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【RTU2022 ASIA Ep05】UFCへの道、松嶋こよみ─02─「1回、1回の練習の大切さを思い出させてくれた」

【写真】いうと、極めつけのMMAバカだ(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――フェザー級準決勝でイー・チャアと戦う松嶋こよみインタビュー後編。

武術を落とし込むが、武術に依存しない。松嶋のMMAにおいて欠かせない武術空手だが、彼のMMAは他の多くの練習の成果として形成されている。その一つの要素がレスリングだ。「気持ち良く打撃で戦いたいから、レスリングを学ぼう」と小学生の時に思ったナチュラル・ボーン・MMAファイターが、Road to UFC準決勝を前にMMAへの想いを語った。

<松嶋こよみインタビューPart.01はコチラから>、


──実は一昨日、岩﨑さんと平本蓮選手の稽古の模様を取材させていただいたのですが、テイクダウンがある人に対しての方が、MMAにおいては武術空手の指導はしやすいのではないかと感じた次第です。近い距離になった時に自分から組める選手の打撃、それがMMAの打撃ではないのかと。

「まぁ先生からすると、レスリングができない打撃だけの選手に打撃を指導することは、それだけ強い想いがあるはずです。これをいうと怒られてしまうかもしれないけど、きっとその裏では怖いことだと思っているはずです。

ただ僕がレスリングをやろうと思ったのは、気持ち良く打撃を使うにはレスリングをやった方が良いなと子供の頃に感じたからなんです」

──それを小学生の時に!! さすがナチュラル・ボーン・MMAファイターです(笑)。

「家族と話し合って決めて(笑)」

──松嶋選手のご両親は星一徹が2人いるような感じですね(笑)。

「アハハハハハ。そうやって始めたレスリングが、MMAに生きている。レスリングがあるからやれることはたくさんあるし、ちょっと失敗してもリカバリーできるのもレスリングのおかげです」

──打撃ではあれだけ間を重視し、先が取れているかどうか見極めている岩﨑さんが『組んでテイクダウンしろ!!』とレスリングの攻防になると、まるで違う叫び声を挙げていました。

「アハハハハ。打撃ではありえないことですよね。結局、MMAは勝つことが全てだから、北岡さんとセコンドに就いて、その勝つためという部分で2人が通じ合ってくれていました。先生も言っていますが、武術に依存して戦うとダメなんです。

武術は僕のMMAのアクセントです。それが全てじゃないし、僕がやってきたことは武術でできたわけじゃない。ただ武術は僕のなかにある。だから『空手をやれば強くなる』なんて言わないですけど、色々な練習のなかの一つであり、それを僕は生かして戦えていると思っています」

──平本選手が剛毅會空手に傾倒することをどのように思っていますか。

「先生も彼の打撃を見て、親近感がわいたと言ってはったんですけど……」

──なぜ関西弁に(笑)。

「ハハハハハ。僕にとっても良いことだと思っています。僕にだけ指導しているよりも、幅が広がる。先生が平本君を教えることで、僕に新しいエッセンスが入って来ることが絶対にあるだろうし」

──松嶋選手が武術をアクセントにできるのも、普段から稽古をしているからです。武術とか空手という言葉にマジックを求める人が多いなかで、平本選手がじっくりと取り組んでいるのは正直驚きでした。

「そうなんですよね。ミットだけお願いして──とか。『そんなもんで、何ができんねん』って」

──いやぁ、高校3年間の丹後地方で過ごした松嶋選手の関西弁が出まくりですね(笑)。

「平本選手がそうやって稽古をしているのは、僕と繋がる部分があります。僕だって……普通じゃやらないでしょって思われることをやってきたので。彼もそこに何かを見出せる目を持っているのではないでしょうか」

──その部分で以前は他の練習仲間の前でサンチンをやるのとか、少し恥ずかしそうにしていましたが、今日などもシャドーの合間に站椿のような動きや呼吸を普通にやっていましたね。

「勝手に出ちゃうんですよね。僕しかやらないから、良いかなって(笑)。もし『面白そう』と思ってくれれば、思ってくれれば良いし。僕自身、これの成果が出ているとまで言えないですけど結構落とし込めているので。僕を見て、誰かが真似をするという感じはしていないですけど……澤田(千優)だったり、(中村)倫也だったり、イズムの若い子も先生と稽古するより、僕がかみ砕いて伝えた方が入り込みやすい気はします。

僕は僕で、人に伝えることで自分の中に落とし込めている。そういうことはやれているのかと。そのおかげで僕は武術を落とし込めていると思います」

──Road to UFC準決勝に出場する日本人選手に共通して尋ねているのですが、コンテンダーシリーズから木下憂朔選手がUFCと契約を果たし、RTU準決勝の前日には西川大和選手がUFC280でUFCデビュー戦を戦う。この両者が一足先を進んだことに関して、どのように思っていますか。

「おめでとうございますと素直に言えます。木下選手はほとんど勝っているといってもおかしくない反則負けはあったけど、実質7連勝で。デビュー直後から強い選手が出てきたと思っていました。これからUFCで戦っていくことになって、しんどいこともあるだろうけど凄く頑張って欲しいです」

──羨ましいと思ったりは?

「全くないです(笑)。僕は自分のこれまでのキャリアを悲観しているわけじゃないんで。僕には僕の道があり、そこを進むだけで。だからそういう気持ちは全くなくて、ただ本当に頑張って欲しいと思っています。あと西川君ですよね、チャンピオンで連勝もしているので選ばれて当然かなぁぐらいです。

アッチ出たい、こっち出たいということは記事とかで読んでいたので『ああ、そうなの?』というのはありますが、それでUFCに出られるのだから持っているんだと思います。僕が彼の立場だったら、話が来た時に『お願いします』の一言です。あと2週間で試合だと言われても出たいと伝えます。だから西川選手も、ただただ頑張って欲しいと思います。

僕は僕でトーナメントで優勝して、トーナメント優勝者としてUFCと契約する。だから、このトーナメントに優勝すること以外のことに関して、何も思わないです。2人には頑張ってくださいと記事を通して伝えてください」

──ところでONEを離れ、将来が不透明だった時の練習と、目標が定まった今の練習は何か精神的に違いがあるのでしょうか。

「あの頃と比べると精神的に楽といえば、楽です。ただし、しんどいことはやるのに変わりはないので。今は目標のために頑張れているという充実感があります。本当に自分のためにしんどいことができている。先が見えているからこそ、1度1度の練習を大切にしようと思えます。先が見えていなかった時より、追い込めています。だから、この状況を終らせないためにもしっかりと次の試合は勝たないといけないです。

と同時にに練習に関していえば、あの頃はあの頃で試合に向けてではない強くなるための練習が出来ていたという部分はあります。空手の型や基本の稽古もロータスに行った後にできていたし。あの頃はあの頃で楽しかったなという気持ちで今はいます。

試合のためでない練習って楽しいんですよね。僕は練習をして技術が身につくと、何よりも嬉しい。対して試合のための練習はしんどくて、辛いです。でも目標があって、ついてくる結果が見えている状況は自分を奮い立たせるエネルギーになります。そういう気持ちがあれば、練習の精度も高まります。試合に向けての練習は1回、1回の練習の大切さを思い出させてくれました」

──そんななか昨日はT-GRIPで大塚隆史選手指導のMMAレスリング・クラスに出ていたのですが、その大塚選手が今日は横浜までやってきて松嶋選手とスパーリングを3本して帰っていきました。ここまで来て、思い切り腹を蹴られて悶絶し、それでも松嶋選手をテイクダウンする。素直になんて献身的な人なのかと。

「去年、大塚さんの試合前にずっと一緒に練習して、セコンドもしていました。そうしたら大塚さんが『今度はこよみのために俺がやるよ』と言ってくれて。本当に申し訳ないというか(苦笑)、申し訳ないぐらいやってくれるんです。

40分間のイズム滞在で5分のスパーを3本付き合ってくれて。終わると、サッと東京に戻る。スミマセンって言いたいです。大塚さんの『愛』的なモノや、勝って欲しいという気持ちも伝わってきます。北岡さん、岩﨑先生、大塚さんとチームとしてやっていけています。

火曜日のT-GRIPでのレスリング練習は、やっぱり大学とかに練習に行くとレスリングのためのレスリングになってしまうところが、あそこではMMAのためのレスリングができるので本当に役立っています。あそこの練習って、実はしんどくてやらないところなので。あの練習は皆、絶対に出た方が良いです。

あそこにいる人達、ちゃんとしんどいことをやりに来ているんですよね。皆、毎週来ています(笑)。だから僕が伝えられることは伝えますし、逆に中原(由貴)君なんかにも聞きたいことを尋ねています。良い練習ができています。所属は違えどチーム、皆で上げられるような練習です」

──やはり松嶋こよみはMMAバカです。どれだけMMAが好きなのかということが伝わってきました。最後に次の試合に賭ける気持ち、意気込みをお願いします。

「ホントにコレに対する想いは人一倍だと思っています。自分が今デキる練習を死ぬ気でやって、コレにちゃんと挑めるように準備してきたので。試合と練習は違いますが、その部分を出していきます。ちゃんと出します」

■視聴方法(予定)
10月23日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時00分~ABEMA格闘Ch

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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【RTU ASIA 2022 Ep05】「UFCは自分らなんて、いてもいなくても変わりない。だから……」風間敏臣─02─

【写真】根底にあるのは、此畜生だろう(C)MMAPLANET

10月23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――バンタム級準決勝でキム・ミンウと戦う風間敏臣がインタビュー後編。

世界的に見れば優勝候補のキム・ミンウとの対戦を前に、スパーでも殺気溢れる極めを見せていた風間は、「この試合で契約を取りに行く」という驚きの発言をした。

<風間敏臣インタビューPart.01はコチラから>


──打撃勝負ではない。如何に組むか。キム・ミンウの攻撃は何を気をつけたいですか。

「う~ん、一番は……いや、その答えは無しでお願いします(笑)」

──了解しました(笑)。ところでキム・ミンウの特徴としては、やはり大きさと言うこともあるかと思います。減量は相当に厳しいのか、計量の時は相当に水抜きをしていそうでした。

「シンガポールでは見ていないんですよね。でもタッパがありますからね。試合がなかったのに、リミットまで落としていたんですね。まぁフィジカルは間違いなく強いでしょうね。本当に正面の受けは自分が経験したことがないような強さだと思います。ただ入り方は正面だけではないですからね」

──今、シンガポールという言葉が聞かれましたが、次はアブダビです。フライト時間はずっと長いです。

「そうですね、12時間近く……。だいぶ長いですからね。到着した時のむくみとか怖いです。でも時差はそれほど気にしていないです。試合までまるまる5日間ぐらいあるので」

──1回戦と準決勝で気持ちの違いはありますか。

「う~ん、あまりないですね」

──ここで勝てば、もう一つだという昂りは?

「ないです。自分、このキム・ミンウ戦で契約を取るつもりでいるので。優勝とかでなくても、優勝候補と言われているキム・ミンウと戦うなら勝って契約を取っちゃいたいと思います」

──そこまで口にするのであれば、一本勝ち以外考えていないかと。

「ハイ。もちろんです。1Rから狙っていきます。それでも自分が削られることなく戦います。15分の間に極める。もう1Rからどんどん極めていくので、そこを見て欲しいです」

──その決意があるからこそ、スパーリングで極めに行くときに殺気が感じられたのですね。

「アハハハ。そんなことないと思いますよ。でも、試合も同じで、ああやってずっと狙っていきます」

────Road to UFC準決勝に出場する日本人選手に共通して尋ねようと思っているのですが、コンテンダーシリーズから木下憂朔選手がUFCと契約を果たし、RTU準決勝の前日には西川大和選手がUFC280でUFCデビュー戦を戦う。この両者が一足先を進んだことに関して、どのように思っていますか。

「何にもないです。申し訳ないけど。興味がないとかではなくて。木下選手はああいう相手に勝って契約だから凄いなと思います。ただし、自分の気持ちが動くことはないです。だいたい僕はこのトーナメントに出る直前の試合で、負けていますからね(笑)。自分には1試合で勝ち取れるような価値はないです。

西川選手に関しても本当に何も思わないんです。人に興味がないわけじゃないけど、それで感情が動くことって本当にないんです。それはそれで別モノで、意識することじゃない。普段から人がやることで、感情が動かないです」

──自分は50代半ばになっても、今日のように雨が降りやがってとか文句が言いたくなります。自分がコントロールできないことなのに。

「アハハハ。それはしょうがないんじゃないですか。人間だから。自分の感情が動かないのは、格闘技に対してなので。それに順番としては遅くなったけど、このトーナメントは優勝すれば契約できることが決まっています。

だから──ただ優勝すれば良いだけなので。全く契約の話がないのなら他の選手が契約したことが気になるのかもしれないですけど、この先に契約が見えている場所に今いるので。優勝すれば確実なんですけど、自分は優勝するまで待てない。アハハハハハハ。次で取りたいです」

──それでも決勝戦があるトーナメントなので、決勝戦で戦いたいのはどちらの選手ですか。

「う~ん、戦いたいのはやっぱり中村倫也かなっていうのはあるッスね。純粋に日本で知名度が高い。だから、どうせなら中村倫也とやりたい。ただし、どっちが上がって来るかは分からないです」

──正直、前評判だと中村倫也選手一色でしょうが、風間選手は野瀬選手という線もあると。

「ハイ、僕は彼はそれぐらい強いと思っています。強いですよ。全然、上がって来ることはあります。いずれにしても、決勝は自分が勝って日本人対決にしたいです。しないといけないですね。

そのためにキム・ミンウと当てられたと思っているので。それで良いと思っている、それぐらいの気持ちでいます」

毎日を全力で過ごしてきた

──ただ、それにしてもなぜシャッフルしたのでしょうね……。

「あれ、ちょっと謎ですよね(笑)。バンタム級だけ、こうなって。理由の説明もないし。でもUFCからしたら、自分らなんていてもいなくても変わりないですからね。代わりなんていくらでもいる。向うからすれば『こいつらの試合なんて、どうなっても構わない』ぐらいでいるんじゃないですか。

だから、のし上がってやりますよ」

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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【RTU ASIA 2022 Ep06】準決勝=野瀬翔平戦へ。中村倫也─02─「自分のMMAを創るのは、自分です」

【写真】出場選手たちは月曜日に日本を発つ、いよいよファイトウィークだ(C)MMAPLANET

10月23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode06で、野瀬翔平と対戦する中村倫也インタビュー後編。

自らの将来を左右する一戦を前に伝わってくるのは楽しさであり、UFCという最高峰で戦うことで日本のMMAを盛り上げたいという中村の想いだった。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


──野瀬選手のバックボーンとそれでもMMAを戦いたいという想いが、彼をMMAファイターとして強くさせているでしょうか。

「間違いなく、その想いが野瀬選手を支えているはずです。強いと思います、人間的に」

──MMAへの強い想いを持つ者対決になるわけです。

「そこでは負けないです。もちろん負けないです。負けないと思っています。野瀬選手だって負けないと思っているでしょう。それが最後どうなるのか、天運にお任せするところまで、しっかりと創っていけたら良いと思います」

──疲れのピークにあることを踏まえて、仕上がり具合は?

「バッチリですね。あらゆることを想定して練習しているので、このまま創っていけばまちがいないです」

──津田(勝憲)さんとも練習をしているそうですね。

「ハイ。僕が体の使い方が好きなトレーナーさんがいて、そこに上手く打撃を組み合わせている津田さんのミットが凄く好きなんです。津田さんも僕のことを心配してくれて、困っているなら見るよと言ってくださったことが本当に嬉しくてお願いした形です。だから打撃をメインに見てもらっています」

──ではヘッドコーチのように結合するのは中村選手自身で?

「そうですね。自分のMMAを創るのは、自分です」

──その後、アーセン選手とは?

「まだKRAZY BEEが工事中なのですが、マット回りは使えるようになっているので練習させてらもってスパーもやっています」

──Road to UFCが行われてる最中ですが、コンテンダーシリーズから木下憂朔選手がUFCと契約を果たし、RTU準決勝の前日には西川大和選手がUFC280でUFCデビュー戦を戦います。この両者が一足先を進んだことに関して、どのように思っていますか。

「木下選手の契約は若くて活きの良い戦いができる日本人が出てきて、一緒に戦っていく仲間が増えたので嬉しいです。もちろん、僕も契約を勝ち取らないといけないのですが」

──こっちは3試合なのに、あっちは1試合で契約なのかという気持ちは?

「アハハハハ、ないです。全くないです。日本全体を上げたいので」

──同じ階級の選手だとすれば?

「UFCと契約できたことには何も思ないと思います。逆に一緒に頑張ってタイトルを賭けて日本人対決ができるようにって願うぐらいで。だからバンタム級だとUFCも安藤(達也)選手が契約して欲しいし、同じサウスポーのレスラーが上がりの僕と安藤選手が、UFCのバンタム級の選手を皆、なぎ倒していきたいと思っていました。日本に注目して欲しいので。

西川選手は……本当に心臓が強いファイターなので、楽しみです。一ファンとして楽しみです。どういうスタイルで戦うのか。どういう風にアジャストしていくのか、試合を視るのが楽しみです。でも、今回は自分の試合の前日だから……見られないのが残念です。

まぁ冗談で『なんで、俺らは3試合もやらなきゃいけないんですか!!』とかは言っていますけど(笑)。本心ではそんなことは全くないです。チャンスがあれば行くに決まっています」

──ハイ。そして止めることはできないです。

「そういう選手ですからね、西川君も。凄く楽しみにしています」

──ではその翌日に戦う──日本人対決ですが、意気込みのほどをお願いします。

「本当に状況が変わって、自分の責任で全ての生活をしていくなかで試合が楽しみでしょうがないです。とにかく、楽しみです。ホント、そこにつきますね。楽しいからやっているし。技術や体力的な部分に、この気持ちを融合させたモノがどういうモノなのか。それを野瀬選手にぶつけたいです。

次に勝つことで決勝という大きな舞台に繋がるので、しっかりと勝ちたいという想いもあります。本当に色々な想いがあります。人生が本当に懸かっているし。この一戦で勝つと負けるとでは大きく変わって来る。

ただ勝てば良くて、負けると悪いモノになるとは思っていないです。思っていないなかで、勝った先の景色を見たいので。そこに向けて、試合まで頑張ります」

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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【RIZIN LANDMARK04】元谷友貴と対戦、“投神”倉本一真「僕はまだまだ伸び盛りで、成長し続けている」

【写真】 相手を軽視することは絶対にない。と同時に自分への信頼も揺るぐことはない(C)MMAPLANET

11月6日(日)に名古屋市中区のドルフィンズアリーナで開催される「RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA」で、倉本一真が元谷友貴と対戦する。

今年の2月にRIZIN TRIGGER02の加藤ケンジ戦で、ケージでのRIZINルールで頭抜けた強さを見せつけた投神が、4月のケージでの金太郎戦が流れ、5月はリング使用のRIZIN  LANDMARK03で魚井フルスイングに勝利した。それでも──ケージで倉本が見たいという意見は絶対だ。

今回TRIGGERではなくLANDMARKでテストケースとはいえケージが採用された。9月30日の会見後、LANDMARK初の金網大会に満を持して挑む倉本にインタビュー。UFCへ想い、キム・スーチョルの印象、そして今回の対戦について尋ねると、倉本は「本当の意味でオールラウンダー」と元谷の強さを認めたうえで「圧倒する」と言い切った。


──会見が終えたばかりですが、今の心境を教えてください。

「元谷(友貴)選手が相手になりそうだって、僕の方に連絡があったのは一昨日ぐらいでなんです。その時に今日、会見があるということで。『あぁ、決まったんや』と。もともとヒザの手術をして、試合間隔が空いていたのですが、10月か11月に試合がしたいとは言っていたんですけど、1カ月ぐらい前……いやもうちょっと最近ですね、11月大会はケージを使うと聞きました。

それを聞いて『11月でお願いします』と(笑)。そのタイミングで戦いたいということは伝えさせてもらっていて。対戦相手については、1人やりたい選手がいたので要望を出していましたが、その選手ではなくて元谷選手に決まったのが一昨日ですね。

一番の意中の選手ではなかったですけど、その選手との対戦は『今回はないな』と思っているなかでしたし、元谷選手の名前が挙がった時はもう『お願いします』という一言だけでした」

──ところでRIZINのケージ大会であるTRIGGERが行われなくなるかもしれないという話は、以前から伝わっていたかと思います。その時はどのような心境でしたか。

「TRIGGERが開かれなくなるけど、ケージを使った大会は行われるだろうという気持ちでした。せっかく作ったケージを無駄にすることはないやろうって(笑)」

──なるほど(笑)。では元谷選手の印象を聞かせてください。

「本当の意味でオールラウンダーですね。打撃がデキて、組み技や寝技を凌げるとか、組み技が強くて打撃が使えるというのではなくて、どこでも攻めることができて守ることもできる。一つの局面を5点満点としたら、全部が4点以上あると思います。スタミナも凄いし。全部あります」

──各要素が3点ぐらいで、それを回転させて勝つというのは今のトップレベルでは無理だと感じています。一つの要素が5点あり、他の要素も1点とかではなく3点ぐらい上がっているのが現状の世界のMMAなので。そのなかで元谷選手は全要素で4点以上あって回せると。

「ハイ。そういう選手です。力もありますしね。打撃、寝技、レスリング、スピード、パワー、スタミナの全てで4点以上です」

──もの凄く評価されているのですね。対して、倉本選手自身のレーダーチャートは?

「僕は……ハハハハハ。どうなんですか、レスリングが5点を飛び越えて8点とかあって、パワーは10点でしょうね(笑)」

──6つの要素で計30点のところ、その2つで18点になると(笑)。

「それに打撃も寝技ももちろんやっていますし、合計点では僕の方が上回る……と言いたいのですが、そういえないほど強い相手です」

──バンタム級GPで思い通りの結果を残せなかったなか、待望の相手ということですね。

「戦えて光栄です。元谷選手も瀧澤選手とやって負けましたけど、あんなのなんかの事故みたいなもんで。実際には凄く実力のある選手なので、その元谷選手と試合ができて倒せば自分の力を証明することになる。そういう分かりやすい選手で。(アラン“ヒロ”)ヤマニハにも勝っているし、岡田(遼)選手にも勝っている。僕が負けた2人に勝っているので、それは面白い相手です」

──ところで倉本選手はUFCで戦うことを目標にしてきましたが、その想いは今どうなっているのでしょうか。UFCは絶対とはいえないですが、やはり若い力を欲しています。

「若い選手と契約するという現実はありますよね。でも、西川大和選手は結果を残していますし。Road to UFCとかコンテンダーシリーズにも呼ばれないのは、僕の実績が足らないから。僕がちゃんとした結果を残したら、呼んでもらえると思っています。それは年齢だけじゃなくて、必要とされる実力があれば呼ばれるはずです。僕は無敗のまま、勝ち進むことができなかった。力を証明することができなかった僕が悪いんです。

まぁ年齢がいくと、メディカルチェックとか面倒なことは多くなるのでしょうが、そんなことは関係なく強い選手は選ばれている。だから僕は今、自分の実力を証明できていないから仕方ないです」

──来年はPFLでもバンタム級がレギュラーシーズン化されるとも言われています。そこへの興味は?

「もちろんあります。でも今はRIZINで戦っているので、ここでしっかりと一番という結果を残して、タイミングがあえば北米にチャレンジしたいです」

──今年から再びRIZINも海外の選手が招聘されるようになりました。バンタム級ではGP優勝の扇久保博正選手がキム・スーチョルに敗れました。国内での国際戦という部分でも、キム・スーチョルがターゲットになることはないですか。

「僕は負けているので偉そうなことは言えないですけど、トーナメントの覇者とワンマッチのチャンピオンは違います。それにキム・スーチョル選手が強いのは分かっていたし。正直、キム・スーチョル選手が勝つやろうなって思っていました。フィジカル面でも違いあるし、試合はずっとキム・スーチョル選手が優勢で。扇久保選手のパンチが入っても、あまり効いていなかったです。やっぱり強い。強いのが来たな、と。

だから、キム・スーチョルを倒さないといけないとは、当然のようになります。ONEでもRoad FCでもチャンピオンになっていますしね。今、キム・スーチョル選手を倒すのはデカい。実力の証明になります。

そうやってRIZINに海外から強い選手が出てくることはやる気が出ます。でも、僕には強くて戦っていない選手もいっぱい残っているので。キム・スーチョルが来たから、キム・スーチョルを目標にっていうことばかりでなくて、僕はバンタム級トーナメントの上位選手と戦いたいです。

扇久保選手は当然で、朝倉海選手ともやりたい。井上直樹選手もそう。瀧澤(謙太)選手もそうだけど……今回は元谷選手と戦う。凄く良い相手と試合ができます」

──その元谷選手とは、どのような試合をしたいですか。

「今回は圧倒したいです。圧倒……します。僕はまだまだ伸び盛りで、成長し続けています。だからMMAをやっていて楽しいですし、Me,Weで山﨑(剛代表)さんに自分のどこが良くてどこかダメなのか、ずっと見てもらっています。山﨑さんは全部、見てくれています。

練習仲間も皆、モチベーションが高い。(山北)渓人は同じレスリング出身でもグレコとフリーとスタイルも違うのですが、柔術的な動き、グラップリングが上手いです。凄く強くなっています。(藤田)大和……大和にはいつも打撃でアドバイスをしてもらっています。アイツ、本当に凄いです(笑)。Me,Weのメンバーは皆、努力家で。努力をすることが当たり前で、モチベーションの高い選手ばかりです。皆から常に刺激されています。あの場での練習を成果として、元谷選手をぶっちぎります」

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【UFC】修斗ライト級王者・西川大和 UFCと日本人最年少契約!

現地時間の10月22日にアラブ首長国連邦アブダビで開催されるUFC 280。同大会に修斗世界ライト級チャンピオン西川大和(西川道場)が参戦すがマネージメントを行うシュウヒラタ氏のTwitterで明らかになりました。

修斗でライト級王座を戴冠して以降、ぶっちゃけ対戦相手にも苦慮してましたからね。持て余した感があっただけに、早めにUFC参戦が決定して本当によかった。

対戦するマゴメド・ムスタファエフの強豪っぷりは議論の余地はありませんが、気になるとすれば階級の問題。最近はウェルター級での試合が続いており、西川本人も減量が必要なライト級での試合は直近では考えないとインタビューに答えていました。

それだけに久しぶりのライト級でどれだけ動けるか。そして減量はスムーズに行くのか。出場が決定してから試合までのインターバルが短いために余計に心配になってしまいます。

そこは既存の常識にとらわれない活躍を見せてきた西川。旋風が渦巻く日本MMA Z世代として全てをぶっ壊す活躍に期待してしまうのは私だけではないでしょう。西川のUFC参戦に幸あれ。
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o ONE UFC キック ケビン・リー シュウ・ヒラタ ボクシング 西川大和

UFC280:西川大和がUFCと契約。10月23日のアブダビ大会でマゴメド・ムスタファエフと対戦。

未だ正式発表はないものの、マネジメントを担当するシュウ・ヒラタ氏がUFCとの契約を認める。

西川大和は新型コロナウイルスのワクチンを接種しておらず、現状は入国にワクチン接種証明が必要となるアメリカでは試合は行えない。アブダビやヨーロッパはワクチン接種証明の代わりにPCR検査で陰性が証明されれば入国可能となっている。そのため、ワクチン接種をしない限りはアメリカ以外で試合を行っていくことになる。

対戦相手のマゴメド・ムスタファエフはUFC3勝2敗。負けた相手はブラッド・リドルとケビン・リー。ダゲスタン出身で、レスリング・ボクシングがバックボーン。勝った試合はすべてフィニッシュしている。特に、現ランキング7位のハファエル・フィジエフのUFCデビュー戦で、バックスピンキックでKO勝ちしてインパクトを残した。2020年2月にリドルに敗れた後、負傷欠場と相手の体重オーバーにより試合が相次いで消滅して、2年8ヶ月ぶりの試合となる。

この試合のオープニングオッズはムスタファエフ1.12倍・西川5.60倍と大差で西川がアンダードッグ。19歳で一見レコードがきれいでない(21勝3敗6分け)ことと、直近の対戦相手が戦績のみで見ると強豪ではない(6勝7敗1分け・13勝6敗2分け、2勝1敗、9勝11敗4分け)ことから評価されていない可能性がある。

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続報・10.22『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』マゴメド・ムスタファエフ vs. 西川大和

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修斗世界ライト級王者の西川大和がUFCと契約、10.22『UFC 280』でマゴメド・ムスタファエフと対戦の噂(2022年09月24日)

 こちらの続報。


 シュウヒラタ氏がツイッターでこんなコメントをしています。



 信用できるサイトであるAsian MMAやMMAJunkieがマゴメド・ムスタファエフ vs. 西川大和を報じてるので、もう噂ではなく確定です。

Yamato Nishikawa(Sherdog)

西川大和(日本修斗協会公認サイト)

 改めて西川大和のプロフィール。現在19歳でMMA戦績21勝3敗6引き分け。現修斗世界ライト級王者。以前からONEやRIZINへの出場をアピールしていましたが、元々ムスタファエフと対戦予定だったジェイミー・ムラーキーの負傷欠場によりUFCというチャンスを掴みました。

Magomed Mustafaev(Sherdog)

 改めてマゴメド・ムスタファエフのプロフィール。現在34歳のロシア人でMMA戦績14勝3敗(UFC戦績3勝2敗)。UFCデビューは2015年6月の『UFC Fight Night 69: Jedrzejczyk vs. Penne』で行われたピョートル・ホールマンですが、いろいろと不運もあり、極端に試合数が少なく、今回も2020年2月の『UFC Fight Night 168: Felder vs. Hooker』でブラッド・リデルに判定負けして以来2年8ヶ月ぶりの試合です。続きを読む・・・
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修斗世界ライト級王者の西川大和がUFCと契約、10.22『UFC 280』でマゴメド・ムスタファエフと対戦の噂


 10月22日にアラブ首長国連邦アブダビで開催する『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』でマゴメド・ムスタファエフ vs. 西川大和のライト級マッチが行われるとのこと。


 ソースはこれのようですが、馴染みのないサイトですし、ライト級ではなくフライ級になってますし、報じているのは今のところここだけなので、あくまでも噂という段階にしておきます。


 ただし、元々ムスタファエフと対戦予定だったジェイミー・ムラーキーが負傷欠場することは本当のようです。ムスタファエフは2020年2月の『UFC Fight Night 168: Felder vs. Hooker』でブラッド・リデルに判定負けして以来2年8ヶ月ぶりの試合。2020年10月の『UFC Fight Night 180: Ortega vs. The Korean Zombie』でマテウス・ガムロと対戦予定でしたが中止(理由は不明)、2021年10月の『UFC 267: Blachowicz vs. Teixeira』でダミア・イスマグロフと対戦予定でしたが、前日計量でイスマグロフが163.5ポンドと7.5ポンドもオーバーしたことから中止と不運が続いています。

Yamato Nishikawa(Sherdog)

西川大和(日本修斗協会公認サイト)

 西川大和は現在19歳でMMA戦績21勝3敗6引き分け。現修斗世界ライト級王者。以前からONEやRIZINへの出場をアピールしていました。


 9月19日に後楽園ホールで開催された『プロフェッショナル修斗公式戦 PROFESSIONAL SHOOTO 2022 Vol.6』でウェルター級で草・MAXと対戦し判定勝ちしたばかり。この時は「次、11月(27日の後楽園大会に)出たいんで(主催のサステインの)坂本(一弘)代表、いいですか?まだチャンピオンの器じゃないんで、強くなっていきたいので、協力何卒よろしくお願いします」とコメントしています。


──「若い選手を使いたい」というONE、一時は対ストラッサー起一選手の名前も出したRIZINなどとの交渉も、試合で勝ち続けて待つという状況でしょうか。

「そうですね。無いものねだりをしても仕方ないと自分は思っていて、実績に何もプラスにならないまま、ただ人生が過ぎていくんだったら、天心選手のように試合をして、自分が場慣れしていくことの方が大事だと思っています」

 その後はこんなコメントをしています。続きを読む・・・
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【Shooto2022#06】終始スタンドで打撃を出し合った両者、西川大和がフルマークの判定で草MAXを下す

【写真】打撃でコントロールしていたのは西川だったが、コントロールに留まった(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
西川大和(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
草MAX(日本)

ともにサウスポー。パンチの交錯から西川が左ストレート、左ハイを放つ。草MAXのパンチをかわした西川は、いったん距離を取ってから右ジャブを伸ばした。左ミドルから左ストレート、オーソドックスにスイッチする西川が左ジャブを当てた。距離が近くなったところで西川が首相撲からヒザをボディに突き刺す。そのままケージに押し込むも、草MAXが離れた。草MAXのワンツーをかわした西川は、距離を詰めては離れて右ジャブを当てる。

前蹴りと右ローを見せる草MAXに、細かいパンチから組みついた西川。草MAXが離れ、ニヤリと笑う。右ジャブが伸びる西川。左ローを当てて、相手の右ジャブをかわした。草MAXのワンツーをかわした西川は左ミドルを当て、さらにガードを固めてプレッシャーをかけていく。草MAXの手数が少なくなると、ガードを下げたのは誘いか。距離を詰めてパンチを放つ草MAXをいなし、パンチを見せて初回を終えた。

2R、西川が右ジャブから左ロー。左右にスイッチしながら距離を詰める。草MAXはさがりながらワンツーを見せる。西川が距離を取ると、ジリジリ前に出る草MAX。西川の左ストレートに右ヒジを合わせようとしたが、これは西川が距離を取った。細かいパンチを当てる西川は、オーソドックスから右ハイを当てる。草MAXはサークリングする西川を追うも、西川もスイッチから右ジャブを伸ばし、さらに右ローを当てる。草MAXは左インローを当てて、またもニヤリと笑った。

左右ローでけん制する西川の左ジャブが草MAXの顔面を捉える。細かいローを見せる草MAX。西川のワンツーがヒット、草MAXも右フックを当てた。西川は足を使って右ジャブと左ロー。右ハイからワンツーを見せる西川、お互いにグラウンドへ行かず、ムエタイのような展開に。終了間際には両者が手を合わせた。ここまで、どちらも明確なクリーンヒットは少ない。

最終回、西川は高くガードを上げて左の関節蹴り。パンチから左ローに繋げる。右バックスピンキックを繰り出した西川に対し、草MAXは右のスピニングバックフィスト。その後も西川が細かくパンチとローを繰り出す。草MAXの右フックをかわした西川は、一瞬組みつくもすぐに離れた。上下にパンチと蹴りを散らす西川、草MAXの動きが一瞬止まる。

西川の左前蹴りでケージまで押される草MAX。ここで草MAXの左前蹴りが西川のボディに入り、西川がローブローを主張して休憩が与えられた。再開後、ともにガードを固めて見合う。左右のローを散らしながら攻める西川に対し、草MAXがふらつく。組みついた西川は、右腕を差し上げて草MAXをケージに押し込んだ。会場の時計に目をやる草MAX。西川が離れて再び打撃戦へ。西川の右前蹴りがクリーンヒット。草MAXはパンチを打ちながら足を滑らせる。

残り30秒を切ったところで、両手を広げる草MAX。両者の蹴りが交錯して、ともに尻もちを着く場面もあったがグラウンドには行かず。最後まで打撃を見せ合い、試合終了のホーンを聞いた。

判定はフルマークで西川へ。勝者は11月大会への出場をアピールした。


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【Shooto2022#06】パラ千葉のフライ級ファイター達=内田タケル─02─「圧倒すること。圧倒的に勝てば」

【写真】あどけな過ぎるやろう──。MMAグローブをつけてケージで戦うことが、ピンとこない優しい表情の内田だ(C)MMAPLANET

明日19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、関口祐冬と対戦する内田タケル・インタビュー後編。

Road to UFCを経験してなお、明確に修斗フライ級王座を目標とする内田は、チャンピオンになってからも防衛戦を戦うことで経験を積みたいという。

パラエストラ千葉ネットにフライ級ファイター特集──10代最後の試合をタイトル挑戦の足掛かりとできるか。内田タケルに尋ねた。

<内田タケル・インタビューPart.01はコチラから>


鶴屋 それがルールですからね。

──では、一気にタイトルが近くなるかもしれない一戦の相手。関口選手の印象を教えてください。

「打投極ができて、奇抜な打撃……独特な打撃を使います。その打撃を気を付けないといけないです」

──内田選手はやはり組んでいくと?

「試合でも打撃を試したいのですが、どうしても組みが多くなってしまいます」

──修斗公式戦、Road to UFCと勝った試合は全て一本勝ですね。その一方で、目標とするUFCや北米では、組みができる選手がガツンガツンの打撃戦を繰り広げています。

「全部がデキることが大切だと思います。自分は極めは、これまで勝った試合は全部極めることができているので多少はあるかと……。でも打撃とテイクダウンはまだ欠けているので、穴埋めをしていきいたいです。

ただ関口選手はランキングで1位ですけど、自分の練習仲間たちの方が強い……と思っています。試合と練習は違いますが、怜とか杉山さんとか……もう単純に強くて。これだけのメンバーと厳しい練習をしているので、試合をするときも自信を持って挑むことができます」

──しかも平良選手も沖縄から合流しています。

「いやぁ、やっぱりフライ級のUFCファイターなので、凄く貴重な体験をさせてもらっています。だからこそ、次の試合は負けられないです。僕はここで、これだけの練習をしているので」

──どういう試合をすれば、タイトルを賭けた戦いに進めると考えていますか。

「圧倒することです。圧倒的に勝てば……ハイ」

──この試合後に急遽、Road to UFCに出られることになるとどうしますか。

「話があれば、行きたいです」

──と同時にコンテンダーシリーズは、意識していますか。平良選手も最初はコンテンダーシリーズを目標としていました。

「コンテンダーシリーズは……、……。そんな視野には入れていなかったです。まずは、しっかりと修斗のチャンピオンになりたいです。まだ5分✖3Rをフルで戦ったこともないので」

──ばかりか、3Rも経験していないですよね。

「ハイ。判定まで行く戦いも経験したいので、修斗で戦っていくつもりです」

──修斗のチャンピオンになった時、世界で戦ううえでどれぐらいの力を身に着けることができているという風に考えていますか。

「UFCで戦うなら、まだ経験不足です。もっと経験を積みたいと思っています。なのでベルトを獲ったら、防衛戦を戦います。他の団体から修斗に来る人とも戦ってみたいです。それと……できれば外国人選手と試合を組んで欲しいというのもあります。Road to UFCで初めて外国人選手と戦って、フィジカルはやっぱり日本人選手とは違うモノを感じました。芯が太いというか……。同じ階級で、こんなに違うのかと。試合当日は、明らかにデカかったです」

──それでも初回で1本勝ちしました。

「日本人にはないフィジカルなので、そこで一本を取れたのは良い経験になりました」

──その経験を経て関口選手との試合では、どのような戦いを見せたいですか。

「いつも通り、極めを狙うような試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
9月19日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#06 計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 猿丸ジュンジ:52.1キロ
[挑戦者] 新井丈:52.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
西川大和:76.8キロ
草MAX:76.7キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内田タケル:57.5キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.9キロ
加藤ケンジ:61.0キロ

<フェザー級/5分3R>
飯田健夫:65.7キロ
論田愛空隆:65.7キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.5キロ
杉本恵:56.3キロ

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼:61.3キロ→61.2キロ
スソン:61.1キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠:47.7キロ→47.5キロ
小生由紀:47.4キロ

<2022年度新人王決定T準決勝フェザー級/5分2R>
椿飛鳥:65.8キロ
工藤圭一郎:65.8キロ

<2022年度新人王決定T1回戦フライ級/5分2R>
須藤晃大:56.6キロ
大谷あっくんボンバー:56.6キロ

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