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【DEEP JEWELS42】ミクロ級王者アム・ザ・ロケットに挑戦、村上彩「動きはミクロ級の方が良いです」

【写真】計量前日のインタビューは、異例。有難いのと同時に、心身ともにそれができる状態にある (C)SHOJIRO KAMEIKE

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS42「10th Anniversary」で、村上彩がアム・ザ・ロケットの持つミクロ級王座に挑む。
Text by Shojiro Kameike

普段はアトム級(47.6キロ以下)で戦うことが多い村上にとって、ミクロ級(44キロ以下)の試合は2021年12月の古瀬美月戦以来となる。そんな村上が計量前日に、MMAPLANETのインタビューに応じてくれた。アトム級から、さらに4キロ近く体重を落とすだけに心配されたが――リモート画面に現れたのは元気で、かつ自信にあふれる村上だった。


――計量前日に取材を受けていただき、ありがとうございます。先ほどSNSで公開されていましたが、体がバキバキで顔色も良いように見えます。

「ありがとうございます。メチャクチャ絞れていますよ!」

――これまではアトム級で試合をすることが多かった村上選手ですが、ミクロ級まで落とすと、何か影響はありませんか。

「減量の影響っていうのは、特にないですね。みんな減量しているし、他の人と同じぐらいの影響だと思いますよ。ただ、やっぱり動きはミクロ級のほうが良いです。体が軽いほうが動きも速くなるし、それは練習から実感しています。私は固めるタイプの選手ではないので」

――村上選手はポジショニングやサブミッションなど、どんどん自分から動いていくタイプですよね。

「はい。今までアトム級の試合では、相手が重いと感じることはないけど、自分の動きが重いという時もありました。私の中では、やっぱりミクロ級がベストだと思います。アトム級で試合をしながら、プロモーターさんにも『タイトルマッチができるならミクロ級のほうが良いです』と伝えていて」

――やはりストロー級に比べてアトム級は選手層が薄くなりますし、ミクロ級となれば、っさらに試合も組みづらかったでしょう。

「だからこそ逆に挑戦しやすい、という状況ではあります。まずミクロ級のベルトを獲ってから、アトム級も狙いたいです。今回分かったのは、『しっかりと常に体をつくって練習しながら階級を上げたほうが、アトム級でも動きやすいだろう』ということですね」

――なるほど。これまでアトム級で試合をする時は、それほど体重を落とす必要もなかったのですか。

「2キロぐらい落とすだけなので、計量当日に水抜きをするぐらいでクリアできます」

――今日インタビューを行ううえで一つ心配だったのは、減量の影響で口がカサカサになり喋ることが難しいのではないかと……。

「アハハハ。確かに口の中は渇いていますけど、声は聞き取りづらいですか?」

――いえ、ハッキリと伝わってきます。

「良かった。いつもと同じように、普通に喋ることができますよ」

――ということは、良い体重の落とし方ができているということですよね。

「どうなんでしょうね。ミクロ級は久しぶりだから、良い減量ができているかどうか……。といっても、そもそも契約体重までは絶対に落とさなきゃいけないし、それに向かって頑張るというだけですけどね(笑)。でも前にミクロ級で試合をした時――2年ぐらい前に古瀬美月さんとミクロ級で試合をしていて(※2021年12月、古瀬美月に腕十字で一本勝ち)。その時よりも良い落とし方ができていると思います」

――今回はミクロ級のタイトルマッチで、しかも国際戦となります。この試合に向けて何か変えてきたところや、新しく取り組んだものはありますか。

「国際戦だから、というのは特にないです。柔術では外国人選手と試合をしていますけど、それほど日本人選手との違いは感じていなくて。外国人選手でも力が強いとか、体が柔らかいとかは人によりますよね。それよりも、私は攻められたら弱いというか。自分が優位ではない状況や、疲れている時は試合中に躊躇してしまうことがあります。そういう状況にどう戦うのか――相手どうこうよりも、自分に何ができて何をやりたいか。とにかく自分自身を高めていくことを考えています」

――つまりメンタルの部分ですね。今年4月のサダエ・マヌーフ戦はノンストップで動き続け、しっかりと判定勝ちしています。サダエ戦で躊躇という部分は見えませんでした。

「あの試合は、ちゃんと頭で考えながら動くことができました。私は思考が停止すると動けなくなるんですよ。でも試合中に『これが良いかな。これは無理かな。次はこう来たら、これをやろう』と考えることができれば、そのとおりに動くことができます。だから試合中の思考の切り替えや集中力も大事になってきますよね。その部分を生かすことができたという点では、前の試合は良かったと思います。でも今までで集中力が高かったのは、古瀬戦なんですよ」

――やはりミクロ級がベストであると。

「そうなりますね(笑)。相手との相性もあるでしょうけど」

――では次の対戦相手であり、王者でもあるアム・ザ・ロケットの印象を教えてください。

「動きが速いです。私と同じように、ミクロ級ならもっと速くなると思います。アムさんもミクロ級がベストじゃないですか。彼女が打撃と寝技のどちらで来るか分からないけど、私との試合は打撃で来るかもしれないと考えています」

――アムはMMAだとグラウンドで仕留めることが多いものの、やはりムエタイらしい打撃も持っています。アムの打撃については、どう考えていますか。

「それはセコンド陣が教えてくれたことがあって――『自分からKOするつもりで行けば、相手の打撃も効かないから』と。KOできるものなら、やってみろ。そういう気持ちで行けば怖くないし、そう思いながら練習でも取り組んでいます」

――ミクロ級がベストである両者の対決は楽しみです。

「私もムエタイの選手を対戦するのは初めてなので、すごく楽しみですね。でも私は、自分が『これをやる』と決めたことをやり通すだけで。今回はヒジ有りなので、パウンドだけでなくヒジもしっかり入れていきたいです。ヒジがあればグラウンドの展開も変わりますし。明後日は私がチャンピオンになります。皆さん、ぜひ試合を楽しんでください!」

■視聴方法(予定)
9月10日(日)
午後5時05分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV
午後4時30分~U-NEXT


■ DEEP JEWELS42対戦カード

<DEEP JEWELSミクロ級選手権試合/5分3R>
[王者]アム・ザ・ロケット(タイ)
[挑戦者]村上彩(日本)

<49キロ契約/5分3R>
パク・シウ(韓国)
HIME(日本)

<49キロ契約/5分2R>
須田萌里(日本)
ケイト・ロータス(日本)

<ストロー級/5分2R>
青野ひかる(日本)
桐生祐子(日本)

<フライ級/5分2R>
NØRI(日本)
斎藤百瑚(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
古林礼名(日本)

<アトム級/5分2R>
古瀬美月(日本)
イ・イェジ(日本)

<50キロ以下契約/5分2R>
竹林愛留(日本)
彩綺(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ちびさい KYOKA(日本)
上瀬あかり(日本)

<ライト級/5分2R>
ぽちゃん Z(日本)
細谷ちーこ(日本)

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏(日本)
鈴木”BOSS”遥(日本)

<アマ・ストロー級/3分2R>
サラ(日本)
愛温(オランダ)

<アマ49キロ契約/3分2R>
須田美咲(日本)
槇原未来(日本)

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【DEEP JEWELS42】10周年記念大会でHIME戦、パク・シウ「目標は自分の力の40~50パーセント出すこと」

【写真】昨年4月のDEEP OSAKA Impact以来のケージ出場で、どのような進化した姿を見せるか (C)MMAPLANET

10日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS42「10th Anniversary」にて、パク・シウが約1年5カ月ぶりのDEEP出場──2年3カ月振りのDEEP JEWELS参戦を果たし、HIMEと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

一昨年大晦日のRENA戦を皮切りに、昨年はRIZINを主戦場に戦ったパク・シウ。RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリでは1回戦で浅倉カンナ、準決勝で浜崎朱加に勝利して決勝進出を果たすと、決勝では伊澤星花とスプリット判定までもつれる接戦を演じた。伊澤戦から約9カ間「試合に負けて後悔や落ち込んでいる暇があるなら、その時間にトレーニングをした方がいい」とMMAファイターとしての底上げのための練習を続けてきた。HIMEとの一戦ではその成果を見せたいと語った。


――昨年大晦日のRIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ決勝の伊澤星花戦はスプリットでの判定負けという結果でした。あの試合を振り返ってもらえますか。

「昨年は試合数が多かったので、試合で見つかった自分の悪い部分を修正する時間がなかったです。それが試合に出てしまったかもしれません。今回は約9月間、試合間隔が空いたので、昨年の試合で見つかった課題を修正する練習ができました。またコンディションもすごくいい状態です」

――判定結果が物語っているようにどちらが勝ってもおかしくない試合だったと思います。そういった負けを経験して、気持ちを切り替えることに苦労はなかったですか。

「プロで試合をしている以上、勝つこともあれば負けることもあります。伊澤選手に判定負けしたことを後悔はしていませんし、それを引きずることもないです。後悔する・落ち込んでいる暇があるなら、その時間にトレーニングをして次の試合に向けて備えた方がいいですよね? 私はいつもそういう気持ちで練習しています」

――RIZINではRENA選手、浅倉カンナ選手、浜崎朱加選手、そして伊澤選手とトップ選手たちと試合が続きました。どのようなことが経験やプラスになりましたか。

「まず本当のプロフェッショナルなファイターとして試合をしていると感じていました。あとは色んなタイプの選手たちと戦えたことも大きな経験になりました」

――伊澤戦以降は、練習において何か特別に意識することはありましたか。

「試合期間が空いたので対戦相手のことを意識せず、自分のMMAのレベルを上げるための練習ができました。打撃、レスリング、グラップリング…それぞれの技術を伸ばすことを意識し、それぞれの技術で自分の弱点だったところを克服しています」

――日本ではKRAZY BEEが主な練習場所ですか。

「そうですね。基本的にはKRAZY BEEが主です」

――パク・シウ選手は打撃の印象が強いですが、レスリングやグラップリングの強化についてはいかがですか。

「まず私は周りから『打撃が強い』と言ってもらえるのですが、世界のトップレベル選手と比べるとまだまだだと思っています。KRAZY BEEに打撃専門のトレーナーさんがいるので、その方のもとで打撃の技術を伸ばす練習をしています。レスリング・グラップリングについては全体的なレベルアップが必要で、そうした練習をやりつつ、試合になった時に自分が得意な打撃とどう組み合わせて使うのかが大事だと思っています」

――実際にこの半年間でどんなスキルが伸びていると感じていますか。

「練習で成長は感じていますが、それを試合で出すことが難しいし、試合で出せなければ意味がないので、次の試合でそれが分かるのかなと思います」

――では対戦相手のHIME選手の印象を教えてください。

「私は対戦相手の映像をあまり見ないので、細かいことは分からないですが、もともとバスケットボールの選手で背が高くて身体能力が高い選手だと思います。成長のスピードも速いと思うので、前回の試合よりも今回の方が間違いなく強くなっていると思います」

――言える範囲で構わないので、どのような試合をイメージしていますか。

「相手は打撃が強くて、私も打撃が好きなので、打撃戦になると思います。私は新しいコンビネーションも練習しているので、それを試合で出したいです。あとはレスリングとグラップリングもたくさん練習しているので、テイクダウンしてサブミッションでも勝ちたいです。いざ試合でどうなるかは楽しみにしていてください」

――まだ試合で見せたことがないパク・シウ選手のことを見せられそうですか。

「今までの試合は自分が持っているものの20パーセント程度しか見せることが出来ませんでした。今回の目標はそれを40~50パーセント出すことで、それが出来たらとてもいい試合になると思います」

――今回は約1年5カ月ぶりのDEEP参戦となります。久しぶりにDEEP JEWELSで戦うことをどう感じていますか。

「RIZINでずっとリングの試合をやってきて、今回は久々のケージなので、まずそこを楽しみにしています。また前回DEEP JEWELSに出た時よりもたくさんの人が応援に来てくれるので、そういう人たちの前で戦うことも楽しみです」

――今回の復帰戦をクリアしたあとの目標を聞かせてください。

「私はアトム級・スーパーアトム級で試合をしていますが、今はRIZINのスーパーアトム級チャンピオンになることが一番の目標です。それを実現出来たら階級を上げて、50キロ以上の階級にもチャレンジしていきたいです」

■視聴方法(予定)
9月10日(日)
午後5時05分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV
午後4時30分~U-NEXT

■ DEEP JEWELS42対戦カード

<DEEP JEWELSミクロ級選手権試合/5分3R>
[王者]アム・ザ・ロケット(タイ)
[挑戦者]村上彩(日本)

<49キロ契約/5分3R>
パク・シウ(韓国)
HIME(日本)

<49キロ契約/5分2R>
須田萌里(日本)
ケイト・ロータス(日本)

<ストロー級/5分2R>
青野ひかる(日本)
桐生祐子(日本)

<フライ級/5分2R>
NØRI(日本)
斎藤百瑚(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
古林礼名(日本)

<アトム級/5分2R>
古瀬美月(日本)
イ・イェジ(日本)

<50キロ以下契約/5分2R>
竹林愛留(日本)
彩綺(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ちびさい KYOKA(日本)
上瀬あかり(日本)

<ライト級/5分2R>
ぽちゃん Z(日本)
細谷ちーこ(日本)

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏(日本)
鈴木”BOSS”遥(日本)

<アマ・ストロー級/3分2R>
サラ(日本)
愛温(オランダ)

<アマ49キロ契約/3分2R>
須田美咲(日本)
槇原未来(日本)

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【DEEP JEWELS42】10周年記念大会でアム×村上のミクロ級タイトル戦。齋藤百湖の初陣は何と、NØRI

【写真】ほぼほぼ適正体重より重い状態で戦って来た両者が、どのようなパフォーマンスを見せつけるか (C)MMAPLANET

12日(水)にDEEPより、9月10日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP JEWELS42「10th Anniversary」が開催されオープニングのアマMMAを含め12試合の対戦カードが発表された。

2013年8月31日に新宿FACEで旗揚げ戦が行われ(※メインに藤野恵実、セミのキックにキム・ジヨン、グラップリングに魅津希、パウンド無し試合も組まれた)、確実に日本の女子MMA界の成長を後押ししてきたDEEP JEWELSが活動開始から10年の区切りとなる大会を開催する。


3回戦で発表されたのは、DEEP JEWELSミクロ級タイトル戦=王者アム・ザ・ロケット×村上彩。そしてパク・シウ✖HIMEの49キロ契約マッチの2試合だ。

同じく49キロ契約では2回戦ながら須田萌里×エイト・ロータスという注目カードが組まれている。

また全日本学生柔道選手権63キロ級で3位の実績を持ち、EXFIGHT所属でアマMMAで万智に勝利している齋藤百湖がプロデビューに挑む。対戦相手は何とパンクラスでタイトル戦を経験したばかりのでNØRI──実績崩壊マッチも実現する。

この他、青野ひかる×桐生祐子、山崎桃子×古林礼名、竹林愛留✖ 彩綺なども決定した10周年記念大会。特別仕様でなく、普段着の装いで記念大会が実現することが、DEEP JEWELSが10年に渡り積み上げて来た実績の証といえるだろう。

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ARAMI DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS41 HIME K-MMA MMA MMAPLANET o ROAD FC YouTube キム・ユジョン ハム・ソヒ パク・シウ パク・ジョンウン 万智 伊澤星花 大島沙緒里 本野美樹 松田亜莉紗 藤野恵実 須田萌里

【DEEP JEWELS41】J-女子MMA界の未来、須田萌里と万智がK-女子MMAファイターと対戦

【写真】この揃い踏みは〇〇過ぎる──とか、〇〇美女とか、そういう枕詞は必要ない。 (C)MATSUNAO KOKUBO&MMAPLANET

10日(月)、DEEPより5月28日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP JEWELS41の開催とカードの発表が行われている。

そして3回戦では49キロ契約マッチ=須田萌里✖パク・ジョンウン、ストロー級では万智✖キム・ユジョンがマッチアップされた。


若い力の台頭が目立つJEWELSで、象徴的な活躍をしている2選手が韓国勢を迎え撃つことが決まった。

2004年7月生まれの須田は、なんとチビウルフことパク・ジョンウン──ハム・ソヒに次ぐK-MMA界アトム級の強豪と対戦する。

2015年5月、18歳の時に藤野恵実を相手にプロデビューを果たしたキム・ジョンウンはキャリアで優る日本勢との対戦、層の薄さが影響して早々に女王=ハム・ソヒへの挑戦を実現させた。その結果、戦績的にはザッツK-MMAというべき8勝7敗1分で決して綺麗でレコードではない。

それでもレスリングを消化する以前とはいえ、パク・シウに判定勝ちし、他の選手が育って来るのを待つように組まれた日韓での過去5戦は4勝1敗と大きく勝ち越している。

シン・ユリには思わぬスプリット判定負けで、Road FCアトム級王座を獲得することはできなかったが、韓国国内最強の選手であることは間違いない。

今年で19歳になる須田も、この年齢にしては8勝4敗という試合数をこなし、また大島沙緒里や本野美樹という国内トップと既に拳を交えている。打撃の成長もハッキリ認められ、寝技も技術的には申し分ない。

特に組みではパク・ジョンウンを十分に仕留める力を持っているであろう須田だが、やはり気になるのはフィジカルか。最近の日本の女子選手の急成長の裏には格闘技だけでなく他競技の経験が生き、体ができているという背景がある。

パク・ジョンウンはフレームだけでなく、体の力が須田を上回っているとみて良い。その違いが打撃の質、回転力の差に繋がり、組みでも須田の技術を跳ね返す可能性がある。それゆえにパク・ジョンウンと伍することができ、一発勝負の関節技でなく攻防のなかで、ポジションをとってから極めることができれば、須田は早くも日本のトップに限りなく近づいていることを示すことができる。そんな一戦となる。

対してストロー級3回戦でキム・ユジョンとのマッチアップに臨む万智は、國學院大栃木高時代にケガとコロナに泣かされた柔道家人生に見切りをつけ、MMAに転じた。今回はプロ3戦目=19歳と358日で初の国際戦を戦う。

昨年11月のプロ初戦でARAMIから判定勝ち、今年2月の2戦目でHIMEをRNCで下した万智は柔道ベースで、体ができているスーパールーキーだ。

HIMEとARAMIを下したことで、アトム級と違い層が薄いストロー級では──同じ2022年デビュー組、キャリア2戦目で長野美香を破った松田亜莉紗と並び、遥かなる頂=伊澤星花の背中を遠くに眺めるという位置に既に立っている感もある。

それゆえDEEPも国際戦を万智に用意した。対戦相手となる、MMA版20世紀のキミ=キム・ユジョンはモディファイドMMAのARCとRoad FCで3勝1敗という戦績を残しており、うち2試合はRNCで一本勝ちを収めている。

サウスポーの構えから果敢に打撃を打ち込み、クリンチ&テイクダウンも力強いパク・ユジョン。彼女を相手にしてなお、万智がマット運動をしているように躍動感あふれる動きで、運動量の面で上回り続けて勝利をするようだと……今後は日本最高峰の舞台で欧米系の対戦相手を用意してもらうしか、万智が日本で強くなる道はなくなってしまうかもしれない。

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【ブレイキンダウン7】朝倉未来が認めたKO集‼︎

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Black Combat Black Combat05 DEEP DEEP JEWELS HIME MMA MMAPLANET o RIZIN YouTube ホン・イェリン 古瀬美月 大島沙緒里 本野美樹 海外 須田萌里

【Black Combat05】Black Combatと対抗戦へ大島沙緒里─01─「MMAは辞めなきゃいけないと考えて」

【写真】アスリート夫婦というのは、そういう苦労もあるのか──と (C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(土・現地時間)、韓国はスウォンのスウォン・コンベンションセンターで開催されるBlack Combat05では、Black CombatとDEEPの対抗戦が行われる。5階級で争われる対抗戦の女子アトム級は、DEEPミクロ級&DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙緒里がホン・イェリンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2021年は4戦全勝も。2022年の初戦は3月にノンタイトル戦でHIMEに敗れた大島だったが、その後はRIZINの試合も含めて3連勝を収めている。しかし、そんななかでMMAを離れてしまう可能性もあったという。今回のインタビューでは、須田戦の後に見せた涙の真相とBlack Combatの対抗戦について語ってくれた。


――2022年の大島選手は3月の敗戦からスタートし、その後3連勝を収めて今年の初戦であるBlack Combatとの対抗戦に臨みます。大島選手にとって昨年は、どのような1年だったのでしょうか。

「初戦の負けは、浅倉選手に勝ったあと(2021年10月、浅倉カンナに判定勝ち)だったので、いろいろ言われたり書かれたりしましたね(苦笑)」

――いろいろ言われたり書かれたり、というのは……。

「上げて、下げられて――という感じです。私もそういう書き込みに慣れていなくて。アハハハ。そこで気持ちも落ちそうになりながら、すぐに次の試合が組まれたんですよね。だから私もすぐに気持ちを切り替えました。チャンピオンとして負けたら周囲の評価がどうなるかも分かりましたし、そこから『絶対に勝ってやる』という気持ちで毎試合準備していました」

――5月の須田萌里戦のあと、『これからMMAが続けられるかどうか分からない』といった旨のことを、涙ながらに語っていました。あの発言はどういう意味で、その後2試合行っているのは一体何がどうなったのかを、ご説明いただけますでしょうか。

「あぁ、その件については何も説明していませんでしたね(笑)。須田戦と同じ日に主人(柔道家の大島優磨)も柔道の試合があって、主人は負けてしまったんです。そのために十代の頃から入っていた柔道の強化選手から落ちてしまって。柔道を引退するかどうか、主人とも話し合いました。もし引退したら、地元(大島優磨の地元は徳島県)で教員をやるかもしれない――そうなる可能性もあったんです。彼が地元に帰るなら、もちろん私も子供たちも一緒に行きますから、東京でMMAを続けられなくなると思いました」

――えっ、そのような状態だったのですか!?

「でも主人がそのあとの大会で優勝して、まだ強化選手には戻っていないけど次に繋げることができました。それが去年の8月ぐらいのことですね」

――昨年の8月ということは、7月の山本美憂戦(RIZINで判定勝ち)は今後どうなるか分からない状態で臨んでいたのですか。

「そうなんです。あの試合は、私のほうから『試合がしたい』とお願いしました。MMAができる間に、できるだけやっておきたくて」

――……もしその時にMMAを離れることになっていたら、大島選手ご自身は気持ちよく離れることはできていたでしょうか。

「うーん、いや……気持ちよく離れることはできなかったでしょうね。それこそ、しばらく格闘技の試合も見られなくなってしまうような――。自分自身としては、まだやり切れていなかったので。

今は日本のどこへ行っても、MMAの練習はできます。でも私の場合は子供もいて、地方に行った時にAACCと同じような練習環境を確保できるのか……。そうなると、満足いくほどの準備をして試合に臨むことはできないんじゃないか。そう思っていました」

――……。

「そんな中途半端な状態で試合に出るのは、私自身は嫌でした。だからAACCを離れることになったら、MMAは辞めなきゃいけないとも考えていたんです」

――昨年11月の古瀬美月戦は、開始早々から鬼気迫る表情でテイクダウンを仕掛けて、すぐに袈裟固めからのアームロックで勝利しました。やはりあの表情には、大島選手としても懸けるものがあったのでしょうか。

「アハハハ、そうじゃないんです。逆に緊張しすぎていました。古瀬戦は打撃を見せようと思っていたのに、それを忘れて組みに行っちゃって(苦笑)」

――えっ、こちらが考えすぎていましたか(苦笑)。

「ミクロ級の試合で減量もあったので、いつもより緊張していました。ただ、アトム級ほど相手も大きくないので、自分の打撃も試したかったんです。いつもより打撃の練習を多くしてきたのに……全く打撃を出さなかったですね(笑)」

――アハハハ。緊張のせいで練習してきたことを出せずに圧勝したと。

「試合が決まってから、『大島が余裕で勝つだろう』と言っている人もいました。私自身は油断しないよう、いつもより気を引き締めて練習していたんです。『古瀬選手は強いし、決して余裕ではない』って思いながら。それが緊張に繋がってしまったんですかね……。

ただ、あの試合で勝てたことで、いろんな気持ちが晴れました。3月に負けたあとは全勝できましたからね。RIZINで勝つことができて、アトム級とミクロ級のベルトを防衛することもできて、とりあえずはホッとしています。でも2022年としては、結果的に現状維持なんですよ」

――現状維持、ですか。

「上にも行けず、下にも行かず、ずっと横ばいで一直線のままじゃないですか。このままで良いのか、いろいろ考えてきました。ミクロ級も相手が多いわけではなく、アトム級も相手が大きいので……。ミクロ級であれば、アム・ザ・ロケットとの試合がどうなるか、ですね」

――アトム級には、本野美樹選手が転向してきました。

「いえいえ、同門対決はないですから(笑)。本野はRIZINか海外を見据えてアトム級に落としているのでしょうし。実は私にとって、Black Combatが初めての海外での試合なんです。もともと海外でも試合をしてみたかったんですけど、佐伯(繁DEEP代表)がYouTubeでBlack Combatと絡み始めた頃に、『女子の試合はないのかなぁ』と思っていました。そうしたら対抗戦で女子アトム級をやると聞いて、すごく嬉しかったです」

<この項、続く>

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【DEEP JEWELS40】2年目のプロ生活、万智―02―「DEEPのベルトを獲って、ドミさんとRIZINに出たい」

【写真】2023年。何度、万智は勝ち名乗りを受けることになるのだろうか(C)MMAPLANET

2022年もMMA界には色々な出来事があり、多くの勝者が誕生し、同じ数だけ敗者も生まれた。

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビュー──万智編Part.02。

まだプロ1戦1勝の万智、海のものとも山のモノともつかない──逆をいえば、可能性は無限大。そんな万智は宇都宮から首都圏への出稽古中心のハードな生活も、「MMAが好きで、練習も好き」という充実感で乗り切っている。

<万智インタビューPart.01はコチラから>


──柔道でケガが続いて、親御さんは打撃が加わるMMAへ進むことに対し、どのような反応だったのでしょうか。

「どうだったの?」

母・佳子さん そうですね……ずっとRIZINの話ばかりしていたので、もうこれしかないのかなって諦めていました。初めての試合の時はドキドキしましたけど、こんなに大好きなことを嬉しそうにやっている娘を見ていると、続けさせてあげたいなって思いました。

──そうですよね……。親って結局、そうなってしまいますよね。やっぱりお母さん、我が子には好きなことをやってもらいたいですね。

佳子さん 嬉しそうなところを見ていると、こちらも安心できるので(笑)。

──でも好きなことをやっているのだから、大学に行くための費用は老後に回してください(笑)。

佳子さん アハハハハ、それは……もう途中で諦めていましたし(笑)。

──こんなに応援してくれる家族がいるわけですから、自宅が一番。それでも、この移動距離は……と。これだけ電車で移動していて、疲れは取れますか。

「本当にMMAが大好きなので。練習も大好きなんです。柔道の練習は大っ嫌いだったんですけど(笑)。MMAの練習に関しては全く苦にならないです。ただ、松戸に行く日の朝は4時に起きて家を出ないといけないので、そこは結構きついんですけど……電車で寝ているんで。だから本当に楽しく練習をさせてもらっています」

──松戸と東中野、イズム以外が女子練習になるのでしょうか。

「ハイ。なるべく女子が集まっている練習に参加するようにしています。やっぱり宇都宮だと女子選手がいないので」

──女子選手は強くなるために一緒に練習していて、試合が組まれると思い切りやり合う。あれは凄いなと感じます。

「自分なんか色々なところで練習をさせてもらっているので、試合が決まれば腹を括ってやるしかないと思っています。皆さん、そうだと思います」

──女子MMAは今、デビュー1、2年という選手が、その上のキャリアのある選手と能力的に差異がない。それが女子MMAの成長を如実に表しているかと思います。以前は女子力が武器になるようなところがありましたが、今や厳しい実力社会になってきたかと。

「私たちの世代はアマチュアから皆が強くて。アマチュアでそれほどでもなかった人も、プロになると強くなっていて。本当にレベルが上がっているので、気が抜けないです」

──デビュー戦はキャリア12戦目のARAMI選手が相手で、スコア的には文句なしの判定勝ち。自身で振り返って、どのようなプロ初戦でしたか。

「アームロックを仕掛けられて危ない場面もありましたけど、予想通りでした。でも際で気を抜いて、詰められてしまうことがありましたし……デビュー戦っぽいなって」

──それでもスクランブルの強さ、トランジッションのスピードとデビュー戦としては十分だという声が大半だったかと思いますが。

「まだまだですね……もうチョットできたという気持ちはあります。と同時にキャリアがあれだけあるARAMIさんに勝てたことは自信になっています。(伊澤)星花ちゃんがデビュー戦でARAMさんと戦って勝っているので、自分も勝ちたいと思っていました。

星花ちゃんとは教育実習で栃木に戻ってきている時に練習をよくさせてもらっていて……そんな共通点もあったし、ARAMI選手に勝てたことが嬉しいです」

──最強、伊澤選手と組んでどのような印象を持っていますか。

「なんか……自分が練習をさせてもらったなかでは浜崎(朱加)さんが一番強くて。一度、浜崎さんが日曜日の朝練に来てくれて、一緒に練習させてもらったんですが、全然歯が立たなくて。凄い壁……違いを感じさせられました。

星花ちゃんは、そういう風でないのに知らない間に極められている。差を感じさせられないのに、極められる。そんな感じなんです」

──それが伊澤選手の強さのように感じます。ところでIGLOOの練習はグラップリングになるのですか。

「ハイ。下になった時に怖くないようにグラップリングだけの練習も必要かと思って参加させてもらっています。どっちかといえば打撃より組みの選手なので、その組みで少しでも強味を持てるようにしたいです」

──では打撃の方はどのような練習を?

「所属ジムがキックボクシングのジムなので、キックとムエタイの練習は地元でやっています。それと津田(勝憲)さんにパーソナルで指導をしてもらっていて、あとは梅田さんとか日曜日に練習している皆さんに教えてもらうようにしています。そうやって少しずつMMAができるようになってきた感じです」

──男子選手の女子選手を見る目も随分と変わったからこそ、首都圏のジムの所属になった方が強くなれるという気持ちはないですか。

「ジムの近くに住んで、朝からクラスに出られるので所属したい気持ちもあります。でも、今は色々な人と練習できていることが刺激になっています。毎回、違う選手と練習できていて。どこかに所属すると、出稽古の場所も限定されるかもしれないですし、移動は大変でも色々な人とできるので。本当に周囲の人に、凄く恵まれていると思います」

──宇都宮からやってくる選手、万智選手の姿勢を見て誰もが協力したいと思うはずです。

「アハハハハ。ありがとうございます」

──ところで次の試合、HIME戦が発表されました。スミマセン、FACEでのリング大会なるのでMMAPLANETでは次の試合を報じることはできないのですが、正直にいえば万智選手はケージ向きなのに──と残念です。

「HIME選手は大島(沙緒里)さんに勝ったり、こないだも桐生(祐子)さんを打撃でKOしたりしているので、凄くオイシイ相手です(笑)。ここに勝ったら上に行ける相手だと思っています。打撃も結構、対応できるように進化しようかと思っています」

──現時点でMMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。

「DEEPでベルトを獲りたいのが一つ。それとドミさんと一緒にRIZINに出たい。梅田さんの夢がドミさんと自分をRIZINの一緒の大会に出すことみたいなんで……それを叶えてあげたいです。UFCにも行ってみたいのですが、自分はあまり分かっていなくて。取りあえず、国内で目の前のことをやっていこうと思っています」

──弥益選手自身、どれだけ現役生活を続けようと思っているのか。それほど待てないかもしれないです。

「ハイ、だから急いで……早目にいかないといけないです。梅田さんも『あと3年ぐらいしたら、練習はやめる』と言っていたので、自分が急がないと皆が辞めてしまうので(笑)」

──そのためにも2023年はどのような1年にしたいと思っていますか。

「駆け上がっていきたいです。どんどん試合をして勝って──腕の選手とも試合をして勝つ。そしてRIZINに出て、外国人選手とも試合をしたいです。プロになっても、たくさんの試合に出たいと思っています。強い選手と戦って、勝ち続けたいです」

──その間、ドミさんにはしっかりと休息をとりつつ復帰してもらって。

「そうやって合わせられるようにします。アハハハハハ」

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【DEEP JEWELS40】2022年中に話が訊きたかったファイター。2人目、万智―01―「電車代は6万円です」

【写真】昨年末12月26日の夜、練習後にお母さんが運転する車の助手席でリモート取材を受けてくれた万智。2月18日のDEEP JEWELS40でHIMEとの試合が決まっている(C)MMAPLANET

2023年が始まり、MMAワールドでは6日(金・現地時間)に米国でLFAが開催され、アジアではONEのタイ大会=14日(土・同)のFIGHT NIGHT06からスタートを切る。日本の戦い初めは15日(日)、後楽園ホールの修斗公式戦だ。

そんな2023年のMMAに向け、『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビューを行った。

2022年中に話が訊きたかったファイター。2人目は──昨年11月のARAMI戦でプロMMAファイター人生の一本を踏み出したばかりでありながら、早くも存在感を示す万智に話を訊いた。


――万智選手に興味を抱くようになったのは、デビュー戦前のとある週に水曜日にパンクラスイズム横浜で「栃木から出稽古に来ているんですよ」と紹介され、その4日後に東中野のトイカツ・グラップリングへ取材に行くと、日曜日の朝なのにまた万智選手がいた。『なんだ、この子は!!』と思ったのがきっかけでした。きけば高校を春に卒業したばかりだと。

「ハイ。今は大学に行かず格闘技ばかりの生活になっています」

――宇都宮在住ということですが、1週間のうちどれくらい首都圏に出てきているのでしょうか。

「火曜日はパラエストラ松戸、SARAMIさんの試合前は、水曜日にはパンクラスイズム横浜、金曜日がマスタージャパンですね。平日は都会に出ていくのが3回ぐらいで」

――……!!

「土曜日は朝にパラエストラ松戸に行き、そこからIGLOO。夜は泊まって日曜日の朝に東中野、それからマスタージャパンで練習しています。土日は東京で2度ずつ練習しようと決めています。それとツイッターで練習する人と募集しているところに参加させてもらうこともあります」

――ぶっちゃけて、月の電車代はどれぐらいになっていますか。

「6万円ぐらいの出費になるので、それなら住んだ方が良いかなって思うこともあります(笑)」

――その6万円はどなたの財布から出てくるのですか(笑)。

「これはお母さんが、大学に行くために貯めていたお金を格闘技の練習に必要なところにあててくれています。あとはスポンサーさんにサポートしていただいている分も、全て交通費に使っています」

――私には子供が3人いますが、学資保険は大学に行ったときにだけ使って「進学しないと老後の資金に回すからね」と宣言しています(笑)。

「アハハハハ。ウチは格闘技貯金のようなモノをしてくれていたんです(笑)」

――なんとも……。ただ本当に移動時間を考えると、東京近郊に住んだ方が良いかもしれないですね。

「ハイ。ただ梅田(恒介)さんが近場で指導していて……今、所属しているロクナナ・ジムで。梅田さんから教わることがたくさんあります」

――梅田さんってお住まいは茨城の水戸ですよね。それで宇都宮で指導をされているのですか。

「アハハハハ。ハイ。栃木で2つ、3つクラスを持っていて、水曜日は那須塩原のクロウフォレストでやっている梅田さんのクラスに私も出ています。東京に出て行かない日は、ずっとこっちで練習している感じです」

――近場とかいって移動距離がとにかく半端ないですね(笑)。本気度のみが伝わってくるのですが、万智選手はなぜMMAファイターを目指したのですか。

「中学2年生の時に友達のお母さんがRIZINに連れて行ってくれて。あの日、RIZINを見て『この舞台に立ちたい』と思うようになりました。それ以来、将来の夢はずっと変わらず格闘家になることでした。

1度、中学を卒業した時にMMAを始めたいと思ったのですが、柔道をやっていたので高校で結果を残したいという気持ちもあって高校進学を選びました。でもケガばかりで、結果を残すことができずMMAに、上手く切り替えることができたと思っています」

――そもそも柔道では、どのような活躍をされていたのですか。

「小学3年生から高校卒業までやっていて、中学では県大会ではいつも1位とかになっています。だから高校でも続けようと思ったのですが、でも柔道やあまり好きじゃなかったです(苦笑)」

──五輪スポーツでそこそこの結果を残し、学生生活や社会人生活を送っている選手は人間関係に疲れるということを言われることが多いです。

「……。それは分かります。私も中学の時に色々とありました(苦笑)。でも結果を残したかったので、高校まで頑張って続けようと。結局のところは1年と2年生の時にヒザの靭帯の手術をして、結果を残せないまま柔道は引退という形になりました。2年生の時のケガで3年生の一番大切な大会には間に合わないので、そこからMMAのジムを探し始めたような感じでした」

──その間もRIZINの女子の試合を見続けていた感じですか。

「女子っていうかRIZINの全員の試合が好きで、他にも色々なMMAの試合を観に行ってハマっちゃいました。格闘技オタクみたいになって」

<この項、続く>

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【DEEP JEWELS】連勝中のHIME 新鋭・万智と対戦!

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2月18日に新宿FACEで開催されるDEEP JEWELS2023年の開幕戦DEEP JEWELS 40の第一弾対戦カードが発表されました。

最も気になる対戦カードはHIME(毛利道場)×万智(スポーツジム67’s)のストロー級ワンマッチでしょう。実力派の大島沙緒里、桐生祐子に連勝してトップ戦線に躍り出てきたHIME。大島はパンチを蓄積して何度もグラつかせ、桐生は開始直後のパンチの連打でダウンを奪って秒殺しています。

キレと精度、そして威力を合わせ持つ打撃は女子ストロー級トップクラス。本人も熱望するRIZIN参戦も目前に迫った重要な一戦を迎えます。

対するは柔道と柔術をベースにアマチュア時代から注目を集めてきた万智。プロデビュー戦では屈指の実力者ARAMIを相手にグラウンドをコントールして判定勝ちを収めました。

字面だと伝わりにくいですが、レスリングも強くて仕掛けもしつこいARAMIに競り勝つって並大抵の事じゃないですよ。この1勝だけでも万智のポテンシャツの高さが如実に伝わってきます。

打撃で勝負したHIMEにグラウンドに持ち込みたい万智。テイクダウンを巡って緊張感のある試合になるのは間違いないでしょう。RIZIN参戦に向けて一歩踏み出すのはどちらか。マニア注目のマッチメイクです。
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そしてもう1試合見逃せないのが青野ひかる(FIGHT LYNX)×ケイト・ロータス(KING GYM KOBE)の一戦。話題先行、美貌先行だったケイトですが、K-Clannでのトレーニングの成果が出たか竹林愛留に判定勝ちを収めました。

このまま波に乗るかと思いきや、次の相手が青野とはまた分が悪い。レスリングをベースにした強烈なタックルを切るのは至難の業。そしてパワフルで堅実なグラウンドコントロールもまた強烈。そう簡単に逃げ出す事は出来ないでしょう。

連敗中の青野が注目度の高いケイトを破って再出発するか。ケイトがアップセットを起こすか。この試合も2023年を占う意味で注目です。
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2.11『DEEP 112 IMPACT』& 2.18『DEEP JEWELS 40』対戦カード

KAMINOGE 133




 2月11日に後楽園ホールで開催する『DEEP 112 IMPACT』で以上の対戦カードが発表されています。伊藤裕樹、福田龍彌、宇田悠斗、本田良介によるフライ級グランプリ準決勝の組み合わせは近日中に抽選で決定します。


 2月18日に新宿FACEで開催する『DEEP JEWELS 40』で以上の対戦カードが発表されています。続きを読む・・・