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【Pancrase328】佐々木亮太戦へ、清水清隆─02─「格闘技って面白いですよね。毎日学ぶことがある」

【写真】表題の言葉、デビューから14年の清水がこの言葉を口にした。素晴らしすぎる(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPANCRASE328で、佐々木亮太とのパンクラスラストマッチを行う清水清隆のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

インタビュー前編にもあったとおり、今回はパンクラスで戦う最後の試合であり、この一戦で清水がキャリアに終止符を打つわけではない。今後どのような道を選ぶにせよ、今回の佐々木戦の結果と内容次第というところだろう。ただ、自身の言うキャリア終盤でやりたいことは決まっている。悔いを残さない戦い――清水清隆のカウントダウンを見届けてほしい。

<清水清隆インタビューPart.01はコチラから>


――今回の佐々木戦で勝って、もう一度パンクラスのベルトに挑戦したいとは考えなかったでしょうか。

「いや、ないです。ないですね。ここで勝って、いきなりタイトルマッチというのはズルいですから。それに今の状態では、自分にその資格はないです」

――なるほど。通常の試合前のインタビューであれば、前回の敗戦から何か新しく取り入れたことなどを聞いたりします。しかし今回のケースは、それを聞いていいものかどうか……。

「あぁ、去年の5月に負けたあとから、ずっと柔術をやっていたんですよ。週4~5回ぐらい柔術の練習をしていて。今は紫帯で、4月の全日本に出て3位でした(アダルト紫帯ライトフェザー級3位)」

――柔術の練習はどちらで?

「TRIBE TOKYO MMA Northです。もともと柔術メインの支部で、以前から北田(俊亮)さんに柔術を教わっていたんですよ。で、去年の5月に負けたあと、柔術の頻度を増やそうかと思って。すると結構面白くて。柔術って奥が深いですよね。帯が上がっていく仕組みも面白いし、自分がマスターであっても若者と試合ができて楽しいです」

――柔術の試合に出ている間は、それほどMMAの練習はしていなかったのですか。

「MMAも打撃も、それほどはやっていなかったですね。去年の末ぐらいから強めの練習にしてきました。そのなかでも、やっぱり新しく見つかるものがあるんですよね。柔術をやってきて、MMAの練習へ転換させる時に『あぁ、コレやられたことあるわ……』なんて今気づくとか(笑)。打撃でも、こんな打ち方があるのかって。

プロの打撃コーチに教わっていると練習では毎回、目から鱗で。フィジカルトレーニングもそうですし、毎日学ぶことがある。格闘技って面白いですよね。学ぼうと思ったら、死ぬまで学び続けることができるので」

――そう考えると、やり残したこともあるのではないでしょうか。

「やり残したことしかないです(苦笑)。負けて借りを返していない相手もいるし、こういう練習しておけば良かった、とか言い出せばキリがなくて。でも、それが自分の人生であって、そういう人生を選んできたのも自分ですから」

――確かに過去は取り戻せません。全ては「たら・れば」になってしまいます。もちろん佐々木戦後のことは、佐々木戦が終わって考えることかと思います。ただ、キャリアの終盤というなかで、やりたいことなどはあるのでしょうか。

「やっぱり勝って終わりたいですよね――結果を残したい。勝って終わりたい。

佐々木戦のあと、自分が何をするかもまだ分からないです。ただ、MMAのキャリアが負けて終わったら、やっぱり悔いが残るじゃないですか。もちろん次の試合も、どうなるか分からないですよ。負けちゃうかもしれないし、大ケガするかもしれないし、目が見えなくなるかもしれない」

――……。

「それは試合だから、本当に分からないです。だから自己満足ですよ。悔いを残したくない、だから試合をしたい。もうね、あしたのジョーです」

――ジョーのように、真っ白に燃え尽きたいですか。

「はい。これでもかっていう試合をして。燃え尽きて、お腹いっぱいで現役生活を終える。やっていて良かった、そう言える練習と試合をしたいです。そして、笑ってケージから下りたいですね」

――では、その気持ちで迎える次の佐々木戦ですが、今回はパンクラスに出場するにあたり対戦相手の希望は出したのですか。

「そういうのは全然なかったです。対戦してくれるなら誰でも……という感じで。それで佐々木選手が試合をしてくれることになりました。まぁ、よくある『おいしくない相手』っていうパターンですからね。自分はベルトも持っていないし、弱くはないと思うし、かといって強くもないじゃないですか」

――どちらなのですか(笑)。

「アハハハ。辞める人間と続ける人間が戦って、続ける人間のキャリアに傷がついても、おいしくはないですからね。反対の立場だったら、自分はやりたくないかもしれないです(苦笑)。だから佐々木選手が試合を受けてくれて、本当にありがたいです」

――佐々木選手の印象を教えてください。

「真面目で、愚直なファイターですよね。バランスが良い選手で。自分はぶん殴って、蹴っ飛ばして、パウンドで仕留める。そういう試合になると思います。

寝技でやってもいいけど、彼が得意な形の寝技には行きません。この試合で、最近やってきた柔術も生きてくると思います。自分が取られるイメージは全くないですね。この試合、MMAPLANETで速報あるんですか?」

――はい、その予定です。

「じゃあ、清水清隆が1RでKO勝ちって書く準備をしておいてくださいね。よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
7月18日(月・祝)
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE(※第1部)
午後4時30分~ U-NEXT(※第2部)

■ 対戦カード

<ライト級/5分3R>
余勇利(日本)
望月貴史(日本)

<フライ級/5分3R>
水戸邉壮大(日本)
山﨑聖哉(日本)

<2022年ネオブラッドTバンタム級準決勝/5分3R>
田嶋椋(日本)
鬼神光司(日本)

<2022年ネオブラッドTバンタム級準決勝/5分3R>
持田哲兵(日本)
上田祐起(日本)

<2022年ネオブラッドTフライ級準決勝/5分3R>
大野友哉(日本)
伊藤まこと(日本)

<フェザー級暫定王座決定戦/5分5R>
透暉鷹(日本)
亀井晨佑(日本)

<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
佐々木亮太(日本)

<フェザー級/5分3R>
Ryo(日本)
遠藤来生(日本)

<フェザー級/5分3R>
新居すぐる(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<フェザー級/5分3R>
高木凌(日本)
林優作(日本)

<女子フライ級/5分3R>
NØRI(日本)
栗山葵(日本)

<ストロー級KOPC/5分5R>
[王者] 北方大地(日本)
[挑戦者] 山北 渓人(日本)

<ストロー級/5分3R>
八田亮(日本)
野田遼介(日本)

<フェザー級/5分3R>
中田大貴(日本)
内村洋次郎(日本)

<ライト級/5分3R>
葛西和希(日本)
DARANI(日本)

<フライ級/5分3R>
大塚智貴(日本)
前田浩平(日本)

<2022年ネオブラッドTフェザー級準決勝/5分3R>
藤波勇飛(日本)
糸川義人(日本)

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【Pancrase323】計量終了 ロッキー? ロッキー2?? とにかく新境地・川村、ネオブラTが見もの!!

【写真】計量からバンテージを巻いて、気合がはいるロッキー2。素手で殴る感覚をどうMMAで生かすか、楽しみだ(C)PANCRASE

明日12日(日)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrase323の計量が、本日11日(土)に新宿区の新宿サンエービル地下1階会議室で行われた。

メインでヒマラヤンこと中田大貴と対戦するRyoが、フェザー級のリミット65.8キロに対し、66.65キロでオーバーに。5ポンド以内の体重差のため、中田が対戦を受託しキャッチウェイト戦で実施されることとなった。


コ・メインでは4年振りのパンクラス出場となるロッキー川村なのか、川村亮なのか、はたまたロッキー川村2なのか……とにかく川村が荒井勇二と対戦する。

(C)GOKI

ボクシング&キックの印象が強い川村だが、ここ最近──同門の松嶋こよみのスパーリング相手を務めるうちに武術空手に興味を抱き、型、組手から空手の手ほどきを受けているという。

生涯武術の空手を習得するのは短期間では不可能だが、武術の理をMMAに生かすことは可能だ。打ち合い上等、拳で戦うことができる川村だからこそ、その理が生きる領域は多い。川村の打撃に、何か変化があるのか興味深い──Road to 内藤由良、負けられない一戦だ。

また6月に中川皓貴に競り勝った遠藤来生が、同じ関西勢の岩本達彦と対戦する。同階級でキャリア5戦目と4戦目の選手がメインで戦う今大会、岩本はRoad to ONE04で中田にKO負けを喫したものの遠藤とともにヘッドライナーに引けを取っているなど、思うわけがないだろう。それだけに明日の試合では両者とも、結果とインパクトを残すファイトを心掛けるに違いない。

また今大会の注目マッチは本戦だけでなく、ポストリムでも見られる。それがOne of DREAMERSの漆間將生✖高木凌のデビュー戦であり、さらにネオブラTのバンタム級準決&決勝も見逃せない。

特に柔術界で期待された風間敏臣と、DREAMERSの外敵として最終オーディションで現在はプロシューターの齋藤奨司を下した田嶋椋の準決勝は業界内での注目度も高い。それゆえに川北晏生✖小川準也も準決勝をクリアし、決勝で風間✖田嶋戦の勝者を喰う気概に溢れているだろう。ワンナイトTを慎重に戦略を駆使して勝ちあがるのか、あるいは勢いをもって駆けあがるのか──見ものだ。

■視聴方法(予定)
9月12日
午後1時40分~ TIGET LIVE
午後14時00分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■Pancrase323計量結果

<ネオブラッドTバンタム級決勝/5分3R/5分3R>
TBA──
TBA──

<ミドル級/5分3R>
廣野雄大:83.45キロ
佐藤龍汰朗:82.75キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.6キロ
中野剛貴:65.1キロ

<フェザー級/5分3R>
高木凌:65.85キロ
漆間將生:65.45キロ

<ネオブラッドTストロー級準決勝/5分3R>
大塚智貴:52.55キロ
朝日向大貴:52.15キロ

<ネオブラッドTバンタム級準決勝/5分3R>
田嶋椋:61.0キロ
風間敏臣:60.75キロ

<ネオブラッドTバンタム級準決勝/5分3R>
川北晏生:61.05キロ
小川準也:61.35キロ

<フェザー級/5分3R>
中田大貴:65.55キロ
Ryo:66.65キロ

<ミドル級/5分3R>
ロッキー川村2:83.75キロ
荒井勇二:83.25キロ

<ライト級/5分3R>
林源平: 70.1キロ
葛西和希:70.35キロ

<ウェルター級/5分3R>
高木健太:77.3キロ
木下憂朔:77.1キロ

<フェザー級/5分3R>
亀井晨佑:65.55キロ
三宅輝砂:65.95キロ

<フェザー級/5分3R>
岩本達彦:65.85キロ
遠藤来生:65.4キロ

<バンタム級/5分3R>
TSUNE:61.35キロ
平田丈二:61.65キロ

<フライ級/5分3R>
聡-S DATE:56.85キロ
桐山康平:56.9キロ

<ミドル級/5分3R>
内藤由良:83.6キロ
渡部拓馬:82.65キロ

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J-CAGE Pancrase323 ブログ 漆間將生 高木凌

【Pancrase323】夢は続く、パンクラス初陣。漆間將生─02─「仲間たちに置いていかれたくはない」

【写真】自分を貫くことができるか──それが漆間の勝負にもなる(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるPancrase323で、高木凌と対戦する漆間將生のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

格闘DREAMERSでは結果を残すことはできなかったが、そのなかでも漆間は自分のスタイルを見つけたという。パンクラスデビュー戦、そして格闘DREAMERSで苦楽を共にした仲間たちの活躍に、彼は何を思うのか――漆間に訊いた。

<漆間將生インタビューPart.01はコチラから>


――敗戦といえば、格闘DREAMERSの最終選考で、吉村海飛選手に判定負けを喫しました。

「あの試合は、自分の打撃に関して自信をなくしてしまっていたんです」

――なぜ自信を失っていたのですか。

「KRAZY BEEのプロ練に参加すると、相手は強い人ばかりで、自分はやられることが多い。そこで気持ちが折れても頑張って練習に参加していました。でも、やられ続けると『今後プロでやっていけるのだろうか……』と不安になってしまって」

――……。

「もちろん、そのおかげで日に日に技術を覚えて、成長しているのは実感していました。プロ練も、緊張もせずに参加できるようになりました。でも、最終審査では相手もKO率が高くて、自分もまた少し自信がなくなってしまったんです」

――その気持ちが、試合に出てしまったのでしょうか。

「戦略的には『前に出続けて、押し込んで殴り続けろ』と言われていました。その展開を続けて、最後は仕留められればいいと思っていたんですが――。結局は体力的にキツくなり、判定では打撃のダメージを取られてしまったんだと思います。全然、自分の試合ができなかったと思います」

――自分の試合とは?

「打撃を生かした試合です。原口戦と吉永戦を経験して、逆に自分の好きな打撃をもっと伸ばしたいと思いました。そのために、もっとレスリングの練習もしないといけないし、寝技の技術も学んでいかないといけないんですよね」

――今回のパンクラスデビュー戦を迎えるにあたって、自分の打撃を生かす練習はできていますか。

「はい。KRAZY BEEではレスリングを練習する時間も増えています。今はまだできていないですけど、今後は柔術とか、いろんなジムにお邪魔させていただきたいと思っています」

――ファイターとして理想のスタイルを教えてください。

「理想はオールラウンダーです。オールラウンダーの試合をして、最後は打撃で仕留めたいですね。次の試合でも、用意しているものがあります。それを全部出し切りたいです」

――その次の試合についてですが、対戦相手の高木凌選手には、どのような印象を持っていますか。

(C)高木凌はEXFIGHTのアマ試合で、DREAMERSの同門であった齋藤奨司に敗れており、そういう部分で両者とも負けられないという気持ちは強く作用するだろう

「相手のことは、あまり分からないんですけど、パラエストラ八王子の選手とは3回目の対戦なので、またやっつけてやろうと思っています」

――パラエストラ八王子の選手とは、アマチュア時代に2回対戦しているのですね。

「去年9月の東京ケージファイトで、2試合やりました。最初は1試合の出場だったんですけど、2試合やることになって。1試合目はKO勝ち、2試合目はテイクダウンからマウントを奪って、漬け込んで判定勝ちしました」

――では、次の高木選手にはどのような試合展開を考えていますか。

「今回は楽しく試合をしながら、1Rで仕留めたいと思います。5分3Rですけど、判定勝ちではショッパいので。(中村)倫也さんのデビュー戦って、凄かったじゃないですか」

――2R、強烈な左ハイでKO勝ちでした。漆間選手は格闘DREAMERSで契約を勝ち取ることはできませんでしたが、悔しさは感じますか。

「契約できなかったことは悔しいですけど、倫也さんのKO勝ちは本当に嬉しかったです。あれほどの選手と一緒に過ごせたことは、僕にとって誇りですね。一昨日も倫也さんから電話があって、次の試合は見に来てくれると言っていました」

――今も格闘DREMERSの選手との関係は続いているのですね。

「もちろんです。(鈴木)崇矢がEXFIGHTでKO勝ちした試合は、鈴木家で見ていました(笑)」

――鈴木崇矢選手の実家ですか!?

「そうなんですよ(笑)。崇矢とは家族ぐるみの付き合いです。崇矢は弟みたいな存在で、彼も僕のことも応援してくれていますし。今回の試合も決まってすぐ、みんなから連絡が来ました。倫也さんも崇矢も、次の試合を見に来てくれます」

――宇佐美正パトリック選手も、9月20日の修斗でプロデビューが決まりましたね。

「これから、どんどん出てきますよね。ファーストシーズンの仲間が活躍すると、僕も刺激を受けます。仲間たちに置いていかれたくはないですからね」

――なるほど。では、漆間選手の今後の目標を教えてください。

「次の試合がプロ2戦目ですが、気持ちを入れ替えてデビュー戦のつもりで戦います。ここから負けてはいられないので、3連勝、5連勝と勝ち続ければ、大舞台に立つことができると思っています」

――目標としている大舞台とは?

「もうSNSには書いているんですけど、2022年にはRIZINに出たいです。そしてUFCにも出たいです。今はまだ、そんなレベルじゃないことは分かっています。でも勝ち続ければ、いずれ世界に繋がっていくと思うので」

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Interview J-CAGE Pancrase323 ブログ 漆間將生 高木凌

【Pancrase323】夢は続く、パンクラス初陣。漆間將生─01─「EXFIGHTの環境に甘えてしまっていた」

【写真】DREAMERS出演者たちのPOST DREAMERSが、それぞれ始まっている(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のUSENスタジオイーストで開催されるPancrase323で、格闘DREAMERS出身の漆間將生がパンクラス初戦=高木凌戦に挑む。
Text by Shojiro Kameike

昨年パンクラスのプロライセンスを取得し、大阪のMMA大会WARDOGでプロデビュー戦を行ったあと、格闘DREAMERSに参加した漆間。第一次オーディションからその実力者振りが注目されていたが、徐々に調子を落とLDHとの契約を得ることはできなかった。

今回、改めてKRAZY BEE所属としてパンクラスでキャリアの仕切り直しの一戦に臨むことになった漆間が、格闘DREAMERS後、揺れ動いた心境について語ってくれた。


――ABEMA『格闘DREAMERS』を経て、12日にパンクラス出場が決まりました。今回から所属がKRAZY BEEになっているのですね。

「DREAMERSに参加する前は、鹿児島の桂塾というジムにいたのですが、DREMERSが終わってからKRAZY BEEに移籍しました。DREAMERSの時、KRAZY BEEの高橋遼伍さんがEXFIGHTジムの練習に参加されていたことがキッカケです」

――なるほど。

「KRAZY BEEには同じ鹿児島出身の大木良太さんもいらっしゃって、『KRAZY BEEのプロ練にも来なよ』と誘っていただいたんです。僕、もともとKRAZY BEEが好きだったんです。鹿児島時代は、矢地(祐介)選手と同じスパッツを履いて試合に出ていました(笑)」

――それだけ好きだったのですね(笑)。

「そうなんです。DREMERSが終わったあと、髙谷(裕之)さんからは『EXFIGHT所属でやっていかないか?』とお誘いいただいたんですけど、辞退しました」

――その時には、KRAZY BEEへの移籍を決めていたのですか。

「いえ、その時はまだ決めていませんでした。実はDREAMERSが終わったあと、自分の中でモチベーションが下がってしまい、鹿児島に戻って他の仕事をしていたんです」

――……格闘技から離れてしまっていたのですか。

「DREAMERSで、自分は3試合して3連敗でした。最後の試合(最終審査で吉村海飛と対戦して判定負け)は、所属よりも勝ちが欲しくて挑みましたが、判定で負けてしまい……そこで格闘技が嫌いになったというか」

――自分の中でも大きなショックを受けたのですね。

「それで1カ月ぐらい鹿児島にいたのですが、体重が80キロぐらいまで増えてしまって(苦笑)」

――えっ!? もともと通常体重は何キロだったのでしょう?

「60~70キロぐらいです。こんな体になったら、もう格闘技も無理かな……と思いました。それでも周りの人たちは僕のことを応援してくれている。もう一度、その人たちのために頑張りたくて、東京に戻ったんです」

――そこで、KRAZY BEEに入ることを決めたのですか。

「DREAMERSの頃から、EXIFIGHTでのサポートは、ありがたかったです。でもサポートしてもらってばかりだと、自分に甘えが出ると思いました」

――甘え、ですか……。

「DREAMERSの時は、自分でも殻が破れていないように感じたんです。それはEXFIGHTジムという環境のせいではなく、僕がEXFIGHTの環境に甘えてしまっていたんですよね。格闘技をやるからには心機一転、新しい場所で挑戦してみようと思いました」

――なるほど。格闘DREAMERSに参加期間中だった4月にはEXFIGHTのアマチュア大会に出場し、原口伸選手と対戦していますよね。

「原口選手、GrachanでKO勝ちしていましたね。試合の記事は見ました。僕はもともとパンクラスのプロライセンスも得ていて、大阪のWARDOGでもプロの試合を経験していたんですが(2020年1月、岩本ひろしに判定勝ち)、高谷さんには『今のままプロの試合に出ても通用しないよ』と言われていました。

僕としてもレスリングで足りていないところもあるし、プロの試合に出るには不安だったので、EXFIGHTのアマチュアマッチに挑戦させてもらったんです」

――すると、対戦相手は元レスリング全日本王者の原口選手に……。

「岡見(勇信)さんからは、『とっておきの選手を当てたよ』と言われました(苦笑)」

――厳しいですが、そういった試合が漆間選手の育成に必要だったのでしょうね。

「相手がレスリングを生かして寝かせにきても、すぐ立ち上がる自信はありました。でも開始早々、飛び前蹴りを出したら、相手の口に当たって血だらけに……。それを見て、僕も感覚がフワフワになってしまったんです」

――流血に気後れしてしまったのですか。

「相手がパウンドを打ってくるとき、血が落ちてくるんですよね。それで僕も焦ってしまいました。今までそういう展開を経験したことがなかったので……」

――その話を伺って、格闘DREAMERSの一場面を思い出しました。エピソード4の安永吏成戦で、漆間選手が相手の負傷している左足を抱えながら手を離したのを見て、髙谷さんが「優しい奴だ」と言っていましたが……。

「そうなんです。それは良い印象ではなく、悪い印象だと思っています。安永選手とは合宿中に仲良くなり、左足を怪我したのも知っていました。試合中も、相手のケガのことを考えながら戦っていました。それじゃダメなんですよね」

――格闘技の試合では、その行為が優しさだとは限らないですからね。

「地元の友人からは、『東京に行ってから顔つきが優しくなった』と言われます(苦笑)。昔は尖っていたんだと思いますけど、東京ではイチから学ぶわけですし、下の立場から行こうとばかり考えていました。それで優しくなったとか、丸くなったとか言われているんでしょうね」

――格闘DREAMERSを経て、その気持ちは変わったのでしょうか。

「実はもともとバンタム級だったんですけど、原口選手にリベンジするためにフェザー級に上げたんです。原口選手だけでなく、ここまで負けた相手全員に借りを返しますから」

<この項、続く>

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J-CAGE News Pancrase323 TSUNE ブログ 平田丈二 漆間將生 高木凌

【Pancrase323】TSUNE✖平田丈二、存在感アピールの一戦。DREMAERS卒業生=漆間が高木凌と初陣対決

【写真】高木✖漆間、デビュー戦に注目が集まるのは、良いことだ (C)MMAPLANET

9月12日(日)に東京都江東区USENスタジオコーストで開催されるPancrase323の追加カードの週末から続々と決まっている。

まず24日(土)に高木凌✖漆間將生のフェザー級デビュー対決、続いて26日(月)にはバンタム級のTSUNE✖平田丈二戦が発表された。


5月大会で悪夢の4連敗を逃れ、鬼神光司にRNCで一本勝ち──実に2年半ぶりの勝利を挙げたTSUNEが、同大会で福島啓太にKO勝ちした平田丈二との対戦が決まった。

福島のハイキックを受け、動きが止まった刹那の逆転KOを見せた平田と、首を取って勝ち切ったTSUNE。上位勢の動きがないデカゴンのバンタム級戦線で、しっかりと存在感を示したい一戦となる。

デビュー戦対決に挑む漆間は、格闘DREMERSで注目された鹿児島出身の選手だ。第一次オーディションで、体の強さに裏打ちされた力を見せた。しかし、BRAVE所属で昨年の全日本フリー70キロ優勝の原口伸とのアママッチ、最終オーディションではアマパン全日本&DEEP FK優勝の吉村海飛に敗れるなど、期待の高さから組まれた試練で跳ね返すことができず、LDHとの契約は逃した。

しかし、髙谷裕之総監督はその力を認めており、合否を伝える際にも斎藤奨司とともに「力はあるから、プロデビューが決まっている場所でプロとして頑張ってほしい」というエールが送られた。

そのプロデビュー先がパンクラスだ。対戦相手の高木もアマパンクラスで結果を残し、プロ初陣に挑む。格闘DEAMERS絡みでは、4月にEXFIGHTで行われたアママッチで上記の斎藤と戦い敗れている。高木にとって、生涯で1度の新たなる門出となる一戦で、DREAMERS出身者に遅れを取ることはできない。

今大会ではこの他、中田大貴✖Ryo、林源平✖葛西和希、亀井晨佑✖三宅輝砂、岩本達彦✖遠藤来生、川村亮✖荒井勇二が決定しており、バンタム級準決勝=風間敏臣✖田嶋涼戦や、ライト級決勝=グスタン・オムルザオフ✖伊良波心戦などネオブラも注目だ。

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