カテゴリー
45 AB DWCS MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024Ep05 UFC UFN アンガド・ビシュト キル・シン・サホタ シー・ミン ダニー・マコーマック ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チュウ・カンチエ ドン・フアシャン フン・シャオカン ユ・スヨン 原口伸 本野美樹 河名マスト 透暉鷹

【Road to UFC2024Ep05&Ep06】20日/DWCS、23日/Road to UFC準決勝、24日/UFN(日付は現地時間)

【写真】準々決勝は不戦勝だった本野は、昨年10月のリベンジ戦となるフン戦を準決勝で戦う (C) Zuffa/UFC

16日(火)、UFCよりRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが8月23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われることが発表された。
Text by Manabu Takashima

フライ級、バンタム級、フェザー級と女子ストロー級で争われている今年のRoad to UFCだが、階級ごとでいえば以下の準々決勝が2つのエピソードで実施され、日本国内での中継は24日(土)の午前10と正午スタートと模様だ。

【フライ級】
<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ(英国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
アンガド・ビシュト(インド)
ルエル・パニャーレス(フィリピン)

【バンタム級】
<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国)
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
透暉鷹(日本)
チィルイイースー・バールガン(中国)

【フェザー級】
<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
原口伸(日本)
チュウ・カンチエ(中国)

<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
河名マスト(日本)
シェ・ビン(中国)

【女子ストロー級】
<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
フン・シャオカン(中国)
本野美樹(日本)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
ドン・フアシャン(中国)
シー・ミン(中国)

【ワンマッチ】
<女子フライ級/5分3R>
ヤン・チーフイ(中国)
ダニー・マコーマック(アイルランド)

など5月のEp02のワンマッチでパウラ・ルナを破った中国のワン・ソンはトーナメント参加者より一足早く契約を果たし、同大会の翌日=24日(土・同)に同所で開催されるUFN243でヴィクトリア・レオナルドと対戦することが決まっている。UFC APEXではUFN243、Road to UFCの2つエピソードに加え20日(火・同)にDana White’s Contender Seriesの第2週、27日(火・同)には第3週が実施される。


The post 【Road to UFC2024Ep05&Ep06】20日/DWCS、23日/Road to UFC準決勝、24日/UFN(日付は現地時間) first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 Road to UFC UFC YouTube エメリヤーエンコ・ヒョードル パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 伊藤盛一郎 松井斗輝 秋葉太樹

【Pancrase346】伊藤盛一郎に挑戦、サロハイディノフ「経験不足? アマで勝つ難しさが分かっていない」

【写真】IMMAFの世界王者は、既に国内老舗団体のチャンピオンレベルにあるといっても過言でない(C)MMAPLANET

21日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase346でムハンマド・サロハイディノフがフライ級KOP伊藤盛一郎に挑戦する。
Text by Manabu Takashima

2023年2月に行われたIMMAF世界大会でフライ級を制したサロハイディノフは、その7カ月後に日本の地=パンクラスでプロデビューを果たした。

それから僅か10カ月──秋葉太樹、松井斗輝を下したサロハイディノフは、プロ3戦目にしてパンクラスの頂点に挑む。ケージのなかのパフォーマンスを見れば、納得の王座挑戦だが、その実──サロハイディノフに関しても、彼を生んだタジキスタンのMMAについても我々はほとんど分かっていない。ほんの数年前まで中央アジアのMMAにあって最弱だったが、今やIMMAFで世界有数のアマMMA強豪国になったタジキスタンMMAの実情と、タイトルマッチについてチャレンジャー=サロハイディノフに尋ねた。


──10日後に伊藤盛一郎選手の持つフライ級のベルトに挑戦します(※取材は7月10日に行われた)。今の調子を教えてください。

「何も普段と変わらない。まだプロ3戦目でも、アマチュア時代に本当にタフな相手と戦ってきたから」

──その辺りは、また後ほど聞かせていただくとして、パンクラス3戦目でベルトに挑むことになること昨年のデビュー戦時に想像できていましたか。

「もちろんだ。過去2戦の相手も強かったし、特に2戦目で戦ったトキ・マツイは6勝0敗だった。加えて僕に負けてなお、Road to UFCのメンバーに選ばれたファイターだからね。彼のような勝ったのだから、すぐにタイトル挑戦が実現すると期待していたよ」

──なるほどです。そんなムハンマドですが、我々はタジキスタンのMMAの現状さえ分かっていないです。まずムハンマドがMMAを始めたきっかけや、それまでの格闘技歴を教えていただけますか。

「9歳から17歳までコンバットサンボをやっていた。そして2019年、17歳の時にMMAに転向したんだ」

──コンバットサンボだけで、打撃なしのスポーツサンボの経験はなかったのでしょうか。

「もちろん、スポーツサンボもやっていたし、柔道の経験もある。サンボではタジキスタンのチャンピオンになって、マスター・オブ・スポーツのサティフィケートを取得している」

──サンボマスターが、なぜMMAに転向したのでしょうか。

「タジキスタンではMMAの人気が高まってきて、日本でエメリヤーエンコ・ヒョードルが戦って人気者だったり、カビブ・ヌルマゴメドフの活躍を知り、自分もMMAも戦おうと思ったんだ」

──ムハンマドはIMMAFの世界王者からプロに転向を果たしましたが、タジキスタンではアマチュアからプロのMMAファイターになるのが普通のステップアップ方法なのでしょうか。

「アマチュアのキャリアはとても大切だよ。しっかりと経験を積んでからプロになるべきだと僕は思っている。加えていうと、タジキスタンには当時はプロのMMA大会は存在していなかった。ここ最近になって、ようやく活動が始まった程度だ。だからパンクラスという日本でも歴史のある組織から、オファーがあった。だから日本でプロデビューを戦うことに決めたんだ」

──実は2018年にキルギスでMMA大会の取材をした時、当時の中央アジアのMMAはカザフスタンがリードし、そこをキルギスが追いかける。ウズベキスタンが続き、正直なところタジキスタンの選手はアンダードッグばかりでした。なのでムハンマドのパンクラスでの試合や、最近のIMMAFでの活躍には驚かされていました。

「この5、6年でタジキスタンのMMAは劇的なまでに成長しているんだ。2018年当時だと公式なMMAの組織もなかった。ただし2019年からMMAの組織が創られ、今ではIMMAFのトップ3にランクされるまでになった。既に4人のUFCファイターがタジキスタンから生まれている。

実力的にはもっとUFCファイターがいても不思議じゃない。ただし、ビザを取得するのが僕らの国では難しいんだ。今ではタジキスタンが、中央アジア最弱なんてことは決してない。他の国と肩を並べている」

──押忍。ではそのアマチュアMMAですが、カザフスタンの選手などは政府や企業からのサポートがあり、アマチュアファイターでも生活ができるとIMMAFの国別対抗トーナメント=Super Cupを取材した時に聞きました。タジキスタンでも同じなのでしょうか。

「カザフスタンではMMAは五輪委員会の傘下にあって、政府のサポートを受けている。タジキスタンも同じような状況だけど、経済的な支援はカザフスタンと違って受けてはいない。ただし、公式的に文書で国の承認を受けているんだ」

──未知のタジキスタンMMAの状況が少し見えてきました。では話題をタイトル戦に戻しましょう。まず伊藤選手の印象を教えてください。

「いつも通りなんだけど、プロの経験は僕より多い。そして尊敬もしている。17勝もプロの試合で勝っているしね。ただ、経験でいえば僕はコンバットサンボやアマチュアMMAで百戦以上の経験がある。

多くの人に『なぜ、こんなに強い相手に挑戦するんだ』って質問されるけど、僕はアマのファイトで多くの経験を積んでいるから、今回のタイトル戦も凄く自信を持っている。経験不足? アマで勝つ難しさが分かっていない。タジキスタンやロシアで開催されているアマチュアMMAではタジキスタン人だけでなく、ロシア人、チェチェン人、ダゲスタン人ファイターが出ているんだ。アマの試合といってもダゲスタン人やチェチェン人に勝つこと、あの場でチャンピオンになることがどれだけ困難なことか。皆、知らないんだよ」

──では伊藤選手の極め系ファイトをどのように思っていますか。

「イトーは確かに極めの強いファイターだ。でも、それを言うなら……彼は僕のようなレスラーと戦ったことがないから、一本を取ることができるだけだよ。イトーのサブミッションのアタックは、僕には通じない。

ベストを尽くし打撃、レスリング、テイクダウンとフルパフォーマンスを見せることで、僕がベルトを巻く。全ての局面で新しい技術、新しいムハンマド・サロハイディノフを見せるつもりだ」

──今回はパンクラスのタイトル戦ですが、将来的にMMAファイターとしての目標をどこに置いていますか。

「パンクラスのチャンピオンになって、ベルトを防衛していく。その過程でマネージャーとパンクラスの方針で、どこで戦っていくのかを決めることになるだろう」

──では、最後に日本のファンに一言メッセージをお願いできますか。

「日本で2試合を戦い、僕のインスタに日本のファンが応援のメッセージを送ってくれる。それが今回のチャンピオンシップに向けても、凄くモチベーションになっているんだ。そんな皆の前で良い試合をしたい。アリガトウゴザイマス」

■Pancrase346視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後1時45分~U-NEXT

The post 【Pancrase346】伊藤盛一郎に挑戦、サロハイディノフ「経験不足? アマで勝つ難しさが分かっていない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o PANCRASE RIZIN Road to UFC UFC YouTube   キ・ウォンビン パンクラス ライカ 久米鷹介 粕谷優介

【パンクラス】雑賀“ヤン坊”達也 久米鷹介と再戦決定!

240709pancrase-saika-kume
 9月29日に立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 347。既に好カードが連発中ですが、その中でも極上なのは雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA)×久米鷹介(ALIVE)のライト級タイトルマッチでしょう。

両者は2021年12月の王座統一戦で対戦済み。1Rにパンチの交差から雑賀がフックでダウンを奪って久米をKO寸前に追い込んだシーンが秀逸。ばったりと倒れた久米の姿が今だに忘れられません。完全に雑賀が勝ったかと思いきや、久米が奇跡的に回復。2Rにテイクダウンを奪うとバックチョークから腕十字に切り替えて逆転の一本勝ちを飾っています。2021年パンクラスのベストバウトと言ってもいいでしょう。

そんな両者の再戦。雑賀はパンクラスで無双の強さを見せつけてライト級王座を戴冠。勢いに乗って参戦したRoad To UFCではキ・ウォンビンとの壮絶な打撃戦の末にTKO負けを喫しましたが、ライト級の日本人選手の中では群を抜いたストライカーなのは間違いなく、今なら逆転しても不思議ではないでしょう。

対する久米は39歳。さすがにピークは過ぎた感はありますが、1年振りの復帰戦となった粕谷優介との試合ではグラウンドを制圧して判定勝ち。寝技に持ち込んだ時に安定感は相変わらずで、テイクダウンディフェンスに難のある雑賀にとっては天敵と言ってもいいでしょう。

久米はスタンドの打ち合いを避けてテイクダウンを狙うのは確実。雑賀は凌いで凌いでキレ味鋭い打撃を打ち込みたいところ。試合から2年半が経った事で両者のパワーバランスが変わっているのか、変わっていないのか。前戦ばりの激戦を期待します。
カテゴリー
45 AB CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP119 DEEP120 MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC YouTube 中村大介 佐伯繁 佐藤洋一郎 元谷友貴 嶋田伊吹 斎藤 朝太 木下カラテ 泉武志 瀧澤謙太 石塚雄馬 神田コウヤ 福田龍彌 誠悟 野村駿太 鈴木槙吾 阿部大治

【DEEP120】計量よもやま話。前売り完売の後楽園、佐伯代表と好調の理由を立ち話。計量後の握手率は……

13日(土)、東京都新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで明日13日(日)に文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120 IMPACTの計量が行われた。
Text by Takumi Nakamura

メインのDEEPウェルター級選手権試合をはじめ出場選手が続々と計量をクリアしていくなか、神田コウヤが68.05キロでフェザー級のリミットを約2キロと大幅にオーバー。対戦相手の木下カラテは66.05キロで計量をクリアしており、16時に行われる神田の再計量の結果によって、この試合がどういう形になるか公式アナウンスされる。


今大会は7月6日時点で前売りチケットが完売し、当日券5,000円を残すのみ。後楽園ホールもステージを作らないフルバージョン仕様で、まさに超満員の大会だ。瀧澤謙太、白川Dark陸斗、阿部大治といったRIZINを主戦場にするファイターが並びつつ、メインの鈴木×佐藤、神田×木下、野村駿太×泉武志などDEEP内で組まれた好カードが散りばめられている。

前回の後楽園大会=5月のDEEP119も前売りチケット完売だったが、元谷友貴と対戦予定だった福田龍彌の欠場で払い戻しがあったためフルハウスとはならなかったが、最近のDEEPの好調ぶりがうかがえる。計量後に佐伯繁代表にDEEP好調の理由を聞いてみた。

「ここ最近はRIZINにおけるDEEPの立ち位置が分かりやすくなってきたかもね。RIZINで試合のチャンスがないけど、試合をしたいという選手がうち(DEEP)に出るようになって。うちはRIZINを目指す選手、Road to UFCを目指す選手…色んな目標を持った選手が出てもいいと思っているから。

あとはRIZINの選手だけじゃなくて、うちで温めてきたものが、いい形になっているという実感もあります。DEEPの選手たちもファンに知ってもらえるようになって注目度が上がっているし、相本宗輝選手とか木村琉音選手とか新鋭も出てきている。CORO×瀧澤と中村大介×白川だって、瀧澤・白川にとって簡単な試合じゃないから。RIZINから来た選手とDEEPで上がってきた選手がやる図式も面白いし、DEEPで温めてきたカードも面白い。今はすごくわかりやすいイベントが作れてますよ」

佐伯代表によれば、正式発表こそまだではあるものの、秋までの主要マッチメイクもほぼほぼ決まりつつあるということ。正式アナウンスを待ちたい。

ちなみにDEEPでは計量→写真撮影→選手挨拶という順で計量が行われるのだが、選手挨拶を終えてそのままステージから降りる選手もいれば、双方のコメントが終わって握手を交わしてリングを降りる選手もいる。この日はアマチュアルールも合わせて全11試合中6試合で握手が交わされ、握手率は54.5%だった。

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP120 対戦カード

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]鈴木槙吾:76.95キロ
[挑戦者]佐藤洋一郎:77.05キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.45キロ
瀧澤謙太:61.50キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.20キロ
白川Dark陸斗:66.20キロ

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治:77.40キロ
嶋田伊吹:77.30キロ

<フェザー級/5分3R>
神田コウヤ:68.05キロ
木下カラテ:66.05キロ

<ライト級/5分3R>
野村駿太:70.75キロ
泉武志:70.70キロ

<メガトン級/5分2R>
誠悟:119.30キロ
朝太:103.90キロ

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬:70.75キロ
佐々木大:70.75キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
相本宗輝:67.95キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.10キロ
斎藤璃貴:57.00キロ

<アマチュアルール フェザー級/3分2R>
菅涼星:66.15キロ
平石光一:65.90キロ

The post 【DEEP120】計量よもやま話。前売り完売の後楽園、佐伯代表と好調の理由を立ち話。計量後の握手率は…… first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP120 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN RIZIN47 Road to UFC UFC YouTube イー・チャア リー・カイウェン 中村大介 佐藤洋一郎 修斗 嶋田伊吹 斎藤 朝太 木下カラテ 松根良太 泉武志 海外 瀧澤謙太 牛久絢太郎 石塚雄馬 神田コウヤ 誠悟 野村駿太 鈴木槙吾 阿部大治 青井人

【DEEP120】初の連敗から復帰、木下カラテ戦へ。神田コウヤ「MMAのMがミックスではなくメルトに」

【写真】Bushidoというニックネームとともに、神田のMMAへの探求心は増す一方だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

14日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120で、神田コウヤが木下カラテと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

神田にとってはRoad to UFC準決勝のリー・カイウェン戦、青井人とのDEEPフェザー王座防衛戦と連敗からの復帰戦となる。この2試合を通じて神田が得たものとは。自分の中にあるMMAの変化とマインドを語ってくれた。


連勝している時より今のほうが好奇心は旺盛です

――SNSでは神田「Bushido」コウヤというニックネームが付いています。いつからBushidoをつけるようになったのですか。

「Road to UFCに出場してから、ですね。海外で戦う時に、単に名前だけよりもニックネームがあったほうがインパクトも大きいかなと思って。海外ではPRIDE武士道も知られていますし、UFCでもまだ誰も付けていない日本語を探して『Bushido』にしました」

――なるほど。そのRTUで敗れ、続いてDEEPのベルトも失いました。試合直後には、どんな想いでしたか。

「直後、ですか。不甲斐ない負け方ではなかったと思いますし、防衛戦の義務も終わったので次はRIZINに出たいと思いました」

――SNSでは6月9日のRIZIN47出場をアピールしていたようですね。

「そうなんですよ。本来はアピールしないで出場できるのが一番なんですけど。ただ、最近は海外の選手も増えて日本人の出場枠も減っていると思うので、SNSでアピールしてみました」

――ということは、DEEPのベルトを失ったあともRIZINなりRTUへの意欲は失っていなかった、と。

「もちろんです。RTUも出られるうちは出たいです。連敗していたので今年のRTUは難しいと思いましたけど、チャンスがあるうちは出たいですね」

――RTUは神田選手に勝利したリー・カイウェンが、決勝でイー・チャアに敗れました。

「しかも計量もオーバーで(苦笑)」

―カイウェンに対して「自分に勝っておいて、決勝でそれはないだろう」とは思いますか。

「う~ん……、やっぱりトーナメントは大変ですよ。短期間で何試合もするから、途中で気持ちが切れることもあると思います。減量も大変だし、怪我もあったりして」

――神田選手はRTUが終わったあと、すぐに気持ちを切り替えることはできましたか。

「はい。RIZINにしろRTUにしろ、次の試合で王座防衛できないとチャンスはないと思っていました。それと、ベルトを巻いたら防衛戦をやるのは義務じゃないですか。僕の場合は、前の王者の牛久絢太郎選手があまり防衛戦をやっていないことに対して、良くは思っていなかったので。王者としての義務は果たすべきだし、果たせないなら返上すべきというのが僕の考えです」

――RTUと青井戦を経て、自分の中でプラスになったことはありますか。ファイターとして黒星はマイナスとなるかもしれません。しかし、そのマイナスを糧にどう生きるのか。

「連敗したのが初めてだったので、初心に戻る良い機会だなって捉えています。連勝している時より今のほうが、『自分はどこまでできるのか』という好奇心は旺盛ですね」

――その好奇心は、どのようなところに表れているのでしょうか。

「今は練習していて、『どんどんMMAになってきている』と思っています」

左右の乖離を少なくしていけば海外の選手にも負けない

――どんどんMMAになってきている……とは?

「MMAのMが、自分にとってはミックス(Mixed=混ざった)ではなく、メルト(Melted=溶けた)になってきています。全ての要素が溶けて一つになる。それは打投極という要素だけではなく、左右の乖離も少なくなってきたと思いますね」

――左右の乖離というのは、構えやスイッチということですか。

「そうです。自分の性格的に、オーソドックスで構えた時とサウスポーで構えた時に差があるのは好きじゃなくて。そういう差をなくしたかったんですよ。海外の選手と戦うためには必要だと感じていました。海外の選手と比べてもフレームやリーチはあると思うので、その左右の乖離を少なくしていけば負けないかな、と」

――確かにもうMMAはスイッチという概念すら無くなりつつあります。

「UFCとかだと、絶え間なく自然と構えが変わりながら動いていますからね。それがミックスではなくメルトということなんですよ」

――後悔などではなく「カイウェン戦や青井戦の時に、これができていれば……」と思えるほど、今は仕上がっている状態ですか。

「その自負はあります。あとはコンディション次第ですね。でも自分は、コンディションづくりは上手いほうだと思うので」

――コンディションや減量方法も含めて、神田選手は研究者タイプのように感じます。

「あぁ、そうなんですかね。常に情報に対してはアンテナを張っておくようにはしています。自分が興味あるものだけですけど……やっぱり格闘技は自分のビジネスですから」

――格闘技が自分のビジネスである。その感覚は以前から持っていましたか。

「デビューした頃は、そう思えなかったですね。やっぱりデビュー当時はファイトマネーも安かったし。だけど今はファイトマネーも、デビューの頃と比べたら遥かに高いです。そういうことの積み重ねで意識は変わっていきますよ。

僕はプロのファイターとして、常に高い品質のものを提供していきたいです。今の環境に全然満足していないし、もっと成功したい。もっと稼ぎたい。そうなることで自分の発言にも説得力が増していくじゃないですか」

――もう神田選手もプロデビューして6年が経ち、ジムで後輩たちが増えていることも影響していますか。

「ジムの後輩たちは……、僕はライバルとして見ていますね」

――えっ!?

「刺激し合えるライバルというか。結果って、自分の努力の成果じゃないですか。僕のほうが長くMMAをやっているのに、ここで後輩に越されてしまうと――という感じで『絶対に負けたくない』と思っています。お互いにそう考えることができると、ジム全体が良くなりますし。後輩たちもそう考えて頑張ってほしいです」

――ジムの先輩である松根良太さんのTHE BLACKBELT JAPAN沖縄にも行ってきたそうですね。

「修斗沖縄大会の時には選手のセコンドで行っていましたけど、大会がある時は松根さんも忙しくて、なかなかお話できない。だからジムをリニューアルされたということもあり、大会がない時に沖縄に行ってきました。

沖縄に行ったのは、練習よりもマインドの部分が大きいです。自分を鼓舞するために――連敗して気持ちが落ちている時に、沖縄で松根さんと話すと気持ちも上がるかなと思って。おかげで気持ちも落ち着きました」

――そうした経験と変化を踏まえ、次の木下戦はどんな試合を見せたいですか。

「木下選手は一撃必殺の打撃を持っていて、勝ちっぷりも負けっぷりも良い選手だと思います。最近は構えが変わりましたよね。HEARTS特有の、ガードを固めて前に出るスタイルが最近のKO勝ちに繋がっているのかなって思います。

自分も構えというか、左右の差がなくなって良い感じになってきています。フィニッシュを狙う木下選手が相手なら、自分もフィニッシュできる確率は上がる。自分もピンチから逃げずにチャンスを掴みに行きたいですね」

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP120 対戦カード

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
佐藤洋一郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
CORO(日本)
瀧澤謙太(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
白川Dark陸斗(日本)

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
嶋田伊吹(日本)

<フェザー級/5分3R>
神田コウヤ(日本)
木下カラテ(日本)

<ライト級/5分3R>
野村駿太(日本)
泉武志(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
朝太(日本)

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬(日本)
佐々木大(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
相本宗輝(日本)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
斎藤璃貴(日本)

<アマチュアルール フェザー級/3分2R>
菅涼星(日本)
平石光一(日本)

The post 【DEEP120】初の連敗から復帰、木下カラテ戦へ。神田コウヤ「MMAのMがミックスではなくメルトに」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator Challenger Series02 Gladiator CS02 LFA MMA MMAPLANET o Progress RIZIN Road to UFC UFC YouTube ガブリエル・シウバ ジョゼ・アルド ソドノムドルジ・プレブドルジ チャンネル テムーレン・アルギルマー パン・ジェヒョク ユ・スヨン 上久保周哉 南友之輔 松嶋こよみ 石田拓穂 竹内稔 竹本啓哉

【Gladiator CS02】竹内稔のProgress王座に挑戦、上久保周哉「MMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

【写真】上久保にとってグラップリングは遊びではなく、Part of MMAの真剣勝負 (C) RANK5/ GYO DOK LEE

今日12日(金)に会場非公開、無観客&配信専門大会として開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj で上久保周哉がProgressフェザー級チャンピオン竹内稔に挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年のRoad to UFCはベスト4に終わり、12月にGLADIATORで再起した上久保は2月のGLADIATOR CS旗揚げ戦で強豪から勝利を挙げて、Road to UFC再挑戦を狙っていた。しかし、股関節が悲鳴をあげガブリエル・シウバ戦は流れ、Road to UFC再出場はならなかった。

そんな上久保はUFCに向けて、LFAからステップアップを果たすことを決めた。北米ナンバーワン・フィーダーショーでの厳しい戦いに向けて、試運転のグラップリング王座戦を戦う。このグラップリングマッチは、キング・オブ・アナコンダ=竹内の一発の強さを認めた上で、自身のMMAを貫いて勝利を得ることができるか──という勝負論ある戦いとなる。


こんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる

――竹内稔選手の持つProgressフェザー級王座に挑戦。なんとも意外で、そして楽しみな一戦──なのですが、なぜ?と思ってしまう戦いが決まりました。

「そうですね、実はRoad to UFC出場を目指して2月のGLADIATOR CHALLENGER SEREISでLFAのガブリエル・シウバと戦うことが決まっていました。それが正式発表の前に股関節のケガで戦うことができなくなって。最初は片側だったのが、両側を傷める状態になりました。試合が決まってから痛みがだんだんとひどくなっていって。蹴りが使えなくなり、パンチのミットにも支障が出て。一番酷い時は普通に歩くのも15分間が限度という感じになり、試合ができるコンディションではなくなってしまいました。

試合はやりたかったです。それはRoad to UFCに向けて、強い相手に勝つことは必要だったし。でも、その体にできなかった。練習ができないのに試合をするのか。同時に試合をしないと次に繋がらない。ブラジルから選手を呼んでもらって、長谷川さんが色々と動いてくれた。そこまでしてくれているのに、この試合をしないで良いのかという想いもありました。様々なチャンスを棒に振るのかと」

──でも戦える状態ではなかったと。それで終わりでなく、次を考えてのことなら戦わなくて正解かと思います。結果、4月ぐらいまで練習はできていなかったと聞いていますし。

「かなり練習はしなかったです。ただ、しなくても良くなるものではなくて。放っておいて完治するものでなく、できるだけより良い状態を保つために努力をするというのが現実で」

──人工関節を入れる必要があるかもという話を聞いた時には、絶望的な気持ちになりました。

「そうですね……。入れるとすれば、引退してからですね。痛みがマシになっても、これまで通りに動けないと意味がないですし。それ以前に歩くにも痛い、起きるのも痛いという状態でした」

──現状というのは?

「切らないで治療を進め、2月と比べるとそれは良くなりました。練習中も気は使っていますけど、MMAファイターなんだから、ケガをしていない関節の方が少ないですよ(笑)」

──2月の試合がなくなった時点で、Road to UFCは諦めていたのでしょうか。

「ほとんど諦めていたけど、名前が出揃うまでは出場した場合のことは考えていました。出られた時のために、やれる治療を全部やることにして。そういう準備はしていました」

──結果、出場権は与えられませんでした。

「あの時は正直、2月に試合をしておけばという気持ちにはなりました。でも、やっていると5月に戦うことはできなかったかもしれないですしね。短期間の連戦はきつかったと、今は思っています」

──その状態でシウバ戦をクリアしたとしても、手負いが過ぎる上久保選手とユ・スヨンの試合など、見たくないと正直に思います。

「う~ん、Road to UFCに関しては、如何に良いコンディションを保つことができるのか。そこが大きいですからね。あの時の自分では、上手く創れなかったと思います」

──その結果がGLADIATOR CHALLENGER SERIESでPROGRESSのタイトル戦になったというのは?

「Road to UFCがなくなってから、今後に関してはLFAやあそこと並ぶ場所で戦っていこうと考えていました。その方が、情熱を向けることもできるし、結果を残せば目標にも自ずと近づくので。そこでLFAに向けて長谷川さんが動いてくれて。

と同時に現状としては、治療も続けてきて練習スケジュールも色々と変えました。ケアに当てている時間も多いし、補強も増やしています。ただLFAを本番だとしたら、本番に向けて試運転がしたい。半年以上、試合間隔が空いているので。実際に自分がどれぐらい動けるのか、半信半疑で。MMAスパーリングも再開したのですが、まだまだトライすることもありますし」

──それ故のグラップリングマッチと。

「LFAという強い選手が立ち並ぶところでやるために、どこかのタイミングで実戦に近い試合経験がしたかった。グラップリングを実戦に近いという表現は、違っているかもしれないけど、MMAでないMMA的な試合がしたかったということです。

練習と試合で掴める感覚は全然違います。相手が対策をしてくることを越えていく必要があり、こちらが立てた作戦も当たるのかということもありますからね」

──UFCへの挑む姿勢というファクターがなくても、竹内選手と上久保選手の組み技戦はワクワクします。特にMMAグラップラーである竹本啓哉選手をアナコンダで仕留めたチャンピオンですし。

「一発のサブミッションを持っている選手……ブルーノ・プッチは一応そういう相手でしたけど、そういう相手とMMAでやってこなかった。でも、いずれ必要になってくる。そういう相手に自分のやりたいことをやらないといけないので」

──打撃がないので、失敗しても下になって殴られることはない。その状況で、竹内選手の仕留める力はより脅威になりませんか。

「ケージの中では、ある程度……一発を持っている柔術を封じ込めることはできる。まぁ僕が得意とする場所でやるから。一発は持っているかもしれないけど、普通にオープンなマットでやるのとは全然違うと思っています」

──ケージがあれば、頭を下げることができるのですか。竹内選手のアナコンダをセットするまで誘導する力と判断力に対し、ケージがあることで対抗できると?

「う~ん、まぁ偶然スパッと極まるようなことは起きないです。竹内選手はアナコンダが強いことが分かっているので。そこを考えて、MMAを見据えたグラップリングをしたいです。トップコントロールをしっかりとしたいと思います。そこで一本を取りたいという気持ちも、チョットあったりはするし。

勝つために正しい選択を瞬間、瞬間でできるのか。一本を取れそうな誘惑を我慢して、やるべきことができるのかという部分が大切になってきます。まずはポジション、万が一が起きないように自分の心を強くすることが大切です。

同時に……グラップリングでMMAファイターがトップにいて、『MMAなら俺が勝ちだ』ということは言いたくなくて。あの言い方は好きじゃないと常々思っているのですが、その腹積もりではいないといけないのも確かです。

ただ竹内選手がクローズドの中に僕を入れ続けて、『俺の勝ちだ』と思うのは自由です。けど僕はMMAファイターだからMMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

──そこも「UFCを目指さないと、頑張れない」という名言通りですか。

「言うとUFCからするとRIZINと一緒で、僕なんていなくても問題なく回り続けることができる場所です。でも、あそこにジャンプするとジョゼ・アルドが復帰した世界線に立つことができるんです。その魅力には、なかなか抗うことはできないです。

だってこんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる。体が痛くても『別にUFCファイターなら、こんなぐらいやっているだろう』と思わされるので、続けることができます」

──なるほど、です。グラップリング戦を経て体と相談もあるかもしれないですが、その後はどのように考えていますか。

「LFAで同じように厳しい相手と厳しい試合をして、勝ちたいです。なので、そこを照準にした練習をしたい。体が持たなくなるかもしれないので、できるだけ早い内に勝負を賭けたいと思っています。UFCなのか、Road to UFCなのか、そこに通じる道は自分で創ります」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ:66.05キロ
ソドノムドルジ・プレブドルジ:66.15キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:66.3キロ→66.3キロ→66.25キロ
石田拓穂:66.15キロ

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔:65.6キロ
[挑戦者] 上久保周哉:65.25キロ

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー:61.35キロ
南友之輔:61.6キロ

The post 【Gladiator CS02】竹内稔のProgress王座に挑戦、上久保周哉「MMAで勝てる戦い方で、勝ちます」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DEEP DEEP JEWELS DEEP120 MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC YouTube ジョン・リネケル パンクラス ライカ 中谷優我 原口伸 原口央 岩倉優輝 泉武志 海外 野村駿太 青木真也

【DEEP120】青木真也とタイガームエタイ─泉武志と再戦。野村駿太「自己中というか自分の試合をしたい」

【写真】青木真也との時間、タイガームエタイでの日々でどう野村が成長しているのかが確認できる試合に (C)TAKUMI NAKAMURA

14日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120 IMPACTにて野村駿太が泉武志と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年12月のDEEP後楽園大会で岩倉優輝にKO勝利し、約7カ月ぶりの試合となる野村。この期間はONE日本大会に出場した青木真也のトレーニングパートナーを務め、タイガームエタイでの武者修行を行うなど、試合以外の面で多くの経験を積んだ。希望するRoad to UFCへの出場はかなわかったが、将来的な海外進出を見据えてDEEP王座を目指す戦いに挑む。


これがプロとしての覚悟なんだ、と

――14日のDEEP後楽園大会で泉武志選手と再戦が決まった野村選手です。今回野村選手にインタビューをお願いするにあたって、青木真也選手が1月のONE日本大会に向けて野村選手にトレーニングパートナーを依頼していたという話をお伺いしました。青木選手とはどういった経緯でつながりが出来たのですか。

「格闘代理戦争に出ていた中谷優我が元々BRAVEで練習していて、青木さんと中谷が知り合いで。青木さんと一緒に練習させてもらいたいと思い、中谷を通してロータス世田谷に行かせてもらうようになったのが最初のきっかけです」

――トレーニングパートナーを依頼されたときは驚きましたか。

「驚きと自分でいいのか?という心境でしたね。僕は組み技を強化したいと思ってロータスに行かせてもらっていて、その中でも青木さんは特に強くて、毎回壁に当たりにいくぐらいの気持ちでずっとやっていたんです。だから自分が青木さんの相手が務まるのか不安でした」

――具体的にはどういった形で青木選手と一緒に練習すしていたのですか。

「もともとロータスには週2回行っていたんですけど、それプラス、青木さんがMMAの練習をする時にマンツーマンで5分3Rの相手を務めるという形でやっていました」

――試合に向けたトップ選手のスパーリングパートナーを務めるというはなかなかできない経験だと思います。青木選手と試合までの時間を過ごして感じたこと、気づいたことはなんですか。

「青木さんの強さはもちろん、青木さんの人間らしさみたいなところも見させてもらいました。あれだけ強い青木選手でも試合に向けて葛藤があったりとか。特にあの時は試合直前に相手が代わるという事態も起きたので…」

――私も現場で取材していたのですが、入場式に青木選手が姿を見せず、大会の途中でセージ・ノースカットの欠場とジョン・リネケルの代打出場が発表されるという異例の事態でした。

「自分は青木さんのセコンドでバックステージにいたんですけど、ちょうど開会式が始まる前に青木さんがチャトリさんに呼ばれて、帰ってきたら表情がガラッと変わっていたんです。タイミングとしては一度身体を動かし終えて、最後に試合に向けて上げていこうという段階で」

――まさかそこで相手が変わると言われるとは思っていないですよね。

「はい。まさに試合に向けて気持ちをグッと上げている途中で、そこで対戦相手が変わると言われたわけだから、それは(気持ちが)どん底まで落ちますよね。でもそこから青木さんはもう一度気持ちを作り直して(試合を)やるという決断をして、プロとしての心意気みたいなものを見させてもらいました。改めて青木さんは自分とは何倍も大きなスケールで戦っているんだなということを感じました」

――バックステージは相当混乱していたと思います。

「僕たちは青木さんとチャトリさんが話しているのを控室で待っている状態でしたが、やっぱり最初はかなり揉めていたみたいです。ただそこから交渉で折り合いをつけて、青木さんも久々の日本大会で自分を見に来てくれているお客さんがいることも分かっていたと思うので、控室に戻ってきてからは覚悟を決めた感じでした」

――対戦相手はすぐリネケルで決まったのですか。

「そこも結構大変で、すぐにリネケルが捕まらなかったみたいんです。会場にはいるけど、どこにいるかが分からない、みたいな。だからONEのスタッフが総出で『リネケルはどこだ!?』みたいに探し回っていて。ONEのようなメジャー団体でこんなハプニングはありえないですよね。

青木さんはいつも『自分は競技をやっているわけじゃない』と言っていて、それを体現する場面を目の当たりにして、自分なりに感じるものがありました。これがプロとしての覚悟なんだ、と」

――その一方で試合に向けた青木選手の競技者としての取り組みに触れたことも大きかったと思います。

「めちゃくちゃ勉強になりました。僕はとりあえず練習して覚えるくらいの気持ちでやっていたんですけど、青木さんは次の相手に対して自分がどう戦うかを考えたうえで、そこに必要なことを練習されているんですね。

今回僕がパートナーに指名されたのも、僕がノースカットに似ていた部分があったりもして。青木さんが八隅(孝平)さんたちと試合でこうしていくというのを煮詰めて、自分もなるべくそこに近づけられるよう心掛けていました。試合に勝つためにはこういった練習への取り組みが大事なんだなと思いましたね」

――青木選手と過ごした期間を経て、今はどのようなことを意識して練習されているのですか。

「ロータスに行き始めて約1年、青木さんのトレーニングパートナーを務めさせてもらった期間が約半年になんですけど、青木さんと過ごした半年を終えて、練習に対する本気度が変わりました。今までも遊びでやっていたわけではないのですが、練習時間になったら練習場所に行って、決まった時間の練習をするという感覚はなくなりました。

明確に自分がやるべきこと、そして自分がこうなりたいというものを見つけられたというか。実は青木さんにスパーリングパートナーをお願いされた時くらいに、青木さんに『海外に(練習に)行った方がいいよ』とアドバイスされていて、青木さんの試合が終わってタイのタイガームエタイに行ったんですよ。あっちは泥臭い感じの選手しかいないというか、良くも悪くも自分が成功すること以外は考えていないような選手が世界中から集まってくるんですね。

そういう選手たちと練習することで、僕自身も格闘技で成功するんだという気持ちが強く芽生えたし、そのために他の選手よりもたくさん試合をするとか、他の選手がやらないようなキツイ練習をやるとか、そういう考えになりました」

――タイガームエタイは世界中からMMAファイターが集まるジムですが、どんなスパーリングをしてきましたか。

「スパーリングは5分5Rくらいしかやらないんですけど、トップにいく選手は最初から最後までやるし、試合前の選手はスパーリングでも自分だけ思いっきり殴ってくる選手もいます(苦笑)。最初は僕も相手に合わせちゃうところがあって、今日の相手はレスラーなのかな、ストライカーなのかなと思いながらやっていたんですけど、そうやって相手に合わせるのは意味がないなと。途中からはどんな相手でも自分のスタイルを押しつけるようにしようと思いました」

――いい意味でここからさらに上に行きたいという選手が練習するジムなので、みんなギラギラしているでしょうね。

「そうですね。例えばスパーリングでちょっとでも引いて『あいつはダメ。練習にならない』と思われたら、全く相手にしてもらえないんで。なかには自分よりも弱い相手ばっかり選んで練習する選手もいましたけど(苦笑)、基本的にはレベルの高い者・強い者同士でバチバチにやり合うスタイルでした。で、そういうスパーリングを続けていると『また練習やろうぜ』みたいな感じになったり、街中でも話しかけてくれるようになったり、ちょっとずつお互いを認め合う感じでした」

――ちなみに著名な選手も、練習相手にはいましたか。

「自分あんまり人の名前を覚えられないんですけど(笑)、NAIZA FCのタイトルマッチを控えている選手やウズベキスタンの選手たちと練習してきました」

タイトル挑戦に繋がる試合ということだったので

――野村選手にとっては青木選手のスパーリングパートナーからタイガームエタイでの武者修行までがワンセットとして意味があったようですね。そして昨年12月以来、約7カ月ぶりの試合が決まりました。

「自分の方向性としてRord to UFC(RTU)を目指していて、RTUに参戦したいという希望は出していました。それも見越してタイガームエタイに行って。ただ今年はライト級でトーナメントが行われないということになって、ワンマッチの話もあったんですけど、ヤン坊(雑賀達也)選手がパンクラスでタイトルを獲ったばかりということもあって、そっちに決まりそうだと。

もし自分にワンマッチのチャンスがくるとしたらトーナメントの準決勝以降になるということだったので、それだったら試合間隔が空くよりも、今年はDEEPでベルトを獲って来年に備えようと思いました」

――目の前でベルトの有無でチャンスが来るかどうかの場面に出くわしたわけですね。

「はい。今年出ている選手や過去に出ている選手たちの顔ぶれを見ると、やっぱりベルトを巻いているかどうかが大事で、今の自分にはそこが足りないと思いました」

――対戦相手の泉選手とは2022年7月に対戦していて、野村選手が判定勝利していますが、あれから5連勝してタイトル戦線に浮上してきました。

「泉戦がタイトル挑戦に繋がる試合ならやる、そうじゃないとやらないという考えがあったのですが、タイトル挑戦に繋がる試合ということだったのでやろうと思いました」

――対戦相手としては泉選手にはどんな印象を持っていますか。

「レスリングの実績がある選手で、5連勝しているというところで、最後に勝ちきる力があると思います。対レスラーという部分ではBRAVEでたくさん練習していますし、対策も立ててはいるんですけど、相手がこっちに合わさざるをえない、そういう自己中というか自分の試合をしたいです」

――この間の練習で試合に対するマインドも変わりましたか。

「強い選手は全員そうなんじゃないですかね。あとはどのポジションでも自信がついてきたから、そういう考えになってきたのかもしれないです。とにかくこの試合にしっかり勝って、江藤(公洋)さんにリベンジしてベルトを巻きたいです」

――今はDEEPのベルトを巻くことが一番だと思いますが、その先には海外の大会に出ていくことが目標ですか。

「自分は昔からそういう考えですね。日本の団体に興味がないということではなくて、自分が目指すのは強い選手がいるところに行って戦う、なので」

――BRAVEの選手は海外で戦っている選手も多いですが、そこから刺激を受けることもありますか。

「すごく刺激になりますね。それこそ僕は原口伸とパンクラスに出ている望月貴史の3人でBRAVEの寮に一緒に住んでいた時期があったし、原口央と伊藤(空也)さんもジムに住み込みみたいな感じだったんです。そういう時間を過ごした仲間が先に海外の団体で試合しているので、自分もそれに続きたいという想いがありますね」

――では、今回の泉選手との試合。改めてどのようなファイトを見せていきたいですか。

「自分はもっと上で、海外で戦いたいので、みんなが認めてくれるような、野村だったらいけるなと思われる試合をしたいです。今ライト級は日本人が外国人に勝てない、海外に出ても勝つことが難しい状況なので、自分だったらいけるという試合を見せられたらと思います。あとはUFC本戦やRTUでも、結果を出している日本人はレスリング出身の選手が多いじゃないですか。僕は空手出身・ストライカーとして、そういう選手たちも倒していきたい。今回は自分にそれができることを見せる試合にしたいと思っています」

■視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

The post 【DEEP120】青木真也とタイガームエタイ─泉武志と再戦。野村駿太「自己中というか自分の試合をしたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA o PANCRASE RIZIN Road to UFC UFC パンクラス ライカ 井村塁 河村泰博 田嶋涼 矢澤諒 石井逸人 透暉鷹

【パンクラス】井村塁 キルギス人ファイター カリベクと初の国際戦!

IMG_0102
9月29日に立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 347の第一弾対戦カードとして、井村塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)×カリベク・アルジクル ウルル(キルギス/Olymp Gym Bishkek)のバンタム級ワンマッチが発表されました。

井村はパンクラスバンタム級ランキング1位。昨年、河村泰博に敗れたものの、石井逸人、田嶋涼という実力者を大接戦の末に判定勝ち。これまでに比べて粘り強さを感じさせる試合運びを見せていたのが印象的。さらに殺傷能力の高いストライカー矢澤諒をバックチョークで仕留めるなど復調ムード。チャンピオンの透暉鷹がROAD TO UFC参戦中のため早期には実現しませんが、次期挑戦者の最有力候補と言っていいでしょう。

そんな井村にぶつけるのはキルギス人ファイター のカリベク。試合内容はベールに包まれていますが、MMAは10勝1敗という綺麗な戦績。しかも、アゼルバイジャンやカザフスタンなどRIZINを席巻しつつある中央アジア出身というのが幻想を抱かせてくれます。ファイトスタイルは立っても寝ても試合を決められるオールラウンダーとの事。いいじゃありませんか。

いきなりランキング1位の井村にスカ勝ちするようだと、タイトル戦線に乱入するどころか、RIZIN上陸も視界に入る可能性十分。逆に井村が一本取ればRIZINが放っておくはずがないでしょう。先物買い必須の一戦。楽しみです。
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ エンフオルギル・バートルフー オトゴンバートル・ボルドバートル ジャダンバ・ナラントンガラグ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ボクシング 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 河名マスト 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】捲土重来、ダギースレン・チャグナードルジ「今回こそは――という気持ちで」

【写真】この体躯。リカバリーはどれほどなのだろうか (C)MMAPLANET

明日7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で、戦いの火蓋が切って落とされるフェザー級次期挑戦者決定トーナメント。その準々決勝でダギースレン・チャグナードルジがアドニス・セビジェーノと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年の王座決定トーナメントに出場したMGL-1FCフェザー級王者のダギースレンは、準決勝でチハヤフル・ズッキーニョスとの激闘を制し、決勝進出も計量失敗で不戦敗に。試合はノンタイトルで行われ、判定負けを喫した。

もう日本で戦えないかもしれないという想いだったダギースレンに届いたセカンドチャンスは、上にあるように挑戦者決定トーナメントの準決勝――そしてチーム・ラカイ・ファイターとの対戦だった。10カ月振りのMMAに向けて、ダギースレンはどのような想いでいるのかを尋ねた。


──昨年9月以来の来日が決まりました。そしてMMAを戦うのもその時以来で約10カ月ぶりとなります(※取材は6月6日に行われた)。

「王座決定戦で減量に失敗して、もう日本で試合はできないのではないかと心配していたので、このオファーを貰った時は本当に嬉しかったです。ホッとしました。GLADIATORでフェザー級トーナメントに出るのは2度目ですし、前回の反省を生かして戦いたいと思います。去年の10月からも仕事をしながらトレーニングという日々を送り、体重が増えないように注意をしてきました。

もう絶対に計量失敗を繰り返したくないですし、ナラントンガラグ先生からも強く言われました。今は今回こそはという気持ちで、練習に励んでいます」

――ダギースレンの師匠であるジャダンバ・ナラントンガラグがあの試合以降、実戦から離れても一旦底上げをしていくという方針を取っていたようですね。

「全体的に強くなっていると思います。以前は空振りが多かったので、特にストレートの精度を上げたいと思ってトレーニングを積んできました。この間、MMAの試合はしていなかたったのですがシュートボクシングの試合で出て、グラップリングのトーナメントにも参加しました。

打撃、組み技の実戦に挑戦したことで経験を積めました。特にSBで戦う時にヒジやヒザ蹴り、そして打撃から組んで投げるという練習を積んだことは、凄くMMAに生きると思います。パンチの精度を上げて、そこから組んでいくというMMAに必要な流れが成長しているはずなので。そこから先という部分で、トーナメントでは入賞できなかったですが、グラップリングの試合に出たことも役立っています」

――今回こそという気持ちが大きいということですが、去年の王座決定トーナメントに出場していた河名マスト選手がRoad to UFCで戦っていることをどのように思っていますか。

「ニャムジャルガル(トゥメンデムベレル)もそうですし、河名マスト選手もそう。GLADIATORのチャンピオンになってRoad to UFCに出場した選手を間近で見てきました。そういう風なことが身近で起きたことは、凄く刺激になっています。今回こそは絶対に優勝して、チャンピオンになって自分もRoad to UFCに行きます」

――準々決勝の相手はフィリピンのアドニス・セビジェーノです。

「ONEで戦っていた選手なので、素直に嬉しいです。セビジェーノ選手と戦って勝てば、自分の評価が上がります。なのでしっかりと研究し、対策を立てて練習をしています」

――チームメートのエンフオルギル・バートルフーが1年前に勝っていますが、何かアドバイスはありましたか。

「ハイ。四つ組の防御は強いけど、足へのテイクダウンには脆かった。そう聞いているので、しっかりと練習しています。立ち技で優勢に立って、組んでテイクダウンをしたいと思っています」

――昨年のトーナメントで勝利したチハヤフル・ズッキーニョス選手が「去年の自分とは違う。ダギースレンと戦いたい」と言っています。彼も同じ日に準々決勝で中川晧貴選手と戦います。

「そういう風に自分を意識してくれるのは、嬉しいです。ズッキーニョス選手と戦った時には、下がる場面がありました。これからは前に出て戦いたいと思っているので、あの時の自分よりも今の自分の方が遥かに強いです。そこはズッキーニョス選手とトーナメント準決勝で拳を交えることになれば、しっかりと証明したいです」

――押忍。では最後に今回のトーナメントに掛ける気持ちをお願いします。

「大会当日、一番評価されるベストバウトをしたいです。打撃、レスリング、寝技、全ての局面で圧倒します」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027 計量結果

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉:61.1キロ
[挑戦者] 竹中大地:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.9キロ
アドニス・セビジェーノ:65.8キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.0キロ
中川晧貴:66.1キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄:66.1キロ
パク・サンヒョン:67.4キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔:66.0キロ
田口翔太:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.9キロ
和田教良:56.9キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.8キロ
土本暉弘:61.2キロ

<81キロ契約/5分2R>
森井翼:80.6キロ
織田ジュラシック:80.8キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
澤田政輝:56.8キロ

<バンタム級/5分2R>
上田祐起:61.3キロ
福井竜郎:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ:57.1キロ
カーヴィ:56.6キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
鶴屋健人:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.5キロ
上野滉太:60.7キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.3キロ
友實竜也:70.5キロ

<フライ級/5分1R>
藤原浩太:55.9キロ
小早川大地:56.1キロ

The post 【Gladiator027】捲土重来、ダギースレン・チャグナードルジ「今回こそは――という気持ちで」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 K-MMA MMA MMAPLANET NavE o Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル キック ダギースレン・チャグナードルジ チェ・ドンフン チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ライカ 上田祐起 中川晧貴 中村倫也 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】和田教良と対戦、オトゴンバートル「今年のRoad to UFCのメンバーなら優勝できる」

【写真】その可能性はいかほどのモノなのか、必見のオトコンバートル (C)MMAPLANET

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で草原のモカエフことオトゴンバートル・ボルドバートルが、和田教良と対戦する。
Text by Manabu Takashima

5月、そして今大会と連続でNavEとのフライ級王座決定戦が流れた。3戦目でタイトル戦と、北米フィーダーショーやK-MMA界のフィーダーショーばかりの早々の出世試合が失したモンゴルMMA界の将来を担うオトコンバートル。とにかく試合ができたことに安堵しつつ──その先にGladiatorフライ級のベルトばかりか、来年のRoad to UFC出場を彼は見据えている。


プロとして戦いを見せたかった

──7月7日に組まれていたNavE選手とのフライ級王座決定戦が5月に続き流れてしまいましたが、和田選手と戦います。今の心境を教えてください。

「NavEとのタイトル戦が延期され、ずっとその試合に向けて練習をしていたので……。彼の負傷が治らないということで『また試合がないのか』と落ち込んでいたんだ。でも、ワダが戦ってくれるので、気持ちを創り直して練習をしてきた状態で」

──キャリア2戦のオトゴンバートル選手だけに延期や対戦相手が変更という状況はメンタル面で影響がありましたか。

「5月の試合が延期になった時は、それほどでもなかったけど……7月もNavEが無理だと伝えられた時はさすがに厳しかった。代わりの選手を見つけるということだったけど、それはどうなるかも分からないし。あの時は不安だったよ。

凄く良い練習ができていたので、もうタイトル戦でなくても、誰が相手でも試合がしかった。でも試合ができることになったので、今はもう何も問題はないよ」

──3月のオトコンバートル選手の試合を見て、とんでもないファイターが来たなという評判でした。ただ試合前に「どういう選手?」と尋ねられると、「中村倫也選手とのレスリングスパーを見る限り、レスリングは強い」と返答をしていました。それが久保選手との試合では打撃だけで試合を進め、ハイキックでダウンを奪ってのギロチンで一本勝ちという内容で、驚かされました。

「作戦としては組みで勝負することも考えていた。でも1Rと2Rは可能なだけ打撃で戦ってみようと思ったんだ。そうしたら、凄く戦いやすくて。なら、このまま打撃でいこうと。その結果だよ。

実はナラントンガラグ先生からは打撃から組むように指示を貰っていたけど、打撃でイケそうだと自分の判断で打撃勝負に出たんだ(笑)」

──作戦よりも、直感。それもありかもしれないですね。

「ナラントンガラグ先生は試合中もずっと『組め』、『組め』と叫んでいて(笑)。でも打撃を見せたいという気持ちが強くて、ああいう試合になってしまった」

──ストライカーとレスラー、定石通りに戦えば組んでテイクダウンだったかと。

「事前に相手選手の組み、特に防御はそれほど上手くないことは分かっていた。だから組んで倒せば、もっと試合を早く終わらせることもできたかと思う。ただプロとして戦いを見せたかったんだ」

──フィニッシュの前、右ミドル、右ロー。そして右の蹴りを見せるように動き、スイッチして左ハイという素晴らしい蹴りが決まりました。

「スパーリングで試したことはあったけど、特に磨いていてきた蹴りではなかった。試合をしていて、『やってみようかな』というぐらいで蹴ったんだ」

──その後、シングルを仕掛けてきた久保選手をギロチンに捕えました。あの首を取る動きは、レスラーとして体に沁みついているものなのでしょうか。

「相手の組み方は、防ぎながら首が取れる状態だった。その時にナラントンガラグ先生から『金網に押し付けろ』という指示があって、その声に従ったんだ。そうすると、凄くギロチンを極めやすい形になった」

──そこはトンガーの言うことに従うと(笑)。

「ハハハハハハ。まぁ、そういうことかな(笑)」

──まだ2戦目、打撃にも自信がつきましたか。

「やっぱり僕の課題は打撃の強化なので、凄く自信になったよ。あの試合があって、今はより強くなっているしね」

彼の覚悟とか、別に何も想うところはない

──次の対戦相手の和田選手ですが、1度は対戦を固辞した。しかし一晩経って「強い相手と戦わないなら、何のためにMMAをやっているのか。ここで戦わないと後悔する」と覚悟を決めてオトゴンバートル選手との試合を受けたそうです。

「まぁ彼の覚悟とか、別に何も想うところはないよ。彼が断わって試合がなくなるかもしれないという状況で、翌日に戦うということを聞かされたから、とにかく試合がなくならなくて良かったと。本当にそこにつきる」

──なるほどです(苦笑)。では和田選手の印象を教えてください。

「良い選手だよ。クリンチになると強さを発揮する。なので、次は僕の組みを見せたいと思う(笑)」

──和田選手と戦うことで、同じグラップラーのNavE選手対策なるという考えはありますか。

「試合経験を積むのだから、役には立つよ(笑)。実は前の試合で組まなかったことで『本当は組みが強くないんじゃないか』とか言われたから、今回の試合はとにかく組み勝ちたい。それはNavEとの試合でも同じ、グラップリングが強いなら、それより強いことを組んで照明したいと思う」

──では和田選手と2月に対戦して、勝利したチェ・ドンフンがRoad to UFCにステップアップ。初戦で前回の準優勝者に勝ちました。その事実を意識することはありますか。

「彼がチェ・ドンフンと戦ったことは、意識している。僕の方がチェ・ドンフンより上だと見せつけたい。そして、次のRoad to UFCには出たい。今年のRoad to UFCもフライ級の試合には注目してチェックしている。ただ、あのメンバーなら僕は優勝できると素直に思った。

GLADIATORからRoad to UFCにステップアップしている選手もいるし。そこを意識して、次の試合もインパクトのあるファイトをして、10月にNavEとのタイトル戦に繋げたい」

──Road to UFCを見据えてインパクトを残すなら、また打撃ではないですか。

「あぁ、なら相手に合わせるよ。組んで来たら組む、打撃で来たら打撃で勝負しようと思う(笑)」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】和田教良と対戦、オトゴンバートル「今年のRoad to UFCのメンバーなら優勝できる」 first appeared on MMAPLANET.