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J-CAGE News Shooto2020#08 キャプテン☆アフリカ ブログ 林RICE陽太 田中有 西川大和

【Shooto2020#08】プロ修斗年内最終興行はTTFCと2部制で。田中有✖☆アフリカ、西川大和は林RICEと

【写真】今度は環太平洋戦が組まれることに(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN & KEISUKE TAKAZAWA

14日(水)、12月20日(日)に大阪市淀川区の大阪メルパルクホールでプロ修斗公式戦、2020年の最終興行=Shooto2020#08が開催され、2試合の発表があった。

同大会は昼の部としてTTF Challenge09が午後1時スタート、夕方の部として修斗が午後4時から開始される2部制興行だ。


そんな大阪大会でまず組まれたカードは田中有✖キャプテン☆アフリカのライト級環太平洋王座決定戦、そして73キロ契約の2回戦=林RICE陽太✖西川大和の2試合だ。

アフリカはパンデミック後初めて有観客で行われた7月の大阪大会で、世界ライト級王座決定戦で川名雄生に敗れた。その再起戦が再び環太平洋のベルトが掛った一戦となる。対する田中はMMA戦績5勝2敗、修斗では5勝1敗で4試合がKO勝ちだ。

勝っても負けもバチバチファイトと展開する田中に対し、打撃の成長を確かめたいグラップラーのアフリカがどのような戦い方で挑むのかが鍵となりそうだ。

そして2020年のブレークスルーファイター=西川大和が18歳になって初めての試合を林と戦う。4月のRoad to ONEでムエタイで出場したのをきっかけに5月、9月と修斗で木下タケアキ、椿飛鳥を連破した西川が修斗3戦目で現在3連勝中、負傷TKOを含む3試合連続フィニッシュと上り調子にある林と戦う。

北海道在住、ハングリーな姿勢で巡ってきた機会に食らいついてきた西川だが、気になるのはこの試合の73キロという体重だ。現状、修斗ではコロナ禍の特別対策としてドライアウトを禁じ、当日計量を採用することで従来より1階級上の階級で試合を組んでいる。

よって西川はフェザー級でありながら、ライト級というクラスで同じくフェザー級の選手と戦ってきた。しかし、林は元はライト級で現状はウェルター級で試合をしている1階級上の選手だ。よって73キロというキャッチウェイトは、体格差が生じるのかどうか。ここは気になるところだ。

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DWTNCS S02 #06 J-CAGE Report ブログ 椿飛鳥 西川大和

【Shooto2020#06】西川大和がスラムを許した直後に三角絞めで椿から一本勝ち

【写真】叩きつけられても即、三角へ(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ライト級/5分2R>
西川大和(日本)
Def.1R3分23秒by三角絞め
椿飛鳥(日本)

右ミドルから組んで小外掛けでテイクダウンを決めた西川が、ハーフで抑える。右を差して立ち上がった椿が抱えて逆にテイクダウンし、スクランブルでバックに回る。もう1度前方に崩し、立ち上がったとこで倒すという繰り返しで椿が削っていく。胸を合わせた西川だが、椿が執拗にシングルでテイクダウンを狙う。

ダブルに切り替え大きく抱えあげてスラムした椿だが、同時に大和が三角絞めをセットアップしタップを奪った。


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J-CAGE News Shooto2020#06 ブログ マックス・ザ・ボディ 大尊伸光 工藤諒司 椿飛鳥 西川大和 野瀬翔平

【Shooto2020#06】渋谷大会で大尊✖マックス・ザ・ボディ、そして工藤諒司✖野瀬翔平!! 椿✖西川も

【写真】この一戦は楽しみ──である一方で、危険かもしれない(C) MMAPLANET

26日(火)、Sustainより19日(土)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-EASTで開催するShooto 2020#06の追加カードが発表された。

既報の通り環太平洋フェザー級選手権試合=王者・仲山貴志✖SASUKE、フライ級の猿丸ジュンジ✖飯野タテオ、フェザー級の藤井伸樹✖後藤丈治が組まれている、この昼夜大会。本日明らかとなったのは3回戦が1試合、2回戦が5試合の計6試合だ。


まず3回戦はウェルター級(※本来はライト級──新型コロナウィルス感染予防のために当日計量&水抜き減量禁止、1階級上のクラスで戦うというフォーマットを他の試合と同様に用いている)で、大尊伸光が2年振りの修斗出場となり、マックス・ザ・ボディと対戦する。

大尊は2018年大晦日のRIZIN、トフィック・ムサエフ戦以来の実戦復帰となり、マックス・ザ・ボディは6月のTTFC08で村岡倫行をパウンドアウトしたばかり。プロ修斗初陣ながら、過去にマックス・ザ・ボディはGladiatorでプロシューターのウエタ・ユウから勝利を収めており、キャリア再浮上を願う大尊とともに、一戦の結果と内容如何で勝者はライト級の台風の目となる可能性もある。

この他、2回戦ながら修斗からONEウォリアーシリーズに転じた工藤諒司が、ライト級で野瀬翔平と戦うというカードも組まれた。現状、海外渡航がままならない状況でウォリアーシリーズのイベント再開の目途が立っておらず、4月にはRoad to ONEで椿飛鳥に圧勝している工藤。9月のRoad to ONE03出場という声も聞かれたが、ここで1年半ぶりのプロ修斗参戦となった。対する野瀬は中止となった3月大会で小林孝秀戦がキャンセルされ、半年遅れで試合出場機会を得たことになる。

柔道王国・九州のエリート柔道家だった野瀬は、高校の時に首の骨を折る大事故から復活を遂げMMAの道を歩んできた。2017年アマ修斗で全日本を制覇し、闘裸男を中心にキャリアアップに努め、現在は5勝1分と順調に成長している。そんななかで、MMAファイターとしての評価では1歩ばかりか、2歩、3歩と先をいく工藤の対戦。工藤としては、勢いのある若い選手に対して星を落とせない試合であり、野瀬は一発大物食いで2ステップ、3ステップとジャンプアップの機会としたい。

一点気になるのは──この一戦も計量無しで通常階級より1階級思いライト級で組まれているが、野瀬はもともと減量なしでフェザー級で戦ってきた選手で、水抜き減量を行えば修斗ではバンタム級で戦うことができる。ONE階級でいえば昨年9月のRoad to ONEでもフェザー級で試合をしている。コロナ禍の間に野瀬のフィジカルが大いに強化されていない限り、工藤という実力者を前にして実質1階級の体の違うは、勝負の行方を占ううえで大きなファクターとなる可能性は高い。

さらに4月のRoad to ONEで工藤に爆殺された椿が、プロ修斗初陣で西川大和と戦うというマッチアップも見られる。西川は椿と同じく、4月のRoad to ONEのムエタイマッチに出場、緑川創に敗れるも立ち技だけでも強さと頑張りを見せ評価を挙げた。

結果5月のプロ修斗無観客大会で木下タケアキとの試合機会を掴むと、この試合では一転テイクダウンを駆使して破り、今回の椿戦を迎えることなった。勢いでは西川だが、工藤戦の敗北を生かすためにも、椿は意地を見せないといけない顔合わせといえる。

この他、フライ級で大 陽✖関口祐冬、女子51キロ契約で中村未来✖永尾音波、そしてウェルター級ではヨシ・イノウエ✖飯田健夫というカードが決まっているダブルヘッダー、その他のカードの発表と、第1部と第2部の割り振りも気になるところだ。

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Other MMA Result SASUKE Shooto2020#03 ブログ 世羅智茂 倉本一真 岡田遼 岩本健汰 杉本恵 清水清隆 石井逸人 西川大和 黒部三奈

【Shooto2020#03 】試合結果 暫定世界バンタム級チャンピオン岡田遼──ケージの中央で愛を叫ぶ

【写真】これぞ5RのMMAという戦いをし、2RKO勝ちで環太平洋に続き、暫定ながら世界バンタム級のベルトを巻いた岡田遼──チョット悪い目つき(C)MMAPLANET

5月31日(日)、Shooto2020#03が会場非公開で開催された。

メインで5教科7科目をマスターしたMMAファイター=岡田遼が、一芸に秀でいた倉本一真からKO勝ちし世界暫定バンタム級王座を獲得し、修斗への愛をケージ内で叫んだ。

注目のAOKI PRJECT=グラップリングマッチ=岩本健汰✖世羅智茂は時間切れのドローに。修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝は黒部三奈と杉本恵が勝ち上がり、決勝で対戦することなった。

Shooto2020#03
<修斗暫定世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
○岡田遼(日本)2R3分02秒
KO
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×倉本一真(日本)
<ライト級/5分3R>
○SASUKE(日本)3R
判定
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×西浦ウィッキー聡生(日本)
<グラップリング72キロ契約/10分1R>
△世羅智茂(日本)Draw
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△岩本健汰(日本)
<バンタム級/5分3R>
○清水清隆(日本)2R4分34秒
KO
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×小堀貴広(日本)
<修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝/5分3R>
○黒部三奈(日本)3R1分54秒
TKO
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×大島沙緒里(日本)
<修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝>
○杉本恵(日本2R3分32秒
RNC
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×中村未来(日本)
<フェザー級/5分3R>
○石井逸人(日本)3R
判定
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×齋藤翼(日本)
<ライト級/5分2R>
○西川大和(日本)2R
判定
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×木下タケアキ(日本)


             

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J-CAGE Report Shooto2020#03 ブログ 木下タケアキ 西川大和

【Shooto2020#03】17歳・西川、荒削りながらも木下にフルマークの判定勝利

<ライト級/5分2R>
西川大和(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18
木下タケアキ(日本)

サウスポーの木下に対し、西川がプレッシャーをかけてタックルに入る。木下は金網に身体を預けて半身になってスタンドをキープする。西川は金網から中央に引き出すにように足をかけてテイクダウンし、サイドからマウントポジションを奪う。ブリッジする木下を抑え込む西川は、木下の動きに合わせてバックへ。やや頭側に乗りすぎていた西川だが腕十字へ移行する。木下は西川の身体を持ち上げて腕を抜いて強引に立ち上がる。

試合がスタンドに戻ると西川が左のアウトロー、ジャブと右ミドルで前進。木下は大きく踏み込んで左フック→右フックを返す。西川はパンチのフェイントからシングルレッグに入って、木下を金網まで押し込む。西川は足を振ってテイクダウンを狙いつつ、スタンドで木下の後ろに回り込む。西川がテイクダウンを仕掛け、最後は木下がトップポジションになってラウンド終了となった。

2R、西川は前足のローから前に出る。西川が木下のパンチに合わせて組み付き、木下のヒザ蹴りがローブローとなり、試合が一時中断となる。再開後、西川のローに木下が左ストレートを狙う。西川は距離をつぶしてダブルレッグからテイクダウン、トップポジションを奪う。西川は木下に金網に押し込んで寝かせようとするが、距離をとって殴ろうとして立ち上がれてしまう。

試合がスタンドに戻ると西川すぐに距離をつぶして首相撲からヒザ蹴りとヒジ打ち。再びダブルレッグからテイクダウンを奪い、中腰から殴ろうとするが、距離ができてしまい、木下が腰をあげて立ち上がる。西川はしつこく組み付いて木下にしりもちをつかせる。残り1分30秒、何とか立ち上がった木下だったが距離をとれず、西川にテイクダウンを許してしまう。ここから木下が立ち上がり、西川はフロントチョークを狙う。これを外された西川だが、果敢にパンチで打ち合ってダブルレッグへ。木下にしりもちをつかせ、立ち際にパンチをまとめたところで試合終了となった。

判定はジャッジ3名とも20-18で西川。17歳・荒削りな部分も多い西川だがフルマークの判定勝利を収めた。

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J-CAGE News SASUKE Shooto2020#03 ブログ 倉本一真 岡田遼 木下毅顕 石井逸人 西川大和 西浦ウィッキー聡生 黒部三奈 齋藤翼

【Shooto2020#03】5月31日無観客大会の追加カード発表。2回戦で注目の木下タケアキ✖西川大和が実現

Nishikawa vs Kinoshita【写真】2回戦ながら注目度の高い一戦となる西川✖木下(C)MMAPLANET

8日(金)、サステインより31日(日)に会場非公開でABEMAテレビマッチとして開催されるProfessional Shooto2020 Vol,3 Supported by ONE Championshipの追加対戦カードが発表された。

暫定世界バンタム級王座決定戦=岡田遼✖倉本真一に続き明らかとなったのは、3回戦でライト級=SASUKE✖西浦ウィッキー聡、フェザー級で石井逸人✖齋藤翼、修斗女子初代スーパーアトム級王座決定トーナメント準決勝=黒部三奈✖大島沙緒里&杉本恵✖中村未来、そして2回戦のライト級戦=木下タケアキ✖西川大和の5試合だ。


コロナウイルス感染防止を徹底し行われる今大会は出場選手の免疫力の低下を防ぐために、水抜き減量による体重調整を極力排除することが伝えられていた同大会だが、男子の3試合は通常階級より1階級上で組まれている。なお、女子トーナメントに関しては体重に関しては特にリリースでは触れられていない。

西浦は元々4月17日に開催されたRoad to ONE02で論田愛空隆と対戦予定も、同大会にスライドされ論田の負傷欠場でSASUKEの対戦とあいなった。さらにはバンタム級インフィニティ・リーグで、キャリアの再構築に踏み切った石井は、引き分けを挟んで7連勝後に藤井伸樹に敗れた齋藤とマッチアップに。譲れない、気持ちの強さのぶつかり合いとなろう。

そんな3回戦に負けじと注目されるのが、ライト級の2回戦=木下✖西川の対戦だ。KWF極真会館・武心塾出身の木下は2015年KWU(極真世界連合)世界大会え80キロ級で準優勝の実績を持ち、左上段回り蹴りの使い手として知られていた。プロデビュー前にK-MMA界の未来=ユン・チャンミンを格闘代理戦争のワンマッチにおいて左ハイでKOし、MMAでもその威力をまざまざと見せつけていた。

しかし修斗デビュー後はキャリアで大きく上回る久保村ヨシTERUに反則負け、再戦でも58秒でKO負けするなど苦い水を味わった。その後は31秒、84秒と秒殺KOでらしさを見せつけている。そんな木下に対するは、北のMMAを背負って立つ17歳=西川大和だ。

父に格闘技指導を受け、PFCでアマチュアからキャリアを積み、韓国のTOP FCや国内でもNEXUSとステップアップを図るや、立ち技でもシュートボクシングで元王者の坂本優起に勝ち、4月17日のRoad to ONE02では緑川創に判定負けを喫したものの、その健闘ぶりで一気に注目度を高めた。日本MMA界の老舗、修斗デビューへの踏み絵となる試合で、周囲の評価を絶対的とした。

一撃の香りを残す木下と、日本にも出てきたガチャガチャMMA世代の西川が、どのようなMMAを繰り広げるのか──非常に興味深い最大10分間の戦いだ。

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Interview Road to ONE02 Special ブログ 西川大和 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:4月─その弐─緑川創✖西川大和「花が開く要素のある試合を」

Nishikawa vs Midorikawa【写真】 17歳のMMAファイターが、新日本キックとWKBA世界王者に臆することなく向かっていった(C) MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年4月──格闘技が、この惑星から消えかけた1カ月──の一番、第二弾は17日に行われたRoad to ONE02からムエタイ72.5キロ契約戦=緑川創✖西川大和の一戦を語らおう。


──2020年4月度、世界中から格闘技が消えた1カ月。青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「緑川創✖西川大和のムエタイの試合ですね。西川選手もレコードが汚いんですよ。彼も負けたり、ドローが多くて。でも17歳でしょ? ああいう風にプロモーションが彼を登用するのは危ないな、とも感じました。良い選手だけに」

──北のMMA=PFCで頑張って、韓国のTOP FCでも戦っています。

「勿体ないですよ。そして怖い。ああいう試合を受けていると、壊れてしまいます。今回のようにMMAで将来有望な若い選手とキックのトップランカーとやらせてしまうのは、怖かったです。緑川選手有りきだし。僕らからすると西川選手自身、キャリアを大切にしてほしいですね」

──ここで難しい試合を受けて、次の機会を得る。そういう選択が地方選手にはあるのでしょうね。

「日本のMMAは地方に対して、首都圏が強気でいける歴史がありました。地方の選手に対して、チャンスがないから『いつ、誰とでもやれよ』っていうのは……ちょっと業界の悪しき習慣ではありますよね。

だからこそ地方の選手は機会があれば、跳びついてしまう。まぁ日本のMMA業界が地方の選手まで大切にしてあげられる状況にないです。西川選手は17歳で素質があって、あれだけ頑張っている。それなのに首都圏のロジックで登用される。それが現実ですね」

──指導者の方も、チャンスが巡ってきたら掴ませてあげたいですし。

「ハイ。その通りです。それが日本の現状です」

──格闘技は特に地方都市と首都圏の差が大きいですね。プロ野球やJリーグのチームがある都市でも、格闘技の大会は数百人規模になります。大阪や名古屋、札幌、福岡なら1万人越えのイベントはK-1やPRIDE時代はあった。ただし、地上波がない大会は人口200万人都市圏でも一気に数百人規模になる。そういう意味でもRIZINの地方都市大会は価値があるかと。

「RIZINってなんだかんだ言っても大切なんです。TVは人口の多いボリューム・ゾーンが強い。そこと格闘技の東京中心は似ているかと。格闘技界は東京にだけ集中しているので。と同時に地方都市でもABEMAとか新しいメディアも浸透してきていると思います。

地上波とネットTVがあるように、格闘技界もね──新しいやり方というか……西川選手にしても東京にパイプを創って、試合前にキャンプみたいにできる状況とか持てたらなって感じますよ」

──そういうことになるのですね。

「それでも西川選手はKO負けもしなかったし、認められる試合ができた。だからこそ次は、こうでない試合が組まれて欲しいです。彼が切磋琢磨できる試合。少しでも花が開く要素のある試合に、ですね」

──そういう意味では時間の制約もあったRoad to ONEで見られた課題ですね。力の差があったマッチメイクは。

大会終了後、青木は西川を直接労っていた

大会終了後、青木は西川を直接労っていた

「これ言うとアレですけど、言うたらプロモーター側に強いプロレスみたいな大会になる。

それは格闘技としてはフェアじゃない。でも今回は特に時間もなかったし、それは仕方がなかったです」

──コロナの時代の格闘技大会として、それがニューノーマルになるのかもしれないですね。

「金策の部分も含めて、色々と皆が模索し始めた感じはします。ネットTVの需要が高まっている。ただし、企業は金を貯めておきたい。そこで広告とかどうなるのか。それが格闘技界、そして地方の選手の需要にも関係してくるでしょうね」

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J-CAGE ONE Report Road to ONE02 ブログ 緑川創 西川大和

【Road to ONE02】緑川がキャリアの差を見せて判定勝ち、西川の健闘も光る

<ムエタイ72.5キロ契約/3分3R>
緑川創(日本)
Def.3-0
西川大和(日本)

構えをスイッチしながらローと前蹴りを見せる西川。緑川はオーソドックスに構える西川に右ロー、右フックを当てる。西川が前に出ると、緑川はショートの左フックを当てる。西川のローに右ストレートを合わせる緑川。蹴りのフェイントを入れつつ、右フック・右ヒジと手数を増やして前に出る。

2R、西川は距離を取りながら前蹴りとローを飛ばす。緑川は構わずプレッシャーをかけて前に出て、右ストレートと右ローを当てる。右ローを軸に左フックや右ボディストレートとパンチを散らしていく緑川。西川を金網まで下がらせると右ヒジを叩き込む。終盤、緑川は右ローと右ヒジで猛攻し、バックスピンキックも繰り出した。

3R、西川はバックスピンキックを繰り出すも当たらない。緑川は構わずプレッシャーをかけて右ローを効かせ、距離が詰まると右ヒジを振るう。下がる西川を追いかけて、緑川は右ボディと右ヒジ。西川も必死に距離を取ってバックブローやパンチを返す。判定は3-0で緑川の勝利となったものの、立ち技にチャレンジした西川の健闘も光る一戦だった。