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GLORY J-CAGE K-1 MMA MMAPLANET News WORLDKICKs ブログ

国内リングMMAの解禁に続き、海外キックを再開させていただきます

【写真】ボリューム的には厳選という形になるかと思いますが、よろしくお願いします(C)ONE

MMAPLANET読者の皆さま、当サイトをご拝読いただきありがとうございます。

8月より国内リングMMAの記事掲載を解禁した当サイトですが、本日8月23日(水)より、海外キックボクシングの記事掲載を再開させていただくこととなりました。

MMAPLANETには従来の海外MMAに加え、J-MMA=J-CAGE、柔術およびグラップリング(現在はグラップリングのみ)のJJ-Globoと並び、海外キックを取り扱うWORLD KIKCsというコンテンツが存在していました。

国内でいえば旧K-1終盤期にオランダ発のIt’s showtimeやGLORY、そのほかのキックの記事を可能な範囲で伝えておりましたが、2017年3月をもってキックの記事から撤退しました。理由はゴング格闘技が休刊となり、国内MMAの記事数が増えたため、マンパワーとファイナンシャルの関係で海外キックまで追えなくなったためでした。

この度、8月1日より中村拓己氏が執筆陣に加わり、同時にメディアパートナーの理解の下、再び立ち技の世界もお伝えできることとなりました。とはいえ根底にあるのは、伝えたいことを記事化する――ということに他なりませn。この姿勢を持って、立ち技の記事掲載再開をご報告させていただきます。

高島学

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J-CAGE KAREN News Pancrase337 ブログ 住村竜市朗 八田亮 平田直樹 笹晋久 藤田大 遠藤来生 高本千代 黒澤亮平

【Pancrase337】9/24立川。30周年記念大会のカード、続々決定。何と藤田大が住村竜市朗と対戦!!

【写真】サイズ、スタイル、風貌がまるで違う住村と藤田(C)MMAPLANET

9月24日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase337=30周年記念大会のカードが続々と発表されており、ここで一度まとめておきたい。

まず昨日23日(水)に明らかとなったのが、藤田大×住村竜市朗のウェルター級戦だ。今月20日になったばかりの藤田は、6月大会で押忍マン洸太をヒザ十字で破り、その1勝で同級2位にランクされている。

一方の住村は7月大会でパンクラス首都圏大会に本格参戦を果たし、草MAXをドミネイトしランク5位に。


キャリア30戦越え、37歳の住村。藤田はプロ戦績2勝1敗。そしてMMAファイターとしては打撃から有限実行の漬けファイトが可能になるほどグラップリング能力が上がった住村に対し、藤田のソレはオンリー裸の柔道&柔術で打撃はゼロに近い。

それでも一発の極め力とグラップリングためのグラップリング能力が高い藤田に対して、住村としては自身が殴ることが許されているグラップリング戦という感覚のファイトになりそうだ。勝者が林源平の持つウェルター級王座に挑む権利を手にできる挑戦者決定戦の意味合いも持つであろう一戦、その風貌や佇まいで既に注目度が高まっている藤田が、いかにMMAを戦うのかという点でも楽しみなファイトだ。

この他、ストロー級では7月大会でパンクラス初参戦したばかりの黒澤亮平が八田亮と戦うことも決まっている。元修斗とZSTの王者対決は確実に、山北渓人が返上したストロー級戦線を動かせるファイトになることは間違いない。

さらに平田直樹が今年に入って既に3戦目が決まり、遠藤来生と相対することも決まっている。遠藤は本来、パワフルなウェルラウンダーだが、打撃のコンビという部分で平田に組む機会を与えやすい。如何に平田の形で組ませないか、そこが遠藤にとって命題となる。

そして3試合連続初回KO勝ちの矢澤諒が、笹晋久と戦うことが決まった。コロナ禍の2020年7月のiSMOSでプロデビュー。2戦目から一貫してパンクラスで戦ってきた矢澤は、現在3試合蓮足初回KO勝ちで上昇一途にある。対する笹は修斗、DEEP、HEAT、そしてGladiatorと渡り歩き、4月の立川大会でパンクラス初参戦を果たした。同大会で笹は田中路教に完敗、矢澤はジェイク村田をKOしており、腰を据えてパンクラスで戦う矢澤の勢いが上回るように感じられるマッチアップか。

前ストロー級QOPのKARENが仕切り直しの高本千代戦、余勇利×神谷大智のライト級が決定済みの立川大会だが、タイトルマッチを始め上位カードの発表がこれからになる。

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DEEP DEEP114 J-CAGE ガブリエル・シウバ ブログ 松嶋こよみ

【DEEP114】松嶋こよみと対戦、ガブリエル・シウバ「この試合の鍵は、近距離での戦いになるだろう」

【写真】日本人が米国やアジアで戦うのとは、次元が違う。それだけ覚悟の言葉の節々で聞かれた (C)MMAPLANET

7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTで松嶋こよみと対戦するガブリエル・シウバを来日前にキャッチ。松嶋戦に向けて、インタビューした。

元UFCファイター、チーム・ノゲイラからハファエル・フェイジャオンが独立したノックアウト・スクワッドで総合的なトレーニングを積む、元UFCファイターは松嶋がこの試合をステップにUFCに近づくという状況であるのと同様に、シウバはシウバでこの試合を今後のキャリアに生かそうと、日本にやって来る。


──日曜日に東京で松嶋こよみ選手と戦うガブリエルです。今、ブラジルは火曜日の夜ですが、まだリオにいるようですね。

「そうなんだビザの関係があって、明日──水曜日リオからサンパウロに向かい、フランクフルト経由で金曜日の朝に東京に着く」

──計量の前日ですね。なかなか厳しいスケジュールです。

「だから日本へはストレングス&コンディショニング・コーチのホジェリオ・カモエスと一緒に行くことになっているんだ。今回の減量に向けて、一番正しい選択をしたかった。今も、もうその過程になっていつもより軽い体重で飛行機に乗り込む。だから計量の1日前に東京に到着しても十分だ」

──自分などは米国経由でブラジルに行くだけでも疲弊するのに、欧州経由で来日するのは本当にハードだと思います。

「でも行きはフランクフルトで1時間半ほどのトランジットだから、合計30時間を切るぐらいの旅程で済む。そんなに悪くないよ。帰りはチューリヒッチで長い乗り換え時間があるから、そっちの方が大変なんだよ(笑)。

まぁ確かに長いよ。でも最悪ってことではない。それに、これこそ挑戦だよ。いろいろな困難を乗り越えて手にする勝利の味は、きっと最高のモノになる。何より地球の反対側へ行くことに集中しているんじゃなくて、日曜日に勝つことに集中しているよ」

──本来5月27日にラリアン・ドゥグラスとLFAブラジル大会で対戦予定でしたが、キャンセルになりました。この試合を戦う前にDEEPからのオファーはあったのですか。

「LFAで本来試合をする予定だった日の1週間ほど前に、マネージャーのハファエル・フェイジャオンから日本のDEEPで戦えるという話を聞いた。ただ、その時はまずLFAで勝つことが第一だった。結果、対戦相手がケガをして戦えないことになって、DEEPでの試合に頭を切り替えた。でも、本来ドゥグラスと戦うためにフルキャンプを行ってきたから、そこからいつでも戦える状態で、コヨミ・マツシマと戦うことに頭を切り替えたんだ。ただ、それだけ。体もメンタルも、ずっと戦える状態を維持してきた」

──松嶋選手はUFCとサインするため、その一環としてガブリエルと戦います。一方でガブリエルは既にUFCに在籍した経験があります。リリース後、LFAで戦っていますが、この試合はキャリアアップの上でどのような意味があると考えていますか。

「敗北が即カットに通じるUFCでは、前回の契約時には成功を収めることができなかった。UFCをリリースされたあとは、新しいキャリアを構築するために再浮上することしか考えていなかった。そして今回、かつてブラジルの最高の戦士たちが戦っていた日本で戦う機会を得らえることができたんだ。

ブラジルでMMAファイターとして生きている者なら、日本のMMAの影響を受けないファイターはいないよ。コヨミ・マツシマという素晴らしい対戦相手を倒して、ブラジルの先人たちのようになる一歩を記したい」

──それはRIZINで戦うことを希望しているということですか。

「もちろん、将来どのようなことが起こるのか誰にも分からない。ただし、僕にはRIZINでやっていける力がある。今回の試合で勝って、RIZINでも戦えることを証明したい。そのために良い試合をして、必ず勝つ」

──では松嶋選手の印象を教えてください。

「ONEでタイトルにも挑戦している、素晴らしいファイターだよ。空手ベースで、全てをミックスしたウェルラウンダーだ。テイクダウンも強い。でも、僕だってコンプリートなゲームができる。この試合の鍵は、近距離での戦いになるだろう。

長旅をするだけの価値があるだけのファイトになるに違いない。僕の攻撃に対しマツシマが反撃してきた時から、僕のゲームになる。カウンターのアタックもあるし、寝技にもちこんで僕のベースであるグラップリングで戦いたい」

──バックボーンは柔術ということですか。

「そうだよ。でも、ルタリーブリもたくさん練習してきた。もちろん、MMAに必要なすべての局面を練習してきた」

──ではLFAから、DEEPへの試合に向けて、どこのジムで練習してきたのですか。

「KOスクワッドというまだ新しいトレーニングセンターで、準備をしてきた。ストレングス&コンディショニングはさっきも言ったホジェリオ・カモエスが指導し、ルタリーブリ──グラップリングはエドゥ・シモエンス、レスリングはユウグネル・シウバに習って来た。ヘッドコーチはハファエル・フェイジャオンだよ」

──DEEPにおける日本✖ブラジルの実力者対決、ファンの注目度も高いです。日本のファンの前で、どのような試合をしたいと思っていますか。

「日本で試合をしたことがあるブラジル人ファイターは皆が口を揃えて、日本のファンはMMAへの理解度が本当に深く、ファイターを尊敬してくれると言っている。かつてブラジルの大物選手たちが日本で戦うことで、僕もその気になっていた。日曜日、日本のファンはあの頃が蘇ったような激しいファイトを目にすることになる。一番良い試合をするから、期待してほしい」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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Colors J-CAGE Report ジェニー・ファン ブログ 古賀愛蘭

【Colors】古賀のTDに苦しんだファン、最終回にオモプラッタからRNC&両足でキムラを極める

【写真】公式記録はRNCによる決着だが、この状態から腕を極めるとは……(C)MATSUNAO KOKUBO

<女子アトム級/5分3R>
ジェニー・ファン(台湾)
Def.3R2分35秒 by RNC
古賀愛蘭(日本)

古賀が左ジャブで先制。ファンも左ハイ、右スピニングバックキックで攻め込む。ファンのカウンターの右がヒットし、腰を落とした組みついた。一度離れた古賀がニータップで組みつき、クリーンテイクダウンを奪う。ケージ際でパスしてサイドに回った古賀に対し、ファンはケージキックから反転してスクランブルへ。古賀はファンのダブルレッグをスプロールし、立ち上がった相手をケージに押し込む。

再びグラウンドに持ち込んだ古賀、ファンはハーフガードで守る。右腕を差し上げた古賀が左のパウンドを打ち込む。またもスクランブルからファンがダブルレッグで組むも、古賀がスプロールしてファンの首を抱えてケージに押し込んだ。ガブる古賀がファンを揺さぶり、起き上がった相手にヒザを浴びせる。打撃戦では古賀のパンチがクリーンヒット。ファンがテイクダウンに来ると、それを切った古賀が距離を取る。終了間際、古賀がダブルレッグで背中を着かせて初回を終えた。

2R、体を振る古賀。ファンもパンチの交錯から左フックを当てる。しかし古賀もファンのパンチの追撃をかわし、ローを受けたあとにダブルレッグで組みついた。ファンが首投げからグラウンドに持ち込むも、古賀が背中を着かせずに立ち上がる。左腕を差し上げてファンをケージに押し込んだ古賀が、シングルレッグに切り替えてファンをテイクダウンする。足を上げてくるファンの頭をケージから離した古賀は、ハーフガードのファンに対してパスを仕掛ける。

ハーフガードとエビで耐えるファンに対し、古賀はファンの足を捌いてトップをキープしている。ファンのガードの中に入った古賀、ファンがラバーガードで足を上げてくると相手をケージ中央からケージ際まで運んだ。古賀は右ヒジを浴びせてから立ち上がり、背中を着けているファンの足を捌きながらパウンドを放つ。立ち上がっている古賀に対し、ファンは背中を着けたままローを繰り出すも展開を変えることはできず。

最終回、前に出てくるファンにカウンターでパンチを効かせた古賀。しかし自身もファンのパンチをもらってしまう。テイクダウンに切り替えた古賀は、一度背中を着かせるもスタンドに戻る。ファンの右を食らった古賀はダブルレッグへ。ケージまでドライブすると、ファンが右腕で古賀の首を抱えて引き込んだ。ギロチンから頭を抜いた古賀がトップをキープ。ファンは下から体を左右に振って足を上げ、古賀の左腕に対してオモプラッタを仕掛けるも返すことができず。しかし右腕を古賀の首に巻き付けて引き寄せ、両足で古賀の左腕をキムラの形で絞り上げてタップを奪った。


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Colors J-CAGE Report ブログ 吉成はるか 杉本恵

【Colors】1Rは打撃、2Rはテイクダウン&コントロールで杉本が吉成を完封しユナニマス判定勝利

【写真】RNCは極められずも杉本がドミネイト(C)MATSUNAO KOKUBO

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
吉成はるか(日本)


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ABEMA Interview J-CAGE Shooto2023#03 ブログ ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 田中半蔵

【Shooto2023#03】オリベイラ・ネイト戦直前、田中半蔵―02―「新しいスタイルを見せやすい相手」

【写真】昨年5月には、得意の打撃と新たにテイクダウンを融合したスタイルで結城大樹を下した田中半蔵。ストライカーのオリベイラ・ネイト戦でこそ、新スタイルの本領発揮か(C)TORAO NATION STATE

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるShooto2023#03で、ブラジルのロイベ・デ・オリベイラ・ネイトと対戦する田中半蔵のインタビュー後編。

Text by Shojiro Kameike

2023年に入り、修斗フェザー級が大きく動いた。1月大会は元Grachan王者の山本琢也が修斗に参戦し、山本健斗デリカットをKOしてランキング1位に。続く3月にはSASUKEが飯田建夫をKOして世界王座を防衛した。そのSASUKEは今年もRoad to UFC出場が決定しており、今後の動向も注目される。そんななかでランキング5位につける田中は、同じくランク8位のネイトを下せば一気にベルトへ近づくだろう。2023年の中心となったフェザー級の行方を占う一戦を前に、田中にネイトの印象と修斗王座への想いを訊いた。

<田中半蔵インタビューPart.01はコチラから>



――今後は修斗王座を目指していくとのことですが、今年3月に行われた世界フェザー級タイトルマッチの感想はいかがですか。王者SASUKE選手が挑戦者の飯田建夫選手をKOし、ベルトを防衛しました。

「やはり『ここは強いな』『これは巧い』とか、『自分が対戦したら、どうするかな』という見方をしてしまいますよね。でも視ていて、自分には無理だとかは一切思わなかったです」

――ではベルト戦線に絡んでいくうえで、他のランカーと比べて田中選手のストロングポイントとは何だと思いますか。

「最初に言ったとおり、テイクダウンと打撃を織り交ぜて勝負できるようになったのは大きいです。今でも打撃だけならキックボクサーにやられてしまうし、レスリングでも大学生にテイクダウンされてしまいますよ。でもトータルで――MMAとして勝負しますから」

――なるほど。そのニュースタイルを身につけて挑む次の試合ですが、対戦相手のネイトは完全なストライカーです。

「前回の結城君は完全なグラップラータイプで、今回はストライカー。両極端な選手と対戦することになりましたね。加藤ケンジ戦を視ると、結構パンチを振ってくる選手で」

――ネイトはヒジやこかし、加藤選手が倒れた際に蹴りを入れる素振りを見せるなど、打撃のベースはムエタイと思われます。

「加藤選手がスリップダウンみたいな形で倒れた時も、上を取らずに『立て、立て!』みたいな感じでスタンドを要求していて……。最後はパウンドアウトしましたけど、それもスタンドで効かせてからのパウンドですし。まぁ、寝技をやる気は全くないでしょう(笑)」

――確かにそうですね。

「ここまで極端なストライカーと対戦するのは久々です。打撃も硬そうですね。それと加藤戦は63キロ契約で今回はフェザー級(65.8キロ以下)だから、試合当日はもっとデカくなっていると思うんですよ。そもそもフィジカルも強そうで」

――一方、加藤選手は本来バンタム級のファイターです。

「相手がバンタム級だから、ネイトが大きく見えたのかもしれないし、あるいはフェザー級に戻したらもっと強いのか……」

――さらに強烈なラッシュは目を見張るものがありました。

「日本人選手なら普通は2~3発で終わることろが、4~5発と出してきますからね。でも前にガンガン来る相手のほうが、カウンターを取りやすいです。今ならパンチを振ってきたところにテイクダウンも合わせることができますし。そういう意味では、自分の新しいスタイルを一番見せやすい相手なのかな、と思っています」

――あとはテイクダウンディフェンスがどこまでのレベルにあるか……。

「加藤戦では、そういう展開がなかったじゃないですか。何年か前にブラジルでやっている試合の映像を視ると、テイクダウンの攻防でモタついている感はありました。でも昔の試合ですし……。寝技の対応も未知な部分があります。やってみないと分からない、ということですね(苦笑)。でも今はどう戦うかというイメージは出来ていますし、試合ではフィニッシュまで持っていきたいです」

――田中選手は現在、修斗世界フェザー級5位につけています。ランキング上位陣の動向次第ではありますが、ここで勝てば一気にタイトル挑戦へ近づくかもしれません。

「はい。自分にとっても今回の試合は大きいと思っています。あえてブラジルから選手を呼んでくれて、『タイトル挑戦前に良い試合を見せてほしい』みたいなメッセージも感じますよ(笑)」

――アハハハ。田中選手は2008年に修斗でプロデビューし、2013年まで修斗を主戦場としていました。今の田中選手にとって修斗のベルトとは、どのようなものなのでしょうか。

「憧れ、ですね。アマチュア修斗からやってきて、シューティングジム横浜でもマモルさん、リオン武さん、不死身夜天慶さん――チャンピオンも多くて盛り上がっていました。自分もそんな方たちと同じように、ベルトを巻いてみたいです。修斗のベルトを巻くことは、ずっと目標でした。まさか、この年齢でまたチャンスが来るとは思っていませんでしたが。アハハハ」

――継続は力なり、ということでしょうか。

「そうですね……。でも、続けても負けていたら、『もう辞めようか……』と考えちゃうかもしれないですし。続けて、勝つことが大切ですから。来週にはTORAO福岡大会も行われるので、地元を盛り上げることはできたら良いですね。福岡には経験は少なくても、幅の広いプロシューターもたくさんいますから」

■視聴方法(予定)
5月21日(日)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#03対戦カード

<フェザー級/5分3R>
田中半蔵(日本)
ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
須藤拓真(日本)
齋藤奨司(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
YOKOSAI(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
竹原魁晟(日本)
磯部鉄心(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト(日本)
上原平(日本)

<バンタム級/5分2R>
よしずみ(日本)
松下祐介(日本)

<バンタム級/5分2R>
新井拓巳(日本)
永井奏多(日本)

<フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
古賀優平(日本)

<フェザー級/5分2R>
國頭武(日本)
青井太一(日本)

<フェザー級/5分2R>
齋藤翼(日本)
岡田達磨(日本)

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ABEMA Interview J-CAGE NØRI Pancrase333 ブログ 端貴代

【Pancrase333】NØRIを相手にフライ級QOP王座防衛戦、端貴代─01─「一人前になれないまま続けている」

【写真】一人前の定義は分からないが、だから諦めるのではなく、続けている。そこが良い(C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(日)、立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase333で、フライ級QOPの端貴代がNØRIを挑戦者に迎えて初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

2021年10月に端はNØRIを判定で下し、暫定フライ級QOPの座に就いた。つまり端にとっては、今回がダイレクトリマッチによる防衛戦となる。その後、正規王者であったシッジ・ホッシャが王座を返上したことで、端が正規王者に昇格したという流れだ。プロデビューは2004年――ここまでスマックガール、DEEPジュエルス、そしてパンクラスのベルトを獲得している。まさに日本女子MMAのリビング・レジェンドである端が語る、自身の過去・現在・未来とは。


――1年半前の話になってしまいますが、まず端選手がもう一度ベルトを獲得するということに驚きました。今もなお戦い続け、ベルトを目指し続けてきたということに。特に端選手の場合はスマックガール、DEEP JEWELS、そしてパンクラスという3団体のベルトを巻いたことは、まさに日本女子MMAの歴史そのものであるように思います。

「自分も年齢を重ねてきているので、『あとどれくらいできるのか』という気持ちは常にあります。そのなかでベルトを獲ることができたのは、メッチャ嬉しかったです。ベルトを巻いたことで、もう少しMMAを続けられるんだなぁって。同時に、チャンピオンになった限りは防衛戦を考えなきゃいけないし、それはそれで大変ですけど――良い意味で、MMAを続けさせてもらえるんだなと思いました」

――もし前回のNØRI戦でベルトを獲得できなければ、引退あるいは第一線を退く可能性はありましたか。

「うーん……、……たぶん、どうするかは悩んでいたでしょうね。もし負けていたら、このまま選手として続けて良いのかどうか。あの試合に限らず、それこそどの選手でも、どの試合でも負けたら考えることだと思います。私もいろいろと抱えているものがあるので、ベルトを巻くことができなければ、他の道を選択することもあったかもしれないですね」

――2019年4月、シッジ・ホッシャとのフライ級QOP決定戦に敗れた時は、そのように考えることはなかったのでしょうか。

「あの時は、初代フライ級QOPのベルトが懸かっていたので、メチャクチャ獲りたかったです。結果は負けて悔しかったんですけど、自分の中で『まだできる』という気持ちがあったんですね。だから、あの時に辞めるという選択肢はありませんでした」

――国際戦と、日本人選手との試合でモチベーションは変わりますか。

「相手によってモチベーションが違うということはないですね。昔は『海外で試合をしたい』という夢や目標があって、実際に海外で試合をさせてもらいました。でも勝ったり負けたりで――負けたほうが多いのかな。そんななかで、今は誰々と対戦したいとか、海外の選手と試合したいとかっていう気持ちはないんですよ。うーん、何なんでしょうね(苦笑)」

――和術慧舟會の後輩である藤野恵実選手は、60歳まで現役を続けるという説が浮上してきました。今の話を聞いていると、端選手もMMAを辞めることはないのだろうなと思えてきます。

「アハハハ。そうかもしれないですね。自分のなかでは、まだまだ続けたい気持ちが強いので。生活の中から格闘技がなくなっている自分を想像することができないんです。たぶん何かしら仕事はしていると思いますけど、仕事以外で何をしているのか(笑)」

――今は格闘技をやっていない時間は何をしているのですか。

「まぁ、適当に遊んでいます(笑)。ただ、本当に時間が足りないんですよ。練習する時間が足りない。だから遊びに行きたいという気持ちも無くなってきました。アハハハ」

――和術慧舟會東京本部の時代から、端選手が練習の手を緩めることが想像できません。実際、今も端選手は当時と変わらない練習を行っていると聞きます。特に端選手の場合は、女子選手の練習会ではなく、あくまで男子選手と共に練習してきたと記憶しています。

「それは今も同じですよ。私の中ではそれが普通で、あんまり考えたことがないですけど……。今も同じような練習をしていることが、良いことなのかどうか分かりませんけどね(笑)」

――一ファイターとしては在るべき姿ではないのでしょうか。

「そうであれば良かったです。もし格闘技をやっていなかったら、結婚して子供を産んで普通の生活を送るという理想はありましたよ。いや、でも……そうか。それでも格闘技はバリバリやっているかもしれないです(笑)」

――それだけ端選手を駆り立てる格闘技、MMAとは一体何なのでしょうか。

「自分で始めて、自分で続けると決めてやっていることだから、もう人生の一部なんですよね。20年前に格闘技を始めて、もうすぐ人生の半分を格闘技に費やしていることになります。それだけ人生を懸けて――なんてカッコイイことは言えないけど、ずっと続けてきたことを『じゃあ辞めまーす』と言って辞めるわけにはいかないじゃないですか。

もちろん若い頃と比べたら、スタミナ面などの不安はあります。以前なら何も考えずに体が動いていたところで、疲れるなぁとか思ってしまうことも(苦笑)。いろいろ技術を覚えてきたから、ですかね。昔はできることも少なかったし、試合では自分ができることを出すだけ。出せていなかったら、出せるまで続ける。でも今は技術を覚えてきたことで、これが出せなかったら次は――と試合中に考えることも増えてきて」

――それは決して悪いことではなく、今もなお学び続け、そして習得し続けてものがあるということではないでしょうか。

「そういうことですかね? 確かに今でも自分の中でも、少しずつ変わってきている手応えはありますけど、それだけ私なんてまだまだなんですよ。一人前になれないまま、ずっと格闘技を続けているんです」

<この項、続く>

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J-CAGE Pancrase332 Report ブログ 長岡弘樹 髙橋攻誠

【Pancrase332】ケージ際で粘り勝ち。髙橋が「もともとのスタイル」で長岡にフルマーク判定勝利を収める

<ウェルター級/5分3R>
髙橋攻誠(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
長岡弘樹(日本)

ともにサウスポー、前に出る長岡に対して髙橋が右ジャブを突く。髙橋はプレッシャーをかけていくが、長岡は髙橋の右ジャブをパーリングしながら組み付いた。しかし髙橋は両腕を差し上げて長岡をケージに押し込む。頭をつけ、ヒザで削る髙橋は、ハイクロッチに切り替えたが取ることはできず。左腕を差し上げて右拳で削る。長岡はケージに押し込まれながらヒザを突き刺している。

髙橋はシングルレッグ、そしてダブルレッグで長岡を揺さぶっていく。体勢を崩した長岡のバックに回った髙橋、長岡もすぐに正対したがケージ際から脱出できない。両腕を差し上げ、クラッチした髙橋が押し込み続ける。髙橋のクラッチを切った長岡が体勢を入れ替えて、ケージに押し込んだ。ケージ際でめまぐるしく体勢が変わる。残り1分で離れた髙橋が、長岡の顔面に左ストレートを伸ばした。

パンチをかわして組んだ長岡だったら、髙橋に差し込まれてしまう。ダブルレッグでケージに押し込む長岡、高橋は離れ際にパンチを狙う。最後は長岡がワンツーからダブルレッグを仕掛けてラウンド終了のホーンを聞いた。

1Rはジャッジ3名とも10-9で長岡を支持している。

2R、長岡が右フックから左ストレートを伸ばして距離を詰める。しかし髙橋の左クロスがクリーンヒット。長岡は組みついて髙橋をケージに押し込むが、すぐに体勢を入れ替えられてしまう。右ヒザを相手のヒザに突き刺して削る長岡を、髙橋が尻もちを着かせた。スタンドに戻るも髙橋のワンツーとヒジが当たる。反対に長岡の左はかわされてしまう。

長岡のシングルレッグをスプロールした高橋は、ボディロックでケージに押し込まれる。長岡が足に切り替えようとすると、髙橋は右ヒザ蹴りで断ち切った。さらにスプロールから立ち上がって長岡をケージに押し込む。長岡が首相撲に持ち込むが、反対に髙橋が首相撲で長岡のクラッチを切る。ワキの差し合いから長岡がダブルレッグに切り替えるも、髙橋が首相撲から左ストレートを突き刺す。

パンチの展開からダブルレッグでドライブした長岡が、テイクダウンに成功して髙橋の背中をマットに着ける。すぐに起き上がった高橋、しかし長岡がボディロックからバックに回り、そのままケージに押し込み続けた。

2Rもジャッジ3名とも高橋に10-9をつけた。

最終回、高橋が右ジャブを突いて右に回る。長岡は追いかけ、左ストレートを当てたあと組みついた。ケージに押し込まれながら、高橋は首相撲で応戦する。体勢を入れ替えた髙橋がダブルレッグへ、そしてシングルレッグに切り替えるも長岡は倒れない。バックコントロールからケージ際に戻った髙橋、長岡は崩れ落ちるようにマットに背中を着いた。

長岡の足をまとめてケージに押し込む高橋だったが、まとめきれずに立ち上がる。背中を着いた長岡は蹴り上げを見せるも、致命傷を与えることはできず。立ち上がった長岡を押し込み続ける高橋。残り30秒で高橋が離れると、長岡がパンチの連打から髙橋をケージに押し込んでいくも、最後に髙橋の左ストレートを食らって逆転はならなかった。

結果、髙橋がフルマークの判定勝ちを収めた。髙橋は試合後、「3戦目でプレッシャーもあったけど勝てて良かったです。今日は、もともとのスタイルで試合をしたくて、それを見せることがでました」と語った。


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DEEP Deep Tokyo Impact2023#01 J-CAGE Report ブログ 内山拓真 雅駿介

【DEEP TOKYO IMPACT2023#01】2度ダウンを奪い初回をビッグラウンドとした雅駿介が、内山に判定勝ち

【写真】相手の得意なところでの耐久力の差、雅の快勝といえる(C)MATSUNAO KOKUBO

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
Def.3-0:19-18.19-18.19-18
内山拓真(日本)

開始直後にシングルレッグを狙った内山。切った雅が左をヒットさせ、内山の組みにクリンチの展開に。ムエタイ流に転がし、そのままトップを取った雅に対し、内山は左ワキを差す。離れて立った雅が右を伸ばし、内山の左に左を合わせる。頭が揺れて崩れた内山は、必死にクローズドガードを取るがパウンドの追撃を被弾する。

内山はハイガードから頭を引き寄せる。起き上がった雅がロー、レッスルアップからのシングルに反応して離れた。直後に右を当て、ダウンを奪った雅は足を取りに来て立ち上がった内山を首相撲に捕らえてヒザをボディに突き刺す。ケージに押し込んだ状態から離れた雅は、組んで引き込んだ内山には付き合わない。レフェリーが内山を立たせると、組んでボディロックテイクダウンを決めた雅はパウンド、スタンドに戻ってパンチを纏め一方的にリードした。

最終回、雅はワンツー、左をヒット。内山も右を返し、左ハイから引き込むように下になる。雅は右ローを入れ、足首を取って右のパウンドを落とす。密着せずにパンチを入れる雅は、シングルから立った内山に対し、右アッパー&左フックを狙う。内山はシングルでケージに押し込み、振ってテイクダウン&バック狙いか。

雅も逆に左足を取り、内山が離れる。直後にクリンチの展開となり、内山がダブルレッグで尻餅をつかせる。右足を束ねた状態からバックを伺う内山、雅は半身で耐えケージを背負う。キムラクラッチを支点に雅を崩し、反転させてバックに回った内山だが、立った雅が胸を合わせてヒジを入れる。ヒザから右、左ハイを狙った雅は最後にバックに回って時間に。初回をビッグラウンドとした雅が、判定勝ちした。


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Brave Fight27 Grachan59 J-CAGE Report ブレンゾリグ・バットムンク ブログ 山田哲也

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】国内復帰戦で勝利ならず。山田がブレンゾリグのパンチ連打に沈む

【写真】山田はまさかのKO負け――(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分2R>
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)
Def.1R4分59秒 by TKO
山田哲也(日本)

サウスポーの山田が右じで距離を測る。ブレンゾリグが距離を詰めて来ると、山田は反時計回りにステップを踏む。ブレンゾリグが右ストレートを伸ばしたところで組んだ山田は、そのまま右腕を差し上げてブレンゾリグをケージに押し込んでいく。しかしブレンゾリグも喧嘩四つで組み、体勢を入れ替えて山田を押し込む。さらに離れ際に右を打ち込んだ。

ブレンゾリグがサウスポーにスイッチしたが、すぐにオーソドックスへ戻す。ガードを下げているブレンゾリグに対し、山田が左ハイを見せた。ブレンゾリグはサウスポーにスイッチして左ローを繰り出した。オーソドックスに戻したブレンゾリグに、山田は左ミドルを狙う。互いにフェイントを繰り出し合うが、手数は少ない。

左ローを見せ合ったあと、ブレンゾリグの左ストレートに山田が下がりながら右フックを合わせた。続いてブレンゾリグのパンチが山田の右目に入ったか。下がる山田に対して、ブレンゾリグが距離を詰めていく。ブレンゾリグの左ローがヒット。さらに右ストレートを伸ばす。サウスポーのブレンゾリグが左のカーフキックから左右フックでダウンを奪った。すかさずブレンゾリグがパウンドを連打すると、山田の動きが止まりレフェリーが割って入った。


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