カテゴリー
Brave Fight27 Column Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC   ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【RACHAN59 X Brave Fight27】試合結果 予想を遥かに上回る強さを見せ原口伸が小谷直之を撲殺TKO

【写真】打ちつける時のインパクトが凄まじかった(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホール500でGRACHAN59 X Brave Fight27が開催された。

メインのGrachanライト級選手権試合はチャンピオン原口伸が、小谷直之をテイクダウンからパウンドを圧倒。TKO勝ちで王座防衛に成功し、改めてフェザー級でRoad to UFC出場をアピールした。

またコメインでは山田哲也がブレンゾリグ・バットムンクを組み倒せず、パウンドアウトされ、仕切り直しのフェザー級T準決勝は高橋孝徳が崎山勲を判定で破っている。

GRACHAN59 X Brave Fight27
<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
○原口伸(日本)1R3分57秒
TKO
詳細はコチラ
×小谷直之(日本)
<ウェルター級/5分2R>
○ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)1R4分59秒
TKO
詳細はコチラ
×山田哲也(日本)
<フェザー級T準決勝/5分2R>
○高橋孝徳(日本)2R
判定
×崎山勲(日本)
<ライト級/5分2R>
○藤村健悟(日本)1R3分46秒
腕十字
×松田マン(日本)
<バンタム級/5分2R>
△高須将大(日本)2R
Draw
△ガルちゃん(日本)
<無差別級/5分2R>
○鈴木マシマシ(日本)2R
判定
×ダンカン(米国)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○御代川敏志(日本)2 R2分49秒
TKO
×薩摩竜仁(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○天野哲宏(日本)1R1分47秒
KO
×原拓郎(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○宮内拓海(日本)1R0分59秒
KO
×新垣健司(日本
<フェザー級/5分2R>
○櫻庭泰裕(日本)2R
判定
阿仁鬼(日本)
<バンタム級/5分2R>
○髙橋謙斗(日本)2R
判定
×松本大輔(日本)
<74キロ契約/5分2R>
○神谷大地(日本)1R1分27秒
判定
×今市凌太(日本)
<ライト級/5分2R>
○望月貴史(日本)1R1分27秒
判定
×古谷宗太郎(日本)
<フライ級/5分2R>
○山﨑聖哉(日本)1R1分27秒
判定
×二之宮徳昭(日本)


The post 【RACHAN59 X Brave Fight27】試合結果 予想を遥かに上回る強さを見せ原口伸が小谷直之を撲殺TKO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC キック 原口伸 小谷 小谷直之

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】TD後は小谷に何もさせず、原口がパウンド葬で王座初防衛に成功

【写真】ベテラン小谷をパウンドで圧倒――この勝利がRoad to UFCに繋がるか(C)MMAPLANET

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
原口伸(日本)
1R3分57秒 by TKO
小谷直之(日本)

ともにサウスポー。サークリングする小谷に対し、原口が距離を詰める。小谷の左カーフキックがヒット、原口の右足が大きく浮いた。右を伸ばしながら回る小谷が、左ローを繰り出したところで原口がダブルレッグで組みつきテイクダウンを奪う。小谷はハーフガードで原口の頭を抱える。頭を抜いた原口が左パウンドを落としていく。

小谷はケージに頭を着け、原口の右手を抑える。原口がその右手を抜くと、小谷は立ち上がった。しかし原口はすぐさまグラウンドに引きずりもどしてパウンドを連打する。パウンドを嫌がった小谷は立ち上がるが、原口はバックへ。ボディロックからリフトアップしようとすると、小谷がケージを掴んでしまった。そのまま試合は続行され、小谷はガードポジションで耐える。

しかし原口がハーフガードの小谷の顔面に右ヒジを落とし、さらにパウンドの雨を降らすと防戦一方に。小谷の動きが止まると、レフェリーが試合をストップした。

勝者の原口は「今日までメチャクチャ緊張していて寝られなかった。UFCを目指して頑張っているので、今年Road to UFCが開催されるなら出たいです」とアピールした。


The post 【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】TD後は小谷に何もさせず、原口がパウンド葬で王座初防衛に成功 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o PRIDE Road to UFC UFC UFN218 キム・サンウォン ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」

【写真】ケージの中の躍動感、無慈悲なパウンドとは対照的に普段はホンワカな感じの原口伸(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、小谷直之を相手にGrachanライト級王座の初防衛戦を行う原口伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

フレームの問題でフェザー級転向を考える原口にとって、ライト級での試合は今回が最後になるだろう。もちろん契約の問題はあるかもしれないが、それでもプロモーターとの話し合いで今回からフェザー級で戦うことも可能だったはず。しかし原口は、国内ライト級の中でも大きな小谷と対戦する。その先に見据えるのは――UFCに出ることではない。オクタゴンで勝利を手にすることだ。

<原口伸インタビューPart.01はコチラから>


――今後はフェザー級で戦っていくと考えた時に、小谷選手はライト級の中でもフレームが違いすぎませんか。

「はい、メチャクチャ大きいです(苦笑)。僕としてもフレームの違いがネックになるとは思いますが、オファーがあった時点で覚悟は決まっています。もともとグアムの試合の前からオファーは頂いていて。その時は僕も通常体重が落ちていたので、『試合が終わってから身体をつくり直してから防衛戦をやりたい』と返答していました」

――小谷戦を4日後に控えた今、ライト級用の身体に戻ってきているのでしょうか。

「なんとか……。それでもまだ小谷選手とはフレームが違うでしょうけど、計量の時点では同じ70.3キロになるので、あまり深く考えないようにしようと思っています」

――小谷選手とはフレームだけでなく、キャリアの違いもありますね。原口選手にとっては過去最大のキャリアを持つ相手となります。

「PRIDEやUFCにも出たことのある相手ですからね。オファーを頂く前は名前を知っているぐらいでしたが、対戦が決まってからは試合映像をしっかり見ました。見たら『おぉ~っ!!』と思って」

――「おぉ~っ!!」とは(笑)。

「寝技が強くて、一発で試合展開をひっくり返すことができる選手だと思います。どれだけ僕が優勢に進めていても、どこかで取られたら一発で終わる。緊張感のある相手ですよね。ケージレスリングも強いじゃないですか。ケージ際での小外掛けも上手いので、そういったケージでの攻防も頭には入れています」

――特に四つで組んだ時は強いですよね。それでも――フレームの大きさに関わらず、組みでは負けない自信がありますか。

「そうですね。僕はレスリング時代から、力×力で勝負するタイプではないんですよ。相手が力で来たら、こちらはスピードで勝負するような。グラチャンのベルトを獲った植田戦でも、相手が組んできたところを切り返す場面もありました。むやみに力で勝負することはなく、そういった攻防も全て含めて、組みでは負けないと思っています」

――では他の要素についてもお聞きします。小谷選手の打撃については、どのように見ていますか。

「左ストレートは強いですよね。形が良いわけではないと思いますが、実際当たるし、当たったら危ないです。僕も小谷選手もサウスポースタンスなので、左をもらわないように動きたいです。自分もまだ打撃については未完成なので、荒々しい打ち合いになるのかなと思っています。そのなかでも自分はキム・サンウォン戦のように、スピードを生かしながらコンパクトに打っていきたいです」

――なるほど。先ほども少し触れられていましたが、サブミッションを比べるといかがですか。

「まず相手に取らせないことが一番です。一度掴まれたら、こちらが技術で対抗しようとしてもガッと持っていかれる力があると思うので」

――対して、ご自身のグラウンド技術は?

「今回はグラップリングに重点を置いて練習してきました。僕にとってグラウンドでの武器は、パウンドです。さらにパウンドを打ちながら、その流れでサブミッションを極められるような練習を積んでいます。最初から極めることを狙うよりも、一つひとつを積み重ねていって、その先にフィニッシュがあると思っています」

――ということは、やはり試合は削り合いが多くなりそうですか。

「そう思います。小谷選手を相手に、シンプルなグラップリングで一本を取れるような技量は、今の僕にはないかもしれないです」

――正直な意見ですね。原口選手に限らず国内で、シンプルなグラップリングで小谷選手を極められる選手も少ないとは思いますが……。

「アハハハ、それぐらい強い相手だと思います。でもライト級でフレームの大きい小谷選手に勝てなければ、フェザー級に落としても海外では勝てないですよね。僕が目指しているのはUFCです。UFCだけでなく海外の試合を見ていると、ここで負けているようでは中央アジア勢には勝てないと考えています」

――一方で、キム・サンウォン戦を削り合いで制しただけに、原口選手と中央アジア勢の試合もぜひ見てみたいです。

「ありがとうございます。先日のUFC(UFN218)を見ても、『日本人はUFCで勝てない』というのは先入観に過ぎなかったんだなと思いました。どの競技でもそうですけど日本人選手が勝つと、その勢いに続くことってあるじゃないですか。今はMMAでも、その現象が起きつつあるというか――少なくとも、僕の中の先入観がなくなった大会でした。『自分もUFCで戦える』そう思わせてくれました」

――小谷選手との防衛戦を控えた今の時点で、先のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、あとどれくらいでオクタゴンに到達したいと考えていますか。

「宮田先生からは『MMAが分かるようになるには3年かかる』と言われています。僕はMMAを始めて2年経っていないので、まだ分からずに考え込んでしまう部分もあります。だから今年が勝負の1年になると思います。もし今年もRoad to UFCアジアが開催されるなら、ぜひ出たいですね。

UFCに出るためには、小谷選手は絶対に超えないといけない壁です。結果はもちろん、試合内容も問われると思います。試合当日は準備してきたものを、出し惜しみせず全部出して、しっかり勝ちます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
原拓郎(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

The post 【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 Grachan Grachan58 Grachan59 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 植田豊 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 長野将大 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】岩の拳ブレンゾリグと対戦、山田哲也─02─「パウンドでフィニッシュ」

【写真】ONE時代に国内では経験しがたい圧は幾度となく経験してきた山田。その経験がブレンゾリグを相手に生きるか (C)ONE

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、ブレンゾリグ・バットムンクと対戦する山田哲也のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

元ZSTウェルター級王者の山田にとって、日本での試合は2016年12月にグラチャンで行われた石原裕基戦以来、6年2カ月ぶりとなる。長きにわたる海外での試合経験は、山田に何をもたらしたのだろうか。そして打撃系ファイターのバットムンクと、いかに戦うのか――そんな山田が、試合前にも関わらずフィニッシュ方法を宣言した。

<山田哲也インタビューPart.01はコチラから>


――グラチャンに参戦するうえで、目指すはGRANDウェルター級王者の川中選手への挑戦ということは、完全にウェルター級に移行するということですね。山田選手の階級変更で、国内ウェルター級が活性化しそうです。

「ありがとうございます。今後はウェルター級でやっていきたいです」

――山田選手にとって国内での試合は、2016年12月の石原戦以来、6年2カ月ぶりとなります。

「試合は試合なので、国内でも海外でも変わらないです。ケージに入ってしまえば、どこでも同じかと思っています。国内で試合をすると、いつも一緒に練習している仲間が応援に来てくれるので心強いですね」

――では6年以上もの間、ずっと海外で戦ってきたことで学んだものはありますか。

「直前のオファーを受けて試合をしたりとか、当日に試合順が変わったりする環境で試合をしてきました。そういう面では、メンタルが強くなったかなと思っています。いきなり試合順が変わったために、アップできずに試合をすることもありましたから(笑)」

――試合順が後になるならまだしも、いきなり繰り上がって予定より早く試合をするのはキツいですね。

「クンルン・ファイトに出た時(2017年7月、中国でウ・ハオチアンに判定勝ち)なんですけど、チャールズ・クレイジーホース・ベネットの都合で僕の試合順が繰り上がりました(笑)。それに限らず、海外の試合はトラブルも多いですよね。日本での試合のほうが安心感はあります」

――石原戦はグラチャンで行われた試合で、今回そのグラチャンで国内復帰という形になりました。そこに何か縁などは感じますか。

「そうですね。グラチャンについては――いつかまたグラチャンで試合したいと思っていました。国内で試合するにあたって、最初に声をかけていただいたのがグラチャンで嬉しかったです。12月4日(GRACHAN58)で出場の挨拶をさせてもらった時に、久しぶりに見ると大会も変化しているなと思いました。もう名前が分からない、新しい選手がたくさん出ていて。新鮮だったことに加えて、メインで川中選手の試合(ノンタイトル戦ながら渡辺良をヒザ十字で下している)も見ることができたので良かったです」

――ずっと海外で試合をしている間、他のプロモーションも含めて日本国内の動向はチェックしていたのでしょうか。

「細かくチェックしていたわけではないですが、今の国内で自分がどれだけやれるのか――その点はずっと頭の中にありました」

――どれだけやれるか……その結論は出ていますか。

「それは今回の試合次第だと思います」

――なるほど。次の対戦相手は韓国在住のモンゴル人ファイター、ブレンゾリグ・バットムンクです。山田選手のほうから「誰と対戦したい」「海外選手と試合したい」といった希望はあったのですか。

「いえ、特に希望はなかったです。もともと『もし日本人選手で相手がいなかったら、海外の選手でも良いですか?』というお話を頂いていたので、相手が外国人選手になっても驚きはなかったですね」

――では、そのバットムンクについて印象を教えてください。

「体の力が強くて、腰が重い選手ですね。復帰戦としては、なかなかの相手だと思います」

――腰が強いからこその打撃力が目立っていますね。

「はい。立っている時の安定感が優れています。勢いに乗ると、どんどんパンチを振ってきますよね。自分としては近い距離になったら組んで、倒してから大人しくさせたいです」

――やはりポイントはテイクダウンですね。近い距離になっても、打ち合う気はないですか。

「打ち合いは……(苦笑)。ただ、組むためには近い距離に入らないといけないので、少しは打撃戦に付き合わないといけないと思います。相手の打撃をかいくぐって、どう組みついてテイクダウンするかですね。それでも珍しいタイプというわけではないです。これまでも雑な打撃を振ってくる相手とは対戦してきているので」

――バットムンクのテイクダウンディフェンスに関してはいかがですか。

「過去の試合では、何度もテイクダウンされていますよね。でも、ああいうギリギリまで粘るタイプは、テイクダウンしたい側としては一番疲れる相手なんです(笑)。以前グラチャンに出た時(2019年1月、植田豊に判定負け)、テイクダウンの際にケージを掴んでいて。あれをやられるとキツいですよ。今回は2Rなので、最初からテイクダウンしてフィニッシュを狙っていきたいです。今回はパウンドでのフィニッシュを狙っています」

――えっ、試合前にフィニッシュ方法を宣言して大丈夫ですか。

「アハハハ、大丈夫です。パウンドでフィニッシュしますよ。相手は今までの試合で、サブミッションを返している場面もありました。ただ、そんなにブリッジが強い選手ではないので、まずはしっかりポジションを取ること。ポジションを取るためにパウンドを落としながら、そのまま殴り続けて仕留めたいです」

――これまで山田選手の試合ではパウンドアウトによるフィニッシュはなかったので、ニュー山田哲也を楽しみにしています。

「いずれはRIZINなどにも出たいと思っていますが、今は山中選手のことしか頭にないです。次はグラチャンとブレイブファイトの合同興行なので、きっとブレイブ所属の山中選手も会場に来ますよね? バットムンクを仕留めて、その場で山中選手に対戦を要求させていただきます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
長野将大(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

The post 【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】岩の拳ブレンゾリグと対戦、山田哲也─02─「パウンドでフィニッシュ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o キック キム・サンウォン 原口伸 小谷直之

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】小谷直之と防衛戦。原口伸─01─ムエタイ開眼「TDだけに固執しない」

【写真】体格差は歴然。そのなかでレスリングだけでない原口伸を見ることができるか (C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催される『GRACHAN59×BRAVE FIGHT27』で、Grachanライト級王者の原口伸が小谷直之を相手にベルトの初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

2019年にレスリング全日本選手権フリー70キロ級で優勝した原口は、2021年にMMAでプロデビュー。翌2022年には植田豊を判定で下し、グラチャンのベルトを獲得している。ここまでMMA無敗の原口だが、レスリングの展開ではめっぽう強いものの、昨年の大宮優戦や植田戦では相手の打撃をもらってしまう場面も――そんな原口の打撃が向上し、MMAファイターとしてレベルアップして小谷戦に臨む。体重が減る要因は、打撃の練習。原口の身の内に何が起こったのか!?。


――2023年の初戦を4日後に控える原口選手です(※取材は2月8日に行われた)。2022年は、原口選手にとってどんな1年だったのでしょうか。

「やはりグランチャンのベルトを獲得した1年ということですね。ベルトを巻いてからチャンピオンの自覚が芽生えました。たとえばブレイブジムでの練習だと、普段は武田光司さんの胸を借りています。チャンピオンになってからは、『いつまでも練習でやられてばっかりじゃダメだな』と考えるようになって。ジムの先輩方を『追い越さないといけない存在』として見ることができるようになったと思います」

――いつまでも若手のままではいけないということですね。とはいえ、原口選手にとって2022年はプロデビュー2年目でした。その年にベルトを獲得したのは、ご本人にとっては早いと感じますか。それとも当然だと思いますか。

「思った以上に早かったですね。自分が考えている以上に、事が早く進んでいる感があって(笑)。ベルトを獲った直後は、まだ地に足が着いていませんでした。そこから試合期間も空いたので、ちょっとずつチャンピオンとしての自覚が芽生えてきた感じです」

――ベルトを獲得したのが昨年の5月で、次の試合は半年後にグアムのBrawlインターナショナル2022で、元Double G FCフェザー級王者のキム・サンウォンに判定勝ちを収めています。それだけ試合期間が空いたのは、何か理由があったのでしょうか。

「実は体重がどんどん軽くなっているんです。これまでライト級で試合をしていましたけど、フェザー級に落とせるぐらいの通常体重になっていて」

――今は通常体重が何キロなのですか。

「だいたい73~75キロぐらいです。グアムの試合も、68キロのキャッチウェイトでやらせていただきました。グラチャンのベルトを獲得した時に、防衛戦を行うことも契約に入っているので、次はまた体をつくり直してライト級で試合をします」

――普段の体重が軽くなったのは、何かあったのかと心配になってしまいますが……。

「通常体重は6キロぐらい軽くなりました。もともとレスリング出身なんですけど、打撃の練習を取り入れると、どんどん体重が落ちていきましたね」

――なるほど。昨年はそれだけ打撃の練習に取り組んだということですか。

「はい。全体的にバランス良く練習しているほうだとは思いますが、自分の場合は打撃に不安や課題がありました。去年は重点的に打撃を練習している期間が長かったです」

――それを聞いて納得できました。グアムでのキム・サンウォン戦は以前よりも打撃の幅が広くなり、それによってスタンドレスリングやケージレスリングもレベルアップしているように感じました。

「本当ですか、ありがとうございます。もともとあの試合は宮田(和幸)先生からお話を頂いた時に、『海外で外国人選手と試合してみたい』という好奇心から受けました。ただ、相手がDouble GFCのチャンピオンだったことを知ったのは試合後で……」

――えっ!? 宮田代表からお話があった時に調べたりしないのですか。

「とりあえず戦績と映像は見ていました(苦笑)。あとは兄弟子の伊藤空也さんが、2年前に左フックでKOされていることは知っていました(2020年3月、同じイベントでKO負けを喫している)。ただ、Double GFCのチャンピオンだったことだけ知らなかったです」

――キム・サンウォンがDouble Gのチャンピオンになったのは伊藤戦の後ですし、原口選手が対戦した時はベルトを返上していたようですが……それでも(笑)。

「まず韓国人選手って強いじゃないですか。加えてキム・サンウォン選手は打撃が強いので、対戦したいと思いました。実際に試合したら、寝技も強かったですね。僕がテイクダウンしても、下から三角やオモプラッタを仕掛けてきて。全部ソツなくできる選手なんだなぁと思いました」

――そのなかで原口選手がケージ際は首相撲で対応し、至近距離で細かい連打を入れて、打撃を散らしながらテイクダウンしている姿が印象的でした。

「試合では初めて、あの細かい連打を出しました(笑)。去年の8月ぐらいから、ブレイブジムにタイ人のトレーナーさんが来られたんです。ガオさんといって……下の名前は分からないんですけど(笑)、元ラジャダムナンのウェルター級王者だった方です。ずっとガオさんから首相撲を教わっていたので、試合でも自然と首相撲の展開になりました」

――ガオトレーナーに教わるまでは、打撃の練習はどのように行っていたのですか。

「ジムでキックボクシングを教わりながら、自分なりにレスリングと混ぜてやっていたような感じでした。組み際の打撃、至近距離での打撃はそこまでやっていなかったです。いま考えると打撃は打撃、レスリングはレスリングって分けてしまっていたと思いますね」

――MMAでヒジを打てる至近距離での打撃は、ガオトレーナーからムエタイを学んでからということですね。

「そうです。首相撲で組みながらの打撃をやっていると、レスリング出身の自分にとっては『これがやりたかった!』と思うぐらいで。組みついてテイクダウンできなくても、そのまま首相撲に持ち込むという展開をつくれるようになりました。そのおかげで、テイクダウンだけに固執しなくなったんです」

――ベルトを獲得した植田豊戦とは大きく変わっていますね。

「あの頃まではテイクダウン、テイクダウン、テイクダウン――そんな試合でした(笑)。その前の試合(昨年3月、大宮優にTKO勝ち)は、打撃を見せようと思って反対に危ない場面もあって。1試合1試合、勉強させてもらっています。まず自分のレスリングという軸はブレずに、キム・サンウォン戦もレスリングからつくっていって、打撃につなげられれば良いと思っていました。実際に韓国のチャンピオンを相手にレスリングから削って、相手の心を折って勝つことができたのは自信になっています。削り合いなら負けないですね」

<この項、続く>

The post 【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】小谷直之と防衛戦。原口伸─01─ムエタイ開眼「TDだけに固執しない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP Gladiator Grachan KIWAMI MMA MMAPLANET NEXUS o Wardog   パンクラス 佐伯繁 修斗 坂本一弘 小見川道大 山田峻平 岩﨑ヒロユキ 手塚基伸 新居すぐる 柿原勇気 櫻井雄一郎 石黒翔也 髙谷裕之

【KIWAMI&Grachan】最初で最後か、初めの一歩か。グラチャン主導でJ-MMAルーキートーナメント開催

【写真】一見、MMA版〇の中の懲りない面々(爆)。仲良くお願いします (C)MMAPLANET

7日(火)、東京都渋谷区のマインドセットにて3月19日に千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場8ホールで開催される極〜KIWAMI〜×GRACHANの記者会見が行われた。

同大会は新たに発足するプログラップリングイベント=KIWAMIとGrachanの岩﨑ヒロユキ代表が提唱し、そのグラチャン、修斗、DEEP、GLADIATOR、Fighting NEXUS、WARDOG-CAGE FIGH、格闘DREAMERSが参加を表明したJMMA Rookies Cupのコラボイベントとなる。

JMMAルーキーカップはフライ級とフェザー級の2階級で実施され、キャリア的にはプロデビューから2年以下、3戦目までの選手が直近の試合を戦ったプロモーションの推薦を受けた選手が出場するとのこと。

同会見はNEXUSの山田峻平代表が仕事の都合で欠席となったが、圧巻と言えるグラチャン=岩﨑、修斗/サステイン=坂本一弘、DEEP=佐伯繁、グラジエイター=櫻井雄一郎、ワードッグ/柿原勇気、EXFIGHTではなく格闘DREAMERS=髙谷裕之という6名の代表(髙谷氏のみ肩書は総監督)が揃い踏みとなった。

本件に関するリリースではパンクラスの坂本靖氏も列席しトーナメントに参加が発表されていたが、会見には体調不良で欠席となり、その後岩﨑代表よりパンクラスの同トーナメント参加はないことが公となった。

岩﨑氏は2020年春にコロナで重篤な症状に陥ったことがあり、以来「いつ死んでも、何かを残したい。先輩を含めて、皆さんが集まったところで何か新しい第一歩を踏み出せれば。新しい形として、何か証が残せる」という想いで、今回のプロモーションの壁を越えたJ-MMAに役立つ試みのスタートに向かったという。

そんなJMMAルーキーカップ記者会見より、MMAPLANETの質問に対する代表たちの返答は以下の通りだ。


──結婚式の招待客の席順にも非常に気を遣うのですが、この席の並びにされた理由を教えていただけますか。

岩﨑ヒロユキ やはり僕の隣にいる先輩方があっての機会だと思っています。何よりも僕が闘病生活が明けてから本当にお世話になった大先輩で。色々なアドバイスを頂いて今、僕はここにいます。そういった感謝の気持ちと後押しをしてくれた方を僕の両脇に座ってほしくて、座っていただいています。

──両脇の方に並んで座ってもらうというのは?(笑)

岩﨑 あのう個々で、お二人とのお付き合いですから(苦笑)。3人でご飯とか、いつか実現したら良いですよね。

DEEPでおなじみながらYディレクターが映像化しない、笑いの絶えないイベントシメコメ会見の空気を佐伯代表は創り続けた

佐伯繁 パンクラスの坂本さんが来たら、どこに入っていたの?

一同 笑

岩﨑 そこはもう皆さんのご想像にお任せします(笑)。

──各代表にお願いがあります。新人戦も良いですが、今後タイトルに絡む選手、もう少しキャリアのある選手でのトーナメント戦開催という声掛けがあった時に応じることができる──そう思われる方、司会の市川さんの3、2、1の合図で挙手を願えないでしょうか。

佐伯 挙手?  挙手?

市川 皆さん、宜しいでしょうか。

佐伯 いや、手を挙げられない人結構つらいですよ(笑)。だったら一言ずつ話した方が良くないですか。皆、半分ぐらいしか手を伸ばせないから(笑)。

一同 笑

岩﨑 そうしましょう(笑)。

佐伯 まぁ、あのう。今日、さきほどから言っていますが、この機会はもう2度とないかもしれないです。でも、これが本当に続くようであれば、その求められる範囲のなかでは協力します。ただ、こないだウチもアニハセヨで対抗戦をやりましたけど、条件とか色々なことがあります。そこが揃うなかで行うのであれば全然、僕は協力します。

髙谷 まだ僕のところはチャンピオンとか、そういうレベルではないので。そういう企画があれば、どんどん選手を創りたいと思います。

会見後、坂本代表は「僕のあと櫻井さん、柿原さんと続くんやから、そこは『協力しません!!』から入って欲しかったです(笑)」と関西人振りを発揮していた

坂本 協力しませんっ──っていうのは冗談で(笑)。

一同 爆

坂本 これはもう皆さん同じでケースバイケースだと思います。その時の階級、その時の選手の重要度。これからどうしていくかは各団体さんのなかでビジョンがあると思うので。ただ一つ、今回のコンセプトは凄く良かったと思います。ただ、さきほど言われたように協力しますと言ってビシッと手を挙げられるかといえばそうではない。でも興味はあるし、どういう座組でやるのか。

そういうことも含めて、マスコミの皆さんから提案があって、それが面白いからと話し合うこともあるだろうし。皆が0パーセントでなく、本当にケースバイケース。一つ言えるのは、こういう場があったことで、そういう質問が出てくる。それが凄く良いことだと思います。

櫻井 もちろん協力をできるように、これからも交流を深めていかせていただきたいと思っています。岩﨑代表がせっかく撒いてくれた種ですから、肥料と水をあげて芽が出て途中で枯らさないように大木にしないといけないと思います。

そのためにしっかりと水をあげないといけない。それを皆さんとやっていきたいと思います。MMA業界は、そうでない場合でも息苦しさが感じられたのは否めないです。かといって何でもナァナァになってしまうと、これもまた無法地帯になってしまうと思うので、トップが舵を取ってバランスを取っていかないといけない。そういうことで継続して協力させていただきたいと思います。

柿原 全面的に協力します。ありがとうございますっ!!

佐伯 リングでやりましょうよ、リングで(笑)。あと写真を挙げる時にヤッさん(坂本靖)と山田君の写真を一緒に入れてくださいよ(笑)。

同トーナメントは3月19日を皮切りに5月14日のGrachan61=大田区産業プラザPIO大会で準決勝、10月8日のGrachan64=幕張メッセ大会で決勝が実施される。

また同時開催の新グラップリングイベント=KIWAMIではヒール、ヒザを捩じる行為、ヒザを側面から極める行為、外掛け、トーホールドで外側に圧力をかける行為を反則し、SJJIFルールに準じたポイント制で競われるノーギグラップリング戦が柔術マッチと共に組まれる。

会見では66キロ契約で手塚基伸✖石黒翔也、74キロ契約で新居すぐる✖小見川道大のノーギ柔術戦が組まれることも明らかとなっている。

なおMMAPLANETでは7日深夜にパンクラスの坂本靖氏に不参加の理由を尋ねると、「ネオブラッドTを毎年行っており、急ぎ決まった今回はメンバー的にも被る面も出てくるので参加は難しかった。今後、状況が整い次第で参加もあります」という説明があった。

The post 【KIWAMI&Grachan】最初で最後か、初めの一歩か。グラチャン主導でJ-MMAルーキートーナメント開催 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan J-CAGE News ブログ

【Grachan】グラチャンが年間スケジュール発表、4月から8カ月間で東京、大阪、北海道、神奈川で6~7大会

【写真】4月、日本のMMAはどのような状態でイベントを開くことができるのだろうか(C)MMAPLANET

19日(金)、GRACHANが2021年の年間スケジュールと組織構成を発表した。

当初の予定では2021年第1弾は3月14日に予定されていたが、4月25日にスライドされ、本拠地の大田区産業会館PIOで開かれる。

以下、6月20日に同所で。8月は大阪、9月5日に再びPIO、11月か12月に東京でもう一大会、この他は北海道と神奈川でイベント開催が予定されており、年間6~7大会を行っていく予定だ。なお大阪はこれまで共催大会だったが今年は単独開催になることもありそうだ。

岩崎ヒロユキ氏を代表とした組織構成はコミッショナーに小林繁之氏、最高顧問に太田光俊氏、相談役は桜井マッハ速人と宮田和幸の両名、顧問弁護士は清瀬雄平氏となっている。


The post 【Grachan】グラチャンが年間スケジュール発表、4月から8カ月間で東京、大阪、北海道、神奈川で6~7大会 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Grachan Grachan45 J-CAGE Special ブログ 岩崎ヒロユキ

【Special】WithコロナのJ-MMA─03─Grachan岩崎ヒロユキ代表に訊く「考えれば、考えるほど出てきます」

【写真】アイデアで勝負してきたGrachan、コロナ禍でも考えるということに変わりはない(C)MMAPLANET

COVID19のパンデミック、地球はニューノーマルの時代を迎えた。日本でも4月と5月の緊急事態宣言を経て、6月から経済活動が再開も、事態が終息することはない。

MMA界はかつてない状況のなかを生き抜く努力をしている。MMAPLANETでは各MMA大会の主要人物に新型コロナウィルス感染に関しての現状とこれからを尋ねた。

3人目は──3月1日以来のイベントを20日(日)に東京都大田区の産業会館PIOで開くGrachanの岩崎ヒロユキ代表の話を訊いた。


──グラチャンは3月1日に大会を開いて以来、実に半年振りの活動再開となります。

「うちの会社としてイベントが中心ですので、グラチャン、おやじファイト然り、アジア戦略を掲げて昨年1年で種まきをしてきたモノがストップしてしまいました。

今回イベントを開くのに根拠はないんです。根拠はないのにやって良いのかという部分なのですが……以前、入院中にとある大会で勇気をもらいました。提供している側が、格闘技から勇気をもらうってなかなかないことだと思うんです。そこで『俺、感動したな』って。

だったら作り手の僕が、1人でも多くの人に感動を与えないとなっていうメッセージを貰ったんです。それがやるっていうきっかけですね……腹を括ってやろうという」

──その件がないと、活動再開はもっと先になっていたかもしれないですか。

「やっていたとしても、あやふやの意志だったかもしれないです。やはりパンクラスで大会当日に中止とかなると、心のブレが起きたかもしれない。でも、今の僕にブレはないです」

──屋内のイベントでお客さんを入れている。格闘技にしても日本、そしてより少ない数でポーランド、ドイツ、タイの大会ぐらいかと思います。

「日本の大会が限定でも客入れが真っ先に始まったのは感染状況と医療体制の現状において、国のガイドラインに則しているのはあるとしても、やはり無観客で活動が維持できるだけの企業やTVの後ろ盾などがないからですよね。

UFCやONEはいうに及ばず、韓国でAngel’s Fightの方々とミーティングをしている時も、日本はお金が格闘技に回ってこない。それを感じました」

──だからこそ、感染予防対策という部分が重要になってきます。

「そうですね。まず試合数ですね。試合数が増えるとリスクが増えます。山崎レフェリーが歯科医で、ずっと気付いたことを意見交換してきました。

真剣に考えれば、考えるほど色々と出てきます。それが精いっぱいすることだと思います」

──岩崎さんが今大会に向けて、どのような取り組みを行ってきたのかをお伺いさせてください。

「まず前日計量を、出場選手が一つの部屋に集まって行うということを考え直しました。場所も従来は新宿のパセロさんにお借りしているのですが、何かしらあると迷惑が掛かります。それは産業会館PIOも同じです。

何かあった時に誰にも迷惑をかけない場所はどこになるかと考えた時、それならウチの事務所でやろうと……そういうことにしました。そこで時間差を設けて、計量も行います。20分で時間を割って選手とセコンド1人ずつに来てもらって。計量にはドクターに立ち会ってもらって抗原検査を行います」

──前日に抗原検査ですね。

「ハイ。そこで陽性だった選手は当然、試合出場はできないです。セコンドが陽性だった場合は、代わりのセコンドに就いてもらいます。

リングに入れるのは検査で陰性だった選手とセコンドだけです。陽性だった人は、そこから保健所に連絡をしてPCR検査という運びになるでしょうし、当然のように自宅待機をしてもらい自己隔離になるので、会場には来ません。

代わりのセコンドの検査は大会当日になってしまいますが、会場入りする前に抗原検査を受けてもらいます」

──そうすることで仮に抗原検査で陽性だった人がいても、大会を開くことはできると。

「ウチは抗体を何度もできないですしね。PCRもそこまで態勢んが整っていないなか、抗原検査を前日に行うことが現状でのグラチャンでの最善策です」

──マスク着用、手指消毒、密を避けて旅行に行きましょう。外で食事をしましょうという社会のなかで、客席を減らして検温、消毒をし、マスクをつけての観戦。Go Toトラベルがあるのだから、そのようにプロモーターがビジネスをすることも認められて然りだと私は考えています。

「MMA界には大会中止という前例ができました。そこから業界全体で学ぶ必要があります。お客さんに関しても来場されるファン全員の名簿作成に必要なフォームを創りました(※9月17日が締め切り)。

会場入口で記入内容の通知メールか、スクリーンショット画像をスタッフが確認致します。記入や送信ができない方は手書きで住所・氏名・連絡先をチケットの半券(回収される側)に持参してもらうか、当日会場で記入してもらいます。

結果、入場に時間を要してしまう可能性があるので、そこはお客さんに申し訳ないです」

──致し方ないことです。それがニューノーマルのグラチャンということですね。

「ケージサイドスタッフもマスクとフェイスシールドの着用義務があります。とにかく、この状況で最善を尽くして20日はイベントに臨むようにします」

カテゴリー
Grachan J-CAGE News ブログ 山本琢也 岩崎ヒロユキ 阪本洋平

【Grachan】記者会見─02─王座返上、阪本洋平「朝倉戦を想定したことない」&山本琢也がフェザー級へ

【写真】選手を愛するのが岩崎代表の特徴だ (C)MMAPLANET

7日(月)に行われたGrachanの記者会見。20日の大田区産業プラザPIO大会で組まれていたGrandウェルター級選手権試合=チャンピオン桜井隆多✖チャレンジャー長岡弘樹の中止と長岡が暫定王者認定、そしてバンタム級王座決定戦出場の伊藤空也の会見に続き、フェザー級チャンピオン坂本洋平のタイトル返上と、ライト級チャンピオン山本琢也がフェザー級王座決定戦に挑むことが明らかとされた。

2年前の王座奪取から、昨年1月に修斗で勝利して以来、負傷が原因で実戦から遠ざかっていた坂本は「修斗参戦させていただいた直前から、手の麻痺、痺れが出てしまって回復しない現状で手術を検討しています。別に引退するわけでないので、しっかりと準備して強い選手と戦っていきたいので、これから頑張っていきます」と挨拶。

続いて山本は「今回、阪本洋平選手がフェザー級のベルトを返上するということで、自分は阪本選手に凄く憧れていたので、そのベルトは自分が獲らないといけない。フェザー級に落として、そのベルトを獲りに行こうと思います」と話し、質疑応答となった。

ここではその阪本と山本の質疑応答の模様を振り返りたい(※要約)。


──山本選手、フェザー級に落とすうえで体重に問題はないですか。

山本琢也 今、78キロです。まだ65キロという体重になったことがないので、ちょっと分からないですけど、今は練習できる環境に変わって凄く動けているので、このまま調子を維持してベルトを獲りに行こうと思います。

──練習できる環境になったのは?

山本琢也 職場の環境が変わり、これまで週に1度の練習で試合前の1カ月弱の準備だったのですが、今は週に5日か6日できるようになり、阪本選手に練習を見てもらっているので自信は凄くあります。

──阪本選手、週に一度の一緒の練習で凄く強くなったという山本選手の発言を受け、ではこれまでの強さは何だったと考えることができますか。

阪本洋平 教えてもらったことが、そんなになかったようで。去年の12月の防衛戦の前から、一緒にやっていて難しい部分があると思っていました。僕自身、力でやっているように思われている部分があるんですけど、自分では細かい技術を持っているつもりです。山本君は同じようなタイプだと思うので、しっかりと基礎から指導させてもらって覚えてくれています。

技術的なところでいくと改善する点は多かったです。それがどんどん変わってきて、試合での勝負強さを持っているので、そこに格闘技を覚えるということを加味していくともっと良くなると思います。

──山本選手はファミリー第一でしたが、格闘家としての夢を持つようになったのでしょうか。

山本琢也 強い選手がいるところで、強い選手と戦っていきたいという気持ちは出てきていますが、これまで通り家族を守ることが一番です。

──阪本選手と練習する以外は、どこで練習されているのでしょうか。

山本琢也 月曜日に津田沼道場、火曜日は津田沼道場の宮崎(直人)さんと練習させてもらって、水曜日はパレストラ千葉、木曜日はT-BLOOD、金曜日がパラエストラ千葉、土曜日はパラエストラ松戸のプロ練習に出ています。格闘技の強い人がいるところに行かせてもらって練習させてもらっています。

──阪本選手のどこに憧れていたのですか。

山本琢也 それは一発ですね。冷静に一発当てると倒せる。誰もが憧れると思うのですが、本当にファンとして見ていて凄く憧れます。

フェザー級タイトルは12月大会、対戦相手の発表は20日の大会に来場し行われることが岩崎代表の口から明かされている。と同時に山本がライト級王座を返上するかどうか未確定で、ルクク・ダリがライト級に落とすので層がより厚くなるという発言もあるなか、「同時二階級制覇は?」という問いに対して、山本は「ありえます」と答えている。

さらに岩崎代表は阪本への思い入れの強さを語り、復帰を待ち、強い選手と戦うためのフィールドに上がるために協力するという発言が聞かれた。

──完調であれば朝倉未来選手と戦って、どうなると思っていますか。

阪本洋平 まぁ朝倉選手を想定したことはそんなにないですけど、やっぱり遠い距離の間合いでの駆け引きですよね。近いところでも、遠い距離を生かす戦術を持っているので。自分の近い距離に持っていかないといけないですけど、そこでの駆け引きが凄く巧い選手で強いと思います。ただ、しっかりと準備してベストに持っていければ試合として面白いんじゃないかと凄く思います。良いじゃないかと。

カテゴリー
Grachan J-CAGE News ブログ

【Grachan】グラチャン、過去12年の名勝負総集編が3度に分けFITEで世界に向けて配信決定!!

【写真】今週末でいえばKSW53はPPV配信が行われるFITE(C)FITE

10日(金)、Grachanより日本時間で明日の午前9時よりMMA、ボクシング、プロレスなどのPPV及びフリー配信を行くFITEで「Grachan: Greatest Fights of All Time, part1」の配信されることを発表した。

今後、グラチャンのイベントはFITEによってライブ中継されることが決まっており、今回はそれに先駆け過去12年からベストファイトを3回に分けて配信される。第1回は上記のように明日の午前9時から無料配信が行われ、パート2は12日(日)、パート3は18日(土)と共に午前9時から4ドル99セントのPPVとなっている。

FITEではBrave CFやKSWなども配信しており、国内MMAではRIZINも中継を行ってきた。コアファンにとってはお馴染みのサイトで、老舗3団体とは違ったアイデアで勝負してきたグラチャンらしいグローバル展開の一歩といえよう。