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【UFN226】MMAデビューから2年でUFC。戦禍の神、ブノワ・サンドニ「特殊部隊で規律を身につけた」

【写真】何事にも動じないのだろう。そんな表情のサンドニ。取材から2日後には計量も終え、チアゴ・モイゼスと共に156ポンドでパスをしている(C)MMAPLANET

本日2日(土・現地時間)にフランスはパリのエコー・アリーナで開催されるUFN226:UFN ESPN+84「Gane vs Spivak」でブノワ・サンドニがオクタゴン4連勝を賭けて、チアゴ・モイゼスと戦う。
Text by Manabu Takashima

世に名高いフランス軍特殊部隊=スペシャルフォース出身、西アフリカ諸国でテロリストと向き合い、勲章を授与されているサンドニはプロデビューから2年でUFCと契約を果たした。日本ではほぼ無名だが、BRAVE CFからUFCと短期間で濃密なキャリアを重ねてきたサンドニ=戦禍の神に初インタビューを試みた。


――チアゴ・モイゼスと週末に戦います。今の調子を教えてください(※取材は8月30日に行われた)。

「良い調子だよ。トレーニングキャンプは前回の試合が7月1日だったから、当然のように短期間だったけど、何も問題ない。ランカーでウェルラウダ―、凄くやりがいのある相手だ。ウォリアー・ファイトを見せるよ」

──UFCで3勝1敗。通算でも10勝1敗と素晴らしいレコードを持っていますが、まだ日本のMMAファンはブノワのことをほとんど知らないといっても過言でないです。MMAとの出会いを教えてもらえないでしょうか。

「マーシャルアーツを始めたのは8歳の時、柔道を習うようになった。競い合うというよりも、楽しんでいた。ただ続けていく上で、柔道では満ち足りていない自分に気付いたんだ。そんな時、2008年の柔道五輪金メダリストであるサトシ・イシイがMMAに転向した。きっと彼も同じ想いだったように思うんだ。僕自身は19歳まで柔道を続けたけど、ケガも多く、トレーニング内容も同じことを続けていることで、フィジカル的にも十分でなかった。もう一度、心身ともに自分を鍛え直そうとスペシャルフォース(フランス軍最強と謳われる特殊部隊)に入隊したんだ。

最初のミッションでブルキナファソ・マリ国境紛争での任務に就いた。それからも西アフリカで5年間、軍の一員として過ごした。2017年にブラジリアン柔術に出会い、柔道と違い投げ技はなかったけど極めるという部分に惹きつけられた。それこそ、戦いで最も難しい部分だから。投げより、難しいともいえる。そして、如何にも戦っているんだという気持ちになれた。

柔術と出会って、何か人生に張りが出てきてね。2018年にはボクシングに始めた。柔道、柔術の経験があり、ボクシングもやっている。MMAを始めない理由が見つからなかったよ。2018年にMMAの練習を開始して、アマからMMAを戦うようになった。そして4試合を経験して、11月にスペインで開催されたトーナメントで優勝した。アマで4勝0敗、この時にプロMMAファイターになろうと決めたんだ。そんなころ、ヴェノム・チームのトライアウトを行うことを知って、参加した。当時はまだ軍に在籍してMMAの練習をしていたんだけど、ダニエル・ウォハンに認めてもらい『軍生活を終えると、全てテイクケアする』と言われた。2019年1月にチーム・ヴェノムで練習を始め、休暇期間の全てをトレーニングに費やして3月に軍を離れた。

プロMMAに戦ったのは、チームに合流した翌月のLions FCだったよ。それから2年でUFCと契約することできて、今に至る。この短期間で、ここまでできたのはとにかく素晴らしいスタッフに恵まれて、しっかりと練習を続けられた結果だと思う。自分の長所をできるだけ、MMAにいかしたいと思ってトレーニングをしてきた。まだ軍に所属していたけど、

それからの2年間でMMAファイターとして生活し、家族のことも守ることができるようになった。凄く幸運だし、マネージャーにも感謝している。MMAコーチのダニエルは今ではウォハリン・エリートチームを創り、しっかりとボクシングのトレーニングも積んできた。」

──押忍。しっかりと振り返って頂きありがとうございます。ところでスペシャルフォースにいた経験はMMAにどのように生きていますか。本来は軍での活動とスポーツを比べるべきではないかと思うのですが。

「軍での任務は僕に規律を与えてくれた。そして、知性をもってトレーニングすることを教えてくれたよ。ガムシャラにやっても駄目だ。必要な量を見極め、正しい計画を組み立てる。全ての機器を使いつつ、シンプルに自分を鍛え続ける。そういうことが、できるようになったのはスペシャルフォースにいたからだと思う。

それと試合中、アドレナリンが血中に放出され交感神経が興奮状態になる際に、如何に自分をコントロールできるか。そうだね、そういう風に冷静に戦えるのも軍の経験があったからだと思う。でも、何よりもさっき言った規律を身に着けることができた方が大きいよ。自分がやってきたトレーニングを信じることで、どのような状況でも対応できる。正しいトレーニングをやり切っているから、自分の全てを試合にぶつけることができるんだ」

──さきほど2年でUFCと契約できたという話がありましたが、デビューの年から中東ベースのBRAVE CFで戦い4勝1NCという好成績を収めてステップアップを果たしました。

「だからマネージャーに感謝しているんだ。BRAVE CFで戦ったのもマネージャーの判断だった。パンデミックが起こる前にサインをして、コロナ禍でもBRAVE CFは世界でも最も早い時期に活動を再開した。世界規模で活動して色々なファイターが戦っていて、元UFCファイターとも契約している。そして、あそこで良い試合を見せるとUFCから目もかけられる。

それまではMMAが禁じられていたフランスで、パウンドのない小さな大会で戦っていた。BRAVE CFは世界のトップ3ではないけど、トップ10に入る団体だ。1つの階級に10人から15人の選手がいて、タフな選手も多かった。僕自身はタイトルに挑戦できるランク1位になったタイミングで、UFCとサインできた。BRAVE CFで戦うことで、多くの自信を手にしたよ」

──今週末の試合です。2度目のパリでの試合になりますが、母国で戦うことはどのような気持ちですか。

「何といっても9時間の時差がないことは素晴らしい(笑)。家族、仲間に試合を見てもらえる。フランス人選手、関係者、全てにとって最高の機会だよ」

──では改めてチアゴ・モイゼスの印象を教えてください。

「良い選手だよ、ATT所属で。イスラム・マカチャフやベニール・ダリューシュらトップ15にしか負けていない。彼に勝つことで、僕がトップ15と戦えると証明できる。素晴しい柔術家で、打撃もできるウェルラウンダーだけど、僕もグラウンドでは負けない。寝技になると退屈だと思うファンはまだ多い。でも、僕らの試合はUFCでも最高の寝技の攻防が見られるだろう。だから、しっかりとファイトを見て欲しい」

──ブノワ、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「僕は日本の長い歴史、規律ある歴史を素晴らしいと思っている。そんな日本の皆に、僕の試合を視てもらえるのは嬉しいことだよ。皆に良い試合を見せたい」

■視聴方法(予定)
9月3日(日・日本時間)
午前1時30~UFC FIGHT PASS
午前1時~U-NEXT

■UFN226対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
シリル・ガンヌ(フランス)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオホ(フランス)
ローズ・ナマジュナス(米国)

<ライト級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
チアゴ・モイゼス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア(スイス)
バグジン・ガスコフ(ウズベキスタン)

<フェザー級/5分3R>
ヤニス・ゲムリ(フランス)
ウィリアム・ゴミス(フランス)

<フェザー級/5分3R>
モーガン・シャリエール(フランス)
マノロ・ゼッキーニ(イタリア)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース(フランス)
キャオラン・ローラン(アイルランド)

<ウェルター級/5分3R>
アンジェ・ルーザ(スイス)
リス・マッキー(アイルランド)

<女子バンタム級/5分3R>
ノハ・コーノール(フランス)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
クレイジソン・ホドリゲス(ブラジル)

<140ポンド契約/5分3R>
ザラ・フェアン(フランス)
ジャケリニ・カバウカンチ(ポルトガル)

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Brave CF MMA MMAPLANET o UFC UFC292   コディ・ギブソン ブラッド・カトーナ ボクシング

【UFC292】グリフィン×ボナーに少しフライ✖高山が融合のタフマッチ。カトーナが初の2度目のTUF制覇

<TUF31バンタム級決勝/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
コディ・ギブソン(米国)

互いに2度目のUFC契約を目指すギブソンとカトーナ。後者はBRAVE CF王者から、シーズン27に続き史上初となる2度目のTUF制覇を目指す。打撃の交換から距離が近づくと、クリンチでパンチを入れたカトーナが右ミドルハイを蹴る。ギブソンは右ストレートを伸ばし、ジャブを見せる。カトーナは左インローから右オーバーハンド、ギブソンは右ミドルを蹴る。インローを続けるカトーナは、右ミドルから右ストレートを被弾して、組みに持ち込めない。ギブソンは再び右ストレートを入れたが、ローから左ジャブを被弾する。それでも右を当て、ワンツーのギブソンに左フックをヒットさせたカトーナが右を入れる。

ワンツーで前に出て、クリンチでアッパー、離れて左を当てたギブソンが圧を掛ける。エルボーを返したカトーナ、ギブソンは左ボディストレートと両者がハイペースで動き続ける。スイッチしたギブソンが右を差すが、離れたカトーナが右縦ヒジを繰り出す。互いにダーティボクシングで腹を殴り、カトーナが左フックをヒットさせて時間に。互角、前に出たギブソンが微差を取ったか。

2R、左フックを引き続き入れるカトーナが、左ボディから右をヒットさせダブルレッグへ。切ったギブソンが右をヒットさせ、前に出る。右、左とコンビでなくセパレートしたパンチを入れたギブソンに左フックをカトーナが当てる。近い距離でボディから右フックを打ち込むギブソンが、前に出てボディを2発いれる。カトーナは圧に疲れながら手を出すが、打たれて回る場面が目立つ。

それでもカトーナも右から左をクリーンヒット、スイッチしたギブソンに右ハイを狙う。ギブソンも左ミドルを入れ、右アッパーで前に出る。左手を取られたギブソンが、右を当てる。手数で圧されたカトーナが右を打ちこむと、ギブソンの動きが止まる。もう一発右、ギブソンも右を返すが流れはカトーナに。右を1発、2発と入れて時間となるやカトーナは両手を高々と掲げた。

最終回、ジャブのギブソンにワンツーのコンビを決めたカトーナが左を被弾する。カトーナは左を返し、左回りのなかで左ボディフックを決める。さらに左ローのカトーナに、ギブソンは構えをオーソに戻して右ロングを打ち込む、動きが落ちたと思われたカトーナが左ジャブを返す。オクタゴン中央のクリンチから、離れたギブソンが右アッパー。残り半分、左右に回るカトーナにギブソンが右ストレートを決める。

ギブソンはジャブから右ストレートを当て、さらに右フックを決めるとヒザを突き上げる。カトーナも右を返し、右アッパー、左ボディから再び右アッパーを決める。右目に手をやり下がったギブソンはパンチを纏められながら右を返す。ここからは根性のダーティボクシングと接近戦のパンチの交換、最後はクリンチとなりゼロ距離で両者が拳を振るった。

ある意味TUF01のフォレスト・グリフィン×ステファン・ボナーに、ちょっとしたドン・フライ✖高山善廣戦のスパイスが入った激闘は──3-0でカトーナに凱歌が挙がった。

ギブソンの圧に負けず、手数で劣ってもパンチを効かせて2度目のクリスタルのトロフィーを手にしたカトーナは「故郷に帰ってきたような気持ちだ。どうだい? ボストン!!」と絶叫。さらに「ただタッチしてくると思っていたけど、違った。凄まじかった。コディを全面的に尊敬している。このペースのファイトを皆に楽しんでもらえたかな。スーパーマンは(最終回に)サードギアに入れた。ここから僕のチャンピオン・ストーリーが始まる。本当に家に戻ってきた気分だ。ダブリンで日曜日の朝にUFCを見て、ずっと会場で戦いたいと思って来た。14歳からやってきて、自分がここで戦うレベルにあることは分かっていた。ホント、最高だよ。戦っていて感じる、最高のキャンバスだ」と言葉を続けた。


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Brave CF o UFC フランシスコ・リベラ

UFC292:第4試合・ブラッド・カトーナ vs. コーディ・ギブソン

TUFバンタム級勝戦

今回のTUFはUFC再契約を目指すベテランチーム vs. 初契約を目指すプロスペクトチームの対戦で、ベテランをチャンドラーが、プロスペクトをマクレガーが率いたが、結果として一回戦ではベテランチームの7勝1敗。唯一勝ち上がったリコ・ディスシウロも準決勝でギブソンに敗退し、ベテランしか残っていない。唯一、もともとマクレガーと同門のTUF27ウィナー・カトーナが、一回戦終了後にマクレガーチームに移籍している。

カトーナは史上初の2度目のTUF制覇を狙う(そもそもがルーキーを発掘するプログラムのため、過去のTUFウィナーが再度出場する事自体がまれ)。2018年にTUFフェザー級で出場し優勝したが、本戦ではバンタム級に落とし1勝したものの、メラブ・ドバリシビリとハンター・アジュールに敗れリリース。リリース後はフィーダーショーのBrave CFに出場し、バンタム級王座を獲得している。TUFでは初戦判定勝ち、チーム・マクレガーに移った2戦目は、ティムール・ヴァリエフと対戦してスプリット判定勝ち。31歳。

ギブソンは2014年にUFCと契約し、初戦が今日のメインで防衛戦を行うアルジャメイン・スターリングで判定負け。2戦目は1RKO勝ちしたものの、その後2連敗でリリースされた。それから8年。ローカルイベントで7勝2敗。昨年1月にはレイ・ボーグと対戦し判定負けしたが、同じ元UFCのジョン・ドッドソンやフランシスコ・リベラにも勝利している。TUFでは2戦とも1Rフィニッシュ勝利。35歳。

カトーナはチーム・チャンドラーにいた当初から、他のチームメイトとは馴れ合わず孤立しており、準決勝終了後にはギブソンと口論しているという因縁がある。

ギブソンが間合いを詰めてパンチで出る。出たギブソンにカトーナ右オーバーハンド。両者アグレッシブ。組みに行くカトーナだが、パンチを入れて組ませなかったギブソンギブソンの右がヒット。パンチで出ていく。出たところに組み付こうとしたカトーナだが、ギブソンパンチで引き剥がした。残り1分。出てきたギブソンに右。ホーン。

1R手数でギブソン

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BELLATOR Brave CF Cage Warriors LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC アブドゥルカリーム・アルセルワディ エムラ・ソンメス ジョージ・ハードウィック ハララポス・グリゴリユウ

【DWCS S07Ep02】コンテンダーシリーズ第2週、アルセルワディ×ハードウィックに注目&オーバー30が4人!!

【写真】メインで戦うアルセルワディはBRAVE CFで5勝2敗、LFAで1勝0敗、Fury FCで3勝0敗という戦績を残している(C)LFA

15日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでコンテンダーシリーズの第2週が開催される。
Text by Manabu Takashima

2023年シーズン開幕戦は5人の勝者全員がUFCと契約を果たしたが、その国籍はブラジルが2選手、豪州、米国、ペルーが1人ずつと4カ国に渡っていた。他方、敗者の国籍もブラジル、オーストリア、ポーランド、米国と4カ国だった。

第2週もヨルダン、英国、ブラジル、トルコ、米国、キプロス人ファイターと世界中から選手が集結している。ファイターが集まり、地域差も見られないようになりつつある。


そんな世界レベルで強化されるMMAファイター、メインのライト級で英国Cage Warriorsライト級王者のジョージ・ハードウィックは既にメジャー経験者で、Bellator欧州大会で2勝を挙げている。

対するヨルダンのアブドゥルカリーム・アルセルワディは、BRAVE CFとFury FCのライト級を制している。つまり中東の世界的規模独立団体、北米トップ・フィーダーショーという2つの性格を持つプロモーションで頂点に立っていることになる。

ハードウィックとアルセルワディの両者は、以前ならダイレクトでUFCと契約できていた力の持ち主といっても過言でない。揃ってウェルラウンダーだがハードウィックは打撃、アルセルワディは組みのプレッシャーが強い。

加えて、お互いストライキングの防御が甘いという欠点があるが、3度の敗北(※14勝)全てがKO負けのアルセルワディはやや打たれ弱さが気になるところだ。

コメインの女子ストロー級はUFC本戦では珍しくなくなったブラジル同朋対決となる。第2試合と第3試合にはイボ・アスランとエムラ・ソンメス──連続してトルコ人選手のが出場するのも面白い。とはいえ、この両者の拠点はトルコでなくアスランはオーストリアのウィーン在住で、ソンメスは英国のグレートブリテン・トップチームに所属している。

前者が打撃に課題があるラフな打撃系であるのに対し、後者はレスリングベースで防御ともテイクダウンに強く、打撃とのコンビネーションもそつなくこなすというように、ファイターとしても性格もまるで違う。

オープニングバウトでキャメロン・スマーザーマンと相対するハララポス・グリゴリユウは、今も珍しいキプロス人選手だ。キプロス人ファイターといえばUFCでも活躍したコスタ・フィリッポウが思い出される。グリゴリユウもまたフィリッポウが所属していたセラ・ロンゴMMA=ロンゴ・ワイドマンMMAでトレーニングを積み、CFFCなどでキャリアを積んできた。

前述したヘッドライナーのアルセルワディもダラス在住、つまりこの地域格差の減少はMMA先進国以外のファイターは北米や欧州に拠点を移しているからこその現象ともいる。

なお今大会出場選手──ハイダー・アミルが33歳、ジャナイナ・シウバとエムラ・ソンメス、そしてハララポス・グリゴリユウは31歳と4割のファイターがオーバー30だ。

UFC、Road to UFC、そしてコンテンダーシリーズに伝わる30歳もしくは32歳リミットという暗黙の了解は、「チャンスはあるが、今じゃない」という返答とともに、ファイターやマネージメントサイドの売り込みを断るための便宜上の表現でないとかと勘繰りたくなる。

■視聴方法(予定)
8月16日(水・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS

■ DWCS S07Ep02対戦カード

<ライト級/5分3R>
アブドゥルカリーム・アルセルワディ(ヨルダン)
ジョージ・ハードウィック(英国)

<女子ストロー級/5分3R>
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)
ジャナイナ・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
エムラ・ソンメス(トルコ)

<ライトヘビー級/5分3R>
パウロ・ヘナトJr(ブラジル)
イボ・アスラン(トルコ)

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・スマーザーマン(米国)
ハララポス・グリゴリユウ(キプロス)

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Brave CF BRAVE CF73 Column IMMAF MMA MMAPLANET o   エドゥアルド・モラ クロン・ボーン ザック・マコウスキー フラービオ・ケイロス ホゼ・トーレス ンコシ・ンデベレ

【BRAVE CF73】試合結果 ホゼ・ショーティー・トーレス、バンタム級チャンピオンに@コロンビア

【写真】メインで新バンタム級王者となったホゼ・トーレス。右端は第2試合で勝利したエドガル・トレス=チーム・ショーティーのペルー人ファイターだ(C)BRAVE CF

12日(土・現地時間)、コロンビアのボゴタはエル・コリセオ・サリトレでBRAVE CF73が開催された。

12日(土・現地時間)、コロンビアのボゴタはエル・コリセオ・サリトレでBRAVE CF73が開催される。
Text by Manabu Takashima

IMMAF Pan-American Championshipもファイトウィーク中に行われたBRAVE Pan-American Combat Weekのフィナーレは、ホゼ・トーレスがンコシ・ンデベレとの熱闘を制し、BRAVE CFバンタム級王座に就いてた。

BRAVE CF73
<BRAVE CFバンタム級王座決定戦/5分5R>
○ホゼ・トーレス(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ンコシ・ンデベレ(南アフリカ)
<フライ級/5分3R>
○フラービオ・ケイロス(ブラジル)1R2分03秒
KO
詳細はコチラ
×ザック・マコウスキー(米国)
<スーパーウェルター級/5分3R>
○ルイス・カド(ブラジル)1R2分43秒
ギロチンチョーク
×ウィルケル・レモス(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
○エドゥアルド・モラ(コロンビア)1R1分18秒
KO
詳細はコチラ
×クロン・ボーン(トリニダードトバゴ)
<フェザー級/5分3R>
○ジェフェルソン・ゴメス(コロンビア)2R4分05秒
DQ
×アンドレス・ゴメス(コロンビア)
<ウェルター級/5分3R>
○マウリシオ・オタロラ(コロンビア)3R
判定
×カルロス・ベヨーソ(エルサルバドル)
<フライ級/5分3R>
○エドガル・トレス(ペルー)2R1分16秒
TKO
×カルロス・トロ(コロンビア)
<バンタム級/5分3R>
○ディエゴ・モリーヨ(エクアドル)2R3分40秒
KO
×ガブリエル・ブラ(コロンビア)
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Brave CF BRAVE CF73 MMA MMAPLANET o キック ホゼ・トーレス ンコシ・ンデベレ

【BRAVE CF73】心身ともに限界まで削りあったホゼ・トーレスとンデベレ。新バンタム級王者はトーレスに

<BRAVE CFバンタム級王座決定戦/5分5R>
ホゼ・トーレス(米国)
Def.2-1:49-45.49-47.47-48
ンコシ・ンデベレ(南アフリカ)

サウスポー&長身のンデベレに対し、トーレスは左ローを蹴っていく。ジャブを伸ばし、前蹴りで突き放すンデベレが左ハイを繰り出す。さらにテンカオを放ったンデベレは左ローから再び左ヒザを放ち、右を打って前に出る。ガードの上から素早いワンツー、スリーを見せるンデベレが、トーレスのステップインを外してジャブを打っていく。さらにオーソに構えて右アッパー、首相撲&ヒザを顔面に突き上げる。

圧倒されるトーレスは飛び込んでクリンチへ。逆にンデベレは押し込んで離れると、前蹴りを腹と顔を入れて跳びヒザ、続いて首相撲からヒザ蹴りを決める。テンカオのンデベレに対し、トーレスは足払いを狙い、さらに首投げでテイクダウンを決める。ンデベレは苦も無く立ち上がり、トーレスをケージに押し込んでいく。シングルは切られたンデベレだが、トーレスの左目尻をカットさせ初回を完全に取った。

2R、ンデベレが左ハイ、さらに右アッパーもトーレスは右を返す。右ミドル、左を入れたトーレスだが腹を蹴られ、クリンチでケージに押し込まれる。トーレスはウィザーでヒザを繰り出し、右を差してボディロックを狙う。腰に乗せて投げようとしトーレスだが、耐えたンデベレが押し込む展開が続く。

その先に進めないンデベレに豪快な首投げを決めたトーレスは、スクランブルでギロチンに取って引き込む。タイトに見えたギロチンだが、ほどなくしてンデベレが頭を抜く。ハイガードや頭を引き寄せて攻撃を遮断するトーレスはケージキックからオモプラッタ、さらに腕は抜けるが前転してシングルを狙う。スクランブルとなり首相撲でヒザを見せたンデベレだが、またも首投げで投げられトーレスがラウンドを取り返した。

3R、左フックから前に出るトーレス、疲れが見えるンデベレはヒザを出すが距離を詰められ右を被弾する。ンデベレはアッパーを返すも、右ローを蹴られて一回転。直後に組んでクリンチのンデベレは動きに切れがなく、トーレスが離れる。それでも左を伸ばすンデベレは、右を空振りして姿勢を乱す。首相撲に捕えられたトーレスは逆に、ヒザから崩してギロチンを仕掛ける。ヒザをついたンデベレのバックに回ったトーレス。座った状態のンデベレに足のフックなしでRNCを狙うと、スナップバックの要領で背中をつかせていく。

上体を起こしたンデベレは再びバックに回られ、ついに背中をつけると腕十字に捕えられる。足を絡ませて腕を抜いたンデベレをかぶってヒザを入れたトーレスが、ダブルレッグからワキを潜ってバックに回る。そのままタイムアップを迎え、トーレスがポイントをリードした。

4R、トーレスが右ミドルから左ロー、ンデベレがヒザ蹴りを返す。腹への前蹴りに続き、右をヒットさせたンデベレはジャブを連続で差し込む。さらに左ミドルを入れたンデベレだが、スピードがない。ここで組みを選択したンデベレに対し、トーレスは首相撲から崩しを再び見せる。バランスをキープしたンデベレがケージに押し込み、トーレスのベリートゥベリーからスクランブルへ。スタンドに戻ってもからもンデベレが左腕を差して、ケージにトーレスを押し込む。体力と精神の削り合いのなかで、トーレスがヒザ蹴り。ンデベレが肩パンチを打っていく。

右を差し替えたトーレスはヒザ蹴りを、さらに右を差しあげて払い腰を決める。抑えることはできず、両者立ち上がると力を使ったか、トーレスの動きが落ちる。ンデベレがスピニングバックキックを腹に決め、ダブルレッグへ。ここで時間となった。

最終回、立ってインターバルを過ごしたンデベレが、両手を挙げてボコタのファンを煽る。ロー&ジャブのンデベレはステップを踏むようになり、トーレスの左フックにダブルを合わせる。そのままケージに押し込んだンデベレは、ボディに細かいヒザやパンチを受けて離れる。直後に組みに来たンデベレにヒザを入れて離れたトーレスが、右アッパーにもショートのフックをコンビで返す。

ンデベレのシングルをスプロールし、一気にバックを狙ったトーレスが前方に落とされガードを強いられる。トーレスは一気の三角絞めも、ンデベレは体を押し込み窮屈な姿勢を強いる。トーレスは頭をひきよせ、ヒザをついたンデベレの左腕を伸ばしにかかる。この角度では止まらないが、ンデベレも三角クラッチから頭を抜くことができず、時間は残り30秒に。正対したンデベレに足をフックし直したトーレス、ンデベレがボディにパンチを連打してタイムアップに。

心身共に消耗しながら攻め、そして守った両者は笑顔を浮かべてハグ。初回と4Rがンデベレ、2、3&5Rがトーレスと思われるが──。ケージ中央で1分以上待たされた両者、結果はスプリット判定でトーレスの腰にBRAVE CFバンタム級のベルトが巻かれた。「判定を聞くまで、時間が掛って『どうなっているんだ』と思ったよ。でもテイクダウンをしっかりと取れたし、接戦とは思っていなかった。とにかくベストを尽くした。腕十字もタイトだったし、今日は僕の日だった。バンタム級で挑戦権を得るまで上がってきた選手なら、誰の挑戦でも受ける」とトーレスは話した。


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Brave CF BRAVE CF73 MMA MMAPLANET o   エドゥアルド・モラ クロン・ボーン

【BRAVE CF73】ご当地ファイター=エドゥアルド・モラが、ボーンを右オーバーハンドから連打で倒す

<バンタム級/5分3R>
エドゥアルド・モラ(コロンビア)
Def.1R1分18秒by KO
クロン・ボーン(トリニダードトバゴ)

メインカード出場唯一のコロンビアご当地ファイターのモラに大きな声援が集まる。右を振るって組んだモラが、バックへ。前転するように引き込んだボーンに対し、モラが右のパウンドを落とす。ボーンのスイープ狙いからスクランブルで、試合はスタンドに戻る。 モラのスピニングバックエルボーは当たりが浅い。ここでボーンが右アッパー、離れたモラにヒザを狙う。その刹那、モラの右オーバーハンドがボーンを打ち抜き、動きの止まったところで左右のフックを続ける。レフェリーが割って入り、モラがKO勝ちを決めた。

コロンビア国旗を振りまわした勝者は「このBRAVEという舞台で、ハードに練習してきたことの成果が出た。一つ一つの動きを繰り返してきた。チームの皆に感謝している。フェザー級で戦ったハムサ・コヘージ、次はバンタム級でリベンジしたい」と話した。


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BELLATOR Brave CF BRAVE CF73 News Preview んでべれ ブログ ホゼ・トーレス

【BRAVE CF73】初のコロンビア大会で、ショーティー・トーレスがンデベレとバンタム級王座決定戦

【写真】ようやく実現する一戦。トーレスも、31歳になっている(C)BELLATOR

12日(土・現地時間)、コロンビアのボゴタはエル・コリセオ・サリトレでBRAVE CF73が開催される。
Text by Manabu Takashima

中東バーレーン王国がベースのBRAVE CFにとって初進出となるコロンビア大会は、現地のラテンFCと共同開催で、BRAVE CF73が4試合、Latin FC18が4試合の計9試合の試合が組まれている。また同地ではBRAVE Pan-American Combat Weekが開催中でIMMAF Pan-American Championshipもファイトウィーク中に行われている。


そんなボゴタ大会のメインはブラッド・カトーナの返上で空位となっているバンタム級王座をホゼ・トーレスとンコシ・ンデベレが争う一戦が組まれている。

両者は今年3月のイスラエル大会で対戦予定だったが、イベント自体がキャンセルとなり、4月にスロヴェニア大会で仕切りなおされることとなった。しかし、同大会での対戦も実現せずに3度目の正直として今週末に南米で実現することに。

IMMAF世界王者からTitan FCでフライ級とバンタム級を制し、UFCにステップアップを果たしたショーティー・トーレス。オクタゴン・デビュー戦で現ONE世界ストロー級世界王者ジャレッド・ブルックスと対戦すると、劣勢のなかでブルックスがスラムの自爆で頭部をキャンバスで強打し、動きを止めるとパウンドアウトした。

続くアレックス・ペレス戦でキャリア初黒星を喫したトーレスは、UFCのフライ級廃止路線でバンタム級転向でなくフリーランスを選択した。そして2019年にBRAVE CFと契約し一戦を挟んで、フライ級王座決定Tに挑んだ。

しかし、準々決勝で対戦したショーン・サンテーラの足関節&柔術に苦戦を強いられ痛み分けに。再戦では体重オーバーとなり、結果としてバンタム級転向を決めた。その後ブレイン・オロドリコール、イッザデニ・アル・デルバニを下し、バンタム級王座決定戦を戦う権利を得たトーレスに対し、ンデベレはプロキャリアの全てをBRAVE CFで過ごし6勝1敗のレコードを持つ南アフリカ人ファイターだ。

デビュー当初はフィジカル重視、そして荒い打撃で勝利を重ねていた。その後もフィジカルの強さは維持しつつ、打撃だけでなく組みを重視したスタイルも導入。打撃もパワフルかつテクニカルという部分で成長を見せている。

リーチでトーレスに勝るンデベレだが、懐に飛び込まれての接近戦では5オンスのMMAグローブでブロッキングを駆使するトーレスが有利だ。ただし、拳の届く距離に立ちすぎるトーレスの戦いは方はやはり両刃の剣だ。毎試合のように自らもパンチを被弾しており、ンデベレは近い距離でヒザ蹴りという強烈な武器を備えている。

組みからテイクダウンという選択をしなくなったトーレスを、ンデベレのヒザが打ち抜く可能性も高い。加えてトーレスが接近戦だけでなくとも、レスリングを融合させた戦い方に回帰していなければ、その近い距離で戦うまでにダメージを蓄積し、ンデベレの大砲の標的になることも大いにあり得るだろう。

■視聴方法(予定)
8月13日(日・日本時間)
午前9時00分~ DAZN

■ BRAVE CF73対戦カード

<BRAVE CFバンタム級王座決定戦/5分5R>
ホゼ・トーレス(米国)
ンコシ・ンデベレ(南アフリカ)

<フライ級/5分3R>
ザック・マコウスキー(米国)
フラービオ・ケイロス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エドゥアルド・モラ(コロンビア)
クロン・ボーン(トリニダードトバゴ)

<女子ストロー級/5分3R>
エイディ・マシアス(エクアドル)
ヤスメリ・アラケ(ヴェネズエラ)

<スーパーウェルター級/5分3R>
ルイス・カド(ブラジル)
ウィルケル・レモス(ブラジル)

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【Bellator298】バルゾラ×ベイツ他、プレリミのバンタム級4試合出場選手の戦績はトータル114勝28敗!!!

【写真】バルゾラがベイツと対戦するなど、上から下までガッツリぶっこんで来た感のあるスーフォールズ大会だ(C)BELLATOR

11日(金・現地時間)、サウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでBellator298「Storley vs Ward」が開催される。
Text by Manabu Takashima

メインはウェルター級=元暫定王者ローガン・ストーリー×ブレナン・ワードの実力者対決。コメインのライトヘビー級=ヴァレンティン・モルドフスキー×スティーブ・モウリー戦は、去年の8月に同所で組まれアイポークでノーコンテストとなった一戦の再戦だ。

ビッグネームではないが、実力が保証されたファイターがぶつかり合う上位2カードを筆頭に、今大会は15試合がラインアップされており、昨年大会よりも3試合も多い。さらにプレリミ12試合に、実力者たちの名前が並んでいるのが特徴的だ。


そんなアンダーカード、ライト級では8勝2敗のウラジミール・トコフが、7勝1敗のブラジリアン=ジャイロ・バシェコと対戦し、英国キック界からMMAに転じ多彩な蹴り技を駆使するアルファー・デイヴィスも出場している。

フェザー級ではデビューから8連勝中のルーカス・ブレナンが、これも7勝1敗のブラジル人ファイター=ヴェヴェウ・アルメイダと相対する。

さらに濃いのがバンタム級だ。エンリケ・バルゾラ×ジェイロン・ベイツ、レアンドロ・イーゴ×ニキータ・ミハイロフとメインカードで組まれていてもおかしくないマッチアップに加えて、キャリア14勝1敗――ACA、BRAVE CFからEagle FCを経てサークルケージ初陣を迎えるカスム・カスムノフ、そしてJangle Fightバンタム級王者マルシルリー・アウベスもプロモーション・デビュー戦に挑む。カムスノフとマルシルリーは、それぞれジョシュ・ヒル、ジャレル・ホッジと対戦する。

この4試合のバンタム級戦出場の8選手のレコードを合計すると、114勝28敗となる。元UFCファイターのバルゾラが7敗、Bellatorタイトルコンテンダーのイーゴが6敗、WSOFで世界王座挑戦経験のあるヒルがで5敗と、メジャーで活躍してきた3選手の敗北数の合計が18、つまり残りの5選手は計10敗しか経験していない。筋金の入りの新顔をこの位置で登用する贅沢なプレリミであることは間違いない。

さらには第2試合でアンドリュー・トリオロとMMAデビュー戦を戦うジョーダン・オリヴァーはフォークスタイルとフリースタイルで米国を代表するレスラーだ。

オクラホマ州立大時代にNCAAを2度制し、準優勝が1度。卒業後はフリーに転じ、USオープンで優勝1度&銀メダルを3度獲得している。東京五輪では米国最終予選を勝ち抜いたものの、世界最終予選は5位に終わり出場を逃した。

その後も世界選手権予選に出るなど、不屈の精神を持ってマットに上がり続けてきたジョーダンは、33歳を迎えた今年の3月にBellatorとサインし、前述したように今大会で初陣を戦う。

鳴り物入りの転向組ジョーダンや、カスム・カスムノフとマルシルリー・アウベスというロシアとブラジルからのニューカマーをプレリミで歴戦の勇士と戦わせる。Bellator配下ファイターの棚卸と品評会を同時に行う――という穿った見方はすべきではないのか。それほどまでの実力者がプレリミに出場する今大会、濃密なロングラン興行となりそうだ。

■視聴方法(予定)
8月12日(土)
午前7時00分~ U-NEXT

■ Bellator298対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ローガン・ストーリー(米国)
ブレナン・ワード(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
スティーブ・モウリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(米国)
アーロン・ジェフリー(カナダ)

<フェザー級/5分3R>
ジェイムス・ギャラガー(アイルランド)
ジェイムス・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
シドニー・アウトロー(米国)
イスラム・マメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ヴェベウ・アルメイダ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エンリケ・バルゾラ(ペルー)
ジェイロン・ベイツ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジアナ・アフサラゴワ(ロシア)
ジャスティン・キッシュ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ウラジミール・トコフ(ロシア)
ジェイロ・パシェコ(ブラジル)

<女子フェザー級/5分3R>
ダイアナ・シウバ(ブラジル)
エカテリーナ・シャカロワ(ウクライナ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリバン・コーリー(米国)
ハムザ・サリーム(米国)

<ライト級/5分3R>
アルフィー・デイヴィス(英国)
アーロン・クルーズ(米国)

<バンタム級/5分3R>
レアンドロ・イーゴ(ブラジル)
ニキータ・ミハイロフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ジョシュ・ヒル(カナダ)
カスム・カスモフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ジェレル・ホッジ(米国)
マルシルリー・アウベス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・オリヴァー(米国)
アンドリュー・トリオロ(米国)

<フェザー級/5分3R>
マイケル・ブロックフーズ(米国)
イライ・メフォード(米国)

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【UFC ESPN50】アザット・マスクンに続き、アス・アルマバエフ。UFCフライ級にカザフ旋風起こるか!?

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.2R3分11秒by RNC
オーデ・オズボーン(米国)

M-1王者からBRAVE CFのフライ級で活躍したアルマバエフが、オズボーンを相手にオクタゴン初陣に挑む。まず右カーフを蹴ったアルマバエフが左右に動き、サウスポーのオズボーンに右カーフをもう一度見せる。左ローのオズボーンに対し、アルマバエフが右オーバーハンドを繰り出す。続く右オーバーハンドから、シングルレッグでオズボーンをテイクダウンしたアルマバエフが右のパンチを入れる。

このままトップキープがアルマバエフのスタイルだが、UFCではどのようなファイトを見せるか。ガードの中でエルボー、パウンドを落とすアルマバエフに対しオズボーンが三角絞め、腕十字を狙う仕草を見せる。アルマバエフは対処して、ガードの中に留まり鉄槌、パンチを落とす展開が続く。と、一気にパスを決めたアルマバエフはサイドで抑えてエルボーを振り下ろす。シングルからスクランブル狙いのオズボーンに対し、アルマバエフは得意のペルヴィアンネクタイをセットしたが時間となった。

2R、テイクダウン狙いを警戒するオズボーンは、右ハイで上体を反らされた直後のシングルレッグをケージを使って耐えて、離れる。アルマバエフのハイに右を合わせて行ったオズボーンは、スピニングバックキックからのシングルもかわす。しっかりとアルマバエフの動きを研究しているように見えたオズボーンだが、続くテイクダウン狙いではボディロック&大内刈りで倒される。スクランブルでバックに回ったアルマバエフは、両足をフックして寝技に持ち込むと、RNCへ。アゴの上からの絞めを防いだオズボーンを後方から殴り、もう一度RNCをセットしたアルマバエフがタップを奪った。キャリア14勝目(※2敗)をオクタゴンで挙げたアルマバエフ、カザフスタンからアザット・マクスンに続き、怖いフライ級ファイターが現れた。

「UFC、俺はフライ級のニュースターだ」と勝者は英語で話した。


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