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BELLATOR Bellator285 MMA MMAPLANET o   イスラム・マメドフ キック ジョージ・カラキャニャン デミアン・マイア ピーター・クイリー フランキー・エドガー ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ マス・ブーネル ヨエル・ロメロ リア・マコート

【Bellator285】敵地でクイリーと対戦。ベンヘン「この惑星の誰にでもスタミナ勝負を挑むことができる」

【写真】 あのフランキー・エドガーと同じエネルギーを持って、同じペースで戦えるとベンヘンは断言した(C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)、アイルランドはダブリンの3アリーナ・ダブリンで開催されるBellator285「Henderson vs Queally」。そのメインのライト級5回戦でベンソン・ヘンダーソンが、ピーター・クイリーと戦う。

38歳を迎えたスムーズだが、10年前と同じペースで戦うと断言した。そして、敵地ダブリンでクイリーを仕留めてタイトル挑戦への足掛かりにしようするベンヘンは、何よりもMMA、いやコンペティションで戦うことに対して枯渇することのない、強い意志と楽しむ心を持ち続けていた。


――ピーター・クイリーとの対戦が来週に迫ってきました(※インタビューは9月15日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「とても良い感じだよ。体重を落として、アイリッシュガイをぶっ飛ばしに行くよ」

──多くのMMAファイターが日本のファンは最高だと言ってくれますが、自分は最高のファンはホームタウンのファンだと思っています。過去2戦はフィニックスでの試合でしたが、今回はクイリーの母国アイルランドでの試合となります。

「確かにそうだね。でも、あの熱狂的なアイルランドのファンの前で戦うのは、きっと楽しいよ。ビールを飲んで、大声で叫びまくりだから凄い雰囲気のなかで戦うことになるだろう。次のタイトル・チャレンジャーになるには、そういうファンの中でクイリーをしっかりと倒さないといけない。問題ないよ。彼を母国のファンの前で倒すことが、タイトルショットに繋がるんだ」

──とはいえ入場時のゾンビの大合唱など、クイリーに特別なエネルギーを与えることにならないでしょうか。

「確かにそうなるだろうね。でも、僕はファイターだからね。ファンが熱狂は、僕にとっても凄くエネルギーになる。騒いで、野次って、猛プッシュする。そうなるとブーイングだろうが、拍手だろうが、僕もノリノリになるからね。あの雰囲気は本当にファイターを高揚させる。僕はアイルランドのような会場で戦うのはアウェイでも大好きさ」

──同時に、ベンソンがジャブを当ててもリアクションはなく。クイリーの攻撃は空振りでも大歓声が起こるかもしれない。そして、ジャッジがその声に影響されることも。

「ファイターにとっては、とても奇妙な現象なんだよ。だからこそ、クイリーをストップしないといけない。そうなればファンの声援も関係ない。絞め落とすよ」

──ベンソン・ヘンダーソンのストロングポイントは、ハイペースとガス。接戦になれば、なるほど、その強味を生かしてジャッジの裁定をもぎ取る。それゆえにダブリンのファンの声援がジャッジを惑わせないかと思った次第です。

「僕のやることは変わりないよ。38歳になっても、10年前と同じエネルギーで、28歳の時と同じペースで戦う。僕に勝つために作戦を立てるなら、僕が殴りたいときに殴り終えていること。サブミッションを仕掛けようとしたときには、僕をサブミットしようとすること。僕の動きを止める、そして落ちるように戦うんだ。レスリングでも柔術でも、スクランブルでも。僕の動きを落とさせる。あとね、打撃ならゆっくりと攻撃を繰り出して、ハイペースを狂わせることなんだ。

だからこそピーター・クイリーは手の合う相手になる。特に母国のファンの応援に背中を押されて、絶対にハイペースで戦うから。それは僕とっても都合が良いことだよ。だから会場のファは思い切りクイリーを応援して、彼がどんどん動くように後押ししてほしい」

──10年前と同じペースで戦うという言葉に鳥肌が立ってしまいました。2012年にさいたまスーパーアリーナでベンソン・ヘンダーソン×フランキー・エドガーを実際にその目で見たファンも、このインタビューを読んでいると思います。

「僕はちょっとラッキーなんだよね。ずっとヘルシーでいることができた。あの時と同じ戦いができて、しかもハイレベルな相手と戦い続けられている。スタミナも動きも落ちてない。とにかくMMA、柔術、グラップリング、レスリングとコンペティションで戦うことが大好きなままなんだ。心の底から楽しんでいるよ」

──Polarisではデミアン・マイアとグラップリングマッチを戦いました。

「ホント、夢みたいだったよ(笑)。オファーがあった時に『えっ? デミアン・マイアと戦えるのか? もちろん、やるよ』って即答だったよ。『彼は大きいけど?』なんて念を押されたけど、全く問題じゃなかった。デミアン・マイアは僕にとってレジェンド。ADCCチャンピオン、柔術世界チャンピオン、彼はこのスポーツの最高の親善大使だよ。彼と試合ができて、これ以上なく光栄だった」

──今も出場費を払って、ローカル・トーナメントに出ているのですか。

「最近は出ていないんだ。最後に出たのは1年半前から。でも、今でもタイミングがあえばジムの生徒たちと一緒に大会に出たいと思っている。そうすると『コーチと一緒の大会に出られるなんて最高だ』って800人の生徒たちも、トーナメントを楽しめると思うんだ」

──ベンソン、ちょっと待ってください。今、800人と言いましたか。

「約800人だよ。確か2日前で841人だったはずだ」

──OMG!! 凄いですね。では、また質問をクイリー戦に戻らせてください。技術的にはどのような選手だと思っていますか。

「ピーター・クイリーは距離の長い右ストレートが最大な武器かな。スピードもある。ジャブも良い。左フックもあるけど、やっぱり右だろうね。それと蹴りも多彩だ。蹴りの距離も長い」

──左ミドルと右のコンビネーションが印象深いです。

「スイッチしての蹴りも良いね。あれで距離を詰めるから、パンチとのコンビが有効になっている。でもね、それは彼がスイッチキックを見せた時にブロックして、その場に留まっているからだ。距離を詰めてきたら、こっちが距離を取らないと。立ち止まって戦うのは、ダメだよ」

──この試合に勝てば、先ほども言われていたようにタイトル挑戦権を得ることができると考えているわけですね。

「前回の試合でイスラム・マメドフという10年間負け知らずの相手に勝った。だから『次は誰に勝てばタイトルに挑戦できるんだ?』と尋ねた。そうしたら『ピーター・クイリーを倒せば』と言う返答だったんだ。ダブリンで戦うことも全く問題ない」

──では、どのような試合をしたいですか。

「レスリングで勝負したい。僕のスタミナ、ペース、5Rかけてピーターを削り、打撃も当てる。そして動きが落ちたところで仕留めたい」

──今やレスリングでハードな動きをして、スタミナをロスしないことが鉄則のようになっているなかで、さすがのベンソン・ヘンダーソンです。

「ファイトではスタミナこそ、王様なんだ。僕はこの惑星の誰にでも、スタミナ勝負を挑むことができるよ。そして、絶対に負けない」

■視聴方法(予定)
9月24日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator285対戦カード

<ライト級/5分5R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
ピーター・クイリー(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(英国)
ダイアナ・シウバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マス・ブーネル(デンマーク)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<フェザー級/5分3R>
キアラン・クラーク(アイルランド)
ハファエル・ウジソン(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ(英国)
ジョーダン・ウィンスキー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ムーア(アイルランド)
アリヴァウド・リマ・ダ・シウバ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・アルベクツソン(スウェーデン)
カール・ムーア(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョージ・カラキャニャン(米国)
キーン・ムサ(英国)

<ライト級/5分3R>
デラー・ケリー(アイルランド)
カイ・スティーブンス(英国)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・ボロナル(スロバキア)
ケニー・モホノアナ(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・バートン(英国)
アザエ・アジョージ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ(米国)
ルカ・ポクリ(モルドバ)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE158 UFC   アラン・ナシメント アレックス・シウバ エジソン・マルケス カイラット・アクメトフ キック クォン・ウォンイル ケビン・ベリンゴン シェ・ウェイ ジェネリン・オルシム ジュリー・メザバルバ チェン・ルイ チャンネル デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク デミアン・マイア ファブリシオ・アンドラジ ブラジリアン柔術 ボクシング マーカス・ブシェシャ・アルメイダ ヨッカイカー・フェアテックス リー・カイウェン 今成正和 佐藤将光 和田竜光 松嶋こよみ

【ONE158】計量終了 見逃せない『腹えぐり』対決ウォンイル✖アンドラジとシウバの柔術MMA

【写真】腹攻め、ヒザ✖左レバー、サウスポー✖オーソドックス。どのような結末が待っているか、クォン・ウォンイル✖アンドラジ(C)ONE

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE158「Tawanchai vs Larsen」の計量及びハイドレーション結果が発表されている。

和田竜光✖カイラット・アクメトフ、リース・マクラーレン✖シェ・ウェイというフライ級、ヘビー級でブシェシャが出場するMMAファイト、バンタム級とストロー級でも楽しみな試合が組まれている。


コメインのバンタム級戦=ファブリシオ・アンドラジとクォン・ウォンイルの一戦はKO決着必至、しかも腹への攻撃がカギを握るマッチアップといる。

2020年7月、コロナ禍のタイ・ドメスティック大会でONEデビューを飾って以来、4連勝中で佐藤将光以外は全てフィニッシュ勝利のアンドラジ。対するクォン・ウォンイルは、その佐藤に加えて松嶋こよみ、そして今成正和と日本人選手には3タテを食らいながら、それ以外の6試合は全てKO勝ちを収めている。

クォン・ウォイルは現在3連勝中で直近の試合では昨年12月に元ONE世界バンタム級王者のケビン・ベリンゴンを左レバーショットでKO、ブルーノ・プッチとチェン・ルイを合わせた3者を左ボディ、もしくは左ボディを効かせて右ストレート問う流れで仕留めてきた。

対してアンドラジはテンカオだ。ハードパンチャーのリー・カイウェンには腹への左ヒザを効かせて、ハイキックから連打でレフェリーストップ、ジャレミー・ピカティウには右ストレートに左ヒザを合わせて一発KOを決めた。

両者ともエグイ腹攻めを見せているが、クォン・ウォンイルが3連続KOをしてきた選手は全てオーソドックで、今夜の相手のアンドラジはサウスポーで蹴り技を使うことを忘れてはならない。

テンカオだけでなく、左右の前蹴りを三日月気味に入れることができるアンドラジは、オーソの相手に対し左ボディも打ち込める。対して、クォン・ウォンイルはほぼ右ボディは見せていない。もちろん、それは相手がオーソドックスだったからでもあるが、やはり両者の相性を考えると蹴りを自在に使うアンドラジに分があるか。

そのうえでクォン・ウォイルの特徴として、フィニッシュは近距離のボクシングという共通点があるが、そこに至るまでの過程では、ダブルレッグからテイクダウンをしてグラウンドで削るケースや、蹴りを多く使う場合もあることが挙げられる。

つまり最終的にはボクシングの距離で戦うが、それまでには対戦相手に応じて臨機応変に組み立てることができるということだ。組みや寝技に関しては、彼よりも能力の劣る相手に使う限定バージョンであることは想像できるが、アンドラジを相手に蹴りを織り交ぜて、そのまま重心が変わることなくボディショットばかりか、顔面へのパンチを決めることができれば4連続KO勝ちも十分にあり得る──クォン・ウォンイルだ。

一方、タイトル挑戦が現実のモノとなっているアンドラジは、相手の得意とする打撃で勝ちに行くのか。あるいはムエタイ流のバックテイクから今やノヴァウニオンで学ぶグラップリングを披露するのか。その辺りも気になる試合といえる。

グラップリングという観点では、メインカード1試合目に出場するスロトー級のベテラン=アレックス・シウバが面白い。3月に2RKO負けを喫したアドリアン・マタイスとの再戦だが、デミアン・マイアが身を引いた今、MMAでブラジリアン柔術──いやガードワークの妙技を駆使するという点で、シウバはUFCフライ級のアラン・ナシメントと並んで双璧といえる。

かつては下からの腕十字こそ絶対的に強さを持っていたが、そこを凌がれるとじり貧になっていたシウバは、今や絶妙なリバーサルを駆使し、スクランンブルと柔術を合体させたうえで一本勝ちもコントロール勝ちもできるスタイルを構築してきた。

特にハーフガード&アンダーフックからのレッスルアップ&テイクダウン、ハーフバタフライ&ギロチンからのスイープは見事の一言だ。ここに腕十字という伝家の宝刀をシウバは融合させた。ストロー級最年長のチームメイト=デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク引退後、39歳の元世界チャンピオンの柔術MMAをしっかりと目に焼き付けておきたい。

■放送予定
6月3日(金・日本時間)
午後6時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時30分~ONE Supper App

■ONE158計量&ハイドレーション結果

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム:70.08キロ/ 1. 0091
ニクラス・ラーセン:69.85キロ/ 1. 0083

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ファブリシオ・アンドラジ:65.77キロ/ 1. 0248
クォン・ウォンイル:65.09キロ/ 1. 0044

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
リース・マクラーレン:60.78キロ/ 1. 0107
シェ・ウェイ:キロ60.89/ 1. 0040

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
カイラット・アクメトフ:61.0キロ/ 1. 0061
和田竜光:61.0キロ/ 1. 0053

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ:111.92キロ/ 1. 0040
グト・イノセンチ:119.52キロ/ 1. 0057

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ:56.7キロ/ 1. 0244
アドリアン・マタイス:56.47キロ/ 1. 0214

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ヨッカイカー・フェアテックス:61.0キロ/ 1. 0091
グルダージャン・マンガット:61.0キロ/ 1. 0229

<キック・ライト級/3分3R>
マルワーン・トゥートゥー:77.11キロ/ 1. 0244
コンスタンティン・ルス:76.54キロ/ 1. 0103

<ヘビー級(※120.2キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ:115.43キロ/ 1. 0099
サイモン・カーソン:105.46キロ/ 1. 0014

<ヘビー級(※120.2キロ)/5分3R>
オーディ・デラニー:117.82キロ/ 1. 0036
メフディー・バルギ:115.09キロ/ 1. 0244

<ヘビー級(※120.2キロ)/5分3R>
デューク・ディディエ:105.57キロ/ 1. 0036
ジャスール・ミルザムハメドフ:118.38キロ/ 1. 0152

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム:52.05キロ/ 1. 0140
ジュリー・メザバルバ:52.05キロ/ 1. 0009

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
キム・ギョンロ:76.99キロ/ 1. 0152
エジソン・マルケス:76.88キロ/ 1. 0120

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BJJ STARS08 MMA MMAPLANET o UFC アレックス・オリヴェイラ デミアン・マイア ペドロ・マチャド マウリシオ・オリヴェイラ ルーカス・バルボーザ レアンドロ・ロ レオナルド・ララ ロベルト・ヒメネス

【BJJ STARS08】14年に及ぶUFCでの活動を終え、デミアン・マニアが15年ぶりのグラップリングマッチ出場

【写真】こういうとアレだが、実戦でマイアを見られるのはグラップリングでも限られた機会になってくる。超貴重なファイトだ(C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、ブラジルのサンパウロで開催されるプロ柔術& グラップリングイベントのBJJ STARS 08。

レアンドロ・ロ、ルーカス・バルボーザ、イザッキ・バイエンセ、ミカ・ガルバォン、ロベルト・ヒメネス、マウリシオ・オリヴェイラ、レオナルド・ララ、ペドロ・マチャドが出場する道着着用ルールのミドル級GPが行われる同大会で、デミアン・マイアがノーギのスーパーファイトに出場する。


昨年6月に14年に渡るUFCでの活動を終え、グラップリングシーンに戻ったマイア。44歳にして、2007年のADCC世界大会88キロ級を制して以来のグラップリングマッチだ。

MMAが異種格闘技でなく、5分×3Rもしくは5分×5Rのスポーツになって以来、グレイシーではなくホナウド・ジャカレと共に世界の最高峰で最も柔術を駆使してMMAで戦ったきたのが、マイアであることに誰も異論はないだろう。

またMMAファイターとしての良し悪しは別にして、ジャカレは打撃を消化していたが、マイアはほぼ組んでからMMAを戦ってきた。そういう部分でも、マイアは稀有な存在であり続けた。グラウンドでの打撃のあるなかでのグラップリングと純粋グラップリングは違う。やはりMMAでのグラップリングは、動きに制限が生じる。そのMMAグラップリングで世界最強だったマイアが、顔面パンチがない試合ではどのようなグラップリングを披露するか。

対戦相手もこの4月にUFCからフリーとなった同胞アレックス・オリヴェイラだ。とはいえムエタイ・ベースのガウショとマイアでは勝負の行方は明らかという見方も成り立つ。年齢的なことも加味し、マイアが今後はどのようにグラップリングと関わっていくのか。いずれにせよ、コンペティションで見られるマイアを堪能したい。

■視聴方法(予定)
5月1日(日・日本時間)
午前7時00分~FLOGRAPPLING

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K-1 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN34   アラテンヘイリ アンドレ・フィアーリョ ウィリアム・ナイト カイオ・ボハーリョ キック クリス・バーネット ジョーダン・ラヴィット スティーブン・トンプソン デミアン・マイア パット・サバティニ ベラル・モハメッド ボクシング マイラ・ブエノ・シウバ マルティン・ブダイ ラファ・ガルシア ヴィセンチ・ルケ

【UFC ESPN34】計量終了 持ち味が対照的なルケ×モハメッド。ヒール&チョークのサバティニに注目

【写真】噛み合うと打撃でルケ。テイクダウンでモハメッド。噛み合わないと……手数でルケ。押し込んでモハメッド(C)Zuffa/UFC

15日(金・現地時間)、16日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN 34「Luque vs Muhammad」の計量が行われた。

ウェルター級5位のヴィセンチ・ルケと同5位のベラル・モハメッドの一戦がメインとなった今大会、14試合=28人の出選手の全員が計量をクリアしている。


K-1の距離で戦え、テイクダウン&スクランブルでダースやアナコンダでフィニッシュ能力のあるルケに対し、ボクシング&エスリングのモハメッドの一戦は2016年11月以来、実に5年5カ月ぶりの再戦で、前回は僅か79秒でルケが勝利している。

その敗北以降のオクタゴン戦績が10勝1敗で、6連勝中のモハメッドは過去2戦でスティーブン・トンプソン、デミアン・マイアというタイトルコンテンダーに勝利している。一方のルケは4連勝中、やや遠めのレンジで戦うモハメッドとの距離を如何に詰めるか。前に出てくるファイターを得意としているルケだが、過去のパンチの距離はモハメッドのテイクダウンでの距離にもなる。

そしてルケは上記にあるように、キックのような重心で戦い、組まれるとフロント系チョークという手段に出る。この組まれたところでの対処が非常に大切になってくるルケ。簡単に倒されるようなことがあると、グライディングで削られて5Rの長丁場を乗り切れなくなる可能性もある。あるいはテイクダウンに入らせないほどの圧力をかけることができるか。その2点に注目のメインだ。

コンバットサンボで世界2位、ダニエル・グレイシーの黒帯パット・サバティニはオクタゴン4連勝を賭けてTJ・ララミーと対戦。ポジションを取ってのバックチョーク、抑え無用のヒールという2つのフィニッシュホールドを持つ。アグレッシブ・サブミッションが炸裂するか、楽しみなサバティニだ。

また日本、韓国、中東で活躍した踊れるヘビー級ファイター=クリス・バーネットがUFC2勝目を目指しコンテンダーシリーズ上がりのスロバキア人選手マルティン・ブダイと対戦する。

ブダイはケージに押し込み、顔面へのヒザ蹴り&エルボーという無慈悲な連携でUFCとのサインを勝ち取ったポーカーフェイスのファイターだ。巨漢ながらスピードのあるバーネットだが、打撃戦は劣性が否めない。何より、バーネットは自重で起こすスタミナ切れに気をつけたい。

■視聴方法(予定)
4月17日(日・日本時間)
午前6時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN34

<ウェルター級/5分5R>
ヴィセンチ・ルケ: 171ポンド(77.56キロ)
ベラル・モハメッド: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ186ポンド(84.37キロ)
ガジシ・オマルガジシエフ: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・フィアーリョ: 171ポンド(77.56キロ)
ミゲール・バエザ: 171ポンド(77.56キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マイラ・ブエノ・シウバ: 136ポンド(61.69キロ)
ウー・ヤナン: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティニ: 146ポンド(66.22キロ)
TJ・ララミー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムニール・ラジズ: 171ポンド(77.56キロ)
アンジェ・ルーザ: 171ポンド(77.56キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィン・クラーク: 223ポンド(101.15キロ)
ウィリアム・ナイト: 251ポンド(113.85キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
リナ・ランズバーグ: 135.5ポンド(61.46キロ)
パニー・キアンザド: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
ドラッカー・クローズ: 156ポンド(70.76キロ)
ブランドン・ジェンキンス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア: 155ポンド(70.31キロ)
ジェシー・ロンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<ヘビー級/5分3R>
クリス・バーネット: 263.5ポンド(119.52キロ)
マルティン・ブダイ: 264.5ポンド(1119.97キロ)

<ライト級/5分3R>
トレイ・オグデン: 156ポンド(70.76キロ)
ジョーダン・ラヴィット: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115.5ポンド(52.38キロ)
イステラ・ヌネス: 114ポンド(51.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
アラテンヘイリ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ケヴィン・クルーム: 136ポンド(61.69キロ)

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o RIZIN UFC ウィリアム・ナイト カイオ・ボハーリョ キック デミアン・マイア マイラ・ブエノ・シウバ ラファ・ガルシア 佐藤天

UFC on ESPN34:オッズ/予想と展望

ヴィセンテ・ルケ 1.59
ベラル・ムハマド 2.50
カイオ・ボハーリョ 2.10
ガジ・オマルガジエフ 1.77
ミゲル・バエザ 1.56
アンドレ・フィアリョ 2.55
マイラ・ブエノ・シウバ 1.20
ウー・ヤナン 4.60
パット・サバティーニ 1.20
TJ・ララミー 4.60
ムニール・ラズィーズ 1.51
アンジュ・ルーサ 2.65
デビン・クラーク 1.59
ウィリアム・ナイト 2.50
リナ・ランズバーグ 4.00
パニー・キアンザド 1.25
ドラッカー・クローズ 7.00
ブランドン・ジェンキンス 5.35
ラファ・ガルシア 1.87
ジェシー・ロンソン 1.95
クリス・バーネット 2.95
マルティン・ブダイ 1.42
ジョーダン・レビット 2.20
トレイ・オグデン 1.71
イステラ・ヌネス 1.44
サム・ヒューズ 2.85
アラテン・ヘイリ 1.56
ケビン・クルーム 2.55

メインはウェルター級5位ルケ・6位ムハマドの対戦。ルケはUFC14勝3敗、ムハマドはUFC11勝3敗1NCとともにハイアベレージだが、なかなか上位との対戦が組まれなかった者同士。

ルケは6連勝の後にスティーブン・トンプソンに完敗したが、そこからまた4連勝。特筆すべきはその間の10勝で判定が1試合しかないこと。倒せる打撃と得意のダースチョークを武器にフィニッシュの山を築いている。その割になかなかチャンスが与えられず、トンプソン戦以外はすべてノーランカーとの試合だったが、昨年3月に元王者のタイロン・ウッドリー、8月にはランキング5位のマイケル・キエサと組まれていずれも1Rダースチョークで勝利。ランキングを4位まで上げた。これが初メイン。

ムハマドもUFC3戦目でルケにKO負けした後に4連勝、ジェフ・ニールに判定負けしてからは6勝0敗1NCと好成績。6勝の中には佐藤天に完勝した試合も含まれているが、この10勝のうちフィニッシュしたのは佐藤戦のみで、あとはすべて判定と、ルケとは対照的。なかなかチャンスが与えられないのも当然で、昨年3月に初メインで初めてランカーのレオン・エドワーズと組まれたものの、エドワーズから2Rにアイポークをもらってノーコンテストになっている。その後はレジェンドのデミアン・マイアに勝利、昨年12月にランキング5位でルケに勝っているスティーブン・トンプソンと対戦し、7回のテイクダウンを奪って完勝した。

両者の1度目の対戦は6年前の11月。ルケはUFCデビュー戦で負けてから3連勝、ムハマドは同じくUFCデビュー戦で負けて、次戦で勝ってからの3戦目での対戦で、序盤にルケのパンチが入ってダウンを奪ってからのパウンド連打により、わずか79秒でルケが勝利している。これがムハマドのキャリア唯一のKO負け。その後も変わらず倒し続けているルケと、より固く堅実になったムハマドが再度戦う。

ムハマドはルケを破ったトンプソンに勝っているが、このところのトンプソンはかつての勢いがなくなってきている。ノーコンテストで終わったエドワーズ戦も、1Rは打撃をもらってぐらつく場面があった。

ルケが打撃で押す展開から最後はダースチョークで勝利と予想。

セミは2人ともコンテンダーシリーズで勝ってからのUFCデビュー戦対決。特にボハーリョは昨年9月にコンテンダーシリーズで判定勝ちしたものの契約できず、3週間後のコンテンダーシリーズで再度試合が組まれ、1RKO勝ちでようやく契約を決めた。それまでの実績はブラジルローカルのみ。ロシアのオマルガジエフは13戦全勝で、8KO・3一本勝ちとフィニッシュ率が高い。ボハーリョ勝利の翌週のコンテンダーシリーズで1R膝十字で勝利してUFCとの契約を一発で決めた。

未知なる者同士の試合が第1試合ではなくセミで。それだけ期待されている者同士ということか。

プレリムでは元IGFの人気ファイター・クリス・バーネットのUFC3戦目が組まれている。急遽決まったUFCデビュー戦ではベン・ロズウェル相手にあっさり一本負けしたが、前戦はジャン・ヴィランテ相手に体型からは予想もできないバックスピンハイキックでダウンを奪ってのKO勝利。今回の相手は昨年コンテンダーシリーズで勝ってUFCデビュー戦となるスロバキアのブダイ。オッズではアンダードッグだが、下馬評を覆せるか。

第1試合開始は17日朝6時半、メインカードも中途半端な開始時間で9時半から。遅くとも午後1時には終わる見込みで、同日のRIZIN.35とはバッティングする心配はない。速報します。

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Column MMA ONE UFC   デミアン・マイア フランシス・ガヌー

デイナ・ホワイトが『UFC 270』でフランシス・ガヌーの腰にベルトを巻かず試合後会見も欠席した件について釈明/ガヌーはSNSで皮肉る

『UFC 270』デイナ・ホワイトがフランシス・ガヌーの腰にベルトを巻かず試合後会見も欠席した件についてガヌーがコメント(2022年01月27日)

 こちらの続報。


 『UFC 270: Ngannou vs. Gane』でシリル・ガーンに判定勝ちしヘビー級王座を統一したフランシス・ガヌーの腰にベルトを巻かず試合後会見も欠席したデイナ・ホワイトが以下のコメント。

「私はメインイベントの時には居なかった。バックステージで色々あったのでセミファイナルの直後にアリーナを出ていた」

「私がフランシスに対して敬意を欠いていることを示していると思った人に言いたいが、私は一週間ずっとフランシスのことを見ていたし、そういう意見はバカげている。握手もしてるし、挨拶もしてるし、ずっと見ていたよ」

「フランシスの時だけじゃなくて、マイケル・ビスピン vs. ルーク・ロックホールドの時もやることがあったのでアリーナに居なかったことがあったよ。私はジャケットも着ないで全力疾走で戻って来たから何とかビスピンにベルトを巻くことが出来た。だがフランシスにはそれが出来なかった」

「私が試合中にアリーナを出て行ったのは一度だけで、その時は記者会見に出席してるし、出て行った理由も言った。アブダビで開催された『UFC 112』でアンデウソン・シウバ vs. デミアン・マイアが行われた時だった。だから、それが答えだ。誰の質問かは知らないが、聞きたかったのだろう。そういうことだ」

「メインイベントは衝撃的だったと思う。フランシスのレスリングを予想していた人はいないと思う。私はとても驚いた。天才的だった。事実は知らないが、シリル・ガーンがこの試合の準備のためにレスリングをしてこなかったと思う。そして、フランシスが持っていたゲームプランを実行し、それは素晴らしかった」

「可能であれば、もうひとつのビッグファイトとして、ジョン・ジョーンズ vs. フランシス・ガヌーを組みたい」



 一方でフランシス・ガヌーはインスタグラムにこんな画像をアップし「ミック・メイナードからベルトを受け取れたことは間違いなく光栄なことだ。彼以上の人はいないし、大好きだ」とコメントしています。続きを読む・・・
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MIKE MMA News UFC   スティーブン・トンプソン デミアン・マイア レオン・エドワーズ

12.18『UFC Fight Night 199』でベラル・ムハマドとスティーブン・トンプソンが対戦


 UFCが12月18日にラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 199: Lewis vs. Daukaus』でベラル・ムハマド vs. スティーブン・トンプソンのウェルター級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ムハマドは6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でデミアン・マイアに判定勝ちして以来の試合で1つの無効試合を挟んで現在5連勝中。最近は『UFC 269: Oliveira vs. Poirier』を負傷欠場するホルヘ・マスヴィダルの代打でレオン・エドワーズとの対戦をアピールしていましたが、トンプソン戦になりました。

 トンプソンは7月の『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』でギルバート・バーンズに判定負けして以来の試合。続きを読む・・・
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【ONE Empower】ヂィンナンに挑戦、ミシェウ・ニコリニ「柔術で勝つとかは、関係ない」

【写真】挑戦者、でも女王の風格(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」のメインで、ムンジアル黒帯8冠&DACC優勝のミシェウ・ニコリニが、ONE世界ストロー級王者シィオン・ヂィンナンに挑戦する。

組み技で彼女に比肩する選手はONEには存在しない。それでもMMAを戦う彼女にとって柔術は、勝つための一つの要素であることを明言した。

鍵は打撃。そんな世界挑戦を前にニコリニに話を訊いた。


──シンガポール入りして、今の調子はいかがですか(※試合は8月27日に行われた)。

「全てにおいて良い感じね。2日前にシンガポールに着いて快適に過ごしているわ。ホテルのバブルにいて、外出はできないけど問題ない。トレーニングもできているし、今もプールで泳いできたばかりなの。ファイトウィークだし、これで十分よ」

──フラストレーションはなさそうですね。

「この状況だしね。外をで出歩くことがショーを開くことに対して、どれだけ危険かは分かっているから。私はブラジルに住んでいるし、COVID19と向き合うには本当に色々な制約があることを経験してきたわ。シンガポールで試合をする。そのために必要な感染予防対策に従うのは当然の話よ」

──さすが大人ですね。ブラジルでは、大変なことを乗り越えてきたかと思います。

「そうね。今は練習も自由になったわ……でも、ようやくね。ブラジルでは国民の大体50パーセント以上がワクチン接種を済ませたから、よりオープンになってきていて。人々も以前のような生活を求めてワクチン接種を受けているわ」

──つまり、ワクチン接種が進むまで多くの制限があったということですね。

「今でも自主的に信頼のおける少人数のグループで練習をしているけど、街中はよりオープンになっているわ。1年半前、ブラジルでコロナ感染が爆発的に広まる前に、私はタイトル挑戦が決まっていて。パンデミックが始まった時も、懸命に練習だけは続けていたの。ずっとトレーニングパートナーと2人っきりで。来る日も、来る日も何カ月間と、彼女と2人で練習を続けたわ。8カ月前に練習場所が開放されるまで」

──パンデミック後、ブラジル国内でグラップリングの試合に出るようなこともなかったのでしょうか。

「ブラジルでは今年になるまで、ほとんどコンペティションが行われていなかった。私にとって、今回のタイトル戦はCOVID19が広まってからは初めての試合よ」

──今大会はONEで初めての女子だけのイベントになります。

「アメージングね。このショーのヘッドライナーになれて、凄く嬉しいわ。何より、本当に素晴らしい選手が揃っていることが最高ね。アトム級GPがあって、私はストロー級。アトム級のように層が厚いということはないけど、シィオン・ヂィンナンがいて、アンジェラ・リーもチャレンジした。これからストロー級にも強い選手が集まってくると思うわ。そうそう、名前は忘れたけど良い日本人選手(※三浦彩佳)もいるし。あの子も凄く良い選手だし、これからはストロー級の戦いも面白くなってくるはず。私自身、楽しみでしょうがない気持ちね」

──ではその頂点にあるチャンピオン、シィオン・ヂィンナン選手の印象を教えてください。

「個人的には知り合いじゃないんだけど、皆からとても良い人だと聞いているわ。打撃はもちろん、グラウンドゲームもできるし、上手く試合をまとめることができる選手ね。動きも速い。とても尊敬しているけど、ケージのドアが閉められたら倒すべき相手。どうなるのか、楽しみにしてほしいと思っている」

──いくら彼女が寝技ができても、ミシェルの寝技と比肩できる選手はONEにはいません。とはいえ、あのストライカーを相手にどれだけに寝技に持ち込むことができるのか。テイクダウンが鍵を握ってくると思いますし、そのためには打撃も必要です。

「ブラジルでずっと打撃の練習をしてきたわ。去年、シィオン・ヂィンナンと戦うことが決まってから。私のスタンドゲームは成長した。でもパンチを打たなくて、柔術に持ち込めるならそうするわ(笑)。彼女と私の距離が近づいた時、何かが起こるから。そこは期待してほしいわ」

──グラップラーが序盤からテイクダウン&コントロールしても、フィニッシュできないと疲れてガスアウト状態に陥るという試合は幾千と行われてきました。

「大丈夫よ。5Rのスパーリングを2度、3度と1日に行ってきたから、スタミナには問題はない。全てで、上手く仕上げることができてから。スタミナがどれだけもつか。多くの人はスタミナをつけるために走れというわ。でもファイターのスタミナはランニングではなくて、スパーリングで養われるもの。リアルなシチュエーションでのスパーリング、ケージのなかで起こる全てのことを予想し、全ての動きを使ったスパーリングでしかMMAファイターのスタミナは創れないと私は思っているの。

なにより、今回の試合にむけてデミアン・マイアとずっと練習してきて、ずっとアドバイスを受けてきたの。動き、技、思考とあらゆる面でデミアンはリードしてくれて。ずっとストライカーやレスラーと戦ってきたから、私にとってデミアン以上に参考になる選手はいないわ。彼は私のアイドルよ」

──デミアン・マイアは今も、そしてこれからもケージのなかで最高の柔術家です。ただし、彼はUFCで戦ってきました。ONEではグラウンドのヒザがあります。ここはどのように捉えていますか。

「グラウンドでのヒザは、私にとって追い風よ。寝技でのオプションが増えるし。使われることより、使う機会が断然多いはずだしね」

──ではデミアンのように引き込むことも考えていますか。

「デミアンのように引き込むのではなくて、私の戦い方として引き込むことはあるでしょうね。とにかくタイトに戦って、アタックすることが私を勝利に導いてくれることは確かよ」

──ところでミシェウは柔術の優秀性を示すためにMMAで戦う……という気持ちを持っていますか。

「ノー。そんなことは考えていないわ。私にとって本当に柔術は大切なものよ。簡単に身につくものじゃない。だからといってMMAを戦う上で、柔術は全てじゃない。私自身MMAを戦う時は、他のスタイルのトレーニングにより時間を割いているし。ボクシング、ムエタイ、レスリング、テコンドー、それらを混ぜた練習を、ね。

もちろん私は柔術のトレーニングをストップすることはないし、試合前以外は道着を着た練習も週に2、3度続けている。道着を着ることで、細かなディティールを知ることができるし、絶対に欠かせないわ。繰り返すけど、私にとって柔術はとても大切なもの。私は生涯、柔術家よ。

それは変わることはない。でも、打撃で勝つのか、柔術で勝つのか──とか、そういうのは関係ないの。勝つことが最大の目標だから、勝ち方にはこだわらない。ボクシングが成長しているから、そこを見せて勝ちたいとも決して思わない。私がウェルラウンダーだと試合で証明したいなんて考えていないし。チャンスがあれば柔術に持ち込んで、柔術で倒す。それで勝てるから。試合は勝つために戦うのよ。」

──ミシェル。色々と興味深い話、ありがとうございました。

「アリガト。日本の皆が私の試合を楽しんでくれることを願っているわ」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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所属期間の長い現役UFCファイター・トップ12

Iron men: The 12 longest-tenured UFC fighters on the current roster(MMAJunkie)

 最近デミアン・マイアが14年近く所属していたUFCをリリースされましたが、MMAJunkieが所属期間の長い現役UFCファイター・トップ12を発表しています。ランキングは以下の通り。年齢、UFCデビュー戦、戦績も合わせて紹介します。

1位 エド・ハーマン
(40歳、2006年6月24日『TUF 3 Finale』ケンドール・グローヴ戦、MMA戦績26勝15敗1無効試合、UFC戦績13勝12敗1無効試合)

2位 ジョー・ローゾン
(37歳、2006年9月23日『UFC 63: Hughes vs. Penn 2』ジェンス・パルヴァー戦、MMA戦績28勝15敗、UFC戦績15勝12敗)

3位 クレイ・グイダ
(39歳、2006年10月14日『UFC 64: Unstoppable』ジャスティン・ジェームズ戦、MMA戦績36勝21敗、UFC戦績17勝15敗)

4位 フランク・エドガー
(39歳、2007年2月3日『UFC 67: All or Nothin』タイソン・グリフィン戦、MMA戦績24勝9敗1引き分け、UFC戦績18勝9敗1引き分け)

5位 ネイト・ディアス
(36歳、2007年6月23日『TUF 5 Finale』マニー・ガンバーリャン戦、MMA戦績20勝13敗、UFC戦績18勝12敗)

6位 マウリシオ・ショーグン
(39歳、2007年9月22日『UFC 76: Knockout』フォレスト・グリフィン戦、MMA戦績27勝12敗1引き分け、UFC戦績11勝10敗1引き分け)

6位 ジェレミー・スティーブンス
(35歳、2007年9月22日『UFC 76: Knockout』ディエゴ・サライヴァ戦、MMA戦績28勝19敗1無効試合、UFC戦績14勝18敗1無効試合)

8位 マット・ブラウン
(40歳、2008年6月21日『TUF 7 Finale』マット・アロヨ戦、MMA戦績23勝18敗、UFC戦績16勝12敗)

9位 ジョン・ジョーンズ
(34歳、2008年8月9日『UFC 87: Seek and Destroy』アンドレ・グスマオン戦、MMA戦績26勝1敗1無効試合、UFC戦績20勝1敗1無効試合)

10位 ジム・ミラー
(37歳、2008年10月18日『UFC 89: Bisping vs. Leben』デビッド・バロン戦、MMA戦績32勝16敗1無効試合、UFC戦績21勝15敗1無効試合)

11位 ハファエル・ドス・アンジョス
(36歳、2008年11月15日『UFC 91: Couture vs. Lesnar』ジェレミー・スティーブンス戦、MMA戦績30勝13敗、UFC戦績19勝11敗)

12位 カーロス・コンディット

(37歳、2009年4月1日『UFC Fight Night 18: Condit vs. Kampmann』マルティン・カンプマン戦、MMA戦績32勝14敗、UFC戦績14勝10敗)

 12人の中で、エド・ハーマンは唯一UFC契約中に他団体で試合をしています。UFCがStrikeforceを買収したことから団体最後の大会となった2013年1月12日の『Strikeforce: Marquardt vs. Saffiedine』にUFCファイターとしてホナウド・ジャカレイと対戦しました。

 ジョー・ローゾンは2位ですが、2019年10月18日『UFC on ESPN 6: Reyes vs. Weidman』でジョナサン・ピアースに1R TKO勝ちして以来試合をしていません。

 6位のジェレミー・スティーブンスはUFC戦績14勝18敗1無効試合である上に最近6試合の戦績が0勝5敗1無効試合なので風前の灯かもしれません。続きを読む・・・
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UFC デミアン・マイア ベラトール

【悲報】デミアン・マイアがUFCからリリースされる

6959

156: 実況厳禁@名無しの格闘家 2021/08/24(火) 13:11:53.30 ID:823W4lD4d
マイアもリベラもリリースか
一緒にベラトール行きかな?
マイアは柔術に専念する道もあるけど



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