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【RIZIN TRIGGER02】計量終了 上位4カードのマイク。小島×中川のグラチャン×グラジ対決に注目

【写真】ここからどういう展開が見られるようになるのか(C)RIZIN

22日(火)明日23日(水・祝)に静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02の計量が行われた。

上位4カードに出場する選手はフェイスオフ後に意気込みを以下のように話している。

山本空良
「前回は全然良い試合ができなかったんで、今回はアグレッシブに攻めて1R一本、KOを狙っていくので宜しくお願いします」
新居すぐる
「同じ同郷の道産子対決なので楽しみです。道産子同士頑張りましょう。僕の必殺ハイキックをお見舞いさせてもらいます。押忍」

鈴木琢仁
「アキラ選手、明日試合が終わったらボコボコになって病院に運ばれると思いますけど、お見舞いでバナナいっぱい持っていくんで。安心してボコボコにされてください」
アキラ
「失神させます」

倉本一真
「明日は皆さんの度肝を抜いたKOをします」
加藤ケンジ
「前回のTRIGGERに続きオファーを頂きありがとうございます。明日の試合も前回と同様に自分の得意なところを出してKO勝ち、まぁ寝技的にも練習してきたのでソレを見てもらえればと思います」

佐々木憂流迦
「明日は2月23日、RIZIN開幕一発目ということでホントこの大会に出る全選手が凄い途轍もない気持ちを持って挑むと思うんで、凄い大会になると思います。会場に来られない方もPPVを買って応援してくれると嬉しいです。そしてメインイベント、僕がしっかり勝ってぶち上げようと思うので、ぜひ明日はお楽しみにしていてください」
クレベル・コイケ
「明日、皆できれば応援して。お願いします。私ここの静岡で試合に出るので、私の静岡もりあげたいです。皆、できればPPV勝ってお願いします。私の憂流迦で、明日絶対に良い試合です。ポペガー(※極める)」

マイクがなかったMMAで注目したいのが小島勝志と中川皓貴の一戦と内山拓真×原虎徹、この2試合だ。


小島と中川、前者はグラチャンを主戦場にキャリアを積み上げているファイターで現在3連勝中だ。対して後者はグラジエイターで期待されてきたが、パンクラスの遠藤来生戦とグラジでの冨田翔市戦と競り負けてきた。連敗でTRIGGERという舞台に挑む中川も、4連勝としたい小島も団体は背負っていないだろう。

ただし、ファンの目はグラチャンかグラジかという視点で見て然り。試合に勝敗はつきもの、TRIGGERというケージの中が各プロモーションの接点となり、ホームにお土産を持って帰るのかどちらになるのか。何より、今後彼らのようなファイターがホームとTRIGGERの行き来でなく、横の繋がりに発展してほしいという願望も踏まえ、試合後の両者の歩みまでもが興味深い一戦だ。

内山と原のファイトは、DEEP浜松大会で育った内山が首都圏のDEEPで戦う原との対戦機会を、これからのDEEPバンタム級戦線で存在感を増すために、いかに有効活用するか。

ボクシングの上手さに定評がある原だが、実際には幼少期より極真空手、柔術、修斗、レスリングと数多くの格闘技経験がある若き武芸百般だ。そのキッズの頃から知り合いの那須川天心、平本蓮らが主演としてスポットを浴びる場に駆け上がるために、ここで躓くことはあってはならない。奇しくもプロ3戦目で初黒星をつけられた吉野光も、同じ大会に出場する。

原として内山の夢を打ち砕き、DEEPに戻って来る必要がある試合といえよう。

■視聴方法(予定)
2月23日(水・祝)
午後2時~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~RIZIN VR
午後2時~LINE LIVE-VIEWING
午後2時~Fnstream/StreamPass
午後2時~スカパー!

■ RIZIN TRIGGER02計量結果
※赤字の選手名をクリックするとインタビューに飛びます

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ:65.75キロ
佐々木憂流迦:65.85キロ

<バンタム級/5分3R>
加藤ケンジ:60.8キロ
倉本一真:60.95キロ

<ライト級/5分3R>
アキラ:70.7キロ
鈴木琢仁:70.75キロ

<フェザー級/5分3R>
新居すぐる:65.8キロ
山本空良:65.9キロ

<73キロ契約/5分3R>
渡慶次幸平:72.85キロ
ハリー・スタローン:72.6キロ

<キック100キロ契約/3分3R>
笹田勝俊:92.65キロ
マウンテンRYUGO:95.7キロ

<バンタム級/5分3R>
遠藤大翼:61.5キロ
吉野光:61.8キロ

<フェザー級/5分3R>
小島勝志:65.65キロ
中川皓貴:65.95キロ

<バンタム級/5分3R>
内山拓真:61.0キロ
原虎徹:60.6キロ

<キック65キロ/3分3R>
北川裕紀:64.8キロ
竹内皇貴:60.6キロ

<キック58キロ/3分3R>
MASANARI:57.85キロ
松井大樹:58.0キロ

<キック59キロ/3分3R>
大樹:58.9キロ
仲川広汰:58.8キロ

<キック66キロ/3分3R>
伊藤勇大:59.65キロ
桃翔:60.0キロ

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【RIZIN TRIGGER02】投神から掌神に、倉本一真─02─「相手が大怪我を。それぐらい当然という気持ちで」

【写真】レスリングとMMAは違う。一瞬ヒザをついて、掌底という攻撃はできないとしても、グラップリングやレスリングの時の組みの圧力を相手が感じるなら、それは大きな武器になる(C)MMAPLANET

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで行われるRIZIN TRIGGER02で、加藤ケンジと対戦する倉本一真のインタビュー後編。

「僕、あまり面白いことも言えなくて……」インタビューを終えて、倉本はそう言った。しかし今回語ってくれたのは、正直な、脚色のない格闘家としての本音だろう。過去の敗北の要因、IRE参戦を通じて得た感覚――進化した倉本が、静岡の地でケージに戻ってくる。

投神に、掌神の気持ちが宿ると──かつてないアブナイ倉本一真の姿が見られるかもしれない。

<倉本一真インタビューPart.01はコチラから>


――MMAとレスリングでは、戦う時の気持ちも変わるのでしょうか。

「レスリングはポイント制ですし、やはり違いますよね。メチャクチャ冷静にいかないといけないスポーツだと思います。ちょっとでも何かあれば、すぐ相手にポイントが付いてしまう。すごく冷静さが大事だなって思いました。もちろんMMAも冷静さは大事なんですけど……」

――レスリングの試合に挑む時の冷静さと、MMAを戦う時の冷静さが異なるということですか。

「はい。MMAには打撃があることが一番違うと思うんですけど、たとえば僕はトラッシュトークはやりません。でも、トラッシュトークのような気持ちで睨み合う、それは分かるんです。ヤマニハ戦の時は、ちょっと優しかったかなと思っていて」

――昨年6月、RIZINバンタム級GPの1回戦で、アラン”ヒロ“ヤマニハ選手に判定負けを喫しました。優しかったとは、どのような意味でしょうか。

「あの時は試合前、自分の雰囲気が優しかったと思うんですね。GP1回戦の抽選で、他の席も空いているなか、ヤマニハ選手が僕の横を選んだんですよ。オレのことを知らずに座って、ん? みたいな。でも、そんなヤマニハ選手に対して『良い試合しようよ』みたいな気持ちで握手していました。……今考えると、ちょっと自分が甘かったですよね」

――そうした気持ちは、MMAを始めてから変化してきたものなのでしょうか。

「どうなんでしょうね……自分なりに技術的なものも進化してきて、優しさというか奢り、油断があったかもしれないです。デビューした頃は余裕がなくて、もっとオラオラな気持ちで戦っていたと思います。でも自分のやってきたことがいけるなって、そんな余裕を持つとダメですね(苦笑)」

――……。

「それはスポーツでも仕事でも、何でも一緒だと思うんです。油断、奢り……オレは強いとか調子に乗りすぎたらダメで。ヤマニハ戦は、そんな気持ちが特に出た試合だと思います」

――ヤマニハ戦の1年前には、修斗世界暫定王座決定戦で岡田遼選手に敗れています。岡田戦の敗北も同じような状況だったのですか。

「あの試合も正直、余裕だと思っていました。自分が負けるはずない、負ける要素がないと考えていたんです。そういう気持ちが油断を生んで、自分に隙ができる。

練習でも後輩や、自分よりも強くない子と練習していて、少しでも余裕を持ってしまうと相手の攻撃をもらってしまうことがあります。それが良くないのは、昔から分かっているんですよ。分かっているのに、そんな余裕が出てしまうのは、自分が弱いからですよね。今まで、そんなことを何回も経験しました。でも――だからこそ、今後はないです」

――IREの寒河江戦で見せた掌底は、そんな気持ちの表れだったかもしれないですね。

「試合前はトップにいる自分の掌底が入ったら、相手が大怪我してしまうんじゃないか、それぐらいのことを考えていました。相手の顔がペッチャンコになる、って。でも試合になれば、それぐらいの気持ちで行くのは当然なんですよね」

――なるほど。

「IREは楽しかったです。レスリングのフリースタイルの構えで、相手をケージに押し込んでケージレスリングをする。相手はグラップラーなので、ケージで試合をすることもなかったでしょうから。そこでヒザ着き掌底を打つ。全て試合前から考えていたことで、全てやることができました」

――MMA、あるいは打撃がある競技で、相手が負傷することを考えるような優しさはいらないと。

「MMAは何でもありで、KOしたら勝ちじゃないですか。でも、やらないと自分がやられる。じゃあ、オレがやる。そういう気持ちで臨みます」

――分かりました。次の対戦相手の加藤ケンジ選手は、倉本選手と同様に修斗でも戦ってきたファイターです。どのような印象を持っていますか。

「加藤選手が修斗に出ていることは知っていたんですけど、そこまで意識して見たことはなくて、戦うことになるとも思っていませんでした。試合を見ると、ストライカータイプですよね。レスリングは……あんまり、っていうイメージです」

――倉本選手にとっては、戦いやすいタイプでしょうか。

「やりやすいタイプだと思います。僕もヤマニハ選手に負けてから、がっちりゼロから練習したことも多いんですよ。今までやれていなかったこと……やらなかったことをゼロからやってきて、やっと僕のMMAにミックスすることができてきたかな、と思っています」

――ケージの中で、さらに新しい倉本選手が見られそうですね。

「次の試合が楽しみです。相手が誰であろうと、もう負けることはない。それぐらいの気持ちでいます」

■視聴方法(予定)
2月23日(水・祝)
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【RIZIN TRIGGER02】加藤ケンジと対戦、倉本一真─01─「がぶるのが得意なので、無敵のルール」

【写真】がぶってヒザ、考えただけでも恐ろしい……(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで行われるRIZIN TRIGGER02で、倉本一真が加藤ケンジと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

修斗を経て現在はRIZINを主戦場としている倉本にとって、今年1月に出場したIREは久しぶりとなるケージを使用した試合だった。掌底による衝撃のKO勝利を収めたIRE、そしてMMAとケージについて語り始めた時、倉本のファイターとしての強さが垣間見えた。


――倉本選手は2018年に修斗でプロデビューし、2020年大晦日からRIZINに出場しています。修斗とは試合場もルールも異なるRIZINで2試合を経験して、感想はいかがですか。

「RIZINでは、まだ自分は面白い試合ができていないと思うんです。RIZINでは、何だかんだ言って面白い試合をしなればいけない、という気持ちもあって」

――その面白い試合とは、どういった内容を指すのでしょうか。

「たとえば踏みつけやサッカーボールキックだったり、掌底もRIZINでは認められているじゃないですか。RIZINの試合をする時は、RIZINでしかできないことをやる。それは常に考えています」

――つまり、まだRIZINのルールを生かした試合ができていないということですね。

「はい、まだRIZINではやりたいことができていないんです。あとは4点ヒザですね。僕はがぶるのが得意なので、無敵のルールだと思うんですよ。今はまだその体勢になったことがないんですけど……」

――倉本選手を相手にテイクダウンを仕掛けると、がぶられるか投げられる可能性があるので、相手も仕掛けづらいでしょう。

「そうですね。今まで僕にテイクダウンを狙いに来た選手は、いないかもしれないです。そうなるとスタンド勝負になってしまうのが現状ですね。まだまだ、これからですけど」

――掌底といえば、今年1月にはIREに出場し、寒河江寿泰選手に掌底でTKO勝ちを収めました。

「はい。IREのために掌底を意識した練習をやってきて、掌底が認められているRIZINルールでも生きると思います」

――IREでは、スタンド状態での掌底が禁止されています。一方で、グラウンド状態となるヒザ着きで掌底を当てた時、手応えはありましたか。

「手応えはありました。ルール上は、足の裏以外のどこかがマットに着いていたらグラウンド状態だと言われていて。だから僕は計量の時も、試合当日もレフェリーに確認したんですよ。本当に良いんですよね? ヒザを着けば掌底を出していいんですね、って」

――結果、そのヒザ着き掌底を受けて寒河江選手は顔面を負傷しました。

「あれは試合でやろうと、何回も練習していた技でした。それが完全にハマりましたね。僕が上のポジションで、相手がガードポジションになっても、僕はガードの中に入るつもりはなかったです。相手は一流のグラップラーでしたから、その土俵に入るようなことはしたくなかったので」

――勝負なのに寒河江選手を相手に、足関勝負をする必要はないですしね。

「寒河江さんは足関のスペシャリストですからね。でも実は僕、足関は結構得意なんですよ」

――えっ、そうなのですか。

「Me,Weで山﨑(剛、リバーサルジム新宿Me,We代表)さんから足関を習っていて。僕もMMAを始めてから、最初は足関をやるつもりはなかったんです。でも練習しているうちに、コレはいけるなと(笑)」

――そうであれば、倉本選手の足関節技も見たかったですね。

「アハハハ、寒河江さんを相手に、自分から足関を仕掛けることはないです。でも、その体勢になれば本気で足関をやるつもりでしたし、極めることができる自信もありました」

――今後はMMAでそんな展開が見られるか、とても楽しみです。

「IREは、僕の中ではMMAをするつもりでした。グラップリングではなく、MMAをやろうと」

――IREでMMAをする……同じMMAと呼ばれていても、プロ―モーションごとに細かくルールは異なります。倉本選手の中では修斗でもRIINでも、あるいは北米のプロモーションであっても、全て同じMMAとして戦えるのですか。

「リングとケージでは違いもありますけど、僕はそこまで意識していないです。RIZINは一番ルールが違いますけど、僕にとっては全てMMAです」

――では今までリングで戦ってきたRIZIN本戦と、今回はケージを使用するRIZIN TRIGGERの違いは意識しますか。

「そこまでは意識しないですけど、ケージで戦うのは好きです。僕はケージで育ってきました。修斗からケージでやっていて、IREでは久しぶりにケージで戦って……テンションが上がりますよね」

――ケージで戦うとテンションが上がるというのは、日本のMMAでケージが普及していくなかで、初期はよく言われていましたね。ケージが閉まるガシャンという音で、気持ちが変わると。

「それは分かります。あぁ、このケージの中で殺し合うんだなって」

――今、グッとファイターの顔になりましたね。

「RIZINのリングも、テンションは上がるんです。ケージほど閉鎖的ではないけど、お客さんから丸見えで、普段は聞こえないような声援があって。ただ、ケージはまた別のテンションになります」

――殺し合うという言葉が適切かどうかは分かりませんが、倉本選手にとってMMAとは、そうした気持ちを持って戦うスポーツなのですか。

「殺し合いです! まぁ言い方は良くないかもしれないですけど。でも、それぐらいの気持ちを持って戦うほうがいいと思っています。ちょっとでも優しい気持ちを持っていたら勝てない。ここ最近の試合で、そう感じました」

<この項、続く>

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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN TRIGGER02 YouTube アキラ クレベル・コイケ チャンネル 佐々木憂流迦 北岡悟 鈴木琢仁

【RIZIN TRIGGER02】アキラと対戦、鈴木琢仁─02─「どこで戦っても自分のスタイルを貫くだけ」

【写真】Guerreiro verde。この緑はブラジルではなく、故三沢光晴さんから来ているそうだ (C)MMAPLANET

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02で、アキラと対戦する鈴木琢仁のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

地元・静岡で行われる大会に、チームメイトであるクレベル・コイケや内山拓真とともに出場する鈴木。DEEPで連勝中の鈴木と、パンクラスで連勝中のアキラが激突する一戦は、今回のTRIGGERの中でも注目のカードとなった。そんな鈴木に訊いた、記者会見のバナナの真実――ではなく、本当の鈴木スタイルとは。

<鈴木琢仁インタビューPart.01はコチラから>


――鈴木選手のエピソードから、ボンサイ柔術の和気あいあいとした雰囲気が伝わります。先日の記者会見でも、サトシ選手から「チャンピオン(サトシのこと)とやりたいと言え」と指示されたことを明かしていました。ボンサイ柔術の中で、鈴木選手はイジられキャラなのでしょうか。

「いえ、僕はリアクションが薄いので、チョッカイ出されるのは少ないほうですね」

――そうなのですか。今のお話を聞くと、ジムで他の選手とワイワイやっているのかなと……。

「ジムでも普段から口数は少ないと思いますよ。記者会見でも、あまり喋れなくて」

――その記者会見では、写真撮影の際にバナナを持っていました。YouTubeチャンネルでバナナをよく食べているアキラ選手に対するパフォーマンスかと思うのですが、鈴木選手にはそのようなパフォーマンスをするイメージがなかったので、意外でした。

「あぁ、あれですね……。周りの人から『記者会見を盛り上げるために何か用意している?』と聞かれたんです。そう言われるまで僕は何も考えていなくて。記者会見というものが今回初めてでしたから」

――口数が少ないというか無言でバナナを持っていたので、誰もよく分からなかったと思います(笑)。

「アハハハ、そうですよね」

――大きな舞台となると、会見で普段とは違うパフォーマンスを行う選手もいます。鈴木選手の中では、これまでの試合とRIZIN系の大会では、何か違いを感じますか。

「いえ、それはないですね。そこまで深く考えていないというか、どこで戦っても自分のスタイルを貫くだけです」

――では、鈴木選手にとってRIZIN TRIGGERに出る意味とは何でしょうか。

「何ですかね……うーん、どうなんでしょうか。それも特に何もないです。いつもよりは多少テンションが上がっているかもしれないけど、どこで誰とやろうと同じMMAなので。たとえば、昔のほうが対策とか試合前のケージチェックをやっていたんですけど、最近はチェックもほとんどしていません。何をやっても、結局は普段から練習していることしか出ないですし」

――今回はRIZIN系大会でも、ケージで行われます。これまでも鈴木選手はパンクラスやDEEPにおいて、ケージで戦ってきましたが、リングとケージの違いは大きいでしょうか。

「ケージのほうが良いですね。ロープには慣れていないので。普段の試合もケージですし、練習環境もリングはないので」

――なるほど。鈴木選手がプロデビューした時代は、もうケージが中心になり、練習もジムの壁を利用したものになっていましたか。

「そうなんです。リングで試合をしたことはあります。DEEP浜松大会はリングを使っていました。でもリングを使う経験は、その時ぐらいでしたね」

――鈴木選手がケージの中で貫く自分のスタイルというのは、どのようなものなのでしょうか。

「柔術と、試行錯誤してきた打撃や、諸々ですね。今までずっと手あたり次第、いろんなものを試してきましたけど、ようやくミックスして固まってきました。先ほど言ったとおり、それが練習の中で通用するようになってきたものなんです」

――今回の試合は、鈴木選手の地元である静岡で行われます。

「地元だから有利とか、そういうことはないです。でもボンサイ柔術の会員さんもチケットを買ってくれていますし、それと去年、ボンサイの静岡支部が出来たんですよ。その静岡支部の会員さんたちも会場へ来てくれるので、嬉しいですね」

――また、当日はメインでクレベル選手が佐々木憂流迦と対戦します。

「もう練習の時の目が違いますね。気合いが入りまくっていますよ」

――そして、鈴木選手がボコボコにされると。

「いやぁ……僕だけじゃなく、ボンサイ柔術の若手はみんな、同じことを思っているはずですよ(笑)」

――アハハハ、そういうことにしておきます。次のアキラ戦は、どのような試合になると思いますか。

「どちらのペースになるか、ですね。アキラ選手は身長が低めで、筋肉があってガンガン前に出てくる。左右のパンチが強いのは、大きなポイントですよね。でも、スタイルがハマれば自分のペースで戦うことができます」

――タイプは違うかもしれませんが、イメージとしては北岡悟戦に近いかもしれません。

「そうですね。2人が似ていると言ったら、どちらにも失礼になると思うんですけど、試合のイメージは同じかもしれないです。その意味では、やっぱり北岡選手との試合を経験して良かったし、とても大きな試合だったと思います。その経験を生かして、次の試合は自分の全てを出していきたいです」

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【RIZIN TRIGGER02】クレベル戦へ、佐々木憂流迦─02─「ケラモフかクレベルと戦いたいと伝えて」

【写真】「KIDさんがよく通っていたBROTURES HARAJUKUで自転車組んでもらって、その時、撮ってもらった写真使ってもらいたくて」と憂流迦本人からリクエストのあった写真を使わせていただきます (C)ULKA SASAKI

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02で、クレベル・コイケと対戦する佐々木憂流迦のインタビュー後編。

昨年9月、RIZINフェザー級初戦で堀江圭功に敗れた憂流迦にとって、今回のクレベル戦はどのような意味を持つのか。今回のクレベル戦を選んだ理由を訊くと、佐々木憂流迦らしい答えが返ってきた。

<佐々木憂流迦インタビューPart.01はコチラから>


――憂流迦選手は昨年9月の堀江圭功戦からフェザー級に転向……といった報じられ方もありますが、正確には復帰であって転向ではないのですよね。

「そう、フェザー級に戻したんですよ。プロデビューはフェザー級で、修斗で新人王を獲ったのもフェザー級でしたから。当時、修斗の階級名はライトでしたけど。それでガイ・デルモに負けた後(2011年9月に判定負け)、バンタム級に落として」

――さらにフライ級へ落とし、RIZINでバンタム級に上げてから、今回フェザー級に戻ったという経緯があります。そのフェザー級復帰第1戦、堀江戦は判定負けを喫しました。

「フェザー級で戦って、体の感覚は良かったです。フレッシュな感じがしました。あの試合は自分の中でも、まずフェザー級での感覚を確かめたかったほうが強いです。だから次の試合はキーポイントになると思うんですよね。前回の試合もキーポイントだったですけど、今回の試合は別の意味で重要になります」

――正直なところ、前回の試合で敗れている憂流迦選手と、前戦で朝倉未来選手に勝っているクレベル・コイケ選手のマッチアップは驚きました。たとえ両者の地元である静岡県で開催される興行であったとしても。

「普通はやらないですよね。試合が決まった時はビックリしました。あぁ通るんだ、って」

――……通る? 憂流迦選手からクレベル戦を希望したのですか!!

「そうです。僕のほうからクレベル選手とやりたいと伝えていて」

――――それはなぜ……。

「えっ(驚)。戦いたいからですよ。今回は(ウガール・)ケラモフ選手かクレベル選手と戦いたいと伝えていました。その2人がRIZINのフェザー級で一番強いと思うから」

――……。

「僕がベストの状態でその2人と戦って勝てないなら、フェザー級で戦っていくのは厳しくなりますよね。でも勝てば、自分もフェザー級でやっていける。それって分かりやすくないですか」

――確かに分かりやすいです。今回お話を聞いて以前よりも落ち着いたなと感じたのですが、勘違いしたようでした(笑)。

「落ち着いていますよ(笑)。でも、そこは変わっていないです。UFCの時も、ランカー以外当てないでください、ってお願いしていましたから」

――アハハハ、どこで戦おうと上を目指し続けているところは変わっていないと。

「だって、格闘家のキャリアって短いですからね。長くできても40歳、あと8年しかないんですよ。その間に――できるのであれば――一番強い相手と戦いたいので」

――なるほど。今回の対戦相手であるクレベル選手ですが、憂流迦選手はかつて格闘技ショップのブルテリアからサポートを受け、2010年ごろには道衣の試合にも出場していました。当時、ブルテリアが運営するボンサイ柔術で練習したことはありますか。

「いや、練習したことはないですね。ブルテリアさんの紹介で、クレベルと会って話をすることは何度もありましたよ。だからお互い知らない仲ではないんです」

――静岡県は憂流迦選手にとっても、クレベル選手にとっても地元です。そこで地元の利というのは存在しないかもしれません。

「むしろアウェイなんじゃないですかね(笑)。僕も地元の人たちが応援に来てくれるけど、向こうも応援団が凄いでしょうし。でもアウェイは慣れていますから。UFCで、ケージの中で外国人選手と戦っていた時のことを思い出します」

――そこですね。今回の試合はケージで行われます。憂流迦選手としては、RIZINでもケージで戦いたいですか。

「全部ケージにしてほしいです。でも本戦はリングのままでしょうけどね。同じクレベルと戦うにしても、ケージとリングでは違うと思いますよ。そしてケージで戦うのは、僕に有利だと思います」

――一方で、ここで星を落とすことがあれば、今後のキャリアにも影響を与えるのではないかと思います。

「引退ということですか?  引退はしないです。試合が好きだから、戦っていないと嫌なんですよ。でも、この試合を落とすとフェザー級でやっていくのはキツいと思います。やっぱり一番を獲りたいし、一番を獲るために連勝していきたいんです。昔みたいにガーッと勝っていきたいので、そのために何をどう選択するか」

――昔みたいに……2011年9月、ガイ・デルモに敗れた時は、試合後にとても悔しがっていました。

「悔しかったですよ。悔しすぎて頭が痛くなったぐらいで」

――その1年後、2012年11月に修斗で井上学選手と対戦し、ドローに終わりました。あの時、憂流迦選手が試合後に後楽園ホールの控室前のベンチに横たわって、天井を見つめながら何かを考えていた姿が印象に残っています。ここから何かが変わるのだろうな、と感じました。

「あぁ、井上戦ですね。覚えていますよ。確かにあそこから変わりました。それで次の試合から連勝が始まりましたからね。今は連敗のほうが多くて、あの頃の感覚が欲しいです」

――井上戦後の姿を見るまでは、どこかで「憂流迦、天狗になる」(憂流迦はサンスクリット語で天狗の意)と書こうかと思っていて……。

「アハハハ、何でも書いてください。あの頃は……ちょっと天狗だったかな(笑)」

――今、当時の勢いを取り戻す自信はありますか。

「勢いというか、連勝する自信があります。今は当時の自分と戦ったら余裕で勝てると思うので。技術的な面も上がって、あとは結果を残すしかないですね。クレベルに勝ったら、RIZINでフェザー級GPがあるかもしれないし。そこで連勝して、一番上を目指します」
僕たちは互角なの? とか言われてしまいますから(笑)」

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【RIZIN TRIGGER02】クレベル・コイケと対戦、佐々木憂流迦─01─「レベルアップするためには……」

【写真】今からすると、フライ級への減量は怖すぎ──だ (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02のメインイベントで、佐々木憂流迦がクレベル・コイケと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

佐々木憂流迦は静岡県沼津市の出身。地元でMMAを始め、東京に練習拠点を移した後、UFC参戦後は米国ニューヨークへと渡っている。UFCで9試合を戦い、4勝5敗という戦績でリリースされた憂流迦は、2018年の大晦日から戦いの場をRIZINへと移した。
練習環境、試合をするプロモーション、さらには階級も変わっていくなかで、彼は何を目指して戦ってきたのだろうか。


――コロナも長くなり、比例するように日本滞在が長くなっていますね。

「はい、今は代々木のMe,Weで練習させてもらっています」

――憂流迦選手は2017年9月にジョズエ・フォルミーガに敗れた後、米国ニューヨークのセラ・ロンゴ・ファイトチームに練習拠点を移しています。そこから今、日本で練習しているというのは……。

「アゴを骨折してから、ずっと日本にいます。朝倉海戦(2019年10月、TKO負け)でアゴを骨折して、緊急入院になったんです。向こうに家も荷物もあるままで、とりあえず治療も通院もあるから、そのまま日本にいるという感じですね。あとはコロナ禍もあって」

――日本と米国、それぞれ入国すら難しい状況でした。

「米国に入れるとしても隔離期間があって、それで時間を取られるよりは……と思いました。ただ、今は結構行き来できるようになってきているので、そろそろ戻りたいと考えてはいますけど」

――やはり米国に戻りたいですか。

「戻りたいというか、向こうでスパーリングをやりたいんです。今は日本でもMe,Weで凄く良い練習をさせてもらっています。技術的にも、試合の戦略とかも山﨑(剛リバーサルジム新宿Me,We代表)さんが指導してくれて。

ただ、米国のジムにはUFCのバンタム級やフェザー級の良い選手が多いし、彼らとスパーすることで、今の自分はどれぐらいの実力を確かめたいんですよ」

――憂流迦選手が米国に拠点を移したのは、練習環境はもちろん、UFCと契約していたことも関係していたかと思います。ただ、UFCからリリースされてRIZINへ参戦することになった時、日本に戻ろうとは考えなかったのでしょうか。

「その時は全然思わなかったです。向こうで良いチームメイトに恵まれて、良い練習ができていましたし。やっぱり、いろいろと違いますよね。練習環境も……フィーリングも全部違うので」

――米国の練習環境には、すぐに溶け込めましたか。

「ジムには早く溶け込めたと思いますよ。米国って移民国家で、ニューヨークは特に移民とその子孫が多いじゃないですか。それほど英語が得意じゃない人たちもいますし。でも、みんなが同じ方向を見ているんです。格闘技で強くなって、上に行く。目指しているものが同じだから、早く溶け込めたと思います」

――米国に拠点を移して以降の戦績を振り返ると、新しい練習環境と噛み合っていると考えていますか。

「うーん……結構負けていますからね(苦笑)。最近は自分の粗かった部分が如実に出てきたと思うんですよ。今それを修正しているところです。その粗に対して、ずっと自分は見て見ぬふりをしてきたというか。僕って、勢いで行っちゃうところも多かったから。でも年齢を重ねて色んなことを経験して、そのぶん丁寧になってきたんじゃないかとも思うんですけど」

――私の中では、佐々木憂流迦といえば修斗時代に、とにかく上を目指して勢いというかガムシャラに戦っていた記憶が強いです。そんなファイターが、丁寧に戦うことが良かったのかどうか……その点についてはどう思いますか。

「ガムシャラ……そうですね(笑)。やっぱり周りが強くなってきて、ちゃんと僕の弱点を突いてくるようになってきたんですよ。だから今後続けていくためには、丁寧さってとても大事な部分だと思って。その丁寧さプラス、行く時は行く。そういうファイター像が、今の僕の中では理想です。今はその理想にチャレンジしている最中なんですよね」

――なるほど。もう一つ、どうしてもお聞きしたいことがあります。今の憂流迦選手は、何を目指して戦っているのかと。

「おぉ、どういうことですか?」

――修斗で環太平洋のベルトを獲り、VTJでも勝利して、UFCと契約することができました。さらに米国へ拠点を移しながらUFCをリリースされた時、憂流迦選手の目標はどこにあったのでしょうか。

「あの時は一度、目標を見失いました。UFCをリリースされて、めちゃくちゃヘコみましたよ。そんな時にRIZINさんからお話が来て……ヨッシャ、やるぞと」

――では、RIZIN出場以降の目標は?

「RIZINのベルトが欲しいです」

――UFCではバンタム級からフライ級に転向し、RIZINではバンタム級(61キロ以下)に戻りました。そこで体の調子は戻ってきましたか。

「61キロだと、だいぶ楽になりました。でも、やっぱり2019年に肝臓の疾患を発症してから血液の数値が怖いんですよ。今でも頑張ればバンタム級には落とせます。お医者さんと相談しながら、時間を掛ければ。でも、それではコンスタントに試合ができないので。ちゃんと試合をコンスタントにやって、自分自身がレベルアップするためには、フェザー級のほうが良いと思いました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2月23日(水・祝)
午後2時~Exciting RIZIN
午後2時~RIZIN LIVE
午後2時~RIZIN VR
午後2時~LINE LIVE-VIEWING
午後2時~Fnstream/StreamPass
午後2時~スカパー!

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【RIZIN TRIGGER02】アキラと対戦、鈴木琢仁─01─「自分を信じろ? ボコボコにするのはあなたです」

【写真】取材中 “あなた”の話も多く、絆が感じられる鈴木だった(C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGER02で、鈴木琢仁がアキラと対戦する。
Text by Shojro Kameike

参戦発表の記者会見では、「今をときめくボンサイ柔術所属で、地元開催だから出られる」という旨の言葉を発した鈴木。しかし昨年10月、北岡悟にKO勝ちした戦績は、今大会の出場者の中でもひと際大きく見える。

あれから4カ月――TRIGGER出場を控えた鈴木が、ボンサイ柔術と自身のステップアップについて語った。


――今回はRIZIN TRIGGERに初参戦し、アキラ選手と戦います。その前に、4カ月前の話にはなりますが、前回の北岡悟戦について聞かせてください。

「はい、大丈夫です」

――まず北岡選手に勝利したという試合結果については、どのように感じていますか。

「そうですね……一つ壁を超えることができたのかなって思います。自分の殻を破って、選手としてワンランク上がることができたというか」

――試合は、ダブルレッグにカウンターで右ヒザを合わせてKO勝ちしました。あの右ヒザは狙っていたものなのでしょうか。

「これでKOしようとか狙っていたわけではなくて、体が勝手に動きました。本当に流れの中で出たヒザ蹴りです」

――では、試合の中で自分にとって不利だった点はありますか。

「結果はKO勝ちで良かったんですけど、1Rと2Rは取られているかもしれない、と思っていました。あのヒザ蹴りがなければ、自分が判定で負けていたかもしれないですよね。あの試合を振り返ると、もっと自分から攻めていったほうが良かったと考えています」

――1Rから攻めていくことができなかった理由は何だったのでしょうか。

「北岡選手の寝技や組みに臆していたというか、自分の寝技や組みを信じ切れていなかったんです。試合も自分から組みにいくことは考えていなくて」

――とにかく組みの展開を避けて、スタンドで勝負しようと。

「でも終わってみれば、もっと寝技でも組みでも行けたのかなと思いました。北岡選手がどうということではなく、僕の組みの実力が自分で思っているより上なんじゃないかと。‥…ボンサイで練習していると、分からなくなるんですよね。自分の実力が」

――どういうことでしょうか。

「サトシ先生、クレベル、関根(シュレック秀樹)さん――あのメンバーと一緒に練習しているから、技術的にも強くなることができます。でも練習でボコボコにされて、たまに不安になるんですよ。あれ? この調子で自分は次の試合に勝てるのかな、って」

――練習相手が強すぎて、今の自分の実力が分からなくなるということですか。

「はい。試合前とか、クレベルには『もっと自分を信じろ』と言われるんです。でも自分をボコボコにしているのはクレベルですから。あなたのせいで自分を信じられなくなっているんだよ、と思っています(笑)」

――アハハハ。サトシ選手やクレベル選手だけでなく、関根選手ともスパーをするのですか。

「はい、普通にスパーしています。階級差があるので、さすがに関根さんも考えてはくれているし、たまに自分のほうが動きが良い時もありますけど……やられていますね(苦笑)」

――同じ大会に出場する吉野光選手はインタビューで、柔道時代に練習で100キロの選手に抑え込まれ続けた結果、返し技を考えてきたと言っていました。

「それは分かります。おかげでディフェンスは上手くなるかもしれないですね。でも攻めることができないから、自分の攻めを信じることができなくなるんです。相手を仕留める攻撃の練習ができないので」

――ボンサイでの練習はスパーが中心なのでしょうか。たとえば鈴木選手が攻める展開のシチュエーションスパーなどは……。

「もちろん、そういう練習もあります。でもスパーでやられてしまいますからね(苦笑)」

――そんななかで、自分の攻め方を身につけてきたのですか。

「はい。いろいろ試行錯誤してやってきたなかで、自分が一番得意な部分はボンサイの中でも通じるものが出てきました。トータルで見たら、自分のほうが劣っているかもしれない。でもこの展開だったら通用する、一矢報いることができるというものがあって」

――鈴木選手といえば、いろいろな競技や武道の技術を身につけ、ミックスさせてきましたよね。たとえば、どのような展開なのでしょうか。

「それは言えません(笑)。でも、やっぱりいろんな技術をミックスした展開ではあります。そうやって自分の得意なものを出せるようになってきたのは、最近の話なんです。ここ1、2年ぐらいですね」

――それまでは苦しい時代が続いていたのですか。

「ちょっと前までは、練習で何をやっても通用しなかったんです。これ練習になっているのかな? ずっとそう思っていました。何をやっても敵わないので。強い人と練習して強くなる、ってよく言うじゃないですか。でもレベルが違いすぎると、自分にとって良い練習にはならないと思うんですよ」

――確かに。その状態を解消できたのは、何かキッカケがあったのでしょうか。

「キッカケというか、積み重ねですね。あの強すぎるメンバーに通用するようになったのは……あっ、通用するといっても、互角にやれているという意味ではないですよ」

――はい、それは分かりますが……急に言い直しましたね。

「それはもう、互角とか思われると……」

――クレベル選手たちにイジられますか。

「僕たちは互角なの? とか言われてしまいますから(笑)」

<この項、続く>

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【RIZIN TRIGGER02】遠藤大翼戦へ、吉野光─02─「人知れずロシアや中央アジアの強豪と戦って勝ちたい」

【写真】鋼ボディを披露してくれた吉野 (C)HIKARU YOSHINO

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02で遠藤大翼と対戦する吉野光インタビュー後編。

テイクダウンの強さだけでなく、切り返しの巧さ――吉野返しについて語った前編に続き、後編ではRIZIN TRIGGERと遠藤戦について語ってもらった。その先に吉野が見つめる夢とは!?

<吉野光インタビューPart.01はコチラから>


――MMAで相手のほうが体格が大きくても、吉野返しで立ち上がることができるのは、大きな武器だと思います。

「はい。東京に来てからもグラント君のような大きな選手と組み合ったりして、さらに精度は高くなっていると思います。上久保さんも強くて……組んだら何もできなくなります。あの人は本当に強いですね」

――あの吉野返しがあるから、下になることも恐れることなく、思い切りテイクダウンに行けるのでしょうか。

「そういう部分もあるとは思うんですけど、なるべく下になりたくないという考え方は以前から変わらないですね。僕は柔道でもトップ選手じゃなかったのに、なぜかMMAでテイクダウンを奪えるんですよ。自分でも不思議なんですけど……」

――自分自身でも不思議なのですね(笑)。

「アハハハ、自分はバカだから――かもしれないです(笑)。僕がやることは決まっているので、後先考えずに思い切り行こうという気持ちを、ずっと持っています。もちろん吉野返しのことは考えながら」

――テイクダウンに関しては、左腕を差し上げながら払い腰のような形で投げることが多いですよね。あれは得意なパターンなのでしょうか。

「別のバリエーションもありますけど、あのパターンが結構取れますね。あの投げも自分の中では、MMAだったらこうなるってイメージしながら使っています」

――そんなテイクダウンの強さを武器に勝利を重ねてきた吉野選手ですが、TRIGGER参戦発表の記者会見では「RIZINファンはRIZINバンタム級トーナメントに出ていた選手が一番強いと思っているかもしれないけど、他にも強い選手がいるというのを見せたい」と発言していました。そのRIZINバンタム級トーナメントは、どのように見ていたのですか。

「当時はONEで活躍したいという気持ちが強くて、自分がRIZINのトーナメントに出たかったなぁとは思わなかったです。どちらかというと、ファン目線に近かったですね。誰が優勝するのかなって。それでも、自分が戦ったらどうなるんだろう……そう思いながら見てはいました。出ている選手のレベルは高いけど、その中に自分がいたら、どこまで行けるのかなって」

――あの時点でRIZINバンタム級トーナメントに出ていたら、どのような結果になっていたと思いますか。

「うーん、難しいな……戦う相手にもよりますけど、今の自分では優勝できなかったですね。でも、自分が勝てる相手も出ていたとは思います」

――GP優勝の扇久保博正選手は、どういう相手にも自分の強さを発揮できるMMAファイターだと思います。

「扇久保選手と対戦したら、組みの面白い展開になると思います。ただ、僕が漬けられる展開は思い浮かばないですね。テイクダウンを仕掛けられても、逃げて立ち上がる。もちろん扇久保選手に倒されるかもしれないけど、僕がテイクダウンを取ることもできると思うんですよ。その自信はあります」

――なるほど。まずはTRIGGERで、そのテイクダウン力を楽しみにしたいです。今回の対戦相手、遠藤大翼選手にはどのような印象を持っていますか。

「キャリア的にはもうベテラン選手だと思うんですけど、今3連勝中で、あの年齢(39歳)でフルラウンド攻め続けることができるのは凄いですよね。年齢は関係なくて、衰えずに強い。だから若くて勢いのある選手だと思って戦います」

――その遠藤選手を相手に、どのような試合を見せたいですか。

「自分のスタイルを貫くだけです。僕、もともと対策は立てないタイプなんですよ。ヌルマゴメドフもそうじゃないですか。相手に対策を立てられていても、自分のスタイルを貫けば勝ちが見えてくるのかなって」

――RIZIN TRIGGERに出場するにあたって、現在の吉野選手の目標を教えてください。

「良い勝ち方をして、自分が戦う場所を作ることです。今までは、なかなか自分の戦う場所が定まっていなかったんですよね。RIZINでチャンスを頂いたので、そこから勝ち進んでいって、いずれは海外で戦いたいです。石井慧選手みたいな感じで」

――……石井慧選手ですか!?

「そうです。石井慧選手って、世界中の大会に出ていますよね。それが自分の理想なんです。ロシアや中央アジアとかにいる未知の強豪と戦って勝ちたくて、アウェイで人知れず……」

――人知れず(笑)。

「アハハハ! 別に人知れずでなくてもいいんですけど、そういう強い選手と対戦したいですよね。昔、タイガームエタイで練習した時に、知らない国の選手にボコボコにされたんです。世界には、知られていなくてもこんなに強いヤツがいるのか……と思いました。日本には、そっちの大会で戦っている選手はいないじゃないですか」

――ロシアのACA、中東発のBLAVE CFといった大会に出場している日本人選手はいませんね。3月、4月とどう外国人選手の入国状況が変わって来るのかにもよりますが、コロナ禍で海外から選手を呼ぶことも難しいですし……。

「そういうところへ行って、本当に強い選手と戦いたいんですよ。あるいはコロナ禍が終わって、RIZINで海外から強い選手を呼んでもらえたら嬉しいです。今は頑張って自分のレコードを積み重ねる時期だと思っています。一戦一戦、目の前の試合に勝ちながら――その先に、未知の強い選手と戦える未来があると信じて」

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【RIZIN TRIGGER02】流離いのMMAファイター、吉野光─01─「昔からブリッジで返すのは得意なんです」

【写真】これが吉野返しだ (C)MMAPLANET

23日(水・祝)、静岡県袋井市のエコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGGER02で、吉野光が遠藤大翼と対戦する。

吉野といえば強力なテイクダウン力を武器に、HEAT、グラジエーター、デモリッション、P4Pと様々なプロモーションを渡り歩き、2019年末からはONE Warrior Seriesに参戦していた。そしてRoad to ONE、DEEPでの試合を経て決まった、今回のRIZIN TRIGGER出場に何を思うのか。

インタビュー前編では、そんな吉野のテイクダウン力と、野瀬翔平戦で見せたテッポウ返しについて訊いた。


――RIZIN TRIGGERへの出場が発表されましたが、これまでフリーランスとして活動していた吉野選手の所属がALMA FIGHT GYM LIFE(以下、AFGLIFE)となっています。AFGLIFEといえば、昨年11月28日のTRIGGER1stにも出場したグラント・ボグダノフ選手が代表を務めているジムですよね。

「グラント君とは、もともとレアンドロ・クサノ先生のアカデミーで一緒に練習していたんですけど、彼が去年の9月に東京でジムをオープンしたんですよね。僕も去年から東京で練習していて、今回のTRIGGERの試合から正式にAFGLIFE所属になりました」

――地元の愛知県から東京に出てきて、何か変化はありましたか。

「自分のファイトスタイルが変わることはないんですけど、強い人たちと一緒に練習できることは、すごく大きいです。MMAもキックボクシングも、そして柔術に関しても自分の幅が広がったと思います」

――現在はどのようなメンバーと練習しているのでしょうか。

「MMAは上久保周哉選手、和田竜光選手、石井逸人選手ですね。キックボクシングはONEとK-1に出ているMOMOTARO選手や、KNOCKOUTに出ている般若HASHIMOTO選手と一緒に練習しています。あとグラップリングはIGLOOの人たちがAFGLIFEに来てくれて、強い人たちと練習できています」

――吉野選手は2019年からONEウォリアー・シリーズ(以下、WS)に出場し、ONE出場を目指していたかと思います。その吉野選手がRIZIN TRIGGER出場を選択したことは、少し意外でした。

「僕はもともと海外志向で、WS出場のチャンスを頂いてからはONEで活躍したいと思っていました。でもWSが開催されなくなり、契約期間も終わって、どうしようかなと路頭に迷っていたんです」

――2020年は試合に出場することなく、昨年2月にRoad to ONEで野瀬翔平選手に判定勝ち。続く7月のDEEPでは原虎徹選手を判定で下しています。

「自分のモチベーションが上がる大会を求めていた時期でした。あの頃はRIZINに出るという考えはなくて、とにかく強くなりたい、技術を突き詰めていきたい。いつでも試合のオファーが来たら出られるように一生懸命やろう、今はレベルアップの時期だ、と思って練習していました」

――そんななかでTRIGGERに出場することになりました。このオファーが届いた時、どのように感じましたか。

「正直、嬉しかったです。RIZINは大きな大会じゃないですか。実は以前から『格闘技ならRIZINに出ないの?』とか、友人から聞かれることがあったんですよ」

――結果、RIZIN系大会であるTRIGGER出場が決まり、友人たちは……。

「凄い、凄いねって言われました。SNSでタグづけしてくれたり、記事を拡散してくれたりして……これはしっかり結果を出さないといけないなって思いました」

――なるほど。吉野選手といえば、テイクダウンの強さが際立っています。さらに野瀬戦では相手のテイクダウンに対して小内刈りで切り返したり、背中を着かされながらブリッジで返して立ち上がるといったスクランブルの強さも見せました。

「野瀬戦は、自分にとって大きな自信になりました。今までで一番苦しかった試合ですね」

――どのような点が苦しかったのでしょうか。

「とにかく相手に抑え込まれたりすることがないよう、動き続けたんです。打撃をもらったり、ギロチンも苦しかったりしましたけど、とにかく頑張って攻め続けることができました」

――特にブリッジで返し続けるのは、見ている側も驚かされるばかりでした。

「アハハハ、そうですか。昔からブリッジで返すのは得意なんです。自分では勝手に“吉野返し”と呼んでいるんですけど(笑)」

――吉野返し!

「傍から見ると、単に力で返しているように思われるかもしれないんですけど、あのサイドポジションから返す技は柔道時代から得意なんですよ。高校時代は柔道で100キロの選手と練習させられることが多くて。寝技で抑え込まれ、苦しくてもがきながら……息ができずに失神することもあるぐらいでした」

――えっ……。

「その状態から返したり、抜け出すことを考えて練習していました。おかげでMMAを始めてからブリッジも強くて。あのブリッジ返しには、そんな時代の練習が活きているんだと思います。

野瀬選手と対戦した時は、体が勝手に反応しましたね。もちろん、わざと体勢を作らせておいて吉野返しを狙う時もあるんですけど、あの試合では体が勝手に反応しました」

――まさにスクランブルの強さが求められる現代MMAで必要な技術ですよね。今は誰が相手でも吉野返しを決める自信がありますか。

「いえ、そうとは言い切れないです……普段練習している人たちは、もう分かっていますし。でも初見の人には8割がた決まります。相手がウェルター級の選手であっても」

<この項、続く>

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【RIZIN TRIGGER02】RIZINケージ第2弾、追加カード発表ーーアキラと鈴木琢仁によるライト級戦

【写真】YouTubeでバナナを食べ続けているアキラに対して鈴木もバナナで応戦--(C) MMAPLANET
2日(水)、RIZINが記者会見を開き、RIZIN TRIGERR02の追加対戦カードを発表した。

2月23日(水・祝)、静岡県袋市エコパアリーナで開催されるRIZIN TRIGERR02の追加対戦カード(MMA)は、<71キロ契約>アキラvs.鈴木琢仁、<73キロ契約>渡慶次幸平vs.ハリー・スタローン、<61キロ契約>内山拓真vs.原虎徹、<66キロ契約>小島勝志vs.中川皓貴、<62キロ契約>遠藤大翼×吉野光の5試合だ。



記者会見にはアキラ、鈴木琢仁、渡慶次幸平、そして吉野光が出席。各選手、次のように語っている。

アキラ
「お久しぶりです。武蔵むらやまクリニックのアキラです。今回このようなカードを組んでくださった関係者の皆さま、本当にありがとうございます。僕に失神KO勝ちをさせるために鈴木選手という弱い相手との試合を組んでくださって、ありがとうございます。鈴木選手も今回、失神するために出てきてくださり、本当にありがとうございます。ちゃんとタップしてくれれば離すので、安心してください」

鈴木琢仁
「RIZINファンの皆さん、初めまして。今をときめくボンサイ柔術所属、ボンサイ柔術茶帯、そしてボンサイ柔術日本人最強(関根“シュレック”秀樹さん除く)鈴木琢仁です。今回、RIZINに初参戦させていただくことになりました。RIZINではボンサイ柔術で培った寝技、柔術をお見せしたいと思います。
前回は去年の10月に、北岡悟選手というレジェンドに勝つことができました。キャリアの中でも大一番で勝つことができて、すごく自信にはなりました。ただ、今回のアキラ選手は、僕のキャリアの中でも一番の強敵といっても過言ではないので、さらに自信を持って臨みたいと思います」

渡慶次幸平
「本当に人生ってうまくいかないなと、この間の沖縄大会で思い知ったばかりです。夢と希望を持って東京に出てきて、すぐホームレスになって、結婚して子供が出来て――。やっとラウェイでRIZINに呼んでもらえるようなファイターになって故郷で試合をしたんですが、早々にやられてしまい、すごく悔しい日々を過ごしています。その試合に負けた当日、大原君(対戦相手の大原樹里)に『稽古をつけてくれ』とお願いしました。そこからずっと、パンクラスイズムさんとKIBAでトレーニングさせてもらっています。その日から今、確実に強くなっているので、すごく自信があります。それはケージの中で証明するだけなので、この闘志が消えるまで、しっかり戦い続けたいと思います。応援よろしくお願いします」

ハリー・スタローン
「今までの試合は家族のもとに無事に帰ることや、職場に無傷で出勤することなど、自分にリミッターをつけている状態で戦っていました。しかし次に試合をする時はそのリミッターを外して、自分は死んでもいいぐらいの気持ちで戦うことを決めていました。そこにRIZIN出場のお話をいただいたので、この試合では先のことを考えずに死ぬ気でやります。自分とやる相手が可哀想に思います」

遠藤大翼
「格闘技に出会ってから自分の人生が変わりました。性格や考え方、人との付き合い方、謙虚さ、他にもいろいろとあります。このような素敵なスポーツを少しでも多くの方に知っていただきたい、楽しさや恰好良さを伝えていきたい、と思っています。今回参戦するにあたって、当ジムの子供たちや会員の皆さんに、ただの指導者ではなくて選手としての顔も見てもらいたいと思いました。いぶし銀の渋さを伝えられたらと思っています」

吉野光
「僕はあまり知名度がなくて、きっとRIZINファンの皆さんはRIZINバンタム級トーナメントに出ている選手がトップで、日本で一番すごい選手だと思っているかもしれないんですけど、日本にはまだ強い選手がたくさんいます。僕はその中でも強い選手だと思っているので、試合当日は僕の強さを見せたいと思います。よろしくお願いします」

小島勝志
「RIZINファンの皆様、初めまして。GRACHANから来ました、スタイルプラスジムの小島勝志です。まずこの試合を組んでいただき、RIZIN、格闘技関係者の皆様ありがとうございます。僕は山梨県で日々活動しており、格闘技が盛んではない山梨県に総合格闘技を文化として残したいという思いで選手をやりながらジム経営をしています! 地方でもRIZINみたいな大きな舞台に出場できること、地方でもこんな強い奴がいるんだということを、たくさんの人に見てもらえたら嬉しいです。僕はストライカーなので当日は僕の打撃に注目して見てください。バチバチの打撃でKOして勝ちますので、応援よろしくお願いします」

中川皓貴
「今回は初めてのRIZINという大きな舞台で試合をさせていただくチャンスをもらえて、緊張など色々とありますが自分らしく試合ができたらなっと思います! 会場を盛り上げられるように頑張ります!」

内山拓真
「ボンサイ柔術の内山拓真です。今回、自分は運と所属ジムのネームバリューだけで参戦できたと思っています。ボンサイといえばサトシ、クレベルばかりが注目されていて、僕たち若者組は鬱憤が溜まっているので、ここで一本、KOで勝って実力を証明したいと思います。自分はボンサイ仕込みの寝技はもちろんですが、これまで都内のジムやハワイのUnited MMAでも練習を積んできました。他のボンサイファイターとは違ったスタイル、面白い戦いを見せられると思います。ぜひ期待しておいてください」

原虎徹
「RIZINファンの皆様、初めまして。CAVE所属、石渡伸太郎YouTubeチャンネルメンバーの原虎徹です。子供の頃から真剣に格闘技に取り組んできました。その技術の高さ、ポテンシャルの高さを見せつけたいです。去年のバンタム級GP、石渡さんの言葉を借りて言うならば、“偽物がチョロチョロ”していたので、この試合に勝ち、そういう選手を倒しに行きます。次の試合を期待してもらえるようなパフォーマンスをお見せします」

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