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ONE ONE TNT02 ONE118 Report ブログ ミッチェル・チャマール 上久保周哉

【ONE TNT02】代役チャマールに何もさせず。自分を貫いた上久保周哉がRNCで一本勝ち

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
上久保周哉(日本)
Def.2R2分13秒by RNC
ミッチェル・チャマール(米国)

試合前日にチャマールと戦うことになった上久保は、ローキックからダブルレッグでケージに押し込む。チャマールのギロチンを防ぎ、ボディロックに取った上久保が、ウィザーのチャマールを小外掛けから大内の連係でテイクダウンを奪う。両足を挟み、ケージに座った状態のチャマールの背中をマットにつかせた上久保は、背中をむけて立ち上がろうとしたチャマールをワンフックで捕える。

ケージと反対側の足をフックした上久保は、チャマールが立ち上がっても小外でテイクダウンを奪い返しサイドへ。ここからヒザを顔面に入れる上久保は、左腕を左足で抑える。チャマールが腕を抜き、ヒザを落とし初回を完全にドミネイトした。

2R開始直後、距離を詰めた上久保はパンチの交換後に組んでボディロックに。既に疲れた感のあるチャマールが正対すると、パンチの届く距離で殴っていった上久保が、シングルレッグからバックに回る。ヒザや蹴りを入れ、ボディロックテイクダウンを決めた上久保は、亀になったチャマールに対し両足をフックして仰向けに。殴りながらRNCをセットしていくと、四の字フックからトラックポジション、エルボーを落とし背中に乗りなおす。

ここでRNCグリップを完成させた上久保が、チャマールに何もさせず一本勝ち。「I am not surprise. It is what it is. My body lock is strong. Today, it is my wife’s birthday. I am happy」と上久保は英語で勝利者インタビューに答えた。


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Interview ONE ONE TNT02 ONE118 トロイ・ウォーセン ブログ ミッチェル・チャマール 上久保周哉

お蔵入り厳禁【ONE TNT02】上久保周哉を知る─02─「オマリーとか、1回触ることができればやれる」

【写真】本音を書き記せば、以前は何を考えているのか顔を見ても分からなかった。それが最近では頼もしく見える表情だ(C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02で、ミッチェル・チャマール戦が放送される上久保周哉。当初予定ではトロイ・ウォーセンと戦うはずだった上久保をMMAPLANETではABEMAのドキュメンタリー番組=THE WONDERと共にインタビューしていた。

そこで聞かれた話は、上久保周哉MMA観が伝わってくるものだった。飄々としつつ、本質を突くような鋭さを持つ上久保が、ウォーセン戦について語ったインタビュー──上久保周哉をしることができるインタビュー──の後編をお届けしたい。

<上久保周哉がトロイ・ウォーセン戦について話したインタビューPart.01はコチラから>

<上久保周哉がミッチェル・チャマール戦、前夜に語ったインビューはコチラから>


──決して両足フックして制しているだとか、ワンフックで動きを制限させているということではなく?

「それが僕の組技だと思ってやってきています。立たれることもある種、想定していて。立つ方向を限定させていれば、また同じ流れに戻ることができると思います」

──立たれると、離れられるは違うと。

「ハイ。立たれることと、逃げられることは違うと思っています。だからもう1回、寝かせれば良い。ONEだと相手の加点になってしまうかもしれないですが、加点された分殴れば良いので」

──「殺るぞ」、「ぶっ倒す」という言葉を吐く選手とはかけ離れた表情で淡々と話す上久保選手ですが、15分間ソレをやり抜くには、相当の覚悟がないとできないかと。

「自分がやってきたことを出すには、自ずとそうなります。自分の技術もそうですし、蓄積したことの基本的な動作の理屈、理論に則して動いていけば、体力さえ持てばどんな相手でも戦えると思います」

──嫌な質問になってしまいますが、魔法の水だとか、思わぬ副作用のある火傷の薬に手を出したくなることはないですか。

「まぁ、なくもないですよね。どれぐらい効果があるのか。あれで永遠に動ければ良いなと思います(苦笑)。それでずっと疲れないなんてことはないでしょうけど。疲れることを気にせずに動けるって、どういう風に動けるんでしょうね。

だから僕の場合は試合があるから創っていくのではなく、普段からやっていないと、試合に迎えられないかもしれないです。スイッチが入るとか特にないですし。ただ15分頑張ろう──15分後には終わっていると考えるようになっています(笑)」

──基本的に図太いですね。

「図太ですか? 試合直前も『30分後には控室に戻っている』と思っています」

──でも、そうやって自分とも戦っているということですね。

「30分だけ頑張ろう。15分間だけ頑張ろうって」

──と同時に、良い試合をしないといけないだとか、KO勝ちだ、フィニッシュだって言う風に考えることもないですか。

「フィニッシュを狙っていないといえば嘘になってしまいます。フィニッシュを狙っていないなら、コントロールする意味もないですし。でもフィニッシュしないといけないという使命感はないです。そこにプレッシャーを感じることもないですし。やっている過程のなかで、いければいくだけなので」

──「Stand them up !!」という声が客席から聞こえたら、どういう心境になりますか。

「これは、これで楽しんでって(笑)。僕はやるべきことをやるだけなので」

──アハハハハ。では今回の試合、やるべきことは何になりますか。

「15分間コントロールし続ける。全ての時間、自分を中心とした試合をしたいです。テイクダウンを切ってきても、打撃できても、それは僕を怖がっているからやってくる。そういう自分を中心とした試合をしたいです」

──したい試合ができる、自信は?

「現時点では半々だと思っています」

──ではジョン・リネケルやビビアーノ・フェルナンデスと戦った時、やりたい試合はどれぐらいできますか。

「どっちが強いかと思えば、リネケルだと思います。リネケルに通用するかという意味では、それこそ半々かなって」

──おお、半々ですか!! それではショーン・オマリーやコリー・サンドハーゲンを前にした時は?

「う~ん、現実的には2割、3割できれば良い方ですけど……」

──いや、そこは『半々』でしょう……流れとして(笑)。

「アハハハハハ。2割、3割だと思いつつも、自分の技術がついてくれば……。彼らと戦うのであれば、作戦をしっかりと練っていかない部分があるかと思います。それこそ角度の話とか、距離感の話を突き詰めていかないといけないでしょうし。

サンドハーゲンとか、距離感と角度の取り合いのプロ中のプロだと思います。でも、自分は下手くそだからこそ相手が想定しない距離を創れる自信はあります。それは何回か、米国に練習しに行って何となくああいう人たちが嫌がる距離感を実際に肌で感じた部分ではあります。

そこで勝負できれば、まぁ皆がいうほど0パーセントだと思わないです。オマリーとかに関しては、1回触ることができればやれると思います」

──もうその言葉を聞かせてもらうと、トロイ・ウォーセンは8割、9割だと思って試合を見させてもらいます。

「いえ、半々です。アハハハハ」

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午前9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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お蔵入り厳禁【ONE TNT02】上久保周哉を知る─01─「壁と床があればフィジカルも才能も凌駕できる」

【写真】自分がある。言葉を持つ。自信があるのだろう(C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02で、上久保周哉✖ミッチェル・チャマール戦が放送される。

この試合、本来であれば上久保はトロイ・ウォーセンと戦う予定だった。MMAPLANETではウォーセン戦に向け、上久保のインタビューをABEMAのドキュメンタリー番組=THE WONDERと共に行っていた。

トロイ戦に関して、耳を傾ければ傾けるほど──上久保周哉にとってのMMA、グラップリングとは何なのかが見えてきた。ここでは幻となったウォーセン戦を前提に上久保が語ったことで、彼のことをより知ってもらおうと──お蔵入りせず──そのインタビューを掲載したいと思う。


──MMAは2019年の11月、ブルーノ・プッシ戦以来となります。頬がこけていますね。

「そうですか(笑)。体重はあまり変わらないんですけど、そういう風に言われることが多いです」

──ただ、泰然としているところは変わらないように見えます。

「格段、気合が入るとかはないですし、言ってみると普段と余り変わらないですね」

──この試合が決まったのは、いつ頃だったのですか。

「結構、早かったです。2月の中旬か終わり頃だったかと。1カ月以上あるなって思っていたので」

──試合が決まると、試合用に練習は変わってくるものですか。

「最初の頃はそんなに変わらないです。少しずつ変わってくる感じで。ただ相手のことを考えて変えるのではなくて、自分が強くなる方向で変化を加えています。柔術やグラップリングで立っている状態、壁や金網がないところでのレスリング的な部分を増やしていますね。自分で強化しないといけないと洗い出した部分なので」

──道着の練習は?

「変わらずやっています。週に3回ぐらいですかね。試合が近づいてくると、TRIBEのプロ練習も合わせてMMAのスパーリングも週に2回か3回で。5分のMMAスパーよりもシチュエーションを限定しているスパーリングの方が多いです」

──今回の試合、楽しみなのは……上久保選手にとって厳しい局面があるからということに通じて来るのですが。フォークスタイルと柔術を融合させたウォーセンと、上久保選手のグラップリングMMAがどのように展開されるのか。特にフォースタイルを習得してきた選手との対戦は初めてだと思います。

「ちゃんとレスリングをやっている選手……そういう意味ではステップアップを求められているというか。自分が今後やっていくには、越えていかないといけない相手です。しっかりとレスリングのバックボーンがある選手と肌を合わせることは、自分に必要な経験だと思っています」

──上とか下でなく、柔術家のブルーノ・プッチと戦った時は上久保選手の組みができていました。対して、フォークスタイルをやって、あのフィジカルと荒い打撃を持つウォーセンに自分の組みを創れるのか。

「プッチ戦は組んでからどうするかという話でした。今回は組んでからどうするかも当然ですが、どう組むのか。そこまでの過程を大切にしています。

必要なことは相手が想定しない距離で勝負すること。向うがテイクダウンを仕掛けてくるにしても、切るにしても本来なら練習ではやっていないような距離感で勝負しようとは思っています」

──練習は練習のなので、当たり合う。試合になると、そうではない戦いが必要になってきますね。

「駆け引きを仕掛けてくるのを無視していけるか。ある種、自分の試合をチェックしていればレスリングが強くても、簡単に組もうとは思わないんじゃないかと。

組みに自信があっても、相手の得意なところで勝負しないのがMMAだから。そこを前提に下がるなり、前進してくるなり……向うの想定の逆を考えて戦います」

──上久保選手は相手もそうだし、自分の拳の距離に少しでも居座らないで戦います。そこから組むのですが、ウォーセンはテイクダウン防御も優れている可能性は十分にあります。

「もちろん、テイクダウンを切られることは想定しています。3Rのなかで1度か2度、テイクダウンできるか。各ラウンドで1度テイクダウンできれば上々だと思っています」

──そこまで、ですか。そして倒してから、自分の組みを続けると。

「勿論です」

──そこに関してはフォークスタイルをマスターしていようが、フィジカル差があろうが自信を持っているということですか。

「壁と床があれば──フィジカルも才能も凌駕できる。抑え込めるんじゃないかと思っています」

──おお、頼もしいです。そうなると、おかしなタイミングでのストップだけは勘弁してほしいですね。

「求めるところは固めて動かさないのではなくて、動かしているけど自分の支配下に置くこと。コントロール下に置いて、攻撃し続ける組技ですね。そういう意味で、ONEのルールで戦うことで組み技は変わってきているとは思います。

抑え込んでいるけど、動いている。動かしているけど、逃げさせないという感じで」

──ONEルールはテイクダウンの効果はないのに、スクランブルで立ち上がる評価される。だから、簡単に下になって不利な位置からペチペチとパンチを打って、タイトにさせずに立ち上がると印象点が加算ということが多いです。

「その通りですね(笑)。倒されてもマイナスにならないのに、立ち上がるとプラスになる。だから少しの隙間で打撃を入れ、相手が動いても自分の形を続けて組んみつつ打撃を当てる。そこを考え練習を続けてきました。

固めることが抑え込みではなくて、相手をコントロールして封じ込める。自分が一方的に攻撃できることが抑え込みだと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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Interview ONE ONE TNT02 ONE118 ブログ ミッチェル・チャマール 上久保周哉

【ONE TNT02】試合前日に対戦相手が変更──上久保周哉「なんでリネケルじゃないんだって……」

【写真】言葉はボソボソとしているのだが、逞しい発言が続いた上久保。試合の放送が楽しみでならない (C)MMAPLANET

15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02に組み込まれた上久保周哉✖ミッチェル・チャマール。

既報の通り、上久保はトロイ・ウォーセンとの対戦のためにシンガポールを訪れていた。そして試合前日に対戦相手が変更された。彼はこの緊急事態をどのように捉えていたのか。現地時間の7日夕刻に急遽行ったインタビューの模様をお届けしたい。


──シンガポールに向かう前にトロイ・ウォーセン戦について話を聞かせてもらい、上久保選手らしい何とも掴みどころのない具合が非常に良かったのですが、……試合前日になり、対戦相手変更という大変な事態に陥りました。

「今日の午後1時(※取材は現地時間の午後5時半に行った)にハイドレーションと計量があって、その3時間前ぐらいに対戦相手が代わるって聞かされました」

──いやぁ、もうそれは驚く以外ないですよね。

「実は朝の7時半ぐらいホテルを出て、フェイスオフを8時ぐらいにウォーセンとしたばかりだったんです」

──対戦相手が代わるかもいう話は、それまで全くなかったのでしょうか。

「どこかのカードが組み代わるらしい……バンタム周辺であるかもしれないというのは聞いていて……。でも、僕の試合は変えない方向で話を進めるという風に伝わっていました」

──ジャレッド・ブルックス✖リト・アディワンが一度は発表されて、すぐに消去された。で、アディワンと急遽戦うオファーのあった選手が、相手がアディワンでなくなった……。そんなこともあったようですが、憶測でしかないですがラカイ勢に陽性、もしくは濃厚接触があった可能性があるのではないかと。なんせ飛行機で近くに座っている人が陽性だと、陰性でもシンガポール政府から試合許可が下りないというケースがあるぐらい厳しいようです。

「きっと色々あったのでしょうね……階級を変えて戦うことができるのかっていう話もあったようですし。でも僕にはリネケルという話はなかったです」

──TNT用に米国人選手が必要だったという見方もできますよね。

「戦いやすい方を選んだじゃないですか……(微笑)」

──上久保選手はリネケルと戦うかと尋ねらえると、銅返答していましたか。

「まぁ本意じゃないですけど、迷わずやったかもしれないです」

──リネケルですよ?

「むしろ……なんでリネケルじゃないだって思ったぐらいだったので」

──それがファイター・マインドなのですね!!

「正直、自分が選ぶことができるならソッチだし。でも、僕が選ばれなかったのは何か理由があるのでしょうね。今回のこのシチュエーションでいえば互いの100パーセントを出し切ることができないので、勝っても負けても何かが残るファイトになると思います。

でも僕からすると飛び級で元UFCのランカーと戦えるのなら、チャンスだから受けます」

──結果として相手はチャマールになりました。

「7勝2敗とかで、5年ぐらい試合をしていなくて。動画を見たら組まれて即ギロチンを極めた……何とも言えない試合しかなかったです(笑)」

──私はキックの試合で、最初のハイキックで相手が目を負傷して終わったという映像を見ました。

「アハハハ。実力が計りかねる相手ですね。ある種、トロイを強敵とし自分が越えるべき相手として捉えていたので残念は残念ですけど、自分の戦い方は対策を練ってはめ込むわけじゃなくて、やりたいことを相手の押しつけるスタイルなので、基本的にやることは変わらないと思います。その入口の部分に気を付けて、自分のやりたいことを展開していくことに変わりはないです」

──相手を動かせながらコントールするという?

「そうですね。トロイにやろうとしていたことは、他の相手にも使えることだと思うので。やることは変わらない、油断しないことです。

誰と戦っても同じような展開になると思われる選手でありたいので、やるべきことを正しくミスなく、丁寧にやるつもりでいます」

──試合前日のこういうゴタゴタで精神的な影響はありますか。

「正直、こういうトラブルは初めてじゃないですし、こういうものだと思っています。整理して言葉にしているのとは違うところで、モチベーションに変化はあるかと思いますけど。実際には当日ケージの中に入って動き始めたら、やることは一緒です。今は明日の自分が頑張れるよう、コンディションを良くすることだと思います」

──Phoenix FCでの経験が生きていますか。

「アレを経験すれば何でも大丈夫です。あの時の自分のレベルで元UFCファイターとやろうとしていて……あの時の方が命知らずでした(笑)。で、試合がなくなった時のショックが大きすぎて、思っていた以上に気が張っていたことに気付かされました」

──対して、今は平常心でいることができている?

「やることは決まっていますし、自分の力も理解しつつあります。昔より強いところ、弱いところの把握ができているので、こういう状況を受け止めることができるようになっています。

まぁ、舐めんなよという気持ちはありますけど(笑)」

──舐めんなよ? チャマールに対してですか。

「ハイ。もちろん、前日になって試合を受けてくれて感謝の気持ちはあります。計量の時もありがとうと伝えました。

わざわざシンガポールまで来て、1週間隔離されて何もしないで帰るより、自分がやってきたことを出して帰国できることは良かったと思います。この状況でカードが変わっても、試合ができるのは運が良かったとも感じています。

でも、試合前日に受けて勝てるような相手じゃないぞと思っています。今回の試合に関して、コンディションを100パーセント創って来たのは自分だし。向うは試合前日に受けて、ケージの中に入るのであれば、創ってきたモノの差を見せつける試合になると思います。

相手が試合を受けたことを後悔するよう戦います」

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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News ONE ONE TNT02 ONE118 シネチャグタガ・ゾルツェツェグ ブログ 上久保周哉 中原由貴

【ONE TNT02】15日中継のONE TNT02で中原由貴✖草原の剛腕、上久保はミッチェル・チャマールと!!

【写真】来週木曜日のリードカードで視られるシネチャグタガ✖中原は非常に楽しみなマッチアップだ (C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)、ONE ChampionshipがSNS上で4月15日(木・現地時間)に中継されるONE118:ONE TNT02のラインナップの発表している。

もちろん、これからのカードは8日(木・現地時間)に試合は行われており、録画中継がなされるカードだ。とはいえ、これまでに発表されていたカードから大きくカードが変更が見られる。

メイン格としてONE世界ライト級選手権試合=王者クリスチャン・リー✖挑戦者ティモフィ・ナシューヒンは組まれているが、フェザー級のマーチン・ウェン✖キム・ジェウン、リードカードからはダスティン・ジョイソン✖イスラム・アバソフ、マーカス・ブシェシャ✖カン・ジウォン戦がなくなり、TNT03でトロイ・ウォーセン戦が中継される予定だった上久保周哉とミッチェル・チャマールとの一戦、中原由貴が草原の剛腕ことシネチャグタガ・ゾルツェツェグのいう猛者と戦うマッチアップが組み込まれている。


一時は今回と同様にONEのSNSで発表後され海外のサイトなどでは記事化されたのち、数時間で情報が消去されたストロー級注目の一番ジャレッド・ブルックス✖リト・アディワン戦も、そのまま消滅した形だ。

対戦カードの変更については説明はないもののコロナ予防対策及び安全対策のプロトコルに則して、選手の入れ替わりが現地で激しく起こっていることは容易に想像できる。

そんななか中原✖ゾルツェツェグや、キム・キュソン✖ワン・シュオなど予備マッチとして組まれていた試合が中継枠に昇格し、上久保は対戦相手が代わり、放送日も変更されたということになる。新しい対戦相手のチャマールはウォーセンのチームメイトだ。そのウォーセンはONEの正式発表前のカードをスッパ抜くことで知られているASIAN MMAではジョン・リネケルと対戦予定だったチーム・ラカイのスティーブン・ローマンが新型コロナウィルスで陽性だったため、急遽リネケルとTNT03枠で戦うことが報じられている。

※MMAPLANETではチャマールと対戦が決まった直後の上久保にインタビューを行っており、後程掲載したい。

■視聴方法(予定)
4月15日(木・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE TNT02中継対戦カード

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
ジャネット・トッド(タイ)
アン・リン・ホグスタッド(ノルウェー)

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
中原由貴(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
ワン・シュオ(中国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ミッチェル・チャマール(米国)
上久保周哉(日本)

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【ONE TNT03】TNT大会で若松佑弥✖マクラーレン&上久保周哉✖ウォーセン戦。ブシェシャ、ログログも

【写真】ついにタイトル挑戦へ向けての最後の関門といえるマクラーレン戦が実現する若松佑弥 (C)ONE

3日(水・現地時間)、ONE Championshipから4月のONE118 : ONE on TNTシリー第3週=ONE TNT03で若松佑弥がリース・マクラーレンと上久保周哉がトロイ・ウォーセンと戦うことが公式SNSで発表された。

TNTシリーズとしては第一弾として、4月8日(木・同)開催のONE on TNT01でONE世界フライ級王者アドリアーノ・モライシュ✖デメトリウス・ジョンソン、エディ・アルバレス✖ユーリ・ラピクス、ロッタン・シットムアンノン✖がジェイコブ・スミス。15日(木・同)に中継のONE TNT02ではONE世界ライト級選手権試合=王者クリスチャン・リー✖ティモフィ・ナシューヒン。22日(木・同)中継のTNT03ではウェルター級コンテンダーバウトとしてオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュのカードが発表があった。


その後、4月29日(木・同)に開催されるONE119: ONE TNT04で青木真也✖セイジ・ノースカット戦がアナウンスされると、6日(金・同)のONE Fists of Furry02の国際中継では、今後のスケジュールとして──ONE TNT02でマーチン・ウェン✖キム・ジウン、ムエタイのワンダーガール・フェアテックス✖アンバー・キッチン、ONE TNT03ではアミール・アリアックバリ✖アナトリ―・マリューヒン、ムエタイのニキー・ホルツケン✖ウエイン・パー、そして秋山成勲✖モハマド・カラキ(※フライング発表という話も……)、ONE TNT04でオンラ・ンサン✖ヴィタリー・ビグダッシュがリスケジューリングされ、青木✖ノースカットとともにジョン・リネケル✖スティーブン・ローマンの試合がアナウンスされた。

フライ級の頂点を目指す若松にとっては、昨年10月にキム・キュソンに勝利して以来、約5カ月振りの実戦。リース・マクラーレンは挑戦権を手に入れるために落とすことはできない必勝のマッチアップだ。

また上久保にとってONE参戦とMMA出場は2019年11月のブルーノ・プッチ戦から、実に1年4カ月振りとなる。

コロナ禍ではグラップリングや柔術に出ながら、戦力アップを心掛けてきた黒いステルス。MMAでは2年5カ月振りのケージMMAで、永久電池ファイトにより、人知を越えた肉体を持つウォーセンを削ることができるか──非常に楽しみな2試合だ。

また今回よりリードカードと呼ばれるようになったプレリミだが、TNT01ではテイラー・マグワイア✖ライモンド・マゴメダリエフのウェルター級戦、ウマウ・ログログ・ケニ✖メディ・バゲリのヘビー級戦、TNT02でもヘビー級戦が2試合=ダスティン・ジョインソン✖イスラム・アバソフ、さらにはマーカス・ブシェシャ・アルメイダのMMAデビュー戦となるカン・ジウォン戦、TNT04ではライト級のローウェン・タイナネス✖ピーター・バウシュト、女子フライ級のコルビー・ノースカット✖ソヴァナリー・エムも決まっている。

ログログ、ブシェシャというヘビー級勢。ライト級の再起戦対決=タイナネス✖バウシュトなど興味深いリードファイトは、MMA2試合と立ち技1試合の計3試合が米国東部時間の水曜・午後8時半にB/R LIVEで配信される。日本では木曜・午前9時半スタートでABEMAでメインカードまで通して中継となる。サラリーマンのMMAファンはメインカードの後半戦は昼休みにチェックできるといったところか。

なお若松と上久保の今回の試合に関する、意気込みは以下の通りだ。

若松佑弥
「今回の試合に向けてやっている事は、対策というよりも全ての局面で圧倒出来る様にまんべんなく強化しています。若松佑弥といえば打撃だと思われていますが、相手がテイクダウンを狙ってきても切って隙間ができればヒザ、ヒジも打つし、どんなポジションでも打撃を叩き込んでいきます。逆にテイクダウンにもいきます。相手が何も出来ない状況を作って圧倒します。

体中に武器を持っていて、それで殺傷しまくるイメージでいきます。まだ知られていない若松佑弥を魅せたいと思っています。ただ今回もすぐに相手が怯んで、終わるかもしれないです。相手はきっと必死で組んでくると思いますが、何も通用しないところを見せて勝ちますので楽しみにしていてください。日本にはこんな強い奴がいるんだと、世界に知らしめるような戦いをします」

上久保周哉
「コロナ禍が始まり、世界の人々が危険に晒され、多くの国でロックダウンが行われ、日本も緊急事態宣言や外出自粛などをせざるを得ない状況の中、『強くなり続ける』事を選択して練習を続けてきました。それは格闘技が好きで、自身が成長できている実感こそが生きている楽しさの一つだったからです。

ただ、それは実際には世間からすれば大変に我儘な事である事も承知していて、家族や友人などにも負わせるリスクを考えると『すぐにでも試合がしたい』という気持ちにならなかった事も事実です。

ただ、松嶋こよみ✖ゲイリー・トノン戦を見て熱くなる自分がいましたし、自分もベストを尽くす試合をしたいと思いました。一定の期間様子を見てきて、万が一自分がコロナの陽性だった場合の対応も確認しつつ強くなるための時間を過ごしてきました。

今回の相手は強いです。前戦はスプリット負けながらも勝っていてもおかしくない試合だったし、厳しい試合になると思います。僕が乗り越えていかなければならない壁になる素晴らしい選手が来たと思いました。相手には『もう二度と上久保とは試合したくない』と思わせるような試合をできるようにしたいです。

ベストを尽くしてサバイブする。僕には頑張る事しかできないので」

■視聴方法(予定)
3月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE117 02 「Fists of Furry02」対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
カン・ジウォン(韓国)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アナトリー・マリューヒン(ロシア)
アレッシャンドリ・マシャド(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
タン・カイ(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>※
中原由貴(日本)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>※
ロシャン・マイナン(インド)
アジス・カリム(インドネシア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マーク・アベラルド(ニュージーランド)
エミリオ・ウルティア(米国)

※昨年12月18日に行われた試合。それ以外の試合は2月26日に実施され、録画中継される。

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Finish05 Interview JJ Globo ONE ブログ 上久保周哉 寒河江寿泰

【Finish05】寒河江とドローの上久保周哉「試合は個人的にはあってもなくても、どっちでも良い」

【写真】マイペース、我が道を往くファイターがここにも(C)MMAPLANET

13日(日)に東京都港区のリバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオで開催されたFINISH05で、上久保周哉がグラップリングに出場し、寒河江寿泰と引き分けた

グラップリングを遮断するグラプリングでなく、自らのグラップリングをグラップラーの寒河江相手に続けた上久保。この一戦を振り返る彼は、試合に対する考え方や、キャリアアップに関してもその独自かつ純粋な想いを口にした。


──お疲れ様です。

「ありがとうございます。お疲れさまでした」

──赤尾選手から、寒河江選手へ。全く違うタイプの相手との試合になりました。下からの創りが絶妙の寒河江選手を遮断していく形で、頭を下げて押し込み続けました。柔術的には甲乙つけられないですが、上久保選手もやるべきことをした試合に映りました。

「磯野(元)さんからは、ラウンドの序盤に様子を見たことを指摘してもらいました。そうですね、1秒でも2秒で相手に触っていない時間を作ったのは、分かっていたのに意識のどこかで自分が休もうとしていたのか……ある種、警戒しているので触れない部分もありました。

試合中も磯野さんの声が聞こえてきて、攻めないといけないなと思って出ることはできたのですが、そこは自分の判断や意志でしないといけないところでした」

──潜らせない、足を取らせないために頭を下げて押し込む。楽な試合ではなかったと思いました。

「自分のなかでは、しんどいことはしているのですが、試合が終わって疲労感がないので出し切っているとは思えない……もっとやれたはずです。それはMMAの試合でもそうですね。もっと体力を全部使って戦うことはできたかもしれないです」

──赤尾選手だとスクランブル合戦で、削り合いが一本に結びつきますが、寒河江選手相手だと一瞬の隙でサブミットされる可能性がある。引き込む相手を削り続けるのはしんどくないですか。

「あまり自分のやることは赤尾選手が相手でも、寒河江選手が相手でも変わらないです。相手が代わっても大切なのは、今度の自分にどれだけ役立てることになるのかなので。だから、やることは変わりなかったです。MMAでも足関節を得意とする選手は当然いますし。極端ですけど今成さんやゲイリー・トノンのような選手がいることはMMAファイターとして、絶対に想定しないといけないですから。

MMAで足関節を取られるかもしれない。その時に経験と知識の幅を広めるために、寒河江さんとの試合は必要でした。そういう選手でもコントロールする。そこに穴があっちゃいけないと思っています。現状やれることをやったので、ここを消化・反省することだと思います」

──しっかりと自分がありますね。ただし、そのMMAの試合がなかなか決まらないです。

「それはあんまり気にしないです。試合は個人的にはあってもなくても、どっちでも良いです。まぁあった方が良いですけど、試合があるから練習に気合が入るとかはないですし。ある程度の傾向と対策をすることでメリハリはつきますけど、あってもなくても練習に対する姿勢も気持ちも僕は変わらないです。皆、試合のために格闘技をやっている感が凄くするなって思っています。僕は自分のために格闘技をやっているので」

──周囲に試合があって、自分がなくても──ですか。

「気にしていないです。ケガをして1年ちょっとぐらい離れていたこともあって、その時も周囲は試合をしていました。あの頃から自分は自分だっていう気持ちだったので」

──ONEが再開しても、試合がしたいという強い気持ちは?

「う~ん、特別MMAの試合がしたい、早く戦いたいというのはないです。Road to ONEでは話があって、自分はやるとは言っていましたし。対戦相手候補ができないと返答したことを知るまでの練習は、それでも面白かったですね(笑)。サウスポーでミドルを蹴ってきて……組みも強いって。いざ、無いと分かると楽しみにしていたんだなって思いました(笑)。

でも、ないならしょうがないです。自分は別にチャンピオンになりたいから、やっているわけじゃないですしね」

──また試合を用意する側を怒らせるような言葉をシレっと吐きますね(笑)。思っていても口にしない選手が多いのに……。ONEで戦っている日本人選手で、UFCで試合がしたいと発言するのも上久保選手ぐらいですよね。

「UFCは行きたいですよ。ソコに行きたいって言わないなら、MMAをやっているのが嘘になっちゃいますよ。皆が言わなくなっただけで。最近はマイクを握ると、皆がRIZINに出たいって同じように言っているけど、前はUFCだったじゃないですか」

──反感を買いそうな言葉です。

「反感……なんで、そうなるのか分からないですけど、それで別に僕が変わることはないので」

──おお気持ちが良い言葉ですね。それに上久保選手が、やるべきことをしているのは今日の頭の低い姿勢をキープできる体力&精神力で理解できます。

「ありがとうございます(笑)。一度、おでこが頭についちゃいました」

──ところでグラップリングとMMAの間という表現は乱暴ですが、ZSTがコンバット柔術を始めて勝村Pが上久保選手にラブコールを送っていました。

「コンバット柔術は面白いですよね。ちょっと興味があります。ただONEとの契約があるので、そこで問題にならないで出られるならやってみたいです。MMAファイターが出るグラップリングやコンバット柔術はスイープとパスを評価すると、もっと面白くなると思います。それは磯野さんとも話していたんです」

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Finish05 Flash ブログ 上久保周哉 和田竜光 寒河江寿泰 橋本知之 石橋佳大 竹浦正起

【Finish05】速報 橋本知之が和田竜光を内ヒールで破る。上久保✖寒河江、石橋✖竹浦は時間切れドロー

【写真】IBJJF柔術では禁じられている攻撃もしっかりと身につけている橋本が、2分30秒弱で和田を仕留めた(C)MMAPLANET

13日(日)、東京都港区のリバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオでFINISH05が開催された。アマチュアの人材育成及び競技人口の裾野を広げるという目標を掲げるFINISH。今大会ではスペシャルマッチとして、グラップリングの3試合も行われた。


石橋佳大✖竹浦正起と、ガードの竹浦がワキをさし、腕を狙う形を石橋が遮断するという展開に。石橋も側転パスなどを狙うが、竹浦のガードを越すには至らず、5分✖3Rの神経戦は時間切れに。

上久保周哉と赤尾セイジの代役で急遽出場が決まった寒河江寿泰の試合もタイムアップの痛み分けとなった。

座った寒河江に対し、足を懐に入り込ませないために頭を低く起き、ヒザ裏、足首に触れてパスや押し込みの圧力をかける。

ただし、上久保が近づき過ぎてスペースを殺すところまでくると、寒河江も足を跳ね上げてスープを狙うなど動きが出る。

隙あらば組みながら倒してパス、あるいはパスガードを狙う上久保と、カウンターの仕掛けを虎視眈々と伺った寒河江のグラップリングはリバーサル✖パスの醍醐味が見られた。

スペシャルマッチ最後の1戦は日本最強柔術、橋本知之と和田竜光の刺激的な顔合わせで、座った橋本に和田は果敢に踏み込み、仕掛けられると遮断を試みる。両者の距離が攻め合いとなると、それは橋本の庭だ。敢えてそこで勝負した和田だが、サドルから内ヒールを極められてタップした。

※この3試合の詳細は後日、お届けします。

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【Finish05】赤尾の欠場でスクランブル戦はお預けも、上久保と寒河江の削り✖ぶった斬り戦が実現!!

【写真】8月30日のZSTではコンバット柔術で勝利している寒河江が、ショートノーティスで上久保と対戦することとなった。掌底はないが、ケージがある環境でどのようなグラップリングを見せるか (C)MMAPLANET

9日(水)、13日(日)、東京都港区のリバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオで開催されるFINISH05で組まれていたグラップリング・スペシャルマッチ=赤尾セイジ✖上久保周哉が前者の負傷により欠場し、それに伴い上久保が寒河江寿泰と対戦することがオフィシャル・ブログで明らかにされている。


当初の予定では赤尾はジエゴ・エンリケと戦うことが決まっていたが、ジエゴの負傷欠場を受けて上久保の代替出場が決まっていた。そして今回の赤尾の欠場より、代役同士のスペシャルワンマッチが実現することに。

赤尾✖上久保というMMAファイター同士のグラップリングは、ケージを含めたスクランブル合戦の醍醐味が見られると期待されたが、赤尾の欠場を受けて、上久保としては対策ではなく地力が問われる一戦となる。上久保としては前述したように赤尾との組み伏せ合い、サブミッションはバックチョークークやフロントチョーク系を警戒すべきファイトから、別競技といってよいほどスタイルの違う寒河江を迎え撃つこととなった。

寒河江の組みからはMMAの流れは感じられない、引き込んで下になり──足関節や潜ってスイープなど、自ら座ることができるグラップラーだ。上久保としては、やはり警戒すべきはサドルの前後から始める足関節となるか。赤尾✖上久保とは全く違った、削りとぶった斬りの激突という趣のある緊張感溢れる一戦となろう。

またこの両者の対戦以外にも62キロで和田竜光✖橋本知之、フェザー級の石橋佳大✖竹浦正起という異種グラップリングの性格を持つスペシャルマッチを含めた同大会の模様はニコニコ動画での有料配信が決定している。

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Finish05 JJ Globo News ブログ 上久保周哉 和田竜光 山内慎人 橋本知之 赤尾セイジ

【Finish05】アマ選手育成大会のFinishで赤尾セイジ✖上久保周哉、橋本知之✖和田竜光の組み技戦!!

【写真】これは……本来、銭の取れる2試合だ (C)MMAPLANET

9月13日(日)、東京都港区のリバーサルジム東京スタンドアウト田町芝浦スタジオで開催されるFINISH05で興味深いグラップリング・スペシャルマッチが組まれている。

Finishといえば修斗からパンクラス、PXCやHEATで活躍した山内慎人氏が開くMMAで強くなるための人材育成大会で、グラップリングやD-NETストライキキングマッチとともに、パンチ✖グラウンドコントールという限定MMA的なルールも取り行っている独立系アマチュア大会だ。


そんなFINISHでプロMMAファイター、職業柔術家らによる2試合のグラップリングマッチが決定している。

まず68キロ契約で赤尾セイジ✖上久保周哉というMMAグラップラー同士の対戦が組まれた。当初の予定ではジエゴ・エンリケと赤尾が対戦予定だったが、ジエゴの負傷で上久保が3週間を切るタイミングで出場を了承した。

元HEATバンタム級王者でDEEPでも活躍している赤尾、キャリア10戦目でONEと契約し現在4連勝中の上久保──両者の対戦の見所はズバリ、ケージ際の攻防とスクランブルといえる。

一本決着ルールが用いられているが、5分✖3Rというグラップリングで仕切り直しのある長丁場。MMAファイターを養成するためのルールだけに、序盤から相手を削りに文字通りフィニッシュを狙うグラップルが展開されるだろう。

もう1試合は62キロで和田竜光✖橋本知之という超異色対決が実現した。DEEPフライ級王者からONEへ、必殺のオタツ・ロックを武器にあのデメトリウス・ジョンソンのバックを制した和田と、IBJFF柔術日本最強といっても過言でない橋本がケージで戦う。

橋本にとって金網、ノーポイント、MMAはまさに異種な境地であり、スクランブルはともかく上記にある赤尾✖上久保のようなケージレスリングとは無縁の世界で戦ってきた。

とはいってもスタンド・スタートのFINISHグラップリングルールとはいえ、引き込みがマイナスにならないことから、橋本は自ら座って戦うことができる。和田としても、橋本のような競技柔術に特化し、先鋭的な柔術を見に付けた選手との戦いは初めてのはず。上・和田、下・橋本となった時、両者のグラップリングはどのように転がっていくのか。

FINISHオフィシャル・ブログのなかで、和田は「試合ではギッタギタのメチャクチャにしてもらいたいです」と語っているように、その強さに触れるために今回の試合を戦うはず。つまりブレンダン・シャウブやチェール・ソネンの寝技をしないグラップリングでなく、和田はどんどん橋本の庭に飛び込んでいくに違いない。

また今回のグラップリングマッチは実力的にはマスタークラスで行われても同然だが、エキスパートクラスのルールが適用されている。つまりヒールフック、トー・ホールド、カニバサミ、ネックロック、フェイスクロックは反則になる。ヒールがないことで、より思い切って踏み込めることが考える。グラップリングといっても、それぞれの組み技哲学が存在し、4選手のグラップリング・イデオロギーのぶつかり合いに期待したい。