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MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN44 キック 山本アーセン 福田龍彌

【RIZIN44】福田がジャブでアーセンをドクターストップに追い込む。敗れたアーセンも進化の跡を見せる

<フライ級/5分3R>
福田龍彌(日本)
Def.3R by TKO
山本アーセン(日本)

お互いサウスポー。アーセンはジャブを見せつつ右ミドル、タックルのフェイントも入れる。福田が左ストレート・左のロングフック、アーセンも左フックを返す。アーセンが左のカーフキックを蹴り、福田はジャブ・右フックを見せて、左ストレート。

アーセンは左カーフキックと右フックを返す。福田のジャブの打ち終わりにダブルレッグで組み付く。これを切った福田が左ストレート、山本も左ストレートを返す。アーセンは上下にフェイントを入れ、福田は左ストレート、左ロングフック、右ボディと手数を増やす。

ここから福田が左ストレートと右フック。アーセンも左カーフキックで福田のバランス崩す。福田はステップしながらジャブを突き、アーセンの左カーフに右フックを合わせる。

2R、アーセンが左ストレートとダブルレッグ。福田はそれを切る。福田は右をついて左ストレート。アーセンはパンチを振ってタックルを見せる。福田がジャブを突いて左フック、このジャブ(右)でリズムを作る。そこにアーセンも右フックを返し、一気に距離を詰めてパンチをまとめて組み付く。ここは両者の動きが止まってブレイクとなった。

再開後、ここも福田がジャブを当て、アーセンは左カーフキック。福田はジャブを起点にアーセンの蹴りに右フックのカウンター。さらに福田が左ロングフックから返しの右フック。これで一瞬アーセンの動きが止まり、左ストレートで追撃する。ここでラウンド終了となるが、福田のジャブで左目が腫れるアーセン。インターバル後にドクターチェックが入るが、試合は続行となる。

3R開始直後にアーセンが左フックを打ち込み、これで福田が膝をつく。すぐに立ち上がる福田に対し、アーセンは左ストレートから右フック、左の飛びヒザ蹴りから右フック、ダブルレッグで組みつく。

これを切った福田はアーセンの立ち際に左ストレートから右フックを打ち込む。ここで再びアーセンにドクターチェック。アーセンは試合続行をアピールするも、ドクターストップで試合終了となった。

敗れてもなお進化の跡を見せたアーセン。福田は「アーセン君、気持ちがすげえ強かったです」とアーセンにメッセージを送ると「みなさん楽しんでもらえましたか? 僕も楽しかったです。僕はみんなで楽しむって感じで戦うんが好きなんで、また試合ください。オブリガード!」と、なぜかポルトガル語でファンに感謝を告げた。

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MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN44 キック 中島太一 岡田遼

【RIZIN44】ジャブで距離を支配した中島が岡田を撃破「バンタム級なら負ける気がしない」

<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
Def.3-0
岡田遼(日本)

岡田がいきなり飛びヒザ蹴り。中島の前足にローを集める。中島は右のカーフキック、ジャブから右ストレートを伸ばす。これで岡田を下がらせ、すぐに右のカーフキックを蹴る。岡田はカーフを空振りさせて、すぐに組む。中島はロープ際で投げからテイクダウンを狙い、上を取れないと判断して立ち上がる。

岡田が打撃のフェイントを見せつつ、再び組みついてテイクダウンを奪う。サイドポジションで抑え込む岡田。この時間が長く続くが、中島は背中を見せつつ立ち上がる。そのまま中島がボディロックでコーナーに押し込んでヒジ。岡田が飛びつき腕十字を狙うが、中島は岡田をマットに落として、立った状態でブレイクを待つ。ブレイク後、岡田が右の前蹴り、右のスーパーマンパンチ。これをバックステップでかわした中島が打撃でプレッシャーをかける。

2R、中島が右ハイと右ミドル。岡田は左フックと右カーフを返す。中島はジャブからワンツー、この右を当てて岡田の動きを止める。さらに中島は歩くようなワンツー。岡田はダブルレッグに入るが距離が遠い。岡田はジャブとワンツー、再びダブルレッグを狙うがここも距離が遠い。

中島は両手を伸ばして距離を取りながらジャブを突き、岡田が組みついてきても、四つ組みで倒れない。ジャブで距離を取る中島。岡田はパンチで追いかけて組み付こうとするが、深く組むことができない。距離をる中島が左フックから右。ノーガードで岡田のパンチを空振りさせ、組まれても中島が岡田を押しこむ。

3R、中島が右カーフキック、右ストレートから返しの左フック。岡田が前に出てくるところにジャブを合わせ、サイドキック、ワンツーと手数を増やす。岡田がパンチから組み付くと、中島がその勢いを使って投げるが、ロープから岡田の身体が出てしまいブレイクとなる。

再開後、ここも中島が岡田がパンチで前に出るところに右ストレート、岡田のパンチを空振りさせて左フックを当てる。さらに中島は組みつく岡田をがぶってヒザ蹴り、亀になる岡田に後ろからパンチを入れる。岡田がコーナーに身体を預けて立つと中島がダブルレッグでテイクダウンし、肩固めへ。

かなりタイトに極まっているようにみえたが岡田はタップせず。中島が肩固めを外してトップキープすると、立ちあがって踏みつけ。亀になる岡田にパンチを打ち込み、サッカーボールキックを蹴ったところで試合が終わった。

ジャブで距離を支配した中島が岡田を圧倒。判定勝利を収めると「RIZINのバンタム級のベルトを獲りに行きました。フェザー級ではケラモフに負けましたけど、バンタム級なら負ける気がしません。もっと強い選手とやらせてください」とトップ戦線への殴り込みを宣言した。

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ABEMA o RIZIN RIZIN44

【速報】「RIZIN.44」 前半の試合結果

9: 名無しさん 2023/09/24(日) 13:54:46.12 ID:eVQLR/k+
Abemaで見てて客入ってるなと思ったけど400レベル、500レベル閉鎖してないか?


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MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN44 キック ラマザン・テミロフ 征矢貴

【RIZIN44】テミロフが右フック・スピニングバックキックで征矢に殴り勝つ

<フライ級/5分3R>
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)
Def.1R3分15秒 by KO
征矢貴(日本)

征矢がジャブ、細かいフェイントをかけて前に出る。下がるテミロフに左フックから右フック、続く右でダウンを奪うと、一気ににパンチを連打。テミロフが立ち上がると、征矢は右アッパーと右フックを打ち込む。

ここでテミロフが右フックを2連打。今度は征矢がダウンし、亀になる征矢にテミロフが後ろからパンチを連打する。ボディロックでバックキープするテミロフ。征矢は立ち上がって正対し、試合は打撃戦に戻る。

征矢がパンチで前に出ていくと、テミロフはスピニングバックキックと左ボディを打ち込む。それでも前に出る征矢だが、再びテミロフがスピニングバックキックをボディに突き刺すと右フックでダウンを奪う。

テミロフはすぐにサッカーボールキック。何とか立ち上がる征矢だが足元がふらつき、テミロフはそこに右フック。最後は左フックで征矢をなぎ倒した。


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【RIZINガール史上初】アイドルユニットオーディション / 【映像ドキュメンタリー】【アイドルオーディション】

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▼RIZINガール2023オーディション
■新RIZINガールは、従来のラウンドガールとは違います!ラウンドガールの固定概念を一新!
RIZINガールとしては初となるボーカルユニットやダンスユニットなど、ラウンドガールという枠を飛び越え、「魅せる」を重点に置いた様々な活動を展開予定!
■初舞台は、9月24日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される【RIZIN.44】

▼RIZINガール2023メンバー
COCO(担当カラー:白)
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秋澤うらら(担当カラー:エメラルド)
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菅田れもん(担当カラー:イエロー)
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平野由佳(担当カラー:オレンジ)
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▼NEXT EVENT
■「RIZIN.44」
in さいたまスーパーアリーナ
2023年9月24日(日) 12:00開場 / 14:00開始
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■「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」
in ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)
2023年10月1日(日) 11:30開場 / 13:00開始
https://jp.rizinff.com/_ct/17643815
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『RIZIN.44』公開計量動画/摩嶋一整計量ミスにより横山武司戦はキャッチウェイトに変更

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 『RIZIN.44』公開計量動画。以下、結果です。続きを読む・・・
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【RIZIN44】摩嶋一整×横山武司が横山の男気キャッチウエイトで66.2kg契約に変更

明日24日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44のセレモニアル計量がメディア及びファンクラブ当選者限定/会場非公開で行われている。

全10試合・出場20選手が計量をクリアする中、フェザー級で組まれていた摩嶋一整×横山武司が、66.2kg契約に変更されたことがアナウンスされた。(計量そのものは摩嶋が66.2キロ、横山が65.8キロ)

計量後に囲み取材に応じたRIZIN榊原信行CEOによれば、本計量時に摩嶋が66.0kgまで体重が落ちない状況になり、摩嶋・横山両サイドと話し合い「横山の男気で、66.2キロ契約で正々堂々やろうということになりました」と説明。摩嶋×横山はペナルティなし・通常の公式戦として行われる。

スパイク・カーライル×堀江圭功では、計量後のフォトセッションを終えたあとにカーライルが持参したビールを堀江にプレゼント。堀江はそれを受け取らず拒否した。

メインとコメインに出場する4選手は「私と金原さんでいい試合をします」(クレベル・コイケ)、「クレベルという最強の男を覚悟を持ってやっつけにいきます」(金原正徳)「明日は必ず仕留めにいきます」(牛久絢太郎)「明日はすごいものを見せるんで、楽しみにしとってください」(萩原京平)と意気込みを語った。

■ RIZIN44対戦カード

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ:65.85kg
金原正徳:65.65kg

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎:65.85kg
萩原京平:65.85kg

<ライト級/5分3R>
スパイク・カーライル:71.00kg
堀江圭功:70.95kg

<キックボクシング 70kg契約/3分3R>
安保瑠輝也:69.95kg
宇佐美正パトリック:69.90kg

<フェザー級/5分3R>
中原由貴:65.90kg
白川陸斗:66.00kg

<66.2kg契約/5分3R>
摩嶋一整:66.20kg
横山武司:65.80kg

<フライ級/5分3R>
福田龍彌:56.95kg
山本アーセン:56.85kg

<バンタム級/5分3R>
中島太一:60.75㎏
岡田遼:60.95kg

<ヘビー級/5分3R>
シビサイ頌真:109.30kg
ヤノス・チューカス:118.35kg

<フライ級/5分3R>
征矢貴:56.85kg
ラマザン・テミロフ:56.90kg

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【RIZIN.44】摩嶋一整vs横山武司が66.2キロ契約に変更 クレベル・コイケと金原正徳が共に計量クリア

207: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/09/23(土) 15:05:12.32 ID:nNsFL/Cd0
実際みんなは金原対クレベルどっち応援するの?
俺は圧倒的に金原


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【RIZIN44】福田龍彌戦前の山本アーセン「勝てば見えなかったモノが見えてくる。恭司さんの爪先ぐらいは」

【写真】この試合が如何に大切か、誰よりも分かっている。集中しつつ、リラックスできているアーセンだった(C)MMAPLANET

24日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44で、山本アーセンが福田龍彌と対戦する。
Text by Manabu Takashima

5月の伊藤裕樹戦の勝利で評価を180度変えたアーセンが、その評価を絶対とするために待ち望んだ福田との一戦に臨む。対戦相手の情報はシャットダウン、信頼するセコンドの声を聴き、自信の直感を大切するというアーセン──その感覚派の言葉から、確かな自信と仲間との信頼感が伝わってきた。


――2週間後に福田龍彌戦が迫ってきました(※取材は11日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「もちろん技とかもあるんですけど、とりあえずメンタルを整えることが大事で。ちょっとでも『守りが上手い』とか思ったら自分の動きができなくなるし、色々変なことは考えないようにして。今日からSNS断ちをします。変なモノは入れないで、自分に集中しようと思います」

──SNSには精神的に影響が出る文字が躍っていますか。

「これはファイターとか直接何かがあるだけでなく、普通の人も他人の私生活を覗き見ることって良くないみたいですね。羨ましいとか、自分より下だとか思って比較してしまうそうです。そうすると自分を保てなくなるみたいで」

──確かに。本来は、誰がどこで何を食べたとか。どこを旅行しているとか、知らなくて良いことですしね。それだけ自分のことだけに集中し始めたということですね。

「それで視野が狭くなったり、思考が一方通行になる副作用が出るとダメなんですけど、前回の試合でそこも掴めて。それまでの試合と比べると、凄く良い創り方ができたんです。今回も凄く良くて。本当はセコンドは(漆間)將生に就いてもらおうと思っていたけど、アイツ自身が色々と考える時期になっていて。それを(中村)倫也に相談したら、『俺がやるっしょ』といって貰えて、急遽アイツがやってくれることになったんですよ」

──そういえば倫也選手のUFCデビュー戦ではアーセン選手は、コーナーに就かなかったですね。

「髙谷(裕之)さんと河名マスト君が行くなら、俺は試合前だから自分のことに集中させてもらいました。2人だけだったら、シンガポールまで行ったけど。追い込みが必要な時に、他に倫也をサポートしてくれる人がいるところに行くより、練習だろうと。

だから『ゴメン、我儘言って良い』って。今回の相手は、100パーセント集中しないといけない。『倫也、ゴメンなんだけど』って連絡して。倫也も『あぁぁぁぁぁ、分かったぁ!!(鈴木)崇矢、連れて行くわ』ってパニクっていました。凄く申し訳なかったけど、俺は俺でようやく芽が出てきたところなんで、咲かせないと意味がないから。シンガポールに行って、練習時間を削っていけるような相手じゃないから──懸けたいって思って。

ホント、倫也に半べそかきながら電話しました。仮にシンガポールに行っていたら、同じ部屋にいる倫也に俺の本当の気持ちが伝わってしまうし。そういう負のオーラは、倫也の気を崩してしまう。だから、これは言わないといけないって」

──中途半端な仲でないことが伝わってきます。

「嘘の関係じゃないので。それなのに俺のセコンドは引き受けてくれて。仏様みたいな人ですよ。倫也も自分にネガティブなところは、引きずらない性格でポイってできるので。それもそれで正解で。俺は皆を引っ張る立場だから、人は切れない。十人十色で、俺と倫也の関係は何も変わらない。

でも倫也の勝ちは凄かったです。ラウンド間のパラメーターで100×0になって。そんな数字がでるんだなぁって。もちろん俺と倫也は違うけど、ちょっと自分の戦い方にも被ったところがありました。諦めないで漬けて、相手の心を折る。あの試合を見て、『やっぱ俺、間違ってなかった』というのもあったけど、俺はいっこ上のレベルに行きたいと思ったのもあります」

──というと?

「打撃ッスね。MMAなのにやっぱり打撃、組み技という2つでアバウトに分けられているじゃないですか。でも、どっちもデキた方が良いプレッシャーになるし、相手も迷いますからね。次の試合でそれができたら良いけど、相手が相手なので」

──それこそ、コントロールし続ける試合でも問題ないかと思いますが……。いや、それができたら大したものというぐらいの対戦相手かと。

「ハイ。一周回って、そこに来ました。だから全然漬けても良いし、そこは神のみぞ知る。流れに任せます」

──コントロールして勝利した伊藤裕樹戦。その伊藤選手が、7月大会ではヒロヤ選手にコントールを許す場面もありました。アーセン選手の完勝に、ミソがついた形にはならないですか。

「いやぁ、伊藤君はマイ・メン、自分の仲間にしたい人だから何も、そこはないです。でも、アレはビックリした。とはいっても試合は試合、相手がいるものなので。ヒロヤ君もせっかくもらったチャンスで、全てを賭けていましたからね。自分の試合を見て、参考にした部分もあっただろうし。とにかく、あれだけ賭けてやっているんだから、そりゃあ、そうなるでしょって。俺だって負けるって皆に言われていたけど、あの試合に賭けていて。努力して、ああいう試合ができた。人間の底力ってあるから。だから、伊藤君とヒロヤ君の試合で、周りがどういう風に思うかは気にしないです」

──伊藤選手に強い姿を見せて欲しかったというのは?

「ないです。別に……2人とも全力を出しているので。今、こんなご時世で第3者が何でも言う時代になったけど、大昔は殺し合っても誰も何も言わなかったし。当人の問題なんで。あの試合がどうこうでなく、俺はまた自分を証明できる相手と戦えるわけだし。それは自分の段階が上がっているということなので」

──つまり福田選手は伊藤選手より格上という認識があるわけですね。

「正直に言って良いですか?」

──もちろんです。

「現実問題として、結果が出ているから福田選手が上だと考えるのは当たり前です。でも、皆がフライ級の頂点でなく中腹にいて。ここで誰が強いとか、弱いとか考えていると一生中腹から抜け出すことができないように思うんですよ。俺はここでゴチャゴチャやる気はない。俺の兄貴、倫也なんてUFCで自分を出しているんだから。俺も倫也ぐらい頭抜けたいし。ここで強い、弱いなんて考えている暇はない。

倫也の探求心は本当に凄いです。でも俺は次男で、良い所取りをします。お兄ちゃんがあれだけ色々とシミュレーションをして超頑張って、次男はオイシイところを貰う。倫也は俺にできないことをやっていて。だからセコンドに就いてもらって、結構任すという感じで自分の味方につける。そういうメリットを目当てに、倫也と一緒にいるわけじゃないけど、次男としていただけるものはいただきます。この先、もっと成長するためには倫也の思考とかも採り入れないといけないけど、今は採り入れなくてもやってくれる状態だから、信じて任しています」

──裏を返すと、倫也選手の言うことを実行できるということですよね。

「そうっすね。倫也だけでなく、モッサ(K-1ジム五反田・秋元僚平)先生も柔術のトミー矢野君も就いてくれます。超豪華メンバーなんですけど、3人の言葉を全て聞いていると衝突事故が起きちゃうから、自分で判断します。面と向かって見える、開いているところと第三者から見えるところで全然違うわけじゃないですか。そこは自分の直感を信じます。自分の野生の勘を」

──戦いって、自分が出ると思います。それはトラッシュトークや煽りVの言葉が本気なら、その言葉のような戦いになる。創られた言葉なら、そのような戦いにはならない。これが人間力だとすると、福田選手も相当な人間力の持ち主かと思われます。

「だからこそ、福田選手のインタビューは読まないし、動画も視ない。読んだら、その人の気持ちが入ってくる。それは要らない。どっちみち戦うんだから、知らない方が俺は自分の動きができる。

やっぱり試合の動画とかもチェックした方が良いと言ってもらうこともあります。でも、全く視ないです。それは全部、倫也達に任せている。あの人達は俺に嘘をつかない。そこを信用して、そのなかで自分が想ったことをやるだけです。地図を見ない方が、目の前の風景を見て、ナビの声を実行できる。猫が飛び出しても、そこに反応するのは俺の運転。何かが飛んできた、当たったら当たった時。

相手のことを気にして、自分を出せないで終わるより、知らないままで自分を出して負けるほうが良いから。まぁ負けないけどね(笑)。でも、どっちが良いかといえば自分を出して満足したい。福田選手のフックが強いという情報があると、ストレートが出せなくなる。じゃあ、頭振ってつっておいてのテイクダウンに入れないな──って考えると、もう相手に合わせた動きになる。それは俺、嫌なんですよ。

この先、自分がレベルアップして相手の動きを研究しても、自分のやるべきことをやると守れるのであれば試合映像を視るようになるでしょうね。でも今はケツの青いペイペイだから、自分のやっていることを試合で出すことが一番の目標です」

──昔の白兵戦は相手の癖を知らずに、殺し合いをするわけですしね。

「となると、自分がどう動けるかじゃないですか。そういうことなんですよ」

──面白いモノで、全く倫也選手とは真逆なのですね。

「倫也はそういう風に育ってきたから。小学生の頃から、何か食べ物を買う時も原材料をチェックしているんですよ(笑)。俺は『何やってんの。美味いんだから、食えばいいじゃん』っていう人間で。倫也は意識が高い風に育っている。俺は直感で生きるよう育った。だから完全に倫也を真似すると俺は死んでしまいます。でも倫也が味方にいると、彼がしっかりと研究したことを指示して、俺の実になる。結果、もっと良い直感に結びつく。相手のこと考えず、何でも来いよってやっている方が俺は強いし、速いんですよ。何事も拘らない方が、俺は強い」

──なるほど。では今回の対戦もカードの発表というだけで、これだけの一番に記者会見がなかったことも気にしないですか。

「記者会見もあるかないかっていう話で、断っても良さそうな空気だったので断りました。別に要らないです。戦う前に会う必要はない。自分を偽って有名になる必要はないし、好きでやっていることなので。好きなことだから、その時間を使って好きなだけ準備したいです。まぁ、他の試合でも何でも会見をやってRIZINを視てくれる人が増えれば、その分俺の試合を視てくれる人も増えるので、それはそれで構わないんですけどね。

オラオラしたいわけじゃないし、相手を挑発したいわけでもない。ただ自分がしたい試合をして、相手をぶっ飛ばす。で勝った後のマイクパフォーマンスで、少しでも人の心を動かすことができればなって思っていて。それだけでやっているので。絶対に必要だというなら会見にも出席します。でも、そうでもないならジムにいて仲間と練習していたい」

──相手を知ってしまう、顔を合わせると自己表現の邪魔になるということでしょうか。

「う~ん、相手を知ることは勝つための一つの手段だと思います。だから、そういう試合もあります。でも自分が納得できるか、できないかということで考えると、知ることで自分のやりたいことの純度が落ちます。それが嫌なんですよ。伊藤君との試合まで、そればっかだったから。

自分を出さないで終わっている試合ばっかりでした。で、いっつも負けて悔しいけど……なんか納得できない。不完全燃焼で。だったら自分が納得できる戦いをしたいなって」

──強くない相手にやりたいことをやるのは簡単だと思います。その点、相手を知ろうが知るまいが福田選手にやりたいことをやるのは簡単なことではないかと。

「だから、やりたい相手だったんです。ぶっちゃけ、大晦日を考えて9月に試合をする必要はないという意見もありました。ただし、そうなると福田選手が相手でなくなるかもしれない、と。それは絶対に嫌だと思いました。直感で、この人だけは逃したくないと思いました」

──試合も見ず、インタビューも読まないのに福田選手と戦いたいと思ったのですか。

「修斗のチャンピンだったということ。ノリ(山本KID徳郁)が戦っていたところのチャンピオン。それと伊藤君に勝っている。これに勝てば、見えなかったモノが見えてくる。(堀口)恭司さんの眼中には入っていないけど、俺からは恭司さんの爪先ぐらいは見えるんじゃないかと思ったんです」

──堀口選手を意識しているのですね。

「RIZINで戦う理由はそこです。恭司さんと戦うことができる確率が、他より高い。俺の知名度は家族から譲られたモノ。その知名度を使ってでも、あの人とやりたい。そういう知名度が生きるのもRIZINなので」

──なぜ堀口選手なのですか。

「同門だし、この前の試合で褒められたのがチョット嫌でした。同じ階級の選手なのに、バックステージで『良かったね。もっと柔術をやった方が良いんじゃない』って言われて……。有難い言葉だし、図星だと思います。でも、俺は将来戦うかもしれない相手にアドバイスなんて絶対にしない。つまり、眼中にないってことで。

ただ単に以前所属していたジムにいる知り合いってこと。自分のなかでは、見返したいっていうのがどうしてもあって。だからあの人とやるためにRIZINで戦う。俺の矜持が許せなかった。敵として見られていないことが悔しかったです」

──エールだと思うのですが。

「もちろん、そうです。ラブです。でも、戦う人間としてそんなの嫌じゃないですか。同じ階級ですからね。そこは譲れない」

──福田選手に勝てば、そこに近づくと?

「RIZINという場が近づきやすい。福田選手は福田選手で、心から倒したいと思った人で。この先のことも見ていないし、とにかく福田選手を倒したい。ディスもなにもない。戦う男だし、だからこそ勝ちたい。凄く価値のある相手。恨みはないけど、俺の欲しい財宝を持っている相手。海賊がそうであるように、財宝が欲しくて戦います。倒したい相手なんです」

──同時に応援してくれる人に喜んでほしい。では、どういう試合を彼らに見せたいですか。

「それも考えていない。自分が戦いたいから、戦う相手で。で、俺が自分を出せば皆が盛り上がる。レスリングの時も、前回の試合もそう。伊藤君との試合なんて『よしっ、死ぬ準備はできた』、『自分に負けない』、『全力を出す』。このモットーだけを守っていた試合なんです。だから俺が自分を出せば、自然と盛り上がる。なんで、応援してくれる人にどんな試合を見せたいかとか何も考えていないです。

俺、やっとアスリートでなくて、ファイターにようやくなってきたんです。MMAで自分を出せるようになってきたと思っています」

──アーセン選手は本来は優しい性格の持ち主で、この競技に向いているのかと疑問に思うところはあります。

「もう倒れている相手を殴って、蹴っ飛ばすことができるようになったんで。練習中でも以前は『大丈夫?』なんて気にしていたことが、平気でやれる。チームメイトに対してもスイッチが入るようになった。結果、スイッチをオフにもできる。前は試合が決るとずっと荒ぶっていたのが、今はスイッチをオンするまで普通に過ごせています。だから、試合以外は優しくさせてよって(笑)。だって、優しい男は強くないといけない。優しい男は強いんです」

■視聴方法(予定)
9月24日(日)
午後2時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ RIZIN44対戦カード

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
金原正徳(日本)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
萩原京平(日本)

<ライト級/5分3R>
スパイク・カーライル(米国)
堀江圭功(日本)

<フェザー級/5分3R>
中原由貴(日本)
白川陸斗(日本)

<フェザー級/5分3R>
摩嶋一整(日本)
横山武司(日本)

<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
岡田遼(日本)

<ヘビー級/5分3R>
シビサイ頌真(日本)
ヤノス・チューカス(ハンガリーム)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
トッド・ダフィー(米国)

<フライ級/5分3R>
福田龍彌(日本)
山本アーセン(日本)

<フライ級/5分3R>
征矢貴(日本)
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)

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【RIZIN.44】金原正徳と対戦するクレベル・コイケ「間違いないです。三角絞めで絶対一本です」

93: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/09/22(金) 20:17:20.56 ID:F4mcr3TK0
クレベルインタビューきた
余裕ありそうだな


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