……』という気持ちが強いですね。試合前から『相手の手の長さには気をつけておかないといけない』と思っていました。まず自分が中途半端な体勢でテイクダウンに行った時、首を持たれて焦ってしまって。さらに足を絡ませてきていた腕は抜けるなと思って、私が間違った方向に体を動かしてしまいました。

國頭 愛ちゃんの試合はバックステージで視ていました。試合は愛ちゃんがメチャクチャ押していましたよね。『このまま行けるかな』と思っていたところで、あの形に入られてしまい……。

――チームメイトの敗北でショックは受けませんでしたか。

國頭 ショックでした。やっぱり愛ちゃんは練習でも強いですから。周りのチームメイトも皆ショックを受けていて……。ただ、僕は自分の試合を控えていたので、深く考えないように努めていました。とにかく割り切って考える。自分は自分——いろいろ考え込みすぎると、試合で自分のスタイルが崩れていくタイプなんですよ(苦笑)。

――なるほど。結果、國頭選手は青井太一選手を肩固めで下して今大会を迎えます。

國頭 めっちゃBURSTの応援団が来てくれます。メインイベントであることに加えて、今回は世界ランカーとの試合なので、絶対に勝ちたいです。

――対戦相手である神田選手の印象を教えてください。

國頭 前回の試合(今年6月のテムーレン戦)はタフな試合でしたよね。初戦は衝撃的なKO負けをしていたのに、それを乗り越えて再戦では最後までどちらが勝つか分からない試合展開で。あの試合を映像で視て、自分も気合いが入りました。あの試合の神田選手とテムーレンを上回ることができるように戦いたいです。

――ここで神田選手に勝てば、修斗のランキングに入ってベルト挑戦へと近づきます。

國頭 自分の性格的に、そういうことは考えないようにします。あまり先のほうばかり見ていると、いつも良くない方向に行ってしまうので(苦笑)。まず次のことは考えずに、神田選手を倒してランキングに入ることを目指します。

――古賀選手もCOLORSのメインで国際戦に挑みます。國頭選手と同様、一つの正念場ですね。

古賀 相手は何が特別強い、というわけではないと思うんです。打撃も寝技も同じようにできるバランスが良い選手ですよね。私はメインに出るのが初めて、気合いは入ります。それよりも前回の試合で負けていることと、今まで国際戦で一度も勝てていないこともあって——今回の試合で勝たないと、自分自身がステップアップしていかない。『この国際戦を乗り越える』という気持ちが強いです。

國頭 当日は他にもBURSTから選手が出るので、全勝を目指したいですね。

――なるほど。通常であれば最後は読者やファンの方々へのメッセージを頂くのですが、今回はお互いへのメッセージをお願いします。

古賀 えっ!?

國頭 アハハハ。まずは愛ちゃんが勝ってCOLORSを締めてくれると思うので、BURST全勝を保って僕がTORAO30で1日を締めます。昼の部、よろしくお願いします!

古賀 ありがとうございます。國頭さんも凄く強い相手との試合になりますが、お互いにメインとして大会を締めて、また道場で一緒に喜び合いましょう!

■視聴方法(予定)
8月20日(日)
TORAO COLORS 午後12時10分~ Twit Casting LIVE
TORAO30 午後5時20分~ Twit Casting LIVE

■TORAO COLORS対戦カード

<48キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
パク・ソヨン(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
川西茉夕(日本)
キム・ユジョン(韓国)

<アトム級/5分2R>
新谷琴美(日本)
原田よき(日本)

<アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<闘裸男寝試合56キロ契約/5分2R>
新谷朋美(日本)
神田麻梨乃(日本)

<闘裸男寝試合ストロー級/5分2R>
高田暖妃(日本)
幸田來弥(日本)

■TORAO30対戦カード

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
國頭武(日本)

<闘裸男・寝試合バンタム級/5分2R>
ニシダ☆ショー(日本)
江木伸也(日本)

<フライ級/5分2R>
わっしょい内田(日本)
蒔田伸吾(日本)

<2023年度新人王決定T2回戦フライ級/5分2R>
若宮龍斗(日本)
高宮諒(日本)

<ライト級/5分2R>
貞永大輔(日本)
嵯峨ゴーレム健史(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦フェザー級/5分2R>
ネイン・デイネッシュ(インド)
健太エスペランサ(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦ストロー級/5分2R>
高橋佑太(日本)
麻生Leg Lock祐弘(日本)

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【TORAO30&TORAO COLORS】メインに出場、國頭武&古賀愛蘭─01─「BURSTにいると強くなれる」(國頭)

【写真】闘裸男と闘裸女。2部制興行にBURSTからヘッドライナーとして出場 (C)SHOJIRO KAMEIKE

20日(日)、広島市南区のブルーライブ広島でTORAO昼夜興行が開催される。昼の部は女子修斗興行「TORAO COLORS」、夜の部はナンバーシリーズ「TORAO30」となり、それぞれ福山BURSTから古賀愛蘭と國頭武がメインイベントに出場する。
Text by Shojiro Kameike

古賀は韓国のパク・ソヨンとの国際戦に挑み、國頭は修斗ランカーで前Gladiator王者の神田T-800周一と対戦する今大会。福山市から広島市まで100キロほど離れているとはいえ、同じ広島県内の修斗興行でBURSTの存在は欠かせなくなっている。そこでベテラン國頭と新鋭の古賀に、選手目線からBURSTの過去・現在・未来を語ってもらった。


――國頭選手が1992年9月生まれで、古賀選手は2001年10月生まれ。國頭選手は2011年のプロデビューですがMMAを始めた頃、古賀選手のように20歳の女性がBURSTに入ってくることは想像できましたか。

國頭 メグさん(藤井惠)が来る前と来た後では、環境が全く違いますね(笑)。以前は本当に殺伐としていて。まさに『虎の穴』のような感じでした。

――佐々木信治代表曰く『修羅の国』だった頃ですね。

國頭 アハハハ。その時代を経験できたことは、今となっては良い経験です(笑)。今は一般会員さんも楽しく練習して、試合に出て——「真剣に楽しく」というジムになっています。

――『虎の穴』あるいは『修羅の国』だった時代を知らない古賀選手が、BURSTに入った時の印象を教えてください。

古賀 BURSTに入る前は、MMAの練習ができても2時間ぐらいでした。それがBURSTではもっと長い時間練習ができるし、何よりジムの人たちが仲良いですよね。今までのジムは仲が悪かったわけじゃないけど、BURSTは特に仲が良いなぁって思います。

國頭 愛ちゃんは見た目のとおり元気な子で、誰からも好かれるタイプですよね。僕とは真反対の感じで、羨ましいです。

古賀 真反対なんですか?

國頭 僕は完全に内向的なタイプなので(苦笑)。愛ちゃんは凄いですよ。大阪から福山に一人で来て、格闘技中心の生活を送っているじゃないですか。どこに行っても溶け込めるタイプなんだろうと思います。

古賀 アハハハ、ありがとうございます。確かに國頭さんは、初めて会った時は『普段はあまり喋らない人なのかなぁ』という印象でした。ただ、無口な感じですけど笑顔の印象が強かったですね。ファイターとしては、試合でも練習どおりの動きをしてフィニッシュしているのが凄いと思います。

國頭 ありがとう。笑顔の印象があって嬉しいです(笑)。昔はあまり印象が良くなかったらしくて……。いろいろと佐々木さんから教わりました。

――印象が良くなるために佐々木代表から何か教わったのですか。

國頭 はい。昔は写真を撮影する時でも、笑顔でいることができなかったんです。人前で笑うのが苦手で。すると写真を撮る時にカメラの向こうで、佐々木さんが笑わせてくれたりとか。そういう感じで、笑顔が身についてきたと思います(笑)。

――今もしっかりと笑顔で話をしてくれていますよ(笑)。BURSTではプロ選手の場合、男女一緒に練習するのでしょうか。

古賀 一緒ですね。

國頭 プロだけでなく、一般会員さんでも選手志向の人は男女一緒に練習したりします。愛ちゃんぐらいになると、男子と一緒にガンガン練習していますし。

古賀 ガンガン相手をしてもらっています。もともと大阪時代から男子選手と一緒に練習していたんですよ。道場で女子選手が私一人だったので。どちらかといえば、BURSTに来てから女子選手と一緒に練習していることのほうが大きいです。

――なるほど。では古賀選手にとって、女子選手と一緒に練習するメリットとは何でしょうか。

古賀 男子選手との練習、女子選手との練習には、どちらも良いところがあります。たとえば女子選手には特有の体の柔らかさがあるじゃないですか。MMAだと際の部分でその柔らかさを生かす場面が出て来るんですよね。男子との練習だけだと体格が違うから、その女子選手特有の動きに対する練習ができていなくて。BURSTに来て、そういう練習ができるようになったのは大きいです。あと男子選手と練習したら、何より力がつきますよね。

國頭 まずは女子選手の動きは参考になります。こちらが体格や体重を武器に抑え込んだりすると、男女どちらにとっても良い練習にはならないですね。女子選手の速い動きに対して、男子が先回りして要所要所の動きを確認する。そういった練習を繰り返すことで、自分の動きに関しても大切なポイントが分かるようになってきました。

――國頭選手は2011年にプロデビューし、2016年までは敗戦も多く苦しいキャリアを過ごしてきたと思います。それが2017年ごろから勝ち星が増え、ここ5試合は負けなしです。練習や試合など、何か大きな変化があったのでしょうか。

國頭 MMAを始めた時から『自分が勝てるようになるのは、もっと先だろうな』と思っていました。もともと運動神経も悪いし、頭も良くなくて。愛ちゃんのように昔から格闘技をやっていて、自分の強みがある選手はカッコいいと思います。

古賀 どうなんですかね(苦笑)。私からするとMMAを始めて、寝技のバックボーンがあるほうが強いと思っちゃうんですけど……。

國頭 自分は地元の鳥取で2年間ほどキックボクシングジムに通ったあと、就職で福山に来たんです。BURSTでMMAを始めて10年――何かにつけ覚えるのも時間が掛かるタイプで。最初から自分に対して期待はしていませんでした。でも、BURSTで続けていけば強くなれると信じていました。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月20日(日)
TORAO COLORS 午後12時10分~ Twit Casting LIVE
TORAO30 午後5時20分~ Twit Casting LIVE

■TORAO COLORS対戦カード

<48キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
パク・ソヨン(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
川西茉夕(日本)
キム・ユジョン(韓国)

<アトム級/5分2R>
新谷琴美(日本)
原田よき(日本)

<アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<闘裸男寝試合56キロ契約/5分2R>
新谷朋美(日本)
神田麻梨乃(日本)

<闘裸男寝試合ストロー級/5分2R>
高田暖妃(日本)
幸田來弥(日本)

■TORAO30対戦カード

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
國頭武(日本)

<フライ級/5分2R>
ニシダ☆ショー(日本)
打威致(日本)

<フライ級/5分2R>
わっしょい内田(日本)
蒔田伸吾(日本)

<2023年度新人王決定T2回戦フライ級/5分2R>
若宮龍斗(日本)
高宮諒(日本)

<ライト級/5分2R>
貞永大輔(日本)
嵯峨ゴーレム健史(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦フェザー級/5分2R>
ネイン・デイネッシュ(インド)
健太エスペランサ(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦ストロー級/5分2R>
高橋佑太(日本)
麻生Leg Lock祐弘(日本)

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