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【Shooto2022#06】西川大和─02─「できることは勝ち続けること。勝ち続けながら、その時を待ちます」

【写真】忖度無し? 言いたいことは口に出す西川大和(C)MATSUNAO KOKUBO

19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、前HEAT同級王者の草MAXとウェルター級契約で対戦する、修斗世界ライト級王者・西川大和のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ONE出場を目指す西川、ではONEとの交渉はどのように進んでいるのか。RIZIN出場も噂として挙がるなか、修斗で草MAXとノンタイトル戦を行う意味とは――。西川が現状を語ってくれた。

<西川大和インタビューPart.01はコチラから>


――そのONEですが、交渉や契約に関して何か進展はありましたか。一時は日本大会の開催も噂されていましたが……。

「進展ですか――特にないのですが、ONEのほうも若い選手のほうが良いという話があります。あとは今後の進め方次第ですね。海外との行き来についても、徐々にワクチンを接種していなくても大丈夫なケースが増えているので、契約の仕方も変わってくるのかなと思っています。そういう時期を目途にしてければな、と」

――ということは、具体的なオファーがあったということですか。

「いや、うん……やっぱり若くて有望な選手と契約したいということでした」

――言葉を濁すということは、何か動いているとして今後の進展に期待します(笑)。

「戦績や知名度よりも若い選手を使いたい、それがONEなんだなという印象を受けました。そこはRIZINと違いますよね。僕はRIZINの選手をアスリートとして見ていないので」

――……。一転、ハッキリすぎる発言で。そういうことを言ってしまって良いのですか……。正直、こちらがドキドキします。

「全員がそうというわけではないですが、ONEやUFCと契約できないからRIZINで──という選手はいますよね。そういった人は自分の名前を世に出したいわけで、僕とは違います。僕は強い選手と戦いたい。それ以外のことは興味ないです。仮にもし興味があったら、もっとSNSの更新が多いと思います(笑)」

――そこでSNSアピール問題を出しますか(笑)。

「アハハハ。僕って、嫌なことを言う選手ですか」

――自分の気持ちに嘘をつきながらMMA人生を歩んでいくよりは良いのではないでしょうか。

「そうですよね……。『日本で無双しているからUFCへ行く』という選手がいるじゃないですか。でもUFCに出たら全く通用しない、日本で無双していていようが、輝きが見られなくなることもあって。

それで言うと、僕が獲ったベルトは日本チャンピオンなんです。ボクシングでいえば次は東洋太平洋であったり世界であったり……僕にとって、それがONEでありUFCなんです」

――前回のインタビューでは「Road to UFCには興味がなかった」ということでした。その後、木下憂朔がDWCSでKO勝ちし、UFCとの契約を勝ち取っています。西川選手はDWCSも興味はなかったのでしょうか。

「正直、何が何なのか分からないんですよね(苦笑)。なぜコンテンダーシリーズがあるのにRoad to UFCをやっているのか――とか。僕自身が他の選手に興味がないっていうのが一番なんですけどね。アハハハ。

でも木下選手が勝ったのは嬉しかったです。僕が目指しているアスリートの世界というのは木下選手や中村倫也選手のような、ずっと格闘技をやっていた人がバリバリ活躍するものなので」

――では次の試合についてお聞きします。現在の西川選手が草MAX選手とウェルター級契約のノンタイトルマッチで戦うことは、どのような意味を持つのでしょうか。

「このままONEを目指して日本ではウェルター級で戦っていくと、もうライト級王座の防衛戦はないかもしれないです。ベルトを返上することもあるかもしれません。もちろん修斗のベルトを巻いたことに関しては、すごく嬉しかったです。でも、やっぱり次の段階を考えていかないといけないですよね。

ただ、チャンピオンになってからの3試合は全て防衛戦のつもりで戦ってきました。たとえノンタイトルマッチであっても。さらに草選手はベテランで経験値も高い。その意味では自分がチャレンジャーであるとも思っています」

――草選手……。

「何より試合ができることが、ありがたいです。対戦を受けてくれた草選手には感謝しています。相手は僕のことを何て言うか分かりません。『この若造が』って思うかもしれないけど、僕は草選手のことを昔から見ていたので、そのベテラン選手の胸を借りて精一杯やるだけです。だから、草選手って言い方も嫌なんですよ。相手に失礼で」

――そもそも草MAX選手という呼び方なら分かりますが、草選手と呼ぶのは違和感があります(笑)。

「あぁ、そうですね(苦笑)。本名って草柳さんでしたよね」

――はい、草柳茂明さんです。

「では草柳選手って呼びます! 草柳選手はこれまで修羅場をくぐってきていて、尊敬しています。その草柳選手と対戦することができて嬉しいです」

――ただ、ONE側は「若くて有望な……」と言っている。対して西川選手は今年20歳になりますが、当然のことながら年齢を重ねていきます。ご自身の中で、できるだけ若い時に早い段階で契約したいという焦りはないのですか。

「焦りはないです。それは全然……まずプロとして、どういったキャリアを過ごしていくかということのほうが大切だと思います。いずれONEに出て勝つためにも、今は目の前の試合を一つひとつこなしていくことが重要ですから。

なぜかというと、たとえば僕が年齢を重ねていった時、僕よりも若くてイキの良い選手が出て来ますよね。ONEは若くて有望な選手が欲しい。僕がその年齢差をひっくり返すためには、試合の成績が必要で。『年齢は○○より上だけど、ニシカワは勝ち続けている』と考えてもらえるように今の自分にできることは、まず勝ち続けることなんです。勝ち続けながら、その時を待ちます」

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『ROAD TO UFC ASIA 2022』準決勝は10月23日アブダビで開催/対戦カードも決定






エピソード5:10月23日(日)湾岸標準時15時/日本時間20時
フェザー級:イー・ジャー(中国) 対 松嶋こよみ(日本)
フライ級:チウ・ラン(中国) 対 チェ・ソングク(韓国)
ライト級:キ・ウォンビン(韓国) 対 ジェカ・サラギ(インドネシア)
バンタム級:風間敏臣(日本) 対 キム・ミヌ(韓国)
非トーナメント戦フェザー級:パラジン(中国) 対 佐須啓祐(日本)

エピソード6:10月23日(日)湾岸標準時17時/日本時間22時
フェザー級:リー・ジョンヨン(韓国) 対 ルー・カイ(中国)
バンタム級:中村倫也(日本) 対 野瀬翔平(日本)
フライ級:トップノイ・キウラム(タイ) 対 パク・ヒョンソン(韓国)
ライト級:アンシュル・ジュブリ(インド) 対 キム・ギョンピョ(韓国)
非トーナメント戦バンタム級:シャオ・ロン(中国) 対 フェリペ・リマ(ブラジル)

 『ROAD TO UFC ASIA 2022』準決勝の日程と対戦カードが決定。バンタム級トーナメントは風間敏臣 vs. 中村倫也、キム・ミンウ vs. 野瀬翔平の予定でしたが、シャッフルされています。理由は不明。また、フェザー級トーナメント1回戦のイー・ジャー戦で試合中に右肘を脱臼し直後にリアネイキッドチョークで敗れたSASUKEこと佐須啓祐はワンマッチで出場します。

 日程は日本時間10月22日午後11時からアラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』が開始、同大会のメインカードは10月23日午前3時開始で午前6時頃に終了。その後午後8時から『ROAD TO UFC ASIA 2022』エピソード5、午後10時からエピソード6が行われます。UFC Fight Passの他にABEMAでも生配信予定です。

【RTU ASIA2022】中村倫也が、これからを語る─01─「ケジメをつけることができたとも思っていない」(MMAPLANET)

【RTU ASIA2022】中村倫也─02─「『UFCチャンピオンになります』と口にすることは止めました」(MMAPLANET)

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【RTU ASIA2022】準決勝大会が正式発表、10月23日──日本時間で午後8&午後10時スタート!

【写真】松嶋が某RIZINファイターと対策練習をするなど、既に各選手の準決勝での戦いは始まっている(C)MMAPLANET

13日(火)、UFCよりRoad to UFC ASIA2022準決勝の10月23日(日・現地時間)にUFC280「Oliveira vs Makhachev」ウィークの一環としてUAEはアブダビで開催されることが正式発表された。

先日、明らかになったようにバンタム級のトーナメントでシャッフルが見られた以外は、6月に勝ち上がった選手が順調に対戦することになっている。

1回戦大会と同じく、1大会で5試合=4階級の準決勝とワンマッチ1試合がダブルヘッダーとして実施される。そのワンマッチでは日本からSASUKEがライト級マッチに出場し、ライト級Tを欠場した中国のパラチンとエピソード05で対戦する。

同様にエピソード06では同じく中国からバンタム級T初戦をキャンセルしたシャオ・ロンが、フィリッピ・リマとのワンマッチが決まった。


日本のファンが気になるのはイベントスタート時間、松嶋こよみ、風間敏臣が出場するエピソード05は湾岸標準時の午後3時、つまり日本では午後8時スタート。中村倫也×野瀬翔平が行われるエピソード06は午後10時スタートとなり、1回戦と同様にABEMAでも中継される見込みだ。

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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【RTU ASIA2022】中村倫也が、これからを語る─01─「ケジメをつけることができたとも思っていない」

【写真】大切なのはこれからで。それは全人類に共通すること (C)MMAPLANET

8月10日、EX FIGHTから中村倫也の契約解除というショッキングは発表があった。あれから1カ月、Road to UFC準決勝に向けて動き出している中村は徐々にSNS等でその活動内容を発しているが、格闘技メディアを通じて彼の言葉が伝えられることはなかった。

なぜLDH martial artsを離れたのかではなく、MMAファイターとしての現状とこれからをファンに伝えたいという取材依頼を二つ返事で了承した中村の第一声はファンに対して詫びの言葉だった。


──倫也選手、お久しぶりです。色々なことが起こりました。何があった、どうしたということはあの発表をもって、私も問いません。その一方で自己発信ではなくメディアを通して、自身の心境やこれからについて話を聞かせてほしいと思います。

「ハイ。まず本当に応援をしてくださったファンの皆さんには心配をお掛けして、またガッカリもさせてしまった人もいるでしょうし、そういう方々に対して申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも僕を応援してくれて、ついてきてくれる人たちには僕がこれから開いていく景色を一緒に見ていきたいので、今後も宜しくお願いしますという気持ちです。

同時に色々なことを通して2年間、成長させていただいたことに関して感謝の想いは尽きないです。そういう気持ちは間違いなく、僕の中にあります。恩を返したいという気持ちも正直、あります。でも歩む道が別になってしまったので、時間が掛かってもどうにかして……。ケジメをつけることができたとも思っていないので、そのためにも頑張っていきます。恩はいつの日か返します」

──ファンも今後に関してROAD TO UFCにこのまま出場可能なのか等、気になっていると思います。対戦カードの変更などありましたが、10月23日の準決勝に向けて、どのような体制で挑むことになっているのですか。

「UFCやUFCジャパンからは今回のことについて、何も連絡はなかったです。イリディウムからは今後も契約は継続していくという連絡を貰っていまして、これからもマネージメントをお願いしようと思っています。これからUFCで戦っていけるようになっても、イリディウムのマネージメントで活動していくことになります。もちろんRoad to UFCも継続参戦します」

──これから試合まで45日、大きく生活形態も変わったと思います。今日はここ渋谷での取材となりましたが、以前なら自宅から20分もあれば到着していたでしょう。それが埼玉の実家から来られたと伺いました。

「そうですね、今は東大宮から徒歩圏内にある実家に戻っています」

──一番心配なのは、そこです。フリーとなり試合に向けて、練習環境が整っているのか。何よりも、これまで足を運んでいた都内の練習場所など相当に遠くなってしまいます。私もかつてピュアブレッド大宮によく足を運んでいたのですが、もう電車を一本逃すと大きくスケジュールが乱れるということがありました。

「遅延も多いですしね(苦笑)。練習に関しては、こんな状況でも力を貸して下さる方がいてくれます。実家の近場だと久喜にではパーソナルで、もともとピュアブレッドにいた坂本(光弘)さんと島村レミーガ直希さんにリバーサルジム久喜WINGでミットを持ってもらって母校の専修大学、もともと仲が良くて学生時代や卒業してからも練習していた早稲田大学でレスリングをしています。

土曜日か水曜日、週一でパンクラスイズム横浜での練習は絶対に行きたいと思っています。今は(河名)マストも通っていますし、やっぱり(松嶋)こよみさんとも練習をしたいので。それと今日もこれからプライベートレッスンがあるのですが、10月はもともと風間(敏臣)選手と戦う予定だったので、トライフォースで芝本(幸司)先生、澤田(伸大)先生のパーソナルを受けています。

トライフォースで習った寝技の技術を頭に入れて、家で弟(剛士)も寝技がデキるので居間にマットを敷いて打ち込みをやって(笑)。あとは元々MMAに転向することになってから、色々とお世話になっていた鬼木(貴典)さんは顔が広いので、色々なところに連れて行ってもらって練習しています」

──ぶっちゃけて、門前払いはなかったですか。

「それはなかったです。ただ本当の本当という部分で、KRAZYBEEに移籍しようという考えもありました。子供の頃に最初にレスリングでケツを叩き合って来たアーセンが今、世間から笑い者にされて……ケガもして、苦労をしているのを時々ですけど見てきたので。アーセンも凄くやる気になっているし、一緒に世間を見返してやろうって。やっぱり、そういう血は黙っていなかったです。

だからこのタイミングでアーセンのケツを叩いて、一緒に上がっていきたい気持ちが強かった。でも、早急に動くと迷惑が掛かる人も出てくるかもしれないので、すぐに所属選手になるのではなくて、まずはフリーで活動を始めようと決めました」

──アーセン選手、平田樹選手に帯同していたNYで何日間か一緒させてもらったのですが、凄く礼儀正しい一面がありつつ、良くも悪くも世間の目を気にしていないですよね(笑)。

「アハハハハ。ハイ。僕もアーセンも、強くて自由なファイターを見て育って。それが格好良いと思ってきたので、空気を読むとかバランスが取れていないんですよね」

──アーセン選手も結果を残したいでしょうし、勝負を賭けると言っていました。

「ハイ。一緒になって、お互いもう一度一緒にケツを叩き合えば、絶対に強くなれます。なにより、心の底から楽しく格闘技ができると思います。今、KRAZYBEEが工事中なので落ち着けば、所属でなくても一緒に練習する予定です。

僕とアーセンが一緒にいると、どういう風に見られるかも分かっています。そして、この腰を据えてないように見える状態だと、周囲から厳しく見られることも。やはり色々とエネルギーを消耗して、練習量が少なくなっていた時期があったのは事実なので。もう一度、上げる必要があることも自覚しています。ただ、過去にその焦りからケガをしてきたということがあるので、その経験を糧にして……創り切ろうと思っています」

<この項、続く>

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【Pancrase329】パラ千葉のフライ級ファイター達=鶴屋怜─02─「UFCは本戦から出たいと思っています」

【写真】インタビューの受け答えもデビュー直後とは違い、しっかりとできるようになってきた!! (C)MMAPLANET

11日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase329。同大会で上田将竜と対戦する鶴屋怜インタビュー後編。

UFCを目指し、UFCに頂点に立つことだけを考える鶴屋。パンクラス王座のも、その前哨戦の今回の試合も、全てはUFCで戦うための通過点でしかない。とはいってもデビューから1年半、キャリア5戦目。大いなる目標に向かい、現実と向き合う20歳はこの夏にラスベガスでの出稽古を経験した。

パラエストラ千葉ネットにフライ級ファイター特集──ひと夏の経験で、何を感じたのか。そして、今やるべきことをどのように考えているのかを鶴屋怜に尋ねた。

<鶴屋怜インタビューPart.01はコチラから>


──逆に「コイツ、ヤバいな」と思った選手はいましたか。

「いました(笑)。一番強かったのは階級が一つ上なんですけど、パッチー・ミックスですね(苦笑)。さすが堀口さんに勝つだけのことはあるなって。バックを取られて、ずっと殴られて続けました。ホント、絞めてくれなくてパンチを入れ続けるんです(苦笑)。それでも向うが油断している時は結構入ることができたんで、通用する部分もあるとは感じています。凄く良い経験になりました。

あとアルジャメイン・ステーリングとスパーリングできなかったのは、残念でした。スパーリングの日じゃない時に、彼がジムに来たのでスパーはできなかったです。ただ、僕が想ったのは名前を知らない選手、日本で知られていない選手が強い。カレッジでレスリングをやっていたような選手で、プロでは1試合しかしてない奴がいて。『まだMMAは1戦しか経験していないんだ』っていう頭で練習すると、メチャクチャ強くて。名前も知らないし、MMAの経験がないのに強いヤツがいる。そこなんじゃないかと。

自分よりレスリングが強いので、なかなかテイクダウンができない。テイクダウン争いで取れることがあっても、取られることが多い。結果、自分の強いところで負けて。レスリングの相性もあったかと思いますけど」

──そういう選手がいることが、米国の真実なのですね。きっとゴロゴロいるから、層がとんでもなく厚くなっている。

「そういう風に名前が無くても強い選手がいるから、皆が何かに特化しているのではなく、バランスの良い選手になっていくのかと思いました。バランスが取れた選手が多いです。僕はレスリングで向うが上回ると、そこを返せないことがありました。だから、自分ももっと打撃を強化しないといけないと思いました」

──帰国してから1カ月少しで、次の試合がある。そういう状況でラスベガスで経験したことを何か千葉の練習に採り入れたということはありますか。

「スパーリングで自分のやることを変えました。以前はテイクダウンをして、コントロールすることを軸にスパーをやっていたのですが、どの選手と戦ってもテイクダウンに頼らないようにしています。

そこまでの打撃を使う時間を増やすというか。テイクダウンからコントロールは、グラップリングのスパーで存分にできるので。MMAのスパーリングの時は、なるべく自分から組まないようにしています。結果、打撃が多くなっていますね」

──そこを経て、上田選手との一戦。どのような試合をしたいと思っていますか。

「相手はウェルラウンダーで全部できる選手です。自分はまだテイクダウン後の戦い方も完成していないけど、それでも全体的にできることを見せたいです。もしかしたら3Rを戦い切ることになるかもしれないので、そこで粘り強さを見せることがデキれば良いなと思っています」

──タイトル戦のことは意識していますか。

「タイトルマッチは……勝てば12月にやらせてもらいたいです」

──ラスベガスというUFCのホームに滞在したことで、よりUFCを意識するようになったということはありませんか。

「自分、向うでコンテンダーシリーズを観に行ったんですよ。フライ級の試合も見て。その時に感じたのは、『こいつらに俺、絶対に勝てるな』ってことでした」

──アハハハハ。やはり、そうなりますか。

「あれでUFCと契約できるなら……UFCに出たいという気持ちはより強くなりました」

──以前は今、UFCに行っても勝ち続けることができない。だから、力をつけてから進みたいということも言っていました。その辺りの心境に変化がありますか。

「UFCに行くとしても最低でも半年はあると思います。まだ時間はあるので、パンクラスのタイトルを取ってからも、しっかりと自分の足りないところを磨いてUFCで通じるようにしていきます」

──何か日本で経験しておきたいということはないですか。向うに行く前に国際戦とか。

「そうですね、できればコンテンダーシリーズとかRoad to UFC経由でなく、いきなり本戦で戦いたいので、その前に外国人選手と日本で試合をするのも良いですね。パンクラスでできれば良いですけど、それが難しいなら海外で試合をするのもありだと思います。

正直、今はパンクラスのチャンピオンになることまでしか考えていなくて。それがあと2試合なのか。今のところ、全試合でフィニッシュしているので、次の試合とタイトル戦もフィニッシュ勝利を続けて──それから先は、まだ考え中です。パンクラスで外国人選手とやっても良いし、海外で試合をしても良い。とにかくUFCの本戦で戦えるよう仕上げていきたいです」

(C)MATSUNAO KOKUBO

──ところでお兄さんの健人選手が8月にNEXUSでプロMMAデビューを飾りました。刺激になっていますか。

「お兄ちゃんは打撃に特化していて、自分に足りないところを持っています。そこは兄弟で足りない部分を補いあって、トレーニングしていきたいです。ただ単にボクシングを採り入れるのではなくて、MMAの打撃として補っていきたいです」

──負けるかって言うライバル心は?

「もちろん良い刺激になっているけど、ライバル心は今のところはないです(笑)。階級も違うし、そこは僕の方がプロMMAを1年半以上やってきたので。お兄ちゃんがどこを目指しているのか、僕は分からないけど──2人でチャンピオンになれれば良いなぁという感じです。兄弟でチャンピオンって、余りないのでそういうのも良いかなって(笑)」

──では改めて、上田選手との試合に向けて意気込みのほどをお願いします。

「上田選手はベテランで何でもできます。強い選手なので、その上田選手を相手に自分も全部ができること。そして何度も言っていますけど、3Rになっても粘り強さで負けないというところを見せていければと思います」

■視聴方法(予定)
2022年9月11日(日)
午後2時45分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ
午後3時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE
午後3時00分~ U-NEXT

■ 対戦カード

<暫定ライト級王座決定戦/5分5R>
松本光史(日本)
アキラ(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
鶴屋怜(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
宝珠山桃花(日本)

<ライト級/5分3R>
雑賀ヤン坊達也(日本)
松岡嵩志(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
ソン・ヘユン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
平田丈二(日本)

<バンタム級/5分3R>
TSUNE(日本)
平岡将英(日本)

<ウェルター級/5分3R>
中村勇太(日本)
林源平(日本)

<ストロー級/5分3R>
宮澤雄大(日本)
若林耕平(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
髙橋攻誠(日本)
押忍マン洸太(日本)

<フライ級/5分3R>
荻窪祐輔(日本)
萩原幸太郎(日本)

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子(日本)
原田よき(日本)

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ABEMA K-1 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC Special UFC   クルムアリ・マイマイティトゥハティ ボクシング 大沢ケンジ 風間敏臣

お蔵入り厳禁【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:6月:風間敏臣✖マイマイティトゥハティ

【写真】風間選手、スミマセン。師匠は一切、試合について触れていません…… (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年6 月の一番。

お蔵入り厳禁、6月9日に行われたRoad to UFC ASIA2022 Ep01で行われた風間敏臣✖クルムアリ・マイマイティトゥハティ戦──と記しつつも、一切試合内容には触れなかった大沢親分の格闘技界の現状への危機感とMMA愛とは!


──大沢さんが選んだ6月の一番は?

「ウチの風間がRoad to UFCで戦った長い名前の中国人選手との試合です」

──クルムアリ・マイマイティトゥハティ戦ですね。

「行く前とか、ついてからも特別想うところはなかったんです。シンガポールには何度もONEで行っているし。会場も同じ、スタッフの顔が違っていて──ちょっとスムーズだなってくらいで。

どうせRoad to UFCだから。敏臣がRoad to UFCに出場が決まった時も昂りのようなモノは一切なくて。取りあえずUFCに続く道に立つことができた。それだけで。

でも入場してケージを目の前にした時に『来たな』と(笑)。テレビで視ているヤツだと。僕はWECからUFCに行けなかったから。WECは間違いなく、軽量級の世界のトップでした。そこに誇りはあるけど、僕はUFCファイターにはなれなかったという気持ちは持ち続けています。

WECとUFCが一つになる1カ月ぐらい前に、僕はWECをリリースされているんです。アントニオ・バヌエロスに負けて、どうなるのかって思っていたら、しっかりとリースされました」

──あの時の3Rが、今の大沢さんの指導の軸となる『行け』という部分に多いに影響していると私は思ってきました。

「僕、現役時代には後悔ばかりなんです。最初は激しい試合をしていたけど、戦績としては芳しくなかった。そして勝ちに徹しようと思ったら、本当につまらない試合ばかりやっちゃって。終わってから現役時代の話になると、最初の頃の激しく戦っていたことの試合ばかり皆が口にするんですよね。だから結局、俺は何もしていないとか色々な想いがあって。

なんといってもWECの時に戦い方が定まっていなかった。激しい試合をしようか、勝ちに徹しようか。一番自分の中で煮え切らない時期で……。振り切れていなかった。ホントに悔いが残っています。そして敏臣のセコンドでケージの前に立った時に、なんか本当に色々なことが蘇ってくる感覚があって」

──あの時のWECはUFCです。誇りに思うべきことかと。

「それは僕自身が想っていても、結局、回りの人はUFCで戦ったのか、そうでないかでしか判断してくれないですしね。自分で『当時のバンタム級ではWECはUFCと同じなんだ』なんて言うと、余計に軽く見られちゃいますよ(笑)。

それに水垣は実際にWECからUFCに生き残って、元UFCファイターとして認知されているわけですし。僕はWECまでだったということで、そこを自分でアレコレいうのは恰好悪いから」

──分かってくれる人は分かってくれる。それで良いのではないですか。

「そこなんですよ。今の日本のMMAって。どれだけ頑張っても分かってくれる人が分かってくれるレベルで、普通の人は分からない。そして格闘技的なモノは話題になって。そこを無視して良いのかってことなんですよね」

──う~ん、別モノですし。実際、その格闘技的とされているモノをMMAPLANETが格闘技として掲載してPV数を稼ごうとは思っていないので。

「でも、その価値が分かる人が増えた方が良いじゃないですか。Road to UFCがあって、UFCの認知度が上がっている。それはRIZINがあって、MMAに興味がある人が増えたから、この現象があるわけで。だから分かる人に分かれば良いじゃんって思っていると、分からないままで終わるイメージを僕は持っています。

例えば凄く美味しいラーメン屋さんが、家族と友達にしか食べてもらえないと──もう、そこまでなんです。僕はそう思うんです。いくら美味しくても、家族と友達しか分かってくれないなら、それは世界一という評価は無くて。

だから価値が分かって、伝えるのが上手な人が、その美味しさを伝えないといけない。そこに世界一があるなら、色々な人が認めてくれるように」

──味で世界一、店舗数で世界一、売り上げで世界一。色々な世界一があるかと思うんですよね。味はイマイチでも値段と戦略で大いに繁栄する企業もあるだろうし、味にこだわって味の分かる人を相手に商売をし、慎ましく生きるラーメン屋さんもいるでしょう。格闘技でいえば味は強さ、店舗数が知名度、売り上げが収入なら、そのどれを目指すかではないですか。

「じゃあ最高に美味しいのに、知名度がなくて、売り上げがいかないとどうすれば良いと思っているんですか? やっぱり最高の美味しいラーメンを創っているのに、誰も知らないって……それじゃやっていけないじゃないですか」

──じゃあ、店を閉めれば良い。本当に世界一のラーメンを創りたくて努力して、でもやっていけないなら。

「それは違いますよ。高島さん、何言っているんですか。だって、俺たちは今、どうやれば格闘技、MMAは日本で人気が出て、知名度が上がるのかっていう話をしているのに。辞めれば良いって、そんなの絶対違いますよ。そんな話をしているんじゃない!!

味が分かってもらえないなら、生き残るために自分の信じた味を変える必要だってあるはずです。例えば、本格的な味を追求していなくても、味がそこそこでもやっていけるとことはある。そこから学ぶ必要があるって、俺は言っているんですよ」

──それが格闘技的なモノから、格闘技をしている人間は学ぶ必要があるということに通じるのですか。

「ハイ。格闘技を辞めないで済むように、辞めないために格闘技的なモノから学ぶ必要もあるだろうって、俺は思っています。そこを無視して、強くなることだけに努力していれば良いって……それは違いますよ。だってね、強いだけじゃやっていけないですから」

──でもMMAファイターが、MMAファイターして生きていくには強くないとどうしようもないではないですか。

「いや、選手だってSNSを活用して、自分を知ってもらうことは必要ですよ。それで自分のチャンスを広げることはできるわけだし。実際にそうやってチャンスを手にしている選手もいる」

──う~ん……。そうやりたい人がいれば、やれば良いし。強さだけ追求したい人が、強さを追求して、活路を見出すという方法論もあるのではないでしょうか。SNSで名前が売れて、チャンスが広がるって──MMAファイターとして活路が広がることになるのでしょうか。

「いや、何か噛み合わないっスね……話が。必死で強さを追求して、それだけやれば良いってことはないってことを俺は言いたいんですよ。そういうところも、選手は自分を売るために努力しないと。

いくら強くても、世間に認めてもらわないと。プロモーションだって結果的に選手が頑張って良い試合だった──で完結するんじゃなくて、その最高の試合をもっと認知されるために考えてくれって。

試合は良いけど、格闘技的なモノより話題にならない大会ばかりですよ、実際のところ」

──選手のSNS活用については、色々な考えがあるでしょう。ただしプロモーションは本当にそうだと思います。プロモーションがラーメン屋さんだったら、味の分からない人にもその美味しさを分かってもらう努力は絶対に必要です。友達や親せきだけをお客さんにするのではなくて。

「ですよね。言うとアレですけど、本当のMMAの面白さを分かっていない人も、本当に分かっている人が面白さをアピールすれば、それが面白いと思うようになることがあると思うんです。それがRoad to UFCで起こったことかと。

UFCに強い日本人選手を送り込むには、現状の日本の格闘技界よりもお金が流れてこないといけないですから」

──確かに強い選手を生むには、資本がある方が良い環境を創れます。大会もイベント自体のグレード、そして選手のファイトマネーのアップと、全ては経済の理論ですからね。だから大沢さんの言われている、格闘技的なモノから学ぶ必要もあるのでしょうね。

「そうなんですよ。そうでないと1分間、ただ殴り合うってものにK-1でもMMAでもファンが流れてしまう。でも、喧嘩しろって言っているわけじゃないんです。見られる努力もしろってことなんです。

格闘技的なモノって、MMAが本当に好きな人間にとっても何かを考えるきっかけになるはずなんです。やっぱり、俺思ったんですよ。Road to ONEでケージサイドに陣取ったときに、ここだって。ここがMMA……いや格闘技界の頂点はUFCだって。ボクシングはメインしか良い目を見ないけど、MMAは興行全体で出場している選手にリスペクトがある。だから、それをやっぱり、もっともっと色んな人に知って欲しいです。

そのために色々と言っちゃうけど、それすると業界内の人から文句を言われちゃうんですよね(笑)」

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ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA2022】えっ、10月開催?? Road to UFCバンタム級のセミファイナルがシャッフルされる?!

【写真】トーナメント戦がシャッフルされるのは、正直不可解。でも、やるしかない。そんなこと構っていられない(C)MMAPLANET

10月23日(日・現地時間)、22日(土・同)のUFC280の翌日にUAEはアブダビ開催が濃厚なRoad to UFC準決勝。6月9&10日に一回戦がシンガポールで実施されたRTU ASIA2022はそのファイトウィークから準決勝は10月のアブダビという話が聞かれていたが、以前としてオフィシャルの発表はない。

フライ級はパク・ヒョンソン×トップノイ・キウラム、チェ・スングク×チウ・ウェン。バンタム級では風間敏臣✖中村倫也、キム・ミンウ×野瀬翔平。フェザー級はイー・チャア✖松嶋こよみ、イ・ジョンヨン×ルー・カイ。ライト級はキム・ギョンピョ×ジェカ・サラギ、アルシュル・ジュビリ×キ・ウォンビンという準決勝の顔合わせが決まっていた。

が、ここに来てバンタム級でトーナメント・ブラケットのシャッフルが見られる模様だ。


当然、次の相手が決まっているのがトーナメント戦の特徴であり、各自がその準備に取り掛かっていたことは間違いない。そのなかで準決勝まで7週間になろうという時点で、バンタム級の準決勝が風間✖キム・ミンウ、中村✖野瀬に変更されたという話が伝わってきた。

MMAPLANETでは準決勝出場4選手中、2選手のマネージメント関係や指導者に確認を取ったところ、既にその通達と同時に契約者も届いている模様だ。また他の階級の対戦カードの変更は現時点ではなく──なぜバンタム級ではシャッフルが見られたか、その理由は不明。

いずれにせよ、UFCとの契約を賭けたトーナメント戦の準決勝、対戦相手が誰になろうが次がその次で顔合わせすることは絶対だっただけに、MMAPLANETがコンタクトした陣営は「やるだけ。大した問題ではない」と言う姿勢で、(恐らくは)10月決戦に臨むことにブレはない。

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ABEMA DWCS2022#06 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC ジョゼ・エンヒッキ パンクラス 堀口恭司 木下憂朔 海外

【DWCS2022#06】日本人初、コンテンダーシリーズ参戦。木下憂朔「僕が一番良い試合をするだけです」

【写真】思いつめるという空気がない世界へのチャレンジ。堀口恭司に並ぶ、新しい日本人ファイターMMA像だ (C)MMAPLANET

30日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDWCS S06 Ep06に日本から木下憂朔が出場し、ブラジルのジョゼ・エンヒッキと対戦する。

身長195センチ、ウェルター級では規格外の対戦相手とUFCとの契約を賭けて戦う木下を計量終了後にインタビュー。溢れんばかりの自信を感じさせる言葉は、いつも通りの心境を表している。この大舞台を前にした勝負の時、そして初めての海外、UFCのおひざ元ベガスでの試合を前にしていつも通りでいられるのは、木下が常にそこで戦うことをイメージしてMMAファイターとしてキャリアを積んできたからだった。


──明日のコンテンダーシリーズ出場を控え、計量を無事終えた木下選手です。

「計量は普段と違う環境やったので、ちょっときつかったです。結果的にリミットいっぱいの171ポンドで、時間もギリギリでパスしました。でも、いつもしんどいんで。結局、しんどかったなって感じですね(笑)」

──以前にFight&Lifeのインタビューで話を伺わせてもらった時は、キルクリフFC(サンフォードMMA)にABEMAの海外武者修行プロジェクトで練習に行くという話でしたが、一足先にコンテンダーシリーズが決まりました。

「ビザが早く取れるなら、練習するつもりだったんですけどね」

──えっ、コンテンダーシリーズ出場が決まってなお、フロリダで出稽古を行うつもりだったのですか。

「ハイ、もう対策もできているし。その完成度を上げるだけという状態にはしていたので。1カ月ぐらいあるなら、全然行っても良いと思っていました。まぁ、なんとかなるかなって感じでした(笑)」

──なんとも……。

「何も抱えるモノもないし、恐れるモノもない。ただ、自分が頑張るだけなので。コンテンダーシリーズに出ることで、自分がそこまで大きく変わることもないですし。ずっと自分の中でイメージしてきた舞台なので、それがただ実現しただけなんで。

弱冠、楽しみの度合は少しありますけどラスベガスに来てもいつも通り、何も変わらないですし。場所が違うだけで」

──以前はRoad to UFCにウェルター級がなく、パンクラスでチャンピオンになってからステップアップを果たしたいということでしたが、ベルトを獲ることなくコンテンダーシリーズでの試合が決まりました。この点については、どのように思っていましたか。

「ラッキーって感じですかね(笑)」

──この舞台を前にしても、気負いがないのですね。

「いっつも計量を終えて、試合の当日になるぐらいまで『こんな感じで良いんかな』って思うぐらいリラックスしているというか、何も考えていないんです。いつも通りで。寝ているか、飯を食っているかだけで(笑)」

──いやぁ、大したものです。ところで計量後にフェイスオフもあったかと思いますが、対戦相手のジョゼ・エンヒッキ。やはり公称195センチという長身が気になります。

「思っているほどデカくなかったです。頭一つ以上大きいかと思っていたんですけど、フェイスオフで対面した時に、それほどじゃないっていう印象でした。あとミドル級から階級を下げてきたので細かったですね」

──リカバリーが上手くいくと大きくなるかと思いますが、その辺りも踏まえてエンヒッキのサイズに関してどのように考えていますか。

「そんなにフィジカルが強いタイプに感じないし、リカバリーで戻してきても僕と変わらないか僕の方が上かなって思っています」

──技術的に気になる部分というのは?

「やっぱりリーチが長いので、そこと若くて強気な感じで攻めてくること。ただ、そこは自分も変わらないし、来るならぶち当たるだけですね」

──打撃よりも、クリンチが嫌な感じします。ベアハッグから浴びせ倒すみたいなテイクダウンが。

「う~ん、ああいう風にはならないです。位置取りを意識して動くので、あんな風に四つになったりっていう場面はほぼないと思います。でも組まれても、別に良いんですけどね。寝技もそんなに上手くないですし」

──待ってカウンター狙いなどされると嫌なリーチですが、コンテンダーシリーズで戦う限りそれはないかという読みもできます。

「待たないでしょうね。過去の試合でも、勢いをもって攻めているし。待っても、上手く戦えないですよ。自分で作っていくタイプやし、その辺は心配していないです。仮に待たれても、僕が戦いやすくなるだけです。まあ問題ないです」

──5試合目、メインです。

「単純にラッキーって。見とけ、見とけ──みたいな(笑)」

──アハハハハハハ。コンテンダーシリーズは勝利は当然として、その勝ち方を他の4試合の勝者と比較される場でもあります。

「僕はいっつも自分が一番目立つと思って試合をしているので。実際、どの試合を見てもらってもそうやったと思います。だから今回も他に良い試合があろうが、なかろうが僕が一番良い試合をするだけです。

もともとUFCを目指してプロになったんで。そこに行くならしっかりと極めるなり、KOするとか派手な試合をせなアカンというのは自分のなかにずっとあったことです。だから……これまで通り、戦うだけです」

──しっかりと心意気が伝わってくる言葉を頂いたのですが、改めて水曜日の朝からMMAのチェックする、MMAが大好きなMMAPLANET読者の皆さんに一言お願いします。

「日本人初という形でコンテンダーシリーズに出て、メインという皆が注目しやすい試合やと思います。自分の良さをしっかりと出して勝つんで、日本の新しいMMAファイター像……僕がスターになるので、楽しみにしておいてほしいなって感じですね」

■視聴方法(予定)
8月31日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
ジョゼ・エンヒッキ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
マテイ・ペニャース(チェコ)
セドリクス・デュマ(米国)

<ライト級/5分3R>
ホドリゴ・リジオ(ブラジル)
マテウシュ・レンベツキ(ポーランド)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)
マリナ・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・モーガン(カナダ)
ブレイク・ビルダー(米国)

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BELLATOR DEEP Gladiator019 MMA MMAPLANET NavE o RIZIN ROAD FC Road to UFC UFC キ・ウォンビン グスタヴォ・ウーリッツァー パンクラス ライダーHIRO 中川皓貴 中西テツオ 井上啓太 佐々木信治 修斗 南出剛 吉村友菊 島村裕 有川直毅

【Gladiator019】南出剛が再起戦。ノンタイトル=Nave✖有川、ライト級挑戦決定戦で井上啓太が国際戦

【写真】実に5年振りのグラジエイター出場となる南出(C)MMAPLANET

18日(木・現地時間)にGladiatorより、9月25日(日)に豊中市176BOXで開催されるGladiator019のカードが発表されている。

直ぐに目を引くのが、南出剛の2年2カ月振りの復帰戦だ。フルコンで少年空手から高校生まで関西を代表する活躍をしてきた南出は、切れる蹴りのMMAファイターとして注目を集めてきた。


DEEPからPXC、ROAD FC日本大会、そして修斗とグラジエイターで経験を重ね、課題の組み技対策も成果が見られてきたなかで3連敗を喫し、実生活との兼ね合いもあり実戦から離れてきた。

その私生活で新たな家族も誕生するなど充実した日々を送りつつ、復帰へ万全の状態となった南出──ライダーHIROとのキャリアの再スタートに注目だ。

またフライ級王者NavEと有川直毅のノンタイトル戦──は、2回戦では勿体ないマッチアップだ。

チャンピオンはRIZIN、有川はパンクラスでの敗戦からの再起戦となるが、ベルトが掛かっていてもおかしくないファイトに注目しないわけにはいかない。

またライト級次期挑戦者決定戦として、井上啓太とグスタヴォ・ウーリッツァーの対戦も決まっている。

MMAを戦うことをいとわない競技柔術黒帯の井上が、正規王者のキ・ウォンビンはRoad to UFC出場中で、暫定王者の佐々木信治への挑戦権を賭けてキャリア24勝26敗のウーリッツァーと戦う。

(C)BELLATOR

負け越しとはいえ、凄まじい戦績の持ち主ウーリッツァーは直近の試合がTitan FCのルイス・ペニャ戦で、Bellatorベテランでもある。

日本人絡みではLegacy FC出場経験のある飯島貴幸に懐かしい響きとなったArzalet FGCで対戦してキムラで一本負けを喫している。

キャリア初の国際戦となる井上が、打撃のある柔術でいかにやりあうのか楽しみな一戦だ。さらには中川皓貴の仕切り直しの一戦=ローリングサンダー島村裕戦というフェザー級の一番、フライ級の吉村友菊✖中西テツオの渋い対戦も注目だ。

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LDH martial arts MMA o ONE Road to UFC Road to UFC ASIA 2022 UFC   中村倫也 風間敏臣

中村倫也がLDH martial artsとの契約解除について声明を発表「大きな決断でしたが…」「ROAD TO UFCへは継続して出場させていただきます」

契約書のツボとコツがゼッタイにわかる本[第2版]


『ROAD TO UFC ASIA 2022』準決勝を控える中村倫也、LDH martial artsとの契約解除が発表される(2022年08月11日)

 こちらの続報。


 中村倫也がLDH martial artsとの契約解除についてツイッターで声明を発表。なんというか、EX FIGHTの発表を読むと何か問題を起こして契約解除されたのではと心配してしまいましたが、この感じだとどうやら中村選手が契約解除を申し入れて受け入れられたということでしょうか。

 準決勝で予定されている風間敏臣戦の結果次第では色々と言われかねない時期の契約解除。頑張っていただきたいところです。続きを読む・・・