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Colors Colors02 KAREN MMA MMAPLANET o キック パク・ソヨン パンクラス 修斗

【Colors02】初修斗出場&国際戦のKARENが、パク・ソヨンをバックマウントからパンチ連打でストップ

【写真】ポジショニングの安定感が増したか(C)MATSUONAO KOKUBO

<52キロ契約/5分3R>
KAREN(日本)
Def.1R4分44秒 by TKO
パク・ソヨン(韓国)

KARENが距離を詰め、左ジャブを当てる。KARENの左足をキャッチしたパク・ソヨンだが、足を抜かれてしまう。ケージ中央からKARENが組み、両腕を差し上げてケージまでドライブし、グラウンドに持ち込んだ。パク・ソヨンはハーフガードから左腕を差し上げる。この腕を振り払ったKARENが鉄槌で削ると、パク・ソヨンはニーシールドから深く潜っていく。しかしKARENの抑え込みは解けず、鉄槌を連打していく。

パク・ソヨンがケージキックから回転すると、KARENはバックに回った。左足を差し入れたKARENがパンチを浴びせ、パク・ソヨンが体を起こしたところで右足も差し込んだ。バックマウントを完成させたKARENが、パク・ソヨンの首を狙いながら体を伸ばしていく。体を伸ばされたパク・ソヨンが鉄槌の連打を浴びると、レフェリーが試合をストップした。

初の修斗出場&国際戦となったKARENは、「来年もベルトを狙っていく」と語った。パンクラスのベルトを指していると思われるが、修斗再出場はあるのか。


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KAREN o RIZIN ソルト パンクラス 修斗 大島沙緒里

COLORS Vol.2:セミファイナル・ソルト vs. ホ・ジュギョン

54kg契約5分2R。

ソルトは修斗で1勝2敗。パンクラスで当時王者のKARENに判定勝ちすると、今年4月のタイトル戦でも勝利しクイーン・オブ・パンクラシストとなった。しかし6月の地元北海道でのRIZINの試合では、階級下の大島沙緒里にテイクダウンされ、Vクロスアームロックで一本負け。相手のホ・ジュギョンは柔道ベースとのことだが、プロキャリアはなくこれがデビュー戦。

詰めてパンチを打ち込むが、ジュギョンもパンチを打ち返す。首相撲から膝を入れるソルトにパンチを入れる。パンチで攻めるソルトだがジュギョンも打ち返しヒットしている。パンチ連打で出るソルト。嫌がって後退し顔を背けてしまうジュギョン。ケージに詰めて肘。逃れたジュギョンだが、ソルトすぐに詰めていく。組んでケージに押し込むジュギョンだがソルト引き剥がした。すぐにまたパンチで出る。パンチが火っとすると顔を背けて後退。ケージに詰めてパンチのラッシュ。連打を打ち込みレフェリーのストップを呼び込んだ。

ソルト1RKO勝ち。パンクラス女王として参戦し、気合いの入り方が違った。

快勝だったが、良いところを見せようとして雑になってしまったと反省の弁。

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KAREN ブログ 修斗

COLORS Vol.2:第5試合・KAREN vs. パク・ソヨン

52kg契約5分3R。

パンクラスストロー級王者のKARENだが、ノンタイトル戦でソルトに完敗。所属をパラエストラ柏に移してのダイレクトリマッチでは、組みでの技術的な成長を感じる場面はあったものの、やはり完敗で王座から陥落。9月の再起戦ではプロ0勝1敗の高本相手に判定勝ち。MMAファイターとしてのリスタートを切っている。相手のソヨンは修斗では黒部・古賀に敗れていて未勝利。

サイドキックから組んでいくKAREN。ダブルアンダーフックから外掛けでテイクダウン。ハーフで押さえ込んだ。肘を頭部に打っていく。ケージを蹴って体勢を変えようとしたソヨンだが、KARENすぐに上を取りハーフバックからパウンド。殴りながら両足フックすると鉄槌・パウンドを打ち込む。ノコR1分。体を伸ばして殴る。動けず殴られるソヨン。レフェリー止めた。

ソヨンはストップに抗議したが、動けない状態で打たれていたらストップは致し方ない。

脇の差し合いを制したところに成長が見えた。

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AB ABEMA Colors Colors02 KAREN MIYU MMA MMAPLANET o SASUKE キム・ジェヨン ソルト パク・ソヨン ボクシング マモル リオン武 中村未来 修斗 内藤太尊 内藤頌貴 前澤智 安芸柊斗 山田海南江 岡見勇信 川西茉夕 猿丸ジュンジ

【FIGHT&MOSH】これぞ修斗伝承! 安芸柊斗戦へ、猿丸ジュンジ─02─「最後までKOを狙っていく」

【写真】諦めない「Never GiveUp」の精神は受け継がれていく(C)MMAPLANET

2日(土)、東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「FIGHT&MOSH」で、安芸柊斗と対戦する猿丸ジュンジのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

猿丸は2007年7月に修斗でプロデビュー。2021年11月、5度目の挑戦で念願であった修斗のベルトをその腰に巻いた。修斗にこだわってきた男のラストファイト――途中であきらめていたら修斗のベルトを巻くことも、かつて自分が倒した相手の息子と最後の試合で対戦することもなかった。そんな猿丸ジュンジにとって現役選手としては最後となるメッセージを受け取ってほしい。これが修斗伝承だ。

<猿丸ジュンジ インタビューPart.1はコチラ


――その佳孝さんの息子である安芸選手との試合が、しかもラストマッチで実現するとは……。本当にこれが猿丸選手のラストマッチになるのですか。

「はい。これがラスト! 現役最後の試合にします」

――では、これが現役選手としては最後のインタビューとなります。ご自身のキャリアを振り返って、「こうしておけば良かった」あるいは「こうしていたから良かった」と考えることはありますか。

「何度もタイトルマッチで負けたけど、黒澤選手に勝ってチャンピオンになれたこと。諦めなくて良かったと思います。だから安芸選手も諦めないでほしい。安芸選手って今、何歳ですか?」

――22歳ですね。

「22歳だと、まだまだ体は大きくなりますね。フライ級に上げて、チャンピオンは同じ新井選手だけど諦めずに挑み続けてほしいです。自分もストロー級で試合をしているなかで、どんどん体が大きくなっていました。でもストロー級で何度もベルトに挑戦して負けていたからこそ、ストロー級でチャンピオンになろうと続けていましたから」

――試合を通じて、その想いも安芸選手に伝わってほしいですね。これまでのキャリアの中で一番思い出深い試合も教えてください。

「タイトルマッチ以外だと最初の黒澤戦(2015年5月、猿丸がKO勝ち)ですね。あの時もモブスタイル興行で――実は怪我していたんですよ。周りの人たちが『試合に出るな』って言うような状態でした。でも自分は『右手一本、残っているから大丈夫ですよ』と訳分からないことを言って(笑)。お世話になっているモブスタイルの興行だから、どうしても出たかったし。それで試合をして、KOで勝てた。やっぱり諦めないことが大事ですよ」

――なるほど。試合の話に戻すと、対戦相手が安芸選手に決まり、試合用の練習はいつ頃から行ってきたのでしょうか。

「モブスタイル興行の話を聞いてから練習はやめていないし、追い込みの練習もコンスタントに続けていました」

――コンスタントに! 確かに顔つき、体つきがすでに試合に向けて仕上がっているように見えます。

「そうですね。ずっと体もコンディションもキープしています。もともとストロー級の時から、減量がキツいから日頃からキープするようにはしていて」

――今回の試合はストロー級ではなくフライ級契約なのですね。

「もうストロー級に落とす意味がないですしね。タイトルマッチでもランキングに絡む試合ではないから、対戦相手が決まる前から『フライ級で試合したい』と伝えていました」

――それもまさに「運命」だと思いました。安芸選手もインタビューで「ストロー級は新井戦が最後だと決めていた」と以前からフライ級転向を考えていたようです。どちらかがストロー級を希望していたら、もしかしたらこの試合は実現しなかったかもしれない。

「アハハハ、ちょうど良かったですね。だからフライ級で戦うためのコンディションをキープし続けていました」

――『がんばれ元気』的な要素が強い試合ではありますが、実際のところ現在ストロー級3位の安芸選手と、同級4位の猿丸選手によるランカー対決でもあります。ラストファイトの相手としては、ランキング上位陣を希望していたのですか。

「相手は誰でも良かったです。モブスタイルの興行で、自分がラストファイトを戦うということのほうが重要で。ただ、その中でも一番良い相手に決まりましたね。ドラマもあるし、修斗伝承で」

――!!

「安芸選手も修斗で試合し続けてきて、俺もブレずに修斗だけで戦ってきた。そんな自分のラストファイトの相手が安芸選手になる――これが修斗ですよ」

――今回の出場メンバーに元シューティングジム横浜勢が多いことも、修斗伝承の意味合いを深めているのではないですか。

「揃いましたよね。マモルさんの引退エキシビジョンがあって、リオン武さんと田中半蔵さんが試合をする。半蔵さんのタイトル挑戦が後楽園ホール大会ではなく、このモブスタイル興行になったのは偶然かもしれないけど、それでも何か運命を感じられるようなマッチメイクになって。そういえばマモルさんのエキシの相手が、ウルシさん(漆谷康宏)になったじゃないですか(マモル引退エキシビジョンの相手は漆谷、清水清隆、そしてXとなっている)。ここ何年もウルシさんに打撃を教えてもらっているんですよ」

――おぉっ! あのウルシスタイル=MMAアウトボクシングを学んでいるのですか。

「そう思うでしょ? アウトボクシングはもちろんだけど、ウルシさんってインファイトもメチャクチャ強いんですよ。今でもスパーしたら、すごく強くて」

――その漆谷さんや清水清隆さんなど、かつて日本フライ級を盛り上げた人たちが集まるのも感慨深いです。

「でもね、それだけじゃダメなんですよ。もっと若いファイターが修斗を盛り上げてほしい。この試合で安芸選手にはガンガン来てもらいたいです。それも含めて修斗伝承だから」

――では対戦相手である安芸選手の印象を教えてください。

「強い選手ですよ。これから修斗でチャンピオンになったり、もっと上に行くファイターですよ。安芸選手と新井選手の試合も、メチャクチャ良い試合だったじゃないですか。新井選手がKO勝ちしたけど、安芸選手も効かせていて――どちらが勝ってもおかしくない試合で」

――安芸選手は「引退試合だからといって相手に花を持たせる気はない」と仰っています。

「こちらも同じ気持ちですね。ラストマッチといっても、これは試合だから。倒しにいくっていう気持ちは最後の試合まで変わらないです」

――猿丸選手としては打撃戦になると思いますか。

「最後はそうなっちゃうでしょうね。せっかくオールラウンドで戦えるようになったのに(笑)。安芸選手は腰が強くて、テイクダウしても立ち上がるのが巧いじゃないですか。だから自分も考えたけど……、最後は打撃戦になると思います。最後まで自分はKOを狙っていきます。ぜひ試合を楽しみにしていてください」

■プロフェッショナル修斗公式戦 FIGHT&MOSH 視聴方法
12月2日(土)
午後5時30分~ABEMA TV

<世界フェザー級選手権試合/5分5R>
SASUKE(日本)
田中半蔵(日本)

<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
キム・ジェヨン(韓国)

<マモル引退エキシビジョンマッチ/5分2R>
マモル(日本)
漆谷康宏 & 清水清隆 & X(後日発表)

<68キロ契約/5分3R>
リオン武(日本)
内藤太尊(日本)

<フライ級/5分3R>
猿丸ジュンジ(日本)
安芸柊斗(日本)

<フライ級/5分3R>
内藤頌貴(日本)
石井逸人(日本)

<フェザー級新人王決定T準決勝/5分2R>
青井太一(日本)
ネイン・デイネッシュ(インド)

■プロフェッショナル修斗公式戦 COLORS02 視聴方法
12月2日(土)
午後0時30分~ABEMA TV

<世界女子アトム級選手権試合/5分5R>
澤田千優(日本)
中村未来(日本)

<54キロ契約/5分2R>
ソルト(日本)
ホ・ジュギョン(韓国)

<52キロ契約/5分3R>
KAREN(日本)
パク・ソヨン(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
MIYU(日本)

<女子アトム級新人王決定トーナメント決勝/5分2R 延長1R>
川西茉夕(日本)
天天さくら(日本)

<グラップリングマッチ 51キロ契約/8分1R>
前澤智(日本)
山田海南江(日本)

<グラップリングマッチ 85キロ契約/8分1R>
緒方亜香里(日本)
奥谷晴加(日本)

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ARAMI Colors Colors02 KAREN MMA MMAPLANET o SARAMI ソルト パク・ソヨン パンクラス 中村未来 修斗 前澤智 古賀愛蘭 山田海南江 澤田千優 藤野恵実

【Colors02】新女子修斗興行 東京大会第2弾にパンクラスからソルトとKARENが出場、国際戦に臨む

【写真】KARENは初の修斗、初の国際戦でパク・ソヨンと対戦する(C)MMAPLANET

12月2日(日)、東京都江東区の豊洲PITで開催される女子プロ修斗興行「Colors02」の追加対戦カードが発表された。なんと現在はパンクラスを主戦場としているソルトとKARENが出場。それぞれ韓国のホ・ジュギュン、パク・ソヨンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike


すでに世界女子アトム級選手権試合として澤田千優×中村未来が発表されていた今大会。追加カードとして、ソルトとKARENの出場が決定したことは驚きだ。

今年に入り元パンクラスQOPの藤野恵実が修斗のインフィニティ・リーグに出場し、一方で元修斗世界王者のSARAMIがパンクラス初代女子ストロー級王者決定トーナメントに参戦するなど、女子においては修斗とパンクラスが意外な動きを見せている。そんななかソルトとKARENが、戦う舞台はともかく国際戦に挑むことも大きい。

ソルトは2022年に修斗でプロデビュー後、パンクラスでKARENに2連勝してストロー級QOPのベルトを巻いた。今回は2022年7月以来、1年5カ月振りの修斗出場となる。KARENにとって、パンクラス以外で戦うのはこの試合が初めてとなる。

現在修斗では女子ストロー級でインフィニティ・リーグが開催されていることも関係しているであろうが、それでもソルトとKARENの参戦で『さぁ対抗戦!』とならず韓国ファイターとの国際戦が決まったことは画期的ともいえる。興行面のみならず日本の女子MMAファイターが強くなるうえで、こうした国際戦は絶対に必要だ。

KARENと対戦するパク・ソヨンは過去、修斗には2度参戦している。今年8月にはColors広島大会で古賀愛蘭と対戦して判定負けを喫したものの、古賀のパウンド&サブミッションによる猛攻を凌いだタフネスで、KARENを苦しめることができるか。KARENはパラエストラ柏に移籍し、組み技がレベルアップしたことで本来の持ち味である打撃と、さらにスタミナ面も向上してきた。ソルトに敗れて以降の成長を示す相手として、パク・ソヨンは適したタイプだろう。

この他、グラップリングマッチでも前澤智×山田海南江、緒方亜香里×奥谷晴加も決定。当日は「Fight&Mosh」との2部興行で、Colors02は昼の部として開催される。

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KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 高本千代

【Pancrase337】レスリング&グラウンドで勝負したKAREN。高本の猛攻を振り切り判定勝ち

【写真】1-1で迎えた最終回を気迫で乗り切った(C) MMAPLANET

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
Def3-0:29-28.29-28.29-28.
高本千代(日本)

高本の左ハイに対し、KARENが右前蹴りを打ち込み、パンチ連打から組みついた。四つからヒザで削るKARENだが、ブレイクが掛かる。再開後、高本がKARENをケージに押し込んでいった。KARENはヒジの連打を浴びせ、オーバーフックから体勢を入れ替えた。ボディにヒザを突き刺すKARENは、高本が体勢を入れ替えようとするとバックに回り、グラウンドへ。立ち上がった高本を離さず、右ヒザを顔面に入れていった。

初回はジャッジ3者ともKARENの10-9だ。

2R、KARENが打撃を繰り出す高本をケージに押し込む。四つから肩パンチを叩きつけ、高本が体勢を入れ替えようとしても譲らない。レフェリーがブレイクをかけてケージ中央へ。ワンツーで前に出たKARENに対し、高本がダブルレッグで尻もちを着かせた。さらに背中を着かせた高本がケージ際でパンチを落としていく。KARENが立ち上がろうとしたところで高本がバックに回った。バックマウントから体を伸ばしにいく高本を、KARENは前に落とそうと試みる。高本は腕十字に切り替えた。KARENの左腕も完全に伸びているように見えたが、ラウンド終了まで凌いだ。

このラウンドは高本がジャッジ3者が10-9で取り返している。

最終回、KARENが右前蹴りで高本を吹っ飛ばした。距離を詰めてきたKARENに組みつく高本。KARENは体勢を入れ替えて右ヒジを浴びせる。ここは高本が引き込んだか、KARENが押し倒したか――高本がハーフガードから潜るも、トップを奪ったKARENが右ヒジを連打する。スクランブルから高本に背中を着かせたKARENは、ハーフガードの高本に左ヒジを連打で落としていく。

下からスイープを狙う高本を抑え込み続けるKAREN。スクランブルから左足を差し込んだKARENがバックを狙う。高本を潰してパンチを連打するKARENだが、ここで高本がトップに回る。一本足を越えてきた高本の左腕をキムラで抱えるKARENに対し、高本はボディロックでグラウンドに引きずり込んで尻もちを着かせた。

1RはKAREN、2Rは高本が取っているなか、3Rをどう判断するか――トップからヒジを落としたKARENに凱歌が挙がった。


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KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 ムハンマド・サロハイディノフ 亀井晨佑 井村塁 住村竜市朗 佐藤生虎 余勇利 八田亮 冨樫健一郎 北岡悟 安藤武尊 山口怜臣 岡野裕城 川中孝浩 平田直樹 押忍マン洸太 新居すぐる 松岡嵩志 松本光史 河村泰博 矢澤諒 神谷大智 秋葉太樹 笹晋久 粕谷優介 葛西和希 藤田大 遠藤来生 雑賀ヤン坊達也 高本千代 黒澤亮平

【Pancrase337】北岡イズム。葛西和希戦へ、松岡嵩志─02─「どうにかなるは、勝負じゃなくて博打」

【写真】濃いキャリアを送っている松岡。さらに濃くするために負けられない葛西戦だ(C)MMAPLANET

明日24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、葛西和希と対戦する松岡嵩志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

右を主体にKOを生み出してきた松岡だが、トップ選手との対戦が増えるにつれ、右を打つ瞬間を狙われることも増えてきた。そんななか、松岡はいかに「自分の弱さ」を克服してきたのか。前回の岡野戦で進化した姿を見せた松岡が語る葛西戦と、北岡悟イズム――。

<松岡嵩志インタビューPart.01はコチラから>


――岸本戦に続く粕谷優介戦は、衝撃のKO劇でした。

「ちょうど粕谷選手が調子を落としていた時期だったと思います。でも、そのチャンスをモノにできたことは大きかったですね。以降は対戦相手に実力者が続くようになって」

――粕谷戦のあとは松本光史選手、冨樫健一郎選手、雑賀ヤン坊達也選手、そして岡野裕城選手と対戦しています。文字通り強豪と対戦し続けていますね。

「勝った試合も負けた試合も、胸を張って『強い相手だ』と言える選手ばかりでした」

――仰る通りです。ただ、松岡選手といえば右ストレートが強いというイメージがありました。しかし松本戦と雑賀戦は松岡選手の右にパンチを合わせてきました。

「正直、あの2人が素晴らしい選手であることは間違いないです。松本さんは今でも一緒に練習させてもらっていて。メチャクチャ強いですし。雑賀選手も試合前から『シンドイ相手だな』と思っていました。それよりも自分の弱い部分が出てしまいました。

最初に試合をコントロールし始めたのは自分なんですよね。それは2人の強さに焦りを感じて、早く試合を決めたいと思ってしまったからなんです。それで突っ込んで、負けてしまう。今までのKO負けも全て同じで、弱い自分が出てしまって負けることが多かったので。この2試合も相手のプレッシャーが強いからこそ、それが出てしまったんですけど……。あれは北岡さんからも『技術で負けたわけじゃないけど、気持ちの面が出てしまうけど、この結果になってしまうよね』という話をしてもらいました」

――直近の岡野戦は、2つの敗戦を踏まえて戦術の変更があったのですか。

「戦術というよりは、とにかく突っ込まないようにしました。自分にとって良い状況になったり、あるいは自分が追い込まれた時には、どうしても得意な右に頼ってしまいますよね。右を当てればどうにかなるというのは勝負じゃなくて博打ですから」

――「勝負ではなく博打」、とても良い言葉です。

「そういう意味では、岡野選手との試合は良かったと思います。岡野選手のジャブは本当に凄くて、それでも我慢して蹴ったり、テイクダウンのフェイントを混ぜたりして勝負できたので。あまり自分が崩れることもなく勝てたので、自分の中では満足しています」

――岡野選手が左ジャブを出してくると、右を被せるかインサイドから打ち込みたくはなりませんでしたか。

「やっぱり狙ってしまうところはありました。でも岡野選手のリーチが長いのと、顔を後ろに背けるディフェンスをするので、右クロスは当たりづらくて。それも踏まえて左フックまで返して。右は打ちたくなります。要は、いかにして良い右を打ち込むか。重要なのは、そこですよね」

――もうひとつ、松岡選手といえばローの強烈さが印象深いです。ローが当たっている時ほど右ストレートも当たるようになっていて。

「そうですね。岡野戦でも右ローがバシバシ当たっていて。蹴ると体のバランスが良くなります。実は冨樫さんとの試合は足を痛めていて、『これは蹴れないな』と思っていたんです」

――えっ! でもバシバシ蹴っていましたよね。

「アハハハ、そうなんですよ(笑)。試合前は、たとえ蹴れなくても蹴るフェイントを入れれば体のバランスが戻ってくるから、フェイントだけは入れていこうという話をしていました。だから蹴りは生命線というか、すごく重要な武器です」

――次に対戦する葛西選手も蹴りが得意なファイターです。

「柔道出身だからグラップリングをやるのかと思ったら、最近はキレのある蹴りを打ってきますよね。負けたけど粕谷選手との試合も良かったですし、あの小気味よい蹴りは僕も嫌いじゃないです(笑)」

――対戦相手の蹴りが好みですか(笑)。

「粕谷選手はメチャクチャ強くて、あの試合を物差しとしては考えられないですよね。僕と粕谷選手では違いすぎるという意味で。僕には粕谷選手ほどのテイクダウンやグラップリング力はない一方で、打撃面では粕谷選手ではなく葛西選手のほうがコントロールしていたと思います。とにかく次の葛西戦が厳しい試合になることは間違いないです」

――その葛西戦では、どういった試合を見せたいですか。

「正直、試合で何かを見せるということは考えたことがないです。もちろん良い試合、良いKOを見せることができれば、それに越したことはないです。でも勝負をしていれば、ハマる人にはハマると思いますし。僕としては勝ちを求めるだけで、自分が勝ちに行く過程で何かを見せられたら――あとは観ている人が判断してほしいです」

――その言葉はまさに北岡イズムですね。

「あぁ、確かにそうですね。でもそれは北岡さんにお世話になるなかで、僕が北岡さんに染まってきたわけじゃないんですよ。ロータスに行きたいと連絡する前から、北岡さんの意見に共感することが多くて。だから僕のほうから北岡さんに『練習させてもらいたい』と連絡しました。僕も勝利至上主義なので」

■Pancrase337計量結果

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑:65.75キロ
新居すぐる:65.65キロ

<ウェルター級/5分3R>
藤田大:75.5キロ
住村竜市朗:77.55キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮:52.75キロ→52.6キロ
黒澤亮平:52.55キロ

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太:76.65キロ→77.55キロ
川中孝浩:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.35キロ
河村泰博:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
平田直樹:66.25キロ
遠藤来生:66.0キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.05キロ
ムハンマド・サロハイディノフ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.55キロ
神谷大智:70.55キロ

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
安藤武尊:61.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.15キロ
葛西和希:70.6キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.85キロ
高本千代:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒:61.8キロ→61.65キロ
笹晋久:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
梅原規祥:57.05キロ
饒平名知靖:56.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:77.5キロ
渡邉ショーン:77.0キロ

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【Pancrase337】笹晋久戦へ、必殺の右ストレート誕生の秘密。矢澤諒─02─「スイッチしている頃は……」

【写真】警戒心の強い笹、かといって下がるわけでもなく組み力の強い相手にどのような打撃戦を仕掛ける(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、笹晋久と対戦する矢澤諒のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

矢澤といえば右ストレート。右を得意としているファイターが多い現在のパンクラスで、その威力はトップレベルを誇る。さらに組みや右以外のパンチを鍛えることで、より右ストレートも輝くようになってきた。そんな矢澤の右ストレートの秘密に迫る!

<矢澤諒インタビューPart.01はコチラから>


――ご自身のフィニッシュブローを右ストレートと定めたのは、いつ頃ですか。

「プロデビュー戦ですね。北岡さんの興行(2020年7月、iSMOS)でデビュー戦を組んでもらった時、大井洋一選手を右で倒してから『右で倒せるんじゃないか』という意識が生まれました。そのあと2連敗したことで、自分の中に迷いも出ていたんです。でも『どれだけ自分の打撃が通用するのか』という気持ちで相手に向かうようになってからは、右で倒せるようになっています。負けたことで逆に、しっかり打撃をやるようになりました」

――現在は3連続KO勝ちです。これだけ右が当たる秘訣はあるのでしょうか。

「自分の中では、右が当たるイメージづくりが一番大切だと思っています。試合に向けて、自分の右が対戦相手にどう当たるかをイメージしながらスパーリングしたり、サンドバッグを打つようにしています」

――2022年5月の上田祐起戦までは、頻繁にスイッチしていましたよね。

「僕は身長が低いので、どうすれば相手の懐に入れるかって考えていました。もともとはオーソドックスですけど、サウスポーも出来たのでスイッチしながら懐に入ろうと。でも技術的にも中途半端だったために、あの結果に終わったのかと思います」

――次の漆間戦からはスイッチすることなく、オーソドックスで戦っています。上田戦の結果を受けて、何か気持ちの変化があったのですか。

「はい。『もう細かいことは考えずに殴り合っちゃおう』と。それがうまくハマッたのかなと思っています。たまたま、かもしれないですけど(笑)」

――ここまで右ストレートでKOしていたら偶然ではないでしょう(笑)。これは結果論ですが、スイッチしている頃の試合ぶりと現在を比べたら、今は迷いがないように感じます。

「そうなんです。スイッチしている頃は、試合中も全体的にフワフワしていました。すると相手にとっては怖さもなかったんじゃないですか。今は右ストレートを軸に圧をかけていますから、相手も下がってくれるんだと思います」

――もう一つ。右ストレートが当たるということは、右以外の要素も増えてきたということですよね。

「どんどん対戦相手のレベルが上がって、自分の右は絶対に警戒されます。でもそれが僕にアドバンテージになっていて。相手が右を意識してくれるおかげで、他のパンチが当たるようになってきていると思います」

――右だけでなく左のパンチも当たるようになってきています。ジャブなのか、フックなのか、あるいはその中間というべきか……相手にとっては見えにくいパンチだと思います。

「左はスマッシュ気味に打っています。そうやって常に、右だけに頼らないように取り組んでいます」

――さらに現在は、大道塾吉祥寺支部の飯村健一さんにも打撃を教わっているのですか。

「去年10月の漆間戦が終わってから、飯村さんのところに行かせてもらっています。純粋なミットの打ち込みをやりたいと思って飯村さんにお願いしました。マンツーマンで丁寧に教えてくださるので、メチャクチャ勉強になっています」

――ここ数試合を視ると、打撃を出す際の重心が変化していませんか。それは飯村さんの指導や、タケ大宮司さんのトレーニングの影響なのでしょうか。

「打撃を出した時に止まれるようになりました。以前はパンチを打つ時にどうしても、つんのめっていたんですよね。つんのめるなら、そのままスイッチしようと考えて」

――それがスイッチ時代に繋がるのですね。

「つんのめらずに止まれるようになったのは、タケさんに股関節の使い方を教わった効果もありますね。あとは自分のパンチの力が、どれだけ相手に伝わるかをイメージしならがサンドバッグを打つ。それで右のインパクトが強くなったんだと思います。今は誰が相手でもパンチで倒せる自信があります」

――では次の対戦相手、笹選手の印象を教えてください。

「フィジカルが強いという印象があります。でも僕は相手がどうだからこう……ということは、あまり考えていなくて。自分が強いところをぶつけることができれば勝てる。ぶつけられなければ負ける。自分はまだそのレベルだと思っています。もっと上に行かないと、相手どうこうは言えないかなって。今は自分のやるべきことをどれだけ形にできるか、ですね」

――打撃だけでなく組みのレベルについては、どのように考えていますか。前回のジェイク・ムラタ戦は組んでくる相手を切り続けて、パンチで倒しました。

「ジェイク選手と試合をするにあたって、まず自分のパンチが当たれば絶対に倒れるから、組みの練習を増やしました。それで試合で組まれた時に『大丈夫だ』と思って、安心することができました」

――なるほど。矢澤選手は現在パンクラスのバンタム級4位で、この試合で勝てばベルトを狙える位置につけています。最後に次の試合への意気込みをお願いします。

「次の笹選手はパンクラスのランキングには入っていないけど、実力を考えると上のほうにいる選手です。ここで勝てるか勝てないかで、今後の自分の進む道が決まっちゃうのかと思います。まずはファーストコンタクトでどれだけ出せるか。しっかりと勝って、皆さんに矢澤諒を見せたいです。ぜひ注目してください!」


■Pancrase337計量結果

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑:65.75キロ
新居すぐる:65.65キロ

<ウェルター級/5分3R>
藤田大:75.5キロ
住村竜市朗:77.55キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮:52.75キロ→52.6キロ
黒澤亮平:52.55キロ

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太:76.65キロ→77.55キロ
川中孝浩:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.35キロ
河村泰博:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
平田直樹:66.25キロ
遠藤来生:66.0キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.05キロ
ムハンマド・サロハイディノフ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.55キロ
神谷大智:70.55キロ

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
安藤武尊:61.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.15キロ
葛西和希:70.6キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.85キロ
高本千代:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒:61.8キロ→61.65キロ
笹晋久:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
梅原規祥:57.05キロ
饒平名知靖:56.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:77.5キロ
渡邉ショーン:77.0キロ

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【Pancrase337】計量終了 カルバン・クライン派は5名。平田直樹のセコンドは平田樹。計量会場よもやま話

【写真】住村竜市朗、八田亮、川中孝浩、河村泰博の共通点は(C) MMAPLANET

23日(土)、明日24日(日)に立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337の計量が新宿区サンエービル会議室で行われた。
Text by Manabu Takashima

正午に第8試合からメインまで7試合、14名の出場選手。続いて午後12時50分からオープニング~第7試合までの14選手が計量を行った。計28人中3選手が再計量が必要となったが、3人揃って時間内までパスしている。そんな計量会場がきかれたよもやま話をお届けしたい。


■パンクラスの計量は本計量をメディアに公開して行われるもの。セレモニアル計量を用いるプロモーションも存在するが、そのパブリック計量では実際に戦う時に着用するものとは違っても、ファイターはファイトギアを着用することが一般的だ。対して本計量ではUFCのような公式ウェアが無い場合は、少しでも体重を軽くするために私物の下着姿で計量台に乗る選手もまま見られる。

もちろん、写真を撮影されるわけで、普段から文字通り下着として使用しているモノではなく、計量用に下着を購入する選手がほとんどだろう。そんなアンダーウェア派のなかでオシャレ&セレブ感があるのがカルバン・クライン着用の選手だ。今日の計量では、確認できる範囲で上位カード出場選手から4名、前半戦出場選手は1人のカルバン・クラインの下着着用が認められた。

■今やMMAPLANETでその名が見られるのが、兄・平田直樹の計量時限定ともいえる平田樹は、1月の試合復帰に向けて練習環境を整えつつある模様で、「足がアザだらけです」と笑顔を見せていた。その平田樹はロータス世田谷の八隅孝平がRIZINで金原正徳と中島太一のコーナーに就くため、明日は兄・直樹のセコンドに就くという。

その平田兄妹、セコンド業に向けてタオルの投げ方を話し合う――いや、そこじゃないでしょうという――一幕が計量会場で見られた。

■コメインで藤田大と戦う住村竜市朗は、意気込みで「久しぶりの青コーナー」と発言していたが、本人に確かめると2019年12月のBellator Japan、ジョン・タック戦以来3年9カ月ぶりとなるそうだ。

■地元立川大会に連続出場の井村塁。ALMA FIGHT GYM PUGNUS所属として河村泰博と対戦。その井村が計量台に乗った瞬間、明らかに雰囲気が以前と違う。本人か確認してしまうほどの違いは、髪の毛を下ろして額が隠れていたから。新たな気持ちで、ヘアスタイルも変えてNEXUS王者を迎え撃つ――と思いきや、「髪の毛を切る時間が取れなくて、伸びてしまっただけで。これからカットしにいきます」とのことだった。

■秋葉太樹とプロデビュー戦を戦うIMMAF世界王者のムハンマド・サロハイディノフ。明日の試合に向けての抱負を話すと、コーチが英語に訳す。その英語を日本語に通訳をするなど、タジキスタン勢のサポートをしていたのがV.V Meiだった。

■パンクラス30周年記念大会、海外勢はそのサロハイディノフ1人。対して、12月24日の記念大会は外国人ファイターの来日も増える見込みだ。某アジア系のフェザー級強豪がサインをしたという話も伝わってきており、正式発表が待たれる。

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑:65.75キロ
新居すぐる:65.65キロ

<ウェルター級/5分3R>
藤田大:75.5キロ
住村竜市朗:77.55キロ

<ストロー級/5分3R>
八田亮:52.75キロ→52.6キロ
黒澤亮平:52.55キロ

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太:76.65キロ→77.55キロ
川中孝浩:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.35キロ
河村泰博:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
平田直樹:66.25キロ
遠藤来生:66.0キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.05キロ
ムハンマド・サロハイディノフ:57.05キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.55キロ
神谷大智:70.55キロ

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
安藤武尊:61.0キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.15キロ
葛西和希:70.6キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:51.85キロ
高本千代:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒:61.8キロ→61.65キロ
笹晋久:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
梅原規祥:57.05キロ
饒平名知靖:56.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:77.5キロ
渡邉ショーン:77.0キロ

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【Pancrase337】パンクラス2戦目=八田亮戦へ、黒澤亮平「真剣にMMAと向き合っていない選手には……」

【写真】5月で30歳になった黒澤。打の圧があるトータルファイター、完成度は相当に高くなっている(C)TAKUMI NAKAMURA

24日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE337で、黒澤亮平が八田亮と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

修斗を主戦場に戦い、第6代世界ストロー級王者となった黒澤。今年7月からはパンクラスに活躍の場を求め、9月大会に連続参戦となった。勢いで勝ち続けていた時代、技術を覚えてファイトスタイルのバランスに苦しんだ時代を経て、今は「技術を乗せた喧嘩が出来るようになった」という。自分の強さを追求する日々を「難しいけど楽しい」と表現した黒澤にパンクラス2戦目を控える心境を訊いた。


――7月PANCRASE335での小林了平戦に続いて、パンクラスに連続参戦することになった黒澤亮平選手です。プロデビューからキャリアの多くを修斗で戦ってきた黒澤選手がパンクラスに参戦を決めた理由はなんだったのですか。

「今年は4月の修斗沖縄大会に出て、たくさん試合をやるつもりだったんですけど、なかなか次の試合が決まらない状況が続いて。その時に周りの人たちから『修斗以外には興味がないの?』と言われて、自分としては修斗へのこだわりがあったんですけど、修斗では色んな選手と対戦したし、修斗以外でも試合のチャンスがあるなら試合をしたいと思っていました。そういう流れもあって7月にパンクラスさんに出させてもらいました」

――大会、イベントとしてパンクラスにはどのような印象を持ちましたか。

「もともとうちのジム(パラエストラ松戸)は修斗で試合をする選手が多かったですし、同じMMAの試合なんですけど、プロモーションが違うと計量から雰囲気が違いましたね。すごく新鮮でした」

――黒澤選手が“飛鳥拳”として修斗デビューした当初と比較すると、プロ選手が試合をする舞台や選択肢もかなり増えていますよね。

「そうですね。若い選手も増えてきましたし、選手それぞれ戦いたい舞台があって、そこに出ているという感じですよね。あとは練習中に僕が最年長という時もあるくらいなので、だいぶ変わりました(笑)」

――先ほどは「今年はたくさん試合をやるつもりだった」という言葉もありましたが、それは何か理由があるのですか。

「コロナの影響もあって、意図しない形で試合数が減ってしまって。僕は試合が一番強くなれる方法だと思っているので、それが戦績に影響した部分もあったと思うし、できるだけ試合数は減らしたくなかったので、今年はがむしゃらに試合しようと思いました」

――実際に今年は4月、7月、9月と試合が続いていて、コンディションは上がっていますか。

「そうですね。7月の試合が終わって、すぐ9月のオファーをいただいて、いい意味で間を置かずに練習が出来ています」

――対戦相手の八田亮選手の印象は?

「一言でいうと“極め”ですね」

――あれだけ極めに特化する選手は今のMMAでは珍しいと思います。

「はい。だから見ていて面白いと思うんですけど、ぶっちゃけそこまで真剣にMMAと向き合ってないと思うんですよ。そういう選手には負けたくないですね」

――ファイトスタイル・キャラも含めて、独特というか個性的な選手ではあると思います。

「実際にどうかは分からないですけど。僕はずっと『どうすればMMAで強くなれるのか?』を考えて、毎日MMAで勝つための練習をしているので、そこの違いを見せたいと思います」

――逆に今の黒澤選手が考えるMMAにおける理想の戦い方はどんなものですか。

「少し話はさかのぼるんですけど、僕が修斗でチャンピオンになった時(2016年7月)は、今思うとチャンピオンに“なれた”というより“なっちゃった”という感じだったんです。それから怪我でベルトを返上して復帰するにあたって、ちゃんとMMAを深堀して色んな技術を身につけようとしたんです。そうしたら技術先行のスタイルになって、試合でも技術で勝とうとするようになっちゃって。それでバランスが崩れて、上手くいかない時期がありました。でも今はそこが改善されてきて、MMAの技術を乗せた喧嘩が出来るようになりました。自分の強さで相手の強さを飲み込んでしまう、そういう戦い方が理想ですね」

――では7月の小林戦のKO勝ちは、それまでのKO勝ちとは違うものですか。

「全然違いますね。色んなことを想定して、試合中も色んなことを考えて、自分で試合を作ってKOすることが出来たんです。最後のパンチやKOシーンを褒めてもらうことが多かったのですが、自分のなかではKOするまでの過程・中身が違いましたね。今までの僕はステップを使って、簡単に言うとアウトボクシングして、自分の打撃を突くスタイルだったんですよ。でも今は自分から試合を作って、自分の強さ=ストロングポイントをぶつけて勝つ。そういう戦い方になっていると思います」

――今練習していて自分の伸びしろを感じているのではないですか。

「感じていますね。まだまだ……まだまだ……伸びしろありますよ」

――そのうえで黒澤選手のMMAファイターとしての目標は?

「よく『パンクラスでチャンピオンになったらどうするの?』と言われるんですけど、僕はそこまで先のことは考えていなくて、パンクラスのベルトを獲ることしか考えてないです」

――具体的にいつ頃までにタイトルマッチをやりたいという希望はありますか。

「パンクラスのストロー級はチャンピオン不在なので、八田選手にいい勝ち方をできたら年内にはタイトルマッチをやりたいですね。あと修斗でベルトを獲ったときは防衛戦が出来なかったので、パンクラスでベルトを獲ったらベルトを守る試合、防衛戦も経験したいです」

――例えば国内ではRIZINのようなビッグイベントで試合をする選手たちも身近にいると思いますが、そういった舞台に自分も出たいという気持ちはそこまでないですか。

「みんな素晴らしい選手たちだから、彼らに対する嫉妬はなくて。みんな仲間であり、ライバルであり、素晴らしい選手が素晴らしい舞台で戦っているなと思って見ています。本当に今は自分がずっとやってきたMMAのレベルを上げたい、MMAファイターとしての成長していきたいという想いの方が強いです」

――自分の強さへの追及ですね。

「はい。MMAは難しくもあり、面白い。そういう気持ちで日々練習していますし、それが楽しいです」

――それでは最後に黒澤選手の試合を楽しみにしているファンの皆さんにメッセージをいただけますか。

「八田選手は寝技師でいい選手ですけど、自分の方が強いと信じています。次もKOするので楽しみにしていてください」

■Pancrase337対戦カード

<フェザー級KOP決定戦/5分5R>
亀井晨佑(日本)
新居すぐる(日本)

<ウェルター級/5分3R>
藤田大(日本)
住村竜市朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田 亮(日本)
黒澤 亮平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
川中孝浩(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
河村泰博(日本)

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
遠藤来生(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
神谷大智(日本)

<バンタム級/5分3R>
山口怜臣(日本)
安藤武尊(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
葛西和希(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
高本千代(日本)

<バンタム級/5分3R>
矢澤諒(日本)
笹晋久(日本)

<フライ級/5分3R>
梅原規祥(日本)
饒平名知靖(日本)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
渡邉ショーン(日本)

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