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【Shooto2021#05】修斗世界フェザー級王座決定戦へ、SASUKE─02─「当たり前に勝たないと」

【写真】マイクまでが、SASUKEの試合。1月の内藤太尊戦後は3分間、マイクを握っていた(C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のメインイベントで、空位の修斗世界フェザー級王座を賭けて工藤諒司と戦うSASUKEインタビュー後編。

キャリア8勝1敗1分、常に過去の対戦相手の質を問われる。それはSASUKEにとって、如何ともしがたい。彼にはどうしようもできない、できることは与えられた試合で勝つことだけだった。

だからこそ、今後を考えて──そんな疑問の声を払拭し、期待が募る存在にならなければならない。そのためにSASUKEは工藤との試合を「当たり前に勝たないといけない」と断言した。

<SASUKEインタビューPart.01はコチラから>


──セコンドに就いてもらう選手に、しっかりと練習を見てもらうと。

「そうですね。5Rのスパーリングの時は猿飛流さんに来てもらいました。セコンドワークの確認も兼ねて。九州にいる弘中(邦佳)さんも、その辺りの意志の疎通はできています」

──工藤選手はキャリア最強の相手といっても過言でないと思われます。だからこそ、躓くことは許されないかと。

「躓いていられない……そのままですね。今後のことを考えると、当たり前に勝たないといけない相手です。外国人選手と戦っていくとなると、もっと強い相手ばかりになってくると思うので。

しんどい勝負でも、勝ちを拾わないといけないです」

──これはもうSASUKE選手からすると「そんなこと言われても、しょうがない」ということになるのですが、過去の対戦相手とこれから戦っていかないといけない相手ということを考えると、あのパフォーマンスをどこまで見せ続けることができるのか。その手の疑問を払拭できるのか。

「特に業界関係者、同業者の勝敗予想なんかの話を聞くと、そういう風に見られているなと思います。知り合いから、『こんな予想が出ていたけど、ひっくり返してね』とかって連絡が来て……」

──そういう連絡ありますよね。『こんな風に記事への批判書かれていましたよ』とか送って来てくれる人がいて(苦笑)。自分は気が弱いからエゴサーチなんてしたくもないのに。

「アハハハハ。僕はあんまり気にしていないです。予想なんて覆してナンボなんで。業界関係者がそういう風にみたところで、何も気にしていない。いつも通りのメンタルでやれば、いつも通り結果がでると思っています。

正直、試合なんてどっちが勝つか分からないですから。強いヤツが、一発で負けることもある。何が起こるか分からないのが試合なんで。その人にとっての番狂わせじゃないですけど、そういうことが毎回あるようなモノだから。

過去の相手云々と言われても、勝っているのは僕だし。そういうことを言われても、僕としてはケガで長く穴を空けてきたので、とにかく勝ちを拾うことが絶対条件で戦っています」

──拾うという表現なのですね。

「やっぱり負けたら、次に繋がらない。どんな状況になっても、KO寸前とか苦しい展開になっても何とか勝ちをもぎ取る。最近の試合はそういう展開になっていないですけど、どの試合に臨む時も最悪のシチュエーション、一番起こって欲しくない状況に陥り、そこから盛り返すイメージを持ってやってきました。

拾うという言い方は正しいか分からないですけど、要は諦めないよってことです。とにかく勝たないと何も残らないですからね。これまでキャリア10戦だけですけど、勝ちたいと
思って戦ったのは1回だけなんです」

──それは……。

「2度目の山本健斗デリカット戦だけです。1度やられているから、しっかりと勝とうという気持ちでした。でも他の試合はもう勝てれば、相手が足首を捻ってドクターストップでも構わないぐらいでいます(笑)。とにかく必要なのは、勝つことなので」

──先ほども、これから外国人選手と戦うという言葉が聞かれましたが、毎回尋ねて申し訳ないですけど、修斗世界チャンピオンになってから、次の目標というのは変わりないですか。

「そうですね、やっぱり海外……北米です。僕は北米です。UFCとポンと契約できるほど簡単ではないので、それができれば一番ですけど。そうでないならUFCに繋がるところですね。PFLを経由するのか、堀内(佑馬)選手が出たLFAとか。そういう選択肢も必要かと思っています」

──では、そこを含めて試合後のマイクを思案中ということですか(笑)。

「アハハハ。ワードチョイスは色々としないといけないですからね」

──逆に余裕じゃないですか(笑)。

「いや、これも仕事の一部ですから。どういうワードを使うと、皆が感情移入してくれるのか。背中を押してくれるのかっていうのはちょっと考えていますね。マイクに関しては、岡田(遼)選手がライバルです(笑)」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード
             
<修斗世界フェザー級王座決定戦/5分5R>
SASUKE(日本)
工藤諒司(日本)

<修斗世界スーパーアトム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
SARAMI(日本)
中村未来(日本)

<バンタム級/5分2R>
論田愛空隆(日本)
中村倫也(日本)

<ライト級/5分2R>
エドモンド金子(日本)
岡澤弘太(日本)

<フェザー級/5分2R>
仲山貴志(日本)
結城大樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼(日本)
野瀬翔平(日本)

<フライ級/5分2R>
山内渉(日本)
植木“令和”新(日本)

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MMA Shooto2021#05 UFC   アーロン・ピコ コリー・サンドハーゲン チャンネル 中村倫也 修斗 論田愛空隆

【Shooto2021#05】伝説の始まり、中村倫也─02─「やっと夢を与えることができる。その番が回ってきた」

【写真】語られるエピソードが、26歳とは到底思えない。どれだけ中村がMMAに囲まれて生きてきたか。彼こそMMAの申し子だ (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5で論田愛空隆とMMAデビュー戦を戦う中村倫也インタビュー後編。

ワールドクラスのフリースタイルレスラーは、出自も育ちもMMA=ピュアブレッド大宮──全ては、あの場所から始まった中村のMMAファイター人生が、ようやく第1章を迎える。

レスラーがMMAに挑戦するのではない、MMA人間がレスリングでも活躍してきた、それが中村倫也だ。伝説が始まる、その前日譚──中村のルーツをここで知って欲しい。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


──今回のデビュー戦、2回戦なのですね。てっきり3回戦だと思っていました。その方がスペシャル感もあって、盛り上がるのに……。

「クラスAですか? 僕も3R制だと思っていました。それぐらいあっても良いなぁって(笑)。でも3Rに行かないですし、2Rでも判定にならない。10分以内に終らせることができれば同じだなって」

──「それぐらいあっても良い」というのも自己顕示でなく、倫也選手の表情を見る限り、MMAデビューを背景まで含めて楽しみたい風に見えます。

「やっと……です。やっと、ですから。実は先週、ピュアブレッドに行ってきたんです」

──元プロシューター、ピュアブレッド大宮所属でピュアブレッドの名を継いだ池田久雄さんの下へ?

「ハイ。プロデビューを迎えたので、挨拶に言ってきました」

──そのために上尾まで足を運ばれたのですか!!

「ハイ。池田先生にデビューの報告を、と思いまして。そうしたらピュアブレッドのキッズレスリングの子たちがいて。いえば僕の後輩になるんですよね、あの子たちは。その子供たちが僕にベタベタとくっついてくるんです──。『俺が子供の頃、石川真さんや朝日(昇)さん、野中(公人)さん達にしていたとの同じだ』って思いました。

あの頃の僕にとっての選手たちが、彼らにとって『俺になっている』と感じることができて、やっと夢を与えることができる。ようやくその番が僕に回ってきたと思ったんです。何か──凄く嬉しくて」

──いやぁ、思わず鳥肌が立ってしまいました。エリート・レスラーのMMA挑戦と見られがちですが、倫也選手の口から出てくるのが剛術・石川くん、朝日昇に野中くん……根っからのMMA畑の人間じゃないかって。

「僕の憧れでしたから。上野九平さん……ルタ☆ユージさんも」

──ルタ選手はお父さんの運転手をされていましたよね。確かにカナダでピュアブレッドを創るという話もあったかと思います。

「カナダといえば先月ですかね、カーロスから『頑張って。パンデミックが終息したら、日本にいくから練習しよう』っていうDMが来たんです」

──カーロス……カーロス・ニュートンですか?

「ハイ。カーロスも暫らく大宮にいたことがあって、今はカナダの柔術ジムで指導しているみたいです」

──うわぁ、懐かしい名前です(笑)。きっとジョエル・ギャルソンのジムですよね。いやぁ、倫也選手と話していると、26歳とは思えない懐かしい選手の名前が飛び出してきますね。

「僕にとってピュアブレッド大宮が庭でした。毎日、あそこにいて。如何にエンセンと修斗君に会わないのかが、僕のなかのテーマでした(笑)」

──アハハハハ。エンセンはともかく、修斗君は怖すぎます。

「子供心に、エンセンも怖すぎました(笑)」

──最大の理解者の息子さんに、そういう風に接することができるエンセンがまた面白すぎます。

「あと桑原(卓也)さんも怖かったです(笑)」

──マッスル!! 空気が読めなさそうです(笑)。そういう幼少期があり、ピュアブレッドの池田さんにデビュー前の挨拶をするということなのですね。

「凄くエネルギーを貰うことができました。原点に返った気がします。あの子たちを見ていると、もう格好良いところを見せるしかないです」

──気合が入り過ぎることはないですか。

「その辺りはレスリング時代に経験していたことが生きると思います。レスリングの時もワクワクが大き過ぎたので」

──実は今週コリー・サンドハーゲンとエイドリアン・ヤネスというUFCバンタム級ファイターのインタビューをすることになっているのですが、倫也選手のようなバックグラウンドを持つ選手が、あの場で戦えるようになることを切実に願ってしまいます。

「サンドハーゲン、マジですかっ!! そうッスね……現地でUFCを見てみたいです。まだ画面越しでしか見ていないので、直接生で見てUFCファイターのエネルギー感とか、もっと出てくると思うので。そこがまだピンとは来ていなくて、ボヤっとしているところなんです」

──その世界最高峰を最先端で目指す。周囲の期待値もひたすら高く、求められるモノも他のデビュー戦を迎えるファイターとは違ってきます。

「デビュー戦に関しては、正直もっと僕の方がチャレンジする立場の試合が組まれると思っていました。でも、今回の試合はチャレンジするというよりも、受けて立つぐらいの気持ちでいることに気付きました。結果、思っていたより気楽ではないです(苦笑)」

島影直弥(LDH martial arts取締役) 倫也の人生はそういうモノなんだよ。回りの選手とは違う。覚悟を決めないと。

──では覚悟を持って、デビュー戦はどのような試合をしたいと思っていますか。

「伝説が始まる──そんな予感がするような試合をしたいと思います」

──おぉ、伝説の始まりですか。

「皆にここから何か始まるぞ──そう思ってもらえる試合をしないといけないです。ひたすら攻めます。ずっと主導権を握って、相手に能動的な動きをさせない。僕の動きに、反応した攻撃しか出させないようにして、選択肢を狭めていきます。そして、しょうがなしに動いたところで仕留めます」

──頭のなかに戦い方は出来上がっているようですね。一つだけ、その勢いに水を差すようなことを言っても良いですか。

「アハハハ、どんなことですか?」

──これだけ期待されて、舞台も整っている。そこで脳裏をよぎるのが、アーロン・ピコなんです。

「あぁあぁあぁ……。それ、分かります!! マジで分かります。アーロン・ピコに関してはデビュー戦だけでなく、他の試合でもMMAの怖さを目の当りにしました。

もちろん、僕だってアーロン・ピコのようにならないとは限らないです。あり得ることです。ただし、良いのを一発貰った時のことも想定しています。経験していないことなので、何とも言えないですけど……」

──嫌なことをいって申し訳ないです(笑)。

「アハハハ。ピコ……そうッスよね。ただピコってレスリングの時も、大量失点をするんです。でも、それより多くの点を取って勝つ」

──えぇ? 倫也選手はアーロン・ピコのレスリング時代もご存じなのですね!! 深すぎます。

「もう7年も前ですけど、ブルガリアの大会にピコはコーチと2人で来ていて。『相手がいないから、練習してくれ』って言われたんです」

──凄まじい逸話じゃないですかっ!!

「ピコは僕の2歳下で、彼と同い年の藤波(勇飛=2017年世界選手権フリースタイル70キロ銅メダリスト)は、世界ジュニアでアーロン・ピコと決勝で戦っていますし。

そうですね、ブルガリアで練習したときは、スクランブルが凄くて強かったです。試合もあの時に初めて見たのですが、凄く得点能力が高いけど、失点もメチャクチャします。大味といえば大味なレスリングで。

だからMMAもそのままなんですよ。凄く良い攻撃をするけど、被弾もする。僕の場合はあそこまで行き切るような試合はしません。ああなると事故が多くなってしまうので。もらうことが増えると、攻めに影響が出てしまうでしょうし。そこは自分の感覚を信じて、失点ゼロで戦います」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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ARAMI DEEP MMA ONE SARAMI Shooto2021#05   ブログ 中村未来

【Shooto2021#05】Sアトム級挑戦者決定戦へ、SARAMI「中村選手? 富山にいた頃の私に似ている」

【写真】またこの場で戦いたい──その気持ちが最も伝わってくるSARAMIだ (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のセミファイナルで、女子スーパーアトム級次期挑戦者決定戦として、SARAMIが中村未来と戦う。
Text by Shojiro Kameike

SARAMIは2019年からONE Warrior Seriesに参戦したが、コロナ禍で大会は継続されなかった。そんななか、昨年4月のRoad to ONEでの試合が流れ、11月に修斗に初出場し杉本恵を1R1分49秒、腕十字で下している。

そして今回、黒部三奈の持つベルトへの挑戦権を賭けた試合に挑む彼女は、今どのようなモチベーションで戦っているのか。中村戦を目前に控えたSARAMIに、中村未来について、そして修斗のベルトと王者・黒部三奈について訊いた。


――昨年11月、杉本恵選手に勝利し、修斗2戦目でスーパーアトム級次期挑戦者決定戦に臨むこととなりました。まずは修斗という舞台に上がった感想を教えてください。

「修斗に出て、どう……という気持ちはないですね。私は舞台を用意していただければ、そこで戦うだけなので。でも杉本選手に勝ったことで、ベルトに絡む試合が組まれました。そうして実力を評価してくれるのは良かったです」

――その杉本戦は、序盤からSARAMI選手が圧倒し、腕十字でフィニッシュしました。

「簡単に勝っちゃった……という感じですね」

――あの圧勝劇は、ご自身の中でも意外でしたか。

「自分でもビックリしました。もうちょっと攻防があってからの勝利になると予想していたので」

――試合前のインタビューでは、「実力差があったよねと言われる試合はしたい」と言われていました。結果、そう言われて然るべき内容だったと思います。

「今までやってきたことが、ようやく形になってきたのかなって思います。ONEウォリアー・シリーズの試合から杉本戦まで1年以上空きましたけど、その間も変わらずやってきました。今でも強くなっているって、自分の中でも実感があります」

――杉本戦を経て、修斗のベルトに絡むようになることは、想定していましたか。

「いえ、次が修斗のベルトに絡む試合になるとは思っていませんでした。正直……ONEのウォリアー・シリーズが復活してくれたらいいのにな、って。今でもそう思っています。だから修斗のベルトが欲しいとか、そういうことは考えていなかったんです」

――……。

「今は、戦う舞台がウォリアー・シリーズから修斗に変わっただけ。自分のやることは変わりません。どこで戦おうと、試合に勝つことしか考えていないですね」

――それだけ、ウォリアー・シリーズに懸ける想いが強かったことは分かります。

「DEEP JEWELSに出ている時は、とにかくそこで一番になりたいと思って試合をしていました。でもウォリアー・シリーズで海外の選手と戦ってから、気持ちが変わりました。そのウォリアー・シリーズが行われなくなり……どこに目標を置けばいいんだろうなって」

――修斗のベルトは、その目標になり得るのでしょうか。

「今そのベルトが、自分の近くまで来ましたからね。以前は、ベルトが欲しくて自分から近づいても、獲ることができませんでした。今回はベルトが自分に近寄ってきてくれていると思っています」

――ベルトへの挑戦権を賭けて戦う相手、中村未来選手のことを今まで意識したことはありますか。

「ウォリアー・シリーズが行われなくなってから、私もRoad to ONEに出る可能性があるし、そこで対戦することもあるんじゃないかとは思っていました」

――ファイターとしての中村選手の印象を教えてください。

「うーん……負けん気が強いですよね。富山にいた頃の私と似ている気がします」

――SARAMI選手と似ている……?

「負けん気が強くて、運動神経が良い。すると、それなりにはやれますよね」

――それなりに、ですか。

「まだトップ選手に勝っていないじゃないですか。私も富山にいた頃は、そうでしたから」

――SARAMI選手自身が、「それなりに」ではなくなったのは、いつ頃だと思っていますか。

「DEEPジュエルスのタイトルマッチで、黒部(三奈)さんと試合した頃ですね」

――2018年3月の試合ですから、プロデビューから約6年経って、その域に達しているわけですね。SARAMI選手と中村選手には、それだけキャリアの差があります。

「相手は強い選手だし、簡単に勝てるとは考えていません。でも、私とは全てのレベルが違うと思っています」

――なるほど。その黒部選手とはDEEPジュエルス時代に2戦して2敗という戦績です。今回、中村選手に勝てば3度目の対戦ということになりますね。

「……別にもう黒部さんとは試合しなくていいじゃん、という気持ちはありますよ(苦笑)」

――3回目はもういい、ということですか。

「日本人選手との試合よりは海外で戦いたいし、あるいは国内でも海外の選手と対戦したいという想いのほうが強いですね。でも、黒部さんに挑戦することになったら『今度は勝つ』という気持ちはあります」

――では今のSARAMI選手のモチベーションの中で、次はどんな試合をしたいですか。

「ちゃんと練習してきたことを出して、当たり前に勝つ。全てで上回りたいです」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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DEEP MMA ONE SASUKE Shooto2021#05 チャンネル 仲山貴志 修斗 工藤諒司 猿飛流

【Shooto2021#05】修斗世界フェザー級王座決定戦へ、SASUKE「工藤選手のパンチが届く距離は……」

【写真】顔が見えねぇよ──の巻 (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のメインイベントで、空位の修斗世界フェザー級王座を賭けて、SASUKEが工藤諒司と戦う。

昨年9月に仲山貴志を破り環太平洋チャンピオンとなったSASUKEが、修斗の頂点に挑む。対戦相手はONE Warrior Seriesからの帰り新参=工藤だ。「修斗では工藤選手以外に相手はいない」と公言するSASUKEに、タイトル奪取に掛ける気持ちを尋ねた。


──既に5日後に迫った修斗世界フェザー級王座決定戦、今の心境を教えてください。

「いつも通り落ち着いています。減量でお腹が減っていますね(笑)。水抜き前で、今が一番しんどいです」

──そんな時にスミマセン!!

「いえいえいえ、全然です」

──いよいよ修斗世界王座に挑みます。パンクラス、DEEPと同様に修斗のベルトもそこで完結するものではなく、ステップアップの条件という見方ができます。この世界王座に関してプロシューターとしてSASUKE選手は、どのような価値を見出しているのでしょうか。対戦相手の工藤選手は、我々が予想している以上に修斗愛があることがインタビューで分かりましたが。

「僕のなかで、間違いなく価値があるモノ。それは確かです。僕も修斗から始めて、修斗しかやってこなかった。その頂点がこの王座です。自分がやってきた格闘技が、一つの形になる。そのことが修斗の世界王座を獲ることかと思います。

次を目指していても、そこを通っていくことが、自分のなかでのケジメというか……。最善のルートだと思っています」

──それは環太平洋王座ではなく、世界王座になるわけですね。

「今はそう思うようになりました。環太平洋のベルトを手にした時は、これでチャンスが巡ってくればという風に考えていましたけど、外に出ていくことが難しくなった世の中の情勢がありました。そして自分に何が必要なのかと考えた時、修斗の世界王座に挑める位置まで登ってきたのであれば、しっかりと獲らないといけないベルトです。

階級は違えど先輩たちが皆、巻いてきたベルトなので。そういう意味でも、獲りたいベルトです」

──対戦相手の工藤選手は、不足のない相手かと思います。

「工藤選手だからベルトを待つことに余計に燃えるということはなく、誰だろうが修斗の世界のベルトを獲るための試合です。工藤選手とは、世界王座決定戦ではなくてもっと早い段階で戦うと思っていました。でも、なかなか実現しなかったですね。

今年の1月の試合も相手は工藤選手だと思っていたので、ようやく来たなという感じです。もう修斗では工藤選手以外に戦う相手はいないですからね。そういう意味で、今の僕が戦えるなかで──強いヤツがきたなって思います」

──工藤選手の強さとは、どこだと考えていますか。

「技術的なことでいえば、右の倒せるパンチです。それと組み技の対処の強さですかね。レスリングをやってきたから組み際、テイクダウンを切る動きは他の選手より速いです」

──このタイミングで、このパンチを打つのか。そういうことが最近の工藤選手の試合で感じられることがあります。

「まぁ、打撃が得意なんでしょうね。僕からすれば、付け入る隙はあります。工藤選手のパンチが届く距離は、僕のパンチも届く距離なので。何かしらの技は掛かるだろうし、崩せると思っています。自分もまだ試合で見せていない、武器を持っているので(笑)。だから怖くはないです」

──工藤選手の組み力についてはいかがでしょうか。反応が速いということでしたが。

「自分から組みつくよりも、相手が組んできた時……受けが強いと思います」

──ではそんな工藤選手対策として、練習で心掛けてきたことはありますか。

「まぁ5Rの試合なので。5R戦うことを想定して、5Rの戦いの準備をしてきました。5Rの戦い……その練習を重ねてきましたね。マスタージャパンとリバーサルジム川口リディプスで」

──リディプスですか!!

「ハイ。僕のセコンドに就いてくれる猿飛流選手が所属していて、自分より大きな練習相手がいるので、そこでやらせてもらってきました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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MMA RIZIN Shooto2021#05 UFC チャンネル ボクシング 中村倫也 松嶋こよみ 河名マスト 論田愛空隆

【Shooto2021#05】論田愛空隆戦で、プロMMA初陣。中村倫也─01─「丁寧に創ることを心掛けてきた」

【写真】五輪スポーツに生きてきたアスリートの第二の人生ではなく、MMAファイター人生のためにレスリングが存在したことが強く感じられる中村だ (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5で中村倫也が論田愛空隆と──改めてMMAデビュー戦を行う。

ピュアブレッド大宮を庭に、MMAファイターになるという天命を受けて成長した中村は、その過程においてレスリングでU23世界王者など輝かしい実績を残してきた。

MMA転向後LDH martial arts所属となり、完璧を求められた『格闘DREAMERS』をミッション・コンプリートし、UFCへの最短距離を往くためにキャリアの一歩を踏み出す。論田戦を6日後に控えた中村をインタビューすると、すでに場慣れした一流アスリート然とした受け答え以上に、いかにMMAに造詣が深く、MMA LOVERであることがヒシヒシと伝わってきた。


──ひとつ前の取材で一緒していた松嶋こよみ選手に、倫也選手にインタビューすると伝えると「宜しく終え伝え下さい。メチャクチャ強いです。たまにではなく、極められます」と言っていました。

「いえいえ。こよみさんこそ……こよみさんのことはレスリング時代から知っていて、団体戦では敵チームだったこともありましたし。レスリング時代から身体能力が凄かったです。

そのレスリング時代に(大宮司)岳さんにムーブメントを教わっていて。岳さんの減量セミナーを受けさせていただきときに、MMAにも生きそうだと思って指導を受けるようになったんです。そのつながりで、今、こよみさんと打撃とムーブメントを一緒にさせてもらっています。

こよみさんって、他の選手の動きを観察する力も凄いんですよ。僕のパンチも踏み込みと、方向がズレているとか指摘してもらっています」

──そんな関係だったのですね。まぁ大宮司トレーナーのことは個人的には触れたくないのですが(笑)、自分のなかで体のトレーナーの方であれだけMMAをチェックし、選手の名前もスラスラ出てくる人はあまり知らないです。ムーブメントのためのムーブメントでなく、MMAを凄く研究したうえでのムーブメントで、素晴らしいですね。

「MMAのことが好きですよね。でも、『触れたくない』というところはしっかりと書いてください(笑)」

──アハハハハ。それにしても、プロデビュー戦まで1週間を切ったというのに、凄くリラックスされていますね。

「わくわくが緊張を上回っている感じです。もちろん、不安がないといえば嘘になりますけど、僕だけのデビュー戦でなくLDH martial artsのデビュー戦だと思っているので。ちょっと大暴れしたいなって気持ちです」

──4月の『格闘DREAMERS』のオーディション最終選考も、アママッチとはいえルールはほぼ同じで、相手もプロシューターでした。あの時は成し遂げないといけないハードルがある状況でのファイトでしたが、そこと比較すると何かメンタル面で違いはありますか。

「あの時と同じかなと思います。ただ、確実に打撃をもらわないという自信はなく、そこに対する不安はあります。でも、試合が始まるとその部分は捨てて戦うだけです。なので練習では丁寧に丁寧に創っていて、試合では大胆に行こうと思っています」

──では最初にデビュー戦の相手、論田愛空隆選手の名前を聞いた時、どのような気持ちになりましたか。

「えぇと……『誰だっけ? ん?』みたいな感じでした。映像をチェックしてからは、やりたいことが明確なので、試合としては組み立てやすいと思いました。ただ実際に組んでみて、力がどの程度あるのか──ですね。そこは触ってみないと分からないので、実際に試合になるとプランが変わることもあるかと思います」

──気を付けるべき点は?

「奥手なので、そこですね。奥手を当てたい戦い方です。4月の試合で僕自身、様子を見てボクシングでいけるならやろうと思い、そこがハマりました。今回も同じです。スピード感、反応を見て……そこに差があると感じたら、パンチでも戦います」

──なるほど。倫也選手の打撃をボクシングとして切り取ると、課題はたくさんあるかと思います。ただ根本的なアスリートとしての土台の部分で、違いを感じればボクシング勝負ができたということなのですね。

「そうですね。色々な仕掛けは見えたのですが、長さがなかったです。なら踏み込めば当たると思いました」

──レスリングで培った瞬発力と爆発力があれば、打撃戦も可能になると。

「相手次第ですけどね。レスリングでやってきた動き、散らし方なんかもMMAで打撃をやるうえで生きています。ただし、やはりMMAなので──最初はスタミナとフィジカルで誤魔化していた部分がありました。レスリングって、正面のスクエアを崩さないことが基本中の基本じゃないですか?」

──相手の方に胸を開いているのは、明かに打撃有りの競技とは違ってきます。

「そうなんです。だからパンチを打つときに、面で打つことが多くて。前足を踏み込んで廻旋する動きが全然できなかったです。身体操作は色々とできるつもりでいたんですけど、これは違うと痛感しました。

そこは(太田)忍さん(※リオ五輪グレコ59級銀メダリスト。RIZINでMMAデビュー)とかも感じているかと思います」

──グレコのみだとMMAは、フリーを知っているレスラーと比較するとアジャストが難しい面もあるかと。そういえば倫也選手と同日にNEXUSで河名マスト選手がMMAデビュー戦を迎えます。河名選手もグレコでした。

「奇遇ですよね(笑)。大学の同期が、団体は違うけど同じ日にデビューって。マストとは今も連絡を取り合っています。マストは物静かな人間なんですけど、練習中にこういうことを指摘されたとか色々と考えてMMAに向き合っているようです」

──ところでLDH martial arts所属の倫也選手ですが、同門の宇佐美パトリック正選手、そしてEXFIGHTで練習している元DREAMERSとは現状での実力差は大きいです。試合に向けて、どのような練習をしてきたのでしょうか。

「EXFIGHTで指導している石田(光洋)さんや門脇(英基)さんは凄くグラップリングが強くて、2人に仕掛けられたことを考えて対処するようにしています。同じ仕掛けを喰わないように考えて、丁寧に創ることを心掛けてきました。石田選手は同じレスリング出身でMMAをやってきた方なので、参考になることも多いですし。

門脇さんはグラップリングでの知識が半端なくて、もう仙人のようです(笑)。そうやって創っていったモノを出稽古先の練習で試して、またフィードバックを得て持ちかえるということを続けてきました」

──出稽古はどちらで?

「メインはパンクラスイズム横浜で打撃のムーブメント、打撃とMMAのスパーリングをやってきました。あとはロータス世田谷も週一でグラップリングですね」

──手応えの方はいかがですか。

「やはり打ち込みを丁寧にやっていることで、精度が上がってきているという感覚はあります。レスリングのスクランブルだけでやってきていたことが、打ち込みをやってきたことで、相手の仕掛けとかも察知できるようになりつつあります」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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ISAO MMA ONE SASUKE Shooto2021#05 ブログ 工藤諒司

【Shooto2021#05】SUSUKE戦へ、工藤諒司─02─「ケージ際、組み際、離れ際の攻防で僕が勝っている」

【写真】決して能弁ではない工藤。ただし、試合になるとMMA IQの高さ、インテリジェンスさがひしひしと伝わってくる (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5で、斎藤裕が返上した世界フェザー級王座をSASUKEと争う工藤諒司のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ONE Warrior Seriesを経て修斗公式戦に復帰した工藤には、意外に思えるほどの修斗愛が存在している。工藤にとっての修斗とは? さらにSASUKE戦について訊くと、内に秘めた絶対的な自信が浮かび上がってきた。

<工藤諒司インタビューPart.01はコチラから>


──RIZINよりも修斗のほうが上……失礼ながら、そういった意識を持っていることが意外です。

「そうですか?  修斗から世界で戦う選手も多いですよね」

──ただ、工藤選手の世代のファイターだと、修斗という舞台をUFCやONEで戦うためのステップと考えている選手が多い、と勝手に思っていました。

「確かに『修斗のベルトを獲得したら箔になる」とは言いましたが、単なるステップだとは思っていないですよ」

──たとえば、修斗世界フェザー級王者であった斎藤裕選手が、朝倉未来選手に勝利してRIZINフェザー級のベルトを獲得しました。その結果、斎藤選手は修斗のベルトを返上しています。

「斎藤選手と対戦したかった、という気持ちはあります。世界王座の防衛戦も、しばらく行われていなかったですし」

──斎藤選手だけでなく、他のプロモーションでもチャンピオンがRIZINに出場することで、ベルトを返上したり防衛戦が行われなかったり……といったことが多くなっていますよね。

「それは仕方ないです。斎藤選手が朝倉選手に勝った時、『修斗のベルトは返上するんだろうな』と思いました。それよりも、斎藤選手は修斗を背負ってRIZINのリングに上がり、朝倉選手と戦って勝ったわけですよね」

──はい。

「それは斎藤選手が、RIZINで修斗のベルトの価値を上げてくれたのだと思っています」

──……!!

「そのおかげで、僕に修斗のベルト挑戦のチャンスが巡ってきた。僕は、そのことに感謝しています」

──すごい修斗愛であり、ポジティブ・シンキングですね。だからこそ、ONE本戦出場の機会が絶たれても、修斗で戦うことに切り替えられたのでしょうか。

「そうですね。また修斗で戦うことにはなりましたけど、しばらく修斗で試合をしていなかったので、ランキングは下がっていたじゃないですか」

──2020年9月の野瀬戦の時は、ノーランカーでした。またイチからランキングを上げていかなければいけないことに、抵抗はなかったのですか。

「またイチからか……とは思いましたが、抵抗とかは一切なかったです。別にMMAの試合感覚が空いているわけではなかったですし、何より試合で負けるとかは全く考えていなかったので」

──また勝っていけば、すぐにランキングも上がっていく、と。

「そうやってランキングを上げていって、ベルトを狙う。結果的に今回、世界王座へ挑戦することができていますし」

──修斗公式戦に復帰して3試合目で、空位の世界フェザー級王座を、環太平洋王者のSASUKE選手と争うことになりました。工藤選手は現在、世界ランキング7位です。

「そうなんです。ランキング7位なので、ベルト挑戦はもう少し先かな、と思っていました。あと数試合したら挑戦できるかな、と考えていましたが、思ったよりもチャンスが来るまで速かったですね」

──ご自身の中では、今ベルトに挑戦するタイミングだと考えていますか。

「はい。今、良い調子で勝ち星をつけられてきています。戦績やランキングから考えると速いかもしれませんが、自分にとって良い流れじゃないかな、と思っています」

──では、今回対戦するSASUKE選手の印象を教えてください。

「これまでの試合を見ると、総合的な選手ですよね。打撃から寝技まで。柔道出身なので、組んでから足をかけて倒すのも得意ですし。さらに寝技で抑え込むのも得意で」

──工藤選手はレスリング、SASUKE選手は柔道と競技は異なりますが、組み力を持っている選手同士の一戦となります。

「確かにレスリングと柔道ですけど……ケージ際、組み際、離れ際の攻防は僕のほうが勝っていると思います」

──ケージ際、組み際、離れ際……それは、全部勝っているということですよね。

「はい、負ける気は一切ありません。勝つ自信がないと、格闘家はやっていませんから」

──とても強い言葉です。

「具体的に言うと、同じように組技がベースでも、タイプが違いますよね。僕は自分のレスリング力を、攻撃よりはディフェンスに使っているので」

──テイクダウンディフェンス、スクランブルで上を行く、ということですね。

「レスリング力をディフェンスとして使い、打撃で攻撃することが多いです。組まれても倒されずにヒジを当てたり、相手が組みを嫌がったところで打撃で勝負したり」

──いくつかの修正はあっても、その根本的なファイトスタイルは、以前から変わらないですよね。

「どの試合でも戦略は変わりません。試合前に、どういう動きをしてくるか、といった相手の情報を掴んで対策は考えますが、自分自身の戦略は同じです」

──なるほど。世界チャンピオンシップは、工藤選手にとって初となる5R制です。

「この間、パンクラスのタイトルマッチ……ISAO選手と中島太一選手の試合(5月30日、ISAOが5R判定勝ち)を見ましたけど、5Rはキツイと思います。でも、相手も5R戦ったことがなくて、お互いに未知の世界なので、条件は同じですから」

──最近の試合のように、序盤でチャンスが来て、一気に攻め立てることがあるかもしれません。しかし、それで仕留められなかった場合、後半はキツくなるでしょう。

「それは、試合の流れの中で見極めていかないといけないですね。チャンスがあれば、行きます。もちろん、それで倒せなかった場合のことも、頭にはあります」

──SASUKE選手も、長期戦のゲームメイクは巧いでしょうね。

「そうだと思います。僕は5R戦うつもりで挑みますし、あとは試合の流れに任せます。そして僕は、その流れを見極めるのが下手ではないので」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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SASUKE Shooto2021#05 ブログ 工藤諒司

【Shooto2021#05】SUSUKEとフェザー級王座決定戦、工藤諒司─01─「修斗のベルトを巻いてONE」

【写真】欠点を克服するだけでなく、逆の戦い方ができるようになってきたという工藤 (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のメインイベントで、空位の修斗世界フェザー級王座を、SASUKEと工藤諒司が争う。

工藤は2019年10月から、ONE Championshipの人材育成大会といえるONE Warrior Seriesに参戦し、2勝を収めた。しかし、コロナ禍もあってウォリアーズ・シリーズは中断に。

Road to ONE02でKO勝ちしたものの、工藤のONE本戦出場への道は絶たれた形となっている。この間に工藤の中で大きな変化があった──ウォリアーズ・シリーズから修斗公式戦への復帰まで、そんな工藤の変化について訊いた。


──SASUKE選手との世界フェザー級王座決定戦に挑む、工藤諒司選手です。これが2021年初の試合となりますが、2020年はコロナ禍の中、4試合を経験しました。

「コロナ禍のなかで4試合というのは、多いですよね。それまでと変わらないペースで試合ができて、恵まれていると思います。ありがたいです」

──しかも、現在3連続KO中です。

「特にKOを狙って試合をしているわけではないのですが、試合の流れの中でそうなっています。試合のスタイルは変わってはいないので」

──ご自身の中で、何か変わったところはないのでしょうか。

「う~ん……最近の試合では、チャンスになったら一気に攻めていけるようになった、という点でしょうか。それも試合の流れを見ながら、と言いますか」

──前戦では、一度破れている山本健斗デリカット選手をKOしています。1試合目の敗戦と比べて、何か違ったところはありますか。

「はい。前回負けた時から今までの間に、自分は変わったと思います。2018年の初戦では、打撃で自分の力に流されてしまっていたんです」

──自分の力に流されてしまった、とは?

「パンチを出した時に、体が流れてしまっていました。その隙を突かれるんです」

──なるほど。初戦では、打ち終わりにパンチを当てられていました。

「自分が攻めて行ったところにパンチをもらってフラッシュダウン……それが2度あって判定負けしてしまったんですよね。それから、まず打撃の面を変えていかなきゃいけないと思いました。ジム代表の長南(亮)さんや、トレーナーの堀江(登志幸)さんの指導で、少しずつ変わってきたと思います」

──最近は、相手のパンチを被弾することが少なくなったように思います。

「今は普段の練習でも、いかに相手のパンチをもらわずに自分の打撃を当てるか、ということを意識しています。MMAだと一発で終わることもありますから」

──山本選手との再戦では、まさにその形になりました。

「そうですね。その前の野瀬戦(2020年9月、野瀬翔平に1R KO勝ち)でも、KOを狙っていたわけじゃないけど、自然とパンチが当たりました」

──それまで自分自身が打ち終わりを狙われていたのに、野瀬戦では反対に相手の打ち終わりにパンチを当てて、効かせてからラッシュして倒しています。

「あれは体が勝手に動いたといいますか、あの動きが自然に出るようになったんです。そこは大きく変わったと思います」

──その変化は、どの試合から感じられましたか。

「ONEウォリアーズ・シリーズの初戦だった、ジェリー・オルシムとの試合ですね(2019年10月、判定勝ち)」」

──そうだったのですか。オルシム戦と、続くイ・ミンヒョク戦では倒しきれず判定決着でした。

「実は、オルシム戦は試合の2週間前に怪我をしてしまって、まともな練習ができなかったんです。ぶっつけ本番のような状態で、スタミナ面も心配だったので、慎重になりました。あの練習量に対して、あの試合内容は満足しています。次のイ・ミンヒョク選手は……本当に打たれ強かったですね」

──イ・ミンヒョク戦では序盤の工藤選手のラッシュでレフェリーが試合をストップするかと思いましたが、そこから相手が盛り返してきたのは驚きました。

「すごく良い経験になりました。イ・ミンヒョク戦は海外で試合をさせてもらって、ONEの計量や検査なども体験することができましたから」

──なるほど。ウォリアーズ・シリーズで2勝し、Road to ONEでは野瀬選手にKO勝利を収めたことで、ONEの本戦出場を意識していたのではないでしょうか。

「もちろんONEを意識していました。そろそろ……というところで、コロナ禍もあり、ウォリアーズ・シリーズが再開されなかったんですよね」

──当時の試合後のインタビューで、セコンドの長南さんも「再開は現地次第」と言われていました。結局、再開されずにONEにたどり着くことができなかったことは、どのように捉えていますか。

「悔しかったですね。良いところまで行ったのに……って。でも仕方ないことですし、また修斗に戻って戦うことができるようになったので、修斗のベルトを狙おうと気持ちを切り替えることができました」

──すぐに気持ちを切り替えることができたのでしょうか。

「はい。もともと自分は修斗で戦ってきました。修斗には歴史と伝統がありますし、そのベルトを獲得したら、箔がつきます。修斗のベルトを巻いてからONEに行ったほうが良いと考えたら、すぐに気持ちが切り替わりました」

──工藤選手は、いわゆる「修斗愛」が強いのですね。

「もちろんです。皆さんに、もっと修斗のことを知ってもらいたいです。格闘技ファンだけではなく、格闘技を見始めたばかりの方にも。日本では、RIZINよりも修斗が上だと思っているので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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ARAMI MMA ONE SARAMI Shooto2021#05 中村未来 修斗

【Shooto2021#05】SARAMI戦へ、中村未来─02─「しっかり修正した打撃を見せたいですね」

【写真】中村未来の打撃の強さは、殴られることを受け入れている強さのように思われる (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#05で、スーパーアトム級王者・黒部三奈への挑戦権を賭けて、SARAMIと戦う中村未来インタビュー後編。

Road To ONEの平田樹戦を経て、MMAへの取り組み方が大きく変化したという中村は、5月の北野きゅう戦で既にその成果が出始めていたという。

その成果をさらに感じることができないと、次の試合は難しい。そんな女子スーパーアトム級王座への次期挑戦権を賭けて戦うSARAMI戦について訊いた。

<中村未来インタビューPart.01はコチラから>


――ここ最近はグラップリングの練習を増やしたとのことですが、5月の北野きゅう戦(2R TKO勝ち)では、以前よりも打撃が強くなっているように感じられました。

「ありがとうございます。北野選手も打撃で来るから、相性が良かったという面もあります。それと実は、平田戦の後から“倒せる打撃”を練習しています。相手にダメージを与えられる打撃ですね」

――倒せる打撃……これまでの打撃は、倒すことを目的としていなかったのですか。

「はい。今まで目指していたのは、スタンドで勝ってからグラウンドでパウンドアウトするという試合だったんです」

――それは意外です。てっきりKOを狙い続けているものだと思っていました。

「そうですよね。結果的に、打撃一辺倒になることも多かったですし(苦笑)」

――倒せる打撃を身につけるために、何か新しい練習に取り組んでいるのですか。

「フィジカルトレーニングです。今まであまりやってこなかったロードワークや、ダッシュを取り入れたりしています」

――その成果が早速、北野戦で出たということでしょうか。

パンチとエルボーの使い分け。しっかりと練習できている成果だろう

「成果は出ましたけど、まだまだです。いまだにパンチのコントロールが悪くて」

――パンチのコントロールとは?

「相手の急所にパンチを当てきることができないんです」

――そうだったのですか。確かに、北野戦のフィニッシュ直前の左ストレートは、ヒット音こそ大きかったものの、完全に相手のアゴを捉えているものではありませんでした。

「パンチを打つ時、特に強打を出す際に体がズレて前に出てしまいます。だから真正面で強いパンチを当てることができない時があって。今、そのクセを直しているところです。次の試合では、しっかり修正した打撃を見せたいですね」

――次の試合、女子スーパーアトム級次期挑戦者決定戦として、SARAMI選手と対戦することになりました。

「オファーが来た時は驚きました。挑戦者決定戦ですよね?」

――昨年の女子スーパーアトム級王座決定トーナメント以来となる、ベルトへの道です。

「あの時はプロデビューしたばかりで、ベルト云々よりも1試合1試合、経験を積むことに必死でした。今でもベルトを意識したことはなかったんですけど、このオファーが来たことで『ベルトが見えてきたのかなぁ』と思っています」

――自身が修斗のベルトを巻く姿を想像したりしますか。

「いやいや、まだソレはないです(苦笑)。こうした試合が組まれるのも、平田戦から注目していただいたおかげなのかな、とは思いますけど……」

――平田戦の影響はあるでしょう。敗れたとはいえ平田戦で知名度と評価を高めた中村選手が、今は狙われる立場になっているかもしれません。

「あ~、それは嬉しいです」

――……嬉しい!?

「はい。女子MMA全体で見たら、私の戦績はまだまだじゃないですか。それでも『中村未来に勝ったらオイシイ』という評価をしてもらえたら、嬉しいですね」

――『勝ったらオイシイ』という評価が嬉しい、という感覚も意外です。

「それで試合を組んでいただけるなら、ありがたいですよ」

――なるほど、そういうことですね。対戦相手のSARAMI選手には、どのような印象を持っていますか。

「私が格闘技を始めた頃からトップ選手でしたけど、SARAMI選手が修斗に出場することになって、いずれ戦うこともあるかと思っていました」

――平田選手と同じく、柔道がベースのMMAファイターです。

「私の中では、柔道の要素だけが目立っているわけではないですね。オールラウンダーで、強い相手です」

――SARAMI選手は修斗初戦で、中村選手が一度敗れている杉本恵選手に1R、腕十字で一本勝ちしています。

「私の杉本戦と比べてどう、というのは考えなかったですけど、とにかく強かったですね」

――先ほど『北野きゅう選手は相性が良かった』と言われましたが、オールラウンダーであるSARAMI選手との相性は、どうでしょうか。

「相性はそんなに悪くないと思います」

――おぉっ、どのような試合展開になると予想していますか。

「SARAMI選手が前に出てきて、そこで私が引いてしまうと、そのまま完全にSARAMI選手のペースになってしまいますよね。私はスピードを生かして、相手を下がらせてペースを握りたいです。まずは相手を下がらせることができるかどうかが、ポイントだと思います」

――この試合の先には、黒部三奈選手の持つベルトがあります。

「もちろん黒部選手のことも頭にはあります。でも、まずSARAMI選手に勝たないと、その先には行けないですよね。次の試合でSARAMI選手に勝って、黒部選手にたどり着きます」

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ARAMI MMA ONE SARAMI Shooto2021#05 中村未来 修斗 青木真也

【Shooto2021#05】Sアトム級挑戦者決定戦=SARAMI戦へ、中村未来─01─「勝って評価されない平田選手」

【写真】2月の平田戦を経て、5月に北野きゅうに勝利──も勝ち名乗りを受けるときは、御覧の表情だった中村 (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#05で、スーパーアトム級王者・黒部三奈への挑戦権を賭けて、中村未来がSARAMIと戦う。
Text by Shojiro Kameike

今年2月、Road to ONE04のメインイベントで平田樹と対戦した中村は2RでTKO負け。平田樹のためのアンダードッグ――そのような見られ方をして当然の試合で敗れた中村だが、そこからMMAファイターとして新たな一歩を踏み出していた。


――今回、修斗女子スーパーアトム級次期挑戦者決定戦に出場する中村選手ですが、まず2月の平田樹戦での敗北については、どのように受け止めているのでしょうか。

「あの試合は私にとって、いろいろ変わるキッカケになった試合でした。そう考えると、やって良かったとは思いますけど、今考えると本当に悔しいですね(苦笑)」

――試合内容としては、平田選手が組み付いてきても、ケージ際ではアンダーフックやオーバーフックを効かせて倒れない。こかされても、すぐに立つ。そのような展開が続きました。

「試合の作戦は、こかされても立つことでした。その部分では、練習していたことが出せたかなと思っています。ここ最近、グラップリングの練習の割合が高くなっているんですよ。週でいうと、組みの練習が週に4回。特に壁レスは、しっかりやるようになりました」

――以前から打撃の練習に関する動画や写真がSNSなどにアップされていましたが、今は組みの練習のほうが多いのですか。

「はい。打撃は週に2回、ミットとスパーリングをやっています。それよりも組みの練習のほうが多くなっていますね」

――では、平田選手とのスクランブルや、テイクダウンされても立ち上がる展開では手応えがあったのですね。

「そうですね。グラップリングの部分では、そんなに大きな差はなかったと思います。ただ、最後の首投げは……」

――フィニッシュは、平田選手の必勝パターンにハマってしまいました。首投げから袈裟固め、そしてパウンドという一つのパターンです。

「あの首投げは、来ると分かっていても、やられてしまいましたね。もちろん対策はしてきていました。ただ、試合では組んできても首投げは出そうとしていなくて」

――あえて序盤は首投げを出していないようにも感じました。

「そうなんです。ケージに押し込まれている時も、『ここで首投げに来るかな?』と考えていたのですが、そんな素振りもなくて」

――中村選手ご自身のなかで、そこまでケージ際の攻防で劣っていないと感じられたのに、なぜあの首投げからの展開は防げなかったのでしょうか。

「首投げから抑え込まれるまでのスピードが、ものすごく速かったです。投げられた後のことも想定していて……ああしよう、こう立とうとか対策もあったのに、それを考えられる前に抑え込まれてしまいましたね」

――一方で、中村選手の左ストレートが平田選手の顔面を捉え、左ミドルも当たっていました。

「思ったより距離が近かったので、打撃はいけると思いました」

――結果は2RでTKO負けでしたが、試合後にABEMAの中継はご覧になりましたか。

「見ました。青木真也選手に評価していただいて、嬉しかったです。でも、それが悔しいっていう気持ちもあります」

――評価されたのが悔しい……というと?

「負けても評価していただけるだけマシ、そう言われるのは分かります。他には負けたうえに評価されない選手もいるわけですから。だけど、負けて評価されるより、勝っても評価されない平田選手というのが……やっぱり、そういう試合だったんだな、って思いますよね」

──……。

「あの試合は、私がアンダードッグでした。その立場を覆せなかったじゃないですか。だから勝ちたかったし、負けて悔しいです。今考えると」

――ただ、平田戦について「いろいろ変わるキッカケになった」と言われていました。試合後、どんなところが変わったのでしょうか。

「注目されている平田選手と試合をしたおかげで、『平田樹と試合をした人だよね』って声をかけられることが増えました。そこから応援してくれる方も増えたんです」

――なるほど。知名度は上がったわけですね。

「それで、このままじゃいけないと思ったんです。応援してくださる方のために、もっと強くならないといけないって。それで平田戦の後から、練習量を増やしました」

――選手としての生活も変わったのですか。

「仕事の出勤時間を減らして、練習量を増やしました。朝と夜で2部練ができるようにしたんです」

――えっ、中村選手はネイルサロンに勤務していますよね。出勤時間を減らすと給与面、ひいては生活費に関して影響は出ないのですか。

「朝の出勤を減らしただけなので、そこまで影響はないですね。ただ、お昼の仕事を減らすわけにはいかなかったですけど……」

――それでも、大きな変化ですね。

「平田選手は小さい頃から格闘技をやっているし、他の選手と比べても、私は格闘技経験が浅いじゃないですか。だから他の選手に追いつくためにも、もっともっと練習しないといけないと思ったんです」

<この項、続く>

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ARAMI MMA ONE RIZIN Shooto2021#05 キック ボクシング 中村倫也 仲山貴志 修斗 吉野光 結城大樹 論田愛空隆 野瀬翔平 齋藤翼

【Shooto2021#05】3回戦級の2回戦で千葉(仲山&齋藤)✖福岡(結城&野瀬)。DREAMERS vs SHUTTLEも

【写真】結城は組み力で、元環太平洋王者の仲山に挑む (C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

12日(月)、Sustainより25日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#05の追加カード3試合が発表されている。

修斗世界フェザー級王座決定戦SASUKE✖工藤涼司、女子スーパーアトム級SARAMI✖中村未来に以外、2回戦ながら注目の中村倫也のデビュー戦=✖論田愛空隆戦、同じ2回戦の岡澤弘太✖エドモンド金子が決まっていた同大会。

今回、加わった3試合は揃って2回戦となっているが、3回戦でもおかしくない試合も含まれており、背景に4度目の緊急事態宣言下の影響が感じられる。


そんな2回戦の追加カード──まず前環太平洋フェザー級王者の仲山貴志が、昨年9月に同王座をメインで世界戦を戦う。仲山は今大会のメインで世界王座に挑むSASUKEに敗れて以来の再起戦で、結城大樹と戦うこととなった。結城はそのSASUKEの師匠筋でもある弘中邦佳の指導を東京~福岡で受けてきた愛弟子で、本来は6月13日の闘裸男・博多大会で岩本龍弥戦が決まっていた。

博多大会が緊急事態宣言の発出を受け延期となり、今回の仲山戦が決まった。裕樹はTNS系大会で3連勝、それ以前にはGladiatorで今やRIZINファイターとなったGrachanバンタム級チャンピオンの伊藤空也にも一本勝ちをしており、引き分けを挟んで4連勝中、好調を維持して前環太平洋王者との一戦で下克上を目指す。

また結城と同じくマスタージャパン福岡から、野瀬翔平も出場し齋藤翼と戦うことが決まった。野瀬も闘裸男の延期により、奇天烈戦がなくなり今大会への出場となった。将来を有望視された高校柔道時代に首の骨を骨折するという瀕死の重傷を負いながら、奇跡の回復を見せた野瀬は、柔道でなくMMAを選択して弘中門下に加わった。

デビュー後は2引き分けからの4連勝も、昨年9月に今回のメイン登場の工藤にキャリア初黒星を喫し、2月のRoad to ONEでは吉野光の恐怖のパワーに屈しており、連敗中だ。3月にはRISE WEST ZEROでキックボクシングを経験した野瀬と対する齋藤は、仲山と同様に津田沼道場所属だったが髙谷裕之のFight Farm創設と同時に籍を移した選手だ。

とはいっても津田沼とFight Farmは兄弟仁義──ならぬ、兄弟ジムとして強い絆で結ばれており、いってみればこの2試合は千葉✖福岡の対抗戦、いや格上・千葉勢が福岡勢の挑戦を受ける形となる。

最近の齋藤の試合を見れば本来の打撃の強さに加え、ケージ際の攻防に磨きをかけてきたことは明らかだ。組みの強さは吉野に屈したとはいえ、クラスAに十分に匹敵する強さを持つ野瀬との対戦で、齋藤はその成果を発揮し結果を残したい。

同様に野瀬としては極度の緊張性かつ朴訥なほど真っすぐなファイトでは、齋藤の打撃を凌ぐことはできない。次なる段階に進むために、朴訥さを返上し狡猾さが求められるファイトだ。

また千葉軍団からは格闘DREAMERSに出演、ウェルラウンダーぶりを見せた山内渉がプロデビュー戦を迎える。DREAMERSでは仮契約を取りつけた山内だが、Fight Farmで強くなることを選んだ山内の対戦相手は、植木❝令和❞新だ。

既にキャリア17戦目となる北岡シャトルこと植木は、GRACHANでキャリアを重ね、パンクラスとGladiatorにも出場経験がある。

彼にとって修斗は初陣、ある意味──髙谷裕之&津田勝憲の教え子っぽくない空気感を持つ山内を相手に、キャリアの差を見せつけることができるか。別角度で注目の植木のプロ修斗出場だ。

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