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【ONE131】川原波輝が豪州ナックモエ=ウィリアムスと対戦。再戦=猿田✖バラルト、三浦は怖いソウザと

【写真】川原のMMAが問われる、ストライカーとの対戦だ(C)MMAPLANET

7日(木・現地時間)、ONE Championshipより22日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE131「Reloaded」の全対戦カードが発表された。

MMAではジャレッド・ブルックス✖ボカン・マスンヤネのストロー級挑戦者決定戦、そしてグラップリングでマイキー・ムスメシ✖今成正和という超注目カードが組まれることが既にONE Championshipから発表されている今大会。ここに猿田洋祐、川原波輝、そして三浦彩佳の出場が決まった。


猿田は2月11日のONE127でバラルトと対戦予定だったが、現地入り後にコロナウィルス検査で陽性となり試合はキャンセル、加えて現地で隔離措置が取られ忸怩たる想いを経験した。

2カ月と10日遅れで組まれた猿田✖バラルトと共に、ストロー級では川原がダニエル・ウィリアムスを迎え撃つこととなった。ウィリアムスは日本でK-1にも出場している豪州人ムエタイ・ファイターだ。

タイ人の母と豪州人の父の間で、タイ北部のチェンラーイで生まれたウィリアムスは、生後8カ月で父の育った豪州はパースに移り住んだ。7歳の時にテコンドーと忍術、そして8歳からフルコンタクトキックを始めるも、母方の曾祖父と叔父がムエタイ選手で、その血は争えずウィリアムスはムエタイが練習したいと常に思っていたという。

10歳でムエタイを始めると、叔父を頼ってタイでもトレーニングを積みK-1でこそ本領発揮できなかったがWMCムエタイ、豪州のCAGEDムエタイのベルトを巻いている。

ウィリアムスはパースのスクラッピーMMA & フィットネスでMMAのトレーニングを積むと、キャリア3勝1敗の時点でONEと契約。初戦はムエタイで、対戦相手はロッタン・シットムアンだった。この試合、判定負けこそ喫したもののロッタンと真っ向からやりあったウィリアムスへONE首脳の評価は絶対のものとなった。その後、今年の2月にMMA戦で初代ONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークを右ボディストレートで下し、引退を決意させた。

MMAとは思えない近距離での打撃戦を制し、下になったデェダムロンの足を捌く際にはヒールに入る仕草も見せていたウィリアムス。テイクダウンと融合した打撃が攻守ともに、どのレベルにあるのかは未知数だが、テイクダウンを切る力と首相撲との応用があるようだと、川原は相当にタフなファイトが強いられることになるだろう。

世界王座挑戦、そして敗北からの再起戦となる三浦はLFAブラジル大会にダヤニ・カルドゾの名で出場し、RNCで一本勝ちしているダヤン・ソウザと相対することとなった。

(C)LFA

8勝1敗1分のレコード残すソウザは、オーソの構えで左右のローによって2度のKO勝ちを記録している。

さらに右アッパーから左フックのコンビなど拳の圧もあり──組みの局面でも柔術&レスリングを習得している。危険な──モンスターの異名を持つ相手と戦うことになった。

この他、日本勢以外では柔術世界王者のブシェシャとログログの異種格闘MMAは見逃せない。組んで倒せば間違いなく、勝負は柔術世界王者ブシェシャのモノになる。対してログログは組まれても倒れない&組んでくる相手に殴るセネガル相撲のチャンピオンだ。倒すことに疲弊すれば、まさかのログログのブシェシャ越えもあり得るヘビー級マッチにとなる。

また今大会はプレリミに韓国勢が4人と大挙出場している。韓国版アマゾンといえるネット通販大手クーパンで前回大会がPPV中継され、秋山成勲が青木真也を撃破したことでONEへの注目度が急上昇しているといわれている。今大会は通常通りYouTubeでの配信となるが、着実に韓国での足固めが勧められているなかONE世界ライト級王者オク・レユン、ヘビー級のカン・ジウォンに続くファイターが現れるか、要注目だ。

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後5時30分~ONE Supper App

■ONE131対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
ウマウ・ログログ・ケニ(セネガル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

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【DEEP CAGE IMPACT in OSAKA & Yoshiro Maeda Retirement Memorial】4月10日、前田吉朗引退興行

【写真】第一部のメインは渋谷と復活・柴田モンキーのフライ級タイトル戦線生き残りマッチとなる (C)MMAPLANET & KEISUKE TAKAZawa

24日(木)、DEEP、PANCARSE OSAKA & DEEP OSAKA実行委員会より4月10日(日)に大阪市北区の梅田ステラホールでDEEP CAGE IMPACT in OSAKA2022と「前田吉朗引退興行」が二部制で開催されることが発表されている。

DEEPとパンクラスのケージ大会が大阪で開かれるのは2019年11月17日の天王寺・大阪国際交流センター大会以来、コロナ禍では初めてとなる。

そして13時開始のDEEP、17時開始の前田吉朗引退興行──2つイベントが行われる会場が、前田がプロ3戦目を戦うなど90年代終盤からパンクラス大阪大会のホームといえる梅田ステラホールだ。


そんな2部制大会、1部のDEEPでは柴田MONKEY有哉が渋谷カズキと対戦するフライ級がメインで組まれた。柴田は2019年6月に神龍誠との暫定王座決定戦に敗れて以来の実戦復帰となる。対戦相手の渋谷も昨年2月に藤田大和と暫定王座決定戦を戦っており、今やDEEPで最も層が厚いといっても過言でないフライ級戦線で生き残りを賭けた一戦となる。

そんな柴田だが、練習仲間の川原波輝によると「めちゃくちゃ、グラップリングが強くなっている」とのこと。岩崎正寛率いるカルペディエム芦屋のグラップリング練習会に参加し、組み力が圧倒的に上がっているという柴田が、フィジカル&バランス・グラップリングの渋谷とどのような戦いを見せるか──ポスト神龍誠×藤田大和のDEEPフライ級戦線を占う上でも楽しみな一番だ。

同大会では3月のDEEP JEWELS出場予定だったが、コロナ感染の影響で欠場となったパク・シウが出場し、同大会で対戦が決まっていた古賀愛蘭とのマッチアップが改めて決まった。

さらにムエタイ国内3冠王からMMAデビューも連敗中の雅駿介と中本龍平のバンタム級戦まで3回戦で組まれている。またメインで前田が後輩・北方大地と引退エキシビションで合いまみえる夜の部はDEEP公式戦が3試合、パンクラス公式戦が3試合で構成されている。

結果、潤鎮魂歌×木戸脇広樹のストロー級戦は5分3Rのサッカーボールキック有り=DEEP公式戦。木村俊也×林RICE陽太のライト級戦=5分✖3Rはパンクラス公式戦でサッカーボールキック禁止、1月にWARDOGでMMA復帰を果たした藤原大地とMG眞介と延命そら×フェルナンドのDEEP公式戦2試合は5分✖2R、中村晃司×堂園悠、山﨑鼓大×上田祐起のパンクラス公式戦は3分✖3Rと、様々ルールセットが見られるイベントとなる。

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 UFC 北方大地 名田英平 小川徹 岩崎正寛 川原波輝 木下憂朔 松場貴志 獅庵 秋葉太樹 萩原京平 鶴屋怜

【Pancrase327】鶴屋怜のパンクラス初戦の相手は秋葉太樹。立ち技で間を取るのは、どちらだ

【写真】下になっても平気、殴って勝てるという自信が秋葉を勝利に導く(C)MMAPLANET

17日(木)にパンクラスから4月29日(金・祝)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase327に出場が決まっていた鶴屋怜の対戦相手が、秋葉太樹になったことが発表されている。

DEEPで迎えたデビューイヤーを不戦勝1を含む4連勝で終え、パンクラス初出場となる鶴屋に対し、秋葉を用意したパンクラスはリリースに『「強いヤツとやっていないから、ホントに強いか分かんないよな」という鶴屋怜について回るネガへの回答がこの試合だ、ほら知りたいんだろ?』と、鼻息の荒さが伝わってくるような一文が添えられている。


まさに、その通りだ。鶴屋に対する評価に19歳だとか、デビュー1年目という前置きは必要ない。UFCに行って、勝てる可能性があるのかという論点で判断される。

そういう意味で秋葉は11勝10敗1分という戦績以上の怖さを持っており、鶴屋のポテンシャルを知る上でしっかりとしたスケールとなるファイターといえる。

秋葉は2017年から2018年にかけて3試合連続でKO勝ちを収めてからは、パンクラス・フライ級タイトルを見える位置で戦ってきた。打撃の一発はある。ただし、組みに弱い。キャリアの序盤でも松場貴志、加マーク納に星を落とし、上位になってからも翔兵、スサンド・ビコと組みの強い選手に跳ね返されてきた。

秋葉が過去にストライカーに遅れを取ったのは獅庵ぐらいだろう。上位陣相手の敗北に関しては、組み技対策をすることで以前のような思い切りの良い打撃を見せられなくなっていた時期もあるが、小川徹との暫定フライ級王座決定T準決勝では──思い切り打撃を入れながら、組みで倒され勝機を逸したという展開が見られた。

そのテイクダウンという部分に絶対の自信を持っているが、鶴屋だ。低空テイクダウン、親父譲りの首投げと組めば下半身、上半身のどちらでも崩せる。何より鶴屋には無敗の勢いがある。躊躇がない。鶴屋が躊躇する間を、秋葉が打撃の圧で創ることができるか。

結論からいえば、それは可能だ。秋葉に下になっても構わないという自信があれば、思い切り殴って行ける。反面、倒されたくないという不安要素があれば、本来の打撃の良さはでない。その点に対して秋葉を見るうえで、今の彼は岩崎正寛率いるカルペディエム芦屋のグラップリング練習会の常連というエレメントが加わる。

秋葉は木下憂朔、萩原京平、冨田翔市、名田英平川原波輝、金太郎、北方大地、柴田MONKEY有哉らと岩崎に組み、寝技の武器を与えられている。昨年秋にはレスリング、今年の1月からは柔術を、段階を踏んで修得しつつある。それでもテイクダウン防御は、さほど頭に置くことなく戦うべきだろう。

テイクダウン防御重視という策を選択した時点、距離とタイミングは鶴屋のモノにある受け身のファイトだ。そうでなく倒されること上等──殴らせない、そして極めさせない寝技を駆使し、スタンドに戻ることを第一に考えた方が、スタンドで秋葉が圧を掛けることができるはずだ。

あるいは、秋葉の打撃の圧を跳ね返すスタンドでの圧を鶴屋が持っているか。そうであるなら、鶴屋は2年目にして日本のトップ争いに割って入ることができる実力が既に備わっていることになる。

まさに『ほら知りたいんだろ?』の知りたい部分が、明らかとなるマッチアップだ。

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ABEMA MMA MMAPLANET ONE RIZIN Shooto Shooto2022#01 Shooto2022#02 アドリアーノ・モライシュ ダイキライトイヤー 修斗 安藤達也 山田崇太郎 岡田遼 川原波輝 後藤丈治 石井逸人 石橋佳大 若松佑弥 藤井伸樹 西川大和 野尻定由 釜谷真

【Shooto2022#02】バンタム級ケジメの世界戦=岡田遼×安藤達也。石井×石橋、後藤×ライトイヤーも

【写真】前回の対戦後の両者の表情。決着を見なければキャリア、そして人生で先に進めないだろう (C)MMAPLANET

16(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2022#01中に3月21日(月・祝)の後楽園ホール大会=Shooto2022#02の対戦カード3試合がアナウンスされた。

修斗世界ライト級王者の西川大和がウェルター級で山田崇太郎と戦う一戦に続き、世界戦を含むバンタム級3試合が明らかとなった。


まず修斗世界バンタム級チャンピオンの岡田遼が、1年振りの修斗公式戦出場で安藤達也の挑戦を受ける。この両者、2019年9月に当時は環太平洋王者だった岡田に安藤がチャレンジするという形で拳を交えており、痛み分けに終わっている。

岡田は昨年3月に大塚隆史を下して同タイトルの初防衛に成功するとRIZINバンタム級GPに参戦し、元谷友貴に敗れて以来の試合となる。一方、安藤は昨年9月に石井逸人を下し環太平洋王座を防衛、川原波輝に影響を受けてアルファメールでついに覚醒した感がある。

岡田は現在ラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで4週間の出稽古に入ったばかりだ。ゴールを見て戦っている感もある岡田が、前回の安藤戦のように全てをぶつけ──修斗愛を貫けるのか。そして安藤は底の見えないポテンシャルをさらに掘り起こしているのか──。2022年3月の両者の現実が浮き彫りになる戦いとなるだろう。

タイトル戦以外では石井逸人と石橋佳大、後藤丈治×ダイキライトイヤー戦が発表されている。激闘否定の激闘王=石橋は昨年9月に石井のチームメイト後藤との──やっぱり激闘を制しており、ダイキライトイヤーは11月のRIZIN TRIGGERで釜谷真に引導を渡した。

一方、TIRIBEの朋友コンビ=石井と後藤は上記にあるように安藤、石橋戦で共に勝機を掴みながら敗れ再起戦となる。混戦修斗バンタム級で突き抜けることを期待されてきたが、石井は前述したように安藤に敗れ、インフィティリーグでも野尻定由&小野島とドロー。後藤は石橋だけでなく藤井伸樹に遅れを取っている。

両者が目指すのは世界。ならば、もう足踏みは許されない3月の石橋、ライトイヤー戦──5日後にONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュに挑戦する若松佑弥にバトンをつなぐ勝利が絶対だ。

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ABEMA DEEP MMA ONE Shooto2021#06 修斗 安藤達也 川原波輝 石井逸人

【Shooto2021#06】石井逸人の挑戦受ける、安藤達也─01─「つもり…ずっと取り組み方が中途半端だった」

【写真】ユライアが見守る中でスパーリング。アルファメールでの練習以前に、川原波輝の言葉が眠れる大器の目を覚ませたか(C)MICHINORI TANAKA

9月20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06で、環太平洋バンタム級王者の安藤達也が石井逸人を挑戦者に迎え、タイトルの初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

昨年11月、元DEEP王者で修斗初参戦の大塚隆史と対戦し、1Rに右足を痛めTKO負けを喫した安藤にとっては、この試合が復帰戦となる。

防衛戦を控えて米国で練習を行っていたという安藤に、帰国直後にインタビューしたところ、彼の口から発せられたのは大きな意識改革だった。


――環太平洋王座の防衛戦を控え、今回はアルファメールで練習していたそうですね。どれくらいの期間、どこに行っていたのでしょうか。

「7月27日に日本を出発して、8月24日まで練習していました。アルファメール所属の川原(波輝、DEEPストロー級王者)選手から、『米国で一緒に練習しよう』と誘われたんですよ。

以前、川原選手が日本に帰ってきている時、KRAZY BEEで練習したことがあって。そこから川原選手と一緒に練習したいと思うようになったんです」

――そのように思ったのは?

「川原選手と僕ではスタイルが違っていて、お互いに無いものを交換できるんです。フリーになってから、一緒に練習する仲間はいるけど、『誰かが見てくれる練習』というのは少なかったんですよね。

僕も4年前にアルファメールで練習したことがあったし、今回誘われてアルファメールに行こうと決めました。自分の中では、去年11月の敗戦も大きくて……」

――大塚隆史戦で、1Rに足を傷めてTKO負けとなった試合ですね。

「はい。あの試合は、自分でも一番納得していない負け方でした。『今のままじゃダメだ』ってことが、身に染みて分かりましたね。お灸を据えられたというか。今まで自分のやり方でやってきたけど、あの負けが反省するキッカケをくれました。MMAには、いろんな攻め方がある。もっと高い水準で練習していかないとダメだと思ったんです」

――カーフを効かされたのか、アクシデントだったのか。その敗北でアクシデントとはとらえなかったということですね。

「アクシデントも含めて、負けは負け。それが格闘技じゃないですか。僕たちが求めているものは結果であり、勝利でしかなくて」

――確かに、そのとおりです。

「周りの人からも、『あれはアクシデントだったよね』と声をかけられることもありました。でも、そう言われると逆に――自分の中では、アクシデントというだけで終わらせることができなかったんです。

何よりも、完全燃焼できなかったことが、一番悔しかったです。何も出せずに、1Rにあんな形で試合が終わってしまったので。あの試合に向けて、それまでのキャリアの中で一番練習していたし、調子も良かったんですよ。それで何も出すことができずに終わって……3カ月ぐらい気持ちも引きずっていました」

――その状態を、どうやって克服したのですか。

「そんな時に、KRAZY BEEで川原選手と一緒に練習したんです。川原選手が、僕の気持ちを変えるキッカケを作ってくれました。川原選手は僕より1歳上だけど、MMAのキャリアは僕より短いんですよね」

――プロデビューは、安藤選手のほうが1年早いですね。

「でも遅く始めている分、意識が高い。そんなキャリアの差を乗り越えて、DEEPのチャンピオンになっているし、ONEにも出場しているじゃないですか。何て言うんだろう……言っていることと、やっていることが伴っているというか。ファイターとしての意識を背中で教えてくれるし、直接言ってくれることもあるので」

――川原選手からは、どのようなことを言われたのですか。

「格闘技は千日修行だと思え、と」

――千日修行……比叡山をはじめとして、天台宗の「千日歩いて悟りに近づく」ための千日回峰という修行のことですね。

「引退するまでファイターとして何ができるか毎日考えろ、と言われました。引退したら何でもできる。でもファイターとしての時間は今しかない、と。そうやって僕の意識をリマインドしてくれたんです」

――引退するまで……今、ファイターとして引退のことを考えたりすることはありますか。

「僕も、もう31歳になりました。プロデビューから8年経っているんですよ。正直、どれだけ選手を続けられるのかは分からないです。今はMMAも選手の年齢が上がっているし、頑張っている先輩方もたくさんいます。

でも、大塚さんとの試合でケガをして負けた時、『今回これぐらいで終わってよかったけど、後遺症が残るケガだったら引退だったな』と思いました。そこでファイターとしての最後を意識したんです。残りの格闘技人生、終わりを意識しながら、今できることを精一杯やらないといけないなって」

――なるほど。

「ずっと格闘技への取り組み方が中途半端だったんだと思います。もちろん自分の中では、その時にできることを全力で頑張ってきたつもりですよ。でも今思うと、それは『つもり』でしかなかったんだなって。ノラリクラリやっていたんじゃないかと思いました」

――その気持ちは、アルファメールでの練習でどう変わったのでしょうか。

「大塚さんとの試合前は、『それまでのキャリアの中で一番練習していた』って言いましたけど、そんなもんじゃないです。高いレベルで、ガッチリ練習することができました」

<この項、続く>

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Fury FC48 Interview other MMA ブログ リヴァイ・モウルズ 中本龍平 川原波輝 石原夜叉坊

【Fury FC48】明日、リヴァイ・モウルズ戦。崖っぷちの石原夜叉坊「自分のやりたいことなんで……」

【写真】パブリック計量で、体重オーバーだったモウルズとのフェイスオフを行う夜叉坊 (C)FURY FC

25日(日・現地時間)、テキサス州ヒューストンのナイトクラブ=エスケーペード2001で開催されるFury FC48で、リヴァイ・モウルズと対戦するに石原夜叉坊。

UFCを再び目指す、それ以外は目に入っていない。その知名度やキャラを生かせる場所もあるはずだと思われてきた夜叉坊だが、4連敗のどん底を経験してなお彼の択もアルファメールとUFCだった。

テキサス──決して脚光を浴びる場でないFury FCという場で、これまでの自分の全てを肯定し、夜叉坊は再びケージに足を踏み入れる。


川原波輝、中本龍平と

──ご無沙汰しています。

「お早ようございます!!」

(リカバリー食を持ってきた)川原波輝 あっ、おはようございます!!

──おお、川原選手も。今回の試合前、川原選手から『祖根戦の時とは別人です』と連絡を貰い、夜叉坊選手の話を試合前に聞きたくなりました。

川原 アハハハハ。BLOWSの中本龍平選手も、今一緒なんですよ。

「中本龍平、コイツはやりますよ。ワンパンマンです。高校から野球で一緒で、コイツはやりよる。サポートにしてくれて、今、僕の家に住んでアルファメールで練習しているんですよ」

川原 これから、要チェックでお願いします。

──了解しました。しかし、朝の8時から計量というのは早いですね。頬もこけていますが、計量直後のタイミングでインタビューを受けていただきありがとうございます。

「いえ、今ちょうど終わりました。135ポンド、しっかり落としましたよ」

──試合前日ですが、正直1月の試合ほどガッカリさせられたことはなかったです。

「だいぶ散らかしましたからね」

──あの日の石原夜叉坊は何だったのでしょうか。格闘家というより、フィジークでもやっている体つきの良いお兄ちゃんがケージの中にいるように見えました。

「I was not there。ホンマ、ガッカリさせてもうたと思うんですけど……もう、どこまでアカンのか隠さずに見せることができました。アハハハハ」

──ポジティブなのか、何なのか。まぁ、試合前ですし……あの日を振り返って、明日への気持ちに影響するのも何ですしね。

「もう何もないです。何もなかったんです。ホンマ、一番の裸の俺なんやと。俺って、こんな弱いんやって……。でも、なんか……ここにおるわけですよ。アレがどうとか……なんていうのか、勉強になりました。

あそこまで曝け出せたことで、何もないなって。でも、そうやって過程を踏んでいるんですよ。アカンことも良いことも、過程を踏んで今があるんで。

もう長編小説の目次と各章のタイトルみたいなもんです。一歩一歩しっかりと獲り返します」

──あの後、いつアルファメールへ?

「試合が終わってすぐに、削り残ったモノが自分のなかにあって。一旦、それを纏めるというか……そこに集中したいなって。僕のなかで、それは日本ではできへんから、とりあえずこっちに戻ってきて……最後まで残った自分が信じているモノに取り組もうかと。

やるべきことをやるためにも、戻ってきたって感じですかね。やりたいことをとことんやらんと、それをこっちでやりたかったんです」

──アルファメールで、できていますか。

「できてます。朝から晩まで、世界中から強くなりたい強いヤツが来ていて……プロ練習を20人、30人でやって。仲間やけど、ライバルで。『お前が休むんやったら、俺はやる』って感じで。ホンマ、学校の部活ですよね。そこで差がでるから、皆がやりよるんですよ。で、練習中も気を抜けないです。

自分の国や街から出てきているヤツらばっかりやから、国の代表じゃないけど、やっと僕も日本人として……どうなるべきか、日本人として戦う状態になってきたんかなって。

アルファメールって月曜日から金曜日まで、1日、1日を抜けずに練習をしているのを、ユライアが見ているんです。水曜日に強度の高いMMAスパーがあって、次の日のレスリングがまたハードで、一気に参加人数が減るんです。でも、そこでユライアが『ここが一番苦しい。ここで勝負をしないとダメなんだ』って、皆のケツを叩くんです」

──素晴らしいリーダーシップですね。あれって、英語だから余計に伝わってくるんですよね。海外のプロモーターも大会前に選手を集めて叱咤激励していますが、あれを国内で日本語でやったら、自分なんて大笑いしてしまいますけどね。「いや、俺たち、そういう文化じゃないし。日本語はそういう言葉じゃないから」って。

「分かります。ソレは、そうですよね。ユライアにアレをやられると、ホンマにやり切ってやろうって思うんです。ドンピシャで心に突き刺さるんです。シンプルに響いて、俺のことを言われているって思うんです。日本語だったら、アレは入ってこないですよね。アレ、何なんですかね?」

──日本語はヒザを詰めてゆっくり話す。その方が伝わるかと思います。

「あぁ、なるほど」

──とにかく、そういう環境でもう結果を残すしかないですね。

「あれなんですよ……ピョートル・ヤンを倒せるのは、日本人しかいないんです。僕しか」

──……。

「アイツをしばかな気がすまへん。それだけです」

──今回、FURY FCで戦うようになったのは?

「待っていたら、向うから来ました。Road to UFC シーズン2です。僕にとっては。レコードも汚れて、散らかしましたからね。でも、もう数字とか考えずに──それがなんなんって気持ちでやるだけです」

──心機一転、仕切り直しということでしょうか。

「仕切り直しというか……ここまであって次の章に進める。ページをめくって、いよいよ本番入りますよ。アクションッ!!

試合でキレーごとなしに、世界にリンクしたい。皆がウチから叫べるような元気な試合をして、首を刈っていきます」

──リヴァイ・モウルズ、強敵といって良い相手かと。

「アイツ、2ポンド・オーバーでそこで死んでますよ」

──なんと、尚更負けていられないですね。

「ハイ。FURYとは4試合契約ですけど、アイツ喰うて。相手ももうしぼれてくると思います。そいつらを逃がさないです。ここでやっていれば、UFCに戻れると思います。とりあえず、明日……自分のやりたいことなんで一生懸命、楽しんでやります」

──今の石原夜叉坊が、全て出る……出し切る試合を期待しています。

「俺はMMAが大好きです。愛を持って、一生懸命戦います。俺には皆がついている。いつも、ありがとう!!」

■視聴方法(予定)
7月26日(月・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS

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ONE Result ONE Unbreakable ONE116 ザキムラッド・アブデュラエフ ジェイムス・ナカシマ ブログ モン・ボー リト・アディワン 川原波輝 青木真也

【ONE116】試合結果 青木真也がナカシマに一本勝ち、川原波輝はアディワンにKO負け

【写真】コロナ時代のMMAファイターを地で行った川原波輝。敗れはしたが、目標を目指せる位置に立てることになったのは絶対だ(C)ONE

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE116「Unbreakable」。

セミで青木真也がジェイムス・ナカシマに激勝、9日のオファーを受けた川原波輝はリト・アディワンにKO負け、ザキムラッド・アブデュラエフというダゲスタンの恐怖が初陣を飾った同大会の試合結果は以下の通りだ。

ONE116「Unbreakable」
<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
○カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)2R1分56秒
KO
×アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
○青木真也(日本)1R2分42秒
フェイスロック
詳細はコチラ
×ジェイムス・ナカシマ(米国)
<キック・ヘビー級/3分3R>
○ラーデ・オバチチッチ(セルビア)2R1分11秒
判定
×ブルーノ・スサノ(ポルトガル)
<<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>>
○ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)1R2分08秒
ネッククランク
詳細はコチラ
×ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
<54.8キロ契約/5分3R>
○モン・ボー(中国)3R
判定
詳細はコチラ
×サマラ・サントス(ブラジル)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
○リト・アディワン(フィリピン)2R2分02秒
KO
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×川原波輝(日本)

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ONE ONE Unbreakable ONE116 Report ブログ リト・アディワン 川原波輝

【ONE116】川原波輝、リト・アディワンの左で一発KO負け。柔軟性と対応力見せられず──完敗

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
Def.2R by KO
川原波輝(日本)

まず右カーフを見せたアディワン、川原は間合いを図りつつフェイクを見せる。ローに右を合わせようとしたアディワンは、左リードフックには左フックを繰り出す。スイッチした川原に右ミドルから右ローを2発蹴ったアディワン。川原は組んでいくが切られる。

離れて蹴りを見せ合い、飛び込むアディワンの圧に川原が下がる。左ボディを入れたアディワンが序盤をリード。アディワンは冷静に川原の動きを見て、一気に飛び込む。ローから右ストレートを被弾した川原が笑みを見せ、右ミドルハイ。中間距離の打ち合いではアディワンが上回っているが、川原も右のカウンターを狙う。

残り1分、ようやく動きが柔らかくなりつつある川原だが、カーフを蹴られる。さらにアディワンはミドルを2つ入れ、ここから続くオーバーハンドも怖い。右の空振りから後ろ回し蹴り、右を見せた川原だが初回はリードを許した。

2R、川原が左ロー、右ミドルからの右を避ける。後ろ回し蹴りもしっかりと見ている川原は、ミドルに右を打っていく。頭から飛び込み左フックのアディワン、川原のローが急所に入りインターバルが入る。即再開となり、カーフに川原の体が回る。

アディワンの圧力を打ち破りたい川原の飛び込み際に、アディワンが左フック一閃。アディワンがこの一発で川原をKO。柔軟性、対応力──見せるべきことを見せることができなかった川原はONE初陣でアディワンに完敗した。

「凄くエモーショルだ。この勝利が成功へのスタートだよ」──12月30日に母を亡くしたエディワンは「家族の皆、愛している」と涙を浮かべた。


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Interview ONE ONE Unbreakable ONE116 ブログ リト・アディワン 川原波輝 石原夜叉坊

【ONE116】アディワン戦へ、川原波輝─02─「ステップを踏んで、動き続ける。ヨガと水泳で養ってきた」

【写真】取材の途中から同席していた──31日に祖根寿麻戦が決まっている石原夜叉坊と(C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」でリト・アディワンと対戦する川原波輝インタビュー後編。

スクランブル発進、それができる練習への取り組み方。そして、その練習の選択肢の多さが川原の最大の特徴だ。開かれた目と心が、彼を特別な存在にしようとしている。

<川原波輝インタビューPart.01はコチラから>


──股関節が柔軟になったことで、寝技で下になった時や壁に詰められた時の足の動きが違っていると感じることがあります。

「それに股関節が柔らかいと、パウンドも打ちやすいですよ。ガードの中でも良い姿勢で打てます」

──ところで2日間の東京滞在、体を動かすことはできましたか。

「あまりできていないですけど、水泳とランはしました。打ち込みがしたかったんですけど、それは大阪に戻って明日、モンキー(柴田モンキー有哉)とやります」

──えっ、明日の便ですよね? シンガポールへ向かうのは。

「ハイ。夜なんで午前中に大阪に戻って、モンキーと打ち込みをしてから向かいます。ホント、やってくることはワンパターンなんで対策練習をしておきます」

──対策、打ち込み、シンガポールに行ってもセコンドと肌を合わせることができる時間は非常に限られているかと思います。

「2日間隔離があるので、打ち込みはそのあとですね。アハハハ、チャレンジです」

──だからこそ、この間培ったところが重要になるかと。

「そうですね」

──では、8月の試合以降で何を培ってきましたか。

「とにかく自分のMMAは、足を動かして攻撃することなので動けなかったから話にならないです。ステップを踏んで、動き続けることができればどうにかなります。それをヨガと水泳で、養ってきました」

──またここでも水泳ですか!! つまり水泳でスタミナを養ってきたということでしょうか。

「ハイ。それとインターバルで呼吸を整えることを水泳でやってきました。というのもアルファメールで、プールでのMMAファイターメニューっていうのがあって」

──!!

「それを持ち帰ってきて、夜叉坊と一緒にやってきたんです」

──夜叉坊選手がしんどい練習を一緒に続けているのですか。

「いや、やっていますよ。水泳は好きなんじゃないでしょうか」

(実はインタビューの途中から、取材場所にやってきていた)石原夜叉坊「好きではない。やってはいるけど(笑)」

──ついに話に入ってきましたね(笑)。でも夜叉坊選手にイニチアチブを握られると、川原波輝インタビューにならないので……。

夜叉坊「でも水泳の練習、イイっすよ。だから、また見に来た方がエェですよ。めっちゃエェ画も撮れるし」

──是非、お願いします、しかし、MMAファイター用のプールトレーニングまで存在しているのですね。

「僕思うんですけど、バレーボールでもバスケットボールでもMMAに生きると思うんですよ。バレーボールやバスケットにしかない動きで、打ち方とかジャンプとか。得られるモノはどこからでもあるはずです」

──素晴らしいオープンマインドですね。MMAのためにヨガをする選手も、ほぼほぼ日本にはいないでしょうし。MMAを強くなるためのふり幅が大きいです。

「やっぱり選手によって、その選手独特の動きがあるじゃないですか。それが柔道やレスリングだけでなく、バスケットボールでもあると思うんです。バスケットボールのステップとか、ジャンプ。サッカーやったら蹴りが強いんちゃうん?って。MMAは全ての競技から学べるものがあるやろうし、むしろスポーツ以外の日常生活での会話からでも、MMAに必要な心技体の心の部分を補えると僕は思っています。

技と体はスポーツから。どんなスポーツからでも学べるモノはあります。そのなかで自分が好きになったのは水泳であるということだけで。ヨガもやっていて強くなれるから、続けています。ホント、バスケで何か感じることがあったらバスケもやりますよ」

──ではぜひカポエイラを。以前、金沢に拠点があるGuetoカポエイラで子供たちの練習を見せてもらったのですが、あの動きを子供の頃からしていると、その後はどんな運動にも生きると思いました。格闘技でも体操でも、ダンスでも。

夜叉坊「カポエイラ良いっスね。ちょうど今日、カポイエラの話をしていたんですよ。馬込にカポエイラのジムがあって。カポエイラあるやん? これえぇんちゃうんって2人で話していて。カポエイラは路上でいきなり回りだしたり、アレ凄いですよね」

──カポエイラこそ、ブラジルですよね。自分にとってブラジルとは柔術ではなくて、カポエイラなんです。上層階級でないところに存在してきたので。いや、夜叉坊選手のペースに巻き込まれてかポイエラに話題が移りそうだったので、話を戻します。今回の対戦相手、リト・アディワンは本当に強いです。ただし、川原選手はここから先を見ているはずです。

「勿論です。そしてリト・アディワンは内藤のび太や猿田とやるより嫌な相手やと思っています。ソイツが一発目で来るというのは、運命やと思うので。思い切りやるだけです」

──リト、ボカン・マスンヤネ。フィジカル・モンスターのなかで、日本人がどう戦っていくのか。川原波輝が何を魅せてくれるのか。相当に楽しみです。

「対応力ですよね。ホンマに対応力やと思っています。同じ動きをすることはないですね。それやったらハメられることがあるんで。UFCを見ていて分かったことなんですけど、強い選手は毎試合スタイルが変わります。

ただヌルマゴメドフとかっていう領域は分からないですけど。でものレベルでも変えているところは変えていると思います。コイツにはこういう動き、そういう風に対応していくことやと」

──ONEで戦うなら、海外の選手という日本人選手の意見は理解できますか。

「やはり違う国のチャンピオンのヤツをブッ飛ばしたいですね。でも、そこにいくまでに日本人対決が必要ならやりますよ。ただただ全く負ける気がしないんで。

日本人対決には自信しかないですね。どこで負けるのって。日本人の方が考え方が分かるから攻略できるのかな。外国人の方が何を考えているか、分からないですしね」

──言語、文法が違うと思考って変わりますよね。

「ひたすら組んでくるっ相手より、ワンパンがある方が怖いですからね。でも、凄いヤツいっぱいおるから。ホンマに半端ないヤツいっぱいおるんで。そう考えたら、そこまで……アディワンやったら打ち合える。

同じ階級やったら、行けるんちゃう? ラグビーもやってきたし、同じ階級っていうのはホンマに有難いです」

──では、最後に22日のアディワン戦で『ここを見てほしい』という一言をファンにお願いします。

「ここを見てほしい……? そうですね、海外でもフィニッシュできるところ。誰が来ても、コイツを倒すんやって……とにかくフィニッシュ力を見てほしいです。何でも決めることができるので」

■ONE Unbreakable視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチチッチ(セルビア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
川原波輝(日本)

■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable II対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)

■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable III対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

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Interview ONE ONE Unbreakable ONE116 ブログ リト・アディワン 川原波輝

【ONE116】「思考も自信も100 パーセントの状態にある」リト・アディワン、川原波輝戦へ─02─

【写真】心身ともに絶好調──かつ、川原波輝を認めてケージへ。やはりリト・アディワンは怖い(C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」で、川原波輝と対戦するリト・アディワン・インタビュー後編。

試合の9日前に出場の意志を示し、全ての準備が整った1週間前にアディワンが川原と戦うことを知った。

「試合がなくなるより、良い」と断言してしまう強心臓、シンガポール入りしてからの彼は箕輪ひろば戦で犯したミスを消化し、自信に満ち溢れた状態で試合開始の刻を待つ。

<リト・アディワン インタビューPart.01はコチラから>


──箕輪戦の敗戦から、何を学ぶことができましたか。

「色々と学ぶことができた。だからこそ、今回の試合に関してはしっかりと準備をしてきたんだ。あの試合で一番の間違いは、ヒロバ・ミノワの力を軽視していたことだ。油断があった。試合ができる状態を作っていなかった。

ただ試合場で相手を破壊する。それしか考えていなくて、しっかりと仕上げる時間がないことに気付いた時は手遅れだったんだ。それこそが僕が犯した間違いさ」

──調整不足はCOVID19の影響がありましたか。

「確かにコロナウィルスは一つの原因だよ。調整期間はチーム・ラカイのあるラ・トリニダードの街に、僕が住んでいるバギオから入るには書類の提出が必要で、ジムで練習することができなかったんだ。

ミノワとの試合はケージのなかではなく、準備段階に敗因がある。それに加えて減量の失敗があったからね。減量の方が影響は大きかったかな」

──10月30日に試合をしたチーム・ラカイのメンバーは、ジェヘ(ユースタキオ)こそ勝利したもののエドゥアルド・フォラヤン、ケビン・ベリンゴンと明らかに動きが重く、ラカイ勢は調整不足だという風に見えました。

「そうだよね。皆、調子は悪かったよ」

──あのショーのあと、今回の試合に向けて練習状況は改善されましたか。

「もちろん。改善が必要だった。ジムで練習ができないなら、山に登って練習してきた。だから今回の試合に関してはずっと良い準備ができているよ」

──ところで10月末に敗れ、2021年最初のショーで試合機会が与えられると思っていましたか。

「う~ん……そうだね、前回の試合はスプリットで負けた。そして、少しジャッジの裁定に関して色々な意見も出ていた。だからリベンジの機会がないかとは期待していたよ。それが無理なら、他の相手でも良いから試合がしたいってね」

──ところでZoomの画面からも肌艶が良いですね。減量も順調ですか。

「絶対的に前回より上手くいっているよ。あの時は練習のことだけを考えて、体重のことを忘れてしまっていた。今回は練習も体調も両方を考えてきたからね」

──計量前にホテルから配られる食事で、大丈夫ですか。

「実はシンガポールに住んでいるフィリピン人の友人が、食事を用意して届けてくれているんだ。今日もほら、野菜とチキンのスープを届けてくれた。こうやって問題なく、食事は摂ることができているよ」

──それは最高ですね。対戦相手が変わったとはいえ良い準備ができたことで、今回の試合はどれほどの自信を持っていますか。

「ナミキ・カワハラのことは本当に尊敬しているよ。彼のファイティングスピリットには感服するしかない。日本の選手は常にそうだ。タフで勝利を目指し、心が折れない。

ナミキはしっかりと戦える状態にあるだろう。そして彼を倒すためにラカイでは、ちゃんとシナリオを揃えてくれた。最高のゲームプランが用意されているんだ。ナミキがいくら素晴らしい選手でも、僕は思考も自信も100 パーセントの状態にある。この試合に勝って、再びランキング入りする。勝つためにベストを尽くすよ」

──では最後に川原選手に一言、お願いします。

「ナミキ、金曜日は良い試合をしよう。幸運を、そして神の御加護があらんことを」

■ONE Unbreakable視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチチッチ(セルビア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
川原波輝(日本)

■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable II対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)

■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable III対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

The post 【ONE116】「思考も自信も100 パーセントの状態にある」リト・アディワン、川原波輝戦へ─02─ first appeared on MMAPLANET.