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【Road FC61】好勝負。自然なスイッチ、近い距離を自分の間としたイ・ジョンヒョンが秋葉太樹に競り勝つ

【写真】ここが完全にイ・ジョンヒョンの間になっていたか。精神的に窮屈な状況から組むことが秋葉は多かった(C)ROAD FC

<フライ級/5分3R>
イ・ジョンヒョン(韓国)
Def.3-0
秋葉太樹(日本)

左前蹴りを見せ、構えを変える秋葉に対し、イ・ジョンヒョンがカーフを蹴る。イ・ジョンヒョンは上下の蹴りを繰り出し、右を軽く伸ばす。左ジャブを受けた秋葉が前に出るが、左をカウンターで受ける。右ハイをキャッチされた秋葉は、そのまま跳びつき三角を狙う動きを見せたが、落とされ足関節へ。察知して離れたイ・ジョンヒョン、秋葉は左ジャブを伸ばす。秋葉の右に左を合わせたイ・ジョンヒョンは、今成ロールにも反応する。

イ・ジョンヒョンのワンツーをかわした秋葉は、右ロー。イ・ジョンヒョンが左ミドルを返し、構えを変えつつ距離をつめる。ダブルレッグを切られた秋葉は、ジャブから右ローを蹴られシングルレッグは決まらない。ジャブに右を合わせ、前に出るイ・ジョンヒョンに秋葉もワンツー、ローを蹴り、左ジャブを入れる。

奥手を振って前に出て、構えを変えるイ・ジョンヒョンのレンジにならないよう戦う秋葉は、足を止めての打ち合いにも応じる。しかし、Road FCは手数、そして前に出る姿勢を有効とみなす傾向があり、初回はイ・ジョンヒョンがリードした。

2R、打撃で張り合っている秋葉、だからこそクリーンテイクダウンかキャッチ級のサブミッションが欲しい。スイッチする秋葉はオーソでヒザ蹴り、テイクダウン狙いはここもスプロールされる。と、ケージを背負った秋葉はジャブを打たせて右オーバーハンドへ。これを見たイ・ジョンヒョンは、左ジャブ、右フックを振るうとヒザ蹴りを見せてスイッチする。基本、オーソで左ジャブが軸となっているイ・ジョンヒョン。秋葉はヒザ蹴りから右フックを伸ばす。右カーフをチェックした秋葉が右を振って前に出るが、イ・ジョンヒョンが右ミドルを蹴り込む。

秋葉も右ストレート、ジャブを打ち返してスピニングバックフィスト、そしてテイクダウン狙いも切られる。ジャブを伸ばした秋葉に、イ・ジョンヒョンがカーフを蹴る。続いて右ボディを入れたイ・ジョンヒョン、近い距離で秋葉も顔を狙って拳を振るう。と、左からの右オーバーハンドをヒットさせたイ・ジョンヒョンがワンツー、ワンツーというリズムで圧を掛ける。この辺り、イ・ジョンヒョンの間になっており、秋葉のテイクダウン狙いは窮屈で、良く見られてしまっている。

クリンチの攻防でボディを連打して離れたイ・ジョンヒョンに対し、秋葉はカーフをチェックして右オーバーハンド、左ジャブを繰り出す。秋葉の左ローが急所に入ったとイ・ジョンヒョンがブレイクを要求し、試合が中断する。

再開後、ワンツーフックで詰めてきたイ・ジョンヒョンに対し、秋葉がワンツーを逆に決める。さらに前に出てジャブ、時間になると両者が笑顔で手を合わせた。

最終回、ハグから戦闘再開。ローにジャブを秋葉が合わせ、前蹴りを見せた秋葉は左ミドルを蹴られても前に出る。ヒザ蹴り、左ジャブと精度で上回る秋葉が、カーフをカットする。イ・ジョンヒョンは踏み込みの勢いがやや落ちたか。それでもカウンターの右を当てたイ・ジョンヒョンが、左ミドルから組みつくと秋葉が姿勢を乱して尻もちをつく。一瞬のガードから、すぐに立ち上がった秋葉にイ・ジョンヒョンがスイッチしてカーフを左右から蹴る。やや間合いが広がったところでイ・ジョンヒョンはオーソで前に出ると、一、下がってスイッチ、直後の左ハイが秋葉のテンプルを捕らえる。

ここからパンチをまとめにいくイ・ジョンヒョンだが、秋葉も劣勢ながら打ち返すとダブルレッグから引き込む。ニーシールド&足関を仕掛けた秋葉だが、イ・ジョンヒョンが体を反転させて足を抜く。ここで組めなかった秋葉は、立ち上がりながら距離を取るがケージを背負ってしまった。即イ・ジョンヒョンは左ボディフックを入れ、右ストレート。ダメージか疲れたか、動きが落ちた秋葉を見て後ろ手に組み挑発する。

軸が乱れつつ、パンチを振るう秋葉。これをかわしたイ・ジョンヒョンが体をふって、ここも挑発。残り1分、下を見ろという仕草から左ジャブを入れたイ・ジョンヒョン。鼻につくこざかしい動きは、彼も疲れている表れだ。

秋葉がレンジに入った時に攻撃するイ・ジョンヒョンは、30秒を切ると再び前に出るや秋葉の左にテイクダウンを合わせてトップを奪取。寝技に付き合わず、立ったイ・ジョンヒョンに何やらレフェリーから注意が入ると、再会と同時にタイムアップに。あのタイミングで、間に入る必要はないと思われるが、勝負は判定にもつれ込みイ・ジョンヒョンに軍配が上がった。

近い距離を自身の間として戦えるイ・ジョンヒョン、それ故に秋葉は良い形で組めなかった。

そして綻びが見え始めた3Rに左ハイを効かせたあたりは、やはり非凡なモノを感じさせるイ・ジョンヒョンの判定勝ちだった。一方、結果が伴わないことには納得はできないであろう秋葉だが、相手のホームで胸を張れる勝負を見せてくれたことは間違いない。


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【Road FC61】ライト級王座決定戦はK-MMA界の青木真也=パク・シウォン✖秒殺散打王パク・スンモ

【写真】20歳、キャリア6勝0敗。喜び方も似ている (C)MMAPLANET

韓国はウォンジュのウォンジュ体育館で開催されるRoad FC61が23日(土・現地時間)に迫ってきた。

5月14日のRoad FC60で山本聖悟をKOし、キャリア7連勝としたイ・ジュンヒョンが秋葉太樹と戦うことで注目されている今大会のメインは、ライト級王座決定戦=パク・シウォン✖パク・スンモの一戦だ。


パク・シウォンはプロ6戦6勝でフィニッシュが4度、今年の4月に20歳になったばかりで、王座戴冠となるとRoad FC史上最年少チャンピオンの誕生となる。

キム・ドンヒョン率いるチーム・スタンガン所属のパク・シウォンは、一部で韓国の青木真也の異名をとる。とはいっても何も跳び関十段、他の圧倒するグラップリング力を誇るなどファイトスタイルから来ているのではない。

いや確かにサウスポーでアップライト気味、左の蹴りを使う点は青木と近いかもしれない。そこから首相撲やクリンチを見せたり、RNCでの一本勝ちも2試合あるのだから、より打撃戦を好む青木真也スタイルという見方もできるだろう。だが、彼がK-MMA界の青木たる所以はその容姿だ。

特にサウスポーで構え、薄目勝ちで相手を見る様子は本当にそっくりだ。当然、組み技力は青木に比較するべくもないが、打撃では相手のパンチを下がってかわし、そのままカウンターの左ストレートでKOするなど、非凡さを見せている。

そんなパク・シウォンと対戦するパク・スンモはこのタイトル戦がキャリア4戦目のグリーンボーイといえる。とはいえパク・スンモは散打の韓国代表で世界選手権では2度銀メダルを獲得、ワールドカップでは優勝経験もある。Road FC版TUFといえる「タイマンの神」の優勝者で、同企画からタイトル挑戦は初となる。

パク・スンモはコロナ期のデビューで、パク・シウォンと同様にグラウンド限定&打撃に特化したARCでキャリアを積み、2戦目でモンゴルの石の拳=ムングントスズ・ナンディンエルデン、3戦目でファイヤーファイターとして有名なシン・ドングクというRoad のトップファイターをそれぞれ28秒&28秒でKOしている。

2階級のチャンピオンが契約を更新せず、Road to UFCに参戦するなど──強烈な勢いで新陳代謝が進むRoad FCにとって、団体をリードするライト級のベルトを巻くのはどちらになるのか。要注目だ。

■ Road FC61メインカード対戦カード

<Road FCライト級王座決定戦/5分3R>
パク・シウォン(韓国)
パク・スンモ(韓国)

<フライ級/5分3R>
イ・ジョンヒョン(韓国)
秋葉太樹(日本)

<76キロ契約級/5分3R>
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
シン・ドングク(韓国)

<女子アトム級/5分3R>
パク・ジョンウン(韓国)
ホン・ユンハ(韓国)

<無差別/5分3R>
ジム・ゴンオ(韓国)
ペ・ドンヒュン(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
キム・テイン(韓国)
パク・ジョンギョ(韓国)

<75キロ契約/5分3R>
シン・ユンソ(韓国)
イ・ハンヨン(韓国)

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【ROAD FC61】日本来るんと違うんか~い──イ・ジュンヒョンの次戦はRoadで秋葉太樹戦に!!

【写真】打撃の良さは分かった。では、組み技の能力は?(C)ROAD FC &MMAPLANET

30日(月・現地時間)、ROAD FCが7月23日(土・同)に韓国ウォンジュのウォンジュ体育館で開催するRoad FC61でイ・ジュンヒョンが秋葉太樹と対戦することを発表している。

今月14日のRoad FC60で山本聖悟を初回でKOし、MMAPLANETのインタビューで日本襲来を宣言していたイ・ジュンヒョンの次戦が早くも決まった。


このタイミングで那須川天心との対戦をアピールするなど天真爛漫さを爆裂させていたイ・ジュンヒョンの次の相手は、4月のパンクラスで鶴屋怜の右腕を十字で伸ばしたもののRNCで一本負けを喫した秋葉に。

KOパンチを持ち、敗れてなお鶴屋戦で組み技の成長を見せつけた秋葉とはいえ、現状は2連敗中でパンクラス・フライ級王座を狙うには、もう一巡戦う必要がある。そんななか、Road FCからのオファーは新たなモチベーションになるに違いない。

日本の19歳に続き、韓国の19歳との戦うことになった秋葉、絶対に遅れをとることはできない──不退転の決意で対馬海峡を越える。一方、ここまでキャリア7連勝中のイ・ジュンヒョンは山本戦に限らず、打撃の印象が強いが本人は中学1年の時からMMAを続けており、レスリングもグラップリングも得意にしていると豪語する。

とはいえ秋葉の強味は、打撃に臆することなく強度が増した組み技に持ち込めること。イ・ジュンヒョン側から見ると、攻めではなく組み技での防御能力がどこまであるのかは、まさに未知数だ。

日本のフライ級に喧嘩を打った──自らは天才と呼ばれていると断言する一方で、도라에몽=ドラえもんという愛称を持つイ・ジュンヒョンが、秋葉を相手にどのような引き出しの多さを見せる……四次元ポケットから秘密兵器を取り出すことができるのか。

まだ──お手並み拝見という見方をしてみたいモノだ。また同大会ではパク・シウォン×パク・ソクモの間でRoad FCライト級王座決定戦、ちびウルフことパク・ジョンウンがホン・ユンハと対戦する女子アトム級マッチも組まれている。

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『PANCRASE 327』試合結果


第2部

第5試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
○木下憂朔[ゆうさく](パンクラス大阪稲垣組/1位)
×村山暁洋(GUTSMAN/2位、元王者、元修斗環太平洋同級王者)
1R 1’48” KO (左飛び膝蹴り)

第4試合 コーメインイベント フライ級 5分3R
×秋葉太樹(フリー/3位)
○鶴屋 怜(パラエストラ松戸)
1R 3’42” 裸絞め

第3試合 バンタム級 5分3R
×井村 塁(Nexusense/2位、ネオブラッドトーナメント2020優勝・MVP)
○TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/7位)
判定0-3 (出口27-30/太田27-30/荒牧27-30)

第2試合 パンクラス・フェザー級王座挑戦者決定トーナメント決勝 5分3R
×岩本達彦(BLOWS/2位、ネオブラッドトーナメント2020同級優勝)
○透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/3位、修斗2019同級新人王)
1R 4’30” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 73kg契約 5分3R
○近藤有己(パンクラスイズム横浜/元ミドル級・ライトヘビー級・無差別級王者)
×鈴木一史(リバーサルジム新宿Me,We/WARDOG王者)
判定3-0 (出口29-28/大藪29-28/山崎29-28)

第1部

第6試合 メインイベント フライ級 5分3R
○上田将竜[まさたつ](G-face TEAM緒方道場/1位)
×有川直毅(K-PLACE/4位)
判定2-1 (大藪28-29/太田29-28/山崎29-28)

第5試合 コーメインイベント ライト級 5分3R
○松岡嵩志(パンクラスイズム横浜/8位)
×冨樫健一郎(パラエストラ広島/元1位)
2R 1’35” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第4試合 ライト級 5分3R
×平 信一(綱島柔術/ZST/9位、ZST王者)
○粕谷優介(CROWN)
2R 2’40” 裸絞め

第3試合 フェザー級 5分3R
○田村一聖(IJC/6位、元王者)
×三宅輝砂[きさ](ZOOMER/9位、ネオブラッドトーナメント2021同級優勝)
判定3-0 (出口29-28/太田29-28/梅木29-28)

第2試合 バンタム級 5分3R
○平田丈二(闇愚羅)
×ジェイク・ムラタ(パラエストラTB/Fighting Nexus/元ZST王者)
1R 4’57” TKO (レフェリーストップ:左アッパー→グラウンドパンチ)

第1試合 フライ級 5分3R
―谷村泰嘉(パラエストラ八王子/7位)
―大塚智貴(CAVE/ストロー級7位、ネオブラッドトーナメント2021ストロー級優勝)
中止 (谷村の体調不良)

プレリミナリーファイト フェザー級 5分3R
○工藤修久(禅道会小金井道場)
×平田純一(デラヒーバジャパン宇都宮)※DAMM FIGHT JAPANから所属変更
判定3-0 (29-28/30-27/29-28)

 4月29日に立川ステージガーデンで開催された『PANCRASE 327』の試合結果。第2部のメインイベントは木下憂朔が村山暁洋に1R KO勝ち。鶴屋怜が秋葉太樹に1Rリアネイキッドチョークで勝利。近藤有己が鈴木一史に判定勝ちしています。続きを読む・・・
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【Pancrase327】鶴屋怜がバックチョークで一本勝ち 木下憂朔が跳び膝でKO勝利

440: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/04/29(金) 18:08:38.87 ID:pxN4rmO3aNIKU
鶴屋強いけど危ういなぁ
 2022年4月29日(金・祝)立川ステージガーデンにて『PANCRASE 327』が行われた。  

第2部のコ・メインでは、フライ級の超新星・鶴屋怜(パラエストラ松戸)がPANCRASE初参戦。

同級3位の秋葉太樹(フリー)と対戦し、1R 3分42秒、リアネイキドチョークで一本勝ちした。(全文は以下リンク先参照)

https://news.yahoo.co.jp/articles/daa1abffa3fb2dbd6083b7e0aa8bedad332963c1


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【Pancrase327】パンクラス初戦、秋葉太樹をRNCで仕留めてプロ4連勝の鶴屋怜がタイトル戦をアピール

【写真】ピンチもあったが、鶴屋がイリディウムとの契約後初戦で勝利。これでデビュー以来4連勝、全てKOか一本勝ちだ (C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
鶴屋怜(日本)
Def.1R3分43秒 by RNC
秋葉太樹(日本)

開始早々、鶴屋が組みついて投げを打つ。アンダーフックでディフェンスした秋葉。鶴屋はパンチとヒジを打ち込みながら、立ち上がった秋葉をケージに押し込む。鶴屋はまたもテイクダウンを狙うが、秋葉が下から鶴屋の右腕を取って腕十字へ。腕が伸びたかに見えたが鶴屋が前転して上になり、起き上がる秋葉のバックに回る。そのままグラウンドに持ち込んだ鶴屋はマウントを奪い、パンチを落としながらバックに回ってRNCを狙う。

右腕を秋葉の首に回した鶴屋、秋葉は鶴屋の左腕を引いてディフェンスし、パンチを食らいながら起き上がって反対にRNCを狙っていった。これを凌いだ鶴屋がバックへ。パンチを当てながら右腕を秋葉の首に回し、相手の右腕を自分の足で抑えながら、今度はしっかりとRNCを極めた。

パンクラス初戦で一本勝ちを収めた鶴屋は、「1Rで勝ったので、次はタイトルマッチやらせてください」とアピールした。


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【Pancrase327】村山暁洋と対戦、木下憂朔「前回以上の衝撃を。メチャクチャ強いなっているので」

【写真】炭火焼けいじ──はお父さんが営んでいるお店とのこと (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327の第2部のメインで木下憂朔が、村山暁洋と戦う。

事実上今大会のヘッドライナーである木下は、昨年11月にほぼ勝利を手中に収めながら金網を掴んでの踏み付け行為で反則負け──キャリア初黒日を喫したRIZIN TRIGGER参戦からホームで再起戦を戦う。

4試合連続初回フィニッシュ、DEEP王者を相手に内容では圧倒していた木下を計量直後にインタビュー。この間の成長をケージの中で披露したい気持ちが満ち溢れていた木下だった。


──計量を終えて、今の調子はいかがですか。

「いよいよやなって感じですね。前回の試合からちょうど5カ月、準備期間が長かったのでようやくソレをお披露目できるなって。体調の方も水抜きはいつも通りしんどいですけど、時間をかけてそこまでは落としてきたので調子は良いです」

──とはいえ、計量の日に大阪から移動するのはやはり厳しいですね。

「どっちにしろしんどいので。東京にいても(笑)。そこは大丈夫です」

──ところで、蒸し返すわけではないのですが……いや、蒸し返しているのですが、前回のTRIGGERでの反則負け。ケージを掴んでいなくても、勝負は決していた可能性が高く。レフェリーもそこで指導がなくて、あとから勝ちが取り消されて反則負けという裁定をどのように捉えていますか。

「あの直後はわけが分かっていなかったので、『ハァ?』という感じだったのですが、ルールはルールですし。動画を視ても、アレを審判の人たちが良しとすると続いちゃいますからね。だから、僕がケージを掴まなかったら良かったので。

RIZINルールやから、踏み付けで終わらせたいという意識が強すぎました。普段やらんことやから、金網を掴んでしまったんやと思います。どういう形でもフィニッシュできていたはずなのに、要らん拘りが出てしまいました。興奮しすぎて、覚えてないのですけど、いつもやらんことをやるとああなってしまいました」

──しかしレコード的には反則負けであろうが、黒星はつけたくなかったのでは。

「そこも何日間は、そういう気持ちになったのですが、自分が進みたい先にいけるならソレで構わないという風に思っています。試合結果ばかりでなく、試合内容に拘るしかないって」

──ポジティブで、良いですね。それなのに──試合前日に気持ちを上下させてしまうような質問になってしまうかもしれないですが、6月にシンガポールで開催されるRoad to UFCに木下選手は出場の有力候補という話は伝わっていました。ただし、アジアの事情かウェルター級自体が組まれなかった。

「そうなんですよ……。そのつもりだったんですけど……でも、いつか行くんで。早くいけそうな今回のタイミングが、僕には当てはまらなかっただけで。自分が頑張れば、いつかオファーくると思っています」

──その頑張る試合が、明日に控えています。

「メインでやるのも初めてで。大阪大会でもなかったことです。先輩の試合も見てきたけど、自分がその場に立つのがベストで。ただただ楽しみ、それだけです。変に気負うこともないです。これまでも4試合目、5試合目で戦っていても、自分がメインやと思って戦ってきたので。それが叶ったのだから、これまで通り僕が一番面白い試合をするだけです」

──ズバリどういった試合をしたいですか。

「カルペディエム芦屋で岩崎さんにグラップリングを習って、寝技や組みも自信がついてきたので打撃もより思い切り使えます。その打撃も当然、スキルアップしていますし。総体的にMMAとして、この半年で上がっているので前回以上の衝撃をお見せします(笑)。めちゃくちゃ強くなっていると思うので」

■視聴方法(予定)
4月29日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■Pancrase327計量結果

<2022年ネオブラッドTストロー級1回戦/5分3R>
江崎壽:52.65キロ
大和田光太郎:51.9キロ

<ミドル級/5分3R>
押忍マン洸太:83.35キロ
佐藤龍汰朗:82.95キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.6キロ
Ryo Takagi:65.9キロ

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔:77.25キロ
村山暁洋:77.15キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:56.9キロ
鶴屋怜:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.85キロ
TSUNE:61.3キロ

<フェザー級挑戦者決定T決勝/5分3R>
岩本達彦:65.9キロ
透暉鷹:66.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.4キロ
鈴木一史:72.35キロ

<フライ級/5分3R>
上田将竜:57.05キロ
有川直毅:57.1キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.3キロ
冨樫健一郎:69.1キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.35キロ
粕谷優介:70.3キロ

<フェザー級/5分3R>
田村一聖:65.5キロ
三宅輝砂:65.85キロ

<バンタム級/5分3R>
平田丈二:61.1キロ
ジェイク・ムラタ:61.3キロ

<バンタム級/5分3R>
工藤修久:64.85キロ
平田純一:65.8キロ

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【Pancrase327】計量終了 世代闘争多し。有川直毅「勝って世代交代」&木下憂朔「僕の大会なんで」

【写真】5カ月ぶりの試合に減量疲れも感じさせなかった木下。闘志が外に出ることがないが、気持ちで戦う村山とどのような戦いになるか(C)MMAPLANET

28日(木)、東京都新宿区の新宿サンエービル地下1階会議室で、明日29日(金・祝)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase327の計量が行われた。

3部制、全14試合=28人の出場選手は計量失敗はなく、明日を迎えることとなる。

以下、1部と2部の出場選手の試合に賭ける意気込みだ。


上田将竜
「先手、先手でかまします」

有川直毅
「勝って世代交代。出たいところがあるので、しっかり成り上ります」

松岡嵩志
「勝って這い上がりたいと思います」

冨樫健一郎
「経験の差を見せようと思います。頑張って勝ちます」

平信一
「明日は投げる」

粕谷優介
「道場生がいっぱい見に来るので、良いところ見せたいと思います」

田村一聖
「やってきたこと全部出して、圧倒して勝ちたいと思います。宜しくお願いします」

三宅輝砂
「圧倒するのは僕です。お願いします」

平田丈二
「明日は戦いを楽しみたいと思います」

ジェイク・ムラタ
「明日は戦いを目いっぱい苦しもうと思います」

工藤修久
「明日は道場の皆、生徒がたくさん見に来るので精いっぱい頑張って良い試合をしたいと思います」

平田純一
「とうとう今年、49歳になっちゃいましたけど、何とか出し切って良いところ見せたいと思います」

村山暁洋
「今回、最高の状態に仕上がったので明日は一本、KOで勝ちます」

木下憂朔
「明日、色んなカードが組まれていると思うんですけど、僕の大会なんで楽しみにしておいてください」

秋葉太樹
「明日は完全決着に近づけるように、全力で最高の試合を見せたいと思います」

鶴屋怜
「明日は面白い試合をするんで、注目してください」

井村塁
「明日は地元の立川で試合ができるので、再起の一戦でしっかりと自分らしくフィニッシュして……勝ちます。以上です」

TSUNE
「かつて一緒に練習していた後輩なんですけど、ここまで先に行かれちゃったんで明日はぶっ飛ばしたいと思います」

岩本達彦
「明日はトーナメントの決勝ということで、相手はリザーバーの選手になっちゃったんですけど、本戦出場者がリザーバーに負けるわけにはいかないので。明日もフィニッシュしてタイトルマッチに向けてタイトルマッチに賭けたいと思います」

透暉鷹
「明日はやってきたことを出すだけなんで、ガッチリと自分を信じて戦います」

近藤有己
「まず階級が変わってしまって、スミマセンでした。全力を出します」

鈴木一史
「格闘技を始める前からテレビでずっと見ていた選手と戦える機会がくるとは考えていなかったので。このチャンスにしっかりと勝ちたいと思います」

■視聴方法(予定)
4月29日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■Pancrase327計量結果

<2022年ネオブラッドTストロー級1回戦/5分3R>
江崎壽:52.65キロ
大和田光太郎:51.9キロ

<ミドル級/5分3R>
押忍マン洸太:83.35キロ
佐藤龍汰朗:82.95キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.6キロ
Ryo Takagi:65.9キロ

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔:77.25キロ
村山暁洋:77.15キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:56.9キロ
鶴屋怜:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.85キロ
TSUNE:61.3キロ

<フェザー級挑戦者決定T決勝/5分3R>
岩本達彦:65.9キロ
透暉鷹:66.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.4キロ
鈴木一史:72.35キロ

<フライ級/5分3R>
上田将竜:57.05キロ
有川直毅:57.1キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.3キロ
冨樫健一郎:69.1キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.35キロ
粕谷優介:70.3キロ

<フェザー級/5分3R>
田村一聖:65.5キロ
三宅輝砂:65.85キロ

<バンタム級/5分3R>
平田丈二:61.1キロ
ジェイク・ムラタ:61.3キロ

<バンタム級/5分3R>
工藤修久:64.85キロ
平田純一:65.8キロ

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【Pancrase327】世界と戦う日本人(07)鶴屋怜─後編─「日本のフライ級の誰と戦っても負けない」

【写真】目指すは不言実行でなく、有言実行なのだろう (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327で、秋葉太樹と対戦する鶴屋怜インタビュー後編。

いってみればキャリア3戦。練習での強さは、数多く伝わってくる。とはいえ練習と実戦は違う。『ホントのところ、どんなモンなの?』という風に業界が思っていることは、鶴屋本人が一番感じ取っているところだ。とはいえ幼少期からレスリング、柔術、MMAとコンペティションで戦い続けてきた19歳だ。彼自身が練習と試合の違いを理解している。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第7弾─後編─、鶴屋怜の話に耳を傾けたい。

<鶴屋怜インタビューPart.01はコチラから>


──K-PLACEとSTF、掟破りですねぇ(笑)。鶴屋浩ならでは、です。

鶴屋浩 いやいや、勘弁してください。僕はどちらのジムの代表とも仲が良いですから(笑)。箕輪選手はONEに参戦するまでウチの道場に来ていましたし、今日も関原(翔)選手が出稽古に来てくれましたよ。

──箕輪選手はONEストロー級に内藤のび太選手がいるから、戦うことがあるかもしれないとパラ千葉系の練習を控えるようになったのでしたね。でも自分の階級の選手と緊張感のある練習ができているということですね。

「ハイ、良い練習になっています。箕輪選手、K-PLACEでは関原選手、荻窪(祐輔)選手、有川(直毅)選手、福島(啓太)選手たちとも、負けないつもりで練習しています。父とも話していて、これからも行けるところには行こうと。Me,Weで藤田(大和)選手、山北(渓人)選手、倉本(一真)選手とお練習させてもらいたいと考えています」

──出稽古を増やすというのは、どういう心境の変化があったのですか。

「正直、ジムで同じメンバーと練習を続けていると仕掛けてくることが分かるので。それが出稽古にいくと何を仕掛けてくるか分からないですし、神経を使います。精神的に実戦に近い気分になれます。だから出稽古に行くっていう感じです」

──神経が擦り減ることはないですか。

「いやぁ自分的には結構楽しくて。喧嘩ではないですし、喧嘩腰の選手もいないです。でもヒリヒリした練習になります。それに父の運転で家に帰るのですが、その時に練習を振り返って話ができるのも凄く面白いです」

──その出稽古は秋葉戦を踏まえてという部分もあるのですか。

「いえ、出稽古に行ける時間ができたので行くという感覚です」

──もう、このインタビューを読むと秋葉選手や陣営は今まで以上に負けたくないと思うでしょうね。その秋葉選手の印象、改めて聞かせてください。

「ハッキリ言って、自分の今の実力だったら、練習通りの力が出されば勝てます。普通の力を出すことができれば、相手にならないと思います」

──練習通りの力……過去3戦は出せましたか。

「ハイ。出せています。今言った、練習通りの力が出せないというのはアイポークがあったり、アクシデントが起こらない限りということです。自分のメンタルとか、練習通りの動きができないということではなくて。練習と同じ動きは、試合でも出せます。

それに練習と実戦は違いますし、練習では思い切りぶん殴ることはないじゃないですか。だから秋葉選手を軽視しているわけじゃないです。倒しに来る一発のパンチ、ヒザ蹴りとか気を付けないといけない攻撃があります。その一発を受けないように戦い、本来のスタイルをやり抜けば勝てると思っているということです」

──本来のスタイルをやり抜くと、鶴屋怜の勝ち方とはどういう風になるのでしょうか。

「基本、自分が得意なのはテイクダウンです。そこから上を取ってパウンドですね。まぁ一本取れれば狙います」

──イリディアムと契約したことで、世界から視られるファイトになるかと思います。どのような鶴屋怜を見せたいですか。

「正直、皆、この試合……秋葉✖鶴屋怜という試合で『鶴屋、こんなもんなんだ』って言いたいと思っているんでしょうけど──。世界の人の前に日本の皆さんに言いたいことは、今回の試合で『鶴屋怜は自分が思っているような弱いヤツじゃなかったんだな。普通にシンプルに強いな』と思ってもらえるような試合をします。

秋葉選手はパンクラスで3位、いえば日本のトップのなかでの1人です。ただ、自分的には日本のフライ級の誰と戦っても負けないと思っています。だから、圧倒した試合を見せたいと思います」

■視聴方法(予定)
4月29日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase279対戦カード

<2022年ネオブラッドTミドル級1回戦/5分3R>
江崎壽(日本)
大和田光太郎(日本)

<ミドル級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
佐藤龍汰朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明(日本)
Ryo Takagi(日本)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
村山暁洋(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
鶴屋怜(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級挑戦者決定T決勝/5分3R>
岩本達彦(日本)
透暉鷹(日本)

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己(日本)
鈴木一史(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
有川直毅(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
冨樫健一郎(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
粕谷優介(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
三宅輝砂(日本)

<バンタム級/5分3R>
平田丈二(日本)
ジェイク・ムラタ(日本)

<バンタム級/5分3R>
工藤修久(日本)
平田純一(日本)

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【Pancrase327】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(07)鶴屋怜「出稽古は覚悟を決めないとできない」

【写真】取材時点では超グリーンアッシュ。立川のケージでは何色になっているのだろうか (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327で、鶴屋怜が秋葉太樹と対戦する。

昨年2月にDEEPでプロデビュー、3連勝で戦場をパンクラスに移すことを決めた。その直後に平良達郎のUFC行きを成立させたイリディアム・スポーツ・エージェンシーとの契約が決まった怜は、今後に対してどのようビジョンを父・浩とともに持っているのか。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第7弾はUFCしか、その視線の先にない19歳、鶴屋怜に訊いた。


──パンクラスで初ファイト、そしてイリディアムとの契約も発表された鶴屋怜選手です。イリディアムとの契約が成った時は、どのような気持ちでしたか。

「ここから世界と戦っていくんだなという気持ちになって、ワクワクと不安が半々のようになっていました」

──不安というのは?

「いずれそういう風になりたいとは考えていたのですが、現時点では早いとも感じているので。でも、契約してもらったのでそんなこと言っていなくて、どんどん強くなって戦っていこうという風にはなっています」

──イリディアムと契約したことで、キャリアップの変更点はありますか。

「特に今のところはないです。取りあえず次の試合がパンクラスであるので、そこで勝つことに集中しています。その後は巡ってきたチャンスにはトライしようと思っています」

──まだ公にできてないですが、6月にはシンガポールでRoad to UFCが開催されます(※取材は4月5日に行われ、22日にRoad to UFCが正式発表された)。その辺りを考えることは?

「最初はイリディアムの方から米国のコンテンダーズ、次にシンガポールのRoad to UFCの方でプッシュするという話はありましたが、そこも早過ぎるので断ろうという考えでした。ただオファーがあるかどうかはUFC次第ですし、さっきもいったようにチャンスがあるならトライしようという風に思うようになりました。

技術的に成熟する時と、選手の勢いは時期が同じじゃない。父と話していて、勢いがある時に話があればチャレンジすべきだと考えるようになりました。父も僕はこれから強くなり、巧くなっていくだろうけど、勢いというのは重要だろうと。ただ正式な話ではないので、今はパンクラスで勝って、パンクラスでチャンピオンになるということを考えています」

──ではイリディアムと契約したことで、秋葉戦への意気込みに変化は起きましたか。

「いえ、そこと関係なく力の差をつけて勝つつもりでいることは変わりないです」

──なるほど。では3月の最初にゴング格闘技用に話を伺った時に、まずはジムのなかで強い先輩を越えないといけないという発言がありました。しかし、その対象であった岡田遼選手が修斗世界バンタム級王座を失いました。あの試合を見て、想うところは?

「安藤選手には勢いがあって強い選手なので、一発入ればそういうことはある。それがMMAだと思います。ただ、自分の中では岡田さんが負けて悔しいという気持ちしかないです。ジムの先輩が負けた……それは自分が負けるのと同じように悔しいです。

岡田さんの試合が終わった後、父に『あのベルト、俺が取り戻した方が良いのかな』って言いました。僕にはUFCの世界チャンピオンになるという夢がありますけど、そこを成し遂げてキャリアの最後に日本に戻ってきて、修斗世界バンタム級のベルトを獲る。そういう目標が一つ加わりました」

──なるほど。いや、浪漫です。それと前回に話を伺った時に『世界、世界っていうけど俺ほどの本気度はない』とUFCと口にする選手に対し、なかなかの口調で話していました。それが締め切り前にEXFIGHTに出稽古に行き、仲良く写真に収まっているのを見てずっこけました。

「アハハハハ。中村倫也選手と練習させてもらって普通に強くて……。倫也選手は年齢なこともあり、次の対戦相手(※4月24日のPOUNDSTORMで勝利したアリアンドロ・カエタノ)が強いというのもあって、本気でUFCを狙っている。そこに賭けているというのは伝わってきました」

──年下の鈴木崇矢選手は、いかがでしたか。

「17歳ですよね。17歳ということを考えると良い動きです。ただ、強くなれるかどうかは彼次第です」

──ライバル意識を持つことはない?

「倫也選手はバンタム級で階級が違うので、ライバル意識を持つことはないです。練習をしてくれる仲間のような感じで。ただフライ級の選手だと、そういう意識を持つこともあるかもしれないです。倫也選手は身体能力が高くて、これまでやったことがない練習ができて。本当に良い練習ができています」

──UFCに行くと口にしている選手たちとの練習は、同志ができたような気持ちになるのでしょうか。

「別にそうはならないです。普通に話はしますけど、友達を創りに行っているわけではないですし、良い練習をしたくて行かせてもらっていて。だから自分もEXFIGHTの選手にとって良い練習相手になれればと思っています」

──アハハハ。もう忖度しないのが心地良いです。

「これまで自分のジムだけで練習していたのですが、今は出稽古を増やすようにしました。そのなかでEXFIGHTで練習させてもらっていて、倫也選手やパトリック選手、鈴木崇矢選手が受け入れてくれたことは感謝しています」

──出稽古先を増やしたというのは?

「やっぱり初めて練習する時とか、緊張感が違います。あの感覚は選手の強度や巧さとか、いうと強さに関係なくても良い練習になるというか……」

──どう来られても文句は言えない。対応するのが出稽古ですね。

「やっぱり舐められるかっていうことで、本気で当たって来てくれます。出稽古は覚悟を決めないとできないと思っています」

──鶴屋怜に負けてたまるかと掛かって来る選手もいるでしょうし。

「そう思っている人もいるかもしれないです(苦笑)」

──ではEXFIGHT以外では、どこで出稽古を?

「K-PLACEですね。軽量級の選手が多いので。それとSTFでも箕輪ひろば選手とスパーリングがしたくて行かせてもらいました」

<この項、続く>

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