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【RIZIN LANDMARK09】イゴール・タナベ戦へ、ストラッサー起一「極められるもんなら極めてこいよ」

【写真】肉体的な強さは肌の張りに、精神的な充実は表情に表れる(C)TAKUMI NAKAMURA

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09 in KOBEでストラッサー起一が、イゴール・タナベと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年4月RIZIN.41で中村K太郎に敗れて以来、約1年ぶりの試合が決まったストラッサー。戦績的は2連敗というなかで迎える一戦だが、客観的に敗因を分析し「そこを修正して自分の本来の強さ・良さを出せば、絶対に試合で勝てる自信はある」と言い切る。

そしてMMA無敗のタナベを前にしても「極められるもんなら極めてこいよ、という気持ちでいる」と自信をのぞかせている。42歳・MMA育ち盛りのストラッサーに話を訊いた。


――約1年ぶりの試合、イゴール・タナベ選手との対戦が決まりました。待ちに待った試合のオファーだったのではないですか。

「ついに決まったなっていう感じですね。イゴール選手はRIZINで活躍していて、ウェルター級に落としてくるという話は聞いていたので、いつか当たるだろうなとは思っていました」

――試合をしたくてウズウズしていましたか。

「イゴール選手がウェルター級に落とすということで、僕はイゴール選手と大晦日に戦うイメージでいたんですよ。最終的に安西(信昌)選手とイゴール選手の試合が決まって、新しい選手がRIZINに入ってくるのはよかったと思っていたし、イゴール選手とは近々(オファーが)あるなとは思っていました」

――試合から離れている期間はどのようなメンタルで練習を続けていたのですか。

「とにかくコンディションを崩さないように、体重も含めてずっと試合が出来る状態をキープする。そこを意識していました。僕自身は年末に試合があるイメージで準備はしていて、最終的にそれがまとまらなくて年をまたいでしまったんですけど、自分の中ではいつも通りに練習を継続していました」

――試合が決まらなかった時期に気持ちの浮き沈みはなかったですか。

「浮き沈みがないといったら嘘になりますが、僕にはRIZINでベルトを獲るという目標があるので。今42歳で2連敗していて。『ストラッサー弱い』という声もありますけど、自分はRIZINでベルトを獲ると決めてやっているので、それを証明するんだというモチベーションはあります。40歳を超えても強くなって試合で勝てるところを皆さんに見てもらって。何か少しでも元気やパワーを感じてもらえたら僕もうれしいですね。僕は40歳以上の代表としてやってやろうと思っています」

――ストラッサー選手の年齢・キャリアで連敗してしまうと、今後のことや進退を考えることもあると思います。そこは前向きに格闘技に取り組むことが出来たのですか。

「プロでやっている以上、格闘技の本質は勝敗が全てではあるんですけど、僕自身は勝敗だけでその選手が強い弱いというところは見ていないんですよ。結果を見れば僕は阿部大治戦と中村K太郎戦に負けてしまいました。でも精神的な準備という部分でミスをしてしまった部分もあったし、自分の中では紙一重のところはあったと思います。だからそこを修正して自分の本来の強さ・良さを出せば、絶対に試合で勝てる自信はありますし、自分を客観視したときに、全然まだいけると自信を持って言えますね」

――ご自身の中で直近2試合の敗因は理解できているんですね。

「それは理解しています。阿部戦に関しては自分の中で後悔しかなかったし、K太郎戦はK太郎選手が上手くて強かったから取られたのはあるんですが、その取られる前に自分の中でちょっと躊躇した時間があったんですよ。そこがK太郎戦のターニングポイントだったかな、と。今回の試合に関しては、そういうところを修正してしっかり自分の強さをぶつけていきたいと思います」

――先ほどは年齢の話もありましたが、身体的な衰えは感じていませんか。

「コンディションさえ整えば、気持ち的にも肉体的にもまだまだいける手応えはありますね。この間も岡見(勇信)さんと一緒にいて、僕のひとつ上の選手が試合をするって話をしていて、僕が『その年齢で試合なんてすごいですね』と言ったら『年齢一つしか変わらないですよ』と言われて(笑)。だから僕の年齢感覚は10歳くらいマイナスでいるんですよ」

――ストラッサー選手は格闘技を始めたのが24歳と遅かったので、子供の頃から柔道やレスリングをやってきた選手に比べると、競技的なダメージや摩耗は少ないのかもしれないですね。

「そうですね。それはあると思います」

――それで言うと、イゴール選手はストラッサー選手と真逆で、小さい頃から柔術をやってきてMMAに転向した選手です。対戦相手として見たイゴール選手にはどのような印象がありますか。

「手足が長くて、本当に寝技が強い印象ですね。MMAでも負け知らずなので、自信を持ってくると思います。でも自分とイゴール選手の相性はいいと思っているんですよね。対戦相手だから言うわけじゃないですけど、イゴール選手はこれから日本のMMAを引っ張る選手になると思っていますが、僕もまだ現役バリバリでやっている以上、ここでベテランの強さを見せたい。MMAの厳しさを教えるじゃないですけど、一回ちょっとストップ、そんな感覚でいますね」

――イゴール選手は寝技という絶対的な武器を持っている相手ですが、勝つパターンは考えていますか。

「普通に寝技も潰しにいってやろうと思っています。あっちは1Rで極められると言ったりもしてるみたいですけど、全然極めに来てくれ、と。極められるもんなら極めてこいよ、という気持ちでいます」

――キャリア・ファイトスタイルともに対照的な2人の戦いになりそうですが、何がこの一戦の軸になるでしょうか。

「僕はやっぱり総合力とパワーですよね。パワーの部分では絶対に負けない自信がありますし、そこで潰しにいく。それに僕も寝技の選手なんですよ。僕は自分をMMAグラップラーだと思っているので、簡単には相手の得意な形には入らせない。そこは徹底してやります」

――イゴール選手は全試合1Rでフィニッシュしていて、勝ち方が派手な分、フルランウンド戦っていない脆さもあると思います。

「それは僕も大いにあると思いますし、自分で客観視したときに、今までイゴール選手がやってきた相手の中で、僕が一番イゴール選手にとっては嫌なんだろうと思います」

――今日話を聞いていても、ストラッサー選手の充実ぶりが感じ取れます。

「いい準備はできていますね。もちろん落ち込むときもあるんですけど、全てにおいて何か意味があると思うし、落ち込むような出来事をプラスに変換することが強さだと思うんで。ずっと勝ち続ける選手って少ないじゃないですか。だから負けをどうプラスに変換して、自分の肥やしにしていくかっていう。人生ずっとそれの繰り返しだと思うし、僕も2連敗していて、それを絶対にプラスに変換して今回の試合で結果を出すつもりでいます」

――例えばそういった中で、自分の中で新しい練習や取り組みを変えているところはありますか。

「自分は試合が決まると相手の得意技にフォーカスして練習するんで、逆に相手の強みが自分の中で強くなるエッセンスになっていますね」

――MMAはやることが多い分、選手によって勝ちパターンが幾つもある。年齢を重ねても技術を伸ばして戦いの幅が広がっていけば勝つ確率も上がる。経験が重要な競技だと思います。だからこそコンディションをしっかりと作っていけば、年齢に関係なく伸びる要素はありますよね。

「全然ありますね。例えば試合で右腕を怪我して使えなくなってしまった。そうなったら右腕なしでどうやって戦うかを考えることができる。それはやっぱり打撃、レスリング、柔術……と色んなことができて、それを色々と組み合わせることもできる。純粋に寝技が強い・打撃が強いだけじゃない、一筋縄ではいかないのがMMAなんだと思います」

――ストラッサー選手はUFCやBellatorでも戦ってきましたが、今RIZINのベルトにフォーカスするのは何が一番の理由なのでしょうか。

「年齢的に考えたときに、最後の夢はRIZINと自分の中で決めていました。RIZINは素晴らしい団体ですので、そこでベルトを獲ることが自分の格闘技人生における一番の幸せになるでしょうし、応援してくれている人たちと一緒にRIZINのベルトを獲るのが一番のモチベーションになっていますね」

――改めてストラッサー選手はRIZINの良さや魅力はどこに感じていますか。

「イベントとしての華やかさもそうなんですけど、日本の皆さんにドラマを見せられる団体であることですね。海外だとどうしてもそこがフォーカスされにくく、強さやレコードを見られてしまいますが、その点、RIZINは人間ドラマを見せられる唯一の団体だと思います。僕自身、強さ=人間力というものがあると思っていて、自分が18年やってきて培ってきた格闘技を今のRIZINのファンの人たちにも見せたい。それだけ真剣にやってきたものをみんなに見せたい。それがライトなものではないかもしれませが、強さを突き詰めて突き詰めてやってきたものをみんなに見せたいと思います」

――ストラッサー選手はYouTubeを見ても、すごく真っ直ぐで感情が入る選手だと思うのですが、自分の試合で何かを伝えたいという考えはキャリアと共に強くなってきたのですか。

「ベタなんですけど、自分を証明したいということが一番ですね。僕は証明という言葉をよく使うので、嫁に『証明って言い過ぎ』、『また始まった』みたいな感じで言われるんですけど(笑)。でもそれに尽きるのかなと思いますね。あと神戸は僕にとってはゆかりのある、パワースポット的な場所なんです。過去に何度も神戸で試合をやってきましたし。だから今回は神戸にストラッサー起一の名を刻むことをテーマにしています」

――現時点ではRIZINのウェルター級にベルトはありません。この階級を盛り上げてベルトを作ることも、この階級のテーマだと思われますが、そこに向けてストラッサー選手はどうアプローチしたいですか。

「イゴール選手がMMAで5連勝・RIZIN3連勝で注目を浴びているので、ここで僕がイゴール選手に勝って(状況を)混乱させる。いろいろドラマを作っていきたいですね。ただ、これは僕一人だけでは厳しい。いろいろな選手の力、そしてファンの後押しも絶対必要なので、そこを融合させながらやっていきたいです。そうじゃないとRIZINもベルトを作るために動かないと思うので、2024年は絶対にRIZINをベルト新設に向けて動かすという気持ちでやっていきたいです」

──そういったことも含めて、次の試合でストラッサー選手はどんな試合を見せたいですか。

「総合力です。(一本を)取りにいく姿勢と、最後まで諦めない気持ち。そこの気迫ですね。あと数日前に新宿で演説している海外の人がいたんですよ。それをパッと見たときになんかすごく気持ちが入って。何の演説か内容は分からなかったのですが、ちょっと聞いてみたいなと思ったんです。その時に『これが魂や気持ちだな』と。僕も試合でそういうものを感じてもらえたら、みんなにいろんなものを伝えられると思うし、そういう姿勢でいかなあかんなと。改めてそれを数日前の演説で気づかされました。僕も魂のこもった試合、逃げるような試合ではなく、魂や気持ちが伝わる試合をやります」



■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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【FAW2024#01】再開、格闘代理戦争─02─。カード決定。ギレルメ&トニーが高評価。平本は秋山に絡む

【写真】明日の顔合わせが決まった──が、トーナメント表の顔写真は監督&コーチ勢だ(C)MMAPLANET

明日15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量が終わり、引き続き組み合わせ抽選会が行われた。
Text by Manabu Takashima

その前に監督8人+コーチ1人がトーナメントに向けて、以下のように抱負を話し抽選へ。

田嶋椋
「自分、一般応募なんで有名な監督たちの選手を倒していけるよう頑張ります」

鶴屋怜
「優勝します」

イゴール・タナベ
「1回戦から全試合、一本勝ちします」

クレベル・コイケ
「自分らも1回戦から最後まで一本勝ちします」

岡見勇信
「プロの実績は一番あるので、自信を持って送り出します」

中村倫也
「明日について心配はしていないですけど、最後まで集中してチームで仕事をやり遂げます」

平本蓮
「大会の振興を妨げないように。ハハハハ」

秋山成勲
「前回、私が連れてきた選手がチャンピオンを取ったので、そのプロセスは自分のなかで分かっているので。今回も──まぁ蓮君が『秋山さん、ズルい人間を連れてくるんだじゃないか』と言っていたのを聞いたんですが、ある意味ズルい選手を連れてきたんで期待してください」

青木真也
「あのう競技じゃなくて、番組ですから。そこを忘れずに頑張りましょう」


抽選はまず全員で、枠順のアルファベットが記されたボールを箱の中から取るための順番を決めるクジ引きが行われ、1番くじを引いた平本がH枠へ。

続いて田嶋椋がD。鶴屋怜がFを引き、クレベル・コイケがEのボールを手にしたことが諸石一砂✖ギレルメ・ナカガワが決定。続いて秋山成勲がA、イゴールがGでトミー矢野✖向坂準之助が決まると、岡見の取ったボールはBで中村京一郎×ミスター・ホンデ、自動的に青木はCとなり──中谷優我✖松岡拓と準々決勝の顔合わせが決まった。

ここからは出場チームの監督&コーチは、どの相手を最も警戒しているのか──トーナメントの手引をしてもらおうと、MMAPLANETでは「自陣の試合相手以外で、明日誰に消えて欲しいのか?」を尋ね、以下のような返答が聞かれた。

田嶋椋
「柔術家の2人が強いというのは明らかに分かっているので、イゴール選手のところのトミー矢野選手がいなくなれば良いのにと思っています」

鶴屋怜
「自分もイゴールさんのところのトミー矢野選手です」

イゴール・タナベ
「自分はクレベル選手のところのギが同じ寝技で、一番やりにくいかと思います。別に負けて欲しいわけじゃないですけど、一番やりにくいかなという感じです」

クレベル・コイケ
「私も……矢野選手が一番良い選手だから……」

岡見勇信
「1回戦が一番大事なので、秋山さんに消えてもらいます」

中村倫也
「個人的にクレベル選手のところのギレルメ選手が、極める顔をしているし、極める雰囲気を持っているので楽しみです。消えてくれとは思わないですけど(笑)」

平本蓮
「僕も明日の1回戦に集中なんですけど、やっぱり秋山さんが連れてきたチートなのか、少し怖いところがありますね(笑)」

秋山成勲
「自分も岡見選手と同じで、決勝に行くまでにはまず1回戦を勝たないといけないので。ここは冷徹に岡見君に消えてもらいたいです」

青木真也
「ハイ。ノーコメント」

参加チーム監督からの支持が高いのはトミー矢野とギレルメ・ナカガワの柔術勢に。初戦で潰し合う中村京一郎×ミスター・ホンデの勝者、矢野とナカガワが中心の格闘代理戦争MAXとなりそうだ。なお準決勝の顔合わせは明日の準々決勝後に再度抽選で決定する。

■視聴方法(予定)
3月15日(金)
午後7時~ABEMA格闘チャンネル

■ 対戦カード

<69キロ契約/3分3R>
ミスター・ホンデ(韓国)
中村京一郎(日本)

<69キロ契約/3分3R>
中谷優我(日本)
松岡拓(日本)

<69キロ契約/3分3R>
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
諸石一砂(日本)

<69キロ契約/3分3R>
トミー矢野(ブラジル)
向坂準之助(日本)

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【FAW2024#01】再開、格闘代理戦争─01─。経験の中村。打のホンデ、超絶組み技力=ナカガワ&トミー矢野

【写真】4年振りの格闘代理戦争。後列がコーチ勢、前列が出場選手たち(C)MMAPLANET

14日(木)、明日15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量及びトーナメント組み合わせ抽選会が行われた。

格闘技界の人材発掘を目的とし、2017年にABEMAが開始したリアリティTVショー=格闘代理戦争。キックとMMAの両部門で計5シーズンが実施され、MMAでは平田樹、韓国のユン・チャンミンが優勝し、前田浩平、椿飛鳥、古瀬美月らを輩出してきた。

そんな格闘代理戦争が、現役ファイターをコーチにプロキャリア5戦目までの選手に参加資格があるという形で4年振りに行われることとなった。

準々決勝は69キロ契約で3分✖3R(裁定は10Pラウンドマスト)、ドローの場合はマスト判定で決着がつけられる。明日の準々決勝後は4月に準決勝、5月に決勝が実施されるという短期決戦かつハードなトーナメントとなるという話も伝わってくる。

既に番組内で青木真也&中谷優我、秋山成勲&ミスター・ホンデ、平本蓮&向坂準之助、岡見勇信+中村倫也&中村京一郎、クレベル・コイケ&ギレルメ・ナカガワ、イゴール・タナベ&トミー矢野というコーチ陣&出場選手が発表されていた。


そして本日実施午後2時に実施された計量時に鶴屋怜&諸石一砂、田嶋椋&松岡拓という残り2枠のコーチ&出場選手が発表された。

「名前のない選手が優勝すれば、名前が売れて優勝賞金がもらえるので今後に生かせるので凄く良い企画」と格闘代理戦争の印象を語った鶴屋は、21歳で最年少コーチ就任となる。今回の出場選手と比較しても、8人中5人が彼より年上で、秋山との年齢差は実に27歳だ。

また約2週間後にパンクラスで井村塁戦が控える田嶋は、一般公募から出演が決まり、「格闘技は実力だけでなく知名度も必要になってくる。ここで知名度を上げて大きな舞台で戦う」という明確な参戦理由を話した。

ここでからは出場選手の計量結果と戦績を比較し戦力分析を行ってみたい。

中谷優我:68.85キロ(TEAM青木真也)
プロMMA戦績1勝1敗(※DEEP)
巌流島ルール1勝
打〇
倒〇〇
寝〇〇〇

ミスター・ホンデ:68.35キロ(TEAM秋山也勲)
プロ&アマキック36戦24勝
WBKF世界スーパーフェザー級王者
Breakingdown 2戦2勝
打〇〇〇〇〇
倒???
寝???

向坂準之助:65.45キロ(TEAM平本蓮)
極真空手4年
打???
倒???
寝???

中村京一郎:68.6キロ(TEAM岡見勇信+中村倫也)
MMA戦績4勝1敗(※Poundstorm、EXFIGHT、GRACHAN)
打〇〇〇〇
倒〇〇〇
寝〇〇〇

ギレルメ・ナカガワ:68.9キロ(TEAMクレベル・コイケ)
2023年IBJJFアジア茶帯ライトフェザー級3位
アマMMA10戦10勝(※DEEP SPルール等)
打〇〇
倒〇〇〇〇〇
寝〇〇〇〇〇

トミー矢野:68.8キロ(TEAMイゴール・タナベ)
2023年IBJJFムンジアル茶帯フェザー級3位
2023年IBJJFアジア茶帯フェザー級3位
2023年マリアナス・オープン茶帯オープン優勝
2023年JBJJF全日本ノーギ茶帯フェザー級優勝
アマパンクラスSクラストーナメント・ライト級優勝
打???
倒???
寝〇〇〇〇〇
※紫帯時代に南日本柔術選手権フェザー級で野瀬翔平に4-2で勝利

諸石一砂:68.95キロ(TEAM鶴屋怜)
プロMMA 2戦2勝
打〇〇〇〇
倒〇〇
寝〇〇

松岡拓:68.5キロ(TEAM田嶋椋)
アマMMA 15戦10勝5敗
2023年アマ修斗全日本ライト級3位
打???
倒???
寝???

MMAとして一番経験があるは中村、プロで4勝1敗の戦績を残しPOUNDSTORMで両国国技館という大舞台で戦っている。中谷と諸石もDEEP、修斗でプロとして戦っている。後者は長崎総合科学大学附属高等学校時代にサッカー部で、あの国見高校を長年率いていた名称・小嶺忠敏監督の指導を受けており、パンチだけでなく蹴りの強さも定評がある。

ミスター・ホンデの打撃の強さ、ナカガワと矢野の組みの強さは絶対的だ。MMA、トータルで見れば未知数だが、ナカガワはDEEPのアマMMAでも勝利しており、ケージで戦った経験もある。対してBreakingdownで2勝を挙げているポンデと、アマパンクラス優勝経験がある矢野は得意分野以外の部分で、どれだけの修練度があるか。

3分✖3Rという試合タイムを考えると──ブレイクのタイミング等は不明だが、組み技に秀でたファイターは極めだけでなく、ゲームコントロールができるという優位性を持つ。

とはいえ矢野がテイクダウンゲームを仕掛ける姿が想像でないのも事実。近づく、下になるという柔術では苦もない距離設定をどのように克服しているのか──幼少期からMMA思考だったとも聞くトミー矢野は要注目だ。

同様に突き抜けた打撃力を誇り、見るからにフィジカルが強そうなホンデは最もデンジャラスなファイターといえるだろう。

対して未知なのは松岡拓と向坂準之助の両者だ。前者のアマ修斗全日本3位という実績は誰もが残せるものではないが、プロ5戦目まで参加可能なことを考えると心もとない。向坂に関しては、一般募集から一度は合格も負傷欠場となった山本歩夢、溝口司という両者と比較すると格闘家としての実績不足は明白だ。同時にトーナメント戦は、組み合わせという要素が大きく作用する。その抽選の模様は後編で。

<この項、続く>

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【RIZIN46→LANDMARK9】神戸大会はケージ仕様に。ライト級王者サトシがK太郎とノンタイトルで激突

【写真】サトシと対戦する中村K太郎は通常営業のポーズ(C)MMAPLANET

31 日(水)、東京都内で、3月23日(土)に兵庫県の神戸市ワールド記念ホールで開催されるRIZIN46改めRIZIN LANDMARK9の追加カード発表記者会見が行われた。
Text by Shojiro Kameike

会見の冒頭で榊原信行CEOから、当初ナンバーシリーズとして発表されていた今大会がLANDMARK=ケージを使用する大会となることが発表された。会見で発表されたMMAルールの試合は、ライト級=ホベルト・サトシ・ソウザ×中村K太郎(ノンタイトル戦)、ウェルター級=イゴール・タナベ×ストラッサー起一、フライ級=山本アーセン×柴田MONKEY有哉、フェザー級=久保優太×高橋遼伍、バンタム級=金太郎×ダイキ・ライトイヤー、フライ級=中村優作×アルマン・アシモフ、ヘビー級=貴賢神×コーディー・ジェラベック、フェザー級=高木凌×西谷大成の8カードだ。


キックボクシングルールの試合も組まれ、70キロ契約=憂也×蛇鬼将矢、56.5キロ契約=赤平大治×吉岡雄希、57.5キロ契約=松山瞬×櫻井芯、53キロ契約=野田蒼×上村雄音の4カードが発表されている。また。2月24日(土)にSAGAアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK8で矢地祐介と対戦予定であったキム・ギョンピョがヒザ靭帯の負傷により欠場となり、白川陸斗が矢地と対戦することとなった。

ここからは会見での挨拶と、MMAPLANETからの質問に対する回答を書き記したい。

ホベルト・サトシ・ソウザ
「最近は試合をしていないけど、今年も頑張ります。RIZINのライト級でもっと面白い試合を見せたいから、今年ももっと頑張ります。(K太郎が兄のマルキーニョスに勝っていることについて)絶対にその質問が来ると思っていた(笑)。でも私は全然気にしていない。兄も『良い試合になる。絶対に勝てる』と言っているから」

中村K太郎
「サトシ選手という強い相手とライト級で戦えるのは光栄です。頑張ります。(かつて兄のマルキーニョスに勝っていることについて)今、言われるまで僕も言えていなかったのですが、事あるごとに『マルキーニョス、俺に負けているぞ』と言ってやろうと思います。試合中もボソボソ『マルキーニョス、俺に負けているぞ』と言って、メンタルを乱してやります」

イゴール・タナベ
「今回の相手は日本から世界で活躍してきたストラッサー起一選手ですが、自分が世界一になるためには必ず越えなければいけない壁です。必ず1Rで一本を極めます」

ストラッサー起一
「自分は24歳の時にド素人で格闘技を始めました。当時は『UFCに行く』と言って、みんなにバカにされながら、それを糧にして頑張ってUFC、Bellator、RIZINで戦ってきました。42歳の今でもRIZINのチャンピオンを目指しています。『もうできひん』『もう引退しろ』という声もあります。その言葉を力変えて、しっかりイゴール・タナベ選手を倒し、30~50代の方に勇気とか感じてもらえたらと思います。熱い試合をします」

高橋遼伍
「自分は今まで海外で試合していたのですが、ずっとRIZINに出たかったので念願が叶いました。自分は実家が明石で、神戸は隣町なので、地元開催という一つで二つ美味しいことが起こりました。今このキャリアになっても新しいことにチャレンジできるのが、凄く嬉しいので、しっかりRIZINを盛り上げたいです」

久保優太
「対戦相手の高橋選手は、RIZINファンの方は聞きなれない名前の選手かもしれません。修斗のチャンピオンで、ONEでも活躍していて、トップクラスの選手だと思っています。その選手に挑戦できるのは、凄く嬉しいです。常々言っているとおり、僕はRIZINのチャンピオンになることが目標です。この勝利が目標達成のための第一歩になると思っています。自分の格闘技人生の集大成を見せたいです」

西谷大成
「去年の6月、北海道で大きな花火を打ったのですが、うまくいったかどうかは結果的によく分かりません。今年初めての試合ということで、気合い入れて練習してきました。今回も跳びヒザで勝てるように頑張ります」

高木凌
「前回は負けて、イチから全て見直してきました。西谷選手は自分との試合の前にブレイキングダウンに出るみたいで、そこはサクっと勝ってもらわないと困ります。跳びヒザで勝つと言っていますが、跳びヒザで来たら右でブッ倒すので楽しみにしておいてください」

山本アーセン
「自分は寝技の相手には良いところを見せて最後に負けたりだとか、良い結果を出せていないので。今回も黒帯だと聞いているので、自分の壁を超えて、しっかり1Rで終わらせられるように頑張って、また本戦に呼ばれるような選手になろうと思います」

柴田MONKEY有哉(コメント代読)
「まず初めにDEEP佐伯代表、DEEP関係者の皆さん、RIZIN関係者の皆さん、僕を起用してくださり、ありがとうございます。僕の夢はPRIDEです。そして、現在に蘇ったPRIDがRIZINだと思っています。そんなRIZINで、レスリングの世界を獲ったアーセン君と戦えることは、異種格闘技戦に近いPRIDEのような戦いができるんじゃないかとワクワクしています。RIZIN初参戦ですが皆さん、応援のほど宜しくお願いします」

ダイキ・ライトイヤー(コメント代読)
「前回に続きオファーを下さったRIZINの関係者の皆さん、ありがとうございます。3月23日は自分の地元・神戸でのRIZIN開催です。そして対戦相手が金太郎。試合が面白くならないはずがありません! 自分も大人しくしているつもりはないので、金太郎選手をしっかり倒して、会場も、神戸も、RIZINも盛り上げようと思っています。修斗で積み上げてきたものを全て出しきり、必ず勝ちます! 神戸の皆さん、ダイキ・ライトイヤーの応援よろしくお願いします!」

金太郎
「この1年、格闘技にしっかり向き合ってきました。次の試合で、その成果を見せます」

榊原CEO
「神戸は追加でキックの試合を1試合、2試合追加できるかなと思います。神戸と佐賀、LANDMARK2連戦で、この2024年シーズンを占うような、シーズンを引っ張ってくれるような選手が誕生してくれると嬉しいです。今年も10大会ぐらいを予定しています。そこに参戦していただく機会も増えるかと思います」


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【RIZIN】速報中!RIZIN LANDMARK.9 in KOBE 追加対戦カード発表記者会見


3月23日に神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK.9 in KOBEの追加対戦カードの発表記者会見が行われました。当初ナンバーシリーズで開催と発表されていましたが、ケージを使用するLANDMARKに変更になったとの事。発表されたのは以下の対戦カード。


【MMA ライト級(71kg)】
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル/ボンサイ柔術)
中村K太郎(UNITED GYM TOKYO)

【MMA ウェルター級(76kg)】
イゴール・タナベ(ブラジル/セラヴィー)
ストラッサー起一(コブラ会)

【MMA フライ級(57kg)】
山本アーセン(KRAZY BEE/SPIKE22)
柴田“MONKEY”有哉(Team KIZUNA)

【MMA フェザー級(66kg)】
久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)
高橋遼伍(KRAZY BEE)

【MMA バンタム級(61kg)】
金太郎(パンクラス大阪稲垣組)
ダイキ・ライトイヤー(修斗ジム神戸)

【MMA フェザー級(66kg)】
高木凌(パラエストラ八王子/パンクラス・フェザー級1位)
西谷大成(JAPAN TOP TEAM)

【MMA フェザー級(66kg)】
中村優作(TEAM FAUST)
アルマン・アシモフ(カザフスタン/Mustafa Ozturik)

【MMA ヘビー級(120kg)】
貴賢神(フリー)
コーディー・ジェラベック(米国/マッドハウスMMA)

【キック 70kg契約】
憂也(魁塾)
蛇鬼将矢(テツジム)


髙木×西谷、金太郎×ダイキ、久保×高橋、アーセン×柴田、タナベ×ストラッサー、サトシ×K太郎など、RIZINで活躍したり、知名度を増してきた選手に対して、修斗やパンクラス、DEEPで試合を重ねてきた苦労人ファイターを当てるマッチメイクは妙味。RIZINで勝ち星を挙げたら一躍脚光を浴びるビッグチャンス。

そしてRIZIN LANDMARK7に出場する矢地祐介の対戦相手が白川陸斗に変更。こっちの方が乗れるけど、ライト級で白川はどんな動きを見せるんだろうか。詳細は追って!
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#shorts 「ヒロヤ」RIZIN初勝利!恩師「朝倉未来」と喜びを分かち合う!? #ヒロヤ#朝倉未来#朝倉海

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【RIZIN45】ウェルター仕様のイゴール、シングルレッグ→バックコントロール→RNCで安西に一本勝ち

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
Def.1R1分32秒 by RNC
安西信昌(日本)

安西がボディにジャブ。タナベは右カーフキックを蹴り、シングルレッグで組み付くとバックに回り込む。足を4の字クラッチしてRNCへ。そのまま安西を締め落とし、圧倒的な強さを見せつけた。


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【RIZIN45】計量終了 アルチュレタが計量失敗で王座剥奪。変則タイトル戦実施か、この後も協議に

【写真】Made in Japan=日本の格闘技としてではなく、世界標準のMMAとして最もクオリティの高い試合が期待される扇久保×ドッドソン。両者とも問題なく計量を終えている(C)TAKUMI NAKAMURA

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45のセレモニアル計量が、30日(土)に同所で行われた。
Text by Manabu Takashima

コメインで予定されていたRIZINバンタム級選手権試合は王者フアン・アルチュレタが63.8キロと2キロオーバーで王座剥奪。試合が実施された場合は変則タイトル戦となり、60.95キロでパスをした朝倉海が勝利した場合のみ新チャンピオンに認定されることに。

ただし、このセレモニアル計量時点で試合が行われるかどうかは決定しておらず榊原信行CEOより「競技であるので、ルールに則って。もう少し時間をいただいて、最終の答を皆さんにお伝えしたいと思います」という説明がなされた。

ステージ上で朝倉は「僕もビックリしています。正直。1キロとかだったら、すぐにやろうぜとなるんですけど2.8キロオーバーなんで、コーチや皆と少し考えさせてください。ただ計量オーバーは時として起こることで、僕としても試合が成立するように歩み寄りたいので少し待ってください」と話した。

一方の昨夜の時点で4キロオーバー。本来であれば最後の水抜きで十分に落とせる重さと思われたアルチュレタだが、そこから汗をかけずベルトを失うこととなり「カイとファンに謝りたい。彼は『体調不良じゃないかと』言ってきたけど、実際に悪くて。できる限りのことはしたけど、落とせなかった。本当にすまない」と神妙な表情でコメントしステージをあとにした。


メインのフライ級王座決定戦は堀口恭司、神龍誠が揃ってパス。「フライ級最強の神龍誠です。舐めているんで、明日分からせてやります」と神龍が不敵なマイクを行うと、「まぁ、見ててください。クソガキ、ぶっ飛ばすんで。ありがとうございます」と堀口は笑顔を見せた。

計量オーバーはアルチュレタのみで安西信昌と戦うイゴール・タナベ、YA-MANと相対する平本蓮がリカバリーでセレモニアル計量を欠席も、本計量ではクリアしている。姿を見せなかった平本に対し、YA-MANは「平本、ビビッてこれなかったようです」と予定になかったマイクを取って不満を口にしている。

満員の計量会場は2024年掉尾を飾るイベントを迎えるにあたり、計量開始当初は拍手もまばらだったが――斎藤裕×クレベル・コイケ戦から一気に熱を帯びるなど会場に集まったファンは格闘技を求めている空気感があり――そのなかで神龍のコメントに対する堀口のレスポンスで盛り上がりも最高潮を迎えた。


■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN45計量結果カード

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
堀口恭司:56.9キロ
神龍誠:57.0キロ

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
フアン・アルチュレタ:63.8キロ
朝倉海:65.95キロ

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ:65.9キロ
斎藤裕:65.85キロ

<フェザー級/5分3R>
平本蓮:65.95キロ
YA-MAN:65.85キロ

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花:48.65キロ
山本美憂:48.85キロ

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛:118.9キロ
上田幹雄:110.55キロ

<フライ級/5分3R>
扇久保博正:56.9キロ
ジョン・ドッドソン:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.0キロ
ヴィンス・モラレス:60.75キロ

<バンタム級/5分3R>
太田忍:61.0キロ
芦澤竜誠:61.0キロ

<65キロ契約/5分2R>
皇治:64.95キロ
三浦孝太:64.9キロ

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ:76.9キロ
安西信昌:76.95キロ

<フライ級/5分3R>
新井丈:56.85キロ
ヒロヤ:56.65キロ

<特別ルール・ライト級/5分2R>
安保瑠輝也:69.85キロ
久保優太:69.8キロ

<フェザー級/5分3R>
弥益ドミネーター聡志:65.75キロ
新居すぐる:65.85キロ

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
篠塚辰樹:59.95キロ
冨澤大智:59.8キロ

<54キロ契約/5分3R>
那須川龍心:53.85キロ
シン・ジョンミン:53.8キロ

<バンタム級/5分3R>
YUSHI:60.6キロ
平本丈:60.7キロ

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【RIZIN.45】フアン・アーチュレッタ、朝倉海に宣戦布告「4度目の敗戦になる」萩原京平との練習状況&鈴木千裕との対戦に言及【単独インタビュー】

大みそかのリングに、アメリカから王者が帰ってくる。『にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)で行われる、朝倉海とのバンタム級タイトルマッチのため、5ヶ月ぶりにチャンピオンのフアン・アーチュレッタが来日した。

ORICON NEWSでは、チャンピオンベルトとともに戻ってきたアーチュレッタに単独インタビューを実施。長旅を終えた直後にもかかわらず、記者の質問に丁寧に答えてくれる姿は、まさに王者の風格を感じさせた。防衛してチャンピオンとして迎える2024年に、アーチュレッタが見据えるビジョンとは。

■『RIZIN.45』対戦カード
フアン・アーチュレッタ vs. 朝倉海 バンタム級タイトルマッチ RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
堀口恭司 vs. 神龍誠 フライ級タイトルマッチ RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
クレベル・コイケ vs. 斎藤裕 RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
扇久保博正 vs. ジョン・ドッドソン RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
太田忍 vs. 芦澤竜誠 RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
スダリオ剛 vs. 上田幹雄 RIZIN MMAルール:5分 3R(120.0kg)
皇治 vs. 三浦孝太 RIZIN MMA特別ルール:5分2R(65.0kg)
弥益ドミネーター聡志 vs. 新居すぐる RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
イゴール・タナベ vs. 安西信昌 RIZIN MMAルール:5分3R(77.0kg)
伊澤星花 vs. 山本美憂 RIZIN MMAルール:5分 3R(49.0kg)
平本蓮 vs. YA-MAN RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
安保瑠輝也 vs. 久保優太 RIZIN MMA特別ルール:5分 2R(70.0kg)
篠塚辰樹 vs. 冨澤大智 RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(60.0kg)
平本丈 vs. YUSHI RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)

◆会場チケット発売中
PPVはABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 CLUB

#RIZIN #RIZIN45 #フアンアーチュレッタ #朝倉海

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【RIZIN45】「勝ったら鈴木千裕選手と戦いたい」斎藤裕─02─大晦日、クレベル・コイケ戦へ

【写真】平本戦前の心境──「修斗の時と同じ試合をRIZINでやろう」。痺れる言葉だ。その平本戦後の会見では、さすがに安堵感が伝わってきていた (C)MMAPLANET

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45で、クレベル・コイケと対戦する斎藤裕のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2020年以降の斎藤はRIZINで3連勝したあとに3連敗を喫した。短いスパンのなかでRIZINを背負おうとした苦悩――そんな斎藤が、かつての自分に戻してくれた平本蓮戦と大晦日のクレベル戦について語る。確かに彼を取り巻く環境は変化した。しかし大晦日のリングに立つのは、修斗時代と変わらないファイター斎藤裕だ。

<斎藤裕インタビューPart.01はコチラから>


――本来ファイターは個人事業主であり、団体の社員ではない。だから斎藤選手がそこまで考えることではない……という意見があって然りです。しかし、同時に斎藤選手が仰る「立場」を考えると、難しい判断も迫られる場合もあると。

「いろんな見方、いろんなバランスがありますからね。でもあの時に試合をしたことに対して、ただ自分が犠牲になったわけではないと思っています。あの大晦日で朝倉選手と再戦したからこそ、見えてきたものもありました。他の選手では感じられないことも、自分は感じることができたわけで。

そういうメリットとデメリットのバランスを考えることが重要だと思います。RIZIN側もケアをしてくれましたし、自分だけが傷を負って損をしたわけではなかったです。ただ、牛久戦と朝倉戦で両方とも怪我をしてしまって。スパンも短かったですし、精神的にも肉体的にもキツい時期ではあったことは事実です」

――牛久戦から平本戦まで1年もの間、試合から遠ざかっていたのは心身ともに疲れていたからなのでしょうか。

「自分で選んだ道ではありながら、流れは良くないと感じていました。そんななかで牛久選手との再戦で負けて、『じゃあ次!』という気持ちにはならなかったです。試合が続くこと、怪我も続くこと、あとは練習内容も含めて――いろいろ見直さないといけない。『だったら少し休んでもいいんじゃないか』というアドバイスをもらいました。自分もすぐ練習に戻って次、という気持ちにはならなかったので、1回リセットしようと。リセットしても試合をする気にならなかったら、それはそれかな……と」

――試合をする気にならない可能性もあったのですか。

「ありました。もし自分の中で『燃え尽きた。やり切った』という気持ちがあり、半年経って試合も練習もする気にならないのであれば、プロの選手として試合をするべきではないです」

――では1年という時を経て、もう一度戦いたいと思った理由は……。

「一番大きかったのは、『あの試合を最後にしたくない』という想いです。牛久選手との再戦の内容と結果で、本当に自分が納得して辞められるのか。ここまで一戦一戦、命懸けで試合をしてきて――あの試合が最後になると、間違いなく後悔すると思い始めました。かといって自分も納得して試合をするために、しっかり練習して整ってから復帰したい。そういう自分の気持ちを、うっすらとではありますがRIZINさんとマネージャーには伝えていたんです」

――復帰の舞台となった平本蓮戦はケージ使用のLANDMARKでした。これは斎藤選手からの希望だったのでしょうか。

「いえ、自分としてはどちらでも良かったです。RIZINさんとは『ケージでも良いです』と話をしましたが、実は『ケージって久しぶりだしなぁ』とは思っていました(笑)」

――アハハハ。ずっとリングで戦ってきてケージでの試合を迎えるにあたり、練習や技術的な面はシフトチェンジしましたか。

「相手が平本選手ということもあり、『これで負けたら諦めることができるかな』と思っていました。自分がベストの状態で試合に臨むことができれば、負ける相手ではない――いかに良い状態で試合に臨むかがテーマでした。その一方で、修斗の時と同じ試合をRIZINでやろうとは考えていましたね」

――……。

「RIZINからではなく修斗時代から、自分のことを応援してくれている人たちがいます。当日は道場のオジサンたちとかも会場に来てくれて、『まるで修斗の試合を見ているようだった』と言ってくれましたね(笑)。『まさに僕はそういう試合をしたかったんです』という話をして」

――ただ、それはRIZINから斎藤選手のことを知ってくれたファンが求める試合ではなかったかもしれません。

「自分でもそう思います。とはいえ試合は相手あってのものですし、全ての試合が皆さんの求めるものにはならないこともあります。とにかく僕が連敗している間も変わらずに応援してくれていた方たちに勝つ姿を見せたかった。自分自身も納得して試合をしたかった。ファイターは何よりも勝つことで反省もできるし、勝ってこそ喜べる。勝敗を抜きにして物事を語ることはできない。

その気持ちは、修斗時代から変わりません。あとはもうチャンピオンでもないし連敗もしていたので、肩の力が抜けて楽になったところもあったんです。『今回だけは、自分がやりたい試合をさせてくれ!』とは思っていましたね。今まで他の人たちのために頑張ってきたので、今回は好きにさせてくれと(笑)」

――一方で、試合内容には納得できていますか。

「いえ、全く納得できていません。自分としては、1Rで極めて勝つ想定をしていました。何より平本選手も練習してきているな、と感じましたね。僕の目算も甘かったですし」

――それは斎藤選手だけでなく、平本陣営以外は皆がそう思っていたのでしょうか。あの試合は平本選手の成長が称えられて然るべき内容だったと思います。

「そうなんですよね。僕としては、背中を着けたら一本取れるかなと思っていました。でも平本選手はディフェンスとか、体の使い方が巧くなっていて。『うまくいかないな』と思いながら試合していました」

――それが最後まで、うまくいかなかったと。

「フィニッシュして勝ちたいと考えていたので、極めることができなかったなぁと。でも打撃をもらわないことも試合のテーマにしていて。そのテーマはクリアすることができたと思いますが、まだまだ修正しなければいけないところは多いと感じましたね」

――平本戦から今回のクレベル戦まで試合間隔が空いたのは、何か理由があったのですか。

「特に『この選手と対戦したい』というのがなかったです。あの時点では、すでにクレベル×鈴木戦が決まっていて。朝倉×ケラモフ戦もあったし、試合結果を見ながらいろいろ動いていくのかなとは思っていました」

――斎藤選手が試合をしていない間に、RIZINフェザー級が大きく動きました。

「ほぼ毎月動いていましたね」

――そういう展開を、斎藤選手は一歩どころか思いっきり引いて全体の動きを見ていそうですね。

「アハハハ、確かに全体の動きを眺めていましたね。この選手がここで勝ったなら、このマッチメイクだな――とか一人で考えていました(笑)。大晦日については、ケラモフ×鈴木戦の結果待ちかなと思っていたんですよ。そうしたら先にクレベル戦のオファーが来て。ケラモフ×鈴木戦の結果を待たずして、クレベル戦が決まったのは良かったです。現状としては一番良い相手で」

――クレベル選手に勝利している金原選手と対戦、という考えはなかったですか。

「金原選手がクレベル選手に勝った時、次はタイトルマッチへ進むんじゃないかと予想しています。鈴木選手がケラモフに勝ってベルトを巻いたことで、鈴木×金原の機運も高まったと思いますし」

――一方で金原選手に敗れたクレベル選手が、現状で一番良い相手というのは……。

「まず2年前に対戦できなかったことから、ストーリーが始まっていると思うんです。何も思い入れがない選手と試合するよりは、お客さんも感情移入してもらえるでしょうし。何より自分にとっても、気持ちを入れて練習できる相手でした。そのクレベル選手と僕が大晦日に試合をしたら盛り上がるだろう――客観的に見ても、そう思います。

たぶんクレベル選手にとっても、僕は良い相手なんですよ。僕に勝てば、再びタイトル戦線に浮上できるわけですから。名誉挽回の試合というか、彼にとってもメリットのある試合で。本人がそう思っているかどうかは分からないですけど」

――2年前に対戦のお話が挙がった時と現在で、クレベル選手に対する評価が変わったところはありますか。

「2年前のほうが大きく見えましたよね。あの時はRIZINに参戦してからずっと一本で勝っていたし、どういうふうに攻略するんだろうと思われていて。でも、あの時から自分も彼も、何試合もやってきて――彼の試合を見る機会が増えて、クレベルのカラクリが明確に分かってきました」

――対して、斎藤選手ご自身は2年間でどう変わってきましたか。

「実は――いろんな取り巻く環境が変わっていくなかで、精神的にも肉体的にも良い時期が3年に1回ぐらいのペースで回ってくるんですよ。今まさに、その時で。とても良いコンディションで大晦日を迎える予定でいます」

――3年に一度のピークというと……。

「前回は2020年、朝倉選手との初戦ですね。あの時は摩嶋戦、朝倉戦、ケラモフ戦と本当に精神も体調も良くて、誰が来ても勝てるなと感覚がありました。その前は2016年にVTJでISAO選手と対戦した時で。あの時はコンディションが良く、何ラウンドでもできると思いました。結果は判定負けでしたが、今でも自分が負けたとは思っていませんし」

――こちらの質問に対して冷静に答えてくれていた斎藤選手ですが、ISAO戦については完全にファイターの顔に戻っていて何だか嬉しいです。クレベル戦で勝ったあとのストーリーラインは、どのように考えていますか。

「勝ったら次はチャンピオンの鈴木千裕選手と対戦したいです。そのためにはクレベル戦のインパクトも大事になると思っています。皆さん、大晦日の試合はぜひ見てください」


■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN45対戦カード

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
堀口恭司(日本)
神龍誠(日本)

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]フアン・アーチュレッタ(米国)
[挑戦者]朝倉海(日本)

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
斎藤裕(日本)

<フェザー級/5分3R>
平本蓮(日本)
YA-MAN(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
山本美憂(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
上田幹雄(日本)

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
ヴィンス・モラレス(米国)

<フライ級/5分3R>
扇久保博正(日本)
ジョン・ドッドソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<65キロ契約/5分2R>
皇治(日本)
三浦孝太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
安西信昌(日本)

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
ヒロヤ(日本)

<特別ルール・ライト級/5分2R>
安保瑠輝也(日本)
久保優太(日本)

<フェザー級/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
新居すぐる(日本)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
篠塚辰樹(日本)
冨澤大智(日本)

<54キロ契約/5分3R>
那須川龍心(日本)
シン・ジョンミン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
YUSHI(日本)
平本丈(日本)

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