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【DEEP】連勝中の力也がバンタム級元暫定王者COROと対戦!

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5月7日に後楽園ホールで開催されるDEEP 113 IMPACT。既に福田龍彌 ×本田良介のDEEPフライ級GP決勝戦が発表されていますが、新たに豪華な追加対戦カードが発表されました。

大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)×上迫博仁(NICE BAD GYM)のライト級タイトルマッチの他、北岡悟(パンクラスイズム横浜)×大山釼呑助(INFIGHT JAPAN)、青井人(BLOWS)×五明宏人(トライフォース赤坂)など好カードが並ぶ中、個人的に大注目なのはCORO(K-Clann)×力也(KING OF LIBERTY)のバンタム級ワンマッチです。

COROは石司晃一に敗れて正規王座戴冠はならなかったものの、しぶとい試合運びでDJ.taikiに判定で競り勝って暫定王者に就いたいぶし銀。負けが続いた時期もありましたが、最近では寝技での一本勝ちも増えて本格化してきました。伊澤星花との入籍の話題が先行していますが、王座獲りに向けて再出発なるか。注目です。

そして対戦相手の力也は2023年ネクストブレイクの気配満載。レスリング全日本学生選手権で2度優勝し、2014年のレスリング世界大学選手権グレコローマン59kg級で5位に入賞した逸材。MMAに転向後は寝技もさることながら、血気盛んに打撃を振るって前に出るアグレッシブな試合運びが目に付きます。

COROと同じK-Clannに所属するKENTAにはパンチの猛攻で秒殺すると、2月のDEEPではRIZINバンタム級GPファイターの渡部修斗を打撃で圧倒。開始直後からプレスをかけて左右の連打を浴びせるとダウンを奪ってパウンドアウトする衝撃的な攻撃力を見せつけました。

もしCOROにも圧勝するようだと、いよいよバンタム級タイトルショットも視界に入ってくるでしょう。勝ち方次第ではRIZINからオファーが舞い込むなんて事も。力也が連勝で一気にブレイクするか。COROが熟練の試合運びで光を消すか。楽しみな一戦が組まれました。
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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o RIZIN 五明宏人 神田コウヤ

【DEEP112】新DEEP暫定フェザー級チャンピオン神田コウヤ「RIZINでトップに加わって行ける自負はある」

【写真】十分にRIZINフェザー級トップ戦線に加わる力はあるだろう。そして対戦を拒否られるタイプでもあるはず(C)MMAPLANET

11日(土)に開催されたDEEP112五明宏人を破った神田コウヤがDEEP暫定フェザー級王座を獲得した。

フルマークの判定勝ちは、両者のキャリアの差を考えると不思議ではない。ただし、試合内容でいえば数字には表れていない部分で楽ではなかった。ピンチに陥ってもエスケープを続け、気持ちが折れないで戦った五明に対し、神田も自らに妥協することなくやるべきことをやり抜いた。

ここでは試合後の共同インタビューから、MMAPLANETの質問に対する神田の受け答えをお伝えしたい。


──正直、キャリア4戦目の五明選手との王座決定戦が決まった時は『舐めるな』という気持ちはなかったですか。

「そうですね、そういう気持ちは勿論ありました。けど今日、肌で感じてむしろ舐めていたのは自分だったんじゃないかと思わされました」

──実は遠い距離から組みついて、ワキを潜ってバックを奪取。割と一方的な試合になるのではないかという見方もしていました。五明選手がねちっこい組みの展開にを凌ぎ、気持ちを切らさなかったのは驚きでした。そこで焦りとかはなかったですか。

「予想外の出来事が起こるのは、戦いのなかで常なので。毎回、そういうことが試合の中で起こっているので、そこは今までの経験を生かして冷静に戦うことができたなと思っています」

──そのこと自体を問題視するつもりはないのですが、審判の注意が入らないところでもヒザが急所に入ったことがあったかと思います。アレが続くと、神田選手自身がやるべきこと遂行するのに『急所があるかも』と躊躇してしまうことはなかったですか。

「ちゃんと止めて注意してくれたので。後半、3Rはやってこなかったですし。そこはまぁ何もないです」

──日本のフェザー級は若い選手の成長があり、盛り上がる兆しがあります。4月と5月のRIZINでも、今後の動向が決まっていくような注目のカードが既に発表されています。あの戦いの中に加わっていきたいという気持ちは?

「もちろんあります。けど、自分は出たくてもオファーがなかったりすれば出られない。自分がRIZINのオファーを断っているということは一切ないので。むしろオファーは欲しいです。そこは自分では何ともならないので、ただこうやって中村(大介)選手にしてもそうですし、青井(人)選手とか強い選手と戦い続けてきました。自分のやるべきことは強い選手と戦って勝つことなので。それ以上でも、それ以下でもないです」

──オファーがあれば、今はRIZINという場でどれだけできるという自信がありますか。

「そこは相性とか、その日のコンディションによると思うんですけど、まぁトップには加わって行けるという自負はありますね」

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Column DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o   しなしさとこ 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木慎吾 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

【DEEP112】試合結果 フライ級GPは本田&福田が生き残り、鈴木と神田が新王者に。北岡が一本勝ち

【写真】激闘、熱闘続きだったDEEP112(C)MMAPLANET

11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールでDEEP 112 Impactが開催された。今年最初のDEEPは本戦9試合のコンパクト興行ながら、3回戦が7試合でタイトル戦が2試合、トーナメント準決勝3試合と強度の高さが凝縮されたイベントとなった。

フライ級GP2試合は打撃戦とスクランブルで激闘となり本田良介と福田龍彌が生き残り、5月の決勝戦へ。2階級のタイトル戦は鈴木慎吾がウェルター級王者、神田コウヤが暫定フェザー級チャンピオンに輝いている。

北岡悟は3Rのねちっこいドミネイトの果てに、ノースサウスチョークで高野優樹を下し4年2カ月振りの白星を手にした。その北岡、手を挙げらえても笑顔はなく勝利者インタビューも拒否。大会終了後の囲み会見に出席することなく、会場を後にしている。

また住村竜市朗と、しなしさとこ──の元チャンピオン2人も再起の勝利を挙げている。

DEEP112 Impact
<フライ級GP準決勝/5分3R>
○本田良介(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×伊藤裕樹(日本)

<フライ級GP準決勝/5分3R>
○福田龍彌(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×宇田悠斗(日本)
<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
○鈴木槙吾(日本)2R2分05秒
ギロチン
詳細はコチラ
×阿部大治(日本)
<DEEP暫定フェザー級王座決定戦/5分3R>
○神田コウヤ(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×五明宏人(日本)
<ライト級/5分3R>
○北岡悟(日本)
3R3分27秒 by
ノースサウス・チョーク
詳細はコチラ
×高野優樹(日本)
<ウェルター級/5分3R>
○住村竜市朗(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×嶋田伊吹(日本)
<女子ミクロ級/5分2R>
○しなしさとこ(日本)2R
判定
詳細はコチラ
×古林礼名(日本)
<バンタム級/5分3R>
○力也(日本)1R0分27秒
TKO
詳細はコチラ
×渡部修斗(日本)
<バンタム級/5分2R>
○KENTA(日本)2R
判定
×山本有人(日本)
<フライ級/5分2R>
○秋元強真(日本)1R3分16秒
KO
×高柳京之介(日本)


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『DEEP 112 IMPACT』試合結果


▼第9試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
×伊藤裕樹(ネックスイチムエ)57.05kg
[判定0-5] ※28-29×5
〇本田良介(フリー)57.05kg
※本田が決勝進出

▼第8試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
〇福田龍彌(MIBURO)57.15kg
[判定5-0] ※30-27×2, 29-28×3
×宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)56.80kg
※福田が決勝進出

▼第7試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
×阿部大治(フリー)王者 77.00kg
[2R 2分05秒 ギロチンチョーク]
〇鈴木槙吾(Mil gracias)挑戦者 76.95kg
※鈴木がウェルター級新王者に

▼第6試合 DEEPフェザー級暫定王者決定戦 5分3R
〇神田コウヤ(パラエストラ柏)65.70kg
[判定5-0] ※30-27×4, 30-26
×五明宏人(トラフォース赤坂)65.70kg
※神田がフェザー級暫定王者に

▼第5試合 DEEP ライト級 5分3R
〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.70kg
[3R 3分47秒 ノースサウスチョーク]
×高野優樹(フリー)69.50kg

▼第4試合 DEEPウェルター級 5分3R
〇住村竜市朗(TEAM ONE)77.55kg
[判定2-1] ※29-28×2, 28-28マスト嶋田
×嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)77.40kg

▼第3試合 DEEP女子ミクロ級 5分2R
〇しなしさとこ(フリー)43.40kg
[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マストしなし
×古林礼名(GSB 多治見)43.75kg

▼第2試合 DEEPバンタム級 5分3R
×渡部修斗(FIGHT LYNX)61.60kg
[1R 0分27秒 TKO] ※右フック→パウンド
〇力也(KING OF LIBLTY)61.50kg

▼第1試合 DEEPバンタム級 5分2R
×山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)61.60kg
[判定1-2] ※18-20, 19-19マスト山本, 19-19マストKENTA
〇KENTA(K-Clann)61.60kg

【オープニングファイト】※開場中に実施
▼DEEPフライ級 5分2R
×高柳京之介(k-clann)57.05kg
[1R 3分16秒 TKO]
〇秋元強真(パラエストラ柏)57.20kg

 2月11日に後楽園ホールで開催された『DEEP 112 IMPACT』の試合結果。フライ級グランプリ準決勝は本田良介と福田龍彌が判定勝ちし決勝進出。ウェルター級タイトルマッチは鈴木槙吾が阿部大治に2Rギロチンチョークで勝利し新チャンピオンに。フェザー級暫定王者決定戦は神田コウヤが五明宏人に判定勝ちし暫定チャンピオンに。北岡悟が高野優樹に3Rノースサウスチョークで勝利し4年2ヶ月ぶりに勝利しています。続きを読む・・・
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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o 五明宏人 神田コウヤ

【DEEP112】ヒジ! ヒジ!! TD→バックキープで神田が五明をコントロール。フルマークで暫定のベルトを巻く

【写真】至近距離では神田が左右のヒジで優位に立った (C)MMAPLANET

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ(日本)
Def.5-0:30-26.30-27.30-27.30-27.30-27
五明宏人(日本)

ともにサウスポー。神田が距離をつめて、いきなり組みついてテイクダウンを奪った。立ち上がる五明に対し、左腕を差し上げてケージに押し込む。五明は右ヒジを打ち込むが、神田が四つから再び不ラウンドに持ち込む。五明の左足を抑えた神田は、正対した五明をケージに押し込んでいく。五明はヒザを突き刺しながら体勢を入れ替えた。しかしすぐに神田が元の態勢に戻すも、五明のヒザ蹴りが神田の下腹部を捉えてしまう。

神田に休憩が与えられ、試合は再開される。上下のステップから距離を詰めてきた五明にダブルレッグで組みついた神田が、ケージに押し仕込んで縦ヒジを打ち込む。五明は右ヒジを差し上げて体勢を入れ替えるも離れた。右のパンチを見せながらニータップで飛び込んだ神田は、そのままケージ際でバックに回る。スタンドのまま両足を差し込み、グラウンドに引きずりこんだ神田が、バックマウントからパンチを浴びせていく。

四の字で固めた神田はパンチで削りながらRNCを狙う。五明は前に振り落としにかかるも、神田は四の字ロックをキープした。しかし五明の動きに合わせて四の字ロックを解いた神田が、五明の右手首を抑えてケージに押し込む。神田の左右ヒジがクリーンヒット、五明の右耳元から血が流れている。

2R開始前にドクターチェックが行われてスタート。神田が開始早々、ニータップで五明に尻もちを着かせた。立ち上がる五明に対し、ボディロックで食らいつく神田がグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードの五明からパスに成功し、さらに起き上がる五明のバックを奪う神田。耐えた五明が神田をケージに押し込むと、両者はヒジを打ち合う。

ケージ中央でオーソドックスにスイッチする両者、五明は右ミドルハイで神田を下がらせる。神田はサウスポーに戻した。五明の打撃が当たるも、前に出ると神田にテイクダウン→バックを許してしまう。右足を差し入れた神田が、たすき掛けからバックを狙う。五明は正対したものの、またもヒザ蹴りが神田の下腹部を捉えてしまった。

組んだ状態で再開されると、神田が押し込みながらヒザを突き刺す。五明は右前腕で突き放すも、神田は四つで組んだ。放したい五明に対し、両腕を差し上げた神田が左右のヒジを打ち込み、首相撲からヒザをボディに突き上げる。離れた五明は右ミドル、右ミドルハイを当てながら右のパンチを当てるも、神田が距離を置いてから組みつき凌いだ。

最終回、ともにオーソドックスで構える。神田はサークリングしながらサウスポーに戻した。五明の右フックをかわした神田が組みつき、首相撲から左右のヒジを浴びせる。五明もパンチを打ち返すが、神田は構わずヒジを連打していく。ここで離れた神田が、神田の蹴り足を取ってグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードからフルガードに戻した五明だが、亀になろうとしたところで神田がパスしてバックに回る。

四の字ロックで固める神田がパンチで削る。五明が足のロックを外すも、神田はトップに回ってから再度バックを奪った。四の字ロックでバックをキープする神田は、右のパンチを落としながら首に右腕を回していく。神田の両腕を抑える五明だが、体勢を入れ替えることはできない。そのまま神田が鉄槌の連打を浴びせて、試合終了のゴングを聞いた。

裁定はジャッジ5名がフルマークをつけ、神田が暫定王座を獲得した。ベルトを巻いた神田は「自分はまだ知名度も足りないですが、今日をきっかけに知ってもらえたら嬉しいです」と観客にアピールした。


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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o UFC しなしさとこ パンクラス 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 岩﨑達也 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

【DEEP112】高野優樹戦で、4年2カ月振りの勝利を目指す北岡悟「頑張りだけ評価されるのは癪」

【写真】どれだけ体が戻り、それが試合で優位になるか (C)MMAPLANET

明日11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112で北岡悟が高野優樹と戦う。

最後の勝利は2018年の大晦日。4年間、勝利から遠ざかり喫した敗北の数は、7。それでも北岡は戦い続け、戦い続ける努力を続け、対戦相手に恐怖を感じさせている。そんな北岡に計量直後に話を訊いた。


──前回の計量は取材できなかったのですが、前々回の計量後に「肌艶が良くて調子が良さそうだ」という話をさせてもらったのですが、今日は一見して目のくぼみ方とかその時とは違っていて。減量が厳しかったとかは?

「いえ、普通に水抜きしただけです。そりゃ、減量は楽じゃないですよ。でも、しっかりと落としてきた。ドライアウトしてきただけです。体重を落とすのが無理ということではなくて、良くも悪くもギリギリで落とした感じです(笑)」

──ハイパーダイエット&リカバリーを見直す選手も増え、また年齢を重ねると階級を上げる選手もいます。そのなかで北岡選手がライト級に拘るのは?

「でもウェルターじゃないですよ。僕の骨格はライト級がぴったりで。なんならもっと若い時にフェザー級にするという判断をしていればフェザー級でやれる体格です。下手をすると、MMAファイターを志した時点でバンタム級に設定していればバンタム級の体になっていただろうし、当時『UFCフライ級だ』っていう選択があればそうなっていたかもしれない。それぐらいの体だから、ウェルターではない」

──逆に若かりし頃のパンクラス時代には90キロぐらいありそうでした。

「いや、それはないですよ(笑)、過去最高で通常で87キロぐらいで。今が82キロとかで。特にライト級に拘っているわけでないし、普通にそういう動かし方をしているからです。普段、動きやすい体を79キロぐらいにしている時もあります。でも4年間も勝っていない人間の体重なんて、どうでも良くないですか」

──いや、確かに勝っていないです。ただし、北岡悟の話は聞いておきたい。そういう価値観の見出し方は良くないかもしれないですが。

「そうですね。北岡悟だから、ずっと組んでもらっているので。分かっています、それは。人がどう思っているか分からないけど、僕は過去がどうだったかとかで続けているわけじゃないし。過去の成功体験を求めることが無いと言ってしまうと、それは嘘で。でも、過去の栄光にすがって試合をしているわけじゃない。まぁ過去の栄光のおかげで試合ができている……俺に過去の栄光なんてあったのかって見方もありますけどね(笑)。

でも、そのおかげでこうやってやらせてもらっているのはありますよね。だから過去の自分にはありがとうと言いたい。でも、今は今で頑張っているし。その頑張っているのも、結果を残してから言わないといけないことなんで。

そういう過去があって、今も評価してもらっているから恐らくは、この大会で一番ファイトマネーを貰っていて、恐らく一番チケットを売っている。別に他の選手が頑張っていないなんて思っていないですよ。でも、そういうことなんじゃないかなって。こんな話、面白いですか(笑)」

──正直、北岡選手にインタビューをする時は覚悟が必要です。

「それ、話を聞いておいて言いますか(笑)」

──だから計量直後なんです。やはり試合の準備期間のピリピリしている時は、今のようにインタビューが成立しないこともままありましたし。

「なるほど。ただ続けている、頑張っているだけじゃ評価したくないですよね?」

──本当に極まれにそこを超越した戦いが見られます。勝っても、響くものがない勝利もあれば、負けても響く試合がある。それが2022年の2試合でした。

「上迫(博仁)戦は人によってはボロンチョに言われますが、自分のなかでは良い動きができていたと思っています。江藤(公洋)戦の内容は悪かったですか?」

──重ねて言いますが、格闘家は結果を残してナンボです。ただし、前回の試合は選手から『北岡選手の頑張りに感動した』という声が聞かれました。

「そうなんですね。でも、頑張りだけ評価されるのは癪なんですよね」

──そうだと思います。ただし、今回は佐伯さんも北岡選手の対戦相手選びに苦慮しているようにも感じました。

「……。……。……。それは僕に言われても……。……。……。僕が相手を選んだわけじゃないから。少なくとも僕は……試合をさせてもらって有難いなんていうのは違うけど、相手を選べる立場にないから。来た相手を受けただけです」

──前回の試合の動きを見れば、恐らくは79キロぐらいまで戻るであろう北岡選手の方が、肉体的に有利で。それはMMAを戦う上でも絶対に有利だと考えられます。

「逆に怖いですよね。だからこそ、怖いです」

──怖い?

「勝負はそういうモノだから。ハイ」

──では、前回の試合に続き何を見せたいですか……って、これも北岡選手には尋ねるべき問いではないですね。

「ハイ。僕には見せたいモノはないから。住村さんがコメントで言ったように、僕も勝ちたいだけだから。勝ちたいだけなら弱いヤツ選べよって話もあって」

──えっ?

「それ、ちょっと人に言われたんです。去年の2試合、強いヤツを選んでいるから。勝ちたいだけなら、弱いヤツ選べば勝てるだろって言われて。それは違うんですよね。強いヤツに勝ちたいんだから。だからこそ、明日の試合は怖いんですよ。何となく、分かりますよね?」

──ハイ。ただ、これは江藤選手と上迫選手に失礼かもしれないですが、あの試合で彼らは北岡選手が怖かったのかもしれないなと。

「あぁ、それは毎試合思います。これね、人のことだしこうやって持ち出すべきじゃないかもしれないけど、岩﨑達也さんが『ヴァンダレイ・シウバが怖がっていた』と言っていますよね」

──ハイ。まぁ、誰もそうは思わないかという話ですが……。

「それと同じなんです。要は覇気とか、なんかどういえば良いのか。当人にしか分からない」

──と同時に相手は怖いから、勝てるということもありますね。

「それ、自分でいうとナンだけど、怖い……怖がられるのは、やはり強味で。だから僕のことを買ってくれる人がいてくれる。そういう覇気、あると思うから。多分、僕の懸命さのようなモノが形になってぶつかるわけでしょ。まぁ、それが僕です」

──北岡選手は怖いですよ。そりゃあ、怖い。だって普段は良いヤツだから。良い人間だから、ケージの中で面と向かって戦うのは怖い。きっと北岡選手が良いヤツでなかったら、同じだけの覇気があっても怖くないはずです。

「うん……。ちょっと、それは……。だから、しっかりと見届けてください」

■視聴方法(予定)
2月11日(土)
午後5時30分~サムライTV
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP112計量結果

<フライ級GP準決勝/5分3R>
伊藤裕樹:57.05キロ
本田良介:57.05キロ

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
宇田悠斗:56.8キロ

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
阿部大治:77.0キロ
鈴木槙吾:76.95キロ

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ:65.7キロ
五明宏人:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.7キロ
高野優樹:69.5キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.55キロ
嶋田伊吹:77.4キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.4キロ
古林礼名:43.75キロ

<バンタム級/5分3R>
渡部修斗:61.6キロ
力也:61.5キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.6キロ
KENTA:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
高柳京之介:57.5キロ
秋元強真:57.2キロ

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【DEEP112】計量終了 本田良介「コイツがメインで良かったなと」✖伊藤裕樹「早いものであと2回」

【写真】良い仕上がり具合のメインイベンター2人 (C)MMAPLANET

明日11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 112 Impactの計量が、雪化粧の東京の街が中野区の中野サンプラザ12階で行われた。

いよいよ準決勝を迎えるフライ級GP出場4選手も始め、全選手が計量を一発でクリアしている。

そのフライ級GP準決勝、そしてメインで戦う本田良介は「明日はこんな無名ですけど、RIZINとかいっぱい出ている選手を差し置いて抽選で運よくメインを張れたんですけど、結果で『コイツがメインで良かったな』と思ってもらえるようにやって、しっかり決勝に繋げたいです。伊藤裕樹選手、強いと言われているけどしっかりやっつけます」と抱負を語る。

対して伊藤は「早いもので準決勝、あと2回。最高の相手を用意してもらったんで、明日は潰されないようにしっかりぶちのめしたいと思うので」と応えた。

コメインで組まれたもう1つの準決に臨む宇田悠斗は「相手は福田選手ということで、強い相手と分かっている。皆知っていると思うんで。ホント、この1カ月、福田選手のことを考えて抜かりなく準備してきたんで。俺はもう決勝のことは考えていないんで。明日、殺るか殺られるか。俺は明日死ぬ気でいくんで。福田選手とならデキると思うんで、ぜひお願いします。胸貸してください」と下剋上宣言。

一方、福田は減量がこれまで上手くいったのか声が枯れることなく「ええと、いつも通り楽しみだけです」と言葉短めにコメントした。

ウェルター級と暫定フェザー級のタイトル戦を含めて、他の試合の出場選手のコメントは以下の通りだ。


鈴木槙吾
「明日、阿部選手に挑戦させていただきます。タイトルマッチがね、メインじゃなかったので。ちょっとどうかなと思っているんですけど。後から僕らの試合をメインにすれば良かったと言ってもらえるような試合ができればと思います」

阿部大治
「2年振りにDEEPに戻って来ました。明日はメイン級の試合
をやります」

五明宏人
「毎日、朝倉未来さんと練習してきました。明日は全局面で圧倒します。押忍」

神田コウヤ
「意気込みなどはENCOUNT様で取材頂いたので、そっち方見てください。明日はPPVもあります。今日までに購入で前売り券などで是非お求めやすい価格で勝ってください」

高野優樹
「今回ライト級で挑戦させていただくんですけど、体重どうこうというよりはもちろん勝つだけっていう形なので気にせず、逆にバンタムの時と比べてマイクの時にこんなに声が出るんだという感覚もあるんですけど、しっかり楽しんで試合をしてきたいと思います。前回、後楽園ホールでチャンスを頂いたんですけど、試合が中止になってしまって。今回、またこういう形でチャンスをいただけたので、とにかく勝つだけです。それだけを考えてきたので応援宜しくお願いします」

北岡悟
「頑張ります」

嶋田伊吹
「またトップどころを引きずり下ろすチャンスを貰えたんで。明日は全力で叩き潰します」

住村竜市朗
「ハイ。勝ちたい。明日は勝ちたい。以上です」

古林礼名
「明日は女子格のレジェンドのしなし選手との試合なんですけど、自分がやることは決まっていると思うので明日はそれをやるだけのつもりです。応援宜しくお願いしま~す」

しなしさとこ
「46歳の挑戦です。多分、最年長だと思います。3年振りなんですが、しっかり勝ちたいと思います。応援宜しくお願いしまぁす」

力也
「明日は格の違い見せます。押忍」

渡部修斗
「今までやってきたことを信じて、明日は全力で戦って勝ちます。押忍」

KENTA
「後楽園ホールで連続3回出させてもらって、とりあえず3連勝目指して頑張ります。少しずつレベルが上がっているんで。明日は一発目から盛り上げます」

山本有人
「今年一発目、明日はしっかりと勝ちたいと思います」

秋元強真
「明日はKOして勝ちます」

高柳京之介
「明日はオープニングなんですけど、しっかり勝って先輩のKENTAさんと高野さんに繋げられるように頑張りたいと思います」

■視聴方法(予定)
2月11日(土)
午後5時30分~サムライTV
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP112計量結果

<フライ級GP準決勝/5分3R>
伊藤裕樹:57.05キロ
本田良介:57.05キロ

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
宇田悠斗:56.8キロ

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
阿部大治:77.0キロ
鈴木槙吾:76.95キロ

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ:65.7キロ
五明宏人:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.7キロ
高野優樹:69.5キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.55キロ
嶋田伊吹:77.4キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.4キロ
古林礼名:43.75キロ

<バンタム級/5分3R>
渡部修斗:61.6キロ
力也:61.5キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.6キロ
KENTA:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
高柳京之介:57.5キロ
秋元強真:57.2キロ

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【DEEP112】古林礼名と対戦=しなしさとこ─02─「これからは最年長一本勝ち記録を目指したいです」

【写真】人生、常にピース──サインとはいかないから、良いのです(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112で古林礼名と対戦する、しなしさとこインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから20年――変化した面もあれば、変わらないところもある。出産と育児でブランクをつくりながらも、しなしは戦い続けてきた。勝ち続けることに対する執着は無くなった、といっても負けることは絶対に嫌な46歳の現役ファイター。選手としてカドは取れていない。そんな彼女の新しい挑戦が、今回の古林戦から始まる。

<しなしさとこインタビューPart.01はコチラから>


――将来、息子さんが『MMAをやりたい』と言ったら、どうしますか。

「いやぁ、どうなんでしょうね(苦笑)。どんどん体は大きくなるでしょうし……。今はまだ170センチぐらいで」

――中学1年生で170センチは大きなほうだと思います(※13歳男子の平均身長は160センチ前後)。

「そうなんですか!? そうなれば息子の良いお手本になれるよう、私も頑張っていきたいですね。試合の結果だけではなく、一緒に暮らしているなかで試合に臨む過程を見てもらいたいです」

――母として試合に臨む気持ちは理解できました。一方で、いちファイターとしては今後戦い続ける先に何を見ているのでしょうか。

「何でしょうね? 最近は女子も選手が増えてきたけど、RIZINでも海外でも女子44キロって試合がないですよね。だから、そういうところは求めていないです。何だろう――幸せ、かな(笑)」

――意外な答えが返ってきました。しなし選手にとっての幸せとは……。

「心の在り方ですよね。年齢を重ねるにつれて、そう思うようになってきたんです。自分が好きなことをやっていると、気持ちが豊かになるし、穏やかにもなるから。最近は、そういう幸せを求めています」

――……その幸せが格闘技を続けていく先にしかない人生って、素敵なことだと思います。

「私はやりたいようにやらせてもらっているので、今も幸せだなって思います。どうですか? あんまり幸せじゃないですかね(苦笑)」

――人それぞれではないでしょうか。これまで多くのファイターを見てきて、戦うことで幸せを得た選手もいるし、そうではない選手もいたと思います。何より命に関わる怪我を負う可能性がある競技なので、MMAを続けることが良いのか良くないのかは第三者として言えません。ただ、しなし選手を見ていると……楽しそうです。

「アハハハ、楽しいですよ。もちろん練習はキツいです。でも何でも楽しまないと、もったいない気がします。この年齢で格闘技を続けられること自体が幸せだと思うし。特に、46歳で挑戦できること――もう吹っ切れましたよね。吹っ切れたので、今までよりも心が強いと思います」

――何に対して吹っ切れたのでしょうか。

「最初に言ったように、ずっと勝ち続けることばかり追求していました。負けたら終わり。でもそこにこだわり続けると自分が小さくなってしまう気がして。今はそんなこだわりを捨てることができて、私にとっては46歳の新しい挑戦なんですよね。ちなみに、毎年つくっている年賀状も楽しいんですよ」

――毎回新しいコスプレに挑戦している年賀状ですか。

「今年の年賀状も撮影した時点で『次は何をやろうかなぁ』って考えていますから。こうなったら年賀状も、できるだけ続けたい。毎年、お正月から皆さんに笑いを届けたいです」

――えっ、あの年賀状は笑いのためにやっていたのですか! てっきりコスプレの趣味があるのかと思っていました。

「そんなわけないじゃないですか(笑)。『皆さんが少しでも笑顔になってくれれば良いなぁ』という気持ちですよ」

――なるほど。話が逸れすぎてしまいましたが、試合のお話に戻ります(笑)。今回の対戦相手、古林選手の印象を教えてください。

「やりづらそうな相手ですよね。結構しつこく組んでくる選手で、しかもケージ際で振り回してくるじゃないですか。力も強そうで」

――にっせー戦では、しなし選手がケージに押し込みながら100パーセントの状態で組むことはできていませんでした。今回もケージレスリングで苦戦すると思いますか。

「前の試合(にっせー戦)は、前蹴りをもらって効いちゃっていたんですよ。それで力が入らなくて。でも負けるつもりはないし、勝ちに行かせていただきます。今回は2R、10分フルで戦うことになるかもしれないです。相手もサクッと極めさせてくれないでしょうし」

――勝つことへの執着はなくなったとしても、やはりフィニッシュへのこだわりは持ち続けているのでしょうか。

「もちろんです。いろんなパターンをイメージしていて、そのパターンにハマればフィニッシュできると思います。ただ、相手がいる試合ですからね。どうなるかは分からないですけど、必ず仕留めたいです。判定は考えていません。今までMMAの試合で、判定で勝とうなんて一度も思ったことがないですから」

――「勝ち続けることにこだわらない」としながら、そう仰っている表情が、やはりファイターなんだなと思います。

「そうですか(笑)。何て言うんでしょうね。スマックガールに出始めた頃(2001年12月にプロデビュー)って、できることが少なかったんです。極めるしか勝つ方法がなかった。そこから極めないと勝ちじゃないと思うようになりましたね。プラス今は、できることも増えていますから」

――判定勝ちよりもKO負けのほうが良いと思うタイプですか。

「いやいや、それはないです。負けたら、また気持ちが落ちちゃいますから。自分も情けないし、周りの人にも申し訳ないし……。だからKOに関わらず負けと、判定勝ちは同じぐらい悔しいかな。今どういう記録があるか知らないけど、これからは最年長一本勝ち記録を目指したいです」

■視聴方法(予定)
2月11日(土)
午後5時30分~サムライTV
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP112対戦カード

<フライ級GP準決勝/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
本田良介(日本)

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌(日本)
宇田悠斗(日本)

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
阿部大治(日本)
鈴木槙吾(日本)

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ(日本)
五明宏人(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
高野優樹(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
嶋田伊吹(日本)

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ(日本)
古林礼名(日本)

<バンタム級/5分3R>
渡部修斗(日本)
力也(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
KENTA(日本)

<フライ級/5分2R>
高柳京之介(日本)
秋元強真(日本)

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【RIZIN&DEEP】弥益ドミネーター聡志のこれから―03―「MMAが恋しくて仕方ない自分に安心」

【写真】上から目線でスミマセン。弥益聡志、イィ漢になったなぁ。梅田さんも喜んでいるに違いない(C)MMAPLANET

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビュー──弥益ドミネーター聡志編Part.03。

平本蓮戦後のダメージと、多忙な日常生活を続けるなかで改めて気づいた弥益にとっての格闘技の意味合いとは。

<弥益ドミネーター聡志インタビューPart.02はコチラから>


──それこそ、弥益聡志の真実ですね。

「本当に練習後とかの集合写真がSNSであがっているのとか見ると、悔しくて悔しくて。『あそこに戻りてぇな』という感情しかなかったです。そこが一番大きいというか、正直ソレしかなかった。だからやっぱり、自分にとって試合はオマケというか過程にくっついて来ることで。結局、格闘技をしていることが楽しい。

例えば平本選手にやり返したいとか。次は別の選手と戦って、勝ってどうこうというビジョンは全く描いていないです」

──66キロで、平本選手と戦いたいという気持ちも?

「アハハハハ」

──計量の体を見ていると、弥益選手は絶対に一度は66キロにする体を創っているように見えました。対して、平本選手は別に創っていない体でした。そういうところ、しょうがないけど納得いかないんですよね。MMAは試合前の状態だけは、なるべくイコールであってほしくて。

「う~ん、どうなんですかね。体ってことをいえば有利・不利はなかったと思います。向うはケガをしていたので。そういう意味では数値化できない曖昧な感じで、お互いが納得して戦ったわけですし。これが国内メジャー格闘技に求められていること。

それこそ高島さんが試合後の記者会見での質問で、日本のメジャーイベントでメインを張ってきた方々の名前を挙げてくださって……。自分は恐れ多いことは言えないですけど、格闘家ごっこを続けている自分としては良い役目を担わせてもらったんじゃないかって思っています」

──J-MMA経験したぜって(笑)。

「アハハハ。ハイ。本当にこんな経験できたヤツ、いないだろうっていう気持ちもあります。凄くゴタゴタして大変な思いをしたうえで、あんな負け方をして大恥をかいた。でも、それも含めて今の自分だからできることだったと思っています」

──……。

「試合中に凄く覚えているのは、ダウンをした時に歓声の上がり方がちょっと面白かったなってことなんです」

──というのは?

「盛り上がり方が半端なくて。平本選手への期待の高さが、凄く感じられました。もちろん悔しいことですけど、あんな雰囲気のなかで戦えた。あの空気のなかに自分の居場所があった。厳しい試合結果ではありましたけど、そういうことも確認できたんです。

なんだかんだ試合が終わったあとで平本選手も評価されて、調子に乗って(笑)。だから自分自身は悔しいですけど、あの試合が与えた影響とか、そこでの評価も含めて自分が見えたような気がします。これまでやってきたことが形になるというのは変ですけど、輪郭が見えたかと」

──とにかく体が一番です。特に頭はしっかりと状況を把握する必要があると思います。そして、その不安がなくなると弥益聡志はリングかケージか、いずれにせよ試合に戻ってくると思っています。

「まぁ試したくはなりますよね(笑)。ピアノを習っている人も、発表会で演奏はしたいじゃないですか。試合がないと、何のためにやっているのかなって思うことも出てくるはずです」

──J-MMAの中の弥益ドミネーター聡志と、MMA道の中の弥益ドミネーター聡志が混在しているかと思います。そういう意味でも今後、RIZIN一本だけになるのかDEEPで戦うこともあるのか。

「どうなんですかねぇ……。DEEP……DEEPもRIZINも今は戦いたい選手が誰なのか、見えなくなっています。勝負論のある勝負をしたいと平本選手との試合前は思っていました。でもあの試合を経て、今の自分の立ち位置ではその時に思っていた選手との試合は組まれないと思います。

もちろん、そういう相手と戦いたいですし、良い勝負ができるという気持ちでいます。でも、今の自分がそういう試合を戦うと飛び級になってしまいます」

──そこは今も気にしてしまうのですか。

「順番を踏めていない試合に関しては、正直、自分自身が何度かそういう試合を受けたからこそ、自分にもあって良いじゃんという気持ちもあります(笑)。でも、そこに関しては今は想像がつかないです」

──予想は外れましたけど、私は平本戦後には──これはDEEPに戻って五明宏人戦とか用意されるのではないかと思っていました。

「あぁ(苦笑)。そういう役割になると。脳をすり減らしながら……(笑)。そうですね、まぁ……一応、上とやらせてもらえるなら準備はしたいと思います。でも今の自分の立ち位置に納得できていないです。やらないといけないことが多いと改めて気づかされました。足りないモノが本当に多いです。

なので、まずは自分としっかりと向き合いたいです。発揮できる場所を探すよりも、発揮できるモノをもっと創る。そのために積みたい。格闘技と向き合いたいです。正直MMAの試合はしてきたけど、MMAと向き合うことは余りできていなかった。自分のなかのMMAと向き合い、しっかりと積み上げたいという想いが今は凄くあります」

──一番楽なのはGPがあって、そのメンバーに入り決まった相手と戦うことかと思います。

「そうですね(笑)。そうなると当たっちゃったから戦う。何も考えなくて済むので有難いです。しかもワンマッチじゃないから、ただの兵隊として戦うことができます」

──ハイ。トーナメント戦は決まれば、もうプロモーターの思惑も関係なくなってきます。

「ハイ、良い意味で決まった仕事をやり切るということですし。パッケージ、フォーマットが確立していて。そうなると、やるしかないですからね」

──〇〇選手と〇〇選手、どちらと戦いますかと言われるより16人トーナメント出ますかの方が楽ですよね。

「ハイ、ノーはないですからね。誰と戦おうが、そこに文句も言われず何も考えずに戦うことができます」

──その声が、届きますように。ところでRIZINのフェザー級戦線は、大晦日のBellatorの対抗戦を経てチャンピオンがどうなるのかで、ストーリーの創り方が変わって来るかと思います。そういうなかで、弥益選手にどのような試合があてがわれるのか。

「そうですね……それと、個人的には海外で試合がしたいです。RIZINのハワイ大会があるならそこも、そうですし。RIZINやDEEPが構わないなら……引退する前に、1度は海外で試合がしてみたいですね。UFCとかそういうことをいっているのではなくて、海外での試合を経験したいです」

──MMAファイター人生をより充実させるために、ぜひ叶えてほしいです。では、最後に『弥益、大丈夫なの?』と心配してくれているファンに一言お願いします。

「なんですかね……。自分を応援してくれている人が、どういう層か分かっていないですが……」

──サラリーマン、いや日々の現実と向かいあっている人達にとって弥益選手の頑張りは活力になっているはずです。

「そう言ってもらえると、有難いです。そうですね……自分も日々、疲れながらきっつい実生活を生きています。でもMMAが恋しくてしょうがないです。逆にそういう自分がいて良かったと感じています。仕事は超絶に忙しくて、それでいて家族と過ごす時間も増えている。なんだかんだと充実している生活をさせていただいているのに、格闘技がやりたくてしょうがないです。恋しくて仕方ない自分に安心をしています。

相変わらず格闘技が好きなので、格闘技が好きな弥益を応援していただけているのであれば、その部分だけは安心してください。表に出る時は出ます。もう少しお待ちいただければと思います」

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【DEEP112】4戦目で神田コウヤと暫定フェザー級王座決定戦、五明宏人─02─「1回戦えば1回勝てる」

【写真】面構えが良くて、当たり前というべき五明の広義での格闘技キャリア(C)MMAPLANET

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビュー──五明宏人編Part.02。

伝統派空手出身、日本代表でもあった五明は、2021年に秋にMMAに転向すると昨年DEEPでプロデビューを飾り、デビュー8カ月でDEEP暫定フェザー級王座決定戦に臨むこととなった。

2月11日(土)に後楽園ホールで開催されるDEEP112で、五明は3戦3勝のレコードを引っ提げて神田コウヤとベルトを賭けて戦う。4戦目のタイトルマッチとはいえ、一つの競技で年代ごとに常に日本のトップとして活躍してきた彼のコンペティションを戦ってきた経験値は膨大で、精神的にもベテランのように落ち着き払っている。

伝統派ポイント空手の動きMMAに落とし込み、対戦相手によって戦い方、動きを変える。空手時代から、良い意味で自分を持たないで戦ってきた五明だが、そこには攻守が一体化したレンジコントロールという根幹が存在している。

空手を生かしたウェルラウンダーにタイトル戦、それ以降について話を訊いた。

<五明宏人インタビューPart.01はコチラから>


──空手時代とも髪型や色も変わり、相当にイメージが変わっています。

「MMAは整髪料が禁止で、空手の時のように固められないんですよ(笑)。色の方は空手家は染めることはできないので。武道として、髪の毛は黒の方が良いと思います」

──それだけ技術は生かしても、空手とは違うということなのですね。ところでお父さんからMMA転向に関して、何か注文は入らなかったですか。

「父どころか、周囲の全員から『勿体ない。これからじゃないか。全日本もあるし、世界を目指せば良いじゃないか』と言われました。でも正直、WKFとMMAは規模が違います」

──世界中で実施されていて、五輪種目になったWKF空手よりもMMAの方が規模が大きいと。

「注目度が違います。人生は1度と考えた時に、MMAに挑戦したいと思いました」

──目立って金を儲けたいという気持ちも?

「ハイ。格闘技界を盛り上げたいとか言っている人もいるけど、結局は自分が目立ちたいからやっていると思います。僕もやっているからには目立ちたいし、お金も稼げたほうが良いです」

──そこでトライフォース赤坂を選んだと。

「ハイ、朝倉未来さん、海さんがいて。そこに憧れて入ったのが大きいです。一番有名なんで、その人から教わるのが一番だと思いました。何で皆、憧れているのに他に行っちゃうのか。そこが不思議です」

──実際、どのような指導を受けていますか。

「とにかくスパーリングをして、そこからダメなところを指摘してもらっています。親身になって、色々と教えてくれるので凄く勉強になります。やっぱり、ダメなところが凄く分かるので未来さんの分析力は凄いです」

──セコンドをしている時の指示も凄く明確だと感じます。未来選手以外では、どのような指導を受けているのでしょうか。

「ここは結構、色々な人が来てくれます。未来さん、海さん、(白川)陸斗さんもそうですし、津田(勝憲)さんには個人的に教わっています。フューチャーキングの前から……MMAを始めて直ぐのタイミングで藤野(恵実)さんの繋がりもあって知り合って、以来ずっと教えてもらっています。

津田さんは小手先でない、MMAに必要な基礎をしっかりとやられてきた方なので土台を創ってもらっています。それと追い込み練習ですね。凄く厳しいので、追い込んでもらっています(笑)」

──とはいえ一つのことを究めた五明選手です。技術云々ではなく、精神的な基礎はもう十分にあるのではないかと。

「正直な話をすると空手の方が色々とキツイことが多かったので、MMAに来て練習がどれだけ厳しくても、精神的にキツイことはないです」

──さすがです。ところで2021年にはアマ修斗も経験していますね。

「ハイ。10月から正式にMMAを始めて、最初のアマチュアの大きな大会が全日本アマ修斗でした。それで応募すると、ギリギリで選考が通ったみたいで。で1回勝って、次に負けました。自分としては優勝できると思っていたのですが(笑)、そう上手くはいかなかったですね」

──それでもプロ昇格の資格は手にすることができました。

「あの時点でプロになっても負けるなと思いました。アマで負けているんだから、プロでは通用しない。それからはしっかりと計画を立てようと思った時に、5カ月後にフューチャーキング・トーナメントがあると聞きました。全日本アマ修が取れなかったので、そこで優勝してプロデビューするという目標を立てて、年末にもう1度、アマ修斗に出て。そこで勝ってフューチャーキングで4試合、しっかりと勝ち切ることができました。

あの時点でアマ戦績が6勝とか7勝1敗になったので、もうプロでやろうと決めたんです。振り返ると、全くプラン通りに今日までやってくることができていると思います」

──それにしても、見事に顔面パンチ有りに対応できていますね。

「まぁ……空手の時も同じで。やらなきゃ、やられる世界なんで。相手が誰だろうと、やられる前にやるだけです」

──空手が生きている部分と同時に、修正しないといけなかった部分があったかと思います。

「後屈ですね、僕は。後ろ重心になるのは、MMAでは良くないのでそこは変えました」

──後ろ足重心で、思い切りパンチを振るえる海外勢が羨ましいですね。ただ、距離を見て攻撃を受けないという部分では、MMAでは後屈的なモノの見方もありかと思っていました。

「どうなんでしょうね(笑)。結局、前屈みだろうが後ろ屈みだろうが相性もあるのでどっちが良いとかないかもしれないですよ」

──確かに後屈だと、前回の試合のような迫力のある攻めは出なかったかもしれないです。

「それもプラン通りで、メチャクチャ相手を研究して戦っています。だから僕の試合は、動きが毎回違うと思います。前回の試合で距離をつめて戦ったのは、自分のスタイルだからっていうことではないです」

──では、そのようななかで2月11日の神田コウヤ選手とのタイトル戦ですが、キャリアの違いは明白で。そしてレスリングベースでありながら、打撃もパンチ、蹴りともにある選手です。

「実はまだ、神田選手の対策はしていないです(※取材は12月23日に行われた)。とにかく今、自分に足らないモノを補っている最中です。MMAはやることが多すぎて、まだ細かく神田選手のことに関しては突き詰めていないです」

──では、組みという部分に関してはどのような取り組みを行っていますか。

「もちろん、組みでも戦えるように練習しています。レスリングも柔術も、グラップリングも毎日のように組み技をやっています。伝統派空手だからストライカーだと思われがちですけど、組んでも戦えるのがMMAファイターです。神田選手が組んできたら、ちゃんと組みもできるところを見せたいです」

──後輩の野村選手は『先輩と違い、僕はMMA的に戦う』と言っていましたが(笑)。

「アハハハハ。まぁ、前の試合を見たら誰だってそう思うんじゃないですかね(笑)。でも野村君の師匠の宮田(和幸)さんが、今日も来てくれてレスリングの練習もやっているんで。BRAVEにも出稽古に行っていますし」

──出稽古も行っているのですね。

「結構、行かせてもらっています。ALLIACE、トライフォース赤坂で道着もノーギもやっていて。MMAをMMAとして戦うための練習をやっています」

──決して空手の強さをMMAで見せるという思考ではなくて。

「僕が空手家といって負けちゃうと、空手に迷惑をかけてしまうので(笑)。僕はMMAファイター、総合格闘家としてやっています」

──ではMMAファイターとして、将来的な目標は?

「夢があるから頑張れる人もいるのですが……僕は結構現実的で。『UFCチャンピオンになる』とか、国内だったら『RIZINのチャンピオンになる』とか。『海外で活躍したい』という人が多いと思います。僕は取り敢えず目先のことしか考えていないです。結果的に格闘技を続けられる、お金も稼げる──と考えた時に、次のことをしっかりとやれば自ずとそういう風になる。だから、僕は次の試合しか考えていないです。そうしたら4連勝、そのままRIZINに行くのか。5連勝、6連勝して海外に行くのか。それは、その時にならないと分からないです」

──五明選手は対応力、適応力で道を開くような感じですね。

「そうかもしれないですね。僕はその場、その時に適したことをチョイスしてMMAファイター人生を送ろうと思っています」

──最適の選択をするには、勝って道を切り開く必要があります。神田選手とのDEEP暫定フェザー級王座決定戦に向けて、改めて意気込みをお願いします。

「10回やって何回勝てる……とかっていう人がいて。今回の試合も10回やれば9回、神田が勝つ。その1回を五明はこのタイミングで持ってこられるのかって。1回勝てるということは、1回戦えば1回勝てるんです。だから神田選手と1度、タイトルマッチを戦い、僕が勝ちます。1回やって1回勝つ。それが総合格闘技、MMAのプロの試合だと思います」

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