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【UFC270】フィアーリョの左ジャブで初回を落としたミシェウ・ペレイラが2&3Rを取り返し、逆転判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

左フックで前に出てアッパーを狙うフィアーリョ。距離を詰めたペレイラは、すぐに離れて前蹴りを入れる。さらにケージを蹴ってのスーパーマンパンチで前に出ると、ペレイラはケージの前を左右に回る。左フックのフィアーリョはワンツーをかわし、左ジャブでペレイラのバランスを崩す。フィアーリョはジャブを続け、ペレイラが右ストレートを返していく。

前蹴り、ローのペレイラは右ストレート、そして前蹴りからローを蹴る。構わず前に出てワンツーを繰り出したフィアーリョは、真っ向から正統派の打撃戦を仕掛けペレイラの跳びヒザをかわす。左フックに組んだペレイラは、倒せず圧を受ける展開を打開できない。ヒザ蹴りでスリップしてガードを取ったペレイラに、鉄槌を落としたフィアーリョが初回を取った。

2R、ジャブで前に出て、ペレイラの大振りのワンツーをかわしたフィアーリョだが、右ストレートからローを蹴られる。ここでボディから顔面とコンビネーションを決めたペレイラが、跳びヒザを繰り出す。組みを狙ったフィアーリョ、離れたところでボディに前蹴りを受ける。前転アックスキックはかわされたが、ペレイラの圧が高まりワンツーを入れる。

フィアーリョも左フックを返すが、前蹴りから前に出たペレイラがボディへのヒザ、そしてボディショットをまとめる。ペレイラは首相撲でヒザを連続で突き上げ、クリンチへ。残り2分で離れると、手をついての回し蹴りをペレイラが繰り出す。さらにケージを蹴ってスーパーマンパンチ、ヒザをボディに突き刺したペレイラが、前蹴りに続き右ストレートを打ち込む。

動けなくなったフィアーリョは右ストレートを被弾し、ようやく左を打ち返す。それでmのペレイラがワンツー、そして前蹴りから最後の15秒でテイクダウンを決め切りラウンドを取り返した。

最終回、左ジャブから前に出るフィアーリョは、ボディから右ストレートを打たれる。小刻み、そして大きなステップを踏むペレイラは、前蹴りに左を合わされそうになる。フィアーリョもジャブだけでなく右を伸ばすが、ボディに前蹴りを蹴られ前進を阻まれる。ケージを背負ってもワンツーを見せたペレイラが左右に回って、腹を蹴る。そしてワンツーからスリー、続くダブルレッグでは倒しきれなかったが、前に出てきたフィアーリョに右を打ち込む。

ジャブに力がなくなったフィアーリョが、右を出してもカウンターを被弾する。ここで左フックを入れたフィアーリョは、前蹴りを受けながら前へ。ペレイラは回ってケージキック&スーパーマンキック。ジャブの差し合いが2度続き、フィアーリョのジャブがペレイラを捉える。回るのではなく下がるようになったペレイラの前蹴りが、急所に入り――試合が中断。とつま先は腹、足の裏が急所に入った形でどちらが効いたか……。

残り20秒で試合は再開されフィアーリョをペレイラを追いかける展開に。ラスト10秒の合図ともに、図ったように足を止めて打ち合った両者、時間と同時にペレイラがフィアーリョの左手を挙げて健闘を称えた。結果、ペレイラが29-28×3で判定勝ちを手にした。


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MMA MMAPLANET UFC UFC270   アンドレ・フィアーリョ イリャ・トプリア サイモン・オリヴェイラ シリル・ガンヌ デイヴィソン・フィゲイレド トレヴィン・ジレス ハオーニ・バルセロス ビクター・ヘンリー フランシス・ガヌー ブランドン・モレノ ヘナロ・ヴァルデス ホドウフォ・ヴィエイラ マイケル・モラレス ミシェウ・ペレイラ ヴァネッサ・デモパウロス

【UFC270】計量終了 穏やかガヌー×にこやかガンヌ。ピースフルなモレノと1人で興奮フィゲイレド

【写真】非常に穏やかな表情だったガヌーとガンヌ (C) Zuffa/UFC

21日(金・現地時間)、22日(土・同)にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC 270「N’Gannou vs Gane」の計量が行われた。

UFC世界ヘビー級王座統一戦=正規王者フランシス・ガヌー×シリル・ガンヌ、UFC世界フライ級選手権試合は=王者ブランドン・モレノと挑戦者デイヴィソン・フィゲイレドという2つの世界戦が組まれた今大会。

計量日となりホドウフォ・ヴィエイラのメディカルイシューでウェリントン・トゥルマン戦、イリャ・トプリアの減量に伴う体調悪化でシャルル・ジョーダン戦が中止となった。


メインで戦う2人のヘビー級チャンピオン――正規王者ガヌーは体重計の上でワカンダ・フォーエバーのポージングを見せ、ガンヌに歩み寄り笑顔を浮かべる。ガンヌも笑って、グータッチと終始穏やかなフェイスオフとなった。

「クレイジーだよ。たった3年、MMAを戦ってフランシスコと戦う。待ちきれない」と言う暫定王者に対し、ガヌーは「タイトルを防衛して、自分がチャンピオンであることを皆の心に刻むことが大切で、爆発的なKOで成し遂げる」と非常に落ち着いた様子で話した。

またコ・メインでフライ級王座に挑戦するフィゲイレドは計量台の上で「アイム・ベスト」と叫ぶと、フェイスオフで中指を立て、何度も距離を詰めダナ・ホワイトに制止される。「OK。アイム・カムバック。アーイム・カムバック。4カ月、この試合のために凄くし来た。ベルトを大切に持っていてほしい。俺のベルトを」と元世界王者は話し、またもモレノに詰め寄る仕草を見せて、大きなブーイングを受けた。

一方、チャンピオンには大きなメヒコ・チャントが送られ、「皆が僕の応援をしてくれていて、凄く幸せだ。平穏を見つけ、習得する。それがスポーツで、人生を生きるということだから。ビバ・メヒコ」と話した。

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC270 計量結果

<UFC世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者] フランシス・ガヌー: 257ポンド(116.57キロ)
[暫定王者] シリル・ガンヌ: 247ポンド(112.03キロ)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] ブランドン・モレノ: 124ポンド(56.25キロ)
[挑戦者] デイヴィソン・フィゲイレド: 124ポンド(56.25キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン: 135.5ポンド(61.46キロ)
サイド・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ: 170ポンド(77.11キロ)
アンドレ・フィアーリョ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)
ビクター・ヘンリー: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・モラレス: 170ポンド(77.11キロ)
トレヴィン・ジレス: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ピート・ロドリゲス: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレーブリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
サイモン・オリヴェイラ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ: 154.5ポンド(70.08キロ)
ヘナロ・ヴァルデス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴァネッサ・デモパウロス: 115.5ポンド(52.38キロ)
シルヴァナ・ゴメス・フアレス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス: 125ポンド(56.7キロ)
ケイ・ハンセン: 125ポンド(56.7キロ)

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『UFC 270: Ngannou vs. Gane』前日計量動画

UFC 270 weigh-in results: Everyone on weight for first PPV of 2022(MMAJunkie)
MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Francis Ngannou (257) vs. Ciryl Gane (247) – for heavyweight title
・Champ Brandon Moreno (124) vs. Deiveson Figueiredo (124) – for flyweight title
・Andre Fialho (169.5) vs. Michel Pereira (170)
・Said Nurmagomedov (136) vs. Cody Stamann (135.5)
・Trevin Giles (170) vs. Michael Morales (170)

PRELIMINARY CARD (ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Raoni Barcelos (135) vs. Victor Henry (135.5)
・Tony Gravely (135.5) vs. Saimon Oliveira (136)
・Jack Della Maddalena (170.5) vs. Pete Rodriguez (170.5)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6:15 p.m. ET)

・Vanessa Demopoulos (115.5) vs. Silvana Gomez Juarez (115.5)
・Matt Frevola (154.5) vs. Genaro Valdez (155.5)
・Kay Hansen (125) vs. Jasmine Jasudavicius (125)

 『UFC 270: Ngannou vs. Gane』前日計量結果。全員パスしています。フランシス・ガヌー(257ポンド)とシリル・ガーン(247ポンド)の体重差は10ポンドあります。




 前日計量動画。


UFC 270 predictions: Ngannou or Gane, Moreno or Figueiredo in title fights?(MMAJunkie)

 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・フランシス・ガヌー vs. シリル・ガーンはガヌー支持5人、ガーン支持8人。

・ブランドン・モレノ vs. デイヴィソン・フィゲイレドはモレノ支持10人、フィゲイレド支持3人。

・ミシェウ・ペレイラ vs. アンドレ・フィアーリョはペレイラ支持12人、フィアーリョ支持1人。

・コディ・スタマン vs. サイド・ヌルマゴメドフはスタマン支持3人、ヌルマゴメドフ支持10人。

・トレヴィン・ジャイルズ vs. マイケル・モラレスはジャイルズ支持5人、モラレス支持8人。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET UFC UFC270 アンドレ・フィアーリョ イリャ・トプリア サイモン・オリヴェイラ シリル・ガンヌ トレヴィン・ジレス ハオーニ・バルセロス ビクター・ヘンリー ブランドン・モレノ ヘナロ・ヴァルデス ホドウフォ・ヴィエイラ マイケル・モラレス ミシェウ・ペレイラ ヴァネッサ・デモパウロス

【UFC270】計56勝6敗のCS勢。アルティメット・スパイディ=マイルスもといマイケル・モラレスに超注目

【写真】UFCが壁となるのか。それとも難なく飛び越えることができるのか──マイケル・モラレス (C)

22日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターでUFC 270「N’Gannou vs Gane」が開催される

2022年UFC初のPPV大会は男子最重量級と最軽量級のダブルクラウンが組まれている。UFC世界ヘビー級王座統一戦は正規王者フランシス・ガヌー×シリル・ガンヌというフランス由来のチャンピオン対決。そしてUFC世界フライ級選手権試合はブランドン・モレノとデイヴィソン・フィゲイレドのトリロジー決着戦となる。


メインカードでは四次元MMA封印で安定度がバカ増しのミシェウ・ペレイラがUAE Warriorsからステップをアップを果たしたアンドレ・フィアーリョを迎え撃つ一戦、ホドウフォ・ヴィエイラも同朋ウェリントン・トゥルマンと戦う。

プレリミでもイリャ・トプリアとシャルル・ジョーダンというヒートアップ間違いないフェザー級戦、ビクター・ヘンリーのオクタゴン初陣=ハオーニ・バルセロスと粒揃いのカードが並んでいる。

そんななか今回のPPVではダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ出身のファイターが5人もラインナップに名前を並べている。

マイケル・モラレス、サイモン・オリヴェイラ、ジャック・デラ・マダレナ、ヘナロ・ヴァルデス、ジャスミン・ジュスダヴィチェス、5人合わせてレコードは56勝6敗という驚異的な数字を誇る。

エクアドルのモラレスは12勝0敗、メキシコのヴァルデスは10勝0敗とラテン系の両者は無敗の連勝中でUFCに辿り着いた。22歳のモラレスは、メキシコのティファナを拠点としておおり、カウンターのパンチ力は相当なモノだ。

エクアドルではレスリングとムエタイで国内トップレベルだったモラレス、豪快なバックスープレックスだけでなく──KOパワーを持つスーパーマンパンチと、そこで距離を詰めてのボディロックテイクダウンがトレヴィン・ジレスに通じるか。褐色のラテン系ファイター=モラレスは、まさにアルティメット・スパイダーマンのマイルス・モラレスを彷彿させる──スーパールーキーだ。

また18勝3敗、キャリア22戦目でUFCに到達したオリヴェイラはパンクラス参戦経験のある選手だ。ムエタイ・ベースのウェルラウダーは体力と精神力に基づいたハードワーカー、そしてハイペースでトニー・グレーブリーに挑む。


■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC270 対戦カード

<UFC世界ヘビー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者] フランシス・ガヌー(カメルーン)
[暫定王者] シリル・ガンヌ(フランス)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] ブランドン・モレノ(メキシコ)
[挑戦者] デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
ウェリントン・トゥルマン(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
イリャ・トプリア(ドイツ)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・モラレス(エクアドル)
トレヴィン・ジレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ピート・ロドリゲス(米国)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレーブリー(米国)
サイモン・オリヴェイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴァネッサ・デモパウロス(米国)
シルヴァナ・ゴメス・フアレス(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ(米国)
ヘナロ・ヴァルデス(メキシコ)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ケイ・ハンセン(米国)

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MMA MMAPLANET UFC UFC270 UFN199   アンドレ・フィアーリョ イリャ・トプリア シリル・ガンヌ トレヴィン・ジレス ハオーニ・バルセロス ビクター・ヘンリー ブランドン・モレノ ヘナロ・ヴァルデス ホドウフォ・ヴィエイラ ボクシング マイケル・モラレス ミシェウ・ペレイラ ヴァネッサ・デモパウロス 清水俊一

【UFC270】仕切り直しのバルセロス戦、ビクター・ヘンリー「僕らは時給を貰っているわけじゃない」

【写真】減量もあり疲労が見えるなか、ビクターは「全てはファンのためだよ」と快くインタビューを受けてくれた。感謝だ(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC 270「N’Gannou vs Gane」で、ビクター・ヘンリーが仕切り直しのハオーニ・バルセロス戦が実現する。

昨年12月18日に組まれていた試合は、ビクターが計量後のコロナ検査で陽性となり、最後の最後のタイミングで流れた。あれから1カ月後のファイトも、実際のオファーは2週間前だった。

断ることもできた試合を受けた。ビクター・ヘンリーはどんなに強い相手と戦ってもフィニッシュを目指す。


──昨年12月19日のUFN199でオクタゴン・デビューが決まっていたビクターですが、まさかの計量後のテストでコロナ陽性となり、試合が流れてしまいました。

「計量が終わったあとも、決まりで検査を受けないといけない。それまで2度の検査では陰性だったけど、計量とフェイスオフ後にホテルでもう1度検査があり、そこから隔離されることになったんだ」

──なにか自覚症状はあったのですか。

「ノー、ないよ。体調はまるで問題なくて、カリフォルニアに戻ってからのテストでは陰性だった。まぁ今、あらゆるスポーツで起こり得ることだよ」

──それにしてもヴィクター自身、やり切れないかったのではないですか。

「もちろん。特に計量も終えて、あとは試合だけっていうタイミングだったからね。全てやってきたことを奪われてしまった感じがした。ただ不幸ではあったけど、最後のチャンスじゃない。またチャンスが巡ってきて、ケージに戻れることは間違いなかったからね」。

──今や米国ではCOVID19はインフルエンザ以下、風邪という風に捉えられているように日本に伝わってくることもるのですが、UFCはそこまで厳格に対策を行っているのですね。

「UFCじゃないよ。州政府がやっていることだよ。UFCは州毎のプロトコルに従っている。UFCは世界中で開催されているから、その土地毎に決められたルールに則して大会を開く。カリフォルニアではカリフォルニア、ベガスでネヴァダの有り方にできる限り従っているんだ」

──現地で陽性になると、隔離されるわけですか。

「陽性結果が出ると、そうなる。ただ飛行機で家に戻ることはできないけど、ベガスと南カリフォルニアは車で移動できる距離だから、僕はUFCが手配してくれたレンタカーでドライブして戻った」

──公共交通は使用できないけど、車なら移動できるらしいですね。フロリダまで戻った人もいたと聞きました。

「そうなんだ。自分で運転して、ね。隔離措置は陰性結果が出るまで。1度目のテストで陰性で、もう1度受けて陰性だったから練習に戻ったよ」

──それにしても、色々と大変でした。

「忙しかったよ(苦笑)。精神の浮き沈みもあったけど、そこまで深刻じゃなかった。メディアの対応も、書類のサインとか全てをやり……さっきも言ったけど、何といっても計量を終えていたからね。まぁ、どうしようもないよ。目を開いて、次を見据えるだけだった。

次だ、次のことを考えないと。落ち込んでばかりいられない。何もできないし、全てを良い経験にして次に向かわないとね。ただ、前に進むだけだったよ」

──と同時に、ショートノーティスの出場予定から1カ月、今回はより準備ができたのではないでしょうか。

「前回は試合まで1週間、減量しかできなかった。今回は多くの人が1月15日に同じ相手と試合をするって話してきたけど、何もオフィシャルなことは決まっていなかったんだ。契約書にサインをしたわけでもなくて、ただ噂が一人歩きしていた。マッチメイカーからもマネージャーから何も連絡はなかった。

2週間前かな、連絡がきた。『もう1度、ハオーニ・バルセロスだ』ってね。まぁ、またショートキャンプだよ。ただし、キャンプの長さは問題じゃない。どっちにしても、タフな試合になることは分かり切っている。1週間のキャンプでも、8週間のキャンプでも彼の強さは変わらない。だから、試合の有無にかかわらずファイターはいつもジムにいて、ケガのことだけ注意しながらハードトレーニングを続けておく必要があるんだよ。

だいたいハオーニにはハオーニで、ビザ関係で解決しないといけないという状況だった。ビザの更新がないなら、この試合もないと聞かされていた。でも、僕はハオーニと戦いたかった。日程と相手とチェンジして戦うことも可能だったけど、どう考えても強いハオーニとマーシャルアーチストとして戦いたかったんだ。だからオファーがあった時、即イエスと答えた」

──ビクター、漢ですね。では、そのハオーニの強さとは?

「16勝2敗、8KOというレコードでも明らかだ。パンチの強さは疑いようがない。何よりもフェザー級で戦ってきたから、フィジカルも大きな武器になっている。この2つの要素だけで、彼と戦うバンタム級の選手にとっては大きな問題だ。それでも、僕には何とかできる武器がある。大きくてボクシングの強いハオーニの穴を見つけるんだ。

僕の打撃はただボクシングをするだけじゃない。蹴り、ヒザ、ヒジと多様性がある。そしてフットワークだ。スタミナとサブミッション・ゲームでも僕の方が上だよ。フィニッシュへの意識も違う。

僕は過去に勝ったと思った試合を落としたことがある。相手が安全に戦っていたからだ。フィニッシュするのが困難な相手もいる。でも5分3R、5分5Rの試合中にフィニッシュを狙わないで、どうする? そんな試合をしても、誰の記憶に残ることもない。UFCファイターのなかにもセーフティゲームを戦い、白星を積み重ねている選手もいるよ。

一方でキャリアに浮き沈みがあっても、常にフィニッシュを狙うエキサイティングなファイターも残っている。僕らは時給を貰っているわけじゃない。15分間戦おうが、3分間で終わろうがファイトマネーは同じだ。ならなら少しでも早くフィニッシュした方が良いだろう(笑)」

──アハハハ。ヴィクター、またいつも通り日本のMMAファンに一言お願いします。

「いつもと同じように──言うよ(笑)。皆が恋しい。日本に行ってゴーゴーカレーが食べたい」

──ヴィクターがゴーゴーカレーに触れると、清水俊一選手が『僕が連れて行ったんです』とツイートするんですよ(笑)。

「その通りだ。シミズのおかげで、日本にいくと太る。アイツのせいだよ(笑)。シミズとはまずゴーゴーカレーを食べて、直後にグラップリングのスパーリングをするんだ(爆)。また、アレをやりたいな。早く、そんな日が訪れてほしいよ」

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■1UFC270対戦カード

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] フランシス・ガヌー(カメルーン)
[挑戦者] シリル・ガンヌ(フランス)

<UFC世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者] ブランドン・モレノ(メキシコ)
[挑戦者] デイヴィソン・フィゲイレド(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
ウェリントン・トゥルマン(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・モラレス(エクアドル)
トレヴィン・ジレス(米国)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ(米国)
ヘナロ・ヴァルデス(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレーブリー(米国)
サイモン・オリヴェイラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ケイ・ハンセン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハオーニ・バルセロス(ブラジル)
ビクター・ヘンリー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴァネッサ・デモパウロス(米国)
シルヴァナ・ゴメス・フアレス(アルゼンチン)

<フェザー級/5分3R>
イリャ・トプリア(ドイツ)
シャルル・ジョーダン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ピート・ロドリゲス(米国)

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MMA UFC   アンドレ・フィアーリョ ニコ・プライス ミシェウ・ペレイラ

1.15『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』で予定されていた複数の試合が延期・中止に

直前で変更が続出…1.15『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』の対戦カードを紹介(2022年01月13日)

 こちらの続報。


Kay Hansen vs. Jasmine Jasudavicius moved to UFC 270(MMAJunkie)

Jasmine Jasudavicius(Sherdog)

 『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』で予定されていたケイ・ハンセン vs. ジャスミン・ジャスダヴィシウスの女子フライ級マッチが女子フライ級マッチが1月22日にカリフォルニア州アナハイムで開催する『UFC 270: Ngannou vs. Gane』に延期されるとのこと。理由は不明。

 ハンセンは2020年11月の『UFC Fight Night 182: Felder vs. dos Anjos』でコリー・マッケナに判定負けして以来1年2ヶ月ぶりの試合。ジャスダヴィシウスは現在32歳のカナダ人で戦績6勝1敗。9月の『Dana White's Contender Series 39』でジュリアナ・ポラストリに判定勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。



Andre Fialho(Sherdog)

 『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』で予定されていたミシェウ・ペレイラと対戦予定だったムスリム・サリコフが体調不良により欠場、さらにペレイラのセコンドの一人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことから、改めて1月22日にカリフォルニア州アナハイムで開催する『UFC 270: Ngannou vs. Gane』でミシェウ・ペレイラ vs. アンドレ・フィアーリョのウェルター級マッチが行われるとのこと。

 ペレイラは7月の『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』でニコ・プライスに判定勝ちして以来の試合で3連勝中。フィアーリョは現在27歳のポルトガル人で戦績14勝3敗1無効試合。今回がUFCデビュー戦。


Kleydson Rodrigues vs. Zarrukh Adashev pulled from UFC Vegas 46(MMAFighting)

 『UFC on ESPN 32: Kattar vs. Chikadze』で予定されていたクレイドソン・ホドリゲス vs. ザルルフ・アダシェフのフライ級マッチですが、ホドリゲスにインフルエンザの陽性反応が出たことから中止されるとのこと。試合が後日行われるかは不明。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC264 アイリーン・アルダナ イリャ・トプリア カーロス・コンディット クリス・モウティーニョ コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジルベウト・ドゥリーニョ スティーブン・トンプソン タイ・ツイバサ ダスティン・ポイエー ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス マックス・グリフィン ミシェウ・ペレイラ ヤナ・クニツカヤ ライアン・ホール

【UFC264】試合結果 マクレガー、足首壊れポイエーに敗北。オマリーはタフすぎるモウティーニョに激勝!!

【写真】ビッグネームとの対戦にケリをつけ、次の狙いはシャーウス・オリヴェイラか(C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC264「Poirier vs McGregor 3」が開催された。

メインのライト級5回戦は初回終了間際にコナー・マクレガーが足を負傷し、試合速攻不可能となりダスティン・ポイエーが、トリロジーの最終幕でTKO勝ちを収めた。

セミのウェルター級はジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが宣言通りテイクダウンを織り交ぜてスティーブン・トンプソンに判定勝ち、注目のショーン・オマリーは驚異的なタフネスさを誇るクリス・モウティーニョにパンチを入れ続け、3RにTKO勝ちを手にしている。

プレリミではニコ・プライスを相手に、限定四次元殺法&正道的なMMAでミシェウ・ペレイラが判定勝ち、ライアン・ホールは寝技の展開に持ち込めずイリャ・トプリアにパウンドアウトされている。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ショーン・オマリー✖クリス・モウティーニョ
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=タイ・ツイバサドリキュス・デュプレシー

UFC264「Poirier vs McGregor 3」
<ライト級/5分5R>
○ダスティン・ポイエー(米国)1R5分00秒
TKO
詳細はコチラ
×コナー・マクレガー(アイルランド)
<ウェルター級/5分3R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)3R
判定
詳細はコチラ
×スティーブン・トンプソン(米国)
<139.5ポンド契約/5分3R>
○アイリーン・アルダナ(メキシコ)1R4分35秒
TKO
詳細はコチラ
×ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
○ショーン・オマリー(米国)3R4分33秒
TKO
詳細はコチラ
×クリス・モウティーニョ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○マックス・グリフィン(米国)3R
判定
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×カーロス・コンディット(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ミシェウ・ペレイラ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×ニコ・プライス(米国)
<フェザー級/5分3R>
○イリャ・トプリア(ドイツ)1R4分47秒
KO
詳細はコチラ
×ライアン・ホール(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)2R1分41秒
TKO
詳細はコチラ
×トレヴィン・ジェイルズ(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ジェニファー・マイア(ブラジル)3R
判定
×ジェシカ・アイ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブラッド・タヴァレス(米国)3R
判定
×オマリ・アクメドフ(ロシア)
<フライ級/5分3R>
○ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)1R2分02秒
ギロチンチョーク
×ジェローム・リヴェラ(米国)

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MMA UFC UFC264 ニコ・プライス ミシェウ・ペレイラ

【UFC264】一瞬四次元。バック宙からマウントを取った寝技でペレイラが、プライスから逃げ切り勝利

<ウェルター級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ニコ・プライス(米国)

タッチグローブから足を使うペレイラが、まず左を当てる。同時にアイポークがあったとアピールし、試合が早々に中断する。再開後、ケージの前を左右に動くペレイラが前蹴り。組んだプライスが組んでケージへ押し込む。シングルから右腕を差したプライスに対し、回ったペレイラが離れる。右ミドルをキャッチして倒したペレイラは、前転パスではなく距離を取って離れる。

試合はスタンドに戻り、蹴りでの制空権争いが続きペレイラが左ハイを繰り出す。ケージを蹴ってのスーパーマンパンチも、プライスは組んでケージに押し込む。離れてパンチを交換した両者、ペレイラが大きく動き左ジャブをヒットさせる。さらに右フックを見せ左を当てると、蹴り足を捌いてプライスを崩す。ガードを取ったプライスを立たせたペレイラは、ケージを蹴ってのスーパーマンパンチもかわしたプライスが組んでいく。押し返し、ヒザをボディに入れて離れたペレイラが、スイッチして左ハイ。左ボディフックも入れたペレイラは、最後に浴びせ蹴りを見せ──空振りも初回をモノにした。

2R、独特のリズムで、体を揺らして左右のローを蹴るプライスだが、腹に前蹴りを受けて顔をしかめる。右カーフを蹴ったプライスが、その足をすくわれ倒される。ここでついにペレイラがバック宙からスタンプ、動きが止まったプライスからマウントを奪う。アメリカーナを狙い、パンチに移行したペレイラが再びアメリカーナから肩固めへ。頭を起こして左右のパンチを連打すると、プライスが背中を見せる。四の字フックで前転にも反応したペレイラはマウントに戻り、腰を押されてのブリッジも足を解除にしてスタンドでバックコントロールに。

プライスはビクトル投げからヒザ十字、足を抜いたペレイラがスタンドに戻るがパンチを連打される。シングルレッグにギロチン、外されたペレイラがヒザをボディにいれるが、グラウンド戦で相当に疲れたようだ。残り30秒で離れたペレイラを追いかけて、左を当てたプライスは、右エルボーからパンチの連打へ。腰を落とし、腹を据えたペレイラが打ち返し時間となった。

序盤のグラウンド戦でラウンドを2つとも取ったと思われるペレイラだが、相当に疲れているのは確かだ。最終回、粗いパンチの打ち合いのなかでプライスがダブルレッグ。ペレイラがケージを背に耐えて離れる。ジャブの差し合いから右を入れたプライスに対し、ペレイラの左ミドルが急所をかすめ、プライスがヒザをつく。再開後、プライスが右を2発当てる。跳びヒザもその場飛びになったペレイラが、着地にパンチを合わされる。それでもペレイラは右を当てるが、力が感じられない。

プライスが頭から突っ込み、ケージに押し込む。離れたペレイラが左ミドル、さらに回りながら左を伸ばす。ワンツーで前に出たプライスが、前蹴りを顔面に届かせる。残り2分、ジャブを差し合った両者、ニコ・チャントを背にプライスは前に出てクリンチ。押し返したペレイラが、ケージの前を回る。右を出して飛び込んだプライスすが、シングルレッグにも回転しながらスクランブル。スタンドに戻って右をヒットする。

残り20秒でダブルレッグに出たペレイラ、プライスはスプロールしてパンチを連続で打ち込む。足が揃って、殴り返したペレイラが追い込まれた状態でタイムアップに。最終回は10-8もあり、28-28のドローまでプライスが盛り返したこともありえる──が、ジャッジの裁定は3者とも29-28でペレイラを支持した。

不満げな表情を浮かべたプライスを肩車して諫めたペレイラ、見事なインサイドワークを試合後も見せた。


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BELLATOR MMA UFC UFC264 アンソニー・ペティス イリャ・トプリア カーロス・コンディット キック コナー・マクレガー ショーン・オマリー ジルベウト・ドゥリーニョ スティーブン・トンプソン ダスティン・ポイエー トレヴィン・ジレス ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス ミシェウ・ペレイラ ライアン・ホール レイモンド・ダニエルズ ヴァグネウ・ホシャ 若松佑弥

【UFC264】再出発、ジルベウト・ドゥリーニョ─02─「UFCファイター? ユーヤはUFC王者になれる」

【写真】レイモンド・ダニエルズとのトレーニングの成果は!! (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264「Poirier vs McGregor3」で、スティーブン・トンプソンと対戦するジルベルト・ドゥリーニョ・バーンズ・インタビュー後編。

(C)Zuffa/UFC

サンフォードMMAの盟友、超ド級ストライカーのビセンチ・ルケがハマってしまったワンダーボーイのトリックに対し、ドゥリーニョはキャンプ中にレイモンド・ダニエルズと対策を施していた。

またこの間、サンフォードMMAで出稽古を行っていた若松佑弥を「UFC王者になれる」とドゥリーニョは絶賛した。

<ジルベウト・ドゥリーニョ・インタビューPart.01はコチラから>


──テイクダウンを視野に入れているということですね。楽しみです。ところでチームメイトのビセンチ・ルケとは、ワンダーボーイ戦について話しましたか。彼はトンプソンに敗れています。

「ビセンチとワンダーボーイの試合も含めて、いつも僕は彼のコーナーにいるんだ。今、ビセンチはブラジルにいるけどスパーリングのビデオを送って、アドバイスをずっと貰っていた」

──ビセンチは前に出ても、詰め切ることができずパンチを被弾する形で敗れました。

「ビセンチも僕もアグレッシブなファイターだ。ただし、グラップリングを含めるとスタイルが違う。ビセンチも組んで戦うことができるけど、僕は組み続けて戦うことができる。組みの展開を増やすことで、ビセンチの時のような試合にはならないだろう」

──ところでワンダーボーイと戦うにはファンの期待とは別に、待って彼に前へ出てこさせるファイトも選択肢の一つとしてあるのではないかと思うのですが。

「確かに、その選択肢はあるよ。彼を前に出てこさせるという戦いはある。でも、僕の戦い方は待ちじゃない。前に出て、色々と仕掛けることだ。そこで自分の展開にならないなら待つこともあるだろうね。タイロン・ウッドリーやアンソニー・ペティスがやったように。

いくつかキャプションもあるし、それだけのトレーニングを積んできた。アグレッシブにも戦えるし、我慢の試合もできる。とにかく全ての力を使って勝利を手にするよ」

──このところドゥリーニョは打撃の成長を見せつけてきましたが、この試合は柔術がカギを握りそうですね。

「イエス。柔術とレスリングを世界に見せる格好の機会になると思っている。ハイレベル・ストライカーをテイクダウンして、極める。これ以上の舞台はないだろう。ワンダーボーイのゲームをされると、正直厳しい。だから僕の柔術ゲームに持ち込む。

そのためにサンフォードMMAではレイモンド・ダニエルズと練習してきたんだ」

Bellatorで活躍するダニエルズは、現Bellatorキックのウェルター級王者で。過去にWAKOやポイント空手でも成功を収めている(C)BELLATOR

──おお、トンプソンと同じ米国ジェントルマンキックの雄と準備をしてきたのですね!! 

ダニエルズはサイドキックとジャブ&ストレート、そして後ろ回し蹴りという戦いでは、ワンダーボーイに引けを取らないです。

「その通り。1日に2回、1カ月間レイモンドと準備をしてきた。レイモンドはワンダーボーイのコピーもしてくれるし、何よりもあの独特なスタイルを詳しく解析してくれた。スティーブンが仕掛けてくるであるトリック、そして僕が犯してはいけないミスについて繰り返し、繰り返しアドバイスを受けてきた。レイモンドにはキャンプ中に多大なるサポートをしてもらったよ」

──トンプソンはステップを常に続けます。その動きを目で追うと、混乱してしまうかもしれないですが、あのステップとスイッチの合間に起こる……とあるタイミングで、彼の体はテイクダウンに対して無防備になるような。角度的にみて、組みに弱い姿勢になることが度々あるように見えます。

「フフフフ。良いポイントを見ているね。とてもMMAを考察している意見だ。でも、それ以上は話さないでくれ。ここから先はオクタゴンの中を見てほしい(笑)」

──ハハハハハ。了解しました。ところ、1カ月サンフォードMMAには若松佑弥選手が日本から出稽古に出かけていたと思います。彼と接触することはありましたか。

「もちろんだよ。サトーがしっかりとユーヤをフォローしていたよ。ユーヤが来てくれて、サンフォードの皆がハッピーになれた。ユーヤはベリー、ベリー、ベリーグッドだ。彼は少しでも早くサンフォードMMAに戻ってきたいと言っていたよ。

この1カ月の間にテイクダウン、グラップリングともに凄く成長したし、ストライキングは元から良かった。ユーヤの練習を見るたびに、感心させられたんだ。毎回、成長が見て取れたからね。またサンフォードMMAに来てほしい、もの凄い可能性を秘めているからね」

──そこまでですか……。平たい言い方になりますが、UFCファイタークラスの実力を若松選手は持っていますか。

「UFCファイター?  いやUFCチャンピオンになれる力を持っている。素早いし、ファイトIQが高い。ヴァグネウ・ホシャの柔術のクラスで、色々と質問をして、すぐに自分の動きに反映さえることができていた。あの吸収力は素晴らしいよ。もちろん、もう少し試合数を重ねて経験を積む必要があるけど、彼はチャンピオンになれる力を持っているよ。

フロリダにやってきた当初は、コミュニケーションを取ることも苦労していた。でも最後の方は英語も凄く上達していた。凄くスマートだ。今回は数週間だけだったけど、数カ月……そうだね3カ月、いや半年間サンフォードにいれば、一段階違うファイターになれるだろう。それぐらい、ユーヤは良い選手だ」

────おお、ドゥリーニョがそう言っていることを知ると若松選手もさらに気合がはいると思います。彼への言葉を含め、今日はありがとうございました。土曜日の試合、期待しています。

「こちらこそ、ありがとう。日本のMMAファン、柔術ファンの皆に喜んでもらえる試合をするよ」

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264計量結果

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 156ポンド(70.76キロ)
コナー・マクレガー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ: 263ポンド(119.29キロ)
グレッグ・ハーディー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ヤナ・クニツカヤ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
クリス・モンティーニョ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン: 170.5ポンド(77.34キロ)
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール: 145ポンド(65.77キロ)
イリャ・トプリア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレヴィン・ジレス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェシカ・アイ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ブラッド・タヴァレス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェローム・リヴェラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー: 186ポンド(84.37キロ)
フ・ヤオゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)

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Preview UFC UFC264 トレヴィン・ジレス ドリキュス・デュプレシー ニコ・プライス ブログ ミシェウ・ペレイラ

【UFC264】予測不可能。プレリミ再注目マッチは、破天荒ニコ・プライス✖四次元ミシェウ・ペレイラ

【写真】何が起こるのか!! (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264「Poirier vs McGregor3」。

1年3カ月振りのベガスでの有観客大会ではダスティン・ポイエー✖コナー・マクレガー、ジルベウト・ドゥリーニョ✖スティーブン・トンプソン、ショーン・オマリーが出場するPPVだけでなく、Fight Passプレリミ&プレリミの8試合も楽しみな顔合わせが見られる。


ミドル級ではUFCで2戦目となるドリキュス・デュプレシーに注目だ。元KSWウェルター級王者のデュプレシーは現在3連勝中、トレヴィン・ジレスとは3月に対戦予定だったが、自らの欠場で今回仕切り直しの一戦となる。

セレモニアル計量では南アフリカ国旗を掲げて登壇したデュプレシーは、フェイスオフでジレスに思い切り詰め寄り、ダナが慌てて制する場面が見られた。

オクタゴンで5勝2敗のジレスは右オーバーハンドが鋭く、テイクダウンからサブミッションのフィニッシュもあるウェルラウンダーだ。

前足となる左の蹴り、ボクシングとのコンビネーションやフロント系チョークの引き出しの多いデュプレッシーだが、ガードが甘くなること、真っすぐ下がらないことがオクタゴン2戦目に向けての鉄則となる。

ライアン・ホールの2年振りのファイトと並び、最も楽しみなプレリミマッチが、ニコ・プライス✖ミシェウ・ペレイラの破天荒& 四次元MMAのマッチアップだ。

UFCでは6勝3敗の戦績ながら、プライスは常にインパクトの残る試合をしてきたファイターだ。蹴り上げやガードからの鉄槌でKO勝ちを収めるなど破天荒な攻撃は、良く言えば発想が自由という見方ができる。

スタンドでもヘタウマ、思わぬタイミングでのまさかの攻撃で正統派ストライカーを苦しめてきた。そんなプライスだが、昨年9月のドナルド・セラーニとのドローも、試合後のドラッグテストでカルボキシTHCが分泌され半年間のサスペンドを受けており今回が仕切り直しとなる。

いってしまえば大麻使用でNC、パフォーマンス向上とは無関係といえる薬物使用で、やっちまった的な全く無駄な行為で半年間を失ったプライスに対し、ペレイラは2連勝中で上昇気流にある。

オクタゴンでは3勝2敗だが、うち1敗は十中八九勝利を手にしながら、ディエゴ・サンチェスにグラウンドでヒザ蹴りを見舞い反則になったモノだ。

HEATやRoad FCでの活躍によりペレイラの四次元アタックは、北米のファンよりも日本のファンにとっては御なじみといえる。バック宙パス、ダブルレッグ&リフトアップからケージを蹴ってのスラム、まるで地べたを這うような陸奥圓明流の浮嶽のような──前転カカト落としなど、必要ない動きをこれでもかと仕掛けてくる。

乗りとヴァイブスで動きまわるペレイラだが、その実、四次元殺法を封印するとワンツー&前蹴りで距離をコントロールし、遠近両用のヒザ蹴り、さらにはテイクダウンから寝技でもしっかりと勝負できる。

そのペレイラ、パブリック計量では手を叩き、声を挙げてステージに上がると、スケールの上でバック宙を見せるなど、早くも気分は最高潮に達している。この分では、明日のプライス戦は破天荒と四次元が混ざり合い、何が起こるか分からない試合になりそうだ。

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264計量結果

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー: 156ポンド(70.76キロ)
コナー・マクレガー: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)
スティーブン・トンプソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ: 263ポンド(119.29キロ)
グレッグ・ハーディー: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ: 139.5ポンド(63.27キロ)
ヤナ・クニツカヤ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 135.5ポンド(61.46キロ)
クリス・モンティーニョ: 135ポンド(61.24キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン: 170.5ポンド(77.34キロ)
カーロス・コンディット: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ミシェウ・ペレイラ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール: 145ポンド(65.77キロ)
イリャ・トプリア: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレヴィン・ジレス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェシカ・アイ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ブラッド・タヴァレス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジェローム・リヴェラ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー: 186ポンド(84.37キロ)
フ・ヤオゾン: 185.5ポンド(84.14キロ)

The post 【UFC264】予測不可能。プレリミ再注目マッチは、破天荒ニコ・プライス✖四次元ミシェウ・ペレイラ first appeared on MMAPLANET.