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BELLATOR Bellator278 Bellator279 MMA MMAPLANET o PFL UFC エマニュエル・サンチェス エンリケ・バルゾラ クリス・サイボーグ ジェイムス・ギャラガー ジャスティン・ゴンザレス ジュリアナ・ヴェラスケス ジョシュ・ヒル セルジオ・ペティス ダニー・サバテーロ ダリオン・コールドウェル ニキータ・ミハイロフ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ベラトール マコア・クーパー マゴメド・マゴメドフ ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr リズ・カモーシェ レアンドロ・イーゴ 堀口恭司

【Bellator278&279】ペティス脱落のハワイ2Daysに公然の謎多きMMA一家から、マコア・クーパー出場

【写真】プロ2戦目──クーパー一家らしく精悍の顔つきの21歳=マコア・クーパーがベラトール初陣に挑む (C)TITAN FC

24日(木・現地時間)、Bellatorより4月22日(金・同)と23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで開催されるBellator278と279の追加カード及びカードの変更が発表されている。

ハワイ2Daysで開幕するBellatorフェザー級ワールドGPは堀口恭司×パッチー・ミックス、もう1試合は世界バンタム級のベルトが賭けられた王者セルジオ・ペティス×挑戦者ラフェオン・スタッツが組まれていた。

しかし、王者ペティスは負傷で同門対決からドロップアウト。波乱の幕開けどころか、幕開け前の波乱が起きてしまった。


その結果、スタッツは前世界王者のフアン・アルチュレタと暫定王座を争うGP準々決勝をBellator279で戦うことになった。またジェイムス・ギャラガーもトーナメント戦から姿を消し、ペティスとギャラガーが抜けた穴埋めにBellator278でワイルドカード戦が2試合組まれることも今回明らかとなっている。

勝てば準々決勝進出がワイルドカード戦はジョシュ・ヒル×エンリケ・バルゾラ、そしてジョーネル・ルゴ×ダニー・サバテーロとなり、ヒル×バルゾラの勝者はマゴメド・マゴメドフと、ルゴ×サバテーロの勝者はレアンドロ・イーゴとのクオーターファイナルに進出する。

(C)BELLATOR

バルゾラはTUFラテンアメリカ優勝、6勝3敗1分と勝ち越しているUFCから転じた初戦で、ダリオン・コールドウェルを破ったばかり。

(C)BELLATOR

Titan FCバンタム級王者&コンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約がならなかったサバテーロはサークルケイジ初陣で、UFC戦績5勝2敗だったブレット・ジョンズを下している。

ペティス脱落、ワイルドカードにニキータ・ミハイロフの名が見られないのは残念だが、それも準々決勝にバルゾラやサバテーロが進出するならGP見所はプラスマイナス・ゼロといっても過言でない。

それだけトーナメントの行方、予想を困難にする実力者がワイルドカード戦に選出されたといえる。

また279大会でベラトール世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグ✖アーリーン・ブレンコウのBellator世界女子フェザー級選手権試合が組まれたのに対し、278大会では世界女子フライ級選手権試合=王者ジュリアナ・ヴェラスケス✖リズ・カモーシェ戦が組み込まれている。

その278大会ではプレリミに父にレイ・ブラダ・クーパーJr、兄にレイ・ブラダボーイ・クーパー3世を持つマコア・クーパーがプロ2戦目で、ハワイ・ローカル枠に抜擢されブレイク・ペリーとのマッチアップも決まっている。

父はハワイMMAのパイオニア、兄はPFLで2度の優勝も自宅にガレージで家族だけ練習するという公然ながら、謎多きMMA一家から、レスリングとフットボールで活躍したマコアのBellator初陣は非常に楽しみだ。

なお279大会のプレリミでジャスティン・ゴンザレス×カイ・カマカ3世、エマニュエル・サンチェス✖ヤンシー・メデイロス戦、さらにランス・ギブソンJrも出場するなど注目カードが並んでいる。

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BELLATOR MMA o ダニー・サバテーロ マゴメド・マゴメドフ

Bellator278:バンタム級GPのワイルドカード2試合・ジョシュ・ヒル vs. エンリケ・バルゾラ、ジョネル・ルゴ vs. ダニー・サバテーロが決定。勝者がGP出場。

www.bellator.com

セルジオ・ペティスとジェームス・ギャラガーが欠場したバンタム級GPは、ワイルドカード2試合が行われ、勝者がGPに出場する形式に変更。

4月22日のBellator278でその2試合が行われる。ランキング8位のジョシュ・ヒル vs. エンリケ・バルゾラの勝者はマゴメド・マゴメドフと、、ランキング9位ジョネル・ルゴ vs. ダニー・サバテーロの勝者はレアンドロ・イーゴと対戦する。

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BELLATOR LFA LFA122 MMA MMAPLANET Special UFC UFC270 カルロス・モタ ケイ・ハンセン ジェイク・シールズ ジャスミン・ジュスダヴィチェス ダニー・サバテーロ チャールズ・ジョンソン 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:1月:ジョンソン✖マタ「UFCに行くためにMMAが変わる」

【写真】正規王座のベルト、暫定王座獲得時のベルト、暫定王座防衛時と3本のベルトを持つ。毎回ベルトを創るって、凄い (C) LFA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年1月の一番は1月21 日に行われたLFA122からLFAフライ級選手権試合=チャールズ・ジョンソン×カルロス・モタ戦について語らおう。


──水垣さんが選ぶ1月の一番、どの試合になるでしょうか。

「LFAフライ級選手権試合のチャールズ・ジョンソン×カルロス・モタの一戦ですね」

──おお、UFCへの登竜門でベルトが懸かった一戦で王者ジョンソンが最後は殴り勝った形でした。この試合を選んだ理由というのは?

「まさに、そこに関してなんです。コンテンダーシリーズでもそうですが、LFAもUFCから声がかかるためのMMAのスタイルというモノが出来上がっているように感じられます。

UFCと契約をするためにはただ勝つだけでなくはなく、プラスアルファが求められています。そのいう空気の中で、FAのタイトル戦やコンテンダーシリーズでは、テイクダウンからコントロールに徹する選手は少なくなりました」

──ダニー・サバテーロがTITAN FCで王者になり、コンテンダーシリーズでも勝利もUFCと契約できず、再びTITANの王座防衛もしましたが、最終的にはBellatorを選択しました。

「そういうことですよね。ジェイク・シールズやジョン・フィッチのような攻めをする選手はLFAやコンテンダーシリーズでは見られなくなるかもしれないです。

テイクダウンからコントロールして勝ってもUFCは取ってくれないでしょ──という思考になりますしね。それなら立ってドッグファイトをしようと。そこに関連してジョンソンも割と簡単にテイクダウンを取られますよね」

──差し返して粘ろうという展開ではなかったです。

「ハイ。テイクダウンされてもスクランブルが上手いので問題がないとしているのでしょうけど、スタンドの打撃戦の最中もテイクダウン・ディフェンスの意識は高くなかったです。倒されたとしてもモタもUFCを狙っているので、懸命にトップコントロールはしてこない。そういう風な選択はないとして、簡単に下になってもスクランブルに持ち込みやすいですから。

互いに漬けないという認識の下、スタンドで戦っていますよね。特にスクランブルが強い選手は、なおさらテイクダウンされても立てるという腹積もりで戦っている。この試合もそれが顕著で、MMAが変わったなと思いました」

──確かに私なども見ていて、何かスッキリしない打ち合いだったのは、そういうことだったのですね。

「彼らの試合はUFCへ行くためのスタイルというか……。LFAやコンテンダーシリーズは、倒されても抑えられないから立てば良い。だから思い切り打撃でアピールするというMMAになったんだと」

──ジョンソンが殴られても殴るというスタンスで試合をしていました。

「それもモタがそこまで打撃に力がないからできる戦いだったはずです。打撃に関しては差がありました。ただしジョンソンは本来、打撃一辺倒でなく違う選択ができる選手なんです。僕は彼もことをMMAファイターとして、打撃だけでなく何でもできる強い選手だと思っていました。

スクランブルでもアナコンダやダースという攻め方もあるにも関わらず、打撃戦に戻るチョイスが多かったです。ジョンソンはそこだけでなくても強い。興味深い選手のはずです」

──その違和感は本当に分かります。選択肢が多いMMAなのに、その選択肢を捨てて打撃戦をする。だから、こういうとアレなのですが、自分はこの試合がエキサイティングで手に汗握るものではなかったです。

「それは分かります(苦笑)」

──水垣選手は打撃が得意な選手でした。北米でも前に出て、パンチを打って勝つ。ただし、それはテイクダウンをされないで殴らないといけない。だから大学のレスリング部へいって、レスリングを学ぶという努力をした。

「そうですね(苦笑)」

──そうすると、テイクダウンを取れるようにもなりました。

「僕の場合はテイクダウンが取れた時は抑えて、漬けていましたしね。スクランブルをさせないために、スペースを与えていなかったです。打撃とテイクダウンをしたら漬ける。その2つの軸で戦っていました。ただし、LFAやコンテンダーシリーズでは漬けて勝っても先がない。MMAが変わりますね。同時に彼らがああいう試合で勝ってUFCにステップアップをしたら、あのままのスタイルだと勝てない。スタイルを変えないと勝ち残れないので」

──とはいっても最近はUFCでも、このタイミングでブレイクが掛るのかという試合もあります。

「この間のUFC270のジャスミン・ジュスダヴィチェスとケイ・ハンセンの試合とかそうでしたよね。下になっていたハンセンがハーフバタフライから、クローズドを取った時にブレイクでスタンドに戻ることができました。エルボーとか受けて、立ち上がることができなくて両足を閉じたのに、ブレイクでスタンドに戻れた」

<この項、続く>

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BELLATOR Brave CF LFA MMA ONE PFL RIZIN RIZIN TRIGGER01 UAEW UFC   アダム・ボリッチ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー ダニー・サバテーロ ベラトール マゴメド・マゴメドフ 中田大貴 住村竜市朗 堀口恭司 堀江圭功 山本空良 川中孝浩 昇侍 木下憂朔 松場貴志 柏木信吾 獅庵 竿本樹生 萩原京平 釜谷真 魚井フルスイング

【RIZIN TRIGGER01】柏木信吾に訊く─02─「RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます」

【写真】後編のスナップショットは真面目バージョン。必ずRIZINの文字が背景に入る場所をセレクトする柏木氏(C)MMAPLANET

本日28日(日)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN TRIGGER01。同大会を前にしてJ-MMAの実状、世界の中の日本のMMAという論点で柏木信吾氏に行ったインタビュー後編。

RIZINルールのケージ大会に期待すること。そしてRIZINとBellatorの今後に対して柏木氏が熱弁をふるった。

<柏木信吾インタビューPart.01はコチラから>


──TRIGGERはケージでRIZINルール。ケージで北米ユニファイドとも、リングでRIZINルールとも違う戦いが見られそうです。

「ケージでグラウンドの4点ヒザ、サッカーボールキックがあれば膠着はかなり減少するかと思います。選手にとっては気が抜けなくて、精神的に厳しい戦いになるでしょうね」

──レフェリーも気が抜けないです。

「う~ん、でもそこはアジャストしていただかないと」

──サッカーボールキックが入ると終了の合図的なこともありますが、ケージを背負って座った状態の選手にヒザ蹴りとか、本当に怖いです。ただし、見た目のインパクトでストップしてしまうことも起こる可能性があります。

「ヒザですよね。テイクダウンから起き上り際、スクランブルでのヒザ蹴りはユニファイドではない攻撃で。ユニファイドだと一息つけるところが、致命傷になる」

──いやぁ、止まることができないですね。厳しいっ!!

「そうなんです。動くしかない。なら立ち上がってクリンチに、すぐに持ち込まないと」

──それはそれで疲れますね……。ところでユニファイド思考の選手が、ケージで外国人選手との試合も組まれていくのであれば、「リングだから」とRIZINを避けていた選手が出場するケースも増えそうですね。

「そうかもしれないですね……」

──と同時に、ケージしか出たくないんだと言うかもしれないです。

「そういう選手はお断りです(笑)。というのは冗談で、TRIGGERだけ、そして踏み台にしたいという選手が出るのも良いと思います。TRIGGERで無双して、それでも『リングは出ない』というのなら格好良いですし、運営側としては意地でも出場させたくなってビッグファイトが生まれるかもしれない。

それこそTRIGGERが盛り上がると、RIZINでケージのチャンピオンが誕生することだってありえます。RIZINリング王者、RIZINケージ王者が生まれるってなると、それはそれで面白くないですか。そこまでTRIGGER……RIZINで金網が盛り上がるなら、それこそさっき高島さんが言った別競技……RIZINのスピンオフ・ストーリーが確立する。それってメチャクチャ面白いですよ」

──もう制圧ですね。

「ハイ」

──J-MMA界を……。

「いや、何言っているんですか!! そんなことないですよ」

──アハハハハハ。

「いやいやいやいや、引っかけじゃないですか!!(笑)。そんなことは考えていないですよ。でもリングとケージの統一チャンピオンシップとか、面白くないですか!!」

──そりゃ面白いですよ。結果、制圧してしまうし(笑)。

「だから、制圧じゃないですって(笑)」

──自分はフリーで25年やってきたから、力がないモノは続けられない。それが当然だと思っているのは嘘じゃないです。

「でも、RIZINはそれを全然望んでいないですから。やはり協力体制がないと、業界全体が盛り上がらないですからね。どこかが転んだときに、『ざまぁ見ろ』なんて思っている業界は伸びないです」

──ホント、その通りです。自分たち雑誌も格闘技通信が休刊になった時、ゴン格の人間で喜んだ者など誰一人もいなかったです。先を走っていたライバル誌がなくなるって、ジャンルにとって大きなピンチだったので。だからTRIGGERで勝っても、もともと活躍していたプロモーションで試合も続ける。そういう風になるのが、理想ですね。

「そうなんですよ。負けて戻って再生だけでなく、勝った選手が凱旋。そこも上手く調整しながらやっていくつもりです。そこはしっかりと向き合って、足並みを揃えてやっていければ業界全体が良くなる。甘いですかね?」

──甘かろうが、辛かろうが……です(笑)。理想を追いかけないと。そういう部分ではどのプロモーションも選手の手売りがマネタイズになっており、勝ち負けに関係なく試合が組まれるという状況があります。そこはUFC、Bellator、PFL、ONE、BRAVE CF、UAEWなどとの違いですが、柏木さんはどのように考えられていますか。

「日本ではMMAが興行という形に収まっており、コンテンツとして広く認められチケット云々でなく、スポンサーフィーやインベスターからの投資を得ることができる状況にはないです。この状況では、PFLのように地味でも強ければ良いという風に世界中から選手を呼ぶことはできない。それができれば本当に理想的で。でも、日本はその状況ではない」

──そこを業界全体でどう打開していけるのか、期待しています。そして、ここからは柏木さんの渉外という面で、お話を聞かせていただきたいのですが。

「ハイ」

──RIZINバンタム級チャンピオンの堀口恭司選手がBellatorと契約した。ベラトールとエクスクルーシブですが、RIZINに関してはベラトールの合意があると試合ができる。これは画期的な、この業界になかった契約形態だと思います。そうなると他の日本人選手も同じようにベラトールと契約し、日本でも試合をすることができるようになるのでしょうか。

「日本人選手に関わらず、RIZINとエクスクルーシブ契約の外国人選手も堀口選手のような契約形態にできないかという問い合わせは来ています」

──そうなりますよね。

「日本が大好きで、RIZINも大好きだ。RIZINで2度戦い、ベラトールで2試合する。そういうことは可能か?と」

──それが実現すれば、本当に素晴らしいことです。

「堀口恭司選手を皮切りに新しい契約の仕組みができるかもしれないです。まあ、これはスコット・コーカーと榊原社長の話し合い、人と人、人間関係で決まったことなので本当に凄いことだと自分は思います」

──ただし、そういう希望を堀口選手以外の日本人選手が持っていてもベラトールで勝てるでしょうか。私は正直、甘くないという想いはあります。

「それは私もあります。簡単ではないです。正直、世界という言葉は言いやすいかもしれないですが、やはり知ることが先だと思います。行きたいというのも良いです。行けるなら、行くべきです。でも、現実を見る必要性はあります。かつ国内で誰もが納得する戦績を残した選手が行くのが一番ではないかと。UFCに行くのではなく、UFCで勝つことを考えてほしい。

そうなると現状では日本からシレっとUFCに行っても、伝わらない。イケイケの気持ちになっている選手には分かってもらえないかもしれないですが、自分のブランド力を上げて日本のファンを引き連れてUFCへ行って欲しいです。

日本のファン、1万人、2万人、10万人の目ん玉を連れて行ってくれよ、と。国中から応援されて行けば良いじゃん。周囲の100人とかでなくて。せっかくRIZINってモノがあるんだから、『RIZINは違う』とかって言うのも良いけど、使えるモノは使えば良いのに。逆に使ってよって僕は思います」

──もう19年以上過去の話ですが、桜井マッハ速人選手がUFCでマット・ヒューズの持つ世界ウェルター級王座に挑戦した時、WOWOWやサムライTVのスタッフが現地に赴き、専門メディアだけでなくスポーツ新聞、そして一般誌の記者もラスベガスを訪れていました。何より、マッハは世界に挑戦する力があった。

「まさにそういうことですね。今はそういう風になっていないです。世間が何か、格闘技が盛り上がっているね──というところまで、まだ浸透していない。世界一を目指すのは良いです。僕もそういう姿を見てみたい。その実績が、皆に貢献できるようになるにはRIZINを使えば良いと思います。変に意固地になるんじゃなくて……」

──そこまで意固地にならないと、その意志力がないとできない。それも有りだし、自分に納得したい選手もいるのも致し方ないかと(笑)。

「もちろん、バカだなって思わせるぐらいの直向きさのある選手、僕も好きです。あの意志の強さは大好きです」

──必殺、大好きだからRIZINで戦う姿が見たいってことですね(笑)。

「まぁ、あの道は修羅の道ですからね。そのおかげでLFAの中継があるって、ありがたいですよ。だから、僕も世界に行くためにRIZINを使ってほしいという想いは、ここで満足してほしくないという気持ちに通じています。それはTRIGGERも、そう。利用して上を目指して欲しいです。」

──なるほど。いやぁ、柏木さんはやっぱり究極ですよ。では堀口選手とは逆にベラトールの選手がRIZINにやって来ることは、またあるのでしょうか。

「あります。ホント、この世界で前例のない良好な関係なんです。それはスコット・コーカーの日本に対する思い入れもありますし、理解が凄くあるからこそ現実になっている。スコットももちろん自分たちの利益を考慮しなければならない立場ですが、その先を見ている。そういう野心があるから、この関係を築くことができている。選手とプロモーター、プロモーターとプロモーターがWIN WINにある。やはり人間関係はWIN WINでないと築けないです」

──仰る通りですね。

「だからRIZINからベラトールに選手を送り出すだけでなく、ベラトールの選手にもRIZINに来てもらいたいという話は当然しています」

──マゴメド・マゴメドフ、ジェイジェイ・ウィルソン……見たいですねぇ。

「僕はボリッチ、ボリッチって言っていますよ(笑)」

──クソ見てみたいですね。アダム・ボリッチ、ぜひTRIGGERで。

「いや、だからTRIGGERはそうじゃないですって(笑)。アジアの活きの良い選手とか招聘したいです。ベラトールだったら、単発契約で出ている選手なら有り──かもしれないです。でも、そうしたらアジアの選手の方が面白い。そうしたらMMAPLANETでもインタビューお願いします」

──勿論です。

「でもジェイジェイ・ウィルソンとか、ダニー・サバテーロとかMMAPLANETがインタビューしたら体重オーバーとか、コロナで陽性になって欠場って。ああいうジンクスを創るのは勘弁してほしいなぁ(笑)」

──いや、勘弁してくださいはこっちですよ。またネガティブ・キャンペーンだ(笑)。

「アハハハハ」

──リングだと自分は書くことができないですけど、J-MMA界のためにもRIZINにベラトールのトップ選手が来日してほしいです。

「そうするとベラトールの通常大会も日本のファンが楽しめますしね。でも、ホントTRIGGERきっかけで、今日はMMAPLANETにインタビューしてもらって嬉しかったです」

──今後も月刊・柏木信吾のこの一番など、お願いできれば自分も嬉しいです。

「ホントですか。ぜひ、お願いします(笑)」

■視聴方法(予定)
11月28日(日)
午後2分~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER01計量結果

<フェザー級/5分3R>
昇侍:65.80キロ
萩原京平:65.95キロ

<68キロ契約/5分3R>
堀江圭功:68.00キロ
中田大貴:67.40キロ

<ウェルター級/5分3R>
ストラッサー起一:76.75キロ
川中孝浩:76.10キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:76.90キロ
木下憂朔:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
獅庵:60.95キロ
魚井フルスイング:60.50キロ

<フライ級/5分3R>
竿本樹生:57.00キロ
松場貴志:56.60キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木千裕:66.00キロ
山本空良:65.60キロ

<73キロ契約/5分3R>
奥田啓介:72.45キロ
グラント・ボグダノフ:72.95キロ

<バンタム級/5分3R>
釜谷真:60.90キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.90キロ

<キック53キロ/3分3R>
政所仁:52.75キロ
平松侑:53.00キロ

<キック61キロ/3分3R>
市村大斗:60.90キロ
テーパリット・ジョウジム:60.95キロ

<キック46キロ/3分3R>
百花:45.70キロ
未來:45.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.80キロ
藤原克也:59.80キロ

<キック55キロ/3分3R>
森井翼:54.90キロ
FUJIMON♡:54.60キロ

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【Bellator】堀口恭司 in ベラトール。スコット・コーカー─02─「大晦日前には戦うことになるだろう」

【写真】王者ペティス、アルチュレタ、スタッツ、ミックス、マゴメドフ、ギャラガー、ダニー・サバテーロ、他にもダリオン・コールドウェル、ブレット・ジョンズ、ジョシュ・ヒル、レアンドロ・イーゴらが控えるベラトール・バンタム級戦線に堀口恭司が加わる(C)BELLATOR

RIZINと協力関係の強化、そして堀口恭司との契約が明らかとなったスコット・コーカーBellator社長インタビュー後編。

堀口の漢気溢れるオファーの固辞から4年、ベラトール、RIZIN、堀口、そして日本のファンがWin Winとなったディールを結び、喜色満面のスコットに堀口以外の日本勢の投入及び、噂になっているバンタム級ワールドGPなど、これからのベラトールを尋ねた。

<スコット・コーカー・インタビューPart.01はコチラから>


──それでも多くのプロモーションが、外国人選手招聘のために隔離措置の撤廃を求めてアクションを続けています。

「イエス。サカキバラさんが懸命に動いていることに対しても、絶対の信頼をおいているからね。本当に印象深い行動をしているよ、彼は」

──Bellatorの日本大会が実現するには、少し時間を見ないといけないですね。ところで、堀口選手のベラトール参戦はいつ頃からとスコットは考えていますか。

「イエス。キョージは大晦日前には戦うことになるだろう」

──大晦日までに、ですね。正式発表を楽しみにします。ところでDAZNでの中継がなくなり現状として、日本国内ではYouTubeのフリー配信を視聴できるとはいえ、TVパートナーがない状態です。堀口選手の参戦はブロードキャスト・パートナーを見つける一手になると考えていますか。

「現在、いくつかの日本の放送局と話を進めている。もちろんキョウジが我々のロースターに加わったことは、日本のTVディールを得る助けになるよ」

──堀口選手との契約により、ベラトール・バンタム級の層はさらに厚くなりました。そして次のワールドGPはバンタム級になるのではないかという噂もあります。

「そこはファンも含めて、本当に多くの人から言われていることだよ。そして、話し合いが続いている。バンタム級が次のGPになるべきだという意見は、正しい。可能性……バンタム級GPは良い公算があるけど、2021年にGPを行うことは確定していないんだ」

──分かりました。では現状、堀口選手と渡辺華奈選手がベラトールで戦っていますが、両者以外の日本人選手のベラトール参戦予定は?

「そのためにサカキバラさんと交渉したんじゃないか。日本人選手が米国だけでなく、ヨーロッパ、世界中で戦かえるドアを開くために、彼と話してきたんだ。彼が送り込みたいトップファイターがベラトールで戦い、僕らの選手とファイトできるようにね」

──つまりはベラトールにおける日本人選手の供給元はRIZINになるということですか。

「この24時間で日本人ファイターと関係しているカンパニー、マネージャーからEメールがどんどん届いているよ(笑)。その件についてね」

──……。日本のファンのサークルケージへの注目度が高まりますね。現在18日のBellator266から11月5日のアイルランド・ダブリンで開催されるBellator270まで1カ月半で5大会、うち米国でのイベントは2度で他はダブリン以外にロンドン、モスクワでの大会になります。

「全てのファイトがエキサイティングなモノになるよ。もちろん18日のヨエル・ロメロとフィル・デイヴィスの激突もそうだし、それに続くドゥグラス・リマとMVPの試合は日本のファンも絶対に見逃すべきじゃない」

──10月1日のロンドン大会ですね。

「ウェンブリーのSSEアリーナは、既にチケットが完売した。BBC iPlayer(英国放送協会=BBCがインターネット経由でTV及びラジオ番組を配信するシステム)という素晴らしいパートナーを手にすることできた。もちろん米国ではShowtimeでライブ中継される。リマ✖MVPは激闘になること間違いないよ。

そして10月23日にはモスクワでエメリヤーエンコ・ヒョードルが、トニー・ジョンソンと戦う。この試合は日本のファンにとっても、楽しみ試合になることは間違いないだろう。その前の週にはフィニックスでワジム・ネムコフ✖ランブル・ジョンソンも控えているし、ここで全ての注目カードを触れることは不可能だよ(笑)。

ただし、日本の皆にはキョージが加わったバンタム級の注目の一番……ダブリン大会で組まれたジェイムス・ギャラガー✖パッチー・ミックスに是非とも注目してもらいたい。ラフェオン・スタッツ✖マゴメド・マゴメドフが終わったばかりだけど、もうバンタム級のトップ対決が組まれている」

──アイルランドの若き帝王と、一本至上主義のミックス。これは楽しみです。

「そうだろう(笑)。もし、我々が2021年のどこかのタイミングでバンタム級ワールドGPトーナメントを行うなら、その優勝者はどの団体、全てのファイトカンパニーを含めてバンタム級のワールド・ベストファイターになると断言するよ」

──スコット、今日はお忙しいなかインタビューの時間を創っていただきありがとうございます。日本のファンにも如何にスコットが堀口選手に期待しているのが、伝わったと思います。

「ホリグチと私、そしてRIZINと結ぶことができたディールには、心が躍る思いだ。そして日本に戻る日が待ち切れない。日本は常に私やマーシャル・アーツのプロモーターにとって特別な場所だからね。もちろん、格闘家にとってもだ。Bellator×RIZINというショーを開き、少しでも早く日本を訪れたいと思っている」

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BELLATOR Bellator264 MMA YouTube   ゲガール・ムサシ ジョン・ソルター ダニー・サバテーロ ラファエル・ロバトJr

【Bellator264】計量終了 ゲガール・ムサシ、キャリア57戦目へ「ただ良いフィニッシュがしたい」

【写真】ムサシが勝てば、48勝目になる防衛戦!!(C)BELLATOR

13日(金・現地時間)にコネチカット州アンカスビルのFight sphereことモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator264「Mousasi vs Salter」の計量が、12日(木・同)に同所で行われた。

ファイトウィークになりダニー・サバテーロ✖ジョニー・キャンベルなど2試合がコロナ感染でキャンセルされた今大会だが、計量でジャスティン・モンタルヴォと対戦予定だったが、ケンドリー・セントルイスがライト級リミットから6.5ポンド・オーバーの171.5ポンドで試合が不成立に。

モンタルヴォは155.75ポンドで計量をパスしており、ファイトマネーを受け取り試合がなくなった形だ。


ファイトウィークに入り3試合を失い8試合のコンパクトのイベントとなった今大会のメインは、Bellator世界ミドル級選手権試合=王者ゲガール・ムサシ✖挑戦者ジョン・ソルターだ。

ムサシは昨年10月に当時のウェルター級王者ドゥグラス・リマと、自らが敗れたラファエル・ロバトJrが返上した同王座決定戦を行い、判定ながら完勝してベルトを巻きなおしている。対してソルターは、ムサシと同様に最後に敗れた相手がロバトJrで、以降は3連勝で初の王座挑戦を実現させた。

「タイトル挑戦まで時間はかかった。でも、良いタイミングだ。自分の人生にとって必要なモノが揃う。数カ月後に娘が生まれることも、モチベーションになっている。人生の青写真として完璧で、ベルトを獲る時がやってきた。

勝利の鍵はミスをしないこと。5R、ハードに動く準備をしてきた。それがベルトを手にするために全うすることだ」と挑戦者はインタビューで答えた。

一方、王者ムサシも「前回の試合は判定勝ちだった。フィニッシュされるか、フィニッシュするか。そんなことは関係ない気持ちで、今回は全身全霊をかけて戦い、良い試合をすることを約束する。全てを捧げた試合をする。

僕はまだ終わっていない。今が最高の状態だ。もちろんファイトマネーもモチベーションになっているけど、印象に残る良いフィニッシュをしたいんだ」と、キャリア57戦目に向けて意気込みを語った。

■視聴方法(予定)
8月14日(土・日本時間)
午前8時15分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator264計量結果

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]ゲガール・ムサシ: 185ポンド(83.91キロ)
[挑戦者] ジョン・ソルター: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・コレシュコフ: 170.75ポンド(77.45キロ)
サバウ・ホアシ: 171ポンド(77.56キロ)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ: 135.75ポンド(61.57キロ)
ラフェオン・スタッツ: 136ポンド(61.69キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン: 264 ポンド(119.74キロ)
エヴェレット・ガミングス: 257ポンド(116.57キロ)

<ミドル級/5分3R>
タイ・グワーダー: 185ポンド(83.91キロ)
カジムラット・バスタエフ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
パム・ソーレンソン: 145.75ポンド(66.11キロ)
ホベルタ・サマージ: 146ポンド(66.22キロ)

<142ポンド契約/5分3R>
ジェフリー・グロスナー: 142ポンド(64.41キロ
セバスチャン・ルイ: 141.75ポンド(64.29キロ)

<195ポンド契約/5分3R>
オーランド・メンドーザ: 194ポンド(87.99キロ)
ジョン・マクニール: 195ポンド(88.45キロ)

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BELLATOR Bellator264 MIKE MMA UFC YouTube   キック ダニー・サバテーロ ベラトール ペドロ・ムニョス ボクシング

【Bellator264】残念、コロナ陽性で欠場。敢えて掲載、堀口恭司の盟友サバテーロは何を語っていたか

【写真】言葉は悪い。しかし、その言葉の端々でファイトIQの高さが滲み出ていたダニー・サバテーロ。残念な欠場だ(C)BELLATOR

13日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナでBellator264「Mousasi vs Salter」が開催される。

LAからコロナ禍における聖地に戻るベラトールのメインは、世界ミドル級王者ゲガール・ムサシの防衛戦だ。そして要注目のマゴメド・マゴメドフ✖ラフィオン・スタッツというバンタム級戦が組まれている。

そのBellatorバンタム級戦線に加わったダニー・サバテーロが、コロナウィルスのチェックで陽性が発覚し、ジョニー・キャンベル戦が流れた。

Titan FCバンタム級王者でコンテンダーシリーズでも勝利しているサバテーロだが、UFCからのコールはなかった。その鬱憤を晴らすかのようにベラトール初戦でUFCで勝ち越していたブレット・ジョンズを完封したサバテーロ。

ATTで堀口恭司のスパーリングパートナーでもあるドミネイターは、ベラトールバンタム級戦線について、どのように語っていたか。

試合は無くなってしまったが、この強豪の言葉を敢えて紹介したい。きっと真のMMAファンなら、そのトラッシュトークに隠れた彼の潜在能力に気付くに違いないはずだから。


──堀口恭司選手から、ダニーはテイクダウン対策で最高のスパーリングパートナーだと伺っています。

「WOW!! キョージがそんな風に言ってくれているなんて最高だね。俺にとってもキョージはストライカー対策をするうえで最高の練習仲間さ」

──堀口選手、そして岡田遼選手からもダニーのことを訊いていて、Titan FCの王座奪取とコンテンダーシリーズの勝利、そしてTitan FCバンタム級の王座防衛と試合をチェックさせてもらってきました。が、これだけ結果の残してきたのにUFCからオファーはありませんでした。そしてダニーはBellatorと契約し、初戦でUFCで勝ち越しているブレット・ジョンズを下しましたね。

「UFCで5勝3敗だったブレット・ジョンズのようなファイターにしっかりと勝てた意味は大きい。彼がUFCで残している実績を俺のキャリアにキャリーオーバーできた。Bellatorのファイターが、UFCファイターより優れていることを示した試合は少ないけど、俺もそこに加わることができたよ。

ブレット・ジョンズがUFCで負けた相手はペドロ・ムニョスとアルジャメイン・ステーリングの2人だ。それ以外の相手には勝ってきたから、俺はそれ以上の力があることを示せたと思う。Bellatorのバンタム級も相当な面子が揃っているけど、あの1勝で俺もタイトル戦線に割って入ることができると思ったよ」

──この現状でUFCベテランに勝てたことに、とても満足しているのではないですか。

「UFCは時々バカげたことをするんだ。ただ、俺にとってはUFCファイターに勝とうが、Bellatorファイターに勝とうが余り関係ない」

──鬱憤を晴らせたと思っているかと想像していました。

「俺はハッピーな野郎だから、誰に勝っても満足できるんだよ(笑)。もちろんBellatorというビッグプロモーションで、彼のようなファイターに勝てたことは大きいよ。Bellatorでずっと戦っていきたいと思っている」

──ダニーのテイクダウンからコントロール、そしてグライディングするファイトがUFCは気に入らなかったと考えることはなかったですか。なんせ、今も米国ではケージレスリングやグラウンドの局面でファンがブーイングを送ります。

「MMAは幸運にも何をやっても構わないスポーツだ。キックボクシング、ムエタイ、ボクシング、レスリング、柔術、柔道、全てだ。MMAはボクシングじゃない。俺は全ての試合で打撃を使っているし、レスリングをして、柔術をして、グラウンドでも殴っている。

俺たちは一つの限られた局面で優れていてもしょうがない。ボクシングがしたくて、レスリングがしたくない相手にはレスリングを仕掛ける。それがMMAの良さで、俺は常にドミネイトすることができたんだ。その結果として、相手をサブミットしてきた。

ブレット・ジョンズも、フィニッシュするつもりで戦った。ヤツは経験豊かで防御力には長けていた。ただサブミッションで勝とうが、KOだろうが、気にしていない。俺は全局面で戦えるから、試合をコントルールし支配することが重要なんだ。

それでも今回の試合は2Rで終わらせる。ジョニー・キャンベルは俺のレベルにない。弱点をついてビッグウィンを挙げる。全く問題ない相手だ」

──なぜ2Rなのですか? 初回ではなくて。

「1Rで勝つっていうヤツは口だけだ。最初の5分は、俺を殴ってこようとする相手を見極める時間だ。MMAは体を使ったチェスゲームだから、スマートに戦わないとね。ジョニーは俺をKOするしか勝ち目はない。だからパンチを振りまわしてくる。そんな奴が元気な間に、何も勝負を決めに行く必要はないだろう。2Rになったら、全てを使ってヤツを追い込んで倒すよ」

──ダニーはダブルレッグやシングルからバックに回るのが非常に巧いです。テイクダウンだけでなく、バック奪取もスマートに戦う証なのでしょうか。

「だから言っているじゃないか、俺は全ての局面で強いんだって。テイクダウンしてグラウンドへ行くのも、バックに回るのも相手がソレを俺に許している結果なんだ。MMAで大切なのは距離のコントロール、タイミング、そしてコンディショニングだよ。

バンタム級という階級で10勝1敗の結果を残せているのは、そこで上手くいっているからだ。しっかりと自分の距離とタイミングで戦い、相手の攻撃を見極めることができてテイクダウンに持ち込むことが可能になる。

それにはレベルチェンジがまた鍵を握って来るんだ。そこがMMAの醍醐味だ。それを創るのが距離とタイミング、そしてコンディショニングだ。この3つの要素の大切さを理解しているのが、ダイハード・ファンだよ」

──もちろん今回の試合に集中しないといけないですが、この階級にはマゴメド・マゴメドフというドミネイターが存在します。そのマゴメドフが、またレスリングに優れたラフィオン・スタッツと同じ大会で戦います。

「その試合は楽しみだよ。マゴメドフは優れたグラップラーだ。でもアイツのグラップルなんて、俺から言わせれば全くなっていない。俺との試合は最高のマッチアップになるだろう。俺が如何に優れているかを証明できて、アイツにベラトール初黒星をつけることができるからな。

それにMMAファイターとして、アイツは打撃ができない。俺はスクランブルして、立ち技でも削ることができる。アイツはランキングで俺の上にいるから、今回の試合で完全に力の差を見せつけて、次はマゴメドフを狙うよ」

──ところで堀口選手もバンタム級タイトルの返り咲きを狙っています。

「タフな話だ。俺たちはグッドフレンズだし、フロリダで初めて戦った試合でキョージは俺のコーナーに就いてくれた。俺たちは毎日一緒に練習して、強さを追求してきた。でも、俺は誰とでも戦う。俺の人生のゴールは世界のベストファイターになることだ。そのためにはチームメイトとも戦うだけだ。

そりゃあ、本音を言えばチームメイトとは戦いたくない。いつも協力しあっているんだから……でも自分の夢を実現させるには、俺はマイ・グランマとだって戦う。それが俺の人生なんだよ」

──OMG!! 堀口選手も世界タイトル以外ではチームメイトとは戦いたくないと言っていました。

「その通りだ。世界一を目指す。その想いは皆同じだろうからね。その時はチームメイトでも、親友でも戦わなければ夢は実現できない。バンタム級タイトルが掛かるなら、俺はキョージと戦うよ。

どっちにしても、セルジオ・ペティスも大したファイターじゃない。俺にとってはアイツとの試合はベリー・ベリー・イージーだ。アイツは打撃もグラップリングも荒い。だから長い間ベルトを持っていることは無理だ。

とにかく俺はジョニー・キャンベルをぶっ飛ばして、次のステップを持つことにする。俺はブレット・ジョンズに勝った時、3人戦いたい相手を挙げたけど誰も応じなかった。とにかく、次の金曜日にしっかりと勝って、またその時に言いたいことを言わせてもらうつもりだ。アイツらは俺のよりランクは上だけど、ただのフェイク野郎だからな。

これはファイトビジネスだ。俺と戦いたくないなら、道を譲れ。出ていけ。逃げて、偉そうなことを言っているんじゃない。俺は誰からも逃げないからな」

──刺激的な言葉の数々をありがとうございました。実は以前、マイク・ブラウンが日本のMMA関係者にも凄くダニーのことをプッシュしていて。堀口選手や岡田選手もダニーのことを良いヤツだと断言しています。

「俺はベリー・ナイスガイだよ(笑)。いつも謙虚でいるように心掛けている。でも、ケージのなかは違う。俺の目の前にいるヤツは敵なんだ。

戦って、倒す。そのために意識を変える必要がある。そんなヤツと家族や友人を同列に並べることはできない。それだけだよ」

──では最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「次の金曜日、日本のファンのためにもジョニー・キャンベルをファッ〇ン・チョークアウトするよ。楽しみにしてほしい」

■視聴方法(予定)
8月14日(土・日本時間)
午前8時15分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ Bellator264対戦カード

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]ゲガール・ムサシ(オランダ)
[挑戦者] ジョン・ソルター(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・コレシュコフ(ロシア)
サバウ・ホアシ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マゴメド・マゴメドフ(ロシア)
ラフェオン・スタッツ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダヴィオン・フランクリン(米国)
エヴェレット・ガミングス(米国)

<ミドル級/5分3R>
タイ・グワーダー(米国)
カジムラット・バスタエフ(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
パム・ソーレンソン(米国)
ホベルタ・サマージ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・モンタルヴォ(米国)
ケンドリー・セントルイス(米国)

<142ポンド契約/5分3R>
ジェフリー・グロスナー(米国)
セバスチャン・ルイ(米国)

<195ポンド契約/5分3R>
オーランド・メンドーザ(米国)
ジョン・マクニール(米国)

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BELLATOR Bellator259 Report ダニー・サバテーロ ブレット・ジョンズ ブログ

【Bellator259】ダブルレッグ→バック&ワンフックのサバテーロ地獄にハマったジョンズが0-3で判定負け

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ブレット・ジョンズ(英国)

オーソのジョンズが、左ミドルを蹴られてスイッチし距離を詰める。サバテーロはダブルレッグからバックという得意の動きを見せて、ワンフックで寝技に持ち込む。スクランブルのジョンズ、その背中を乗ったサバテーロは一旦着地し、ワンフックでバックを取り続ける。

足を掛け、襷のサバテーロは下に落とされることなく、ボディロックにスイッチしテイクダウンへ。耐えるジョンズをワンフック、足を戻してリフトからテイクダウン。即スタンドに戻るジョンズのバックを取り続けたサバテーロは、アームロック&内股を潰して前方にテイクダウンを決める。ここまでと同じようにすぐにジョンズが立ち上がるが、バックをキープし続けたサバテーロが初回を取った。

2R、左ストレートを伸ばしたジョンズに対し、ここもダブルレッグからバックに回ったサバテーロ。持ち上げてテイクダウンから、そのまま背中をつけて反転しトップを奪取する。ジョンズはクローズドガードを取り、サバテーロは腰を上げて細かいパンチを打っていく。ガードが開いても足を抜きに行かず、ケージに押し込みパンチをサバテーロは落とす。さらにエルボーに繋いだサバテーロはハイガードをかつぎ、スクランブルでバックへ。ワンフック&シートベルトに対し、足を使ってフックを解いたジョンズだが胸を合わせることはできない。

キムラグリップにも背中を取り続けるサバテーロは、そのまま内股で投げられるがバックをキープし、ジョンズが立ち上がる。2度目のキムラから投げも背中につき続けたサバテーロが2Rもラウンドをモノにした。

ここまでと違い若干、打撃の間合いが続いた最終回序盤。跳びヒザを見せたジョンズは、組んできたサバテーロをギロチンで迎え撃つ。引き込んだジョンズに対し、サバテーロは即パスを仕掛けて頭を抜く。シングルに出たジョンズにエルボーを落とし、ガードを取らせたサバテーロは、ここも三角絞めを担いでスクランブルでバックに回る。自ら背中をマットにつけワンフックで寝技に持ち込んだサバテーロはトラックからバックをキープし、立ち上がったジョンズの内股にも、そのまま背中を取り続ける。

残り2分半、再び寝技に持ち込んだサバテーロはジョンズの背中を伸ばしに掛かる。懸命に腰を起こし、スタンドに戻ったジョンズはリフトアップから前方にテイクダウンを許し、バックを取られたままスタンドへ。残り1分、ついに胸を合わせたジョンズは押し返してサバテーロをケージに押し込む。ダブルレッグに体を抱えるようにして尻もちをつかされたサバテーロは、足をすくいにいって引き込む。

最後に上を取ったジョンズが左エルボーを連続で落とし、パンチを入れたが決定的なシーンまで作れずタイムアップに。大興奮でまくし立てるサバテーロがフルマークの判定勝ちを手にした。


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BELLATOR Bellator259 News  ケイリン・メデイロス アルフィー・デイヴィス アレクサンデル・シャブリー アンソニー・スミス クリス・サイボーグ ダニー・サバテーロ ダリオン・コールドウェル ブレット・ジョンズ ブログ レアンドロ・イーゴ ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator259】計量終了 1試合消滅でメインカード昇格はキャリア4戦のルレーダ✖ガイの女子戦!!

【写真】並みいる強豪プレリミ出場ファイターを押しのけ、キャリア4戦目同士のルレーダとガイがメインに昇格。ルレーダの出来上がり方は群を抜いている (C)MMAPLANET

20日(木・現地時間)、21日(金・同)にコネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナで開催されるBellator259「Cyborg vs Smith 2」の計量が行われた。

ライトヘビー級で対戦予定だったクリスチャン・エドワーズとベン・パリッシュは前者がメディカルをパスせず中止に。

この一戦に代わり、プレリミからメインに昇格したのはヴァレリー・ルレーダ✖ハンナ・ガイ、3勝0敗と2勝1敗の選手が戦う女子フライ級となった。

メインでBellator世界女子フェザー級王座を賭けた戦う王者クリス・サイボーグと挑戦者レスリー・スミスは、それぞれ 144.6ポンドと143.6ポンドと余裕を持った体重でパスしている。

5年前の対戦では81秒で敗れているスミスは「あれからもっと成熟し、技術面でも力をつけ、チャンピオンになる意志力は絶対的になった」と話し、サイボーグは「皆が私のベルトと狙っているけど、ハードなトレーニングをしてきた。誰も私のベルトを獲ることはできない」とコメントした。


メインカードではダリオン・コールドウェルと対戦するレアンドロ・イーゴがバンタム級のリミットを2.5ポンド・オーバーで失敗。

契約体重で対戦することとなったが、フェイスオフでは趣向を凝らしたマスク姿を披露していた。そのマスク越しに両者は罵り合い、最後はコールドウェルがマスクを外してポーズを取るようになっていた。

8試合になったプレリミでは女子フェザー級でジェネイ・ハーディングと相対するリア・マコートが、 149.4ポンドと4.4ポンドの大量オーバーもハーディングが対戦を飲んでいる。

そのプレリミ注目のオープニングマッチ=ライト級のアルフィー・デイヴィス✖アレクサンデル・シャブリーは問題なくパスして、しっかり握手を交わした。

第2試合の要注目バンタム級戦、ブレット・ジョンズ✖ダニー・サバテーロも滞りなく計量を終えている。

そして深々とお辞儀をした──ウェールズ国旗を施したマスク姿のジョンズに対し、サバテーロが何やら挑発を繰り返す。と、最後はそれを嘲るように大声でジョンズが笑い飛ばすという──不穏な空気が見られた。

またアビブ・ゴザリとショーン・フェルトンのライト級戦も体重は問題なかった両者だが、後者の首を掻っ切ってやるポーズに対し、ダビデの新星ゴザリは指を頭の横で回し──くるくるパーのゼスチャーからサムアップという反応をしていた……。

■視聴方法(予定)
5月22日(土・日本時間)
午前6時30分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator259計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]レスリー・スミス: 143.6ポンド(65.13キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル: 135.6ポンド(61.5キロ)
レアンドロ・イーゴ: 137.5ポンド(62.36キロ)

<ミドル級/5分3R>
オースティン・ヴァンダーフォード: 185.3ポンド(84.05キロ)
ファビアン・エドワーズ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェリール・ウィリス: 170.3ポンド(77.24キロ)
マイコン・メンドーサ: 170.9ポンド(77.51キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.8ポンド(57.06キロ)
ハンナ・ガイ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド: 155.1ポンド(70.35キロ)
ネイト・アンドリュース: 155.7ポンド(70.62キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール(米国)
タイリー・フォーチュン(米国)

<ライト級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.5ポンド(56.92キロ)
クリスティーナ・キャッツキーズ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
アビブ・ゴザリ: 155.7ポンド(70.62キロ)
ショーン・フェルトン: 154.3ポンド(69.98キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン: 264.8ポンド(120.11キロ)
タイラー・キング: 246.3ポンド(111.71キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート: 149.4ポンド( 67.76キロ)
ジェネイ・ハーディング: 145.1ポンド(65.81キロ)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ: 135.4ポンド(61.41キロ)
ダニー・サバテーロ: 135.6ポンド(61.5キロ)

<ライト級/5分3R>
アルフィー・デイヴィス: 155.1ポンド(70.35キロ)
アレクサンデル・シャブリー: 154.8ポンド(70.21キロ)

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BELLATOR Bellator259 Preview アルフィー・デイヴィス アレクサンデル・シャブリー クリス・サイボーグ ダニー・サバテーロ ブレット・ジョンズ ブログ

【Bellator259】粒ぞろいのメインに負けず、サバテーロ✖ジョンズ&シャブリー✖デイヴィスに注目!!

【写真】UFCからBellatorに標準を定め直したサバテーロ。元UFCのジョンズに相手にテイクダウン&バック奪取以外の組み立ては? (C)TITAN FC

21日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのFight sphere=モヒガンサン・アリーナでBellator259「Cyborg vs Smith 2」が開催される。

(C)BELLATOR

既報の通り、6月11日のBellator260より限定で会場での観戦が可能になるベラトールで、一応は無観客に終止符を打つ今大会のメインは世界女子フライ級選手権試合=王者クリス・サイボーグ✖レスリー・スミス戦がメインに組まれている。

(C)BELLATOR

この他メインカードではダリオン・コールドウェル✖レアンドロ・イーゴのバンタム級戦、ファビアン・エドワーズ✖オースティン・ヴァンダーフォードのバンタム級戦、そしてウェルター級のジャリール・ウィルス✖マイコン・メンドーサという粒ぞろいの試合が揃っている。

コールドウェルはフェザー級ワールドGP敗退を受けてバンタム級に戻し、いきなりレアンドロ・イーゴとトップ戦線生き残りを賭けて戦うこととなった。

エドワーズもキャリア初黒星からの再起戦となる。

UFCファイター=レオン・エドワーズの実弟は初めて米本土のベラトール出場となり、昨年はケージグラップリングのSUGを主戦場にしていた──MMAでは10勝無敗のヴァンダーフォードとのマッチアップが用意された。

(C)LFA

ウィルスのベラトール2戦目は、LFAウェルター級王者マイコン・メンドーサと相対する。

メンドーサは、そのウィリスが返上したLFA王座を獲得してベラトールにステップアップを果たしており、サークルケージでLFAチャンピオンの宴が見られることとなった。


最近は充実振りが目立つプレリミでは、コアファンにとっては粒揃いのメインカード以上に注目のカードが見られる。それがブレット・ジョンズ✖ダニー・サバテーロのバンタム級マッチだ。

(C)Zuffa/UFC

UFCでの鮮烈なカーフスライサーでの勝利が今も記憶に新しいジョンズは、そのオクタゴンでのキャリアを5勝2敗と3試合も勝ち越しながら終え、サークルケージに新天地を求めた。

対するサバテーロもUFCを目指し、Titan FCバンタム級王者となり昨年のコンテンダーシリーズでも勝利している実力者だ。10勝1敗と高い勝率を誇りながら、テイクダウン&スクランブルでバックを制してRNCという鉄板の勝利の方程式を持つ。

しかし、コンテンダーシリーズとそれに続くTitan FC王座防衛戦で防御一辺倒の対戦相手を仕留めきれず、UFCからのコールもなかった。結果、目指すところをベラトールへ代えての元UFCファイターとの一戦は、プレリミには勿体ない一戦といえる。

(C)BELLATOR

この他、ベラトール・イスラエル大会でキャリアを積んできたダビデの新星アビブ・ゴザリは、キャリア5戦(※5勝)の全てをベラトールで経験してきた親子鷹MMAグラップラーだ。

米国大会2度目の出場でゴザリが戦うショーン・フェルトンも8試合(※5勝2敗1分)のプロMMAキャリで、KOTCしか経験していない。いわばイスラエルではエリートだったゴザリが、米国の叩き上げと対する一戦ということになる。

(C)BELLATOR

また元USテコンドー代表チームで、モデルでもあった美形テコンドーファイター=ヴァレリー・ロレーダもデビュー以来の連勝を4に伸ばすべき出場となる。

まだ打撃も力が入り、組みへの反応も未知数のロレーダだけに、ハンナ・ガイを相手にMMA選手としてどれだけ成長しているのか査定マッチという見方もできる。

(C)ACA

そんな見所の多いプレリミだが、オープニングマッチでロシアのWFCAからACA、Fight Nightで戦い19勝3敗のレコードを持つアレクサンデル・シャブリーはとてつもない破壊力を持つストライカーだ。

スイッチヒッター、右クロスや右アッパーで一瞬にして失神に追い込むシャブリーは、パンチの圧を嫌がって組んで来る相手に見事なタイミングで左ヒザを打ち抜く。このヒザがカウンターだけでなく、ケージに詰まった相手やパンチの応酬のなかでは至近距離でもアゴを突き刺す。

(C)BELLATOR

とはいえアルフィー・デイヴィスもボクシングに加え、空手的な上段回し蹴り、カカト落としという腹から上の打撃戦では十分に対応できる。

自らのキックジムを持つデイヴィスだが、シャブリーが怖いのは腕十字、三角絞めという下からの仕掛け、バックチョークにスクランブルでのギロチンというサブミッションの使い手という点だ。

外から内というヒールの連係も実戦でも見せており、ヒールフックでの一本勝ちが2つある。19勝のうち17試合でフィニッシュしているシャブリーは、ライト級戦線で台風の目になる可能性すらある。そんな破壊力溢れるウェルラウンダーだが、繰り返すと打撃ではデイヴィスにも勝機がある──第1試合だ。

■視聴方法(予定)
5月22日(土・日本時間)
午前6時30分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■Bellator259対戦カード

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ(ブラジル)
[挑戦者]レスリー・スミス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
レアンドロ・イーゴ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
オースティン・ヴァンダーフォード(米国)
ファビアン・エドワーズ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェリール・ウィリス(米国)
マイコン・メンドーサ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・エドワーズ(米国)
ベン・パリッシュ(米国)

<ライト級/5分3R>
サヤッド・アワッド(米国)
ネイト・アンドリュース()

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール(米国)
タイリー・フォーチュン(米国)

<ライト級/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
クリスティーナ・キャッツキーズ(米国)

<ライト級/5分3R>
アビブ・ゴザリ(イスラエル)
ショーン・フェルトン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ(米国)
ハンナ・ガイ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
デヴィオン・フランクリン(米国)
タイラー・キング(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
リア・マコート(米国)
ジェネイ・ハーディング(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブレット・ジョンズ(英国)
ダニー・サバテーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
アルフィー・デイヴィス(英国)
アレクサンデル・シャブリー(ロシア)

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