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『UFC Fight Night 198』ケトレン・ヴィエイラ vs. ミーシャ・テイトを見たファイター・関係者の反応


 『UFC Fight Night 198: Vieira vs. Tate』ケトレン・ヴィエイラ vs. ミーシャ・テイトを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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【UFN198】見る者の心を打つミーシャ……の顔を打ち続けたケトレン・ヴィエイラが判定勝ち

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ミーシャ・テイト(米国)

3度タッチグローブを繰り返し、思わず笑みをもらしたミーシャ。MMA復帰2戦目で、バンタム級最前線にあるヴィエイラと相対する。右フックから左を見せるヴィエイラに対し、ミーシャは踏み込んでワンツーを狙う。すかさず右を合わせていくヴィエイラは、距離を測りながら素早い右を伸ばす。左ジャブを当てたヴィエイラ、ハンドスピードは明白に違う。

距離を取るミーシャは前蹴りも、左リードをフックを受ける。ヴィエイラのジャブが伸び、果敢にミーシャが踏み込むがカウンターが待ち受けている。ミーシャは右ボディフックを入れ、ワンツーからスリー・フォーと続けて組みつく。ヴィエイラは苦労することなく離れ、左から右アッパー、ボディを殴る。ミーシャはここで組みつくが、自ら離れジャブに逆にジャブを2つ被弾してしまう。ヴィエイラのシングルレッグに、バックを伺ったミーシャは打撃より、組みに力強さを見せた。

インターバル中にデデ・ペデネイラスに「なんでテイクダウンなんて狙うんだ。ボクシングで行けと言ったじゃないか。右を続けろ」という叱責を受けたヴィエイラは、ミーシャの左ハイを払って組まずに、右を振るう。離れたミーシャは初回より近い距離に立ち左ジャブを伸ばす。ヴィエイラは左ジャブを当て打撃でアドバンテージがあるように見える──が、ミーシャも右をヒットさせる。ローで体が一回転したミーシャは、そのローにワンツーを合わせていく。自らのローにワンツーを被弾し、パンチにもカウンターを打たれるミーシャだが、左フックを振るい前蹴りをアゴに入れるとワンツーのコンビで前に出る。

気持ちの強さが変わらないミーシャがワンツーを再び入れるが、その打ち終わりにヴィエイラが左フックを打ち込む。ミーシャはダブルレッグを切られ、ローに跳び込むがテイクダウンを奪えない。それでもワンツーで前に出たミーシャは鼻血を流しながら、ジャブを伸ばす。そのジャブから右をに繋ごうとするミーシャに、右アッパー&左フックを入れたヴィエイラがジャブを当ててラウンド終了となった。

3R、ワンツーで前に出るミーシャ。テイクダウンのフェイクから左を繰り出す。ヴィエイラはしっかりと距離を取るが、ミーシャが左右のローを入れる。距離を詰めるミーシャに対し、ヴィエイラは左フックで迎え撃つ。と、アイポークがあったとヴィエイラがアピールし、試合が中断する。再開後、ジャブから前に出てくるミーシャに対し、ヴィエイラは右オーバーハンドはかわす。カウンター狙いに徹している感のるヴィエイラが、右を当てるがミーシャは殴られても前に出る。

とはいえ後ろ足重心のパンチが多く、パンチに力は伝わり辛く、何よりも組みへの移行にタメが必要な構えになっている。それでもミーシャはダブルレッグで押し込み、スナップダウン。ヴィエイラが前方にバランスを崩したところで離れる。最後の15秒に連打で前に出たミーシャがクリンチからヒザを入れて時間となった。

4R、ミーシャは左ジャブで前に出て右を振るう。完全にリアクションファイトになっているヴィエイラが、右オーバーハンドを被弾する。ミーシャのジャブに右クロスを入れ、ジャブを当てるヴィエイラは、ついにダブルレッグで姿勢を乱し、スクランブルでミーシャがバックに回る。

スタンドのバックキープは、ヴィエイラが胸を合わせるとミーシャがボディと顔面にパンチを入れる。ダーティボクシングで攻めるミーシャは、振りかぶったパンチを打っていく。離れた両者、ミーシャがワンツーを入れ、同時にヴィエイラの左フックを当てる。首相撲に取りながら、ボディを連打されたミーシャが離れる。ここでも飛び込むのはミーシャで、ヴィエイラはローに右を当てようとする。ここでワンツーで前に出たヴィエイラが、組んできたミーシャのボディを殴り、エルボーを顔面に入れる。ミーシャは腰を引いた首相撲からヒザ蹴りも、ポイント的には追い込まれた。

ハグからスタートした最終回、ヴィエイラの回転数が上がる。ミーシャも果敢にダブルレッグからクリンチ、ヒザを突き上げて離れる。直ぐに組んでパンチを入れたミーシャは、離れてジャブを伸ばす。右アッパー&左フックという一番の動きを繰り返したヴィエイラは、やはり待ちの姿勢か。足を止めてパンチを打ち合った両者、優勢なのはヴィエイラだが、頭を振ってミーシャが前に出る。

そこにヒザを入れ、右を決めたヴィエイラはジャブも続けて当て、ミーシャの鼻血が多くなる。と、ミーシャが右オーバーハンドをヒット。ヴィエイラはジャブで前進を止めに掛かり、堅実にパンチを入れる。それでもミーシャは前に出ることを止めず、左フックを届かせる。ヴィエイラは回ってジャブ、左目が潰れたミーシャが追いかけて左ミドル。ヴィエイラがここも距離を取って、勝利とともにデデが肩車し勝利をアピールした。

3R以外はヴィエイラ、49-46がスコアとして妥当だが──果たして結果は48-47が2人、49-46が1人でヴィエイラが判定勝ちで歓喜の雄叫びを挙げた。MMAとしては勝ったのはヴィエイラ、ミーシャの顔面を打ち続けた勝利は注文をつけるべきではないだろう。ただし、人々の心を打ったのはミーシャだったことも間違いない。

「楽しかった。それが私の一番のプライオリティ。接戦だったけど、彼女が勝つ可能性は十分にあると思っていた。私はベストを尽くしたし、彼女は勇敢で素晴らしかった。人生を生きるうえで、この旅を楽しんでいる。この瞬間を生き、この瞬間に成長している。本当に良い時間を過ごしたわ。素晴らしい選手と戦えた。2人の子宝に恵まれて、良い人生を送っている。本当に素晴らしい人生なの。皆、応援してくれてありがとう」とミーシャは話した。


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【UFN198】計量終了 ミーシャ問題なし。コンバットサンボW杯2位サバティニ×CSで判定勝ち2度ルッツ

【写真】眼鏡を掛けて圧力を掛けるルッツ、ちょっと怖い (C)Zuffa/UFC

19日(金・現地時間)、 20日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」の計量が行われた。

メインはUFC復帰2戦目のミーシャ・テイトが、ケトレン・ヴィエイラと戦い女子バンタム級の一戦だ。両者は本来10月16日に対戦予定だったが、ミーシャがコロナ陽性となり対決は今大会に持ち越された。

マスク姿でスケールに乗ったミーシャは、135.5ポンドでパスと同時にマクスを外してガッツポーズ&前腕二頭筋にキスする仕草を見せる。

フェイスオフではグータッチを行った両者、かなり近い距離で視線をぶつけ合いステージを下りた。


メイン5試合、プレリミ7試合の今大会。プレリミメインのパット・サバティニ×タッカー・ルッツは興味深いノンランカー対決だ。

レスリングベースでボクシングとキックを取り入れたルッツは、昨年のコンテンダーシリーズで2勝。2試合とも判定勝ちだったが、負傷をおしての魂のテイクダウン&コントロールを見せ、RNCでフィニッシュも狙ったことが評価され、UFCと契約を果たした。

今年5月のUFC初陣でもケビン・アギラーをコントロールして判定勝ちを収めたルッツは、キャリア12勝1敗としている。対してサバティニはRNCとヒールフックを得意としたフィニッシャーだ。

サバティニもレスリングベースだが、ダニエル・グレイシーの黒帯でもあり、さらにはコンバットサンボのワールドカップで準優勝、2016年にスコットランドのエジンバラで開催されたプレジデンツ・カップで優勝を飾るなど、ブレイク有りという状況でのサブミッションにも長けている。

UFCは今回で3戦目で2勝0敗、前回のジャマル・エマースではエマースの仕掛けたトーホールドを&内ヒールで切り返し、タップを奪っている。

打撃の圧からテイクダウンをして削るファイトのルッツと、一瞬のサブミッションで勝利を手にするサバティニ。スタンドの打撃ではルッツに分があり、サバティニとしては体力負けしない序盤で一本が欲しい。いずれのよせ、この試合の勝者は今後フェザー級戦線でトップ15、トップ10に絡んでくることは間違いない。

フェイスオフでは眼鏡をかけたルッツが、握手後に半歩ずつ近寄り、右の拳が小刻みに揺れるサバティニともう一度しっかりと拳を握り合う。静かなる闘志が両者から感じられた。

■視聴方法(予定)
11月20日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198計量結果

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ: 136ポンド(61.69キロ)
ミーシャ・テイト: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 135.5ポンド(61.46キロ)
カン・ギョンホ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド: 126ポンド(57.15キロ)
タリア・サントス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス: 135ポンド(61.24キロ)
デイヴィー・グラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティニ: 145ポンド(65.77キロ)
タッカー・ルッツ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア: 155ポンド(70.31キロ)
ナタン・レヴィ: 154ポンド(69.85キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー: 115.5ポンド(52.38キロ)
ルピタ・ゴディネス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)
アオリーチーラン: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン: 145ポンド(65.77キロ)
ショーン・ソリアーノ: 146ポンド(66.22キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ: 116ポンド(52.62キロ)
サム・ヒューズ: 115.5ポンド(52.38キロ)

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【UFN198】ゴディネス戦へ、ローマ・ルックンブンミー「私がUFC、スタンプがONEで成功するのが夢」

【写真】ローマと右がジョージ・ヒックマン、タイガームエタイMMAチームのヘッドコーチ (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスはUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」でローマ・ルックンブンミーがルピタ・ゴディネスと対戦する。

ムエタイベース、本来はアトム級だったローマはUFCで戦うために肉体改造に努め、今では減量が必要になるほどに。コロナ禍でも戦い続けるローマに、母国でのMMA人気の上昇、そしてもう1人のムエタイ出身のMMAファイター=スタンプ・フェアテックスについて尋ねた。


──ローマ、ルピタ・ゴディネスと土曜日に試合をします。今の気持ちを教えてください。

「凄くワクワクしていて、今すぐにでも試合がしたいぐらいよ」

──前回の試合前はコーチのジョージ・ヒックマンとガレージで練習するという状況でしたが、今はワクチンパスポートがあればプーケットは隔離無しに観光客を受け入れています。トレーニングの状況も前回とは違いましたか。

「プーケットはもう、ほとんど普通ね。もうコロナの影響もなくて、今回のキャンプは以前のようにコーチと練習仲間と行うことができたわ。米国入国もワクチンパスポートを取得したから、凄くイージーだった」

──では心身ともに前回の試合の時より充実しているということですね。

「フィジカルもメンタルも強くなっている。スポーツ・サイコロジストについてもらって、気持ちの方も万全よ。フィジカルトレーニングも含め、通常通りのトレーニングをこなすことができたから、今はダイエットが上手くいくようにって感じね」

──ストロー級で戦うのに、減量が必要になったのですね!!

「大きくなったの。でもただ食べて大きくなったわけじゃない。しっかりと練習して、ヘルシーな状態に体が大きくなったから、減量が必要になって。そして減量も上手くいっているわ」

──もうストロー級で戦っても、フィジカルでディズアドバンテージがあるとは思わない?

「ストロー級でフィジカルが劣っているとは思ってないわ。フィジカルトレーニングに力を入れて、体を大きくして、パワーもついたし体も強くなったから」

──ではゴディネスの印象を教えてください。

「いつも言っているけど、私は対戦相手のことは考えていなくてベストの状態で戦えるよう準備してきたの」

──ゴディネスはワンツーの強いパンチャーですが、レスリングや柔術もUFCでは見せています。

「私も柔術とレスリングの練習はしっかりとしているし、柔術とレスリングで攻撃してくるなら、そこで対抗できるから楽しみにしているわ」

──ところでパンデミック後、ムエタイの活動も下火です。この間、UFCはショーを続けローマも戦い続けてきました。コロナ禍でタイの人はMMAにさらに興味を持つようになったと思いますか。

「コロナが関係しているか分からないけど、MMA人気は確実にタイで高くなっている。特に若い世代、私のファンも『ローマのようにMMAで戦いたい』というようになっているし」

──ローマがインスパイアしたということですね。

「私のようにMMAを戦いたいとタイの女性が思ってくれることは、凄く嬉しいわ。誰もが夢を持つことが重要だし、夢を掴むために前に進むべきだから」

──ところで日本ではタイの女子MMAファイターといえばローマ、アム・ザ・ロケット、そしてスタンプ・フェアテックスの3人を指すと言っても過言でないです。アムはコロナの影響で試合をしていないですが、スタンプはローマと同様にシンガポールのONEを舞台に戦い続けています。プロモーションは違いますが、スタンプの活躍をどのように捉えていますか。

「私たちは子供の頃にムエタイで試合をしたこともあるの。スタンプは友人の1人で互いにサポートをし合い、モチベーションを与え合って来た仲なの。だから、彼女の活躍は凄く嬉しいわ。スタンプという同じ国の女子選手の頑張りは、私にとってポジティブな影響しかない。同じタイ人として、戦っている場所は違うけど互いの存在が力になっている。

スタンプが勝てば私はとても嬉しいしい、もっと頑張ろうと思えるの。UFCで私が成功を収め、スタンプがONEで成功する。それが私の夢よ」

■視聴方法(予定)
11月20日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブンミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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【UFN198】要注目。ダビデの星を背負った極真魂&上地流空手、ナタン・レヴィがUFCデビュー戦へ

【写真】ナタン・レヴィ、どのようなMMAをオクタゴンで披露するか(C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」でナタン・レヴィがUFCデビュー戦をラファ・ガルシアを相手に迎える。

2018年のMMAデビューからLFAで5連勝し、昨年のコンテンダーシリーズに出場機会を得ると本来はフェザー級ながら、対戦相手シャヒーン・サンタナが大幅に体重オーバー。160ポンドという1階級以上重い契約体重戦に臨むことに。

そしてサンタナを僅か53秒肩固めで下し、ダナ・ホワイトの「ハリウッドのエージェンシーが夢中になっているはずだ」という言葉とともに契約がなった。


1991年9月、パリ生まれのイスラエル人ファイターのレヴィは、5歳で両親の離婚に伴い母親の母国であるイスラエルに移り住む。そして15歳の時にカンフーと空手を始め、彼のマーシャルアーツ・ジャーニーが始まった。

18歳の時に沖縄に滞在し、上地流空手の黒帯になると帰国して空手の指導を生業としていた。その後、MMAをTV で見てこの道を進むことを決意するや、米国行きを決める。当初はサンディエゴに滞在も、MMAをやるならラスベガスという声を聞き、当てもなくMMAのメッカに。

現在はシンジケートMMA所属で、6勝0敗で3つの一本勝ちを残している。レヴィはこの間、東京を訪れ極真空手を稽古を続けた。詳細は明らかとなっていないが、毎年のように来日し、極真流のフルコンタクト空手を行うと同時に、空手の原理を忘れないために上地流空手で学んだ型の稽古を続けていたという。

とはいえ前述したように、レヴィは3度の一本勝ちがあり、そのファイトスタイルからは伝統派も、極真も空手色は感じられない。実際にレヴィ自身が米国のメディアでリョート・マチダでも、スティーブン・トンプソンのようでもないと指摘される──「MMAで空手を使おうとするのは、エゴだ。でも、空手の原理、そして極真で学んだフィジカルを使った空手はMMAに生きる」と発言している。

それでいて足払いをMMAに生かすなど、幻想が果てしなく広がるレヴィ、その初陣に要注目だ。

■視聴方法(予定)
11月21日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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【UFN198】仕切り直しのカン・ギョンホ戦。ハニ・ヤヒーラ「フレッシュで居続けられることに秘密はない」

【写真】ハニは2020年代のソネッカか (C)MMAPLANET

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスはUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」にハニ・ヤヒーラが出場し、カン・ギョンホと対戦する。

本来は7月31日に組まれていた両者の一戦は、計量後にハニが新型コロナウィルスに感染していることが判明し、キャンセルされた。4カ月遅れで、カン・ギョンホと相対するハニはさらなる自信をもってケージに足を踏み入れる。

36歳、衰えることを知らない働き蟻ファイトを続けられるハニに、その理由を尋ねた。


──ハニ、土曜日にカン・ギョンホと戦います。本来は7月に対戦予定でしたが、ハニが直前でコロナ陽性となり流れたカードです。

「検査で陽性になり、ガッカリさせられたよ。微熱はあったけど、1日だけ体調が悪くて2日後には問題なくなっていた」

──そうだったのですね。ただ隔離も必要ですし、後遺症もなかったですか。

「隔離は10日間、まぁしょうがないよ。誰もが経験していることだし後遺症は全くなかったよ」

──用心したうえで陽性になることは、もう防ぎようがないですからね。ただ、対戦相手のカン・ギョンホには申し訳ないないという気持ちになりませんでしたか。

「ノー、ノー。なぜ? どうして、申し訳ないと思わないといけないんだ。誰にだって起こることだよ。たまたま僕が陽性になっただけで、彼がなっていたかもしれない。そういう世界になっているのに、彼に謝るなんてないよ。計量もフェイスオフもして、戦えなかった。でも、また戦うことになった相手だしそんな気持ちはないよ。

そうかぁ、日本の人たちはそこで対戦相手に悪いっていう気持ちになるんだ。あぁ、文化や精神構造の違いだね。日本の皆は礼儀正しいし、サムライ・メンタリティを持っているからなぁ。僕としてはさっきも言ったように、誰もが陽性になる可能性があり、あの時はたまたま僕だったとしか思わないんだ」

──なるほど(笑)。では改めてカン・ギョンホの印象を教えてください。

「良い選手だ。動きも良い。ただし、何も特別なところはない。打撃も普通で、テイクダウンは時折り光るものがあるけど、トップコントロールは上手くない。トップでバランスを保てない。彼のゲームは穴だらけだよ。良い選手だけど、僕の方が上だ。

僕の攻撃の方が、デンジャラスだ。彼は相手の攻撃を見過ぎている。彼よりも僕にはフィニッシュ能力がある」

──テイクダウンはあって、コントロールは良くない。だからスクランブルが多いのですね。対してハニはスクランブルを許さないように戦います。

「そうだね。僕はフィニッシュ野郎だ。いつだってフィニッシュを狙っている。と同時に、フィニッシュに至らなくても判定勝ちできるのが僕の戦い方だよ。つまり、勝利を得るために色々な方向で戦うことができるということ。それでも、僕はフィニッシュ野郎なんだ(笑)」

──それだけ幅のあるファイトができるということですね。一か八かのフィニッシュ狙いよりも、フィニッシュが判定勝ちの先にある。それこそ安定して戦えることといえます。

「僕は柔術の大会に出ながら成長したといっても良い。その時から常にフィニッシュを狙っていた。ノーギのグラップリング・マッチで戦うようになり、MMAに転じたけど、そこに変わりはない。それが僕の一部だ。

ただし、さっきも言ったように一本勝ちできなくても、判定勝ちできる術を身に着けている。ルールに則して戦い、判定勝ちもできる。ポイントを取ってコントロールすることと、サブミッションを極めることが一致しているんだよ」

──ハニがMMAを始めたころはテイクダウンを奪うと、相手もガードポジションを取って寝技の攻防が続きました。ただし、今のMMAはスクランブル時代になり背中をつけて戦う局面は明らかに減少しています。スクランブル力も上がった。ハニもコントロールすることが大変になったのではないでしょうか。

「そこに準じた戦い方がいくらでも存在している。そして、その戦い方にあった技術を研究し続けている。以前と同じ戦い方じゃない。僕の戦いにも新しい要素が加わっているからね。だからスクランブルが増えても、僕はコントロールし続けることができるんだ。今も成長──進化し続けている」

──ハニはずっとフレッシュですよね。ダメージの蓄積が感じられないです。

「アハハハハ。ヘルシーなライフスタイル、そこが基本だよ。しっかりと野菜を摂って、フルーツを食べる。何よりもボディだけなく、精神状態を健康にしておくことだよ。そして頭を使ったトレーニングをすることかな。もう以前のようなワイルドな練習はしなくなった。強度の高いスパーリングを時折りして、あとは無茶な練習は控えるようになったんだ。自分をコントロールすること。フレッシュで居続けられることにシークレットはない。けど、たくさんの要素が混ざり合っている」

──ブラジルの料理は凄く美味しいですが、塩辛いですよね。

「バランスだよ。何よりファイトキャンプになってから食事のことを考えるんじゃなくて、常に良い食事を摂ることだよね。そして水をたくさん飲むことかな。それが基本だよ。それと針灸を毎週している。普段から心掛けているのはストレッチ、ヨガも毎日欠かさずやっているよ」

──もうファイターとしてだけでなく、ライフを考えた生活習慣ですね。

「そうやって心掛けていることで、競技者として少しずつ良い要素が積み重なっているはずだ」

──参考にさせていただきます。では4カ月遅れで、ハニのファイトを楽しみにしている日本のファンに一言お願いします。

「僕が日本のファンに伝えたい一言は、アリガトゴザイマスさ。日本のファンは、世界中のどこの人達よりも僕の試合をより理解してくれる。また、皆に会いたいね」

■視聴方法(予定)
11月14日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN198対戦カード

<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)
ミーシャ・テイト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ(米国)
ショーン・ブレイディ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)
カン・ギョンホ(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド(英国)
タリア・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス(米国)
デイヴィー・グラント(英国)

<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア(メキシコ)
ナタン・レヴィ(イスラエル)

<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー(タイ)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
フェレス・ジアム(フランス)

<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン(米国)
アオリーチーラン(中国)

<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン(中国)
ショーン・ソリアーノ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ(ブラジル)
サム・ヒューズ(米国)

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MMA UFC UFN195   キック ボクシング マイラ・ブエノ・シウバ マノン・フィオフォ マリヤ・アガポワ ミーシャ・テイト

【UFN195】フランスの松濤館空手王者からMMAへ。マノン・フィオフォ「全て空手時代に培われてきた」

【写真】試合中の厳しい表情とは全く違う、穏やかな笑みをたたえるフィオフォだった (C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN195:UFN on ESPN+53「Ladd vs Dumont」が開催される。

ホーリー・ホルム、ミーシャ・テイトという女子MMA界のレジェンドが相次いで欠場となった今大会のメインカードで、MMAが禁じられていた国──フランスから、南アフリカのEFC Worldwide、さらに中東のUAE Warriorsでフライ級王者となり、オクタゴン3戦目を向けるマノン・フィオフォが、マイラ・ブエノ・シウバと対戦する。

フランスの松濤館空手王者になること3度、五輪も目指せた逸材が歩んできた道なき道、その軌跡を振り替えてもらった。


──マノンのインタビューは6月、そして9月と予定されていたのですが、対戦相手の変更と欠場で2度とも流れてしまい、ようやく実現できて嬉しいです。

「私も話を聞いてもらえるファイトウィークを送ることができて嬉しいわ。今週末は問題なく試合が行われそうだから(笑)。過去2度のファイトウィークに本当に色んな事が起こって大変だったわ。今はファイトに集中できて、最高のシェイプで土曜日を迎えられそうよ。ホント、早く試合が始まって欲しいって感じね」

──昨年の秋までフランス政府はMMAの開催を認めてこなかったです。そのような状況でなぜMMAを志すようになったのですか。

「私は5歳の時から空手をやっていて、3度フランス王者になっているの。それからキックボクシング、ムエタイを練習するようになり、実戦を15回ほどこなした時に友人からMMAの練習をしてみないかって誘われて。練習してみると、このスポーツのことが心の底から好きになったの。

寝技の経験はなかったから、立ち技とは全く体の使い方が違って本当に大変だった。でも、それが面白くて。それとレスリングに関しては問題なかったわ。父が20年ほどレスリングの経験があって、大会で何度も勝っている人だったから。

もちろん、直ぐに修得できるモノではなかったけど、時間を掛けて一つ一つステップアップしてきたから、今ではどの局面でも問題なく戦うことができるわ。レスリングもグラップリングも、ストラキングと同じだけの力があると思っている」

──お父さんがレスラーだったのに、空手を始めたのですね。

「空手道場が家の近くにあったから。理由はホント、それだけだと思う(笑)」

──空手はフランスでは凄く人気がありますね。ところでどの流派の空手を習い、3度の国内王者に輝いているのでしょうか。

「松濤館空手よ。組手部門でチャンピオンになったの」

──ポイント空手の経験はMMAに生きていますか。

「ウイ!! 絶対的にね。フランスの松濤館空手で最も重要視されるのは、タイミング。今、MMAを戦っているけど、私のステップ、ステップからのコンビネーション……距離、角度、タイミングは全て空手時代に培われてきたモノよ」

──マノンはMMAという選択をしましたが、空手は東京五輪でついに正式種目入りしました。

「空手のことは大好きだし、あのまま続けていると私は東京五輪に出ること、チャンピオンになることも可能だったと思う。でも、空手とMMAを同時に続けることは無理よ。MMAの練習だけで1日に2度やっているから、その状態で五輪を目指していたら病気になっていたでしょうね(笑)。今はMMAで世界のトップになることを目標に戦っていて、他のことをする余裕はないけど……将来はどうなるかしらね(笑)」

──ところで松濤館空手の女子王者がMMAに転向することに関して、周囲の反応はどのようなモノだったのでしょうか。

「フランスは空手、合気道、柔道の歴史が長くて、MMAはまだ正式に認められて1年も経っていない。だから私がケージで戦うことに理解を示してくれない人達がいることは確かね。特にグラウンドで相手を殴って、チョークで首を絞めることに対して、良い印象を持たれてないわ。でも3、4年後には皆が理解しているはずよ。この素晴らしいスポーツの良さを分かってもらうのも、一朝一夕にはいかないってことね」

──そんなマノンはUFCと契約する前は南アフリカ、そしてミドルイーストでキャリアを積んできました。フランスではMMAが認められていないとしても英国をはじめ、欧州ではMMAが開催されている国も多いのになぜ、南アやUAEで戦ってきたのでしょうか。

「南アフリカで戦うようになるまで、私はIMMAFで世界チャンピオンになったの。でも、フランス国内ではパウンドのない大会、パンクラスで試合は組まれなかったし、英国のプロモーションもアマMMAで優勝しただけの私にチャンスは与えてくれなかったわ。そんな時、マネージャーが南アフリカのEFC WorldwideのリアリティTVショー(The Fighters Season 02)の話を見つけてきてくれて。IMMAF世界王者という肩書を認めてくれて、ショーに参加できて優勝できたの。

EFCでは2戦目でフライ級王者になり、キャリアを重ねようと思った時にCOVID19で国境が封鎖され、大会も行われなくなってしまって。そしてUAE Warriorsと契約して、3戦目でフライ級のベルトを巻き、UFCから声が掛ったの」

──何もレールの敷かれていないところを、歩んできたのですね。

「私はMMAを愛しているし、私が頑張ることでフランスの若い子たちに良い影響を与えることができるだろうし。そうなれば、本当に嬉しいわ」

──そのためにも土曜日の夜は、どのような試合をしたいですか。

「試合中、全ての時間をドミネイトして勝ちたい。それがKOなら最高ね。ブエノ・シウバのスタイルを考えると、手の合う相手だと思う。彼女はUFCで5試合も戦っているし、尊敬すべき対戦相手ね。彼女をKOできれば、私もトップ10と戦いとアピールできる。そういう相手と戦えてハッピーよ。

試合の序盤は空手のスタンスで、空手を使って戦うわ。そして彼女の動きが理解できれば、距離をつめて首相撲、ヒザ、エルボーと接近戦でも追い込んでいく。遠い距離でも、近い距離でも全く問題なく戦えるから」

──マノン、今日はありがとうございました。

「日本のファンにも必ずKO勝ちを届けるわ。メルシー・ボーク―」

■視聴方法(予定)
10月17日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN195対戦カード

<女子フェザー級/5分5R>
ノルマ・ドゥモント(ブラジル)
アスペン・ラッド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレイ・オルロフスキー(ベラルーシ)
カルロス・フィリッピ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
マノン・フィオフォ(フランス)
マイラ・ブエノ・シウバ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
マリヤ・アガポワ(カザフスタン)
サビーナ・マゾ(コロンビア)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
ジョーダン・ライト(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・ロバーツ(米国)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)
ルアナ・カロリーナ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
ネイト・ランドヴェール(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブランドン・デイヴィス(米国)
バットゲレル・ダナー(モンゴル)

<女子ストロー級/5分3R>
アリアニ・カルネロッシ(ブラジル)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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MMA UFC   ミーシャ・テイト

11.20『UFC Fight Night』のメインイベントはケトレン・ヴィエイラ vs. ミーシャ・テイトの仕切り直しマッチ

ミーシャ・テイトに新型コロナウイルスの陽性反応、10.16 UFCメインイベントで予定されていたケトレン・ヴィエイラ戦は中止(2021年09月23日)

 こちらの続報。


 UFCが11月20日にラスベガスのUFC APEXで開催するFight Nightシリーズでケトレン・ヴィエイラ vs. ミーシャ・テイトの女子バンタム級マッチを行うことを発表。両者は10月16日に開催するFight Nightシリーズのメインイベントで対戦予定でしたが、テイトに新型コロナウイルスの陽性反応が出たことから中止されていました。テイトの健康状態が分からなかったことからヴィエイラは代わりの選手と対戦するか延期されるか不明でしたが重症でなかったようです。


 MMAJunkieによると仕切り直しマッチも同大会のメインイベントとして行われるようです。続きを読む・・・
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MMA UFC UFC ESPN26 マリオン・ルノー ミーシャ・テイト

【UFC ESPN26】ミーシャ・テイト、ラストファイトのマリオン・ルノーからTKO勝ち

<女子バンタム級/5分3R>
ミーシャ・テイト(米国)
Def.3R1分53秒by TKO
マリオン・ルノー(米国)

4年9カ月振りにケイティ・ペリーのロアーに乗ってミーシャが、オクタゴンへ。カムバックを果たしたミーシャに対し、ルノーはこの試合が最後と決めオクタゴンに足を踏み入れる。

ミーシャのローを外すルノー、慎重かつ積極的に両者が手を出す。右を振るったミーシャが、左ジャブを当てる。さらにローにジャブを合わせたミーシャは右を伸ばす。ルノーも踏み込んで右ストレート。続いて右ローを当てたルノーに対し、ミーシャはパンチで前に出ると、蹴り足を掴んでケージに押し込んでいく。首相撲のミーシャがヒザ蹴り、ケージを背負ったルノーもヒザをボディに入れる。右を差され離れたミーシャはワンツーで前に出ると、右を当てパンチの応酬のなかでテイクダウンを決める。

ルノーは手首を掴んで蹴り上げも、ミーシャが捌いて足を一本抜く。残り15秒、トップで過ごしたミーシャが初回を取った。

2R、ルノーの前蹴りがミーシャの顔面に。ミーシャもワンツーから左ハイを狙う。ジャブを当てたミーシャ、ルノーが左リードフックを返す。続いて右を入れたルノーがワンツーにも右を打ち返す。ミーシャは右を入れて、組みに行くがルノーが距離を取る。とダブルレッグで一気にテイクダウンを狙ったミーシャは、ケージを思わず掴んだルノーにスラムを決める。

ルノーはハーフでキムラへ。逆の手でエルボーをワキ腹に落とすミーシャが、腕を抜く。同時にルノーがフルガードに戻し、ミーシャはここも蹴り上げにパンチを落としてハーフで抑える。エルボー、鉄槌を落とすミーシャ。この攻撃でルノーが鼻血を流す。ミーシャは立ち上がってパンチ、ガードの中に収まりこの回もリードした。

最終回、ルノーの左ハイにパンチを合わせたミーシャが、ワンツー、左ジャブをヒットさせる。ボディへの連打ダブルレッグに出たミーシャが、ケージにルノーを追い込み小外刈りでテイクダウンへ。右腕を差して切り返そうとしたルノーの動きを潰し、リストコントロールから左のパンチを連打したミーシャが、バックマウントへ。このまま左右のパウンドを連打したミーシャが、レフェリーストップでTKO勝ちを手にした。

ウィナーコールで「アイム・バック」と叫んだミーシャは、「凄く幸せ。今、私はここに戻ってきた。私のコンディションは一段階上がった。私はここにファイトしにきただけじゃない、チャンピオンになるために戻ってきた」と話した。対して「最後のファイトでミーシャと戦えることが信じられなかったわ。私はミーシャのファンだった。自分の持っている全てを彼女にぶつけたわ。これでサヨナラが言えるわ。私はこれからの10年間、バンタム級で戦う皆の応援するわ」と言い、ミーシャとハグした。


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Interview UFC UFC ESPN26 ブログ マリオン・ルノー ミーシャ・テイト

【UFC ESPN26】MMA復帰=ルノー戦、ミーシャ・テイト─02─「夢を追うことで、より良い母になれる」

【写真】慈愛、そんな雰囲気がミーシャを覆うようになったように感じる (C)Zuffa/UFC

17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN26「Makhachev vs Moises」でマリオン・ルノーと対戦するミーシャ・テイト・インタビュー後編。

4年9カ月振りにMMAに復帰するミーシャは、2人の子の母として夢を追い続ける姿を見せたいという。女性が母親になっても、夢を追求できる──彼女の試合はそんな世界を実現させる世代へのメッセージとなる。

<ミーシャ・テイト・インタビューPart.01はコチラから>


──マリオン・ルノーは現在4連敗中、UFCからするとミーシャが今もオクタゴンで戦う力を持っているのか査定する相手になると話そうと思っていたのですが、もうその返答をしてもらえましたね(笑)。

「アハハハ。ホント、力説しちゃったけど……私は心の底から彼女は大した人物だって思っているの。彼女は私と同じように母であり、柔術黒帯。どれだけ努力をし続けてキャリアを築いてきたのか。本当に彼女のことを尊敬しているわ。

全くためらいがないのよね、私と戦うことも。ありがたいことだわ。マリオンはこの試合で、彼女の全てをぶつけてくるでしょうね。だから私も最高の状態で彼女を迎え撃ちたいと思って、最高のキャンプを過ごしてきたわ。

私のMMAファイター人生の第2章には、以前の成功は一切関係ない。過去の栄光は関係ない、全てはここから始まるのよ」

──長女のアマイアちゃんは、お母さんが戦うことを理解しているのでしょうか。

「そうね、自分の母親が友達のお母さんたちとまるで違うことは分かっているみたいね。私自身、MMAファイターの自分と家にいる時の自分はまるで違うようにしているけど。ジムに行ってスパーをして、ボクシングをして、レスリングをして、ファイトしている。そして家に戻って、あの子たちにキスをするの。

こんなに素晴らしい経験をしたことは、今までなかったわ。まるで別のことを同時に行う自分の人生を誇りに思っている。これが私の生き方なの。私は愛することをやっていきたいから。

娘は3歳、息子は1歳。息子は当然、何も分かっていないわよね。アマイアは話している内容では、分かったような感じになっているわ(笑)。『マミーがレスリングし、ボクシングをしている』って感じでいるけど、それが何を意味しているのかは分かっていないでしょうね」

──3歳ですからね。ただ私の娘たちはかつて、締め切り間際のピリピリ感を感じていたようです。なので試合前のミーシャの空気の違いを感じるのかと想像していました。練習と家では全く違うようにミーシャが過ごせているのが、凄いなと思います。

「でもママが戦う、パパが戦う。その練習をするジムに来ることは、彼女は好きみたい(笑)。友達に「ファイトしたい?」って聞いているから」

──Oh、凄くキュートですね。母になったミーシャ・テイトはそれ以前より、人として強くなったと思えますか。

「そうね、ファイターだけでなく、母親になることって素晴らしいプロセスだと思うわ。母親であることが、どういうことなのかを理解して戦えるようになった、凄くラッキーね、私は」

──誰もが母親にはなれます。でも、ママであることは本当に色々な困難が伴います。

「子供ができて自分の母が凄いと思えるようになったの。彼女は本当によく私を育て上げてくれた。それがどれだけ大変だったか分かるようになってきたし、そうやって育てた娘がMMAを戦うことをよく認めてくれたと思うわ。

あのね、女も母親になることで夢を諦める必要はないの。ずっと長い間、男は夢を追うことと父であることを維持してこられたわ。子供ができても、キャリアの続きを積むことができた。対して母親になることで、その責任の全てを背負う女性が多かった。

でもね、私はこう思うの。夢を追うことで、より良い母親になれているって。そして、私はその姿を子供たちに見せたい。娘も性別に関係なく、夢を追い続けることができるようになってほしいから。私は彼女の良い手本になるためには、どんな努力だって厭わないわ。

母親も夢を追いかける。それを男性陣がサポートする社会が実現するから。ジョニー(ヌネス)はこの試合だけでなく、シンガポールに移ってONEで働くこともサポートしてくれたわ。そして、私がまた戦いたいと言った時も、反対意見は全く口にしなかった。

彼は自分がどれだけのことができるか、限界のようなことを全く口にしたことがなく、ずっと私を支え続けてくれた。私がベストを尽くせるように、常にサポートしてくれたの。ジョニーはONEと契約していて、なかなか試合のチャンスが巡って来ないけど、その時が来れば今度は私が100パーセント、彼のサポートをするわ。ジョニーがやり切れるためにね。私たちは、お互いをそうやってサポートし合っていくのよ」

──素晴らしいです。

「私がUFCで戦うことは、娘や他の子供たちにそういうメッセージを送ることになるの。彼女達が大人になった時、『私は母親になるし、夢も追い続ける』と言えるようにね。

皆、大変な局面って人生に訪れると思うの。でもね、そんな時だからこそ自分の人生の選択は、自分自身でしてほしい。色々とサポートしてくれる人の意見には、耳を傾けるわ。そういう人たちがいてくれて、私は戦える。でも、私をコントトロールするのは私自身。今、MMAファイター人生の第2章がどうなるのか、楽しみでならないの。

これまでに色々と成し遂げてきたとは思っている。でも、私のベストはこれからなの。そういう私が経験したこと、これから私が経験することを──これから、この道を歩もうという世代に伝えていきたい」

──私も今一度、ミーシャが話してくれたことを噛みしめて、自分の人生に生かしたいと思います。本当にありがとうございました。

「こちらこそ、ありがとう」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「今、ファイトウィークを過ごし、ここに戻って来られたことが凄く嬉しいわ。マリオンと最高の試合をするから、また私のファイトを見て楽しんでほしい。私はただファイトをするために戻ってきたわけじゃない。またチャンピオンになるために戻ってきたの。まだこれから、もっと強くなる。その一歩を日本の皆に見てほしいわ」

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN26計量結果

<ライト級/5分5R>
イスラム・マカチェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
チアゴ・モイゼス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー: 136ポンド(61.69キロ)
ミーシャ・テイト: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェレミー・スティーブンス: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ: 186ポンド(84.37キロ)
ダスティン・ストーツフス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 146ポンド(66.22キロ)
ガブリエル・ベニテス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロドリゲス: 171ポンド(77.56キロ)
プレストン・パーソンズ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス: 115.5ポンド(52.38キロ)
モンステラ・ルイス: 113.5ポンド(51.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
カリド・タハ: 135.5ポンド(61.46キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
アンデウソン・ドスサントス: 135.5ポンド(61.46キロ)
マイルズ・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
フランシスコ・フィゲイレド: 125.5ポンド(56.92キロ)
マルコム・ゴードン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ホドリゴ・ナシメント: 259ポンド(117.48キロ)
アラン・ボドウ: 246ポンド(111.58キロ)

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