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LDH martial arts MMA MMAPLANET News o Road to UFC Road to UFC ASIA 2022 UFC   ググン・グスマン 中村倫也 風間敏臣 髙谷裕之

『ROAD TO UFC ASIA 2022』準決勝を控える中村倫也、LDH martial artsとの契約解除が発表される

弊社所属格闘家 中村倫也に関するお知らせ(EX FIGHT)

10日午後8時、サラリとだが重大な発表がEX FIGHTのホームページで発表されている。

「弊社所属格闘家 中村倫也に関するお知らせ」という題目の下、髙谷裕之代表取締役CEOの名で『平素よりEXIFHTを応援いただき誠にありがとうございます。この度、弊社所属格闘家の中村倫也を本日付けで契約解除といたしました。これまで応援していただいたファンの皆さま並びに関係者の皆さまには深くお詫び申し上げます。EXFIGHTは引き続き、若き格闘家の夢をサポートしてまいりますので今後とも応援のほどよろしくお願いいたします』という発表がなされた。

契約解除理由などは一切記されていないが、LDHが本気で格闘技界と関わり、新たなエンターテイメントを構築する先駆けとしていち早く支配下選手となった中村の契約解除は、一企業の判断として非常に重いことであることは間違いない。

Rinya Nakamura(Tapology)

中村倫也(格闘家)(Wikipedia)

 中村倫也についてはこちらを参照。6月10日にシンガポールで開催された『ROAD TO UFC ASIA 2022』Episode 3でググン・グスマンに1Rキーロックで勝利し1回戦突破。風間敏臣との準決勝が予定されています。続きを読む・・・
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LDH martial arts MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC   ググン・グスマン 中村倫也 修斗 風間敏臣 髙谷裕之

【LDH martial arts & Road to UFC】LDH martial artsが中村倫也との契約解除を発表!!!!

【写真】一体、何があったのか……(C)MMAPLANET

10日午後8時、サラリとだが重大な発表がEX FIGHTのホームページで発表されている。

「弊社所属格闘家 中村倫也に関するお知らせ」という題目の下、髙谷裕之代表取締役CEOの名で『平素よりEXIFHTを応援いただき誠にありがとうございます。この度、弊社所属格闘家の中村倫也を本日付けで契約解除といたしました。これまで応援していただいたファンの皆さま並びに関係者の皆さまには深くお詫び申し上げます。EXFIGHTは引き続き、若き格闘家の夢をサポートしてまいりますので今後とも応援のほどよろしくお願いいたします』という発表がなされた。


契約解除理由などは一切記されていないが、LDHが本気で格闘技界と関わり、新たなエンターテイメントを構築する先駆けとしていち早く支配下選手となった中村の契約解除は、一企業の判断として非常に重いことであることは間違いない。

中村は格闘DREAMERSからプロ修斗でデビュー、キャリア3戦目でPOUNDSTORMのメインを張り、6月にはRoad to UFCに参戦しググン・グスマンをアメリカーナで一蹴、10月には準決勝の風間敏臣戦が控えている。

今後、LDH martial artsは格闘技事業を変わらず展開していくことがリリースから確認できるが、この件に関して中村サイドから何かアクションがあるのか。MMAは続け、Road to UFCに関してはイリディウムがマネージメントしており継続参戦、所属ジムも新たに設けるという話も一部から伝わってくるが――果たして。

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ABEMA BELLATOR LFA MMA MMAPLANET o PFL Road to UFC UFC UFC ESPN40 オンラ・ンサン ブライアン・バトル マフクアンドレ・バリユー 佐藤天 工藤諒司 海外

【UFC ESPN40】バトル戦前の佐藤天に訊く、海外志向熱の高まり再び―02―「僕たち羊じゃないんで」

【写真】佐藤の右隣がオンラ・ンサン。左が今回、メインのトレーニングパートナーだったマフクアンドレ・バリユー(C)TAKASHI SATO

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」で、ブライアン・バトルと対戦する佐藤天インタビュー後編。

絶対に負けられない戦いを前にして、海外志向が再び増えつつあるJ-MMA界について言及してもらった。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


――では工藤諒司選手、かつてのチームメイトがプロモーションは違いますが、PFLであの状況でKO勝ちしたことは?

「もちろん、刺激になります。初戦はセコンドをしていて、感じるモノはあります。今は練習している場所は違いますが、レベルの高いところで試合をして勝ちたいという部分には当然、力を貰っています。工藤は後輩だからこそ、チームメイトと同様に僕も結果を出さないといけないという気持ちにされます」

――最近、UFCを目指す。あるいは、海外を目指すという空気が、以前より高まってきたように感じます。

「良いことだと思います。以前から話させてもらっていたのですが、国内で戦うというだけでない選択肢が明らかに見えてきたことは。平良選手がUFCと契約し、BellatorやPFLに日本人選手がいて。Road to UFCが開催されたと思ったら、LFAにも田中選手とマスト君が出る。日本人ファイターが海外で試合ができるということが、可視化されれば選択肢は絶対に増えてきます。その方が、絶対に良いと思います。

右に倣えではなくて、自分がやりたいことをやっているのに、皆と同じことをやらないといけない風になってしまう。そうならないためにも、自分の芯を持つことが大切だと思っています」

――海外志向、ここに右に倣えとならなるかもしれないです。以前のように。

「羊じゃないんで、僕たち(笑)。声が大きなところ、笛を吹かれて流れるというのは……あると思うので。ただし、その中で自分を持っている選手が格好良いです。木下(憂朔)君がコンテンダーシリーズに出場するので、ラスベガスに一度来るようで。その時に合流することになっています。

フロリダに来る予定だったけど、その時は自分の部屋に泊まるっていう話もあったんです。でも8月30日だと、ファイトキャンプにならないので試合後にまた来るような形になったようです。EX FIGHT勢も来る予定だったのが、ケガとかで来られなくなったんですよね」

――ABEMAの海外修行プログラムも、明らかにこの空気を後押ししていますね。そんななか、もう試合が直前になってきました。

「今回はヘンリーに、グレッグ。練習パートナーのマフクだけでなく、日本からニックさんも来てくれて万全の態勢で試合に臨めます。3度目の正直で、次こそは勝ちます」

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ABEMA LFA LFA138 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC アライジャ・ジョンズ 森戸新士 河名マスト 海外

【LFA138】LFA初陣=ジョンズ戦へ、河名マスト―02―「LFAという団体でUFCを目指す日本人がいることを」

【写真】現地時間の2日(火)にオクラホマ入りした河名。後ろに小さく見える建物が今回の会場であるグランドホテル・カジノ&リゾート。ショーニーの街にはいくつかカジノが点在しているが、ここが最大級だ(C)MMAPLANET

5日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138でアライジャ・ジョンズと対戦する河名マスト・インタビュー後編。

1年で6試合、グラップリングも2試合を戦ったことでMMAファイターとして、グレコの強さをいかんなく発揮し始めた河名は、声を大にすることなく過去の例のないステップアップ方法を邁進している。

<河名マスト・インタビューPart.01はコチラから>


――6月にグラジエイター内のプログレス・ルールで、国内トップ柔術家の森戸新士選手と戦いました。あの経験をどのように感じていますか。

「今後、森戸選手と同じような技量を持つ選手と戦うこともあるかもしれないですし、良かったです。森戸さんに試合を創ってもらいましたね。跳びつきとか、練習でも経験したことがなかったなか、ガチンコの試合で引き込んでくる相手と戦うことが収穫になりました。打撃がないなかでも、あの緊張感のあるなかで森戸選手と試合ができて良かったです」

――森戸選手はMMA歴で河名選手を上回る経験の持ち主をプログレスで極めてきました。対して極めさせず、ポイントで勝ったことに関してはどのように捉えていますか。

「MMAファイターとして認められていない……MMAを始めたときに、『もう取られても良い』と吹っ切れて、とにかく守る練習をしてきたことが、ここに来て生きていると感じました。ワキ差しを深くした時に腕十字に入られてのですが、パニックになることなく対処できました」

――短期間で急激に吸収してきた河名選手ですが、改めてアライジャ・ジョンズの印象を教えてください。

「レスリングができるタイプで、相手がテイクダウンディフェンス力が落ちる場合は打撃を織り交ぜて組んで倒す。そこからコントロールしますが、寝技が強い相手にはとにかく切って組ませず、打撃で勝負をしています。戦い方を分けている選手です」

――つまり、切ってくるファイトになることが予想されますが、どのような対策を考えていますか。

「近づいて、どれだけ自分を押し付けることができるか。とにかくワンテイクするまで気持ちを切らさず戦います。実戦経験を積み、上でコントロールすることはできてきたので、そこで殴る。隙あらば極めたいと思います(笑)」

――そこで笑ってしまうのは?

「そんな簡単に隙を作ってくれる選手だと思っていないからです(笑)。5分3R使って、気持ちを折る。折れた時に一気呵成に攻めたいです」

――現状バックグラブとバックコントロール、どちらが戦いやすいですか。

「今は足をフックしない状態の方が、上にいられる自信はあります。ただ、相手が萎えた時に……蓋しかないイメージを持っていると思うので、その隙をついて取りにいければと思います」

――ワンフックか、両足か。

「そこは楽しみにしていてください(笑)」

――ところで計量の前々日に現地入り、減量の方は?

「水抜きの量を減らして行こうと、思っています。そもそも減量幅が大きいわけではないので、それほど不安ではないです」

――ではLFA初戦から、この後に関してどのような青写真を描いていますか。

「今回の相手はLFAでタイトルマッチを戦っている選手なので、勝てばある程度認めてもらえる相手です。認めてもらって、UFCに近づく試合にしたいです」

――ここでインパクトを残せば、コンテンダーシリーズもあるかもしれないです。

「……そこまでは考えていなかったです(笑)。この1年、目の前の試合を勝つことでPOUNDSTORMや今回のLFAにつながってきました。願ってはいましたが、希望ぐらいに思っていたものに近づけたので、ここもこの試合に集中しています。

とにかくデビューの時に『いつかは』と思っていたけど、1年後にこんな風に海外で試合ができるなんて思っていなかったです」

――そう考えると、1年目に試合を詰め込んだことは良かったですね。

「ハイ。結局、成長できるのは試合だと思っています。これだけ試合数をこなせたのも、それが可能になる練習環境があったからです。そこは本当に良かったです。試合が続くので、それだけ気持ちも入った練習ができました。それに試合があるから、格闘技に集中した生活ができていたので」

――では、改めてLFA挑戦への意気込みをお願いします。

「日本だと土曜日の昼頃、MMAが好きな人が試合をチェックしてくれると思います。この試合に向けて、色々な人が協力をしてくれました。本当に感謝の気持ちしかないです。Road to UFCに続き、ABEMAでLFAが中継される。UFCに挑戦しようとする日本人がいるということが認知され始めたなかで、UFCを目指す方法がRoad to UFCだけでなく、日本の団体でチャンピオンになるだけでもない。

米国のLFAという団体で……北米ではオーソドックスな目指し方であるLFAで、日本人がUFCを目指す。そういう日本人がいるぞっていうのを知ってもらえるような試合をしたいと思います」

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LFA MMA o RIZIN Road to UFC UFC YouTube   ジョゼ・エンヒッキ ダナ・ホワイト パンクラス 住村竜市朗 木下憂朔

木下憂朔が8.30『Dana White’s Contender Series 52』に出場



 2022年8月30日(日本時間31日)に米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される「ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2022 第6週(DWCS 2022:Week6)」に、木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組)が出場することを、自身のSNSで発表した。

「コンテンダーシリーズ」は、UFCのダナ・ホワイト代表が新たな選手をスカウトすることを目的とした大会で、ESPN+で放送されている。このシーズン6の第6週のウェルター級戦に木下は出場。ブラジルのジョゼ・エンヒッキと対戦する。

Yusaku Kinoshita(Sherdog)

木下憂朔(RIZIN)

 木下憂朔は大阪府出身で現在21歳(試合時は22歳)。ウェルター級でMMA戦績5勝1敗。



 唯一の敗戦は昨年11月の『RIZIN TRIGGER 1st』で行われた住村竜市朗戦ですが、内容では圧倒したにも関わらず最後にケージを掴んで踏みつけたことによる反則負けでした。『ROAD TO UFC』で当初予定されていたウェルター級トーナメントが消滅したこともあり、今回のDWCS出場となります。

Jose Henrique Souza(Sherdog)

Jose Henrique(Tapology)

 対戦相手のジョゼ・エンヒッキはMMA戦績5勝0敗。5月の『LFA 132: Gomes vs. Costa』で行われたペドロ・オリヴェイラ戦は判定決着でしたが、その前までは全て2R以内にTKO勝ちしています。身長195cmと183cmの木下より12cmも高く、ここまでミドル級で試合をしてきたもののUFCとの契約が懸かった今回階級を落としてきたのも脅威です。続きを読む・・・
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ABEMA LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC ジョゼ・エンヒッキ ダナ・ホワイト ニュース パンクラス 木下憂朔

【DWCS2022#06】木下憂朔、コンテンダーシリーズ出場決定。ノヴァ所属195センチのエンヒッキと対戦

【写真】コンテンダーシリーズ挑戦、4月29日が現時点での国内最終戦となることを願いたい(C)MMAPLANET

30日(土)、木下憂朔が自らのSNSで8月30日(火・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2022第6週に出場し、ブラジルのジョゼ・エンヒッキと対戦することを発表している。

このビッグニュースを公式発表を前に木下が自ら発したのは、対戦相手サイドが早々にSNSで木下の名前を出してコンテンダーシリーズで戦うことを明らかとしたからだ。


Road to UFCではウェルター級級自体が実施されなかったため、木下が目標とするUFCへの道は不透明になった――と思いきや、本人が公言したパンクラスのタイトル挑戦を前に世界最高峰への扉が開かれた。

本来、木下はUFCを目指すためにABEMAの海外修行プロジェクトで8月には旧サンフォードMMA、現キルクリフMMAに合流する予定だったが、同時進行でコンテンダーシリーズ出場が相成り、まずは今週末にラスベガスで佐藤天らキルクリフ勢と合流後、今回は日本での調整を選んだ。

キャリア7戦目で事実上のUFCトライアウトに挑む木下の対戦相手エンヒッキはキャリア5勝0敗、5月のLFAブラジル大会でのスプリット勝利から、コンテンダーシリーズ出場権を得た。

エンヒッキは名門ノヴァウニオン所属、マナウス出身で柔術&ムエタイがベースだ。公称195センチの長身、ソップ型のオーソドックス、ニックネームであるカネラは脛を意味するが由来は不明だ。

リーチの長さも武器のエンヒッキは、ジャブで距離を測り右ストレート、間を取ってくると後ろ回し蹴り、接近戦では振り下ろすようなエルボー、そしてヒザという武器がある。

長身を利したベアハッグと呼ぶべきテイクダウンも持っている一方で距離を詰められて、パンチの交換をすると防御が甘くなる一面もある。ただ、エンヒッキはそこから殴られても殴るにいく気持ちの強さがあり、木下としては――信条の攻め抜くファイトをするには―まずは制空権にいかに侵攻するか。その辺りから勝負が始める人生最大のファイトとなるだろう。

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LFA MMA MMAPLANET o ONE ROAD FC Road to UFC SASUKE Special UFC イ・ジョンヨン イー・チャア パンクラス ホン・ジュンヨン マラット・ガフロフ マーチン・ウェン 堀内佑馬 松嶋こよみ 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:6月:松嶋こよみ✖ホン・ジュンヨ「気持ちでも削りきった。完勝」

【写真】負けられないプレッシャーがあるなかでの、松嶋の精神力の強さを水垣氏は感じていた (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年6月の一番。9日に行われたRoad to UFC ASIA12022#02から松嶋こよみ×ホン・ジュンヨン戦について語らおう。


────水垣さんが選ぶ6月の1番は?

「こよみちゃんと✖ホン・ジュンヨンの試合ですね。6月は全体を通して、Road to UFCが一番響いた大会でしたし。そのなかでベストバウトが、この試合でした」

──松嶋選手はキャリア終盤の時期に、練習パートナーでもあったと思います。

「そうですね。3、4年ほどパンクラスイズム横浜の水曜日のプロ練習でやって。それとタケ(大宮司)さんとのフィジカルでも一緒でした。だから……やはり来るものがある試合でした。

年齢的にもRoad to UFCのなかで上の方ですし、これがラスチャンスかもしれない。本当に頑張って欲しいと思って視ていました。でも一緒に練習していた時と比較しても、全然強くなっていて。スイッチの使い方も巧かったです。特に打撃が変わっていました」

──松嶋選手自身は、技術的な部分は納得できていなかったようです。

「まぁ、相手がいるなかで何を出せるかは練習とは違ってくるところはありますしね。同時に相手が本当に斬りにくるからこそ、できることもあります。本気の相手に、本気で返す。これって試合でしかできないことで。だからこそ、試合に出ると強くなれます。

そこは試合でしか学べない。ある意味、練習量ではカバーできないものです。ただし、練習しないと出せない。練習をやってこそのメンタルの強さ勝負なんです」

──水垣さんは本番に強いメンタルの持ち主だったかと。

「そうですね。僕はミットもシャドーも綺麗に打てる選手ではなかったですし。同時に、あの試合ができて試合内容に不満を感じるというのは、どれだけこよみちゃんがやってきたことが厳しいことだったのかということですよね。

僕が見ていて組みもそうですが、打撃はさっきも言いましたが、スイッチの使い方が本当に上手かったです。常に奥手で力のあるパンチを出すことができるように戦っていたように見えました。

Road to UFCというトーナメントは、出場選手の賭けている気持ちは下手をするとUFC本戦よりも強いと思います。これは日本人選手だけでなく、韓国人選手もそうです」

──積んできたものが、日本人選手と韓国人選手は違うように感じました。

「ハイ、こよみちゃんと戦ったホン・ジュンヨンにしても、スプリット判定はないだろうとは思いますけど、本当に頑張っていましたよね。

ヒザでダウンをしているのに、立て直して。実力ではこよみちゃんが上だと試合前から思っていました。でも簡単にはいかない。それはホン・ジュンヨンが精神力の強い選手だからで。彼も後がない。若手でなくて、仕上がっている選手で。覚悟が決まっている者同士の試合でした。

そういう相手と戦って、こよみちゃんが気持ちでも負けなかった。試合後にホン・ジュンヨンはガクッときて、座り込んでいました。あの姿を見ると、内容的にも完勝だった。気持ちでも削りきったという印象を持ちました」

──ホントに賭けている気持ちがどれだけ強くとも、勝ち上がれるモノではないトーナメントで、ある意味相手の気持ちを折るという難しい作業をやってのけたわけですね。

「そうだと思います。堀内佑馬選手の敗北、SASUKE選手も負けてしまったわけですからね。厳しいトーナメントです。いやぁ、でも堀内選手はフライ級の優勝候補だと思っていたのですが……。

堀内選手に関しては、彼はずっとコンテンダーシリーズに近いファイトスタイルのLFAで戦ってきました。ガンガンやり合うのが、今の北米でステップアップする方法論で。そこで戦ってきたので、トップノイの前に出ずに、隙をついてくるスタイルは戦い難かったんじゃないかと思いましたね。

どちらかというと、のらりくらりの戦い方にアジャストできなかった。勝利+試合内容、米国でUFCと契約するにはガンガンやり合うことが欠かせないです。対してRoad to UFCは優勝が唯一の目標なわけですし、トップノイはしっかりと勝ちに徹していました」

──最終回、バックグラブで終わったことについてはどのように思いましたか。

「何かしら理由があったと思います。スタンドに戻っても挽回できないという気持ちもあったかもしれないですが、それでも一本や殴るにいくものですしね。それは堀内選手も当然やるべきことと理解しているに決まっています。それでも、出せなかったのは何か理由があったのだろうなと。だから、何があったか分からないので、あのままで終わったことも何も言えないです」

──それも試合だから、なのですね。では松嶋選手と次に戦うイー・チャア、つまりSASUKE選手に勝ったファイターに関しては、どのような印象を?

「どういう状況であろうが、あんな風にSASUKE選手をテイクダウンできるのだから強いです。僕はSASUKE選手の方が強いと思っていたので、あのテイクダウンからイニシアチブを握るのだから強い選手だと思います。

SASUKE選手云々でなく、こよみちゃんがあの場で精神的に踏ん張れたのは、やはりONEで相当に強い選手と戦ってきたことが理由の一つに挙げられると思います。ホン・ジュンヨンも強い選手ですけど、ONEで戦ってきたマラット・ガフロフやマーチン・ウェンと戦ってきた経験があるので、そこは精神的も大きかったはずです。

僕がWECからUFCに契約が移管されたときに、バンタム級のファイターが増えて、その分WECよりも正直楽な相手が増えました。WECで戦ってきた時の経験が、そこで精神的に余裕を与えてくれたのは確かです」

──後楽園ホール、ディファ有明レベルからWEC初戦のシカゴ・UICパビリオンでのファイトに緊張することは?

「楽しくてしょうがなかったです。あの夜のことは一生忘れることはないと思います。会場はミゲール・トーレスの地元で、もの凄いブーイングのなか入場中にファンにドンって突き飛ばされて(笑)。もう、本当に楽しかったですね。『やるしかない』って。

でも、Road to UFCって違いますよね。僕がWECに挑戦した時は、若くて前しか向いていない。負けてどうだとか一切考えていなかったです。でも、こよみちゃんにとってRoad to UFCって負けたら終わり、人生が懸かった瀬戸際の試合です。いうと僕がUFCをリリースされて、また戻るためにACBを選んだ時と同じで。

あのときは、僕自身負けられないというプレッシャーを感じていました。そういう状況で、あのパフォーマンスをこよみちゃんはやってのけた。だから次のイー・チャアは当然として、決勝の相手は恐らく元Road FC王者のイ・ジョンヨンだと思いますが、こよみちゃんが出し切ることができるなら、あの猛者を相手にしても6-4で有利だと思っています」

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE PRIDE RIZIN Road to UFC Shooto UFC VTJ キック ストラッサー起一 ボクシング 中村倫也 修斗 海外 西川大和

【Shooto→?】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(12)西川大和─01─「Road to UFCは興味無かった」

【写真】J-MMA界の天上天下唯我独尊……的な存在になっていくのか(C)MMAPLANET

昨年9月に18歳9カ月で修斗世界ライト級のベルトを巻いた西川大和は、早くから最終目標はUFC、その前にONEで実力をつけるという発言をしていた。

そのうえでRIZINで戦うことも視野に入れていることを3月と6月の試合後に明言もした。修斗ではウェルター級で戦い、ストラッサー起一との対決もマイクでアピールした。そんな若い修斗チャンピオンは、今、何を考えているのか。

2022年、夏~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第12弾は、戦いもステップアップの仕方も──そして生き方も独特な西川大和に話を訊いた。


──修斗世界ライト級チャンピオンになり10カ月、その後はVTJと修斗公式戦ではウェルター級で2試合を戦ってきました。現状、ライト級王者として活動──防衛戦を行っていないですが、西川選手は修斗のベルトを持つことをどのように考えていますか。

「海外で名のある大会で試合をするなら、国内でチャンピオンになっていることが最低条件だと思います。でも、それだけを頼りにしても海外で戦うことはできない。だからこそ自分より大きな選手と試合をして、これまでやってきたことがどこまで通用するのかを確認しています。結果を残すことができれば、自分のやってきた練習に自信を持てるようになりますし。

国内の大会のベルトは通過点という言われ方をします。確かに通過点です。UFCやONEで試合をしている人たちは、その通過点のベルトを手にして戦っています。つまり、そのベルトを認定している団体がなければ海外で戦うことはできなかったかもしれない。そういう意味で、僕は修斗に感謝しながら通過点という見方をしています。それ以前に今、マネージメントをしてくださっている方との出会いがあります」

──そこの感謝の気持ちもあって6月5日には修斗・札幌大会に出場したのですか。

「地元で試合をすると、応援してくれる人も多いし、家から会場に向かうというリラックス感を一度感じてみたかったです。ホテルから戦いに臨むと、もう緊張してしまって(笑)。どれだけ寝技ができても、試合はどうなるか分からないです。打撃が良いと言ってもらえても、一発貰うことはあります。そういうことを考えると、本当に怖くて。でも、家から会場に向かうと気持ちが楽でした。

札幌での試合は実は2度目なんです。地元で支えてくれる方への恩返しと、本気で世界を目指している本物の選手がどういうモノなのか、札幌で活動している選手たちに見せたいという気持ちもありました。生で試合を見てもらえると、受ける印象が違うと思います。

ホントのことを言っちゃうと、他の試合と僕の試合は枠が違う。レベルが違いました。回りの選手の試合、全部で12、13試合あったなかでキックと僕の試合だけ他とレベルが違いました。それは東京で本当に強い選手と戦ってきたのと、地元でずっとやってきた選手との違いでもあるので。僕の試合を見てもらうことで、『俺も東京にいって戦うんだ』と思ってもらえると嬉しいです」

──そのような想いがあった西川選手が札幌で試合をしていてから、4日後や5日後にシンガポールでRoad to UFCが開催されました。目標であるUFCとの契約を賭けた戦いが繰り広げられたことに関してどのような想いでいましたか。

「Road to UFCに関しては全く興味なかったです。早く行くのか、遅く行くのかの違い。僕がすぐにUFCではなくて、なぜ今はONEで戦いたいのか。やはり順序というモノがあると思います。15歳からプロでやってきて、そこで培ってきた技術にしても、段階を踏んで使い分けて行かないと、飛び級では通用しなくなります。

だからRoad to UFCへのオファーが来ても、断っていたと思います。もちろん、もうUFCで勝てる技量があるなら構いません。でも現状、日本では国際戦の経験が積めない。そういうなかで米国、ロシア、ブラジルの選手と戦う前に東南アジア、アジアの選手とONEで競い合う必要があると思っています。ボクシングだったら、それ普通です。僕はそういう風に段階を踏まずに、レベルに不相応な試合を組まれても、その先に繋がらなかったり、それこそケガをしたり、心を折られたりするだけだと思っています。

出る分には『凄いなぁ』とは皆のことは思っていました。それこそ修斗で戦っていた中村倫也君も出ていましたし。凄いなとは……僕は嫉妬とかしない人なので」

──是非ではなく、SNSのご家族の発言などでワクチンを接種しないことはファンも理解していると思います。ところがONEにしても、両想いでありながらシンガポールに入国するのに予防接種証明書が必要で、戦えない現実が今はあります。

「これはチャンスだと思っています。北海道でやっていて、しっかりと身になっていないテクニックや心構えがあったので、そこをしっかりと創れる良い機会になりました。北海道で試合をしたことで、スポンサーの方の目にも止まったという話も伝わってきています。そうなると、現状も変って来る期間だと思います。

それにタイは陰性証明書で入国できるようになったと聞いています。強さと人間の成長って正比例するモノなので──この僕の心構えを理解してくれるのは、海外の人だと思っています。そういう意味では日本の人たちと離れて、向うで練習するつもりです。試合がデキなくても、日本人が向うに行って練習をするのってプレッシャー的には試合をするようなもので。そういう意味で試合の代わりになるはずです」

──ところで修斗の3月大会、そして6月の札幌大会でRIZIN出場、特に札幌ではストラッサー起一選手との対戦を名指しでアピールしました。

「オファーを頂ければ、出たいと思って発言しました。ただし、若いなりに考えて──生意気を言うようですけど、日本の格闘技自体に間違っている部分があると思っているし、言いたいこともあります」

──もし、良ければ言ってしまってください。

「MMAもPRIDEの全盛期に連盟や協会を創るべきでした。現状はただ単にプロモーションのビジネスのために、選手は使われている面があると僕は思っています。本当にMMAとして確立させたいとか、世に出したいというのであればPRIDEやHERO’Sの時点で協会を創っておけば良かったんじゃないかなって。

皆、ブームが去って格闘技人気が下がるとか、試合を視なくなる人が増えるとか想像できなかったのでしょうね。RIZINについても、2度、3度と続けばPRIDEのようになると思っていた人もいるでしょうし。ただ世の中はそんなに甘くないですよ。そこの辺りをちゃんとしないといけないと思っちゃいますよね、正直。

ストラッサー起一選手の名前を出させてもらったのは、ONEで戦うことが決まらないから。なら、現状で自分にとって必要な試合は国内のウェルター級トップ選手と戦うことだと思っているからです」

<この項、続く>

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【Road FC61】ライト級王座決定戦はK-MMA界の青木真也=パク・シウォン✖秒殺散打王パク・スンモ

【写真】20歳、キャリア6勝0敗。喜び方も似ている (C)MMAPLANET

韓国はウォンジュのウォンジュ体育館で開催されるRoad FC61が23日(土・現地時間)に迫ってきた。

5月14日のRoad FC60で山本聖悟をKOし、キャリア7連勝としたイ・ジュンヒョンが秋葉太樹と戦うことで注目されている今大会のメインは、ライト級王座決定戦=パク・シウォン✖パク・スンモの一戦だ。


パク・シウォンはプロ6戦6勝でフィニッシュが4度、今年の4月に20歳になったばかりで、王座戴冠となるとRoad FC史上最年少チャンピオンの誕生となる。

キム・ドンヒョン率いるチーム・スタンガン所属のパク・シウォンは、一部で韓国の青木真也の異名をとる。とはいっても何も跳び関十段、他の圧倒するグラップリング力を誇るなどファイトスタイルから来ているのではない。

いや確かにサウスポーでアップライト気味、左の蹴りを使う点は青木と近いかもしれない。そこから首相撲やクリンチを見せたり、RNCでの一本勝ちも2試合あるのだから、より打撃戦を好む青木真也スタイルという見方もできるだろう。だが、彼がK-MMA界の青木たる所以はその容姿だ。

特にサウスポーで構え、薄目勝ちで相手を見る様子は本当にそっくりだ。当然、組み技力は青木に比較するべくもないが、打撃では相手のパンチを下がってかわし、そのままカウンターの左ストレートでKOするなど、非凡さを見せている。

そんなパク・シウォンと対戦するパク・スンモはこのタイトル戦がキャリア4戦目のグリーンボーイといえる。とはいえパク・スンモは散打の韓国代表で世界選手権では2度銀メダルを獲得、ワールドカップでは優勝経験もある。Road FC版TUFといえる「タイマンの神」の優勝者で、同企画からタイトル挑戦は初となる。

パク・スンモはコロナ期のデビューで、パク・シウォンと同様にグラウンド限定&打撃に特化したARCでキャリアを積み、2戦目でモンゴルの石の拳=ムングントスズ・ナンディンエルデン、3戦目でファイヤーファイターとして有名なシン・ドングクというRoad のトップファイターをそれぞれ28秒&28秒でKOしている。

2階級のチャンピオンが契約を更新せず、Road to UFCに参戦するなど──強烈な勢いで新陳代謝が進むRoad FCにとって、団体をリードするライト級のベルトを巻くのはどちらになるのか。要注目だ。

■ Road FC61メインカード対戦カード

<Road FCライト級王座決定戦/5分3R>
パク・シウォン(韓国)
パク・スンモ(韓国)

<フライ級/5分3R>
イ・ジョンヒョン(韓国)
秋葉太樹(日本)

<76キロ契約級/5分3R>
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
シン・ドングク(韓国)

<女子アトム級/5分3R>
パク・ジョンウン(韓国)
ホン・ユンハ(韓国)

<無差別/5分3R>
ジム・ゴンオ(韓国)
ペ・ドンヒュン(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
キム・テイン(韓国)
パク・ジョンギョ(韓国)

<75キロ契約/5分3R>
シン・ユンソ(韓国)
イ・ハンヨン(韓国)

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【Pancrase328】北方大地に挑戦からONEを目指す、山北渓人─02─「5分5R戦える力でフィニッシュ狙う」

【写真】Road to ONEで見せたように四点ヒザがあるONEルールは山北に合っているが……もちろん今日の試合には関係ない(C)MMAPLANET

本日18日(月・祝)、東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPANCRASE328で、北方大地の持つストロー級KOPのベルトに挑戦する山北渓人インタビュー後編。

チャンピオンとのキャリアの差は絶対だ。しかし専修大学レスリング部出身の山北は、MMAでは後輩の中村倫也&河名マストという両先輩が、既に海外で戦う状況にある状況を指を咥えて見ているわけにはいかない。強すぎる先輩にMMAでは負けない。追いつきたい山北のこれから、そして今回にタイトル戦へ想いを引き続き尋ねた。

<山北渓人インタビューPart.01はコチラから>


──昨年、2020年ネオブラ優勝の井村塁選手が、中島太一選手とのタイトルマッチに挑み完敗を喫しました。いわばネオブラ同期がキャリアの差を見せつけられたことに関して、どのように考えていますか。

「自分は違うと思っています。井村君はデビュー時期も同じで、一足先にタイトルに挑戦しましたが、彼云々ではなくて……自分は12年間、レスリングをやってきました。しんどいことも結構ありました。MMAを合わせると、16年とか毎日キツイことをやっていたら、ちょっとしたことでへこたれないと思っています。

自分はそうならないだけ練習をしているという気でいます。厳しい、辛い場面で戦える力が自分にはあります。特に試合になると、そういう部分が出てくるはずです」

──ではチャンピオン、北方選手の強さとは?

「打撃を決めようとする力、そこと体が強いです。組みはテクニックというよりは、体が強い。そういうイメージです」

──北方選手は個々の対戦相手にフォーカスした動きをやり込んでいるという印象があります。砂辺選手と戦う時には、砂辺選手と戦う北方選手がいて。村元選手と戦う時は村元選手と戦う北方選手がいるような。

「あぁ、確かに前の防衛戦と村元選手との試合も戦い方は全然違っていました。作戦を遂行する能力が高いと思います。僕が優っているのは距離感なので、どう組みの展開まで持っていくか。ただ単にテイクダウンを狙うのが、レスラーにとって一番良くない戦い方なので。レスリングと柔術というよりも、しっかりとMMAを戦うという意識で戦いたいです」

──山北選手の組みは流れるような動きです。あれは閃きなのでしょうか。ラグの無さは、考えて動いているという風には見えません。

「アレは体にしみ込んでいているので、勝手に動きます。それが練習量と関係していると思います。打ち込みを繰り返して、打ち込み通りの動きをしているので試合中に考えているとかではないです。打ち込み通りですね。そこに今回は相手が強いので、気持ち的な部分、持っているフィジカルもしっかりと出し切りたいです」

──このところMe,Weの男子選手は藤田大和選手、植田豊選手とDEEPとGrachanでタイトルマッチを落としています。Me,Weの一員として今回のタイトル戦にどのように挑みたいですか。

「大和さんは同じぐらい練習しています。その選手が負けてしまうと、自分のことのように悔しかったです。ジムにベルトを持ち返りたいという想いは、強いです。ここで僕が獲って、ジムとして勢いをつけたいです」

──現状の日本のベルトは、ステップアップのチケットです。今後、どのように考えていますか。

「やっぱり海外で試合がしたくて、ストロー級だとONEチャンピオンシップですね。猿田選手が日本人でも勝てるということを証明してくれていますし、自分にとって道標になってくれています。ここで勝って、その道標に従ってONEのベルトを巻きたいです。

それ以上にジャレッド・ブルックスとか……自分の階級の最高峰という選手と試合をして、自分がどれだけやれるのかを試したくて。ジョシュア・パシオ、ボカン・マスンヤネ、ダニエル・ウィリアムスとか、レスリングの時からずっと外国人選手と試合がしたかったです。レスリング時代は国際戦を戦うことができなかったので、MMAでは日本人選手以外と戦ってみたいです」

──UFCはストロー級王座を認定していませんが、Road to UFCを開催して中村倫也選手が挑戦中です。またLFAには河名マスト選手が挑みます。専修大レスリング部の先輩から刺激を受けていますか。

「倫也先輩には、直ぐに追い越されちゃいました(笑)。レスリングではもうメチャクチャ強かったですけど、倫也先輩がMMAに転向して。僕はプロで4勝とかの状態で格闘DREAMERSを視ていたのですが……僕がやりたくてしょうがない国際戦で勝って、今度は海外で戦って先を行かれてしまいました。だからベルトを獲って、倫也先輩に追いつきたいです。

マスト先輩は……全然MMAを戦うと思っていなかったので、先輩ですけどジェラシーを感じています。でも、その想いが自分もやらないといけないというモチベーションになっているので、両先輩に追いつきたいです」

──そのためには、落とせないタイトル戦ですね。

「今回、練習のテーマが5分✖5Rを戦い切れるスタミナをつけるということでした。それだけ体力を強化してきましたが、そこでつけた力を使って全力でフィニッシュしたいです」

■視聴方法(予定)
7月18日(月・祝)
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE(※第1部)
午後4時30分~ U-NEXT(※第2部)

■ Pancrase328対戦カード

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
望月貴史(日本)

<フライ級/5分3R>
水戸邉壮大(日本)
山﨑聖哉(日本)

<2022年ネオブラッドTバンタム級準決勝/5分3R>
田嶋椋(日本)
鬼神光司(日本)

<2022年ネオブラッドTバンタム級準決勝/5分3R>
持田哲兵(日本)
上田祐起(日本)

<2022年ネオブラッドTフライ級準決勝/5分3R>
大野友哉(日本)
伊藤まこと(日本)

<フェザー級暫定王座決定戦/5分5R>
透暉鷹(日本)
亀井晨佑(日本)

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
佐々木亮太(日本)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
遠藤来生(日本)

<フェザー級/5分3R>
新居すぐる(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
林優作(日本)

<女子フライ級/5分3R>
NØRI(日本)
栗山葵(日本)

<ストロー級KOPC/5分5R>
[王者] 北方大地(日本)
[挑戦者] 山北 渓人(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田亮(日本)
野田遼介(日本)

<フェザー級/5分3R>
中田大貴(日本)
内村洋次郎(日本)

<ライト級/5分3R>
葛西和希(日本)
DARANI(日本)

<フライ級/5分3R>
大塚智貴(日本)
前田浩平(日本)

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