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RING、CAGE──「ONEはリングでも掲載するのですか?」という疑問に、お答えします

【写真】IFL、PFC、GLORY、Legend FC。ONE以外でもリングの大会を報じていることを知ってもらえれば、と(C)MMAPLANET

「ONEはリングでも掲載するのですか」ということを最近、よく尋ねられるようになりました。MMAPLANETはリングの試合は掲載しないサイドでしょ──と。RIZINがTRIGGERでケージを採用するようになり、LANDMARKに引き継がれることで、有難いことに「リングも書いてください」と言っていただく機会も増えました。

ONE Friday Fightsの様子を記事化することで、読者の方からの直接の疑問の声も届くようになりましたので、改めてMMAPLANETの方針を説明させていただきます。

About USにもあるようにMMAPLANETは、Livedoorsportsの一つのコンテンツとして2007年6月よりニュースの配信をスタートし、海外で行われているMMAの大会情報、試合レポート、選手&関係者のインタビュー等をお届けする形で活動を開始しました。

その後、2009年にLivedoorsportsへの記事の提供と並行して専門サイトとして独立させていただき、Liveddorsportsの終了とともに広告主となっていただく方々の協力を得て活動を続けることが可能となり、現在に至ります。

海外のMMAの動向を伝える。この方針にケージもリングも関係なかったです。実際IFL、GLORY、Legend FCなどリングの大会も現地でも取材を行い、レポートを掲載してきました。

同時に、当時は国内はリング使用が主流。そのなかで海外、特に北米で日本人選手が戦っていくにはケージでの試合経験が必要という想いは絶対的に持っていました。ケージとリングが同じだとは、あの頃も一切考えていなかったです。

そのなかでHEAT、Grachanという国内のプロモーションがケージを使用しており、専門紙媒体がほぼ報じないというなかで、「ケージMMAは国内でも必要だよ」という明確な判断の下、可能な限り取材し、記事化させてもらってきました。

その後、J-MMA界もパンクラスが酒井さん体制となり、世界標準を謳い完全ケージ化されます。あの時、酒井さんから「パンクラスはケージになりました。MMAです。MMAPLANETで報じてください」とど真ん中の直球勝負のような言葉を掛けられ──「国内はこれ以上、増やしたくないです」という返答はできなかったです(笑)。

「大阪大会のようにリングの大会は掲載できないですが、ケージ使用の大会は書かせてください」という返答をし、ここにリングは記事化しないのではなくて、国内はケージのみという線引きができました。

それからのMMA界の流れは読者の皆さんもご存知のように、ケージが主流となり、リングが貴重な存在となっています。一方で日本ではRIZINが誕生し、その際にも当時のK広報に「雑誌媒体でフリーライターの仕事として依頼あれば書かせていただきますが、MMAPLANETはリングの試合を報じていませんので掲載は見合わせてほしいです」という不躾な説明をさせてもらっていました。

そういうことで国内はリングの大会は掲載しない一方で、海外はこれまで通りケージ、リング、マット、柔道場、土俵であろうがMMAを追い、記事として可視化したいと思っている次第です。

言うと──2019年10月のONE WARRIOR SERIESが開かれた際も記事にしていないです。永遠とは決していわないですが、今はこの方針を続けて行こうと思っています。

新しい読者の方はご存知がなかったかもしれないですが、上に書かせてもらったようにMMAPLANETは海外のMMAの動向を伝えたくて始まった媒体(とも、実際は自分では思ってないぐらい個人的なブログのようなサイト)です。

国内のMMAに関して個別インタビュー等が増えたのは、2017年4月をもってゴング格闘技が休刊された際に、ゴン格に載っていた選手たちの声は──ゴン格に関わっていた身として可能な限り、伝えないといけない──と、嫌らしい言い方をすると少なからず責任を感じたからです。

よって2017年5月から、MMAPLANETでは海外偏向からバランスを少し変えたという過去があります。その後、このバランスが戻せないのは──ここで書くべきでない理由が存在します。その一方で「ONEはリングでもやるのか」と言う声が挙がるのは、MMAPLANETが海外の動向を伝えるという部分で力不足であるからに他なりません。

その現状を変えるために日々精進していく次第です。読者の皆さん、今後ともよろしくお願いします。

2023年3月11日、高島学。


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BELLATOR DEEP Grachan MMA NEXUS o RIZIN UFC ブログ

RIZIN.42:朝倉海 vs. 元谷、アーチュレッタ vs. 井上直樹決定。勝者がバンタム級王座決定戦で対戦。サトシ vs. カーライル、笹本 vs. ドッドソン他追加。山本美憂が王者伊澤相手に引退試合。

バンタム級(61.0kg)5分3R
朝倉 海(トライフォース赤坂)
元谷友貴(フリー)

一昨年のバンタム級GPで瀧澤に敗れて以来、ずっと地味なポジションでの試合が続いてきた元谷だが、判定ながら4連勝し、昨年大晦日には元UFCボントリンからフィニッシュ勝利して、ようやく陽の目が当たる試合が組まれた。

朝倉海は元谷の連勝が始まった2021年大晦日以来、1年4ヶ月ぶりの試合。昨年の沖縄大会では、メインで試合が組まれていたが、拳の負傷により欠場している。

バンタム級(61.0kg)5分3R
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
フアン・アーチュレッタ(米国)

井上直樹もGPでは優勝候補大本命と目されながら決勝で敗退。昨年は怪我で欠場があったが、大晦日に瀧澤からフィニッシュ勝利してトップの実力を示した。相手は井上に勝った扇久保を破ったキム・スーチョルに大晦日の対抗戦で勝利したファン・アーチュレッタ。

この2試合の勝者が、今年7月にバンタム級王座決定戦で対戦する予定とのこと。前王者の堀口は王座を返上とのことだが、フライ級に転向する場合、Bellatorでもバンタム級では試合をしないということなのかは不明。

▼ライト級(71.0kg)5分3R
ホベルト・サトシ・ソウザ(ボンサイ柔術
スパイク・カーライル(米国)

ライト級王者サトシとノンタイトル戦で対戦するのはスパイク・カーライル。昨年4月に武田から一本勝ちしているので対戦の資格は十分ある。一方で、Bellatorではランキングに入っておらず、今週末から開催されるライト級GPにもノミネートされていないので、Bellator代表というには弱い。

▼スーパーアトム級(49.0kg)5分3R
伊澤星花(フリー)
山本美憂(KRAZY BEE/SPIKE22)

山本美憂はこれが引退試合。48歳で現在3連敗中。相手の伊澤は、同門のパク・シウと女子スーパーアトム級トーナメント決勝で対戦し、僅差の判定で伊澤が勝利している。

▼フライ級(57.0kg)5分3R
竿本樹生(BRAVE)
ジョン・ドッドソン(米国)

晦日所英男を秒殺KOしたドッドソン、2戦目はRIZINフライ級で4勝していて、RIZINフライ級ランキングがあれば日本人トップにいるであろう竿本と対戦。竿本は元谷同様に地味な試合ばかり組まれていたが、ここでようやく世界との距離感を測れる試合が組まれた。

▼フライ級(57.0kg)5分3R
山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
伊藤裕樹(ネックス)

アーセンは2020年8月に加藤ケンジに秒殺KO負けして以来の試合。その試合で榊原代表からはリストラ勧告され、実際にその後使われることはなかった。前回負けた加藤が修斗ではランキングにも入っていなかった選手なのに対し、今回フライ級に落として対戦する伊藤は、DEEPフライ級トーナメントのベスト4。実績を挙げていないのに、対戦相手のレベルは上がっている。いきなり潰しに来ているマッチメイク。母親のコネで出られるのも今回が最後か。勝って実力で出場権を勝ち取れるか。

▼フライ級(57.0kg)5分3R
征矢 貴(パラエストラ松戸)
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)MMA15勝(9KO)2敗

ウズベキスタンのテミロフは26歳で15勝2敗。過去には昨年のRoad To UFCフライ級に出場して準決勝で敗退したチウ・ランに敗れている。中央アジアでも強い選手が増えてきているが、レギュラー参戦できるかどうかはこの試合の勝敗次第か。

フェザー級(66.0kg)5分3R
佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
ボイド・アレン(南アフリカ

昨年矢地相手に寝技がさっぱりで、矢地もフィニッシュを狙わず安全策のために凡戦で終わったアレンが、なぜかフェザー級に下げて再登場。成長は見込めないし、他の選手を試した方が良かったのでは。

フェザー級(66.0kg)5分3R
山本琢也(パラエストラ千葉)
横山武司(Swells柔術ジム)

GRACHAN王者山本は1月に修斗のメインで山本健斗デリカットに勝利し、現在ランキング2位に入っている。横山は昨年11月、NEXUS後楽園大会のメインで山本空良に判定で勝ってフェザー級王座を奪取した柔術家。柔術がメイン、MMAはパートタイムで友達が喜ぶから出ているとのこと。山本は21年10月にRIZINに出場し、白川陸斗に1RKO負けしている。

フェザー級(66.0kg)5分2R
三浦孝太(BRAVE)
YA-MAN(TARGET SHIBUYA)

一昨年大晦日MMAデビュー後、怪我とコロナで2度試合を飛ばしているカズJr.。昨年9月の超RIZINでは、MMAデビュー戦で全くの素人のようだったタイ人に快勝。もっとバンバン試合が組まれるものと思ったが、半年ぶりの試合はまたもMMAデビュー戦のキックボクサーとの試合に。しかしYA-MANの方がタイ人よりはしっかりMMAで戦っていくつもりがありそうで、ちゃんとした試合になりそう。

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BELLATOR Gladiator Grachan MMA o ONE RENA RIZIN UFC V.V mei   カルリ・ギブレイン キック スダリオ剛 パク・シウ パンクラス ルイス・グスタボ 上田幹雄 剛毅會 山本空良 朝倉未来 武田光司 浅倉カンナ 牛久絢太郎 金原正徳

RIZIN LANDMARK5:29日開催に変更。金原 vs. 山本空良、武田 vs. グスタボ、倉本 vs. 太田他8カード追加。

当初の4月30日から1日前の29日に変更。30日はパンクラスと同日だったので助かる。

フェザー級(66.0kg)5分3R
牛久絢太郎(K-Clann)
朝倉未来トライフォース赤坂)

フェザー級(66.0kg)5分3R
斎藤 裕(パラエストラ小岩)
平本 蓮(剛毅會)

すでに発表済みの2カードはケージでの開催へ。タイトルに関わる可能性が高い2試合をケージでやるということは、今後リングからケージへの本格的な移行を見据えている…ということであれば良いのだが。リングでやることにメリットが感じられない。

フェザー級(66.0kg)5分3R
金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)
山本空良(パワーオブドリーム)

フェザー級の裏最強・金原は山本と対戦。40歳の金原と22歳の山本は18歳差。金原本人はもう長くはできないので相手に拘りたいとのこと。まだ衰えを見せないうちに上位陣との対戦が見てみたいが、ここで勝利すればそこにつなげることができるか。

▼ライト級(71.0kg)5分3R
武田光司(BRAVE)
ルイス・グスタボ(ブラジル/EVOLUCAO THAI)

晦日に武田はBellatorとの対抗戦で負けたが健闘。グスタボはジョニー・ケースとの対戦が組まれていたが負傷欠場。ケースに勝っている武田と矢地・大原に勝っているグスタボで、勝者がサトシのタイトルに挑戦することに異論はないだろう。

バンタム級(61.0kg)5分3R
倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We)
太田 忍(パラエストラ柏)

両者グレコ出身で、倉本は2012年に全日本選手権55kg級優勝。2013年からは階級を上げて太田と同じ階級となり、2013・14年といずれも全日本選手権決勝で倉本 vs. 太田が実現。2年続けて倉本が勝利しているが、リオ五輪出場につながる2015年の全日本選手権では、倉本は2回戦で敗退。倒した相手は、これも現在MMAに転向している川名マスト。その川名を太田が下してそのまま優勝し、翌年のリオ五輪では銀メダルを獲得している。

年齢は7歳年長の倉本が先にMMAデビュー。太田はここまで4戦して2勝2敗。

▼ヘビー級(120.0kg)5分3R
スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)
ロッキー・マルティネス(グアム/SPIKE22)

UFCは3連敗でリリースされたが、RIZIN日本人ヘビー級の門番的存在のマルティネス。打撃が武器の選手だとなかなか超えるのは難しいと思われるが、スダリオはこの壁を超えられるか。

▼51.0kg 5分3R
RENA(SHOOTBOXING/シーザージム
クレア・ロペス(フランス)MMA7勝(3KO・TKO/3SUB)4敗

昨年のスーパーアトム級GPは怪我で途中棄権したRENAだが、今回は51kgでの試合。今回の相手はストロー級(52kg)のロペスで、体格的優位はないが、戦績を見る限りはそこまで怖い相手ではないか。

▼スーパーアトム級(49.0kg)5分3R
浅倉カンナパラエストラ松戸)
V.V Mei(フリー)

ONEで2度タイトルマッチを行ったV.V MeiがONEを離脱しRIZIN初参戦。浅倉は女子スーパーアトム級GPではパク・シウに一回戦負けし、最近は精彩を欠いているが、40歳のVをしっかり下してはっきりと世代交代させたいところ。

▼ヘビー級(120.0kg)5分3R
上田幹雄(BRAVE)
カルリ・ギブレイン(ブラジル/ BRAZILIAN THAI)

昨年4月、髙阪引退試合MMAデビューした極真ヘラクレス上田だが、まさかの打撃でのKO負け。GRACHANでの2戦目は12秒でデビュー戦の韓国人選手をKOしたが、3戦目がGLADIATOR王者でキックのキャリアもあるギブレインというのは、また楽ではないマッチメイク。

▼71.0kg
ジョニー・ケース(米国)
アリ・アブドゥルカリコフ(ロシア)

晦日にグスタボの代役・大尊を秒殺KOしたケースだが、今回の相手は既知のロシア人。4年前の川尻戦はテイクダウンされて割とあっさり消耗していた印象しかないが、わざわざ呼んできて強豪と当てるのであれば、相当実力が向上していることが期待される。

なお、翌週のRIZIN.42にはファン・アーチュレッタの出場が決まっており、バンタム級中心のカードが組まれるとのこと。

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DEEP Gladiator Grachan JMMA Rookies CUP KIWAMI MMA MMAPLANET NEXUS o Wardog 中村京一郎 修斗 梶本保希 鈴木崇矢 黒井海成

【JMMA Rookies CUP】ルーキーズ杯 出場メンバー決定、本命は梶本保希&中村京一郎と鈴木崇矢か

【写真】ルーキーのなかでもキャリアが豊富、結果を残している人間が評価値は高い(C)MMAPLANET

1日(水)、19日(日)に千葉市美浜区の幕張メッセ8展示場ホールで開催される極〜KIWAMI旗揚げ戦×GRACHAN in JMMA Rookies CAPで1回戦が組まれるJMMA Rookies CUPの出場メンバーが発表された。

フェザー級とフライ級で団体の枠を超えて実施される新人戦、出場選手は以下の通りだ。

【フェザー級】
GRACHAN/黒井海成
DEEP/梶本保希
GLADIATOR/左海清之&桑本征希
修斗/人見礼王
格闘DREAMERS/中村京一郎
Fighting NEXUS/石塚将也
WARDOG/DAIGO

【フライ級】
GRACHAN/小田魁斗&金井一将
DEEP/氏原魁星
修斗/KJ-Tyler
GLADIATOR/陸虎
格闘DREAMERS/鈴木崇矢
WARDOG/しゅんすけ
Fighting NEXUS/豪瑠


プロモーションの枠を取っ払いDEEP、Grachan、Gladiator、Fighting Nexus、Wardogというプロモーション、修斗という競技、どのような括りにするのか難しいが、その名を適用すればリアリティTVショー=格闘DREAMERSから、キャリア3戦以下でプロデビューから2年以内の選手が1階級8名ずつ、計16選手が出揃った。

プロデビュー戦となる選手、3戦3勝のファイターがそれぞれ違う場所で戦ってきたので、予想は難しい。

そのなかでフェザー級ではフューチャーキング・トーナメントというアマチュアながらパウンド有りのトーナメントを制し、さらにDEEPでプロ3勝の梶本保希。さらにDREMERSでアマファイトやプロ選抜戦、POUNDSTROMを経験している──ある意味、里帰りを果たす中村京一郎が本命視されるか。

同時に全国規模で大会が行われているアマ修斗出身、プロデビュー戦となる人見礼王。K-甲子園東日本出身で幼少期から硬式空手で実戦経験を積んできた黒井海成は、Grahcanで2勝1敗の戦績を持ち注目だ。

パウンド有りの経験値とクオリティ・オポネントを評価基準とすれば、フライ級では鈴木崇矢がフェイバリットとなる。バックグラウンドの違う選手たち、丁々発止のやり取りがあるなかで、各組織がどのような向き合い方をしているのかも、発表された顔触れで明らかとなった。

いずれにせよ、未知数な部分=可能性ととることができる出場選手達、出場する限り優勝が必須。なにより、その名前と所属団体が一致する存在になるためも、しっかりと名前を売る場にしなければならない。

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Grachan Grachan60 MMA MMAPLANET o RIZIN キック ハシモト・ブランドン

【Grachan60】怪獣キラーがブランドンを右フックで沈め、グランチャン無差別級王者としてRIZIN出場宣言

【写真】ローで崩しパンチでKO—―体格で劣る荒東が理想的な勝ち方を見せた (C)SHOJIRO KAMEIKE

<無差別級トーナメント決勝/5分3R>
荒東‟怪獣キラー”英貴(日本)
Def.1R4分52秒 by KO
ハシモト・ブランドン(ブラジル)

オーソドックスの両者がローで探り合う。リーチで上回るブランドンが右ローを繰り出すと、荒東が左インローを返す。さらに左インローから右カーフキックを狙う荒東に対し、ブランドンは右ストレートで対抗する。やや距離が遠い荒東のパンチはブランドンの顔面に届かず。しかしブランドンの左ジャブを食らいながら、右ストレートなど後続打は全てブロッキングしている。

静かな展開は、1R後半に突然動いた。荒東のローを受けてブランドンの足が流れ始める。そして右ローを受けてバランスを崩したブランドンに対し、荒東が右フック一閃。この一撃でダウンしたブランドンはダウン、起き上がって組みつくも、荒東がスプロールから潰してパンチを浴びせたところでレフェリーが試合をストップした。

これで無差別級トーナメントを制し、初代グラチャン無差別級王者となった荒東は、改めてRIZIN出撃を宣言した。

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DEEP Grachan Grachan60 MMA MMAPLANET o チハヤフルヅッキーニョス 大搗汰晟

【Grachan60】トーナメント開催中のフェザー級をかき回すか、ヅッキーニョスが大搗を腕十字で下す

【写真】グラチャン、グラジエーター、DEEP大阪大会で活躍中のズッキーニョスはこれでMMA戦績6勝1敗に (C)SHOJIRO KAMEIKE

<フェザー級/5分2R>
チハヤフルヅッキーニョス(日本)
Def.1R2分32秒 by 腕十字
大搗汰晟(日本)

共にサウスポー。距離を詰める大搗に対し、ヅッキーニョスが右ロー、右ハイと蹴りを散らす。ヅッキーニョスが右インローを繰り出すと、その打ち終わりに大搗が組みついた。ヅッキーニョスはケージづたいに左へ回って離れる。ワンツーを放ちながら追いかける大搗は、ヅッキーニョスにケージを背負わせ、パンチの連打を浴びせていく。

ここでヅッキーニョスが前に出てボディロックで組みつくが、大搗が内股で切り返した。右腕を枕にしてサイドポジションを奪った大搗は、ヅッキーニョスが下から足を上げて来ると、リフトアップしてスラムで叩きつける。しかし大搗の右肩をロックしていたヅッキーニョスが、ケージに押し込まれながら腕十字へ。

うつ伏せで腕を伸ばされた大搗が起き上がろうとするも、ヅッキーニョスがそのまま切り返して、大搗を仰向けにして腕を伸ばしタップを奪った。

勝利したヅッキーニョスは、現在開催中のフェザー級トーナメントに触れながら、自身がグラチャンのフェザー級をかき回していくと宣言した。

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Grachan Grachan60 MMA MMAPLANET o ミランダ亜廉 中嶋紳乃介

【Grachan60】レスリング出身ミランダが仕切り直しのプロデビュー。TD&トップキープで中嶋に判定勝ち

【写真】爆発力のポテンシャルは感じられたミランダ、どこで爆発させるかは今後の経験次第か (C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分2R>
ミランダ亜廉(日本)
Def.3-0
中嶋紳乃介(日本)

両者は2021年12月の幕張大会で、育成枠マッチで対戦しており、その時は反則決着でミランダが勝利を収めている。中嶋は先んじてプロデビューを果たし、今回の試合がプロ5戦目。ミランダは昨年8月の大阪大会でプロデビューが決まっていたものの、新型コロナウイルス陽性により試合が中止に。この中嶋戦で改めてプロデビューとなる。

試合が始まると、アップライトに構えたミランダが左ジャブを突いてサークリングする。中嶋は右ローでミランダの足を止めにかかるが、ミランダは中嶋のローの打ち終わりにシングルレッグで組みついた。中嶋はスプロールから右腕を差し上げてミランダの体を起こす。ミランダも組み直してケージまでドライブし、両者がケージ際で差し合いから体勢を入れ替え合う展開に。

ケージに背中を着けた中嶋が四つで組み、押し返すとミランダはダブルオーバーフックへ。そこから反り投げで中嶋をマットに叩きつけた。そのままミランダがトップからパウンドと左ヒジを落としていく。中嶋は両足を上げながらミランダの右腕を抱える。するとミランダが中嶋をケージ際まで運んでいった。

ここで中嶋が狙う腕を切り替えて、ミランダの左腕を取って腕十字へ。ミランダの左腕が伸びて極まったかに見えたが、ミランダが体重を掛けて中嶋の腕十字を潰し、そのままケージ際でラウンド終了を待った。

最終回、中嶋の右ローが大きな音を立ててミランダの左足を襲う。ここでもミランダは中嶋のローの打ち終わりに組みつき、ニータップで中嶋に背中を着かせた。またも下から狙っていく中嶋。するとミランダは中嶋を盛り上げ、そのままケージに押し込み揺さぶる。ケージに押し込まれながら三角の態勢に入る中嶋だったが、ここは耐えきれず再びマットに背中を着かされてしまう。

ハーフガードの中嶋をパンチで削るミランダ。セコンドの指示通り強いパウンドを振り落とすものの、中嶋が足を利かせて致命傷を受けない。ミランダは中嶋の足に体重を掛けてトップをキープする。すると中嶋は頭をケージに押し込まれながらミランダの左腕を取って腕十字を仕掛けた。ミランダもこれを潰して、トップをキープしたまま試合を終えた。

裁定は、テイクダウン&トップキープで試合を優勢に進めたミランダがユナニマスの判定で勝利した。

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DEEP Gladiator Grachan KIWAMI MMA MMAPLANET NEXUS o RIZIN Wardog マイケ大浦 修斗 小見川道大 岡本裕士 川中孝浩 手塚基伸 新居すぐる 石黒翔也 芦田崇宏

【Kiwami01】道着戦。勝って当たり前という目が怖い─マイケ大浦×芦田崇宏、岡本裕士×川中孝浩決定

【写真】これで6試合が揃ったことになるのか (C)MMAPLANET

3月19日(日)に千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示場8ホールで開催される極〜KIWAMI〜旗揚げ大会の追加カードが発表されている。

グラチャン、修斗、DEEP、GLADIATOR、Fighting NEXUS、WARDOG-CAGE FIGH、格闘DREAMERSが協力し、実現するJMMA Rookies Cupと合同興行となるケージ使用&ポイント・ノーギグラップリング大会は手塚基伸✖石黒翔也、新居すぐる✖小見川道大、高橋逸樹✖伊集龍皇に加えてエキシビションマッチで村田良蔵✖所英男──全て5分1Rマッチが明らかとなっていた。

今回、ここにスポーツ柔術マッチとして道着マッチ2試合、マイケ大浦×芦田崇宏、岡本裕士×川中孝浩が加わった。


形としてマイケと岡本という柔術家に、BRAVE所属のMMAファイターが挑むことになった。これはもう、下記に記したマイケの言葉のように柔術家として絶対に負けられない試合。と同時に5分間をいう時間を考えると、サブオンリーならサバイブだけを考えるという手段も取れるが、ポイント戦は逃げ道がない。と同時に、勝って当たり前と見られるマイケと岡本にとって、敵は自身のメンタル=焦りという──実は厳しい試合になる可能性もある。

出場4選手がプレスリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

マイケ大浦
「これで負けたら柔術のメンツが立たないので、しっかり極めて柔術の株があがるようにしたい」

芦田崇宏
「今回は記念すべき旗上げ大会に参戦させていただきありがとうございます。対戦相手は日本寝業界のトップ選手だと思いますが、そんなマイケ選手に全力で一本取りに行きます。MMAファイターとして日々進化している僕の戦いを是非観にきて下さい」

岡本裕士
「極〜KIWAMI〜は、“極める”にこだわるプロ興行。極めにこだわる柔術をモットーとしている柔術家として、参戦したい思いがありましたので、今回オファーをいただけて、とても嬉しいです。

川中選手はGRANDの王者。RIZINにも出場しており、対戦できることがすごく楽しみです。川中選手はレスリングベースということで、立技、寝技ともに、アグレッシブな攻防ができればと思います。

やるからには勝ちにいきますが、それ以前に観ている人が面白いと思える試合をしたいと思います。観客の皆さんには、極めるか極められるか、ヒリヒリした緊迫感ある展開を楽しんでいただきたいです。ポイントは全無視してでも、一本を狙いにいきます」

川中孝浩
「僕のキャリア初のグラップリングの試合でとても楽しみです。相手は柔術で実績のある選手ですが攻めまくって一本取りにいきます」

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DEEP Gladiator Grachan MMA MMAPLANET o RIZIN キック サダエ・マヌーフ パンクラス 修斗 村上彩

【DEEP Osaka Impact2023#01】元キック王者・谷岡が平松戦へ。松田亜莉紗のケツバット級パウンドも注目

【写真】本人は当ててセンター返し的だが、見ている側はオーバーフェンスに感じる松田のパウンド (C)MMAPLANET

4月2日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センター大ホールで行われるDEEP OSAKA IMPACT2023#01のラインナップが既に発表されている。

今週日曜=26日にGrachan、3月5日にコロナによりイベントを控えていた修斗公式戦とキックの合体イベント=BORDERが活動再開、26日にはアジア路線を強化するGladiatorが今年2度目のイベント。そして4月1日のRIZINに続き、2日はDEEPが行われる大阪。まさに浪速のMMA、春真っ盛りというなかで、パンクラスと共催という形も少なくなかったDEEP大阪大会が一部制& DEEP単独で取り行われる。


ちょっとした変化を感じる2023年春の大阪MMAシーンのなか、同大会の3回戦は平松翔×谷岡祐樹のバンタム級戦が組まれている。

DEEP KICK60キロ級王座を獲得、初防衛に失敗後に再度同タイトルを手にした谷岡は、初防衛という目的を果たした後に返上しMMAへ。ここまで4勝1敗、2試合連続KO勝ちしている。対する平松は昨年12月に敗れており、昨年8月の大阪大会大阪以来の勝利を目指す。

また女子では2回戦ながらサダエ・マヌーフ×村上彩、そしてデビュー2戦目で長野美香を破った松田亜莉紗が、酒井純玲を戦うストロー級という顔合わせも決まっている。

サダエ・マヌーフと村上は、粘りとキメキメのぶつかり合い。
そして元女子プロ野球選手の松田は、ケツバット級のパウンドをmada by 中蔵隆志のMMAのなかで炸裂させることができるか──デビュー直後から完成度の高さを見せる選手が増えてきたDEEP女子は、キャリア3戦以下でも要注目だ。

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Grachan Grachan60 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ハシモト・ブランドン 大宮優 岩崎正寛 海外 清水俊一 荒東英貴 藤沢彰博

【Grachan60】ハシモト・ブランドンと無差別級T決勝、荒東英貴─02─「『負けたらもっと悔やめ』って」

【写真】まずはトーナメント決勝。その後も気になる怪獣キラーだ (C)GRACHAN

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGRACHAN60で、ハシモト・ブランドンと無差別級トーナメント決勝を争う荒東‟怪獣キラー“英貴のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

タイから帰国してからはパラエストラ大阪を拠点に、チーム吉鷹やカルペディエム芦屋などでも練習を行っているという荒東。その大きな体に秘められたMMAへの熱い想いと、無差別級トーナメントから将来の目標を語ってくれた。

<荒東‟怪獣キラー“英貴インタビューPart.01はコチラから>


――ヨーキーMMAということは、ONEに出場している藤沢彰博選手とも一緒に練習していたのですか。

「そうです。先日タイに行ったのも、彼の試合を見に行ったんですよ。セコンドにも就かせてもらうことになって。その時にプーケットで練習してきました」

――おぉ、そうだったのですね。タイでMMAを始めて、そのままタイでやっていこうとは思っていなかったのでしょうか。

「当時はタイでやっていきたかったです。実はタイにいる時、フルメタル・ドージョーでウィル・チョープと試合が決まったんですよ」

――えっ、それはMMAですか? ウィル・チョープとは体重差がありすぎでは……。

「大会の新鋭とベテランをぶつけるっていうノリだったと思います。するとニックが『ウィル・チョープに勝ったら次はRIZINに出られるよ』と言い始めて。いま考えると、ニックにそんなツテがあるわけもないのに(笑)。その言葉を信じて、僕はタイで仕事も辞めました。すると試合が発表された直後に、コロナ禍になったんですよね。試合もないし、仕事を辞めたためにビザの関係で一時帰国して。その時、MMAをやるなら日本のほうが環境は良いんじゃないかと思いました」

――そこで清水俊一選手に相談して、パラエストラ大阪で練習し始めたわけですね。

「はい。最初は一時帰国だったので『3週間ぐらいしか日本にいないと思うんですけど……』と言って行き始めたのに、もう2年いますね(笑)。そこから格闘技専業でやらせてもらっています」

――コロナ禍のなかで帰国し、格闘技専業でやっていくことに不安はなかったのですか。

「タイにいて専業でやるよりは――と思いました。もともと現地ではビザの規定がコロコロ変わるし、ビザも無くなったので日本でやっていくほうが良かったです」

――なるほど。もう1点、ヘビー級の体でMMAをやっていくうえで、日本以外は選択肢になかったのでしょうか。日本国内では練習相手を探すのも難しいかと思います。

「その点は、なくはないです。でも結果が出ているから良いかなと思っています。大阪にも強い選手はたくさんいるし、僕が力を使って勝負するタイプではないですからね。僕は自分自身について、体が強いほうではないことが分かっています。だから体や力でぶつからないように戦っていることも、結果につながっているんじゃないですか。それに力の強さでいえば、岩崎さんほど力の強い人はいないですよ」

――カルペディエム芦屋の岩崎正寛代表ですか。

「あの人、バケモンですよ! 僕がヘビー級で戦っていくために、もっと筋力が必要だと言う人もいます。でも僕自身としては、必要なのは岩崎さんのようにフレームや骨格を使う攻撃やと思っています。それは吉鷹先生が教えていただいている、体重移動で打撃の力を生むのも同じですよね。確かにヘビー級やから、ヘビー級の人と練習しないといけないっていう考えも分かります。でも結果が出ているし、『これからも自分が勝つから見といて』っていう気持ちです。アハハハ。

僕が一番気にしているのは、身長差があるために自分のパンチが相手の顔面に届くかで。吉鷹先生は現役の時、身長差のある外国人選手にアッパーを突き上げていましたよね。結局はそういうことで――結局は自分が踏み込むかどうかの話じゃないですか。今のところ困ってはいないし、これからも自分のパンチは当たると思います。

岩崎さんも、そうなんですよね。柔術で海外の強い選手と対戦してきた経験があるから、僕の質問に対してバシッと的確な答えをくれる。僕は今、最高の環境で練習できています」

――同じグラチャンに出ている大宮優選手にインタビューした時、「ライト級では体格が小さいのでフェザー級やバンタム級に転向するつもりはないか」と聞きました。すると「その階級に自分より体格の大きな相手しかいないことが分かっていれば、そのほうがやりやすい」という答えが返ってきました。

「あぁ、その考えはすごく分かります。今回の無差別級トーナメントもそうですけど、自分より背が高い相手がいて、自分より背が低い相手もいたりするほうが困るんですよ(苦笑)。僕はデブのわりには動けるし、バテないほうやと思うので大丈夫です!」

――いわゆる「動けるデブ」というわけですね(笑)。一方、次の試合で対戦するハシモト・ブランドン選手は、身長もリーチもあるヘビー級体型の選手です。

「体格差については、向き合ってみないと分からないところも多いです。でも僕は、ここで足踏みしているわけにはいかないので、持っているものを全部――丁寧に出していきます。丁寧に試合をしながら、行けるところで行きます。いっぱい蹴って、削ったところで相手が組んで来たら潰して、上を取ってから殴ります。それが理想です。ちゃんとMMAをやりますよ。あの……コレは言っていいですかね?」

――はい、もう何でも仰ってください。

「最近、薄い試合をする選手が多くないですか」

――薄い!? どういうことでしょうか。

「僕のプロとしての考え方で、『もっと一つの勝利や一つの敗北に一喜一憂してくれよ』って思います。特に『負けたらもっと悔やめ』って。負けても良い勝負なんて絶対にない。試合に負けてペラペラ言い訳するぐらいやったら、最初から薄い試合するなって思います。

強いか弱いかは結果として、まず試合に対して頑張れよって言いたい。僕はそんな薄い試合はしません。まだそこまで強くないかもしれないけど、ファイターとしての気持ちは誰にも負けていないので。このトーナメントで優勝して、ゆくゆくはONEで試合したいです」

――昨年8月のグラチャン大阪大会で勝利したあと、RIZIN出場をアピールしていましたが、現在の目標はONEなのですか。

「RIZINに出たくない、というわけじゃないんですよ。これは完全に願望ですけど、アジアで日本人の強さを見せたいなと思っています。藤沢の試合で帯同して雰囲気も分かりましたし、何より自分にとって身近なタイやアジアで開催されている大会に出たいです。

やっぱりグラチャンの大阪大会で試合をすると、ずっと応援してくれている人たちが多く見に来てくれるんですよ。その人たちに僕の試合を見せられることが嬉しいです。同じように、ONEタイ大会でバケモノのような選手と戦っている姿を――タイで僕にMMAを始める機会を与えてくれた人たちに見せたいです」

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