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MMA ONE VTJ VTJ2021 キック 原口央 宇野薫

【VTJ2021】終始バックコントロール、Gladiator王者の原口央が宇野薫にフルマーク判定勝利

【写真】試合後に反省しきりだったが、原口は自分がやるべきことをやり切ったのではないか(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
原口央(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
宇野薫(日本)

共にサウスポースタンス、プレッシャーをかけるのは宇野だ。原口はシングルレッグで組み付き、ダブルに切り替えてリフトアップして宇野をマットに叩きつける。宇野は起き上がりスイッチを狙いながら立ち上がる。宇野を追いかけてケージに押し込んだ原口が、バックからクラッチするも倒せず。打撃戦に戻ると、宇野がプレッシャーをかけて原口にケージを背負わせる。しかし原口も組み付いて宇野をケージに押し込んでいく。

ダブルに切り替えた原口が宇野に尻もちを着かせた。宇野は体を起こしてケージ際へ。背中をケージに着け、右腕を差し込んでから原口の体を跳ね上げる。宇野のスイープを防いだ原口はパスして宇野の左側に回る。すると宇野は右腕を差し上げたままクラッチしてネルソンの形に。原口は逆側に回ると、宇野はケージキックから亀になる。サイドバックを取る原口。宇野は立ち上がり、バックに回った原口のクラッチを切りにかかる。

バックコントロールを続ける原口。宇野は残り30秒で原口の右腕を取り、アームロックを狙った。原口は自らグラウンドに戻り、バックへ。しかしラウンド終了直前、宇野が反転してトップになった。

2R、原口が飛びヒザを見せる。さらにパンチをかわしたがグラウンドに持ち込まれた宇野は、足を利かせながら原口の腕を取り立ち上がる。そのままトップを奪うことはできず、原口がダブルレッグで宇野をケージに押し込んでいく。宇野は右腕を差し込んでネルソンへ。相手の両足を畳んでパスを狙う原口は、宇野がネルソンを深く差し込もうとした瞬間に起き上がり、逆ノースサウスの形で宇野の首を狙った。

凌いだ宇野は立ち上がり、ケージ際で原口の右腕を取る。構わず宇野をケージに押し込む原口が、バックに回った。立ち上がり、原口のクラッチを切りながらヒジを繰り出す宇野。原口はダブルレッグから宇野に尻もちを着かせる。宇野がヒザ立ちになると原口はパンチを浴びせながら、バックからクラッチしてスープレックスを見せた。そのままばっくをキープする原口。宇野のスイッチを防ぎながらバックを守った原口が、ラウンド終了直前に上を取ろうとした宇野を三角絞めに捉えたところでホーンが鳴った。

最終回、前に出る宇野は左ローからテイクダウンを狙うも、原口に潰される。背中を着けた宇野に対してサークリングする原口。宇野が立ち上がると、そのまま原口が追いかけてバックを取った。原口の右腕を取る宇野、原口は宇野が正対するとダブルレッグに切り替える。もう一度バックから、宇野が体勢を入れ替えようとした時、原口がパンチの連打を浴びせていく。そして原口が右腕を差し込んで押し込みつつ、ダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ。

背中を着けることは防ぎ、右ヒジを打ち付けていく宇野。原口はバックキープ、グラウンドに戻ると原口はバックマウントから4の字ロックへ。回転する宇野の首に右腕を回す原口、しかし宇野も凌ぐ。起き上がろうとする宇野に対し、原口もRNCを狙いながら4の字ロックを保つ。残り1分を切ったところで、原口は再びRNCへ。しかし宇野も極めさせない。4の字ロックをほどいた宇野を、原口はダブルレッグで押し込みながら、体を起こしてパンチの連打。最後はトップを奪って試合を終えた。

裁定は原口がフルマークで抑えて勝利した。


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MMA ONE VTJ VTJ2021 佐藤将光 修斗 河村泰博

【VTJ2021】佐藤将光がネクサス王者の河村泰博を完封、4の字ロックからパンチ連打で仕留める

【写真】元修斗世界王者の佐藤が河村を寄せ付けなかった(C)MMAPLANET

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
Def.1R2分34秒 by TKO
河村泰博(日本)

いきなり飛び出した河村、佐藤は落ち着いて距離を取る。ガードを下げた川村に対し、左ジャブを突く佐藤。河村も佐藤の左ジャブに右ローを合わせる。距離が近くなったところで、河村が引き込もうとしたところで佐藤が上から潰す。河村は下から佐藤を抱え込むが、亀になると佐藤がバックを奪って4の字ロックからパンチを連打。河村は回転するも佐藤のロックは外れず。そのままパンチを連打して、レフェリーストップを呼び込んだ。


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MMA ONE VTJ VTJ2021 原口伸 岡澤弘太

【VTJ2021】ダウンはバッティング? 右フック? 元レスリング全日本王者の原口伸が岡澤弘太にKO勝利

【写真】元レスリング全日本王者の原口がKO勝ちを収めたが……(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
1R by KO
岡澤弘太(日本)

サウスポーの原口は距離を詰めて右ロー。岡澤もローを返す。プレッシャーをかけて岡澤にケージを背負わせた原口は、岡澤のテイクダウンを潰して背中を着かせる。原口は岡澤の足を捌きながら、横に回ってパンチを落とす。この展開が続き、レフェリーがブレイクをかけた。再開後、原口がプレッシャーをかけながらローで測る。岡澤の右ハイをブロックした原口、岡澤がローとジャブを繰り出してくると、原口がショートの連打を繰り出す。

打ち合いのなか、原口のダッキングから頭が岡澤のアゴに直撃し、その直後に右フックが当たって岡澤は前のめりにダウン。原口がパンチを追撃するレフェリーが試合をストップした。


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MMA ONE VTJ VTJ2021 キック 宇佐美正パトリック 野村駿太

【VTJ2021】宇佐美正パトリックが野村駿太から左フックでダウンを奪い、プロ2戦めは大差の判定勝ち

【写真】左ボディと左ヒジを当てたパトリック、さらに左フックでダウンを奪った (C)MMAPLANET

<ライト級/5分2R>
宇佐美正パトリック(日本)
Def.3-0:20-17.20-17.20-18.
野村駿太(日本)

野村はガードを下げて遠い距離から踏み込み、パトリックはガードを上げて迎え撃つ。互いのバックボーンが明確な形で試合がスタート。野村の右バックスピンキックの打ち終わりに、パトリックが右ローを返した。そしてパトリックが組み付き、左腕を差し上げて野村をケージに押し込んでいく。野村が右オーバーフックに捉えると、パトリックはクラッチを外して左のフックを放った。

離れてケージ中央に戻った両者、パトリックの左目上に大きな傷が見える。パトリックは一度相手をケージに押し込むが、打撃戦では野村が首相撲からショートレンジのヒジを当てる。野村が右ローから右ショートのストレート。離れ際にパトリックがパンチを放つが、野村はバックステップでかわす。組み合いの攻防では、パトリックがケージに押し込む。野村が離れると、パトリックの左ボディが当たり、野村の動きが止まった。

もう一発ボディを放ったあと、俄然パンチと、首相撲からのヒザ蹴りを突き刺すパトリック。グラウンドではパウンドを放つがスタンド戦を要求し。スタンドに戻るとパトリックは左ヒジからヒザ蹴りを連打し、さらに前蹴りをボディに突き刺して野村に背中を着かせた。

最終回、野村が右ローから右の打ち下ろし。さらに半身の体勢からサイドキックを放つ野村に対し、パトリックはパンチから組み付いていく。野村は両腕を差し上げてからヒザ蹴りを突き刺すと、パトリックは離れた。首相撲から右ヒジを繰り出したパトリックが、そのまま相手をケージに押し込んだ。ケージ際で首相撲からヒザ蹴りを出す野村に、パトリックは離れてから左ボディ。続いてパトリックは組み付いて野村をケージに押し込む。

倒せないとみるや離れたパトリックに対し、野村は右のスピニングバックフィスト。パトリックはやはり組み付いて野村を押し込んでいく。ここでブレイクがかかり、ケージ中央で再開すると、飛び込んでくる野村にパトリックがパンチを当てる。しかし離れた野村もワンツーを当てる。パトリックは組み付いてケージに押し込むもブレイクに。ケージ中央で再開後、パトリックが左フックでダウンを奪った。野村を絶たせたパトリックは、またもパンチを当ててから組み付きケージ際でブレイクとなる。

残り30秒、打撃戦では最後にパトリックが右ストレートを繰り出してからダブルレッグで野村に尻もちを着かせた。最後はパトリックがケージ際で野村にパンチを落として終えた。

判定は2Rにダウンを奪ったパトリックの勝利。格闘DREAMERS出身のパトリックが、プロデビューから2連勝を飾った。


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【VTJ2021】平良達郎と対戦、アルフレド・ムアイアドが計量で見せた執念「ここには勝つために来たんだ」

【写真】計量ならびに会見もリモートで参加したムアイアド。こうしたコロナ対策のもと大会が開催される(C)MMAPLANET

6日(土)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催される1VJT2021のメインで平良達郎と対戦するアルフレド・ムアイアド。

地球の反対側から、大会前日までホテルで隔離という厳しい状態で来日した。そしてリモート計量で、動画の数字がよく見えないとナァナァにすることなく、平良の滞在するホテルに呼び、眼前に計量をさせることで納得した。

この勝利への強い執念が、拳に宿ると平良は簡単な試合にならないかもしれない。リモート会見後にムアイアドの話を聞いた。


──ホテルで隔離中ですが、計量と記者会見を終えました。今の気持ちを教えてください。

「調子は良いよ。ホテルで隔離というのは、ストレスにはなったけど試合に向けて最も対戦だったといえる計量を終えることができてよかった。こんな状態だから、せっかく日本に来ることができたのに、ホテルの外に出ることができず、日本を知ることができないのは残念だけど、また来日する機会を得られるよう頑張って、次はこの国を堪能したいと思う」

──隔離中に体を動かすことはできたのですか。

「スペース的には少し狭いというのあるけど、この状況だしできることはやってきた。計画通り、ここまで来ているよ。1日に2度、3度と練習してきたから体は十分に動く。そこは全く問題ないよ」

──長旅、時差、そして隔離いろいろとあったと思います。

「飛行機での移動は確かに疲れたけど、それはもう回復している。1週間近くいるわけだし、ホテルの人たちも本当に親切だ。さっきも言ったように練習もできたし、フィジカル、メンタルともに問題ないよ」

──明日、日本のファンにどのような試合を見せたいと思っていますか。

「タイラの戦い方、戦術は十分に研究してきた。柔術、グラップリングが強いことも分かっている。対して、僕はストライカーだ。でも、ここ数戦はそういうスタイルの相手と戦ってきたからディフェンス面は強化できている。組みを防いで、打撃で勝負する」

──計量もリモートで行ったわけですが、携帯でそのまま平選手の計量の様子を映像で送っても、スケールの数字が見えづらかったのか、納得せずホテルまで呼びつける感じで、目の前に平選手の体重を見て納得をしていました。勝利への執念がヒシヒシと感じられました。

「透明性を徹底したかったので、ああしてもらったんだ。僕らはプロだからね、計量台の数字が見えづらいままでは戦えない。それと最初にオファーが来たときはフライ級のリミットだったんだ。それが58.5キロに変更されたこともあって。僕はそれでも戦うよ。構わない。でも、計量器の数字が見えないのは違うからね。

そこをうやむやにして戦うことはできない。ここには勝つために来ているんだから。そういうことで、ホテルに来てもらったんだ。その方がクリアーだからね」

──同じ日本人として、そこでオーガナイザーが不正を働くことはないとは思いますが、そのこだわりこそ本気度が伝わってきます。

「もし、僕がタイラをホテルに呼んだことで気を悪くしたら申し訳ない。契約体重が変わったことで、これまでに他の大会ではちゃんと計量も行われなかったこともあったので、念のためなんだ。今大会のオーガナイザーには、本当に良くしてもらっているから、悪い印象は本当に持っていない。ただクリアにしたかったんだ。この試合で勝つためにね」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

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ABEMA LFA LFA117 MMA ONE UFC VTJ   チャンネル チャールズ・ジョンソン ヒカルド・ディアス マイキー・ムスメシ マーク・クライマコ リチャード・アラルコン 修斗 堀内佑馬 平良達郎 田中路教

【LFA117】クライマコと対戦、リアル・シン日本人=堀内佑馬「田中選手、平良選手。俺が全てを掻っ攫う」

【写真】気合が入りまくっていることが伝わってくるインタビューだった(C)t.SAKUMA

5日(金・現地時間)、カリフォルニア州ヴァイセイリアのヴァイセイリア・コンベンションセンターで開催されるLFA117「Dias vs Tanaka」で、堀内佑馬がコ・メインに出場しマーク・クライマコと対戦する。

UFCを目指し、カリフォルニアを拠点に置く堀内は、7月に暫定王座決定戦で惜敗。今回が再起戦となる。対戦相手のマーク・クライマコは6勝0敗の新鋭だ。UFCに行くために毎試合、しっかりと勝つと断言する堀内は、リアルにこだわる。


──クライマコ戦を6日後に控えています(※取材は現地の10月30日に行われた)。今の調子はいかがでしょうか。

「イィ感じできています。明日の朝に練習すると、あとは減量ですね」

──リモートや試合映像よりも実物の方が大きく感じられる堀内選手ですが、上背よりもフレームが大きくて減量はなかなかハードなのかと。

「そうなんですよね。これまで水抜きをしないできたので、今回はこれからのために水抜きを試そうと思っています」

──最後のドライアウトなしで、あの大きさからフライ級に落としていたのですか!! だから計量の時は筋肉まで落ちているように見えたのですね。

「体が結構小さくなっているので、『ヤバいね』って驚かれます。結構、無理な減量はしてきたかと……。厚着して走って落としていたので、水抜きは水抜きですね。LFAの場合はホテルに入る時には、もう体重を落としていました」

──計量前夜からのドライアウトでなく、それ以前に走って徐々に落としていたらリカバリーも少なくないですか。

「だから今回は色々な人のアドバイスを受けて、ホテルに入ってから水抜きをすることにしました。ただこれまでの試合で力負けを感じたことはないので、体格的には恵まれていると思っています」

──LFAの場合、現地入りは試合の何日前なのですか。

「計量の1日前なので、試合の2日前ですね」

──なるほど、そこはビッグプロモーションとは違いますね。

「ハイ。今回は飛行機で移動できる他の州での大会でなくて、(コリン)オーヤマ・コーチの運転で、もう1人出る選手と一緒に4時間のドライブで現地に行きます。けっこう、きついですよね」

──そして7月の暫定王座決定戦の厳しい判定負け以来の試合です。この間、タイトルを賭けて戦ったチャールズ・ジョンソンは初防衛に成功して、正規王者のヴィクトー・アルタミラノはコンテンダーシリーズからUFCへステップアップを果たしました。

「コンテンダーシリーズって時期が集中しているし、あの一発勝負の博打的な試合よりも、普段のLFAで毎試合しっかりと良い勝ち方をして、ショートノーティスだろうがUFCの空きをつく方が良い──というのがオーヤマ・コーチの考えなんです。

タイトル戦で負けてからの再起戦で6勝0敗っていう良い相手を当ててくれたので──、田中選手の相手もオーヤマのコンテンダーシリーズに出ているデスモンド・トーレスに勝っているので、『凄い相手とやるな』って思っていたら、自分にも強いのがきて(笑)。最初は12日だと聞いていたのに、契約書には5日になっていて。でも良い相手だし、良い勝ち方をしてここから先に繋げたいですね。それを想像すると、楽しくてしょうがないです」

──クライマコ、日本では当然のように無名ですが、どのような印象を持っていますか。

「ムエタイベースなのに、テイクダウンをよく使っていますよね。オファーが来た時はムエタイで打撃が強いっていう情報だったのが、最近の試合を見るとがっつりレスラーで(笑)。まぁ何でもできますね。

打撃は普通に上手くて、クリンチからのテイクダウンとそこからバック奪取してRNCですかね。ただし粗いです。僕も日本からも戻ってきて全てを見直してきたので、結構手応えを感じています。スクランブルで削って、削って……極めたいです。そうですね……ジャパニーズMMAを見せたいです」

──ジャパニーズMMA?

「僕が子供の頃に見ていたMMAは、寝技で仕留めることができるけど打撃も使う。それが日本人が創り出した究極のMMAなのでそこを見せたいと思います」

──確かに一本勝ちもありますが、堀内選手は圧倒的に打撃のイメージが強いです。今回の相手は打撃のサウスポーの構えから、テイクダウン狙いは右手前一本槍。左ワキを取らせず、組みへの準備を怠らないで打撃で削るのかと思っていました。

「最近、寝技の調子が良くて。ONE柔術のジヴァ・サンタナのところで練習していて、極める数も増えてきました。グラップリングとMMAのグラップリングはフットサルとサッカーぐらい違うと思います。リチャード・アラルコン……レッドってメチャクチャ強いんです。それがマイキー・ムスメシに足関節で秒殺されるし。どうなっているんだって」

──別物です、ね。

「ハイ。寝技は奥が深すぎます。それだけやっている人と、MMAファイターはやはり違っていて。ジヴァさんのテクニックも本当に凄いです。体格差はあるのですが、アレックス(ペレス)とか極められるし、力でなく技術で僕も取られまくっています。レッドにもボコボコにされますが、オーヤマではUFCファイターと極められ、極めるこという感じになっています。

だから今回の試合は全部対応して、なんかチョット成長したなってところを見せたいです。ここからリアルになりたくて。リアルになるためには全部できるようにならないといけないですし……。リアルな選手になることを目標にやっています」

──リアル……ですか。暫定王者はまだUFCと契約しておらず、正規王者になる見込みです。

「今度の試合、無傷で勝って12月も勝って、ジョンソンにはやり返さないと気が済まないです。アイツには絶対にリベンジをします」

──今回、日本ではLFAから修斗、そしてVTJと中継が続きます。VTJのメインは同じフライ級の平良達郎選手です。嫌らしい見方ですが、若い選手も多く出場する。この日は堀内選手も含め、誰が一番期待できるのかというショーケースだと思っています。

「VTJも修斗もありますけど、僕はリアルなところを見せたいです。田中選手、平良選手が話題にならないような試合をして、全てを搔っ攫うつもりで戦います。正直な話、平良選手の相手の試合映像を見た時、俺がやる選手の方が強いと思いました。そこで俺が良い勝ち方をして、全ての視線を俺にもって来させたいです。それは田中選手にしても平良選手にしても、同じことです。

田中選手の試合が見たくてABEMAを視る人が多いだろうから、そこで俺が全部を掻っ攫います」

──では日本のファンに一言お願いします。

「頑張ります」

──ホントに一言じゃないですか!!

「あっ……もうちょっとの辛抱、気合が凄く入っていて。俺が一番、リアルだということを見せたいと思います」

──今回リアルという言葉が多いですが、前にいっていたシン日本人というのは?

「リアル・シン日本人で、お願いします(笑)。絶対良い試合をして、リアル・シン日本人を皆に見せたいです。応援、宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
11月6日(土・日本時間)
午前11時00分~UFC Fight Pass
午前11時00分~ABEMA格闘チャンネル

■LFA117対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ヒカルド・ディアス(ブラジル)
田中路教(日本)

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
マーク・クライマコ(米国)

<160パウンド契約/5分3R>
エミリオ・ウィリアムス(米国)
バットスムベレル・ダグワドルジ(モンゴル)

<150ポンド契約/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
ホブソン・ジュニオール(ブラジル)

<175ポンド契約/5分3R>
クリスチャン・アヴァロス(米国)
ジェフリー・クレイグ(米国)

<175ポンド契約/5分3R>
アルバート・ゴンザレス(米国)
ドミニク・サマー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブロック・ディアス(米国)
カーロス・フィゲロア(米国)

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ABEMA ARAMI MMA ONE SARAMI Shooto Shooto2021#07 VTJ VTJ2021   アルフレド・ムアイアド ジョン・リネケル チャンネル ビビアーノ・フェルナンデス 中村未来 佐藤将光 修斗 原口伸 原口央 宇佐美正パトリック 宇野薫 山内渉 岡澤弘太 岩本健汰 平良達郎 河村泰博 海外 清水洸志 猿丸ジュンジ 結城大樹 菅原和政 西川大和 野村駿太 黒澤亮平 黒部三奈

【VTJ2021】川村泰博戦前の佐藤将光「選手は試合をしたいもの」&「やりたいよう、やり切りたい」

【写真】ZOOM取材でスクショに失敗すると、佐藤が自撮り写真を丁寧に同じ構図で送って来てくれた (C)SHOKO SATO

6日(土)、東京都江東区のスタジオ・コーストで行われるVTJ2021で佐藤将光が出場し、河村泰博と対戦する。

2019年5月、佐藤はONEでのキャリアをスタートさせると3連続フィニッシュ勝利を果たす。ビビアーノ・フェルナンデスの持つONEバンタム級王座挑戦の機運が高まっていたが、コロナパンデミックが起こり、その機会は巡って来ず今年の1月にファブリシオ・アンドラジとの激闘で惜敗を喫した。

以来、試合が組まれてなかった佐藤は今回のVTJへの出場を凱旋マッチでも、消化マッチでもないと言い切る。歯に衣着せぬ言動も、人間の権利=自由の行使の一環だ。試合機会を求めるのは、実戦に向かう日々で自身が成長に繋がっていたから。

ONE日本大会以来、2年振りの国内での試合前に佐藤の心境を尋ねた。


──ファブリシオ・アンドラジとの試合から、10カ月近く経ちVTJで河村泰博選手との試合が決まりました。ようやく試合ができることに対し、どのような気持ちですか。

「率直に嬉しいです。ずっと試合がしたかったので。僕は試合を重ねている方がコンディションが創りやすいですし、試合に向けて対策練習をして技術力を上げるタイプで。そうすることで成長できるから、試合が決まって嬉しいです」

──ONEが5月から8月までシンガポールのロックダウンもあり大会がキャンセルになっていましたが、9月の再開からも声が掛からなかったということですね。

「契約満了期間がこの間にあって、その後の更新に向けての話は続けている状態です。まぁONEも致し方ない状況ですし、僕が文句を言ってもしょうがないことです。ただし、選手は試合がしたい。この状況を何とかしたいということは、知ってもらう必要があります。ダメならダメで、日本で戦わせて欲しいという僕の要望を今回はONEが飲んでくれて試合ができます。

このインタビューを読んでくれる人たちは、簡単に試合を組んでもらえるモノだと思うかもしれないけど、色々と難しいことがあります。

一番はONEでベルトを目指したいです。中途半端で終わりたくないですから。ただコロナってすぐには収束しないと思いますし、そうなったら今回のようにただただ試合期間が空いてしまうことは……勝手な意見かもしれないですが、僕は辛いので。どのような理由があっても一定の期間、試合が組まれないなら日本で試合ができるというような条項を契約に盛り込んでもらえるなら、これからも当然ONEで戦い続けたいです」

──ONEの契約も当然のようにコロナ禍を想定していないモノだったでしょうし、コロナ禍においてはフレキシブルに対応してほしいというのが正直なところですね。

「まぁ、そういう障害というモノがあったのですが、色々な人に動いてもらって今回VTJで試合ができることになり、そこは感謝していますし試合ができて良かったです。ONEで試合が組まれないで、このタイミングでVTJに出られる。そこの許可は貰えたのでオファーがあれば修斗の公式戦でも試合をしたい。僕としてはどこでも試合ができるなら、やりたいということです。

色々な煽り方があるので、ファンの人に向けて分かりやすいストーリーラインがあるのは構わないです。ただし、心情としては凱旋マッチでもないし、消化試合でもない。ただただ僕のパフォーマンスを見せる機会ということです」

──佐藤将光が佐藤将光であるための試合。そういう風に捉えています。

「もう勝手なんで、自分がやりたいように生きています」

──将光選手はパンクラスから修斗、修斗からONEとずっと成長しています。敗れたとはいえアンドラジ戦の内容も良かった。それだけに、本当にやっと試合を見ることができます。そして対戦相手がNEXUSのバンタム級王者である河村選手になりました。どのような印象を持っていますか。

「相手の選手に対しては、特に……。テーマとしては、如何に自分のパフォーマンスを見せるのかということなので。いつもと同じで決まった相手の映像を見て、研究する。そこに自分の技術をはめて戦う。特別なことがないのは、他の試合とも同じです。リマッチだったり、昔視ていた選手との試合では特別な想いを持つこともありますが、そうでない試合は『あぁ、こういうタイプね』という感じだけです」

──VTJとONEではルールが違います。その辺りは気になりますか。

「ルールは緩い方が好きなので、ONEルールの方が戦いやすいと思います。けど、グラウンドでのヒザがないだけですからね」

──戦いは危険になりますが、規制が緩くなるという風に捉えているのですね。興味深いです。

「まぁ自分が使いたいので。使いたい方からすると緩いという捉え方になりますね。グラウンドのヒザにしても、攻撃を受けることでなく攻撃することしか考えていないです。練習中でも、今回はここでヒザを蹴ることができないんだなとか考えることはありましたしね」

──なるほどぉ。この試合が、どのように今後のキャリアに関係してくるのか。

「今は今後のことについては、言えないですね……」

──ビビアーノ・フェルナンデスが戻ってきて、ジョン・リネケルと戦うことが一度は決まりました。その10周年記念大会は延期が決定しましたが、ONEバンタム級選手権試合についてはどのようになると予想していましたか。

「リネケルが普通に勝つと思っています。そういう選手と戦っていきたい気持ちは勿論持っています。試合ができるのであれば、最初に言ったように中途半端に戻って来るんじゃなくて、ONEでやって行きたいという気持ちでいました。ただし海外で外国の強豪と戦いたいという想いよりも、試合ができないことが嫌だという気持ちの方が大きいです」

──将光選手の要望とONEの望みが合致し、WIN WINになれることを望みます。そして今回の河村戦、将光選手のどのようなパフォーマンスをファンに見せたいと考えていますか。

「前の試合で負けているので、期待を持ってもらえる試合を──佐藤将光って強いなと思ってもらえる試合がしたいです。ちゃんと倒しにいくスタイルを見せたいですね。あとは思うように自由にやりたい。もちろん試合は見てもらうモノで、見てほしいのですが、一番は自分のやりたいことを見てもらうという感覚です。やりたいように、思い切りやりたいです」

──アンドラジ戦で佐藤将光の力を疑うような人は、まずいないと思います。同時にアンドラジもあそこから試合が組まれていないので、もっと見たい。その強さを他の選手相手にも見せてほしい選手です。

「僕はバンタム級だから、バンタム級の選手の試合がもっと見たいです。DJ✖ロッタンとか、僕は絶対に乗れなくて。だったらDJはMMAのトップ選手と、ロッタンはムエタイの強い選手とやって欲しい。ああいう試合があると、ONEが何を目指しているのか見えなくなるので、どう乗れば良いのか分からないというのはあります。

まぁ期待してもらえるような試合をしたいです。されなくても、続けちゃうんですけど(笑)。皆に見たいと思ってもらう試合を熱気を帯びた会場でやることが一番気持ち良いので、色々背負っている方が辛いけど楽しいです。辛いことの方が楽しいような気がします」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

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【Shooto2021#07】結城大樹戦へ。レーダーチャートばらつきまくりの岩本健汰「打撃もチョットできるぞ」

【写真】まるで個性派俳優のような岩本。別に俳優などつけなくても、個性派ということで良いのだが…… (C)MMAPLANET

6日(土)、東京都江東区のスタジオコーストで行われるShooto2021#07で、グラップリング国内最強と言われるようになり久しい岩本健汰が、9月に続きMMA2戦目を結城大樹相手に行う。

初陣=椿飛鳥戦では打撃を被弾することなく、ケージに押し込みテイクダウン。組みの展開になると圧倒的な力の差を見せた。とはいえ今回戦う結城は、環太平洋王者だった仲山貴志と7月に分け、修斗戦績は4勝1敗3分とMMAの経験値は岩本とは明白に差がある。

打撃はルーキー、寝技は国内最強。ケージレスリングの強さを折り紙付きという──レーダーチャートが極端にばらつくルーキーは、MMAとしてどのような打・倒・極の回転を見せることができるのか。MMA初戦を振り返り、結城戦について自信のほどを尋ねた。


──修斗2戦目というか、MMAの2試合目が今週末に迫ってきました(※取材は11月2日に行われた)。デビュー戦後に話を聞かせてもらおうと思ったら、さっさと帰宅されてしまったようで(笑)。

「試合は最後まで見たのですが、すぐに帰りました(笑)」

──もう40日前ですが、初めてのMMAの手応えは?

「自分で思っていたよりもスムーズにいきました。もう少し、打撃の洗礼とか受けるかと思っていたので。ケガもなくて終わったので良かったといえば良かったですが、経験という点では本当のMMAの打撃の攻防がなかったので、そこは足らなかったかと思います」

──スタンドで殴られることなく組んでケージへ。その前に蹴りを使っていましたね。

「対峙した時の緊張感が、こういうものかと感触があって。それほど恐怖心はなかったです」

──岩本選手の組みの圧力が、椿選手の打の圧力より上だったかと。椿選手が振りまわす様な無軌道なパンチを振るってくる方が嫌だった?

「そこは……どうですかね。前に出てくる方が、組みやすいといえば組みやすいかもしれないです。凄くプレッシャーを掛けられていたら別ですけど。前にガムシャラに出てくるのなら、組みつくだけなので問題なかったと思います」

──実戦のなかでケージレスリングを初めて行ったかと。その辺りについては?

「グラップリングに関しては、ケージで試合をしたのも過去に1回で相手が引き込むという試合内容でした。でも、グラップリングやケージレスリングに関しては心配はなかったです」

──組みのなかの打撃も互いに少なかったです。

「一応、寝かしたときにチョコチョコ殴ったのですが、効かせたとかはなかったですね」

──それよりも鼻がもげるんじゃないかというチョークの仕掛けを見て、モッティはえげつない絞め方をすんだと思いました(笑)。

「えげつない……ハハハハ、ありがとうございます!! けっこう、無理やりに入れることが多いです」

──そして、すぐに今回の試合が決まりました。

「11月は実はUnrivaledが明日(※3日)にあるじゃないですが、そこに出る予定でいました。だけど1週間ほど考えて、MMAに出たいと伝えました。Unrivaledでは海外の選手を呼ぶと言ってくれていたのですが、それができない状態だったのでUnrivaled側もそこは理解してくれました。

僕自身、グラップリングで日本人選手と戦うなら、今はMMAの経験を積むべきだと考えました。練習もMMAが中心というか、MMAを優先していますし」

──前日計量の65.8キロというのは、2年前のアブダビの66キロ以下級以来ではないでしょうか。

「アブダビの時も水抜きをしましたけど、知識は今の方があるので大丈夫だと思います。前の試合の前から、ずっと試合があるかどうかということで体重を抑えてきて、それほど落とし幅もないですし」

──対戦相手の結城大樹についての印象は?

「試合映像を見ましたが、結城選手も打撃を振るうとすぐに組みつくタイプの選手だったので、僕と戦うときはどうするのかチョット楽しみです。もしかしたら打撃を続けるかもしれないけど、すぐにテイクダウンに来るかもしれないし」

──ジャブで突き放し、徹底して組みを拒否する戦いになると一番厄介でしょうか。

「そうしたら、僕が打撃でプレッシャーをかけます」

──おお!! 

「デビュー戦の時よりも、打撃も成長しています。前回の試合を比較すると、良くなっています。練習していた、どの部分が試合で出すことができるのか分からないですけど怖さも前よりないですし、良くなっていると思います。打撃でプレッシャーを掛けることもできるんじゃないかと思います」

──グラップリングのトップ選手として、西川大和選手のように下から殴って来る戦術をどのように思いますか。

「上を取ったから殴られないとか、危なくないというのは全くないと思います。上を取っても頭の位置とか気を付けないといけないし。だから上を取るだけでなく、ポジショニングが大事だと思います。だから、西川選手のようなスタイルの相手がいればまずは足を一本抜いてハーフに行きます。僕自身はパウンドとかは、ちゃんとポジションを取ってからの方が良いという考えです」

──西川選手ほど上手く使えなくても、あの試合を見て真似る選手は出てくるかと思います。

「下から殴る人は出てくるかもしれないですね。ただ、僕としては簡単に下になってくれる方が楽です」

──なるほど。では、今回の試合ではMMAファイターとして成長した姿を見せるとすると、どこに注目してほしいですか。

「戦い方は相手次第になると思います。ただ打撃もちょっとはできるぞというのは、見せられるんじゃないかと思います」

──不敵な笑みを浮かべていますね。

「アハハハ。打撃に関しては、ここ最近になって以前より見えるようになってきていますし、結城選手が打撃で突っ込んで来ても、見て距離を取る準備をしているので大丈夫だと思います。

それに打撃をもらったとしても気持ちが折れることはないと思います。とにかく負けたくないので、僕の気持ちを折ることはできないです」

■視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

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【LFA117】強敵ディアス戦へ、田中路教─02─「自分の戦い方をUFCの流行りに迎合させる必要はない」

【写真】川原波輝への感謝の気持ちが、田中をより強くする(C)MICHINORI TANAKA

5日(金・現地時間)、カリフォルニア州ヴァイセイリアのヴァイセイリア・コンベンションセンターで開催されるLFA117「Dias vs Tanaka」で、LFA初陣をヒカルド・ディアスと戦う田中路教インタビュー後編。

単身サクラメントに移り住み、周囲の日本人選手とも一定の距離を取っているようにも見えた田中。そのストイックな姿勢は、まさに孤高という言葉がふさわしい存在であった。だからこそ孤高が、孤独にならないのかと案じられたが──思えば彼が今、サクラメントにいること自体、田中路教を陰ながらサポートしてきた人々の存在があってこそ、その事実を彼自身が誰よりも理解していた。

センチメンタルな想いは木っ端みじんに吹き飛ばされる、圧倒的なリアルを前に前にして田中の心境を引き続き尋ねた。

<田中路教インタビューPart.01はコチラから>


──川原選手とマンツーでの練習……、安心材料を得ることができました。

「波輝君自身が凄い量の練習をこなしています。それなのに僕に合わせて『いつでも都合の良い時間を言ってください』という風にしてくれて。相手の映像もチェックして、癖とか動きを掴んで、対策練習で相手を真似てくれていますし。感謝の限りです。

僕自身、色々とあってそういう状況にある選手に何もしてあげることができないことも経験しています。でも波輝君は、そういうことが一切ないんです。凄いなって思います。ここまでやってもらったことを、僕も彼に返していかないといけない。そこに関しても、自分がやったから、今度はお前が返してくれっていうのも彼にはないんですよ」

──慈愛の人じゃないですか!!

「だからこそ、まずはここで結果を残すこと。そうすれば、僕も彼に堂々とアドバイスできることもあるだろうし。勝って、ご飯でも行って色々と話したいですね。彼はもっともっと強くなれる選手です」

──ユライア、川原選手と創り上げきて戦うヒカルド・ディアス。日本にいると戦えない相手ですし、相当の力の持ち主だと思われます。

「アグレッシブで、決定力もある選手ですね。危険な選手だとは思いますが、僕自身が目指している場所が場所なので、ここで手こずるわけにはいかないというのはあります。スタイル的には右のオーバーハンドのカウンターが強い選手で、遠い距離で攻撃を散らしてきますよね。

組みや寝技もできるけど、本来は遠い距離が得意で近づいてきたところにカウンターを入れる。なのでオーバーハンド、カウンターは気をつけたいと思っています」

──コンテンダーシリーズ、LFAもそうですが、防御より攻撃は当然として、攻撃も精度よりアグレッシブネスとフィニッシュ狙いが評価されるという節があるのは気になりますか。

「気にしないです。僕がやることは変わらない。いつも通り戦います。自分に合ったスタイル、組んで倒す。色々なところが伸びていますが、根幹は変わらないので。膠着した試合はやってはいけないとは思っていますけど、強さに関係なく自分のファイティング・スタイルが求められるものでないなら、仕方ないです」

──これだけUFCに拘って生きてきたのに?

「UFCを目指していますが、自分の戦い方をUFCの流行りに迎合させる必要はないと思っています。それで弾かれるなら、全然弾かれてもしょうがないです。だって無理に変えるべきところじゃないし、変えられるようなモノでもない。そんなことを意識して戦うと、マイナスになるだけですから」

──もう、やってもらうしかないです。

「はい、やるしかないです。2年8カ月、前回の試合でダメだったところをミッチリと克服してきました。ただ、本当の意味で克服するのは試合の時です。あそこから立て直すのに、時間をじっくりと掛けてきました。それとユライアですね。ユライアは当日入りして、サポートしてくれるのですが、やはり僕の試合を一番見ていてほしい存在でもあります」

──時差の関係もあり、LFAから修斗、そしてVTJと3連続でABEMAでの中継になります。国内でも世界を目指すという選手たちが、田中選手の後に控えているのですが、そういう選手たちに違いを見せたいという気持ちはありますか。

「ないですね」

──アハハハハ。

「そんなのないですよ。皆、頑張っているし。僕と堀内君がLFAに出ていて、こうやってABEMAで放送をしてくださるので、僕らが結果を残すことでLFAに出たいと他の日本人選手も思ってくれるようになってほしいですしね。そういう選手たちがLFAで戦う時に、ABEMAで中継し続けてもらえるように良い勝ち方をしていかないといけないと思っています」

──大人になりましたね、ホントに。堀内選手のLFAでのタイトル戦がABEMAで中継されて以来、選手の口からもLFAという言葉を聞く機会は増えました。ただし、どういう行程を経て田中選手や堀内選手がLFAで戦うための状況を創ったのかは、知られていません。

「本気で目指していくと、そこは分かってくると思います。だから、そういう風に言ってくれる人が増えてくること自体、良いことです。僕の場合はコロナもあってビザの取得に時間が掛かりましたけど、これからはそんなこともないでしょうし。それでもLFAで戦うためのハードルというのは存在しますし、ビザの費用や米国での練習費用がどれだけ掛かるのか、そういうことを発信していければ良いと思います」

──全ては次世代のため、ですか!!

「次世代のため……う~ん、僕がこれだけ苦労してきたので、他の人にその苦労をしてほしくないというのはあるかもしれないです。ここに来るために、色々な人が僕を支えてくれました。そういう人たちへの感謝の気持ちは常に持っています。ただし、そこの気持ちが強くなり過ぎていた時期がありました。

それでも……この2年8カ月、なんで自分は格闘技をやっているのか。なぜMMAで一番を目指しているんだろうっていう部分から整理ができました。そのなかで自分のためという軸があることが今は見えています。同時に感謝があるからこそ、負けられないという気持ちを持ち続けられる。

そこがある人とない人では、結果も変わって来ると思います。他の選手を見ていても、本当にそういうことはあると思っています。だからということじゃないですけど、自分を支えてくれた人たちへの感謝の気持ちはいつもあります」

■視聴方法(予定)
11月6日(土・日本時間)
午前11時00分~UFC Fight Pass
午前11時00分~ABEMA格闘チャンネル

■LFA117対戦カード

<バンタム級/5分5R>
ヒカルド・ディアス(ブラジル)
田中路教(日本)

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
マーク・クライマコ(米国)

<160パウンド契約/5分3R>
エミリオ・ウィリアムス(米国)
バットスムベレル・ダグワドルジ(モンゴル)

<150ポンド契約/5分3R>
ハイダー・アミル(米国)
ホブソン・ジュニオール(ブラジル)

<175ポンド契約/5分3R>
クリスチャン・アヴァロス(米国)
ジェフリー・クレイグ(米国)

<175ポンド契約/5分3R>
アルバート・ゴンザレス(米国)
ドミニク・サマー(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブロック・ディアス(米国)
カーロス・フィゲロア(米国)

The post 【LFA117】強敵ディアス戦へ、田中路教─02─「自分の戦い方をUFCの流行りに迎合させる必要はない」 first appeared on MMAPLANET.
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【修斗】VTJ2021 西川大和の対戦相手が菅原和政に決定!

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開催まで1週間を切っていたVTJ2021。TBAとなっていた修斗世界ライト級チャンピオン西川大和(西川道場)の対戦相手。当初は外国人選手を招聘していたもののPCR検査で陽性である事が判明。急遽代替選手と交渉中と発表していましたが、今回西川の対戦相手が菅原和政(マスタージャパン福岡)に決定した事が発表されました。

菅原は今年1月の修斗で宮路智之をパンチの連打でTKO勝利。直近では10月のHEATで岡野裕城に判定負けを喫しています。修斗・VTJでの戦績は5勝4敗と決して秀でたものではありません。でも、大会まで1週間を切ったタイミングでこの大一番を引き受けた心意気には敬意を表するべきでしょう。

飛ぶ鳥を落とす勢いの西川を相手に厳しい試合になるのは間違いなし。それでも千載一遇のビッグチャンスを活かして見せ場を作ることが出来るのか。菅原の大博打に期待です。