毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第391弾は2021年2月7日(日)に大阪府豊中市の176boxで行われたGLADIATOR 013のリングガールです。
GLADIATORの次回大会=GLADIATOR 016は、1月23日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されます。
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GLADIATORの次回大会=GLADIATOR 016は、1月23日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されます。
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<修斗環太平洋バンタム級王座決定戦/5分3R>
小野島恒太(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
藤井伸樹(日本)
開始早々、距離を詰めた小野島。様子をうかがう藤井に対し、左ミドルハイを見せる。しかし藤井もプレッシャーをかけ、小野島を下がらせる。ガードを下げたりスイッチしながら、相手が前に出てくるとバックステップを使う小野島へ、藤井は右のスイングを繰り出した。小野島は前に出てくる藤井に右のカーフキック。藤井のプレッシャーをかわしながら、パンチとローで牽制する。サウスポーにスイッチした小野島に、藤井は左のアウトロー。さらに左ジャブを伸ばしてからテイクダウンを狙う。
これをカットした小野島が右腕を差し込み、藤井をケージに押し込む。藤井も右腕を差し上げ、左のオーバーフックでテイクダウンを防ぐ。小野島は左足へのシングルに切り替え、上下に揺さぶるもグラウンドに持ち込むことはできない。ケージ際で体勢を入れ替え合う中でレフェリーがブレイク。再開後、残り25秒で藤井がテイクダウンを狙うも、切った小野島が右腕を差し上げて投げを打つも、藤井は倒れずに1Rを終えた。
2R、藤井がサウスポーに構える小野島に左ジャブから右ストレート。しかしダブルレッグはスプロールされ、小野島が右腕を差し上げて藤井をケージに押し込む。藤井も小野島のボディロックを外して体勢を入れ替えるも、小野島も切り返す。藤井はダブルレッグを仕掛けたが、スプロールした小野島が逆にダブルレッグで藤井に尻もちを着かせた。立ち上がり、小野島をケージに押し込む藤井。しかしケージ際でも小野島が藤井をケージに押し込む場面が多い。
しっかりと右腕を差し上げている小野島。藤井がケージ際から離れるも、小野島がパンチで藤井にケージを背負わせる。前に出てくる小野島に、右のカウンターを合わせた藤井が、続いて右を当てる。小野島も返してパンチの打ち合いに。ここで藤井が小野島の右足へシングルレッグを仕掛けて、そのまま相手をケージに押し込んだ。小野島はガブるも、藤井は左足へのクラッチに切り替えた。これも防いだ小野島は、右腕を差し上げて体勢を入れ替える。下がって離れた藤井。ケージ中央で左ジャブを放ちながら前に出るも、小野島の右フックがヒットする。残り10秒で藤井がテイクダウンを狙うも、小野島がスプロールした。
最終回、前に出る藤井に対して右フックから左ミドルハイを見せた小野島。藤井は組み付くも、小野島が切り返す。パンチ中心の藤井に対し、ロー、ミドルハイ、そして右クロスを見せる小野島。藤井はダブルレッグを狙うも、距離が遠い。ここで藤井の左ローを掴んだ小野島が尻もちを着かせるも、藤井もすぐに立ち上がる。ケージ際で鋭い左ジャブを当てる藤井。小野島が右フックからパンチを返していく。藤井のダブルレッグをスプロールした小野島が、パンチの連打で藤井をケージに追い込んだ。
離れた藤井がダブルレッグへ。しかしここも倒すことはできない。さらにダブルレッグをカットした小野島が、左右のフックを振って藤井を中に入れさせない。藤井の左ジャブに右クロスを合わせ、さらにダブルレッグを切る小野島。ここで藤井が、小野島のパンチをかわしながらシングルレッグでグラウンドに持ち込み、すぐにバックへ回り込んでRNCを仕掛けた。これを凌いだ小野島が藤井を前に振り落としてから立ち上がり、ケージに押し込んでバックへ。ラスト10秒は両者パンチで打ち合ったところで試合終了となった。
ジャッジ1人がフルマーク、残り2人が1ポイント差をつける裁定で、環太平洋バンタム級のベルトを巻いた小野島。試合後、ケージの中で戦いたい相手として手塚基伸と、この日KO勝ちを収めた中村倫也を挙げ、3月21日後楽園ホール大会での実現を希望した。
【写真】中村とパトリック、ともにチャンスからの仕留め方が……モノが違う(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
Def.1R0分25秒 by KO
野尻定由(日本)
開始早々、野尻の右飛びヒザに中村が左フックをカウンターで合わせてダウンを奪った。倒れながらも足にしがみついてくる野尻に中村がパンチを落とし続け、うつ伏せで一瞬動かなくなる野尻。しかし再び足を掴もうとする野尻に、中村がケージ際でパンチを打ち下ろし続けると、レフェリーが試合をストップした。
【写真】ダウンを奪ってからの連打は凄まじかった(C)MMAPLANET
<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
Def.1R4分54秒 by KO
菅原和政(日本)
サウスポーの菅原に対して右ハイを繰り出したパトリック。前に出たところで、菅原の左ローが下腹部に入り、試合は一時中断する。再開後、菅原が左ハイとワンツー。パトリックが左フック、左前蹴りで菅原を下がらせる。菅原は左ジャブで牽制、パトリックが左ハイを放つも尻もちを着いてしまい、菅原が上を取る。すぐに立ち上がったパトリックがケージに押し込むも、離れて打撃戦に戻った。互いにローで探り合うなか、パトリックが右フックから左を返した。菅原は左ミドルハイから左ロー。パトリックは左ミドルの蹴り足を掴んで右フックを打ち込む。
パトリックがプレッシャーを強めるが、菅原も押し返す。相手の左側に回りながら右ジャブと左ハイを放っていく菅原。パトリックも左アウトローで菅原の動きを止める。そして飛び込みながらの左フックで菅原のバランスを崩させたパトリックが、そのままパンチで攻め込んでいく。体勢を戻した菅原は左ミドル。パトリックの右フックも顔を背けてかわした。残り40秒でテイクダウンを仕掛けた菅原だったが、パトリックはバックステップでかわした。さらに菅原が前に出てきて右フックを繰り出すも、カウンターの右を合わせたパトリックがダウンを、立ち上がった菅原に右の連打を叩き込んでレフェリーストップを呼び込んだ。
【写真】前女子スーパーアトム級王者の黒部が、裁定を聞きホッとしたような表情を浮かべていた(C)MMAPLANET
<女子スーパーアトム級/5分2R>
黒部三奈(日本)
Def.3-0:20-19.20-19.20-19.
宝珠山桃花(日本)
ケージ中央で見合う両者、黒部が左ジャブを出しながらプレッシャーをかける。宝珠山も黒部の左ジャブに左を、黒部の右ストレートに右を返す。テイクダウンのフェイントを見せた黒部に対し、落ち着いてパンチを繰り出していく宝珠山。黒部もシングルの体勢に入るが踏み込まない。体勢を低くする黒部に宝珠山の右クロスがヒットした。黒部はボディっロックで宝珠山をケージに押し込んでいく。しかし右腕を差し込んだ宝珠山が切り返した。ケージ際の攻防から、黒部が宝珠山の右足にシングルを仕掛けるも倒せない。
もろ差しに切り替えて宝珠山に尻もちを着かせた黒部。対する宝珠山もケージに背中を着けて立ち上がった。黒部は左腕を相手の首にかけてダーティーボクシング仕掛ける。さらに右腕を背中に回し、左の拳を宝珠山の顔面に叩きつけた。ここからボディロックでクラッチした黒部がテイクダウンを狙うも、宝珠山は倒れない。黒部が押し込みながら右フック、右アッパーを宝珠山の顔面に突き刺して1Rを終えた。
最終回は黒部の左ジャブからスタート。宝珠山は前に出てくる相手に対し、左ジャブを突きながら足を使う。宝珠山の右フックをかわした黒部が組み付き、ケージに押し込んでいく。宝珠山はケージを背にしながら、黒部にワキを差させない。黒部は宝珠山の左足へのシングル、そしてダブル、さらに右足へのシングルに切り替えて宝珠山をグラウンドに引きづりこんだ。ケージに背中を着けて上半身を起こしている宝珠山のボディにパンチを突き刺す黒部。相手の右足を畳んで立たせない。
さらに両足を畳んで抑え込む黒部が、右手で宝珠山の頭を押さえて背中を着かせた。すぐに体を起こす宝珠山。すると黒部が宝珠山の右腕を取り、キムラを狙っていく。宝珠山は腕を抜いて、さらに立ち上がるが、黒部もケージに押し込んでいく。切り返した宝珠山がボディへパンチ、黒部は首相撲からヒザ蹴りを繰り出しながら、宝珠山をケージに押し込む。そして宝珠山の右足へのシングルから、ダブルに切り替えて宝珠山に尻もちを着かせて試合終了のホーンを聞いた。
裁定はフルマークで黒部の勝利。昨年11月に女子スーパーアトム級のベルトを失った黒部が、再起に成功した。
<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.50-44
ギガ・チカゼ(ジョージア)
まず右カーフを蹴ったチカゼが、カーフからハイを見せる。ケイターのローにワンツーを入れたチカゼは、左に回りつつ間合いを測る。ケイターもカーフを返し、前に出てジャブを伸ばす。スイッチを織り交ぜる両者、チカゼが左ミドルからワンツー、さらにミドルと蹴りとパンチのコンビネーションで攻める。しかしハイを空振りして尻もちをつくと、立ち上がったとろこで組んだケイターがテイクダウンを奪う。
ハーフのトップで抑えるケイターは右のパンチを落とし、足を抜きに掛かる。右腕を差したチカゼだが、スクランブルに持ち込めない。リストを掴むチカゼ、振りほどいたケイターがパンチを落とし、スクランブルを許さず抑え直す。チカゼのブリッジにもマウントに移行して肩固めを仕掛ける。このタイミングで胸を合わせに来たチカゼから、バックを取り切り両足をフックしたケイターが最後はマウントに移行しつつパンチを見せて初回を取った。
2R、やや疲れが見えるチカゼが左ミドルからパンチも、初回ほど切れがない。それでもボディにワンツー、左ミドルを入れると動きが戻ってきたか。蹴りとパンチに前に出るケイターは、左ストレートやミドルを受けても前に出る。そしてコンビを振り、ジャブで前に出て右をヒットさせる。
左に回りつつ、右からヒザを放ったチカゼもスイッチしてジャブ&ワンツーを打っていく。鋭い左ジャブを入れたチカゼは、空振りすると姿勢を乱す。直後に右を当て、圧を掛けるケイターはエルボーとワンツーをブロッキングし、ダブルレッグへ。切ったチカゼは疲れが目立ち、ヒザを受けて下がるように回る。手を出すが、圧を受けるチカゼはヒジを打たれ、回りながら左ジャブを繰り出す。
ケイターのアッパーやストレートをかわしたチカゼが、左の連打から右フック。ケイターはスピニングバックフィストをヒットさせる。チカゼも引かず、エルボーから左ハイ、右を打ち込む。ここで組んだケイターが、ダーティボクシングでチカゼを削った。
3R、完全な消耗戦となった一戦。ジャブで前に出るケイターがアッパーも見せて圧を掛ける。回って誘いこむのではなく、距離を取るチカゼは組まれてからも懸命に下がって離れる。ヒザからヒジを打ったケイターが、右をヒット。チカゼはワンツーを続けられ、右を被弾する。動きが落ちたチカゼがワンツー、ケイターがジャブを伸ばす。カーフを再び蹴るようになったチカゼは、蹴りが当たるとパンチも届くようになる。
ケイターはここで組みを選択するが、チカゼが背中を譲りながら正対して離れる。ここでケイターも動きが落ち、チカゼがワンツー。ともに厳しい展開のなか、ケイターが右エルボーも体が流れている。チカゼは左ハイ、右クロス。ケイターは左ジャブで前に出て左フックを入れる。前進に左フックを受けたチカゼは直後にワンツーを打ち返す。右を強振して姿勢を見出したチカゼに詰めることができなくなっているケイターは、ジャブから左エルボーを空振りする。ここで前に出たチカゼ、ケイターはスピニングバックエルボーを狙った。
4R、疲れて圧を掛け切ることができず、組みも出なくなったケイター。チカゼも疲れ、スピードは落ちたが、攻撃する際に軸は残っているがポイントでは劣性だ。ラウンド開始直後にジャブで前に出るケイターにチカゼが右を当てる。右をかわし、左ミドルをチカゼが蹴り、スイッチしたケイターが右ジャブから左を伸ばす。拳の届く距離でのダブルレッグを切ったチカゼは、エルボーを立てヒジを受ける。
カーフを蹴ったチカゼ、ボディを受けて左に回る──と右を振って前に。両者、相当に疲れながら手を出し続け、チカゼが右ボディからワンツー、ケイターがアッパーを振るう。回りつつ、近い距離にも応じるチカゼが右、ケイターはヒジ打ちからシングルへ。足を掴むケイターから殴って離れたチカゼが左フックを打つ。ケイターもエルボーを返すが、チカゼがワンツーを打っていく。
エルボーを多発するケイターが、左ヒジがクリーンヒット。ジャブの相打ち後、回ったチカゼを追いかけたケイターがハイを受けかける。続いて左ミドルを入れたチカゼは、蹴りからパンチを纏める。ケイターはエルボーで前に出て、飛びヒザへ。かわしたチカゼもパンチを振るい──死闘に相応しい5分を戦い終え、試合は最後の1Rへ。
こうなると体力と気力の勝負。ポイント的は圧倒しているケイターも、いつ息絶えるかは分からない。そんな最終回はチカゼの右ミドルでスタートした。両者、動きに切れが戻った序盤、最終回の最初1分は動きが良くなるのが常だ。ここでイニチアチブを握りたい両者、ケイターが前に出て左を振るう。チカゼも右フック、ケイターは左右のエルボーを打ち込む。左ミドルのチカゼ、ケイターは縦ヒジ。1分を過ぎても手を出し続ける両者、ケイターが右エルボーに続き、右オーバーハンドを打つ。
チカゼはワンツー、ケイターのスピニングバックフィストにも右を返す。ケイターが前蹴りを繰り出すと、チカゼはハイキック。意地の張り合いで、ケイターが左ロー、右を打つ。手数、精度で優るケイターに対し、チカゼも頭をつけてパンチを打っていく。そして右の後にスピニングエルボーを被弾したチカゼは、左を当てて右エルボーを狙う。
ケイターも最後まで打ち合いを続け、前蹴りからミドルを蹴られても前に出てエルボーを打ち込む。ついに足がもつれ、倒れたチカゼにグラウンドでもヒジを落としたケイターはタイムアップと同時に、勝利の雄叫びを挙げた。
凄まじい死闘、年始の一発目からベストファイト・オブ・ジ・イヤー級のファイト、ポイントで圧勝したケイターは「UFCで7勝0敗のファイターと戦い、色々なことを言われたけど自分を信じていた。ギガは偉大なファイトで、タフなこの階級を象徴していた」と話した。
<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ホジェリオ・ボントリン(ブラジル)
サウスポーに構えたロイヴァルがジャブから、左ミドルハイを繰り出す。ローで足を払ったボントリンは、ロイヴァルに組みつかせず離れる。スイッチしたボントリンが、リーチの差を足技で埋めるも、前進をジャブで止められる。斜めに踏み込んでミドル、ローから跳びヒザを見せて着地で殴っていくロイヴァルに対し、ボントリンもそこにフックを合わせようとする。
小刻みなステップで、前に出るロイヴァルが蹴りの後でスピニングバックフィストを繰り出すも、ボントリンが組んでボディロックテイクダウンを決める。サイドバックを嫌がり引き込んだロイヴァルが足を効かせると、ボントリンがスタンドに戻る。ジャブから蹴り基調でプレッシャーを掛けるロイヴァルは左の相打ちで打ち勝つが、直後にボントリンが組んでバックへ。前転で下になったロイヴァルのゴゴプラッタを防いだボントリンが、スタックパスを狙う。ロイヴァルは手をついて立ちかけ、前転からスタンドに戻り時間となった。
2R、三日月からローのロイヴァルは、蹴りに左を合わされ後方に崩れるとスタックパスに背中を譲る。足のフックを腿の上でしたボントリンは、尻をずらしてきたところでトップに移行する。オモプラッタのロイヴァル、立ち上がったボントリンがパンチを落として抑える。立ち上がって離れた両者、ロイヴァルがワンツーを入れるが、左フックで姿勢を再び崩す。すぐに起き上ったロイヴァルだが、ボントリンはスピニングバックフィストに組みついて、バックを取る。
スイッチを許さないボントリンはバックコントロールを続けると、フックのないRNCなど攻め立てる。胸を合わせたロイヴァルは前蹴り、さらに左クロスを入れる。そこで左を決めるボントリンは、再び左をヒットさせて組み──ボディロックテイクダウンを決めてこの回を取った。
最終回、アッパーで前に出るロイヴァルがジャブから左を入れ、ボントリンも左フックを当てる。右ボディを入れたロイヴァルは、蹴り足を掴まれ下になりすぐにスタンドに戻る。ジャブから左、ヒザ蹴りもダブルレッグを合わされたロイヴァルは、ここでも下にされる。ゴゴプラッタをセットしたロイヴァルに対し、ボントリンは腕を差し込んで防ぐと、腕十字に移行される。立って防いだボントリンは、スクランブルでスピニングバックフィストを見せたロイヴァルから7度目のテイクダウンを決める。
ディープハーフでシングルに入ろうとしたロイヴァルは、巻き込んで前転しスイープに成功する。ボントリンはマウント狙いを阻止したが、下なりハーフで固める。残り1分、ワキ腹を殴り、パスを狙うロイヴァルだが、ボントリンが足を抜かせない。上体を起こし、エルボーとパンチを打ちつけるロイヴァルが15秒間、殴り続けて時間に。
2Rはボントリン、3Rはロイヴァル。勝負は1Rの裁定に掛かって来るか。打撃で劣勢だったがトップを取っていたボントリン、逆をいえば下になった打撃で優勢だったロイヴァル。果たしてジャッジは──スプリットでロイヴァルを支持した。
苦笑いを見せたボントリン。ロイヴァルは「ダメージは僕の方が与えていた。抑えられていたけど、申し訳ない──くそったれだよ。フィニッシュが必要だった。フライ級で一番エキサイティングなファイターのつもりなのに、本当に申し訳ない」と話した。
【写真】UFC2022年の戦い初めはケイター×チカゼから (C)Zuffa /UFC
14日(金・現地時間)、15日(土・同に)ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN32「Kattar vsChikadze」の計量が行われた。
昨年12月18日より、約1カ月のインターバルを経て2022年のUFCがいよいよ活動を開始する。そのメインはフェザー級ランカー対決のカルヴィン・ケイター×ギガ・チカゼの一戦だ。
カブ・スワンソン、エジソン・バルボーサをKOし2021年のブレイクスルー・ファイターとなったジョージア出身元GLORYのキックボクサーであるチカゼは、オクタゴンで7勝0敗という戦績を残してきた。
チガゼは戦績だけでなくインパクトも残している。過去3戦はハイキックからパウンドアウト、ミドルからのパウンドアウト、パンチを効かせて絞めを狙いつつスタンドに戻りパンチで仕留めるという勝ち方でパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを3戦連続で獲得している。
組みへの自信が高まったことで蹴りを使わせ、蹴りの効果でパンチがいよいよ有効になっているという好循環にあるチカゼと対するケイターは、1年前にマックス・ホロウェイと激闘で敗れて以来の実戦が2年連続の年始のヘッドライナーとなった。
相手の前進力を利用しジャブでダメージを蓄積させ、外す時は外すというケイターの制空権をチカゼが如何に侵攻するか。5Rを2度経験しているケイターが、フルで5Rの経験はない(※バルボーサ戦は5回戦だったが、3RでKO勝ち)チカゼに対し、どのようなゲームプランを立ててくるのかも見ものだ。
下手な小細工も必要なく強い人間を戦わせておくとドラマが創れるUFC──ケイターというリトマス試験紙が、チカゼがホロウェイ級……あるいは上位禅とやり合える期待値を持っているのかうを判断する。
昨日、修斗世界ライト級王者の平良達郎がイリディアムとの契約を発表したが、そのイリディウム傘下で同じフライ級のブランドン・ロイヴァルが、ホジェリオ・ボントリンと戦う一戦も注目だ。
現王者ブランドン・モレノ、アレッシャンドリ・パントージャに連敗中のロイヴァルに対し、ボントリンはカイ・カラフランス、レイ・ボーグに敗れているが、プリアン・パイヴァ、マゴメド・ビブラトフに勝利している。
王者モレノを含め、トップランカーの半数が5敗以上を喫しているという群雄割拠のフライ級にあっても、3連敗はさすがにキャリアップばかりか、契約更新という点でも厳しくなる。崖っぷちのロイヴァルが盛り返すことはできるのか──来るべき日に備え、UFCフライ級戦線はMust Watchだ。
■視聴方法(予定)
1月16日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
■UFC ESPN32対戦カード
<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター: 146ポンド(66.22キロ)
ギガ・チカゼ: 146ポンド(66.22キロ)
<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン: 250ポンド(113.4キロ)
ジェイク・コリアー: 264.5ポンド(1119.97キロ)
<フライ級/5分3R>
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)
ホジェリオ・ボントリン: 125.5ポンド(56.92キロ)
<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 126ポンド(57.15キロ)
ジェニファー・マイア: 126ポンド(57.15キロ)
<ライト級/5分3R>
ダコタ・ブッシュ: 155.5ポンド(70.53キロ)
スラヴァ・ボルシェフ: 155ポンド(70.31キロ)
<フェザー級/5分3R>
ジョアンデウソン・ブリト: 145.5ポンド(66.0キロ)
ビル・アレジオ: 145ポンド(65.77キロ)
<ミドル級/5分3R>
ジェミー・ピケット: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジョセフ・ホームズ: 185.5ポンド(84.14キロ)
<ウェルター級/5分3R>
ラミズ・ブラヒメジ: 170.5ポンド(77.34キロ)
カート・マックギー: 170ポンド(77.11キロ)
<フェザー級/5分3R>
ブライアン・ケレハー: 145ポンド(65.77キロ)
ケヴィン・クルーム: 144.5ポンド(65.54キロ)
<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン: 155ポンド(70.31キロ)
チャールス・ロサ: 156ポンド(70.76キロ)
【写真】MMAPLANET初インタビューの有川。それ基本だなと思わせてもらえる──良いことを言ってくれています(C)NAOKI ARIKAWA
23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR16のメインイベントで、藤田健吾と対戦する有川直毅のインタビュー後編。
前編では有川が格闘技を始め、プロデビューに至るまでの経緯を語ってもらったが、後編ではプロデビュー以後のファイトスタイル、そして藤田戦について訊いた。
かつて“褐色のパーティーアニマル”と呼ばれた男が求める、アウトボクシングへのロマンとは?
<有川直毅インタビューPart.01はコチラから>
――有川選手はこれまで、打撃を中心としたスタイルで戦っています。20歳で格闘技を始める時、そのスタイルを選択した理由は何かあるのでしょうか。
「打撃のほうが映えるじゃないですか(笑)。もともと須藤元気さんが好きだったんですよ。須藤さんってトリッキーなスタイルで。打撃が好きだけど、殴り合うこともなく」
――そこなんです。有川選手のスタイルの特徴は、アウトボクシングで決して殴り合うことがない。打撃が好きという場合、バチバチの殴り合いを繰り広げる選手も多いですが、有川選手はそのスタイルを徹底しています。
「美学というほどじゃないですけど……足を使って距離を取り、カウンターで仕留めるのが理想です。殴り合って、打たれすぎると選手として寿命も短くなると思いますし。それに、相手のパンチが当たるか当たらないかの距離で、自分が打ちに行く刺激が好きなんです」
――刺激、それこそ有川選手が格闘技に求めたものですよね。
「はい。そのほうが非日常を体感できるというか。やっていて、そういう試合のほうが楽しいんですよね」
――ただ、プロデビュー当初は前に出て、連打でKOする場面もありました。
「ZSTでデビューした頃ですね。当時は、ただただガムシャラに振り回していました」
――それが現在のスタイルに変わったのは、いつ頃でしょうか。
「2019年からパンクラスに出ることが決まってからですね。パンクラスのケージって広いじゃないですか」
――有川選手のアウトボクシングは、ケージ対策だったのですね!
「もともと足を使って動くことはできたんです。でもリングって狭いじゃないですか。すると足を使っていても追い詰められやすいし、それなら自分のほうが詰めていったほうがいいかなと思って」
――なるほど。
「デビューしたての頃は、ガムシャラに振り回して、ただ殴りに行っていたんです、でも、本当の自分を出せていなかったと思います。ケージのほうがやりやすいですね。パンクラスに出る前に1年以上、試合をしていない時があったんですよ」
――ZST時代最後の試合が2017年11月25日で、パンクラス初戦が2019年4月14日……1年半のブランクがありますね。
「その時も手術とかしていて……結果、いろいろ体の部位をかばいながら戦うファイトスタイルを考えました。すると、ようやく自分の武器と向き合えて、もっと自由に戦うことができるようになったんです」
――それでも、今のスタイルで戦いながら、殴りに前へ出たくなることはないですか。
「それはメチャクチャあります。加マーク納戦(2019年12月、判定勝ち)とか、前に行きたかったですね。2Rに相手が流血したり、自分の攻撃が効いているなと思うところもあったので。でも、その試合に勝ったらランキング入りも見えていたので、安全策を取りました。大人になったということですかね(笑)」
――アハハハ。ただ、安全策を取ったことについて、それこそ試合直後に詫びる選手もいますよね。格闘技として勝つために安全策を取ったことを詫びる必要もないかと思うのですが、有川選手の場合はいかがですか。
「今のところ、自分の選択に嘘はなかったと思います。もちろん、そうじゃない戦い方も練習していますから」
――そうした試合を経て、有川選手は現在パンクラスでフライ級4位につけています。ここでグラジエイターに参戦するというのは、キャリアの中でどのような意味を持つと思いますか。
「去年の山中戦(2021年6月、山中憲に判定勝ち)のあと、忙しくて1~2カ月ぐらい練習できない時期があったんですよ。練習を再開したのが11月ぐらいで、その頃にグラジエイターからオファーを頂きました。初参戦なのに良い感じの待遇で迎えてもらって、嬉しいです。メインに出してもらうので、しっかり良い結果を残して、チャンピオンにも挑戦したいですね」
――では対戦相手の藤田健吾選手の印象を教えてください。
「結構打撃が強いイメージがあります。打撃から組んでいくっていう。でも自分とはスピード感が違うと思います。僕のスピードにはついてこられないんじゃないですかね。スペックが全然違うと思うので、あとはカウンターだけ気を付けたいです」
――有川選手の場合、足を使いながらテイクダウンに対する反応も速いですよね。相手が動き始めると同時にテイクダウンディフェンスの体勢に入っていて、組み付かれた時にはもうオーナーフックなりアンダーフックで良い体勢になっていることが多いです。
「その反応には自信があります。意識もしていますけど、感覚的な部分のほうが大きいと思います。その場その場で作っていくタイプなんですよ。反対に自分がテイクダウンに行くこともありますし、相手がやらないフィールドで勝負もする。どの局面でも戦えます」
――初参戦となるグラジで、どのような試合を見せたいですか。
「見ていて面白い作品になれば良いな、って思います。そのためには、試合中に自分がどれだけ楽しめるのか、スリリングな状況の中で面白いことができるか。それで自分の調子も変わってくるんですけど、自分の楽しさを伝えられるような試合になれば、100パーセント勝てます。それは練習から楽しめているかどうか──っていうのも関わってくるんですけど。
――藤田戦を2週間後に控えた今(※取材は1月9日に行われた)、練習を楽しむことはできていますか。
「はい。日々、自分が上がっている感じが楽しいですね。そんな自分の試合を早く見てほしいです」
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シィオン・ヂィンナン(中国)
Def.3-0
三浦彩佳(日本)
小さい構えで小刻みに動くヂィンナンが右を伸ばし、ローからワンツーを振るう。ローをキャッチした三浦がケージにヂィンナンを押し込む。押し返そうとしたヂィンナンの首に左手を回した三浦はヒザ蹴りからダブルレッグも、このタイミングでヂィンナンが離れる。
見るヂィンナンが左ジャブから右ロー、ここに三浦が組みつきドライブする。ヒザをついたダブルから起き上った三浦は左手をここでも頭に回す。差せない三浦を押したヂィンナンが離れる。ボディを入れたヂィンナンが左ミドルから右を伸ばす。ヂィンナンはスピニングバックキックから右、前に出てボディを殴る。ボディにワンツー、後ろ回し蹴りから右オーバーハンドを伸ばすヂィンナンが、ダブルレッグを切る。
三浦は左手を回しかけ、首投げ頼りでも組んで投げたいが、ヂィンナンは許さない。とはいえヂィンナンも組まれたくないのは、ボディが多く顔面へのパンチはスラッピーになっていることでも明らかだ。このままヂィンナンの打撃が優勢のまま初回が終わった。
2R、ヂィンナンが左フック。三浦のダブルレッグを回ってかわすと、ヂィンナンは前蹴りからアッパーを狙う。右フックにダブルレッグを合わせた三浦は、しっかりとケージにヂィンナンを押し込むと、尻の後ろでクラッチする。ケージを触って耐えたヂィンナンに対し、左腕を差している三浦は十分の形に。頭を抱えた三浦は右腕を差しにいく。ここで離れたヂィンナンは、ボディストレート。腹を蹴り、下がった三浦の顔面にパンチを伸ばす。
下がると殴られる三浦は、ダブルを切られローの距離から組みのフェイクを見せる。ヂィンナンも距離は遠かったが、詰めて右フックを入れる。前蹴りで尻もちをつかされた三浦は、リードを広げられた。
3R、「見えているから勇気だ。一歩入らないと」という長南氏の指示に頷いた三浦は開始早々にダブルレッグでケージに押し込むが、後ろにバランスを崩す。それでも執拗に組みつき、ついに頭の後ろで組めたがヂィンナンが押して頭を抜く。
前に出てのパンチにダブルを合わせた三浦、ヂィンナンが左を差し返す。ここも離れたヂィンナンは左ミドル、そして右ローを蹴る。ケージを背負い、テイクダウン防御に余念のないヂィンナンの右で殴られながら組んだ三浦だが、胸を合わせた態勢でエルボーを被弾する。ヂィンナンはダブルを切り、粗いパンチを振るう。最後はヒザ蹴りにダブルレッグを合わせに行った三浦だったが、倒せずに時間となった。
4R、ローを見せ、組んだ三浦がついにシングルレッグで尻もちをつかせる。すぐにスプロールしたヂィンナンに、三浦が右を当てる。殴れと頬を指さしたヂィンナンに深く頭を入れて、ダブルレッグを仕掛けた三浦がヒザをつけて押し込む。
頭を左ワキの下に押し込んだ三浦だが、やがて胸を合わせる。左腕を差し、頭を巻きにいった三浦は体を入れ替えられる。ヒザをボディに突き刺すヂィンナンが、首投げを徹底して切り続ける。パンチから蹴り、そして右と近い距離で攻撃し始めたヂィンナンは、また離れてボディを殴りローを蹴る。まっすぐ飛び込んだ三浦は、倒せず細かいパンチを打って最終回へ。
5R、すぐに組んだ三浦がケージにヂィンナンを押し込む。クリンチからもう一度ダブルを仕掛けた三浦は、胸を合わせて首投げへ。ヂィンナンは腰を押して防御し、後頭部を殴るなと三浦はレフェリーから注意を受ける。直後に離れた三浦は、ダブルレッグをスプロールしたヂィンナンの立ち上がり際に蹴りを狙う。
ダブルの足を抜き、蹴りに行ったヂィンナンは決して無理をしない厄介な戦いを続ける。余裕を持ち続けるヂィンナンが左フック、決してパンチは強くなく攻められないための攻撃を続ける。声を出して組みに行く三浦は、最後の1分でダブルも切れがない。
ダブルを切り、顔を蹴りに行ったヂィンナンにも注意が入る。最後までスピードはあるが、力を伝えないパンチで組みを切り続けたヂィンナンが3-0の判定勝ち──打撃で圧力を掛けることができないと、ヂィンナンは難攻不落か。