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【RTU ASIA2022】クルムアリ戦前の風間敏臣─02─「全部が無くなったところに、一つの光が射した」

【写真】独特の空気感がある風間とのインタビューだった(C)MMAPLANET

9日(木・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode01でクルムアリ・マイマイティトゥハティと戦う風間敏臣インタビュー後編。

独特の雰囲気を持つ風間は、Road to UFCの話があるなかPOUNDSTROMで齋藤奨司と戦いKO負けを喫した。目の前が真っ暗になったのは、Road to UFCへの道が途絶えたからではなく、その一つの敗北が重荷になるからだった。

それでも手にした出場のチャンス、初戦の相手クルムアリ・マイマイティトゥハティに勝てば対戦が有力視される中村倫也について風間が話を訊いた。

<風間敏臣インタビューPart.01はコチラから>


──再び風間敏臣不機嫌説の繰り返しになってしまうのですが、POUNDSTORMの齋藤奨司戦では記者会見、計量での険しい表情がひと際目立っていました。

「アハハハハハ」

──全く笑顔を見せないばかりか、表情が緩むことが一切なかったです。あのときは齋藤選手に対して、対戦相手として不満があったのでしょうか。大きな箱の注目された大会で、上を食うカードを欲していたとか。

「いや、齋藤選手と戦うことにメチャクチャ集中していました。キャリアの差はあったかと思いましたけど、そこは本当に気にしていなかったです。Road to UFCの話もきいていましたけど、そこすらそっちのけで齋藤選手と戦うことだけに集中していました。彼を倒すためだけに練習していましたし」

──次の話があるので、こんなところで負けていられるかと先を見ていたところがあったのかと邪推していました。

「それは本当になくて、めちゃくちゃ齋藤選手と戦うことに集中していたので会見の時とかも凄く緊張感があったんです」

──では2Rに跳びヒザで負けたというのは、油断がなかった分だけ余計に悔しいのではないですか。

「もうショックどころじゃないです。アハハハハ」

──Road to UFCに行けないと考えて、ショックだったのではなくて。

「僕、MMAではデビュー戦で負けています。自分のなかであの負けが重荷になっています。それも分かっていたから……MMAって人生の奪い合いで、あの1敗で自分の目の前が真っ暗になって何も見えなくなりました。もう更地状態です」

──そのなかでRoad to UFCに出られることになった時の気持ちは?

「純粋に嬉しかったです。負けているのに出るのは……とも思わなかったことはないです。でも全部が無くなったところに、一つの光が射してきた。ホント、そういう形でした」

──出るからにはベストを尽くして、勝利をもぎ取ってほしいです。ただし、あのKO負けの後に出て良いのかというのは、正直思いました。いや、今も思っています。MMAは危険だからこそ、危険要素は省かないといけない。MMAは安全第一、ここにブレが生じればこの仕事はできないぐらいでいたつもりです。それが……今回はドクターがOKであればと思っている自分がいました。それだけUFCは日本人から遠かったので。でも、本当はダメだという自覚もしています。

「もちろん検査をして、先生、トレーナー、大沢さんと話しました。ただ、自分はRoad to UFCでなくてもやりたいという気持ちがあったと思います。あの真っ暗ななかで本当に光だったので。『頼むからやらせてください』と大沢さんにお願いしました」

──あの負けを払拭したいということなのでしょうか。

「どうなんでしょうかね。どういう気持ちなのかはちょっと言い表せないですけど、本当にこのオファーは嬉しかったです」

──Road to UFCでなくても、という言葉がありました。やはり風間選手は、今回出場している他の6名の日本人選手と違う感性を持っているようですね。

「自分、UFCって最初から言いたい気持ちはありました。大沢さんからも『やるんだったらUFCを目指せ』と言われていましたし。ただUFCがどれだけのレベルなのか分かっていなかったですし、映像を視ても生で触れていないから分からないです。

目の前にUFCの選手がいるわけでもないから、正直分かんねぇと思っていて。だからUFCという言葉は出さなかったです。出さなかったというより、出せなかった。簡単じゃないってことは分かるんで。自分が強くなれば、上の世界が見えてくる。だから最初からUFCとは思っていなくて、見えたら手を掛ける。そういうこと感覚だったんです」

──そのUFC出場権を争う戦いに挑める機会が訪れたということですね。そこで対戦相手のクルムアリ・マイマイティトゥハティですが……全く舌を噛みそうな名前です。しかも、素性不明の未知数なファイターで。試合映像はチェックできましたか。

「ハイ、中国のサイトで映像を視ました。フィジカルが強い。それが第一印象ですね。散打ベースのようでサイドキックや回し蹴りとか蹴りが多彩です。突発的に出てきたりする感じで。それほど振り回さないけど、パンチはストレートよりフックが多いですね」

──では組み力という部分に関しては?

「めちゃくちゃ強いと思います。ファーストコンタクトの際は、自分が想像しているより強いことを想定しています。ただし5分3Rの試合で、触れるのは1度じゃないので。5分3Rを使って──殺してやろうかと」

──ここまで話を聞く限り、風間選手は自分の思い通りに試合が進まないとイライラしてきた過去があるかと思います。ただし、上にいけば思い通りに戦えないのが当たり前になってくるかと。

「練習のなかでも思い通りにいかないと、熱くなることがあります。だから、そこもコントロールするようにしています。それが試合に出ると、後半にばててしまうので。それは気付いてきたことで、ただし弱点でもあり、強味でもあるかと……」

──なるほど、シュンとなっては勝てないということです。ところで北出さんとプライベートを続けているということですが、他にプロ練習のようなスパーリング練習を出稽古で行うこともあるのですか。

「ハイ。TRI.Hスタジオで上久保さん達と練習させてもらっています。上久保選手は自分が目指すスタイルとは違うのですが、技術は間違いなくて凄くて。吸収できるものは吸収させてもらっています」

──では風間選手が目指すMMA像とは?

「フィニッシュをしないといけないと思っています。どんな試合でもフィニッシュを狙っています。今回のトーナメントでも間違いなく、そうします」

──初戦を勝ってからですが、共に勝てば準決勝は日本人対決──相手は中村倫也選手になります。そこは意識していますか。

「しますね。面白いですよね、中村倫也。へへへへ。POUNDSTORMでメインを張っていた人間と、負けた人間が当たれるのは良いなぁって。もちろん1回戦に勝って、中村倫也にも勝って。POUNDSTROMへの想いも乗せて勝ちたいですね」

──柔術をやってきた風間選手が、中村選手を仕留める自信というのは?

「あります。ただ今のまま、この状態ではソコのイメージは生まれていないです。この試合をしっかりと勝って、9月までに詰めた練習をして──2カ月間で中村倫也を仕留められると思います」

──力強い言葉で気持ちが良いです。ところで今回の試合には関係ないのですが、HEARTSには高橋サブミッション選手が所属しています。グラップリングベースで、MMAを戦う彼の存在は、風間選手にとってどういったものなのでしょうか。

「ただただ、あの子は生き方が上手いなって思います(笑)。競技者として競い合うという意識は良くも悪くもないです。ただ一緒に練習していて、凄く勉強になります。メチャクチャ、グラップリングが強いので。刺激を受けてもいます。色々な人から吸収させてもらっていて、彼もその1人です。面白いですよ、彼(笑)」

■視聴方法(予定)
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~ABEMA格闘Ch

Episode01
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~ABEMA格闘Ch

Episode03
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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【RTU ASIA2022】勝っても笑わない男?! 風間敏臣─01─「思い描いていた人生が、見えてきた」

【写真】目力が強い──風間(C)MMAPLANET

6月9日(木・現地時間)、シンガポールはカレンのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるRoad to UFC ASIA Episode01で風間敏臣がクルムアリ・マイマイティトゥハティと戦う。

柔術家として将来が嘱望されていた風間は、MMA転向を果たすとデビュー戦こそ敗れたものの、その後は9連勝を達成した。しかし、4月のPOUNDSTORMでが齋藤奨司に跳びヒザで敗れる。ここからRoad to UFC出場が決まった風間だが、MMAPLANETでは彼を初インタビューし柔術時代からUFCに転じるまで。そしてRoad to UFC出場に向けて話を聞くと、彼の目指す格闘家像──いやプロ格闘家像が浮き彫りになってきた。


──なかなか取材のタイミングが合わず、風間選手はMMAPLANETでインタビューをさせていただくのは初めてとなります。風間選手といえば柔術からMMAに転向し、その組み技の強さでネオブラ優勝、そして石渡伸太郎選手の引退興行~継承~ではバンタム級ワンナイト4人制T優勝と結果を残してきました。そもそも柔術を始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「高校3年生まで柔道をやっていて、寝技が好きで。柔道で強くなるために、その寝技をもっと強くする。柔道の寝技が強くなるにはどうすれば良いかを調べて、ブラジリアン柔術を知りました。近くに柔術道場がないかを調べると土浦の近くのかすみがうら市にストライプル茨城、自分の家がある水戸にR-BLOODがありました。どちらも見学に行かせてもらったのですが、ストライプル茨城は柔術に特化していたのでお世話になった形です」

──水戸と土浦、まま離れていないですか。

「ハイ。ただ高校が土浦だったので。部活が終わったら5キロぐらい自転車で移動して、柔術をやって。終わったらまた5キロ戻って、駅に自転車を止めて電車で1時間かけて帰宅していました(笑)」

──土浦で柔道をいえば、もうどこの高校が分かりますが、柔道の戦績はどのようなモノだったのですか。

「高校は県でベスト8程度です」

──十分に立派かと思いますが……。

「中学の時は3位だったので、全然大したことないです」

──柔術を学ぶようになった成果を感じることはありましたか。

「あったとは思いますけど、結果では出ていないですね(笑)。だから大学で柔道という考えもなくなり、つくばの自動車整備の専門学校に進み柔術を続けました。柔道よりも柔術の方が得意だなって感覚があったので、得意なことを続けようと思ったんです」

──柔道は生活の糧にできるというか──就職をすることも可能です。一方で柔術はほぼそうはいかない。そういうなかでどのように柔術と向かい合っていたのですか。

「趣味ではなく競技としてやっていました。最初は整備士の資格を取ろうと考えていたのですが、柔術を続けて世界大会とか見えてきて。柔術ですぐに食べていくことはできなくても、世界まで行けば食べていけるというのはザックリとしてですがありました。そこを目指したいと思っていました」

──ではカルペか、IGLOOだと思いませんでしたか(笑)。

「アハハハハ。あのときはまだIGLOOは、それほど出てきていなかったです(笑)。専門学校を卒業するまでストライプル茨城に所属し、それからは兄が川崎に住んでいでパラエストラ川崎に通っていてので、自分も北田(拓也)先生の指導を受けるようになりました」

──そして2018年と2019年にアジア選手権紫帯ライト級優勝を果たしました。それでもMMAに転じたのは?

「2019年のガナビー杯の準決勝で岩本健汰選手と当たった時に足関節を取られて、右足のアキレス腱を切ってしまいました(※試合はパスを決めて勝利し、トーナメント自体優勝を果たした)。それで半年ぐらいかけて直して、右足に関しては足関節対策をメチャクチャしたんです。そうしたらアジアの決勝で、韓国人選手(チョ・デヨン)に左足をストレートフットロックに取られて靭帯を切られました(笑)。『左足はやってねぇよ(笑)』って。また練習できない期間があって、自分のなかでは、柔術での未来が見えなくなっていました。その時に色々と考えて……、相談させてもらった方から『MMAをやってみたら』という風に言ってもらい、この道を進もうと決めました」

──ストライプル茨城の井上和浩代表は元MMAファイター、修斗のトップ選手でした。井上代表からMMAを勧められたことはなかったですか。

「最初の頃にありました。『打撃やれよ』っていう風に。でもストライプルに入門する前から母親から『打撃だけはやらないでほしい』と言われていたので、ずっと断っていました」

──ノーギの方は?

「ノーギも触れていないです。MMAに来るまで一切触れなかったです。柔術を専門的に教えてもらいました。ずっと柔術で行こうと思っていたので。だから、MMAに転向しようと決めるまで、MMAのことを真剣に考えることもなかったです。TVとかでやっているのを本当に一般人として眺めていただけで。選手個人について、興味を持つこともなかったですし」

──なるほどぉ。それでもMMAに転向した際には、風間選手の持つ柔術の技術が生きると思ったのでしょうか。

「う~ん、なると思っていました(笑)」

──ではHERTSで練習をするようになったのは?

「相談させてもらった時に、電車に実家に戻りながらずっと考えて……『やるなら決めてしまおう』と。両親とヒザを詰めて話し『やらせてくれ』と頼みました。母は本当に反対していました。でも父親が説得してくれた感じで。

相談に乗ってくれた方にMMAで行くことを決めたと話した時に、いくつかジムをリストアップしてくれていて。その流れで『一度、HEARTSを見に行こうか』という話になり、初めて大沢さんと話をして……そのままHEARTSに決めました」

──大沢さん、柔術で強い選手がHEARTSに入ったと喜んでいました。

「そうなんですか(笑)」

──その時はどのようなスタイルのMMAファイターになろうと考えていたのですか。

「どういうっていうのはなかったのですが、取りあえずは柔術を生かしていこうと思っていました。ただ練習を始めると、まるで別モノで。全然上手くいかなくて。掴めないですし、下からの攻めって相手が突き放してくると成立しないじゃないですか。1年ぐらいかけて、寝技を修正しました。常にトップゲームを意識して練習するようになりましたね」

──高校時代からやってきた柔術は、トップを取ると生きましたか。

「いえ、生きているのは今ですね。柔術でもトップの練習をしていなかったので、ゼロスタートのような感じでした」

──トップからの攻めすらMMAを始めてから!! それでも短期間で、フィニッシャー振りを発揮するように!!

「そうですね、極めは柔術の時から『極めないと負け』というのはありました。MMAに必要な練習をしてきて、形になってきたので柔術の経験が生きるようになってきたんじゃないかと自分では思っています。柔術時代は引き込んでいたので、レスリングも大沢さんから『一からやれ』と言われて、言葉通り一からやってきましたし」

──道着の練習は今も続けているのですか。

「ハイ。北田先生とプライベートでさせてもらっています。今は柔術の時より、道着の練習でもトップを意識してやっています」

──MMAファイターに道着の練習は有効でしょうか。

「必要だと思います。必ずしも柔術でないといけないかと言われると、そうではないかもしれないです。でもMMAに寝技は含まれているので、MMAにおいて柔術は一つのツールになる……必要な部分だと思います」

──そんな風間選手に一つ、どうしても伺いたいことがありました。

「ハイ」

──Road to ONEぐらいから試合を撮影させてもらってきたのですが、勝っても喜ばない。憮然とした表情ばかりなので、アレはどうしたことかと。今日、初めて話をさせてもらって笑顔が見られてホッとしたほどで(苦笑)。

「アハハハ。笑っていないですか? 試合後はホッとしているのもあるんですけど、自分が思い描いたように戦えなかったからだと思います」

──ネオブラで優勝した時も、怒っているように見えました。

「あの試合はバックを取られて接戦になってしまって……。バックを取り、コントロールして削るという試合がしたかったのに。それがずっと相手に立たれ続けて、コントロールできなくて。結果、自分が削られて。勝っても、全然嬉しくなかったです(苦笑)。負けた時ぐらいの気分で。あの試合は本当に悔しかったです」

──その後の継承バンタム級Tでも優勝しましたが、デビューから今回のRoad to UFC出場が決まるまで、プロMMAファイターとしてどこを目標にしていたのですか。

「格闘家として食べていくというのは、変わらぬ目標です。今はアルバイトをしながら格闘技の練習をしているので、プロ格闘家とは言えないと思っています。とにかく食えるようになりたい。そのなかでRoad to UFCという話をもらって、凄いチャンスだと捉えています。自分が思い描いていた人生が、叶うところが見えてきたので」

──大沢さんから風間選手は戦う団体を問わない。条件の良い大会で戦っていくと伺ったことがありました。

「アハハハハ。そうですね、何て言うのか……ファイトマネーが高いところで戦うっていう風にあからさまに言ったことはないかと思うんですけど(笑)。自分はどこかのチャンピオンになりたいというわけでなく。本当に食うためにMMAを戦うので、少しでも自分の生活が楽になるなら、その条件を出してくれるところで戦います」

──ケージだ、リングだという思想も持たない?

「持たないですね。早く格闘技一本で生活をしたいので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
Episode01
6月9日(木・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode02
6月9日(木・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS
Episode03
6月10日(金・日本時間)
午後3時30分~UFC FIGHT PASS
Episode01
6月10日(金・日本時間)
午後6時30分~UFC FIGHT PASS

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
イー・チャア(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
パラチン(中国)
キ・ウォンビン(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
クルムアリ・マイマイティトゥハティ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
ラマ・スパンディ(インドネシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
チャン・ミンヤン(中国)
トゥコ・タクコス(ウクライナ)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
キム・ミンウ(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
ウォーレン・デルロサリオ(フィリピン)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アイリヤ・ムラトベク(中国)
パワン・マーン・シン(インド)

<フライ級/5分3R>
ショーン・エチェル(豪州)
内田タケル(日本)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
堀内佑馬(日本)
トップノイ・キウラム(タイ)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
宇佐美正パトリック(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
ググン・グスマン(インドネシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ソ・イェダム(韓国)
ジョセフィン・クヌトゥソン(スウェーデン)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
ウリジブレン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
アスクルバイ(中国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
ルー・カイ(中国)
アンガ・ハンス(インドネシア)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
ジェレミア・シレガー(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・アダハー(フィリピン)
キム・ハンソル(韓国)

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MMA MMAPLANET o Poundstorm01 風間敏臣 齋藤奨司

【POUNDSTORM01】コントロールされた1Rから大逆転! 齋藤奨司がカウンターの飛びヒザで風間を沈める

【写真】齋藤が風間のテイクダウンにドンピシャで飛びヒザを当てた(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
齋藤奨司(日本)
Def.2R0分06秒 by KO
風間敏臣(日本)

開始早々、いきなり飛びヒザを仕掛けた齋藤。風間はシングルレッグで組みつき、テイクダウンを奪ってサイドを狙う。相手の左足を抱え込んで抑える風間は、相手のボディにヒザを打ち込む。相手の体を起こしてバックを狙った風間だが、相手に立たれてしまう。しかしすぐに追いかけ、ケージに押し込みながら、さらに引いてグラウンドに戻した。オタツロックの状態から、動く相手の足を取りカーフスライスを狙う風間。回る相手のバックを取り、バックマウントからパンチを打ち込んでいった。

2R、齋藤のパンチのインサイドから風間が右ストレートを着く。さらに風間が体勢を低くして組みつこうとしたところに、齋藤が右の飛びヒザを合わせてKOした。


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【POUNDSTORM01】中村倫也と戦う。アリアンドロ・カエタノ「彼のUFC行きの計画は実行できない」

【写真】渋さ100パーセント、カエタノにも夢があり日本にやってきた(C)MMAPLANET

明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01のメインで中村倫也と対戦するアリアンドロ・カエタノ。

キャリア23勝6敗1分のカエタノは、中村のステッピングボードという役割を背負って来日を果たした。そうでないと、憧れの国で試合をする機会に恵まれなかったからだ。修斗ブラジル王者になっても、北米のビッグプロモーションに進出することができなかった34歳──彼もまたUFCで戦うという夢を捨てきっていない。

夢の潰し合い、その前にカエタノの声を可視化しておきたい。


──最初にムサというニックネームには、どのような意味があるのか教えていただけますか。ブラジル人の友人に尋ねても、分からないということでした。

「ムサはニックネームじゃなくて、セカンドネームなんだ。父親の名前で、ただムサという名前がなぜ父がつけられたかは分からない。ブラジルっぽいだろう?(笑)」

──アハハハ。2週間後に日本で中村倫也選手と戦います(※取材は4月7日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本で試合をできることが、もの凄く嬉しい。海外で戦うことが僕の夢だったからね。日本で戦うことができるなんて、こんな良い機会はない。しかも、大きなイベントだって聞いているから。

ヴァンダレイ・シウバが日本で試合をするのをずっと見ていた。彼と同じような経験ができる。それが本当に嬉しいんだ」

──アリアンドロのことは日本では戦績ぐらいしか伝わっていません。最初に格闘技を始めたのはいつですか。

「何かコンバットスポーツをしたいとずっと思っていたけど、僕が生まれ育った街では柔術アカデミーやMMAジムがなかったんだ。だから2001年に空手を始め、次の年から試合に出るようになった」

──どのような流派の空手だったのですか。

「松濤館空手だよ。今も空手のトレーニングは続けているよ。ムエタイとボクシングもやっているけど、空手は距離の取り方、そのコントロールという部分で僕のMMAで役立っているからね。もちろんMMAを戦うために柔術も修得し、今は黒帯になっている。だからファイトが寝技になっても、全く問題ないよ」

──この試合のためにリオデジャネイロでトレーニングキャンプをしたということですが、普段はどこで練習をしているのでしょうか。

「普段はパラー州の自分のアカデミーで練習していて、試合が決まるとリオにやってきてパラナ・ヴァ―リトゥ―ドで準備をしているよ」

──アリアンドロは既に修斗ブラジルのベルトを持っています。対して中村倫也選手は2勝0敗、MMA経験は2試合しかありません。

「ナカムラのMMAのキャリアが少ないことは、特に何も思うことはないよ。だって東京の大きな大会のメインで戦う選手なんだろう? レスリングで実績も残しているし、良いファイターだ。寝技も強い。

確かに僕には30戦の経験がある。だからといって、何かが変わるわけじゃない。ケージの中に入れば、勝つために戦うだけだよ。そこに戦績の差は関係ないよ」

──では中村選手と戦ううえでアドバンテージはどこにあると考えていますか。

「経験の差かな」

──いや、さっきと言っていることが……(苦笑)。

「ハハハハ。僕のアドバンテージは経験が多いこと。でも、ケージに入れば勝負は50/50だよ。とにかく日本のファンが、また僕の試合を見たいと思うような良い試合がしたい。UFCで戦うことば僕の最大の夢だ。それは全ての選手が思っていることだろう。その前に日本で2、3試合に戦いたいんだ」

──中村選手もUFCで戦うことを目標にしています。アリアンドロに勝って、コンテンダーシリーズに進み──最短距離でUFCにステップアップする。それが彼の計画です。

「気の毒に。僕を対戦相手にしたことで、彼のUFC行きの計画は実行できないよ(笑)。僕はこの試合のために最高の準備をしてきた。だからナカムラにも最高のコンディションでケージに上がってきて欲しい。最高の状態の彼をKO、もしくは一本勝ちするためにも」

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】計量終了 アドレナリンMAX? シュール過ぎた大尊✖パトリックのフェイスオフ

【写真】こんなシュールなフェイスオフはない(C)BELLATOR

23日(土)、東京都渋谷区のEXFGITHで明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の計量が行われた。

正午に本計量、午後1時からセレモニアル計量&フェイスオフが行われ、リカバリー途中のファイター達は第1関門突破のアドレナリン放出が止まることがないのか、一触即発(※特に17日に行われた記者会見で激しい言葉を交換した選手たちは)というムードが続いた。


まず無謀度☆☆の海飛✖鈴木崇矢戦。

鈴木がすぐに近づき海飛も額をぶつける。これで鈴木が両手で海飛の胸を押しのけ非常に厳しい眼つきに。髙谷裕之が苦笑いして、両者を別けて正面からの撮影に向かわせた。

続いて無謀度☆のスソン✖宇佐美秀メイソン戦。

最初から髙谷が割って入りすぐに正面を向かせたが、再び互いに視線を合わせる。と、カナダで暮らしていたメイソンはFワードとビッ〇を連呼。対してスソンも中指を突き立てるるという──気分は既に北米基準のセレモニアル・フェイスオフになった。

第3試合、記者会見の時から険悪な空気がマックスだった無謀度☆☆☆☆☆の狩野優✖中村京一郎戦。

すぐに中村が拳を伸ばして狩野のアゴに触れさせる。狩野の手の払い方に完全に力が入っており、中村が両手で胸板を押す。狩野も右手で胸を突き返し、さらに中村が押し返すという展開に。血気盛ん──かつノリ的な中村に対し、狩野は我慢ならないというマジモードの怒り心頭具合が表情から見て取れた。

第4試合──無謀度は同じく☆☆☆☆☆、男前度も☆☆☆☆☆の岩﨑大河✖三上ヘンリー大智戦。

狩野✖中村のフェイスオフを笑みをたたえて眺めていた三上、岩﨑と揃って無表情でフェイスオフ。互いに他競技で実績を残し、既に格闘技界の社会通念を肌で感じる経験を経てこの場に立っているだけあって、大人のフェイオフを見せていた。

マックス・ザ・ボディ✖オーディンの無謀度☆☆☆☆☆のFighters Battle Audition最終選考の締めの一番。

両者揃って視線をそれさずも、それ以上のアクションはなくフェイスオフから正面を向き撮影となった。

第2部はエフェヴィガ雄志、齋藤奨司、河名マストがグンター・カルンダ、風間敏臣、山本健斗デリカットというキャリアで上回る選手に対するチャレンジマッチ。

エフェとグンターというのも相当にエグいマッチアップだ。エフェはキャリア2戦目、自分のペースで戦えている時と、そうでないときの動きの差は大きい。それも当然のことだが、フィジカルで圧しきれないと予想されるだけに、厳しい戦いになることが予想される。

本来はよりキャリアのある選手との試合が臨みであっただろう風間は、この日も会見と同様に愛想がなく我が道を行く空気を身にまとっていた。

フェイスオフ後に齋藤が差し出した手を握る返さえないばかりか、その行為にすら何も注意を払っていない様子であった。

他方、河名の凄まじさはこの試合がチャレンジマッチに感じられないことだ。

健斗デリカットを相手に、打撃という部分は相当にチャレンジングな一戦ではあるが、デリカットとしても組まれて嫌な試合になる。つまりキャリアの差云々でなく、技術をベースとした勝負論がこの試合に存在している。

セレモニアル計量とフェイスオフの間にも、選手の感情や信条が伝わって来ていたが、ある意味──頭抜けていたのがコメインの大尊伸光✖宇佐美正パトリックだろう。

アキラ100%の笑いを取りいれた大尊だが、慎重にスタンバっている姿が河名✖デリカット戦から計量会場では確認されており、ウィットネスの髙谷が笑いを我慢できない状況に陥ってしまう。

フェイスオフでは蝶ネクタイと銀の皿で股間を隠した大尊に詰め寄るパトリック。何かあってはならぬと、髙谷だけでなく和田良覚レフェリーが懸命にパトリックを制する。

マイクで「俺にメンチ切っているんで、ボコボコにしてやろうと思います」と凄む大尊のシュールさにも、パトリックは「自分は仕事するだけですね。以上です」と一言。

公開計量終了後にパトリックは「マジでムカついていました。明日は絶対に倒します」と完全にスイッチが入っていた。

そして、修斗ブラジル王者アリアンドロ・カエタノを迎え撃つ中村倫也のメインイベント。この両者も含め全出場選手が本計量、1度目のチェックで体重を落としていたそうだ。

「日本にはミッションをやり切るために来た。明日、完遂する」とカエタノが話し、中村は「たくさんの支えがあってここまで来れました。世界イチ我慢強く、感謝の心を持っている民族の日本人としての誇りを持って明日は戦います」とコメントした。

その中村、セレモニアル計量時には殆どリカバリーがされていないように見えたが、既に2キロは戻っていたようで明日はどれだけ体が膨らんでいるのか。そこも世界標準に達しているかをケージの中で確認したい。

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】全対戦カード決定。一触即発、狩野優×中村京一郎。中村倫也「ただ自分の試合に集中」

【写真】カエタノ以外の出場選手19名と髙谷裕之、岡見勇信が壇上に勢揃い。これから何が始まるか── (C)MMAPLANET

17日(日)、東京港区のベルサール六本木で1週間後、24日(日)、墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の記者会見が行われた。

中村倫也×アリアンドロ・カエタノ、大尊伸光選手✖宇佐美正パトリック、グンター・カルンダ×エフェヴィガ雄志、風間敏臣✖齋藤奨司、山本健斗デリカット選手✖河名マスト戦の5試合と、FIGHTER BATTLE AUDITION最終選考の外敵としてマックス・ザボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン、海飛と出場が発表されていた今大会。

昨夜の格闘DREAMERS 2ndシーズンの放送最終回をもって、最終選考マッチ=POUNDSTORM出場選手が決まり、上記の5人の外敵と対戦するのは──上の出場選手紹介順に対戦相手を列記すると──オーディン(※高木オーディン祥多)、三上ヘンリー大智、中村京一郎、宇佐美秀メイソン、鈴木崇矢の5名に。

スポーツ、競技性を重視するLDH Martial Artsの格闘技プロジェクトだが、そこは髙谷裕之総監督のいざという時の喧嘩の強さを重視する姿勢が伝播したか、フェイスオフで一触即発の場面も見られた。

第3試合のフェザー級で対戦する狩野と中村が、頭をぶつける勢いでにらみ合い、髙谷に離されても中村がまた距離を詰めていく。

この両者、それぞれマイクで抱負を語る段階でも狩野が「イライラしていうコトないッスね。両国でできることが一つのステイタスなんで。まぁ自分の試合を視てください」と言えば、中村は「僕はプロデビュー戦なんですけど、こんな強い(パンクラス)ランカーの狩野選手と試合を組んでくれてありがとうございます。イライラして言葉ないって言っているんですけど、普通にビビっちゃって何も言うことないと思うので。そうでしょ狩野君」と挑発する。

憮然とした表情で聞き流した狩野に対し、中村は「確かに狩野君、強くて良い選手なんですけど、試合内容は全然面白くないので1試合ぐらい、僕とバチバチやりあって。狩野君の名前上げてあげようかと」とさらに言葉を重ねた。

それそれが意気込みを語った後、質疑応答へ。MMAPLANETが着眼したのは外敵側──世界を目指す同世代で、キャリアを築いてきた狩野と岩﨑だ。デビュー戦の選手を相手にリスクの高いファイトを受けた両者、負ければこれまでの積み上げてきた実績が水泡と化す。そんな2人に「勝てば、プロモーター髙谷裕之にどのような見返りを求めたいか」と問うと、以下のような返答があった。

狩野優
「POUNDSTROMが継続されるんだったら、何回も何回も呼んでもらいたいッスね」

岩﨑大河
「押忍。自分は──この階級は本当に相手がいないので、世界で戦えるように準備していただければなと思います」

この言葉を受け、司会者が髙谷総監督に一言を求めると以下のような返答が聞かれた。

髙谷裕之
「もちろん対戦を受けてくれた皆、あまりメリットのない試合かもしれないです。それを漢気で受けてくれたというのは凄く感じているので。これからもPOUNDSTROMに参戦してもらって、恩を返していきたいと思います」

またデビューから1年も経ず、メインとコ・メインを任された中村とパトリックは、「去年の自分たちと同じ立場で戦う後輩たちに対し──彼らの試合後のファイトとなるが、どのような戦いを見せたいか」という問いへの返答は以下の通りだった。

宇佐美正パトリック
「自分は見本になれるような圧倒的な試合ができたらなと思います。ハイ、以上です」

中村倫也
「特に前の5人については考えていなくて。もう自分がただ試合をすることに集中しているんで。終わった後、リラックスしながら背中を見てもらえればなと思います」

世界に向けた人材育成と世界に負けない格闘技熱の再興を目標に掲げるLDHのプロジェクト、そのなかでDREAMERSでもEXFIGHTでもない──注目株のサバイバルマッチ──という位置づけで齋藤と対戦する風間について──。

「圧倒してフィニッシュします。終わりで~す」という言葉を発した時の彼の雰囲気が、この場に染まらないという殺気に満ちていたことを最後に付け加えたい。

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【POUNDSTORM01】風間敏臣✖齋藤奨司&外敵はマックス・ザ・ボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン&海飛

【写真】風間としては、負けていられないファイトに。一方、齋藤は自己証明の戦いだ(C)MMAPLANET & MATSUNAO KOKUBO

2日(土)、4月24日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の第1部でFIGHTER BATTLE AUDITIONの最終選考を兼ねた5試合で夢を潰しに掛かる外敵5選手と、第2部のJ-MMAの新鋭マッチ1試合が発表された。

決定カードは風間敏臣✖齋藤奨司のバンタム級マッチだ。風間は2020年に柔術からMMAに転じ、その柔術力に加えてレスリング&スクランブルでも着実という表現以上に、成長の跡を見せる9勝1敗の注目株だ。

現在、パンクラス・バンタム級戦線でランク1位と文字通りのホープが、修斗2勝1敗の格闘DREAMERS出身の齋藤を迎え撃つ形のファイトといっても良いだろう。


昨年のネオブラ優勝、今年の1月にはDEEP興行=石渡伸太郎引退興行「漢塾~継承~」で実施されたバンタム級Tを2試合連続初回一本勝ちで制した風間にとって、齋藤戦はキャリアップの契機とはならない、勝つしかないファイトといえる。LDHが手掛ける舞台で、今後に向けて名前を売るしか旨味の無い試合といっても過言でない。

対して学生ボクシングからキックを経てMMAに転じた齋藤には大きなチャンスであると同時に、同期DREAMERSといえる中村倫也や宇佐美正パトリックと同じ日に両国の舞台に立つことになる。

EXFIGHTでなくFight Farmを選んだ──POUNDSTORM発起人の髙谷裕之の選手育成裏LDH martial arts版といえる──齋藤。自身が苦手とする部分で、若い選手のなかで最も力のある風間との戦いは、DREAMERS同期と違う選択をした自身の自己証明の一戦でもある。

加えて外敵として、両国国技館のケージに立つことが発表されたのは以下の5選手だ。

ライト級:マックス・ザ・ボディ
ミドル級:岩﨑大河
フェザー級:狩野優
フェザー級:スソン
バンタム級:海飛

現在ABEMAで放送中の格闘DREAMERS 2ndシーズンは先週の中継時点で生き残っているのは鈴木崇矢、須藤晃大、藤波勇飛、宇佐美秀メイソン、中村京一郎、高木オーディン祥多、三上ヘンリー大智、松井涼の8選手だ。

今夜の放送分の冒頭先行公開で、須藤がYU-YA、中村が石田拓穂と戦う2試合を含め、生き残っている選手達がPOUNDSTORM =最終選考試合出場を兼ねた三次審査試合に挑むことが明らかとなっている(※1月31日に収録済み)。

8人残っているDREAMERSに対し、本日発表された外敵は5選手。つまり三次審査で3人が脱落となるわけだ。果たして、彼らの夢を摘み取りに来る面々、夢破れる者は誰になるのか。加えて今夜放送分の先行公開第2弾で鈴木が涙し「皆と同じ舞台に立ちたかった」と語るシーンが公開されている。

LDHのMMAプロジェクトは、POUNDSTORMに向け──いよいよ拍車が掛かってきた。

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MMA o RIZIN Shooto   キック ダイキ・ライトイヤー ボクシング 修斗 内田タケル 安藤達也 宮城友一 山田崇太郎 岡田遼 岩本健汰 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 西川大和 関口祐冬 飯田健夫 齋藤奨司

『PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2』試合結果


第9試合 メインイベント 修斗世界バンタム級チャンピオンシップ 5分5R
×岡田 遼(パラエストラ千葉/世界王者)※2度目の防衛戦
○安藤達也(フリー/世界1位、環太平洋2位、元環太平洋王者)
2R 0’53” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※安藤が第12代王者に

第8試合 セミファイナル ウェルター級 5分3R
○西川大和(西川道場/ライト級世界王者)
×山田崇太郎(The Pandemonium/ウェルター級世界3位、環太平洋4位、ZST同級王者)
3R 4’10” 腕ひしぎ十字固め

第7試合 バンタム級 5分3R
○石井逸人(TRIBE TOKYO MMA/世界5位、環太平洋3位)
×石橋佳大(ZEEKジム/世界6位、環太平洋5位、元環太平洋王者)
2R 2’04” 裸絞め

第6試合 バンタム級 5分3R
○後藤丈治(TRIBE TOKYO MMA/世界7位、環太平洋6位)
×ダイキ・ライトイヤー(修斗GYM神戸)
判定3-0 (片岡30-27/豊永29-27/柴田30-26)

第5試合 フライ級 5分3R
○関口祐冬(修斗GYM東京/世界4位)
×宮城友一(キックボクシングDROP/世界5位、元GLADIATORライトフライ級王者)
判定3-0 (豊永30-27/福田29-28/柴田29-28)

第4試合 フェザー級 5分3R
―岩本健汰(ロータス世田谷/世界7位)
―飯田健夫(フリー)
中止 (飯田が体重調整中に体調不良で病院に搬送されたため)

第3試合 バンタム級 5分2R
×Lyo’o[りょう](reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE)
○齋藤奨司(FIGHT FARM)
判定0-3 (福田18-20/片岡18-20/柴田18-20)

第2試合 フライ級 5分2R
×大竹 陽(HAGANE GYM)
○山内 渉(FIGHT FARM)
判定0-3 (福田18-20/片岡18-20/豊永18-20)

第1試合 フライ級 5分2R
○内田タケル(パラエストラ松戸)
×佐々木駿友[はやと](T-GRIP TOKYO)
1R 1’36” 裸絞め

 3月21日に後楽園ホールで開催された『PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.2』試合結果。メインイベントのバンタム級タイトルマッチは安藤達也が岡田遼に2R KO勝ちし新チャンピオンに。西川大和は山田崇太郎に3Rアームバーで勝利しています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#02 キック 総合格闘家 齋藤奨司

【Shooto2022#02】齋藤奨司、絶妙な左足の変化と効果。Lyo’sから3-0の判定勝ちを手にする

<バンタム級/5分2R>
齋藤奨司(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
Lyo’o(日本)

やや腰を落とした構えから、上半身を起こしたし齋藤がローから左ハイを狙う。組まれてヒザを入れた齋藤に対し、Lyo’oが右を振るいながら組んでいく。腕を差した齋藤は、首相撲にも離れる。Lyo’oの前進にカウンターを合わせた齋藤は、前に出てボディを打っていく。Lyo’oは飛びヒザからパンチ、組んでいく。ケージ際で体を入れ替えた間合いを取り直した齋藤が右を当てる。さらに左ヒザからテンカオ、Lyo’oも右ローを蹴ってパンチを伺う。

ロー、蹴りと見せて左ジャブの齋藤だが、Lyo’oがローにカウンターを合わせる。効かされた齋藤が、組みの展開でヒザをボディに連続で突き上げる。Lyo’oのスピニングバックエルボーも組んだ齋藤が離れて右オーバーハンドを伸ばす。ワンツーに右を打ち返したLyo’o──手数&精度で齋藤だったが、パンチで腰が落ちたシーンもありLyo’oが取っていることも十分に考えられる。

最終回、左ミドルの齋藤が、右ローを蹴り込み、ワンツーを伸ばす。スイッチからの蹴りのフェイクの齋藤に対し、Lyo’oが後ろ回し蹴り。さらに飛び込んでダブルレッグへ。シングルに切り替えたLyo’oにヒジを落とす齋藤は、これを効かせて左腕を取ってキムラへ。そのまま腕を制してヒジを続ける。

Lyo’oはボディロックに切り替えて、前方へ崩していく。小外掛けも耐えて離れた齋藤が前蹴り、Lyo’oは左右のフックを打っていく。残り半分、蹴りを見せて右を伸ばし、ジャブを当てた齋藤がボディに繋げる。左足を上げるなど、巧みなフェイクを織り交ぜて手の攻撃につなげる齋藤が、ボディを入れる。

さらに前蹴りから右カーフ、左フックを入れた齋藤は、組まれてもケージにLyo’oを押し込む。最後の1分、組めないLyo’oが前蹴りで突き放され、突っ込むところで右オーバーハンドを打っていく。スピニングバックフィストの空振りにバックを取った齋藤は、打撃戦を選択して左ジャブを入れる。2Rはテイクダウンも許さなかった齋藤が──3-0で判定勝ちを手にした。

「俺はもうボクサーでもキックボクサーでもない」と言いつつ、総合格闘家を嚙んでしまった齋藤は苦笑いを浮かべた。


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【Shooto2022#02】安藤達也の挑戦受ける岡田遼─02─「自分で自分を試す試験です」

【写真】対策練習は、仮想安藤=鶴屋怜とのスパーリングで行ってきた(C)MMAPLANET

21日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2020#02 のメインで安藤達也の挑戦を受ける修斗世界バンタム級チャンピオン岡田遼インタビュー後編。

修斗が格闘家生活の本編と語る岡田。今年いっぱいの活動という区切りをつけたチャンピオンは2度目の防衛戦を「自らの試す試験」と表現した。

<岡田遼インタビューPart.01はコチラから>


──安藤選手は今回アルファメールではなくて、国内で調整しているようですね。

「あぁ、そうなんですか。良い状態で来て欲しいと思います。強い安藤とやりたいです。そうでないとラスベガスまで行った意味がなくなりますし」

──ATTとエクストリーム・クートゥアー、どのような違いがありましたか。

「施設面で充実しているのはATTです。どちらもメガジムですが、ATTは上に宿泊施設があったり、カフェまで揃っています。サウナや水風呂なでも完備されています。ただし、エクストリーム・クートゥアーは同じストリートにUFC PIがあってUFCファイターはエクストリーム・クートゥアーで練習をして、PIに行って飯を食って体のケアができます。そしサプリメントを補充してもらって帰る。それが全て無料でできる。

パーソナルトレーニング、治療もフリー。朝から晩まで三食、選手の体のことを考えられた食事が用意されています」

──ベガス在住の選手でなくても、定期的にボディチェックがあって個々にあったサプリメントの支給を受けるそうですね。

「データが残っていて、何が必要かとか全て教えてもらっていました。そりゃあ、UFCファイターはラスベガスでファイトキャンプをしますよね。これはATTにはないです。めちゃくちゃ充実した保障で、アジアの選手だってラスベガスに行きますよ」

──絶望的な気持ちになってしまいますね……。

「えっ? あぁ、UFCファイターでないと……ですね。それは僕も感じました。この差をどう埋めろっていうんだって(笑)。こんなに手厚いサポート、保障がある。あのアドバンテージは凄まじいです」

──おかしなクスリに手を出すなということだと思うんです。

「そうですね。それもありますよね」

──そういうなかでエクストリーム・クートゥアーで得た手応えというのは?

「何か一つの項目が、ドーンと伸びたということはないです。局面のディティールを詰めていく、そういう地味な作業をしてきました。おさらいですね。特に新しいテクニックを教わって『面白いっ』っていうようなATTの時のようなことはなかったです。

ただ寝技のコーチがジェイク・シールズで、ベーシックなことを丹念に何度も繰り返すんです。そして『ここに隙間がある。もっともっとタイトにしろ』とか言ってもらえて、細かいディティールを詰めてきました。だからATTとは違う意味で、凄く役に立ちました」

──練習して面白い選手はいました。

「なぜか、ずっとパッチー・ミックスがスパーリングパートナーに指名してくれて。週に2回のスパーリングの日は必ずパッチーとスパーをしていました。あの極め、ギロチンはヤバいです。初見だと、やられてしまいます。シングルに入らせて、マルセロチン。あれは元谷君の気持ち、分かりました(笑)。いや、充実していましたね。

ただラスベガスでやってきたからって、どうこうっていう試合じゃないですけどね。今回の試合は」

──その通りですね。

「それに最初に言いましたが、安藤君に勝ちたいとかじゃないんです。やり切りたい、自分を出し切りたい。自分のためだけのモチベーションではもう頑張れなくて。応援してくれる人に喜んで欲しいですし、ずっと僕の試合を見てくれている人に成長しているなって思って欲しい」

──それでも勝利を手にするために、何をしないといけないと思っていますか。

「勝つために……特別にすることではなくて、良いコンディション、良いメンタルで今までやってきたことを出すだけで、勝てると思っています。何も特別なことをする必要はない。100を110にするのではなく、80点以下にならない仕上がりで行こうと思います」

──それで凄く強い岡田遼を見ることができれば、もっと岡田選手の試合が見たくなるのが世の常です。

「本当ですか!!」

──世の常というか、私個人ですね(笑)。今日のスパーリングを見ていても、自分は総合力でMMAを勝つという意見は実はあまり信用していなくて。やはりレスリングが強く、打撃で勝てる人がMMAは強い。そういうなかにおいて、岡田遼は回転しているなと感じました。

「嬉しいです(笑)。それを確認するための試合です。どれくらい試合でできるのか、自分で自分を試す試験です。そして──修斗愛を見せます」

──しっかりとまとめてもらってありがとうございます(笑)。

「アハハハ。鶴屋怜に頭から落とされていますけどね(笑)」

■視聴方法(予定)
3月21日(日)
午後6時30分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■対戦カード

<修斗世界バンタム級王座選手権試合/5分5R>
[王者]岡田遼:61.1キロ
[挑戦者]安藤達也:61.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
西川大和:76.6キロ
山田崇太郎:77.3キロ→77.1キロ

<バンタム級/5分3R>
石井逸人:61.0キロ
石橋佳大:61.2キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.8キロ
ダイキ・ライトイヤー:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:57.0キロ→56.7キロ
宮地友一:56.5キロ

<バンタム級/5分2R>
Lyo’o:61.2キロ
齋藤奨司:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
大竹陽:56.6キロ
山内渉:56.5キロ

<フライ級/5分2R>
内田タケル:56.5キロ
佐々木駿友:56.4キロ

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