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Eternal MMA78 MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC アラン・フィルポット イーサン・トーマス オク・レユン ショーン・エッチェル ジャック・ベッカー スティーブ・アーセグ ダヴィッド・ドヴォルザーク デヴィッド・マルチネス パク・ジェヒョン 原口伸 平井総一朗 竹中大地

【Eternal MMA78】2月に続き、UFCウィークに大会開催。猫の目タイトル戦線、ライト級のベッカーに注目

【写真】豪州トップ・フィーダーショーのタイトルラインにあるファイターたちの実力は? (C)ETERNAL MMA

8日(金・現地時間)、これから30後に豪州はシドニーのリバティ・ホールでEternal MMA78が開催される。
Text by Manabu Takashima

Eternal MMAといえばHex FC、BRACEと並び豪州MMA界の登竜門といえるイベントで、今日のイベントも2月の73回大会に続きUFCファイトウィークの金曜日に行われるわけだ。

2月のパース大会では日本の平井総一朗を破ったスティーブ・アーセグがUFCとサインし、6月のオクタゴン初陣でフライ級10位のダヴィッド・ドヴォルザークを破っているが、今大会でもアーセグと同じ青写真を選手だけでなくプロモーションも描いていた。


それがメインのミドル級選手権試合=マット・マイヤース✖ブローガン・アンダーソンの一戦だ。しかし、王者マイヤースがファイトウィークになって負傷欠場が決まり、ブローガンの対戦相手は見つからずメインは消滅──代替ヘッドライナーはバンタム級のジャック・ベッカー✖デヴィッド・マルチネスが務めることに。

ベッカーはかつてHEATに来日し、2勝1敗。5年前の2018年5月にはオク・レユンの持つライト級王座に挑戦も判定負けを喫した過去がある。

ベッカーにとって、この試合は昨年5月にエイデン・アギレラの持つEternal MMAライト級王座に挑むも開始直後にカーフで足を折り、TKO負けを喫して以来の再起戦となる。

そのアギレラを破って、ライト級に王者になったのが今大会でベッカーと対戦するマルチネスだが、マルチネスも既にブレイク・ドネリーにベルトを譲り渡しており無冠だ。

さらにはドネリーも今年の6月にクイラン・サルキルドに敗れ王座陥落──サルキルドは8月のRoad to UFCワンマッチで、パク・ジェヒョンと対戦予定だったが、トーナメント繰り上がりで原口伸と戦ったために、シンガポールで戦う機会は失してしまったファイターだ。

とにかく王座が猫の目のように変わり、王者はUFCを目指すというEternalのライト級戦線だが、日本を知るベッカーがどのようなファイトを見せるのか。実はベッカーは再起戦を日本で戦いたいという意向を持っていたが、Eternalのオファーを受けて母国でのファイトを選択したという話も伝わってくる。

そして、そのベッカーの相手には平井のように日本人ファイターを招聘するプランをEternalも持っていたものの実現はせず、今回はマルチネスと事実上の次期挑戦者決定戦といえるマッチアップが決まった。

日本繋がりでいえばコメインでショーン・エッチェルと戦うアラン・フィルポットは、7年目にVJT大阪大会に来日し、竹中大地に敗れていたファイターだ。その後はONE Warrior Seriesを経て、Eternalに出場もそのONE WSから4連敗中でキャリアの崖っぷちにあるフィルポットだ。

■視聴方法(予定)
9月8日(金・日本時間)、
午後7時00分~UFC Fight Pass

■ Eternal MMA78対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ベッカー(豪州)
デヴィッド・マルチネス(豪州)

<バンタム級/5分3R>
アラン・フィルポット(英国)
ショーン・エッチェル(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ロッド・コスタ(豪州)
イーサン・トーマス(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ジョー・デイヴィス(豪州)
セバスチャン・ショーライ(豪州)

<150ポンド契約/5分3R>
ジョシュ・クーン(豪州)
ジェイムス・マクブライド(英国)

<フライ級/5分3R>
ジョセフ・ラーシニーズ(豪州)
トロイ・フーモ(豪州)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ジュンギョ(韓国)
チョウ・ニエンラ(中国)

<バンタム級/5分3R>
クーパー・スミス(豪州)
ダニエル・ミッチェル(豪州)

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MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2023#05 ボクシング 竹中大地 藤井伸樹

【Shooto2023#05】1~2Rをバックコントロールで制した竹中、藤井の猛攻を振り切り現環太平洋王者を下す

【写真】やはり--大激闘に(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
竹中大地(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
藤井伸樹(日本)

サウスポーの竹中に対し、藤井が左ジャブを繰り出す。竹中は左ミドルを当てる。さらに左ストレートを突き刺し、左ハイへ。藤井は竹中の左ハイをかわす。右フックを振るう竹中は、さらに蹴りを散らした。ここで藤井が組みつくも、竹中が両腕を差し上げて藤井をケージに押し込む。藤井はウィザーで耐える。藤井の右腿に手をかけた竹中が引き回すも、藤井は倒れない。

離れた両者、竹中が左ミドル、左ショートを当てる。藤井も右を返した。竹中の右ジャブが顔面を捉える。藤井の右ストレートも当たっている。距離を詰める藤井にボディロックで組みついた竹中がバックへ。藤井はキムラで竹中の右腕を抑えるも、竹中がそのクラッチを外してバックコントロールからグラウンドに持ち込み、バックマウントの状態で初回を終えた。

2R、藤井がワンツーから距離を詰めていく。竹中が右アッパーを突き上げた。サークリングする竹中に右を浴びせる藤井が、組みついてきた竹中をケージに押し込む。竹中は左腕で藤井の首を取り、ギロチンへ。藤井がサイドに動くと、首を抑えたまま顔面へ右ヒザを突き上げる。嫌がった藤井がヒザを着く。竹中の動きが止まると藤井が立ち上がった。

スタンドでは藤井が打撃で前に出ると、竹中が組みついてバックに回りリフトしてマットに叩きつける。起き上がる藤井のバックに回った竹中は、バックマウントに移行して藤井の体を伸ばしていく。立ち上がる藤井に絡みつく竹中は、藤井のキムラを切ってバックマウントからマウント→バックマウントへ。四の字フックで藤井の動きを止め、RNCを狙うも藤井もクラッチを許さない。凌いだ藤井がスタンドでゾンビ化。右ストレートでグラつかせて竹中をケージに追い込んだ。

最終回、竹中が左ミドルを当てるも、藤井の前進が止まらない。竹中のローを払った藤井が前に出る。パンチを効かせ、ダーティボクシングから右ハイを当てた。明らかに効いている竹中が下がる。藤井も竹中の右ジャブを食らいながら前に出ていく。完全に発動した藤井が、シングルレッグを切られるも右ストレートで竹中の顔面を跳ね上げる。

ケージ際での打ち合いで竹中のパンチを食らった藤井の動きが止まる。すかさず竹中が組んでグラウンドに持ち込む。バックに回る竹中。起き上がる藤井に尻もちを着かせてバックマウントを狙う。ここで藤井がトップを奪った。立ち上がる竹中のバックを奪った。竹中の右目が大きく腫れている。RNCは極められなかったが、立ち上がった竹中を藤井がケージに押し込んでいる。残り30秒で竹中がギロチンで引き込むも、藤井は背中にある竹中の顔面に右ヒジを浴びせ続けた。

裁定はジャッジ3者とも1ポイント差で竹中の勝利を支持。竹中が国内復帰戦を激闘の末に制した。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05   エンゼル☆志穂 オーディン シンディレ・マネンゲラ スソン チャンネル パンクラス ヤックル真吾 上原平 修斗 内藤頌貴 吉成はるか 安芸柊斗 宝珠山桃花 山内渉 新井丈 浜松ヤマト 田中路教 磯部鉄心 竹中大地 結城大樹 藤井伸樹 藤野恵実 関口祐冬

【Shooto2023#05】計量終了 オーディン水抜き6キロ、山内渉は5.5キロ──修斗計量会場よもやま話

【写真】ストロー級頂上決戦。そしてライト級戦線にも影響をおよぼす一番──待ったなし(C)MMAPLANET

明日23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05の公式計量が港区のTHE10KOLで行われた。

メインの修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈×安芸柊斗から、竹中大地のカムバックと藤井伸樹戦。山内渉、スソンという若い力、藤野恵実の初参戦とクリーンヒットの連打という印象が強い今大会。

新人王Tに出場の安芸のチームメイトのCHAN龍が計量会場に姿を見せず、上原平の不戦勝&3P獲得に。

加えて前回が体重超過し、今回は無断で計量を欠席したCHAN龍はインフィニティリールの出場権を剥奪された。


■EXFIGHTではウェルター級、POUNDSTORMではライト級で戦ってきたオーディンが、プロ修斗初参戦はフェザー級=結城大樹戦。計量は65.7キロでパスした。格闘DREAMERSの頃とは全く輪郭も体格も違っており、周囲のファイターや関係者も一見してオーディンと気付かないほど。通常体重から18キロもの減量で、水抜きは脅威の6キロというオーディンが、明日はどこまでリカバリーでき、ファイトする上でアドバンテージになっているのか、見ものだ。

■そのオーディンとDREAMERSの同僚だった山内渉は、オーディンが6キロ水抜きしたことに対して、「ヤバいですね」と言いつつ、彼自身のドライアウトは5.5キロ。いや、体重比でいえばあなたの方が危ないでしょ──という落ちに。

■SUSTAINの坂本一宏代表に「先日のパンクラスで田中路教選手と戦った南アフリカのシンディレ・マネンゲラっていうファイターが、坂本さんと激似で」と伝えると──「知りませんわ。南アフリカの人が、僕に似るなんてあるんですか?」と。ぜひ、その眼光鋭いのに二重のまなこ、そして〇〇ぎわの激似振りをご自身に確認してほしいところだ。

■オープニングファイトに出場する脅威の高校生=根井博登の計量の様子を携帯で撮影していたのが、第7試合のフライ級戦で関口祐冬と対戦する内藤頌貴。計量前、水のなかも体の中のカラカラの状態ながら、まるで我が子の記念写真を撮るような優し気な表情だった内藤は、自身が計量台に乗ると一転して、厳しい顔つきに。いやぁ、ファイターは凄い。

■同様にOPファイトの新人王Tに出場する木下皓介に付き添っていたのは、所属するグランドコアのOBで一昨年までONE JAPANに勤務していた山本龍之介氏。かつて関西&中部のグラップリングシーンで活躍してきた山本氏は、ONE JAPANを離れた後は貿易商となりインド方面で八面六臂の活躍を続けているという。今もMMAの普及に未練がありそうだが、しっかりと地に足をつけた生活をおススメします。

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル


         
■Shooto2023#05計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 新井丈:52.0キロ
[挑戦者] 安芸柊斗:52.0キロ

<バンタム級/5分3R>
藤井伸樹:60.8キロ
竹中大地:61.0キロ

<フライ級/5分3R>
山内渉:56.7キロ
ヤックル真吾:56.5キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内藤頌貴:56.6キロ

<ライト級/5分3R>
結城大樹:65.6キロ
オーディン:65.7キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実:52.0キロ
エンゼル☆志穂:51.8キロ

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花:51.9キロ
吉成はるか:51.9キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
浜松ヤマト:65.6キロ
磯部鉄心:65.8キロ

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平:65.6キロ
CHAN-龍:──キロ

<ストロー級/5分2R>
根井博登:52.0キロ
里見拓磨:51.9キロ

<新人王決定T一回戦フライ級/5分2R>
大石航輔:56.6キロ
木下皓介:56.4キロ

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Shooto Shooto2023#05 チャンネル 修斗 石井逸人 竹中大地 藤井伸樹

【Shooto2023#05】1年9カ月振りの実戦=藤井伸樹戦へ、竹中大地─02─「藤井選手の強さを体感したい」

【写真】ONEのバンタム級では自身よりフィジカルで優れた選手ともしのぎを削って戦ってきた。いきなりとタイトルホルダーとの対戦、そしてノンタイトルというのが今の竹中の修斗での立ち位置。MMAファイターとしての完成度は国内バンタム級で間違いなくトップクラスだ (C)MMAPLANET

23日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で、藤井伸樹と対戦する竹中大地のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2年近く試合から離れていた竹中にとって、藤井戦について具体的な内容はなかなか答えづらかったような。試合前であることはもちろん、それだけファイターにとって2年近いブランクは大きい。しかし、竹中からは試合ができることの喜びと、今後に関する大きな希望は十分に伝わってくる。新たな第一歩を踏めるかどうか重要となる藤井戦について語ってもらった。

<竹中大地インタビューPart.01はコチラから>


――2年近く試合から離れているなか、今回のオファーを受けた時の気持ちを教えてください。

「嬉しかったです。藤井選手との試合が決まったのは1カ月ぐらい前ですけど、もともと修斗で試合を組んでほしいという話をしていて。対戦相手について聞いた時は『藤井選手か!』と思いました」

――それはどういう印象だったのでしょうか。

「藤井選手は今の環太平洋チャンピオンですし、背中がピリッとしました。やっぱりファイターがぬるいことを考えていちゃアカンよなって(笑)」

――「ぬるいこと」とは、藤井選手ほどの強敵との試合になるとは考えていなかったということですか。

「アハハハ。全てサステインさんにお任せしていたので、そこでは考えていませんでした。自分でも『どういうマッチメイクになるんやろう?』と楽しみにしていて。それがいきなり熱い勝負のカードで――自分もそういう戦いをしていかなアカンなと、気持ちが引き締まりましたね」

――竹中選手からプロモーターサイドに希望を出していたわけではないのですね。

「自分からは『試合がしたい』と伝えていただけで、用意された相手と戦う。あとはプロモーターからの提示に『ハイッ』って答えるだけ、っていう状態でした」

――では、対戦相手の藤井選手について印象を教えてください。

「いつも激闘をしていることは知っていて、対戦が決まって改めて藤井選手の試合映像を視ました。視れば視るほど良い選手やなって思いますし、僕も藤井選手の強さを体感してみたいと思いましたね」

――特に昨年11月の石井逸人戦は、これまで以上の大激闘となりました。

「凄かったですよねぇ。自分がああいう展開になった時、どんな動きができるのか。どんな選択をするのかは自分でも楽しみです」

――竹中選手の対応がとても楽しみですね。あの激闘の展開に持ち込ませないのか。それとも激闘の展開になったうえで、藤井選手の上を行こうとするのか……。

「試合前に細かい作戦は言えませんが、まず勝つためにはスクランブルに持ち込ませないことが重要です。でも、そういう試合が成立するのかどうかといえば――難しいですよね。どうしても藤井選手の展開になってくると思います。そこで自分がどう対応するのか。しっかり対応できるように練習を重ねてきました」

――竹中選手も削り合い、競り合いの中で勝つことができ、そしてフィニッシュする選手という印象が強いです。

「もちろん今回も藤井選手を相手にフィニッシュする自信はあります。藤井選手だけでなく、自分の形に持ち込むことができれば誰が相手でもフィニッシュできる。その自信は常にあって。たとえどれだけ藤井選手がゾンビであろうと、打撃にしても寝技にしても自分の形に持ち込み、フィニッシュできる試合だと思っています」

――竹中選手は13勝中3つのKO勝ちと、5つの一本勝ちがあります。フィニッシュ率は高いですが、それだけ仕留めることへの意識が強いのでしょうか。

「難しいところですね。しっかりと手順を踏むからこそ、フィニッシュできるものだと思います。もちろんフィニッシュすることは重要ですけど、それは最初から仕留めに行っているのではなく、結果的にフィニッシュできていることが多くて」

――藤井選手と対戦する場合は、他の試合よりもフルラウンド常に動き続けることを想定しなければいけないと思います。対して竹中選手は2年近く実戦から遠ざかっている。スタミナや試合勘などに不安はないですか。

「そういう不安をかき消すことができるぐらいのトレーニングをしてきたつもりです」

――なるほど。これは先のお話になりますが、国内復帰にあたり、藤井選手に勝ったあとはどのような展開を考えていますか。

「今のところ細かいことは考えていませんが、とにかく国内でどんどん試合をしていきたいです。ONEで試合をしている間も、ずっと日本のバンタム級の試合も視ていました。僕がONEと契約する前と比べたら、大きく変わってきていますよね。特にバンタム級はRIZINでもトーナメントが開催されたりと、修斗だけでなく国内でも一番盛り上がっている階級の一つやと思います。そのなかで自分の力を証明したいです」

――その国内バンタム級で、現時点で竹中選手はどれぐらいの位置にいると思いますか。

「それを自分でも考えてみるんですよ。でも、最初に言ったとおり僕が試合をしていない期間が長すぎて、本当に自分でも分からないです。それが正直な気持ちで――ただ、自分は勝負できるっていう気持ちは持ち続けています。一つ言えるのは、藤井選手に勝てば一気に勝負をかけていきたいですね。今の自分の力がどんなものなのか。それを確かめることができる相手やと思うので」

――全ては藤井戦の内容と結果次第ということですね。

「もし勝負をかけるまでに至らない……もっと自分の力を証明しなければいけない内容だったら、どんどん試合をしていきたいです。いずれにしても、プロモーターが嫌でもオファーしなきゃいけなくなるような試合を見せたいですね」

――ご自身としては、藤井選手を相手にどのような試合を見せたいですか。

「僕はどんな試合になっても大丈夫なように準備しています。自分がコントロールしてフィニッシュする。あるいは、藤井選手が得意とするドロドロの展開になっても僕が競り勝つ。その両方をイメージしています。あとは当日になってみないと分からないので、ファンの方もどうなるか楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
3月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

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【Shooto2023#05】7年4カ月振りの修斗公式戦出場、竹中大地─01─「俺はもっとできるのに――と」

【写真】日本での試合は2021年10月のRoad to ONE05以来、実戦もその時の和田竜光戦以来となる(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05で、竹中大地が藤井伸樹と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

竹中は2016年3月に修斗環太平洋フェザー級(現バンタム級)王座を獲得し、VTJ出場を経て2018年からONEに戦いの場を移していた。その竹中が国内戦線に復帰し、かつて自身が保持していたベルトを現在巻いている藤井と対戦することに。ONEとの契約と試合をしていない期間について訊いていくと、改めて藤井戦への気持ちの高さが見えてきた。


――試合を1週間後に控え(※取材は7月16日に行われた)、すでに追い込みの練習は終えている時期でしょうか。

「そうですね。対人練習は昨日で終えて、あと一週間は調整のみという感じです」

――2021年はONEでバンタム級からフライ級に落としました。ONEフライ級と修斗バンタム級は同じリミットですが、減量は大きく変わってきますか。

「同じリミットでも、今回のほうがメチャクチャ楽ですね。ONEは水抜き禁止なので、どうしても減量というよりダイエットに近くなってしまう部分があります。修斗では水抜きができるので、別モノだと感じています」

――国内復帰にあたって修斗のフライ級に落とそうとは思わなかったのですね(笑)。

「アハハハ、それは難しいです。良いパフォーマンスを出すためには、しっかり食べて、しっかり練習する。バンタム級だと、それができる。もちろんオファーがあれば、フライ級で戦う可能性はゼロじゃないです。それがメリットのある試合というか――やっぱり自分にとって良いパフォーマンスができるバンタム級で、藤井伸樹選手と戦えるのは一番大きいですね」

――直近の試合は2021年10月に行われた、Road to ONEの和田竜光戦です。あれから1年半以上、試合を行っていなかった理由は何だったのでしょうか。

「マッチメイクがうまく嚙み合わなかった――という表現が、一番合っている気がします。僕は試合がしたかったし、ONEからも『試合があるかも』という連絡をもらいながら、結局は実現しなかった。そういう状態が続いてしまっていました」

――コロナ禍の影響もあったかとは思いますが、ONEからオファーがなかったわけではないのですね。

「はい。その間に僕もチョコチョコと怪我をしてしまったりして、うまく噛み合いませんでした。いま考えると、MMAの試合がない時にグラップリングや柔術の試合に出ていても良かったのかな、とは思います。でもそれは結果論であって。

ひとつ言えるのは、よくONEの契約解除期間がどうとか聞きますけど――そういう契約の縛りで試合ができていなかったわけではないです。実際、あと1試合の契約が残っていて、ONEも試合を組んでくれようとしていましたから」

――結果、1試合を残して円満リリースとなったと。ONEではONE Friday Fights(以下、ONE FF)という新ブランド大会が開催されています。試合が組まれるのならば、ルンピニースタジアムのリングでも試合はしたかったですか。

「話を頂ければ、僕はやりたかったです。でもONE FFのオファーはなかったですね。いずれにしても、とにかく僕は2年近く試合をしていないという事実があるだけで」

――その期間は、海外あるいは国内の試合をどのように見ていたのでしょうか。

「俺はもっとできるのに――という気持ちは大きかったです。そもそも2019年11月のユーサップ・サーディラエフ戦(判定負け)から、次のイヴァニウド・デルフィーノ戦(2021年1月、RNCで一本勝ち)まで1年以上空いていて。2020年からここまで2試合しか戦うことができていないんですよね」

――確かにトータルで考えると、3年半で2試合というのは……。

「僕の中でも焦りがありました。選手は試合をしてナンボであって。試合をしないと強くもなれない。試合をしないと、自分の強さや存在を証明できない。そういう焦りはずっと感じています」

――ちょうどその期間に30歳を過ぎました。

「今年で33歳になりましたけど、おかげさまで体は元気です。ダメージが溜まっているわけではないので。めっちゃ心もフレッシュですし、チャンスがもらえるなら――自分より若い選手とも、どんどん戦っていきたいですね」

――試合がなかった期間は、どのように過ごしていたのでしょうか。試合に向けての練習と、普段行う練習は違うものではないかと思います。

「そこが一番難しかったです。どれだけ普段から意識を高く持っていたとしても、普段の練習と、『試合が決まった!』と始める練習は違いますし。今回、藤井選手との試合が決まってから試合に向けた練習を始めると、やっぱり集中力も違いますね。何て言うんやろう……『俺、格闘技やっているな』っていう充実感があります」

――一方、普段の練習で新しく取り組んだことはありますか。

「たくさんあります。この期間に引き出しは増えたと思いますよ。増えた引き出しを、試合で使えるかどうかは、まだ実際にやってみないと分からないです。でも新しいことを試してみるチャンスは多くて。試合前に具体的にどんな技かは言えないですが、それは次の試合を楽しみにしてもらいたいですね」

――繰り返しになってしまうかもしれないですが、それだけ引き出しが増えているからこそ、試合がない期間はモヤモヤしていたのでしょうね。

「モヤモヤしていましたよ。何より現在の自分の実力がどれぐらいなのかが分からなくて。それが今回試合をすることで、今の自分の力がハッキリします。ただ、以前の自分が100やとしたら、今は120や130になっていると思います。2021年の僕と比べても、練習では確実に良くなってきていますから。実戦でどれくらい出せるのか、自分でも楽しみです」

<この項、続く>

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2023#05 VTJ ブログ ヤックル真吾 内藤頌貴 安芸柊斗 山内渉 新井丈 竹中大地 藤井伸樹 藤野恵実 関口祐冬

【Shooto2023#05】7年4カ月振りの竹中大地が藤井伸樹と。安芸、CHAN-龍、里見=阿波シューター揃い踏み

【写真】大会が引き締まるカードが、ここにきて発表された!! (C)MMAPLANET

4日(火)、サステインより23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05に竹中大地が出場し、藤井伸樹と対戦することが発表された。

同大会は5月大会の会場で修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈✖チャレンジャー安芸柊斗、インフィニティリーグ女子ストロー級で修斗初陣となる藤野恵実✖エンゼル☆志穂──など5試合がカード第一弾として明らかとなっていた。

続いて6月23日に山内渉✖ヤックル真吾、関口祐冬✖内藤頌貴のフライ級生き残り合戦と、加藤ケンジ✖スソンのバンタム級、ライト級では格闘DREMAERS出身オーディンの修斗初陣=結城大樹戦と濃密なカード第2弾に、最終カードは元チャンプの凱旋となった。


元環太平洋バンタム級王者の竹中にとってプロ修斗出場は2016年3月以来7年4カ月ぶりとなる。また修斗系イベントでは大阪でのVTJに2017年6月以来、その後は、ONEと契約しアジアを舞台に戦ってきた。

実質1階級上のONEバンタム級ではタイトルコンテンダーのキム・デフォンとレアンドロ・イッサからフィニッシュ勝利を奪うも、マーク・アベラルド戦は優勢に試合を進めながら唇のカットによりドクターストップで敗れ、接戦のユーサップ・サーデュラエフ、フライ級に階級を落とし日本=Road to ONEで戦った和田竜光には共にスプリットで星を落としている。

結果、ONE系の大会では3勝3敗と潜在能力の高さがリザルトに反映できなかった竹中が、心機一転──古巣に戻り、どのような再スタートを切るのか。対戦相手はかつて自身が巻いていたベルトの現在の持ち主である藤井だ。

藤井は石井逸人、齋藤翼、加藤ケンジ、後藤丈治ら修斗バンタム級の現有勢力に勝利しており、この一戦は竹中にとって掴みにくい現在のポジションが明らかとなる戦いといえる。

また本日のプレスリリースではストロー級でパラエストラ千葉の高校生シューター根井博登が、里見拓磨と対戦することも発表されている。

DEEP、パンクラス、修斗と若い力を輩出し続ける鶴屋浩一門。対して里見は徳島のMMA Zジム所属だ。タイトルチャレンジャーの安芸、インフィニティリーグ2023フェザー級出場のCHAN-龍と徳島から3選手が揃い踏み──「ヤットサーヤットサー」が後楽園にこだまするか、要注目だ。

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ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE Only the Brave アンダーソン・シウバ キック キム・ジェウン ジャレッド・ブルックス タン・カイ チャンネル ヨッカイカー・フェアテックス ラスラン・エミルベク ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 竹中大地 箕輪ひろば

【ONE Only the Brave】自己を貫くIQの高さ。ワン・シュオと対戦、和田竜光―01―「意識が少し変わった」

【写真】今回の試合。登場した飛行機の機長の体調不良で日本に戻り、シンガポール入りが1日遅れたそうだ (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、和田竜光がワン・シュオと対戦する。

ONE裁定と自己の意識の隔たり。自分の戦いで勝っていると言い切れる試合で、判定を落とした経験が、誰よりも多い和田が今回の試合にはどのよう意識で挑むのか。

ONEという北米基準のMMAとは違うMMAで戦ううえで、和田の選択は――自分を貫くことと、ファイトIQ高めが比例した話が聞かれた。


――ONE本戦は1年1か月ぶり、10月のRoad to ONEでの竹中大地戦以来の試合となります。オファーはいつ頃ありましたか。

「12月の中旬ぐらいだと思います」

――勝つしかない竹中戦の勝利から、2カ月ほどで試合が決まったということですね。

「そうですね。12月に2人目が生まれまして……」

――おぉ。おめでとうございます!!

「ありがとうございます(笑)。出産があるから、その前後はドタバタしてしまうだろうし年内は試合はできないということは僕の方から伝えさせてもらっていました。僕的には2月という風に思っていたのが、少し早くなったぐらいです」

――ズバリ、ワン・シュオという対戦相手の名前を聞いてピンときましたか。

「えぇと……全然、来ませんでした(苦笑)。オファーを貰った時は、少し考えました。『嫁と相談します』と一旦伝えて。でも『この状況でオファーを貰っているし……やるかぁ』って話したぐらいで、すぐに返事しましたね。まぁ、対戦相手に関係なく誰でもやっていたはずです。

そこからONEで韓国人選手と試合をしている映像を視たのですが、ストライカーでたくさん蹴ってくるので……足とか痛そうだなって(笑)」

――荒いけど、フィジカル・モンスターですよね。

「結構強そうだと思いました。そんなに上手ではないですけど、ONEによくいるタイプの強い選手かと。中国の選手も、ああいう感じの選手が多いですよね。壁を背負ってテイクダウン・ディフェンスが出来て、ガンガン打撃をやってくる」

――そういうファイター、手数は多いという選手との対戦では和田選手は嫌な記憶があるかと思います。

「う~ん、だからといって自分のなかで何を変えるというのはないです。結論として、どんな判定だろうが、自分がやりたいMMAをやる。そこしかなくて。ジャッジのを性格を考えて、手を増やしてバタバタやろうとは思わないです。自分が持っているモノの精度を上げていき、ダメージを与えるということを考えます。と同時に判定になったときに、ポイントが取れる――そういう意識は、以前からしています。スタイルを大きく変えるのではなくて」

――例えばヨッカイカー・フェアテックスは組まれたくなくて、距離をとって手数で判定を取りにいきました。タイプは違っても、ワン・シュオも打撃系です。

「そうですね……こっちが、何か山場を創る。そういうのがONEのジャッジの人は好きですよね。もちろん一本やKOも狙っていますし、そのなかで制圧してダメージを与えることは変わらずやることです。ホント、だから相手がどういう選手だとか気にしていないんですよね。なんとなくイメージをしてはいますが、この相手だからこう戦う、判定がこうだから戦い方を大きく変える。そういうことは余りないですね」

――裁定で優位に立つために、ちょっとしたグラウンドでのパウンド数を増やすなどアジャストはされているとは思いますが、それは練習中から意識することなのでしょうか。判定を有利にするための動きという部分を、普段から取り入れているのか。

「パウンドを強く入れる練習はできないですよね。隙があれば、クリンチ際にパンチを入れたりとかっていう意識は、ここ何年かで練習のなかでも自然とやるようにはなっています。ただ、竹中選手との試合から自分がやりたいことの意識が少し変わったんです」

――おお。それはどういう部分で、ですか。

「これまでやってきたことの延長ではあるのですが、打撃で圧を掛けて反応させる。後手に回らず、ぶつかってもMMAをやる。それが面白くて、ちょっとそっちに偏向していましたけど、ぶつかるときはぶつかる。それは決して、下がらないという意味ではないです。打撃に対する意識、比重を少し高くしようと。人をぶっ飛ばしていないなって思ったので。まぁ結局、やりたいことしか、やりたくない(笑)。そこは変わっていないですね」

――なるほど(笑)。組まれたのではなくて、組ませたように見えました。

「結果、そうなかったかもしれないですね。打撃でプレッシャーをかけていったので、僕の方も自然に組みに行けた。流れのなかで、組めたというのはあります。竹中選手が組みたかったのか、組みたくなかったのかは分からないですけど、こっちの形で組めました。

あの試合に関しては判定が割れましたけど、僕の中では完封だと思っています。ONEルールだと、何もさせていない。バックを取って、振り向かれたけど――あれってマイナスになるのですかね?」

――私が思うには上からの攻撃がなければ、そこまでの流れを一掃するような逆転にはならないかと。

「上から何もさせていない。何も貰っていないので。あの試合のなかで、上を取られても何もさせなければ良いという意識で戦っていました。ONEの判定を考えて、ステイするということを選択して。で、何もされなかったので『俺、完封したで』とは思っています」

<この項、続く>

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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ABEMA MMA ONE ONE Championship ONE Only the Brave アギラン・タニ キック キム・ジェウン ジャレッド・ブルックス ジャン・リーポン ジョシュア・パシオ ゼバスチャン・カデスタム タン・カイ リト・アディワン ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 竹中大地 箕輪ひろば

【ONE Only the Brave】1月28日大会に箕輪、和田、手塚がそろい踏み。キム・ジェウン×タン・カイも!!

【写真】箕輪、和田、手塚が猛者との勝負の一戦へ(C)ONE & MMAPLANET

31日(金・現地時間)、ONE Championshipより1月28日(金・同)に開催されるONE Only the Braveの対戦カードが発表された。

メインカードはキックの暫定世界ヘビー級王座決定戦、さらにメインカードではフェザー級ワールドGP準決勝が2試合を含め立ち技が4試合、MMAは2試合となっている。

そのMMAではフェザー級でキム・ジェウン×タン・カイのフェザー級韓中対決、そしてジャン・リーポン×ルスラン・エミルベクの中国×キルギスのライト級マッチが組まれた。

さらに6試合のプレリミはMMAが4試合で、うち3試合が日本人絡みのカードとなっている。


プレリミメインではストロー級でジャレッド・ブルックスが2度目のONE参戦=箕輪ひろばと戦うという注目カードが組まれた。

当初は11月に決まっていた顔合わせだが、イベントスケジュールの変更により、10月に前倒しされることに箕輪が応じなかった。ブルックスはその10月の試合(※中継は11月)でリト・アディワンを下し、早くもストロー級で3位にランクされている。

4位の箕輪にとって、世界王者ジョシュア・パシオ以上の実力者と見なされるブルックス戦は、キャリア最強の相手とのマッチアップといえる。

またフライ級で和田竜光が、ワン・シュオと戦うことも決まった。

9月のRoad to ONEで竹中大地との国内実力者対決で、しっかりと勝ち切った和田の相手ワンは、Rebel FCバンタム級王者からONEにステップアップし、これがサークルケイジで2戦目となる。明らかにフィジカル・モンスター系のファイターで自らの名と同じ王(ワン)の頂点を目指す――決して、軽く見積もることができない相手といえる。

さらに10月(※中継は11月)のアギラン・タニ戦のTKO勝ちに勢いづく手塚裕之が、元ONEウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムと戦う。

カデスタムは今月3日にムラッド・ラマザノフのテイクダウン&コントロールに敗れたばかり。手塚も昨年10月(※中継は11月)にラマザノフに同じように倒され、ポジションを挽回できず悔しい負けを経験している。それだけに手塚にとって元世界王者とのストライカー対決は、総合力で差を見せることができれば、タイトル戦線に食い込めるようになる一戦――大勝負だ。

プレリミで組まれるのが勿体ない――立ち技ナイトの日本勢の揃い踏み、厳しい見方をすれば3連敗もありえる。それだけ厳しい試合になることが予想されるが、その分勝てばゲインも大きなファイトとなる。

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MMA ONE Road to ONE05 ボクシング 和田竜光 竹中大地

【Road to ONE05】「これも格闘技だから!」国内フライ級トップ対決は和田竜光が竹中との接戦を制す

【写真】勝者の和田とは対照的に、敗者の竹中は悔しそうな表情を浮かべた。それだけの接戦だった(C)MMAPLANET

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
Def.2-1
竹中大地(日本)

サウスポーの竹中に対し、プレッシャーをかける和田。竹中は和田の右側に回りながらローを放つ。和田は右のインロー。竹中も右ジャブで距離を測りつつ、左インローを当てる。プレッシャーをかけ、竹中にケージを背負わせた和田が組み付き、首相撲を狙うも竹中が押し返して和田が離れた。竹中がプレッシャーをかけ、左ミドルを狙う展開に。和田も体勢を低くして、プレッシャーをかけ返していく。竹中は左ミドルハイから左フックを狙う。

ケージを背負いながら左を繰り出す竹中は、ケージ中央まで戻すと左インロー。和田が組み付いてきても突き離し、離れ際に左ストレートを当てる。和田は組み付き、首相撲からダーティボクシングを見せる。そしてケージ中央で右ショートを当てた和田に、竹中も左ミドルを返す。和田のシングルレッグをカットした竹中だったが、和田は左手を竹中の首にかけ、右ヒジを狙う。残り20秒、和田が竹中の右足にシングルを仕掛けたが、竹中は倒れず。最後はお互いに至近距離でヒジを打ち合った。

2R開始早々、和田が距離を詰めてワンツーを当てる。竹中も左インローを返す。和田は足を使って、ジャブと左ロー。距離が詰まったところで竹中が左インローを当て、さらに左ハイから左インローに繋げる。和田は竹中の右足にシングルレッグを仕掛けるも、倒すことはできず。そのままケージに押し込み、ダーティボクシングからボディロックへ。そしてバックに回り、右足を差し入れてからバックマウントを奪う。

ケージ際でおたつロックの状態に持ち込んだ和田がコントロールするも、竹中が反転してトップへ。腰を4の字ロックで固められながら、上からプレッシャーをかけてパウンドを放っていく竹中。左のパンチを上下に打ち分け、和田は下から掌底とヒジを返していった。

最終回、和田が右のボディストレート。竹中も左の打ち下ろしを返す。和田がシングルを仕掛けたが、カットする竹中に対して左のヒザ蹴りを打ちながら、竹中をケージに押し込む。ダブルに切り替え、竹中に尻もちを着かせた和田。しかし竹中も立ち上がり、バックを狙ってくる和田に対して体勢を戻す。またもダブルを狙い、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ和田。おたつロックの体勢になるが、竹中は切り返して上になる。

抑え込んでくる竹中の脳天に右ヒジを落とし、左右から掌底を叩きつける和田。竹中は右腕を差し上げ、左のパウンドを落とす。さらに左腕も差し上げて抑え込むなど、トップをキープする竹中。和田は下からパンチとヒジを打ち込むが、体勢を変えることはできなかった。

裁定は、スプリットで和田の勝利。敗者の竹中は結果に対して首をかしげた。
和田は試合後「今日見せた動きは全然、世界トップの動きじゃない。でもバカな格闘技ファンが『打撃やれよ』とかバカなツイートしているけど、これも格闘技だから」と笑顔で毒づいた。


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Interview J-CAGE ONE Road to ONE05 ブログ 和田竜光 竹中大地

【Road to ONE05】国内フライ級トップ対決=竹中大地戦へ、和田竜光─02─「ドロドロの試合をしたい」

【写真】都内某所、富士山の見えない富士見公園──日曜日の午後、子供たちの笑い声が方々から聞かれるなかでインタビューは行われた (C)MMAPLANET

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」のメインで、竹中大地と対戦する和田竜光インタビュー後編。

バンタム級時代から和田は竹中のことを強い選手として見てきた。そしてフライ級転向により、対戦相手という意識を持つようになった。

間違いなく日本のフライ級のトップ対決。「戦う価値がある相手」との試合は、ドロドロの心身ともに厳しい試合になることを和田本人が覚悟している。

<和田竜光インタビューPart.01はコチラから>


──その強さを認めているということですが、改めて竹中選手はどのようなファイターだという認識でいますか。

「まず体が強いことがあって、左の蹴りと左のパンチが武器。それは誰に聞いても、そう答えると思います。MMAでアレだけ蹴って、どっちが餌かは分からないですけど左のパンチと混ぜることができるというのは珍しいです」

──竹中選手はパンチと蹴りが連動していますね。

「そこにスーパーマンパンチやヒザを織り交ぜて戦う。きっと映像で見ているよりも、実際に向き合うと見辛いんだと思います。スーパーマンパンチでレアンドロ・イッサを倒し、ユーサップ・サーデュラエフに押し込まれてからも、強かったですしね。以前は階級が違うから単純に『強いなぁ』と思って見ていたのが、前のデルフィーノからフライ級になったので、『強いな。戦うことがあるかもしれない』という意識で見るようになっていました」

──この試合に向けて、練習場所の方は?

「それはいつも通り……ということは、ちょっと違いますね。緊急事態宣言下では、東京から地方都市へ行くことはしない方が良いと判断したので、田代先生とのミット打ちは行ってこなかったです。『行きたいです』という連絡もしなかったです。

あと角海老のボクシングも最近になってからですね、また通うようになったのは。それと試合が決まる前ですけど、TRIBEで大フィーバーがあったので、あの間は全然行っていなかったです。その代わりにロータスに月・火と行かせてもらっていました。最近ではTRIBEとロータスを週替わりに行かせてもらっている形です」

──ロータスの火曜日というと午前中のグラップラーのグラップリング・スパーに参加しているのですか? それともはぐれKRAZYBEEのMMA練習なのか。

「グラップリングの方です。所さん、高橋サブミッション選手、寒河江さんに今成さん、下になる人達との練習は単純に違います。簡単に取られちゃうんですけど、刺激になっていますね。色々な足関節のエントリーがあって、そこを切ったり、持たれているところを剥がすという練習は楽しいです。

そこに上久保君、当然のように八隅さんがいて。MMA的な部分でも所さんや宇野さんと組ませてもらうことが凄く良い経験になっています。動きのある人と練習をつけてもらって、今成さんとかグラップラーの人との練習は体験するためのような感じがあります。

単純に楽しい練習になっています。やっぱり組み技は楽しいですし、分からないことを教えてもらますし。八隅さんや上久保君が先生というわけじゃないですけど、知らないことをよく教えてもらっています。Tri.Hスタジオと合わせて、上久保君とは週に4度ぐらい練習をつけてもらっています」

──強度の高いMMA練習というのは?

「それが打撃を強く当てるというのであれば、MMAの練習でMMAグローブをつけて強めのパンチを入れる練習は好きじゃないです。それならボクシングのスパーリングをしっかりとやります」

──なるほどぉ!! 今回の試合で、ファイターとしてやるべきことはありますか。

「作戦的には考えていることはあります。あんまり経験したことのない展開でドロドロの試合をしたいです」

──やはりドロドロですか(笑)。

「展開のなかでお見合いになることもあると思います。けれども、そういう流れを経て自分の試合をしたいです。理想は先手をいくことですね。でも、簡単ではないです。簡単にいかないイメージを持っています。テイクダウンを奪われたり、バックを取られることもあるだろうし。そこからからリカバリーをしっかりとする。

お互いがそうやって攻めて、攻められるような試合になるとは思っています。とにかく竹中選手のやりたいような試合にさせないことが大切です」

──ところで先週、大阪までGLADIATORで釜谷真選手の応援に駆けつけていました。

「釜谷先輩ほど、プライベートでお世話になった先輩はいないですから。負けたら最後だと思っていたし、勝てば初戴冠だから見るしかねぇと。ただ試合を控えているので、休息が必要だと感じたら東京にいるつもりでした。

精神的にフェアな状況ではなくなってしまって残念です。判定になるとほぼ勝てる選手と、行くしかない選手──終わってしまったことですけど、やはり気持ちはイーブンではないので。でも、自分の試合のことを考えても行って良かったです」

──というのは?

「釜谷先輩は『どうしよう?』、『あぁ、どうしよう』ってなっている間に展開を創られてしまっていました。判断を早くしないといけないし、ポジションを取られたら取られたで対応をもう少し早くしないといけない。

当たり前のことですけど、自分が想定しているよりもワンテンポ早く展開が来た時にはポジションを与える潔さが必要だとか、そういうことを再確認させてもらいました。試合で、僕もああいう風になる可能性もあります。そうなった時に、釜谷先輩の最後の試合を見たことで、事前に意識をそこに向けることができたか思います」

──結果的に釜谷選手が、和田選手に最後の教鞭を振るってくれたことになりますね。

「そうですね……ドロドロの展開のなかで後手に回ることがあるので、しっかりと気を付けて、割り切るところは割り切って戦います」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル
THEONE TVでは同大会の第2試合目以降の選手控え室の舞台裏映像を生配信

■ROAD TO ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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