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45 AB LFA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase343 Pancrase346 Road to UFC RYO UFC YouTube   キム・サンウォン パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 上田将年 中田大貴 伊藤盛一郎 内藤由良 原田惟紘 海外 神谷大智 西尾真輔

【Pancrase344. 345&346】7/21伊藤盛一郎が防衛戦。6/30内藤由良出場&リッチザウルスはサンウォンと

【写真】存在感をアピールするために変顔をリクエストすると、「変顔はできないですけど、物真似ならできます」とティラノザウルスの物真似をしてくれた中田──会見場が一気に氷河時代に……(C)MMAPLANET

13日(月)、東京都新宿区のサンエービルで25日(土)に港区のニューピアホールで開かれるPancrase343出場5選手が出席した会見第一部に続き、6月30(日)に同所にて開催されるPancrase344&344に出場する内藤由良、キム・サンウォン戦が決まった中田大貴、そして直接対決となる西尾真輔と神谷大智に加え、7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデン大会=Pancrase346でムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるフライ級KOP伊藤盛一郎が出席した会見第2部が行われた。
Text by Manabu Takashima

ここでは出席した5選手の会見冒頭における挨拶とMMAPLANETの質問への返答に特化して、同会見の模様をお伝えしたい(要約)。

神谷大智
「自分のやるべきことをしっかりとやって、勝ちたいと思います」

西尾真輔
「今回、勝つと負けるのとじゃ凄く違ってくると思うので。今回は泥臭くても、何が何でも勝っていきたいと思います」

中田大貴
「前回の試合、キャンセルになっちゃってどうしようかと思っていたら、パンクラスの方からゴツイ相手を用意していただいたので自分の全てを出してぶつかって行こうと思います」

内藤由良
「チャンピオンになってから2年振りの試合になるんですけど、世界で戦っていく準備等々──紆余曲折、色々とあった2年でした。最後にパンクラスで試合をしてから、今年中にはUFCに参戦できるようにやっていきたいと思います。まず第一ステップとして、相手はまだ誰になるのか分からないのですが、しっかりと倒して、しっかりと今年は世界に向かっていきたいと思います」

伊藤盛一郎
「パンクラスさんがまた強い海外の選手を連れてきて、今ランキング1位にとても強い選手がいるんですけど、ぶちのめしたい。勝って今後、皆に違う舞台で試合を見たいと言ってもらえるような試合で勝って盛り上げていきたいと思います」


──伊藤選手と内藤選手、前回の試合から目指していたところがあったかと思いますが、結果としてこのタイミングでパンクラスで再び戦うことになった。そこへの意気込みの方をお願いします。

伊藤 前回の試合が終わってチャンピオンになってから、自分もRoad to UFCにエントリーして──通らなかったのですけど、チャンピオンになってから世界へという違う道が見えてきて。今回、海外の選手とやれるんで。この試合が自分の実力を試す良い場なのかと。ここで負けているようじゃ、Road to UFCに行ってもダメだっただろうし。世界に出て行っても、どうせ勝てないと思うので。ここでしっかりと勝って、グランドスラムから世界で戦っていける選手になりたいです。

内藤 パンクラスは想い入れのある団体でもあるし、前回の試合が終わってから海外のマネージメントとは契約をさせてもらいました。でもなかなか試合の機会……例えばLFAとかUAW Warriorsだったりだとか。あの辺との掛け合いとかもあったんですけど、決まっていた試合がなくなったり、色々と様々な問題があって……。これから世界に出ていくには、どうしようかなと考えた時に、とにかく試合をしないと。格闘家なので試合をしないと始まらないので、何か1つアクションを起こすとして、さまざまな色んな声があるなか、最後はパンクラスでやらせてくれるということだったので。ここでしっかりと勝って、世界に向かいたいと思います。

──中田選手、会見の第一部でフェザー級挑戦者決定戦を戦う2選手がいました。そこを見て、ご自身の現状とこの試合に向けての気持ちを教えていただけますか。

中田 ちょっと前と比べると、大分ランキングも落ちちゃって(笑)。試合も1年振りになっちゃって、悔しい想いをしているんで。平田選手とRyo選手の試合ももちろん注目していますし、とにかく今は勝ちたいという気持ちが強いです。ずっと苦しい気持ちでいたので、まずは勝ちたいです。

──神谷選手、BRAVEジムの先輩と後輩には他競技で実績を伸している選手達が一気にステップアップを果たすような形で試合をしています。対して神谷選手は、パンクラスでコツコツとキャリアを積んできました。派手な後輩たちと、ご自身のキャリアの積み方の違いをどのように捉えていますか。

神谷 ジムの後輩たちは派手にKOしたり、派手に勝ったり、色々と魅せ方もありますけど、強さも持っているので。そこは僕も羨ましいと思います。対して、自分は地道に勝っていてレコードは良いかもしれないですけど、魅せ方としてはアマチュアというか、まだダメだという面もあると思います。でも自分は自分なので。先輩として後輩たちに強いところを見せていく、回りの人たちにもこの戦い方でも違う意味で華があるよう魅せていけるような選手になっていきたいです。

また6月30日のニューピア大会は上田将年×眞藤源太のフライ級戦、谷内晴柾×原田惟紘のバンタム級戦など他4試合も明らかとなっている。上田&原田、筑豊パンクラシストの揃い踏みとなる。

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【Pancrase343】Ryo「会見では派手でも、試合は堅実でクレバー」×平田直樹「(服装は)妹の影響が…」

【写真】これはもう仁義なき戦い(C)MMAPLANET

13日(日)、東京都新宿区のサンエービルで25日(土)に港区のニューピアホールで行われるPancrase343出場5選手、6月30(日)に同所にて開催されるダブルヘッダー=Pancrase344&344に出場が決まった4選手、さらに7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデンに開かれるPancrase346でムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるフライ級KOP伊藤盛一郎らが出席した会見が実施された。
Text by Manabu Takashima

ここではPancrae343でフェザー級次期挑戦者決定戦を戦う平田直樹とRyo、パンクラス初陣のジョセフ・カマチョ戦を控えた浜本キャット雄大、そしてライト級マッチで対戦する葛西和希と丸山数馬の5選手が出席した会見第一部の模様を──出場選手の冒頭の抱負と、MMAPLANETの質問への返答に特化してお伝えしたい(要約)。

浜本キャット雄大
「パンクラスに参戦するにあたって一つ謝罪をしたいのが、伊藤盛一郎選手に2戦目で対戦させていただいて、その後に練習をさせていただいたりとか、仲良くさせていただいたんですけども。今回、パンクラスに参戦することになって、ちょっとタイミングが合えば、対戦する機会が発生すればお互い全力を尽くして試合ができればという風に思っておりますので、気を悪くしないでください」(※会見を眺めていた伊藤がサムアップと笑顔で応える)

丸山数馬
「Pancrase343に向けてハードなトレーニングを行ってきました。当日にソレを皆さんにお見せできればと思っています」

葛西和希
「当日は全局面で圧倒して勝ちたいと思います」

Ryo
「今回もいつも通りですけども、たくさんの人に支えられているので最後の1秒まで諦めません。そういったところを見てもらいたいです」

平田直樹
「やっと、ここまで来たので当日はしっかりと良いパフォーマンスを見せられるように頑張ります」


──Ryo選手から(多媒体の記者の質問の返答で)「見ての通りナイスガイ」という発言がありましたが、記者会見になるとファッションがナイスガイとはかけ離れている感じもします。お父さんの影響なのか、それとも妹さんの影響なのでしょうか。

平田 妹の影響が大きいです。試合があまり面白くない、目立たないことが多いので、こういう機会では少しでも目立ったり、しっかりと見てもらえるようにと。他の選手と違う恰好もしたいし、そういう感じです。父には何も言われないです。妹と話しながら(決めている)。

──Ryo選手、平田選手の服装と試合運びのギャップについて何か感じられますか。

Ryo フォローをするわけではないですが、平田選手は会見では派手にしていますが、本当に試合では堅実でクレバーな戦い方をする選手なので、本当にそこを見てほしい──と僕は思います。どちらかというと玄人よりな戦い方なんですけど、とても緻密で繊細な動きです。僕はそれに呑まれないように思い切りぶつかっていきます。

──平田選手の対戦相手は、その土俵で戦いたがらないということがあるかと思います。Ryo選手としては、組みからの展開を含めどのような試合を見せたいと思っていますか。

Ryo かつてないスクランブルを見せたいです。

──対して平田選手は?

平田 僕もスクランブルでいつも通り、コントロールを見せたいです。トータルでもしっかりと戦える、前回の試合よりも少しでも成長したところを出せたらなと思います。

──ライト級王者の雑賀ヤン坊達也選手がRoad to UFCで戦います。この後、ベルトの行方はチャンピオン次第になるところもあるかと思いますが、そこを踏まえてどのような試合をしたいと思っていますか。

葛西 しっかりとパンクラスでチャンピオンになって、世界に向かっていきたいと思っているので、ここはしっかりと明確に勝ちます。じゃないと今後は厳しいと思います。

丸山 今回の試合はかなり厳しい試合になると思っています。その前提で自分もファイトキャンプをやってきたので、ソレを本番で見せられたらと思っています。

──河村泰博選手が、パンクラスで試合をする時には溢れんばかりのNEXUS愛を語っています。その辺り、浜本選手はどのような心境でパンクラスに挑みますか。

浜本 NEXUSは大好きなんですけど、NEXUSを背負ってという気持ちが強すぎると、自分の力が出ないと思っています。なので、そのNEXUSの重荷を一旦下ろしてパンクラスで挑戦者として頑張りたい──拳を振りまわして、全員を倒していきたいと思っています。

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45 DWCS LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 UFC アライジャ・ジョンズ ソン・ヨンジェ パン・ジェヒョク ユン・ダウォン 原口伸 原口央 安藤達也 河名マスト 清水俊一 濱村健 長谷川賢

【Road to UFC2024Ep02】AFC王者ソン・ヨンジェと対戦、河名マスト「30-27でも29-28でも……」

【写真】毎朝お子さんを保育園に送っているそうです(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その初日、エピソード02で河名マストが韓国のソン・ヨンジェと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

河名は今年2月にパン・ジェヒョクに雪辱を果たし、グラジエイターのベルトを巻いた。その河名に届いたRoad to UFC出場確定の一報――河名はUFCとの契約に向けて、「勝利こそ正義」の戦いに臨む(※取材は5月10日に行われた)。


――本日は宜しくお願いいたします。今は外にいらっしゃるようですが……。

「ちょうど今、娘を保育園に送っていった帰りなんですよ」

――なるほど、お忙しい時に恐縮です。今回Road to UFC出場が確定したのは、いつ頃のことだったのでしょうか。

「4月上旬ですね。3月中に連絡が来なかったので、正直『そういうことかぁ』と諦めていました。するとマネージメントサイドから4月の頭に『もう1週間待ってほしい』という連絡が来まして。その時点でまだフェザー級だけ決まっていない、と……。とはいえ期待は薄かったので、もうLFA出場に切り替えようかという話をしていました。

グラジエイターとLFAが協力体制にあり、僕がグラジでベルトを巻いたことで、RTU以外にも一つUFCへの道筋ができていましたから。その方向も探ることができる状態にあったのは良かったです。

そこでLFAの件で長谷川賢さん(グラジのタレントリレーション)に相談したあと、『RTUが確定した』という連絡が届いたんです。RTUが決まった時は長谷川さんにも『おめでとうございます! せっかく決まったのだからRTUに出てほしいです』と送り出してもらえました」

――では、まずRTU出場が確定した時の気持ちを教えてください。

「ビックリしました。『おぉ、マジか!』と。UFCを目指してグラジのベルトを獲りました。そこからRTUに出られるかどうかは流れに任せる、という感じで。先ほど言ったとおり3月中に連絡がなく、もうダメだろうと思っていましたし」

――喜びよりも驚きのほうが勝ったわけですか。

「出場の確定は、目の前に自分の生活を脅かす人間が洗われることが確定したことでもあるので。ただ、RTUはトーナメントで3試合勝てば、100パーセントUFCと契約できるじゃないですか。たとえばLFAからDWCSで勝っても、それが100パーセントではない。勝っても100パーセントではないですよね」

――どちらかといえばDWCSはオーディションですから、勝っても試合内容がUFCの望むようなものでなければ契約できないケースもあります。

「でもRTUは、どんな勝ち方をしても3試合勝てばUFCに辿り着くことができる――まさに勝利こそが正義で。30-27の試合でも29-28の試合でも、『うるせぇ!』と言って契約すれば良いですから。『そこまでして勝ちたいのか!』と言われても、『そうだよ。勝ちたいよ!』と答えます。そういうRTUのほうが自分の目標に向けてステップを踏んでいきやすいとは思っていました」

――だからこそ本戦とは違う緊張感があり、興味深い面もあるのがRTUです。とはいえ4月上旬に確定してから5月18日~19日の試合に向けて、急きょビザなど出入国の手続きを取らないのは大変だったかと思います。

「あとはメディカル系も含めた書類の準備ですね。何とか各書類の提出期日を守ることができました」

とにかくリラックスできていることが分かる帰宅後の笑顔(C)SHOJIRO KAMEIKE

――河名選手に出場確定の連絡が来た時に、他の日本人出場メンバーは知っていましたか。

「いえ、何となく誰が出るということを耳にしていたぐらいですね」

――同じフェザー級に出場する安藤達也選手と原口伸選手もレスリング出身です。レスリング時代に絡みはあったのでしょうか。

「まず時期で言うと安藤さんと僕が入れ替わり、僕と原口君が入れ替わりで――被っていないですね。それと安藤さんと原口君はフリースタイルで、僕はグレコじゃないですか。2人の出身校である国士舘はフリースタイル主体で、ウチ(専修大学)からフリーのチームは国士舘へ出稽古に行っていましたが、グレコの僕は行っていなかったです」

――原口伸選手の兄、原口央選手とは4月29日に奈良県で開催されたレスリング大会『ALL or NOTHING』にて、レスリングルールで手合わせしています。

「(伸について央に)『なんで去年契約せず、今年フェザー級で出てくんねん!』と言っておきました(笑)」

――アハハハ。先の日本人対決も楽しみではありますが、まずは初戦となるソン・ヨンジェ戦について……RTU出場と対戦相手が確定した時、そもそもソン・ヨンジェの存在は知っていましたか。

「試合が決まるまで知らない選手でした。何年も試合をしていなかったようですし……」

――ソン・ヨンジェは2019年6月の試合から2023年9月までブランクがあり、昨年12月には清水俊一選手をKOして、AFCフェザー級暫定王者となっています。パンチ主体の選手ではありますが、パン・ジェヒョクのパンチとは違うタイプです。

「骨格というか体の使い方も違いますよね。どちらかといえばパン・ジェヒョクは綺麗に戦いながら力を抜いてテイクダウンを切るという、こちらとしては倒しづらい選手でした。ソン・ヨンジェはガンガンとパンチを当ててきながら、テイクダウンも体の力で跳ね返すようなタイプだとは思います」

――ソン・ヨンジェのほうが正面からぶつかってくるという印象です。そのスタイルの違いは河名選手にとってメリットになるのでしょうか。

「3R通して制圧してフィニッシュに持って行く。その自分のやりたい戦い方を考えたら、ソン・ヨンジェのほうがやりやすいとは思っています。一方で、1Rで僕が殺される可能性は、パン・ジェヒョクよりもソン・ヨンジェのほうが高くはなりますね(苦笑)」

――まさにソン・ヨンジェは、そういった試合スタイルです。ブランク明けの2試合はいずれも1R KO勝ちで、現状で打撃戦以外はどれだけできるのかが不明ではあります。

「その点も僕の中では低く見積もってはいません。試合の中で、僕の見積もりよりも低くブレてくれたらラッキー、というぐらいで。見積もりより上にブレることも覚悟はしています。
ただ、試合を視るとテイクダウンをバチーンと切って立ち上がっていますよね。自分が同じタイミングで入っていたら倒せていただろうな、と思うシーンはありました」

――対して河名選手は、自身が試合で出すものは変わっていないと。

「それはMMAデビュー戦から今まで変わっていません。そもそも僕は相手によってスタイルを変えられるほど、MMAを習熟していると思っていないですし(笑)。逆に自分のスタイルがブレた時のほうが、迷いが出てしまうかもれないです。自分がやることを信じて、やり続けるから迷わないという認識でいますね」

――そんななかでも、打撃面は向上してきました。

「去年のユン・ダウォン戦ズッキーニョス戦で、試合の中で『何とか打撃の交換をしよう』と粘ってみたことは大きかったです。それが自分にとって自信につながりました」

――デビュー当時は、打撃を食らっても大丈夫だと思っていたのではないですか。とにかく相手のパンチをもらいながら前に出るという。

「アハハハ! 自分の頑丈さを信頼しすぎていました。でもどこかで頑丈さも限界は来ると思っていて――前回のタイトルマッチは1Rにパン・ジェヒョクの右をもらってダウンしてしまいましたし。その前に打撃のテクニックを磨かないといけない――とは、ずっと考えていたんです。一番大きなキッカケは、やっぱりLFAのアライジャ・ジョンズ戦ですね」

――現在、打撃面の練習はどのように?

「今は週1ペースで、EXFIGHTで高谷裕之さんにミットを持ってもらっています。それと今年からTRI.H STUDIO成増で週1回インストラクターをやらせてもらっていて、その縁で濱村健さんにもミットをお願いしているんです」

――高谷さんと濱村さんではミットのスタイルも違いませんか。

「違います。これはレスリングでも打撃でも、MMAでも同じことだと思うのですが――たとえば高谷さんと濱村さんにミットを持ってもらいながら、お二人の言葉を自分の頭の中でどう考えるか。それは八隅(孝平ロータス世田谷代表)さんから言われることも同じで。教えてもらうことの中から、自分にとって良いものを自身でしっかりと考え、摂り入れていくことが大切になりますよね」

――仰るとおりです。もう一つ、先ほどの「相手を見積もる」という話ですが……試合は生き物ですから、試合中に見積もりが上下にブレることはあると思います。しかしブレの幅は少ないほうが良い。見積もり幅のブレを少なくするためには、何が必要ですか。

「初期の見積もりをどれだけ高くできるか、ですね。高く見積もりと怖さが生まれて、『ここで行ったら倒されるかも……』という不安も出てきます。だからこそ僕は『自分がやるべきことは一つしかないから、それを貫くしかない』と考えて戦っています」

――これは「たられば」の話かもしれませんが、MMAとしての要素を全て持っていると見積もりは低くなってしまうでしょうか。

「低くなるのかなぁ……。自分は全て持っていないから分からないですけど(笑)。でも手札がたくさんあると、試合中に迷ってしまうことがあると思うんですよね。手札が少なくなったら、場に出すカードも自然と決まってきます。そこで手札の少なさに対して悲壮感を持つと、気持ちも追い込まれてしまう。もう自分の手札を見せて『これを待っています』と言えるぐらいの覚悟を持って臨むというか(笑)」

――そうなると、あとは自分から行くしかない。

「はい。相手が何を出してくるか待っているのではなく、自分の強みで相手を潰していくしかないと考えています。僕自身は苦しい試合というか、相手を苦しくさせる覚悟はできています。最初から徹底して制圧し、相手が『もうやめてくれ!』という気持ちにさせて勝ちます」

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【Road to UFC2024Ep03】前回準優勝者と対戦、チェ・ドンフン「ゲンを担いで鶴屋怜選手と同じ髪型に」

【写真】おちょくっているのかという表現の言葉ですが、チェ・ドンフンは本気でゲンも担ごうとしていた。ただし、鶴屋怜の髪型にはなっていないような……(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03で韓国のチェ・ドンフンが前回の準優勝のチーニョーシーユエと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年12月にGLADIATORに初来日したDouble FGFフライ級王者は久保健太、そして2月にはフライ級王座決定Tに出場した和田教良と2試合連続KO勝ちし、同トーナメント本命と目されていた。

そんな日本でもジワリと実力者ぶりが浸透し始めていたチェ・ドンフンは、トーナメント離脱からRoad to UFCを経てUFCファイターになることを日本のファンに誓う。


──Road to UFCに向け1カ月を切りました。どのような気持ちで日々を過ごしていますか(※取材は4月27日に行われた)。

「相手も決まっていますが、そこは気にしないようにして自分のやるべきことを続けています」

――2月にGLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝で勝利し、その後Road to UFCから声がかかりました。その時はどのような気持ちでしたか。

「Road to UFCからオファーがあった時は、自分が出て良いのかと……。GLADIATORのフライ級トーナメント中だったので、申し訳ないという気持ちがありました。実際、3月3日の他の準決勝もチェックしていましたし。

あの時点では、そのままトーナメントに出続けてGLADIATORのチャンピオンになれる自信がありました。準決勝はNavE選手と戦うことになっていましたが、ベルトを取り逃したなという想いもあります」

――本命チェ・ドンフンという見方から、3月3日にはオトゴンバートル・ボルドバートルが一気に対抗馬に浮上していました。

「強い選手ですね。残った選手のなかで、一番強いと思いました。ただMMAというスポーツは相性というモノがあります。そういう部分で、自分は彼には分があるなと思っていました。本気でベルトを狙っていた分、GLADIATORの皆さんに申し訳ない気持ちでした。

ただRoad to UFCからオファーがあったことに対し、自分を日本で戦わせてくれた長谷川(賢)さんが引き留めることは一切なく『おめでとう。絶対に優勝して』と言ってくれて。もう感謝しかないです。それから、ずっと平常心を保つようにしています。

何よりGLADIATORの2試合は対戦相手のレベルがどうこうでなく、海外で試合をして勝つことができたことが大きかったです。Road to UFCの前に海外で戦えたことは大きな経験になっています。加えて2試合ともフィニッシュできたことで、自分の殻を破ることができたと思います。フィニッシュ能力がある――自分のなかにある野生を呼び起こすことができました」

――そんなドンフン選手のRoad to UFCの戦いが始まります。ドンフン選手はチームMADポハンに所属していますが、より選手層の厚いチームMAD本部――プサンに練習に行くことはないのでしょうか。

「普段はポハンだけで練習していますが、今週末にプサンに練習に行きます。自分が重要視しているのは対策練習で、それ以外のフィジカル等は自分でプログラミングをしてやっています。なのでポハンでの練習で十分なのですが、1カ月も切っているのでハードなスパーリングではなくて、色々なタイプの選手と手合わせをしたくて本部に顔を出すことにしました」

――なるほどです。今回は韓国、日本、インド、インド系英国人、そして中国人とフィリピン人が2人の参加です。バランス的にみて、なぜ日本や韓国人選手は2人でないのか。中国人を勝たせたいという空気を感じるのですが……。そのなかでドンフン選手はチーニョーシーユエという前回の準優勝者と戦います。

「自分もなんとなくUFCは韓国人に勝たせたくないのかなという想いはしています(笑)。そのなかで前回の準優勝者と戦うことに不安もありました。ただ試合映像を視て、研究をすると『勝てるな』と思えるようになっています。

あの選手はサウスポーの戦い方に頼りすぎています。自分の方が引き出しも多いですし、必ず勝てます。まぁ、カモですよ(笑)」

――押忍。力強い言葉です。チーニョーシーユエは鶴屋怜選手が完勝した相手でもあるので、比較をされるかと思います。

「実は鶴屋怜選手が完勝したので、ゲンを担いで今は彼と同じ髪型にしたんです(笑)。そういうところまで含めて、精一杯戦います。自分は絶対にUFCファイターになります。中国人になるのか、インド人になるのか――どんな強い選手がいるかも分からないですが、日ごろの練習の成果を発揮して一掃します。期待してください」

――では改めてRoad to UFCへの意気込みを日本のファンに向けてお願いします。

「いつも暖かく応援してくれる日本のファンの皆さんには、感謝しかないです。自分はRoad to UFCで優勝します。絶対に皆さんを失望させない試合をします」

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45 AB Black Combat DEEP MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024 Ep03 UFC ブログ ユ・スヨン 野瀬翔平

【Road to UFC2024 Ep03】野瀬翔平と対戦、本命!?ユ・スヨン「道着の柔術なら、自分が二段階上」

【写真】試合運びから、野瀬の性格を見抜く──恐ろしい洞察力だ(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03で韓国のユ・スヨンが、日本の野瀬翔平と対戦する。
Text by Manabu Takashima

この4月に返上をしたが、DEEPバンタム級のベルトを巻いたユ・スヨンはBlack CombatとNAIZA FCとアジアのバンタム級三冠だったこともある。

12月の敗北、1月のノーコンテストにもRoad to UFCの門が閉ざされることがなかった。3年連続、Road to UFCに挑む野瀬との対戦を前に本命といっても過言でない実力者ユ・スヨンの話を訊いた(※取材は3日に行われた)。


──Road to UFC出場が決まったユ・スヨン選手ですが、昨年12月にカザフスタンのNAIZA FCでダスタン・アマンゲルジ戦に敗れベルトを失い、1月のBlack Combatではフェザー級でキム・ミンウ選手とNC。直近の試合結果が良くないなかで、Road to UFCへの出場が決まった時はどのような気持ちでしたか。

「カザフスタンでの敗北、キム・ミンウ戦のノーコンテストは自分のなかで、良い経験になりました。あの2試合があったので練習に凄く集中できています。試合もそうですが、それまでの取り組みに関して自分が何をやって行けば良いのか、何をすれば良いのかが分かって良かったです。

カザフスタンでの試合は、今からするとMMAへの気持ちが弛んでいました。練習にも集中できていなくて、MMA熱が下がっていました。あの試合に負けて、キム・ミンウ戦では絶対に負けてはいけない。そういう風にMMAを始めた時の気持ち、初心に返ることができました」

──キム・ミンウ戦のユ・スヨン選手を見て、バンタム級が適正と感じました。

「今、仰っていただいた通りです。キム・ミンウと戦ってフィジカル面で厳しく、フェザー級ではパフォーマンスもバンタム級の時より落ちると思います」

──リーチなど、サイズ感も。

「本音を言えば、自分はバンタム級でも小さいと感じています(笑)」

──そしてRoad to UFCですが、初戦の相手は野瀬翔平選手。日本人選手と戦うこととなりました。野瀬選手の印象を教えてください。

「試合を見ている限り、勤勉で誠実な選手なんだと思います」

──えっ、試合を見てそのように感じるのですか、

「ハイ。常に基本を大切にしています。そして、不利な状態になっても決して心が折れることがない。そういう姿が度々確認できました。本当に普段から、地道な練習を頑張っているのだと思います」

──なんと……凄まじい洞察力ですね。野瀬選手の師匠の弘中邦佳さんは柔術で紫帯の力がないとMMAは戦わせないという基本を大切にする指導者です。

「MMAの試合を見てもレスリングより、グラップリング。打撃を使うグラップラーですよね。自分もそうです。好きなモノが同じファイター同士、どのような試合になるのか楽しみです」

──とはいえ、表情から余裕が感じられます。

「それはどんな相手と戦っても、自信を持って挑まなければならないです。そうできるように、日々の練習をしています。それでも野瀬選手は強いので、油断は禁物です」

──グラップリングはMMAより、番狂わせが少ないと思っています。この試合はMMAなので打撃もあるのですが、純粋にグラップリング力だと、野瀬選手と比較してご自身の力はどれだけだと考えていますか。

「サブミッションで仕留めることはできると思います。MMAでなく、道着の柔術なら自分の方が二段階は上です。それに野瀬選手はグラップリング偏重ですが、自分はもっと打撃とのバランスが良いです。なので打撃という部分では、スピニングバックフィストぐらいですね。注意すべき攻撃は」

──では、初戦で戦う野瀬選手以外にマークすべき相手は誰でしょうか。

「韓国のキム・キュソンと中国のダールミス・チャウパスゥイのいずれかと決勝で戦うことになるかと思います」

──つまりキム・キュソンと戦う透暉鷹選手、ダールミスと対戦する小崎連選手は初戦敗退だと。

「そうですね」

──キム・キュソン選手がパンクラス王者に勝つと?

「えぇ? パンクラスのチャンピオンなのですか」

──パンクラスを2階級制覇し、フェザー級でパン・ジェヒョク選手にも勝っていますが……。

「あっ……しっかりと試合を見直します(笑)」

──押忍(笑)。では野瀬選手との試合を非常に注目している日本のファンにメッセージをお願いします。

「野瀬選手が日本のファンに愛されていることは百も承知していますが、その日本で歴史ある大会=DEEPで自分はチャンピオンでした。日本の皆さん、応援よろしくお願いします」

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45 F1 Gladiator Gladiator026 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC チハヤフル・ズッキーニョス パク・サンヒョン 松嶋こよみ 河名マスト

【Gladiator026】チハヤフル、代打出場のサンヒョンを初回終了間際の腕十字で一本勝ち

【写真】偶然カメラ目線になったが、見事な一本勝ちだったチハヤフル(C)MMAPLANET

<68キロ級契約/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
Def.1R4分54秒 by 腕十字
パク・サンヒョン(韓国)

サウスポーのチハヤフルがアウトロー。サンヒョンがジャブから前に出て右フックを打ち込む。チハヤフルはパンチのフェイントを見せ、サンヒョンもジャブとインローを見せて、チハヤフルのパンチに左フックを返す。チハヤフルがシングルレッグからテイクダウンし、亀になるサンヒョンのバックにつく。右足をフックしてバックキープするチハヤフルが残り10秒をきったところで腕十字を極め、サンヒョンからタップを奪った。

試合後、チハヤフルは「急遽試合を受けてくれたソンヒョン選手ありがとうございました。河名マストチャンピオンがRoad to UFCに出ることになって、優勝してUFCに行ってくれると思うので、そのあとのGladiatorは自分に任せろって感じですね。また松嶋こよみ選手も参戦することになって、Gladiatorがどんどん盛り上がってきています。次のチャンピオンは僕だと思っているので、注目してください」と語った。


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45 AB DEEP F1 Gladiator Gladiator Challenger Series02 Gladiator026 Gladiator027 LFA MMA MMAPLANET NavE o Road to UFC UFC YouTube オトゴンバートル・ボルドバートル カルシャガ・ダウトベック パンクラス 松嶋こよみ 河名マスト

【Gladiator027&Gladiator Challenger Series02】7月のグラジは2連戦、松嶋こよみが参戦「LFAから……」

【写真】最高峰へ。これがアルティメット・チャレンジだ(C)MMAPLANET

5日(日)、GLADIATOR026の休憩中に流された場内映像で松嶋こよみが7月12日(金)に開催されるGladiator Challenger Series02に出場する報告を行った。
Text by Manabu Takashima

今大会中に176BOXとYouTube配信で視られた動画ではまず河名マストが登場し、「この度、UFCとの契約を懸けたRoad to UFCの参戦が決まりました。必ずこのトーナメント、3試合を勝ち切ってUFCと契約してグラジのチャンピオンは強ぇんだぞということを見せてきたいと思います」とRoad to UFC必勝宣言。


続いて今大会で組まれる予定だったGladiatorフライ級王座決定戦=NavE×オトゴンバートル・ボルドバートルの一戦が改めて7月7日に同所に開かれるGladiator027で組まれることがアナウンスされた。

『日本屈指の実力者が参戦』というテロップと共に松嶋が映し出され、「7月12日のGladiator Challenger Seriesに参戦することになりました。ここからLFA、最後にUFCを目指して戦っていきたいと思います。まだまだ諦めず自分の道を進みたいと思いますので、応援よろしくお願いします」というメッセージが聞かれた。

松嶋は2022年のRoad to UFCで準決勝敗退、2023年は出場確定という報をUFCから受けながら出場がならなかった。この間、DEEP、TOPBRIGHTSに出場も後者ではカルシャガ・ダウトベックにTKO負けを喫し――その3カ月後に所属していたパンクラスイズム横浜から離れることも発表されていた。

ダウトベックに敗れたことで、力だけを武器に世界の最高峰を目指すという道も途絶えたという見方が強いなか、松嶋自身は「抗いたい」という意思を見せていた。そして彼の選択はグラジを通して、LFAから最後のチャレンジをするというものだった。

対戦相手等の発表はまだないが、この松嶋の意思表明で明らかとなったのは、7月にグラジはナンバーシリーズを7日、5日後の12日にチャレンジャーシリーズと連戦を行うということ。カードは上記にあるようにNavE×オトゴンバートルのフライ級王座決定戦、出場選手として松嶋が確定しただけの状況だが、今後どのようなカードが組まれるのか――続報を待ちたい。



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45 AB F1 Gladiator Gladiator026 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube アドニス・セビジェーノ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル デッチプール パク・サンヒョン 上田祐起 今井健斗 南友之輔 山上幹臣 木村柊也 水野翔 江木伸成 河名マスト 石田拓穂 竹本啓哉

【Gladiator026】キム・サンヒョン戦へ。チハヤフル・ズッキーニョス「グラジのフェザー級を引っ張る」

【写真】丁寧な……丁寧すぎる受け答えに、なぜかMIBUROの狂気が感じられるズッキーニョスでした(C)MMAPLANET

明日6日(日)に豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR026でパク・サンヒョンと戦うチハヤフル・ズッキーニョス。
Text by Manabu Takashima

Road to UFCに進んだフェザー級チャンピオン河名マストへのリベンジを誓うなかで、チーム・ラカイのアドニス・セビジェーノ戦が中止となり、急遽パク・サンヒョンと戦うこととなった。グラジがアジアのフィーダーショー化を目指すなか、ズッキーニョスはモンゴルのダギースレン・チャグナードルジと戦い、前出した河名、さらにハンセン怜雄、石田拓穂ら国内勢との戦いで確実に力をつけてきた。

今後のフェザー級戦線でさらなる活躍が期待されるズッキーニョスにパク・サンヒョン戦に向けての意気込みを尋ねた。

――対戦相手の変更はいつ頃にズッキーニョス選手の耳に届いたのですか。

「水曜日に聞きました。ただ、その時にもうパク・サンヒョン選手になるかもしれないという話で、決定したと聞いたのは2日前でした」

――アドニス・セビジェーノ対策を続けていたと思いますが、ファイトウィークに対戦相手が変更されたときの想いは?

「残念……『マジか』と思いました。でも、パク選手のことを調べて動画も一通り見ました。良い選手ですし、セビジェーノ選手と体格は違いますが、打撃の感じとか対策してきたことはまぁまぁ生きそうだと思いました」

――68キロ契約、500グラムオーバーまでOKと体重も変わりました。

「それはパク選手になるかもしれないという時点で、セビジェーノ選手と戦っても体重は68キロのキャッチウェイトになるということでした。パク選手も以前にフェザー級で戦っていましたし、直前でも試合を受けてくれたことはそれだけ練習をしていたのだと思います。キャッチウェイトに関して、僕もフェザー級のリミットまで落とさないで構わないので、減量が楽になりました」

――そんなズッキーニョス選手ですが、河名マスト選手がRoad to UFC行きを決めました。そこについて、どのように思っていますか。

「マイクでリベンジをしたいと言わせてもらって、それは本心でした。ただ河名選手はRoad to UFCで戦いたいとずっと言っていて、そのチャンスを掴めたことは素直に良かったなぁと思っています。先日、彼が奈良でレスリングのワンマッチをするということで見に行って、その時に少しお話もできて『ぶっちぎりで優勝してください』と伝えました」

――では今後グラジのフェザー級戦線で戦ううえで、今大会で国際戦が組まれたことに関しては、どのように思っていますか。

「今のところ、グラジのフェザー級の日本人は何人かしかいないわけですが、今回出ている中川選手、それに木村柊也選手が継続参戦してくれば絶対にやらないといけないだろうし。まずグラジのフェザー級は自分が引っ張っていく気持ちでいます。やっぱりグラジのベルトは欲しいです。それは河名マストが巻いていたベルトであるわけで(笑)。そこは巻きたいと思っています」

――グラジがアジアのフィーダーショーを目指し始めた昨年から、ズッキーニョス選手はグラジで戦い続けていますが。定期的に試合が組まれるとコンディションを創りやすいなど利点はありますか。

「グラジエイターから毎回オファーを頂けているので、凄くありがたいです。僕も今が一番試合をしたい時期で、外国人選手との試合もやっぱり興味がありますし、そこをどんどん経験できることは嬉しいという気持ちです」

――今後ベルトの所在は不明ですが、ベルトに向けての戦いが再開されることを考えるとどのような試合をしたいと思っていますか。

「本当に急遽受けてくれた相手で、もちろん勝ちには行きます。パク選手のスタイルですが、今時珍しいアップライトで綺麗な打撃を使います。そんな彼の良さも受け止めて戦いたいなと」

――そんなリスキーなことを?

「アハハハハ。短期決戦で突っ込んでくるかもしれない。そこは警戒していますが、本来の戦い方は丁寧に創ってくるタイプの選手なので。そこでガッと来た時に吞まれないようにして、彼の本来のペースに落ち着かせてから攻略したいと考えています。僕の彼に対する強みは組みになるのですが、そこはしっかりと差を見せて勝ちたいと思っています」

――モンゴルから、そろそろダギースレン・チャグナードルジがグラジに戻ってくるというような話も伝わってきます。

「それは楽しみです。チャンスがあればリベンジしたいですし、今戦えば彼が強くなっていても勝つ自信があります。それとダギースレンと他の選手の試合も見たいですよね。ハンセン怜雄選手とか、ダギースレンと手の合う選手は多いかと思います。いや、またグラジに戻ってきた欲しいです」

■視聴方法(予定)
5月5日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR026対戦カード

<バンタム級/5分3R>
竹本啓哉:61.7キロ→61.65キロ
デッチプール:60.6キロ

<フライ級/5分3R>
山上幹臣:56.65キロ
今井健斗:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
中川晧貴:65.85キロ
水野翔:66.1キロ

<68キロ契約/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:68.35キロ
パク・サンヒョン:68.25キロ

<PROGRESフォークスタイルグラップリング64.4キロ契約/5分2R>
上田祐起:64.4キロ
江木伸成:61.75キロ

<フェザー級/5分2R>
木村柊也:66.15キロ
塩津良介:64.95キロ

<バンタム級/5分2R>
南友之輔:61.4キロ
秋田良隆:61.25キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.15キロ
田中義基:56.85キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.4キロ
都市弦介:70.25キロ

<フライ級/5分2R>
大月宣樹:60.65キロ
カーヴィ:60.55キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.0キロ
小見山瞬:61.35キロ

<フライ級/5分1R>
伊藤琥大郎:56.4キロ
塩谷尚也:56.0キロ

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【RIZIN】徳留一樹RIZIN復帰!宇佐美正パトリックと激突!

大いに盛り上がったRIZIN.46の直後ですが、もう既に次の話題。6月9日に代々木第一体育館で開催されるRIZIN.47の追加対戦カードが発表されました。
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【RIZINライト級(71.0kg)】
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宇佐美正パトリック(Battle-Box)
鈴木千裕を無双状態に仕上げて今をときめく名伯楽となった塩田“GoZo”歩率いるパラエストラ八王子のトップ選手・徳留が3年ぶりに実戦復帰。前回ホベルト・サトシ・ソウザに三角絞めで敗れたのは2021年の話だったんですね。あれから3年の充電期間を経て現在の状態はどうなのか。全盛期の実力はライト級屈指だっただけに仕上がり具合が気になります。対する宇佐美はボクシング高校6冠の実績を持つストライカー。イケイケでヤンチャな成績はいかにもプロ向き。立ち技はめっぽう強いが、寝技になると弱さを露見しており、徳留のテイクダウンを凌ぐ事が出来るか。際の攻防が今から楽しみです。
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【RIZINライト級(71.0kg)】
スパイク・カーライル(米国/Kings MMA Anaheim / Treigning Lab)
キム・ギョンピョ(韓国/Redhorse MMA)
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スダリオ剛にKO勝ちした事でヘビー級のトップファイターとしての期待が沸騰中の上田。極真空手出身にして全世界空手道選手権大会で優勝した実績も相まって最強幻想が生まれつつあります。そんな上田に用意された相手はポーランドのMMAイベントKSWの刺客コバルチェック。193cmという恵まれた体格にブラジリアン柔術、レスリング、ボクシング、キックボクシング、テコンドー、ムエタイを習ってきたオールラウンダーのようです。プロMMAでは3勝0敗と底が見えていないだけに、もしかするとRIZINで化ける可能性も十分。上田を慌てさせる事が出来るか。
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【Shooto】日中対抗戦 7対7のカード決定!現世界フェザー級王者SASUKE、エフェヴィガ、ソルトらが参戦

【写真】昨年末に世界王座を防衛したSASUKEが対抗戦の大将戦に登場(C)MMAPLANET

5月19日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦昼夜大会の第2部=修斗×YFU 7対7 日中対抗戦の全対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

今大会で組まれた修斗と中国のMMA団体=YFU武林笼中对による対抗戦。女子2試合を含む、以下の7試合が決定した。

フェザー級:SASUKE×ホワーン・ユエロア
ライト級:エフェヴィガ雄志×アーイージアコ・アーケンビエコア
女子ストロー級:ソルト×ハイライ・ウーシャアモー
バンタム級:川北晏生×ドウ・ガーシュエ
ウェルター級:西條英成×ジャン・シイジェン
フライ級:中池武寛×ゾウ・ジンボウ
女子ストロー級:新谷琴美×リー・グワーンジェン


この中でも最注目はやはり大将戦、修斗世界フェザー級王者SASUKEとユエロアによる一戦だろう。2023年のSASUKEは3月に飯田健夫をスピニングバックエルボーでKOして王座を防衛すると、2年連続となるRoad to UFC出場へ。

キム・サンウォンとの準々決勝では初回をリードしたものの、2Rにサンウォンの右ストレートを浴びてTKO負け。SASUKEのRoad to UFC挑戦は2年連続初戦敗退という結果に終わった。12月には修斗に戻り、田中半蔵をパウンドアウトして2度目の王座防衛に成功すると、2024年の初戦を迎えた。

そのSASUKEと対戦するユエロアはプロ戦績10戦9勝1敗、打撃格闘技をバックボーンに持ち、ローを散らして右ストレートにつなげるストライカータイプ。唯一の敗戦は昨年10月に元UFCファイターのレジナルド・ヴィエイラにギロチンチョークを極められて喫したものだ。

サンウォンの右一発で苦杯をなめさせられているSASUKEにとっては、ユエロアの右に警戒しつつ、どうユエロアを攻略するか。サンウォン戦での教訓が試される一戦になった。

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