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【Gladiator027】T準々決勝で中川晧貴と対戦、チハヤフル・ズッキーニョス「忖度なしのマッチメイク」

【写真】 過去1年で5戦し、3勝2敗。敗れた相手が河名マスト、ダギースレン。国際戦は2試合と充実の時を過ごし成長してきたズッキーニョス(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027では、8人制の次期挑戦者決定トーナメントが開幕。準々決勝でチハヤフル・ズッキーニョスが中川晧貴と対戦する。
Texy by Shojiro Kameike

これまでハンセン怜雄、石田拓穂とリライアブル勢を相手に、2連続KO勝ちしているチハヤフル。遂にリライアブル・フェザー級を代表する中川との対戦を迎えるが、同時にこの一戦はグラジ生え抜きファイター同士の激突でもある。国内外から強豪選手が集まるトーナメントで、チハヤフルが見せたいものとは――「プロのファイターとしての本懐」だ。


リライアブルが続くのは少しやりづらさはあります

――本題の前に、お聞きしたいことがあります。Road to UFC準々決勝で河名マスト選手が戦っている時、Xで応援投稿を連投していましたね。

「あぁ、あれは……計量も試合も『何をやっているんだよ!』というのが本音だったんです(苦笑)。僕も準々決勝の相手をチラッと調べて、『問題なく勝ってくれるだろう』と思っていました。でも予想に反して苦戦していたので、『ぶっちぎりで優勝してもらわないと困る』という気持ちで投稿しました」

――それは「自分に勝ったファイターなのだから」という気持ちもありますか。

「もちろんです」

――一方で、一人のファイターとしてRTUを視た感想を教えてください。

「僕は今まで『UFCに出たい』とか、現実的に考えたことはなかったんです。でもRTUを視ていると、興味は出て来ますよね。UFCに限らず、自分ももっと上を目指したい――と」

――そんななかで今回は、対リライアブル3連戦の最終章となります。

「関西でフェザー級となれば、選手は限られてきますからね。もっと上を目指すのであれば、いつか中川選手とも対戦すると思っていました。同じ関西で負けていられない、という気持ちはあります。ここで中川選手との試合が決まったことに関しては、特に驚きもないです。ただ、リライアブルが続くのは少しやりづらさはありますね(苦笑)。中川選手が大将というか、遂に対リライアブルとしては最後になるのか……」

――同じトーナメントに石田拓穂選手と、リザーブではありますがハンセン玲雄選手も出場するので2巡目に入る可能性はあります。もう勝つまでやるかもしれませんね。ただ、――田中淳リライアブル代表は中川選手に「お前が負けたら終わりだぞ」と言い、気合いが入っている状況とのことです。

「アハハハ、リライアブルの応援団にも嫌われているでしょうね……。僕はリライアブルの選手のことは好きなのに」

――えっ、「好き」という気持ちは意外です。

「あの戦いぶりというか、僕の中では『恐れ知らずのファイターたち』というイメージで。ファイティングスピリットを持っている人たちだと思います」

――ここ最近はチハヤフル選手も打撃を鍛え上げているなかで、ファイティングスピリットを持つリライアブル勢と対戦するのはタイミング的にも噛み合ったのかもしれません。

「そうですね。ここまでの2試合は自分が押される場面もあり、試合内容としてはギリギリの勝負でした。それは正直な気持ちです。

まずハンセン戦は『今までの自分を捨てて打撃で勝つことにこだわりたい』と、僕自身が選んだ戦い方でした。一方で石田戦は、自分が全く考えていなかった勝ち方で。そういう意味では、自分のほうが完全に上回っていたとは思っていません」

――ただ、苦しい展開だったからこそ、最後に打撃で仕留めたことは自信になったのではないでしょうか。

「はい。ずっと打撃は練習していたのですが、これまで試合になると出せませんでした。出して当たったとしても、倒すことはできない。そういう試合が続いていましたが、この2試合で『当たれば倒せるんだな』ということが確認できたし、自信にもなりました。どれだけ練習しても、やはり打ち合いのマインドって実戦の中でしか培えないですよね。そのマインドを得ることができて、本当に良い経験になったと思っています」

――さらに7月大会では、対戦相手が直前に変更されるも、パク・サンヒョンを腕十字で下しました。

「パク・サンヒョン選手はストライカーでしたが、しっかり攻略できました。もともと対戦予定だったアドニス・セビジェーノ選手もグラップラーでありながら、打ち合いもやるタイプですよね。そのアドニス選手と戦うために準備していたので、打撃の対応力は上がっているという実感もあります」

――パク・サンヒョン戦は久々の寝技によるフィニッシュでした。打撃力が向上したことで、グラウンド勝負に対しても良い影響をもたらしていますか。

「意識は変わってきましたね。僕も昔は完全なグラップラーでした。それも打撃ができないから組みに行く、というタイプで。一回グラウンドに持ち込むと、絶対に離したくなかったです(笑)。でもそれは、『逃げの気持ち』なんですよ。最近は、そういう逃げの気持ちもなくなってきています。打撃も何もかも全部混ぜたなかでフィニッシュできる。そういったスタイルに変わってきていると思います」

――これまでチハヤフル選手と中川選手の対戦は、何度か耳にしていました。その意味では対リライアブル3連戦とは違う感情もあるのではないか、と思います。チハヤフル選手は中川選手との対戦は、いつ頃から意識していましたか。

「僕がグラジに戻ってきたのが去年の9月です。その少し前に中川選手がタイトルマッチに出ていました。僕が中川選手との対戦を意識し始めたのは、それよりも前です。RIZIN Triggerの試合(2022年2月、小島勝志に判定勝ち)や、富田戦(同年1月、富田翔市に判定負け)を視ていて――当時は中川選手のほうが、かなり格上でしたよね。僕もまだ、それほど試合をしていなかったので。その状況のなかで、中川選手に対しては『ああいう選手と競っていかないといけないな』と思っていました」

――ということは、当時は中川選手のほうが格上で、今は自分のほうが上だと認識しているわけですね。

「……、……、あくまで現時点の話ですよ」

――中川選手も昨年の王座決定トーナメントに出られなかったことは悔しく、チハヤフル選手のほうが先に進んでいると言っています。

「僕もこの1年でファイターとしての意識は変わりました。グラジでは毎大会、試合を組んでくれていますし……試合をした翌日には次のオファーを頂くような感じで」

――ただ、ここで再度トーナメントが開催されるとは考えていなかったでしょう。

「最初に中川選手との試合のオファーを頂いて、後でこの試合がトーナメント準々決勝になると聞きました。これは意外というか、ビックリしました。でも全然、嫌だとは思わないです。僕も途切れることなく試合をし続けたいですし、トーナメントであれば勝ち続ければ絶対に強い相手と対戦することになる。そして勝ち抜くことができれば、もう一度ベルトが見えてきますよね。つまり、間違いなく上に行けるという点は嬉しいです」

――では松嶋こよみ選手がグラジ参戦を発表し、トーナメントに出場することになったことについては、いかがですか。

「あれも発表ギリギリか、映像が流れた時に知りました。本当にサプライズでしたよね(笑)。ネームバリューは格段に上の選手です。ONEに参戦していたり、最近ではTOP BRIGHTSで負けてはいますけど、今から考えると相手がダウトベック選手で。そういう選手がグラジに出て来るというのは、驚きと同時に嬉しく思います。松嶋選手が出ることをキッカケに、グラジを視てくれる人も増えるでしょうし。それは楽しみです」

プロのファイターであれば、強い相手と対戦することが本懐であるはず

――それだけグラジに、国内外から強豪選手が集まってきています。グラジ生え抜きファイターを自認しているチハヤフル選手としては……。

「グラジ生え抜きの僕と中川選手が、初戦で潰し合うんですね(苦笑)」

―アハハハ。確かに厳しいマッチメイクです。

「強い選手が集まっていることで、以前よりも厳しい舞台になっていることは事実です。でもプロのファイターであれば、強い相手と対戦することが本懐であるはず。それでこそ戦いがいがあり、グラジのベルトを目指す価値があると考えています。グラジのレベルが上がっていくおかげで、自分のレベルも上がっていきますから。今回、生え抜き同士を潰し合わせるのも、忖度なしのマッチメイクですね」

――忖度なし、生え抜き同士の潰し合いで、どのような試合を見せたいですか。

「中川選手はレスラータイプで、積極的に極めにいこうとするわけではないけど、コントロールは上手いですよね。あと打撃も綺麗ですし、器用で何でもできるファイターだと思います。その反面、何か飛び抜けているものがあるわけではない。

彼とは環境が似ているというか、生え抜き同士で頑張っていきたい気持ちはあります。でも勝負は勝負なので、キッチリ勝たせてもらいます」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

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【Gladiator CS02】真価が問われるテムーレン戦へ、南友之輔「相手が今までより強いんで、力でへし折る」

12日(金)に会場非公開で開催される無観客&配信大会GLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj」にて、南友之輔がテムーレン・アルギルマーと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

全空連・WKFルールの空手では各世代で日本代表として活躍し、パリ五輪での空手不採用を受けてMMAの道を選んだ南。5月の秋田良隆戦に勝利後、元GLADIATORバンタム級王者テムーレンとの対戦をアピールし、デビューから10カ月&キャリア5戦目にしてテムーレン戦が実現することとなった。

大きな目標=UFC参戦に向けて「UFCにつながる試合を一つ一つクリアしていきたい」という南にとってターニングポイントになりうるテムーレン戦。この大勝負に向けた心境を語ると共に、MMAにおける打撃論についても語ってくれた。


──南選手も対戦を望んでいたテムーレンとの一戦が決まりました。5月の試合後に対戦アピールのマイクもありましたが、正式に試合が決まった時はどんな心境でしたか。

「最初、僕が(対戦アピールを)言った時に、テムーレンがInstagramのストーリーでやるぞみたいな感じの投稿していたらしくて、それをGLADIATORの櫻井(雄一郎)会長に聞いて、決まるんかなという気持ちではいました。だから正式に決まった時も『決まった!』というよりも『いよいよ決まったな』でしたね」

──テムーレン戦をアピールした一番の理由は何だったんですか。

「正直、自分は強い人とやりたいという気持ちがあって、テムーレンは元チャンピオンで、それが明確じゃないですか。しかも自分はこれから世界と戦っていきたいと公言していて、それだったら外国人、元チャンピオンが一番分かりやすい。それでテムーレンがいいなって感じです」

──南選手は伝統派空手の輝かしい実績を持ってMMAに転向して、なかなか試合を受けてもらえない、対戦相手が決まるのに時間がかかっていたように思います。

「そうなんですよ。全然相手が決まらんし、相手が決まっても対策とか練ってモチベーションがめっちゃ上がったみたいな相手じゃなくて、勝たないといけないみたいな雰囲気の相手だったり、僕が挑戦を受けるみたいな立場だったんです。まだデビューして4戦以下なのに(苦笑)。だからテムーレンはやっと自分の実力が分かるような相手かなと思います」

──ある意味、南選手にとっては本当のMMAキャリアのスタートのような試合ですね。テムーレンは自分のポテンシャルも出し切って、戦術も必要な相手だと思いますが、試合が決まってからどんな練習に力を入れていますか。

「試合が決まる前から、テムーレンとは同じ大会に出ることが多かったんで、ざっくり試合は見ていたんですよ。試合が決まってからちゃんと映像を見て、相手はこれがあるからこうしようというよりも、ここだけは気をつけて自分の持っているものをどう活かすか。そこを考えてやっていますね」

──テムーレンは手足の長さや一発の重さなど日本人はないものを持っている選手だなと思います。

「空手時代にモンゴル人と戦ったことはないんですけど、結構ヨーロッパの選手と国際大会でやってきたんで、外国人と肌を合わせた感覚はあります。だから外国人選手の体の強さや手足の長さ、国際戦の経験がない選手よりもイメージはしやすいのかな。そこをもとにだいたいのイメージを組み立ててっていう感じですね」

──空手とMMAではルールが違いますが、日本人選手と外国人選手ではどこに違いを感じますか。

「なんか“硬い”って感じですね。外国人でもフィジカルが弱い選手もいるんですよ。ただ(フィジカルが)強いヤツは『細いのに強いわ』みたいな。イメージ的には一瞬壁があるような感じです。僕も空手時代からフィジカルが強い方やったんで、これは勝てんわって思うことはなかったんですけど、相手とぶつかったときに結構『ゴーン!』と衝撃を感じることはありました」

──試合としてはどんな展開を想定していますか。言える範囲で教えてください。

「打撃で倒すのはもちろんなんですけど、そんな倒そう倒そうというよりも、自分が持っているポテンシャルや考えていることを、ちゃんと再現してイメージ通りにできれば、自然とKOに繋がるなって感じなんで、そんな今までと変わらずです。ただ、今までは駆け引きをしてくれない相手が多かったんで、正直(試合を組み立てるのが)難しかったんです。でもテムーレンは駆け引きしてくれる相手だと思うので、そういう意味では案外すぐ倒せるんじゃないかなというのがあります」

──今までは相手が南選手のことを警戒しすぎて技術の交換やキャッチボールがなかったのですか。

「そうなんですよ。僕が一方的に攻めているんですけど、相手に守りに入られるとリアクションがないから、結構やりづらかったというのが正直な感想で。相手は完全にケージを背負って、1発だけ狙ってガツーン!と来るみたいな。それはそれでその一発に気をつけなきゃいけないから戦いづらいんです(苦笑)」

──それでいて会場の雰囲気としては「南、行けよ!」という空気になって。

「まさにそれですね。自分で自分の試合を見直して『こいつ全然倒さんよな』と思っていました(苦笑)。そういう意味でテムーレンは技の駆け引きをしてくれるし、結構パンチを振ってくるじゃないですか。だから見ている方は面白いと思います。自分でもそういう相手の方がしっかり見えるし、僕の持ち味も出るかなと思います」

──話を聞いていると、相手がテムーレンだからこそ、南選手が持っている引き出しやできることをもっと試合で出せそうですね。

「相手の強さやレベルが上がると、一番いいパフォーマンスや技を出さないといけないし、今までよりももっと高いものを見せられるんじゃないかなと思います」

──そこを含めて試合自体も楽しみですか。ワクワクするというか。

「そうですね。どんな感じになるんだみたいな。で、最初のリングの中央の取り合い、そういうところから楽しんでいきたいです」

──取材前の練習を見ていると、組みと打撃のミックス、打撃からの組み、組みから打撃など、そういった部分を意識しているように見えました。

「例えば今までの僕は自分からタックルに行くことは少なかったと思うんですけど、もっとシンプルに打撃と組み、組みと打撃という上下の動きは練習しているんで、それを見せられたらいいなと思っています」

──MMAに転向してレスリングや寝技の練習も好きになりましたか。

「そうですね。最初はやられてばっかりで、やらないといけないからやってるぐらいだったんですけど、今はもう自分から行って楽しく、こんなんもできるわとか、頭で考えることもできるようになりました」

──先ほどの打撃の話にもつながるかもしれませんが、BRAVEにはレスリング出身の選手も多いので、練習でも技術の攻防ができますよね。

「確かにそうかもしれないですね。自然とそういう練習ができているかもしれないです」

──この試合は南選手にとって初の国際戦かつ元王者との対戦で、ターニングポイントになる一戦だと思います。どんな試合だと位置づけていますか。

「別に普段とそんな変わらず、気負うこともなく。ただ勝ったら…というか、勝たないと先は見えてこないんで。なんで勝つことしか考えてないですね。もちろん心の内では『やったんぞ!』って気持ちもありますけど、いつも通り準備して、いつも通り挑む。ただ相手が今までよりも強いんで、しっかり力でへし折ってやろうと思っています」

──南選手を取材していて、もともと持っている目標設定が高いところにあって、そこから逆算してキャリアを考えている印象があります。例えばUFCや海外で活躍するためにどういうキャリアを積まなければいけないかを考えているというか。

「そうかもしれないですね。ここをクリアしないとRoad to UFC(RTU)に出ている中国の選手たちには絶対に勝てないと思うし、ここをクリアしないと自分が目指す場所には辿り着けない。なので、ここは絶対にクリアしないとなと思っています」

取材日に伊藤空也がEternal MMA王座獲得を報告。海外で戦う選手が身近にいることが南にとって刺激になっている。(C)PROGRESS

──BRAVEには海外のプロモーションでも試合をしている選手が多いですが、刺激を受けることも多いですか。

「多いですね。(原口)伸さんがRTUに出ていて、(伊藤)空也さんがEternal MMAでチャンピオンになって、すごい環境で練習できているんだなと思います」

──またGLADIATORからも河名マスト選手がRTUに出ていて、色んなものが繋がっていますよね。

「最初はGLADIATORという関西の団体で、海外の選手も呼んでるしぐらいの感覚だったんですけど、今はもうそれこそ河名選手が(RTUに)出たり、道が明確になってきているんで。それがすごくいいところだし、取り組みやすいですね」

──南選手のこれからのMMAファイターとしての理想像はどんなものがありますか。

「BRAVEに来たのが去年の3月なんで、まだ1年半くらいなんですよ。だからまだまだMMAファイターとしてできないことはたくさんあります。そのなかで今は打撃で圧倒できるところまでとりあえず行って、レスリングやグラップリングは徐々にできてくる部分ではあると思うんで。結果的にレスリングとグラップリングもできている状況に持っていきたいですね。グラフでいったら最初は打撃のところだけ飛び抜けているのが、だんだんと円に近づいていくイメージです。そのうえでKOを狙っていきたいです。海外だとコナン・マクレガーとかショーン・オマリーみたいに極めもできるけど、倒して勝つみたいな選手がいいですね」

──純粋な打撃だけで言えば、南選手はMMAファイターのなかでもトップの実績がある選手だと思います。MMAファイターの打撃のレベルは高いのか。またMMAという枠の中で使える打撃を使っているのか。どう見ているのかを聞いてみたいです。

「正直、距離感や駆け引きは空手の選手の方が強い、優れていると思います。MMAはレスリングもあるから、打撃の駆け引きを誤魔化すわけじゃないですけど、そこをやらずにレスリングに持っていけるところはありますよね。もちろん打撃の駆け引きを上手く使う選手もいますが、洗練されているという意味では空手の方が洗練されていると思います。例えば僕らは打撃を効かせるとかじゃなくて、触ることが必要な競技なんですよ。触られた時点で相手のポイントになっちゃうし、それを判断するのが審判だから、見ている審判に対してどう見せるかを意識しなきゃいけないんです」

──当てる・当てないではなくて、審判に触っているように見せる・見せないのレベルということですね。

「はい。審判の目線まで意識して動いて、その部分で相手と勝負して上回らないといけない。それと比べたら、MMAは基本的に自分と相手の打撃の交換で、審判の目は多少意識しても触る・触らないのレベルではないじゃないですか。そういう意味では空手と比べると頭を使わず、自分がやることを整理しながら戦えると思います。MMAは下(組み)を意識すればいいくらいなんで」

──審判にどうジャッジされるかを意識しながら戦うというのは相当神経を使いそうですね。

「仮に相手の攻撃を避けたとしても、それが当たっているように見えたらアウトだから、審判に避けたことが分かるように避けないといけない。そういう意味でMMAは当たっていなければOK、ギリギリでも避ければOKだから全然違いますよね」

――そこまで意識して戦っていた南選手からすると、仮にもらってもダメージを受けなければいいというMMAは幅が広がりますか。

「あとはそこの微調整ですね。さっきは避ける方の話をしましたけど、当てる方は当てる方で審判にアピールしないといけないから、わざと動きを大きくして当てるアピールするわけですよ。MMAはコンパクトに当てて、ギリギリで避けるから、そこの調整はめっちゃ必要だし、今もやっている最中ですね」

──例えば自分の攻撃でMMA用に微調整した部分はどこですか。

「空手は単発単発の競技なので、別に打ち合いが好きなわけじゃないんです。だから打ち合いに入る一瞬でヤバいポイントを作って、打ち合いになる時間でいかに当てるかを意識していいます」

──こちらが外から見ているものと南選手が試合をやりながら見ている世界は違うようね。

「ああそうですね。もしかしたらそういうズレはあるかもしれないです。でもシンプルに空手の速い打ち込みだけでは勝てなくなってくると思うので、近いところでの勝負だったり、そういうものをこれからは覚えていかないと。あいつはここの攻防ができないじゃなくて、あいつはここの攻防も強いと思われるようになりたいです」

──MMAには色んな選択肢があるなかで、南選手は海外での戦いを見据えていると思います。世界で戦うことへの想いを聞かせてもらえますか。

「やるからには世界一になりたい。世界一になるためには、UFCに行かないといけない
そういう感覚ですね。何が正解かは分からないですけど、UFCにつながる試合を一つ一つクリアしていきたいです。次テムーレンに勝って、GLADIATORのタイトルマッチをやらせてもらえるなら、そこを勝つことで色んな景色が見えてくると思うんですよ。大雑把にではなくて、一つの明確な目標があって、そこに向けてどういう道筋を選んでいくか。それを自分で選択していきたいですし、その選択を作るためにも勝ち続けていきたいと思います」

──それではテムーレン戦を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをお願いします。

「打撃で圧倒して、触らせずシンプルに倒すところを見せられたらなと。あとは新しい、こんなこともできたんや、こういう打撃、こういう組み方、そういうことできたんやっていうのを見せられるように、しっかり勝ちます」

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45 AB ABEMA LFA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN46 RIZIN47 Road to UFC Special UFC イルホム・ノジモフ カルシャガ・ダウトベック キム・スーチョル ジャダンバ・ナラントンガラグ トフィック・ムサエフ ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ヴガール・ケラモフ 大沢ケンジ 山本空良 柏木信吾 栄養 武田光司 水垣偉弥 海外 関鉄矢 食事

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:6月 シェイドゥラエフ&ダウトベック=中央アジアの脅威<01>

【写真】これから数回に分けて、ノジモフ、タウトベック、シェイドゥラエフらの強さと、来日の経緯をお伝えしていきたい (C)RIZIN FF

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Manabu Takashima

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾という3人のJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。

今回は柏木信吾にMMAPLANETからリクエストした2024年6月の一番、6月9日に行われたRIZIN47からラジャブアリ・シェイドゥラエフ×武田光司カルシャガ・ダウトベック×関鉄矢の2試合を──月末を迎える前に、食い気味のタイミングで語ってもらった。

彼ら2人に加え、RIZIN46で山本空良を倒したイルホム・ノジモフというキルギス=シェイドゥラエフ、カザフスタン=ダウトベック、そしてウズベキスタン=ノジモフという中央アジア勢の強さを振り返り、「なぜ今、中央アジア勢なのか」を柏木氏に訊いた。


ムサエフやラモフの息抜きって、アイスクリームを食べることなんです

――掲載が半年以上、取材は実に11カ月も空いてしまいましたが、この間にMMAPLANET内外のゴタゴタもようやく着地点が見えてきました。このタイミングで、柏木さんが選ぶ今月の一番を食い気味に復活させて頂きたいと思います。

「ハイ。いや、楽しみですね。また、こうやって話をすることができて」

──ところでZOOMの背景からすると、海外でしょうか。

「ハイ、昨日からアイルランドのダブリンに来ていまして。このあとはタイに寄る予定です(※取材は21日に行われた)」

──相変わらずお忙しいなか、復活した今月の一番ですが、今回はMMAPLANETからの要望としてRIZIN47で強烈なインパクトを残したラジャブアリ・シェイドゥラエフ、そしてカルシャガ・ダウトベックの両者の戦いを振り返り、同時に中央アジア勢やアゼルバイジャンというコーカサス勢の登用という部分に関して、話を聞かせていただければと思います。

「分かりました。まず、彼らを招聘した背景から話せば良いでしょうか」

──アッ、スミマセン。その前になぜ、中央アジア、コーカサス軍団は強いのか。そうなるとすぐにジューサーだ云々という話になるのですが、そこ以外でも要因を見つけたくて。自分はキルギスには行ったことはあるのですが、コーカサスは未踏の地で。アゼルバイジャンを訪れたことがある柏木さんは、現地で彼らを見て何か想うところがありましたか。

「自分達が理解できない強さにぶち当たると、なんでもドーピングに結びつけるというのも…僕はどうかなという想いはあります。アゼルバイジャンだけでなく、隔離が必要だった2週間の間に見た──トフィック・ムサエフやヴガール・ケラモフは本当にストイックでした。イスラム教徒で酒も飲まないし、遊ばない。殆ど息抜きもせずにトレーニングに没頭しているんです。だって試合後の彼らの息抜きって、アイスクリームを食べることなんですよ。

試合が終わるとアイスクリーム・パーティーをやって、アイスとピザを食べる。翌日から、もう次の試合のことを考えた生活に戻っています。そんなストイックな生活を3年間、5年間と彼らはやってきています。食事にも本当に気を遣っていますし」

──中央アジア、そしてムスリムとなると豚肉は食せず、羊肉中心かと。羊の肉は低脂肪高たんぱく。鉄分や亜鉛も豊富で必須アミノ酸も含まれていて、栄養価が高い割にヘルシーだと一般的に言われています。

「ほかの肉と比べるとヘルシーということですよね。何と言っても彼らは1年中、3部練習をしているんですよ。日本人選手も彼らと同じ生活をしていると、彼らに近づくと思います。彼らの練習量、食生活、そしてストイックさを踏襲して、強くなれないのであればドーピングを疑うのも致し方ないですけどね」

羊肉と乗馬ですね。それが強さの鍵

──羊の肉に関していえば、もう20年も前の話ですがノルウェーに取材に行った時に、現地で伝統的な羊肉とキャベツの煮物を御馳走になりました。ユノラフ・エイネモのお母さんが創ってくれたのですが、ユノラフによると「これは人が歩いて移動をしている時に食べていた料理なので、車に乗るようになった現代人が食べると肥満体になる」とのことで。ただし、彼らは厳しい練習をしているから御馳走になるということでした。

「これは全く根拠のない僕の自論なんですけど、羊肉と乗馬ですね。それが強さの鍵だと思います。子供の頃から馬に乗って、羊を食っている人間は強い。そこがコーカサスや中央アジアの選手のベースにある。それが僕の自論です」

──柏木さん、モンゴルのウランバートルのジムへ行くと全てのジムの指導者が「ウランバートルの子供は体力も運動神経もない。彼らは地方の子供と違って馬に乗っていない。だから強いファイターは地方出身の選手ばかりだ。体幹、筋肉、反応全てが違う」と言っています。

「えぇ、そうなんですか!!」

──地方の子は遊びと生活が一体化していて乗馬とモンゴル相撲を続けているそうで。

「うわぇ、凄い。嬉しいです。ホント、モンゴルで馬に乗っている女性のS〇Xは凄いらしいですよ。気持ちが良いそうです」

──おっ、インタビュー終盤でないのにもう柏木節が炸裂ですか(笑)。しかし、男も女性も馬に乗っているカップルだとどうなるのか。

「……。スミマセン、いきなり、飛ばしちゃいましたね(笑)話を戻しましょう。RIZINが招聘している外国人選手の全てに言い当てはまるとは言わないですが、ケラモフとムサエフにドーピング疑惑が生まれるのは彼らが強いから。ずっとトレーニングをしてきて、今もピークに向かっているのだから……なかなか追いつけないと思います」

──押忍。そのなかでアゼルバイジャン勢に優るとも劣らないインパクトがあったRIZIN47……中央アジアの衝撃。シェイドゥラエフとダルベックの強さは、あの一夜でRIZINファンの脳裏に刻まれたのではないかと思います。

「そうですね。内部から戦犯って呼ばれています(笑)」

──アハハハハ。

「何してくれるんだって(笑)」

──そうなると別にMMAってことでなく、勝負だから勝つしかないです。

「ハイ。その通りなんです。箱庭派と開国派なんて、論議がありますけど……」

──えっ、そうなのですか。ペリーがやってきたのだから、もう鎖国はできないのでは。

「現実を見てしまったわけですからね。現実から目をそらしてきた結果が今なんじゃないかと。もちろん、お金が続かないと格闘技興行は打てない。だから箱庭を大切にするという気持ちも分かります。でも今のRIZINは、その狭間をやってきている。

RIZINの人気はストーリーメイク、各選手達を主人公にしていく。それは世界にはないユニークなスタイルです。そのストーリーメイクも、日本人だけでなく海外勢まで広がって来てもRIZINのファンなら楽しんでもらえるんじゃないかと僕は思うようになっています。もちろん、彼らは日本人選手のように創り手側の意図をくめるわけじゃないですけど」

──創るって、別に目の前にある材料にスパイスを与えるだけも良いって思うことがあります。なんだが、最近は切り刻んで揚げて、焼いて、ソースを掛けてって。実際の本人と伝わってくる人間性が違うやんと思うことが多いです。

「う~ん、バランスですよね。『ファンなんて関係ない。観客なんて、どうでも良い』、『自分のためにやっているんだ』という感じの選手はなかなか売り出すのは難しいです。日本の格闘技で食っていくには。それが日本の格闘技の歴史だし。

仕事ってギブ&テイクですから、テイクばかりだと難しい。そういう選手はそれこそ修羅の道、UFCの道を往くと。そういう茨の道の一択しかなくなると思います」

馬のアキレス腱の煮凝り

──素でも面白くないですか。

もう12年も前の話なのですが、ジャダンバ・ナラントンガラグに「モンゴル人選手の強さの源は?」と尋ねると「馬のアキレス腱の岩塩です」と朴訥なまま返答してくれて。

「うわぁ、最高ですね。それがストーリーになっていくなら。でも、そこがストーリーになるって我々のようにはみ出ている人間なんですよ」

──えっ、我々ははみ出ているのですか!!

「そこは、そう思ってないですよね(笑)。マスに向けたコンテンツを創るには、分かりやすさですよね。キム・スーチョルが任天堂Switch発言で、人気者になっちゃったように。あの発言で共感できる人が、たくさん生まれたんだと思います。スーチョルは素なんですけど、そういう部分を見つけたあげることで、マスが共感できるアングルを創り上げるというやり方は全然有りだと思います」

──そのために創り手の方が、よりMMAを理解すれば拾い上げる要素を今よりも広がるかと。

「その通りですね」

感謝をしてくれて日本で戦ってくれる選手となると、中央アジアの選手

──そういう今後への期待を先に話してもらったのですが、改めてなぜ中央アジア勢だったのか。そこを柏木さんに伺いたかった次第です。正直なところ、彼らはRIZINも招聘している元UFCファイターよりもハングリーで、日本で成功するんだという強い意思が感じられました。

「彼らの来日は、円安の影響があることは隠せないです。だから元UFCファイターよりも、Road to UFCかRIZINかという若くて強い選手。そしてコストパフォーマンスの良い選手を招聘するということですね。それに元UFCといっても、至るところにいて。だから元UFCファイターでも資金を投入して呼ぶなら、最低限ランカーでないと。元UFCっていうだけでコストパフォーマンスの良くないファイターを呼んでも、ファンの人達に喜んでもらえないです。

そのファイトスタイルが特別で、どうしても戦って欲しいという風にならない限り、なかなか元UFCファイターというだけ円安の壁を乗りこえて飛びつけないですよね」

──円安の問題は輸入業からすると、本当に大問題です。

「ハイ、少しでもコストを抑えて強い選手。しかもオファーを喜び、感謝をしてくれて日本で戦ってくれる選手となると、中央アジアの選手になります。南米も本当は喉から手が出るほど、呼びたい選手がいます。特にLFAブラジル大会なんてチェックしていると、本当に魅力的な選手だらけです。皆、RIZINで活躍できるだろうって」

──確かにLFAのブラジル大会はフィーダーショーとしても頭抜けていますね。

「ハイ。本当にヤバいですし、全面対抗戦をすればRIZINは全敗するんじゃないかと思います。でも、渡航費がブラジルと中央アジアでは違います。それこそコスパに関係してくるので、ブラジル勢は呼びたい選手の数が本当に多いけど中々ハードルが高い。結果、才能があってダイヤの原石で継続して招聘できる選手となると、中央アジアになります」

<この項、続く>

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【Pancrase345】メンタル乱降下のファイトウィーク、内藤由良「勝たないと何も始まらない」

【写真】スーツを脱げばカルバンクラインのカラダギィに対し、内藤はまさかのミーアキャット。実家でミーアキャットを飼っているそうだ (C)MMAPLANET

本日30日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダルヘッダー夜の部= Pancrase345のメインで、内藤由良がアリ・カラダギィと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2年3カ月振りの実戦となる内藤は、キルクリフFC所属のディラン・オサリバンと対戦予定だったが、水曜日の夜にオサリバンが入国できなかったことが発覚──急遽、カラダギィと戦うことが決まった。

J-MMA重量級期待の新鋭はUFCを目指し、海外でのステップアップを図るも決まりかけた試合がことごとく流れた。この間も練習仲間の間で語られる内藤の強さは伝わってきたが、やはりファイターは公衆の面前で強さを見せつける必要がある。紆余曲折がありながらも、その場に戻って来る内藤の話を計量直後に訊いた。


――オサリバン戦が無くなったと聞いたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「水曜日の夜でした(苦笑)。ちょうど、パンクラスのオフィスに用事があって。『ロッキーが迎えに行っているから』という話も聞いていたんです。で、チケットを配って家でゴロゴロとしていたら、彼が入国できなかったという連絡がありました。

最悪、体重オーバーはあり得るとは思っていました。でも、ここまできて試合がなくなるとは……。もう99.99パーセント、試合はないと思っていました。国内で階級下の選手がやってくれるわけがないし。外国人が3日で来れるものでもない。もう水曜日の夜から木曜日の夜まで、死んでいました(苦笑)。何もやる気がおきなくて……計量の前日なら、心が折れて食べていたかもしれないですね(笑)。

だから、良く対戦相手を見つけてもらえて……凄く人に恵まれ、パンクラスに愛されていると思います。木曜日の夜に『見つかるかもしれない』、『やってくれると言っている選手がいる』という話があって、そこで気持ちを戻しました。

これから海外で戦っていくと、対戦相手が直前で代わるなんて普通にあると思うんです。そういう場合も気持ちを切らさない必要がある。その予行演習になるんだと言い聞かせていました。で、正式に金曜日の朝にアリ選手が試合に応じたという連絡がありました」

──2年3カ月振りの試合、チャンピオンといえどもキャリアは5試合。オサリバンは北米MMA育ちで、そのポテンシャルを見せつける試合になるという期待がありました。

「ハイ、絶対に噛ませ犬じゃないし。5勝1敗で全て1Rフィニッシュ、UFCを目指している30歳。年齢も近かったですし、自分も目指す道があるので必ず倒さないといけない。そういう相手だったので、めちゃくちゃやりたかったです」

──試合が決まってからの日々は、試合が確定しない時期と比べるといかがでしたか。

「やっぱり気持ちの入り方が違いました。相手が決まってから、あっと言う間にファイトウィークになるぐらい充実していましたね。生きているというか、『これだよ、これ』みたいな。何か、体の中から出てくるモノがありました」

──その成果をアリ・カラダギィ選手にぶつけるのみ……なのですが、キックやラウェイを戦っているUAEがベースのファイターだと聞きました。

「ハイ。中井(裕樹)先生と親交が深くて、柔術をやっていると。あとは合気道とか日本の武術にも傾倒していると聞いています。MMAはやったことがないみたいですけど」

──MMAファイターとしては全く分からないです。ただ、この期間で内藤選手との試合を受けて、計量にあの表情と装いで現れる。人として、相当な強さではないかと。

「確かにそうですね(笑)。ドバイに住んでいるって、バシッとしたスーツ姿でやってきて。格闘技をやる必要なんてない人なんじゃないですか。アハハハハ。これで俺に勝てば、パンクラスのチャンピオンに勝ったという泊がつきますし、腕試しをやってやろうという気持ちなのかもしれないです」

──対して、内藤選手は……。

「もうリスクしかないですよね(苦笑)。負けるわけにいかないです。気を抜かないように、自分の得意なところで仕留めに行きます」

──そこですね。オサリバンが相手だとMMAファイターとしての成長や可能性を見せる試合になるはずでした。ただし、相手が代わってキックボクサーなら、もうベースとなる強い部分で勝つのみという試合が必要です。

「そうッスよね。いくら仲間内で評価されても、それが試合で発揮されるのか。本当に言われているような強さがあるのかっていう見方をされていると思います。そこを見せる試合が、ディラン選手とできると期待していました」

──この間、上を目指してなかなか上手くことは運ばなかったです。この試合後、その状況が劇的に変わることはないはず。そのなかで、今後のキャリアアップをどのように考えていますか。

「UFCを目指す中でUAEWなのか、LFAなのか。海外の目根―ジメントと契約していて、ここで勝てば6勝無敗になるのでゴリゴリに押してもらうしかないです。当然、コンテンダーシリーズに出るつもりでいます。その気は満々です。ミドル級だとRoad to UFCもないし、そこで引っ掛かるしかないと思っています。正規ルートなんてないし、何が正解とかもない。僕の階級だと、この島国からUFCに行くというのはそういうことで。日々、模索し続けないといけない。

とにかく明日の試合で勝つ。フィニッシュして勝つ。2年も試合をしていないので、勝たないと何も始まらない。ここで試合をするというのは、そういうことですし。これからのことは、また周囲と協力しあって……今年こそ、UFCに行かないといけないので──明日はしっかり勝ちますっ!!」

■Pancrase344&345視聴方法(予定)
6月30日(日)
午後12時00分~U-NEXT

■Pancrase345

<ミドル級/5分3R>
内藤由良(日本)
アリ・カラダギィ(UAE)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
平田直樹(日本)
Ryo(日本)

<ライト級/5分3R>
西尾真輔(日本)
神谷大智(日本)

<フライ級/5分3R>
大塚智貴(日本)
山崎聖哉(日本)

<ウェルター級/5分3R>
渡邉ショーン(日本)
武者孝大郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
友寄龍太(日本)
さぶろう(日本)

■Pancrase344

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
中田大貴(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
眞藤源太(UAE)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
小森真誉(日本)

<フライ級/5分3R>
大野友哉(日本)
小林了平(日本)

<ネオブラットTフライ級準決勝/5分3R>
饒平名知靖(日本)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
渡邉泰斗(日本)
佐藤ゆうじ(日本)

<ストロー級/5分3R>
渋井宏行(日本)
日向優希(日本)

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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC ZFN01 キック グ・ジユン パク・ジェヒョン 修斗 原口伸

【ZFN01】修斗新人王グ・ジユン、Road to UFC出場のパク・ジェヒョンにコントロールされ肩固めに敗れる

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
Def.3R2分49秒 by 肩固め
グ・ジユン(日本)

修斗新人王のグ・ジユンが、昨年のRoad to UFC準決勝に代役出場し原口伸に敗れたパク・ジェヒョンと対戦。ローを蹴ったグ、パクは左の前蹴りを繰り出す。ワンツーのパク、続いて右ボディストレートを当てる。ジャブに右オーバーハンドを合わされそうになったグは、ジャブを届かされる。パクは再度ボディを決め、序盤をリードする。さらに腹から顔面顔へとコンビを繰り出したパクがダブルレッグでテイクダウン、スクランブルでバックに回る。

グは正対しようとするが、ボディロックで再び寝技に持ち込まれ両足をフックされる。ワンフックになり、グは背中を預けたまま立ち上がるが前方に崩される。背中を取られ、苦しい状態が続くグはが絞めは取らせないようにし、最後の20秒でスクランブルから胸を合わせ──初回が終わった。

2R、グのワンツーをバックステップでかわし、続くパンチにはカウンターを合わせたパク。さらに右ストレートをヒットし、右ローを蹴っていく。さらにカーフを効かされたグは、左フックを打たれダブルレッグでテイクダウンを奪われる。一気にパスをしたパクは、スクランブルでバック、一瞬マウントを取るがここはグがケージ際に移動して逃れる。

足をフックしない状態でRNCをセットされたグは、自ら背中をマットにつけて防御するが、直ぐに背中を取られる。残り2分、パクはワンフックでRNCをセットへ。ケージキックでグが逃れるが、立ち上がることはできない。グはパクにサイドバックで左足を束ねれれ、自由がきかない。仰向けになり両足をフックしたパクが背中を伸ばしにかかり、パンチから絞め狙いと一方的なラウンドとした。

最終回、グは左ローに右を合わされ下がる。パクは組んで、グの小手投げを防いで正対すると、小外掛けテイクダウンを奪う。背中を取られないよう引き込んだグは、肩固めに捕えられるが、体をねじって逃れる。結果、腹ばいになるバックマウントからパンチを連打される。上を向いても、下を向いても殴られるグがヒジを落とされる。ストップがあっても良いような一方的なパクのペースのなかで、グは最後に肩固めでタップを強いられた。


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45 AB GFC K-MMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube ZFN01 その他 キム・サンウク キム・ハンスル グ・ジユン ジョン・チャンソン チェ・ソンヒョク パク・ジェヒョン ヘイナウド・エクソン ユ・ジュサン 佐々木信治 修斗 倉岡寿美津

【ZFN01】コリアン・ゾンビ=ジョン・チャンソンがUFCへの登竜門イベント開催。注目はユ・ジュサン

【写真】メインに出場のユ・ジュサン。ゾンビ・ネイションからUFCへステップアップできるか(C)MMAPLANET

本日29日(土・現地時間)、韓国はソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)でZFN(Zombie-Fight Nation)01が開催される。
Text by Manabu Takashima

コメインで佐々木信治がキム・サンウクと対戦する大会は、その大会名が示す通りコリアンゾンビことジョン・チャンソンがプロモートしている。昨年8月の現役引退前から、キム・ドンヒョンに続けとTV界に進出していたコリアンゾンビが、UFCへの登竜門として旗揚げするZENはプロファイト6試合の前に、自らは行ったリアリティTVショー「ゾンビ・トリップ」から選抜された選手が戦うアマMMA大会=Z-ROYALも第1部として実施される。


ZEN01は全6試合で、韓国勢同士の対戦は1試合のみ。その他は韓日対決が3試合(うち1試合は韓国から高校生の時に来日し、ラグビー選手として活躍。今では日本国籍を取得し、修斗で3連勝中のグ・ジユンの試合も含まれる)、韓国×ブラジルが2試合となっている。

メインでヘイナウド・エクソンを迎え撃つユ・ジュサンは昨年8月に日本でHEATフェザー級王者となった6勝0敗の新鋭だ。佐々木と戦うキム・サンウクは去年のRoad to UFCに出場しベスト4だった。

ファブシリオ・アゼベドと戦うキム・ハンスルはDouble GFCとAFCのウェルター級王座を統一し、3年連続でRoad to UFCワンマッチ出場も、昨年と去年は結果を残せなかった。

UFCの登竜門は、UFCを狙うファイターの再生とステップアップの場であり、国際戦の経験を積ませる場としてK-MMA界の中枢になりうるのか。注目の旗揚げ戦だ。

■視聴方法(予定)
6月29日(土・日本時間)
午後7時~UFC Fight Pass

■ メイン対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン(韓国)
ヘイナウド・エクソン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
キム・サンウク(韓国)
佐々木信治(日本)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ハンスル(韓国)
ファブリシオ・アゼベド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
グ・ジユン(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン(韓国)
倉岡寿美津(日本)

<フェザー級/5分3R>
パク・ジン(韓国)
チェ・ソンヒョク(韓国)

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45 AB Gladiator Gladiator Challenger Series02 Gladiator CS02 Gladiator026 Gladiator027 LFA MMA MMAPLANET o Progress Road to UFC TOP BRIGHTS UFC YouTube アドニス・セビジェーノ カルシャガ・ダウトベック ソドノムドルジ・プレブドルジ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル テムーレン・アルギルマー ボクシング 中川晧貴 松嶋こよみ

【Gladiator CS02】Challenger Series02、松嶋こよみのLast Challengeはモンゴルのソドノムドルジから

【写真】もう落とすことはできない。毎試合が、最後の挑戦となる松嶋がライト級から落としてきたモンゴル人と戦う(C)MMAPLANET

24日(月)、Progress実行委員会より7月12日(金)に会場非公開、無観客&配信専門大会=GLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj 」の開催と、イベント名にあるように松嶋こよみが出場し、ソドノムドルジ・プレブドルジと戦うことが発表されている。
Text by Manabu Takashima

同イベントの開催と、松嶋の参戦、そしてGLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメントが実施されることは5月5日のGLADIATOR026大会中の予告動画で既に明らかとなっていた。

そして7月7日(日)のGLADIATOR027で同トーナメント準々決勝の2試合=チハヤフル・ズッキーニョス×中川晧貴、ダギースレン・チャグナードルジ×アドニス・セビジェーノが組まれることがGLADIATORより先週にアナウンスされていた。


GLADIATOR GS02、フェザー級挑戦者決定トーナメント、松嶋こよみと揃っていたピース。ソドノムドルジが対戦相手になったことで、松嶋のGLADIAOTR初参戦に関してパズルが揃ったことになる。

その松嶋のMMAファイター人生は、UFCを目指すことと同意語として進んできた。しかしRoad to UFCでの敗北、さらに今年1月のTOP BRIGHTSでのカルシャガ・ダウトベックに喫した敗北でいよいよ土俵際に追い込まれている。いや、あるいは土俵の下に落とされているかもしれない。

今回、松嶋が同大会とトーナメントに出場を決めたのは、2月のGLADIAOTR CS旗揚げ戦で明らかとなったLFAとの提携があったからだ。ダウトベック戦後、自身のMMAを見つめ直し現役続行を決意した松嶋だが、そこにUFCを狙わないMMAファイター人生という選択は存在しなかった。一発逆転などないかもしれない──それも踏まえて、松嶋はUFCを狙う環境に身を置くことを決めた。

松嶋と対戦するソドノムドルジは、日本では無名のモンゴル人ファイターだ。前Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーと同様にマザーライ・ファイトセンターで組みとMMA、シレンベーリ・ファイトセンターでボクシングを学ぶ。ベースは柔道ながら、ヒジから捻るように拳の甲の部分を当てるパンチは非常に独特で、草原の民特有の体の強さがあって初めて可能になる打ち方だろう。

中央アジア勢に通じる体の強さと、心の強さを持つのがモンゴル勢の特徴だ。キャリア5勝2敗のソドノムドルジはこれまでライト級で戦ってきたが、国際的な舞台で戦う際にはフェザー級で戦うことを決めていたという。今回の松嶋戦のオファーに対しても、全く躊躇することなく二つ返事で了承したソドノムドルジ。LFA経由でUFCを目指す松嶋としては、カザフに続きモンゴルに遅れを取ることはできない──絶対に負けられないトーナメント初戦となる。

なお、プレスリリースに寄せられた両者の意気込みは以下の通りだ。

松嶋こよみ
「前回の負けを経験し自分の格闘技を見直すことができました。新しい場所でのチャレンジになりますが、チャンスをくれたGLADIATORのケージで最大限のパフォーマンスを見せて勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします。」

ソドノムドルジ・プレブドルジ
「フェザー級王座決定トーナメントに参戦することになり、驚くとともに嬉しくてたまりません。オファーをしてくれたGLADIATORには大変感謝しています。このチャンスを絶対にモノにするつもりです。相手の松嶋選手は経験豊富で、強い選手ですが、試合では若い選手の勢いを見せつけるつもりです」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ HE 1 TV YouTubeチャンネル

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【UFC303】UFCデビュー、鶴屋怜「『達郎君が戦ったことのある相手』というのは、プラスに考えています」

【写真】いよいよUFCデビューを迎える、鶴屋怜 (C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(土・現地時間)、米国ネヴァダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されるUFC303で、いよいよ鶴屋怜がカーロス・ヘルナンデスとオクタゴンデビュー戦を戦う。
Text by Shojiro Kameike

今年2月にRoad to UFC2023のフライ級を制し、UFCとの契約を勝ち取った鶴屋が本当の意味で世界最高峰に挑む。そんな鶴屋にRTUの最中にスタートした土居進トレーナーによるフィジカルトレーニング、そして気になるあの2人についても訊いた。


ATTではペドロ・ムニョスがよく面倒を見てくれて

――試合から10日前のインタビューとなります(※取材は6月19日に行われた)。今は減量期に入っているのでしょうか。

「はい。現地入りまでに脂肪は落として、あとは水抜きという状態にしていきます」

――海外での水抜きは国内とも勝手が違うかと思います。Road to UFCの3試合では、いずれも現地で水抜きも順調に行うことができましたか。

「海外で水抜きするのはRTUが初めてでしたけど、問題はなかったですね。現地に5日間もいると意外と慣れてきて、日本と変わらない感覚で水抜きができました」

――そのRTUで3試合、さらにATTで練習することで、海外の滞在も慣れたのではないですか。

「やっぱり米国となると時差ボケは出て来ますよね。ちょっと気持ちが悪くなったりとか。でも現地に入ってから3日ぐらい経てば、普通の状態には戻ります」

――今年2月にRTUを制してUFCとの契約を勝ち取ってから、いつ頃に本戦デビューを迎えたいという希望はありましたか。

「あくまで自分の希望ではありましたけど、8月か9月ぐらいにランカーと対戦したいという気持ちはありました。初戦でランカーと試合して、あと年内はもう1試合ぐらい戦えばいいかな、という感じで。

だけどATTに行って1週間と少しぐらい経った頃、急に『ナンバーシリーズで試合をしないか? 』という連絡が、米国にいる時に来たんですよ。試合まで1カ月半ぐらい……自分も全然、気持ちが乗らなくて。でも、いろいろ考えて『出よう』と思いました。やっぱり初戦がPPV大会になるのは大きなことですし」

――試合順はともあれUFCデビュー戦がラスベガスで、しかもT-モバイル・アリーナというのは大きいですよね。

「そうですね。ファイターとしてはラスベガスの大きな舞台で試合をするのは夢ですから。『ひとつ小さな夢が叶ったな』という気持ちはあります」

――オファーが来た時には、大会のメインがマクレガー×チャンドラーになると決まっていたのでしょうか。

「まだ正式には決まっていないけど、チラホラ噂されていた――って状態でしたね。自分もオファーが来た時に『マクレガーが出るかもしれないなぁ』ということでOKしたのもあります」

――自分がT-モバイル・アリーナで試合をしたあと、現地でマクレガー×チャンドラーを観ることができたら一挙両得かもしれません(笑)。その後、マクレガーの試合はなくなりましたが……。

「アハハハ、そうなんですよ。T-モバイル・アリーナのPPV大会のほうが、APEXで試合をするよりも注目は浴びますし。だから少し急ではあってもオファーを受けました。

でも最初は『マクレガーと一緒に大会に出られて嬉しいな』と思っていましたけど、調整や減量を進めて、今はもう自分の試合が最優先になりますからね。マクレガーが出ないと聞いて残念ではありますけど(苦笑)」

――米国滞在中に試合のオファーが来たことで、現地で対策練習を始めたのでしょうか。それとも日本に帰国してからでしょうか。

「米国に行って1週間と少し経ってからオファーが来たので、そのことをコーチや周りの選手に伝えたら一緒に対策練習をやってくれました。ATTではペドロ・ムニョスがよく面倒を見てくれていて、ペドロに試合の話をしたら『じゃあオーソドックス(カーロス・ヘルナンデスはオーソ)対策のミットを持ってくれる人を呼ぶよ。今日は何時にジムへ来ることができる?』とセッティングしてくれたんですよ。ペドロも相手の動画を視て、いろいろ教えてくれたり。本格的に対策練習をしたわけじゃないけど、いろいろ対策を考えたりしてくれた――という感じです」

(C)HIROSHI TSURUYA

――なるほど。

ATTに行く前から、魔裟斗さんのフィジカルコーチを務めていたことで知られる土居進トレーナーによる、いわゆる「土居トレ」が始まっています。

「土居トレが始まったのは半年ぐらい前で、父(鶴屋浩)が土居さんにお願いしたそうです」

鶴屋浩 僕がずっとゴン格に掲載されていた土居トレの連載を読んでいたんですよ。ある時、試合会場で土居さんにお会いした際、ご挨拶して「今度ウチの選手をお願いします」と伝えました。最初はずっと土居さんに千葉へ来ていただいて、今は怜が土居さんのジム(新宿のパーソナルトレーニングジムSkyLive-R)に通っています。

――これまで行ってきたトレーニングと土居トレで何か違いはありますか。

「これまで、というか――もともと筋トレやフィジカルトレーニングはやっていなかったんですよ。高校までレスリングをやっていて、フィジカルで負けることもなかったし、練習もスパーリングばかりでした。

でも土居トレを取り入れてから、通常から筋肉質になってきました。昔は結構太った状態から減量していたんですけど、普段から脂肪もつかなくなってきて。さらに減量したあとも筋肉が残って、良い動きができるようになりましたね。筋肉量が増えたおかげで、減量も水抜きがやりやすくなりました」

――土居トレといえば、まずは走りこんだりパワーマックスを漕ぎまくるというイメージがあります。

「自分の場合はパワーマックスとローイングマシンを漕ぎまくっていますね。トレーニングが終わったあとは毎回、足が痛すぎて動かないぐらいです。終わって10分ぐらいジムの床に寝転がっている状態で」

――半年前ということは、RTUの時にはもう土居トレを始めていたのでしょうか。

「準決勝の後から、ですね。準決勝では腕がパンパンに張っていたんですよ。足を怪我していてトレーニングできていなかったこともあるでしょうけど。で、決勝戦の前から土居トレを始める時、土居さんに伝えました。すると『そういう時は――』って、腕が張りにくくなって、さらに力も継続するトレーニングを組んでくれましたね」

――本戦デビューに向けて、土居トレの効果は大きな武器となるでしょうか。

「そうですね。スタミナ面も今までとは違いますし、組んだ時の腕の張り方も変わってくるでしょうから。RTU決勝は1Rで終わったから良かったけど、これが3Rになったら大きく役立つと思います」

『達郎君が勝っているから、俺も普通に勝てるよな』

――その本戦デビュー戦の相手はカーロス・ヘルナンデスに決まりました。ヘルナンデスは2023年12月、平良達郎選手にKO負けを喫しています。どうしても今回の試合は、平良選手と比べられてしまうでしょう。

「どうなんですかね? 自分としては『達郎君が勝っているから、俺も普通に勝てるよな』と思っているぐらいですよ。まぁ『達郎君が勝っているから』と言ったら変かもしれないけど……、別に怖い相手じゃないですし。アハハハ」

――鶴屋選手が平良選手のことを知っているからこそ、ヘルナンデスの力量を測りやすいということですか。

「そうです。達郎君が2RでKOしているから、自分がどれくらいでフィニッシュできるかどうか。それで自分がランカーに通用するかどうかも分かりますしね。自分としてもフィニッシュできると考えていますし、『達郎君が戦ったことのある相手』というのは、自分はプラスに考えています」

――このマッチメイクは、むしろ鶴屋選手にとってアドバンテージになるかもしれないと。

「全く名前も知らないけど謎の強い選手と当てられるよりは、達郎君と対戦したことで日本でも知っている人はいるでしょうし、その相手をブッ飛ばせばオイシイと思っています」

――ではカーロス・ヘルナンデスの印象を教えてください。

「ストライカーなんだろうけど結構テイクダウンに来るな、というイメージですね。テイクダウンに来てくれれば、ありがたいです。そのほうが自分も疲れないし、1Rでフィニッシュできるんじゃないですか。逆にマウントを取りに行くと、バネで跳ね返してくる印象があるんですよ。バネの力は強いので、そこだけ気をつけて削っていけば問題ないです」

朝倉選手がフライ級でやるなら、自分は全然やります

――最後に、他の選手についてお聞きします。まずは先日、平良選手がアレックス・ペレスを下した試合について感想をお願いします。

「お互い5R戦うつもりでいてけど、結果的に2Rにああいう決着になったと思うんですよ。自分としては相手のランカーとしての力は分かりづらい試合でしたね。もうちょっと長く視たかったです」

――ではもう一人、朝倉海選手のUFC参戦が発表されました。ここ最近では日本人選手がRTUやDWCSを経ずに本戦出場というケースは珍しくなったと言えます。

「う~ん……、自分はRTUに出てUFCと契約するスタイルが多くなってくると思っていたので、『そういう形もあるんだ』と思ったぐらいですね。朝倉選手がフライ級でやるなら、自分は全然やりますし。まだ出場が決まったばかりなので分からないですよね」

――平良選手の活躍と朝倉選手の参戦もあり、またUFC日本大会の開催も話題になっていうるようです。

「日本大会が開催されたら面白いですね。もっと日本の人たちがUFCのことを知ってくれるでしょうし、そのためには良い機会だと思いますよ。まず自分がデビュー戦はしっかり1Rで、一本かKOで勝ちます。応援よろしくお願いします!」

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45 AB MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFC ABC06 イ・チャンホ シャオ・ロン ボクシング

【UFC ABC06】馬力のシャオ・ロンに苦しんだイ・チャンホが、腹へのヒザでRoad to UFCバンタム級制す

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
Def.2-1:29-18.29-18.28-29
シャオ・ロン(中国)

既に新シーズンが始まっているRoad to UFCだが、サウジアラビアで前シリーズのバンタム級決勝戦が組まれた。シャオ・ロンの負傷で4カ月遅れで、拳を交えることとなったイ・チャンホ──両者が使用する赤いMMAグローブは、まだUFCファイターでないことを示している。

いきなり跳びヒザを見せたシャオ・ロン。一瞬、迷いが見られたようなイ・チャンホは左フックを放ち、動きを取り戻す。組んだシャオ・ロンがケージにイ・チャンホを押し込むが、体を入れ替えられヒザをボディに受ける。もう一度、押し込み返したシャオ・ロンがヒザ蹴りからエルボーを打ち込んで離れる。すぐにクリンチ戦に戻ると、シャオ・ロンがここでもエルボーを入れ、ヒザ蹴りのイ・チャンホをボディロックでテイクダウンする。

スクランブルでバックを譲らずにシングルを仕掛けたイ・チャンホだが、テイクダウンは奪えずケージに押し込まれる。シングルを切ったイ・チャンホは小手上げを切って、ヒザをボディに突き刺す。首相撲からヒザを2度決めたイ・チャンホだが、ダブルレッグを聞かれて残り1分に。離れぎわに左を当てたイ・チャンホは、シャオ・ロンのシングルを切りパンチからダブルレッグへ。シャオ・ロンはここもスプロールすると、近い距離でヒザを受けながら左フックを当てた。イ・チャンホは首相撲を続け、時間に。

2R、首相撲のイ・チャンホは左の蹴りでバランスを崩して、がぶりからケージに押し込まれる。離れて打撃の間合いでもシャオ・ロンがエルボーを決める。ケージ際から離れたシャオ・ロンが右ミドルハイをガードの上から蹴る。さらに右を入れたシャオ・ロンが、前に出てくるイ・チャンホにアッパーを決める。

馬力で上回るシャオ・ロンはイ・チャンホのスピングバックフィストをかわして、ダブルレッグでドライブ。イ・チャンホも倒れずに、体を入れ替えてボディにヒザを突き刺す。離れた両者、組んでダーティボクシングのシャオ・ロンは、首相撲&ヒザのイ・チャンホをテイクダウンし尻もちをつかせる。すぐに立ち上がったイ・チャンホは、テイクダウン狙いのシャオ・ロンのボディにヒザを続け、効かせてきたか。ヒザをついてダブルレッグでダメージを誤魔化したシャオ・ロンは、ケージに押し込まれ状態でラウンド終了を迎えた。

最終回、ポイントではリードを許しているであろうイ・チャンホだが、腹を効かせており逆転の目はある。この組んでの打撃戦から、シャオ・ロンがケージにイ・チャンホをおしこむ。鋭いヒザを続けるイ・チャンホはテイクダウン狙いを切り、逆に低い姿勢で組んでボディロック&小外掛けてでヒザを掴かせる。

立ち上がったシャオ・ロンだが、バックを許すとイ・チャンホが背中に飛び乗る。前方に落とそうとしたシャオ・ロンに対し、イ・チャンホは腕十字からアームロックへ。シャオ・ロンが腕を抜き、スクランブルから逆にバックをを取る。乗り過ぎのバッククラブも足をフック下シャオ・ロンが、胸を合わさないように動くと、イ・チャンホが立ち上がる。残り90秒、互いに疲弊したなかでのクリンチで、シャオ・ロンがエルボーを決める。

イ・チャンホはヒザ蹴りも、組まれてケージを背負う。ケージ中央でも首相撲、左右のフックを振るうイ・チャンホは相当に疲れている。シャオ・ロンは最後の10秒の打ち合いで2度右を決めてタイムアップに。ジャッジの裁定は割れ、イ・チャンホに凱歌が挙がった。

勢いはシャオ・ロンだったが、ヒザが評価されたか。「思った以上に強かったです。もっと強くなって戻ってきます。スタミナが強味だけど、もっとスタミナをつけて良い選手になります。作戦じゃなかったけど、クリンチが強いのでヒザを使いました」とRoad to UFCバンタム級ウィナーは話した。


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【UFC ABC06】ムイン・ガフロフ戦へ、UFC生活11年のカン・ギョンホ「スタミナ重視から効果的な戦い」

【写真】今年で37歳になるボディ!! (C)Zuffa/UFC

22日(土・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのキングダム・アリーナでUFC on ABC06「Whittaker vs Aliskerov」が開催されカン・ギョンホが出場し、ムイン・ガフロフと戦う。
Text by Manabu Takashima

ミスター・パーフェクトの異名を取るカン・ギョンホがMMAでビューをしたのは2007年4月と、もう17年のキャリアを誇る。K-MMA界に定期的なイベントを維持できるプロモーションがほぼ存在しなかった時代に戦極、GLADIATOR、GRACHNなど日本でのファイトも経験している。

Road FCが旗揚げ後はバンタム級ファイターとして順調に経験を積み、バンタム級Tで優勝してベルト巻くとUFCと契約を果たした。それからもう干支が一回りしようという今も、カン・ギョンホはUFCで戦い続けている。ムイン・ガフロフ──を前に長いキャリアを続けられる要因と、変化するK-MMAについて尋ねた。


──今週末にムイン・ガフロフと対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は18日に行われた)。

「最高の状態で、ファイトに向かって気持ちがあがっています」

──サウジアラビアでの試合ですが、何かミドルイースト独特の空気感のようなモノはありますか。

「ホテルにいるだけなので、サウジアラビアっぽさっていうのは分からないです(笑)。ただヒジャブをつけた人が多いですね。その辺りに文化の違いは感じます。いずれにせよ、自分にとって初めての国での試合というのは楽しみでならないです」

──私がカン・ギョンホ選手を初めて取材させていただいたのは、まだRoad FCで戦っていた頃で12年も昔になるかと思います。が、容姿がほとんど変わっていないですね。

「そんなことはないです(笑)。すっかり年を重ねました。ただ変わっていないといってもらえると、嬉しいものです。普段から体に良い食事を摂り、しっかりと良い睡眠を心掛けています。もちろん、常に体を動かしていますし。でも、実は白髪が増えて……今回、初めて白毛染をしたんですよ(笑)」

──なるほどぉ!! ところで11年前にUFCとサインをしたとき、11年後もUFCで戦っていることが想像できていましたか。

「ファイトは私の仕事なので、キャリアをスタートさせた時から少しでも長く戦い続けようとは思っていました。そして、今もUFCに在籍しているということは、その目標を果たせているのかなとは思います。

MMAファイターがキャリアを積み重ねていくということは、それだけ厳しい時間を繰り返していることにもなります。練習と試合という日々に疲れを感じたこともあります。でも、試合の度に新しいモチベーションを得ることができたので、ずっと練習を続けることができました。そのモチベーションを見つける努力はしてきましたね。

何より練習をして、試合を戦うことで最高の気持ちになれます。特に勝った時は。それが今でも最高に楽しくて。MMAをエンジョイしていますし、何よりもMMAを続けることで家族と共に人生を歩んでいける。そこは誇りを感じています」

──最高です。と同時にカン・ギョンホ選手はフィジカルが強いレスラーで、アグレッシブなファイターです。とはいえ、今や周囲のファイターはどんどんフィジカルが強くなり、レスリング力の強さもデフォルトになっています。10年以上、UFCで戦ってきてスタイルにも変化が加わったのではないでしょうか。

「しっかりとレスリングに重点を置いたファイトは、今でも欠かせないと思います。ただ自分もキャリアを積み、背中のケガも経験しました。フィジカルを鍛えつつも結果として、戦い方を変えないといけなかったです。

それが打撃重視の戦いです。若い時のようにスタミナ勝負のようなファイトではなく、効果的な戦いを心掛けるようになりましたね」

──つまりムイン・ガフロフともスマートに戦うと。

「そうですね。ムイン・ガフロフはアグレッシブでタフな相手なので、賢く戦う必要があります。でも、彼よりもアグレッシブで爆発力のある試合をお見せますよ」

Black CombatかUFCか。それはファンが判断すること

──ところでK-MMA界も大きく変わったと思います。チームMADが小さなジムで、マットは汗がたまるような時代を知るカン・ギョンホ選手から若い世代に伝えたいことはありますか。

「今、韓国では凄く可能性のある若い選手が多く育ってきています。チームMADもそうです。とにかく必死に戦い、必死に練習をする。自分の限界に挑む姿を見せることで、彼らもやる気を出してくれると思っています」

──押忍。ところで今や韓国でも若い選手はSNSを駆使し、ケージ外でのエンターテイメント化が進んでいると思います。

「MMAはプロ産業です。私たちはファンの関心を引かなければならないです。それを自分自身でやっていることは、良いのではないでしょうか。トレンドを目指す。それは凄く自然なことで、プロとしても良いことだと自分は捉えています。もちろん、それ以前にしっかりと練習をすることが前提として存在しています。それ以外のことは、二の次です。そこが分かっていれば良いことです」

──Black Combatの取材をすると、試合後のマイクのやり取りが非常に長いです。それを若いファンが凄く楽しんでいる。あのシーンを目の当たりにすると、まさに隔世の感という言葉が思い浮かびます。

「つまりはファンが何を見たいのかっていうことなんですよね。試合時間よりも長いインタビューをファンが楽しんでいるなら、それはそれで正解です。MMAプロモーションはファンの見たいモノを提供するものです。Black Combatが見たいのか。UFCが見たいのか。それはファンの皆が判断することなんです」

──押忍。試合以外のことまで、しっかりと話してくれてありがとうございます。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「自分は日本でも試合をしたことがありますし、日本人選手とはたくさん試合をしてきました。それでも日本の人たちは自分に声援をおくってくれます。また、いつの日か日本で戦いたいと思っています。いつも応援ありがとうございます」

■視聴方法(予定)
6月23日(日)
午前0時45分~ U-NEXT
■放送予定
6月23日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC Fight Pass
午前0時45分~U-NEXT

■UFC ABC06対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
イクラム・アリスケロフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<ミドル級/5分3R>
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
アントニオ・トロッコリ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
ヴォルカン・オズデミア(スイス)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ジャレッド・ゴードン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
リナット・ファクレトディノフ(ロシア)
ニコラス・ダルビー(デンマーク)

<バンタム級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
カン・ギョンホ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・ガジヤスロフ(バーレーン)
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
シャオ・ロン(中国)

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