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ABEMA JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFN221   アルジャメイン・ステーリング アレキサンダー・ヴォルコフ アントン・トゥルキャリ カールストン・ハリス カール・ウィリアムス グイド・カネッティ コリー・サンドハーゲン サイド・ヌルマゴメドフ サイード・ヌルマゴメドフ ショーン・オマリー ジャレッド・グッデン ジョナサン・マルチネス タイソン・ナム デイヴィー・グラント トニー・グレーブリー ニキータ・クリロフ ハファエル・アスンソン ビクター・ヘンリー ピョートル・ヤン ブルーノ・シウバ マラブ・デヴァリシビリ マリオ・バウティスタ ヴィトー・ペトリーノ 中村倫也 風間敏臣

【UFN221】計量終了 今、Must Watch=メインのヤン×デヴァリシビリを始め、バンタム級5試合

【写真】マラブの突進力とヤンの技術の激突(C)Zuffa/UFC

11日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルで開催されるUFN221:UFN on ESPN+79「Yan vs Dvalishvili」の計量が10日(金・同)に行われている。

フェザー級でオースチン・リンゴと対戦予定だったヒカルド・ラモスが、1ポンドオーバー規約より8ポンドも重い154ポンドとライト級と変わらない状況で、この試合はキャンセルされた。

そんな今大会、メインのピョートル・ヤン×マラブ・デヴァリシビリを始めバンタム級の試合が5試合組まれており、さながらバンタム級祭りの様相を呈している。UFCでも最も激しい戦いが繰り広げられている同階級、5月6日には世界王者アルジャメイン・ステーリングが、復帰するトリプルCことヘンリー・セジュードの挑戦を受けることで、果てしないほど質&量が上がっている。


世界王者ステーリングとショーン・オマリー戦で2連敗を喫したとはいえ、2試合ともスプリット判定負けと今も世界が視野に入っているヤンに対し、デヴァリシビリは現在8連勝中でタイトル挑戦権を手にするための戦いに挑む。

蹴りを交えた遠近両用の打撃と、絶妙な足払いを持ち合わせたテイクダウン能力を誇る元世界王者ヤン。フィジカル的にはUFCでは平均値だが、スピード……反応力とタイミングはトップ中のトップといえる。対して、デヴァリシビリは打撃にしても最大の武器といえるテイクダウンにしても、それほどテクニカルではない。

ただし、このテイクダウンを軸にした荒い打撃とねちっこいコントロールは常に高い圧力を誇り、無限のスタミナで削り続けてくる。技術力では完全にヤンだが、圧に負けなくても対応するだけで削られることも十分にあり得る。優勢でも劣勢でも、終盤はデヴァリシビリの追い上げを覚悟しないといけないヤンは、序盤の3Rを如何に取るのかが大切になってくる。

メインカードで組まれたバンタム級戦は他に2試合。

サイド・ヌルマゴメドフ✖ジョナサン・マルチネスに加え、上記のフェザー級戦の不成立でマリオ・バウティスタ戦が昇格した。オクタゴン6勝1敗、回転系の蹴りとパンチを多用し、効かせたあとの集中打とパウンドが迫力満点のサイドに対し、マルチネスはUFCで8勝3敗、バンタム級とフェザー級の両階級で戦い、現在は4連勝中だ。

サウスポーのマルチネスの特徴は、とにかく動きが柔軟なことだ。柔軟な肩回りは独特のリズムのパンチを繰り出し、接近戦でも繰り出すことができる左ハイとパンチのコンビネーションを多用する。打撃戦ならサイドに遅れを取らないといっても過言でないマルチネス。その主武器である左の蹴りをキャッチされた場合、もしくはサイードのここ一番のテイクダウンの強さを如何に対処できるか。ウマルの陰に隠れた感のある──もう1人のヌルメゴメドフ=サイドとの戦い、マルチネスが勝利を手にするには組みの攻防が鍵となる。

そしてメイン昇格なった一戦。

トレヴィン・ジョンスにまさかのパウンドアウトを去れた以外ではコリー・サンドハーゲンに対して黒星のみ、11勝2敗のバウティスタは跳びヒザや後ろ三角から腕を伸ばしたサブミッションなど特徴点な勝利を挙げているファイターだ。これらの動きは基本となる打撃、テイクダウン、柔術という3つの要素がアベレージで高いバウティスタが、UFCという舞台でそれ以上の動きを見せた勝ち方だった。サウスポーのパンチャー、2連勝で調子を戻しているカネッティーとはグラップリングでは差があるように感じられるが……果たして。

プレリミで組まれたハファエル・アスンソン×デイヴィー・グラント、そのアスンソン戦の敗北から再起を図るヴィクター・ヘンリーとトニー・グレーブリーのマッチアップという2試合。

これだけの猛者が登場しながら、メインの両者以外でランカーは14位のサイード・ヌルマゴメドフのみ。世界の頂の高さを見せつけるUFCバンタム級戦線。中村倫也、風間敏臣がその戦いの輪に加わるからこそ、目を皿にしてチェックする必要がある──マスト・ウォッチの戦いの数々だ。

■視聴方法(予定)
3月12日(日・日本時間)
午前5時00~UFC FIGHT PASS

■UFN221計量結果

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン: 136ポンド(61.69キロ)
マラブ・デヴァリシビリ: 134.5ポンド(61.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 258ポンド(117.02キロ)
アレクサンドル・ロマノフ: 264 ポンド(119.74キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 213ポンド(96.61キロ)
ライアン・スパーン: 213ポンド(96.61キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 136ポンド(61.69キロ)
ジョナサン・マルチネス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
マリオ・バウティスタ: 136ポンド(61.69キロ)
グイド・カネッティ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴィトー・ペトリーノ: 204ポンド(92.53キロ)
アントン・トゥルキャリ: 205ポンド(92.99キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ウーカシュ・プジェスキ: 245ポンド(111.13キロ)
カール・ウィリアムス: 240.5ポンド(109.08キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)
デイヴィー・グラント: 136ポンド(61.69キロ)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ: 184.5ポンド(83.68キロ)
ジョシュ・フレムド: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
トニー・グレーブリー: 136ポンド(61.69キロ)
ビクター・ヘンリー: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ: 125.5ポンド(56.92キロ))
アリアニ・リプスキ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
タイソン・ナム: 125.5ポンド(56.92キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カールストン・ハリス: 169.5ポンド(76.88キロ)
ジャレッド・グッデン: 177ポンド(80.28キロ)

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JJ・オルドリッチ LFA MMA UFC UFC ESPN30 キック

【UFC ESPN30】初代LFAストロー級王者デモパウロス、フライ級でUFC初戦もオルドリッチに完敗

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ヴェネッサ・デモパウロス(米国)

初代LFA女子ストロー級王者からコンテンダーシリーズ出場も敗北、その後ルピタ・ゴディネスにベルトも明け渡したデモパウロスが、27日のLFA出場予定から2週前のオファーで、フライ級でUFC初陣に挑む。

サウスポーに構えたオルドリッチに対し、明らかに体が小さなデモパウロスがワンツーからローを蹴っていく。オルドリッチはローに左を合わせる。デモパウロスのダブルジャブから右ストレートに、オルドリッチはダブルレッグでテイクダウンを奪う。クローズドガードのデモパウロスはハイガードから腕を抱え、続いて頭を引き寄せる。サブミッションの仕掛けはなく、エルボーを打ったデモパウロスにオルドリッチがパンチを落としていく。

思い切って腰を切れないデモパウロスは、何度もセコンドの指示を仰ぐためにコーナーを見る。オルドリッチはガードの中にステイし、時折りパウンドを落とす。そこから鉄槌の連打を見せたオルドリッチが、勢い良く鉄槌とパンチを打ち込みスタンドに戻る。左ストレートを被弾し、動きが一瞬止まったデモパウロスはまっすぐ突っ込むダブルレッグを切られ、クリンチからのヒザもワキを差されるとすぐに姿勢を乱すなど、厳しい初回となった。

2R、右ボディから左フックで前に出て、左エルボーをデモパウロスが入れる。当たりは浅かったが左ハイを当てるなど、積極的に前に出る。左ジャブ、右ハイと手数は多いデモパウロスだが、左ストレートを打たれ動きが落ちる。LFAで戦う準備をしていただけにコンディションは問題ないが、元はストロー級だったオルドリッチとの体格差は絶対的なディスアドバンテージとなっている。

オルドリッチはジャブに左ストレートを合わせにいき、組まれても余裕をもって対処する。離れたデモパウロスは再度左クロスを被弾。右ミドルを蹴ったデモパウロスが、逆に左ミドルを効かされオルドリッチが攻撃を纏める。エルボー、ワンツーを打ち込んだオルドリッチは余裕を表情を浮かべ、デモパウロスは対照的にラウンド終了と同時にコーナーにしゃがみこみ、セコンドの持ち込んだ椅子に座ることもなかった。

最終回、ワンツーを受けたオルドリッチが、初めて下がる。組んだデモパウロスがヒザで顔面を狙う。テイクダウンはできず離れたデモパウロスはシングルレッグから足を取りに行ったが、オルドリッチが上からパンチを落とす。足をすくおうとした右足を挟まれ、腕が抜けない状態で顔面にパウンドを連打されたデモパウロス。オルドリッチはスタンドに戻ると、必死に前に出てくるデモパウロスに右アッパーから左フックを打ち込む。

オルドリッチはワンツーから、サイドキックで腹を抉る。残り90秒、組みついてケージに押し込んだデモパウロスだが、テイクダウンは奪えない。オルドリッチは前蹴りで牽制し、右オーバーハンドに右フックを合わせる。さらに右ジャブを入れ、ワンツーからハイとオルドリッチが一方的に攻める。最後のダブルレッグも切られたデモパウロスは左エルボーを入れるなど、最後まで勝負を諦めることはなかったが、最高峰デビューでサイズの差を埋めることは難しく、オルドリッチの前にフルマークの判定負けを喫した。


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