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8.6『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』の対戦カードを紹介

VENUM [ヴェヌム] UFC ソックス(2足セット)Fight Week - Unisex Performance Sock Set of 2


 8月6日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』ではチアゴ・サントス vs. ジャマール・ヒル、ヴィセンテ・ルケ vs. ジェフ・ニール、佐藤天 vs. ブライアン・バトル、テレンス・マッキニー vs. エリック・ゴンザレス等が予定されていますが、こちらでは当サイトでは未紹介だったカードを紹介していきます。続きを読む・・・
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【UFC ESPN40】バトル戦へ、3年ぶりの2カ月のキャンプ―佐藤天―01―「イチから心も体も創っていける」

【写真】2カ月の調整期間を得た佐藤。必勝のバトル戦だ(C)TAKASHI SATO

6日(土・現地時間)のネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」で、佐藤天がTUF29ミドル級ウィナーのブライアン・バトルと対戦する。

UFCと再契約も3月のグンナー・ネルソン戦で乾杯を喫した佐藤は、今回3年ぶりにフルキャンプを敢行してオクタゴンに足を踏み入れる。スクランブル発進に備えたトレーニングと、今回のように2カ月に及ぶ準備期間ではどのような違いがあるのかを佐藤に尋ねた。


──8月6日のブライアン・バトル戦に向けて、久方ぶりにフルでファイトキャンプを行うことができたのではないでしょうか。

「ベラル・モハメッド戦以来なので、もう3年ぶりぐらいですよね。ミゲール・パエザの時も2、3週間前のオファーだったので。今回は7、8週間のファイトキャンプができて、今が最後の1週です(※取材は7月25日(現地時間)に行われた)」

――いつでも準備しておけという状況と、2カ月のファイトキャンプでは調整度合いも変わってきますか。

「違いは試合に向けて、1からしっかりと心も体も創っていけることですね。もちろん、ショートノーティスで試合に挑む場合も、創ってはいました。でも、少しずつ出来上がっていく、感覚が研ぎ澄まされていくという部分では違いますよね。

緊急オファーに備えていると1年以上の間、83キロとか1週間で落ちる体重をずっとキープしていました。気持ちの部分も切らさずにやっていかないといけないのですが、試合が決まっているのとは違います。そういう意味でも、今回はしっかりとできています」

――終着駅が見えているのと、そうでないのとでは気持ちの創り方やペース配分に違いが出来てきそうです。

「ハイ。スクランブル出場に備えていると、いつでも試合ができるコンディションではいるのですが、ピークの創り方が難しいです」

――気持ちの面でオンとオフにするのも変わってきますか。

「プレッシャーをずっと感じているというのはないです。でも試合後はしっかりとオフにできますが、緊急オファーを待っているときは思い切って3日休もうとかすると、そのタイミングでオファーが来るので(笑)。そういう部分でも、しっかりと2カ月前とかに試合が決まっている方が良い。それに越したことはないです」

――と同時にスクランブル発進の時は、短期間で気持ちを高め続けているかと思うのですが、8週間あると浮き沈みが逆にないですか。

「疲れが溜まって動きが悪くなる。体重も落ち始めた5週目、6週目に厳しい時が来ます。だからこそ、そういう時にコーチと話して2日ぐらい中休みを取ったりします。それだけボディケアもできるといことですし、疲れているときには疲れている時の調整方法がありますしね。結果、良い練習ができます」

――キャンプだと対戦相手も決まっていて、ルーチンとは違う練習が増えるということでしょうか。

「そうですね。全体練習をするのは変わらないですけど、プラスアルファで全体練習の時間外にミットを持ってもらったり、パートナーを選んで個別の時間があります。今回も次の相手はミドル級から落としてきて、リーチも少し長いのでミッキー・ガル、ミドル級のマフクアンドレ・バリユーが対策練習のためのパートナーになってくれました。自分より少し大きい選手と多くやってきました。でも相手のことを考えすぎず、そういう相手に自分をぶつけられるように、ですね」

――対戦相手のブライアン・バトルは、UFCでは一番底辺にあるファイターだと言っても過言でないと思います。つまりUFCの佐藤選手の評価がそこにあるのかと思うと、悔しくもあります。

「そこは……僕も連敗中ですし、名前のある選手と戦うチャンスを貰ってモノにできなかったので。今回はこういう新しい選手とやらないといけないです。ただマット・ブラウンとの試合のオファーもあったので……。そこはUFCが考えてやっていることで、僕がどうこう言えることではないです。当てられた相手にしっかりと勝たないといけないのは、他の試合と変わりないので」

――3月のグンナー・ネルソンは、思い通りにならない局面で試合の組み立て方などにおいても、アジャストができませんでした。

「試合でやられたことは、課題として克服していないといけないです。そこは常にやってきました。自分がやられて嫌な攻撃……例えば打撃でも嫌な距離で戦う練習もしてきたので、そういう部分をしっかりと見せることができればと思っています」

――良い距離、良い組み方、嫌な距離、嫌な組みをカリキュラムとして克服してきたのか、練習のなかで自分の考えで意識して状況を創ってきたのか。どちらでしょうか。

「どちらも、です。ドリルでそこを埋めて、スパーリングで試す。そこは自分で凄く意識してやってきました」

――ところで連敗中で落とせないというプレッシャーは?

「そういうプレッシャーはないですね(笑)。自分にプレッシャーは掛けますが、それで萎縮しないですし。崖っぷちであることは十分承知しているなかで良いメンタルでやってきています」

――イアン・ギャリー、シャクハト・ラクモノフ、リー・ジンリャンとアイルランド、カザフスタン、中国からやってきたチームメイトがUFCで堂々の勝利を挙げています。

「チームメイトが勝つのを見るのは、力になる。それだけです。一緒に練習していて、肌を合わせているメンバーですし、こっちに来た当初よりチームメイトに近づいている実感があります。彼らの豪快な勝利を見ると、そりゃあ『俺も結果を残さないとダメだろう』とは思います。やはり練習と結果につながっていかないといけないので。皆の勝利は、凄く刺激になっています」

<この項、続く>

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UFC on ESPN39:第5試合・コーディ・ブランデージ vs. トレーシアン・ゴア

ミドル級。

ブランデージはここまで1勝1敗。3日前の緊急オファーだったUFCデビュー戦はニック・ディアスの弟子ニック・マキシモフにテイクダウンを奪われる展開で僅差判定負け。2戦目はコンゴの柔道エリートダルチャ・ランギアムブーラに、1R打撃で圧倒される展開から、タックルに来たところでギロチンを決めて逆転勝利でUFC初勝利。MMA7勝のうち3KO・3一本勝ち。

ゴアは昨年のTUF28で決勝まで勝ち上がったが負傷欠場。今年2月に、決勝で対戦する予定だったブライアン・バトルとの対戦でUFCデビュー。2Rにパンチを効かせてラッシュし勝利目前だったが、3Rスタミナ切れして手が出ず判定負け。

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お蔵入り厳禁【UFC ESPN40】8月6日にバトルとバトル決定。世界に立ち向かう佐藤天が話していたこと─02─

【写真】結局、4カ月半のインターバルでバトル戦が決まった佐藤。1カ月と3週間の準備期間がある(C)Zuffa/UFC

お蔵入り厳禁。2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~第2弾として話を訊いた佐藤天インタビュー後編。

3月19日にグンナー・ネルソンに敗れた2週間後に行ったインタビューで「6月のシンガポール大会出場」が濃厚と佐藤は話していた。が、その後に事態は二転し、8月6日の(土・現地時間)のラスベガスで開催されるUFC on ESPN40「Santos vs Hill」でTUF29ミドル級ウィナーのブライアン・バトルとのマッチアップが決まった。

バトルはチーム・ヴォルカノフスキー8番目のピックと、事実上のインケツから優勝を成し遂げたものの、TUFシーズン29の出場選手が総じてコンテンダーシリーズや、フィーダーショーからの契約選手と比較してレベルダウンが顕著だった。佐藤としては毎試合がそうであるように必勝、さらにいえばバトルは力の差を見せて勝つべき相手といえる。

ようやく次戦が決まった佐藤が、4月の時点に何を語っていたのかをここでお届けしたい。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


──対戦相手が決まっていない場合は、やはり北米王道スタイルというかレスリング&ボクシングwithキックという相手を想定し、グンナー・ネルソンのスタイルを想定して練習するわけにはいかないですしね。

「でも結果が全てなんです。そういうことを理解してうえで、ひっくり返すチャンスはまだある。本当にネルソンってなかなかいないタイプの選手ですし(苦笑)……今回、彼を肌で感じたことはプラスになっています。今後、どうやっていくのかも明確になっていますし。初めて連敗をして……負けているから面白くないですけど、これからは面白くなってきたと思います(笑)。

勝てないと思って毎日を過ごすなんてことはないですし、根拠のない自信ではないので。そこを結果で出せるように、これからやっていくことが楽しみで。そういう意味で面白くなってきたと思います(笑)」

──ところで平良達郎選手がUFCと契約し、他にもUFCを目指すという声がわずかながら増えてきたような気がします。そのなかでも、傍から見ていても個々で熱量の違いは存在しています。実際に鶴屋怜選手などは「想いは同じじゃない」と明言しています。

「あぁ、分かります。自分も思っていましたよ……一緒にするなって。僕以外にもUFCに行きたいと発言する選手はいました。そして道場で居残って練習していると、ベテランの選手から『試合から3日後とか道場に戻って、こんなに一生懸命練習して。なかなかいない』って言ってもらった時も、『他のヤツらとは覚悟が違う。一緒にするな』って思っていました(笑)。だから、そういう風に鶴屋選手が言う気持ちも分かります。

以前からUFCに限らず海外で戦いたいと思う選手が増えて欲しいとは言ってきたのですが、実際にそうなってきたのは良いですよね。選択肢がいくつもあるなかで、右向け右みたいな形で──なんで、皆、同じ方向を見ているのかって思っていたので。格闘技っていう選択を好きでして、それなのに同じ方向ばかりにいくのが不思議でした。

それがUFCを含め、違う選択をする選手が増えていることは単純に嬉しいです。自分自身がそうやってきたので。やりたいことがあって、人に何を言われようが曲げることはなかったです。自分を曲げたくなくてMMAを始めたのに、なんで曲げる必要があるのか。そういう若い選手が増えてきたことは良いことで。向こう見ずな発言かもしれないですけど、キャリアを重ねると先を見てしまう選手も多くなるなか、逆に若い選手から学ぶことは増えてくるかもしないです」

──宇宙が何兆年続こうが我々の人生は一度だけですしね。

「MMA以上に好きになって、一生懸命できるモノが見つからないです。ネルソン戦に負けて10日間休めって言われたのですが、もう3日もすると『あと1週間も練習できないのか』ってなってしまいます(笑)。本当にやりたいことなら、皆と同じ方向を見るのも悪いことじゃないと思っています。それと第2の人生を決めていて、時間制限があってUFCを目指すのも。

人がどんな選択をしようが、皆がしたいことをやれば良い。でも、自分は右に倣えが嫌だっただけで。他の人の選択を否定はしないです。気にならずに放っておけますし。他の人は、他の人。自分は自分です」

──その一方で記者として、佐藤選手のことを一生懸命やっている、人生賭けて米国に移り住んでということで評価したくない。本当に白星が欲しいです。

「ハイ、もちろんです。そんなことで自分を評価してほしくないですし、やりたくてやっているわけですから。試合前にお伝えしたように、やってきたことに意味はないというのがソレです。結果が全ての世界なので。この競技をやっている以上は、結果に拘っていかないといけないです。

負けて納得されるんじゃなくて、負けると驚かれるぐらいになりたいです。それこそ結果を出してナンボの世界なので、結果を出すだけです。挑戦しているから、失敗することもある。もちろん失敗しないで、勝って学べることもあると思います。そういう人もいる。でも、そういう特別なモノを持っていなくても挑戦し続ける。諦めていないので。そういう人生を歩めていて、日々を幸せに過ごせていると思っています」

──取りあえず、言える範囲で次戦はどのような感じでしょうか。

「次はアジアの大会と言われているので……そろそろ対戦相手が決まって欲しいです」

──おお、つまり6月12日のシンガポール大会ですね。

「ハイ。決まればあと2週間ほど強度を上げ過ぎないで練習しろと言われています。1日ハードにやって、1日は緩めにするような感じで。再来週ぐらいからキャンプに入る予定です。試合が正式に決まればですが。これまでがレイオフが長すぎたので、試合までの期間が短いようですが、実際には2カ月あるのでちゃんと準備してシンガポールに向かうことができると思います。

なにより感覚が残っているうちに試合ができることもポジティブに捉えています」

※インタビュー後にシンガポール大会出場はなくなり、1度は7月にラスベガスでという話もあったが、冒頭にあるように8月6日のブライアン・バトル戦が決まった。

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【UFN200】試合結果 フライ級でゴードンがボンダル破り、ウェルター級でラクモノフが15連勝

【写真】ファイト・オブ・ザ・ナイトは体重オーバーのピーターソンを破ったエロサが2人分=10万ドルの総取りとなった(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」が開催された。

この前日に平良達郎のUFC契約が発表されたことで、日本での注目度が上がったフライ級戦線──オープニングマッチでマルコム・ゴードンが、UFC初陣となったデニス・ボンダルと対戦。腕十字から逃れた直後に、ボンダルが手をついてスクランブルに持ちこもうとしたところで、左ヒジが異様な方角に曲がり試合は終わった。

注目のウェルター級の1戦はカザフスタンのシャクハト・ラクモノフがガイアナ人ルタリーブリ戦士カールストン・ハリスを寄せ付けず、スピニングヒールキックからパウンドアウトで圧勝している。

なおファイト・オブ・ザ・ナイトはジュリアン・エロサ×スティーブン・ピーターソンが獲得したが、ピーターソンが計量失敗だったためエロサが5万×2で10万ドルを獲得した。

ファイト・オブ・ザ・ナイト=ジュリアン・エロサ✖スティーブン・ピーターソン
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=シャクハト・ラクモノフチディ・ンジョグアニ

UFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」
<ミドル級/5分5R>
○ショーン・ストリックランド(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
<ミドル級/5分3R>
○ニック・マキシモフ(米国)3R
判定
×プナヘラ・ソリアーノ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○シャクハト・ラクモノフ(カザフスタン)1R4分10秒
KO
詳細はコチラ
×カールストン・ハリス(ガイアナ)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ブレンダン・アレン(米国)2R2分10秒
RNC
×サム・アルヴィー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ブライアン・バトル(米国)3R
判定
×トレシャン・ゴア(米国)
<159ポンド契約/5分3R>
○ジュリアン・エロサ(米国)3R
判定
×スティーブン・ピーターソン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ジョン・カスタニエダ(米国)3R1分38秒
肩固め
詳細はコチラ
×マイルス・ジョンズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○ハキーム・ダラドゥ(カナダ)3R
判定
×マイク・トリザノ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○チディ・ンジョグアニ(米国)1R0分16秒
KO
詳細はコチラ
×マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
<女子バンタム級/5分3R>
○アレクシス・デイヴィス(カナダ)3R
判定
×ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)1R2分57秒
TKO
詳細はコチラ
×ダニーロ・マルケス(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○フィリップ・ロウ(米国)2R2分15秒
TKO
詳細はコチラ
×ジェイソン・ウィット(米国)
<フライ級/5分3R>
○マルコム・ゴードン(米国)1R1分22秒
TS
詳細はコチラ
×デニス・ボンダル(ウクライナ)


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【UFN200】計量終了 今だからこそ、フライ級=ゴードン・マルコム×デニス・ボンダルに注目

【写真】日本では、これからフライ級が最もホットになる。平良のデビューに向け、予習が必要だ(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN200:UFN on ESPN+58「Hermansson vs Strickland」の計量が4日(金・同)に行われた。

全13試合、26人の出場選手のなかで計量失敗はメインカードのオープニングでジュリアン・エロサと戦うスティーブン・ピーターソンのみ。フェザー級のリミットから4ポンド・オーバーで30パーセントのファイトマネーを没収され、オクタゴンに足を踏み入れることとなった。


メインの今大会唯一のランカー対決(※ランカー自体もこの両者のみ)=ミドル級5回戦で戦うジャック・ヘルマンソンとショーン・ストリックランドは、フェイスオフの際に笑顔で言葉を交わすというリラックス・モードだった。

そのメインも含めミドル級が4試合組まれており、ライトヘビー級も2試合と中重量級中心の大会で、プレリミ第1試合はフライ級のマルコム・ゴードン×デニス・ボンダルがマッチアップされている。

今回がUFCデビューとなるボンダルは、昨年2月にUFCデビューが決まっていながら3度のキャンセルや延期を経て、ようやくオクタゴンに足を踏み入れることとなった。

国境周辺の緊張感が高まっているウクライナ人ファイターのボンダルは2015年にプロMMAをデビューし、同国のローカルMMA団体World Warriors FCのフライ級チャンピオンに輝いている。ボルダルのキャリアがユニークな点は、プロのベルトを巻いた3週間後にONEがアマ組織として提携を一時期していたGAMMA世界大会に出場し、金メダルを獲得している点にある。

アマMMAでセカンドメジャーの大会で世界王者になるだけあって、ボンダルはボクシング、ムエタイ、レスリング、グラップリングを使いこなすウェルラウンダーだ。

RNC、腕十字、肩固め、そしてヒールでも勝ち星があるボンダルだが、注視したいのはフリースタイル・レスリングとタイ・クリンチの融合という部分か。首相撲もヒザだけでなく、転がすことにも長けており──。上と下から崩しつつ、削るよりもパウンドアウトとサブミッションを即仕掛け、少しでも早くフィニッシュを狙う。

対してゴードンはUFCでは3戦目(※1勝2敗、通算13勝5敗)のカナダ人ファイターでTKO、HAVOC FC、WXCのフライ級王者、Prodigyのバンタム級王者になっている。カナディアン・メジャー=TKOの王者時代には松場貴志の挑戦を受けることになっていたが、大会の延期があるなどし実現せず、コロナ禍初期にUFCへのステップアップを決めた。

今はなきショーン・トンプキンスにMMAの手ほどきを受けたゴードンは、トンプキンス門下らしくキックと柔術が合体されたMMAを駆使するが、そのなかでも少数派の柔術主体のスタイルの持ち主だ。

腕十字、三角絞め、腕ひしぎ腕固め、RNCと上からも下からも極めることができるゴードン、打撃ではやや体が流れ、顔を前に出過ぎるきらいがあるので、ここ注意が必要か。その一方で上攻め、勢いよく殴るボンダルに対しては、テイクダウンされようが下から極める可能性も十分にある。

平良達郎のUFC契約が成った今だからこそ、第1試合といえどもこのマッチは見逃すことができない。

■視聴方法(予定)
2月6日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN200対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ジャック・ヘルマンソン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ショーン・ストリックランド: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
プナヘラ・ソリアーノ: 185ポンド(83.91キロ)
ニック・マキシモフ: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シャクハト・ラクモノフ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カールストン・ハリス: 169ポンド(76.66キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
サム・アルヴィー: 205ポンド(92.99キロ)
ブレンダン・アレン: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブライアン・バトル: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
スティーブン・ピーターソン: 149ポンド(57.59キロ)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ジョン・カスタニエダ: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)
マイク・トリザノ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー: 184.5ポンド(83.68キロ)
チディ・ンジョグアニ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デイヴィス: 135ポンド(61.24キロ)
ユリア・ストレアレンコ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ジャイルトン・アルメイダ: 203ポンド(92.07キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイソン・ウィット: 171ポンド(77.56キロ)
フィリップ・ロウ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<フライ級/5分3R>
マルコム・ゴードン: 126ポンド(57.15キロ)
デニス・ボンダル: 125ポンド(56.7キロ)

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『UFC Fight Night 200: Hermansson vs. Strickland』前日計量動画/スティーブン・ピーターソンが3ポンドオーバー

UFC Fight Night 200 weigh-in results: One miss, but full lineup set(MMAJunkie)
MAIN CARD (ESPN+, 7 p.m. ET)

・Jack Hermansson (185.5) vs. Sean Strickland (185.5)
・Nick Maximov (185) vs. Punahele Soriano (185)
・Carlston Harris (169) vs. Shavkat Rakhmonov (170.5)
・Brendan Allen (205) vs. Sam Alvey (205)
・Bryan Battle (185.5) vs. Tresean Gore (186)
・Julian Erosa (145.5) vs. Steven Peterson (149)*

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 4 p.m. ET)

・John Castaneda (136) vs. Miles Johns (135.5)
・Hakeem Dawodu (146) vs. Michael Trizano (145.5)
・Marc-Andre Barriault (184.5) vs. Chidi Njokuani (185)
・Alexis Davis (135) vs. Julija Stoliarenko (135.5)
・Jailton Almeida (203) vs. Danilo Marques (205.5)
・Phil Rowe (170.5) vs. Jason Witt (171)
・Denys Bondar (125) vs. Malcolm Gordon (126)

 『UFC Fight Night 200: Hermansson vs. Strickland』前日計量結果。ジュリアン・エロサと対戦するスティーブン・ピーターソンが149ポンドと3ポンドオーバー。出場給の30%を譲渡し試合は行われます。






 前日計量&フェイスオフ動画。


UFC Fight Night 200 predictions: Is anyone taking Jack Hermansson to stop Sean Strickland's streak?(MMAJunkie)

 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ジャック・ハーマンソン vs. ショーン・ストリックランドはハーマンソン支持1人、ストリックランド支持11人。

・プナヘレ・ソリアーノ vs. ニック・マキシモフはソリアーノ支持10人、マキシモフ支持2人。

・シャフカット・ラクモノフ vs. カールストン・ハリスは12人全員ラクモノフ支持。

・サム・アルヴィー vs. ブレンダン・アーレンはアルヴィー支持2人、アーレン支持10人。

・トレシーン・ゴア vs. ブライアン・バトルはゴア支持6人、バトル支持6人。

・ジュリアン・エロサ vs. スティーブン・ピーターソンはエロサ支持10人、ピーターソン支持2人。続きを読む・・・
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UFC on ESPN+58:オッズ/予想と展望

ジャック・ハーマンソン 2.75
ショーン・ストリックランド 1.48
プナヘレ・ソリアーノ 1.53
ニック・マキシモ2.60
シャフカト・ラフモノフ 1.42
カールストン・ハリス 2.95
サム・アルヴィー 4.30
ブレンダン・アレン 1.23
トーレシアン・ゴア 1.63
ブライアン・バトル 2.40
ジュリアン・エロサ 1.32
ティーブン・ピーターソン 3.45
マイルズ・ジョーンズ 1.53
ジョン・カスタネーダ 2.60
チディ・エンジュクアニ 2.00
マルク・アンドレ・バリオー 1.83
アレクシス・デイヴィス 1.42
ユリア・ストリアレンコ 2.95
ジャイルトン・アルメイダ 1.24
ダニーロマルケス 4.10
ジェイソン・ウィット 2.05
フィリップ・ロウ 1.80
マルコム・ゴードン 3.25
デニス・ボンダー 1.36

1月は2回しか開催がなかったUFCだが、ここから2ヶ月・8週に渡って連続開催。

メインはミドル級6位ハーマンソン vs. 7位ストリックランド。ノルウェイ在住スウェデニッシュのハーマンソンは一時はランキング4位まで登りつめたが、あと1勝でタイトル挑戦というところで勝ったり負けたりの停滞。パワフルなテイクダウン&パウンドのスタイルだが、ギロチンでの一本勝ちも多い上に、下攻めなど意外なグラップリング技術も持っている。

ストリックランドはバイク事故で2年間の長期欠場していたが、復帰後4連勝中。前回初のメインでユライア・ホールを破りトップ10入りを果たした。こちらはジャブで削っていくストライカー。

ハーマンソンは前回エドメン・シャバージアンに勝っているが、1Rはシャバージアンの打撃で劣勢な展開で、2R以降のシャバージアンの失速に助けられての勝利だった。前回5Rを戦い抜いたストリックランドとは相性が悪いか。

ストリックランド判定勝ち。

セミにはUFCまだ2戦目の24歳・マキシモフが抜擢。ニック・ディアス・アカデミーの所属で、昨年9月、6年ぶりに復帰したニックの前座でUFCデビュー。両者UFCデビュー戦対決で、3日前に急遽代役での出場が決まったコーディ・ブランデージから接戦の上判定勝ち。テイクダウンから攻めるグラップラーだが、打撃のレベルはまだ低かった。UFCデビューから2試合連続1RKO勝利していたソリアーノ(3戦目は判定負け)の相手は厳しいか。

セミ前にはカザフスタンのシャフカト・ラフモノフが登場。キャリア14戦すべてがフィニッシュしての勝利で、UFCでも2連勝中。ウェルター級で196cmの長いリーチを持ち、インサイドガードからでも相手の顔面をパウンドで打ち抜き、最後は絞めで仕留める。まだ2戦とはいえ、相手がいずれもランカー経験のあるアレックス・オリヴェイラミシェウ・プラゼレスという実力者。相手のハリスもUFCデビューから2試合連続フィニッシュ勝利で、グラップリングが武器だが、UFCでの2勝はいずれもパンチを効かせてからの勝利。

メインカードではトーレシアン・ゴア vs. ブライアン・バトルという、幻のTUF決勝戦が組まれている。本来は昨年8月の決勝で対戦する予定だったが、ゴアが負傷欠場。ゴアに敗れた選手が敗者復活で勝ち上がり、バトルが2Rチョークで勝利。公式戦は3戦のキャリアしかないゴアだが、TUFでの戦いぶりではバトルより評価が上で、オッズはフェイバリット。

第1試合開始は6日朝6時から。速報します。

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MMA Report UFC UFC ESPN30 ギルバート・ウルビナ ブライアン・バトル ブログ

【UFC ESPN30】祝。ブライアン・バトル、TUF29ウィナー──も時代は変わる。周囲との力の差は明白

<TUF29ミドル級決勝/5分3R>
ブライアン・バトル(米国)
Def.2R2分52秒by RNC
ギルバート・ウルビナ(米国)

ローからジャブ、右オーバーハンドが交換され、ウルビナが右をフックから左を当て、怯んだバトルをテイクダウンをする。ハーフから腕を狙うウルビナがエルボーを落とす。バトルは立ち上がりながら殴られ、下を選ぶとマウントからパンチを纏められる。懸命に腰をずらして立ち上がったバトルだが、この間にヒザを顔面に被弾する。

離れたウルビナに対し、バトルはミドルを蹴り、ローから右ストレートをヒットさせる。ショートノーティス出場のウルビナは、攻め疲れか。バトルが息を吹き返し、ワンツーを当てる。さらにヒザ蹴りも、ウルビナは組んでケージに押し込もダブルレッグでテイクダウンを狙い、バックに回る。正対し、逆にサイドバックに回ったバトルがヒザとパンチを入れる。両者がクリンチ、首相撲でヒザを見舞い、ダーティボクシングを展開し時間となった。

2R、ハイからロー、左を振るって前に出るバトルに対し、ウルビナが右ストレートを打ち込みダブルレッグへ。バックに回ったウルビナがオクタゴン中央まで運び背中に飛び乗る。バトルが背負ってケージ際に移動する。足を下したウルビナ、向き合ったバトルはスピニングバックエルボーを狙う。同時にダブルレッグを決めたバトルがバックへ。すかさずRCNを極め、TUF29ミドル級を制した。

「ずっとこの日を考えてきた。TUFハウスに入って、今がこれが手元にある」と優勝トロフィーを見つけたバトルは、「コーチたちは僕がこれを始めた1日目から一緒にいて、僕を信じてくれたんだ」とコメントした──が、バンタム級優勝のトゥルシオスと同様に周囲とは実力差があるのは明白で、どのようなキャリアをUFCで積めるのか。UFCはTUFウィナーにどのような道を与えるのか、気になる。


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UFC on ESPN30:第8試合・アンドレ・ペトロスキー vs. マイケル・ギルモア

ミドル級。TUFキャスト対決。

ペトロスキーはTUF29でチーム・オルテガのドラフト2位(ミドル級1位)。決勝進出したブライアン・バトルに準決勝で一本負け。ローカル戦績は5勝1敗の30歳。2週間前に急遽UFCのマッチメイカーから連絡があり出場が決まったものの、最初はいたずら電話だと思っていたとのこと。バックボーンはレスリング。

ギルモアはTUFでは補欠選手で、負傷選手の代役としてトーナメント出場。一回戦で決勝進出したギルバート・ウルビナと対戦し一本負け。MMA6勝3敗。34歳と若くはない。アメフトからの転向。

遠間からタックルを仕掛けたペトロスキーだが切られる。踏み込んで右をヒットさせたペトロスキーがまたタックル。ケージ際でクラッチすると抱えあげてテイクダウン。サイド。レッグドラッグハーフ。さらにヒクソンクラッチ。またサイドに。ペトロスキーパウンドを落とす。ギルモアバックを取らせて立つが、立った瞬間にすぐ投げられテイクダウンされる。ペトロスキーバックマウント。フェイスロックに捕らえる。耐えた。残り1分。ギルモア腕を掴んでチョークを防ぎつつ座った体勢に。ペトロスキーがバックから殴る。ホーン。

1Rペトロスキー。

2R。離れて様子見のペトロスキー。ギルモアもテイクダウンを警戒しているのか手数が少ない。ペトロスキー左ハイ。さらにパンチを打ち込むがギルモアがワンツーを返す。ペトロスキーのタックルは切られる。ギルモアカーフキック。ミドルを蹴るペトロスキー。またカーフキック。嫌がったペトロスキー。パンチで出ていったペトロスキーだが切られた。しかしシングルレッグに入ったペトロスキー。テイクダウン。残り45秒。サイドで押さえ込む。ニーオンから肘を入れるペトロスキー。残り10秒でマウント。パウンドを数発入れる。ホーン。

打撃のヒットにそこまで差がなかったので、最後のテイクダウン→ポジショニングでペトロスキーに入ってもおかしくない。

3R。ペトロスキータックルでダイブするとドライブしてテイクダウン。ケージ際でレッグマウント。昇っていってフルマウントに。押さえ込みながらパウンドを入れるペトロスキー。ケージを蹴って返そうとするが返せない。また蹴って体勢を変えたが即サイドを取っているペトロスキー。そしてすぐにニアマウントに。ヒクソンクラッチで肘を入れていくペトロスキー。ギルモア身動きが全く取れず打たれるのみ。レフェリー止めた。

テイクダウンから攻めたペトロスキーが快勝。