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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC SASUKE Shooto Shooto2023#02 UFC VTJ ウリジブレン マックス・ザ・ボディ 中村倫也 修斗 宇佐美正パトリック 安芸柊斗 岡野結城 弘中邦佳 新井丈 新井拓巳 澤田龍人 菅原和政 西川大和 野瀬翔平 関口祐冬 飯田健夫

【Shooto2023#02】RTUから帰還、野瀬翔平が新人王=新井拓巳と対戦。同門菅原はMAXと─続く茨の道

【写真】新井としても、野瀬を食うことで未来を変えることができる一戦だ(C)MMAPLANET&ONE

3月19日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#02の追加カードがSustainより発表されている。

SASUKE✖飯田健夫の世界フェザー級選手権試合、新井丈×関口祐冬、澤田龍人×安芸柊斗等が組まれている同大会にライト級のマックス・ザ・ボディ×菅原和政、バンタム級の野瀬翔平×新井拓巳の2試合が加わった。


HEATで岡野結城、VTJで西川大和、修斗公式戦で宇佐美正パトリックと3連敗後、昨年10月にエドモンド金子を破り約1年7カ月振りに勝利を挙げた菅原だが、ここでマックス・ザ・ボディとのマッチアップ、まだまだ茨の道が続く。

ここまでのハードな相手との対戦、勝ち負けを抜きにして、その経験を生かすのはこれから。そういう意味で、フィジカル・モンスター=マックス・ザ・ボディとの対戦は、菅原の今後を占う上で非常に大切な一番になってくる。

そんな菅原の同門、野瀬はRoad to UFCを経験し修斗に戻って来ることとなった。対する新井は昨年の新人王、なんともシビアなマッチアップとなる。野瀬と新井、ここまで接点がないように見えるが、両者揃って中村倫也に大敗を喫したという共通点がある。

新井は一昨年の4月にアマチュアマッチとして、格闘DREAMERS最終選考試合で中村と対戦し、42秒でKO負け。野瀬は昨年11月にRTU準決勝で、2分21秒で同じくKO負けを喫している。中村戦後の新井は1勝1敗1分、とにかく組んでしつこく攻めるという戦いを貫いている。

野瀬としては、その執拗な組みを遮断、あるいは自分の形で組むことができるか。RTU出場前に野瀬の師匠である弘中邦佳は「契約できれば御の字。そうでなくて、RTUで得られる経験が野瀬のキャリアに大切になってくる」と明言していた。

RTU初戦で元UFCファイターのウリジブレンと向き合ったことも、現状の日本ではなかなか経験できないことだ。Road to UFCを戦ったアドバンテージは確実に存在する。それを生かせるかどうかは本人次第。野瀬のMMAファイター人生の第2章がこの新井戦から始まるといっても過言でない。

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o UFC キック マイケル・ジョンソン 西川大和

UFC284:第5試合・ジェイミー・ムラーキー vs. フランシスコ・プラド

ライト級。

地元のムラーキーはUFC3勝3敗。メインに出場するヴォルカノフスキーとは、お互いローカル時代に対戦経験がある(1RKO負け)。ヴォルカノフスキーと同じく、バックボーンはラグビー。15勝中10KOで、柔術も黒帯を所持。前戦は元トップランカーだが最近落ち込み気味のマイケル・ジョンソン相手に1Rにダウンを奪われたが取り返し、終盤盛り返されたがスプリット判定勝ち。

アルゼンチンのプラドはUFCデビュー戦。ナスラット・ハクパラストの代役として契約が決まった。まだ20歳で11戦全勝全フィニッシュ(5KO・6一本勝ち)の未知数の実力者で、アルゼンチン版西川大和のようなファイター。地元アルゼンチンのサムライ・ファイト・ハウスでライト級王者となっている。相手の戦績は悪くないものの、主にアルゼンチン国内の選手ばかりで、UFCレベルで戦えるかは未知数。バックボーンはテコンドー。

打撃で出るプラド。ワンツーを入れた。バックスピンキック。ムラーキータックル。テイクダウン。ハーフ。下からキムラを狙うプラドだがムラーキーがパウンド。放したプラド。ガードに。ムラーキーインサイドから肘。パウンド。ガードから三角・十字を狙っているプラドだが、ムラーキー足をサバいてパスに。パスされた瞬間に立ったプラドだがスタンドバックを取られている。またテイクダウンしたムラーキー。ハーフ。肘。プラドまた下からキムラを狙うが防いでいるムラーキー。ホーン。

1Rムラーキー。

2R。打撃戦でムラーキーのアッパーがヒット。さらにジャブ。プラドの蹴りはかわされる展開が続く。プラドタックルに。シングルレッグ。が、切って離れるムラーキー。ワンツー。右ボディ。打撃戦でムラーキーがリードしている。ジャンピング前蹴り。プラドちょっと何も出来ない。スタンドで下がり気味。またボディを入れるムラーキー。ホーン。

2Rムラーキー。

3Rもスタンドでムラーキーが打撃を当てていく展開。プラドも手を出すがヒットしていない。シングルレッグに。しかし片足でこらえて切ったムラーキー。ワンツーを出したプラドだがその後が続かない。ムラーキーのジャブをかわして左を当てたプラド。ムラーキーダブルレッグで飛び込んでテイクダウン。サイド。また下からキムラ。そのままスイープして上に。なおもキムラを極めに行くが、ムラーキー外して立った。スタンド。プラドがパンチで出るがタイムアップ。

三者ともフルマークでムラーキー勝利。

20歳のプラド、キャリア全勝全フィニッシュだったが、UFCの洗礼を浴びる。最後のキムラだけがチャンスだった。初戦を見ただけだが、早々にレベルアップしていかないと厳しいか。

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ACA DEEP DEEP Tokyo Impact MMA o RIZIN 修斗 堀口恭司 宇佐美正パトリック 小金翔 川名TENCHO雄生 矢地祐介 石塚雄馬 西川大和 野村駿太

【DEEP】3.25 川名TENCHO雄生が野村駿太と激突!

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3月25日に浜松町のニュービアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2023 1ST ROUNDの第一弾対戦カードが発表されました。注目は川名TENCHO雄生(北海しゃぶしゃぶ/Y&K MMA ACADEMY)×野村駿太(BRAVE)のライト級ワンマッチ。

川名は修斗でライト級王座を戴冠しRIZINにも参戦した実力派。しかし、最近では武田光司、矢地祐介、西川大和、石塚雄馬に4連敗。ピークは過ぎたかに見えましたが、前戦では高橋“Bancho”良明と激しい殴り合いを展開。気持ちの入ったファイトで2度のダウンを奪って復活のTKO勝ちを飾っています。

対する野村は波に乗る新鋭。伝統派空手をバックボーンに持ちMMA戦績4勝1敗。負けはしたものの売り出し中の宇佐美正パトリックを相手に一歩も引かずに打ち合った試合は印象的。

さらに前戦ではZSTライト級チャンピオンの小金翔をパンチの連打で仕留めた試合は圧巻。低い構えに軽快な足捌き、そして強烈な打撃は堀口恭司を彷彿とさせてくれます。期待するなという方が無理でしょう。

野村の打撃を前に正攻法で打ち合うのはリスクが高すぎ。川名はテイクダウン狙いつつ、ぐちゃぐちゃした流れからパンチを当てたいところ。新鋭が元王者を狩って駆け上がるか。ベテランが踏みとどまるか。味わい深い一戦です。
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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 UFC   パンクラス 海外 猿飛流 神龍誠 藤田大 西川大和 鶴屋怜 鶴屋浩

【Pancrase330】12・25を読む ベルト&UFC行きを賭けて、鶴屋怜─02─父・浩「納得のいく契約を」

【写真】平常心が過ぎる──鶴屋怜。試合では一気にギアを上げる (C)MMAPLANET

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330。同大会のメインで猿飛流の持つフライ級王座に挑戦する鶴屋怜インタビュー後編。

話を訊く側が、ハラハラする神龍誠とのやりとりから、西川大和とサステインの間のトラブル、同門・藤田大について鶴屋に尋ねた。パンクラス2022年フィナーレ=横浜武道館大会Pancrase330――12・25を読む。第10弾は鶴屋怜インタビュー後編をお届けしたい。

<鶴屋怜インタビューPart.01はコチラから>


──でも神龍選手と話す関係なんですね、タメ口とはいえ。

「スーパー銭湯で会った時も喋りましたよ。海外で勝ったばっかりだったからか、なんか『俺、もう先に行っているから』という感じで言っていましたね(笑)。凄い、意識してなって。ライバル心があり過ぎるというか」

──……。

「でも俺はデビューして1年半少しだし、自分の状況に関して焦っていない。それなのに後輩にあんな風に言ってきて……意識してんな。そんなに俺にライバル心を持っているのかって思いました」

──いや怜選手もデビュー戦の直後に、神龍選手に対して対戦をアピールしていたじゃないですか。

「いえ、自分は別に何とも思っていないです。だから普通に会話したみたいな感じです。エへへへ」

──お友達ということではないのですね……。

「でも、この間もアマチュアの大会であって普通に『おぉ!』っていう風で」

──当人にしか分からない感覚なのでしょうね。ところでもう一点、西川大和選手が一度はUFCで戦うことが公表されましたが、サステインとの契約があるということで問題視され、結果的には相手も欠場でUFCでの試合がなくなりました。そのことについて、同世代としてどのように思いましたか。

「う~ん……。階級も違うし、あんまり気にしていなかったです。UFCに行けなかったのは……自分だったら、嫌ですね。UFCに出るために準備してきて、なんか大人の事情でなくなったりしたら。でも、また次の機会を狙ってUFCで戦えるように続けるしかない。自分ならそう思っているかと」

──色々と考えさせられる問題でした。

鶴屋浩 僕は普段から契約書にはしっかりと目を通していますが、今回の試合に関してはあのようなことがないように、しっかりとパンクラスさんとは意見を出し合って契約書を作成してもらいました。互いが納得のいく契約書を交わさせてもらっています。

──事実として西川選手が、発表されたUFCの試合に出られなかった。それが全てだと私などは受け取ってしまいます。そして、意見を出し合ってパンクラスと契約を交わしたということは、この先のUFCを考えてという段階になっていると捉えて構いませんね。

「ハイ。だからこそ、今回の試合を終えた時に6戦6勝全試合でフィニッシュ勝利というレコードにします。フィニッシュして勝ちます。自分がチャンピオンに相応しいという力を見せつけて、アピールしていきたいです。

UFCに関しては、そうですね……今回チャンピオンになってUFC本戦に出られるなら、出たいです。それが無理ならコンテンダーシリーズに出て、しっかりと勝って契約するのでも良いと考えています」

──押忍、初志貫徹。デビュー前と同じ言葉が聞けました。ところで、また怜選手自身の話でないのですが、一つ追加で質問良いでしょうか。

「あっ、ハイ、大丈夫です」

──昨年9月のGladiatorでパラエストラ千葉の藤田大選手がプロデビューし、10月のEXFIGHTでも一本勝ちしました。どちらの試合もケージサイドで見させてもらったのですが、独特の空気がある選手に感じました。藤田選手は怜選手と同世代ですよね。

「ハイ。あの子自体は小学校の時に柔道の団体戦で全国優勝をしているんですよ。それで寝技が強くなるためにウチのジムに来て、柔術の練習をしていました。自分とは……小学校の低学年の頃から、喧嘩みたいにバチバチにやっていてきました(笑)」

鶴屋浩 藤田は強いから、怜と当てて。ガンガンやってもらっていたんですよ。

「アッチの方が体重が10キロぐらい重くて。でも、本当にバッチバッチにやっていましたね。今も寝技の才能は凄いです。パワーがあって、ウェルター級で身長は低いですけど、寝技は本当に強いです」

鶴屋浩 高校までずっと柔術をやっていたんです。それを僕が「MMAをやれ」って引っ張って。最初は「嫌だ」って言っていました(笑)。それがMMAをやるようになって、まずはどんなもんかってことでグラジエイターとEXFIGHTに出しました。

──計量の時から、なんか眼力があって。太々しいというか。

「ちょっと変わっていて、いや大分変っています(笑)。千葉所属なんですけど、柏にも時々来ていますよ。僕とはもう、う全然体重が違ってしまいましたけど」

鶴屋浩 まだまだですけど、西川大和とやらせても面白い。ホント、藤田はこれから面白くなりますよ。

■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

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K-1 MMA o ONE ONE163 PRIDE UFC キック チャトリ・シットヨートン パンクラス 修斗 岡見勇信 平田樹 平良達郎 木下憂朔 海外 猿田洋祐 神龍誠 若松佑弥 西川大和 青木真也

【ONE】ONE 163日本人全敗とチャトリCEOの発言を考える

昨日行われたONE163。平田樹は計量をクリア出来ずに試合が消滅。そればかりか、青木真也、秋元皓貴、岡見勇信、若松佑弥の日本人選手は全敗という燦燦たる結果に終わりました。平良達郎のUFC参戦でにわかに活気づいてきた日本人の海外挑戦ですが、やはりそう簡単にはいかない事を改めて痛感させられました。そんな中、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOが囲み取材に応じ、日本人選手に対して次のように答えました。ネタ元はENCOUNTさん。

「この30年間で、日本の格闘技のレベルは下がっていってしまっているね。武道の文化、歴史があるのに世界レベルじゃないね。これは本当に残念です。キックもダメ、MMAもダメ、グラップリングもダメ。私は半分日本人、これは本当に悲しい結果です」

今大会の結果を前に日本人が結果を出せなかった事は疑いの余地はありません。でも「この30年間」って、30年前と言ったら1992年。PRIDEはおろか、修斗やパンクラス、旧K-1ですら活動していなかった時代です。そんな時代の一体何と比較して「レベルは下がった」と言っているのか。

捉え方は人によって差異があると思いますが、私は日本人が世界で勝てなくなってきたのはここ数年の話だと思っています。だって、猿田洋祐と青木真也がONEで王者になったのが2019年。内藤のび太は2018年。そして秋元皓貴は2022年におたくの王者になっていますよ?30年前の訳のわからない幻想と比較して誤った評価をするのは止めてもらいたい。

日本人が世界で勝てなくなった現実。それは間違いありません。でもその圧倒的な現実を選手も関係者もファンを受け入れ、次の一歩を踏み出し始めました。ドン底から平良達郎、神龍誠、木下憂朔は海外でしぶとく勝ち上がり、西川大和もUFC参戦目前。ムエタイでは吉成名高が圧倒的な強さを見せ、Z世代の日本人は世界で結果を残すべく、着実に育っています。でも残念な事に、今のところ誰一人として戦いの場にONEを選んでいない。それもまた現実です。

そう簡単にはいかないでしょうが、彼らがUFCで結果を残して、チャトリの鼻を明かしてくれる。それを秘かな楽しみにするとしましょう。ハッ、、、これは日本人を奮起させるためのチャトリ流の叱咤激励、、、半ば無理矢理ポジティブに捉えてみました。チャトリさん、ありがとう。
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DEEP DEEP110 MMA MMAPLANET o ONE UFC カーロス・コンディット ゴードン・ライアン パンクラス ボクシング ラマザン・クラマゴメドフ ロバート・ウィティカー ロベルト・ソルディッチ ローリー・マクドナルド 山本空良 西川大和 赤沢幸典 酒井リョウ

【DEEP110】ケジメの酒井リョウ戦へ。赤沢幸典「なぜ自分でチャンスを掴もうとしないんだ」

【写真】セコンド業でも活躍中の赤沢が、ファイターとして大一番に挑む(C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP110で、暫定メガトン級王座を赤沢幸典と酒井リョウが争う。
Text by Shojiro Kameike

赤沢といえば2012年にカナダへ渡り、当時UFC世界ウェルター級王者であったジョルジュ・サンピエールが所属するトライスタージムで練習していたことが知られる。昨年帰国し、千葉でトライスタージム日本館をオープン。現在はDEEPで2連勝し、今回の暫定王座決定戦にたどり着いた。そんな赤沢にカナダでの練習と帰国の理由、そしてタイトルマッチについて訊いた。


――まず赤沢選手が単独でカナダに渡ったのは、どのような経緯だったのでしょうか。

「僕は北海道出身で、上京してMMAをやりたいと思って仕事をしながらお金を貯めていたんですよ。その頃に、北海道に山本喧一さんのPODジムが出来まして。上京しなくてもMMAができるなら、と思ってPODに入ったのが2012年の4月でした」

――MMAのスタートはPODだったのですね。現在は山本空良選手が活躍中です。

「そうですよね。当時の空良君は、まだ本格的にMMAを始めてはいなくて。たまにジムへ会長が連れて来る息子さんっていう感じでした。あとは西川大和君もいましたね。まだ子供の頃に、彼が空手の大会に出る時に同行したことはありました」

――なるほど。話を戻すと、PODに入ってからプロデビューはすぐでした。

「もともと柔道をやっていたので、伸びるのも他の人よりは速かったんじゃないかと思います。すると山本喧一さんから、試合に出てみないかと言われて、2012年10月にGRABAKA LIVE2という大会でプロデビューしました。その相手が、今回タイトルマッチで戦う酒井リョウ選手だったんですけど、1RでKO負けしてショックを受けたんです」

――ショックを受けた、というのは……。

「当時20歳でした。それぐらいの年齢の頃って、自分は何でもできると思いがちじゃないですか。なのにプロデビュー戦でつまずいてしまったことがショックで、練習も休みがちになってしまったんです。そんな時に、お世話になっている方から『お前の目標は何なの?』と聞かれて、UFCに行きたいですと答えたんですね。それならUFCを現地で感じないといけないということで、2012年11月にUFCを観に行きました」

――そこで観に行ったのが、GSPの試合だったということですか。

「UFC154、ジョルジュが右ヒザの前十字靭帯を損傷してからの復帰戦で、暫定王者のカーロス・コンディットとの王座統一戦でした(GSPが判定勝ち)。カナダのモントリオールで観て、これは凄い世界だなと思ったんですよね。で、大会から1週間後にトライスタージムへ行って、ジムの内容や練習にも感動して。だから日本に帰国してすぐ、カナダへ行く準備を始めて、2013年1月からトライスタージムに入りました」

――当時のトライスタージムでは、どのような練習をされていたのでしょうか。

「僕はただのファンみたいな形で行って、スーパースターだったジョルジュと話ができるわけもなく(笑)。まずビギナークラスから始めて、1年後にオーナーのフィラス・ザハビに呼ばれ、プロクラスへ移りました。それから2、3年後ぐらいですかね。トライスターってスパーリングの時に、名前が挙げられるんです。そこに僕とジョルジュの名前があって、自分がジョルジュと練習できるんだ、と……。カナダへ渡って4年後ぐらいの話です」

――その4年の間に、試合はしていなかったのですか。

「アマチュアで5戦して、2勝3敗ぐらいでした。日本では1回プロで試合をしていましたけど、MMAを始めてすぐの試合だったので、実力も何もなかったんですよね。だからアマチュアに戻ろうということで。その後、2015年12月にパンクラス札幌大会でプロデビューし、1ラウンドでKO勝ちしました」

――当時はまだカナダのトライスタージムで練習していた時期ですよね。

「はい。試合のためにカナダから帰国していました。カナダで試合をしたかったんですけど、向こうで試合に出るためには就労ビザを取得しないといけなくて。就労ビザの中でも、試合をするためのものは取得するのが難しかったんです。そういった関係で、日本で試合をするほうが良いだろうという話になり、カナダから日本で試合をする生活になりました」

――2017年にはロシアで開催されたACBで、ラマザン・クラマゴメドフと対戦しています(1ラウンドKO負け)。

「ちょうどジョルジュと練習し始めた頃で、ジョルジュの推薦で出ることができました。ジョルジュには普段からお世話になっていて――お金ないだろうって食事に連れていってもらったり。朝起きたら自宅にタクシーが来ていて、ジョルジュが『その車に乗って』と。乗ったら自動的に、ジョルジュが待っているレストランに着くんですよ(笑)。そこから練習~食事~ジョルジュの家で休憩~練習~食事という1日もありました」

――GSPが家族のように接してくれていたわけですね。

「ジョルジュも僕のことを、弟と呼んでくれていました。あと当時はローリー・マクドナルドやタレック・サジフィーヌ、ロバート・ウィティカーとも練習させてもらっていましたね。ONEと契約した元KSW王者のロベルト・ソルディッチとか……そうだ、ヴィトー・ベウフォートも来ていて一緒に練習していました。僕のことを気に入ってくれて」

――現地ではジョン・ダナハーの指導も受けたりと。

「そうです。まだダナハーの足関節システムが広まる前で――ゴードン・ライアン、エディ・カミングスとも練習させてもらいました。彼らに足を極められていましたよ。当時トライスターで教えてもらったことが、今でも僕の基本になっています。

その中でも、やっぱりジョルジュの影響は大きいです。ジョルジュと僕ではファイトスタイルが全く違いますけど、コンセプトは同じで。テイクダウンしたら相手を立たずに削り続ける。あえて下にならない……バックを取りに行ける場面でも、下になってしまうリスクがあるならバックも狙わない。削り続けて、相手の集中力が切れたらRNCを狙うとか。削るという感覚はジョルジュの影響が強いと思います」

――それだけの影響を受けたトライスタージムを、なぜ離れることになったのでしょうか。

「帰国したのは去年の10月で、それまでは3~4年ぐらいジョルジュと一緒に練習させてもらっていて。でもその間の戦績はKO負けか、自分の体重オーバーで……良い結果を残せていないことが、ジョルジュに申し訳なかったんです。

たぶん本当に弱かったら、ジョルジュやヴィトーが練習に呼んでくれることはないと思うんですよ。でも僕は練習した内容を試合で出すことができていない。その理由が分からず、人生の修行をしようと考えたんですよね。レストランで働きながら、ボクシングをやって、メンタル面も改善して。ちょうどその頃に、ボクシングの試合に出るはずで。でもコロナ禍のため、ライセンスを取ることすらできずに。結果、どんどん試合間隔が空くなか、最初にUFCを観せてくれた方から怒られました。カナダまで行って、現地で試合ができなくても日本で試合をするとか、なぜ自分でチャンスを掴もうとしないんだと」

<この項、続く

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o UFC 平良達郎 木下憂朔 西川大和

【UFC】木下憂朔と平良達郎が2月の韓国大会に出場

453: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/11/01(火) 12:55:55.62 ID:g9oovFMY0
2月の韓国大会は日本ファンも集結しそうだな

いまのところ、カード決まってるのはチョンダウンと木下だけかな?

おととい一本勝ち勝利したパクジュンヨンも内定してるらしいが



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MMA MMAPLANET NEXUS29 o RIZIN UFC YouTube チャンネル 寿希也 山本空良 横山武司 西川大和

【NEXUS29】フェザー級王座防衛戦、山本空良─01─「やっぱり試合数が多いですかね(笑)」

【写真】凄いマイクから、真っ直ぐな擦れていない言葉が多く聞かれた(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS29のメインでは、フェザー級王者の山本空良が横山武司を相手にベルトの防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

山本喧一POD会長を父に持つ山本空良は、昨年4月にNEXUSフェザー級王座を獲得。今年5月には寿希也をKOし、王座の初防衛に成功している。RIZINの試合も含め、ここまで1年間で7試合をこなしている山本だが、それだけのハイペースで戦う理由とは。


――今回はZoomインタビューとなりましたが、マイクとヘッドホンが豪華ですね。

「これは会長がYouTubeの動画撮影で使っているものなんです(笑)」

――山本選手ご自身は、YouTubeはおろかSNS全般やっていないですよね。それは何か理由があるのでしょうか。

「恥ずかしいというか、なんか嫌なんですよね」

――現在、日本格闘技界では選手の多くがSNSで自身をアピールしていますし、プロモーターサイドからSNSでのアピールを求められることがあるとも聞きます。もちろん山本選手の年代であれば、SNSを利用している友人も多いでしょうし、YouTuberも人気かと思います。そのような状況下で、山本選手はSNSを活用しようとは考えてないのですか。

「いつかSNSはやろうと思っています。でもYouTubeは分からないですね。何て言うんだろう? 堀口(恭司)選手ぐらい有名になってから、YouTubeチャンネルを始めたほうが良いのかなと。自分はYouTubeに専念したいわけじゃなくて、MMAに専念したいので。だからある程度、格闘技で有名になってから予備でYouTubeを始める――それぐらいならアリじゃないかなと思っています」

――なるほど。

「僕は会長の時代の格闘家が好きで。今見てもあの時代は、息を飲むような試合が多かったと思います。そういう試合をやりたい。エンターテインメントなんですけど、それは面白い、楽しいってことじゃなくて、みんなに格闘技の緊張感が伝わる試合をしたいです」

――格闘技の緊張感を伝えるためには、1試合1試合の濃度も問われるかと思います。その濃度を今の試合ペースで保つことはできているのでしょうか。

「アハハハ! やっぱり試合数が多いですかね(笑)。確かに現代MMAでは考えられない試合数と試合のペースだとは思います。それは頑丈な体を頂いたからこそですね(笑)。大きな怪我もないですし。そう言われると、この試合数だと1試合1試合が軽く見られてしまうこともあるかもしれないです。実際、自分が毎試合マックスの状態で出ることができていないんじゃないかっていう声もあります」

――……。

「そう考えたら試合数を減らしたほうが良いのかもしれないけど、まだ一昨日22歳になったばかりですからね(※取材は10月31日に行われた)。若いうちに、これだけ試合ができるのは良いことだと思っています。

30歳ぐらいになると、1年に2試合ぐらいが限界になるかもしれない。それなら今のうちに経験を積んで、だんだん減らしていったほうが良いのかなと考えています。これだけ試合をやらせてもらっているからこそ、自分も成長できていると思うので。

今は日本でもテレビでMMAを見る機会が増えてきて、そのぶん新しい選手も出てきているじゃないですか。するとチャンスをもらえない選手も増えてくる。そのなかで僕はチャンスを頂くことができているので、それは自分のキャリアにとって大きいです」

――では1試合ごとのパフォーマンスはご自身の中で合格点を出せているのでしょうか。

「1試合ごとのモチベーションは保つことができていると思います。ただ、カイル・アグォン戦(7月2日に判定勝ち)とヴガール・ケラモフ戦(同月31日、判定負け)は、どちらもテイクダウンが強い相手で、どちらも倒されまくりました。

アグォン戦でテイクダウンされた反省をケラモフ戦に生かすことはできていなかったですよね。試合間隔が短いこともあって。そういう面では、『山本空良は自分を酷使しすぎだ』っていう辛口の意見もありました。

でも自分としては、アグォン戦はダメージがなくて。それにカラモフ選手って、自分が対戦したいと言っても、そう簡単に組んでもらえる相手じゃない。だから僕自身は対戦出来て良かったですし、自分の100パーセントを出せていなかったとしても、良い経験になったと思っています」

――その中でも、試合の中で行くべきところと守るべきところの切り替えが、より明確になってきています。以前はいわゆるアグレッシブにKOや一本を狙い続けることが多かったのに対し、今は試合運びの変化――冷静に戦うことができているように見えます。

「試合運びについては、相手のレベルが上がると、まず自分にダメージがあることを見せてはいけない。それは相手も同じですよね。だから去年ぐらいは、自分が相手のダメージを測ることができませんでした。でも今は、セコンドの声がよく聞こえるようになって。セコンドの『行け!』あるいは『今は行くな!』という指示に対して、すぐ体が反応できるようになってきています。

以前は試合の入場時から興奮してしまっていたんですよ(笑)。それが経験を積んだことで、試合中は冷静に戦うことができるようになりました。その冷静さが、試合運びに繋がっているんじゃないかと思います」

――昨年と今年を比べて、練習方法などには変化があったのでしょうか。

「変わったとしたら会長が相手の研究をして、それに基づいた指示をくれるようになったことですね。僕は今まで、試合前に相手の研究をすることがなかったんですよ」

――相手を研究しなくても勝てた、と。

「アハハハ、そんなことは言っていません! たとえば強い選手って、実力の差がある相手には基礎能力だけで勝てるじゃないですか。ウチのジムの方針は、まずその基礎能力を高めようというものなんです」

――それも若い時にしかできない経験ですよね。しかし昨今のMMAでは1つの黒星が以降のキャリアを左右することもあり、選手サイドがマッチメイクに慎重になるケースも無いわけではありません。

「無敗で米国に行ったほうが、ファイトマネーも上がっていくかもしれないです。でも無敗じゃないからって、チャンピオンになれないわけじゃない。負けてもいつか最強になれるなら――UFCのチャンピオンになれるのなら、僕は試合をして経験を積みたいです」

――幼少の頃から練習仲間でありライバルでもあった西川大和選手が……試合は無くなってしまいましたが、そのUFCと契約したと発表された時の心境はいかがでしたか。

「悔しいとか羨ましいとかっていう気持ちは全くなくて、まず嬉しかったです。正直、大和が行けるなら自分もUFCに行けるんじゃないかって思いました(笑)。それは冗談ですけど、最近は日本からUFCと契約する選手も増えてきているので、いつか自分もその流れに乗りたいです」

<この項、続く>

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MMA o ONE UFC UFC280   海外 西川大和

無念! 10.22『UFC 280』西川大和 vs. マゴメド・ムスタファエフが中止/西川の契約上の問題との一部報道も西川は「全て対戦相手の都合です」と否定


 10月22日にアラブ首長国連邦アブダビで開催する『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』で予定されていたマゴメド・ムスタファエフ vs. 西川大和のライト級マッチが中止されるとのこと。一部報道によると、西川が他団体との契約が残っていたため中止になったそうですが、


 しかし西川はSNSで「海外のメディアは理由を捏造しております! 自分は武士道精神ですので絶対嘘はつきません」「今回UFCの試合が無くなった事は全て対戦相手の都合です!」とコメントし、この報道を否定しています。

 UFCと揉めているわけではないのであれば、改めてデビュー戦が組まれると思いますが、それにしても残念です。
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F1 MMA o ONE UFC 修斗 西川大和

UFC280:契約上の問題により、西川大和のUFC参戦が消滅か。

UFC280への緊急参戦が発表された西川大和だが、別のプロモーションとの契約が残っているためにUFCに参戦できず、今週末のUFCの試合は無くなったとのこと。別のプロモーションとは修斗

契約問題ということであれば、UFC参戦自体が消滅という可能性もある。あるいは現在の契約が切れるのを待って試合が組まれることになるのか。詳細の発表が待たれる。

追記:

MMAマスコミのブルーノ・マサミによれば、この情報は正確ではないとのこと。

西川大和がインスタのストーリーで声明を発表。

試合自体は公式サイトからも削除されたため、UFC280で試合を行わないことは確定。