カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 UFC キル・シン・サホタ ルエル・パニャーレス

【Road to UFC2024 Ep05】組みで倒されず、打で攻勢のサホタがパニャーレスを破り決勝へ

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ルエル・パニャーレス(フィリピン)

サウスポーのパニャーレスが左を見せて、組みつく。ケージを背負った長身のサホタは右を差し返してボディロックに組む。体を入れ替えたサホタは、肩パンチでパニャーレスの顔面を打つ。ケージ際の攻防が2分以上に続き、幾度が態勢を入れ替えるもサホタが落ち込む時間の方が長い。首相撲からヒザを見えて離れたサホタは、ハイをかわして右を伸ばす。左ハイを多用するパニャーレスだが蹴り終わりに組まれケージに押し込まれる。ここも肩パンチのサホタが、腹にヒザを入れ顔面にヒジを打って間合いを取り直した。

サホタは離れても右ミドルを入れ、右ストレートを入れる。パニャーレスも左ミドルを返すが、パニャーレスが跳びヒザで突き放しに掛かり、パニャーレスの左ハイはクリーンヒットせず初回が終わった。

2R、まずパニャーレスが左ミドル。右ミドルを返したサホタにテイクダウンを仕掛けるが、シングル&リフトも耐えたサホタが体を入かえる。離れて打撃の戦のなかで、ワンツーを入れ、右ミドルを決めるなどサホタのペースが続く。シングルでテイクダウンを奪えなかったが、サホタが回転系の蹴りを見せる。パニャーレスも右ロー、左ローを繰り出したが、逆にインローを蹴られ、スーパーマンパンチで下がらせられる。

後ろ回し蹴り終わりに、ダブルレッグを合わされたサホタが、下になった直後に三角絞めから腕十字を狙いラウンドを取った。

最終回、パニャーレスの左ミドルに右を合わせたサホタが、圧を掛けてワンツーを打つ。続いて右オーバーハンド、左ジャブをヒットさせ、依然攻勢を維持する。さらに左ミドルから右と攻められるパニャーレスは、蹴りも足以外の蹴りも決めることはできない。サホタはヒジを狙う仕草も見せ、遠くから飛び込んだパニャーレスのダブルにケージを背負ってなお、余裕のある試合運びの段階に入ったか。

残り2分、スタンドの間合いに戻りサホタが右を当てる。左を振った直後に、逆に左を被弾したパニャーレスはその後も手は出すが、有効打はなく流れを変えることはできなかった。結果、サホタが3-0で勝利し決勝進出を決めた。


The post 【Road to UFC2024 Ep05】組みで倒されず、打で攻勢のサホタがパニャーレスを破り決勝へ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Road to UFC Road to UFC2024 RYO UFC YouTube   アンガド・ビシュト キル・シン・サホタ ショーン・オマリー シー・ミン ジョナサン・ピアース ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チュウ・カンチエ ドン・フアシャン フン・シャオカン ユ・スヨン 久米鷹介 原口伸 本野美樹 河名マスト 透暉鷹 雑賀ヤン坊達也

【Road to UFC2024 Ep05 & Pancrase347】「タイミング」透暉鷹&久米鷹介「その道を進んでいる」対談

【写真】凄く良い関係なのが、伝わる両者のやりとりでした (C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが開催され、Ep05のメイン=バンタム級準決勝で透暉鷹がシェ・ビンと戦う。
Text by Manabu Takashima

その透暉鷹は週に2度、グラップリングと柔術で肌を合わせているのが、9月29日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で雑賀ヤン坊達也の持つ、ライト級KOPのベルトに挑む久米鷹介だ。

出会いから5年、互いを尊敬する11歳違いの練習仲間に次戦ついて尋ねた。


──Road to UFCを控えている透暉鷹選手ですが、渡米はいつ頃になりますか(※取材は14日に行われた)。

透暉鷹 今週の日曜日になります。試合が現地時間で金曜日、計量も木曜日なので。

久米 今度の日曜日に? へぇ、頑張って。

──軽いですね、久米選手(笑)。ところで2人が練習をするようになったのはいつ頃なのでしょうか。

久米 トッキーが(日沖)発さんのパーソナルを受け始めてからですね

透暉鷹 デビュー直後ぐらいからですかね、stArtでパーソナルを受けるようになったのは。4年前ぐらいですかね。

久米 もっと前だよ。北岡(悟)さんとの試合の時に(※2020年9月)、普段はMMAの練習はやっていなかったけど、背格好が似ているから対策練習の相手をしてもらったので。松本(光史)選手、いやトム・サントスとやった時ぐらいからは、もう選手練にいたと思います。

透暉鷹 あぁ、そうですね。発さんのパーソナルを受けるようになったのはコロナ前からだったし。それから金曜日のグラップリングの選手練習に参加するようになって、久米さんと練習をさせてもらうようになりました。

そうですね……。グラップリングと柔術なので週に2度、今も続けさせてもらっています。それまでMMAのことを全然知らなかったので、久米さんのことはメッチャ凄い人っていう風に思っていました。

──知らないのでメッチャ凄い人。良いですねぇ(笑)。

透暉鷹 そういうイメージがあるだけだったのですが、実際に練習をさせてもらうとゴリゴリで、ハルクみたいでした。

──ゴリゴリ(笑)。

久米 人として喋りはまだまだですけど、ゴリラ界で言えば一番喋ることができるので(笑)。でも真面目な話、トッキーは11歳年下で世代が全く違っていたので、それまでは全然知らなかったです。発さんから『一生懸命やる子がいて、選手練に参加していくから』っていう風に聞かされたのが、最初でしたね。

──実際に肌を合わせた時は、いかがでしたか。

透暉鷹 今もそうですけど、全然歯が立たなかったです。

久米 僕は最初の頃のことは余り覚えていないのですが、身体能力が高かったですね。技術的にも甘いところがあって。どんどん上がって来て強くなっています。もう今では、僕のことなんて踏みにじっていきます。

透暉鷹 いやいや……。いつも、やられています。

久米 純粋に強さを求めている。そういう価値観を持っていて、人柄としてもまっすぐで。グラップリングの練習でも、MMAに有効かどうかを考えながらやっていて、その部分でも本当に強くなっています。僕自身、トッキーが頑張っている姿に、本当に良い影響を受けていますね。

──現状として一緒に練習をしているのはグラップリングと柔術でMMAではないということですね。

透暉鷹 1週間のルーティンでMMAのスパーリングは木曜日にISHITSUNAの後輩とやって、土曜日に寒天FIGHT SPRITの合同練習という風になっていて。

──久米選手は寒天プロ練習の参加は?

久米 僕の方もMMAスパーリングは土曜日の夜にALIVEでやっている形なので。やっぱり朝と夜にMMAスパーを連続でやることはできないですね。僕の場合は月、水、金、土と発さんとStartでやっていて、水曜日はALIVEの夜の練習も指導が発さんなので、コマ数でいえば週に5度指導をしてもらっています。

発さんからは学ぶことばかりです。スパーの相手もしてくれますし、以前ほどゴリゴリでなくアドバイスをくれることが増えました。自分が強くなるために、発さんの指導が一番だと思っています。そういう発さんと普段から、これだけ一緒に練習ができている状態なので、またトッキーとは違うよね。

透暉鷹 ハイ。だからこそ、僕は発さんのパーソナルを受け続けているというのはあります。

久米 僕も試合前になるとプライベートの指導もしてもらっています。ゲームプランも発さんに任せているので。

透暉鷹 自分の方はISITSUNAの林代表とメインで考えて、発さんがそれをサポートしてくれる形ですね。

──ではRoad to UFC準決勝に向けて、仕上がり具合の方は?

透暉鷹 バッチリです。

久米 1回戦の時より、メンタルが良くて。動きもどんどん良くなっています。

──メンタル?

久米 公表していなかったですけど、体調面に問題があって。よく、しっかり勝てたなと思います。試合ができるかどうか、それも直前まで続いていたので。精神的にも体重を創るのもしんどかったと思います。

──そういう状況だったのですね。戦っていて、影響を感じることはありましたか。

透暉鷹 それは……ありました。行かないといけないところで、行けないとか。水抜きの幅が大きくて、試合当日も動けていなかったです。

久米 それでも完勝でしたし。底力があると思えました。やっぱり技術的にどんどん修正ができていて……試合だけでなく、普段から修正力が高くて。僕なんかより、全然自在に体を操れるタイプなんです。

──試合後はそれでも納得がいかないという表情でした。

透暉鷹 自分が理想とするフィニッシュする形を創ることができなかったので。あの舞台でそれができなかったのが、悔しかったです。

──Road to UFCは勝てば官軍ですが、そういう部分に拘りがあるのですね。

透暉鷹 UFCの映像を視て、やっぱりフィニッシュは意識しているようになっているのかと思います。沸かせる試合はしたい。視ている人たちにつまらない試合は見せたくない。でも、そこに行くために勝利が絶対で。前回の試合は、行けなかったことが悔しかったです。

久米 ポイントにしても制圧をしているのだから、立派な勝利です。

──沸かせる試合という透暉鷹選手の発言に関しては、どのように考えていますか。

久米 僕はどんな試合でも勝つことが一番大切だと思っています。そういうタイプなので……そんな風に思えなくなったら自分は試合に出るべきでないと考えています。それから一本やKOが究極系としても、相手を制圧することが第一という考えです。

自分の場合は、沸かせようと思って試合をすることがないです。結果的にそうなっているのは、自分がやられてしまっているからで(苦笑)。

──そこなんですよね。久米選手は出ることができる。そして、被弾もする。透暉鷹選手が言われた、行く・行けないの是非ではないですが、良し悪しというのか。

久米 僕は逆に行き過ぎる。それで、やられている。食らうと、コントロールできなくなるんです。結果、皆に心配させてしまうし。トッキーだって、そうでしょ? 俺の試合を見ていると……。

透暉鷹 ……そうですね。ヤバいです。凄く感動しますけど、やっぱり怖いですよね。

久米 心から応援してくれる人は、「もう辞めて」と言ってくれて。そう言ってくれる人の意見は、しっかりと受け止めてやっていこうと思っています。

──日本では勝つと沸かせる試合が、別モノとして捉えられているかと思います。あと勝ち負けよりも、良い試合という意見もあります。半面、もうUFCで戦う選手たちのなかでは、エキサイティングな試合をして勝つことが当然で。エキサイティングな戦いが自然とできるメンタルと、技術が合致しているように感じるようになってきました。だから、成績に安定性は欠ける。それでも中には、それで勝ち続けることができる選手がいる。それがショーン・オマリーかと。

久米 自分が発さんに教えてもらっていることは、実はそこに近いと思います。フィニッシュに向けての制圧ですし、ただ闇雲に攻めないということで。バチバチにいってしまうのですが……。コントロールするのは、フィニッシュするためです。それでも自分のコントロールができなくて、結果的に試合もコントロールできなくなってしまうということなんです。

例えばショーン・オマリーもそうかもしれないですが、綺麗なカウンターで勝つって、何もその場の閃きじゃないと思うんです。しっかりと組み立てていて、そのカウンターが入る展開にしている。そういうことを自分は発さんに、教わってきました。

トッキーもそうです。フィニッシュをする練習をして、それで判定になることもあるということで。こないだの試合はコンディションのこともあって、それができなかった。だから、悔しかったんだと思います。

透暉鷹 そうですね、自分でもフィニッシュにいけるタイミングがあるっていうのは分かります。それは、そこまでコントロールできているわけで。自分のなかでコントロールという部分では、RYO戦の敗北ですね。あの試合で、本当に自分を見つめ直すことができました。あれから自分が変わることができるようになりました。

──相手の技量にもよりますしね。

久米 だからこそ1Rと2Rと取っていても、攻める気持ち、フィニッシュする考えでないと、守りに入って逆に反攻を許すこともあると思うんです。相手がフィニッシュできる場合は、特にそうですよね。だからアタックする姿勢は持ち続けないと。攻撃は最大の防御──というのは、そういうことだと思います。

透暉鷹 1Rと2Rと取ると、相手はもうフィニッシュしかない。そうなるとコントロールしてのフィニッシュではないので。相手の動きも本来の動きではないと思います。

──そういうなかでシェ・ビン戦です。

透暉鷹 やはり削って、フィニッシュを狙いたいです。テイクダウン防御力は、上久保選手との試合を見ても高いと思います。テイクダウンを決める力も強い。そこを切って、向うがやりたいことをさせないことが一番大切だと思います。

テイクダウン後の動きは分からないですが、これまでの相手と違うと思って──しっかりと柔術、グラップリングをやってきたので。そのために久米さんにボコられてきて(笑)。

久米 いや、もうボコるなんて。ボコることはできなくなっています。

透暉鷹 僕のなかでは、まだボコられていると思います。

久米 2階級違うので。

──その久米選手との練習で養えることもあると?

透暉鷹 それは発さんとも同じですが、行くことできる……極めることができるタイミングを養うことができていると思います。そうでなくて、拘っていると「技術的に切り替えた方が良い」というアドバイスを発さんにしてもらえて。

そこが「今後のために必要になって来る」という風に指導してもらっています。

久米 厳しい戦いにはなると思いますが、やってくれるはずです。純粋に強さと向き合ってきているので。何より、僕が辿り着かなったところに……純粋に向き合っているので、何が何でも掴みとって欲しいです。

託すなんて言えないですけど、この道で頑張っている子には自分も自然と感情が入り、良いモチベーションを貰えます。ありがたいですし、より応援したくなる。そういう気持ちはあります。

──引退した選手みたいなコメントですが、9月に大一番=雑賀ヤン坊達也選手に挑むライト級KOPCが控えています。

久米 雑賀選手と同じスポンサーで、向う側だよね(笑)。

透暉鷹 いえ、そこはそこで(苦笑)。久米さんには絶対に勝って欲しいです。

久米 雑賀選手にしても、結果として再戦することになったのですが、5月のRoad to UFCのワンマッチから掴みとって欲しかったです。やっぱり、そっちの道を往く日本人選手のことは心から応援してきたので。

僕自身、前回は勝ってはいますが雑賀選手の怖さは誰よりも知っているつもりです。あの一発を味わっているからこそ、気持ちが引き締まります。

──そんな久米選手のチャレンジ、透暉鷹選手は何を見せて欲しいですか。

透暉鷹 何時も凄く感動をもらっているのですが、もう危ない試合は見たくないです。

久米 僕が半面教師になるので(笑)。トッキーもそうですが、若い子たちが僕の試合から何をかを感じて、学んでくれることは嬉しいです。

──では最後に透暉鷹選手、シェ・ビン戦への意気込みをお願いします。

透暉鷹 本当に1試合、1試合、賭けてやってきたので。1日、1日の積み重ねてきたことを試合で出して絶対に勝ちます。

久米 本当に調子が良いので、自分を信じてぶつけて欲しいです。

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
Ep05午前10時~UFC Fight Pass
Ep06午後12時~UFC Fight Pass
Ep05&06午前9時45分~U-NEXT

■ROAD TO UFC 2024 Episode06計量結果

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
シェ・ビン: 146ポンド(66.22キロ)
河名マスト: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
ドン・フアシャン: 115ポンド(52.16キロ)
シー・ミン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
チュウ・カンチエ: 145.5ポンド(66.0キロ)
原口伸: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
フン・シャオカン: 116ポンド(52.62キロ)
本野美樹: 116ポンド(52.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ミュロドフ: 170ポンド(77.11キロ)
ジョナサン・ピアースマ: 174ポンド(78.92キロ)

■ Road to UFC2024 Ep05対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
透暉鷹: 136ポンド(61.69キロ)
チィルイイースー・バールガン: 136ポンド(61.69キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・ドンフン: 125ポンド(56.7キロ)
アンガド・ビシュト: 125ポンド(56.7キロ)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ユ・スヨン: 136ポンド(61.69キロ)
ダールミス・チャウパスゥイ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ルエル・パニャーレス: 126ポンド(57.15キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ダニー・マコーミック: 126ポンド(57.15キロ)
ヤン・チーフイ: 125ポンド(56.7キロ)

The post 【Road to UFC2024 Ep05 & Pancrase347】「タイミング」透暉鷹&久米鷹介「その道を進んでいる」対談 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB o Road to UFC UFC  

『ROAD TO UFC』シーズン3 エピソード5 速報

VENUM UFC ダッフルバッグ パフォーマンス・インスティテュート(黒/赤)/Backpack Performance Institute 2.0 - Black/Red / 2ウェイ スポーツバッグ


Road to UFC Season 3: Las Vegas Semifinals 1(Sherdog)

 上記を参照。以下、速報です。続きを読む・・・
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC69 Road to UFC Road to UFC2024 UFC YouTube   アンガド・ビシュト エルデュカルディ・ドゥイシェフ チュウ・カンチエ ブログ 原口伸 原口央

【Road to UFC2024 Ep06 & Road FC69】「さすがに寝る前は見ない」原口兄弟の世界への挑戦─02─

【写真】準決勝に向け、対戦相手は145.5ポンド、原口伸は146ポンドで計量をパスしている (C)Zuffa/UFC

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi FinalsのEp06第3試合フェザー級準決勝でチュウ・カンチエと戦う原口伸と──31日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのウォンジュ総合体育館で開かれるRoad FC69のGlobal Tournamentの63キロトーナメント一回戦でエルデュカルディ・ドゥイシェフと対戦する原口央──原口兄弟対談後編。
Text by Takumi Nakamura

前戦の課題、手応えを元に、2人は次戦でどのように戦おうと思っているのか。それぞれの世界で戦う意気込みを尋ねた。

<原口兄弟対談Part.01はコチラから>


「打撃をやって、その攻防からテイクダウンを狙う」(伸)

――さてここからは次戦についても聞かせてください。伸選手は8月23日(金・現地時間)のRTU準決勝でチュウ・カンチエと対戦します。カンチエは一回戦で安藤達也選手に判定勝ちしていますが、どんな印象を持っていますか。

 バックボーンがキックボクシングで、ストレート含めて打撃が全部伸びるし、殺傷能力が1Rからめっちゃ高いという印象です。ただレスリングのディフェンス面に関しては未知数な部分があるので、こちらの対策としては相手が打撃だからこそ、ちゃんと自分も打撃をやって、その攻防からテイクダウンを狙うことを意識しています。

――僕もカンチエの試合映像を見たのですが、組みだけで攻略しようとすると、カンチエの方が打撃のプレッシャーをかけて戦いやすい展開になると思います。

 僕も絶対に相手はそうだろうなと思っていて、相手の打撃が強いからレスリングに逃げるんじゃなくて、自分も打撃をやるところはやる。それはレスリングを捨てて打撃で打ち合うということではなくて、打撃で対抗もしつつ、テイクダウンにいけるタイミングでテイクダウンにいくというイメージです。

――そういった意味で、一回戦とは違うタイプの相手とやることになって、自分の練習の幅やスキルが上がっていることを感じていますか。

 そうですね。それは今回だけじゃなくて、最近は試合を重ねるごとにその相手に対して色々と対策を練って、その積み重ねでスキルが上がっていることを感じます。

「余計なことを考えずにガンガンいこうと思います」(央)

――央選手は2年連続でROAD FCのGlobal Tournamentへの出場が決まり、8月31日(土・現地時間)のRoad FC69では一回戦=キルギスのエルデュカルディ・ドゥイシェフと対戦します。

 去年のトーナメントでも決勝で負けて、その時にROAD FCの会長から「来年もオファーするから」と言われていたんですね。それで正式にオファーが来たので「やります」という感じですね。

(C)ROAD FC

――対戦相手はドゥイシェフ。

MMA戦績が10戦10勝(3KO・7S)という、いわゆる未知の強豪です。

 内々に出場選手のリストが送られてきた時『絶対この選手とはやりたくない』と思ったのがドゥイシェフだったんですよ(苦笑)。でもどうせやるなら一回戦の方がいいかなと思って。同じレスラーでタイプも似ているんですけど、お互い勝ち上がっていけば、いずれ当たることになるし、だったら早めにやっておいた方がいいなと思いました。でもROAD FCはどこからああいう選手を連れてくるんですかね?」

――昨年もラジャブアリ・シェイドゥラエフがトーナメントに出場していましたが、ROAD FCは未知の強豪を発掘するのが上手いプロモーションだと思います。

 ライト級のトーナメントを見ても、みんなすごかったですし、キルギスとかあの地域には未知の強豪がたくさん眠っているんだと思います

――ドゥイシェフ戦に向けて、どんな練習を続けていますか。

 本当になんでもできるオールランダーで、フィニッシュ率も100パーセントなので間違いなく強いと思います。ただ寝技やスクランブルの展開では負けることはないのかなと思うので、逆にそういう強い相手だからこそ、スーチョル戦みたいな余計なことを考えずにガンガンいこうと思います。

――お2人はRTUとROAD FCと戦う舞台は違えど、✖世界をテーマに戦っています。海外にチャレンジした時期もほぼ同じですが、戦う舞台が変わったことで何か変化はありましたか。

 兄貴は良くも悪くもあんまり変わらないんですよ。

 試合前に相手の映像は見ますけど、構えがどっちでバックボーンが何で、くらいしか気にしないんですよ。結局、過去の試合映像と当日に戦う相手は違うわけじゃないですか。それに僕の場合は相手の映像を見すぎるとビビっちゃうんですよ。相手の強いところばっかり目について。だからスーチョル戦の時もほとんどスーチョルの試合を見てないんですよね。

――そうなのですね。

 何となくこれが上手いとかボディー打ちが上手いとか、大体のイメージを作って試合していますね。余計な先入観は入れないようにしています。

――伸選手はいかがでしょうか。

 自分ももともとは兄貴みたいなタイプだったんですけど、ロン・チュウ戦で負けて、今までやってきたことを全て見つめ直して。 僕も兄貴の気持ちは分るんですよ、相手の動画を見たらちょっとヒヨっちゃうというのが。でも自分はそこを我慢して絶対見るようにしています。しかもあえて寝る前に見るようにして。

――練習前ではなく、寝る前に見るのですか。

 はい。昔は“相手の試合は見たくない”が勝っていたんですけど、そこをあえて見る作業をしています。

 さすがに寝る前は見ないな(笑)。

 でもそうやってひたすら見ることを繰り返していたら、たまに思う時があるんですよ。「もしかしたらこの相手は俺が思っているほど強くないな」って。あとは何回も繰り返して見てると「こいつには絶対に負けたくない」って気持ちが芽生え始めるんですよね。だから自分は相手の試合を見る作業をたくさんします。

「どういう道を進むにせよ、強い相手に勝って自分が強い選手でいることは必要」(伸)

(C)ETERNAL MMA

――お2人以外にもBraveからは色んな選手が海外のイベントで戦っています。

 僕は海外でやるようになって、ほんとに強い相手としかやっていないし、そういう相手に勝てるようにならないといけないんで。Braveでも(伊藤)空也が豪州のEternal MMAでベルトを獲ってきて、海外で試合をして結果を残している選手が周りにいると、やっぱり刺激になるし、アイツには負けられないなと思いますね。

――しかも選手それぞれが国内外、色々な団体で試合をしていることも刺激になっていますか。

 それがいいのかもしれないですね。同じ団体でやっていないからこそ、変にライバル視することがなくて、お互い高め合うことができていると思います。

 それぞれの目標に向かって切磋琢磨できています。

――それではお2人は次戦で、どんな試合を見せたいと思っていますか。

 前回のようなお互いの光を消すような試合をせずに、強い相手だからこそガンガン行く僕の試合を見てほしいなとは思います。前回は疲れてもいないし、お互いダメージもないような試合だったんで。次は結果がどうなるにせよ、自分の力を出し切るような試合をしたいし、逆にそうやらないと勝てない相手だと思っています。

――央選手は今年こそROAD FCのトーナメントで優勝したいという想いは強いですか。

 そうですね。こうやって昨年に続いて呼んでもらっている以上、その団体で勝ちたいという気持ちはありますね。しかもキルギス、ロシア、ブラジル…色んな国から選手たちが集まるトーナメントなので、そういう試合を隣の韓国でできるというのはうれしいですし、そこで自分の強さを証明したいです。

――そして伸選手もUFC本契約まで残り2試合、絶対に負けられない戦いが続きます。

 今回は過去一準備が出来ていて、これで負けたらしょうがないぐらいのレベルで仕上がっています。なので試合当日にさっき話した殻をしっかり破って、勝つのは大前提で試合内容でも魅せて、決勝に弾みをつけたいです。

――朝倉海選手の参戦表明など、UFCそのものの注目度が上がっていると思いますが、それについてはどう捉えていますか。

 朝倉選手のようにRIZINで結果を出してUFCに出る選手もいて、自分に保険をかける意味ではないんですけど、色んな道があるということが分かったかなと思います。ただどういう道を進むにせよ、強い相手に勝って自分が強い選手でいることは必要だし、意識を高く持って格闘技に取り組んで結果を出していけば、自ずと道は拓けると思っています。

――なるほど。まさに強さが道を切り拓く、ですね。お2人の✖世界での戦いに注目しております!

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
Ep05午前10時~UFC Fight Pass
Ep06午後12時~UFC Fight Pass
Ep05&06午前9時45分~U-NEXT

■ROAD TO UFC 2024 Episode06計量結果

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
シェ・ビン: 146ポンド(66.22キロ)
河名マスト: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
ドン・フアシャン: 115ポンド(52.16キロ)
シー・ミン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
チュウ・カンチエ: 145.5ポンド(66.0キロ)
原口伸: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
フン・シャオカン: 116ポンド(52.62キロ)
本野美樹: 116ポンド(52.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ミュロドフ: 170ポンド(77.11キロ)
ジョナサン・ピアースマ: 174ポンド(78.92キロ)

■ Road to UFC2024 Ep05対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
透暉鷹: 136ポンド(61.69キロ)
チィルイイースー・バールガン: 136ポンド(61.69キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・ドンフン: 125ポンド(56.7キロ)
アンガド・ビシュト: 125ポンド(56.7キロ)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ユ・スヨン: 136ポンド(61.69キロ)
ダールミス・チャウパスゥイ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ルエル・パニャーレス: 126ポンド(57.15キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ダニー・マコーミック: 126ポンド(57.15キロ)
ヤン・チーフイ: 125ポンド(56.7キロ)

The post 【Road to UFC2024 Ep06 & Road FC69】「さすがに寝る前は見ない」原口兄弟の世界への挑戦─02─ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC69 Road to UFC Road to UFC2024 UFC YouTube   キム・スーチョル チュウ・カンチエ ホン・ジュンヨン ライカ ロン・チュウ 原口伸 原口央 宮田和幸 扇久保博正 海外 石司晃一 神龍誠

【Road to UFC2024 Ep06 & Road FC69】原口兄弟の世界への挑戦─01─「最後は絶対殴らないとダメだ!」

【写真】去年に続き、両Road挑戦の夏を過ごす央&伸の原口兄弟 (C)TAKUMI NAKAMURA

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが開催され、Ep06第3試合のフェザー級準決勝で原口伸がチュウ・カンチエと対戦。そして31日(土・現地時間)に韓国ウォンジュのウォンジュ総合体育館でRoad FC69が開催され、Global Tournamentの63キロトーナメント一回戦で原口央がエルデュカルディ・ドィシェフと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

原口兄弟は昨年と同様に時を同じくして兄・央がROAD FC、弟・伸がRoad to UFC(RTU)とそれぞれの舞台で✖世界にチャレンジしている。打撃への評価が高まる最近のMMAにおいて、レスリングベースの2人はどう変化し、今のMMAの流れにアジャストしようとしているのか。そして如何に海外で強豪外国人選手に勝つことに取り組んでいるのか。この夏に決戦を控えている2人に話を訊いた。


「伸には怒られました(苦笑)。なんでもっと行かないんだよって」(央)

――今回お2人が同時期に試合に出場するということもあり、対談形式で取材させてもらうことになりました。まずはお互いの直近の試合から振り返っていただきたいと思います。まずは央選手、5月のDEEPでは石司晃一選手にスプリット判定で敗れるという結果でした。

 コントロールに執着しすぎて、自分のいいとことを全く出せてなかったですね。勝ちにこだわりすぎたというか、もっといけるところでしっかりいけたんじゃないかなと反省しています。

――ジャッジの評価も分かれた試合で、セコンドの宮田和幸代表からは「もっと行け!」という指示が出ていたそうですね。

 僕は寝かせて(一本)取りたいというのがあったのですが、組んだところで細かい打撃を入れたりしないと、今のMMAは打撃の方が評価されてポイントを取ることが多いので、そういう部分の差で負けたのかなと思いました。実際にセコンドの宮田先生や伸からもずっと『いけ!いけ!』と言われていたんですよね。

 僕もめちゃくちゃそういう指示を出していて、カツを入れていたんですよ。僕はあっち(石司)にポイントが入っているかもしれないと思ったので。それで3Rに行く前のインターバルでも『最後は絶対殴らないとダメだ!』と言ったのですが、そこで本人が少し守りに入ってしまって、あと一歩が出せなかったのかなと思いました。

――なぜ央選手は自分から行ききれなかったのでしょうか。

 もっと組み際の打撃を入れたり、普通にスタンドでも自信を持ってやればよかったのかなと。今回は相手の石司選手がストライカーということもあって、直近の試合でも思いっきりのいい打撃を出していたし、2Rに少し打撃の展開にもなったんですけど、そこで変に石司選手のことを大きく見てしまったのかもしれないです。

――試合後に2人で何かお話されましたか。

 伸には怒られました(苦笑)。なんでもっと行かないんだよって。

「本当にもう1つ勇気が出せるか出せないかの話」(伸)

 あれはもう本当にもう1つ勇気が出せるか出せないかの話だと思うんですよ。結構僕らも試合を重ねてきて、そういう殻を破らないといけないなと思っていて。だから兄貴に話すことはは、イコール自分にも言い聞かせている部分があって。試合になったら腹を括らないといけないなと思いました。

――最近のMMAはコントロールよりもダメージが評価される傾向もあり、レスリングベースのお2人としては戦い方を変える部分もありますよね。

 それは宮田代表からもすごく言われています。これからMMAで勝つには組みと打撃をいかに混ぜるかが重要だぞと。

 自分も殴ることができるポジションに入ったら必ず殴る。そういう意識を持つようにしています。

(C)Zuffa/UFC

――そして伸選手は2年連続のRTU出場。

今年はフェザー級でのチャレンジとなりました。5月の一回戦はホン・ジュンヨンに判定勝ちでしたが、あの試合を振り返っていただけますか。

 昨年はライト級でRTUにチャレンジして、決勝でロン・チュウに負けた時の反省点を活かした戦い方はできたと思うのですが、逆にそればっかりになってしまったかなと思います。フィニッシュを狙うことがあまり出来ていなかったので、少しでも自分の殻を破って戦わないといけないなと思いました。

 僕は1回戦の相手がかなり強いと聞いていて、蓋を開けてみれば30-25をつけたジャッジもいたので、差のある試合だったかなと思います。

――こうしてお2人の振り返りを聞いていると、前回の試合を踏まえて殻を破ることが課題になっているようですね。

 自分は自分を客観的に見てそう思いますし、兄貴の試合を見ていてもそう感じました。

 石司戦はああいう試合になっちゃいましたけど、逆にキム・スーチョル戦(2022年10月、2RTKO負けも原口の健闘が光った)は殻を破るような試合が出来ていたと思うんですよね。自分で言うのもあれですけど、スーチョル戦ではあれだけいい試合が出来ていたのに、石司戦では萎縮してしまったのかなと思います。

――央選手はスーチョル戦でどんなものを得ましたか。

 あの時は失うものが何もなかったし、むちゃくちゃ強い相手だったからこそ吹っ切れて、思いっきりぶつかっていけた部分があったと思います。

――もちろん2連敗という結果には納得していないと思いますが、この2試合の経験値は大きかったと思います。

 ス―チョル戦はTKO負けだったけどいい内容の試合で、逆に石司戦は僅差の判定負けだったけど悔いしか残らないような試合でした。いい試合をしても負けたら意味がないと思うし、このままじゃいけないなということは痛感しましたね。

――先ほどはコントロール+殴る意識についてもお聞きしましたが、今お2人が意識して取り組んでる練習はありますか。

 やっぱり今はそういう考えのもとでやっていますね。いかに殴ってダメージを与えることを意識するか。

 一番はフィニッシュを意識するようにしてますね。仮にそれがフィニッシュにつながらなくても、そのアグレッシブさでポイントがつく場合もあるので。やっぱりジャッジする人たちも人間なので、 フィニッシュを狙う姿勢を見せる選手にはポイントをつけるものだと思うんですよ。

結果としてフィニッシュ出来ればそれにこしたことはないので、とにかく今はフィニッシュすることを意識しています。一試合の流れのなかでどれだけ一本を狙いに行けるか、ですね。

 自分も常にフィニッシュを狙っているのですが(コントロールしながらの)打撃がメインになりますよね。どうしてもテイクダウンを取って完全に相手の動きを固めてポイントを取るのは難しいし、それこそ超RIZIN3の扇久保博正選手と神龍誠選手の試合も、テイクダウンやポジションを取るのは神龍選手が上手かったけど、コツコツ打撃を当てていたのは扇久保選手の方で。

実際にジャッジも扇久保選手のことを評価していたので、本当に細かい部分ですけど、ポジションを取ったらすぐに殴って、みたいなことは心がけていますね」

――今はストライカーが評価されやすい傾向がありますが、コントロールをメインにしていた選手たちが打撃の意識を持つことで、新たな殴り方や殴るポジションも見つかると思うのですが、そこはどうお考えですか。

 殴る意識を持つようになってから、ちょっとずつ動きも変わってきている感じがしています。人のスパーリングを見ていて「そこで殴れるんじゃない?」みたいな閃きもあるし。テイクダウンしたら必要以上にくっつくんじゃなくて、自分だけ距離を取っておいて上からパンチを落とすとか。そういう練習をやっているので、人の練習や試合もより注意深く見るようになったし、そこは新しい発見かなと思います。

 それこそ石司戦がコントロールはしているけど殴りが少ない試合だったので、あの試合を見返して「ここで殴っておけばよかったのに」や「なんでそこで行かないんだよ!」と思いましたね。相手の光を消していたけど、それと自分の光も消してしまっていたので。あとは自分と似たスタイルの選手の試合映像でスクランブルの展開になったところを見て、参考になる動きは取り入れるようにしています。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
Ep05午前10時~UFC Fight Pass
Ep06午後12時~UFC Fight Pass
Ep05&06午前9時45分~U-NEXT

The post 【Road to UFC2024 Ep06 & Road FC69】原口兄弟の世界への挑戦─01─「最後は絶対殴らないとダメだ!」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA DWCS MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 UFC フン・シャオカン ブログ 本野美樹

【Road to UFC2024 Ep06】準決勝&リベンジ、シャオカン戦へ。本野美樹「徹底して有利なポジションを」

【写真】ある意味、去年戦っていて負けているというのが本野の運でもあるかと (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが開催され、Ep06の第2試合=女子ストロー級準決勝で本野美樹がフン・シャオカンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

本野はRTU初戦で中国のフォン・フェイアールと対戦予定だったが、フェイアールが計量オーバーに。そこで本野サイドはキャッチウェイト戦ではなく、試合をせず準決勝に進出することを選んだ。優勝すればUFCとの契約に至るトーナメント戦では、当然の選択といえる。もう一つ——昨年11月に敗れているシャオカンとの再戦を、無傷で迎えられたことも本野にとって良い結果だったのではないだろうか。

そんな本野が前回の計量現場とシャオカンとの初戦を振り返り、リベンジと決勝進出を賭けた一戦について語る。


――5月はフォン・フェイアールの計量オーバーで初戦突破となりました。まずは現場がどのような状況だったか教えていただけますか。

「相手は最初の計量で350グラムぐらいオーバーだったと思います。計量のリミット時間まで1時間半もあったし、私は絶対に落としてくると思っていました。私も計量会場でリカバリーしながら待っていたんですけど、フェイアールは時間になって戻ってきたら全く体重が落ちていなくて……」

――ということはギリギリの減量をした結果、350グラムオーバーだったのでしょう。

「計量オーバーの時点で、フェイアールは気持ちが折れていたと思います。『もう体重を落とすために体を動かしたくない。汗は出ない』と言っていて。これは聞いた話ですけど、最初は計量会場の奥でしゃがみこみ、落とすことを諦めていたらしいです。

オーバーしているグラム数でいえば、私が相手のファイトマネーから何パーセントかもらって試合できる範囲ではありました。でも、こちらから『体重を落とさないと試合はしない』と伝えてもらったら、体を動かしに行っていましたね」

――RTUはトーナメント戦ですから、相手の計量失敗なら次戦に進むことができる。そこで体重を落とせなければ試合をしない、というのは当然の判断だと思います。

「まずは優勝することが目標ですからね。トーナメントだから無傷で上がったほうが良いわけで。チームからも『絶対に上に行ったほうが良いから、試合は受けなくて良いんじゃないか』と言われて、試合はしませんでした」

――それだけ非情な面もあるのが勝負の世界です。それこそフェイアールが体を動かしに行った時、「このまま体重が落ちなければいいのに」とは考えませんでしたか。

「いえ、私としてはそこで気を抜きたくなかったです。350グラムだから落とせると思ったし、絶対に落としてくると考えていました。

フェイアールは過去に打撃が――特にヒジでカットしている試合もあったので、私自身も怪我をすることを覚悟して臨んでいたんです。結果、計量オーバーで……無傷で準決勝に進出できたのだから『ラッキーだった』と気持ちを切り替えました。周りの方からも『運も実力のうちだよ』と言ってもらえて、私も『次、頑張ろう』と」

――自身の試合こそなかったものの、現地でRTUを観た感想は?

「やっぱり皆がUFCを目指して戦っていて――河名マスト君の試合とか、お互いに立っているのがギリギリという状態だったじゃないですか。会場の雰囲気も凄くて、良い大会でした。私も戦う準備をして行ったし、『この舞台で試合をしたかったなぁ』と思って(苦笑)」

――アハハハ、それも当然の気持ちだと思います。ただ、準決勝で対戦するシャオカンの試合は、現場で観ても参考にならなかったのではないですか。

「はい(笑)。あの試合は実力差がありすぎて、シャオカンはノーダメージで準決勝に進出しました。もともとシャオカンが優勝候補と思われているのでしょうけど、あの組み合わせで、いろいろ察しましたね」

――シャオカンとは昨年11月に中国で対戦し、3Rに腕十字で敗れています。その初戦については前回のインタビューで語ってもらっていますが、改めて試合映像を振り返ると、とてつもなくケージが広くなかったですか。

「メチャクチャ広かったです! RTUが行われたUFC PIのケージはそこまで大きくなくて」

――UFC APEXのケージも、かつてWECで使用されていたサイズのオクタゴンですよね。やはりケージの広さは試合に大きく影響しますか。

「小さいと組む側からすると組みやすくなるし、相手からすれば打撃で詰めやすくもなるので。お互いの良いところ、悪いところに関しては少し影響が出るのかなって思います」

――シャオカンは回って距離を取るタイプではなく、プレスを掛けながら、あの長いリーチとコンパスから打撃を繰り出してくるタイプです。

「蹴りは鞭のように飛んできますよね。蹴りがあるからパンチが飛んでくる。でも、その蹴りをもらうのも私のポジションが悪かったからだと思います。試合中にカットもしていなくて。試合が終わったら足が真っ青になっていて、歩けないぐらいでした。今回はその蹴りももらわないように動かないといけないですね」

――ポジションが悪かったというと?

「前回は左右への動きを徹底することができていませんでした。シャオカンが圧をかけてきた時に、サウスポーの自分は右側に動いてしまったんです。しかも、たまにフワッと動いてしまっていて、相手からすれば打ちやすいポジションにいたと思いますね。今回は一方だけに動くことがないよう、徹底して自分に有利なポジションを取ることを考えています」

――1Rはテイクダウンを奪い、パスにも成功して、相手がブリッジしたらシングルバックまで至った。今回はあの動きを続けることができたら……。

「そうですね。もともと触れば倒せるという感覚はありました。でも倒したあとに、どうしても取り急いでしまう。極めに行こうとしすぎるし、殴ろうとしすぎてしまうんです。そこは自分の良いところでもあるとは思いますけど、今回は焦らずに戦いたいです」

――準決勝は中国でもアジアでもなく、ラスベガスのUFC APEXで行われます。米国で、しかもラスベガスで戦うことについてはいかがですか。

「場所については、特に気にしていないです。PIは設備も整っていましたし、APEXであれば――使用できるかどうかは分からないですけど、いろんな設備が使えたらコンディションは整えやすいだろうとは思います。ただ、ラスベガスには以前、修行で行っていて」

――ABEMA TVの海外武者修行プロジェクトですね。

「はい。UFCに興味を持ち始めた頃にラスベガスで練習させてもらい、APEXでDWCSを見せてもらいました。その時に改めてUFCを目指したくなったので、自分がそのケージで試合をできるのは嬉しいです。そんな場所でシャオカンにリベンジする。優勝候補を倒してUFCに近づくことができれば、自分にとっては最高ですね」

――UFC PIと比べて、APEXのケージはどうですか。

「広すぎるよりは良いです。もちろん相手のプレッシャーを感じる場面もあるとは思います。でもシャオカンが圧をかけてきたら自分が行くんだ、と全てプラスに考えるようにしていますね。『相手のプレッシャーも自分のチャンスに変える』という気持ちで、初対戦の時よりも仕上がって臨むことができると思います」

――なるほど。最後に意地悪な質問かもしれませんが……、『シャオカンも計量失敗しないかなぁ』とは思いませんか。

「いやぁ、さすがにソレはないです(苦笑)。2試合連続の計量失敗で決勝へ行くのは嫌ですね。勝ってUFCとの契約を掴まないと、周りから認めてもらえない気がします。自分はもちろん、シャオカンにもしっかり計量をクリアしてほしい。そこで私がリベンジして、決勝に進みますよ」

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
Ep05午前10時~UFC Fight Pass
Ep06午後12時~UFC Fight Pass
Ep05&06午前9時45分~U-NEXT

The post 【Road to UFC2024 Ep06】準決勝&リベンジ、シャオカン戦へ。本野美樹「徹底して有利なポジションを」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Gladiator MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024Ep05 UFC イープークールー ソン・ヨンジェ パン・ジェヒョク ボクシング 平良達郎 朝倉海 河名マスト

【Road to UFC2024Ep05&Ep06】準決勝でシェ・ビンと対戦、河名マスト「これまでの29年間を出せるか」

【写真】タフな展開に競り勝つ。そんな強さを見せて勝ち星を重ねている河名だ(C)TAKUMI NAKAMURA

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが開催され、フェザー級準決勝で河名マストがシェ・ビンと対戦する。
text by Takumi Nakamura

グラジエイターでの王座戴冠を経て、Road to UFC(RTU)出場のチャンスを得た河名。5月の一回戦=AFC王者ソン・ヨンジェとの対戦では、ヨンジェの打撃を浴びる場面があったものの、渾身のバックコントロールで判定勝利をもぎとった。準決勝ではイープークールーとの中国人対決を制したシェ・ビンとの対戦となり、「ケージの中でこれまで生きてきた29年間をどれだけ出せるか」と人生をかけた勝負になると語った。


──RTU準々決勝はソン・ヨンジェに判定勝利して初戦突破となりました。ヨンジェ戦を終えて、その後の練習や調整の状況はいかがでしたか。

「少しヨンジェ戦で怪我をしてしまったので1カ月半ほど休養して、そこからちょっとずつ上げてきた感じですね」

──RTUは短期間で試合が続く形ですが調整の難しさはないですか。

「そこは大丈夫ですね。デビュー1年目・2年目は一時期ほぼ毎月のように試合をしていた時期があったので、試合感覚が短くなって、練習できなくても焦りはなかったです」

──改めてヨンジェ戦を振り返っていただきたいのですが、ご自身で映像を見て、どんな感想を持ちましたか。

「自分自身、普段は1Rを濁して、2・3Rを確実に取って、判定で言うと29-28で、あわよくば30-27で決着つけられればいいかなという試合の進め方をするんですね。でも今回は1Rから飛ばしてみようという戦法だったので、そのせいかおかげか、1Rで見事にバテてました(苦笑)。それで2Rはどうしよう?となったところで、なかなかクリンチできずにボコボコ殴られる展開になって。

このパンチでKOされることはないとは思いつつ、こっちが攻撃をしているわけでもなかったので、暗いトンネルをずっと走っているような状況でした。ただ残り10秒の僕の縦ヒジがボコン!と入って、見るからにヨンジェがひよってくれたので、そこで視界が開けましたね。それもあって3Rは再び走り出すことができて、左のオーバーハンドがバチンと当たって、ここからはもう(勢いに)乗り続けるしかないと思いました」

──大事なトーナメントの1発目で、戦い方を変えるのは勇気も必要だと思ったのですが、なぜ戦い方を変えようと思ったのですか。

「僕が直近で負けた試合がGladiatorのパン・ジェヒョク戦で、あの試合は1Rで自分が行ききれなくて微妙で、その後の2~3Rを少し流しちゃったというか。お互いフワフワっとした試合展開になって、自分が判定負けしたんですよ。あの試合が自分のなかではものすごく悔いが残っていて、もう二度と後悔はしたくないっていうか。MMAは試合時間が15分と決められているわけじゃないですか。お前の人生は15分で決まるよって言われているのに、それで行かないのは……悔いが残りますよね」

──余力を残した自分が許せなかったですか。

「はい。そこでちゃんと出し切れる人間でありたいと思いました」

──そのなかでも一か八かのギャンブルではなくて、しっかり勝つ確率を上げたうえで1Rから飛ばしたわけですよね。

「過去のヨンジェの試合を見ていると、1Rで決着をつけていることが多くて、3Rまでいくとドロドロになって、ギリギリで勝っているんですよ。今までヨンジェがやってきたヤツらよりも僕の方がクリンチできる覚悟があると思ったので、自分を信じて1Rから飛ばしていこうと思いました」

──1Rはテイクダウン・バックコントロールで優勢に試合を進めてインターバルを迎えたわけですが、どういう状況でしたか。

「もう腕がパンパンで。本当にウェイトトレーニングだったら、その日のアームカールをオールアウトしましたぐらいの張り方でした(苦笑)。だからガードを上げる上げないとかそういう問題じゃなくて、それもあって2Rにケージ内をランニングしちょうような場面が来たんです」

──見ている側からすると、このままだ逆転されるんじゃないかという不安もありました。その展開を変えたのが縦ヒジですが、あれは練習している技だったのですか。

「絶対これで倒すっていうノリで鍛錬していた技じゃなくて、ちょっと遊びの動きの中でヒジを出したりしていたんですよ。そういう引き出しを一応用意しておきましたよみたいな感じで、それがギリギリのところで出てくれました」

──いい意味で遊びの技がピンチを救ってくれた、と。

「僕もMMAを初めて3年経ちましたけど、これまでずっと守破離で言うと、守るべき型をずっと作るという感じでやってきたんですね。その中で破=型を破ることも見つけながら試合ができているのかなって思います。それが今回で言えば左の縦ヒジですね」

――2R後のインターバルはかなり息を吹き返した状態ですか。

「はい。完全にヨンジェが萎えているのがわかったんで『よしよし!』と。もう一回捕まえれば『もうお前は終わりだろ?』ていう感じで捉えていましたね。セコンドの上久保(周哉)さんはからももう一回捕まえろみたいな指示が出ていて、あと5分だから頑張れ、と」

──河名選手の表現でいくと「暗いトンネルから光を見つけた」状態になると、体力的にも動けるものですか。

「そうですね。僕はレスリング時代から、3分2Rの中で自分の形でポイントを取れたら『この試合は勝てる!』というところまで、相手が諦めるまで頑張るスタイルだったんですね。それはMMAでもスタイル的には続けていて。そういう意味では本当は組み続けて、2Rまで相手にヒザをつかせて、立たせない状況にできれば一番良かったんですけど、それができないなかでヒジで明らかに相手を萎えさせる状態を作ることができたので、あとは頑張ろうと。MMAとレスリング、競技は違いますけど、そこはブレずにできているかなと思います」

──試合が終わった瞬間、1回戦を突破した時のお気持ちはいかがでしたか。

「もう本当に早く時間が過ぎ去ってくれみたいな感じの3Rだったので、やっと開放されたという感じでしたね」

──怪我の影響もあったかとの思いますが、準決勝のシェ・ビン戦に向けてはどんな準備を続けてきましたか。

「シェ・ビンは完全にジャブとワンツーでアウト(ボクシング)する、僕が一番嫌なタイプの選手です。なのでそこをどう捕まえるか。捕まえたあとにどうコントロールするかというところをやってきました」

──シェ・ビンのファイトスタイルが明確な分、自分がやるべきことも明確になっていますか。

「そうですね。自分の得意な形は一緒ですが、そこのバリエーションを相手に合わせて…というイメージですね」

──そこは順調に完成してきていますか。

「得意な形というか、とにかくマン振りする系の戦い方はできるようになってきたかなと思います。これに関しては試合でしか出せないし、練習で思いっきり人をぶん殴ることはできないからこそ、ケージに入った時の覚悟が試されるんじゃないかなと思います」

──今年の2試合は接戦を競り勝つという展開が続いていますが、そこで勝ち切れていることで自分の成長を感じることはありますか。

「15分みっちりじゃないですけど、人生にビバレッジをかけるべき時間は明確に定められていて、そのために練習したり、というのはあります。ケージの中でこれまで生きてきた29年間をどれだけ出せるかという部分は、ちょっとずつカッコつけず、後悔しないようにはやれてるかなと思います」

──RTUを勝ち上がることで、本戦契約まであと2勝です。今はUFCで戦うことも意識はしていますか。

「そうですね。目の前のことを1つずつやりながら、今回は(中村)倫也もセコンドに来てくれるので、UFCを経験している選手とイメージを共有しながら、UFCで戦うっていうこともイメージしてやろうと思います。今回は会場もUFC APEXなので、そういう意味でもいいイメージを作って臨めるかなと思います。

──APEXでの試合を経験している中村選手がセコンドについてくれるのは心強いですね。

「はい。前回はRTUを経験している上久保さんがついてくれて、今回は倫也がついてくれて。現地に入って試合までのスケジュールをある程度把握してくれているセコンドがいると、自分も動きやすいというのはありますね」

──RTUは河名選手の格闘技人生のターニングポイントになるものだと思いますが、そこにかける想いも強くなっていますか。

「結局、最後はケージに入ったら全部剥がされちゃうと思うので。そこまでに何をやってきたかはケージの中で全て明らかになるので、試合まで残り1週間ぐらいしかないですけど、やり残しがないようにやりたいですね。この1週間でまだまだ強くなれると思っているので」

──なるほど。もっと言うなら、試合直前まで勝つ確率を上げることはできますからね。

「そう思います。レスリング時代はある程度のところまで競技水準を持って行っていたので、試合までに強くなることはないから弱くならないように調整しようと思ってやっていたんです。でもMMAにおいては1週間あれば強くなれると思っているので、そこは信じてやっていきたいなと思います」

──今年UFCでは平良達郎選手がランキング入りして、朝倉海選手の参戦も発表されました。昨年と比べるとUFCそのものの注目度が上がっていると思いますが。そこをどう捉えていますか。

「特に朝倉選手がUFCに参戦して、日本人のファンをUFCに連れてくるということは、もの凄く価値のあることだと思っているんで、自分は乗れるものには乗っかります。そのためには勝たなきゃいけないんで、自分のやるべきことをやって、その流れに乗っていければなと思います」

──ちなみに河名選手はパリ五輪のレスリングは見ていましたか。

「見てました。女子に関しては全員金メダルを獲る可能性があるぐらい強いと言われて注目されていたのですが、そこで男子がめちゃくちゃ金メダルを獲って、金を獲れなかった選手も銀メダルを獲っていたじゃないですか。その姿を見ていて、僕はそれが羨ましいと嫉妬できるほどレスリングに取り組んでなかったなと思いました(苦笑)」

──レスリング時代の河名選手はそこまで競技に打ち込めていなかったのですか。

「どうしても同じ環境と同じメンバーで、同じ練習をずっとやっていると、自分ではそう思っていなくても、マンネリ化みたいになっちゃうんです。逆にMMAは本当にやることが多すぎて、毎日この日はこの練習をやってみようとか、練習終わってこれができなかったから明日はこれをやろうとか、自分の中で課題を持って練習のサイクルを回せるようにはなってきた感じはあります」

──レスリングは競技の形がある程度は決まっているので、その枠を超えることが難しいですか。

「それもありますし、特にグレコローマンはフリースタイルと違って、上半身しか攻めちゃダメなんで、本当に技術の幅が制限されるんですよ。制限されているからこそ、その中でどう工夫できるかというところがあって、今思うともっとそこで突き詰められる部分はあったんじゃないかなと思います。(レスリングから)離れて分かったことですけど。もちろんMMAは技術の終わりが見えないので、それはそれで大変ではあるんですけどね」。

──でもだからこそまた気持ちを新たにMMAに取り組めていますか。

「そうですね。技術も完璧に達しているものが1つもなくて、その意味ではずっと斜め上に右肩上がりに上がっていくわけじゃないですが、落ちたり上がったり、落ちたり上がったりという波を繰り返している中で、技術習得があるのかなと思います」。

──試合まで一週間、最後の最後まで強くなって、ケージの中で15分間自分をさらけ出して勝利を掴んできてください。

「それがダサくなるかカッコよくなるかはその時の自分次第だと思いますが、そこを信じて戦って勝ってきたいと思います」

The post 【Road to UFC2024Ep05&Ep06】準決勝でシェ・ビンと対戦、河名マスト「これまでの29年間を出せるか」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC TTFC10 UFC アーイージアコ・アーケンビエコア エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス キャプテン☆ キャプテン☆アフリカ パトリシオ・フレイレ 上田直毅 佐藤天 修斗 唐沢タツヤ 大尊伸光 室谷勇汰 小森真誉 永井奏多 海外 狩野優 轟轟

【TTFC10】元Bellator戦士と対戦、エフェヴィガ雄志「世界のトップに食い込む準備はできている」

【写真】様々なプレッシャーもありながら、明るく話すエフェ。それだけ今が充実していることの表れだろう(C)MMAPLANET

13日(火)にTTMより、16日(金)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE10のメインで、エフェヴィガ雄志が米国のエマニュエル・サンチェスと対戦することが発表された。
Text by Shojiro Kameike

2022年2月のプロデビュー以来、8戦無敗のエフェヴィガが、北米での戦いを目指して元Bellatorファイターのサンチェスを迎え撃つ。サンチェスはBellatorで9年ものキャリアを過ごしたベテランファイターだ。過去にKO負けはゼロで、一本負けもパトリシオ・フレイレ戦の一度のみ。このタフなファイターを相手に、エフェヴィガはどのような試合を見せるのか。試合直前のエフェヴィガを直撃した(取材は8月12日に行われた)。


北米のプロモーターも『この選手に勝っているのか』と分かってくれる

――元Bellatorファイターのエマニュエル・サンチェスとの対戦が決まったそうですね。

「いやー、焦りましたよ。軽いトラブルがあって、サンチェスが予定の飛行機に乗れなかったみたいで。『相手が飛行機に乗れなかった』という連絡が来た時は、心臓が止まりそうになりました(苦笑)。その後、ちゃんと飛行機に乗れて日本に着きそうなので良かったです」

――今年は3月5月に修斗で国際戦を行っています。この2試合に勝利した後の展開は、どのように考えていたのですか。もう北米ファイターと対戦していきたい、と?

「実は前回の試合(中国のアーイージアコ・アーケンビエコアに2R KO勝ち)の1~2週間前には、長南(亮TRIBE代表)さんから『またTTFを開催する。お前がメインだ』と言われていたんです。そう言われると、5月の試合はまず絶対に負けられないじゃないですか。『うわっ、めっちゃプレッシャーかけてくるじゃん!』と思いました」

――アハハハ! ここ2試合の国際戦と比べて、今回は元Bellatorファイターとの対戦で気持ちも違いますか。

「気持ちが違うかといえば、毎試合違うとは思います。でも今回だけ気合いが違うとか、そういうことはないですね。いつも気合いは十分入っていますし。それよりもメンタル的には、だんだん安定してきているんですよ」

――メンタル面が安定してきている、というのは?

「プロデビューして最初の1、2戦はだいぶ緊張していました。もっと言うと、プロの試合よりもアマチュア修斗に出ていた時のほうが緊張していて。そこから経験と慣れもあって、今は良い感じの緊張感で試合に臨めるようになってきましたね。4戦目はABEMAの武者修行プロジェクトで米国に行かせていただいた時ですけど、その時はもう落ち着いて試合をすることはできていました」

――初めて海外で試合をする時のほうが緊張してしまいそうですけども……。

「初めての海外で勝手は分からなかったですけど、緊張はしなかったですね。あの試合は緊張しなさすぎて、開始10秒ぐらいでダウンを奪われちゃいました(苦笑)。緊張しなさすぎて良くなかった例だと思います。アハハハ」

――なるほど(笑)。続くグラジエイターの試合は、動きが堅かったように見えました。

「そうなんですよね。あの試合は調子が良くなかったです。気持ちはいつもの試合と同じだったんですけど、いつもの試合よりバテたりして。振り返ってみると当日、試合に入るまでに自分の中で良くなかった点がありました。その部分を直してから、ここまで3戦は全てフィニッシュしていますし、良い感じで来ていると思います」

――5月の試合ではKO勝ちを収めたあと「修斗の上位ランカーに対戦を断られている」という発言もありましたね。

「ちょいちょい断られているみたいですね。全ての話が自分まで降りてきているわけじゃないでしょうけど。少なくとも自分が聞いているかぎりは……。それなら、自分は自分でやりたいことがある。行きたい場所があるので」

――先日、修斗世界ライト級の王座決定戦が行われ、ランキング1位のキャプテン☆アフリカ選手が2位の大尊伸光選手を下してベルトを巻きました。エフェヴィガ選手は現在同級3位で、新王者に挑戦する権利は有しています。今、ここで修斗のベルトを賭けて国内対決に臨むことに興味はないですか。

「あまり興味はないですね。特に今回は北米のトップ団体で戦っていた選手と試合できるわけで。ここで勝って次を目指す時、北米のプロモーターも自分の戦績を見たら『この選手に勝っているのか』と分かってくれるじゃないですか。今は北米を見て戦っていきたい、という気持ちは大きいです」

――エフェヴィガ選手にとっても、今回のサンチェス戦は北米への大きなチャンスが近づいてきたと捉えているのですね。

「近づいてきましたよ。最初はUFCと言われても、ポカーンとするぐらいで。一番凄いところだとは知っていても、その実態が分からないですからね。選手のレベルがどんなモノなのか、自分とどれぐらい差があるのか――とかも分からないですし。

でもABEMAのプロジェクトで米国に行かせてもらって。キルクリフFCは大きなジムだから、UFCやBellatorの選手とも一緒に練習できて。しかも試合もできた。そこで『何となくだけど形が見えてきたなぁ』って感じでした。それが今回またキルクリフに行って、その形が明確になってきている。だから今『まさに近づいてきた』という感じですね」

――もし今年のRoad to UFCでライト級トーナメントが開催されていたら、エントリーしたかったですか。

「いや、今年は出る気はなかったです。長南さんからは『今年はしっかり準備して、実力が整ってから』と言われていて、自分もそう思います。もし今年ライト級トーナメントがあって、とんとん拍子に勝ち進んでUFCと契約しても……本戦で勝つための準備できていなければ、結局はそこからが一番シンドイわけで。UFCと契約することがゴールじゃない。であれば、そんなに急ぐ必要はないと思っています」

タフな削り合いになることも想定しているけど、今回もフィニッシュしたい

――確かにそうですね。今回キルクリフFCにはどれくらいの期間、滞在していたのですか。

「6月に入ってからすぐ行って、8月4日に帰国しました。だから2カ月間ですね。向こうに行くと『だいぶ変わったな』と言われましたよ。まぁ初めて行った時は――違う国だし、環境も全然違って、そこに適応するだけでも時間が掛かりましたから。

でも今回は2度目で、自分の実力や技術を細かいところまで見えてきましたね。前回気づけず今回新しく気づけたところもありましたし、もっと詳細な収穫を得られました」

――ちなみに何が一番変わったと言われましたか。

「みんなに『体がデカくなったなぁ』と言われました。それほど体重は変わっていないんですけど、みんなのイメージだと最初に来た時はヒョロヒョロに見えたみたいで。今回は『体もデカくなって強そうに見える』と。

たぶん自分の態度も関係しているとは思うんですよ。初めての時は何も分からないし、自信もないし。だけど今回は2度目だし、向こうのジムについても勝手を知っているような感じで行きましたから(笑)」

――アハハハ。体が大きくなったことは、何か効果をもたらしているのでしょうか。

「明らかに組みは強くなっています。去年行った時はレスリングが全然ダメで。向こうはレスリングのレベルが高いですからね。だから帰国してからちょくちょく、専修大学のレスリング部へ練習に行かせてもらったんですよ。それでまたキルクリフに行って、向こうの選手に対して技術もそうだし組み力にも慣れました。テイクダウンする、テイクダウンされないという攻防は強くなったと思います。

もちろんレスリングの練習をしても、良いことだけじゃないとは思うんですよ。レスリングだけやっても疲労して終わるだけだったら意味がないし。ちゃんとMMAに落とし込んでいく、自分のスタイルに落とし込んでいくことも大切ですよね」

――今、レスリングやキルクリフの練習を自分のMMAに落とし込めている状態ですか。

「そうですね。この試合が終わったら、米国から持ち帰ったものを消化していこうと思っています。帰国する1週間前に対戦相手が決まって、今は試合の対策練習をしています」

――キルクリフでは対策練習などは行えなかったのですか。

「いえ、決まった時に伝えました。ヘッドコーチのヘンリー・ホーフトさんも、ジムの選手たちも知っているぐらい知名度のある選手で。それとキルクリフには佐藤天さんがいますし、メチャクチャ対策を手伝ってくれました」

――では対戦するサンチェスの印象を教えてください。

「KOしたことはないけど、KOされたこともない。一本負けもピットブル戦ぐらいで、フィニッシュしにくい選手ですよね。結構プレッシャーもかけながら頑張る選手なので、タフな試合になるとは思います」

――これまでエフェヴィガ選手が対戦したことのないタイプのファイターですね。

「サンチェスは打撃でも頑張るじゃないですか。打撃でも頑張って、ゴリゴリ来る選手は対戦したことがないですね。打たれても打ち返してくる。噛み合うと面白い試合していると思うんですよ。でもそれが噛み合わないと――ピットブルとの試合は全てカウンターを合わされて」

――打って打ち返す、リスクのある攻防ではあります。そのなかで自分の打撃を効かせる自身はありますか。

「はい、倒せると思います。タフな削り合いになることも想定はしていますけど、今回もフィニッシュしたいですね。僕はこれから世界のトップに食い込む準備はできている。そんな自分を世界に見せたいです」

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTF CHALLENGE10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+ExR>
大越崇宏(日本)
小森真誉(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岩倉優(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリングマッチ 78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

The post 【TTFC10】元Bellator戦士と対戦、エフェヴィガ雄志「世界のトップに食い込む準備はできている」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Brave CF Cage Warriors DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep01 LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UAEW UFC アン・トゥアン・ホー アーニー・フアレス ショーン・オマリー ジャマール・ヒル ティン・ワン パンクラス ブルーノ・ロピス ホゼ・ミゲール・デルガド ロナー・カヴァナ 内藤由良

【DWCS S08 Ep01】世界的規模のUFC予選=コンテンダーシリーズ開幕。LFA、A1 Combat & JCK王者が出場

【写真】第1試合のフライ級でCage Warriorsから出場のカヴァナと対戦するアン・トゥアン・ホーはアリゾナ育ちのベトナム人ファイター。MMAファイターになるために高校をドロップアウトしたという過去を持つ23歳だ(C)LFA

13日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Seriesシーズン08が開幕する。2017年のスタート以来、既にジャマール・ヒル、ショーン・オマリーという世界王者を輩出した一発勝負の公式オーディションマッチは、UFCが求めるファイター像を浮き彫りにしている。
Text by Manabu Takashima

アグレッシブ、フィニッシュ狙い、リスクをおかして攻める。勝利した上でこれらの姿勢を見せる必要があるコンテンダーシリーズは、コロナ期に世界中のフィーダーショーが活動停止に追い込まれた時期から北米、英国、ブラジル、豪州というUFCにとって重要なライブ拠点だけでなく、世界中のYoung Bloodsに門戸を開放している。


そして、以前はUFCへのチケットだったLFAやTitan FC、Fury FC、Combateらのタイトルは今やコンテンダーシリーズへの交通手形となっている。

そのうえで世界中の大会からタイトルホルダーでなくても、レコードが良くフィニッシュ率の高い選手が選抜されており、MMAワールドにおいて最も濃密な2時間という見方もされている。

今年は日本から内藤由良が出場しているが、第1週も米国、ブラジル、中国、レバノン、英国、ジョージア、米国在住ベトナムと7ヵ国から10人のファイターが集まった。

メインのマンスール・アブドゥルマリク×ウェズ・シュルツはともにLFAと契約下にあり、第3試合でジョージアのミハイル・サジニアニと対戦するブルーノ・ロピスはLFAライトヘビー級チャンピオンだ。

さらに第2試合でアーニー・フアレスと相対するホゼ・ミゲール・デルガド、オープニングバウトでロナー・カヴァナとアン・トゥアン・ホーもLFAからのチャレンジとなっており、LFAはUFCだけでなく、コンテンダーシリーズへのドラゴンゲートになっていることが如実に理解できる。

この他、Road to UFCのあるアジアからは、トーナメントが組まれていないウェルター級で中国JCK FNウェルター級王者のティン・ワンが参戦。上に記したロピスと戦うザジニアニはジョージアFCのミドル級チャンピオンで、デルガトとマッチアップされたフアレスはA1 Combatのフェザー級のベルトを巻くファイターだ。

これが世界の現実、ショートノーティスのスクランブル発進でない限り、世界中のフィーダーショーから直接UFCと契約という甘い夢はもう抱けない。

第2週以降も、UAEW、BRAVE CF、Hexagon MMA、Cage Warriors、Angel’s FC、KSW、Eternal MMA、HEX FS、パンクラスと世界中のプロモーションでキャリアを積んだ選手たちが、コンテンダーシリーズのケージに足を踏み入れる。明日から10週間、世界規模のUFC予選=コンテンダーシリーズを追うと世界のMMAが見えてくる。

■視聴方法(予定)
8月13日(水・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS

■DWCS S08 Ep01対戦カード

<ミドル級/5分3R>
マンスール・アブドゥルマリク(米国)
ウェズ・シュルツ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティン・ワン(中国)
ラミ・ハメド(レバノン)

<ライトヘビー級/5分3R>
ブルーノ・ロピス(ブラジル)
ミハイル・サジニアニ(ジョージア)

<フェザー級/5分3R>
ホゼ・ミゲール・デルガド(米国)
アーニー・フアレス(米国)

<フライ級/5分3R>
アン・トゥアン・ホー(ベトナム)
ロナー・カヴァナ(英国)

The post 【DWCS S08 Ep01】世界的規模のUFC予選=コンテンダーシリーズ開幕。LFA、A1 Combat & JCK王者が出場 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o Road to UFC UFC UFC Fight Night ギャレット・アームフィールド マルチン・ティブラ 風間敏臣

【UFC】速報中!UFC Fight Night~風間敏臣×グリゴリオウ

IMG_0850
今日はUFC Fight Night: Tybura vs. Spivac 2。メインではマルチン・ティブラ×セルゲイ・スピバックが行われますが、日本人ファンの注目は風間敏臣。ROAD TO UFCで準優勝してUFCと契約。初戦はギャレット・アームフィールドにTKO負けを喫しているだけに、絶対に負けられない一戦を迎えます。真夏の3連休の中日の早朝ですが本日も電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【バンタム級】
○風間敏臣
(2R 三角絞め)
×ハラランボス・グリゴリオウ
1R、開始直後に風間は勢いよくタックルで組み付く。ケージに押し込んで白熱の差し合い。風間は足を掛けて崩すがグリゴリオウの腰は重い。それでも風間はスタンドでバックに周ってポジションをキープ。後ろから膝を頭部にヒットさせるがここでタイム。グリゴリオウの手がマットについてため風間の反則扱いとなってインターバルが取られる。再開するとまたも風間はダッシュして組み付く。すかさずバックに周るとグラウンドに引きずり込む。そのままグリゴリオウの首を狙う。さらにグリゴリオウを亀してバックマウント。風間は下になりながら腕十字→三角絞め。しかしグリゴリオウは首を抜いて脱出。風間は下になるが素早くスイープ!上を取り返すとバックに周って腕を狙うがタイムアップ。このラウンドは風間が一方的に攻め続けた!
2R、開始直後にグリゴリオウは飛び膝。かわされるがグリゴリオウはパンチでラッシュ。風間は被弾して後退。グリゴリオウは追いかけて左右の連打。風間はモロに食らってダウン。上からパウンド、肘を乱射。いつ止められてもおかしくなかったが風間は耐える。すると上からの攻撃に合わせて三角絞め!これがガッチリ極まるとグリゴリオウはタップ!風間が大逆転勝ち!