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2024#02 BELLATOR Bellator CS2024#02 MMA MMAPLANET o アスペン・ラッド エカテリーナ・シャカロワ キック ボクシング

【Bellator CS2024#02】ラッドが首相撲&ヒジ・ヒザでシャカロワを翻弄。そこにTDを織り交ぜて判定勝利

<女子フェザー級/5分3R>
アスペン・ラッド(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
エカテリーナ・シャカロワ(ウクライナ)

サウスポーのシャカロワが左ストレートを伸ばして前に出る。ラッドはそこに左フックを返す。離れた間合いからシャカロワが左ストレートで飛び込み、左ミドル、右フックまでつなげる。ラッドは右ストレートで迎え撃ち、シャカロワのシングルレッグを切る。試合がスタンドに戻るとラッドが前に出て、飛び込むシャカロワに右ストレートを合わせる。シャカロワがインローを蹴ると、ラッドは左フックを狙い、シャカロワがダブルレッグで組みついてラッドをケージに押し込む。一度は尻餅をついたラッドだがケージに体を預けて立ち上がるとヒザ蹴り。シャカロワは飛行機投げからバックにつくが、ラッドが立って向き直る。

ラッドはワンツー、シャカロワのダブルレッグを切ると、首相撲からボディにヒザ蹴りを突き刺す。シャカロワがダブルレッグに入ると、それを切ったラッドがシャカロワをケージに押し込んでヒザ蹴り。パンチからシングルレッグに入るシャカロワ。テイクダウンされたラッドはガードポジションからハーフネルソンでシャカロワの体を返しつつ立ち上がる。ラッドはして首相撲からヒザ蹴り、シャカロワの顔を突き放してヒジ、左フックを当てる。

2Rもシャカロワが左ストレートから前に出るが、ラッドはしっかり距離を取る。シャカロワのパンチをかわすと、ラッドがプレッシャーをかけてワンツーから左フック、シャカロワをケージに押し込む。ラッドは首相撲からボディにヒザ蹴りを突き刺して離れる。シャカロワは強引にパンチで距離を詰めてダーティボクシングに持ち込む。離れたラッドは左ボディ、ガードを上げてジャブを当てて、シングルレッグも切ってがぶる。

それでも組みつくシャカロワだが、トッドが首相撲でシャカロワの動きをコントロールしてヒザ蹴り・ヒジ打ちを入れる。このヒジでシャカロワの額から流血。シャカロワがダブルレッグに入ると、ラッドがギロチンを狙いつつ立ち上がる。ケージ際で組みの攻防になるとブレイクがかかる。再開後、シャカロワがラッドのパンチにダブルレッグを合わせるが寝かし切ることが出来ない。

3R、ラッドはシャカロワのテイクダウンをディフェンスしながらパンチで前進。シャカロワもラッドのワンツーに合わせて組みつき、立ち上がるラッドのバックにつく。正対したラッドはシャカロワをケージに押し込んで首相撲を使いつつ、意表をついたダブルレッグでテイクダウンを奪う。背中を見せるシャカロワをバックコントロールするが、レフェリーはブレイクを命じる。再開後、ラッドはシャカロワのダブルレッグを切って、パンチのプレッシャーをかけて左フックを当てて右ストレート。シャカロワのダブルレッグを切ってバックにつく。

シャカロワが正対して離れるが、ラッドがパンチで前進。左フックを立て続けに当てる。シャカロワも左ストレートから応戦し、シングルレッグで組むが、ラッドがそれを切ってヒザ蹴り。シャカロワが必死にシングルレッグで組むが、ラッドが鉄槌を落として離れる。最後はラッドが左ハイキックを2連発蹴ったところで試合終了となり、判定は3-0でラッドが勝利。首相撲とヒジ・ヒザを有効に使ったラッドが勝利した。

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45 AB F1 FAW2024#03 MMA MMAPLANET o キック トミー矢野 中村京一郎

【FAW2024#03】中村京一郎がトミー矢野の寝技を封じて判定勝利、トーナメント優勝を果たす

【写真】トーナメント3試合とも異なる試合展開。格闘代理戦争で強くなる。そして優勝を果たした中村だ(C)MMAPLANET

<フェザー級/3分3R>
中村京一郎(日本)
Def.3-0
トミー矢野(ブラジル)

サウスポーの中村がジャブと右フック。トミーは右ハイを蹴り、右ミドルと右ストレートを見せる。中村も左の三日月蹴りを返して、じわじわとプレッシャーをかける。トミーが前に出てくると中村は右フックを狙う。組みついたトミーが足関節を仕掛け、中村が背中を見せるとバックにつく。トミーは中村の動きに合わせてマウントをうかがいつつ、中村も足を入れて立ち上がる。そこにトミーがギロチンを狙い、頭を抜いた中村がパンチを落とす。ガードポジションのトミーが下から三角絞めを狙う。

2R、中村がけん制の右の前蹴り。トミーはシングルレッグに入って、自らガードポジションで引き込む。中村はインサイドガードでトップキープし、細かくパンチを落とす。トミーは下から中村の足をすくって展開を作ろうとするが、中村もすぐに反応して立ち上がる。試合がスタンドに戻ると、前に出る中村がトミーに左ストレートを放つ。最後はトミーがダブルレッグに入って、ガードに引き込んだところでラウンド終了となった。

3R、中村が前に出て左ミドル、右のカーフキック。トミーのシングルレレッグを切ると、引き込むトミーに中村が鉄槌を連打する。トミーもガードポジションから腕十字や足関節を仕掛けるが、中村が足を抜いて立ちあがって距離を取る。スタンドでの再開後、トミーが渾身のダブルレッグで組みついてケージに押し込むが、テイクダウンできない。中村は組み際に右フックを狙い、トミーに組みつかせない。このまま試合終了となり、中村が判定勝利を収めた。


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45 FAW2024#03 MMA MMAPLANET o RIZIN ヒロ・ヤマニハ 朝倉未来 秋元強真

【FAW2024#03】18歳の秋元がヤマニハをボディ攻撃でKOし、超RIZIN出場をアピール

JTTに移籍した秋元。まだ18歳で、MMAは5連勝中だ【写真】(C)MMAPLANET

<62.5キロ契約/5分3R>
秋元強真(日本)
Def.2R0分56秒 by KO
ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)

「プロルール」として5分3R、ニーパットは着用せず試合が実施される。サウスポーの秋元に対し、ヤマニハが左右のローを打ち込む。秋元はヤマニハにケージを背負わせるが、ヤマニハもパンチを振りながら前に出る。ヤマニハのローの蹴り足をキャッチした秋元は、左ストレートを伸ばした。一気に距離を詰めたヤマニハに左ストレートを合わせる秋元だが、そのままケージに押し込まれてしまう。グラウンドに持ち込むヤマニハがバックに回るも、秋元が立ち上がった。バックコントロールを続けるヤマニハがパンチで削る。

秋元が正対したところでヤマニハのヒザが秋元の下腹部を捉え、ローブローとして秋元に休憩が与えられる。再開後、サークリングするヤマニハがローを散らす。秋元はボディへのストレートから顔面に繋げていく。秋元のワンツーをかわして回るヤマニハ。秋元もヤマニハの左右フックをよける。ヤマニハが中に入ろうとするところに秋元がパンチを合わせる。左ストレートから右フックを繰り出すと、ヤマニハは下がる一方に。ヤマニハが頭を下げたところに秋元が左ハイを狙った。ヤマニハは右目が腫れ始めている。

2R、秋元が距離を詰める。ガードを固めるヤマニハがジャブから組みついた。秋元はバックに回られると、すぐに離れる。左テンカオをボディに突き刺す秋元が、頭を下げるヤマニハのボディに左を打ち込み、マットに手を着かせた。立ち上がり右ハイを放つヤマニハに右ボディアッパーを突き上げ、ダウンした相手にパウンド連打を浴びせてKOした。

秋元は「下馬評は不利で、自分でも大丈夫かなと思ったんですけど、セコンドの未来さんにもいろいろ教えてもらいました」と語る。セコンドについた朝倉未来は「作戦どおりに動くことができる。メチャクチャ目が良い」と秋元を評した。秋元も「未来さんの前座で、相手は誰でも良いので試合を組んでください」と7.28超RIZIN出場をアピールした。


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45 AB FAW2024#03 MMA MMAPLANET o 中川海 中谷優我

【FAW2024#03】中谷が中川を終始グラウンドでコントロール、最後はアナコンダチョークで一本勝ち

【写真】このまま判定かと思われたが、最後の最後で中谷がフィニッシュした(C)MMAPLANET

<ライト級/3分3R>
中谷優我(日本)
Def.3R by アナコンダチョーク
中川海(日本)

サウスポーの中川がインロー。組んだ中谷がテイクダウンを奪うと、ハーフガードでトップキープする。中川のブリッジに合わせてサイドポジションに出ると、アームロックやノースサウスチョークを狙いつつ、トップキープする。立ち上がろうとする中川のバックについた中谷がRNCへ。これは極まらなかったもののバックキープしてラウンドを終えた。

2R、中川がインローからパンチをまとめる。中谷も必死に組みついてテイクダウンを奪う。ここも中谷がハーフガードでトップキープし、体を起こしてパンチを落とす。膝を抜いてマウントに移行すると、中川の顔を押してパンチを落とし、アームロックを狙う。残り10秒で中谷が腕十字を狙うが極まらない。

3R、中川がジャブをついて距離を取る。シングルレッグで組みついた中谷がテイクダウンを奪い、ハーフガードからパンチを落とす。中川がガードに戻して下から三角・腕十字を狙うと、中谷が亀になる中川をがぶってアナコンダチョークへ。そのまま中川からタップを奪い、一本勝ちを収めた。スペシャルマッチながら最後の最後に一本勝ちした中谷に対し、青木は「よくがんばりました、殻をやぶりました。おめでとう」と祝福しつつ「でもやっぱり向いてない」と言葉をかけた。


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45 FAW2024#03 MMA MMAPLANET o キック ギレルメ・ナカガワ 佐藤藏ノ介

【FAW2024#03】右ハイを効かせたナカガワ、テイクダウンされるもストレートフットロックを極める

【写真】(C)MMAPLANET

<フェザー級/3分3R>
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)
Def.1R1分16秒 by ストレートフットロック
佐藤藏ノ介(日本)

KO負けからわずか1カ月で試合に臨むナカガワに対し、サウスポーの佐藤が距離を詰める。左右のローから左ストレートを伸ばした。ナカガワも頭を振って左ジャブを突く。左右のローを散らす佐藤の顔面を、ナカガワの右ハイが捕らえた。追撃の右ストレートを受け、フラついて下がる佐藤にナカガワがパンチで襲いかかる。佐藤はダブルレッグからすくい上げてナカガワに背中を着かせた。

下になったナカガワは佐藤の左腕を取って両足を巻き付ける。ここから十字に移行しながら、ナカガワが左足をすくい、デラヒーバからの仕掛けではないもののカイオテハフットロックのような形でタップを奪った。

試合後「とても良い試合で、自分の柔術を見せることができました」と語ったナカガワは、試合のポイントとして右ハイキックを挙げた。


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45 FAW2024#03 MMA MMAPLANET o 向坂準之輔 笹崎健司

【FAW2024#03】TD&グラウンドで優位に立った笹崎が2Rにマウントパンチで向坂にTKO勝利

【写真】テイクダウン&組み技の差で笹崎が勝利した(C)MMAPLANET

<63.5キロ契約/5分3R>
笹崎健司(日本)
Def.2R by TKO
向坂準之輔(日本)

サウスポーの向坂がインローを蹴る、笹崎はインローと右フックを振って前に出る。向坂は距離を取りながらジャブを突くが、笹崎が強引に組みついて四つ組みからテイクダウンを奪う。笹崎は立ち上がってパンチを落とし、向坂も必死に組みついて距離を潰すが、笹崎が身体を起こしてパンチを落とし続ける。

2R、パンチのフェイントを見せる向坂が左ストレートを突き刺す。組みつこうとする笹崎を突き放して左ストレート・左の三日月蹴り・インローを蹴る。笹崎はダブルレッグに入り、向坂のバックを狙いつつマウントへ。笹崎がポジションをキープしながらパンチを落とし、向坂がパンチを浴び続けたところでレフェリーが試合を止めた。


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45 FAW2024#03 MMA MMAPLANET o キック 脇田仁

【FAW2024#03】脇田の右をかわして組みつくクサノ。2Rからテイクダウンに成功して判定勝利

テイクダウン後のコントロール力は流石のクサノだった【写真】(C)MMAPLANET

<63キロ契約/3分3R>
ガブリエル・クサノ(ブラジル)
Def.3-0
脇田仁(日本)

脇田が左関節蹴りから距離を詰める。クサノはケージを背負いながらサークリングし、ケージ中央に入ってから組みついた。左腕を差し上げてドライブしたクサノは、四つで組むとケージに押し込みながらヒザ蹴りで削る。上下に揺さぶるクサノに対し、脇田がウィザーで耐えるとレフェリーがブレイクをかけた。再開後、クサノはサークリングする。脇田の右ストレートをかわして組んだクサノが、再びケージに押し込んでいく。脇田がボディに左ヒザを突き刺す。クサノが左足を抱えようとしたがシングルレッグで組めず。レフェリーがブレイクをかけると、再開後に脇田がケージに押し込んだが、クサノが差し返して初回を終えた。

2R、初回よりもクサノが大きくサークリングする。脇田の右に左ミドルを合わせたクサノは、やはり距離を取りながら脇田の右をかわして組みついた。左腕を差し上げ、ケージに押し込みながら揺さぶるクサノ。脇田もウィザーから左腕を差し入れる。クサノも右を顔面に入れて削るもグラウンドに持ち込むことができない。レフェリーがブレイクをかけて再開されると、クサノが大きく回る。脇田は右ボディストレート、さらに前蹴りを突き刺した。クサノは脇田のカウンターを食らいながらも組みつき、ボディロックから遂にテイクダウンを奪った。脇田が下から足を上げていくも、クサノが振りほどく。脇田は逆側に足を組んで腕十字を仕掛けたが、これは潰された。

最終回もクサノが大きく回り、脇田の右をかわして組みつく同じ展開からスタート。しかしクサノがグラウンドに持ち込むのは早かった。背中を着かせたクサノは、ハーフガードの脇田にパウンドを連打を浴びせる。パスしてサイドに回ったクサノは、脇田のブリッジを左オーバーフックで防ぐ。

マウントに移行したクサノがパンチの連打を浴びせると、脇田が腕を伸ばした。さらにケージキックを狙う脇田に対し、トップを維持するクサノが右腕を取って腕十字を仕掛ける。これは腕を伸ばしに行かず、マウントをキープしながら鉄槌を落とし、残り10秒で脇田の左腕を取ったものの、十字で伸ばすには至らなかった。

判定はユナニマスでクサノの勝利した。


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45 AB MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024 Ep01 Road to UFC2024 Ep02 Road to UFC2024Ep01 UFC イープークールー キム・ハンソル ソン・ヨンジェ ソ・ユダン チュウ・カンチエ バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ フォン・フェイアール フン・シャオカン ホン・ジュンヨン ロン・チュウ 原口伸 安藤達也 本野美樹 河名マスト

【Road to UFC2024#01】フェザー級で再チャレンジ、原口伸「理想のMMA、シン・シン・ハラグチを」

【写真】予備計量直後の原口伸 (C)KEI MAEDA

明日18日(土・現地時間)に中国は上海のUFC PI上海で開催されるRoad to UFC2024Ep01で、原口伸がホン・ジュンヨンと対戦する。前回のRoad to UFCではライト級で準優勝、惜しくも契約を逃し──キャリア初黒星も喫した。
Text by Manabu Takashima

その原口、当初はRoad to UFCに出場せずにスキルアップと、本戦契約を狙うという選択をしてきた。階級を下げての連続参戦はないという風な話も聞かれていたが、一転フェザー級での再チャレンジへ。

とはいえ、この短期間で前回の参戦で見えた課題を克服し、MMAファイターとしての完成度は上がったのか。そして、初めてのフェザー級で戦うことで、以前とはどこかが違うのかを計量終了後の原口伸に尋ねた。


──2月にRoad to UFCライト級決勝戦に敗れ、その後に話を伺った時には今回のRoad to UFCには出場せず、本戦契約の機会を待つ。また前回のトーナメントであぶり出された課題を克服してMMAファイターとして完成度を上げることを今後の目標として掲げていました。それが一転、Road to UFCに出場することになったのは?

「絶対的にフェザー級でRoad to UFCに出場できる機会があったことにつきます。フェザーで戦いたい。それなら自分の力でRoad to UFCに再チャレンジして、契約を勝ち取ろうという気持ちになって決めました」

──ではフェザー級、1ポンド・オーバー規約で66.2キロの体は上手く創れましたか。

「そうですね。大学の1年と2年時は前日計量だったので、66キロ級でした。それが当日計量に変わったので70キロに上げただけで。MMAを始めて体は大きくなっているので、しっかりと上手く落とせました。自分が思っている通りの感じで落とせましたね。これまでの経験とタケさんに水抜きのアドバイスを頂いて。

今回1カ月前に決まったので、そのなかで照準を合わせて落とせました。Road to UFC以前に1カ月の準備期間があることはなかったので。ただ、もう少し時間的な猶予があった方がより創りやすいかと思います」

──この間のMMAファイターとして完成度を上げるという練習は一旦置いて、対策練習をしてきたことになるかと思います。

「そうですね、ホン・ジュンヨン対策を主な練習としてきました。ただすぐに成果が出るということではないですが、武田(光司)さんに紹介してもらってBrave世田谷でタケ(大宮司岳彦)さんにムーブメントの指導を受けるようになりました。

(中村)倫也さんとも情報をシェアして、アドバイスを貰ったりするようになったり。そこで得た知識や動きをBraveに持ち帰って、スパーリングで試しています。スパーリングはBraveだけですね。ここで出稽古を増やすと、整理できなくなってしまうので」

──前回大会はレスリング勝負でした。決勝の敗戦から3カ月で、この間採り入れたこともあり、何かファイトとして変わることは出てきますか。

「できることは増えたと思っています。テイクダウンしてからのコントロールも、体の使え方を変えてバリエーションが増えたという感覚でいます。立ちでの体の使い方はタケさんが創ってくれて、組みに関しては……自分は爆発力でなく筋持久力タイプなので、しっかりと時間をかけて倒す。テイクダウンにしても、そんな風に創ってきました」

──筋持久力タイプ……テイクダウンとパウンドの爆発力を考えると瞬発系だとばかり思っていました。

「レスリングの時もパワーや瞬発力でなく、MMAでは余裕がある時に瞬発力を出すという感じです。短距離走より、長距離走の方が全然得意だったので。そういう部分で、自分の強味を見直した時に、爆発力でなく時間をかけてテイクダウン、そしてパウンドという風になっています。

ただ練習でしか分かっていないことが多いので、答え合わせを明日するっていうことですね。自分ではどれぐらいできるのか、客観的に見ることはできないです。やっぱり新たに採り入れて来たことは期間がまだ短いので、やることを2、3と決めてそこを徹底してやります」

──では答え合わせの相手、ホン・ジュンヨンの印象を教えてください。

「典型的な韓国人ファイターですね。

頑丈でタフ、最後まで諦めない」

──どう諦めさせないといけなと考えていますか。

「相手が僕のレスリング力を甘く見ていれば、勝手に折れてくれます。そうでなくても、打撃を織り交ぜて戦えば、削って行けると思っています」

──伸選手のレスリング能力を軽視する相手はいないと思いますが(笑)。

「アハハハ。確かに、そうなりますよね。ただロン・チュウ戦を参考にしてくるようなら、あんな風にはならないです。あれだけテイクダウンを警戒しているなかで、突っ込んで行って僕の方が削られてしまったので。今回は良い意味で焦らす。焦らして相手からすると、『まだ来ないのか』という感じにさせたいですね。

15分を通したファイトを考えられるようになりました。それが昨年の敗北を通して、技術だけでなくMMAの完成度を高める要因になっていると思っています」

──ところで大宮司トレーナーも、倫也選手も同じトーナメントで出ている河名マスト選手の盟友といえる間柄ですが。

「そうですね。まず試合をすることになると、戦略的な指導を受けないことは予め話をしました。だから、そこに関しては深く考えていないです。試合が決まれば、戦う。そして強い方が勝つ。

レスリングでは対戦相手とも練習するものですし。大学3年の時のインカレの決勝の相手は、国士館大の1年後輩でした。同門対決も3度はやっていますね。なので強くなることが大切で、そういうことは気にしないです。戦略だけで勝てるなら、全員が勝つわけですし」

──その通りですね。日本人が潰し合おうが、勝てるだけ勝って日本人選手に契約を勝ち取って欲しいです。ではフェザー級の原口伸、どこがライト級と違うか教えていただけますか。

「今の感覚だと、足を使って自分のやりたいMMAが表現できるように思います。スクランブルをどんどんする。体も軽くなっているので、どんどん動いてスクランブルを創っていきます。シン・シン・ハラグチを見せます」

──なぜ、そこは英語の順番に(笑)。

■視聴方法(予定)
5月18日(土)
Ep01午後7時~ UFC Fight Pass
Ep02午後9時~UFC Fight Pass
Ep01&02午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC2024 Ep02対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
シェ・ビン(中国)
イープークールー(中国)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
シー・ミン(中国)
ソ・ユダン(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
河名マスト(日本)
ソン・ヨンジェ(韓国)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
プリヤ・シャルマ(インド)
ドン・フアシャン(中国)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン(中国)
パウラ・ルナ(ペルー)

■Road to UFC2024 Ep01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
チュウ・カンチエ(中国)
安藤達也(日本)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
原口伸(日本)
ホン・ジュンヨン(韓国)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
フン・シャオカン(中国)
キラン・シン(インド)

<Road to UFC女子ストロー級準々決勝/5分3R>
本野美樹(日本)
フォン・フェイアール(中国)

<ウェルター級/5分3R>
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)
キム・ハンソル(韓国)

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45 MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024Ep01 UFC アリ・モタメド ダナ・ホワイト チュウ・カンチエ パッチー・ミックス 安藤達也 海外

【Road to UFC2024Ep01】34歳・安藤達也の挑戦「今までは本気でUFCに挑む覚悟が足りていなかった」

【写真】無事に公式計量をクリア、安藤の挑戦が始まる(C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その初日、エピソード01で安藤達也が中国のチュウ・カンチエと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年3月のONE Friday Fightsでアリ・モタメドに勝利し、ONE本戦出場のチャンスをうかがっていた安藤。その一方で安藤のもとにはRoad to UFCなどUFCにチャレンジするチャンスも届いていた。最終的にONE本戦出場が叶わず、1年以上のブランクが空くことになったが、安藤はUFC出場を目指してRoad to UFC出場を決意した。公式計量を無事に終え、明日の戦いを待つのみとなった安藤。計量に行ったインタビューをお届けしよう。


――安藤選手にとってRoad to UFC初出場が決まりました。(取材日は5月15日)

「自分は今年もRoad to UFCがあるなら、絶対に(出場が)決まると思って動いていたんで、自分が思った通りに物事が進んでいる感じですね」

――去年もRoad to UFCに出るチャンスがあったとお聞きしています。

「ちょっと話すと長くなるんですけど………もともと自分はコロナの問題が落ちついたぐらいから自分のハイライト映像を作ってUFCサイドに送ったり、イリディウム(・スポーツ)のジェイソンが自分のことを気に入ってくれてたみたいで、ちょこちょこ連絡をくれてたんですよ。それで去年はRoad to UFC以外にもTUFとかダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズの話が来てたんです。でも自分は3月にONE Friday Fightsに出て、ONEで試合する可能性もあったから、そっちで試合することを考えていたんですよ。でもそれがなかなか決まらなくて。自分も年齢とかキャリアを考えたら先は長くないから、今年から正式にイリディウムに試合のマネジメントをお願いして、UFCを目指そうと思いました。

試合をしてなかった時期は絵を描いたり、グッズを売ったりしてお金を貯めていて、タイに合宿に行こうと思ったんです。それでONEの試合後に買ったゴールドのアクセサリーも売って。それは買った時より値段が上がってたんでラッキーだったんですけど(笑)。そうやって合宿資金を用意して、まず2週間くらいタイで合宿して、それからONEの時にサポートしてくれた(川原)波輝くんがいるアルファメールに行ったんですよね。そしたらその直後に正式にRoad to UFCのオファーがあったって感じです。ただ体重のところをちゃんと見てなくて、ずっとバンタム級だと思ってたんですよ。キロ表記じゃなくてポンド表記だったから、145ポンド=バンタム級だと勘違いしちゃって。それであとで調べたら145ポンド=フェザー級だって聞いて『まじ!?』みたいな。そこだけは計算外だったっすね(笑)」

――そんなことがあったんですね………。とはいえイリディウムと契約して、Road to UFCを見据えて海外に合宿にいったことが最終的にいい方向に進んだようですね。

「まじでそうっすね。自分のなかで『そうなるだろう』と思って動いことが全部叶っていく感じがして。これがどんどん続いていく感覚が面白いなって思いますね」

――フェザー級での試合という部分で、減量そのものは楽ですか。

「本格的な練習を始めたときが74kgだったから、8キロくらいですね。水抜きなしでナチュラル体重という感じです。上海についた段階でリミットをアンダーしていたので、普通に元気に飯も食って…みたいな感じで」

――アルファメールの練習で手応えを掴んだ部分はありますか。

「ガチガチにスパーリングをやって、結構全員ドミネートしてぶっ飛ばしてきたんですよ。帰国してからは毎日15㎞くらい走って、それでめっちゃ痩せて動きも速くなって、今の時点でリミットをアンダーするところまでいきました。向こうでいいイメージを作ることができたんで、あとは自分が気持ちよく過ごして、コンディションを整えることに集中してます」

――対戦相手のチュウ・カンチエの試合映像はチェックしていますか。

「一応4試合分ぐらい見たんですけど、自分あんまりちゃんと見ないんですよ、対戦相手の試合を。チラッと何となく見るくらいで。あんまり相手の映像を見すぎると、自分がそっち(相手)に合わせすぎちゃうんで」

――安藤選手としては相手に軸を置かずに、自分に軸を置いて試合をした方がいいパフォーマンスができますか。

「それこそ波輝君のタイトルマッチの時に練習を見ていて、すげえ対策をやっていたんですよ。で、2年ぶりの試合でプレッシャーもあって、試合そのものもユライア(・フェイバー)にお膳立てしてもらったわけじゃないですか。だから結構ピリついちゃってて。俺がなんかアドバイスしようとしても『何も言わないで』とか言われちゃう感じで。それで波輝くんの邪魔をしないように、勝ってくれれば何でもいいやと思って見てたんですけど、対策をやりすぎてて、負けない試合をやっちゃってたんですよ」

――勝つことが目的ではなく、負けないことが目的になっていたと。

「これでKO勝ちするのは難しいよなと思って見ていたら、案の定KOできずに終わって。もちろん求めるものが高過ぎるの良くないし、勝つことがチームとして大事だったのは分かっていたんですけど、俺は正直に『あれは倒せたよ』と言いました。だから自分はあんまり相手に合わせるというよりも自分が倒すことを狙って練習してますね」

――特に安藤選手は気持ちよく試合を迎えて、やりたいように戦う方がいいタイプだと思います。

「そうっすね。特に自分はそういう感覚のタイプなんで。それを重要視してやってきました」

――このトーナメントを勝ち抜けばUFCと契約できるという明確な道が出来ました。安藤選手としてはUFCに行くラストチャンスという気持ちなのか、それともやることをやればUFCに行けるという気持ちなのか。どちらですか。

「最初に話したみたいに俺は何回もUFCに行くチャンスを逃したわけじゃないすか。それでもオファーしてくれるって、結構俺のことを気に入ってくれてると思うんですよ。普通は『何回も(UFCから)オファーを断るってどういうこと?』ってなるじゃないですか。でもこうやってオファーが来たということは『本当にUFCに来たいの?』って試されてるんだなって。今振り返ると俺自身も覚悟が足りてなかったというか。本気でUFCという修羅の道に入る、全てを捧げてそこに挑む覚悟が足りてなかったんです。もしそういう覚悟があったら、今までもらってたチャンスのどこかでチャレンジしてたはず。それがこうやって覚悟を決めたら、改めてチャンスが来たわけだから、やっぱり俺はいるべくして、ここにいるんだなと思います。

適正階級じゃないチャレンジだけど、俺が見てきたヒーローのKID(山本徳郁)さんは体のサイズが違うのにデカいやつらをぶっ倒して、色んなことにチャレンジして。今と昔はレベルが違うし、そこを比べるのもよくないし、その方法が正しいとは思わないけど、俺自身は『他のやつと同じことやってても駄目だぞ』みたいな。本来バンタム級の俺がフェザー級でぶちかましたら、リスクを負った分だけ自分のポジションをゲットできると思います。

アメリカでパッチー・ミックスとかトップ選手と練習やっても通用したし、自分がUFCに通用するレベルにいるってことが分かって。それは勘違いとかじゃなくて、絶対に自分だったらいけるって自信なんです。だからあとはしっかりチャンスをくれた人たちに対して、自分が仕事をして、自分の評価を作っていくことが今の自分に必要なことなのかなって思っています」

――安藤選手のUFCへの挑戦、楽しみにしています。

「やっとここまで近づけたんで、今は目の前のことにしっかり集中して、このチャンスを逃がさないように。そう簡単な道じゃないことは分かっているし、自分が試されてるんだという自覚を持って挑戦します!」

■視聴方法(予定)
5月18日(土)
午後7時~UFC Fight Pass
午後6時45分~U-NEXT

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【UAEW50】フライ級王座を賭けてヒベイロと対戦。藤田大和「今はこのベルトに集中しています」

【写真】記者会見場にてベルトをバックに(C)TAKESHI YAMAZAKI

17日(金・同)にUAEはアブダビのADNECマリーナ・ホールで開催されるUAE Warriors50で、新設のフライ級王座を賭けて藤田大和がイアゴ・ヒベイロと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年8月10月にいずれもギロチンを決めてUAEW2連勝を飾った藤田が、3戦目で砂漠のベルトに挑む。対戦相手するブラジルのヒベイロはMMA戦績12勝3敗で、過去の試合では組んで押し込んでくることが中心のファイターだ。果敢に削ってくるであろうヒベイロを相手に、どのような試合を見せるのか。現地到着後の藤田に意気込みを訊いた。今回も藤田に帯同している山﨑剛Me,We代表から届いた、豊富な現地写真とともにお届けする。


――UAEW出場時は毎回、現地到着後にインタビューをお願いしていますが(※取材は5月15日に行われた)、本日もよろしくお願いします。

「はい、よろしくお願いします!」

――おぉ、過去2戦の時よりもテンションが高いですね。もう現地には慣れましたか。

MMAPLANETのリモートインタビューを受けているところ(C)TAKESHI YAMAZAKI

「アハハハ、そうですね。もう3回目なので場所にも慣れていますし」

――リモート画面の背景を見ると、ホテルも毎回同じだと思われます。まず飛行機での移動と、空港からホテルまでの道のりも慣れたのではないですか。

「それが……前回の試合が去年10月で、7カ月の間に空港のターミナルが新しくなっていたんですよ。増築したのか何なのか。だから空港に着いても『ここはどこなんだろう?』と思いました(笑)」

――アハハハ、アブダビの空港の変化に気づく日本人MMAファイターも藤田選手だけでしょう。

「確かに(笑)。ホテルは同じですし、……初戦のエティハド・アリーナは遠かったんですよね。でも前回と今回は、別会場であってもホテルから近いので良かったです」

――アブダビの街にも慣れましたか。

「いえ。外を歩くことは、ほとんど無いんですよ。メチャクチャ暑いですから。昼間は40℃を超えていますし、夜も30℃より上だとは思います」

ホテルに用意された場所で体を動かす藤田。このスペースにも慣れている(C)TAKESHI YAMAZAKI

――それだけ移動にも現地にも慣れて来ると、初戦よりも減量の不安は軽減されたのではないですか。飛行機で長距離移動したあと、知らない場所で最後の減量を行うとなると、現地の状況が分からず不安を感じる選手もいます。

「まずホテルがどういう状態か分かっているので、安心感はあります。食事は外に行かず日本から持ってきたものを食べたりしていますね。とにかく外には出ません(笑)」

――初戦、2戦目とギロチンで勝利した末に3戦目でベルトを賭けて戦うこととなりました。UAEW内でご自身の評価が上がっていることは実感しますか。

「それは感じますね。もともと前回の対戦相手(サンスハル・アディロフ)が評価の高いファイターだったんですよ。その相手に勝ったあとは、現地の人たちにも評価してもらっているなと感じていました」

――アディロフは藤田選手と対戦時の戦績が11勝1敗1分で、いわば藤田選手のほうが当て馬だったかもしれません。

「あぁ、そう思います。初戦も2戦目も同じように感じました。でも今回は結構早く出場のオファーが来て、そこから対戦相手が決定するまでに少し時間が掛かりましたね。試合の準備は早くから始めることができていて、相手が決まったのは試合の3週間ぐらい前でした」

――ということは、藤田選手の相手を探していた……つまり今回は藤田選手がAサイドということでしょう。

「いやぁ、それはどうなんですかね(苦笑)」

――アディロフに勝利したあとフライ級王座の話をしていて、実際に設置されたのですから、そう考えてもおかしくはないかと。

「アディロフ戦のあとに主催者サイドと、『UAEWで勝ってUFCに繋げていきたい』という話をしていたんですよね。そうしたら新しくフライ級王座をつくるか――みたいな話も出て、今回のタイトルマッチに至ったんだと思います」

砂漠の街にたなびくUAE Warriorsの旗(C)TAKESHI YAMAZAKI

――国内から飛び出し、砂漠の国でベルトを巻く。藤田選手がUAEW王者としてオクタゴンに上がったら、それはそれで素晴らしい浪漫だと思います。

「なるほど(笑)。僕にとっては、ありがたい話です」

――同日には中国でRoad to UFCも開催されます。またDWCSや国内の興行からUFCを目指す選手もいるでしょう。そんななかで現在、海外のフィーダーショーからオクタゴンを目指すケースも少なくなりました。

「まぁ他の選手とは違うことをやっているんだなぁ、とは思いますね。アハハハ。もうUAEW出場も3回目なので、現地のスタッフさんとも顔見知りになっていますし」

――今回はブラジルのイアゴ・ヒベイロとベルトを賭けて対戦します。

「最初アブダビに来て、ブラジル選手と対戦するとは思わなかったですね。でもUAEWにはブラジル人もそうですし、いろんな国から選手が来ていて。自分としては相手が誰でも、どの国の選手でも変わらないです」

――ヒベイロの印象はいかがですか。

記者会見でヒベイロとフェイスオフ(C)TAKESHI YAMAZAKI

「以前と最新の試合映像を見比べると、最新の試合では結構丁寧に戦っていますよね。ジャブ、ローから低くテイクダウンに入ってきて。そのままサイドバックをキープしているので、力はあるんだろうなと思います。昔の試合は振り回している場面もあったので、爆発力もあるんでしょうね。ただ、打撃よりも組みのスタミナのほうが上という印象です。

一番怖いのは振り回してくるパンチを食らうことで。組んでしまえば時間を掛けて考えることもできますけど、打撃の攻防は一瞬で決まりますから。そこは警戒しています」

――そんななか2試合連続でギロチンを極めていると、今回も……と期待されませんか。

「期待はされます(笑)。周りから言われることもありますし」

――ヒベイロもギロチンを取れそうなスタイルでもあります。先ほど言われたとおり今回のタイトルマッチがUFCに至る道の一つであれば、本人としてもUFCへ繋げるためにと意識しますか。

「全然意識していない――と言ったら嘘になりますよね。でも試合が決まれば、今は『このベルトを獲る!』というだけに集中しています。結果としてUAEWのチャンピオンとしてUFCに辿り着いたら嬉しいですけど」

――ベルトを巻いたら、すぐにUFCと契約したいと考えているのでしょうか。

現地時間の朝8時に前日計量が行われた。1度目は100グラムオーバーだったが、20分後に57.15キロ(王座戦だが1ポンドオーバーOK)パスしている(C)TAKESHI YAMAZAKI

「もちろんUFCに行けるなら……年齢を考えたら、早く行けるに越したことはないです。もう今年32歳になるので。でも焦っているわけでもなく、あまり先を考えても良いことはないので、まずは今回の相手に集中します」

――今回はどのような試合になると思いますか。

「自分としては、いつもどおり打撃から組み立てて、あとは相手の反応次第です。組みの展開になると思うので、そこから自分の得意なところに持ち込みたいですね。勝ってチャンピオンになります!」

2024年5月18日(金・現地時間)
アラブ首長国連邦 アブダビ首長国
ADNECマリーナ・ホール
UAE Warriors50

■視聴方法(予定)
5月18日(土・日本時間)
午後11時00分~ UFC Fight Pass

■対戦カード

<UAEWフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者] アリ・アルカイシ(ヨルダン)
[挑戦者] サムエル・バーク(スウェーデン)

<UAEWウェルター級王座決定戦/5分5R>
シェフバン・アルハソフ(ロシア)
タフィル・アブデュラエフ(アゼルバイジャン)

<UAEWフライ級王座決定戦/5分5R>
藤田大和(日本)
イアゴ・ヒベイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジェコンギル・ジュマエフ(ウズベキスタン)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ライトヘビー級/5分3R>
エミリアーノ・ソルディ(アルゼンチン)
ディヤール・ニュルゴウスキ(カザフスタン)

<ミドル級/5分3R>
イマンシャピ・ムクタロフ(ヨルダン)
アギラン・タニ(マレーシア)

<163ポンド契約/5分3R>
ニカ・クプラヴィシヴィリ(ジョージア)
ウラジスラフ・ルドネフ(ウクライナ)

<194ポンド契約/5分3R>
モハメド・オシイリ(レバノン)
マムルジョン・ハミドフ(ウズベキスタン)

<ライト級/5分3R>
ズバイル・ズバイロフ(ロシア)
アブダラ・ホツハエフ(タジキスタン)

<バンタム級/5分3R>
アリエル・オリヴェロス(フィリピン)
ルーカス・ペレイラ(ブラジル)

<124ポンド契約/5分3R>
エリン・オウバリ(スウェーデン)
アネリア・タクタゴノワ(キルギス)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウユビイ・アミスハノフ(ロシア)
シミク・マフメドフ(キルギス)

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