カテゴリー
JJ Globo Preview Road to ADCC   ケイド・ルオトロ ブログ ロベルト・ヒメネス

【Road to ADCC】天敵へのリベンジ賭け、ケイド・ルオトロがロベルト・ヒメネス戦にスクランブル発進

【写真】タイと合わせて兄弟でヒメネスに3連敗中のケイド──4度目の正直なるか(C) MIKE CALIMABS/WNO&SUG/em>

17日(土・現地時間)、テキサス州オースティンのJWマリオット・オースティンにてFlograppling主催のRoad to ADCCが開催される。
Text by Isamu Horiuchi

キッズの隆盛もあり、次から次への柔術界の将来を担うといわれる逸材が生まれるなか、ミカ・ガウバォンと並び未来のスーパースター候補がタイ&ケイドのルオトロ兄弟であることは間違いない。そんな兄弟の天敵が、ロベルト・ヒメネスだ。今回、ヒメネスはアンドリュー・ウィルツィだったが、ヒザの負傷で欠場が決まり、ケイド・ルオトロと代役に名乗りを挙げた。


ヒメネスは、昨年黒帯デビュー戦でキーナン・コーネリアスに競り勝つ大殊勲を挙げると、そのまま瞬く間に世界のトップグラップラーの仲間入りをした21歳。2月のBJJ Stars 05では柔術世界王者イザッキ・バイエンスと、同月のWNO 06では世界最強のノーギグラップラーのゴードン・ライアンといった超大物との対戦も経験している。

結果は敗れたもののバイエンスからはバックを取り掛け、ライアンの強烈な腕十字から脱出するなど見せ場を作り爪痕を残した。

また、先月はグラウンドでの掌打が許されているコンバット柔術トーナメントにも参戦、JZカバウカンチ、ネイサン・オーチャードらの強豪を倒して見事に優勝している。さらに2週間後にはThird Coast Grappling、その翌週にはSUGと超過密スケジュールをヒメネスは過ごしてきた。

対するケイドは、帯色のことを言えば昨年10月に茶帯になったばかりの18歳。が、前回のADCCで旋風を巻き起こした双子の兄弟のタイとともに、幼少時からグラップリング界の未来を担う存在として注目を浴びてきた。

今年4月のWNO 08ではイサン・クレリンステンとの激闘をダースチョークで制し、先月のWNO 10ではコール・フランソンをバギーチョークで斬って落として2連勝、勢いに乗っている。

この両者は、昨年10月の3CG Kumite Vの準決勝で対戦経験がある。体格で上回るヒメネスがスタンドでプレッシャーをかけてゆくと、ケイドが珍しくガードに引き込む。そこからのスイープや足狙いを見せたケイドだが、ヒメネスに圧力で潰されてバックに回られてチョークで完敗した。

ヒメネスはその前後に、ケイドの双子の兄弟タイとも2度対戦しており、スタンドのクリンチからのバックテイク、ダブルレッグテイクダウン、クローズドに引き込んでからのバックテイク等で攻め込み、いずれもオーバータイムでしっかりとポイントを奪って勝利している。両試合とも本戦から動きのある見応え十分な攻防が展開されたが、全体的にヒメネスが優勢に進める場面が目立った。

ルオトロ兄弟は、ともに通常下にステイせず、トップからのノンストップパスを仕掛ける戦いを身上とする。だがこれまでの対戦では、体格差のあるヒメネス相手にスタンディング・レスリングの攻防で押され気味だ。

ヒメネスの数少ない弱点の一つと言われる足関節狙いで見せ場を作ることはあったが、極めきることはできていない。また懐の深いヒメネスのクローズドガードに対しても、突破口を開けないままだ。逆に合わせて3連勝中のヒメネスは、トップからであれボトムからであれ、兄弟の攻略に自信を持っているだろう。

兄弟にとって天敵であるヒメネス相手に、準備期間もほとんどないまま今回リベンジを挑むケイド。不利を承知で試合出場を決めたその心意気は称賛に値する。グラップリング界の未来を体現する両者だけに、これまでの兄弟vsヒメネス戦を上回るような攻防を期待したい。

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)、
午前9時00分~Flo Grappling

■ 対戦カード

<無差別級/20分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
マテウス・ジニス(ブラジル)

<175ポンド契約/20分1R>
ダンテ・リオン(カナダ)
ニッキー・ライアン(米国)

<66キロ級/5分3R>
マイキー・ムスメシ(米国)
ジオ・マルチネス(米国)

<88キロ級/5分3R>
ウィリアム・タケット(米国)
ルーカス・バルボーザ(ブラジル)

<女子60キロ以上級/5分3R>
エリザベス・クレイ(米国)
アナ・カロリーナ・ヴィエイラ(ブラジル)

<88キロ級/5分3R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)

The post 【Road to ADCC】天敵へのリベンジ賭け、ケイド・ルオトロがロベルト・ヒメネス戦にスクランブル発進 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MIKE MMA Road to ADCC ウィリアム・タケット カイナン・デュアルチ ガブリエル・アウメイダ ジオ・マルチネス ダンテ・リオン ニッキー・ライアン マイキー・ムスメシ マテウス・ジニス ルーカス・バルボーザ ロベルト・ヒメネス

【Road to ADCC】攻撃、受け、77キロ級の行方が決まる? ニッキー・ライアン✖ダンテ・リオン

【写真】ここはADCCならではのポイント制が、勝利の鍵を握ることになるか(C) MIKE CALIMABS/WNO&SATOSHI NARITA

17日(土・現地時間)、テキサス州オースティンのJWマリオット・オースティンにてFlograppling主催のRoad to ADCCが開催される。
Text by Isamu Horiuchi

文字通り、来年開催のADCC世界大会へ向けた今大会。ニッキー・ライアン✖ダンテ・リオンは77キロの軸となる若い力の激突だ。


先月20歳になったばかりのニッキーは、日本では今成正和や所英男から一本勝ちをしたことでも知られる。最近は増量とパワーアップに励むとともに、ジョン・ダナハー軍の代名詞でもある足関節技を封印し、自らの引き出しを増やす戦いに挑んでいる。

4月のWNO 08におけるPJバーチ戦ではシッティングからシングルレッグテイクダウンにつなげる展開を狙い続け、制圧することはできなかったものの、主導権を取り続けて勝利を手にした。続いて5月のWNO 09のガブリエル・アウメイダ戦ではトップから勝負し、ここも一本勝ちは逃したがボディロックパスやクリーンテイクダウンを決めてウィナーコールを受けている。

そんなニッキーに立ちはだかるのは、2019年のADCC世界大会77キロ級にて、競技柔術の絶対王者ルーカス・レプリを倒して世界を驚かせたカナダのダンテ・リオンだ。

注目したいのは、この一戦でのリオンの勝ち方だ。レプリの必殺のニースライスパスをシッティングガードやニーシールドで防いだリオンは、そこから一瞬でシットアップしてシングルレッグを仕掛け、そのままレプリのバックについて勝利を決定付ける4ポイントを獲得した。

つまりリオンは、ニッキーがバーチ戦で試みたシッティングガードからシングルへの移行──最近「レスリングアップ」という名称で改めて脚光を浴びているムーブ──を、世界最高のパスガード・マイスターのレプリに決めてみせたほどの使い手なのだ。自分がトップにいる時の防ぎ方や対処も当然熟知しているだろう。

また、ニッキーがアウメイダ戦で試みたスタンドレスリングの攻防もまた、リオンがもともと得意とするところだ。今年2月のF2W 174におけるマニュエル・ヒバマー戦においても、リオンは階級上の相手に何度も気迫十分のテイクダウンを仕掛け、スタンドレスリングで優勢に試合を進めた。物議を醸した判定で惜敗したものの、リオンの充実ぶりは十分に伝わった。ニッキーが現在強化を試みている分野において、リオンはもともと強い。

このことを踏まえて考えると、今回ニッキーがどのような攻防を挑むかは興味深い。選手が武器を増やすことの主な目的は、試合において相手の弱い分野で戦って勝率を上げることにある。だとするならば、今回あえてリオンが得意とする攻防を挑むのは賢い策とは言えないだろう。だが最近のニッキーが、目の前の相手に対する勝利は目指しつつも、さらにそれ以上の大きな目標を見据えて試合に臨んでいることも明らかだ。そしてこの大会の名称、”Road to ADCC”が示唆するテーマはまさにそれである。

同様の見方は、前回大会にて世界を驚かせつつも4位に終わり、次こそ優勝をと心に誓っているであろうリオンに当てはめることができる。前回の3位決定戦において、ニッキーの兄弟子ゲイリー・トノンと激闘の末外ヒールに屈したリオンは、そのトノン同様に危険な足関節の使い手であり、来年の本戦でも自分に立ちはだかる可能性の高いニッキー相手にどのような攻防を挑むのか。

本戦そのものではなく、それに向けた前哨戦であるということを念頭にこの試合の攻防を味わいたい。

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)、
午前9時00分~Flo Grappling

■ Road to ADCC対戦カード

<無差別級/20分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
マテウス・ジニス(ブラジル)

<175ポンド契約/20分1R>
ダンテ・リオン(カナダ)
ニッキー・ライアン(米国)

<66キロ級/5分3R>
マイキー・ムスメシ(米国)
ジオ・マルチネス(米国)

<88キロ級/5分3R>
ウィリアム・タケット(米国)
ルーカス・バルボーザ(ブラジル)

<女子60キロ以上級/5分3R>
エリザベス・クレイ(米国)
アナ・カロリーナ・ヴィエイラ(ブラジル)

<88キロ級/5分3R>
ケイド・ルオトロ(米国)
ロベルト・ヒメネス(米国)

<1R20分・88キロ以下契約>
ロベルト・ヒメネズ(米国)
ケイド・ルオトロ(米国)

The post 【Road to ADCC】攻撃、受け、77キロ級の行方が決まる? ニッキー・ライアン✖ダンテ・リオン first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA SUG24 タナー・ワイスグラム ロベルト・ヒメネス

【SUG24】3位決定戦でロベルト・ヒメネスが、ワイスグラムに圧勝も喜べない銅メダル

<SUGアブソリュート級3位決定戦/5分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.1分37秒by RNC
タナー・ワイスグラム(米国)

ダブルレッグを切り、がぶりから逆にシングルを決めたヒメネスは足関節を防ぐと、ワイスグラムはシングルから引き込む。パスの圧力から、ヒメネスはトラックポジション矢印バックグラブへ。ここもワイスグラムの右上を制して足をフック──RNCに入り、タップ奪った。ヒメネスは3位で$2500を獲得も、3位では得るモノは少なかったか。


The post 【SUG24】3位決定戦でロベルト・ヒメネスが、ワイスグラムに圧勝も喜べない銅メダル first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA SUG24 ペドロ・マリーニョ ロベルト・ヒメネス

【SUG24】まるで抜き身の一突き、内ヒールでマリーニョがヒメネスを返り討ち=ファイナル進出

<SUGアブソリュート級T準決勝/5分1R>
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)
Def.1分42秒by ヒールフック
ロベルト・ヒメネス(米国)

右手を手繰られたヒメネスが、腕を抜いてケージにマリーニョを押し込む。体を入れ替えたマリーニョとのクリンチから距離を取ったヒメネスが、座る。一気にパスを狙い、ヒールを仕掛けたマリーニョに対し、体をひねってヒメネスは足を抜く。トップから足を抱えるマリーニョはパス狙いから再び、内ヒールへ。

即、ヒメネスがタップ──まるで抜き身の一突きのような足関節でマリーニョがヒメンスを返り討ちとしファイナルへ。


The post 【SUG24】まるで抜き身の一突き、内ヒールでマリーニョがヒメネスを返り討ち=ファイナル進出 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA SUG24 アダム・スミス ロベルト・ヒメネス

【SUG24】本命ロベルト・ヒメネスは、アダム・スミスをRNCで下し準決勝へ

<SUGアブソリュート級T準々決勝/5分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.2分51秒by RNC
アダム・スミス(米国)

優勝候補筆頭のヒメネスは、コンバット柔術ワールドで優勝したばかり。アームドラッグ、シングルレッグなどを狙ったヒメネスは、そのケージにスミスを押し込んでシングルレッグでテイクダウンを奪う。ギロチンを抜いたヒメネスは即パスを決め、ニーインベリーもスミスはスクランブルへ。

その立ち上がり際にヒメネスはダースチョークから、引き込む。立ち上がって自ら技を解いたヒメンスは引き込んだスミスに即パス狙いからバックを制す。右腕を制する形で両足をフックしたヒメネスは、RNCを仕掛ける。右腕を差し込み、RNCをセットしたヒメネスがタップを奪った。


The post 【SUG24】本命ロベルト・ヒメネスは、アダム・スミスをRNCで下し準決勝へ first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
CJJW2021 JJ Globo MMA Report ネイト・オーチャード ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】ネイト・オーチャードと異文化組み技交流ならず。ロベルト・ヒメネス、圧巻──圧勝。

<ウェルター級T決勝/10分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.1分18秒 by 腕ひしぎ腕固め
ネイト・オーチャード(米国)

まずダックアンダーを許さなかったオーチャードは、アームドラックからバックを伺う。キムラに切り替え、引き込んだオーチャードだがヒメネスは見事な反応を見せ上四方で抑え込む。ヒメネスはワキ腹に掌底を入れ、サイドに移行していく。オーチャードはシングルを仕掛けようとするや、ヒメネスはバックへ。

オーチャードの許さず、胸を合わせようと動くと既にヒメネスは三角絞めをセットへ。オーチャードは肩をしっかりと前方に突っ込んでいたが、ヒメネスは一旦足を開いて、逆側に三角を組む。腕を送られてオーチャードは我慢を続けると、ヒメネスはその腕を伸ばしに掛かる。ここでレフェリーは、試合をストップ。オーチャードが声を出したようで、バーバルタップという裁定が下った。

「ハードに練習してきたし、とても嬉しい。何よりマヤ文明の発祥の地、ユカタンで勝てて最高だ。最後は正直に言えば、サブミッションは凄くタイトだった。そうだね、いつも誰からも、勝とうが負けようが何かを学ぶことができる。170ポンド、185ポンド、190ポンド、200ポンド、カットウェイト、プットウェイトの時間をくれるなら、どの階級でも戦う準備はできている」とヒメンスは語った。


The post 【CJJW2021】ネイト・オーチャードと異文化組み技交流ならず。ロベルト・ヒメネス、圧巻──圧勝。 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
CJJW2021 JJ Globo JZ・カバウカンチ Report ブログ ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】ダックアンダーでバック奪取、右腕の自由を奪ったヒメネスが掌底~RNCでJZから一本勝ち

<ウェルター級T準決勝/10分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.3分22秒by RNC
JZ・カバウカンチ(ブラジル)

JZの掌底とヒメネスの三角の攻防が楽しみな準決勝第1試合。ヒメネスのシングルを切ったJZが、逆にシングルへ。ヒメネスはすぐにガードを取らず、立ちレスリングを1分続ける。ここでコイントスとなり、JZが下を選択する。すぐに立ち上がったJZに対し、ヒメネスがジャンピンガードで下に。クローズドの中でボディを殴るJZは、頭をつけてワキをしめるように抑えて三角に入らせない。

それでも上体を起こして顔面に勢いのある掌底を打つと、ヒメネスが三角絞めをセットする。しかし、足をすくいに行くとクラッチがルーズになったか、JZが頭を抜いて立ち上がることに成功する。

しかし、JZは2度連続ダックアンダーからバックを狙ったヒメネスに背中を譲り、寝技に持ち込まれてしまう。四の字フック&シートベルトからバックグラブ&掌底に切り替えたヒメネスは、JZの右腕ごと足をフックする。

思い切り右の掌底を連打するヒメネスが、右腕をJZ喉下に入れワンアームで絞めあげる。既に苦しげな表情を浮かべていたJZは、RNCクラッチで組まれると観念したようにタップした。


The post 【CJJW2021】ダックアンダーでバック奪取、右腕の自由を奪ったヒメネスが掌底~RNCでJZから一本勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
CJJW2021 JJ Globo MMA Report UFC ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】ジャンピンガード→リバース三角&掌底→三角絞め、ヒメネスが鮮やかに一本勝ち

<ウェルターT準々決勝/10分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.2分44秒by 三角絞め
ジム・エイラーズ(米国)

初戦でボビー・エモンズをRNCで下したUFCベテランのエイラーズと相対したヒメネス。ニータップでバランスを崩されたヒメネスだが、場外際だったためブレイクが掛かる。中央で向き合うとヒメネスは、跳びつき十字を仕掛ける。腕を抜いたエイラーズも跳びつきガードを見せると着地とともにデラヒーバから、パス狙いのヒメネスにスクランブル&シングルを狙う。

ヒメンスはがぶってダース、さらにバックへ。背中をつけたエイラーズだが、トップを譲り肩固めをセットされそうに。これがマット際だったため、レフェリー2人が両者を中央に移動させてリスタート。エイラーズが下から掌底を見せるも、ヒメネスは立ち上がって逆に掌底を落としパスへ。足をきかせ立ち上がったエイラーズに対し、ヒメネスはジャンイングガード。着地と当時にリバース三角をセットして掌底を入れる。すぐさま三角に移行したヒメネスが、エイラーズからあっという間にタップを奪った。


The post 【CJJW2021】ジャンピンガード→リバース三角&掌底→三角絞め、ヒメネスが鮮やかに一本勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
CJJW2021 JJ Globo Report ブログ ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】ロベルト・ヒメネス、半身で四の字フック&肩固め。うつ伏せになったマドリッドがタップ

<ウェルター級T1回戦/10分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.1分14秒by 肩固め
アドリアン・マドリッド(メキシコ)

組んですぐにジャンピングガ―ドを狙ったヒメネス、マドリッドをガードの中に収めることができないと見るやスタンドへ戻る。ヒメネスがダックアンダーからバックに回ると、マドリッドは背中をマットに着けた直後にスイープで上を取る。その刹那、ワキを潜ったヒメネスがバックに回り両足をフックする。立ち上がって前方に落とそうとしたマドリッドだが、寝技に持ち込まれヒメネスは肩固めへ。トップから抑えるのではなく、敢えて半身になり四の字フックを取って絞めると、うつ伏せになったマドリッドがタップし勝負は決した。


The post 【CJJW2021】ロベルト・ヒメネス、半身で四の字フック&肩固め。うつ伏せになったマドリッドがタップ first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
CJJW2021 JJ Globo JZ・カバウカンチ ネイト・オーチャード ブログ ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】コンバット柔術にJZ・カバウカンチが出場。掌底有りでヒメネス✖オーチャードは実現するか

【写真】Titan FCでは掌底、そしてOTを経験しコンバットグラップリングのチャンピオンとなっているJZ (C)TITAN FC

6日(日・現地時間)にメキシコはキンタナ・ロー州のカンクンにあるマジェスティック・リゾーツ・コスタ・ムヘーレスでCombat Jiu Jitsu World 2021 The Welterweightが開催される。3月のバンタム級に続き、大会名にあるように今回はウェルター級から16人のグラップラーが集まり、ノーポイント&サブオンリー及びグラウンドで掌底攻撃が認められた戦いに挑む。

エディ・ブラボー率いる10thPlanet柔術勢とサブオンリー・ファイターに加え、組み技に覚えのあるMMAファイターが最大で1日4試合を勝ち抜くために鎬を削るコンバット柔術ワールド。今回はMMA界のビッグネームとIBJJF柔術でも結果を残す新鋭の参加が見られ、より興味深い生き残り合戦が繰り広げられそうだ。

そんな注目の参加選手がJZ・カルバンことジェシアス・カバウカンチとロベルト・ヒメネスの2人だ。


2018年4月に現時点でMMA最後の試合を戦って以来、JZはKASAI、Quintet Ultraなどグラップリングシーンに活躍の場を移し、パンデミック後にはTitan FCでスタンドでも掌底の攻防が認められたコンバットグラップリングでハウシュ・マンフィオをOTで破りベルトを巻いている。

さらに今年に入ってからも1月にはF2W160でジャスティ・レニックにダイナミックな動きを披露して判定勝ち。翌週のF2W161ではノーギ・マスター黒帯ミドル級選手権試合に挑み、ジェイソン・ラウに1-2で惜敗も健在ぶりを見せてきた。

そんなJZの初戦の対戦相手はTUF25出場で、コンバット柔術に1年半ぶりに参戦するトム・ガリキオが相手だが、ここは勝ち上がってトーナメントを面白いモノにしてほしい。JZが準々決勝進出を果たすと、LFAやBellatorで戦っているヴィニシウス・デ・ジェズスとカイオ・テハ門下のカニバサミ&足関節グラップラー=ミッキー・ゴンザレスの勝者と戦うことになる。

対してIBJJF派のヒメネスは、JZがどこまでできるかという期待感を持たれているのに対し、掌底有りの戦いであれ結果を求められる立場で戦う。ジュベニウ時代からムンジアルで活躍し、紫帯でダブルゴールドを含め3度の優勝と、茶帯でもノーギワールドで無差別級を制している21歳のヒメネス。

昨年6月のSUG15=10Kトーナメント初戦で、今大会の逆の山の本命ネイト・オーチャードを三角絞めで破っている。そのSUGトーナメントでは決勝でOTの権化メイソン・ファウラーに遅れを取ったものの、ここからヒメンスはTCGではタイ・ルオトロをゴールデンスコアや下し、ヴァグネウ・ホシャ、ニック・ロドリゲスという実力を連続するなど八面六臂の活躍を見せていた。

その後もタイを返り討ちにしたばかりか、ケイド・ルオトロとATOSの未来兄弟から連続して勝利を手にしている。さすがにサイボーグ・アブレウ、クレイグ・ジョーンズ、ゴードン・ライアンというところには敗れているもの、コロナ禍でここまで実戦経験を積み重ねてきたのは大きい。

スタイル的にも本来ヒメネスは、アリアンシの巨魁ジャカレ・ホメロ・カバウカンチの黒帯である父ラウルから、護身、バーリトゥードに対応したオールドスクールの柔術の手ほどきを幼き頃から受けてきた。掌底有りだからこそ、ヒメネスがより輝くことができるのか──要注目だ。

そのヒメネスへのリベンジをホームマットで誓うオーチャードは、コンバット柔術では2019年のウェルター級で準優勝、昨年のライト級では準決勝で同門のPJ・パーチに敗れ頂点に立っていない。

オーチャードにとって同じ山で対抗馬になるのはデレック・レイフィールドと考えられるが、ベストシナリオはファイナルでヒメネスにデッドオーチャードを極めて、三角に下ったリベンジを果たすことであることは間違いない。

SUGで三角をヒメネスに極められたが、コンバット柔術には掌底がある。そしてデッドオーチャードなら掌底も許さない──護身&競技柔術✖本来はMMAを想定して発展したエディ・ブラボー流の10thPlanetの柔術のファイナル決戦が実現するか──非常に楽しみなコンバット柔術ワールドだ。

The post 【CJJW2021】コンバット柔術にJZ・カバウカンチが出場。掌底有りでヒメネス✖オーチャードは実現するか first appeared on MMAPLANET.