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J-CAGE Report SASUKE Shooto2021#05 ブログ 工藤諒司

【Shooto2021#05】自分の距離を保ったSASUKE、僅差の判定で工藤を下して世界フェザー級王者に

<修斗世界フェザー級王座決定戦/5分5R>
SASUKE(日本)
Def.2-0:48-47.48-47.47-47.
工藤諒司(日本)

共にガードを高く上げてスタート。SASUKEは工藤の左ヒザに関節蹴り、さらにローを当てる。SASUKEの左ジャブをバックステップでかわした工藤は、サークリングから右ローを放つ。両腕を下げて相手を誘うSASUKEに対し、一呼吸置いてから工藤が右スイングを振るう。SASUKEは右ロー、工藤が左ローを打ってくると、打ち終わりに左ジャブを伸ばす。

スイッチしてフェイントを繰り出すSASUKE、工藤も手数は少ない。工藤の右ローをもらいながら、距離を詰めていくSASUKE。対する工藤は足を使って回るが、SASUKEが右カーフを当てていく。SASUKEの左ローに工藤は左ミドルハイを合わせる。そしてSASUKEが左ジャブを出した瞬間に、工藤が右のカーフから右フックを当てた。SASUKEは一瞬、飛びヒザを見せるも続かない。

しかしラウンド終盤、パンチを振るう工藤の動きを右スピニングバックフィストで止めたSASUKEは、そのまま右飛びヒザから右フックを当てて工藤からダウンを奪った。

2R、左右の関節蹴りを繰り出すSASUKEに対し、工藤はインサイドから右ストレートを当てる。ローで距離を測る工藤、SASUKEはプレッシャーをかけていく。工藤の右ミドルをキャッチしようとしたSASUKEだが、これは捕まえられず。工藤は距離を取って左ローを繰り出す。

SASUKEは距離を詰めて右スイングを放つ。工藤は足を使ってかわす。右ストレートから組みにいくSASUKEだが、工藤はこれをかわして再び距離を取る。SASUKEの右バックフィストをブロックした工藤。左ジャブを突いていくが、SASUKEはこれを防ぎつつ右ローを当てていく。工藤が中に入ってくると、SASUKEは右を返す。工藤は右カーフからサークリングを続ける。残り15秒で、SASUKEの左フックが工藤の顔面を捉えた。

3R、SASUKEが右ローをヒット。工藤も左ジャブを突きながら回る。さらに工藤は左ミドル、そして左ロー。SASUKEは左ジャブを当てる。工藤が前に出たところで、SASUKEがダブルレッグへ。すくい上げるも工藤は体勢を戻し立ち上がった。離れてけん制し合う両者、SASUKEは時おりスイッチを見せる。工藤の手数が増え、距離を縮める場面も増えてきた。

SASUKEが関節蹴りを連打し、工藤は距離を詰め切ることができない。SASUKEが左ジャブを当てると、工藤は下がる。そこにSASUKEは右ストレート、組み付いてきた工藤を首相撲で捌き、ケージ際で足払いを打つ。すぐに立ち上がった工藤を再びこかすSASUKE。立ち上がった工藤が右ストレートから左ミドルを放つも、打ち終わりにSASUKEがテイクダウンを狙う。最後はSASUKEが左ジャブを当てた。

4R、SASUKEの右ローに工藤が右ストレートを合わせる。前に出ていく工藤、SASUKEは捌いて元の距離に戻した。回る工藤に対し、左ジャブを突いて中に入れさせないSASUKE。工藤の右ハイも、バックステップでかわす。工藤のコンビネーションをブロックしたSASUKEは、追いながら右クロスを放った。SASUKEがプレシャーをかけながら、左ジャブと関節蹴りを繰り出す。

右カーフを当てるSASUKE、工藤は右ストレートをかわされながら組み付くも、SASUKEが首相撲でかわす。工藤はSASUKEが中に入ってきたところに右フックをヒット。その後のパンチを防いだSASUKEがプレッシャーをかけ続けた。

最終R、工藤が足を使いながらパンチからローへとつなげていく。SASUKEは右ストレートから組み付くが、工藤は離れる。SASUKEの右カーフが、大きな音をたててヒット。回る工藤に右ストレートを狙う。工藤の左ローをキャッチしたSDASUKEがグラウンドに持ち込むも、工藤もすぐに立ち上がった。

中盤から左ローを連打する工藤、SASUKEはフェイントを見せるが手数は少ない。工藤は左ミドルから、バランスを崩してマットに手を着く。プレッシャーをかけるSASUKEと、サークリングする工藤。両者がローとジャブを放つなか、工藤は左フックを返すが、前に出るとSASUKEがパンチを合わせていく。残り10秒で、両者の右ストレートが交錯した。

試合は判定へ。ジャッジ2人は1ポイント差でSASUKEの勝利を支持し、SASUKEが世界のベルトを巻いた。

勝者のSASUKEは、試合後に「自分の弱さが出た。ゼロから出直します」と反省の弁を述べた。

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SASUKE キック

修斗210725:メインイベント・SASUKE vs. 工藤諒司

フェザー級タイトルマッチ5分5R。

ローを蹴るSASUKE。工藤は序盤様子見。ノーガードで誘う。まだ牽制程度の打撃で両者間合いに入らない。じわじわSASUKEが詰める。工藤距離を取りながらロー。工藤のパンチに飛び膝を見せるSASUKE。時間がない。SASUKE最後にパンチで攻める。バックブロー。右を打ち込み工藤ダウン。ホーン。

2R。工藤手数を増やしてきた。ローを入れていく。SASUKEはじわじわ間合いを詰めていく。工藤また手数が減ってきた。SASUKEの圧が強くなる。工藤がジャブからボディを出すがちょっと距離が遠い。どちらも決定的な場面がない中で、残り20秒で前に出てパンチを入れたSASUKE。ホーン。

3R。またじわじわ出るSASUKE。工藤が飛び込むタイミングでタックルに入るSASUKE。切った工藤。SASUKEミドル。カーフキック。入っていけない工藤。SASUKEのジャブが一発ヒット。SASUKEのアッパーがヒットするが工藤も打ち返す。首相撲から足払いで倒したSASUKE。すぐ立つ工藤だがすぐにまた足払いで倒す。工藤またすぐに立った。工藤右で飛び込むがSASUKEカウンターのタックル。倒されたがすぐ立った。ホーン。

4R。工藤ミドル。ヒット。しかしまたSASUKEがプレスしていく。工藤右フックから組み付こうとするがSASUKEは首相撲。また足払いを狙う。工藤離れた。出てくるSASUKEにワンツーを入れた工藤。ホーン。

5R。SASUKEまた首相撲。放した。SASUKEカーフキック。工藤のローをキャッチしてテイクダウンしたSASUKEだが、工藤は押さえ込まれる前に立つ。終盤工藤が手数を増やしてきたがやはり踏み込みが足りない。倒しに行くことなくタイムアップ。

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ARAMI SARAMI SASUKE

修斗210725:セミファイナル・SARAMI vs. 中村未来

女子スーパーアトム級(50kg)次期挑戦者決定戦5分3R。

打撃戦から中村の蹴りをキャッチしたSARAMI。そのまま四つに組むとバックに回りテイクダウン。マウントを狙うが足で防いだ中村。SARAMI首をギロチンに抱えるが放した。四つからまたケージに押し込む。テイクダウンを狙うがこらえる中村。離れるSARAMI。前蹴りで飛ばしてまた押し込む。ホーン。

2R。SARAMIすぐにタックルで押し倒しテイクダウン。サイドからマウントを狙うがハーフに。が、足を抜いてマウント。肘を落とす。背中を向けた中村。バックマウント。反転しようとする中村からまたマウントに移行。肘、パウンド。また背中を向ける中村。パウンド連打。中村体を伸ばされて身動きが取れず殴られ続ける。レフェリーストップ。

力の差を見せて完勝。

48-47SASUKE、47-47イーブン、48-47SASUKE。2-0でSASUKEが新王者に。

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【修斗】速報中!PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.5

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世間は東京オリンピック2020が開幕の末に迎えた4連休の最終日。気分はやや憂鬱な昼下がりですが、後楽園ホールではプロフェッショナル修斗公式戦PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.5が開催されます。メインは修斗世界フェザー級チャンピオン決定戦。SASUKE(マスタージャパン東京)×工藤諒司(TRIBE TOKYO MMA)が行われます。立ってよし寝てよしのオールラウンダーに成長したSASUKEに長南亮の秘蔵っ子・工藤が挑む構図。王座を戴冠するのは果たしてどちらか。今回も後楽園ホールから電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 トライアウト フェザー級】
◯村山大介(マスタージャパン東京)
(判定3-0)
×スソン(KRAZY BEE)
1R、スソンのローに合わせて村山が片足タックルでテイクダウン。すかさずサイドに回ると腕十字。耐えるスソンに対してパウンドで削ると、そのままバックに回ってポジショニングで優位に立ってラウンドを終えた。
2R、またもスソンのミドルを掴んだ村山。時間をかけてテイクアウトに成功。そのまま下になりながら三角絞めで絞め上げるがスソンは耐えて試合終了。判定は村山に軍配。


【第2試合 フライ級】
◯山内渉(FIGHT FARM)
(2R 三角絞め)
×植木“令和”新(シューティング宇留野道場)
1R、試合はめまぐるしくグラウンドで上下が入れ替わるスクランブルの展開。山内が足を掛けてテイクダウンすれば植木は下からタックルでしがみついて立ち上がる。流れの中から植木は下になりながらギロチンを狙えば、首を抜いた山内が肩固めで追い込んだがラウンド終了。
2R、1R以上に激しく上下が入れ替わるグラウンドの展開。主導権を握ったのは山内。返されはするものの、マウント→バックと責め立てる。中盤に入るとリバースした植木に対して下から三角絞め。植木はバスターで返そうとするがよりタイトに極まる。すりてレフェリーが試合を止めた!山内が鮮やかな一本勝ち!


【第3試合 バンタム級】
×齋藤翼(総合格闘技津田沼道場/FIGHT FARM)
(判定0-3)
◯野瀬翔平(マスタージャパン福岡)
イケイケでパンチを振るう齋藤に対してしつこく組みついて行く野瀬。グラウンドに誘うと1Rではツイスターであわや一本の場面を作り、2Rには肩固めやバックチョークを矢継ぎ早に仕掛けて齋藤を圧倒。極め切れなかったものの判定で勝利を掴んだ。


【第4試合 フェザー級】
△仲山貴志(総合格闘技津田沼道場)
(判定0-1)
△結城大樹(マスタージャパン福岡)
1R、開始直後に組みついた結城。そのまま体勢を崩すとグラウンドに持ち込んでバックに回る。ここからはポジションを完全に制圧。パックからねちねちとチョークを狙って主導権を握る。終了間際には腕十字をセットしたがタイムアップ。
2R、やはり組みつきにいく結城。しかし仲山はこれを切って着実にローで削る。嫌がる結城はローに合わせてタックル。テイクダウンに成功するが、仲山もすぐに立ち上がる。スタンドに戻ると決定打こそないが、パンチに飛び膝と手数を出してラウンド終了。判定はドロー裁定。


【第5試合 ライト級】
×エドモンド金子(BRAVE)
(判定0-3)
◯岡澤弘太(佐山道場)
1R、開始直後は金子ペース。左ジャブが面白いようにヒット。嫌がった岡澤のタックルを潰して側頭部にパウンド。猪木アリ状態になるも深追いしない。スタンドを命じられると岡澤は一気に間合いを潰してテイクダウン。簡単にマウントを奪うと腕十字であと一歩まで追い詰めるが金子は身体を反転させて回避してラウンド終了。
2R、スタンドは金子が優勢。ハイを決めると岡澤は動きが止まり、自らグラウンドへ。猪木アリ状態。すると岡澤が下から一瞬の隙を突いて組みつくと逆にテイクダウン。またしてもマウントを奪取。このままグラウンドを制圧したまま試合終了。判定は岡澤に軍配。


ここで9月20日の後楽園ホール大会の対戦カードとして、環太平洋バンタム級タイトルマッチ 安藤達也×石井逸人、世界ライト級タイトルマッチ 川名雄生×西川大和が決定。どちらも屈指の好カード。


【第6試合 バンタム級】
×論田愛空隆(心技館)
(2R KO)
◯中村倫也(EX FIGHT)
1R、ゴールデンルーキー中村。打ち気に見せかけて論田のパンチに合わせてタックル。組みつくとバックに回ってグラウンドに持ち込む。論田は何度も脱出を図るが中村は素早く先回りしてポジションを制圧。バックからチョークであわやの場面を作ってラウンドを終えた。中村のポテンシャルはさすが。
2R、開始直後の打撃の交差。中村の左ハイキックがクリーンヒット!ダウンした論田を見てレフェリーが試合を止めた!中村が衝撃のプロデビュー!


【第7試合 セミファイナル 修斗女子世界スーパーアトム級次期挑戦者決定戦 】
◯SARAMI(パンクラスイズム横浜)
(2R TKO)
×中村未来(マルスジム)
1R、SARAMIは打ち合いに応じるかと思いきや組みついてテイクダウンを狙う。崩して一度は倒したが中村はすぐに立ち上がってケージ際で長い差し合い。しかしSARAMIは倒し切れずに身体が離れてラウンドを終えた。
2R、スタンドでも怯まずにパンチを打っていくSARAMI。流れから押し倒すようにテイクダウン。サイドから腕十字を狙うが決まらないと見るやマウント→バックに移行。中村の身体を伸ばして側頭部にパウンドを乱射。レフェリーが試合を止めた!


【第8試合 メインイベント 修斗世界フェザー級チャンピオン決定戦】
◯SASUKE(マスタージャパン東京)
(判定2-0)
×工藤諒司(TRIBE TOKYO MMA)
1R、序盤は様子を見合う両者。工藤はサークリングして距離を取る。SASUKEはプレッシャーをかけてローを放つが決して深追いしない。このままラウンド終了かと思いきや、距離が詰まると最初に工藤のパンチがヒット。しかし返しのSASUKEのフックで工藤はフラッシュダウン。ここでラウンド終了。
2R、3Rはやはり前に出るのはSASUKE。手数は少ないものの、要所でロー、膝への前蹴りをヒット。距離が近づくとSASUKEが足を掛けたり、突き放して倒すが工藤はすぐに立ち上がって追撃を許さない。
4R、ローを起点に工藤がやや前に出始める。決定的な場面はないものの右のパンチを要所で狙ってヒットさせ、やや巻き返し始めたか。
5R、あとがないように見える工藤だがペースを崩さずにローで手数を稼いで右のチャンスを窺う。SASUKEは無理をすることなく安全運転。結局致命的な攻撃をもらわずに試合終了。判定はSASUKEに軍配。王座奪取に成功。
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【Shooto2021#05】計量終了 世界戦からトライアウトまで出場全選手、問題なくクリアー

【写真】第2試合から第5試合に出場選手たち──エドモンド金子、岡澤弘太、仲山貴志、結城大樹、齋藤翼、野瀬翔平、山内渉、植木“令和”新も問題なくクリアーした(C)MMAPLANET

明日25日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#05の計量が、港区KCOLオフィスで行われた。

メインの修斗世界フェザー級王座決定戦=SASUKE ✖工藤諒司、セミの女子スーパーアトム級次期挑戦者決定戦=SARAMI✖中村未来を始め、トライアウトを含め全8試合に出場する全16人の選手が滞りなく計量を終えている。


全選手の計量結果は、以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#05

※赤字の選手をクリックすると、インタビューに飛びます

             
<修斗世界フェザー級王座決定戦/5分5R>
SASUKE:65.6キロ
工藤諒司:65.8キロ

<修斗世界スーパーアトム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
SARAMI:49.4キロ
中村未来:49.4キロ

<バンタム級/5分2R>
論田愛空隆:61.2キロ
中村倫也:61.1キロ

<ライト級/5分2R>
エドモンド金子:70.1キロ
岡澤弘太:70.1キロ

<フェザー級/5分2R>
仲山貴志:65.6キロ
結城大樹:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼:61.1キロ
野瀬翔平:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
山内渉:56.4キロ
植木“令和”新:56.5キロ

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【Shooto2021#05】修斗世界フェザー級王座決定戦へ、SASUKE─02─「当たり前に勝たないと」

【写真】マイクまでが、SASUKEの試合。1月の内藤太尊戦後は3分間、マイクを握っていた(C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のメインイベントで、空位の修斗世界フェザー級王座を賭けて工藤諒司と戦うSASUKEインタビュー後編。

キャリア8勝1敗1分、常に過去の対戦相手の質を問われる。それはSASUKEにとって、如何ともしがたい。彼にはどうしようもできない、できることは与えられた試合で勝つことだけだった。

だからこそ、今後を考えて──そんな疑問の声を払拭し、期待が募る存在にならなければならない。そのためにSASUKEは工藤との試合を「当たり前に勝たないといけない」と断言した。

<SASUKEインタビューPart.01はコチラから>


──セコンドに就いてもらう選手に、しっかりと練習を見てもらうと。

「そうですね。5Rのスパーリングの時は猿飛流さんに来てもらいました。セコンドワークの確認も兼ねて。九州にいる弘中(邦佳)さんも、その辺りの意志の疎通はできています」

──工藤選手はキャリア最強の相手といっても過言でないと思われます。だからこそ、躓くことは許されないかと。

「躓いていられない……そのままですね。今後のことを考えると、当たり前に勝たないといけない相手です。外国人選手と戦っていくとなると、もっと強い相手ばかりになってくると思うので。

しんどい勝負でも、勝ちを拾わないといけないです」

──これはもうSASUKE選手からすると「そんなこと言われても、しょうがない」ということになるのですが、過去の対戦相手とこれから戦っていかないといけない相手ということを考えると、あのパフォーマンスをどこまで見せ続けることができるのか。その手の疑問を払拭できるのか。

「特に業界関係者、同業者の勝敗予想なんかの話を聞くと、そういう風に見られているなと思います。知り合いから、『こんな予想が出ていたけど、ひっくり返してね』とかって連絡が来て……」

──そういう連絡ありますよね。『こんな風に記事への批判書かれていましたよ』とか送って来てくれる人がいて(苦笑)。自分は気が弱いからエゴサーチなんてしたくもないのに。

「アハハハハ。僕はあんまり気にしていないです。予想なんて覆してナンボなんで。業界関係者がそういう風にみたところで、何も気にしていない。いつも通りのメンタルでやれば、いつも通り結果がでると思っています。

正直、試合なんてどっちが勝つか分からないですから。強いヤツが、一発で負けることもある。何が起こるか分からないのが試合なんで。その人にとっての番狂わせじゃないですけど、そういうことが毎回あるようなモノだから。

過去の相手云々と言われても、勝っているのは僕だし。そういうことを言われても、僕としてはケガで長く穴を空けてきたので、とにかく勝ちを拾うことが絶対条件で戦っています」

──拾うという表現なのですね。

「やっぱり負けたら、次に繋がらない。どんな状況になっても、KO寸前とか苦しい展開になっても何とか勝ちをもぎ取る。最近の試合はそういう展開になっていないですけど、どの試合に臨む時も最悪のシチュエーション、一番起こって欲しくない状況に陥り、そこから盛り返すイメージを持ってやってきました。

拾うという言い方は正しいか分からないですけど、要は諦めないよってことです。とにかく勝たないと何も残らないですからね。これまでキャリア10戦だけですけど、勝ちたいと
思って戦ったのは1回だけなんです」

──それは……。

「2度目の山本健斗デリカット戦だけです。1度やられているから、しっかりと勝とうという気持ちでした。でも他の試合はもう勝てれば、相手が足首を捻ってドクターストップでも構わないぐらいでいます(笑)。とにかく必要なのは、勝つことなので」

──先ほども、これから外国人選手と戦うという言葉が聞かれましたが、毎回尋ねて申し訳ないですけど、修斗世界チャンピオンになってから、次の目標というのは変わりないですか。

「そうですね、やっぱり海外……北米です。僕は北米です。UFCとポンと契約できるほど簡単ではないので、それができれば一番ですけど。そうでないならUFCに繋がるところですね。PFLを経由するのか、堀内(佑馬)選手が出たLFAとか。そういう選択肢も必要かと思っています」

──では、そこを含めて試合後のマイクを思案中ということですか(笑)。

「アハハハ。ワードチョイスは色々としないといけないですからね」

──逆に余裕じゃないですか(笑)。

「いや、これも仕事の一部ですから。どういうワードを使うと、皆が感情移入してくれるのか。背中を押してくれるのかっていうのはちょっと考えていますね。マイクに関しては、岡田(遼)選手がライバルです(笑)」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード
             
<修斗世界フェザー級王座決定戦/5分5R>
SASUKE(日本)
工藤諒司(日本)

<修斗世界スーパーアトム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
SARAMI(日本)
中村未来(日本)

<バンタム級/5分2R>
論田愛空隆(日本)
中村倫也(日本)

<ライト級/5分2R>
エドモンド金子(日本)
岡澤弘太(日本)

<フェザー級/5分2R>
仲山貴志(日本)
結城大樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼(日本)
野瀬翔平(日本)

<フライ級/5分2R>
山内渉(日本)
植木“令和”新(日本)

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DEEP MMA ONE SASUKE Shooto2021#05 チャンネル 仲山貴志 修斗 工藤諒司 猿飛流

【Shooto2021#05】修斗世界フェザー級王座決定戦へ、SASUKE「工藤選手のパンチが届く距離は……」

【写真】顔が見えねぇよ──の巻 (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のメインイベントで、空位の修斗世界フェザー級王座を賭けて、SASUKEが工藤諒司と戦う。

昨年9月に仲山貴志を破り環太平洋チャンピオンとなったSASUKEが、修斗の頂点に挑む。対戦相手はONE Warrior Seriesからの帰り新参=工藤だ。「修斗では工藤選手以外に相手はいない」と公言するSASUKEに、タイトル奪取に掛ける気持ちを尋ねた。


──既に5日後に迫った修斗世界フェザー級王座決定戦、今の心境を教えてください。

「いつも通り落ち着いています。減量でお腹が減っていますね(笑)。水抜き前で、今が一番しんどいです」

──そんな時にスミマセン!!

「いえいえいえ、全然です」

──いよいよ修斗世界王座に挑みます。パンクラス、DEEPと同様に修斗のベルトもそこで完結するものではなく、ステップアップの条件という見方ができます。この世界王座に関してプロシューターとしてSASUKE選手は、どのような価値を見出しているのでしょうか。対戦相手の工藤選手は、我々が予想している以上に修斗愛があることがインタビューで分かりましたが。

「僕のなかで、間違いなく価値があるモノ。それは確かです。僕も修斗から始めて、修斗しかやってこなかった。その頂点がこの王座です。自分がやってきた格闘技が、一つの形になる。そのことが修斗の世界王座を獲ることかと思います。

次を目指していても、そこを通っていくことが、自分のなかでのケジメというか……。最善のルートだと思っています」

──それは環太平洋王座ではなく、世界王座になるわけですね。

「今はそう思うようになりました。環太平洋のベルトを手にした時は、これでチャンスが巡ってくればという風に考えていましたけど、外に出ていくことが難しくなった世の中の情勢がありました。そして自分に何が必要なのかと考えた時、修斗の世界王座に挑める位置まで登ってきたのであれば、しっかりと獲らないといけないベルトです。

階級は違えど先輩たちが皆、巻いてきたベルトなので。そういう意味でも、獲りたいベルトです」

──対戦相手の工藤選手は、不足のない相手かと思います。

「工藤選手だからベルトを待つことに余計に燃えるということはなく、誰だろうが修斗の世界のベルトを獲るための試合です。工藤選手とは、世界王座決定戦ではなくてもっと早い段階で戦うと思っていました。でも、なかなか実現しなかったですね。

今年の1月の試合も相手は工藤選手だと思っていたので、ようやく来たなという感じです。もう修斗では工藤選手以外に戦う相手はいないですからね。そういう意味で、今の僕が戦えるなかで──強いヤツがきたなって思います」

──工藤選手の強さとは、どこだと考えていますか。

「技術的なことでいえば、右の倒せるパンチです。それと組み技の対処の強さですかね。レスリングをやってきたから組み際、テイクダウンを切る動きは他の選手より速いです」

──このタイミングで、このパンチを打つのか。そういうことが最近の工藤選手の試合で感じられることがあります。

「まぁ、打撃が得意なんでしょうね。僕からすれば、付け入る隙はあります。工藤選手のパンチが届く距離は、僕のパンチも届く距離なので。何かしらの技は掛かるだろうし、崩せると思っています。自分もまだ試合で見せていない、武器を持っているので(笑)。だから怖くはないです」

──工藤選手の組み力についてはいかがでしょうか。反応が速いということでしたが。

「自分から組みつくよりも、相手が組んできた時……受けが強いと思います」

──ではそんな工藤選手対策として、練習で心掛けてきたことはありますか。

「まぁ5Rの試合なので。5R戦うことを想定して、5Rの戦いの準備をしてきました。5Rの戦い……その練習を重ねてきましたね。マスタージャパンとリバーサルジム川口リディプスで」

──リディプスですか!!

「ハイ。僕のセコンドに就いてくれる猿飛流選手が所属していて、自分より大きな練習相手がいるので、そこでやらせてもらってきました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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ISAO MMA ONE SASUKE Shooto2021#05 ブログ 工藤諒司

【Shooto2021#05】SUSUKE戦へ、工藤諒司─02─「ケージ際、組み際、離れ際の攻防で僕が勝っている」

【写真】決して能弁ではない工藤。ただし、試合になるとMMA IQの高さ、インテリジェンスさがひしひしと伝わってくる (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5で、斎藤裕が返上した世界フェザー級王座をSASUKEと争う工藤諒司のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ONE Warrior Seriesを経て修斗公式戦に復帰した工藤には、意外に思えるほどの修斗愛が存在している。工藤にとっての修斗とは? さらにSASUKE戦について訊くと、内に秘めた絶対的な自信が浮かび上がってきた。

<工藤諒司インタビューPart.01はコチラから>


──RIZINよりも修斗のほうが上……失礼ながら、そういった意識を持っていることが意外です。

「そうですか?  修斗から世界で戦う選手も多いですよね」

──ただ、工藤選手の世代のファイターだと、修斗という舞台をUFCやONEで戦うためのステップと考えている選手が多い、と勝手に思っていました。

「確かに『修斗のベルトを獲得したら箔になる」とは言いましたが、単なるステップだとは思っていないですよ」

──たとえば、修斗世界フェザー級王者であった斎藤裕選手が、朝倉未来選手に勝利してRIZINフェザー級のベルトを獲得しました。その結果、斎藤選手は修斗のベルトを返上しています。

「斎藤選手と対戦したかった、という気持ちはあります。世界王座の防衛戦も、しばらく行われていなかったですし」

──斎藤選手だけでなく、他のプロモーションでもチャンピオンがRIZINに出場することで、ベルトを返上したり防衛戦が行われなかったり……といったことが多くなっていますよね。

「それは仕方ないです。斎藤選手が朝倉選手に勝った時、『修斗のベルトは返上するんだろうな』と思いました。それよりも、斎藤選手は修斗を背負ってRIZINのリングに上がり、朝倉選手と戦って勝ったわけですよね」

──はい。

「それは斎藤選手が、RIZINで修斗のベルトの価値を上げてくれたのだと思っています」

──……!!

「そのおかげで、僕に修斗のベルト挑戦のチャンスが巡ってきた。僕は、そのことに感謝しています」

──すごい修斗愛であり、ポジティブ・シンキングですね。だからこそ、ONE本戦出場の機会が絶たれても、修斗で戦うことに切り替えられたのでしょうか。

「そうですね。また修斗で戦うことにはなりましたけど、しばらく修斗で試合をしていなかったので、ランキングは下がっていたじゃないですか」

──2020年9月の野瀬戦の時は、ノーランカーでした。またイチからランキングを上げていかなければいけないことに、抵抗はなかったのですか。

「またイチからか……とは思いましたが、抵抗とかは一切なかったです。別にMMAの試合感覚が空いているわけではなかったですし、何より試合で負けるとかは全く考えていなかったので」

──また勝っていけば、すぐにランキングも上がっていく、と。

「そうやってランキングを上げていって、ベルトを狙う。結果的に今回、世界王座へ挑戦することができていますし」

──修斗公式戦に復帰して3試合目で、空位の世界フェザー級王座を、環太平洋王者のSASUKE選手と争うことになりました。工藤選手は現在、世界ランキング7位です。

「そうなんです。ランキング7位なので、ベルト挑戦はもう少し先かな、と思っていました。あと数試合したら挑戦できるかな、と考えていましたが、思ったよりもチャンスが来るまで速かったですね」

──ご自身の中では、今ベルトに挑戦するタイミングだと考えていますか。

「はい。今、良い調子で勝ち星をつけられてきています。戦績やランキングから考えると速いかもしれませんが、自分にとって良い流れじゃないかな、と思っています」

──では、今回対戦するSASUKE選手の印象を教えてください。

「これまでの試合を見ると、総合的な選手ですよね。打撃から寝技まで。柔道出身なので、組んでから足をかけて倒すのも得意ですし。さらに寝技で抑え込むのも得意で」

──工藤選手はレスリング、SASUKE選手は柔道と競技は異なりますが、組み力を持っている選手同士の一戦となります。

「確かにレスリングと柔道ですけど……ケージ際、組み際、離れ際の攻防は僕のほうが勝っていると思います」

──ケージ際、組み際、離れ際……それは、全部勝っているということですよね。

「はい、負ける気は一切ありません。勝つ自信がないと、格闘家はやっていませんから」

──とても強い言葉です。

「具体的に言うと、同じように組技がベースでも、タイプが違いますよね。僕は自分のレスリング力を、攻撃よりはディフェンスに使っているので」

──テイクダウンディフェンス、スクランブルで上を行く、ということですね。

「レスリング力をディフェンスとして使い、打撃で攻撃することが多いです。組まれても倒されずにヒジを当てたり、相手が組みを嫌がったところで打撃で勝負したり」

──いくつかの修正はあっても、その根本的なファイトスタイルは、以前から変わらないですよね。

「どの試合でも戦略は変わりません。試合前に、どういう動きをしてくるか、といった相手の情報を掴んで対策は考えますが、自分自身の戦略は同じです」

──なるほど。世界チャンピオンシップは、工藤選手にとって初となる5R制です。

「この間、パンクラスのタイトルマッチ……ISAO選手と中島太一選手の試合(5月30日、ISAOが5R判定勝ち)を見ましたけど、5Rはキツイと思います。でも、相手も5R戦ったことがなくて、お互いに未知の世界なので、条件は同じですから」

──最近の試合のように、序盤でチャンスが来て、一気に攻め立てることがあるかもしれません。しかし、それで仕留められなかった場合、後半はキツくなるでしょう。

「それは、試合の流れの中で見極めていかないといけないですね。チャンスがあれば、行きます。もちろん、それで倒せなかった場合のことも、頭にはあります」

──SASUKE選手も、長期戦のゲームメイクは巧いでしょうね。

「そうだと思います。僕は5R戦うつもりで挑みますし、あとは試合の流れに任せます。そして僕は、その流れを見極めるのが下手ではないので」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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SASUKE Shooto2021#05 ブログ 工藤諒司

【Shooto2021#05】SUSUKEとフェザー級王座決定戦、工藤諒司─01─「修斗のベルトを巻いてONE」

【写真】欠点を克服するだけでなく、逆の戦い方ができるようになってきたという工藤 (C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のメインイベントで、空位の修斗世界フェザー級王座を、SASUKEと工藤諒司が争う。

工藤は2019年10月から、ONE Championshipの人材育成大会といえるONE Warrior Seriesに参戦し、2勝を収めた。しかし、コロナ禍もあってウォリアーズ・シリーズは中断に。

Road to ONE02でKO勝ちしたものの、工藤のONE本戦出場への道は絶たれた形となっている。この間に工藤の中で大きな変化があった──ウォリアーズ・シリーズから修斗公式戦への復帰まで、そんな工藤の変化について訊いた。


──SASUKE選手との世界フェザー級王座決定戦に挑む、工藤諒司選手です。これが2021年初の試合となりますが、2020年はコロナ禍の中、4試合を経験しました。

「コロナ禍のなかで4試合というのは、多いですよね。それまでと変わらないペースで試合ができて、恵まれていると思います。ありがたいです」

──しかも、現在3連続KO中です。

「特にKOを狙って試合をしているわけではないのですが、試合の流れの中でそうなっています。試合のスタイルは変わってはいないので」

──ご自身の中で、何か変わったところはないのでしょうか。

「う~ん……最近の試合では、チャンスになったら一気に攻めていけるようになった、という点でしょうか。それも試合の流れを見ながら、と言いますか」

──前戦では、一度破れている山本健斗デリカット選手をKOしています。1試合目の敗戦と比べて、何か違ったところはありますか。

「はい。前回負けた時から今までの間に、自分は変わったと思います。2018年の初戦では、打撃で自分の力に流されてしまっていたんです」

──自分の力に流されてしまった、とは?

「パンチを出した時に、体が流れてしまっていました。その隙を突かれるんです」

──なるほど。初戦では、打ち終わりにパンチを当てられていました。

「自分が攻めて行ったところにパンチをもらってフラッシュダウン……それが2度あって判定負けしてしまったんですよね。それから、まず打撃の面を変えていかなきゃいけないと思いました。ジム代表の長南(亮)さんや、トレーナーの堀江(登志幸)さんの指導で、少しずつ変わってきたと思います」

──最近は、相手のパンチを被弾することが少なくなったように思います。

「今は普段の練習でも、いかに相手のパンチをもらわずに自分の打撃を当てるか、ということを意識しています。MMAだと一発で終わることもありますから」

──山本選手との再戦では、まさにその形になりました。

「そうですね。その前の野瀬戦(2020年9月、野瀬翔平に1R KO勝ち)でも、KOを狙っていたわけじゃないけど、自然とパンチが当たりました」

──それまで自分自身が打ち終わりを狙われていたのに、野瀬戦では反対に相手の打ち終わりにパンチを当てて、効かせてからラッシュして倒しています。

「あれは体が勝手に動いたといいますか、あの動きが自然に出るようになったんです。そこは大きく変わったと思います」

──その変化は、どの試合から感じられましたか。

「ONEウォリアーズ・シリーズの初戦だった、ジェリー・オルシムとの試合ですね(2019年10月、判定勝ち)」」

──そうだったのですか。オルシム戦と、続くイ・ミンヒョク戦では倒しきれず判定決着でした。

「実は、オルシム戦は試合の2週間前に怪我をしてしまって、まともな練習ができなかったんです。ぶっつけ本番のような状態で、スタミナ面も心配だったので、慎重になりました。あの練習量に対して、あの試合内容は満足しています。次のイ・ミンヒョク選手は……本当に打たれ強かったですね」

──イ・ミンヒョク戦では序盤の工藤選手のラッシュでレフェリーが試合をストップするかと思いましたが、そこから相手が盛り返してきたのは驚きました。

「すごく良い経験になりました。イ・ミンヒョク戦は海外で試合をさせてもらって、ONEの計量や検査なども体験することができましたから」

──なるほど。ウォリアーズ・シリーズで2勝し、Road to ONEでは野瀬選手にKO勝利を収めたことで、ONEの本戦出場を意識していたのではないでしょうか。

「もちろんONEを意識していました。そろそろ……というところで、コロナ禍もあり、ウォリアーズ・シリーズが再開されなかったんですよね」

──当時の試合後のインタビューで、セコンドの長南さんも「再開は現地次第」と言われていました。結局、再開されずにONEにたどり着くことができなかったことは、どのように捉えていますか。

「悔しかったですね。良いところまで行ったのに……って。でも仕方ないことですし、また修斗に戻って戦うことができるようになったので、修斗のベルトを狙おうと気持ちを切り替えることができました」

──すぐに気持ちを切り替えることができたのでしょうか。

「はい。もともと自分は修斗で戦ってきました。修斗には歴史と伝統がありますし、そのベルトを獲得したら、箔がつきます。修斗のベルトを巻いてからONEに行ったほうが良いと考えたら、すぐに気持ちが切り替わりました」

──工藤選手は、いわゆる「修斗愛」が強いのですね。

「もちろんです。皆さんに、もっと修斗のことを知ってもらいたいです。格闘技ファンだけではなく、格闘技を見始めたばかりの方にも。日本では、RIZINよりも修斗が上だと思っているので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後5時~ ABEMA格闘チャンネル

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J-CAGE Report SASUKE Shooto2021#01 ブログ 内藤太尊

【Shooto2021#01】カーフキックを多用したSASUKEが、内藤太尊をRNCで仕留めて王座初防衛に成功

<環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
SASUKE(日本)
Def.2R2分36秒 bY RNC
内藤太尊(日本)

SASUKEが軽く右のカーフキック。内藤は上下に体を動かしながら、フェイントをかける。SAKUKEの右クロスがクリーンヒット、さらに右のカーフキックを見せる。内藤もワンツー、さらに左の蹴りを放つが、SAKUKEにキャッチされてしまう。内藤は左のロー。さらに右ローを放つと,、SAKUKEはそれに右のストレートを合わせる。組み付いたSASUKEはテイクダウンに成功するも、内藤はすぐに立ち上がる。しかしSASUKEはすぐさま再び組み付き、ケージ際でトップを奪った。内藤は半身になりながら立ち上がる。その内藤の太ももに左のヒザを入れるSASUKE。内藤はSASUKEの体勢を崩しながら離れて、右ストレートをヒット。対するSASUKEはダブルでテイクダウンを奪い、ケージ際まで運ぶ。立ち上がる内藤、SASUKEはバックに回って初回を終えた。

2R、内藤が左ロー、さらに左フックを合わせる。対するSASUKEは左フックを当てて、相手を下がらせたところでテイクダウンを仕掛けてグラウンドに持ち込む。すぐに立ち上がる内藤、しかりSASUKEは組んだまま内藤をケージに押し込む。SASUKEが離れると内藤はパンチを繰り出すが、SASUKEの右クロスがヒット。さらに蹴り足をキャッチしたSASUKEが内藤に尻もちをつかせる。立ち上がろうとする内藤に、左ヒジを入れていくSASUKE。ケージ中央での打撃戦に戻り、パンチを振り合う中、SASUKEが首相撲からのヒザを当てると崩れる内藤。すぐさまSASUKEがトップを奪い、バックからRNCを極めた。

環太平洋フェザー級王座の初防衛に成功したSASUKEは、世界王者・斎藤裕との対戦アピール。
「四角いリングで修斗伝承マッチを・・・」と、名前は挙げなかったが、RIZINでの対戦を希望した。

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