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45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN237 キック デニス・ボンダル ロナルド・ロドリゲス

【UFN237】UFCデビュー戦のロドリゲスがボンダルにRNCを極め、メキシコ勢初勝利をもたらす

<フライ級/5分3R>
ロナルド・ロドリゲス(メキシコ)
Def.2R4分59秒 by RNC
デニス・ボンダル(ウクライナ)

ボンダルが右カーフキックを放ち、左ジャブをボディに伸ばす。ロドリゲスがプレスをかけるも、ボンダルが右スイングからダブルレッグで入り、ロドリゲスに背中を着かせた。しかしロドリゲスが反転して立ち上がる。スタンドに戻ると、ボンダルが再びボディロックからテイクダウンを奪った。トップからパウンド、鉄槌、ヒジを落とすボンダルに対し、ロドリゲスは下から三角絞めを狙うも、これはボンダルが頭を抜く。立ち上がってからボンダルがガードインするも、ここはロドリゲスがスタンドに戻った。

左ジャブを突くロドリゲスに右ローを当てていくボンダル。右アッパーを食らったロドリゲスが右ストレートを返し、会場が沸くもボンダルの右スピニングバックエルボーを受けて動きが止まる。右カーフが効いたかロドリゲスがサウスポーにスイッチした。しかし思うようにパンチは出ず、オーソドックスに戻す。ロドリゲスのパンチを受けてボンダルも動きが止まったが、シングルレッグでグラウンドへ。ロドリゲスが切り返してケージに押し込み、立ち上がるとバックに回った。ボンダルが正対するとロドリゲスは首相撲からヒザを突き上げていった。

2R、ロドリゲスはサウスポーでスタートする。左右の蹴りを散らすボンダルに対し、ロドリゲスはパンチを伸ばすが、右スピニングバックエルボーを受ける。アンクルピックでテイクダウンしたボンダルは、ロドリゲスの右腕を抱えて腕十字へ。これを凌いだロドリゲスが立ち上がると、ボンダルが左腕を差し上げてケージに押し込む。ロドリゲスが差し返そうとしたところで、ボンダルが右ヒジを入れて離れた。

高地での戦いの影響か、息切れ気味のボンダルだがダブルレッグで飛び込んだ。ロドリゲスは尻もちを着かされるもバックテイクに成功する。四の字からボンダルの左足をフックしているロドリゲスは、バックからおアンチで削っていく。反転したボンダルがロドリゲスの左足を抱えてストレートフットロックからヒールフックを仕掛ける。凌いだロドリゲスはバックを奪い、ボンダルの体を伸ばしてRNCでタップを奪った。

UFCデビュー戦でフィニッシュ勝利を飾り、さらに地元大会でメキシコ勢に初勝利をもたらしたロドリゲスは「ここに来た時点で、僕は勝者だった。僕は既にウォリアーだ。人生がそうだった。何があろうが、やってやる。僕は未来を創る」と喜びを爆発させた。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN237 キック フィリッピ・ドスサントス ブログ ヴィクター・アルタミラノ

【UFN237】TDを9度決めたアルタミラノだが、ドスサントスにスプリットで敗れる

<フライ級/5分3R>
フィリッピ・ドスサントス(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)

サウスポーに構えたアルタミラノに対し、ドスサントスが右ミドルを蹴る。後ろ回し蹴りを繰り出したアルタミラノは、ステップインからドスサントスをワキをすり抜けるようなうごきをみせる。メヒコチャントのなかシングルを決めたアルタミラノだが、ドスサントスもギロチンを抜かれた直後に立ち上がる。オーソからスイッチという動きのアルタミラノが右ジャブから左ハイを狙う。しっかりと見ているドスサントスの右オーバーハンドに、アルタミラノが組んでボディロックテイクダウンを奪うや、場内は大歓声が起こる。

立ち上がったドスサントスは、ボディロックテイクダウンを取られるという展開が2度続く。三度立ち上がったドスサントスから離れたアルタミラノは左前蹴りを繰り出し、ローに軸足払いを合わせて尻もちをつかせる。ドスサントスは右オーバーハンドが大振り&遠くなり、ダブルレッグを合わされここもテイクダウンを許す。アルタミラノはドスサントスの足を束ねたところから、スクランブルもギロチン狙いをすくってテイクダウンする。ドスサントスは抑えられることはないが、何度もテイクダウンを取られラウンドを落とした。

2R、アルタミラノの左ハイをかわしたドスサントスが、二段蹴りを繰り出す。サイドキックで尻もちをつかせたアルタミラノが、レンジコントロールとリード。ドスサントスのステップインには組んで、ヒザを腹に入れる。離れたアルタミラノに三日月、前蹴りを繰り出すドスサントスは、立っている位置がどうにも遠い。そしてステップインのパンチが当たらず、クリンチという流れでドスサントスが右エルボーを打ち込む。ここで攻勢に立ちたかったドスサントスだったが、アルタミラノが小外でテイクダウンを決める。

クローズドのドスサントスに対し、腰を上げたアルタミラノがエルボーを落とし担ぎパスへ。ドスサントスが背中を譲って立ち上がり、胸を合わせるとアルタミラノが離れる。直後にアルタミラノのローに右から左をヒットさせたドスサントスは、右ストレートにダブルレッグを合わされ背中をマットにつける。上と下から互いがヒジを入れてラウンド終了となった。

最終回、相当に疲れが見えるアルタミラノは、左フックから左の蹴りでバランスを乱す。直後のシングルを切りつつ、バックに飛び乗ったドスサントスがケージに足が掛かったアルタミラノに両足をフックして、RNCをセットする。手首を掴んで懸命に耐えるアルタミラノは、胸を合わせつつ腰を押し、さらに蹴り上げて立ち上がって危機を脱する。とはいえ体力が残っているのはドスサントス、ここで待たずに一気呵成に攻めたいところだ。そのドスサントスは右オーバーハンドにまたもダブルレッグを合わされ、ギロチンも不完全でテイクダウンを許す。

シザースイープを防ぎ、パスを決めたアルタミラノはケージキックでバックに回る。ドスサントスはクラッチを剥がしつつ、太腿にエルボーを入れる。結果、正対したドスサントスから離れたアルタミラノは下がり気味のファイトのなかで、大きく息をつく。残り70秒、蹴り足を掴んでワンツーを入れたドスサントスは離れたアルタミラノを追いかける。体を入れ替え、ヒザを腹に入れた放れたアルタミラノは、テンカオも決める。パンチを振るって前に出るドスサントスもヒザをボディに入れて、フックを振るう。回ったアルタミラノはケージに背中をぶつけるなど疲弊していたが、タイムアップに。

結果、スプリットに割れた勝負はドスサントスに凱歌が挙がり、場内から大きなブーイングが起こった。9度テイクダウンを奪われた勝者は「アイラブユー、メヒコ。ここで戦うことが夢だった。そして、僕は今、ここにいる」と振り絞るように話した。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN237 エリック・シルバ キック ムハメド・ナイモフ

【UFN237】オープニングファイトはナイモフが右回転蹴り→TD→パウンド連打でシルバを秒殺KO

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ(タジキスタン)
Def.1R0分44秒 by TKO
エリック・シルバ(ベネズエラ)

ナイモフがプレスをかけると、シルバがローで距離を保つ。ケージを背負うシルバ。ナイモフが右スピニングフックキックを放つと、シルバはガードしたように見えたがグラついた。猛然と距離を詰めるナイモフに、シルバはボディロックで組みつく。しかしナイモフが右のオーバーフックから小内刈りでテイクダウンするとパウンドを連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。敗れたシルバはテイクダウンの際か、左足を傷めたようだった。


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45 AB BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o PFL UFC UFN UFN237 エドガー・チャイレス キック クラウジオ・プエレス クリスチャン・キニョネス クリス・ダンカン ジャイー・ロドリゲス ジャスミン・ハウレギ ダニエル・セジューベル ダニエル・ラセルダ デニス・ボンダル ハオーニ・バルセロス フィリッピ・ドスサントス フェレス・ジアム フランシスコ・プラド ブライアン・オルテガ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘスウ・アギラー ボクシング マテウス・メンドンサ マニュエル・トーレス ラウル・ロサスJr リッキー・トゥルシオス ルイス・ロドリゲス ヴィクター・アルタミラノ

【UFN237】EL LOCO=クレイジー・トーレス戦へ、クリス・ダンカン「距離とスピードを支配する」

【写真】14勝2敗のトーレスは7KOと6つの一本勝ちというフィニッシャー。対してダンカンは11勝1敗で7つのKO勝ちをしている(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)にメキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237@:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」でクリス・ダンカンがマニュエル・トーレスと相対する。
Text by Manabu Takashima

スコットランドで羊飼いだったハードパンチャーは2度目のコンテンダーシリーズ挑戦で、世界最高峰で戦う権利を得た。それ以前にBellator欧州大会で3連勝という結果を残していた。

なぜそこまでUFCに拘ったのか、そしてメキシコシティでの戦いへの意気込みを訊いた。


──クリス、週末にマニュエル・トーレス戦が控えています。今の調子は?

「バッチリだ。8週間のトレーニングキャンプを終えて、ここまできた。あとはやるだけだ。空気の薄いメキシコシティでの試合だから、2週間前にこっちにやってきた。何も問題はない」

──完全アウェイの戦いとも考えられます。

「そこを楽しみたいと思う。きっと、観客の多くががっかりすることになるだろうし」

──ところでクリスがMMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「2014年4月14日に初めて、アマMMAを戦った。それ以前はK-1キックボクシングを戦っていた。ジムでの練習がキックより、MMAが増えたこともありMMAを戦うことを決めたんだ。母の導きもあってドイツに行くようになって、そこでMMAクラスを請け負うことになったのも大きかった」

──2度目のコンテンダーシリーズ挑戦でUFCと契約を果たしましたが、それ以前にBellatorのアイルランド大会とイタリア大会で3連勝していました。クリスにとって欧州でもしっかりと基盤を築いていたBellatorや、昨年から欧州リーグがスタートしたPFLとUFCの違いは何なのでしょうか。

「俺がUFCを目指したのは、UFCが世界最高のMMAイベントだからだ。ずっとUFCで戦うことを夢見ていた。他の団体でトップになろうという気持ちはなかった。自分がアメリカンフットボール・プレイヤーなら、NFLしか目標にしなかったと思う。それと同じで、他のプロモーションを目指すつもりは一切なかった」

──そんなクリスが、今週末に戦うトーレスの印象を教えてください。

「ワイルドなファイターだ。ニックネームのエル・ロコは、スペイン語でクレイジーという意味だし、思い切り右を振るってくだろう。でも、しっかりとキャンプで対策は練ってきたから大丈夫だ」

──ラフさが、強味になっていることもあるかと。

「リーチが長いから、そこを生かしている。パワーもあるしね。ただし、過去の対戦相手がそこでやられているだけで、俺には通用しない。俺はメキシコの観客の存在も気にならないし、ウェルラウンダ―だ。どこの局面でも優っていることを土曜日に証明する」

──防御と距離が大切になってきそうです。

「距離こそが、パワーに関係してくる。そして、距離とスピードを支配する。この2つを俺がコントロールすれば、結果的に全てをコントロールすることになる。最後は最高に重い拳で勝利を手にする。フィニッシュだ。打ち勝って、倒す。絶対にフィニッシュする」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

■UFN237計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 136ポンド(61.69キロ)
リッキー・トゥルシオス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)
ジャスミン・ハウレギ: 115ポンド(52.16キロ)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 126ポンド(57.15キロ))

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 131ポンド(59.42キロ)
ダニエル・ラセルダ: 127ポンド(57.6キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 156ポンド(70.76キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス: 125ポンド(56.7キロ)
デニス・ボンダル: 124ポンド(56.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 125ポンド(56.7キロ)
フィリッピ・ドスサントス: 124ポンド(56.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ: 146ポンド(66.22キロ)
エリック・シルバ: 146ポンド(66.22キロ)

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45 AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN237 エドガー・チャイレス クラウジオ・プエレス クリスチャン・キニョネス クリス・ダンカン ジャイー・ロドリゲス ジャスミン・ハウレギ ソルト ダニエル・セジューベル ダニエル・ラセルダ デニス・ボンダル ハオーニ・バルセロス フィリッピ・ドスサントス フェレス・ジアム フランシスコ・プラド ブライアン・オルテガ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘスウ・アギラー マテウス・メンドンサ マニュエル・トーレス ラウル・ロサスJr リッキー・トゥルシオス ルイス・ロドリゲス ヴィクター・アルタミラノ

【UFN237】フィリッピ・ドスサントス戦へ、知性派アルタミラノ「世界中に僕のパッションを届けたい」

【写真】知性と野生の対決という言い方は、暴言になるのか(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)にメキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237@:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」でヴィクター・アルタミラノが、フィリッピ・ドスサントスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

LFAフライ級王者からコンテンダーシリーズを経て、UFCで戦うようになったアルタミラノは子供の頃に母国メキシコを離れ、米国に移り住んだ。国境を越えて出会ったMMAというスポーツで活躍することで、生まれ故郷の地を踏めるようになった。

そんな感慨深いイベントで、アルタミラノはフライ級戦線で頭を一つ抜け出すためにアグレッシブなファイトを誓うが、その口調は全くラフでなく非常にジェントルなモノだった。


──フィリッピ・ドスサントス戦が迫ってきました。今の気持ちを教えてください(※取材は22日に行われた)。

「全てプラン通りに進んでいる。減量も上手くいっていて、凄くハッピーだ。ファイトウィークも前向きに過ごすことができて、1日1日と自信を深めているよ」

──そんなヴィクターが、メキシコシティで戦う意味を教えてください。

「僕は米国に住んでいるけど、パスポートはメキシコのままだ。9歳の時に両親、妹とテキサスに移り住み、21、22に年を経て──2年半前に初めてメキシコに里帰りができた。ようやく一族が勢ぞろいしたんだ。それからは何度もメキシコとテキサスを行き来はしているけど、メキシコで戦うことは本当に意味がある。このスポーツを始めてから、ずっと母国で試合がしたいと思ってきた。今回、メキシコの皆の前で初めて戦うことができ、僕の試合のために一族が一つの場所に揃うんだ。本当に嬉しいよ。初めてメキシコの試合だけど、同時に米国以外で戦うも初めてなんだ」

──日本はほぼ単一民族国家で、言葉も風習も同一化が進めてきた国です。国外の人が国籍を持つことは欧米と比較して本当に少ない。そういう国なので、ヴィクターの言葉がピンとこない人も多いと思います。

「言葉に例えられないほど、素晴らしい経験だよ。生まれ育った母国を遠く離れた異国で生活をすることになり、そこで自分の愛するMMAというスポーツに出会うことができた。MMAに出会った自分が何者かを知ることができたんだ。そのスポーツとともに、母国に戻ってきた。自分の生きている証が、交錯するような感覚だよ。

と同時にメキシコシティで戦うことに慣れるために、10日以上前にやってきた。ここで走り、さらに山間部の高い場所に行って調整をした。自分の力を発揮するために、心肺機能もこの高さに合わせる必要があったからね。本来、調整に必要な時間は72時間と言われている。そこを10日も前にやってきているから、肉体的には全く問題ない。普段と同じように動けるよ。スタミナもそうだし、どれだけ動けるかをチェックしてきたんだ」

──1600メートルのデンバーでも、私など走ると息苦しく感じ、頭痛がしました。

「それは良くあることだよ。実際、今回は僕のコーチもメキシコシティにやってきて体調を崩し、眩暈がすると言っていた。ただ、僕はメキシコシティで9歳まで育ったから、体が覚えていたかもしれない。以前、ソルトレイクシティー(標高1300メートル)で試合をした時は現地入りを早くすることがなくても、まるで大丈夫だったしね」

──では、今回対戦するドスサントスの印象を教えてください。

「アグレッシブで良い相手だ。彼も僕も最高の試合をするために、ここにやってきた。あとは試合を待つだけだよ」

──今回はフライ級の試合が5試合も組まれており、結果だけでなくパフォーマンスも他の試合の勝者と比較されることになるかと思います。

「最高じゃないか。たくさん殴って、たくさん動く。そんなフライ級の特徴が表れる試合に続く大会だ。当然、僕もそんな風に戦うよ」

─ところでヴィクターはコンテンダーシリーズに出場するまで、キャリア10戦中9試合をLFAで戦っていますね。

「LFAはフルパッケージのイベントだ。UFCで戦うための準備という点において、最高に適している。フィーダーショーとして可能な限り最高のファイターがケージの中には揃っていて、ケージの外ではカメラがついて回るなど取材の対応の仕方も学べる。注目度も他のローカルショーとは違うしね。照明に照らされた試合場で、何台ものカメラが動く環境で戦う。ファイターとしてケージの中と、プロフェッショナルとしてケージ外で僕を成長させてくれた。

ファンの熱狂度も高まり、ケージ外での活動が増える。雑音だって増えた。そこを経験することは、UFCで戦うためにリハーサルになったと思う」

──なるほどです。しかしながらヴィクターの口調はファイターというよりも教師か牧師のようで、インテリジェンスさがあふれ出ていますね。

「おお、ありがとう。そんな風に言って貰えて、嬉しいよ。特にスポーツとかそういうことでなく、人としての生きていく上で規律を守る日本の人に言ってもらえるなんて。凄く大切なことが日本には残っている。だから、いつの日か日本を訪れたい。そして日本のファンも含めて、世界中のMMAファンの僕のパッションを届けたい」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

■UFN237計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 136ポンド(61.69キロ)
リッキー・トゥルシオス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)
ジャスミン・ハウレギ: 115ポンド(52.16キロ)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 126ポンド(57.15キロ))

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 131ポンド(59.42キロ)
ダニエル・ラセルダ: 127ポンド(57.6キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 156ポンド(70.76キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス: 125ポンド(56.7キロ)
デニス・ボンダル: 124ポンド(56.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 125ポンド(56.7キロ)
フィリッピ・ドスサントス: 124ポンド(56.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ: 146ポンド(66.22キロ)
エリック・シルバ: 146ポンド(66.22キロ)

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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN237   アレッシャンドリ・パントージャ エドガー・チャイレス クラウジオ・プエレス クリスチャン・キニョネス クリス・ダンカン ジャイー・ロドリゲス ジャスミン・ハウレギ ダニエル・セジューベル ダニエル・ラセルダ デニス・ボンダル ハオーニ・バルセロス フィリッピ・ドスサントス フェレス・ジアム フランシスコ・プラド ブライアン・オルテガ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヘスウ・アギラー マテウス・メンドンサ マニュエル・トーレス ラウル・ロサスJr リッキー・トゥルシオス ルイス・ロドリゲス ヴィクター・アルタミラノ 平良達郎 鶴屋怜

【UFN237】計量終了 ラテンの祭典はフライ級NIGHT。メキシコ✖ワールド125lbsの戦いに注目!!

【写真】メキシコシティの環境が、どのような影響を与えるのか(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)にメキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237@:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」の計量が23日(金・同)に行われている。
Text by Manabu Takashima

2019年9月以来、4年5カ月振りのメキシコ大会は13試合中10試合にメキシコ人ファイターが出場し、さらにラウル・ロサスrやブライアン・オルテガというメキシコ系米国人、アルゼンチン、ペルー、ベネズエラ人選手が揃っており、さながらラテンの祭典となっている。


そんなメヒコ大会はメインのブランドン対決02=ブランドン・モレノ×ブランド・ロイヴァルを筆頭に、フライ級マッチが実に5試合も組まれている。

2020年11月に組まれた前回の対戦ではモレノがやや優勢なグラウンド&スクランブル戦の展開中にロイヴァルが右肩を負傷。ヒザ十字を狙ったロイヴァルの動きが止まったところで、モレノが鉄槌を落としTKO勝ちを収めている。

ロイヴァルにオクタゴン初黒星をつけた勝利は、フライ級の頂点に立つことになるモレノを勢いづけた勝利になった。あれから3年3カ月、ベルトを失ってから再起戦となるモレノ。対するロイヴァルも昨年12月にアレッシャンドリ・パントージャに敗れ世界王座奪取ならず、再スタートの一戦がリベンジが掛かった一戦となる。

2250メートルという高度、空気の薄いメキシコシティで5R戦。省エネファイトか、前回の続きのような激しいアクションパックとなるのか──楽しみなフライ級トップ戦線サバイバルウォーだ。

この他のフライ級マッチはプレリミで組まれているが、エドガー・チャイレスとダニエル・ラセルダの一戦は、前者 131ポンドで後者が127ポンドと揃って計量を失敗しており、キャッチウェイトマッチで戦うこととなっている。

2人も体重オーバーということで、この試合はフライ級の格付けにおいては参考試合となるが、他の3試合は層が厚くなり始め、上位がランク変更が少ない実情のなかで勝ってインパクトを残したい位置のファイターが揃っている。

うちヘスウ・アギラーとヴィクター・アルタミラノが、共にブラジル人ファイターを迎え撃ち、ルイス・ロドリゲスはウクライナのデニス・ボンダルが相手となる。決してホームが優位などない、厳しい相手が揃って用意されているだけに、平良達郎、そして鶴屋怜の対戦相手がこの中からから出てくる可能性も十分にある。

そういう意味でも注目のフライ級メキシコ勢の国際戦だ。

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

■UFN237計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 136ポンド(61.69キロ)
リッキー・トゥルシオス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)
ジャスミン・ハウレギ: 115ポンド(52.16キロ)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 126ポンド(57.15キロ))

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 131ポンド(59.42キロ)
ダニエル・ラセルダ: 127ポンド(57.6キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 156ポンド(70.76キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス: 125ポンド(56.7キロ)
デニス・ボンダル: 124ポンド(56.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 125ポンド(56.7キロ)
フィリッピ・ドスサントス: 124ポンド(56.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ: 146ポンド(66.22キロ)
エリック・シルバ: 146ポンド(66.22キロ)

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【UFN237】19カ月振りのロドリゲス戦。ブライアン・オルテガ「技術は変わっても、原理原則は変わらない」

【写真】凄くクールに、そして多弁でも言葉少なげでもなく適切な返答をしてくれたオルテガ (C)MMAPLANET

24日(土・現地時間)、メキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」のコメインでブライアン・オルテガがジャイー・ロドリゲスと戦う。
Text by Manabu Takashima

2022年7月に対戦した際、オルテガは右肩の脱臼で試合続行不可能となりTKO負けを喫した。あれから19カ月を経ての再戦が、オルテガにとっての実戦復帰戦となる。あの脱臼はなぜ起こったのか。どうして再起戦まで、ここまでの長い時間が必要だったのか。そしてグレイシー柔術がベース、柔術の基本は護身。護身、その身を守る思考と現代MMAに溝が無いのかをオルテガに尋ねた。


──ブライアン、インタビューの機会を与えてくれてありがとうございます。

「こちらこそ(笑)。調子はどうだい?」

──ブライアンのインタビューができるので、絶好調でしょう(笑)。ジャイー・ロドリゲスと今週末に戦います。今の気分は?

「良いよ。気持ちも高まってきたし、精神的にも準備ができている」

──ところで前回のロドリゲス戦から19カ月が過ぎました。あの右肩の負傷ですが、今もどこのタイミングでブライアンがケガをしたのか分からなくて。腕十字を逃げた時、それともアンダーフックから大腰でテイクダウンを奪った時なのでしょうか。

「腕十字を仕掛けられ、腕を引き抜こうとした時だよ。彼のボディと脚に腕がハマってしまって、肩だけが抜けた形になったんだ」

──う……。想像するだけでも、恐ろしいです。

「滅多にあることじゃない。変わったアクシデントだった。まぁ、そういうことが時に起こってしまうもんなんだ」

──う~ん、十字を抜こうとしての負傷は正直、少しショックです。自分にとってブライアンはブラジリアン柔術の黒帯ではなくて、グレイシー柔術の黒帯で。

「(微笑)。ありがとう」

──グレイシーは極めさせない護身の極みという感覚を持っているので。サブミッション・ディフェンスにかけて、ブライアンはMMA界でも最高の技術を持っているはずだと。

「そうだね。僕も理解できなかったよ。『何が起こった?』っていう感じでね。『なぜだ?』と本当に思った。ヘナーとも話した……でも、結果はこういうことも起こり得るってことだよ。練習でも起こる。それが試合で起こってしまった。トレーニング中だったら、嫌なことは嫌でもしょうがない。でも、試合中だったからね。そうなるような対処もしていないし、アクシデントだから予測はできなかった」

──そうですね。ジャイーも肩が脱臼するような仕掛けをしたわけではなかったでしょうし。それにしてもあの敗北から、実戦復帰まで長い時間が掛ってしまいました。

「あのケガから1年の間に、実は4度も手術をしているんだ」

──えっ? そんなにもですか。

「練習をやり過ぎてしまうんだよ」

──つまり、負傷が直り切っていないのにトレーニングでまたケガをするというパターンですか。

「そうなんだ。ケガにケガを重ねてしまった。『俺は大丈夫だ。強い心を持っていれば、乗り越えられる。だから、やるんだ』っていう風にトレーニングをして、またケガをしてしまう。2度目、3度目、結果的には4度も手術をするハメになった。そして、その時悟った。本当に強い心とは、トレーニングを我慢することなんだって」

──ハイ……。

「練習を止めないと、この負の連鎖を止めることはできなかったよ。『もう一度、完調に戻してやり直しだ』って思うようになった」

──練習をストップし、ケガが癒えると気持ちもリフレッシュしていたのではないですか。

「絶対に諦めない。そう思い続けてきた。諦めるのなんて、まっぴらごめんだ。人生はハードだ。どん底に落ちることもある。でも、絶対に諦めない。もう一度、勝利を手にすると自分に言い聞かせていた」

──素晴らしいです。ところで今回、メキシコ人の両親を持つメキシコ系米国人のブライアンがメキシコシティでメキシコ人ファイターと戦う。気分はアウェイなのですか。

「どうなんだろうね(笑)。僕に対し、メキシコのファンがどのような反応をするのか。その時になってみないと分からないよ。でも、今日までメキシコの皆は凄く僕のことを歓迎してくれている。敵対心を感じることは一度もない。彼らも分かっているはずだよ。僕はメキシコで生まれてはいない。でも、僕のファミリーは皆メキシコにいる。僕がメキシコに想うところがあるはずがない。自分のルーツを知りたいと誰もが思っている。そして今、僕はそういう状況にある。メキシコで戦うことに関して、何も問題はないよ」

──では今回の試合に向けて、どのような準備をしてきましたか。2200メートル以上の標高で、空気も薄いところでの試合となりますが。

「そんな風には、まるで感じない。普通にしていられるよ」

──えっ、本当ですか!!

「ノー。冗談だよ(笑)。でも問題ない。問題ないようにしてきた。皆に良い試合を見てもらうためにもね。だから楽しみにしてほしい」

──高地トレーニングをしてきましたか。

「ノー。これは本当にノーだ」

──スタミナに不安は?

「僕のスタミナは、ランニングで創られている(笑)。そしてたくさんの柔術、たくさんのレスリング、たくさんのボクシングをやってきた」

──柔術はヘナー・グレイシーと?

「もちろん。僕とヘナーは20年ずっと一緒だからね」

──MMAはファイトエインターテイメントで、攻撃重視という側面が最近は特に目立ってきました。護身のグレイシーをベースとするブライアンも、アグレッシブなファイターですが、一部防御が軽視される傾向についてはどう思っていますか。

「そういう選手は、勝てない。マーシャルアーツの原理原則が分かってないと。MMAに防御は欠かせない。柔術の使い方を理解していれば、今もベストだ。しっかりとマーシャルアーツを学び、賢明にならないといけない。戦う上で最も大切なのモノは何か、それは原理原則なんだ。技術は変わっても、原理原則は変わらない。

僕はグレイシーの教え子であるかけど、それは技術面の教え子ではない。原理原則の教え子なんだ。原理原則は普遍だ。テクニックには変遷がある。原理原則は変わらない。マーシャルアーツをこの身に修めるということは、技術ではなく原理原則を修めることなんだよ。原理原則とは何か。それが分かっていないファイターは増えたよ」

──いや、グースバンプスものです。

「アハハハハハ。それは有難いよ」

──1年7カ月振りの再戦、今もブライアンがUFCフェザー級のトップファイターであることを証明するにはどのような試合にしないといけないと思っていますか。

「グレイシーのブラックベルトの力を見せつけるよ(笑)」

■視聴方法(予定)
2月25日(日)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

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