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【Polaris20】高橋Submission雄己が、英国のサブオンリー大会=ポラリスへ参戦決定

【写真】金網がなく、MMAグローブがない試合は昨年7月のQuintet以来になる高橋だ(C)MMPLANET

17日(木)、英国のプロフェッショナル・グラップリング大会=Polarisに日本の高橋Submission雄己が出場することが明らかとなった。

高橋は大好きな跳び関節が高校柔道で禁止技となり、柔道からこの道に入ることを決意──浪人時代に今成柔術へ。柔術ではヒールが禁止されていることを知り、そこを生かすためにMMAへ進んだグラップラーだ。


プロ修斗と並行して、グラップリングシーンで現役グラップラーとして活動するだけでなく、今年の1月にはIREのプロデュサーに就任し、コンバット柔術の試合をABEMAでLIVE中継する原動力となった。

選手活動としては昨年11月の修斗で、DREAMERS山内渉との対戦で得意の形に持っていくもパウンドに阻まれ、肩を脱臼して敗れる。それ以来の再起戦がウェールズの地となった。

高橋が出場するPolaris20は6月25日(土・現地時間)にブリストルに程近いニューポートにあるICCW=ウェールズ国際会議場で開催される。

同会場は昨年11月にイゴール・タナベがトミー・ランガカーを破った日本のグラップリング界にとって縁起の良い会場だ。高橋の相手は未定だが、バンタム級のサブオンリー10分1R戦で戦うことは確定している。

現役グラップラーとしての枠を超え、組み技の普及を考える高橋がPolarisで何を見て、今後に生かし、また人脈を構築できるかにも期待したい。

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EUG02 EUG04 MMA MMAPLANET   アンディ・ムラサキ イゴール・タナベ ジョナタ・アウヴェス トミー・ランガカー ミカエル・ガルバォン

【EUG04】ランガカー撃破効果、イゴール・タナベが3月にベガスのEUG02=180ポンドGPに出場決定!!

【写真】昨年11月のトミー・ランガカーから挙げた一本勝ちで、イゴールが世界への扉を開けた(C)POLARIS

27日(木・現地時間)、EUG プロモーションが3月19日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスで開催されるEUG04の180ポンド道着8人制のブラックベルトGPにイゴール・タナベが出場することが発表されている。

この発表と同時にイゴールも自らのSNSで「3月19日ラスベガスにてEUGの180LBトーナメントに出場します!  8人トーナメント優勝すれば1万ドル!ですが、お金よりも日本を代表して世界の強豪とぶつかりあえることが楽しみです!  皆さん、応援をよろしくお願い致します」と呟いている。


EVOLVE UR GAMEは昨年4月に活動を開始した新興プロ柔術プロモーションで、第1回大会は160ポンドGPでアンディ・ムラサキが優勝したことで日本でもその名が浸透した。

EUG02は2カ月後に170ポンドの8人制GPを軸に開かれ、柔術の神の子ミカエル・ガルバォンを決勝で破ったジョナタ・アウヴェスが賞金1万ドルを獲得している。

10月の第3回大会は155ポンド、そして初めてノーギGPが実施されディエゴ・パト・オリヴェイラの腰にチャンピオンベルトが巻かれている。

道着もノーギもアドバンテージなし、道着では50/50でスイープした際には足の絡みを解除しないとポイントは与えられない。また第3回のノーギでは10分間の試合で最初の3分は引き込み禁止となっていた。

今回もIBJJFルールに則しつつ、ルールのモディファイがあるのかも気になるところだ。気になるといえばイゴール以外の出場選手が誰になるのか。

EUGではイゴールに先立ってATOSのホナウド・ジュニオールの出場をインスタグラムで伝えているが、その発表では8men No GIという文字が確認できる。単なるミスライティングか、道着とノーギ2つの180ポンドGPがあるのか。

いずれにせよイゴールの出場の方には道着と明記されており、彼が道着の8人制GPに出場することは間違いない。昨年11月のPolarisでトミー・ランガカーをボウアンドアロー絞めで下した試合が、イゴールの未来を本当に開いた──ことが実感されるEUG出場だ。

また同大会はタイトルマッチとスーパーファイトが組まれるということで、タイトルとなればムラサキ、アウヴェス、そしてパトの3人のGPウィナーから誰かが防衛戦を戦うことが予想され、公式発表が楽しみだ。

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DEEP MMA RIZIN RIZIN TRIGGER01 イゴール・タナベ トミー・ランガカー ブラジリアン柔術 海外 田中一矢 青木真也

【RIZIN TRIGGER01】グラント・ボグダノフ「サトシがエベレストで、僕は小さい丘」、「イゴール、素敵」

【写真】試合後の会見直後、単独インタビューに応じてくれたボグダノフ(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、神戸市中央区のワールド記念ホールで開催されたRIZIN TRIGGER01で、グラント・ボグダノフが奥田啓介から秒殺勝利を挙げた。
Text by Shojiro Kameike

米国出身のグラントは、幼少より柔道を学び、レスリングと柔術も経験後に来日。日本では柔術、グラップリングの分野で活躍してきた。今年の6月にMMAに初出場、DEEPで田中一矢をRNCで下している。今回、MMA2戦目を勝利で飾ったボグダノフは、試合後にホベルト・サトシ・ソウザ戦を要求――その真意とは?

さらに当日の早朝にPolarisで勝利した練習仲間のイゴール・タナベについて聞くとテンションが爆上がりしたボグダノフ、試合直後のインタビューをお届けしたい。


――今日の奥田戦は、グラント選手にとってハードな内容でしたか? それとも考えていたより、うまくいった試合だったのでしょうか。

「両方です。試合時間は短かったけど、それだけじゃないですからね。一般の人が見ると、1Rだけ戦ってファイトマネーをもらって帰るという感じかもしれないですけど、この試合のために何カ月も費やしてきましたから。減量もあるし、ファイトキャンプもあるし――だからハードでありつつ、良い結果を出せたと思います」

――今回の試合がMMA2戦目となります。もうMMAには慣れてきましたか。

「いや、まだ経験が浅くて、決してMMAには慣れていないです。2戦目でRIZIN TRIGGERに出るというのは、結構ハードルが高かった。でも今回、そのハードルを乗り越えることができて良かったです」

――グラント選手は日本で、柔術やグラップリングの試合に出場しました。なぜ今、MMAを戦おうと思ったのでしょうか。

「周囲の人たちの影響ですね。僕の人生における一番の目標は、自分のジムを持つことでした」

――自分のジム=ALMA FIGHT GYM LIFEですね。

「はい、今は自分のジムに集中しています。でもMMAをやっている現役選手の友達がたくさんいて、その人たちの影響はあります。僕は100パーセントのMMAファイターではない。でも、MMAを戦う時は真剣に、常に進化することを目指しています」

――日本時間では今日の早朝、英国で行われたPolarisで練習仲間のイゴール・タナベ選手が……。

「そう! イゴール、素敵!!」

――いきなりテンションが上がりましたね。Polarisでイゴール・タナベ選手が、トミー・ランガカーに一本勝ちした試合はご覧になりましたか。

「試合は寝ていた時間だったので、あとでまずフィニッシュだけ見ました。あの舞台で、あの相手に一本勝ちしたイゴールは、もうスターパワーが100倍! 彼は世界に行きます。もちろん今回の試合前から世界的な選手だったけど、今後はもっとね。

イゴール・タナベとはMMAの練習も一緒に行う(C)MMAPLANET

そしてイゴールだけじゃない。日本には軽量級だけでなく重量級にも一本勝ちできる選手がいる――ポラリスがそう思ってくれたら、僕や他の選手も海外で戦えるチャンスが増えるんじゃないかな。

だから、イゴールにはすごく感謝しています」

――イゴール選手の勝利はグラント選手にとって、今日の試合に向けて力を与えてくれましたか。

「もちろん! イゴールが見事に一本を取ったから、僕も絶対にやらないといけない。そう思いました」

――なるほど。グラント選手ご自身は今後、MMAを中心に戦っていくのでしょうか。

「まずはブラジリアン柔術を世界に紹介したいです。もちろん今までも、ブラジリアン柔術は何度も紹介されています。ミノタウロ、ボンサイ柔術、グレイシー一族――彼らの功績は凄いです。でも今は、ボンサイ柔術に波が来ています。だけどボンサイ以外の柔術もあるよって、みんなに見せたい。だから今日、僕とサトシとの試合はどうですか、って」

――試合直後、ケージの中ではMMAでの対戦は否定していました。また、会見では柔術のエキシビションとしてサトシ選手と対戦したいと仰っていましたが……。

「エキシビションといっても、柔術のワンマッチですね。道着を着て、ガチで柔術の試合をやりたいです。エキシビションと言ったのは、MMAの大会でも青木真也さんとヒョードルのエキシビションがあったり、サトシ×5人チームとかあったじゃないですか。そういう感じで――でも真剣勝負で柔術の試合をやりたいです」

――普段はサトシ選手らボンサイ柔術と交流はあるのですか。

「僕に黒帯をくれたレアンドロ・クサノ先生は、クレベルやマルコス先生、サトシ先生と仲良しですね。僕はクレベルと挨拶を交わしたことがあるぐらいで、あまり知らないです」

――MMAイベントの中でサトシと柔術マッチを行う。今グラント選手がMMAをやっているのは、ご自身の柔術を広めるためということですか。

「そうです。僕は柔術家であり、ジムの経営者です。MMAをやりつつ、ジムで柔術やグラップリングの選手を育てたい。あと、2年ぐらい付き合っている彼女がいるんですけど、そろそろ結婚して家族を持つことも考えています。いろいろ忙しいけど、楽しい人生を過ごしています」

――ジムの経営者として、今後やりたいことはありますか。

「ジムを大きくしたいですね。ジムの会員さんや生徒たちの成長を見ると、今までの人生では無かった満足感があります。会社でボーナスをもらっても、その嬉しさは1日で消えるでしょう。だけど、みんなの成長は日々見えるものだから」

――分かりました。サトシ選手との柔術マッチが実現したら……自信のほどはいかがですか。

「もちろん自信満々です! 負けると思って試合する選手はいませんよ。実績でいえば、サトシがエベレストで、僕は小さい丘。だけど僕は体格で上回っているし、レスリングのスキルも普通の柔術家とは違うから、面白い試合になると思います。そして、勝つ自信もあります」

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MMA Polaris18   イゴール・タナベ エルベース・サントス トミー・ランガカー

【Polaris18】イゴール・タナベ、ランガカーを圧倒し最後はボウアンドアロー絞め。「ここでやりたい!!」

27日(土・現地時間)、英国はニューポートにあるウェールズ国際会議場で、Polaris18が開催された。

英国産ノーポイント&サブオンリー大会。ここではMMAデビューを10月に行ったばかりのイゴール・タナベが出場、2018年のヨーロピアンの無差別級でエルベース・サントスを三角絞めで切って落として以来、ワールドクラスの柔術家として活躍している格上のトミー・ランガカーと道着マッチで対戦した一戦をお届けしたい。

<道着90キロ契約/10分1R>
イゴール・タナベ(日本)
Def.9分05秒by ボウアンドアローチョーク
トミー・ランガカー(ノルウェー)

右手を伸ばして前に出たイゴールが、左襟を掴んで引き込む。ラペルを取られたランガカーが横回転で回避して、両者がシッティングで正対する。座って袖口の取り合いになり、イゴールが立ち上がる。スイープ成立だが、もちろんポラリスにポイントはない。デラヒーバから上体を起こしてイゴールの右足を両手で取ったランガカーはスクイットガード狙いも、イゴールが足を抜いて対応する。

直後にレッスルアップからダブルレッグを決めたランガカーに対し、イゴールは倒された勢いで立ち上がりトップをキープしパスを仕掛ける。体をスピンさせクラブライド狙いのランガカーに対応したイゴールは、続いて右足を取り来た動きを利用し、一瞬にして飛び込み三角を仕掛ける。

そのまま足を絡ませにいったイゴールは、座って正対した後に立ち上がる。ランガカーのリバースデラに強固なポスチャーを見せるイゴールは内回りに背中を取られないよう足を抜いて離れる。

ここでレフェリーが両者に道着を直すように伝え、試合はスタンドで再開に。すぐにジャンピンガードから引き込んだランガカーに対し、またもイゴールが飛び込み三角へ。そのままオモプラッタに移行し、ランガカーが腕を抜くがイゴールのアクションが際立っている。

下攻めとなったイゴールは、ランガカーのパス狙いをニーシールドで遮断する。ランガカーは圧を高めスタックパスへ。イゴールは亀になることなく、腰を押してエビで回避していく。ランガカーは執拗に担ぎを狙うも、イゴールはその動きを利用してスイープを決める。

MMA転向で体をしぼったことが、よりイゴールの柔術を強くしたのか、世界の強豪を相手に全く遅れを取ることなく、見事なゲームを続ける。これにはウェールズの観客も拍手をイゴールに送り、飛び込み三角への期待が高まっている。するとイゴールは一瞬にしてパスを決め、ニーインベリーへ。ランガカーが懸命に足を戻すと、スクイットからヒザ裏を持ちあげて、スイープを仕掛ける。イゴールは腰をひいてスプロールで対応したが、バックを譲りそうになる。

前転し背中をマットにつけて逃れたイゴールが、腕を取りつつトップを維持。ランガカーのZハーフガードで試合がマット中央に戻される。足を絡ませ、バック狙いのランガカーが上を取りリバーサルに成功する。イゴールはここでカラードラッグ、バックは取り切れなかったが結果、トップを奪取するなど切れのある動きを続ける。

さらにランガカーが潜ってくると、キムラグリップをとったイゴールが立ち上がってバックを伺いつつ、前転。カウンターアタックでランガカーの攻撃を遮断し、結果トップをキープした。

ランガカーの息が荒くなっており、イゴールも踏ん張りどころだ。残り2分、イゴールが一瞬にしてトレアドールパスを決め掛けると、嫌がって背中を見せたランガカーのバックを制してワンフック。さらにボウアンドアローチョークに移行すると、ランガカーがタップ、イゴールが勝利の雄叫びを挙げた。

MMA転向が勿体ない。柔術で世界の頂点を目指して欲しいというパフォーマンスでポライスに衝撃を与えたイゴールは、「皆がCOVIDで厳しい時を過ごしてきた。そのなかでこの勝利の意味は本当に大きい。欧州の状況は知らなかったけど、日本は全くトーナメントがなくなった時期があり、僕はモチベーションを失ってしまった。試合機会がなく、もう戦えないんじゃないかとも思った。そうしたらポラリスがこの機会を与えてくれた。そんなこと期待してもいなかった。妻も『行こう。戦って』と言ってくれた。そして僕も『やってろう』という気になった。この勝利は、僕がずっと夢として人生を賭けてきた場所でやっていけることを証明してくれた。日本を代表して、ここで戦った。正直なところ、疲れていて『このままで良いか』って思っていたけど、『皆が求めていることを見せないといけない』と考え直して、ボウアンドアローにトライしたんだ。次? とにかくここで戦えて嬉しいんだ。ギ、ノーギ、誰とでも戦うよ。ただ、またここで戦いたい」と話した。


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